「おなかを壊すのが怖くて、長時間電車に乗れない……」「緊張すると、すぐおなかが痛くなる!」
このように、つらい下痢の症状に悩んでる方は結構多いのではないでしょうか? 薬局やドラッグストアで下痢止めの薬が簡単に手に入るので、“その場しのぎ”で服用した方もいるでしょう。しかし、できれば薬に頼らず、体質から改善できたらうれしいですよね。
そこで今回は、下痢体質に悩むある女性の経験談をもとに、あんしん漢方(オンラインAI漢方)の薬剤師・白倉みか先生に改善方法を教えてもらいました。
1.新しい部署で「だらしがない」とささやかれ……会社員のつらい悩み
今回ご紹介するのは、下痢の症状に悩む会社員・麻耶さん(仮名)36歳のエピソードです。
「朝の通勤電車で急におなかが痛くなり、途中下車してトイレに駆け込むこともあるほど、普段から下痢に悩まされています。先週はそのせいで出社時間に間に合わず、3回も会社を遅刻。しかし、理由を聞かれても『下痢のせいで遅れました』とは恥ずかしくて言えず、言葉を濁していると、部署内で『だらしがない』とささやかれるように……。実は新年度が始まり、新しい部署に移ったばかりでした。新たな気持ちでやる気に満ちあふれていただけに、早々に悪いイメージがついてしまい、とても悲しいです」
麻耶さんはほかにも、下痢のせいでつらい思いをしたといいます。
「この間、今の部署に移ってから初めての会議に参加するはずが、始まる前に腹痛を感じてトイレから出られなくなり、結局欠席してしまったんです。私は、緊張するとすぐにおなかが痛くなるタイプなのですが、このときだって『下痢でした』なんて言えるわけもなく……。さすがに上司も激怒していましたが、怒られたストレスでさらにおなかが痛くなり、もう散々でした」
そんな経験もあり、薬局に行って下痢止めの薬を買って常備し、症状が出そうなときに飲んでいたという麻耶さん。「薬を飲めば、おなかの痛みは治まります。『なんだ、もっと早く薬に頼ればよかった!』なんて、初めのうちは思っていました」と言います。
しかし、どうしても“その場しのぎ”になってしまうため、また別の日には腹痛が……。そのたびに下痢止めを飲んでいたため、次第に“別の不安”を感じ始めたそうです。
「こんなに頻繁に薬を飲んでいて、そのうち効かなくなるのでは? と不安になりました。副作用も心配ですし、よくよく考えたら、排泄物を出さないようにするって、あまり体によくない気がして……。下痢を止めるのではなく、下痢になりにくい体質に変える方法ってないんでしょうか?」
下痢の症状に悩まない生活を送るためには、一体どうしたらよいのでしょうか? それではここから、原因と改善方法についてご紹介していきます。
そもそも下痢とは、便に含まれる水分が多く、排便の量や回数が増える状態のこと。その原因は、主に3つあると考えられています。
・原因その1:暴飲暴食
食べすぎた物が腸で消化しきれないとき、暴飲暴食による下痢が起こります。アルコールの飲みすぎによって腸を刺激し、下痢になることも。また、冷たい飲み物は腸の粘膜を刺激し、大腸のぜん動運動を過度に活発にするため、水分を吸収しきれずに、下痢が引き起こされると考えられています。
・原因その2:細菌やウイルス
細菌やウイルスに感染すると、腸が水分を分泌してこれらを早く体外へ出そうとし、下痢になります。なので、これを無理に薬で止めてしまうと、毒素が体内に停滞し、消化管を痛める恐れも。
・原因その3:ストレス
ストレスが原因で起こる下痢の多くは、「過敏性腸症候群」だといわれています。精神的な不安や苦痛、緊張によって自律神経のバランスが崩れると、腸が過敏に反応してぜん動運動が活発になり、下痢を引き起こしてしまうんです。検査でまったく異常がなくても、腹痛を伴う下痢が続いたり、下痢と便秘を交互に引き起こしたりするのも、過敏性腸症候群の特徴だと覚えておくといいでしょう。
3.下痢体質を改善するには、漢方医学がおすすめ
ストレスによって繰り返される下痢にお悩みの麻耶さんは、なかなか友人や知人に相談できず、ネットで改善法を調べたそう。そこで、「漢方が効果的」という記事を見つけ、ネットで頼めるサービスがあることを知りました。さっそく試してみたところ、「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」という漢方薬を勧められ、飲み始めてみたとのこと。
「今までは、おなかが痛くなっては市販の下痢止めを飲む……ということを繰り返していたのですが、漢方を飲み始めてから症状が治まった上に、そもそも、緊張やストレスでおなかがゆるくなることも減り、とても驚きました」
漢方薬は、さまざまな症状に効果が認められている医薬品で、自然の素材が体に優しく働くため、一般的に副作用が少ないといわれています。漢方薬は今起こっている下痢症状を抑えるだけでなく、腸の状態を正常に戻す効果も期待できるでしょう。
漢方医学では、下痢は主に冷えによる「水毒」の状態だと考えられています。腰まわりやおなかが冷えることで、水分が過剰に胃腸に溜まり、腹痛や下痢、おなかが張る(ガスが溜まる)など、さまざまな症状が発生。これらは体を冷やすと悪化し、温めると改善する場合が多いです。また、現代社会ではストレスが原因で腸管の動きが悪くなり、下痢をする方も増加傾向にあります。
なお、漢方ではストレスを「『気』が停滞している」と表現するのですが、下痢の症状改善に使われる漢方薬には、体や胃腸を温めることによって余分な水分を体外に排出するものや、「気」の流れをよくしてストレスを和らげてくれるものなども。
では、具体的に2つの漢方薬を紹介していきましょう。
・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):不安や過労など、ストレスが原因で下痢になる方
ストレス性の症状には特に効果的な漢方薬で、神経性胃炎などにも用いられます。また、胃腸を守る効果も期待できます。
・胃苓湯(いれいとう):おなかの冷えが原因で下痢になる方
胃腸などに溜まった余分な水分を排出。下痢や腹痛のほか、食あたりや夏バテの改善にも用いられます。
漢方薬は、体の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることも。しかし、たくさんの種類から自分に合った漢方薬を見つけるのは大変ですよね。
そんな時は、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。漢方に精通した薬剤師とAI(人工知能)が、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が便利です。
4.慢性的な下痢の悩みは、体質から改善!
下痢を繰り返すと体力を消耗してしまい、体の抵抗力を弱めるだけでなく、日常生活にも支障を及ぼします。そのため、慢性的な下痢の場合、その場しのぎではなく、体質から改善するほうがいいでしょう。下痢をしやすい体質を根本的に見直すのであれば、専門家に相談して、漢方薬を生活に取り入れてみることもおすすめですよ。
近年は、ストレス性の下痢に悩む方も増えています。これらの症状を根本から改善し、不安や緊張はエネルギーに変え、悩みのない生活を送りましょう!