大盛況の「唐揚げ専門」人気チェーン3店を格付け! プロのおすすめメニュー5選【から好し、からやま、から揚げの天才】

 「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

「唐揚げ専門店」が急増中! その理由を管理栄養士が解説

 いま最も熱い外食チェーン店といえば、「唐揚げ専門店」! 街を歩いていたらおいしそうな香りが誘う……なんて経験、ありませんか? お弁当のテイクアウトを行っている店舗も多く、ランチや夕飯時には、行列になっていることもしばしば。そこで今回は、大盛況の唐揚げチェーン店「から好し」「からやま」「から揚げの天才」のお弁当をピックアップし、栄養面から川村先生に“おすすめメニュー”を聞きました!

――最近、テイクアウトできる唐揚げチェーンが増えていますよね。何か理由があるんでしょうか?

川村郁子先生(以下、川村) コロナ禍でテイクアウトの需要が増えている中、食べごたえのある唐揚げは、ランチや晩ごはんのおかずにピッタリですし、晩酌のおつまみにもなるので、単身者からファミリーまで幅広い層に人気なのではないでしょうか。

 飲食店側の視点で見ると、「フライヤーでセットして揚げるだけ」というオペレーションの簡単さ、鶏肉の仕入れコストの安さ、回転効率の良さなどのメリットがあります。また、“揚げる”という面倒な調理工程をアウトソーシングできる、購入者側の利点も。今の時代に合ったメニューなのかもしれませんね。

――“キャベツの千切り”が入っているお弁当をよく見ますが、唐揚げとの相性はいいのでしょうか?

川村 唐揚げと一緒にキャベツを食べるのは、とってもいいことです! キャベツには食物繊維が含まれていて、食後の血糖値の急激な上昇を緩やかにする効果が期待でき、生活習慣病の予防にもつながります。また、千切りキャベツはシャキシャキとした歯ごたえがあるため、満腹中枢を刺激し、食べすぎを防止する効果も。そのほか、キャベツに含まれるビタミンUは、胃粘膜を保護する働きがあるため、揚げ物などのガッツリとした食事の時は、ぜひ一緒に摂りたいですね。

――では早速、「から好し」からおすすめメニューを教えてください。

川村 「おろしから揚げ弁当(ももから揚げ3個)」(637円/税込、以下同)は、キャベツと大根おろしが付いていて、野菜が補えていいですね。大根おろしには、ナトリウムの排出を助けるカリウムや、食物繊維が含まれています。また、生の大根に含まれるジアスターゼは、胃の負担を軽くする効果も期待できるため、「唐揚げをできるだけあっさり食べたい」という方におすすめ。私も唐揚げを食べる時は、大盛りの千切りキャベツや大根おろしなどを付けて、野菜もたっぷりと食べるようにしています。

 色の濃い野菜を補えるという点では、「極旨 ねぎ塩ダレ丼」(540円)もおすすめ。丼ものですので、ごはんの量は多くなりそうですが、ネギに含まれるβカロテンやカリウム、葉酸、食物繊維などを補うことができます。ネギは香味野菜なので、風味豊かに食べられるのも魅力的ですね。

――続いて「からやま」はどうですか?

川村 シンプルな味付けの「からやま弁当(梅)」(745円)でしょうか。こちらも「から好し」同様、キャベツが添えてあるのはうれしいですね。ここでは4個入りの「梅」をチョイスしていますが、5個入りの「竹」(853円)、6個入りの「松」(961円)が選べます。年齢や活動量など、ご自分の消費カロリーに応じて量を調整しましょう。

 丼ものであれば、白髪ネギがたっぷりと乗った「ネギ極ダレ丼」(637円)もいいのでは。ただし、「大判からあげ」が1枚どーんと乗っているので、カロリーは高くなりそうですね。

――最後に、「から揚げの天才」のおすすめメニューを教えてください。

川村 「から揚げの天才」は、タレントのテリー伊藤さんがこだわっているという、玉子焼きと唐揚げが両方楽しめるのが特徴。卵に含まれるタンパク質、亜鉛、さらにビタミンB群なども少量ですが補えます。こってりとした唐揚げの箸休めとして、あっさりと旨味のある玉子焼きを楽しめる点は魅力的です。

 残念ながら、野菜が一緒に摂れるメニューは少ないですが、「天才のからあげ丼」(Rサイズ、430円)にはキャベツが乗っているよう。さらに、温玉も添えてあるので、たんぱく質やビタミンB群など、卵の栄養素を一緒に補えます。

唐揚げチェーン店、“おすすめランキング”第1位は……?

――「から好し」「からやま」「から揚げの天才」の弁当メニューを比較して、“おすすめランキング”を発表してください!

川村 第1位は「から好し」です。やはり、キャベツと大根おろしを一緒に食べられるメニューが決め手ですね。第2位は「からやま」で、こちらも基本的にキャベツが添えてあるのがポイント。また、サイドメニューにサラダがあるので、野菜不足を感じる方は、追加で注文することもできます。

 そして第3位は「から揚げの天才」。唐揚げの味付けがいろいろと楽しめたり、ほかの店にはないメニューの面白さは魅力的ですが、野菜が補えるメニューが少なかったため、この順位にさせていただきました。

 今回は、「唐揚げと野菜のバランス」というポイントを重視して選びましたが、実際には、ごはんの進む甘辛タレで食べたい時も、こってりしたタルタルソースで味わいたい時もありますよね。店舗によって唐揚げの食感や下味にも違いがあるので、自分の好みを探すのもいいと思います。唐揚げをガッツリ食べた日の翌日は、あっさりとしたメニューにしたり、運動量を増やしたりしながら、バランスを考えて食事を楽しみましょう!
(文:佐藤真琴)

川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikukoWEBサイト:「酒好きの食育

【付録レビュー】「リンネル」5月号、ひつじのショーン×マーモットの2WAYエコバッグ&サコッシュがお買い物時に大活躍!【女性誌】

 いまや付録で雑誌を選ぶのは当たり前。毎月魅力的な付録が登場し、どれにしようか迷いますよね。そこで、付録を実際に手にして、見た目や使い勝手を徹底レビューします!

今月の付録:「リンネル」2021年5月号、「ひつじのショーン×マーモット 2WAYエコバッグ&サコッシュ」

デザイン:★★★★☆(使いやすいシンプルデザイン◎)
クオリティ:★★★☆☆(ショルダー部分が薄っぺらいかも)
使い勝手:★★★★☆(大容量がうれしい)

 「リンネル」(宝島社)2021年5月号の特別付録は、「ひつじのショーン×マーモット 2WAYエコバッグ&サコッシュ」。アメリカの人気アウトドアブランド「Marmot(マーモット)」と、イギリス生まれのキュートなキャラクター「ひつじのショーン」が、「リンネル」だけのスペシャルコラボを果たしました!

 マーモットは、1974年創業の老舗アウトドアブランド。高機能かつ高感度を追求した製品を数多く展開し、世界中のアウトドア好きから支持されています。

 一方「ひつじのショーン」は、イギリスのアードマン・アニメーションズによる人気クレイアニメ『ウォレスとグルミット』から誕生。物語の主人公・ショーンをはじめ、ポップで個性的なキャラクターが数多く登場し、世界各国で人気を集めている作品です。

 そんな人気ブランド、人気キャラクターがコラボしたエコバッグ&サコッシュを、 詳しく見ていきましょう!

 まずは大容量の「マチたっぷりの大容量エコバッグ」からご紹介。ツルツルした軽量のポリエステル素材で作られており、汚れにも強そう。

 バッグの表面右下には、 買い物カートに乗った仲間のシャーリーを運ぶショーンのイラストがプリントされています。

 サイズは、H43×W41×D15cm。マチもたっぷりあるため、1リットルのペットボトルを2本入れてもこの余裕! 想像以上の収納力でした。持ち手も長めに作られているため、肩掛けも可能です。

 なお、バッグにはDカンが付いているので、サコッシュのストラップを付けてショルダーバッグとして使用してもOK! 両手が空くので、小さいお子さんがいる方も安心ですね。

 続いてご紹介するのは、前と後ろにファスナーポケットが付いた「サコッシュ」です。エコバッグと同様、ベージュと黒のバイカラーでシンプルなデザインのため、普段使いしやすそうですね。

 素材は、ポリエステルに太い繊維を格子状に縫い込んだリップストップ生地が使われているため、エコバッグと比べると厚みがありしっかりとした印象。多少のスレや引っかけも気にならない、丈夫な仕上がりになっています。

 サイズは、H24×W20cm。スマホやハンカチ、小ぶりの財布などを入れても余裕がありました。ちょっとしたお出かけや買い物に行くのに十分な容量です。

 エコバッグを折りたたんで収納することも可能なので、前ポケットには財布、後ろポケットにエコバッグを入れておけば、これ一つでスーパーに買い物に行けちゃいますよ☆

 使える付録が多いと定評のある「リンネル」♪ 今回も、買い物時だけでなく普段使いでも大活躍してくれること間違いなしの便利かつキュートな付録でした!

YouTuber・ゆたぼん、「中学校に行く気はありませーん!」と堂々宣言!! 「心理カウンセラー」である父親への違和感と疑問

 一昨年、「琉球新報」に登場し、小学3年生の時、同級生が「ロボットに見えた」という理由から、「自由登校」というスタイルを取るようになったと語り、賛否両論を巻き起こしたYouTuber・少年革命家ゆたぼん。この春、中学校に進学したが、4月7日に公開した動画「中学校へ行くかについて」で、「中学校に行く気はありませーん!」と堂々と宣言した。

 ゆたぼんいわく「これまでみたいに自由登校する気もない」とのことで、「制服とかも買っていないんですよ! っていうかそんなん買ってくるくらいなら もっと楽しいことに使った方がええやん!」「だいたいなんでみんなで同じ制服着なあかんねん!」と、制服に対して、強い憤りを抱いている様子。また、中学からもらった「生徒心得」を「ヤバい」と一刀両断、「これに従ってたらみんなと同じロボットになるやけだから」と息巻いていた。

 一方、父親である心理カウンセラー・中村幸也氏も、Twitterで「子どもを強制的に学校に行かせた結果、ネット上で匿名で誹謗中傷する事しかできないような人間に育てるより、ゆたぼんみたいに子どものうちからやりたい事を全力でやらせてあげて、さらにお金も稼げるようにしてあげる方がいい」と、熱弁している。

 そんなゆたぼんには賛同者も多い一方、父親の影響を強く受けているとみられるだけに、「父親のロボットになっているのではないか?」と疑問を呈する者も少なからず存在する。そんな中村氏は、一昨年にゆたぼんが注目を浴びた際、「心理カウンセラー」という肩書が「怪しい」と物議を醸したこともあった。というのも、心理カウンセラーと聞くと、「臨床心理士」を思い浮かべる人が多いだろうが、中村氏は同資格を取得していなかったからだ。

 サイゾーウーマンでは当時、この話題を取り上げて、現役の臨床心理士に「疑惑の心理カウンセラーへの違和感」を語ってもらうインタビューを掲載していた。「中学に行かない宣言」でゆたぼんが再び話題を呼ぶ今、同記事を再掲する。
(編集部)


(初出:2019年5月18日)

ゆたぼん父・中村幸也氏、心屋仁之助氏……臨床心理士が語る「疑惑の心理カウンセラー」への違和感

 5月5日のこどもの日、「琉球新報」が取り上げた「少年革命家ゆたぼん」なるYoutuberが、いま世間から注目を浴びている。同紙によると、ゆたぼんは沖縄在住の10歳の少年で、小学校3年生時、宿題を拒否したところ、放課後や休み時間に宿題をさせられ、学校側に不満を抱いたとのこと。担任の言うことを聞く同級生がロボットに見え、「俺までロボットになってしまう」と感じたことから、以来「自由登校」というスタイルを取っているそうだ。彼は、自身の経験から「不登校は不幸じゃない」と訴えている。

 そんなゆたぼんに対し、世間ではさまざまな意見が飛び交うことに。「いまの時代、学校だけが学びの場ではない」といった賛同の意見もあれば、「宿題をやりたくないのはわがままでは?」といった否定の意見もあり、「義務教育とは何か」についての議論にまで発展しているのだ。

 そんな中、独特の感性を持つゆたぼんを育んだ“中村家の教育方針”を知りたがる人は多かったようで、ゆたぼんの父親である心理カウンセラーで作家の中村幸也氏にも、世間の関心が寄せられるように。するとまもなく、中村氏が公式ブログにつづったエピソードに、「疑問を抱いた」という声がネット上で上がりだしたのだ。

 例えば、「働かないのは悪い事か?」というエントリーでは、「本気で働きたい人がガッツリ稼いで、そのお金を働きたくない人にまわせば、みんながハッピーに暮らせるのではないか?」と自身の考えを述べているのだが、ネット上では「どうして働きたくない人のために、ほかの人が働くのかなければいけないのか」といった声が噴出。また、中村一家が、大阪から沖縄へ移住したことを報告するエントリーでは、長女が移住計画を途中で放棄したとし、「贅沢でわがまま」と痛烈に批判。「学校に従わない子はいい子で、親に従わない子はわがままなの?」といった指摘が飛び交ったのだ。

 さらに、中村氏が、心理カウンセラー・心屋仁之助氏を尊敬しているとみられる内容のエントリーが見つかると、ネット上は騒然。心屋氏は昨年、「娘を叩いてしまう」と悩む母親に対して、「キミの娘さん叩かれるために生まれてきたのよ」とアドバイスし、大炎上した過去があるなど、以前からネット上では、「心理学ではなくスピリチュアルの人では?」と疑惑の目で見られていた人物なのだ。

 こうした流れから、現在、中村氏と心屋氏の肩書である「心理カウンセラー」が話題の的になっている。心理カウンセラーと聞くと、「臨床心理士」を思い浮かべる人が多いだろうが、両氏ともに同資格は取得しておらず、中村氏は「日本メンタルヘルス協会」の講座で心理について学び、心屋氏は「日本NLP協会」の「プラクティショナー」と「マスタープラクティショナー」の認定コースを受講した経験があるとのこと。耳慣れない団体だけに、中村氏や心屋氏に対して「心理カウンセラーを名乗ってもよいのか?」といった疑問の声も聞こえてくる。今回、神奈川大学心理相談センター所長、人間科学部教授である臨床心理士の杉山崇氏に、現在の心理カウンセラー界の実情について、話を聞いた。

 日本には現在、心理に関する資格は枚挙に暇がなく、さまざまな認定講座や試験が実施されている。杉山氏いわく、最もよく知られる資格は「臨床心理士」で、民間資格だが、もともと文部科学省が認可(現在は内閣府が認可)している公益法人が認定しているため「半民半官の資格と言える」そうだ。また2017年、新たに定められた国家資格「公認心理師」も、最近世間で認知されるようになり、双方とも、基本的には大学や大学院の科目履修/修了が受験条件となる「難易度の高い資格」「信頼度の高い資格」と言えるとのこと。一見、心理カウンセラーは、臨床心理士や公認心理師が就く仕事のように思えるが、実際は、「名乗ったもの勝ち」になっているという。

「心理カウンセラーという資格があるわけではなく、心理カウンセラーを名乗ることを規制する法律もないため、誰もが名乗りたい放題になっています。一概に『臨床心理士や公認心理師以外は信頼度が低い』とは言えないですが、厚生労働省や文部科学省のチェックがないまま、各団体が独自に実施している講座や資格試験は、クオリティーコントロールが難しい面はあると思います」

 臨床心理士も公認心理師も、「サイエンティスト-プラクティショナーモデル」に基づいて作られた資格だという。これは「『心理学という科学を修めた人間が、カウンセリングを行う』という意味。そのため、この資格を得るには、大学/大学院レベルでの心理学教育を受け、理論や研究の知見などを理解し、心の動きや仕組みを科学的に考えることができることが前提になる」そうだ。

 中村氏が心理について学んだという日本メンタルヘルス協会の代表・衛藤信之氏は、同協会の公式サイトによると「日本で従来おこなわれていた、理論中心の心理学に変わり、実戦的な日常で使えるコミュニケーションプログラムを開発」(原文ママ)したと紹介されているが、「”理論中心の心理学に変わり”という言葉には、『どこまで科学的に心を捉えられるのか』『心に対する合理的な考察をどのように深めているのだろうか』という疑問は抱いてしまいます」。

 中村氏や心屋氏のように、臨床心理士や公認心理師ではないにもかかわらず、「心理カウンセラー」を名乗る人を、同資格取得者たちはどう見ているのだろうか。

「昔からそういった人は多くいるので、我々臨床心理士たちは、『気にしていない』『同業者とは思わない』といった感じではあるものの、心理カウンセラーという言葉で、一緒くたにされるのを嫌がる人もいるようです。やはり臨床心理士、また公認心理師もそうですが、ちゃんと時間をかけて厳しいトレーニングと勉強をしなければ取得できないハードルの高い資格ですから、同じだとみなされることに不満を抱くのでしょう」

 ただし、カウンセリングを提供する自治体や事業所などが、心理カウンセラーを採用する際、概ね「臨床心理士、公認心理師」を条件にしているため、「こうした資格のない心理カウンセラーが、私たちの仕事を圧迫していることはない」という。臨床心理士、公認心理師ではない心理カウンセラーの増殖を問題視するより、「臨床心理士、公認心理師の社会的な信頼を高めることに集中しようというのが、今の業界の空気」だそうだ。

 また杉山氏いわく、「心理カウンセラー」と名乗る中村氏や心屋氏の言動には、臨床心理士や公認心理師とは違うかもしれないと感じるところもあるという。

「中村氏は、『あきらめる勇気 人生はあきらめが9割 残りの1割で幸福になる方法』(ハート出版)という本を出しているそうですが、最近は心理療法でも『あきらめること』の意義が注目されており、あきらめることを提案することについては、科学的にも間違っていないと思います。しかし、臨床心理士や公認心理師は、特定の価値観や一つのやり方、考え方でみんなが幸せになれる、 という考え方は絶対にしません。幸せの形はみんな違っていいから です。その人なりの幸せを科学的に十分に考えて、その人が幸せに なれる可能性が高いことを提案します。したがって『本気で働きたい人がガッツリ稼いで、そのお金を働きたくない人にまわせば、みんながハッピーに暮らせるのではないか?』という発信は滅多にしません。この考え方で誰が幸せになれるのかよくわかりませんし、その科学的な根拠も良くわからないからです」

 また、心屋氏は、「自分の性格を変えることで問題を解決する」というカウンセリングが好まれ、一部で絶大な支持を集める心理カウンセラーであり、ネット上では「宗教のように見える」「心屋氏に依存しているような人も見受けられる」などとも指摘されているが、杉山氏は「心理カウンセラーの仕事は、クライアントを“カウンセリングの必要がない状態”にすることが目的であり、クライアントをファンにしたり、依存させたりすることは目的ではない」と断言した。

「心理学という科学に基づく心理カウンセラーにとって必要なのは、『心とはわからないものだ』という前提に立って、心を考える合理的な手がかりをたくさん持つ努力を続けることだと思います。それが人の心を科学的に学ぶ必然性にもつながってきます」

 最後に「臨床心理士、公認心理師も、そして心理学という科学も“絶対的な存在”ではないとは思います。大事なことはカウンセリングを受ける人が幸せになることです。そのためには、自分はどんなカウンセリングを求めているのかイメージを持ち、自分に合った人を見つけることが大事です」とアドバイスしてくれた杉山氏。「心理カウンセラーという職種自体には資格がない」からこそ、受ける側には、心理カウンセラーを見極める目が必要とされるようだ。

DHCの会長が再び差別発言 Twitterでは「#差別をするDHCの商品は買いません」が拡散

※具体的なヘイトスピーチに関する記述を含みます。

 株式会社DHC(本社:東京都)のホームページ上に掲載された、代表取締役会長の在日コリアンへの差別的な文章がネット上で批判を集めている。

 注目されたきっかけは、2021年4月9日放送『おはよう日本』(NHK総合)での、企業の人権意識についての特集だ。

 昨年、DHCのホームページにて、会長名義で書かれた「ヤケクソくじについて」という文章が問題となった。内容は、ライバル企業であるサントリーに対して差別表現を用いながら攻撃するもの。昨年12月頃にTwitterで拡散され、多くの批判を集めた。

<サントリーのCMに起用されているタレントはどういうわけかほぼ全員がコリアン系の日本人です。そのためネットではチョントリーと揶揄されているようです。DHCは起用タレントをはじめ、すべてが純粋な日本企業です。まもなく創業50周年を迎えようとしている老舗の会社です。今、雨後の筍のように出てきた幾多数多の同業者とも一線を画しています>

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 『おはよう日本』でも「ヤケクソくじ」に触れ、DHCに抗議する署名活動を行っている団体や、国会でも言及されていることを紹介した。

 今月2日、武井俊輔衆議院議員が<ヘイト企業のあり方も非常に残念>と問題提起し、上川陽子法務大臣は<企業にはむしろ率先してヘイトスピーチを含め、あらゆる差別または偏見をなくして人権に配慮した行動をとるということについて考えて深く行動していくことが大事ではないかというふうに思っております>と述べている。

 問題となってから数カ月経つが、DHCはいまだに「ヤケクソくじ」の文章を掲載し続けている。NHKがその理由を質問したところ、DHCからは以下のような返答が返ってきたという。

<小生のことをマスコミ(これもコリアン系ばかり)は人種差別主義者だと言うが、人種差別というのは本来マジョリティがマイノリティに対して行う言動を指すのであって、今や日本におけるコリアン系はマイノリティどころか日本の中枢をほとんど牛耳っている大マジョリティである>

<NHKに対してひと言感想をと言われれば、「NHKは日本の敵です。不要です。つぶしましょう。」>

※全文はDHCのホームページで閲覧できる。「ヤケクソくじについて」と同じページの下の方に掲載されている。

 Twitter上では『おはよう日本』の放送内容が拡散され、同時にDHCサイトに掲載されている全文にも再び注目が集まった。現在、「#BoycottDHC」「#差別をするDHCの商品は買いません」のハッシュタグとともに抗議の声があがっている。

制度面では課題が残されている
 法務省が2016年に行った「外国人住民調査報告書」では、外国籍住民のうち8割がインターネットを日常的に利用していて、そのうち外国人を排除する差別的な書き込みを見たことがある人が4割であった。そして、そういった書き込みを避け、インターネットの利用を控えた人が2割いる。

 現在、インターネットは我々の生活と切り離せないものになっている。ヘイトスピーチの問題があがると一部では「差別をする側の表現の自由」ばかりを主張する声があがるが、差別的な書き込みによって、差別のターゲットとなっている人々が「知る権利」や「表現の自由」を奪われている実態があるのだ。

 番組の取材を受けた在日コリアン4世の女性も「ヤケクソくじ」の記事を見て、<開き直ったかのようにずっと載せているのはただの失言という域を超えて、私たちが直接攻撃されているようなそんな気持ちにもなってしまいます>と心情を吐露していた。

 なお、2016年に施行された「ヘイトスピーチ解消法」は、<本邦外出身者に対する不当な差別的言動のない社会の実現に寄与するよう努めなければならない>としているが、この法律は“理念法”であり、禁止条項や罰則規定がない点で課題は残されている。

 一方、川崎市では全国初の刑事罰の規定を含んだ「川崎市差別のない人権尊重のまちづくり条例」を2019年12月に制定している。

 昨年11月に筆者が取材したヘイトスピーチの実態や、ヘイトスピーチの被害者救済のために必要な対策について学ぶ院内集会では、人権救済のために必要なのは迅速な削除だが、<何が削除対象となるのか定義規定がなく、特に「朝鮮人」「部落」などの属性にもとづく不特定の集団に対する差別書き込みは現行法では対象外となっている>との問題提起があった。

 また、今後の取り組みとして、以下のような指摘があった。

<国が、ネット上の人権侵害に対し包括的に対応するための基本法を制定し、何が削除対象となる違法な投稿なのかを明確にする定義規定を法律で定めることが必要>

<削除や発信者情報を迅速に行い、かつ、濫用にならないよう、専門的な第三者機関を設置することも重要>

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差別発言を繰り返すDHC
 DHCの子会社・DHCテレビジョンが製作している『真相深入り!虎ノ門ニュース』や『ニュース女子』では、差別的表現が繰り返されてきた。

 TOKYO MXなどでも放送されていた『ニュース女子』は、2017年に沖縄米軍基地建設工事反対デモを特集した際、「反対派は日当をもらっている」「反対派の中に中国人や韓国人がいる」といった内容を放送し、BPO(放送倫理・番組向上機構)から「重大な放送倫理違反があった」と判断されている。

 昨年注目を集めた「ヤケクソくじ」の記事を含め、差別的な発信が繰り返されてきたこともあり、Twitter上ではDHC商品を取り扱うコンビニ、ドラッグストア、ビジネスホテルや、DHCとのコラボ商品を展開する企業に対する厳しい声が見られる。

 DHCの発する差別的なメッセージは決して許容・容認してはならないものだが、こうした問題を抱えているのはDHCだけではない。今後、さまざまな企業が人権問題への姿勢について問われていくことになるだろう。

※おはよう日本の特集は「NHK+」で見逃し配信がされている

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アリアナ・グランデ「婚約者とラブラブ」、ジョン・トラボルタ「愛娘へのメッセージ」……今週のセレブ画像集

 セレブがインスタグラムで披露する日常の姿や意外な素顔は、ほほ笑ましかったり、世間に強烈なインパクトを与えたり、時には物議を醸すことも。そんなセレブの今週のインスタグラムから、見逃せないショットを紹介!

トラヴィス・バーカーがまたも匂わせ投稿

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 ポップ・パンク・バンド、ブリンク182のドラマーとして知名度を上げ、音楽プロデューサーとしても高い評価を得ているトラヴィスが、長年友人関係にあったコートニー・カーダシアンとの交際を“匂わせる”投稿をした。今回投稿したのは、抱き合ってチークを踊っている短い動画。子どもたちや友人らと一緒にスキー旅行に行っているユタ州のリゾートで撮影したものとみられている。「リアルってレアなもんだよな」というハートの絵文字をつけたキャプションが添えられおり、コートニーがコメント欄にハートの絵文字を書き込み、「ラブラブだね」と話題に。トラヴィスは今年に入ってから彼女との交際を“匂わせ投稿”するようになり、デートする姿もパパラッチ。順調に愛を育んでいる。

婚約者とラブラブのアリアナ・グランデ

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 昨年12月に婚約発表した不動産エージェントのダルトン・ゴメスに抱きつく写真を、「!!! 私の心、私の人!!! あなたでいてくれて本当にありがとう」という感謝の言葉と共に投稿したアリアナ。1枚目は暖炉の前で、残りの2枚は美しい夜景をバックに撮影されたもので、3枚目は彼が幸せそうな表情のアリアナの頬にキスをしているというラブラブな写真。コメント欄にはファンからの祝福コメントが殺到した。2人は昨年の1月から交際しており、一緒に自主隔離生活を送り、愛を深めたと伝えられている。

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 4月3日、美しく成長した愛娘エラ・ブルーがほほ笑む写真を投稿したジョン。「私が知る人の中で最も美しく、優しい人間でアーティストの君へ、21歳の誕生日おめでとう。パパは君のことがいとおしくて仕方ないよ」という父性愛あふれるメッセージを添え、コメント欄にはシャロン・ストーンやトミー・リーら、セレブたちからのお祝いの言葉が書き込まれた。エラは、昨年乳がんのため57歳で永眠したジョンの妻ケリー・プレストンとの第一子。ジョンが主演した映画『ポイズンローズ』(2019)の娘役で本格的に女優デビューを果たし、今後の活躍が期待されている。

カーディ・B、ブランドものを娘にまた娘にプレゼント

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 「ベルカリス製」「カルチャーはアタシのガーリーなチーターガールよ」というキャプションを添え、セレブに人気のクリスチャン・ディオールのレディ ディオール ミニバッグを手に持ちご機嫌な娘カルチャーの写真を投稿したカーディ。ピアスとヘアアクセサリーは、直前に母娘ショッピングを楽しんだシャネルで購入したものだとみられており、“おしゃれさん”だと話題になった。ベルカリスとはカーディの本名。妹の名前がヘネシーであることから、彼女も小さい頃からバカルディと酒の名前で呼ばれ、これがステージネームの元となっている。

アカデミー賞6部門ノミネート『ミナリ』から学ぶ、韓国と移民の歴史――主人公が「韓国では暮らせなかった」事情とは何か?

近年、K-POPや映画・ドラマを通じて韓国カルチャーの認知度は高まっている。しかし作品の根底にある国民性・価値観の理解にまでは至っていないのではないだろうか。このコラムでは韓国映画を通じて韓国近現代史を振り返り、社会として抱える問題、日本へのまなざし、価値観の変化を学んでみたい。

『ミナリ』

 『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督、2019年)がアカデミー賞を受賞し、スタッフとキャストがチョンワデ(大統領官邸)に招待され、みんなでチャパグリ(劇中に登場する食べ物)を食してからちょうど1年。歴史上、いまだにノーベル賞の受賞者が金大中のみ(2000年、平和賞)である韓国で、メディアが「ノーベル賞を一度に4つもらったのと同様」と騒ぎ立てたように、『パラサイト』をめぐる顛末はそれほど非現実的なことであり、もう二度と見られないであろう光景のはずだった。

 ところが今年度のアカデミー賞ノミネート作品が発表されると、韓国は再び「興奮のるつぼ」と化した。各地の映画祭で高い評価を得てきた『ミナリ』(リー・アイザック・チョン監督、20)が、作品賞や監督賞をはじめ、6部門にノミネートされたのだ。とりわけ、おばあさん役のユン・ヨジョンは本作ですでに、全米映画俳優組合賞を含む30以上の助演女優賞を受賞しており、アカデミー賞受賞の可能性が最も高いとされている。

 正確に言うと『ミナリ』は「韓国映画」ではない。ブラッド・ピットが代表を務める製作会社・プランBエンターテインメントなどによって作られた「アメリカ映画」である。だが、監督やメインキャストは韓国系であり、タイトル『ミナリ(미나리=セリ)』も含め、セリフの8割以上が韓国語であることから、「韓国映画ともいえる」と韓国では認識されており、「2年連続の韓国映画の快挙」だと喜んでいるのだ。そこには、名誉なことであればすべて「ウリ(우리=我々)」を主語に語りたがる韓国人の特性も垣間見られるのだが、いずれにしても、韓国人にとって本作が「どこか別の国の物語」ではなく、「自身の物語」として感情移入できる作品ということは確かである。

 今回のコラムでは、アカデミー賞の結果に期待しつつ『ミナリ』を取り上げ、韓国人のアメリカ移民の歴史や、移民を通して見えてくる韓国について考えてみたい。というのも、本作が描いている「アメリカに移民した韓国人家族」は、決して珍しい存在ではなく、韓国では朝鮮戦争後から現在に至るまで、アメリカに移民する者、移民したいと願う者が後を絶たないからだ。劇中で家族が移民した背景は詳しく語られないものの、単に「他国に移住する」だけでなく「祖国を捨てる」意味合いを持つ「移民」は、韓国社会の暗部を浮かび上がらせる存在であるともいえる。

<物語>

 舞台は1980年代のアメリカ。韓国系移民のジェイコブ(スティーヴン・ユアン)は、家族を連れてアーカンソー州の田舎に引っ越してくる。妻のモニカ(ハン・イェリ)とヒヨコ鑑定の仕事に従事しつつ、長年の夢である農場作りを実現するためだ。妻は、心臓に病気を抱える息子デビッド(アラン・キム)や長女のアン(ノエル・ケイト・チョー)ら、家族を顧みずに夢ばかり追う夫に不満を爆発させ、新しいすみかとなったトレーラーの中では夫婦げんかが絶えない。

 そこで彼らは、韓国からモニカの母親・スンジャ(ユン・ヨジョン)をアメリカに呼び寄せ、一緒に暮らすことにする。唐辛子の粉や漢方薬、ミナリの種をカバンいっぱいに詰め込んでやって来たスンジャは、「ザ・韓国のおばあちゃん」。花札に興じて奇声を上げる祖母・スンジャの姿に、デビッドは自身が思い描いてきた「グランマ」とのギャップを感じつつも、徐々に心を開いていく。一方、ジェイコブはなんとか農場を成功させようと必死で仕事に励むのだが……。

 監督自らの経験を元に、多大な苦労を重ねながら、アメリカの片田舎に定着を試みる韓国系移民の家族を描いた本作は、その過程で浮かび上がる普遍的な家族愛や、家族の絆が広く共感を呼んだといえる。チョン監督も「これは移民ではなく家族の物語」と語っており、映画の主題が「移民」ではなく「家族」に重きを置いていることも確かだ。だがやはり、本作が世界最大の移民大国であるアメリカで特に評価されたのは、偶然ではないだろう。多くのアメリカ人は、自分や自分の家族がかつて移民として経験した苦楽をこの韓国系家族に重ね合わせ、同じ移民としての自分たちのルーツに思いをはせたはずだ。

 アメリカにやって来た理由について、劇中でジェイコブは「韓国では暮らせなかった」とつぶやくのみだったが、そこにはどのような過去が見え隠れしているだろうか? それを探るために、韓国におけるアメリカ移民の歴史と、その変遷をたどってみよう。

韓国移民の始まりと、“冷ややかな目”で見られた歴史

 韓国政府の記録によれば、朝鮮の植民地化を狙って日本の侵略が高まっていた1903年に、ハワイのサトウキビ農場に労働者として移住したのが最初の移民とされている。当時の朝鮮人たちが、日本からの弾圧や経済的な貧困を理由に満州や日本に移住した歴史は、以前のコラム『ミッドナイト・ランナー』で「コリアン・ディアスポラ」として紹介したが、中にはアメリカに渡った人々もいたのだ。

 こうして始まったアメリカへの移民は、途絶えることなく第二次世界大戦後まで続き、とりわけ朝鮮戦争後から60年代にかけては、米兵と結婚してアメリカに渡る女性たちが後を絶たなかった。当時、米兵となんらかの「接点」を持ち得たのは、米兵相手の「ヤンゴンジュ(韓国人売春婦)」だけだという認識がまん延しており、周囲からは常に冷ややかな目で見られ、後ろ指をさされていたので、どのような立場であれ、米兵と結婚した女性はアメリカに渡るのが最善だったのである。米兵との結婚が今でもあまりよく思われないのは、そういった偏見や差別意識がまだ残っているからかもしれない。

 70年代に入ると、アメリカに渡るのは、人材養成のために国が選抜した国費留学生や、会社から派遣される駐在員が中心になっていく。彼らは正確には「移民」とは言えないものの、その多くがアメリカでの定着を選んだために、政府の記録上は移民として分類される。韓国からすれば人材の流出にあたるが、当時の韓国が朴正煕(パク・チョンヒ)による軍事独裁の頂点であったことを考えると、韓国にはありえない「自由」をアメリカに求めた彼らの気持ちは十分に理解できる。

 そして、この時代にアメリカに渡ったのが優秀な「選ばれし者」だったことから、「アメリカに行くこと」に対する羨望のまなざしが生じ、その後も長きにわたって続いていく。海外旅行が自由ではなかった時代、国外に出ることはある意味「特権」でもあったのだ。

 そして80年代、「アメリカン・ドリーム」が本格化し、アメリカへの移民が絶頂期を迎えたのがこの時代。本作の時代的背景もまさにこの時期にあたるが、それを象徴するのがジェイコブ夫婦の仕事「ヒヨコ鑑定」であった。韓国では80年代、「ヒヨコ鑑定士」という資格が人気を博し、ヒヨコがオスかメスかを鑑定するスピードと正確さを競い合う大会も開かれ、優勝者は新聞等で大きく取り上げられた(ちなみに、鑑定されたヒヨコは、卵を産むメスのみが選別され、役に立たないオスはそのまま廃棄される)。いささか滑稽にも見えるこの資格がこれほどまでに人気だったのは、「アメリカ移民の近道」として大々的に宣伝されたからにほかならない。小さな手と器用さ、正確さ、真面目さが必要とされるヒヨコの性別鑑定には、大柄なアメリカ人よりもアジア系のほうが適格だったようで、韓国人はそこに目を付けたのだ。

 当時、私の知り合いにもヒヨコ鑑定士になってアメリカに渡った人がいた。彼女は高校卒業後、大学に進学せず鑑定士の資格を取り、アメリカの養鶏場に就職するため海を渡ったのだが、軽度の知的障害を抱えた彼女は恐るべき集中力の持ち主で、現地でとても成功したらしい。後から彼女の「稼ぎがいい」という噂を聞いた私の母が、姉に向かって「あなたも資格を取っておけばよかった」と悔しそうに言ったのをよく覚えている。

 私の両親もまさにそうだったのだが、当時の韓国には、「アメリカという国は、このまま韓国にいたら決してありえないような成功を実現してくれる美しい国」というイメージがあったのだ。実際、韓国語ではアメリカを「美国(미국)」と書き表す。ちなみに、1987年の民主化宣言によって海外旅行が自由化されると、就職移民のみならず不法滞在が急増する事態を生んだ。不法滞在移民は、偽装結婚して永住権を得たのちに離婚し、韓国にいる家族をアメリカに呼び寄せるというパターンが最も多いが、このあたりの事情は、アン・ソンギが主演した『ディープ・ブルー・ナイト』(ペ・チャンホ監督、85)に詳しいので、機会があればぜひご覧いただきたい。

 だが80年代のアメリカ移民は、単にアメリカン・ドリームに浮かれていただけではない。80年代はまた、79年の朴正煕暗殺後に台頭してきた全斗煥(チョン・ドファン)率いる新軍部による、軍事独裁継続の時代であったことも忘れてはならない。80年に起こった光州事件は、実際に多くの韓国人が「韓国を捨てる」要因ともなったし、今現在、光州事件で犠牲を被った証言者の中には、アメリカやカナダへの移民が少なくないのだ。もちろん、ジェイコブのセリフから彼の事情を特定することはできないが、彼らが軍事独裁から逃れてアメリカにやって来たという可能性は十分に考えられる。

 90年代以降は現在に至るまで、アメリカに移民してすぐに事業を始められるくらいの財産を持った「投資移民」が中心を占めるようになった。だがここで一つ疑問が生じる。軍事独裁が終わって民主化が実現し、これまでのように激動の歴史に振り回されることはなくなった今、韓国に住み続けてもなんら心配はないはずなのに、なぜ移民はやまないのだろうか? 

 数年前に韓国のテレビショッピングで「カナダへの投資移民」を紹介したところ、問い合わせが殺到して大きな話題となったが、チャンスがあれば韓国を離れたいという意識が根強いのはなぜか? なぜ住み慣れた韓国を捨て、未知の場所を目指すのか? この単純な疑問は、移民という現象が身近ではない日本人観客にも共有できるものではないかと思う。

 この疑問を考える一つの例として、「遠征出産」なるものを紹介しよう。これは、本作での「ヒヨコ鑑定士」のような就職移民とは異なる。出生地主義を掲げるアメリカの特性をうまく利用し、臨月ギリギリの妊婦たちが団体でアメリカに赴き、そこで出産をすることで、アメリカで生まれた子どもに市民権が与えられるという戦略だ。そこまでして子どもにアメリカ国籍を持たせようとする韓国人の頭にあったのは、「兵役」という義務である。

 よく知られているように、韓国人男子には「兵役」の義務があり、私の時代は3年間、今でも1年6カ月という兵役が課せられる。だが韓国とアメリカの二重国籍を持っていれば、兵役前にアメリカ国籍を選択することで、この義務から逃れることができるというからくりだ。どうにかして我が子を軍隊に行かせず、もっと楽な人生を送らせてあげたいという親心が生み出した技だともいえるが、よその息子の兵役逃れは「許せない」と憤る人も多い。こうした点は、ゆがんだ韓国ナショナリズムの興味深い部分でもある。

 2002年、当時韓国で人気を誇っていたユ・スンジュンというミュージシャンが、散々兵役を遅らせた挙句、「アメリカでかなえたい夢がある」という理由で韓国国籍を捨て、アメリカ国籍を選んだというニュースが韓国を駆け巡った。彼が遠征出産の申し子であるかは別として、二重国籍を有していた彼が兵役逃れのためにアメリカ国籍を選んだことは明らかであり、国中の大バッシングに発展し、政府は彼に入国禁止を言い渡すまでに至った。あれほど人気者だったミュージシャンが、二度と韓国で活躍する姿は見られなかったばかりか、その後に法律まで変わり、今では二重国籍による兵役逃れができない仕組みになっている。

 兵役をめぐる問題は、移民が絶えない例として具体的でわかりやすいものだが、儒教的な縦社会である韓国においては、少しでも人より上に立つことが「より良い人生を保証する」と示しており、その最も明確な方法が「アメリカ移民」という選択だったのは間違いない。現地で実際に成功を収めるかどうかにかかわらず、アメリカに行くこと自体が一種の「身分の上昇」を意味していたからである。

 韓国ドラマや映画の中で、在米韓国人が常に“憧れの対象”として描かれてきたのも、そうした韓国社会を反映したものである(なお、ジェイコブを演じたスティーヴン・ユアンの出演作『バーニング 劇場版』<イ・チャンドン監督、18>を取り上げたコラムでも解説している)。うまく言い表せないが、韓国人のアメリカ移民の背景には、歴史や軍隊の制度だけでは片づけられない、根深い「韓国的な事情」が潜んでいるのである。

 最後に、私の大好きな詩人ファン・ジウが1983年に発表した「鳥たちもこの地を去って飛んでいく」という作品を紹介して終わりにしよう。

 軍事政権下での韓国では、映画館で本編が始まる前に必ず国歌が流れ、観客は起立してスクリーンに映る韓国国内の観光名所の映像を見なければならなかった。その映像は、鳥たちが空に向かって飛び立つ場面で終わり、それと同時に観客たちは席に着いて映画の始まりを待ったのだが、飛び立つ鳥と反対に席に座る観客の様子を、この詩人は「独裁から逃れてこの地を去りたいのに、とどまり続けることしかできない現実」の風刺として表現したのである。韓国で現在まで続くアメリカ移民の現象は、長く続いたつらい歴史が無意識に抑圧され、韓国を離れたい欲望として表れているといえるかもしれない。

 「ミナリはどこにでもよく育つ」というおばあさんの言葉通り、一度移民をしてしまえば、どうにかこうにか、韓国での暮らしよりはマシな人生が待っている――韓国人は、今でもそう信じているのではないだろうか。

崔盛旭(チェ・ソンウク)
1969年韓国生まれ。映画研究者。明治学院大学大学院で芸術学(映画専攻)博士号取得。著書に『今井正 戦時と戦後のあいだ』(クレイン)、共著に『韓国映画で学ぶ韓国社会と歴史』(キネマ旬報社)、『日本映画は生きている 第4巻 スクリーンのなかの他者』(岩波書店)など。韓国映画の魅力を、文化や社会的背景を交えながら伝える仕事に取り組んでいる。

King&Prince・岸優太、「オフィシャルでは隠してきました」! 秘めた特技を明かすも、嵐・相葉雅紀は苦笑い

 嵐の相葉雅紀が“キャプテン”を務めるバラエティ番組『VS魂』(フジテレビ系)が4月8日に放送され、対戦相手に鈴木亮平率いる連続ドラマ『レンアイ漫画家』(同)チームが登場した。

 ドラマで鈴木が演じるのは、漫画を描くことに没頭し、引きこもり生活を送る少女漫画家ということで、ラストゲーム前には、「ついつい熱中しすぎて困ってしまうこと」についてトークすることに。これに、魂チームのKing&Prince・岸優太は、「絵ですね」と告白。岸が絵を描くイメージを持っていなかった魂メンバーたちが「え?」と戸惑う中、「2つの絵しか描けなくて。朝から1時間くらいかけて描いちゃう」と真剣な顔で明かした。

 その2つとは、昆虫の「ヘラクレスオオカブト」と深海魚の「リュウグウノツカイ」の絵だといい、岸はスタジオで実際に描いた絵を披露。ヘラクレスオオカブトの絵を見せながら「うまい」と自画自賛していたが、その出来栄えは熱中していると語ったわりに、鉛筆で描かれたシンプルなもので、風間俊介からは「上手なんだけど……、そんなずっと描き続けてるんだったら、芸術的な油絵的な感じでくるのかなと思ったら、すごい一生懸命、小学生が描いた(ような)絵」とツッコミが。対する岸は不服そうにしながら、羽の部分の色付けについて、「この(色の)かすみとか、指でタッチするんですよね」と、こだわりについて語っていた。

 また、長い体が特徴のリュウグウノツカイは、用紙を2枚使って大胆に描いていたが、こちらも小学生が描いたような仕上がりで、相葉雅紀が「コメントがしづらいな」と苦笑いする場面も。

 とはいえ、岸はかなり自信があるようで、「オフィシャルでは隠してきました、ここまで絵がうまいの、正直」とドヤ顔。相葉が慌てて、「いやいや、言うほどうまくないのよ」とツッコむも、「これからも描き続けていって、機会があれば皆さんに見せて……」と、今後も番組で披露する気満々の様子。魂メンバーから「もういい、もういい」と制止されるも、「(皆さんの)心を動かしたいですね」と宣言していた。

 この日の放送に視聴者からは、「あの絵を得意気に見せるの面白すぎる」「これからは絵うまいキャラでいってほしい」「朝から1時間かけてあの絵を描いてる岸くんかわいい」という声が集まっていた。

Kis-My-Ft2・玉森裕太、収録中に「クソめんど」と悪態! ファン「本音出しすぎ」「これはダメ」と厳しい声

 Kis-My-Ft2の冠番組『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)が4月8日深夜に放送された。この日は、メンバーにテーマが知らされない“抜き打ちテスト”が行われ、「寝坊した彼女から『15分で朝ごはんを作って』と言われたときの対応」に、キスマイメンバーがチャレンジした。

 第1位となったのは、“料理上手”で知られる横尾渉。15分という制限時間があるにもかかわらず、フレンチトーストにツナを挟んだサンドイッチ、たまご入りコンソメスープ、そしてフルーツまで用意するという驚異の手際の良さを見せ、最後には「時間ないけど、食べられるだけ食べて」と言葉を添える優しさで、総合得点90点を獲得。文句なしの第1位となった。

 一方、ぶっちぎりで最下位となったのは玉森裕太。彼女から「悪いんだけど朝ごはん作ってくれない?」と頼まれた玉森は、思わず「15分で? はぁ? クソめんど」と悪態。それでも冷蔵庫からたまごやごはん、長ネギを取り出して調理を開始。ネギをみじん切りにするなど、丁寧さを見せていた。

 しかし、ベーコンを切ってたまごを溶いたあとにコンロ側に移動すると、手にしていたラップにくるんだ冷やご飯を、うっかり落としてしまった玉森。すぐに拾って「大丈夫、洗えばいけるよ」と、水にさっとくぐらせて、「バレやしない」とニヤリと笑いながら、たまごと一緒にフライパンに投入していた。

 作ろうとしていたのはチャーハンのようだが、温めていない冷や飯はまったくほぐれず、ダマが多い状態で無理やり調理を続行。最後には「塩昆布で決めちゃうか、調えちゃおう」という小ワザを見せたものの、ほかのメンバーが何品か作っているにもかかわらず、玉森は1品のみでフィニッシュとなった。

 彼女の前にチャーハンを差し出し、最後に「これ食べて頑張ってよ。今日も1日マイコ(彼女)のこと大好きだし、いっぱい愛してるし、たくさん想ってるから頑張って」と“愛の言葉”をささやいたものの、得点アップにはつながらず、総合得点は35点。

 玉森は最後の言葉について、「本心だよ!」と断言していたが、調理中の言動を見ていたファンからは、「カメラ回ってるのに『クソめんど』って言っちゃうのはヤバい」「悪態からのデレはかわいかったけど、本音出すぎ」「めちゃくちゃ不満そうだったし、これはダメでしょ!」などと、厳しい声が上がっていた。

Sexy Zone・松島聡、 なにわ男子の勢いに「焦ってますもん」! 菊池風磨も推しているメンバーとは?

 Sexy Zoneメンバーが交代でパーソナリティを務めるラジオ『Sexy ZoneのQrzone』(文化放送)。4月5~8日の放送回には松島聡が登場し、松島と菊池風磨イチオシのジャニーズJr.の名前を明かした。

 この日、リスナーから「さわやかなイケメンで、細マッチョで声がイケボなおすすめのジャニーズはいますか?」と質問が届くと、松島は「僕はね、なにわ男子の長尾(謙杜)くん。めっちゃさわやかイケメンじゃない?」と回答。細マッチョかどうかはわからないとしつつも、「すごいスタイルいいし、意外に声が低くてイケボじゃない?」とべた褒めで、「最近ね、僕と風磨くんは長尾くん推しなのよ」と告白した。

 また「でも僕、ダンスは断トツ大橋(和也)くん。てか、なんなら先輩だからむしろいろいろ吸収してる」と、ダンスだけで言えば大橋推しなんだとか。というのも、2人は1997年生まれの同級生だが、2011年にジャニーズ事務所に入所してすぐにデビューした松島に対し、大橋は09年に入所しているため、入所歴だけでいうと、実は大橋のほうが先輩なのだ。

 さらに松島は「長尾くんからいろいろ吸収させてもらっている」と語っていたが「なにわ男子さ、すごいよね。今、人気が。ちょっと僕、焦ってますもん」と先輩グループとしては、後輩の勢いに焦りを感じている様子。ただ、“ライバル視”しているのとはちょっと違うようで、「やっぱり勢いがあるグループってすごい自分たちも意識高くなるし、いいなって思うし、なんかなに男子さんキラキラしてるよね!」と、若手ならではのキラキラ感を大絶賛。

 そしてあらためて「そのなにわ男子さんの中でも一番は、僕は長尾くんです」とSexy Zoneのファンにオススメしていたのだった。

 この放送にリスナーからは「ふまそうが長尾担なのわかるわ。イケ化とまらないよね、長尾くん。大橋さんのダンス褒めてくれたのうれしい」「聡ちゃんと大橋くんの共演、見てみたいなぁ。2人とも癒やし笑顔とダンスのギャップがいいのよね」「大橋くん同い年やけど先輩なんや!! でも大橋くんと聡ちゃんのダンスは似てる!」などの声が集まっていた。

鈴木亮平主演『レンアイ漫画家』初回6.5%の大苦戦! 「ほとんど吉岡里帆のドラマ」「主人公は誰?」と視聴者から疑問も

 鈴木亮平が主演を務め、吉岡里帆がヒロインを演じる連続ドラマ『レンアイ漫画家』(フジテレビ系)が4月9日に放送を開始し、初回平均視聴率6.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。数字同様、ネット上の評価も芳しくないようだが、そんな中、「主人公は誰?」という戸惑いの声が寄せられている。

「フジの『木曜劇場』枠でスタートした同作は、漫画家・山崎紗也夏氏が2011~12年に『モーニング』(講談社)で連載していた同題漫画が原作。『刈部まりあ』のペンネームで人気少女漫画『銀河天使』を連載している主人公・刈部清一郎(鈴木)が、何らかの“問題”を抱える男性ばかりと付き合ってきたアラサー女子のヒロイン・久遠あいこ(吉岡)に高額な報酬を支払い、漫画のネタにするための“疑似恋愛ミッション”を課すというラブコメ作品です」(芸能ライター)

 第1話では、あいこがさっそく、清一郎の担当編集者・向後達也(片岡愛之助)の後輩・早瀬剛(竜星涼)と出会い、擬似恋愛ミッションを遂行しようとする……という展開だった。

「ネット上には『思ったより面白かった』という意見もありますが、原作ファンからは辛辣な声が少なくありません。『ドラマは設定をちょいちょい変えている上につまらなくなってる』『何も考えずに見る分にはいいけど、特に盛り上がれるところもないドラマで、原作ファンとしてはガッカリ』といった指摘が散見されます」(同)

 ちなみに、原作の主人公はあいこなのに対し、ドラマ版の主人公は清一郎に変更されているのだが……。

「一部視聴者から、『大好きな鈴木亮平の主演作だから見始めたのに、ほとんど吉岡里帆のドラマだった』『これはもう、主演・吉岡里帆では?』などと言われているように、第1話に関しては、確かに吉岡演じるあいこがメインで描かれていた印象。また、かねてから吉岡の演技は、作品によって『うまい/ヘタ』の意見が分かれるのですが、やはり今作に対しても『カワイイけど、こういうコメディ感のある役は似合わないよね』『吉岡さんは、シリアスな演技をしてる時が好き』『吉岡は相変わらず微妙だなぁ。鈴木の役はあんまりしゃべらない役なのに、それでも演技のうまさがわかるよね』といった書き込みがみられます」(同)

 同枠前クールの連ドラ『知ってるワイフ』の初回平均6.1%は上回ることができた『レンアイ漫画家』だが、次週以降、苦戦しそうな雰囲気が漂っているようだ。