スターバックスのモーニング、110円「レジ横メニュー」をプロがおすすめ! 「忙しい朝に助かる」と高評価のワケ

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

スターバックス、モーニングメニューを徹底解説!

 これまで、同連載ではさまざまなモーニングメニューを紹介してきましたが、今回は大人気コーヒーショップ「スターバックス」に注目! ネット上では、新作ドリンクがよく話題になりますが、フードもかなり充実していますよね。そこで、管理栄養士の川村先生に「朝食におすすめなスタバのフードメニュー」を聞きました。

――スターバックス(以下、スタバ)では「Breakfast by Starbacks」として、「バターミルクビスケット」「あらびきソーセージパイ」「アメリカンワッフル」「ヨーグルト&バナナグラノーラ」を朝食におすすめしています。まずはこの4品について解説してください!

川村郁子先生(以下、川村) 「コーヒーとちょっとした甘いもの」で朝食を済ませる人は多いかもしれませんが、スタバのメニューはそういった人にぴったり。もちろん、栄養バランスを考えて食事を選ぶのは大事ですが、好きな飲み物や食事を選んで、朝からモチベーションアップを図るというのも、私はアリだと思います。

 そういった点で、「バターミルクビスケット」(260円/税抜、以下同)や「アメリカンワッフル」(250円)は、まさに「ちょっとした甘いもの」にあたるメニュー。それぞれ、主にエネルギー源となる炭水化物が含まれています。逆に、しょっぱいものが食べたい気分なら「あらびきソーセージパイ」(320円)を選んで、炭水化物とたんぱく質を摂取しましょう。

 「ヨーグルト&バナナグラノーラ」(290円)は炭水化物のほか、たんぱく質、カリウム、食物繊維などが摂れます。また、195kcalと4品の中では最もカロリー控えめで、比較的バランスよく栄養が補えそうです。

――ほかにも、朝食に向いていそうなフードメニューはありますか?

川村 お肉や野菜など、いろんな食材が摂れてよさそうなのは、「根菜チキン サラダラップ」(380円)「サーモンアボカド サラダラップ」「メキシカンビーフホットサラダラップ」(どちらも420円)などの、サラダラップシリーズでしょうか。

 「根菜チキン」は、ゴボウやレンコンなどの根菜類にチキンを加え、トルティーヤ生地で巻いたもので、242kcalです。野菜が食べられるメニューなので、朝食にもいいと思います。「サーモンアボカド」はアボカドにレタス、ニンジン、パプリカなどのカラフルな野菜に、スモークサーモンが入った一品。203kcalと控えめなので、ドリンクと組み合わせてもカロリーオーバーを防げそうです。

 最後に「メキシカンビーフホット」は、たんぱく質を含む牛肉に豆類、ブロッコリーなど、具だくさんなのが魅力的。こちらは温かくしてから食べられるようなので、冬の寒い時期ににはぴったりでしょう。どのサラダラップもさまざまな種類の生野菜が入っており、共通して食物繊維やカリウム、ビタミンCなどが補えますよ。

――「フォカッチャ」や「石窯フィローネ」のシリーズも種類豊富ですが、おすすめはありますか?

川村 朝からたんぱく質をしっかり補いたいという方には、「シーフードクリーム フォカッチャ」(540円)がよさそう。高たんぱく質・低脂質のエビ、イカ、小柱が入っていて、ビタミンB群やミネラルなども補えます。ですが、野菜がほぼ入っていないようなので、ランチでサラダを取り入れるなどして、バランスを心がけましょう。

 また、スタバのレジ横にあるバナナも、手軽な朝食としておすすめ。バナナはエネルギー源となる糖質や、代謝に関与するビタミンB1、ビタミンB6などのビタミン、カリウムや食物繊維などが含まれていて、栄養豊富なんです。お値段も税込みで110円とお手頃ですし、忙しい朝に助かる一品だと思います。
(文:佐藤真琴)

■川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikuko/WEBサイト:「酒好きの食育

「鳥貴族」パクり系列「鶏のジョージ」、真骨頂は「1人OK」食べ飲み放題にあった! 大量閉店でも踏ん張れ、モンテローザ!

酒飲みになにかと嘲笑されているモンテローザの素敵なところを、勝手に探求していく当連載。今回は、都内に数店舗展開している激安チェーン居酒屋、鶏のジョージで泥酔してきました。

モンテローザ8軒目:鶏のジョージ

 鶏のジョージは、鶏料理を名物に、フード、アルコール全て280円均一(税別・季節のメニューを除く)の激安酒場。焼鳥などをメインにしつつ、居酒屋の定番メニューが揃います。

 しかし、この鶏のジョージ、メニューからコース、サービスまで、モンテローザ系列の豊後高田どり酒場とほぼ同じなんです。だから、ダサい店名くらいしかオリジナリティはないのですが、とはいえほかのモンテローザ系酒場よりはコスパがいいので、利用する価値はあると思います。

 さて、鶏のジョージの真髄はズバリ食べ飲み放題コースです。中でも「3時間制女子会食べ飲み放題」は、2,800円でアルコールと全メニューが“3時間”食べ飲み放題という、驚異のコスパ。女子だけでなく、男性は3,300円、小学生は1,400円、小学生未満は無料……と要するに誰でも利用できる、お得なコースです。

 「2時間食べ飲み放題」は、男女問わず2,800円。いずれも、+200円で生ビールや日本酒も飲み放題にすることが可能です。

 鶏のジョージのパクリ元は、鳥貴族です。そんなトリキも「トリキ晩餐会」という2時間食べ飲み放題2,980円のコースを実施しているのですが、4人からの利用というハードルの高さ(ネット予約限定で、期間限定1人対応の試みあり)。しかも、事前予約しなければならないのがやや手間です。

 また、すかいらーく系列のしゃぶ葉は一部店舗で平日ディナーのみ、3時間3000円(税込)でアルコールとしゃぶしゃぶ、サラダバー、寿司などが食べ放題という神がかったサービスを行っているのですが、こちらも2名〜の利用で前日予約という条件付き。

 このように、大体の食べ放題飲み放題コースは事前予約が必要で、複数人からの利用しかできないことが多いのです。

 しかし、鶏のジョージは当日予約なしで、1人からでも利用が可能(店舗による)。3時間食べ飲み放題の「女子会」コースも、女子会と謳っていますが1人での利用が可能で、会食がはばかられるこのご時世にぴったり。Free Wi-Fi完備なので、1人で食べ飲み放題を堪能しながら、オンライン飲み会をしてもOK。

 バイキング形式などではなく、ゆったり席に座って3時間、酒と食事が配膳されるのですがら、ホスピタリティを考えるとお得ではないでしょうか。

 鶏のジョージの単品は、鳥貴族同様、アルコール、料理すべて均一価格(一部の品、鍋や季節の料理を除く)。しかも、鳥貴族は現在298円均一に対して、鶏のジョージは280円と18円下回ります。

 しかし食べ物の味は、いわゆるモンテローザクオリティ。鳥貴族ほどのうまさは期待できません。とはいえ、食べ放題なので多少ハズレメニューに当たったところで、大損した気持ちにはならず、せっかく全メニュー食べ放題なのですから、むしろ、普段は注文を躊躇する地雷っぽい品を試してみるのも一興なのです。

 例えば、単品注文だとなるべくハズレを引きたくないので、お得な鶏もも肉の一枚焼き(280円、単品は以下同)をオーダーしますが、食べ放題なら激辛野菜タンメンみたいな、チャレンジメニューに挑むのもあり。まあ、そうやって頼んだものの、ただ辛いだけで旨味が感じられず残念でしたが……。

 モンテローザの料理をそこまでがむしゃらに食べたくない、とにかく飲みたいという人には、120分1,000円の単品飲み放題がオススメ。こちらも予約不要で当日1人から利用できます。

 ケチりたいなら、お代わり自由の塩ダレキャベツを。メニュー名の通り、お代わり仕放題です。さらに、お通しのポップコーンもお代わり自由なので、この2皿をひたすらチビチビツマミながら、2時間単品飲み放題を行使すれば会計1,560円。

 個人的に好きなつまみは、鳥貴族の人気メニューを丸パクリしている「ふんわり山芋鉄板焼」。鳥貴族より18円安く、味付けも悪くないです。

 モンテローザは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、東京都内の61店舗を閉店することを1月15日に発表しました。その数、都内337店舗のうちの2割弱に当たるそうです。

 まずくて高い……と不満を漏らしながらも、なんだかんだ通っているモンテローザ。閉店されてしまうと、文句も言えなくなります。今回は、少しでもお店の足しになればと、テイクアウトメニューも注文。鶏もも肉の一枚焼きと、鶏の唐揚げを持ち帰りました。

 自宅で酒のアテにしてみましたが、完成から時間が立つと油がベタついて残念な風味に……。やっぱり店内で出来たてを食べたいので、どうかコロナに負けず踏ん張ってほしいです!

鶏のジョージ:総評

味 ★★☆☆☆
品数 ★★★☆☆
雰囲気 ★☆☆☆☆
コスパ ★★★★☆
また行きたい度 ★★★☆☆

長瀬智也、緻密な計算に基づいた演技「このワンカットで眉を1ミリ上げる」

TOKIO長瀬智也の最後の主演ドラマ『俺の家の話』(TBS系)が始まる。3月いっぱいでジャニーズ事務所を引退し、裏方に転身するという長瀬にとって、これが役者としての最後の仕事になる可能性は高い。

 だが、その溢れんばかりの演技の才能は誰もが認めるところであり、惜しむ声はとても大きい。天才肌に見えるかもしれないが、実は計算ずくで演技をしているという。もちろん計算通りに動けることそれ自体が才能ではあるものの、長瀬智也の演技力については、こんな話がある。

「俳優としての長瀬智也は本当に凄いです。内面は天然素材のところがありますが(笑)、演技に関しては全て緻密な計算をしていると明かしています。いわく、『このシーン、このワンカットで眉を1ミリ上げる』こともできてしまうそうなんですね。はたから見たらその“1ミリ”は微妙過ぎてわかりませんが、彼にとっては“されど1ミリ”で、その1ミリの差が大きいらしいんです」(映画誌ライター)

 計算ずくの役者業の反動なのか、音楽は「もっと好きにやりたい!」と常々、言っていたという。自ら作詞作曲も手がける長瀬だが、TOKIOとして発表する楽曲には制限もあったのかもしれない。

 「GOETHE」2021年1月号(幻冬舎)の連載では曲作りについて言及し、<自分個人の言葉を押し殺して子供から大人まで誰でもわかる言葉を使わなければいけない><大人になっても夢だの希望だの愛だの平和だのを唄わなければなりません><僕らアイドルは自分の気持ちを音楽にしてはいけないのです>と、葛藤を明かしていた。ジャニーズアイドルとしてのエンターテインメントもわかるが、別の地平へ踏み出したいという気持ちがどんどん膨らんでいったのだろう。

 一方で、ジャニーズアイドルにかかる“アイドルらしさという制限”も、現在は随分変わってきているようだ。たとえば堂本剛のソロプロジェクトはオリジナリティあふれるファンクサウンドで、自由度が高い。若手でも、SixTONESのファーストアルバム「1ST」(ソニーミュージック)は音楽的に強いこだわりを持って製作された一枚であり、ジャニーズにとどまらない“ソニーの巨大プロジェクト”であることがわかる。アメリカ進出を見据えているというのも頷ける。

 ただ、長瀬智也にとっては、もうジャニーズでやれることはやり尽くしたという気持ちなのかもしれない。今は『俺の家の話』でその存在を目に焼き付けたいところだ。

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イ・ビョンホン主演『KCIA 南山の部長たち』の背景にある、2つの大きな事件――「暴露本」と「寵愛」をめぐる物語

近年、K-POPや映画・ドラマを通じて韓国カルチャーの認知度は高まっている。しかし作品の根底にある国民性・価値観の理解にまでは至っていないのではないだろうか。このコラムでは韓国映画を通じて韓国近現代史を振り返り、社会として抱える問題、日本へのまなざし、価値観の変化を学んでみたい。

『KCIA 南山の部長たち』

 軍事クーデター後、18年という長きにわたって韓国の大統領に君臨した朴正煕(パク・チョンヒ)は、1979年10月26日、実質“政権ナンバー2”であったKCIA(「大韓民国中央情報部」の略)の部長・金載圭(キム・ジェギュ)によって暗殺された。パク・チョンヒの死は韓国国民に衝撃を与え、ヒステリックな悲しみをもたらしたが、暴圧的な長期独裁の終焉に、喜びの「万歳」を(密かに)叫んだ人も少なからずいたに違いない。だが多くの国民は、誰彼なしに街に飛び出して慟哭し、その様子はテレビを通して中継されたものだ。

 当時小学校4年生だった私には正直、パク・チョンヒの死そのものよりも、「閣下!」と目の前で泣き叫ぶ父の姿のほうが遥かにショックだった。そんな大人たちの異様さに違和感を覚えつつも、徹底した反共教育で育った私は、このどさくさに紛れて北朝鮮が攻めてくるのではないかと恐怖に慄いたのをよく覚えている。

 だが、国の混乱ぶりに乗じて登場したのは、北の人民軍ではなく、全斗煥(チョン・ドファン)率いる新軍部だった。彼は、パク・チョンヒ暗殺の犯人たちを素早く逮捕すると、「大統領になりたいという誇大妄想に囚われたジェギュが犯した内乱目的の殺人事件」と発表。裁判から死刑までをあっという間に終わらせると、早々と事件の終結を宣言し、パク・チョンヒに代わって権力を掌握していったのは、その後の歴史の通りである。

 以来韓国では、ドファンの発表がパク・チョンヒ暗殺事件の顛末として「定説」とされてきたが、この事件をジェギュの「誇大妄想」だけで片付けるには、あまりにも謎が多かった。肝心のジェギュが速戦即決で死刑にされ、「なぜ殺人に至ったのか」が明らかにされないままだったため、事件をめぐっては、時間がたつとともにさまざまな説や噂が飛び交うようになった。

 例えば、「政権内での権力争いに敗れた」という説や、「パク・チョンヒの悪政への反感から殺害を計画した」という説、中には当時の核開発計画に反発するアメリカが画策したという、米韓関係の悪化を踏まえた具体的な説もあった。暗殺直後、ジェギュが米軍基地に逃げ込んだという噂もあり、“アメリカ黒幕説”は長らく消えなかった。真相究明を目論んだ書籍がいくつも書かれたが、自らの手で終わらせたはずの事件に触れられるのを嫌ったからか、チョン・ドファン政権下では発売を禁止され、結果的に、民主化が進んだ90年代まで出版を待つことに。

 そんな中、「東亜(トンア)日報」で1990年に始まった連載が、世間の大きな関心を集めた。それまで実態がほとんど表に出ていなかった軍事政権下でのKCIAの部長たちに焦点を合わせ、権力の暗部に迫る内容で、2年にわたる連載後には『남산의 부장들(南山の部長たち)』という題名で出版されてベストセラーに(講談社から邦訳『実録KCIA―「南山と呼ばれた男たち」』が出ているので、ぜひ手に取ってみてほしい)。

 ちなみに、KCIAの本部がソウルの中心に立つ「南山(ナムサン)」という山にあったため、通称として使われている。今ではソウルの観光スポットになっているが、独裁政権下、数々の拷問が行われていたことから、当時は国家権力による“暴力の象徴”として悪名高い場所だったのだ。

 この本でとりわけ注目されたのは、膨大な資料と取材に基づき、パク・チョンヒ暗殺に至るまでのジェギュの心境の変化を具体的に描き出している点。今回のコラムでは、これを原作にしたウ・ミンホ監督の『KCIA 南山の部長たち』(2019)を取り上げ、日本の観客にとってはやや複雑な構成になっている事件の背景や、人物たちの関係に触れながら紹介したい。

<物語>

 1979年10月26日、大韓民国中央情報部(KCIA)部長のキム・ギュピョン(イ・ビョンホン)は、パク大統領(イ・ソンミン)を暗殺。この事件の40日前、大統領に切り捨てられ恨みを抱いていた元KCIA部長のパク・ヨンガク(クァク・ドウォン)が、亡命先のアメリカで国会の聴聞会に出席。世界に向けてパク大統領の悪政の実態を暴露し、波乱を巻き起こしていた。

 怒り狂ったパク大統領の命令でアメリカに渡ったギュピョンは、回顧録を執筆中だというヨンガクから原稿を奪い、出版を阻止しようとする。一方、ギュピョンを差し置いてパク大統領に取り入ろうとする警護部長のクァク・サンチョン(イ・ヒジュン)も、事態を収拾するために動き出す。しかし、2人はことあるごとに衝突し、パク大統領への忠誠争いは次第にエスカレートしていく……。

※以下、映画のネタバレを含みます。

 本作の特徴は、これまで「ただの殺人者」とレッテルを貼られてきたキム・ジェギュの人間性に重きを置き、「キム・ギュピョン」という架空の人物に彼の感情や内面の動きを丁寧に落とし込んでいる点だ。とはいえ、近年の韓国映画に多く見られるような「ファクション」(歴史的事実に映画的想像力でフィクションを混ぜたジャンル)としてではなく、原作者が「8割は忠実な再現」と映画に太鼓判を押すほど、ノンフィクションに寄り添う姿勢をとっている。

 また、最近は「パク大統領による独裁を終わらせた英断」とジェギュの暗殺を再評価しようとする動きも出てきているが、映画は彼を英雄視することなく淡々としており、演じたイ・ビョンホンもまた、「自分は政治的な要素にはまったく興味がないので、ひたすら人間としてのキムを演じることに集中した」と語っている。

 ただし、映画では実名を用いず、「パク大統領」さえも「パク・チョンヒ」と呼ぶことがないのは、ここで描かれていること自体も本当かどうか明らかではなく、真実は謎のままであるという事実を示すためではないかと思われる。

 それでは以下に、映画を構成している大きな2つの事件を中心に見ていこう。

 1つ目は、KCIA部長のキム・ジェギュ(映画内ではキム・ギュピョン/以下、括弧は映画内の役名)と、警護室長のチャ・ジチョル(クァク・サンチョン)が対立する発端として描かれる、元KCIA部長キム・ヒョンウク(パク・ヨンガク)事件である。

 ヒョンウクはもともと、パク・チョンヒが権力を掌握した際のクーデターにも参加していた部下であり、どんな手を使っても命令を実行する人物だった。拷問や捏造を繰り返して多くの犠牲者を出し、その手口があまりにも汚かったので、政権内部からも批判されたほど。それゆえ、パク政権の維持にとっては功労者であったにもかかわらず、あまりにも多くを知りすぎてしまったため、次第にパク・チョンヒからも疎まれることとなった。

 その後の冷遇によってヒョンウクが不満を抱き亡命し、パク政権の実態をアメリカで告発したのは、映画で描かれている通り。中でもパク・チョンヒを怒らせたのが、政権の暗部を詳細に記述した原稿(『キム・ヒョンウク回顧録』として、韓国では1985年に出版)だった。

 誰よりもパク・チョンヒに忠誠を誓った部下が暴露本を出すという背信行為は皮肉なものだが、ヒョンウクにとっては、金銭目的だけではなく、報復から自らを守る最後の手段でもあったのだろう。何人もの政府関係者が出版をやめさせようと説得を試みたものの、彼は応じなかった。焦ったパク政権は、説得を諦めてヒョンウクの暗殺を画策し、映画では緊迫感たっぷりの攻防が前半のクライマックスとなっている。

 この一連の流れは、映画では非常に具体的に描かれているが、実は長年にわたりヒョンウクは「パリで行方不明になった」としか伝えられていなかった。暗殺されたのだろうと臆測だけが広がる中、2005年に「元KCIAの要員」と名乗る人物が突如現れ、韓国社会を驚かせた。ある政治週刊誌の記者が半年にわたり説得し、ようやくインタビューにこぎつけたというその人物は、「私がパリでキム・ヒョンウクを拉致し、養鶏場で殺した」と告白。映画はその証言を元にしている。

 事件から26年もたって証言者が現れた背景には、韓国で05年に発足した「真実・和解のための過去史整理委員会(過去史委)」という組織の存在が挙げられるだろう。植民地時代から朝鮮戦争、軍事独裁と目まぐるしい歴史をたどった韓国では、権力による人権の蹂躙や暴力、虐殺、疑問死があとを絶たなかった。どれほど多くの人が理不尽な死を遂げ、その事実が時の権力者によって隠されてきたことだろう。「過去史委」はそんな歴史を検証し直し、権力の横暴を認め、犠牲者たちの名誉回復と補償という目的で設立され、今日までに一定の成果を残している。

 そして、検証すべき対象の一つとして、「キム・ヒョンウク行方不明事件」が含まれていたことから、このタイミングでの登場となったのだろう。

 この元KCIA要員は調査にも積極的に協力したのだが、「過去史委」とともに真相究明に取り組んだ国家情報院(KCIAの後身)が出した結論は、養鶏場ではなく「山に捨てて枯れ葉で隠した」という、最初の証言とはやや異なるものだった。フランスとの外交問題を避けるため、韓国側が配慮したともいわれており、新たな疑問が残る形にはなったものの、長年「行方不明」とされてきたヒョンウクが、「キム・ジェギュの命令で拉致され、殺された」という事実だけは明らかになったのである。パク政権時代のKCIAは、国家という名の下では殺人も簡単に正当化する、恐ろしい集団だったのだ。

 2つ目は、映画の中心でもあるキム・ジェギュによる「パク・チョンヒ大統領暗殺事件」だ。先述したように、ジェギュ自身が多くを語らないまま死刑となり、さまざまな説が飛び交う中で、現在最も真実に近いといわれているのが、「警護室長のチャ・ジチョルとの権力争い(パク・チョンヒへの忠誠争い)に負けつつあったことへの憤り」と、「パク・チョンヒの独裁に対する反発」の2つである。

 対立の背景には、パク政権成立時のクーデターに参加していたジチョルと、不参加だったジェギュという出発点の違いが大きく影響しているとされ、クーデターの一員として貢献し、パク・チョンヒに最も近いのは自分だと自負していたジチョルは、警護室長の権限を越える行為を平気で行っていた。パク・チョンヒもそれを見て見ぬふりしていたため、ジェギュが不満を持ったといわれている。

 また、軍人としての階級も年齢も上だったにもかかわらず、ジチョルは基本的なマナーを微塵も示さなかったため、ジェギュのプライドはズタズタだったとか。側近2人が大統領の寵愛をめぐって衝突するのは幼稚なようにも見えるが、当時、国民の間でも2人の仲の悪さは有名だったというから、よっぽどのことだったのだろう。パク・チョンヒはまた、国会議員の3分の1を大統領が任命できるという信じられない憲法の改悪も行っているのだが、ジェギュがその制度によって抜てきされて政界に入ったという経緯も、ジチョルとの関係に影響したと思われる。

 さらに、私たちにとってより身近なエピソードに、次のようなものがある。パク・チョンヒの娘であり韓国の前大統領・朴槿恵(パク・クネ)が、親友のチェ・スンシルを国政に介入させたとして大スキャンダルとなった事件は記憶に新しいが、パク・クネはかつて、スンシルの父で怪しい宗教団体の教祖であったチェ・テミンと親密な関係にあった。パク・チョンヒがテミンの調査をさせたところ、ジェギュが一刻も早く排除すべきだと進言したのに対し、ジチョルは擁護するような報告をした。結局、パク・チョンヒはジチョルの意見を採用したため、ジェギュは不信を募らせたといわれる。パク・クネが後に、スンシルによって意のままに操られることを思うと、どうやらジェギュが正しかったと考えてよいだろう。

 このようなことが積み重なって、ジェギュはパク・チョンヒに不満を募らせていったようだ。そんな彼の感情の変化や起伏を絶妙に表現しているイ・ビョンホンの演技は必見である。

 そして、もう一つの動機とされる「パク・チョンヒ独裁への反発」(より正確には“うんざりしていた”というニュアンス)は、裁判でのキム・ジェギュの陳述から推測されたものだ。短い裁判ではあったが、そこで彼は、民主主義を破壊する独裁を終わらせるために暗殺に及んだと主張し、自分の行いを「10.26革命」とまで称した。

 それに対し、自らの行為を正当化するための言い訳にすぎないという批判もあるものの、この時期のパク・チョンヒは、野党代表だった金泳三(キム・ヨンサム、後の大統領)を議員から除名しようとして国民の怒りを買ったり、不当な労働環境の改善を求める女性労働者たちを暴力的に鎮圧し、その結果、死亡事件に至ったりと国内外から批判に晒されていた。中でも、映画に登場する釜山と馬山(マサン)で起こった大規模な反政府デモと、それに対する武力的な鎮圧は、パク・チョンヒ暗殺を覚悟させる決定的な理由になったともいわれ、ジェギュの主張も十分に理解できる。

 また本作には描かれていないが、パク・チョンヒは女優やモデルなど、大勢の女性たちを自分の性欲解消のために犠牲にしていたことが、今では事実として知られており、その被害者は数百名にのぼるといわれている。こうなると、ジェギュによる暗殺は正当な行為のようにも思われ、実際に再評価する動きもあるが、映画は決して暗殺への正当性を与えず、またそれを批判することもしていない。

 ジェギュの感情や行動の変化を丁寧に見せることで、「なぜ殺したか」を観客に問いかけるばかりだ。私的な感情によるものなのか、国家のための正義心がさせたことなのか、その判断は観客に委ねられたまま、映画は終わる。だが人間というものは複雑な生き物であり、その行動の裏にはさまざまな要素が絡み合っているものだ。暗殺の要因を限定したり、単純化せずに描いたこの映画は、その意味で非常に誠実な姿勢を貫いていると思う。

 パク・チョンヒという人物は、経済発展への貢献よりもはるかに多くの悪行を成してきたにもかかわらず、保守派とその支持層はいまだに「パク大統領閣下時代は良かった」とはばからない。韓国現代史上、最大の存在ともいえる彼の影響力には正直驚きを禁じ得ないが、それだけ国民の関心も強いということだろう。

 なお、昨年「過去史委」の第2期がスタートした。今後、また新たな真相が究明されることを期待して待ちたい。

■崔盛旭(チェ・ソンウク)
1969年韓国生まれ。映画研究者。明治学院大学大学院で芸術学(映画専攻)博士号取得。著書に『今井正 戦時と戦後のあいだ』(クレイン)、共著に『韓国映画で学ぶ韓国社会と歴史』(キネマ旬報社)、『日本映画は生きている 第4巻 スクリーンのなかの他者』(岩波書店)など。韓国映画の魅力を、文化や社会的背景を交えながら伝える仕事に取り組んでいる。

Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔、“小学生並み”の絵を自画自賛!? 「美術館でじっくり見て」と説明し「ギャップがいい」と高評価

 Kis-My-Ft2の冠番組『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)が1月21日深夜に放送された。この日は“抜き打ちテスト”方式で、彼女から「私の肖像画を描いて」と言われたときの対応にメンバーが挑戦。画力が試されるものとなっており、ゲスト審査員にはタレントの若槻千夏、みちょぱ、ものまねタレントの丸山礼が登場した。

 友人が彼氏に肖像画を描いてもらい、それをうらやましがった彼女が「私も描いてほしい」とねだってくるというシチュエーションで、この日の最高得点を記録し1位となったのは、味のある絵に仕上げた横尾渉。満点をつけた丸山は「うますぎずヘタすぎず、クスクスって笑えるのでいい」と絶賛したが、肖像画を描きながら「あんま動かないで!」と注意する場面もあったからか、みちょぱは6点の評価。「ちょっとでも意見すると、すごい言われそう」と、絵を批評すると猛反論してきそうだと指摘された横尾は、苦笑いしていた。

 そんな中、毎回高得点を獲得し、1位常連の藤ヶ谷太輔が描いたのは、なぜか彼女の全身像。さらにそのクオリティは小学生並みで、得点は40点、ワースト2位という結果に。しかし、藤ヶ谷は「美術館とかでじっくり見てもらわないとわからない絵!」と自画自賛。8点をつけたみちょぱが「イケメンの人が絵がヘタっていうギャップがいいのかな」と絵以外の部分を評価したため、最下位を避けることができたようだ。

 一方、最下位になってしまったのは玉森裕太。下書きもせず、なぜか白い絵の具で描き始め、挙句「一生懸命描きました!」とアピールして披露したのは、彼女の肖像画とは程遠い仕上がりの“スナックのママ”を描いたかのようなイラスト。玉森自身は不満はないようで、「OKかな、これで」と無事終えたことに安心した様子を見せていたものの、一般審査員から「よくそんな平然としていられるな」とキツいツッコミも飛んでいた。

 そんな玉森の総合得点は23点で最下位。低評価だとは思わなかったようで、玉森はきょとんとした表情を見せていたが、ファンからは「イケメン2人が絵ヘタなの面白すぎる」「2人の絵、めっちゃ笑えるわ」「みんな味のある絵で面白かった!」といった声が集まっていた。

Kis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔、“小学生並み”の絵を自画自賛!? 「美術館でじっくり見て」と説明し「ギャップがいい」と高評価

 Kis-My-Ft2の冠番組『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)が1月21日深夜に放送された。この日は“抜き打ちテスト”方式で、彼女から「私の肖像画を描いて」と言われたときの対応にメンバーが挑戦。画力が試されるものとなっており、ゲスト審査員にはタレントの若槻千夏、みちょぱ、ものまねタレントの丸山礼が登場した。

 友人が彼氏に肖像画を描いてもらい、それをうらやましがった彼女が「私も描いてほしい」とねだってくるというシチュエーションで、この日の最高得点を記録し1位となったのは、味のある絵に仕上げた横尾渉。満点をつけた丸山は「うますぎずヘタすぎず、クスクスって笑えるのでいい」と絶賛したが、肖像画を描きながら「あんま動かないで!」と注意する場面もあったからか、みちょぱは6点の評価。「ちょっとでも意見すると、すごい言われそう」と、絵を批評すると猛反論してきそうだと指摘された横尾は、苦笑いしていた。

 そんな中、毎回高得点を獲得し、1位常連の藤ヶ谷太輔が描いたのは、なぜか彼女の全身像。さらにそのクオリティは小学生並みで、得点は40点、ワースト2位という結果に。しかし、藤ヶ谷は「美術館とかでじっくり見てもらわないとわからない絵!」と自画自賛。8点をつけたみちょぱが「イケメンの人が絵がヘタっていうギャップがいいのかな」と絵以外の部分を評価したため、最下位を避けることができたようだ。

 一方、最下位になってしまったのは玉森裕太。下書きもせず、なぜか白い絵の具で描き始め、挙句「一生懸命描きました!」とアピールして披露したのは、彼女の肖像画とは程遠い仕上がりの“スナックのママ”を描いたかのようなイラスト。玉森自身は不満はないようで、「OKかな、これで」と無事終えたことに安心した様子を見せていたものの、一般審査員から「よくそんな平然としていられるな」とキツいツッコミも飛んでいた。

 そんな玉森の総合得点は23点で最下位。低評価だとは思わなかったようで、玉森はきょとんとした表情を見せていたが、ファンからは「イケメン2人が絵ヘタなの面白すぎる」「2人の絵、めっちゃ笑えるわ」「みんな味のある絵で面白かった!」といった声が集まっていた。

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 デビッド&ヴィクトリア・ベッカム夫妻の美形次男として有名なロメオ(18)が、現地時間1月18日、インスタグラムで、ハイファッション誌の表紙を飾ったことをファンに報告。「『L’Uomo Vogue』で初めての表紙撮影をしたことをみんなとシェアできて、すごくうれしいよ」「1月22日に発売」というキャプションと共に、「片膝を抱え、右手で髪をかき上げる」というスタイリッシュなポーズで撮影した表紙を公開した。だぼっとした深緑色のカーディガンにグレーのスウェットパンツ、黒のプラダのレザーブーツという姿の彼は、母ヴィクトリアそっくりだとネット上で話題に。10歳で軽くモデルデビューしていたロメオの本格的な仕事っぷりに、両親は大喜び。コメント欄には、ジャスティン・ビーバーやパトリック・シュワルツェネッガー、兄ブルックリンの婚約者でモデルのニコラ・ペルツら、多くのセレブ友達からの祝福メッセージが書き込まれた。

美少女度がアップしたロイヤルティ・ブラウン

 クリス・ブラウンとセクシー系モデルとの間に2014年5月に生まれたロイヤルティが、3歳で立ち上げた子ども服ブランドの公式インスタグラムに最新写真を投稿。一気に美少女度がアップしたと話題になっている。クリスのインスタグラムにもよく登場する彼女は、これまで幼い“かわい子ちゃん”イメージが強かったのだが、今回の写真は顔がほっそりし、目もともスッとしており“きれいなお姉さん”っぽくなっている。やんちゃだったクリスを大人に成長させたことで知られるロイヤルティには、おととし、異母弟エコーが誕生。クリスは、2人の子どもを、目に入れても痛くないというほどかわいがっている。

 

 カニエ・ウエストとキム・カーダシアンの次女で、代理出産により生まれたシカゴが1月15日、3歳の誕生日を迎えた。カニエ似の長女ノースとは対照的にキム似のシカゴは、目力が強く幼女ながら整った顔立ちをしていることで知られるが、最近、美しさが増し「まるで天使のよう」だと話題に。誕生日当日、キムはインスタグラムにシカゴのとっておきの写真や動画を投稿。動画は、白いトカゲを腕に乗せ「トカゲさん大好き」「ちっちゃなトカゲさん」としっかりと話すものと、「Rain Rain Go Away」「ジーザス、アイラブユー」と歌うもの。キムは「とびっきりスイートでハイボイスのあなたの歌声、一日中だって聞いていられるわ」というキャプションを添え、娘の美声を自慢した。

40kg近く痩せたケリー・オズボーン、まるでモデル

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 昨年8月、ポッドキャストで激痩せを指摘され「2年ほど前に胃(を小さくするため)のバイパス手術を受けた」「あごは、顎関節機能不全の治療の注射を打っているから細くなった」と告白したケリー。38kg痩せたことを明かし、「楽して痩せたわけじゃない。努力はしているし、本当によかったと思っているから、ベラベラしゃべるのよ」と自慢げに語り、世間から称賛された。2009年に「薬物断ち(依存症治療)をしたけど、食べ物に依存するようになってしまって」「つらいことがあると食に逃げてしまって、体重がすごいことになっちゃって」と嘆いていたケリーは、エクササイズを熱心にやっていた時代もあったが、手術を決断することで見事スリムボディを手に入れた。先週末に投稿した写真は、久しぶりに全身が確認できるもので、顔もウエストも太ももも何もかもが細くて「別人みたい」「モデルみたい」という声が上がった。

Sexy Zone・佐藤勝利とKing&Prince・岸優太、『VS魂』で関ジャニ∞・村上信五から「ポンコツ」と猛ツッコミされたワケ

 嵐の相葉雅紀が“キャプテン”を務めるバラエティ番組『VS魂』(フジテレビ系)が1月21日に放送された。前週に引き続き、相葉は体調不良のため番組収録を欠席。代理として関ジャニ∞の村上信五が登場した。

 冒頭では、相葉のほか、新型コロナウイルスに感染し、同じく初回放送から休んでいる風間俊介と電話がつながり、レギュラーメンバーたちと会話を繰り広げる場面も。Sexy Zoneの佐藤勝利が「新しい番組始まって、1回も全員揃ってないので、早く全員揃って(スタジオに)立ちたいな」と声を掛けると、相葉からは「セクシーサンキュー」と返事が。同じグループのメンバー・中島健人の持ちネタを披露した相葉は、佐藤に「俺じゃないんですよ!」と指摘されると、「ごめん、ごめん! 間違えた」と慌てて謝り、後輩をイジっていた。

 一方の佐藤だが、「フライングダッシュ」の挑戦前には、天の声(伊藤利尋アナウンサー)によって、マネジャーから寄せられた佐藤の「取扱説明書」が読み上げられることに。「初対面の時にとても分厚い壁を築き上げます。ただその壁はめちゃくちゃ脆いので2日目で崩れます。なので新しく来るマネジャーには、『とりあえず初日を頑張れ』と伝えています」と、素顔が明かされた。

 これに対し、佐藤はまったく自覚がなかったようで、「えー! そうなんだ」と驚き。「ただ、(人となりを)見ちゃいますね。それが壁に見えてるのかな」と自己分析した。また、これにはJr.時代から仲がいいKing & Prince・岸優太も大きくうなずいており、「最初、すごい彼、礼儀正しくて。こっちもなんか構えちゃうんですよね」とマネジャーに共感しつつ、「意外と天然なんで、バカなところが見えてくる」と暴露。

 村上が「天然なとこあるん!?」と驚くと、佐藤は「たまに、ですかね」と照れ笑いしながら、「でも、ド天然には言われたくない!」と岸に猛抗議。岸も「確かに、僕には勝てていない」と認めると、村上は「そこだけ聞いてたら、ポンコばっかりやないか!」と猛ツッコミ。佐藤や岸だけでなく、相葉やジャニーズWEST・藤井流星、ジャニーズJr.内ユニット・美少年の浮所飛貴も「天然」としてファンに知られているだけに、キャラの大渋滞となってしまっていた。

 この日の放送に視聴者からは、「天然大渋滞のポンコツばっかりは面白すぎ」「VS魂メンバー、天然を押し付けあってるのウケるな」「相葉くんが戻ってきたら、本当にカオスになりそう!」という声が集まっていた。

高嶋ちさ子、20年間「心療内科通い」を告白……彼女が「努力ばかりしてきた小さな女の子」に見えるワケ

 ヴァイオリニストの高嶋ちさ子が、1月20日放送の『突然ですが占ってもいいですか』(フジテレビ系)に出演し、20年間心療内科に通っていることを告白した。

 同番組内で、占い師に「メンタルが強そうに見えて、強くないんです」と指摘されると、高嶋は「強くないですよ」と認め、「ずっと20年間心療内科通ってますから」と明かしたのだ。

 高嶋といえば、歯に衣着せぬトークで、近年バラエティに引っ張りだこの存在。「怒りっぽい」という性格も広く知られ、過去には、約束を破ってゲームに興じる息子に怒り狂い、ゲーム機を手でバキバキと折ったエピソードを披露し、「虐待ではないか」と大炎上したこともある。

 また先日も、子育てトーク中、「息子と娘なら、ハズレくじとアタリくじ」と発言したことが、「子どもに失礼すぎる」「自分も男の子を育てているのに」などとネット上で物議を醸し、彼女の乱暴な物言いに拒否感を覚える視聴者が続出した。

 そんな怒りっぽく、乱暴なイメージの高嶋だが、その実態は、長年、心療内科に通院するほどメンタルが弱いとあって、驚く人も少なくないはず。しかし、サイゾーウーマンで「有名人深読み週報」を連載するライター・仁科友里氏は、彼女をかねてから「親の言うことをよく聞いて、努力ばかりしてきた小さな女の子」と捉えていた。

 その理由とは何か……今回、高嶋の人物像に迫るため、仁科氏の執筆したコラム「高嶋ちさ子、豪快な乱暴者キャラの奥に見え隠れする『真面目な女の子』の姿」を再掲する。
(編集部)


(初出:2016年10月27日)

高嶋ちさ子、豪快な乱暴者キャラの奥に見え隠れする「真面目な女の子」の姿

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。

<今回の芸能人>
「ぼけっとしているところが可愛いです」高嶋ちさ子
『徹子の部屋』(テレビ朝日系、10月20日)

 バイオリニスト・高嶋ちさ子がバラエティ番組に出る時、披露するエピソードの三本柱は「肉が大好き(野菜は大嫌い、肉にはあまり火を通さずに食べる)」「せっかち」「キレやすい」である。「クラシックの音楽家はお上品」という固定観念があればこそ、生きてくるキャラではないだろうか。バラエティ番組の男性司会者は、よく高嶋を「豪快」と表現するが、私が彼女から受ける印象は「おびえてる人」「甘えてる人」である。

 自らのキレる性格をネタに笑いを稼いできた高嶋だが、思わぬ炎上も経験している。「東京新聞」のコラムで、息子と“宿題が終わったらゲームをやっていい”という約束をしたにもかかわらず、その約束を守らなかったので、怒り狂ってゲーム機を手でバキバキと折ったと書いたところ、「虐待ではないか」の声が上がり、炎上してしまったのだ。「バキバキ」という擬態表現からは、「ちょっと面白いこと言ってやろう」という高嶋のサービス精神に似た意図を感じるが、この件に関してはスベってしまったようだ。

 10月20日の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した際、高嶋はこの騒動を振り返り、一般人からTwitterに「オレのDSを折ったのはおまえか」「おまえのバイオリンを折ってやる」と見当違いかつ脅迫的なリプライを受けたと明かしていた。

 また、この件と直接的な関係があるかわからないが、感情の起伏の激しさに悩んだ高嶋は心療内科を受診し、そこで医師に怒りの感情の多さを指摘され、「強迫観念が強い」「物事の解釈の仕方が0か100」「(ちょうど)いい加減に生きなさい」と指導されたそうだ。高嶋は医師の「強迫観念が強い」という言葉を「真面目すぎる、完璧主義」と解釈しているようだが、私には疑問である。なぜなら、真面目さに由来するイライラを経験した人全員が、キレて周囲に当たるわけではないし、そういう人たちはどちらかというと、他人にキレるより自分を責めるように思えるからだ。

 高嶋の持つ強迫観念とは「〇〇しないと、悪いことが起きる」という、地面から手が2本にょっきり伸びて地中に引きずり込まれるような、“不安”や“恐怖”なのではないだろうか。真面目と不安は似て非なる。「あれをしなくちゃいけない」と思うのが真面目さなら、「あれをしなくちゃいけない、そうしないと大変なことになる」と思うのが不安である。

 高嶋の中には“不安の種”が絶えずくすぶっていて、そこにイレギュラーなことが起きると、どうしたらいいのかわからなくなって、キレてしまうのではないだろうか。キレやすい人は、甘えん坊でもあると私は思う。高嶋がキレたエピソードを披露する時、その対象は夫や子ども、もしくは「高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト」の所属メンバーである若い女性の場合が多いが、彼らは全員、高嶋に「逆らえない、もしくは逆らわない」人たちである。子どもは母親の愛がなければ生きていけないし、女性の団員が高嶋にたてついたら、仕事に不利益になることは目に見えている。高嶋の夫は温厚で、高嶋がキレても自分がキレ返すタイプではない(高嶋の夫がキレて物に当たるタイプだったら、高嶋のバイオリンは破壊されているだろう)という。キレやすい人が、実態のない“不安”を抱える一方で、「この人になら怒っても大丈夫」と相手を選んで、どこかで甘えているように私には見える。

 高嶋は『ソロモン流』(テレビ東京)で、ダウン症の姉について、母親から「姉を大事にしないとバチが当たる」「姉がいるから高嶋もこの世にいる」など、姉を大事にするように繰り返し言われていたことを明かし、また過去の『徹子の部屋』でも、姉に意地悪をしたり、姉を変な目で見たりする人に対し、兄と一緒になって仕返しをするうち、喧嘩っ早くなってしまったと語っていた。

 さらに『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で、「私より兄の方が、出来が悪いのに、母親は兄をかばう」とコメントするなど、自分より兄の方が母に可愛がられていると感じているようだ。こういったエピソードから見え隠れする高嶋は、豪快でも乱暴者でもなく、「親の言うことをよく聞いて、努力ばかりしてきた小さな女の子」であるように私には見える。

 高嶋は2人の息子がおり、『徹子の部屋』で長男について「ぼけっとしているところが可愛いです」と語っていた。ぼけっとしているように見えることと、長男が本当にぼけっとしているかは別問題だが、もし後者である場合、誰にも変な気使いをせずに過ごせているという意味で、彼は幸福なのかもしれない。『白熱ライブ ビビット』(TBS系)で、息子について「こんなに男の人に愛されたことないっていう幸せはありますよ」とも語っていた高嶋。だからこそ、そんなキイキイせずに、ぼけっとしたお母さんになってはどうかと思うのだが。

手越祐也、大手事務所からの“独立アドバイザー”に!? 「相談めちゃ来る」「ガンガン手伝いたい」と明かし賛否両論

 昨年末、相方の中田敦彦とともに吉本興業を退所したオリエンタルラジオ・藤森慎吾が、1月19日にYouTubeチャンネル「こうもトシんご」にて、大手芸能事務所を退所するデメリットなどを告白した。

 昨年5月に開設された同チャンネルは、タカアンドトシ・トシ、次長課長・河本準一、そして藤森の3人が共同で運営。さまざまなテーマに沿って語り合う動画が中心となっており、現在のチャンネル登録者数は約3万人だ。
 
「藤森は今回公開された動画で、吉本との関係は現在も良好だとアピール。女優・のんがレプロエンタテインメントから独立した際に、本名の“能年玲奈”を芸名として使用できなくなったことを引き合いに出し、『そのへんの話もして、そこは寛大に。「もちろん“オリエンタルラジオ”は君らのものですから、そのまま使っても大丈夫ですし、個人の名前を使えないとかは一切ない」(と言われた)』と、吉本サイドからコンビ名使用の許可は得ていると話しました」(芸能ライター) 
 
 また、退所の理由は会見で話したとおり「単純に相方と一緒にいるほうが、いろいろと楽しく好きにできると思った」からだそう。その一方で、事務所を退所したデメリットも感じているという。 
 
「シンガポールに移住する中田と違い、今まで通りテレビの仕事を継続する藤森ですが、テレビ番組やCMの出演は、全て吉本興業が窓口となっていたため、『そういうサポートが一切なくなる』点は苦労している様子。とはいえ、ギャラを自身で決めることについては『自分の値段を自分で決めるっていうのが、大変ですけど面白くもある』と、前向きに語っていました」(同) 
 
 藤森の動画が公開された同日19日には、元NEWS・手越祐也も、大手芸能事務所を退所した際の心配事を明かしていた。ロンドンブーツ1号2号のYouTubeチャンネル「ロンブーチャンネル」に登場した手越は、田村淳からさまざまな質問を受ける中で、「未来に不安はないのか」との問いかけに「今までオートマチックに最高の事務所がやってくれてたんで、それを自分でできるかなって要素はあった」と口にし、それでも「不安よりワクワクが圧倒的に勝った」と告白。

「さらに、手越は『大手にいたほうが100倍楽』とした上で、『後輩に僕がどういう気持ちで独立をして、独立のモチベーションとか収入を含めてプレゼンしたら、みんな独立する』と断言。『大手事務所から独立しようとしている人から、相談めちゃ来る』とも明かし、『独立した後に自由な道でしっかり稼ぎも埋めて、良い生活ができるように手を差し伸べる』『大手事務所を独立しようとしてる子たちが円滑に、きれいに次の道に入っていけるような手伝いとかは、これからもガンガンしていきたい』と熱弁していました。手越は今後、“アドバイザー”という立場を目指しているようです」(同)

 こうした手越の考えを知り、動画のコメント欄には「勇気を持って新たな道を開拓するのはすごい」「2人のトーク聞いてたら、未来が楽しみになってきた!」と好意的な書き込みがあるものの、ネット上のジャニーズファンからは、「ジャニーズで頑張ってる人を否定するようなことはやめて」「手越に相談したら、絶対独立を勧められるでしょ。若手の子はちゃんと考えてほしい」「手越の話聞いて不安しかない。独立って誰でもうまくいくことじゃないのに……」などと、批判や心配の声も見受けられる。
 
 大手事務所から退所したという点で共通する、藤森と手越。2人の活躍こそが、独立を考えるタレントたちへのアドバイスとなるだろう。