整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します! 今回は番外編のお届けです。
今日のテーマ:叶井俊太郎さん宅の新しいキッチンを、収納で使いやくします
慌ただしい毎日が見えるのは、「叶井俊太郎さん宅」の引っ越し2日前のキッチンです。
昨年の夏頃から20件以上の物件探しに入り、年末を前に突然の引っ越しが決定。物件探しはもちろん、断捨離から業者探しまで大変な苦労があったよう。そして、新居は以前の家に比べると、収納スペースが少なく手狭ということで、収納に悩んでいるとのこと。
そこで、叶井さんお困りの「手狭になった新居」へ訪問。半分以上のモノを処分してきたのに、すでに「散らかりやすい」とお悩みでした。
今回のテーマは、「狭いキッチンを100円収納で快適化」です。ビフォーアフター写真で解説しながら、3回に渡ってお届けします。また、片付け後の「その後」については「叶井俊太郎の子育て奮闘記」で読むことができます。
【叶井俊太郎の子育て奮闘記:100円グッズで感動の「収納」体験! 片付けのプロに、新居を片付けてもらいましたよ!】
[はじめに]簡単! 入居前に新居の「サイズ確認」の仕方
まずは、入居前に収納場所のサイズ確認へうかがいました。持参したのは、ファイルボックスとマスキングテープ。
キッチンの引き出しの内寸サイズは図面では確認できません。メジャーで計測する時間がないときは、ファイルボックスを入れて撮影すると◎。およそのサイズ感がわかって便利です。また、入居先の部屋の床に、持参する家具のサイズをマステで貼っておくと部屋のレイアウト確認が簡単です。
では続いて、実際に叶井さん宅で行った片付けのビフォーアフターを紹介します。
キッチンの冷蔵庫脇に、造り付けの小さな収納庫がひとつ。新居には、70Lのゴミ箱を置く空間がないため収納庫内に設置しました。
また棚板を、下から約25cm間隔で調整しています。ゴミ箱横のデットスペースは、手持ちの無印良品のカラボ(W25cm)を使いました。これをベースに、引っ越し荷物を詰め込んでもらった結果が上の写真です。
キッチンの収納庫[After]
収納グッズと置き方の工夫で、写真上のように変わりました。
家族の誰が見ても「在庫量がわかる」「出し入れしやすい」仕組みです。ポイントを3つに分けて、説明していきます。
[ポイント1]セリアの「ファイルボックス」で空間をフル活用!
セリアの「ファイルボックス 横型 スティックボーダー」を使って、棚板の高さをフル活用しました。
使い勝手が良ければ、ファイルボックスを透明(ニトリの「A4ファイルケース Nオール」)に変えると在庫の管理がもっと楽になります。幅広の洗剤ストック類は、セリアの「A4ファイルボックス」です。
お弁当用の、フードパックやアルミホイルが詰め込まれていた部分。出し入れするたびに崩れるため、ストレスを感じるそう。こういった場合は、ブックスタンドやA4サイズの箱が役立ちます。
ダイソーのブックスタンド(W13.5×D10×H20cm)を4つ用意してラップ類の雪崩を防止しました。
また、モノの置き方にも工夫があります。フードパックを使うときは忙しい時間なので、「封から出して置く」と違います。事前に開封することで、イライラしないで済みコンパクトにもなります。あとは、叶井家に余っていたイケアの空き箱に箸やスプーンを用意。蓋の上にすぐ使うモノ。箱の中にストックと2段に分けると便利です。
[ポイント3]隙間収納に最適なカラボ
この収納庫は折り戸の扉のため、左側がデッドスペースになります。引き出し式の収納アイテムを使うとモノが出せなくなるので、こういった場合はカラーボックスを使います。叶井家にあった無印良品のカラボをここに持ってきました。
棚板が1枚なので、写真のようにデッドスペースが出ます。以下のメーカーは棚板が2枚なので、変えるとさらに便利になります。
<25cm未満の隙間収納(高い順)>
■コーナン「オリジナル スリムボックス 6020」1,080円(税抜)サイズ:W20×D29×H60cm(棚板2枚)
■ニトリ「カラーボックス Nカラボ スリム2段」916円(税込)サイズ:W22.4×D29.8×H59cm(棚板2枚)
※価格等、すべてライター調べ
[アドバイス]使いにくい扉は、外してしまうのもアリ!
扉の開閉にデッドスペースがある、使いにくさを感じたら、扉を外してロールカーテンに変える、ネジを緩めて左右にスライドできるようにする方法もあります。もちろんその前に、高い買い物ですから販売店に相談するのが一番です。
お次は、キッチンの作業台まわりのビフォー・アフターです。
「半分以上のモノを処分してきたのに、キッチンが狭すぎて入りきらない!」 と叶井さん。確かに、「厳選されたモノ」しか残っておらず量的にはミニマリストレベルでした。
シンクやコンロ周りが散らかりやすくなる理由は「モノの住所が決まっていない」と「引き出しの出し入れが不便」なだけ。これを見直せば、簡単です。
シンクまわり[After]
シンク周りにあるモノすべてを引き出しに収納したら、こんなにスッキリ! 引き出しの収納を見直したら劇的にスッキリと片付きました。
旧家では、食器洗浄機が付いてなかったので、これまでの習慣から水切りラックを用意したそうですが、これからは、プラスチック容器以外のすべてを食洗機で洗うことができます。
コンロまわり[After]
手持ちの鍋と調理道具も全部、引き出しに入りました。写真上のフライパンも戻す住所を決めてあります。
このように、コンロ周りに置かないことで、面倒な油汚れを減らすことができます。
毎日使うツールだけコンロ脇に用意しました。毎日使わないツールをコンロ付近に置くと、油と埃が交じる汚れで頑固になります。コンロ周りは、「毎日使う1軍のみ」と決めると、管理も行き届きやすくなります。
調味料は、そのままにしました
調味料まわりは、まったく手をつけずに出し並べのまま。驚くほど「定番化」が決まっているようで、1軍の調味料と道具だけで構成されていました。油も1L未満と、片手での出し入れが簡単なサイズを選んでいます。そのこだわりを感じ取れたので、調味料はあえてこのままをキープ。
キッチンの作業台まわりがスッキリしたことで、調理作業も簡単になります。キッチンの引き出しの片付け方は、次回の「引き出しの中ぜんぶ収納」でお見せします。
――次回は3月8日公開!