【ダイソーVSセリア】100均「美容グッズ」対決! 100均アイテムで自分磨きができる!?

 昨年から外出する機会が一段と減りましたが、女子ならば美容や健康に手は抜けませんよね。ただ自宅で使うものぐらいは、コスパ良くすませたいもの。そこで今回は、ダイソーとセリアから“100均美容グッズ”をそれぞれ紹介。どちらがよりコスパ良く自分磨きに役立つのか、チェックしていきましょう。

 

セルフネイルが捗ること間違いナシ! ダイソーの「激盛れ爪クラブ」

便利度:★★★☆☆(自宅でも簡単にできる)
コスパ:★★★☆☆(100均ならではのアイデア商品)
女子力:★★★★☆(常にネイルをかわいくできる)

 おうち時間が長いと、どうしても怠りがちな爪のケア。初めにご紹介するダイソーの「マニキュアパッド 46(激盛れ爪クラブ)」は、自宅でネイルをする方にぴったりな商品ですよ。

 指置きとセパレーターの2つに分かれている同商品は、それぞれの凹凸を垂直にはめこんで使う仕様。組み立てたら平らで安定した場所にパッドを置き、溝に指を入れて準備完了です。

 それでは早速マニキュアを塗っていきましょう。しっかり指が固定されているため、1つ1つ安定して爪を塗ることができます。また同商品は、パッドを握って持ち替えることも可能。2通りの使い方で、ムラのないきれいな仕上がりになりました。

便利度:★★★☆☆(最後まで無駄なく使える)
コスパ:★★★★☆(家でも外でも活躍)
女子力:★★☆☆☆(いつでもスキンケアできる)

 続いてご紹介するのはセリアの「エアレスボトルポンプタイプ 15ml」。見たところ化粧水などを入れる、普通の詰め替えボトルのようですが、はたして……。

 一般的なボトルポンプは使い続けていくと、微妙に中身が残ってしまうことがありますよね。しかし同商品は“エアレスボトル”とあるとおり、ボトルの中が真空になっているのが特徴。中の量に合わせて中底が上昇する仕組みなので、最後まで無駄なく使えますよ。

 実際に購入した人からは「こんなボトルが欲しかった!」「外出の時は化粧水のほかに、アルコール消毒液を入れて使っています」など、さまざまな反響があがりました。

 どちらもコスパよくおしゃれを楽しめる2商品。自宅で指先ケアをしたい方はダイソーの「マニキュアパッド 46(激盛れ爪クラブ)」がおすすめ。外出の際にはセリアの「エアレスボトルポンプタイプ 15ml」をバッグに忍ばせておきたいですね。今回ご紹介した2商品を使って、さらなる自分磨きに役立ててみてはいかが?

山田孝之、コロナ禍でワンオク・Takaの大人数パーティー参加! 事務所コメントが「責任逃れ」と物議

 昨年、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、立て続けの“自粛破り”で批判を呼んだ山田孝之だが、またしても不要不急の“パーティ参加”が報じられた。1月14日発売の「週刊文春」(文藝春秋)によると、山田はロックバンド・ONE OK ROCKのTakaが大みそかに主催したパーティに招かれていたとのこと。3度目の“自粛破り”報道には、関係者からもあきれた声が出ているようだ。

 同誌によると、Takaは毎年大みそかにパーティを開くのが恒例となっており、昨年は東京・渋谷区のレストランで行われたという。参加者は15人以上で、著名人はTKOの木下隆行や、長渕剛の息子でアーティストのReNも姿を見せたそうだ。

「山田は昨年4月、緊急事態宣言下での“合コン未遂会食”を『フライデー』(講談社)に報じられ、直後の5月には複数芸能人も参加した“沖縄旅行”がニュースサイト『文春オンライン』にすっぱ抜かれている。この時、名前が挙がっていたのは、山田のほかに新田真剣佑、“Niki”名義でモデル活動を行っている丹羽仁希の2人。3人の事務所は、取材に対し旅行の事実を認め、いずれも『厳重注意した』とコメントしていました」(スポーツ紙記者)

 さらに、真剣佑とNikiの両者は、報道について自身のTwitterで、あらためて謝罪を行っていた。

「しかし、年長者である山田は、『文春』の取材に対して事務所が回答したのみ本人の謝罪はなかったため、両者のファンから『山田だけ逃げているのはおかしい』などと非難を浴びていた。特に当時は、沖縄県知事が『来県自粛』を呼びかけていたタイミングだけに、ダンマリを貫いた山田に対しては、世間からの反感も強かった印象です」(同)

 そして今回、3密不可避のパーティに参加したという山田。所属事務所は「大人数のパーティとは知らずに参加したようです」というコメントを同誌に寄せている。

「パーティは山田が主催したものではなく、当時は緊急事態宣言が発令されていませんでしたが、沖縄旅行での悪印象が強いため、これだけだと炎上してしまいそうな対応といえるでしょう。当時は、真剣佑やNikiへの世間の批判を『全て自分がかぶろうとして、あえて謝罪しないのでは』という意見もありましたが、今回は明らかに『非があるとすればTakaのほう』と言わんばかりのコメントですからね。“いい大人が責任逃れをしている”と見られても仕方ありません」(テレビ局関係者)

 昨年は石田純一も、立て続けの自粛破りが報じられたために大炎上していたが、報道の回数では山田も肩を並べる結果となってしまったようだ。

『モーニングショー』コメンテーター・玉川徹、一体どんな男なのか? “演出”手腕と「干されない」強み

 毎日のようにネットニュースを賑わせる男がいる。『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)でレギュラーコメンテーターを務める玉川徹だ。

 番組で盛んに「PCR検査推進」を唱えることから、一部ネット上では「PCR真理教の教祖」とも揶揄されている。自身は、「感染症に関してはある種、煽ってるって言われるくらいでいいんじゃないかって、ずっと思ってやってきた」とも口にしており、視聴者の不安を煽るアジテーターを自認しているようだ。

 そんな玉川が、テレビ朝日の社員であることは広く知られているが、その来歴を追ってみよう。

「テレビ朝日報道局の一般局で、特に解説委員という立場ではありません。彼はもともと、前身の『内田忠男モーニングショー』でADとして入った裏方。さらには『スーパーモーニング』『ワイド!スクランブル』でディレクターを務めてきました。『スーパー』の後期に冠のついたミニコーナーを任され、番組に出演するようになりましたが、『スクランブル』時代、政治をテーマに自分で“リポーター”として情報を伝えた際、反響が良かったことで確かな手応えをつかみ、どう世間に投げると反応が返ってくるのか学んだそうです」(制作会社スタッフ)

 コメンテーターとして出演し始めたのは2011年。『羽鳥慎一モーニングショー』で毎日出演するようになり、さらに知名度が広まった。

「玉川の真骨頂は『スッキリ』(日本テレビ系)に出ていた頃のテリー伊藤のように、大方の意見と真逆のことを言う“逆張り”スタイル。ダレそうになるスタジオを、あえて別のことを言ってピリッとさせる、まさにディレクター感覚の持ち主です。逆張りとはいえ、彼の中にはAとB、正反対の意見が常に自分の中にあるのでしょう。だから、本人としても本意でないことを言ってる感覚はないのでは」(同)

 全体の盛り上がりを見て自身でバランスを取る演出手腕は、スタジオでの対立構造も作り出した。

「『羽鳥慎一モーニングショー』で毎日出演することになったとき、司会の羽鳥に『僕が悪役をやるので善人に専念してください』と提案したそうです。羽鳥もそれを受け入れ、玉川がいきすぎた発言をしたときには、いなしたりピシャリと言い返す場面も見られます。番組では、毎日ボードを使ってニュースの詳細をプレゼンしていますが、このボードの内容も、玉川が理解できないなら視聴者にも伝わらないと考えていると、羽鳥は言っていました。つまり、玉川が視聴者感覚の代表でもあり、羽鳥からの信頼も得ているのです」(同)

 さらに玉川の強みは、どんなに放埓な発言をしても“干されない”点だ。

「タレントだった場合、要注意人物だとみなされてテレビ局が起用に及び腰になるものですが、所詮はテレビ朝日のいち局員ですから、干されようがありません。万が一、問題発言をした場合は裏方に回ってもらうだけで済みますから。番組スタッフは、玉川に関するTwitterの声も丁寧に読んでいるようですよ」(同)

 そんな同番組は、昨年の年間平均視聴率がNHKの『あさイチ』を抜いて初の同時間帯トップ、民放では4年連続トップを獲得。世帯視聴率は10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人視聴率は5.5%と、圧倒的だ。特にF3、M3層と呼ばれる50歳以上男女からの支持が高い。

「玉川の発言をしっかり追うと、資料の確認不足だったり、矛盾していることがわかるのですが、権力に立ち向かう姿勢が、なんとなく“正義の味方”のように見えるのでしょう。高齢者からの人気は相当高いです」(放送作家)

 だが、知名度が上がるにつれて、30〜40代の若い視聴者も流入し、発言をチェックする“お目付け役”もネット上に生まれた。軽はずみなことを言おうものなら批判が噴出。一筋縄ではいかない時代になってきた。

「玉川が放つ言葉に『アンチもお客さん』というものがあります。『けしからん』と言いながら見てくれるというものです。ただこの先はわからない。一時期は猛追していた裏の『スッキリ』の数字も落ち着いたので、しばらくは一強時代が続くとは思いますが、これからどんな視聴率バトルを見せてくれるのか楽しみです」(同)

 今からちょうど10年前、多摩川に出没したアザラシの「タマちゃん」。こちらのタマちゃんは可愛がられる愛されキャラではないが、目が離せない存在であることは確かだろう。
(村上春虎)

嵐、ファン有志の新聞広告クラファンに「ヤバくない?」と否定的な声続出――渋谷すばるファンが「中止」の例も

 2020年12月31日をもって活動休止に入った嵐。現在、ファンはメンバー個々の活動を見守っている状況だが、このほど、朝日新聞社が運営するクラウドファンディングサイト「A-port(エーポート)」を通じて、「『ありがとう嵐。またね!』プロジェクト」がスタートした。嵐ファン有志5名が立ち上げた企画だそうで、「形に残る“ありがとうの想い”」を伝えるべく、全国紙への広告掲載を目指しているという。受付開始翌日の時点で260万を超える支援金が集まるも、一部ファンの間では「このプロジェクトにお金を払うよりも、CDやDVDを買ったほうが嵐に貢献できる。賛同できるわけがない」「嵐の名前を使うことでトラブルになるのはイヤ」と、否定的な反応が多く上がっている。

 嵐は、2019年1月27日に活動休止会見を実施。A-port内のプロジェクトページによると、今回の広告掲載は今年の1月27日に行う予定だといい、「目標は一面広告であり、目標金額の1000万円は目安でございます。ご支援いただいたお気持ちが集まれば集まるほど、全国紙の広告に大きく掲載されます」と、アナウンスしている。なお、企画は「実行確約型」で、目標とする一面広告の達成が難しい場合は、集まった金額内で「最大限の掲載規模」になるとのこと。プロジェクト達成の際の広告サイズ、デザインに関しては「起案者に一任いただけますよう宜しくお願い致します」と、注意書きしている。

「リターンは1,000円(お礼メッセージとA-portプロジェクト内の支援者欄に名前を掲載)と、3,000円(新聞広告に支援者の名前を掲載)の2種類。クラウドファンディングは1月12日に始まり、13日午後7時時点で1,000円の支援者は28名、3,000円のほうは652名が参加しているようですね。目標金額は1000万円と高額ですが、受け付けは21日午後11時59分までと慌ただしい。紙面に掲載する名前の募集は22日午前10時までだとか」(ジャニーズに詳しい記者)

 また、活動報告ページでは「起案者の口座に振り込まれるのか」との質問に対して、「いいえ。ご賛同のお気持ちとしていただいた支援金は、【朝日新聞社様にて管理】いたします。※一時的に起案者個人が支援金を入手することも、一切ございませんのでご安心ください」と回答。さらに、「目標額未達となった場合は返金されるのか」という疑問については「集まった金額で【掲載できる範囲の紙面】で、広告掲載していただけることになっております。※新聞社の方とも相談させてもらい掲載サイズが確定し次第、報告」と、記載している。

 A-portでのクラウドファンディングといえば、SMAPが解散する2016年末には、ファン有志が「SMAP大応援プロジェクト」を発足。約1週間で1万3,103人から3900万円を超える支援があり、12月30日全国版の朝日新聞朝刊に、8ページにわたる広告掲載が実現した。この企画はテレビでも取り上げられるなど大きな話題を呼び、日本新聞協会主催の「新聞広告賞2017」において、広告主部門の優秀賞に選ばれている。

 こちらはA-portで“成功”した例といえるが、「『ありがとう嵐。またね!』プロジェクト」に対しては、懐疑的な声が続出。「プロジェクト主催者の自己紹介がない」「返金に関する記載がない」といった懸念点を挙げ、参加には慎重になるよう呼びかけるファンもや、「このお金は、嵐には一銭にもならない。それなのに200万円以上も集まってるのはヤバくない?」「申し訳ないけど、あんな不透明なクラウドファンディングには手を出せない」「嵐への感謝は、SNSとかでも伝えられると思う」「詐欺だったとしたら、嵐の名前に傷がつく可能性もあるから参加できない」「募集期間が短いのは怪しい。嵐が喜ぶとも思えない」「広告なんかにお金かけないで、公式グッズやCDを買うとかしたほうが嵐にお金が届くのに……」と、辛らつなコメントが相次いでいる。

 一方、SMAPの広告以外だと、18年11月に元関ジャニ∞・渋谷すばる関連の企画も始動していた。渋谷は、同年12月末でジャニーズ事務所を退所することになっていたが、「eighterから渋谷すばるに感謝を伝えよう!プロジェクト」と題して、eighter(関ジャニ∞ファン)がA-portを介した広告掲載を計画したのだ。

「Twitterやインスタグラム上で『全国の朝日新聞、12月31日(月)に掲載予定』『目標金額は1,000万円です。エイターの力と愛を合わせて、目標を達成し、さらに大きな広告にしましょう!』などと告知し、支援金額は関ジャニ∞にかけた1口888円、2,000円、8,888円の3パターン用意したと、書いていました。ところが、11月22日深夜に発起人がプロジェクトの中止を宣言。『A-port事務局』名義のメール画像をアップしつつ、『先方の都合でプロジェクトを中止せざるを得なくなってしまった事をお伝えさせていただきます』と、報告したんです。そのメールには『弊社の事情で中止をお願いせざるをえなくなりました』『弊社内の調整に対するわれわれの見通しの甘さ、力不足のためです』と、書かれていました」(同)

 しかし、後にプロジェクトのSNSアカウントが消滅。となると、そもそも発起人が実際にA-portや朝日新聞社サイドと協議していたのかどうか、真相は不明だ。ただ、こちらはお金が集まる前に頓挫したため、直接的な“被害者”は存在せずに騒ぎが収束していった。

 13日、「『ありがとう嵐。またね!』プロジェクト」の主催者は活動報告ページで「突然のプロジェクト発足で戸惑っている方は少なくはないと思います。混乱を招く事態となってしまい、誠に申し訳ございませんでした。起案者一同、責任を持って当プロジェクトに臨んでおります」とつづり、“新聞広告を通して感謝を嵐5人に伝えたい”という企画への理解や協力を求めている。A-portが間に入っているため、支援金が広告とは関係なく、私的利用される可能性は低いとみられるが、果たして企画はこのまま問題なく進行するのだろうか?

『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』北川悦吏子氏の脚本は「不安」!? “朝ドラ大炎上”から繙く革命的な表現手法

 本日1月13日午後10時より、連続ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系、以下『ウチカレ』)の放送がスタート。女優・菅野美穂が主演を務め、浜辺美波、沢村一樹、岡田健史ら、豪華な共演者が名を連ねている。

 恋愛小説家のシングルマザー・水無瀬碧(菅野)が、恋愛をしないオタクの娘・空(浜辺)とともに、親子で新たな恋に踏み出す「エキサイティングラブストーリー」と銘打つ本作。昨年10月に情報が解禁されると、約4年ぶりに連続ドラマ主演を務める菅野に期待が寄せられる一方、ネット上では「内容が時代遅れ」といった声が上がり、脚本を担当する北川悦吏子氏に対して「不安」だと訴える人も続出した。

 90年代に大ヒットドラマを多数世に送り出した北川氏だが、2018年にNHK連続テレビ小説『半分、青い。』の脚本を務めた際、自身のTwitterアカウントで作品の解説や感想を意欲的に投稿したことで、たびたび炎上。これにより世間から大きな注目を集め、結果的に作品への感心が高まったのも事実であり、『ウチカレ』でも同様の動きが起こる可能性はあるだろう。

 サイゾーウーマンでは『半分、青い。』の放送中、芸能ウォッチャー・佃野デボラ氏の記事にて、炎上の発端となった北川氏のツイートを振り返りつつ、彼女の“革命的”な表現手法を掘り下げていた。北川氏が発明した「新しい」ドラマの楽しみ方を再確認すべく、『ウチカレ』スタートの前にあらためて同記事を掲載する。
(編集部)


(初出:2018年6月13日)

朝ドラ『半分、青い。』脚本家・北川悦吏子の“革命的な表現手法”“トレンディ霊力”をホメゴロス

テレビ・芸能ウォッチャー界のはみ出し者、佃野デボラが「下から目線」であらゆる「人」「もの」「こと」をホメゴロシます。

【今回のホメゴロシ!】Twitterと同時進行で楽しむ“神”朝ドラ『半分、青い。』が革命的な理由

 現在放送中のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』がすごいことになっている。『愛していると言ってくれ』(TBS系)『ロングバケーション』(フジテレビ系)など、90年代に数々のヒット作を生み出し「恋愛の神様」の異名をとる北川悦吏子(以降「神」と呼ぶ)が脚本を手がける本作は、神自らNHKに企画を持ち込み3年の歳月をかけて成就させたという。「朝ドラに革命を起こした」と神自身が言い切るだけあって、このドラマ、かなり“革命的”だ。4つの革命ポイントをみていこう。

4本立てのメディアミックスが革命的

 放送開始の1年以上前から、独自の制作スタイルが耳目を集めていた。神がTwitterでドラマ内に取り込むネタを募集し、「ドアが3枚以上ある車ではモテない」や、漫画家を目指すヒロイン・鈴愛(永野芽郁)の相手役である律(佐藤健)の飼っているペットの種類(亀)とその名前「フランソワ」、漫画アシスタントの同僚・誠(志尊淳)の愛称「ボクテ」など、一般視聴者から寄せられた数多のネタがそのままの形で劇中に反映されたのだ。この軽やかさと大胆さ。さすがは一時代を築いたインフルエンサーである。

 神の“お示し”であり、民との交わりの場であるTwitterは、うつろいやすい神のお気持ちを著したポエムをはじめ、脚本の進捗、制作中の愚痴、熱い自画自賛などのツイートが頻繁に更新されており、ドラマのサブテキストとして必読だ。放送直後に《あれ、今後のストーリーの伏線にもなって来ます》と、わざわざ伏線のありかを教えてくださったり、行間を読んだ視聴者の感想ツイに神自ら「そうじゃない」と訂正されたり、批判的な意見を述べる視聴者に「嫌なら観ないでいい」と忠告されることもある。こうした「脚本家による視聴者との距離の取り方」も非常に革新的である。

 また、台本に書いた台詞がカットされたことに大層おキレになり《みんな!オンエアが完璧なものとは思わないで!》《やさしく脳内補完を、お願いします》という“お触れツイート”を投下されたこともあった(現在は削除済み)。さらにその後続けざまに《カットされたセリフやシーンが蘇ります。 半分、青い。 上 [楽天]》と、ノベライズ版の宣伝を差しこむあたりの商魂もたくましい。

 つまり『半分、青い。』とは
・ドラマ本編
・Twitterでの神による補足説明
・ノベライズ版(上下巻)
・視聴者による「やさしい脳内補完」
の4点セットで初めて完結する、まったく新しいタイプのメディアミックス朝ドラなのだ。あの『パ★テ★オ』も『赤い糸』(ともにフジテレビ系)もなし得なかった4本立てである。これは斬新というほかない。

 神は、シーンと台詞ありきで後から背景を書き足す作風で知られる。「恋愛の神様」が描く「北川世界」において最も重要なのは「きゅんきゅんシーン」と「萌える台詞」であり、そこに至る背景や物語は二の次。『半分、青い。』はその集大成といえる仕上がりで、「Why」や「How」の過程は映像で描かず、台詞かナレーションで「こういう設定だから。そういうことでよろしく」と唐突に説明される。この手法もまた2018年の今、5周ぐらい回って新しいといえるのかもしれない。

 本作では鈴愛の亡き祖母・廉子(風吹ジュン)による「空から降るナレーション」が登場人物たちの心の動きや、すでに映像上に存在する情報をわざわざ説明・反復してくれるのがお約束となっている。これは視聴者の理解力を小学校低学年程度に想定している神の“親切心”。つまり廉子のナレーションは作り手である神自身の声なのだ。「この台詞ときめくでしょ?」「今から面白いことを言いますよ。どう? 面白いでしょう?」と、本来はBDやDVDを購入しなければ聴けない、脚本家によるオーディオコメンタリーをOAで聴けてしまうというお得感。これも神のサービス精神の成せる業だ。

 《コメディが得意です》と公言するだけあって、神は笑いのセンスにかなり自信をお持ちのようだ。鈴愛の初デートを描いたエピソードについて《とにかく笑えます!(実は笑うのが好きなんです。泣かせるよりも)》とツイートで予告、自らハードルを上げるというストイックさをお見せになった。そのうえで放送された第3週「恋したい!」は、通学途中に出会った小林(森優作)の落としたカセットテープを拾った鈴愛が、小林のルックスを「微妙」と見下すにはじまり、初デートで突如飛び出した鈴愛の「拷問機具オタクの蘊蓄」で小林をドン引きさせ大失敗に終わるというあらまし。凡人の筆者にはどこで笑ったらいいのかわからなかったが、Twitterには「朝から超笑った〜」「鈴愛の天真爛漫さが最高www」などの声が上がった。 

 また、神が《渾身の一打や》となぜか突然、現役時代の清原のような口調で激推しした、廉子による「もうイントロ始まる? 星野源が歌いはじめる〜?」といういわゆる「メタナレ」もあり、『あまちゃん』(13年)におけるカーブやスライダーを自在に操るようなメタ技法とは趣を異にする“直球”の手法が話題を呼んだ。おそらく神のコメディセンスはイルカの超音波やモスキート音のように、聴こえる人にしか聴こえない“高次元”のものなのだろう。

 《もはや、ツイッターなくしては、ホン(脚本)が書けなくなってるな》《どうしたら脚本家になれますか、とかどういうお仕事ですかってお手紙をもらうけれど、私が書きながらつぶやくことを読んでもらえれば、それは一番いい答えになってるかもしれない》という神のツイートが物語るように、神・ドラマ・ツイートは三位一体であり、フラクタル(自己相似)の構図をなしている。ドラマは神に似て、神はドラマに似ている。ツイートは神を表し、ツイートはドラマを表している。 

 なるほど神はインタビューで『半分、青い。』について「自分の人生をもう一度生き直すようなつもりで書いている」と語り、ヒロイン・鈴愛の左耳失聴と、鈴愛の母・晴(松雪泰子)が「腎臓の持病で子供は諦めかけたが運良く授かった」という設定は、自らの境遇と同じにしている。《私の人生は、ずっと律を探す旅だった》とのことで、いつでも鈴愛を助けてくれる“ナイト”の律は神が深層心理で求め続けた存在。鈴愛の師匠である秋風羽織(豊川悦司)の「漫画の神様に愛された」天才性は神の自己評価の表れといえる。つまり『半分、青い。』は、神が登場人物たちに自己投影した新手の“自伝”であり、北川悦吏子の北川悦吏子による北川悦吏子のためのドラマなのだ。

 鈴愛は自分の要求を通すために師匠の秋風を「原稿を窓から捨てるぞ」「セクハラされたと吹聴して陥れてやるぞ」と恫喝したり、土下座する秋風の姿を写真に収めてキャッキャするような性質だが、誰からも叱られず、内省する姿もない。ボクテの「鈴愛ちゃんは自分が場の中心になるとDNAレベルで嬉しくなっちゃう」という台詞に象徴されるように、朝ドラ随一の「周りが見えていないヒロイン」として描かれる。神の分身ヒロインとしての人物造形が実に見事だ。翻って、神が自己投影した登場人物以外の脇役たちは「どんな趣味で休日に何をして過ごしているのか」などまったく想像できないほど「描き込み」がない。ぼかした背景画のようにひたすらヒロインを引き立て、ヒロインの今後に好都合な台詞を吐いてふわっと去っていく。本来脇役に課されるはずである第三者の目、つまりツッコミが不在なのだ。「私」と「私を守り崇めてくれるあなた」だけの世界を描く作劇は、作者自身の社会観と強く結びついている点も含め、奇警である。

 本作は時代考証の“ファジーさ”で有名だが、神はのたまう、《思い出せないことは、書けない》《仕方ないんだよ》と。「なつかしネタ」の情報ソースは神の記憶とTwitterの民からのタレコミのみ。さすがは全知全能の神である。下々の者の営みの記録である「史実」など調べる必要はないのだ。

 神のツイートから窺い知れる「語弊? 知るかよ」の精神、バブル型スノビズムと軽やかな足取りで地雷を踏み抜く作法は、そのままドラマの台詞に表出している。2010年代も終盤に差しかかった今日、権威主義、容姿至上主義、マイノリティへの差別・偏見がたっぷり盛り込まれた台詞を「トレンディ霊力」でふんわり押し切るという作家性は唯一無二といえよう。ポエティックな台詞回しも持ち味のひとつで、「鈴愛の口は羽より軽い」「あの出会いは宝石のように輝いていました」「その性根は腐っていました」などの、フットボールアワー後藤なら「ようこれ世に出したな。陶芸家なら割るやつやで」とツッコむであろう推敲なし……あ、いや、ライヴ感あふれる台詞で楽しませてくれる。さらに、「どちゃくそ」「〜的にあり/なし」など周回遅れの若者スラングを時代背景に関係なく「使いたいから使う」というあたりも「オカンアート」のデコパージュに突如STUSSYのロゴ入れちゃいました的な目新しさがある。

 こうした脚本における神の奔放さ、チェック機能とコントロールの無効ぶりをみるに、NHKは本作に限って特例的にコンプライアンスを取っ払ったのではないか、とさえ思えてくる。現に制作スタッフは、豊川悦司、原田知世をはじめ過去の北川作品出演者を脇に起用し、神の母校である岐阜県立加茂高等学校でロケを敢行し、神が個人的にヒロイン役の永野芽郁にプレゼントしたカエル柄のワンピースをストーリーに押し入れることを容認し、神が大ファンだという中村雅俊を鈴愛の祖父役に据え必然性なく劇中で歌わせるなど、神を喜ばせるために奔走した。これはもはやNHKさん、「接待」ではありませんか? いやはや、天下のNHKをも意のままに操る神の「トレンディ霊力」に畏怖の念を禁じ得ない。

 《褒めて!讃えて!》《いい?!あなたは私を肯定するためにいる!》――今日も神はTwitterで「称賛」という名の供物を求めお叫びになる。民はひれ伏し、受信料を払い、56歳にして“少女のような感性”を持った神の大掛かりな「リカちゃん遊び」を毎日視聴し、「神からの引用RT」という尊き授かり物にあやかるために感想ツイートを投稿し続けるのだ。とにかく我々は今、希有な視聴体験をしている。これは間違いない。

※文中《 》内は北川悦吏子氏のツイートから引用。省略以外は原文ママ。

佃野デボラ(つくだの・でぼら)
ライター。くだらないこと、バカバカしい事象とがっぷり四つに組み、掘り下げ、雑誌やWebに執筆。生涯帰宅部。

『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』北川悦吏子氏の脚本は「不安」!? “朝ドラ大炎上”から繙く革命的な表現手法

 本日1月13日午後10時より、連続ドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系、以下『ウチカレ』)の放送がスタート。女優・菅野美穂が主演を務め、浜辺美波、沢村一樹、岡田健史ら、豪華な共演者が名を連ねている。

 恋愛小説家のシングルマザー・水無瀬碧(菅野)が、恋愛をしないオタクの娘・空(浜辺)とともに、親子で新たな恋に踏み出す「エキサイティングラブストーリー」と銘打つ本作。昨年10月に情報が解禁されると、約4年ぶりに連続ドラマ主演を務める菅野に期待が寄せられる一方、ネット上では「内容が時代遅れ」といった声が上がり、脚本を担当する北川悦吏子氏に対して「不安」だと訴える人も続出した。

 90年代に大ヒットドラマを多数世に送り出した北川氏だが、2018年にNHK連続テレビ小説『半分、青い。』の脚本を務めた際、自身のTwitterアカウントで作品の解説や感想を意欲的に投稿したことで、たびたび炎上。これにより世間から大きな注目を集め、結果的に作品への感心が高まったのも事実であり、『ウチカレ』でも同様の動きが起こる可能性はあるだろう。

 サイゾーウーマンでは『半分、青い。』の放送中、芸能ウォッチャー・佃野デボラ氏の記事にて、炎上の発端となった北川氏のツイートを振り返りつつ、彼女の“革命的”な表現手法を掘り下げていた。北川氏が発明した「新しい」ドラマの楽しみ方を再確認すべく、『ウチカレ』スタートの前にあらためて同記事を掲載する。
(編集部)


(初出:2018年6月13日)

朝ドラ『半分、青い。』脚本家・北川悦吏子の“革命的な表現手法”“トレンディ霊力”をホメゴロス

テレビ・芸能ウォッチャー界のはみ出し者、佃野デボラが「下から目線」であらゆる「人」「もの」「こと」をホメゴロシます。

【今回のホメゴロシ!】Twitterと同時進行で楽しむ“神”朝ドラ『半分、青い。』が革命的な理由

 現在放送中のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』がすごいことになっている。『愛していると言ってくれ』(TBS系)『ロングバケーション』(フジテレビ系)など、90年代に数々のヒット作を生み出し「恋愛の神様」の異名をとる北川悦吏子(以降「神」と呼ぶ)が脚本を手がける本作は、神自らNHKに企画を持ち込み3年の歳月をかけて成就させたという。「朝ドラに革命を起こした」と神自身が言い切るだけあって、このドラマ、かなり“革命的”だ。4つの革命ポイントをみていこう。

4本立てのメディアミックスが革命的

 放送開始の1年以上前から、独自の制作スタイルが耳目を集めていた。神がTwitterでドラマ内に取り込むネタを募集し、「ドアが3枚以上ある車ではモテない」や、漫画家を目指すヒロイン・鈴愛(永野芽郁)の相手役である律(佐藤健)の飼っているペットの種類(亀)とその名前「フランソワ」、漫画アシスタントの同僚・誠(志尊淳)の愛称「ボクテ」など、一般視聴者から寄せられた数多のネタがそのままの形で劇中に反映されたのだ。この軽やかさと大胆さ。さすがは一時代を築いたインフルエンサーである。

 神の“お示し”であり、民との交わりの場であるTwitterは、うつろいやすい神のお気持ちを著したポエムをはじめ、脚本の進捗、制作中の愚痴、熱い自画自賛などのツイートが頻繁に更新されており、ドラマのサブテキストとして必読だ。放送直後に《あれ、今後のストーリーの伏線にもなって来ます》と、わざわざ伏線のありかを教えてくださったり、行間を読んだ視聴者の感想ツイに神自ら「そうじゃない」と訂正されたり、批判的な意見を述べる視聴者に「嫌なら観ないでいい」と忠告されることもある。こうした「脚本家による視聴者との距離の取り方」も非常に革新的である。

 また、台本に書いた台詞がカットされたことに大層おキレになり《みんな!オンエアが完璧なものとは思わないで!》《やさしく脳内補完を、お願いします》という“お触れツイート”を投下されたこともあった(現在は削除済み)。さらにその後続けざまに《カットされたセリフやシーンが蘇ります。 半分、青い。 上 [楽天]》と、ノベライズ版の宣伝を差しこむあたりの商魂もたくましい。

 つまり『半分、青い。』とは
・ドラマ本編
・Twitterでの神による補足説明
・ノベライズ版(上下巻)
・視聴者による「やさしい脳内補完」
の4点セットで初めて完結する、まったく新しいタイプのメディアミックス朝ドラなのだ。あの『パ★テ★オ』も『赤い糸』(ともにフジテレビ系)もなし得なかった4本立てである。これは斬新というほかない。

 神は、シーンと台詞ありきで後から背景を書き足す作風で知られる。「恋愛の神様」が描く「北川世界」において最も重要なのは「きゅんきゅんシーン」と「萌える台詞」であり、そこに至る背景や物語は二の次。『半分、青い。』はその集大成といえる仕上がりで、「Why」や「How」の過程は映像で描かず、台詞かナレーションで「こういう設定だから。そういうことでよろしく」と唐突に説明される。この手法もまた2018年の今、5周ぐらい回って新しいといえるのかもしれない。

 本作では鈴愛の亡き祖母・廉子(風吹ジュン)による「空から降るナレーション」が登場人物たちの心の動きや、すでに映像上に存在する情報をわざわざ説明・反復してくれるのがお約束となっている。これは視聴者の理解力を小学校低学年程度に想定している神の“親切心”。つまり廉子のナレーションは作り手である神自身の声なのだ。「この台詞ときめくでしょ?」「今から面白いことを言いますよ。どう? 面白いでしょう?」と、本来はBDやDVDを購入しなければ聴けない、脚本家によるオーディオコメンタリーをOAで聴けてしまうというお得感。これも神のサービス精神の成せる業だ。

 《コメディが得意です》と公言するだけあって、神は笑いのセンスにかなり自信をお持ちのようだ。鈴愛の初デートを描いたエピソードについて《とにかく笑えます!(実は笑うのが好きなんです。泣かせるよりも)》とツイートで予告、自らハードルを上げるというストイックさをお見せになった。そのうえで放送された第3週「恋したい!」は、通学途中に出会った小林(森優作)の落としたカセットテープを拾った鈴愛が、小林のルックスを「微妙」と見下すにはじまり、初デートで突如飛び出した鈴愛の「拷問機具オタクの蘊蓄」で小林をドン引きさせ大失敗に終わるというあらまし。凡人の筆者にはどこで笑ったらいいのかわからなかったが、Twitterには「朝から超笑った〜」「鈴愛の天真爛漫さが最高www」などの声が上がった。 

 また、神が《渾身の一打や》となぜか突然、現役時代の清原のような口調で激推しした、廉子による「もうイントロ始まる? 星野源が歌いはじめる〜?」といういわゆる「メタナレ」もあり、『あまちゃん』(13年)におけるカーブやスライダーを自在に操るようなメタ技法とは趣を異にする“直球”の手法が話題を呼んだ。おそらく神のコメディセンスはイルカの超音波やモスキート音のように、聴こえる人にしか聴こえない“高次元”のものなのだろう。

 《もはや、ツイッターなくしては、ホン(脚本)が書けなくなってるな》《どうしたら脚本家になれますか、とかどういうお仕事ですかってお手紙をもらうけれど、私が書きながらつぶやくことを読んでもらえれば、それは一番いい答えになってるかもしれない》という神のツイートが物語るように、神・ドラマ・ツイートは三位一体であり、フラクタル(自己相似)の構図をなしている。ドラマは神に似て、神はドラマに似ている。ツイートは神を表し、ツイートはドラマを表している。 

 なるほど神はインタビューで『半分、青い。』について「自分の人生をもう一度生き直すようなつもりで書いている」と語り、ヒロイン・鈴愛の左耳失聴と、鈴愛の母・晴(松雪泰子)が「腎臓の持病で子供は諦めかけたが運良く授かった」という設定は、自らの境遇と同じにしている。《私の人生は、ずっと律を探す旅だった》とのことで、いつでも鈴愛を助けてくれる“ナイト”の律は神が深層心理で求め続けた存在。鈴愛の師匠である秋風羽織(豊川悦司)の「漫画の神様に愛された」天才性は神の自己評価の表れといえる。つまり『半分、青い。』は、神が登場人物たちに自己投影した新手の“自伝”であり、北川悦吏子の北川悦吏子による北川悦吏子のためのドラマなのだ。

 鈴愛は自分の要求を通すために師匠の秋風を「原稿を窓から捨てるぞ」「セクハラされたと吹聴して陥れてやるぞ」と恫喝したり、土下座する秋風の姿を写真に収めてキャッキャするような性質だが、誰からも叱られず、内省する姿もない。ボクテの「鈴愛ちゃんは自分が場の中心になるとDNAレベルで嬉しくなっちゃう」という台詞に象徴されるように、朝ドラ随一の「周りが見えていないヒロイン」として描かれる。神の分身ヒロインとしての人物造形が実に見事だ。翻って、神が自己投影した登場人物以外の脇役たちは「どんな趣味で休日に何をして過ごしているのか」などまったく想像できないほど「描き込み」がない。ぼかした背景画のようにひたすらヒロインを引き立て、ヒロインの今後に好都合な台詞を吐いてふわっと去っていく。本来脇役に課されるはずである第三者の目、つまりツッコミが不在なのだ。「私」と「私を守り崇めてくれるあなた」だけの世界を描く作劇は、作者自身の社会観と強く結びついている点も含め、奇警である。

 本作は時代考証の“ファジーさ”で有名だが、神はのたまう、《思い出せないことは、書けない》《仕方ないんだよ》と。「なつかしネタ」の情報ソースは神の記憶とTwitterの民からのタレコミのみ。さすがは全知全能の神である。下々の者の営みの記録である「史実」など調べる必要はないのだ。

 神のツイートから窺い知れる「語弊? 知るかよ」の精神、バブル型スノビズムと軽やかな足取りで地雷を踏み抜く作法は、そのままドラマの台詞に表出している。2010年代も終盤に差しかかった今日、権威主義、容姿至上主義、マイノリティへの差別・偏見がたっぷり盛り込まれた台詞を「トレンディ霊力」でふんわり押し切るという作家性は唯一無二といえよう。ポエティックな台詞回しも持ち味のひとつで、「鈴愛の口は羽より軽い」「あの出会いは宝石のように輝いていました」「その性根は腐っていました」などの、フットボールアワー後藤なら「ようこれ世に出したな。陶芸家なら割るやつやで」とツッコむであろう推敲なし……あ、いや、ライヴ感あふれる台詞で楽しませてくれる。さらに、「どちゃくそ」「〜的にあり/なし」など周回遅れの若者スラングを時代背景に関係なく「使いたいから使う」というあたりも「オカンアート」のデコパージュに突如STUSSYのロゴ入れちゃいました的な目新しさがある。

 こうした脚本における神の奔放さ、チェック機能とコントロールの無効ぶりをみるに、NHKは本作に限って特例的にコンプライアンスを取っ払ったのではないか、とさえ思えてくる。現に制作スタッフは、豊川悦司、原田知世をはじめ過去の北川作品出演者を脇に起用し、神の母校である岐阜県立加茂高等学校でロケを敢行し、神が個人的にヒロイン役の永野芽郁にプレゼントしたカエル柄のワンピースをストーリーに押し入れることを容認し、神が大ファンだという中村雅俊を鈴愛の祖父役に据え必然性なく劇中で歌わせるなど、神を喜ばせるために奔走した。これはもはやNHKさん、「接待」ではありませんか? いやはや、天下のNHKをも意のままに操る神の「トレンディ霊力」に畏怖の念を禁じ得ない。

 《褒めて!讃えて!》《いい?!あなたは私を肯定するためにいる!》――今日も神はTwitterで「称賛」という名の供物を求めお叫びになる。民はひれ伏し、受信料を払い、56歳にして“少女のような感性”を持った神の大掛かりな「リカちゃん遊び」を毎日視聴し、「神からの引用RT」という尊き授かり物にあやかるために感想ツイートを投稿し続けるのだ。とにかく我々は今、希有な視聴体験をしている。これは間違いない。

※文中《 》内は北川悦吏子氏のツイートから引用。省略以外は原文ママ。

佃野デボラ(つくだの・でぼら)
ライター。くだらないこと、バカバカしい事象とがっぷり四つに組み、掘り下げ、雑誌やWebに執筆。生涯帰宅部。

買い物狂い、アップル新年セールの「1万2,000円値引き」の誘惑に敗北! 不要なiPad Proを売った利益が一瞬で無駄に


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 正月も終わり、いつもの生活に戻りましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか? 新年早々、私は性懲りもなく散財をしてしまい、マジでガチで体調が悪いです。「今後の支払い……月50もあれば大丈夫かしら……」と頭を抱えながら電卓を打っているうちに吐き気がしてきて、仕事をしなくちゃならないというのにグロッキーでフラフラしているんです。ええ、「あんた、馬鹿よ」って笑ってちょうだい……。

 事の発端は昨年12月の頭。「N子! あんたの部屋、どうにかしなさいよ!! 年末までにちゃんと片付けなきゃ出て行ってもらうから!!」と母に言われた私は、「全部捨てりゃあいいんだろ、捨てりゃあ!」と半ギレしながら大掃除を決行しました。「なぜ買ったのかわからないもの・使っていないものは捨てる」というマイルールのもと、ボンボン物を捨てた結果……、買ったばかりのコンパクトDVDプレイヤーの蓋を捨て(よくわかんないけど要らないだろと思った)、iPad用のアップルペンシルも捨て(使わないから要らないだろと思った)、だいぶ部屋がスッキリして、満足していたのです。

 それから時は過ぎ、年末……。今年度の仕事が終わった私は、マイステディ・たくちゃんの家のベッドでのんびりとスマホをいじっていました。と、そのときです。ふいに横でスマホをいじっていた彼が言いました。

「アップルの新年セール、今年もやるんだね」

 ふぁ? アップルの新年セール? その瞬間、たった今の今までiPadが欲しいなどと思ったこともなかったのに、急に興味を覚えたのはいつものこと。私はのそのそと起き上がり、スマホをチェックしました。すると、iPad Proを買った場合、1万2,000円のギフトカード分が値引きされるということがわかりました……! ふぬぬぬぬ……! 欲しい……かも。とはいえ、私、iPad Proをすでに持っていたんですよ。使いもしないiPad Pro。ペンシルもキーボードも気合を入れて純正品を買ったのに、ちょっと使ったらすぐに飽きて、それからぶん投げて埃をかぶったiPadPro……。

 待てよ、N子。さすがに待て。私は心の中で自分に言い聞かせました。一度買って意味なかったものを、また買うってただのバカでしょうが。いい加減、散財をするのをやめて返済するって決めたじゃないか!!  私はそれもそうだよな、と思い直し、ゴロゴロしながら彼氏に聞きました。

私「たくちゃんはなにか買うのー?」
彼「んー、買わないかなあ。お絵描きはしてみたいけどね」

 ん……? お絵描き? それって、私のiPad Proでできるやつじゃないの?

私「じゃあさ、私がiPad Pro売るって言ったら買う?」
彼「買う!! いくら?」

 彼のあまりの即答に、私はビビりました。え……家の中で埃をかぶってる、あれを欲しがる人がいるのか……? でも待てよ。あれだって元を正せば、由緒正しきアップルの純正品であり、当時は一番高かったのよね? 全然使ってないから性能だってあんまり落ちてないだろうし……。

私「3万円だとうれしいけど……2万円でもいいよ」
彼「やったー!! 買う!! 3万円ね!!」

 私はその彼のあまりの喜びように、急に自分が今結んだ契約はすごくいい条件だったのか……? と思い直しました。そ、そうなのか……! みんなiPad Proが欲しくてほしくて仕方ないのか……!? あたいはとてももったいないことをしたのか……!?

 確かに、iPad Proなら雑誌だって大画面で見られるし、ハッ! そうだ、デュアルモニター的な雰囲気で仕事にも役立てるかもしれない! そして絵だって毎日書いて上達するかもしれないんだ!! 私の中で次々にクリエイティブなアイディア・展望が広がっていきました。

 先ほど、つるーっと文章を読んだ方のために、もう一度言いましょう。千葉N子という女は、iPad Proを買い、ペンシルもキーボードも気合を入れて純正品を買ったのに、ちょっと使ったらすぐに飽きて、それからぶん投げて長期間まったく使わなかった女なんですよ……。

 嗚呼、それなのにそれなのに。アップルのかっちょいいページを見ては、「12.9インチならきっと使う!!」と鼻息荒く頷き、「この進化したアップルペンシルならきっと絵を描くぞ!!」と納得し、「キーボードも純正を買って、ドックとして使おう!」と意気込むと、速攻カードを切るという暴挙に出たのです。

 しかも48回払いで買う気満々だったのに、初売りセールでは認められないと聞き、吐きそうになりながらカードを切ったよ……。もう後には引けねえって思ったんだ……。すべての買い物を終えた時、あたしゃ思いましたね。「これはいよいよやべえぞ」と。

 大体、12月に200万円ほど散財したあたりから(詳しくは後日)、私の心臓は常にドキドキしており、「ちゃんと今月も返せるんでしょうね!?」という強迫観念めいたものが渦巻いているのです。それなのに、ここにきて新たに16万円。マジで馬鹿すぎてあたしゃ自分が情けないよ……。こうなったら、絶対に絶対に絶対に、iPad Proを擦り切れるまで使う!! 使ってやるんだからあ!!!!

 そして、私がアップルペンシルを捨ててしまったばっかりに、新たに買う羽目になってしまったマイステディにこの場を借りてお詫び申し上げます。ごめんよ!!!!

上白石萌音主演『ボス恋』、「『プラダを着た悪魔』にしか見えない」「モロパクリ」と物議! 初回11.4%の好発進も“パクリ疑惑”で暗雲か

 上白石萌音が主演を務める連続ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系、以下『ボス恋』)が、1月12日にスタート。平均視聴率11.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、まずまずの滑り出しとなったが、ネット上ではある作品との類似点を指摘する声が上がり、「パクリではないか?」と物議を醸している。

 同ドラマは、ファッション雑誌編集部を舞台に、田舎町で育った平凡な主人公・鈴木奈未(上白石)が仕事や恋に悪戦苦闘しながら成長していく姿を描いた、お仕事&ラブコメディ。初回では、片思いしていた幼なじみを追いかけようと、東京にある音羽堂出版の備品管理部の採用試験を受けた奈未が、なぜか新設されたファッション雑誌「MIYAVI」編集部に配属され、超ドSな鬼編集長・宝来麗子(菜々緒)の雑用係を任されることに。一方で、ひょんなことから出会った子犬系イケメン御曹司のカメラマン・潤之助(Kis-My-Ft2・玉森裕太)から「ニセ彼女になってほしい」とお願いされ、聞き入れるが、実は潤之助の姉が麗子だと発覚する――という展開になっていた。

「ネット上では、主人公がファッションに疎い』『舞台がファッション雑誌の編集部で超ドSな編集長がいるといった設定が、2006年公開のアン・ハサウェイ主演映画『プラダを着た悪魔』にそっくりだと、ドラマ放送前から話題を呼んでいました。この映画は、ファッションに興味がないジャーナリスト志望の主人公・アンドレアが、ファッション雑誌『RUNWAY』のカリスマ鬼編集長・ミランダのアシスタント兼雑用係に採用され、仕事を通して成長する様を描いたお仕事ムービー。『ボス恋』は、脚本家・田辺茂範氏によるオリジナル作品となっていますが、あまりに設定が被っているため『「プラダを着た悪魔」にしか見えない』『モロパクリだよね』との指摘が相次いでいます」(芸能ライター)

 しかし、視聴者の間で物議を醸しているのは、設定だけではない。

「『MIYAVI』編集部に配属された奈未が、編集長である麗の出社に合わせてコーヒーを買いに行ったり、頼まれた洋服を受け取ったりするシーンも映画に酷似していて、『ただのパクリじゃん。オマージュってレベルじゃない』『これで原作ナシのオリジナル扱いはちょっと厳しくない?』『大好きな映画だから、ちょっと複雑』との苦言が続出。また、なだぎ武が演じている副編集長・半田進が、『プラダを着た悪魔』でミランダの右腕として登場するアートディレクター・ナイジェルと役柄が似ているとの声も多く、『ナイジェルみたいなのまでいるし、朝イチでコーヒーとか買ってるし、和製プラダを着た悪魔かよ』『これのどこがオリジナルストーリーなの?』『オリジナルじゃなくてリメークかオマージュって言ったほうが潔いと思う』と苦笑されています」(同)

 上白石と佐藤健が共演し、2人の恋愛模様が話題になった昨年放送の連続ドラマ『恋はつづくよどこまでも』(同)のスタッフが再集結していることでも世間の関心を集めていた『ボス恋』だが、悪い意味で注目を浴びる結果になってしまったようだ。とはいえ、初回視聴率では『恋つづ』の9.9%を上回っており、「既視感は否めないけど、面白かった」という声も多いだけに、これからの展開に期待したい。

AKB48グループで大規模リストラがスタート 苦境に立つエンタメ業界

 AKB48グループが海外で最初に立ち上げた姉妹グループJKT48が大規模の人員整理を行うと発表し、AKB48をはじめとしたグループのファンは戦々恐々としている。

 JKT48は2011年にデビューしたインドネシアのジャカルタを拠点に活動するグループだ。すでに10年近く活動し現地で人気を博してきたが、新型コロナウイルス流行の影響は深刻であったようだ。

 発表によると、JKT48は解散を防ぐためにメンバーとスタッフの数を減らす大規模な組織改革を断行せざるを得ない状況。メンバーの卒業イベントは2月末に開催するそうだ。

 JKT48のスペシャルアドバイザーを務めている湯浅洋氏(元SKE48・AKB48劇場支配人)は1月11日、<コロナ禍、JKT48を継続する為には決断しなければなりませんでした><今までの、あたり前の事があたり前に出来なくなる事が、こんなに辛いとは。一日一日を大切にして行こうと思います>とツイートし、悔しさを滲ませた。

 JKT48が大規模な人員整理を行わざるを得なくなった理由は、コンサートや握手会などのイベントを行えないことに起因する経営悪化だ。ファンとの交流はオンラインイベントで代替しているものの、それではビジネス上の損失を補填できなかったという。

 これを受けてネット上ではAKB48グループのファンから「明日は我が身」「この状況は日本の48も同じ」「AKB48劇場は維持できるのだろうか?」と、危惧する声が出ている。

 確かにこれがAKB48ら日本国内のグループにも共通する問題であることは間違いない。AKB48のシングルリリースは2020年3月に発売した「失恋、ありがとう」以降途絶えており、2021年1月12日現在にいたっても新譜情報は出ていない。約15年におよぶAKB48の歴史において、ここまでリリースの空白期間が続くのは初めてのことだ。

 ファンの間では「2011年リリースの『桜の木になろう』から38作連続で続くミリオン記録を途絶えさせたくないから、新曲を出せないのではないか?」と見る向きが強い。他の姉妹グループはコロナ禍以降もリリースを続けているが、握手会をオンラインでのイベントに切り替えたところセールスが大きく落ちた例もある。こうしたデータもまったくの無関係ではないだろう。

 コロナ禍で大規模なコンサートがなくなって久しい。AKB48は1月22日〜24日にかけてTOKYO DOME CITY HALLで久しぶりにコンサートを行う予定だったが、緊急事態宣言の発令を受けて全7公演すべて中止となっている。AKB48劇場での公演も当面の間は開催を見合わせることになった。

 コロナ禍の収束見通しはまったく立たず、エンターテインメント業界は苦境にあえいでいる。安室奈美恵や浜崎あゆみなどを擁し、1990年代〜2000年代にかけて隆盛を誇った音楽業界大手のエイベックスでさえ非常に厳しい状況に追いやられ、100名程度の希望退職者を募集したうえ、南青山の自社ビルを売却することになった。

 興業が打てず、接触イベントも難しい。当面はこの状況が続くと見られる中、これまでとは異なる“稼ぎ方”を見出した企業が勝ち組となるだろう。

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