『パラサイト 半地下の家族』を理解する“3つのキーワード”――「階段」「におい」「マナー」の意味を徹底解説

 1月8日午後9時から『金曜ロードショー』(日本テレビ系)にて、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』が地上波初放送されている。昨年のアカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞した作品とあって、Twitterでは放送前から「パラサイト」がトレンド入りし、注目度の高さを証明した。

 日本では昨年1月10日に封切られ、興行収入45億円を突破する大ヒットを記録。映画レビューサイトなどでも好評だったものの、韓国ならではの文化や、社会的な背景を理解していないと難解な場面もあり、ネット上では「話が難しい」「1回見ただけじゃよくわからない」などと困惑する声も少なくなかった。

 サイゾーウーマンでは、映画研究者・崔盛旭氏の連載「崔盛旭の『映画で学ぶ、韓国近現代史』」にて、同作を3つのキーワードに分けて解説をしていた。作品をより楽しんでほしいという思いから、地上波初放送のタイミングで同記事を再掲する。
(編集部)


(初出:2020年1月17日)

『パラサイト 半地下の家族』ポン・ジュノ監督が尊敬する“怪物”――キム・ギヨンが『下女』で描いた「韓国社会の歪み」

 昨年のカンヌ国際映画祭でのパルム・ドール受賞をはじめ、今年のアカデミー賞で作品賞、監督賞など6部門にノミネートされるなど、世界中で快進撃を続けるポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』(以下『パラサイト』)が、いよいよ日本でも公開された。前回のコラムでは、監督の過去作『グエムル―漢江の怪物―』を取り上げ、彼の出自からつながる「反権力的なまなざし」について紹介したが、今回はいよいよ最新作である『パラサイト』を見ながら、この映画に描かれている「韓国」を考えていきたい。ただし本作は“ネタバレ厳禁”の箝口令が敷かれており、監督自身も観客へのメッセージで繰り返し注意を呼びかけているため、その点については本コラムでも“マナー”を守るよう努力したいと思う。

 ネタバレすることなく映画の鍵を伝えるには、何をどう語るべきだろうか悩んだ挙げ句に思いついたのが、ポン・ジュノ監督自らが提示した3つのキーワードを手がかりにする方法だ。韓国での公開を前に、監督はこの映画のキーワードは「階段」「におい」、そして「マナー」だと語っている。すでに映画を見た人なら納得しているであろう、これらのワードを掘り下げることで見えてくる「韓国社会」への理解を深めた上で、映画をより楽しんでもらいたい。

<物語>
 ソウルの半地下の部屋に暮らすキム一家は、全員が失業中。ある日、名門大学に通う友人の紹介で、長男のギウ(チェ・ウシク)が、IT企業のパク社長(イ・ソンギュン)の娘ダヘ(チョン・ジソ)の家庭教師になった。それを皮切りに、キム一家は次々とパク社長の家に「就職」することになる。ギウの妹ギジョン(パク・ソダム)は、社長の息子ダソン(チョン・ヒョンジュン)の美術教師に、母チュンスク(チャン・ヘジン)は家政婦に、父ギテク(ソン・ガンホ)は社長の運転手に。こうして、出会うはずのない社会の頂点と底辺に位置する家族が出会ったとき、事態は思わぬ方向へと転回していく。

 では、最初のキーワードから見てみよう。「階段」について、ポン・ジュノ監督は次のように説明する。

「この映画には階段がたくさん出てくるので、スタッフみんなで“階段映画”と呼んでいた。それぞれ自分はどの階段が一番好きかを語り合う、階段コンテストなるものも開いたりしたんだ。階段といえば、やはりキム・ギヨン監督の『下女』(1960)からは多大な影響を受けているよ」

 監督の言葉通り、この映画は階段だらけだ。大事な場面では必ずと言っていいほど、階段が登場する。ここで着目したいのは『下女』から影響を受けたということだろう。“韓国映画界の怪物”と呼ばれたキム・ギヨン監督の代表作『下女』は、下女(家政婦)によって脅かされ、破滅していく家族を描き、当時大きなセンセーションを巻き起こした。下女役の女優が「悪女」とバッシングされるほど観客たちにショックと恐怖を与えたこの映画において、大きな役割を果たすのがまさに「階段」である。

 昔から映画に登場する階段は、しばしば身分の「上昇」と「転落」を象徴するものとして使われてきた。『下女』で、家のど真ん中に置かれた階段も同様だ。主人を誘惑し妊娠することで、「奥様」の地位を奪う欲望を抱いた下女が階段を上がっていく場面や、その欲望が達成できずに階段から転がり落ちて死に至る場面において、舞台となる階段は映画の主役そのものであった。とりわけ、足の不自由な娘の部屋が階段の上にある不自然な設定ゆえ、足を引きずりながら階段を行き来する娘を観客に何度も見せることで、必然的に階段の存在を強く意識させる。その上でキム・ギヨン監督は、人間の欲望、社会的身分の上昇と転落の物語を、階段を舞台に展開していくのだ。

 『パラサイト』での階段は、同じソウルとは思えない格差のある二つの空間をつないでいる。ギテクたちは、階段のはるか上の世界で見た夢が泡のように消える瞬間、果てしなく長い階段を下りなければならず、ついには最悪な現実を目の当たりにすることになる。まさしく階段は、「上昇」したギテク一家を現実に突き落とす「転落」の装置であるといえるのだ。ポン監督の言葉通り、この映画には多くの階段が登場するので、それぞれがいかに物語と関わっているかに注目するのもおもしろいかもしれない。

 続いて2つ目のキーワードである「におい」について、監督はこう語る。

「においはこの映画の最も重要なモチーフなのだが、そもそもにおいのことは親密な間柄でも言いづらい、攻撃的で無礼なものといえるだろう。この映画では大きな画面を通して、私的で内密なところにまでカメラを向けているので、ためらうことなくにおいの話ができたんだ。実際のところ、生きる空間がそもそも違う金持ちと貧乏人は、互いににおいを嗅ぎ合う機会がない。飛行機でさえ、ファーストクラスとエコノミークラスに分かれている。家庭教師や家政婦、運転手といったこの映画に出てくる仕事での状況が、互いのにおいに触れる唯一の機会ではないだろうか」

 階段が視覚的に空間の上下を決定しているのに対して、においは目には見えないけれど、セリフや演技、演出によって、同じ空間にいるパク社長とギテクの関係を「軽蔑と屈辱」の中に追い込んでいく。だが、監督が「最も重要」と語るにおいとは、どんなものなのか。それは、映画にも度々登場する、「半地下」の独特なにおいだ。

 実は私自身、大学4年生のころに半年間、半地下の部屋で自炊生活をしたことがあるので、においをよく覚えている。文章で伝えるのは困難だが、湿気とカビ、これらを防ぐための「ナフタリン」が混ざって放つ奇怪なにおいだ。ナフタリンとは消臭・防虫効果があるとされる化学物質だが、そのまま商品名になって販売されている。近くで嗅ぐと鼻を刺すような強烈なにおいがして、ひと昔前までは公衆トイレなどでもよく見かけたが、最近は家庭用のみ出回っているらしい。これらの入り混じったにおいが服や布団についてしまうと、自分では気づかなくても周りから「臭い」と言われたりして、それがなんともいえない屈辱感となるのだ。

 そもそも「半地下の部屋」という日本にはあまりない、珍しい形態の部屋は、韓国ではソウルを中心とする首都圏でよく見られるものだ。日本でも人口の東京一極集中が社会問題となっているが、ソウルは面積が東京の3分の1ほどにもかかわらず、人口は東京とほぼ同じ1,000万近くに達しており、東京以上に住宅不足が深刻化している。そこで不動産業者や家主らが考え出したのが、「半地下」だった。ソウルの場合、エリアによって建物の階数制限があるのだが、半地下は法律上は地下として扱われるため、制限の対象にはならない。つまりその分、業者側は部屋数を増やして貸すことができるという点で、半地下は住宅不足を解決するための民間の知恵だったわけだ。半地下なので当然日当たりは悪く、排水など水回りの設備は劣悪な場合が多いが、家賃が安いのでニーズは高い。最近では一人暮らしの高齢者の孤独死や、地方から上京した苦学生の“青年貧困”が新たな問題として浮上している。

 「半地下」と「におい」は、ギテク一家がソウルの最貧困層であることを象徴する設定にほかならない。

 3つ目のキーワードである「マナー」について、監督は次のように述べている。

「社会の二極化や、経済・社会的な問題に結びつけなくても、金持ちのことを幅広く語りたいという思いがあったんだ。最近考えるのは、お互いのマナーの問題だ。金持ちにしろ貧乏人にしろ、人間の尊厳を傷つけるかどうかが重要なのではないだろうか。寄生か共生かの分かれ目は、そこにあるように思っている」

 「人間の尊厳」という言葉から私は、韓国経済を指して度々批判的に使われてきた「賎民資本主義」という用語を思い出した。多少理屈っぽくなってしまうが、これはドイツの社会学者マックス・ヴェーバーが、労働と生産を通して利益を得るのではなく、高い利息で金を貸して利益を得ようとする高利貸し業者を批判して使った概念である。ここで問題視されているのは、労働によって生じた利益を福祉や投資などの形で労働者に還元するという経済的倫理観からかけ離れた、高利貸したちの拝金主義である。

 拝金主義がまん延すると、「金=権力」「金さえあれば何でもできる」といった考え方がまかり通り、人間の尊厳は踏みにじられる。とりわけ近代の韓国においては、金を必要とした軍事政権と、金稼ぎに有利な政策を望んだ一部の財閥との癒着が経済の土台になっており、そこには人間の尊厳などという概念はさらさらなく、権力を得るための金稼ぎ、権力を維持するための拝金主義しかない、というのが韓国を「賎民資本主義」と批判する人たちの見解だ。極端だがわかりやすい例としては、日本でも大きく報道された大韓航空のいわゆる「ナッツ・リターン事件」(※)がある。この時のオーナーの娘の行動に、他者への尊重は毛頭もなかったばかりか、後から発覚した母親による社員への暴行・暴言に至るまで、彼らの振る舞いは、「人間の尊厳」を踏みにじった賎民資本主義的金持ちの横暴だったのである。

※ナッツ・リターン事件 2014年12月、アメリカのジョン・F・ケネディ国際空港発、韓国・仁川国際空港行きの大韓航空機内において、乗客として席に座っていた同社副社長チョ・ヒョナ氏が、客室乗務員のマカデミア・ナッツの提供の仕方に激怒。離陸準備のために搭乗ゲートから離れていた機体を、搭乗ゲートに引き返させ、該当乗務員を機内から降ろさせた。韓国を代表する財閥「韓進グループ」の一員であるヒョナ氏の、その社会的立場を利用した横暴な振る舞いに、韓国国内外を問わずに問題視された。18年には、ヒョナ氏の実母、イ・ミョンヒ氏による、系列会社の社員や自宅のリフォームを担当した作業員、運転手などへの暴行・暴言が次々と明らかになった。

 こうした賤民資本主義の下での貧富の二極化は、貧乏人にとってはとうてい乗り越えられない「壁」のようなものでもある。パク社長の会社名が、イングランド出身のロックバンド「ピンクフロイド」の名曲「another brick in the wall」から取ったであろう「another brick」なのは、金持ちと貧乏人の間の「壁」をひそかに表しているのかもしれない。映画の中でパク社長は何度も「度を超す/超さない」といったセリフを口にする。その「度」こそ「壁」にほかならない。パク社長とギテクの間に、果たして「人間の尊厳」は存在するのだろうか。ここにも「におい」は大きく関わってくることになる。

 これらのキーワードをめぐって韓国では、映画評論家のみならず、経済学者から精神科医、寄生虫学者まで、さまざまな分野の専門家による分析がメディアの紙面を飾った。ネットでも観客同士の熱い論争が繰り広げられたのは言うまでもない。その議論は、朝鮮半島をめぐる東アジアの外交的力関係にまで広がりを見せていった。階段によって区切られた空間の構図や、「北朝鮮のニュースキャスターの真似ごっこ」の場面からは、確かに北朝鮮との関係を考えさせるものがあるだろう。これだけ多様な反応をもたらしていること自体が、この映画が評価される何よりの証拠である。いずれまた、映画全体について私自身の解釈についても細かくお伝えする機会があればありがたい。

 最後に、ささやかなウンチクをひとつ。ギテクの娘ギジョンが、不思議なリズムの歌に乗せて、偽りの身分を自分で確認するように復唱する場面があるのだが、それは韓国人なら誰もが知っている 「독도는 우리땅(独島<竹島>は我が領土)」という歌だ。日本人には少し複雑な気持ちを起こさせてしまうだろうか。だが、この替え歌を使ったことに、政治的な意図はまったく感じられない。ポップで親しみやすい、替え歌にまでなってしまうほど韓国人になじんでいる歌なので使ったのだろう。

■崔盛旭(チェ・ソンウク)
1969年韓国生まれ。映画研究者。明治学院大学大学院で芸術学(映画専攻)博士号取得。著書に『今井正  戦時と戦後のあいだ』(クレイン)、共著に『韓国映画で学ぶ韓国社会と歴史』(キネマ旬報社)、『日本映画は生きている 第4巻  スクリーンのなかの他者』(岩波書店)など。韓国映画の魅力を、文化や社会的背景を交えながら伝える仕事に取り組んでいる。

『パラサイト 半地下の家族』
出演: ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、イ・ジョンウン、チャン・ヘジン
監督ポン・ジュノ(『殺人の追憶』『グエムル -漢江の怪物-』)
撮影:ホン・ギョンピョ 音楽:チョン・ジェイル
提供:バップ、ビターズ・エンド、テレビ東京、巖本金属、クオラス、朝日新聞社、Filmarks
/配給:ビターズ・エンド
(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED /2019 年/韓国/132 分/PG-12/2.35:1/英題:PARASITE/原題:GISAENGCHUNG/ www.parasite-mv.jp

手越祐也、「社長の座を退く」宣言のYouTube動画が波紋! 「ちゃんと考えて!」「めっちゃ笑える」と賛否両論

 1月6日、元NEWS・手越祐也が自身のYouTubeチャンネルに「この度、社長の座を退くことになりました」と題した動画をアップ。サムネイルにはスーツ姿の手越が写っており、まるで“記者会見”のような雰囲気を漂わせていたため、ネット上では驚きの声が上がっていた。

 手越は同日、自身のTwitterで「今回はタイトル通り社長の座を退くことになってしまったよー。。 せっかく社長になれたのにぃー」とのコメントと共に、YouTubeのリンクを貼って動画を宣伝。その内容はというと、手越のマネジャーやYouTubeチャンネルのスタッフら3人を自宅に呼び、大人気ゲーム『桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~』(以下、『桃鉄』)で遊ぶという、至って平和なものだった。

「『桃鉄』は鉄道会社を運営しながら“総資産日本一”を目指す対戦ゲームで、プレイヤーは全員“鉄道会社の社長”という設定。今回の動画では、手越の提案で『1位になった人のみを本当の“社長”として扱い、後日行う食事会で接待してもらえる』とのルールが加わり、4人はゲームに熱中。結果的に手越は3位だったため、社長の座を奪われてしまう……というオチでした」(芸能ライター)

 この動画のコメント欄には「何事かと思ったら、めっちゃ笑える動画でホッとした」「手越くん、視聴者釣るのうますぎ(笑)」との書き込みがあったものの、「ファンとしては、ヒヤヒヤするからやめてほしい……」「悪い意味でYouTuberみたい。こういう動画はあんまりいい気持ちしない」などと苦言も飛んでいた。

「そんな中、8日に同動画のタイトルが『【桃鉄3年決戦】罰ゲームをかけて遊んでみた!』に変更され、サムネイルも笑顔でゲームをプレイしている4人の画像にひっそり変わったんです。ネット上では、『視聴者の意見を取り入れる、柔軟なスタッフさんで素敵!』『こっちのほうがいろんな人に見てもらえそうでよかった』と好意的に受け止める声もありますが、『後出しジャンケンはダサい』『最初からちゃんと考えて動画出しなよ』など、あきれた声も少なくありません」(同)

 また、「そこまでして視聴者を釣らなきゃ動画見てもらえないの?」といった疑問も見受けられ、確かに昨年6月にチャンネルを開設してから、再生回数は徐々に落ちている。

「ネット上で話題の楽曲を歌唱する『歌ってみた』動画や、人気YouTuberとのコラボ企画は100万回再生を超えているものの、ここ最近は、20万回前後と伸び悩んでいる動画もチラホラ。今回の『桃鉄』動画も、1月8日午後8時の時点で34万回再生と、さほど伸びていません」(同)

 ファンの間でも賛否両論となってしまったが、手越は今後も同じスタイルで動画を公開していくのだろうか?

「無印良品」400円以下、“冷凍食品おつまみ”おすすめ6選! プロが宅飲みに選ぶ「優秀メニュー」

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

無印良品、冷凍食品の魅力とは!? “宅飲み”にピッタリなおつまみ6選

 再び「ステイホーム」が呼びかけられる今、仕事終わりの晩酌を、おうちで楽しんでいる人も多いのでは。そんな中、「冷凍食品のおつまみ」が注目を集めており、特に無印良品のメニューが優秀だと、ネット上で話題になっています。そこで今回は、管理栄養士の川村先生に、栄養価の面から「おすすめおつまみ」を6品紹介してもらいました。

――無印良品の食品といえば、レトルトカレーやお菓子のイメージが強いですが、冷凍食品も種類豊富ですね。

川村郁子先生(以下、川村) ごはんやパン、麺類といった主食から、メインのおかず、副菜のお惣菜など、どれも素材を生かした無印良品らしいラインナップが魅力です。特に冷凍のお惣菜は、根菜類や海藻類、葉野菜、大豆製品など入っている食材が多く、いろんな栄養素が摂れるのがいいですね。ごはんにもお酒にも合いそうなので、忙しいときに野菜のおかずを1品プラスできたり、おつまみとしても活用できるでしょう。

 手作りで用意したほうが割安かも……と感じる価格かも知れませんが、お惣菜は1袋当たり200gほどなので、2~3人で食べたり、冷凍して数回分に分けられると考えれば、そこまで割高ではないはず。からあげや餃子など、一から作るのが大変なものは、時間の節約としてどんどん活用していいと思いますよ。

――無印良品の冷凍食品と、他社の商品はどんな違いがありますか?

川村 違いがわかりやすいのは、からあげですね。無印良品の「醤油からあげ」はむね肉を使用しているのですが、脂の多いもも肉よりもしっかりした食べ応えで、ヘルシーなんです。また、化学調味料を使わないシンプルな味付けになっているようなので、素材の味やしょうがの風味を楽しみたい方にもおすすめ。

 イオンのプライベートブランド・トップバリュの「ごろっとうまい若鶏ももから揚げ」はもも肉を使っていますし、冷凍食品の定番ともいえる味の素の「ザ★から揚げ」はにんにく油で風味付けされていて、どちらかといえば“ガッツリ食べたい人”向けといえます。無印良品のからあげは、こうした商品とは差別化されているようですね。

――それでは、無印良品の冷凍食品からおすすめのおつまみメニューを教えてください。

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川村 野菜のお惣菜は、栄養バランスを考えてぜひ活用したいですね! 「彩り野菜とひじきの煮物」(390円、税込。以下同)は、根菜類と豆類、海藻類などいろんな食材が入っているのが魅力的。食物繊維を補いたいときにも便利なメニューです。

 また、「高野豆腐とえんどう豆の卵和え」(390円)は、高野豆腐や卵などでタンパク質を補えるだけでなく、ねぎやニンジンなど、βカロテンの豊富な緑黄色野菜も入っているのがとってもイイ。ごはんにもビールにも合う、低カロリー高タンパクな一品だといえます。

 「小松菜と揚げのおひたし」(390円)は、鉄やカルシウムを含む小松菜と、タンパク質やビタミンB群を含む油揚げ、食物繊維やビタミンDを含む干し椎茸が摂れます。特にビタミンDは不足しがちな栄養素なので、積極的に選びたいですね。

――肉や魚のメニューも豊富ですが、おすすめはありますか?

川村 「サーモンのロースト ハーブオイル」(290円)は、サーモンでタンパク質を補いつつ、ハーブの風味が楽しめてお酒も進みそう。また、「さばのロースト ハーブオイル」(290円)も不足しがちな必須脂肪酸を手軽に補うことができます。

 「鶏レバーとこんにゃくのからしマヨネーズソース和え」は、レバーの鉄分や、こんにゃくの食物繊維がおいしく補えるメニュー。ただ、食塩相当量は1袋当たり2.9gとちょっと多めなので、1人で全部食べる場合は、塩分が多いおかずや汁ものを避けるようにするなど、少し調整が必要でしょう。

 栄養価から見ると、この辺りがおすすめでしょうか。ほかにもおつまみとして活躍できそうなメニューがたくさんあるので、無印良品の冷凍食品と一緒に、“宅飲みライフ”を楽しんでほしいです。
(文:佐藤真琴)

■川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikuko/WEBサイト:「酒好きの食育

メーガン妃、Netflixで「英国王室」「ダイアナ元妃」ネタを炸裂させる? 2021年お騒がせしそうな女性セレブ3人

 大みそかから新年にかけてニューヨーク・マンハッタンのタイムズスクエアで行われる、年越しカウントダウン。大物アーティストたちの豪華なライブショーが、タイムズスクエアのど真ん中で楽しめるということもあり、毎年100万人以上もの観客が集まることで有名だが、2021年のカウントダウンは新型コロナウイルス感染症対策のため、立ち入り制限され観客はまばら。閑散としていた。

 とはいえ、ライブショーはバーチャルで世界中に配信されたため、ネット上は例年以上に大盛り上がり。シンディ・ローパーはイマイチだと叩かれたが、ジェニファー・ロペスのド迫力パフォーマンスは大絶賛され、「厄払いになった」「21年はきっと良い年になる」などと感じた人が多かったようだ。

 残念ながら、年が明けても新型コロナウイルス感染症の拡大は止まることなく、グラミー賞授賞式が3月に延期されるなど、今年も打撃を受けそうなエンターテインメント業界。そんな21年、タブロイドをにぎわせ、ネット上で物議を醸す“お騒がせセレブ”は一体誰なのかを予測してみたい。

メーガン妃

 今年世間を騒がせそうなセレブのトップバッターは、やはりこの人。ヘンリー王子を洗脳し、窮屈な王室から離脱したいとせっついたとされるメーガン妃だ。

 2020年のクリスマスカードは写真を絵画風に加工したもので顔がはっきりと見えず、ファンは「息子アーチーのプライバシーを守りたいのだろう」と納得したものの、その数日後には4,000万ドル(約41億5,000万円)で契約したSpotifyで始めたポッドキャストでアーチーの声を披露し「守りたいなら声も出すな!」と炎上。

 年が明ける直前のタイミングで、昨年10月に立ち上げた新財団「アーチウェル」公式サイトを本格的に始動。子ども時代に撮影したヘンリー王子とダイアナ元妃、メーガン妃と母親のドリアの写真を掲載し、「私は私の母の息子」「そして、私は私たちの息子の母」「私たちは一体となりアーチウェルをお届けいたします」という出だしのメッセージを公開し、「ダイアナ元妃と自分は同等だと刷り込ませようとしている」とバッシングされた。

 昨年9月に推定1億ドル(約103億円)で契約したとされるNetflixでは、プロデューサーとして活躍するとみられるが、アーチーやダイアナ元妃、英王室ネタを“えげつなく”突っ込んでくるだろうと予想されており、エリザベス女王が嫌悪感をあらわにする日も近いのではないかと注目されている。

 ここ数年、ミュージシャンの伝記映画が大ブーム。エルヴィス・プレスリー、ボブ・ディラン、アレサ・フランクリンの伝記映画もどのような出来栄えなのか注目されているところだが、この波に乗ったのがマドンナだ。

 かつてスーパースターだった彼女だが、近年はあまり良い報道はない。新型コロナウイルス感染症パンデミック前のツアーには悪びれもなく遅刻したり、膝の状態が悪化したとはいえ、公演開始45分前にドタキャンし、「だったらツアーなんかするな!」とファンから怒りの声が殺到。

 コロナ禍においては「ウイルスは平等」「検査の結果、私には抗体があることがわかった。明日はドライブしてコロナの空気を吸ってくる」と発信し、「死んでいる人もいるのに不謹慎!」と叩かれ、その後、国をまたいでパーティに出かけたことがバレて大炎上。挙げ句の果てには「抗マラリア薬に、コロナを撃退する効果がある」というトンデモ情報をシェアし、「ババアはもう黙ってろ!」と総スカンをくらった。

 そんな彼女が自伝映画を監督、脚本を共同執筆すると発表されたのは昨年9月。コロナが終息しなければ製作はスムーズには進まないだろうが、とにかく注目されるのが好きな彼女のこと。映画の宣伝も兼ねて全盛期時代のとんでもない暴露話をして世間を騒がせる可能性大だ。

 また、命懸けで出産した最愛の長男ロッコとは関係が悪化しているが、欧米での成人年齢である21歳になるため、「大人になった息子と、これまでのわだかまりを水に流して仲良し親子になる」ことを目指しているかもしれない。

 日常をカメラに追わせ、プライバシーをさらけ出すことで知名度と大金を手に入れたカーダシアン/ジェンナー家。そのリアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』も、今年初めに放送されるシーズン20で放送終了に。お騒がせな彼女たちを見られないのは残念だけど、よい潮時なんじゃないかと感じた人は少なくなかった。

 しかし、昨年師走に入り、一族はHuluと複数年にわたる契約を結んだことを発表。21年には新番組を配信開始すると宣言し、ネット上は騒然。見られるのなら見てしまう、中毒性の高い彼女たちから今年も目が離せなくなるのかと、ため息混じりの声が上がった。

 そんな一族の中でも、今年世間を騒がせそうなのは、離婚すると報じられるキムではなく、ずばり、カイリー。ここ数年はプライベートな時間を娘ストーミーとの親子タイムに費やしてきたが、その娘も今年で3歳。復縁がうわさされるトラヴィス・スコットとの関係はあくまで「育児パートナー」だと主張しているため、今年、新カレを作る可能性は大。タイガ、トラヴィスのように「やんちゃな」ラッパーと付き合い、タブロイドを振り回すかもしれない。

 また、子どもをもっと欲しいと公言しているため、電撃妊娠する可能性もありそう。ストーミーの時は出産するまで妊娠を隠し通したが、次はセクシーな妊婦姿をインスタグラムに投稿しまくるかもしれない。こましゃくれだと評判のストーミーを甘やかす姿も非常識だと叩かれそうだけに、世間を大いに騒がせてくれるだろう。

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 とはいえ、ライブショーはバーチャルで世界中に配信されたため、ネット上は例年以上に大盛り上がり。シンディ・ローパーはイマイチだと叩かれたが、ジェニファー・ロペスのド迫力パフォーマンスは大絶賛され、「厄払いになった」「21年はきっと良い年になる」などと感じた人が多かったようだ。

 残念ながら、年が明けても新型コロナウイルス感染症の拡大は止まることなく、グラミー賞授賞式が3月に延期されるなど、今年も打撃を受けそうなエンターテインメント業界。そんな21年、タブロイドをにぎわせ、ネット上で物議を醸す“お騒がせセレブ”は一体誰なのかを予測してみたい。

メーガン妃

 今年世間を騒がせそうなセレブのトップバッターは、やはりこの人。ヘンリー王子を洗脳し、窮屈な王室から離脱したいとせっついたとされるメーガン妃だ。

 2020年のクリスマスカードは写真を絵画風に加工したもので顔がはっきりと見えず、ファンは「息子アーチーのプライバシーを守りたいのだろう」と納得したものの、その数日後には4,000万ドル(約41億5,000万円)で契約したSpotifyで始めたポッドキャストでアーチーの声を披露し「守りたいなら声も出すな!」と炎上。

 年が明ける直前のタイミングで、昨年10月に立ち上げた新財団「アーチウェル」公式サイトを本格的に始動。子ども時代に撮影したヘンリー王子とダイアナ元妃、メーガン妃と母親のドリアの写真を掲載し、「私は私の母の息子」「そして、私は私たちの息子の母」「私たちは一体となりアーチウェルをお届けいたします」という出だしのメッセージを公開し、「ダイアナ元妃と自分は同等だと刷り込ませようとしている」とバッシングされた。

 昨年9月に推定1億ドル(約103億円)で契約したとされるNetflixでは、プロデューサーとして活躍するとみられるが、アーチーやダイアナ元妃、英王室ネタを“えげつなく”突っ込んでくるだろうと予想されており、エリザベス女王が嫌悪感をあらわにする日も近いのではないかと注目されている。

 ここ数年、ミュージシャンの伝記映画が大ブーム。エルヴィス・プレスリー、ボブ・ディラン、アレサ・フランクリンの伝記映画もどのような出来栄えなのか注目されているところだが、この波に乗ったのがマドンナだ。

 かつてスーパースターだった彼女だが、近年はあまり良い報道はない。新型コロナウイルス感染症パンデミック前のツアーには悪びれもなく遅刻したり、膝の状態が悪化したとはいえ、公演開始45分前にドタキャンし、「だったらツアーなんかするな!」とファンから怒りの声が殺到。

 コロナ禍においては「ウイルスは平等」「検査の結果、私には抗体があることがわかった。明日はドライブしてコロナの空気を吸ってくる」と発信し、「死んでいる人もいるのに不謹慎!」と叩かれ、その後、国をまたいでパーティに出かけたことがバレて大炎上。挙げ句の果てには「抗マラリア薬に、コロナを撃退する効果がある」というトンデモ情報をシェアし、「ババアはもう黙ってろ!」と総スカンをくらった。

 そんな彼女が自伝映画を監督、脚本を共同執筆すると発表されたのは昨年9月。コロナが終息しなければ製作はスムーズには進まないだろうが、とにかく注目されるのが好きな彼女のこと。映画の宣伝も兼ねて全盛期時代のとんでもない暴露話をして世間を騒がせる可能性大だ。

 また、命懸けで出産した最愛の長男ロッコとは関係が悪化しているが、欧米での成人年齢である21歳になるため、「大人になった息子と、これまでのわだかまりを水に流して仲良し親子になる」ことを目指しているかもしれない。

 日常をカメラに追わせ、プライバシーをさらけ出すことで知名度と大金を手に入れたカーダシアン/ジェンナー家。そのリアリティ番組『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』も、今年初めに放送されるシーズン20で放送終了に。お騒がせな彼女たちを見られないのは残念だけど、よい潮時なんじゃないかと感じた人は少なくなかった。

 しかし、昨年師走に入り、一族はHuluと複数年にわたる契約を結んだことを発表。21年には新番組を配信開始すると宣言し、ネット上は騒然。見られるのなら見てしまう、中毒性の高い彼女たちから今年も目が離せなくなるのかと、ため息混じりの声が上がった。

 そんな一族の中でも、今年世間を騒がせそうなのは、離婚すると報じられるキムではなく、ずばり、カイリー。ここ数年はプライベートな時間を娘ストーミーとの親子タイムに費やしてきたが、その娘も今年で3歳。復縁がうわさされるトラヴィス・スコットとの関係はあくまで「育児パートナー」だと主張しているため、今年、新カレを作る可能性は大。タイガ、トラヴィスのように「やんちゃな」ラッパーと付き合い、タブロイドを振り回すかもしれない。

 また、子どもをもっと欲しいと公言しているため、電撃妊娠する可能性もありそう。ストーミーの時は出産するまで妊娠を隠し通したが、次はセクシーな妊婦姿をインスタグラムに投稿しまくるかもしれない。こましゃくれだと評判のストーミーを甘やかす姿も非常識だと叩かれそうだけに、世間を大いに騒がせてくれるだろう。

YouTuberうごくちゃんが死去。最後の動画で「生きる気力がわいてきた」と2021年の展望語っていた

 ゲーム実況で人気の女性YouTuberうごくちゃんが、昨年12月31日に亡くなっていたことが分かった。所属事務所が8日、公式サイトで報告した。

 ゲーム実況者のマネジメント事務所「Studio Coup」を運営するTHECOOは、うごくちゃんの訃報を伝えるとともに、「親交の深かった弊社所属クリエイター、また私たち自身も言葉に言い表せないほどの悲しみの中におりますが、本人とご親族のため僅かながらでも出来ることを模索して向き合っていく所存です」と綴った。

 うごくちゃんは「荒野行動」などのゲーム実況で人気を博し、可愛いボイスと独特の言動が若者の共感を呼んでいた。しかし精神的に不安定な様子で「病んでる」と自称してもおり、昨年10月にチャンネル登録者数が50万人を突破した際は、「毎日のように数字とにらめっこして、大袈裟なくらい一喜一憂して、追い詰められて、そりゃ死にたくなるよな」とTwitterに呟いていた。

 うごくちゃんは“いつよん”(いつもの4人の略)として、「オパシ」、「ざんげちゃん」、「柊みゅう」からなるゲーム実況者チームの一員だった。ゲーム愛好家の同好会からチームへと変わった「いつよん」だったが、4人が人気になるにつれスケジュールが合わせづらくなったり、そもそも4人でプレイできるゲームしかできないことから不満が生まれ、「友達に戻ったほうが結果的に4人全員が得するんじゃないか」という結論に至り、解散。しかし、グループを精神的な支えとしてきたうごくちゃんにとって、この解散は強い衝撃をもたらしたという。うごくちゃんは解散後の動画で「今にも泣きそう」「生きてるっていうか、死んでないだけ」と表現していたが、それからわずか1カ月後に訃報が届いてしまった。

 12月28日に投稿した動画でうごくちゃんは、自身が病んでいることを「ネットニュースにされた」と言って笑い、「病み期よりかは脱した気がする」「時間が解決してくれた」「小さいことでもやりたいことをやっていけば、人生が楽しくなっていくんじゃないかって感じだね」と、以前より落ち着いた様子を見せていた。

 今後は「僕が本家になれる曲を作りたい」や「(アパレルの)自分のブランドを立ち上げたい!」と夢を語り、「生きる気力がわいてきた!」と2021年の意気込みを見せていた。だがその後、「パパママありがとうだいすき」というメッセージを残し、SNSへの投稿が途絶えた。

 葬儀は親族の意向により、すでに密葬にて執り行ったとのことだ。各SNSアカウントの今後の取り扱い等について、事務所は「ご親族と相談の上追ってご報告の場を選びご案内とさせていただきますこと、何卒ご理解いただけますようお願いいたします」としている。

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カン・ドンウォン主演『新感染半島』は“分断された韓国”を描いた? 「K-ゾンビ」ヒットの背景を探る

近年、K-POPや映画・ドラマを通じて韓国カルチャーの認知度は高まっている。しかし作品の根底にある国民性・価値観の理解にまでは至っていないのではないだろうか。このコラムでは韓国映画を通じて韓国近現代史を振り返り、社会として抱える問題、日本へのまなざし、価値観の変化を学んでみたい。

『新感染半島 ファイナル・ステージ』

 最近韓国では、「ゾンビ」をテーマにした映画やドラマが相次いで作られ、人気を集めている。これまでもゾンビ映画がまったくなかったわけではないが、それらはマニアックなファンに向けた低予算オカルト映画の位置づけであり、また西洋(特にアメリカ)のホラーというイメージが強く、韓国的な情緒とは程遠いと思われてきた。そんな世間の認識を一気に覆したのが、『新感染 ファイナル・エクスプレス』(ヨン・サンホ監督、2016年)である。「猛スピードで走り続ける特急列車」という閉鎖空間の中でゾンビとの死闘を描き、韓国で観客動員1000万人を超える大ヒットを記録、日本を含め世界各国でも高い評価と興行的な成功を収めて、K-POPならぬ「K-ゾンビ」なる流行語まで生まれた。 
 
 以前このコラムでも取り上げた、新興宗教によって人間の弱さと暴力性があらわになる問題作『フェイク~我は神なり』のヨン・サンホ監督は、アニメーションと実写の両方で活躍する、韓国では珍しい“二刀流”の監督である。エンターテインメント性と作家性を兼ね備えたその才能は、アニメ映画『豚の王』(11年)、実写映画『新感染』、そして今回取り上げる『新感染半島 ファイナル・ステージ』と3作にわたってカンヌ国際映画祭に出品されたことからも明らかだが、『新感染』『新感染半島』の大ヒットにより、名実共に韓国映画界を背負う存在となった。次回作には、死神と人間社会を題材にしたNetflixのオリジナルドラマ『地獄』が控え、今後の更なる活躍が期待されている。 
 
 そんなヨン監督が『新感染』の成功を受けて発表した本作は、前作から4年後の廃墟と化した「半島=韓国」を舞台にしている。「理性が崩壊した世界、野蛮性が支配する世界で人間的であるとは何かについて語りたかった」との監督の言葉通り、一瞬でゾンビと化す恐怖の中での人間VSゾンビを描いた前作とは異なり、本作は終末を迎えた半島での生き残りと脱出をかけた人間VS人間の構図を中心に据えている。前作からはるかにスケールアップしたアクション・ブロックバスターに驚嘆させられる一方で、本作が新型コロナウイルス感染拡大以前に構想されたとはにわかに信じがたいほど、今まさに私たちが直面しているコロナ禍の時代を映し出してしまっているのは、社会性に敏感なヨン監督ならではの予知能力だったのだろうか。 
 
 映画を見るとつい新型コロナと絡めて考えてしまうが、今回のコラムでは、ゾンビたちが意味するものを韓国社会の中で考えてみたい。それはきっと、最近になってゾンビ物がもてはやされ、ゾンビに熱狂する韓国の観客たちと無関係ではないだろう。 

<物語> 
 
 人間をゾンビにしてしまうウイルスによって崩壊した韓国(半島)から脱出しようと、姉家族と船に乗り込んだジョンソク大尉(カン・ドンウォン)。だが客室に感染者が発生、姉と甥はゾンビに襲われてしまう。――それから4年後、亡命先の香港でひどい差別を受け、惨めな日々を送るジョンソクと義兄のチョルミン(キム・ドユン)に、大金を積んだまま半島に残されたトラックを持ち出すという闇組織からの計画が舞い込む。彼らは半島に潜入し、任務の遂行までもう少しというところで、襲いかかるゾンビの大群に加えて、半島に残る得体の知れない人間たちとも対峙することになる……。 
 
 巨大なセットで作られた韓国の荒廃した街並みや、容赦のないゾンビたちとのアクション、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(15年)を彷彿とさせる、女性たちが魅せる骨太なカーチェイス、そして家族愛と、エンターテインメントのあらゆる要素をてんこ盛りにした本作は、退屈する暇を与えずに観客を楽しませる文句なしの大作だ。だが私には、スクリーンに映し出される地獄絵図のような光景とその中を徘徊するゾンビの姿が、新型コロナの感染拡大に見舞われた今の世界とはまた別に、「韓国の現実」を提示しているように見えて仕方がなかった。そしてそれは、事あるごとに真っ二つに分断されて互いに排除し合おうとする韓国の姿なのだった。 
 
 韓国にはいつからか「좌좀(ザゾム=左翼ゾンビ)」と「우좀(ウゾム=右翼ゾンビ)」なる言葉が存在する。政治的・社会的な問題が起こるたびに、社会が真っ二つに分断されてぶつかり合う現象を皮肉った表現だ。このような「左・右」の「ゾンビ」の起源をたどるには、2008年に韓国社会を揺るがした李明博(イ・ミョンバク)政権による「アメリカ産牛肉の輸入」問題に遡らねばならない。 
 
 一連の経緯については、『共犯者たち』を取り上げた第1回目のコラムでも紹介したので参考にしてほしいが、要するに、政府が「BSE(牛海線状脳症=狂牛病)」の恐れがある牛肉を輸入しようとしているとして、多くの韓国人が広場に集いデモを起こした結果、輸入基準を「安全な牛肉」に限定することを政府が約束し、事態は収束したものの李政権は支持率が急落、大統領の弾劾危機にまで追い込まれることになったというものだ。

 そして、こうした反政府デモに強い不満を持つ李政権の支持者=保守派(とネトウヨ)が、デモの参加者たちを罵倒して「ザゾム」と呼んだのがこの名称の始まりとなった。彼らの目には、デモ隊が「ゾンビのように群がり、政権をかみちぎっている」ように見えたのだろう。 
 
 その背景には、朝鮮戦争によって南北に分断され、現在に至るまで北朝鮮と対峙してきた韓国ならではの「反共」の呪縛も大きいといえる。反共とその弊害についてはこのコラムでも幾度となく取り上げてきたが、「反共」はとりわけ軍事政権下においては天下無敵の「正義」であり、「政権に抗うすべての者」を「アカ」と決めつけ弾圧するための、これ以上ない武器として君臨してきた。民主化が進んだ90年代以降も、弾圧自体はほぼ姿を消したものの、人々の意識の底には「政権に抗う者=アカ」という図式が刷り込まれていたのかもしれない。だからこそ、保守派の人々はデモの参加者たちの行動の意味を問うことなしに、彼らを「アカ=ゾンビ」とさげすんだのだ。

 近年は日本でも、内閣への支持・不支持に始まる分断が顕著となり、互いへの攻撃が取り沙汰されているが、韓国では政治的意見を異にする者への弾圧を当然のように捉える視線が、「反共」によって歴史的に醸成されてしまったといえる。 

 さてその後、「ザゾム」はネットやメディアを通して広まっていき、進歩派(とその支持者)への批判や当てつけの表現として定着するのだが、その浸透ぶりを如実に語るのが、朴槿恵(パク・クネ)政権下で作成されたという、悪名高い「ブラックリスト」である。その報告書では、現在では国民的な監督として揺るぎない地位を築いているポン・ジュノ監督作品に対しても「国民をザゾム化させる映画」と記載していたのだ。なんと、保守政権の支持者のみならず、政権の中枢までもが自分たちに反対する国民を「ゾンビ」と捉えていたのである。 
 
 一方「ウゾム」はどうだろうか? もともと左翼は右翼を「수꼴(スコル、頭の悪い保守派の意)」とバカにしていたが、右翼からの「サゾム」呼ばわりに対して左翼側も「ウゾム」を使うようになった。とりわけ、セウォル号沈没事故後に起こった朴槿恵大統領の弾劾に反対し、暴動化した保守派を「スコルのウゾム」と皮肉ってからは、左翼の間でも保守派を見下す「ウゾム」が広まった。 
 
 国全体が左と右に分かれ、「サゾム」「ウゾム」と罵倒し合う状態はいまだに続いており、本作での半島にゾンビしか残っていないように、もはや韓国は右も左もゾンビだらけの国になってしまったようだ。ここで思い浮かぶのが、「헬조선(ヘル朝鮮)」という自虐的な用語だ。2010年代以降、悪化の一途をたどる失業率や若者の貧困、格差が社会問題となる中、ネットを中心に生まれたこの言葉は、文字通り「地獄のような韓国」を意味している。あえて「朝鮮」と呼ぶのは、今の韓国社会が、絶対的な身分格差があった朝鮮時代と変わらないという批判が込められているからだ。 
 
 このように考えてみると本作は、奇しくも新型コロナの世界的蔓延により普遍性を獲得してしまったものの、もともとは「ザゾムとウゾム」が右往左往する「ヘル朝鮮」からの脱出をもくろむ、韓国にとってきわめて現実的な映画であるといえるのではないだろうか。本作を含む一連の「K‐ゾンビもの」がこの時代の観客たちに受け入れられたのは、エンターテインメントとしての完成度もさることながら、文化評論家のキム・ヒョンシクが著書『ゾンビ学』(カルムリ)で述べているように、ゾンビたちの姿が韓国の現実に対する隠喩になっているからでもあるのだろう。 
 
 だが忘れてはいけないのは、善悪の方向性にかかわらず、ゾンビたちはただ「利用されている」だけであることだ。本作のゾンビは人間として考える能力を失い、光や音にのみ反応して人間を攻撃するが、現実世界でゾンビ化して利用されたくなければ、「サゾム」も「ウゾム」もイデオロギーからは一歩下がって、せめて「考えるゾンビ」に進化してもらいたいものだ。 

■崔盛旭(チェ・ソンウク)
1969年韓国生まれ。映画研究者。明治学院大学大学院で芸術学(映画専攻)博士号取得。著書に『今井正 戦時と戦後のあいだ』(クレイン)、共著に『韓国映画で学ぶ韓国社会と歴史』(キネマ旬報社)、『日本映画は生きている 第4巻 スクリーンのなかの他者』(岩波書店)など。韓国映画の魅力を、文化や社会的背景を交えながら伝える仕事に取り組んでいる。

King&Prince・岸優太がトップ独占、美 少年・浮所と那須もランクイン! ジャニーズ生写真売り上げ【2020年12月トップ10】

ジャニーズの生写真を販売するショップが多く軒を連ねる原宿・竹下通り。常時入荷される新作写真の数々はうれしい半面、お気に入りを厳選するのは一苦労ですよね。そこでサイゾーウーマンが独自に生写真人気ランキングをリサーチ! 12月の人気ジャニーズ写真トップ10を写真で紹介していきます☆

過去のランキングはこちら

<2020年12月のランキング>
【1位】King&Prince・岸優太
【2位】King&Prince・岸優太
【3位】King&Prince・岸優太
【4位】美 少年・浮所飛貴
【5位】King&Prince・岸優太
【6位】King&Prince・岸優太&神宮寺勇太
【7位】King&Prince・岸優太
【8位】King&Prince・岸優太&神宮寺勇太
【9位】King&Prince・神宮寺勇太
【10位】美 少年・那須雄登

King&Prince・岸優太がトップ独占、美 少年・浮所と那須もランクイン! ジャニーズ生写真売り上げ【2020年12月トップ10】

ジャニーズの生写真を販売するショップが多く軒を連ねる原宿・竹下通り。常時入荷される新作写真の数々はうれしい半面、お気に入りを厳選するのは一苦労ですよね。そこでサイゾーウーマンが独自に生写真人気ランキングをリサーチ! 12月の人気ジャニーズ写真トップ10を写真で紹介していきます☆

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<2020年12月のランキング>
【1位】King&Prince・岸優太
【2位】King&Prince・岸優太
【3位】King&Prince・岸優太
【4位】美 少年・浮所飛貴
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【6位】King&Prince・岸優太&神宮寺勇太
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【10位】美 少年・那須雄登

武井咲、『黒革の手帖』3年ぶり主演で絶賛! 「キャバ嬢にしか見えない」過去の批判を覆した“顔のヒミツ”

 1月7日、2017年放送の連続ドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)のスペシャルドラマ『黒革の手帖~拐帯行〜』が放送され、視聴率が10.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したことがわかった。

 これまで何度も映像化されてきた松本清張氏の傑作小説『黒革の手帖』(新潮社)。“稀代の悪女”である銀座のママ・原口元子は、山本陽子、大谷直子、浅野ゆう子、米倉涼子が演じてきたが、17年版と今作は、武井咲が担当。3年前は「キャバ嬢にしか見えない」「ただの小娘」などと視聴者の間で批判されていたものの、今回は「カッコいい」「ハマり役」と、おおむね好評を博していたようだ。

 ではなぜ、武井は悪女である元子役がしっくりくるようになったのだろう。「演技がうまくなったから」「貫禄がついたから」など、さまざまな理由があるだろうが、「顔」そのものにもヒミツが隠されているのかもしれない。

 サイゾーウーマンで過去に連載されていた「美容整形Dr.高須幹弥に訊く!」では、17年の『黒革の手帖』放送時に、武井の「顔分析」を実施。なぜ「キャバ嬢にしか見えない」のかについて探る中、高須氏から「武井咲が元子を演じるのは10年後がベスト」との指摘が飛び出した。つまり武井は、年を重ねるほど、悪女らしい顔になっていくということだが、その理由とは? 武井にとって『黒革の手帖』が代表作になることを期待しつつ、あらためて同記事を掲載する。
(編集部)


(2017年8月28日)

『黒革の手帖』武井咲の顔は「小娘にしか見えない」? Dr.高須幹弥が“悪女顔”を解説

【第45回】「高須幹弥センセイ、“悪女顔”の定義を教えてください!」
 勤め先の銀行から横領した巨額の金で、銀座のクラブのママへと転身した主人公・元子と、彼女を取り巻く愛憎劇を描いた『黒革の手帖』。これまで5回にわたってテレビドラマ化され、6度目となる今回は、武井咲を主役に迎えて現在放送中だ。同作最年少という23歳での元子役抜擢、しかも武井にとっては初めての悪女役とあって、放送開始前から注目を集めていたが、いざ始まると「悪女のクラブママではなく小娘」といった声も聞こえてきた。その原因って、やっぱり顔立ち? 高須クリニック名古屋院・院長の高須幹弥先生、武井咲の顔は悪女に見えますか?

■悪女顔の定義とは?

 まず悪女顔の定義は、面長で、頬・エラ・顎先が出っ張った彫りの深い骨格により、こめかみが窪んだり頬がこけたりしたように見える“不健康そうな老け顔”であることが挙げられます。また、切れ長で細く吊り上がった目と眉、縦に長くて先が下に向いた鼻など、「怖そう」「性格がキツそう」というイメージにつながるパーツも悪女顔の特徴と言えるでしょう。

 ネット上では菜々緒さんやシシド・カフカさんが悪女顔と言われているそうですが、確かにどちらも悪女顔の定義に当てはまりますね。菜々緒さんは面長で顎先が長く、頬骨も程よく横に張って頬がこけて見えるので、輪郭が特に悪女っぽい。目も細く釣り上がっているし、鼻も鼻筋の通った縦に長い鼻をしていて、鼻先も下に向いているので、より意地悪そうに見えます。

 シシドさんは彫りが深く、頬骨とエラが張り、顎先も出た面長な輪郭をしている上、鼻も長く鼻先が下に向き、目も細くて釣り気味と、悪女顔の条件が揃っていますね。さらに、目が小さいことで、菜々緒さんよりもより悪女顔に見えると思います。

■武井咲の元子役は10年後がベスト!?

 では、武井咲さんの顔を見てみましょう。

 輪郭はやや面長ですが、頬がふっくらしていて肌にハリもあり、健康的に見えますね。特に目が特徴的で、開きがよく、幅広のキレイな平行型二重の大きな目をしているので、可愛らしい印象を与えてしまうんです。誰もがあこがれるような愛らしい顔立ちで、残念ながら悪女のイメージではありません。強いて悪女っぽいところを挙げるなら、若干面長な輪郭と、目の横幅が広く、釣り気味なことくらいかな。

 小娘やキャバ嬢に見えてしまうというのも、若さゆえに肌や頬にハリがあり、笑うと頬がぷっくり膨らんで笑顔が可愛くなること、また、年齢的にもクラブのママよりキャバ嬢に多い年頃であることが大きいでしょうね。あと10年ほどして、頬がこけたり目が窪んだりと顔が老ければ、意地悪そうな雰囲気が出てクラブのママ役が似合うようになるかもしれません。

 なお、一部では「武井咲は元ヤンだから悪女っぽい」との声もあるようですが、ヤンキー顔と悪女顔の定義はほぼ同じで、メイクや髪形、服装で違いが出るくらいなので、武井さんには当てはまりません。ただ彼女の、初々しさがなく、世の中を舐めているような上から目線の元ヤンオーラにより、悪女っぽい雰囲気が出るということはあると思います。

 2004年には、米倉涼子さんが『黒革の手帖』の元子役を演じていましたね。米倉さんの顔は老け顔で、肌にハリがなく、頬骨とエラが適度に張っていることで頬もこけて見えるなど、不健康そうなやつれた感じが程よくあるし、鼻も高く鼻筋が通っているので、悪女顔の条件を満たしています。特に目元は、眉が細くて目が小さく、目も眉も吊り上がっている上に窪んでいるので、意地悪そうな怖い顔に見えます。菜々緒さんやシシドさんよりも悪女顔だと思いますよ。

 米倉さんと比べれば、なおのこと、やっぱり武井さんは全然悪女ではない。ただ、童顔の女性に比べれば悪女寄りだし、悪女っぽい雰囲気もなくはないので、武井さんの悪女度は50%くらいかな。

takasumikiya01 高須幹弥(たかす・みきや)
美容外科「高須クリニック」名古屋院・院長。オールマイティーに美容外科治療を担当し、全国から患者が集まる。美容整形について真摯につづられたブログが好評。
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