ドラッグストアの売り場を席巻する、ヘアケア用品。化粧品はその場で色味や使い心地を確認できますが、シャンプーやヘアカラーなどはそうもいきません。「こんなはずじゃなかった……」と落ち込まないために、元美容師・AKKOが“おすすめ&ガッカリ商品”を独断と偏見で選んじゃいます!
コスパ最高&最悪商品を発見!? 「リンス・コンディショナー」おすすめ・がっかり3選
ヘアケアの“基本”ともいえるのは「シャンプー」ですが、美髪の決め手となるのは「リンス」「コンディショナー」、そして「トリートメント」。サロンで使用されるものは高品質で、一度の使用でも美しい髪へと導いてくれます。ですが、ドラックストアや通販サイトでお得に買えるコンディショナーの中にも、サロン並みの仕上がりが期待できるものがあります。反対に、立派な謳い文句がついていても、中身のない粗悪な一品も……。そこで今回は、リンス&コンディショナーの成分から見た「おすすめ商品」と「がっかり商品」を3つずつ紹介します。
その前に、みなさんは「リンス」「コンディショナー」「トリートメント」の違いを知っていますか? 実は、はっきりとした定義はなく、各メーカーが独自に位置づけを決めているんです。おおまかな分類として、リンスとコンディショナーは、主に“髪の表面”をなめらかにするもので、シャンプー後にきしんだ髪のすべりをよくしてくれます。これにより、キューティクルの傷みを防ぎ、髪がパサつきにくくなるんです。要するに、リンスとコンディショナーは、ほぼ同じものと考えてよいでしょう。
一方のトリートメントは、“髪の内部”に成分を浸透させて、傷んだ髪の修復を手助けするもの。破壊されたキューティクルを再生するのは不可能ですが、補修することでさらなるダメージを防ぎ、指通りをしなやかにしてくれます。こうした違いがあるため、今回はリンスまたはコンディショナーとして売られている商品に絞って見ていきます。
【リンス・コンディショナーおすすめ:その1】いち髪「濃密W保湿ケア コンディショナー」480g/772円(税込)
「いち髪」シリーズは、アミノ酸系のマイルド処方が高評価を得ていて、根強い人気があります。特に注目したいのは、同商品の独自処方で、ダメージ補修&予防成分である「純・和草プレミアムエキス」と「紫玄米ぬかエキス」の組み合わせ。地肌への安全性を重視しており、保湿効果も高いと思われます。
紫玄米は、ポリフェノールの一種である「アントシアニン」を多く含んでおり、髪の芯から健康的で美しい仕上がりが期待できます。サロンでの仕上がりに近い、しっとりまとまる髪に仕上げてくれることでしょう。また、ビャクダン、ハイビスカスなどのエモリエントオイルや果実油、蜂蜜などの自然由来成分が濃厚で、癒やされる香りも人気。コストパフォーマンスの面から見ても、おすすめできる一品です。
こちらは“育毛効果”が期待できるコンディショナーということで、育毛剤にも引けを取らない成分がふんだんに配合されています。頭皮への負担を抑えた天然素材を中心に、ナチュラルな油分補給成分を配合。また、髪のダメージに吸着して、しなやかさとツヤを与える成分「ステアルトリモニウムブロミド」と、ヘアケア効果が抜群の育毛成分「ピロリジニルジアミノピリミジンオキシド」が使われており、髪をいたわりながら育毛ができるでしょう。
これといってマイナスになるような成分はなく、総合的に完成度が高い商品だといえます。シャンプーと併せて使用すると、さらに効果が高まるのでおすすめです。
【リンス・コンデショナーおすすめ:その3】パンテーン「エクストラダメージケア トリートメントコンディショナー」400g/583円(税込)
パンテーンのコンディショナーは、毛先に蓄積されたダメージを集中補修する働きがあります。髪の内側までコーティング作用が発揮され、うるおいとボリュームアップも期待できるでしょう。さらに、皮膚の細胞を活性化する働きがあり、新陳代謝を高め、日焼けによる頭皮のダメージの回復を促す効果も。
また、パーマやカラーによるハイダメージで空洞化した毛髪内部への補修効果もみられ、枝毛や切れ毛を防いでくれます。なお、こちらの商品は「トリートメントinコンディショナー」ということから、1回の工程で両方の効果が期待できるでしょう。とはいえ、正直なところ、大絶賛できるほどの有効成分を配合しているというわけではありません。「安値の割にはクオリティが高い」ということで、おすすめ商品に選びました。
この製品には「ジンクピリチオン液」という成分が配合されていますが、これは有機亜鉛錯体のことで、主に殺菌効果を目的として使われるものです。地肌のリラックス効果や、フケ対策に有効だといわれていますが、 実は昔から、 安全性についての議論が交わされている成分でもあるんです。
このことから、 成分を見る限りでは、積極的に使用をおすすめできる商品ではありません。「リフレッシュ」というワードで消費者を誘惑した、粗悪な製品というか……。とにかく、500円ほど払って、毎日髪と頭皮を傷めるだけになってしまうでしょう。
【リンス・コンデショナーがっかり:その2】LUX「ビューティ リファイン コンディショナー」280g/465円(税込)
前回のシャンプー評価でも、ツッコミどころ満載だったLUX。この商品はエイジングケアを売りにしており、パッケージでも「コエンザイムQ10」「コラーゲン」「スクワラン」の配合をアピールしています。ところが、詳しく成分を見ると、コンディショニング作用の乏しさがわかるとともに、「ドデシルベンゼンスルホン酸TEA」を発見。この成分は、洗浄力の強い「アニオン(陰イオン)界面活性剤」に分類され、コンディショナーに使われること自体が不思議で、髪を傷ませる可能性があります。ただし、全体的に安価な成分を使っているため、「価格に見合っている商品」であることは間違いないでしょう。
豪華俳優陣をCMキャラクターに起用しているTSUBAKIですが、中身は特筆すべきことがない商品です。くせ毛の人用のコンディショナーで、ややしっとりした仕上がりになるため、特にオイリーな肌質の方にはおすすめできません。
エキス類の質はいいものが使われていますが、微々たる配合だと思われます。この程度では、効果はないも同然でしょう。肌に優しい処方というわけでもなく、美髪効果も低い上、価格が1,000円以上というコスパの悪さ。莫大な宣伝費用の回収が優先され、中身のコストを大幅に削減したのでしょうか……?
最後に、豆知識を一つ。リンスやコンディショナーの場合、「たっぷり使うと効果が十分に発揮される」と思われがちですが、そんなことはありません。シャンプーを完全に流してから、髪の長さや量に合わせた“適量”を毛髪に塗布し、しっかりとすすげばOK。宣伝文句やネットの都市伝説に惑わされないようにしてくださいね!