『ザ・ノンフィクション』名店レストランを3カ月で辞めた“何もわかってない”18歳「新・上京物語 後編 ~夢と別れのスカイツリー~」

 日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。4月4日は「新・上京物語 後編 ~夢と別れのスカイツリー~」というテーマで放送された。

あらすじ

 2020年6月、北海道、製紙工場の煙突が立ち並ぶ苫小牧市から料理人を目指し上京した18歳の一摩。就職先はかつて人気テレビ番組『料理の鉄人』(同)にも出演した、洋食の巨匠・大宮勝雄シェフが経営する浅草の名店「レストラン大宮」だ。

 一摩は幼い頃に両親が離婚し、父親も若くして亡くなったため、祖父母に育てられた。祖父の美智男は料理人で、天皇陛下の皇太子時代に料理を提供したこともあるという。美智男は肺がんを患い2年前に現役を引退したが、今も家ではシェフコートを着て家族に本格的な料理を振る舞う。

 美智男は東京で修業時代を共にした大宮シェフに一摩を託す。一摩は一流の料理人になりたいと祖父母や友人にも話し、その姿は自信がみなぎっているが、自分で料理をしたことはほとんどない。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、2カ月遅れでようやく上京できた一摩は、東京駅の目の前にある新丸ビル内の、レストラン大宮の支店で働くことになる。しかし勤務初日、包丁を持つ手つきもおぼつかない一摩は、右も左もわからない厨房の中で、それまでの意気揚々とした様子から一変、見るからにションボリとしていき、賄いの昼食もろくに喉を通らない。そしてその晩、大宮シェフに初日にして辞めたいとまで伝えてしまう。

大宮シェフの説得もあってレストランにとどまった一摩は、ノートにポイントをまとめるなど料理の勉強を続けるものの、厨房でてきぱきと動けず、先輩から叱咤される日々が続く。徐々に仕事を休みがちになっていき、3カ月で結局レストラン大宮を辞めてしまう。

苫小牧に戻った一摩に対し、祖父母が何か責めるようなことはなかった。その後、美智男は他界。現在一摩は地元のコンビニでアルバイトをしながら就職先を探している。

料理をしたことないのに「できる」と思う“わかってなさ”

 それまで料理をしてきたことがない、という言葉通り、一摩は勤務初日、見ていてハラハラするくらい包丁使いがなってなかった。一摩の祖父は料理の世界で生きてきた人なのだから、事前に一摩に自宅で料理をさせていればよかったのに、と思った。

 何事も、手を動かしているときではなく、頭の中で思い描いているときが一番何もわかっていない。だからこそ、上京前の一摩が「一流の料理人になる」と口にしていたように、大きなことも言える。

 しかし実際に手を動かしてみれば、実際に思い描いていた夢の世界とはかけ離れた、パッとしない自分の姿と向き合うことになる。失望するし、ガッカリするのだが、頭の中で夢の世界に浸っているよりは確実に前進はしているのだ。

 こういった夢と現実の落差をまったく知らないまま、いきなり一流の世界に飛び込んでしまったことが、3カ月での退職につながった要因の一つのようにも思える。 

 『ザ・ノンフィクション』では今回に限らず、京都の舞妓さんなど、社会に出た若者を長い期間追い続けるシリーズがいくつかある。そういったシリーズを見ていると、最初はソツのないように見えたタイプが、意外と長続きしないケースが散見される。

 一方、今回の一摩のように、面接など話を聞いている場ではしっかりしているように見えるのだが、いざ勤務してみると初日から人が変わったように不安を感じさせるタイプもいる。「人を採用する」というのは本当に難しい。

 自分の周りを見ても、20代の頃は仕事をバリバリやりそうと見えたタイプで今仕事をしていない人もいるし、ほどほどにやれればいいように見えていた人がしっかり存在感を示したりもしている。転職したら人が変わったようにイキイキしだした人もいる。

 結局のところ、仕事をどこまでやれるかは本人だってやってみないとわからないのだ。採用する側にしてみたら、ますますわからないことだろう。

 番組の最後では、一摩の一年後輩にあたる2021年度のレストラン大宮入社の2人の若者が紹介された。一摩をはじめ若手の離職に頭をかかえる大宮シェフは、その2人について「いいと思います、今回は……と思いたい」と苦笑しつつ、率直な気持ちを話していた。

 どんな職場にも「なんでこんな人を採用したのだろう。採用した人は何を考えていたのだろう」と頭を抱えたくなるような人が一人はいるとは思うが、そういう人とて、採用時には採用担当者が「いいと思います……と思いたい」と思って採用したのだろうし、当の本人だって、頑張れる自分を信じていたのだ。人を採用するのは本当に難しい。

 次週の『ザ・ノンフィクション』は『ザ・ノンフィクション 放送1000回SP 前編』まもなく放送1,000回を迎える『ザ・ノンフィクション』。26年にわたる歴史の中で描いてきたものは一体何なのか。

Hey!Say!JUMP・山田涼介、みちょぱと「険悪」ムード? 共演で「ボロクソ言ってやる」「めちゃくちゃ怒られた」と双方本音

 Hey!Say!JUMPの冠番組『いただきハイジャンプ』(フジテレビ系、4月3日放送)では、山田涼介がタレントの“みちょぱ”こと池田美優に「嫌い」と言われる場面があった。

 この日は、ゲストのみちょぱがハマっていることや、好きなモノを取り入れた“オリジナルバトル”にJUMPメンバーが挑戦する「体当たりホスピタリティー」第2弾を実施。八乙女チーム(八乙女光、山田、薮宏太)と高木チーム(高木雄也、知念侑李、有岡大貴)が対決した。

 みちょぱは「辛いラーメンが好き」とのことで、激辛ラーメンを食べきらないと答えられない「激辛イントロドン」を行うことに。対戦の前、「好きなラーメン」の話題でトークが展開され、薮は「最近、“ラーメン二郎”にハマってます」と行列ができることでおなじみの有名ラーメン店に行くといい、「結構並んだり……長い時は1時間並ぶ」こともあるとか。

 すると有岡が「薮ちゃんバレないの?」と質問。薮は「全然バレない」と答え、「結構ジャニーズの友達とも行くけど。Snow Manの佐久間(大介)とかKis-My-Ft2の宮田(俊哉)とか3人とも全然バレない」とのこと。有岡は「でもJUMPってバレないよね?」とJUMPメンバーもバレる率が低いと話していると、山田は「あっ、ごめんなさい。僕はバレます」と笑顔で告白をしていた。

 また、みちょぱの趣味は「スノーボード」ということから、「スノボウェアでコーディネート対決」を実施。八乙女チームから八乙女と山田、高木チームからは高木と知念が対決に参加し、4人のコーディネートに順位をつけるという内容で、1位は高木、2位は八乙女、3位は知念、最下位は山田という結果に。

 これに高木は「『Fine』のモデルやっといてよかったー! 安心した」と、ファッション誌「Fine」(日之出出版)のレギュラーモデルの貫禄をみせつけてドヤ顔。一方、最下位の山田は手袋をしていないコーディネートだったため、みちょぱは「シンプルな合わせ方で、バランスとかも悪くないんですけど……。なんで、その“素人感”を、手袋なしとかで出してきちゃたんだろう?」「ゴーグルとかも含めてのコーディネートですから。企画自体にちゃんと取り組んでいないのかなって」と、本気のダメ出し。

 その後も、みちょぱが映画『ワイルド・スピード』について、登場人物の「仲間思い」なところが好きだと語っていた際、山田も「アクションが好き」と共感していたが、みちょぱは「そこは普通ですよ」とバッサリ。度重なるダメ出しに、山田は思わず「何、俺のこと嫌い!?」と質問。みちょぱは、「私は前回の1年前くらいのロケで、山田さんに最後の最後、すっごい冷たく言われてそこからもう嫌いです」と返したのだった。

 それは昨年2月放送の同番組ロケで、「難しい料理名を噛まずに言う」ことに挑戦した時、山田自身もミスをしたにもかかわらず、みちょぱが間違えると「『オイ、みちょぱ!』みたいな感じで、めちゃくちゃ怒られた」一件だといい、この時のことを「ちょっと根に持ってます」と告白。これに山田は「根に持っている部分が出ちゃってるんだ」と納得し、「またあの企画あったらボロクソに言ってやるからな!」と放言。みちょぱは「負けねぇぞ、こっちだって」と言い返していた。なお、対戦の結果は八乙女チームの勝利となった。

 この放送にネット上では、「ジャニーズにあんな強めの発言できるの、みちょぱぐらいだよね!?」「山田くんとみちょぱのバチバチした険悪ムードの絡み好き!」「山田くんに面と向かって『嫌い』って言う人初めて見たかも。みちょぱスゲー(笑)」といったコメントが寄せられていた。

KinKi Kids、いまだに「硝子の少年」の歌詞を覚えていない!? 堂本光一が「ホント覚えらんない」とボヤき

 KinKi Kidsのバラエティ番組『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)が4月3日に放送され、人気モデルの“めるる”こと生見愛瑠がゲスト出演した。

 「ゲストのやりたいことをする」というのがコンセプトの同番組。めるるのやりたいことは、「特技を作りたい!」というもので、現在のプロフィールには「バスケと陸上」と特技を書いているそうだが、「バスケは小学生の時に2年間ノリで(バスケ)クラブに入っちゃったけど、ルールもあんまりわからなくて……」「陸上は運動会でリレーの選手に選ばれたので……」と経緯を告白したところ、「あかんってそれ」(堂本剛)「それは特技と言わんやろ」(堂本光一)と2人はダメ出し。

 そこで、めるるの「記憶力が良い」「手先が器用」「運が良い」という3つの長所にあった特技を探すことに。まずは記憶力について、めるるが「ドラマの撮影をしたんですけど、台本1回読んだら覚えられたので記憶力いいかも」と語ると、光一は「(自分は)ほんと覚えらんない。いまだに俺ら『硝子の少年』、プロンプターで歌ってる」と、モニター画面に歌詞が映し出されるカンペを見ながら歌ってると告白。「え、硝子の少年時代“を”? 時代“の”? どっち?」と歌詞の助詞がわからなくなると明かしていた。

 そんな中、番組が徹底リサーチしてたどり着いたのは、記憶力を使う特技「メモリースポーツ」。これは世界40カ国で行われる記憶力のみを競い合うイギリス発祥のブレインスポーツで、ランダムに並んだ数字を覚える「スピードランナー」や制限時間内にひたすら顔と名前を覚える項目がある競技だという。光一は「こんなの無理に決まってる。誰に育てられたと思ってんねん。ジャニーさんやぞ!」と、所属タレントの名前を全員「YOU」と呼んでいたジャニー喜多川氏を引き合いに出してボヤいていたのだった。

 今回挑戦する「スピードカード」は、シャッフルされた52枚のトランプの順番を記憶し、別のトランプで間違えずにその順番に並び替えるというもの。52枚をどれだけ早く覚えられるかを競い合う競技だ。そんな中、メモリースポーツ元日本チャンピオンの青木健氏が登場し、1分27秒で覚え、52枚をパーフェクトで成功させると、そのすごさに「気持ち悪いな」(光一)「怖いな」(剛)と若干引き気味に。

 その後3人は、番組特別ルールとして、15枚のトランプを2分で覚えることに挑戦。「0〜4枚答えられれば並、5〜10枚は見込みあり、11〜15枚はプロになれるのかも」という評価で、まずは自己流の覚え方で行い、剛が2枚、光一は3枚、めるるは5枚という結果を出した。そして、青木氏が記憶術をレクチャーしたあとに再挑戦してみると、剛は6枚、光一は4枚、めるるは10枚と全員が記録を更新。3人とも「面白かった!」と喜び、手応えを感じたようだった。

 この放送にネット上では、「今もプロンプター見て歌ってるキンキ、面白すぎるでしょ」「記憶力がない理由をジャニーさんに押し付ける光一さん、ひどいな(笑)」「めるるもすごいけど、キンキの2人もなかなか頑張ったのでは?」といったファンのコメントが寄せられていた。

『めざまし8』『ラヴィット!』『スッキリ』……朝8時台の情報番組のうち、見たいのはどれ?【サイゾーウーマン世論調査アンケート】【サイゾーウーマン世論調査アンケート】

 春の番組改編により、大きく様変わりした各局の朝8時台の情報番組。フジテレビでは、小倉智昭アナウンサーが司会を務めた『情報プレゼンター とくダネ!』が終了し、3月29日からは谷原章介&永島優美アナによる『めざまし8』がスタートしました。また、TBSも立川志らくMCの『グッとラック!』の後番組として、同日から、麒麟・川島明と田村真子アナがタッグを組んだ『ラヴィット!』の放送を開始。さらに、日本テレビの『スッキリ』では、水卜麻美アナとハリセンボン・近藤春菜が番組を卒業し、岩田絵里奈アナ、森圭介アナがMCに就任。新たなスタートを切っています。

 気になる初日の視聴率はというと、『スッキリ』8.8%(ビデオリサーチ調べ、以下同)、『めざまし8』6.2%、『グッとラック!』2.7%で、日テレが3番組中トップを記録しましたが、同時間帯の視聴率で5年連続首位に立つ『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の10.6%には及ばずという結果に。このままテレ朝の独走状態が続くのでしょうか?

 そこで今回は、「朝8時台の情報番組で、見たいのは?」についてアンケートを実施。上記民放4番組に、NHKの『あさイチ』を加えた5番組の中から、あなたが「見たい」と思う番組を選んで回答してください。

『めざまし8』『ラヴィット!』『スッキリ』……朝8時台の情報番組のうち、見たいのはどれ?【サイゾーウーマン世論調査アンケート】【サイゾーウーマン世論調査アンケート】

 春の番組改編により、大きく様変わりした各局の朝8時台の情報番組。フジテレビでは、小倉智昭アナウンサーが司会を務めた『情報プレゼンター とくダネ!』が終了し、3月29日からは谷原章介&永島優美アナによる『めざまし8』がスタートしました。また、TBSも立川志らくMCの『グッとラック!』の後番組として、同日から、麒麟・川島明と田村真子アナがタッグを組んだ『ラヴィット!』の放送を開始。さらに、日本テレビの『スッキリ』では、水卜麻美アナとハリセンボン・近藤春菜が番組を卒業し、岩田絵里奈アナ、森圭介アナがMCに就任。新たなスタートを切っています。

 気になる初日の視聴率はというと、『スッキリ』8.8%(ビデオリサーチ調べ、以下同)、『めざまし8』6.2%、『グッとラック!』2.7%で、日テレが3番組中トップを記録しましたが、同時間帯の視聴率で5年連続首位に立つ『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)の10.6%には及ばずという結果に。このままテレ朝の独走状態が続くのでしょうか?

 そこで今回は、「朝8時台の情報番組で、見たいのは?」についてアンケートを実施。上記民放4番組に、NHKの『あさイチ』を加えた5番組の中から、あなたが「見たい」と思う番組を選んで回答してください。

マツコ・デラックス、「2年近くやってないこと」明かし心配の声……『月曜から夜ふかし』で訴えた“不調”とは?

 3月29日に放送されたバラエティ番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)の中で、MCを務めるマツコ・デラックスがある告白をし、視聴者から心配の声が上がっている。

 今回の放送では、この春に上京する人のため、都内各地の住民へ行ったインタビューを通して街を紹介する「夜ふかし的おすすめ街調査」や、世の中にはびこる“ハラスメント”の経験を街頭インタビューで聞く「様々なハラスメントを学んでおきたい件」のコーナーなどが放送された。

「そんな中、注目を集めることとなったのは、番組中盤に行われたスタジオトーク。マツコと共にMCを務める関ジャニ∞・村上信五と“人間ドック”の話題になり、マツコは『もう2年近くやってないのよ』と告白。村上から『危ないよ、やったほうがいい』と、真剣に諭される場面があったんです」(芸能ライター)

 なんでも、マツコは「お気に入りの内視鏡の先生がいなくなっちゃった」ため、人間ドッグに行かなくなったのだそう。「すっごいカッコいい先生」で、毎年会うのを楽しみにしていたとか。また、腕もかなりよかったといい、大腸内視鏡は麻酔をせずに受けても「絶対壁に当たらないから、全然痛くない」とのこと。「先生と話しながら、(体の)中の画を見ながら……あれもう、ハレンチよね」とつぶやき、村上を爆笑させていた。

「マツコの告白に対し、ネット上では『忙しいかもしれないけど、とりあえず検査は受けてほしい』『事務所で強制的に行かせるとかしたほうがよくない?』などと、体調を気遣う声が上がっていました。また、『前からマツコの体調心配だったんだよね』という声も。実はマツコ、最近体の不調を訴えて『夜ふかし』の収録に参加できず、視聴者を心配させていたんです」(同)

 3月1日の放送回で、マツコは“ぎっくり腰”を発症したため、自宅から電話をつないで番組に出演。「ホント申し訳ないわよ。情けないわ」と、村上や番組スタッフに謝罪していた。

「マツコは『まず腕がおかしくなって、腕をかばいすぎて変なポーズを取っちゃった』と、ぎっくり腰になった経緯を説明。身動きが取れなくなったため、『2回もトイレに間に合わなくて、おしっこ漏らしたんだから』『本当に笑いごとじゃないのよ』などと、深刻な状態だと明かしていました。この際、ネット上ではマツコの体形を気にする声も上がっていて、『これを機に、少し痩せたほうがいいんじゃない?』『マツコさん、腰に負担がかかってるんだと思う。体形はキャラ作りもあるだろうけど、ほどほどに……』など、アドバイスを送る視聴者も見受けられました」(同)

 これからも多くの視聴者を楽しませるためにも、健康には十分注意してほしいところ。まずは、人間ドッグに行くことから始めてほしいものだが……。

視聴率、見逃し配信、トレンドワード……業界人は何を一番重視している? 「人気番組」の基準が変わった!

 番組の命運を握る「視聴率」に変革が起きたのは1年前の春。これまで視聴率といえば「世帯視聴率」を指していたが、「個人視聴率」が主な指標に加わったのだ。

「今までは、テレビを持つ世帯の中で、誰か1人でも番組を見ていたら“視聴者”にカウントされる世帯視聴率が全てだったので、個人視聴率と言われても、よくわからなかったのが本音です。ここ10年間、世帯視聴率は2ケタ台を記録すると好調だとされてきましたが、“何人見ていたか”を測る個人視聴率は、視聴者層もわかるのがメリット。ただ、母数が大きくなる分、世帯視聴率よりも必ず低い数字が出るので、これには戸惑いました」(テレビ局関係者)

 しかし、今は視聴率以外にも「好調」「不調」を測る指標があまた存在する。例えば、3月21日に最終回を迎えた連続ドラマ『天国と地獄〜サイコな2人〜』(TBS系)は、1月17日の初回放送後、無料見逃し配信(TVer、TBS FREE、GYAO!)の合計再生数が、「日曜劇場」枠として歴代最高の約236万再生を記録したとネットニュースなどで報じられ、好調ぶりを裏付けた(『半沢直樹』は見逃し配信がなく、記録の対象外)。

 また、全話平均世帯視聴率8.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と、決して「好調」とは言えないまま終わった水曜ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)は、第1話(1月13日)の「TVer見逃し配信」が好調だったようで、ドラマ公式サイトもトピックとして「再生数が約200万回と、日本テレビの歴代ソフトで第1位を獲得!」「1月20日放送の第2話も、現在、5日間(1/20~1/24)で再生数約150万回と好調」と、その注目度をアピールしていた。

「ほかの尺度でいうと、放送開始から7日内に視聴された割合を示す“タイムシフト視聴率”もあります。“録画再生率”とも呼ばれているように、リアルタイム視聴ではなく、録画で見る人を考慮した数字です。3月18日に最終回を迎えた関ジャニ∞・大倉忠義主演の『知ってるワイフ』(フジテレビ系)を例に見ると、4日放送の第9話は世帯視聴率7.6%、タイムシフト視聴率8.3%と、録画で見る人の割合が多かった。同時期に放送された連続ドラマはほとんど、世帯視聴率よりタイムシフト視聴率のほうが下がる傾向にあったので、珍しい現象だといえるでしょう」(芸能ライター)

 これだけさまざまな数字がある中で、テレビ関係者は一体、何を重視しているのだろうか?

「今は完全に、個人視聴率です。大体6%が目安になっていて、個人視聴率が5.5%あれば、たとえ世帯が8%と奮ってなくても、人気番組という見られ方をします。ただ、これまで何十年も“世帯視聴率が高いと人気番組”というイメージだったので、個人視聴率が導入されたあとも、それは抜け切れていない。『天国と地獄』の最終回が世帯20.1%でフィニッシュしたときは、『大台に乗った』などとネット上で話題になっていましたし、視聴者にはわかりやすい指標なのでしょう」(前出、テレビ局関係者)

 しかし、この個人視聴率を重視する傾向には、欠点もあるという。

「個人視聴率は8~9%を記録すると『高い』という認識ですが、仮に3~4%でも、危機感を持ちづらい。世帯視聴率の場合、2ケタ越えで“好調”、4%台で“打ち切り水準”といわれる一方、個人視聴率は3%と低くても、若い世代の視聴者が多かったことが理由で4月の改編を乗り切った番組もあり、現場レベルでは、その判断基準がよくわからないのが実情です」(同)

 こうした数字以外だと、今はTwitterの“トレンドワード”も欠かせない存在のようで、「手っ取り早く盛り上がっているのがわかるため、反響があるかどうかは、トレンドで確認したりもします」(同)とのこと。いずれにしても、視聴者にとって面白い番組を届けてほしいものだ。
(後藤壮亮)