『I LOVE みんなのどうぶつ園』嵐・相葉雅紀、志村けんさんの遺志を引き継いだ新番組の業界評は……?

 「本当に芸能界のお父さんみたいな。東京のお父さんみたいな感覚」と、嵐・相葉雅紀が亡き大先輩である志村けんさんについて語ったのは今年8月、『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)でのことだった。そのかけがえのない”父親”から継いだ大切な“財産”について、テレビ関係者の評判を聞いてみた。

 今年9月26日、16年半の歴史に幕を閉じた志村さんの冠番組『天才!志村どうぶつ園』(同)を受け継ぐ形で、相葉がメインMCとなって10月3日からスタートした『I LOVE みんなのどうぶつ園』。今年3月に志村さんが亡くなった直後の放送では、相葉を含めた出演者一同、「大切な番組を守っていきたい」と口にし、その死を悼んでいた。

「しかし、志村さんの名前を外した形で“新番組”がスタート。視聴者も多かれ少なかれショックを受けたことでしょう。さらに驚いたのは、その後継番組の内容です」(業界関係者)

 10月17日の『I LOVE みんなのどうぶつ園』は、こんなオープニングから始まる。番組オリジナルトレーラー「どうぶつ園号」に乗り込んだ相葉が、車内のモニターに映し出された、さまざまな動物にまつわる動画から気になるものを選ぶというものだ。

「相葉は『いや〜、今日もいろいろあるよ。どうしよう』『どれも気になるんだよな〜』などと迷いながら、あるモニターに注視。『環奈ちゃん、また行ってくれてるじゃん』『ちょっと見てみよう』などと演技しながら、橋本環奈が活躍する動画をチョイスしていました。こうした”小芝居”が入る前振りは、今どきの演出にしては、なかなか珍しい。最近のバラエティぽくありません」(番組制作会社スタッフ)

 この後、橋本がカワウソの世話をするVTRや、サンシャイン池崎が保護猫のボランティアをしている映像が流れていた。

「池崎の紹介として表示されたテロップは、『池﨑慧さん39歳(お笑い芸人)』。『サンシャイン池崎』とは表記されていません。ナレーションも独特で、やけに落ち着いた声で、『芸人としての人気は中の下くらいですが、飼っているネコたちの人気は上の上』などと語られるのですが、どうしても笑うまではいかないのです。また、この日の池崎は、私服姿でマスクをして、髪の毛もツンツンにセットしていない。途中から見た人は誰かわからなかったでしょう」(業界関係者)

 それに加えて、こうした動画を見るのは、相葉たった一人。以前の『天才!志村どうぶつ園』のように、スタジオにいるみんなと和やかに話しながら、時に笑い、涙するといった“雰囲気”がなくなっている。

「番組のテンションが全体的に低い。スタジオを開かないのは、新型コロナ対応ともいえますが、おそらく、相葉の要望だったのでは。志村さんのMCと比べられてしまう懸念があったかもしれませんが、スタジオで楽しく笑いあった『志村どうぶつ園』は記憶としてそのまま永久に残して、自分はオールロケでやっていく。そのほうが性にも合っていると判断したのかもしれません」

 相葉の小芝居演出や、落ち着きのあるナレーションについては、「あえて“違和感”を狙っているのかもしれません。にぎやかな番組が得意な日テレのことですから、テンションの高いバラエティにしようと思えばできたはず」(同)とのことだ。

 ちなみに10日の視聴率は10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)だが、10.7%を獲得した裏番組『ジョブチューン☆セブン-イレブンSP!!』(TBS系)に負け、9.9%の『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)に迫られていた。

 生前、志村さんは仕事に悩む相葉に「焦るんじゃないよ。相葉君には『志村どうぶつ園』があるでしょ。ドラマは3カ月で終わるけど、『志村どうぶつ園』はずっと続くからね、俺が続かせるからね」と話し、その言葉に心から救われたと相葉は感謝していた。それから数年がたち、自身が番組を“続かせる”側に立った今、相葉の胸に志村さんの言葉は違った意味で響いているのではないだろうか。
(後藤壮亮)

『35歳の少女』視聴率1ケタ落ちの原因は「柴咲コウ」!? 泣きの演技がリアルすぎて「視聴者を鬱っぽくさせる」

 柴咲コウが5年ぶりに民放連続ドラマに挑戦し、人気脚本家・遊川和彦とタッグを組んだ日本テレビ系土曜ドラマ『35歳の少女』。10月24日に第3話が放送されるが、早くも崖っぷちに立たされているという。

 同作は10歳の時に不慮の事故で長い眠りにつき、35歳になった年に目覚めた望美(柴咲)の成長を、望美の初恋相手である結人(坂口健太郎)や、娘の生還を信じて待ち続けた母・多恵(鈴木保奈美)とのふれあいを通して描いたドラマ。ストーリーだけを聞けば、そのドラマティックな設定やシチュエーションから、世間の涙を誘うような見応えのあるヒューマンドラマを想像してしまうが、初回放送後の視聴者の反応は穏やかなものではなかった。

 初回は、望美が病室で25年ぶりに目を覚ますという感動の展開から始まる。しかしその後、初恋相手・結人(坂口) が、かつて思い描いた理想とは程遠い日々を送っていることを望美に打ち明けたり、望美の両親の離婚をはじめ、父・進次(田中哲司)の再婚、母と折り合いの悪かった妹・愛美(橋本愛)が家を出てしまったなど、家族がバラバラになった現状が明らかとなり、瞬く間に望美は絶望に追い込まれてしまう。

「初回こそ11.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と好スタートを切った同ドラマですが、2話で早くも9.6%の1ケタ落ちとなりました。初回を見た視聴者の声をSNSで拾ってみると『重い』『初っ端から鬱展開』『見続けるのがつらい』など、称賛より落胆の声が目立ちます。日テレ土曜ドラマは、通常ポップなラブコメやジャニーズ作品が多い枠だけに、遊川氏の作品をぶつけてきたのは、もしかしたら失敗だったのかもしれません。というのも、遊川氏の過去作には『鬱展開』のものも多く、例えば、5年前に柴咲とタッグを組んだ連ドラ『〇〇妻』(同)も、ラストで主人公が死ぬという後味の悪い展開に批判が続出していました。『35歳の少女』もこのまま鬱展開が続けば、さらにリタイアする視聴者が増えていくのでは」(同)

 また、キャスティングがドラマのヘビーさを助長させてしまっているとの指摘も。

「主演の柴咲は今回、35歳にして心の中は10歳の少女という難役を演じていますが、特に“涙を流す”演技がリアルすぎて、視聴者を『鬱っぽく』させてしまうようなんです。坂口も同様に、結人のどこか幸の薄そうな感じを見事に演じきっており、これがさらにドラマの雰囲気を重く見せてしまっているかもしれません。当然、真剣に芝居に取り組んでいるだけの2人には、何の罪もないのですが」(同)

 第3話以後、さらに評価を落としてしまうのか、それとも“うなぎ登り”となるのか。今後の視聴率の動向から目が離せそうにない。

King&Prince・永瀬廉、生配信ライブに「無理やりねじ込んだ」!? セットリスト決定の舞台ウラ語る

 10月22日に放送された、King&Prince・永瀬廉がパーソナリティを務めるラジオ番組『King&Prince 永瀬廉のRadioGARDEN』(文化放送)。先日、生配信のあったライブ『King&Prince CONCERT TOUR 2020~L&~』の裏話が明かされた。

 今月の9~11日にジャニーズネットオンラインで生配信されたKing&Princeのライブ。無事に公演を終えた永瀬は、「率直な感想としてすごい楽しかった」と振り返った。観客が入っていないからこそ、客席に布をかぶせるなどの演出を加えて工夫していた様子。

 そんな中でリスナーから「プロジェクターを買って、お酒を片手に生配信を見ていた」とメッセージが届くと、永瀬は「すげぇ! 生配信のためにプロジェクター買ったなんて。まぁまぁ(値段)するんやない?」「プロジェクターって、ジャニーさん家にあったけどすごいよ」と興奮。「最高やん! ほろ酔いだとさらに俺らのことカッコよく見えるね(笑)? ありがたいね、わざわざ買ってくださって」とお礼を述べ、その後はメンバーのプロデュース曲の話題に。

 各自がやりたい演出をし、永瀬自身は振付師と相談しながら演出を決めたという。そんな中「神宮寺(勇太)のほんまに凝ってたね。曲としてメッセージ性もあったり、(平野)紫耀のやつもあったりしてたから。すごい凝ってた、皆さん」とほかのメンバーもこだわりの演出をしていたとコメント。「神宮寺とか、まじで一人だけ早く入って。自分の曲もそうですし、全体とかのライトであったり、照明とか演出とかめっちゃこだわってたかなぁ」と、神宮寺は細かな演出にこだわっていたと明かした。

 また、ライブの最後に歌った楽曲「King&Prince, Queen&Princess」(略称:KPQP)については、「入れる位置をめっちゃ迷ってて。最後のほうにメッセージ性の強い曲ばっかりやったから」と悩んでいたとか。もともとアンコールは盛り上がる明るい楽曲の「風に乗れ」が候補だったようだが、歌詞が現状に合っている「君がいる世界」も候補に挙がり、結果として「2つ入れちゃおう!」「KPQPは特典としてやろう!」ということになったと裏話を告白。

 さらに、後半で歌った「宙(SORA)」については、昨年から岸優太が「やりたい! やりたい!」と希望するも選考漏れしていたらしく、「今年は無理やりねじこみました」と暴露。「プロデュース曲はどこに入れるか? っていうのも迷ったし、いろいろ大変でした」とセットリストを決定するまで苦労があったよう。

 そんな話の中で、永瀬は突然「僕、いま服着てるじゃないですか?」と切り出すと「前と後ろ逆です。ちょっと直すわ。ちょっと待って、今直してるから。首かゆいな……と思ったらめちゃめちゃタグが前にあった」と服を前後逆に着ていたと告白する場面も。無事に洋服を着直すと、何事もなかったかのように、「(ライブ構成は)8割くらいできたけど、無観客(ライブ)って発表されてから変更しましたね。本当どうなるかなと思ったけど、ケガなくできたのでよかったと思います」とまとめていた。

 その一方、プライベートで配達サービスを利用したら、届けてくれた相手が知り合いで「びっくらこいちゃって。お家バレちゃうから、スルーして(外に)置いてもらっといた」とかなり驚く出来事があったとか。さらに、自宅で育てている3代目となる観葉植物がまたも枯れてきたため、位置を移動させて直射日光に当てるなど、なんとかして元気になってもらう工夫をしていると語っていたのだった。

「ドトール」よりも優秀な“モーニング”!? 360円の「充実メニュー」が高評価なコーヒーチェーンはココ!【プロント、上島珈琲、星乃珈琲】

「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。

「ドトールコーヒー」に勝るモーニング!? 「PRONTO(プロント)」「上島珈琲店」「星乃珈琲店」徹底分析

 今回は、大好評だった「コーヒーチェーンモーニング特集」の第2弾をお届け。前回、「ドトールコーヒー」「タリーズコーヒー」「コメダ珈琲店」のモーニングメニューを管理栄養士・川村先生に比較してもらった結果、栄養バランスや手軽さの面で優れているドトールが第1位に輝きました。しかし、コーヒーチェーンは、この3つだけじゃありません! 今回はドトール以上に優秀なモーニングメニューを提供している店舗はあるのかどうか、川村先生に調査してもらいました。

――「ドトールコーヒー」に対抗できるお店を選ぶにあたり、川村先生が重視したポイントはどこですか?

川村郁子先生(以下、川村) やはり、全体のバランスですね。朝食をパンだけで済ませるのではなく、野菜や卵などと組み合わせることによって、炭水化物・たんぱく質・ビタミン・食物繊維を補うことができます。忙しい朝だからこそ、1日の活力となるように、いろんな栄養素が補えるような朝食を摂ってほしいです。

 食物繊維やビタミンが補える野菜、たんぱく質を含む卵などの食材が使われていることを基準にしつつ、チーズなどの脂質を多く含む食材や、砂糖の使用が控えめなメニューがある店舗は、ドトールに対抗できると思います。あとは、手軽さですね。忙しい朝ですから、いろいろな食材が使われたメニューをサクッと食べることができて、価格も控えめなほうがうれしいですよね。そういった点を踏まえて、新しく3店舗を選ぶとしたら、「PRONTO(プロント)」「上島珈琲店」「星乃珈琲店」のモーニングメニューが条件に合いそうです。

充実メニューで360円! 「PRONTO(プロント)」の優秀モーニング

――では早速、「PRONTO(プロント)」のおすすめモーニングを教えてください!

川村 シンプルな「トーストセット」(360円、税別/以下同)がいいですね。トースト(炭水化物)、ゆで卵かヨーグルト(たんぱく質)、カラフルなビタミンサラダ(ビタミンや食物繊維)がセットになっています。特にサラダは、ニンジンや紫キャベツなどが少量ながら入っていて、彩りも豊か。さらに、βカロテンやビタミンC、カリウム、食物繊維なども補えて、朝にはピッタリでしょう。また、ゆで卵は余分な脂質を摂らなくて済むので高評価。これだけ充実していて360円という価格帯も、魅力的だと思います。

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 もう少しボリュームのあるトーストが食べたい方には、「ハムチーズトーストセット」(420円)という選択肢もあります。こちらは、チーズやハムからたんぱく質が補えますが、塩分や脂質が多くなるというデメリットもあるので要注意。野菜たっぷりの「クラムチャウダー」(390円)も、朝からポカポカと体が温まるのでいいですね。朝からがっつり食べる元気がないという日には、こちらもおすすめです。

――続いて、「上島珈琲店」はどうでしょうか?

川村 「ベーコンエッグ&厚切りバタートースト」(610円)が優秀ですね。トーストに野菜サラダ、そしてベーコンエッグがついているので、炭水化物、ビタミン、食物繊維、たんぱく質を補うことができます。

 もっと手軽に済ませたい場合は、「コールスローたまごサラダサンド」(フルポーション520円)もよさそう。コールスローはキャベツを手軽に食べられるという点が魅力的ですし、卵も入っているので、たんぱく質を補うこともできます。

――最後に、「星乃珈琲店」はどうでしたか?

川村 「朝にどうしても甘いものが食べたい!」という場合には、「サラダ&パンケーキ」(480円)がよさそうですね。パンケーキはミニサイズなので、甘いものを食べたい気持ちが満たせますし、それでいて、罪悪感はあまりない(笑)。サラダがついているので、ビタミンや食物繊維を補うこともできます。たんぱく質に関しては、サラダにハムとゆで卵が少し入っている程度なので、もうちょっと欲しいところですが……。

 星乃珈琲店では、モーニングドリンクを頼むと、厚切りトーストとゆで卵、またはミニパンケーキがついてくる「モーニングサービス」が人気。しかし、栄養のことを考えると、やはり野菜を補ってほしいですね。とはいえ、「お得」「手軽」という点では、素晴らしいサービスだと思います。

――この3店舗の中に、「ドトールコーヒー」よりおすすめできるお店はありますか?

川村 ドトールを含め、どこの店舗もそれぞれのよさがあるので、優劣をつけるのは難しいのですが……今回の中では、「PRONTO(プロント)」がとてもいいと思います。「トーストセット」は卵、野菜などを補うことができ、調理方法がシンプルなゆで卵がセットになっている点が高評価。パンや野菜、調味料などの分量を正確に比較することはできませんが、朝からバランスよく食べるという意味では、プロントもドトールに負けず劣らず、とても優秀だと思います。トースト以外に、野菜の入った「クラムチャウダー」が選べるのもうれしいですよね。

 それぞれのチェーンによって、パンの厚さや生地の違い、卵の味付けも異なりますので、基本的には“好きなお店”を選んでほしいとは思いますが、バランスのよい朝食を選ぶひとつの基準として、今回の評価を活用してみてくださいね。
(文:佐藤真琴)

■川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム:@shokuikuko/WEBサイト:「酒好きの食育

NiziUミイヒが体調不良を公表 韓国合宿から激痩せしていた

 NiziUのミイヒがデビュー目前にして休養に入ることが、10月23日に発表された。理由は体調不良が続いているためだ。

 NiziUの公式サイトではミイヒの活動休止について、「最近の活動において体調不良が続いていましたため、医師と相談の結果、十分な休養が必要とのアドバイスを受け、本人の健康を第一に考え、当面治療と休養に専念することにいたしました」と説明している。活動再開の時期は体調の回復をみて発表するという。

 NiziUは12月2日にデビューシングル「Step and a step」をリリースする予定。ミイヒの現状は「治療を受けて徐々に体調も回復してきている状態」だというが、このリリースに伴うプロモーション活動に参加するかは未定だ。

 この発表を受けてネットにはファンの心配の声が溢れた。ミイヒの体調が悪そうだということは、かねてよりファンの間で何度も話題になっていたのだ。それは、NiziUを生んだオーディション番組『Nizi Project』(Hulu)の放送中から始まっていた。

ミイヒだけ体を隠す衣装で物議を醸した
 ミイヒは番組開始当初は14歳。あどけない丸顔で、年相応の健康的な体つきだが、歌もダンスもとにかくスキルの高い少女で、常に高い評価を受けていた。

 だが韓国合宿の途中から急激に痩せていき、ファイナルステージの段階では画面越しに見るファンですら一目で分かるほど痩せ細っていた。

 番組最終回、合格者発表のシーンではプロデューサーのJ.Y. Parkが<ご飯たくさん食べてね。少し痩せているから。分かった?>と声をかけていたが、以降も彼女がメディアに登場するたび、ファンの間では体調を懸念されている。無理なダイエットやハードな練習、長期間にわたる親元を離れた生活、デビューの重いプレッシャーなど考えられる要因は様々だが、いくら大人びて見えても彼女はまだ16歳の少女だということを忘れてはならないだろう。

 NiziUは頻繁にInstagramを更新し、練習に励むメンバーの近影を公開しているが、コメント欄にはミイヒの健康状態を心配する声も多くある。また、音楽番組へ初出演した際には、ミイヒだけが長いパンツの衣装を着用しており、「ガリガリすぎる脚を隠すためでは」と言われた。

 まだ16歳、体は成長途中の段階のはずだ。ミイヒは幼少期から地元の劇団に入りスポットライトを浴びるアイドルに憧れてきたというが、人一倍の努力を重ねて夢の第一歩を踏み出したこのタイミングでの休養は、本人が一番悔しい思いだろう。

 NiziUと同じJYPエンターテインメントに所属する先輩グループ・TWICEも、体調不良による休養が相次いでいる。昨年にはミナが休養し、先日はジョンヨンも休養した。ともに精神的な不調が原因の休養である。

 ミイヒの体調不良がどのような理由によるものなのかは分からないが、ネット上ではミイヒを心配する声とともに、事務所の健康管理のあり方を問う向きも強い。

 NiziUはプレデビュー曲「Make you happy」が大流行。今年を代表するヒット曲のひとつとなり、正式デビュー前にも関わらず『NHK紅白歌合戦』への出場を切望する声さえある人気グループだ。

 日韓の音楽業界の期待を背負った活動でプレッシャーも大きいだろうが、ゆっくり静養し、元気な姿をまたファンに見せてほしい。

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映画『82年生まれ、キム・ジヨン』は“男性社会”を可視化する――制度だけでは足りない「見えない差別」の提示

近年、K-POPや映画・ドラマを通じて韓国カルチャーの認知度は高まっている。しかし作品の根底にある国民性・価値観の理解にまでは至っていないのではないだろうか。このコラムでは韓国映画を通じて韓国近現代史を振り返り、社会として抱える問題、日本へのまなざし、価値観の変化を学んでみたい。

『82年生まれ、キム・ジヨン』

 2016年、韓国のインターネット上では2つの大きな出来事を背景に、前代未聞ともいえる激しい「男女の対立」が巻き起こった。ひとつは、ソウルの江南(カンナム)駅近くのトイレで、女子大生が面識のない男に殺害された「江南駅トイレ殺人事件」。女性のみを無差別に狙い、犯人が実際に「女なら誰でもよかった」と供述したこの事件は、ソウルに暮らす多くの女性を震え上がらせ、同時に激しい憤りを呼び起こした。犯人は極度の被害妄想に取りつかれ、精神病を患っていたとはいえ、事件によって韓国社会に依然はびこる女性への差別や蔑視、それを社会が無意識に実践するゆがんだ一面が改めて浮き彫りになった。

 駅周辺には若い女性たちが集まって被害者を追悼し、性差別や不平等、女性嫌悪を糾弾する集会を開き、その様子はSNSで拡散され大きな広がりを生んだが、周辺では男性たちによるバッシングが絶えず、集会自体を妨害して警察が出動する事態にまで発展した。男女間をめぐる問題に真摯に取り組もうとする人もいたものの、男女対決の様相は次第にエスカレートし、ネット上で不特定多数の男女が互いを罵倒し合う無意味な喧嘩が毎日のように繰り広げられていた。

 そこへ、まるで火に油を注ぐかのように登場したのが、小説『82年生まれ、キム・ジヨン』(チョ・ナムジュ著)である。30代の平凡な女性の日常を通して、女性たちが置かれている韓国社会の抑圧構造を、報告書を連想させる客観的な文体で書きつづったこの小説は、韓国で100万部を超えるベストセラーとなり、幅広い読者の共感を集めて社会現象にまでなった。何より、日本ではいまひとつ盛り上がりに欠けた「#MeToo運動」が、韓国ではこの小説の出現によって大いに触発され、それまで社会的地位の高いところにいた人物たちが次々と引きずり下ろされていったり、女性差別やフェミニズムを見直そうとする声が上がったりと、大きな収穫があった。だが一方で、女性より優位な立場を当たり前のように享受してきた韓国の男性たちは、危機感を募らせたのか、ますます感情的になり「差別だというなら女も軍隊に行け!」といった愚かなヒステリーを爆発させて、男女間の対立は再び高まることとなったのである。

 今回のコラムで取り上げるのは、韓国国内のみならず、日本をはじめ世界各国で翻訳され人気を集めた同名小説の映画化『82年生まれ、キム・ジヨン』(キム・ドヨン監督、2019)。原作の出版から3年を経ての製作となったが、相変わらず韓国では公開後に映画レビューサイトで男性観客が「1点」を、女性観客が「10点満点」をつける非難合戦が繰り返され、メディアは「男性観客による点数テロ」と報道する始末だった。主役を演じたチョン・ユミやコン・ユまでもがバッシングの対象になるなど、韓国における“フェミニズム”はどうしても「男性対女性の対立」に位置づけられてしまいがちだ。

 だが、そんな中で本作(小説も)は、男性中心に成り立っている社会の構造を可視化させ、男性だけでなく女性までもが無意識に受け入れてきた、この非対称性に気づかせるきっかけを与えてくれたという意味において、一過性のブームに終わらない真の「フェミニズム映画(文学)」といえるだろう。コラムでは、映画が提示している女性をめぐる問題を大きく2つの点から取り上げ、韓国社会のひずみを明らかにしていきたい。

<物語>

 1982年生まれのキム・ジヨン(チョン・ユミ)は、会社員の夫・デヒョン(コン・ユ)と幼い娘のアヨンの3人で暮らす平凡な専業主婦。大学卒業後、やっとの思いで入った会社は出産とともに退職、現在は家事や育児に追われる日々を送っている。そんなジヨンにある日、異変が現れる。時折、母(キム・ミギョン)や祖母など、身近な女性に憑依されたかのような言動をとるようになったのだ。驚いたデヒョンは精神科医に相談するが、ジヨンに自覚はなく、デヒョンの心配や優しさもいちいち気に障る始末だ。母・妻・嫁としての立場に疲れ、娘との孤独な時間の中で焦燥感にさいなまれる中、ジヨンは幼い頃からの思い出を振り返りながら、自分自身の行き方を見つめ直していく……。

【※作品が公開されてから間もないため極力ネタバレは避けますが、一部物語の展開や結末に言及していますのでご注意ください】

 本作において、おそらく最も象徴的な表現であり、注意深く見る必要があるのはジヨンの「憑依」だろう。ジヨンには度々「ジヨンではない人物」が憑依し、ジヨンの口を通してその者たちの言葉が発せられる。だがそれは裏を返せば、ジヨンが自分自身の声で本音を言えず、他者の声を借りなければ言いたいことが言えない状態に置かれているのを意味する。ジヨンから声を奪っているもの、それはまさに、娘だから、妻だから、嫁だから、母だから、そして女性だからという理由で加えられる、あらゆる抑圧である。一人の人間としてのジヨンの欲望はこうして抑圧され、ジヨンは声を奪われる。

 ヒステリーの治療を通して人間の精神構造を明らかにしたフロイトによれば、無意識に抑圧された欲望は、何らかの形で必ず返ってくる(=意識の上に現れる)という。つまり、憑依されたジヨンの姿はまさに、「女」であるが故に無意識のうちに抑圧された欲望が戻ってきた状態なのである。だが気をつけなければいけないのは、欲望はそのままの形ではなく「別のもの」となって現れる点だ。フロイトが「圧縮と置換」と呼んだその現象は、抑圧されたいくつもの欲望が一つにまとまる過程で、欲望はむき出しになるのを避け、類似する別のものに変えられて表面上に現れる働きを意味している。その最たる例が「夢」というわけだ。ではジヨンの欲望はどのように「置換」されて現れたのだろうか。

 ジヨンに最初に憑依するのは「母」である。日本のお盆にあたるチュソクを迎え夫の実家を訪れたジヨンは、料理の支度にいそしみ、絶えず姑に気を使い、もはや疲れ切っている。もう少しの辛抱で自分の実家に帰れると思った矢先、義理の姉夫婦の訪問を受けて、台所から離れられなくなったジヨンを姑は気にも留めず、娘と話に花を咲かせる。その瞬間、ジヨンの母が彼女に乗り移り、母の声を借りたジヨンは、姑に向かって「私も娘に会いたい、早くジヨンを帰らせて」と言い放つ。

 儒教的伝統の中で、嫁の姑への絶対的な服従が美徳として強いられる韓国では、チュソクや正月など大勢の親族が集まる場における嫁の「労働」を当たり前としてきた。嫁の居場所は台所であり、夫の親族をもてなすために延々と家事を続ける嫁こそあるべき姿なのだと。したがって、疲労や不満がいくら蓄積しても、労働を拒否したいという嫁の欲望は抑圧せざるを得ない。韓国には「며느리 우울증(嫁鬱病)」と呼ばれる精神病があるが、チュソクの前日には自殺者が出るほどのいわば社会問題であり、嫁への抑圧がどれほど厳しく重いものかを物語っている。憑依に驚き凍り付いた表情を浮かべる姑らを前に発せられるジヨンの言葉は、韓国の無数の「嫁」たちの声でもあるのだ。

 ジヨンの母は、その世代の女性たちの多くがそうであったように、兄弟の誰よりも優秀だったにもかかわらず、男兄弟の学費のために夢を諦めて工場で働いたという、男性中心社会の典型的な被害者である。母はそんな自らの人生を隠さずにジヨンに語り、就職より結婚を強いる夫(ジヨンの父)に向かって怒りをあらわにし、「やりたいことをやりなさい」とジヨンを諭す。家父長制の犠牲者である自らの立場を認識し、娘に対してはそれを繰り返させまいとする母の姿は本作におけるひとつの救いであり、姑を前に不満を口にできないジヨンがそんな母の声を借りる(=母に置換される)のは、ある意味当然かもしれない。

 だが、そんなジヨンの母のような女性が存在する一方で、女性が家父長制を自ら内面化し支え続けてきたのもまた事実である。「かつての」嫁は、自分が受けた数々の仕打ちを「次の世代の」嫁にぶつけ、女が女につらく当たる図式が一種の伝統のようになってしまっているのだ。ジヨンの姑がジヨンに向けるまなざしは、かつて自分が同じように姑から向けられたものを反復しているにすぎない。映画の中で、同居する「祖母」が誰よりもあからさまに「男の孫と女の孫」を差別する姿に、問題の根深さが表れているといえるだろう。

 女性が置かれた抑圧構造をわかりやすく提示した「憑依」の描写がある一方で、本作を構成するもうひとつのキーワードは、韓国社会のあらゆる場所、あらゆる瞬間に潜在する男女間の「壁」だ。男子学生から性的な視線を向けられ恐怖を味わったにもかかわらず、ジヨンに非があると決めつける父、同期入社にもかかわらず男性社員が重用される会社、隠しカメラで撮られた女子トイレの画像を罪悪感のかけらもなく回し見する同僚など、韓国の男と女の間には幾重もの壁があり、女性はその中に閉じ込められている状況である。壁の外では、男たちが生まれた瞬間から無条件に与えられる「男であることの特権」を謳歌し、女たちに向かって、「女であるが故の仕打ちは甘受しろ」と平然と言い放ってきた。とりわけ「男=上」「女=下」という強固な階級的認識によって、性の違いがそのまま性的不平等を正当化する社会が維持されてきたのである。

 もちろんこれまでにも、こうした不平等を改善しようとする動きがなかったわけではない。韓国における女性運動は植民地時代から始まっているが、1980年代に入ると、認識だけでなく制度的にも変えていこうとする本格的な運動が見られるようになり、女性に向けられるさまざまな暴力を積極的に告発して防ぐための「韓国女性の電話」が登場した。そして90年代、軍事独裁が終わり文民政府による民主化が進むと、兵役を終えた男性に与えられる就職時の「加算点制度」の廃止に始まり、「男女差別禁止法」の制定、「女性家族省(現・女性家族部)」の創設に至るまで、時に“国家フェミニズム”と揶揄されながらも、国際社会に追いつこうと制度的努力は不断に続けられていたのだ。だが、何百年と続いてきた人々の意識は、制度によってそう簡単に変えられるものではない。むしろ制度が整えられ表面的には改善したように見えることで、差別は「見えないところに身を隠しながら存在し続けた」といえる。

 82年に生まれたキム・ジヨンは、民主化が進んだ90年代に学生生活を送っている。おそらく彼女は学校で「男女平等」について習ったものの、日常生活においては何も変わっていないことを実感し、「男性を特権化する社会の理不尽さ」を前世代以上に切実に感じたはずだ。そうしたジヨンの現実に対する違和感が詰め込まれた本作だが、映画ではジヨンのために、最後に「明るい未来」への可能性が示唆される。

 この結末をめぐっては、賛否が激しく対立していると聞く。社会における女性差別が解消していない以上、安易なハッピーエンドは避けるべきだとの意見にもうなずける。だが本作において結末以上に重要なのは、映画の後半に描かれる「立ち向かうジヨン」の姿ではないだろうか。実はこの部分は、原作と映画で描かれ方がまったく異なっている。それは、原作が発表された2016年と映画が作られた19年の間に、韓国の女性がその手でつかみ取ってきた強さでもあり、「それでも希望はあると伝えたかった」という監督のメッセージでもあるだろう。いずれにせよ、韓国ではあまりにありふれた名前である「キム・ジヨン」は、無数の平凡な女性の代表であることをやめて勇気を出した結果、憑依される(誰かの声を借りる)ことなく、自分自身の声で差別や偏見に異を唱えることができたのである。映画のラストは、不当な扱いに対して自分を抑圧せずに戦うことを選んだキム・ジヨンが一人の人間としてつかみ取ったものであり、それはもちろんすべての女性観客に向けられた可能性でもある。

 本作の観客の中には、以前このコラムでも取り上げた『はちどり』(キム・ボラ監督、2019)をご覧になった方も多いかもしれない。94年のソウルに生きる14歳のウニは、82年生まれのキム・ジヨンとは同世代の主人公だった。『はちどり』でヨンジ先生に「殴られるな、立ち向かえ」と教えられたウニと、自らの声を取り戻して社会にささやかに立ち向かったキム・ジヨン。成長したウニの姿がキム・ジヨンだったと言ってもいいだろう。映画を通して変わりつつある韓国の希望を示してくれた彼女たちに、声援を送り続けたい。

崔盛旭(チェ・ソンウク)
1969年韓国生まれ。映画研究者。明治学院大学大学院で芸術学(映画専攻)博士号取得。著書に『今井正 戦時と戦後のあいだ』(クレイン)、共著に『韓国映画で学ぶ韓国社会と歴史』(キネマ旬報社)、『日本映画は生きている 第4巻 スクリーンのなかの他者』(岩波書店)など。韓国映画の魅力を、文化や社会的背景を交えながら伝える仕事に取り組んでいる。

Dir en grey・京になりすました男だけじゃない! 「元華族」を偽り結婚式開催、マスコミを熱狂させた“伝説の詐欺事件”とは?

 10月22日、世間をあっと驚かせる“なりすまし”による詐欺事件のニュースが報じられた。自らを人気ビジュアル系ロックバンド「Dir en grey(ディル・アン・グレイ)」のボーカル・京と偽る男が、内縁の妻である女性の父親から、合計約5400万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕されたのだ。

 この男は、自らの体に京と同じような入れ墨を入れており、これを見せることによって、女性や父親に「自分は京である」と信じ込ませていたとのこと。そして「所属事務所のオーナーに通帳を取り上げられて金がなくなった。金を貸してくれ」といっては、父親になんども金銭をせびっていたそうだ。また、テレビに京さんが出演した際には「あれは影武者」と説明、さらには実の母親にも京であると偽り、コンサートのチケットを贈ったこともあるなど、次々とその手口が明らかとなった。

 この大胆不敵ともいえる詐欺事件に、ネット上は震撼。「なぜ女性や父親はこんな大ボラに騙されてしまったのか?」という疑問が飛び交う一方、「大胆なウソのほうが案外バレない」と考察する者も見受けられ、一時Twitterでは「ディル・アン・グレイ」がトレンド入りを果たした。

 なりすましによる詐欺事件は、これまでも数多く起こってきただろうが、やはりDir en greyの京という有名人を偽った例は珍しいのではないだろうか。しかし、過去にはなんと、「宮家の後継者」とウソを吐き、マスコミや芸能人を巻き込んだ結婚式をぶち上げるという前代未聞の事件が起こっていた。「有栖川宮詐欺事件」と呼ばれるその事件を、今あらためて掲載する。
(編集部)


(初出:2016年11月20日)

「宮家の後継者」を自称、マスコミ・芸能人を巻き込んだ「有栖川宮詐欺事件」の女

世間を戦慄させた殺人事件の犯人は女だった――。日々を平凡に暮らす姿からは想像できない、ひとりの女による犯行。彼女たちを人を殺めるに駆り立てたものは何か。自己愛、嫉妬、劣等感――女の心を呪縛する闇をあぶり出す。

[第29回]
有栖川宮詐欺事件

 今から13年前、マスコミを熱狂させた珍妙な事件が起こった。

 すでに断絶していたはずの華族・有栖川宮家の後継者を名乗る人物と、そのパートナー女性による結婚祝賀を舞台にした詐欺事件だ。

 事件は2003年4月6日、有栖川宮家の後継者を名乗る有栖川識仁(当時41)と妻となるはずの坂上春子(仮名・当時44)による「有栖川記念奉祝晩餐会」と称した結婚式を舞台にしたものだ。このパーティは、カナダ大使館地下にある会員制のクラブで開かれたものだが、2人は結婚式の出席者375人からご祝儀など1350万円を騙し取ったとして、この年の10月21日に詐欺罪で警視庁公安部に逮捕されてしまう。

 有栖川を名乗る2人の存在は、結婚式以前から“あまりに胡散臭い”カップルとして一部メディアで話題になり、注目されていた存在だった。

 発端は、この年の2月に送られた「有栖川記念奉祝晩餐会」の招待状だ。その送付数は2千通ともいわれているが、彼らはさまざまなツテや、一度しか面識がない人々にまで結婚招待状を送りまくっていた。送付された人の中には何人ものマスコミ関係者がおり、「本当に有栖川家の継承者なのか」「末裔なんて嘘だろう」とその胡散臭さを嗅ぎ取り、“皇室詐欺事件”ではないかと裏付け取材が行われていた。

 実は筆者も、この招待状を受け取った1人だ。

 結婚式が行われる前年の02年末、著名人が集まるあるチャリティー・ショーが行われたが、筆者もそこに取材のため出席し、“知人の知人の知人”のような形で坂上と名刺交換をしている。当時の彼女は確かに活発で、物怖じせず、バリバリ働いている女性という印象だったが、一方で少々押しが強く、初対面なのに距離感が近いという感想を持った。ほんの短い時間だが、当時は“彼氏募集中”といっていた気がする。それだけの関係だったが、なぜか翌年2月に“有栖川宮記念”と記された立派な結婚式招待状が送られてきたのだ。

 名刺交換した人間なら誰彼構わず招待状を送っているとのうわさは聞いていたが、筆者も当時仰天したことを覚えている(残念ながらお金がもったいないので出席はしなかったが)。

 しかも、関係者をさせたのは、それからしばらくして送られてきたもう一通の招待状だった。前回の式はキャンセルとなり、別の日、別の場所、つまりカナダ大使館地下に変更になったという案内。華族という由緒正しき結婚式にあるまじき事態だとこれまた話題になった。

 ますます怪しさを増していく有栖川結婚式。そのため2人にアプローチするマスコミもあったほどだ。そして4月6日、晩餐会が開かれて以降、この“騒動”はさらにヒートアップしていく。

 その最大の理由は、“華族の末裔”を名乗る2人のキャラにあったのだが、それは後述するとして、もう1つの理由が、このパーティーに何人もの著名人が出席していたことだ。その筆頭株が俳優の石田純一だった。石田は友人として出席者たち一人ひとりに挨拶するというサービスぶりで、「こんな名誉な席にお招きいただいてありがとうございます」とスピーチに立ち語っている(とはいえ、後に石田も2人は大した交友がないことを明らかにしているのだが)。

 ほかにもエスパー伊東、デーブ・スペクター、数々の選挙に出馬したことで知られる羽柴秀吉(故人)、日本青年社幹部などが出席したとされる。

 結婚式もいかにもマスコミが飛びつくようなネタが満載のものだった。雅楽が流れる中、新郎が衣冠束帯ならば、新婦の衣装は十二単。さらにお色直しは新郎が勲章付きの陸軍大将の軍服で、新婦はピンク色のド派手なドレス。また2人の傍には神官と袈裟を着た僧侶もいたという。

 また結婚式は随所に“カネ”が介在した。受付で2人の写真が3,500円と5,000円で売られ、“謁見の間”での2人との記念撮影代金は1万円。さらに二次会の会費は1万5,000円なり。

 金が飛び交う怪しい“元華族”の結婚式、仰々しい“華族”を全面に押し出した演出、そして著名人の出席――。もちろんマスコミはこのネタに食らいつく。もしニセモノなら、これほど面白いネタはない。多くのマスコミが2人に群がったが、2人は逃げるどころか、嬉々として取材にも応じた。

 特に“ミニスカート”がトレードマークの坂上のマスコミ好き、出たがりもそれに拍車をかけていく。だが、その過程で浮かび上がってきたのは、一連の出来事は有栖川宮家であるはずの識仁ではなく、妻となる坂上が主導していたということだ。

 多くの取材に対し、口を開くのは決まって坂上で、いかに“殿下”が正当な後継者か、自身たちが愛し合っているかなどをまくしたてる。一方の“殿下”こと識仁はその傍らでほとんどしゃべることはなく、モゴモゴ、モゾモゾと不可思議な態度に終始した。

 当時のワイドショーもこのネタを盛んに報じた。そして坂上もまたテレビに登場し、「殿下は有栖川家の祭祀のお手伝いをしている」「披露宴を一度中止したのは、昨年11月に高円宮殿下がお亡くなりになったから」などと、強く主張している。それはまるで注目されている自分に酔っているかのようにも見えた。

 同時に彼らの疑惑は結婚式に関しても噴出していく。引き出物の業者に金を払っていない。記念撮影で1万円支払ったのに写真が送られてこない。出席者には燕尾服やイブニングドレスというドレスコードを義務付けたが、会場は立食形式でぼったくり。

 何よりとどめは、2人の結婚式に関し、宮内庁はまったく関知せず「有栖川宮家はお世継ぎがなく大正時代に断絶した」としたことだった。

 世間の空気はすっかり“ニセ殿下決定”というものだったが、しかし2人はそれでも自らの主張を変えることはない。しかも結婚式後でも2人は入籍をしようとしなかった。

 メディアの熱狂とともに次々と暴かれたのは2人の“本当”の経歴だった。

(後編につづく)

Kis-My-Ft2・二階堂高嗣、収録中にセクハラ発言!? 「エロオヤジ」「気持ち悪い」「キツイ」とファンドン引き

 Kis-My-Ft2の冠番組『キスマイ超BUSAIKU!?』(フジテレビ系)が10月22日深夜に放送された。この日のテーマは「すっぴんを恥ずかしがる彼女への対応」で、ゲスト審査員にはタレントの大久保佳代子、女優の山本舞香、ギャルモデルの華が登場した。

 はじめて“お泊まり”をした翌朝、「すっぴんを見せるのが恥ずかしい」と言う彼女に対し、どうフォローするのか試された今回。1位常連の藤ヶ谷太輔は、「恥ずかしがってる姿も含めていいね」とフォローしつつ、自身もひどい寝グセのままで彼女の前に現れて、「俺もありのままの姿で朝起きてみた」と笑顔を見せた。この対応で87点を獲得し、今回も見事第1位を獲得。

 続いて2位となったのは、最近絶好調の横尾渉。顔を隠す彼女に「恥ずかしいの? でも、あいさつはちゃんと顔見せてしないといけないんだよ」と注意し、「ちゃんと見せなさいよ」と、ほどよいSっ気を見せる。しかしそのあと、「メイクしてるマイコ(彼女)はキレイだし、すっぴんのマイコはかわいい。だから全然平気だよ」と優しく彼女を勇気づけ、73点を獲得。

 藤ヶ谷からは「最近、横尾さん優しい!」と驚かれていたが、横尾は「優しさっていうものを知ったんで」とニッコリ。一方、審査員の大久保からは「『あいさつはちゃんとしなきゃいけない』って、道徳的な正論っぽいこと言うのがイヤだな」と指摘されてしまい、山本も「Sっ気がちょっとムカつく」と苦い顔を見せる。ゲスト審査員の評価は散々だったものの、横尾はなぜか大爆笑だった。

 そんな中、この日の最下位となってしまったのは、二階堂高嗣。すっぴんを恥ずかしがる彼女に「昨日の夜、すっぴんより恥ずかしいの見たけどね」と下ネタをぶつけ、彼女が困惑していると、「え? 何思い出したの?」と急に真顔に。そして、「昨日一緒に映画見たとき、マイコが驚いた瞬間に飲み物が鼻から出たじゃん? 俺、そのこと言ってるんだけど」とニヤニヤ。「何思い出したの?」「うわ、マジ!?」と彼女をからかいつつ、「そんなマイコもかわいいけどね。すっぴんは、俺にしか見せちゃダメだよ」と、甘いコメントも添えていた。

 しかし、この対応への評価は25点。華は「キモいですね~」と拒否感を示し、山本も「言い方が気持ち悪い」とドン引き。大久保も「非常に気持ち悪い」「気持ち悪いの、本当に!」と、二階堂を酷評していた。ネット上でも、ファンから「二階堂さん、もはやエロオヤジだよ」「ニカちゃん、それセクハラ……確かにこれは気持ち悪い」「うわあ、その発言はヤバいって。キツイわ~」といった厳しいコメントが飛んでしまうのだった。

木村佳乃主演『恋する母たち』、有名人の不倫バッシング激化で「キャスティングに炎上しない工夫」も!? 

 柴門ふみ氏原作の人気コミック(小学館)を大石静氏脚本で映像化した金曜ドラマ『恋する母たち』(TBS系)が、10月23日に初回放送を迎える。同作は、恋に揺れるアラフォーの母親目線で、婚外恋愛を描くドラマ。有名人の不倫が大バッシングを浴びるこのご時世に、どこまで視聴者の共感を集めることができるのか、業界関係者らは放送前から熱い視線を送っているという。

 『恋する母たち』は、私立のエリート男子校に通う息子を持つ3人の母親たちを主人公に、それぞれの恋愛模様を女性側の目線から描く。木村佳乃、吉田羊、仲里依紗が恋に揺れる人妻を演じるほか、それぞれの夫役として、渋川清彦、おぎやはぎ・矢作兼、玉置玲央が、一方、恋のお相手役として、小泉孝太郎、磯村勇斗、阿部サダヲが出演する。

「過去には『昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜』(フジテレビ系、2014年)や『あなたのことはそれほど』(TBS系、17年)に代表されるように、不倫をテーマにしたドラマが大ヒットすることは珍しくありませんでした。しかし、競泳の瀬戸大也選手やアンジャッシュ・渡部建、東出昌大など、大物有名人の不倫スキャンダルが相次いで勃発し、炎上が激化する中、『恋する母たち』が視聴者にどう受け止められるのかは未知数。今なら『フィクションだとしても不愉快』などと言われかねません」(テレビライター)

 しかしその半面、『恋する母たち』には、キャスティング面で“炎上回避”の工夫がなされていると、前出のテレビライターは指摘する。

「不倫をテーマにしたドラマに、私生活で夫婦の不和がささやかれている女優がキャスティングされると、それだけで炎上の火種になる。しかし、木村は、夫・東山紀之との不仲説を聞いたことがありませんし、加えて仕事と家庭を両立する良妻賢母のイメージも強く、好感度がとにかく高い女優。一方、仲も夫・中尾明慶とのおしどり夫婦ぶりがよく知られていますし、吉田は独身という立場です」(同)

 また、母親目線で不倫を描くことにより、最初から女性視聴者をターゲットに絞っている点には、ヒットの予感も感じさせるという。

「コロナ禍のステイホーム期間により、家庭内で夫と過ごす時間が増え、その振る舞いに不満を募らせる女性は案外多いと聞きます。そういった層に、『恋する母たち』は大いにウケるのでは。逆に懸念点としては、 恋のお相手の男性陣が、いまひとつ華のある俳優ではないところでしょう。恋愛ドラマでは、男性登場人物による“胸キュン”シーンが女性視聴者の間で話題となり、SNSが盛り上がることで結果的に視聴率につながるという展開も期待できるのですが、特に小泉と阿部がその対象になるかというと難しいかもしれませんね。地味な視聴率推移で終わってしまう可能性もなきにしもあらずだと思います」(同)

 SNSなどでは「不倫ドラマって何だかんだ人気だよね」などと期待を寄せる声が多数見受けられる一方、「見事にコケそう」「息子がいるという設定に、まず心が痛む」などネガティブな意見もちらほら。初回の視聴率が今から楽しみだ。