整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します!
100均の収納グッズを紹介する当企画、今回はダイソー「超強力 両面テープ」を取り上げます。こちらは、SNSで話題の「魔法のテープ」と同じアクリル系粘着テープの“100均版”。
しかし「魔法のテープ」に関する情報は多すぎるので、見飽きた方にも届くように[1]類似品との比較と定番の使用方法[2]100均アイテムと併せて使う収納アイデアの2回に分けてお届けします。
「魔法のテープ」はこんなにある!

写真上はすべて、魔法のテープといわれている話題の「アクリル系粘着テープ」です。
豊富な種類の中から何を選んだら良いのかわからない方に向けて、ブームの火付け役となった代表的な2商品と、本家の商品、そしてそれらと比べても問題なかったダイソーのアイテムを紹介します。
[ブームの代表アイテム]「魔法」と「OTOKU」

まずは、WEBメディアやSNSで話題の「魔法」から!
Amazonで「魔法のテープ」と検索すると、横幅3cmの透明テープがたくさん出てきます。特にAmazonで上位の「OTOKU」(680円/税抜)と「魔法」(980円/税抜、幅3cm×厚み0.2cm×長さ1Mタイプ)を用意しました。何社かのテープを使っていますが同じ商品だと思います(商品説明、問い合わせ先等は不明です)。
これらの他粘着テープとの違いは「防水」面。水回りにも活用できるとあって話題になったよう。粘着力に関しては、手にとった瞬間から感じます。
[本家]3M「スコッチ 超強力 なのに あとからはがせる両面テープ」

アクリル系粘着テープの本家といえば、3M(スリーエム社)の「スコッチ 超強力 なのに あとからはがせる両面テープ プレミアゴールド」(547円/税抜)です。2015年に発売された、超強力両面粘着テープの「JIS 規格(JIS Z1541)」の1種2号に分類される規定商品。ネジやピンの代用に開発された、「きれいに剥がすことができる」特性を持ちます。
これら「3M」と「魔法のテープ」と比較しても遜色ない商品が、ダイソーの「超強力 アクリルフォーム両面テープ」です。
ダイソー「超強力 アクリルフォーム両面テープ」透明タイプ(100円/税抜)です。セリアにも「超強力 アクリルフォーム両面テープ」があり、どちらも「JIS 規格(JIS Z1541)1種1号」と記載された国産品。JIS Z1541とは、接着力、耐熱性などを規定しています。ただ、ダイソーのほうが一回り大きく作られていたので、今回はこちらをおすすめ。対象物との接着面が広いほうが落下しにくくなるからです。
ダイソーと、「魔法」、3Mのアイテムを手で触ってみると、粘着力は「魔法」が圧勝。しかし、接着が強すぎると、剥がすときに壁や対象物にダメージが加わるのが不安でもあるので、いつか剥がす予定のある物なら、3Mの接着力に近く、JISの規格が1ステージ高い「ダイソーでもOK」と感じました。逆に、剥がしたくない物は「魔法」が◎。
ダイソー「超強力 アクリルフォーム両面テープ」と、「魔法」「3M」をスペックで比較してみました。(※表図はこちらで拡大表示できます)
|
魔法のテープ |
ダイソーのテープ |
3Mのテープ |
| 価格 |
980円(税込) |
110円(税込) |
547円(税込) |
| サイズ |
横幅3cm×長さ1M |
横幅1.9cm×長さ1M |
横幅1.5cm×長さ1M |
| テープの厚み |
厚さ2mm |
厚さ1mm |
厚さ1mm |
| 荷重の目安 |
600g |
ガラスどうしの場合 約940g |
450g |
| 水で粘着性を回復 |
できるが、接着力が弱まる |
× |
× |
| 剥がしてものり跡がない |
○ |
○ |
○ |
| 壁紙・塗装面・樹脂加工面への使用 |
使わないほうがいい
(マスキングテープ付き) |
使わないほうがいい |
使わないほうがいい |
| 柔軟性・耐久性・振動性 |
○ |
○ |
○ |
| 規格 |
不明 |
JIS「JIS Z1541」1種1号 |
JIS「JIS Z1541」1種2号 |
| 素材 |
アクリルゴム |
アクリルフォーム基材 |
ポリエチレンフォーム基材 |
次に、魔法のテープの「定番の使用例」を実例で紹介。全てダイソー「超強力 アクリルフォーム両面テープ」(以下、ダイソーの魔法テープ)で試しています。★3つを最高評価として、採点&レポートしてみました。
壁や家具の突っ張り棒の「落下防止」対策は定番の使い方。
ただ、壁紙、ペンキ類、フッ素などの樹脂加工品を剥がす恐れがあるため、マスキングテープを貼ってから使いましょう。特に「魔法」は粘着力が強すぎて、壁紙が剥がれたというレビューが目立ちます。壁紙を剥がさないよう、マスキングテープで下地を必ず作りましょう。
[使用例2]ラグやマットの「ズレ防止」:★★★
ラグやマットの「ズレ防止」に滑り止めとして使う場合は、そのまま使っても大丈夫そう。洗濯の時に外す必要があるラグなら、コスパ的にもダイソーのほうが使いやすいですね。
床に散らかる配線コード、電源タップなどを固定できます。とくに、パソコンやテレビ、車などの結束バンドやコードフック、マグネットが使えない場所に大活躍。電源タップやルーターなどのゴチャゴチャにおすすめです。
[使用例4]画鋲やネジを使わない壁面収納:★★★
化粧板のドアに、120gの湿度計を「ダイソーの魔法テープ」でピタッと密着。
「魔法」は壁紙が剥がれるほどの粘着力ですが、ダイソーならそこまで強烈なパワーを持ちません。湿度計の壁面収納なら、ダイソーで十分!
[使用例5]家中の家具や建具の補修に:★★
隠し釘で固定されていた巾木を「ダイソーの魔法テープ」で補修できました。これまで、木工ボンドや瞬間接着剤と試したものの失敗ばかり。ボンドを使って失敗する前に、まずはこれで補修のテストをするのがおすすめ!
窓際にガラス雑貨を飾りたかった筆者の悩みも、「ダイソーの魔法テープ」で解決できました。ただし、接着の対象物が平面同士であることが重要です。底面にぎっしりテープを貼って、固定しました。
[まとめ]
人気の「魔法のテープ」ですが、接着が強すぎて壁紙やペンキが剥がれるリスクがあります。また、着脱や交換の多い物をつける必然性も全くないので固定や補修程度の活用法なら、ダイソーの「超強力 アクリルフォーム両面テープ」で十分と感じました。
次回は、100均アイテムと「ダイソーの魔法テープ」を併せて使う収納アイデアです。