7MEN 侍・今野が「木村拓哉はアンパンマンより上」と熱弁、少年忍者は「ジャニーさんが言いそうなこと」紹介【ジャニーズJr.チャンネル週報】

 ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、少年忍者(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、10月1日~7日公開の動画をチェックします!

7 MEN 侍・今野、木村拓哉は「人間じゃない」「アンパンマンより上」

 2日にアップされたのは「7 MEN 侍【ジャニーズエピソード】木村さん相葉さん永瀬くん…語らせてください!」。今回は「ジャニーズエピソードトーク王」と題し、7 MEN 侍の6人がジャニーズの先輩・後輩たちとのエピソードを語る企画。カードに書かれた指定の人物について、サイコロを振って出た目のメンバーが話す流れになっている。お題の人物は、HiHi Jets・井上瑞稀、美 少年・岩崎大昇というJr.仲間たちのエピソードが続き、その後はなんと大先輩・木村拓哉に決まった。

 過去の動画でも大の木村好きを公言してきた今野大輝は、拍手しながら立ち上がり、「運命、運命! 運命、ターン!」と大興奮。サイコロが一瞬、今野で止まったかと思いきや、カメラの脚立に激突して矢花黎の目に変わってしまった。すると、今野は佐々木大光や菅田琳寧に向かって「お前らが前出たからだよ、今!」と、ブチギレ。

 気を取り直して、矢花は今年2月に行われたソロコンサート『TAKUYA KIMURA Live Tour 2020 Go with the Flow』を今野とともに見に行ったと明かした上で、「Snow Manの皆さんとかも見学に来てて。見学のメンツすらもスゴい人たちばっかみたいな感じで見学させてもらって。ちょうど知り合いのマネジャーさんがいて。『今野、好きなんでしょ?』って。『ちょっと待ってて』って言って、偉大な先輩たちの中でJr.のこんな2人が挨拶させてもらえるってなって。話し終わった後に『ちょっとカメラ』って、木村さんのほうから、写真を撮ってくださって。僕らと。本当にそのライブとかでも、やっぱ振り返るだけで歓声が上がって。こういう人を本当に“スター”って言うんだなと思って。スゴい感動しました」とエピソードを語った。

 今野が「コンサートで……っていうのも、俺が話したかったの。マジで」と悔しがると、矢花は「泣いてたもん。1曲目ぐらいから」と、公演中の様子を暴露。本人も「もうホント、うるっと来ちゃって。もうホント、レベルが違うんだよね。もうホントに、人間じゃないの。“神”っていうレベルだから。神レベルなの。俺、ホントに3歳の時から本当に尊敬してて。アンパンマンより上なのよ!」と熱弁。あこがれのヒーローと至近距離で会話ができ、一緒に写真を撮れたことは、今野にとって人生の財産となる思い出になったのだろう。

 このほか、SixTONESメンバーは“タイプ別のアニキ肌”だとわかる交流話や、Snow Man・目黒蓮との舞台共演裏話、King&Princeの永瀬廉は、佐々木、美 少年・岩崎、HiHi Jets・高橋優斗の「にぃに」だというエピソードも。また、Travis Japan・松田元太がテーマになった際は、佐々木が「たぶんね、あんまり誰も知らないと思うけど。俺、一回ジャニーさん(ジャニー喜多川前社長)に……」と切り出し、自分と菅田、今野、松田、Travis Japan・松倉海斗と「グループ組んでみなよ」と言われたと、振り返った。

 当時、松田と松倉とはファミリーレストランで話をしたといい、「Travisに入る前だよね」(今野)「で、(2人はその後)Travisに入って。俺らは今に至る」(佐々木)と告白。どんな話し合いの結果、ユニット化されなかったのかは言及しなかったものの、矢花らは初耳だったのか、「へぇ~!」と、驚いていた。タイトルにジャニーズタレントの名前も入っているため、再生回数は9日時点で35万台と、いつもよりハイペースで伸びている。

 7日の動画は「少年忍者 【ジャニーズあるある】ジャニーさんの言いそうなこと!」(再生回数は9日時点で18万台)。企画は「少年忍者的!あるあるラリー!!」で、参加メンバーは青木滉平、安嶋秀生、内村颯太、豊田陸人、平塚翔馬、檜山光成、深田竜生、元木湧の8名。川崎皇輝が不在のため、進行役は珍しく深田が担当している。天然なキャラクターで知られる深田は、冒頭から台本を丸読みするほど初々しい司会ぶりを見せたが、毎週更新の「Jr.チャンネル」において、こうした挑戦的な振り分けは大事だろう。

 そして、最初の“あるあるネタ”のテーマは「コンサートに必ず持っていくもの」。アイロン、メモ帳、ワックス、ファンデーション……とラリーが続く中で、筆者が個人的に気になったのは、深田が挙げた「爪切り」だ。周囲がアウト判定するかと思ったものの、“あるある”なのかすんなりスルー。誰一人として疑問の声を上げず、「こんな理由で……」といった補足もしなかったあたり、彼らにとって爪切りを現場に持ってくることは当たり前なのかもしれない。おそらく、踊っている時に引っ掻いて、周りのJr.を傷つけてしまわないように……という事情なのだと推測できるが、あらかじめスタッフから指示を受けたのか、それとも暗黙のルールで持参しているのかなど、できれば何かしらの詳細コメントが欲しかったと感じたのは、筆者だけだろうか。

 その後は「女子が喜びそうな一言」「小学校の時、好きだった行事・イベント」「学校の先生がよく言うこと」のお題を経て、ラストは「ジャニーさん(ジャニー喜多川前社長)が言いそうなこと」を答えていくメンバー。「言いそうなこと」であって、彼らの実体験とは限らないが、「君、ごはん食べたの?」「これでコンビニ行ってきなよ」「YOU、本当に高校生?」とのフレーズに、周囲は「あるある!」と、即座に反応していた。中には、「鈴木くん、鈴木くん、あっ! 佐藤くん!」と、可愛らしい言い間違いの再現も。また、内村いわく、ジャニー氏は「少年忍者、みんな合わせて何人じゃ?」というダジャレを「ずーっと言ってた」とか。こういったジャニー氏の話をする8人の目は輝いており、どのテーマよりも楽しそうだ。目標の3周をクリアし、「ジャニーさん、ありがとう!」(元木)「ジャニーさんのおかげ!」(平塚)と感謝する姿も、非常に微笑ましかった。

 1日の動画は「Travis Japan【無音ダンス】『Lock Lock』音楽なしでシンクロできるか?」。ダンススキルが高いグループとして知られているTravis Japanが、途中から“音楽なし”の無音状態で誤差のないように踊りきる企画にチャレンジ。「Jr.チャンネル」では、過去に「HiHi Jets【無音ダンス】バラバラで踊って合わせられるか!?」(7月5日)「美 少年【無音ダンス】音楽なしでも踊れます!」(8月15日)も公開されているが、“正確にリズムを刻めるかどうか”が求められる撮影とあって、2組のメンバーとも苦戦していた。

 Travis Japanは、オリジナル曲「Lock Lock」で挑戦。本番前は、振付師の一面も持つ吉澤閑也が「大丈夫でしょう。Travis Japanなんで、余裕っすよ」と宣言したほか、川島如恵留も「普段、メンバーで振り入れやる時とかは、基本、僕がリズム出してるんで。まぁ、まぁ、大丈夫でしょう」と、豪語。「僕がリズム出してるんで」の部分は、指パッチンをしながら話しているのだが、これが後に川島の“悲劇”を生むことになる。実際に始めてみると、驚くほどピッタリ踊る人、どんどんズレていってしまう人……と、明暗分かれる結果に。最終的にメンバーにイジられまくり、“サムい一発ギャグ”の罰ゲームを受けるハメになったのは誰なのか、ぜひ動画でチェックしてほしい。

 そんなこの動画は、一度アップされるもすぐに非公開となり、あらためて投稿するというドタバタな展開となった。1日の午後8時15分、「Jr.チャンネル」のTwitterアカウントが「本日20:00アップ予定の動画が少々遅れております。申し訳ありませんがもうしばらくお待ちください」と、ツイート。これより前に一部ファンは動画を見れたそうで、リプライ欄には「2回目見ようとしたら消えてた……」「さっき動画が見れたのは幻覚だね」「今、見終わりましたが……あれはマボロシ?」「見終わったけど、さっきのはなんだったんだろう……」「どうかお蔵入りはやめてください」「アップされたの見ちゃった。また上がるの楽しみにしてます」といったコメントが寄せられていた。

 そして、午後9時12分に「動画更新」を報告。最初の動画を視聴していたファンの書き込みによれば、編集後は一部シーンのテロップが変わったほか、概要欄に美 少年とHiHi Jetsの無音ダンス動画のリンクが追加されていたという。定時に配信するも、細かいミスや不足している点に気づき、一度取り下げて急ピッチで手を加えたのだろう。こうして、いつもより1時間遅れで上がった今動画の再生回数は9日時点で72万台と、順調に伸びている。

 4日に更新されたのは「HiHi Jets【僕たちの価値観】メンバー愛を検証する!」(再生回数は9日時点で24万台)。今回は、1人1回ずつ親になり、メンバーの価値観を予想して答えるという企画にチャレンジしている。正解すれば1ポイントで、最下位のメンバーは“みんなに喜んでもらえる差し入れ”を持ってくるシステムに決定。これは、「【初ドライブ企画!?】のはずが…ドッキリで笑けた」(9月20日配信)で作間龍斗がかき氷機を持参した回がきっかけとなっているのだが、筆者としては激マズドリンクを飲むなどの定番の罰ゲームよりも、こういったポジティブな形式は新鮮味があって良い試みだと感じた。いつも積極的に意見を出し、自分たちでルールを提案しつつ収録に臨んでいるHiHi Jetsらしい取り組みだろう。

 最初の親は高橋優斗で、お題は「どうしても食べたいラーメン店。待てる行列は何分?」。当人は「並ぶの大っ嫌い」だそうで、その情報をもとに4人は「20分」(作間&猪狩蒼弥)「60分」(橋本涼)「1時間」(井上瑞稀)と記入していた。しかし、実際のところは「10分」で、全員ハズレ。自分自身はどれぐらい待てるかというと、井上は最長の「3時間」と答えており、この問題だけでも、それぞれの物事に対する考え方の違いが明確に分かれていた。以降も「スーパーで2人分の夕食を作るための買い物。でもちょっと買いすぎた…いくら?」「返信遅いな…メールでメッセージ送信後何分経過している?」と、具体的な設定ありきで進んでいく。終盤では橋本の言動に振り回され、現場が大盛り上がりする一幕もあった。

 今回のように、価値観がテーマの場合は、かなりパーソナルな部分が見える企画とあって、ファンからは「HiHi Jetsとはいえ、価値観がみんな一緒ってわけではないんだなと実感した」「みんなの価値観を知れて面白かった。瑞稀くん、行列で3時間も待てるんだ」「出題者に回答を寄せるだけじゃなくて、ちゃんとほかのメンバーの価値観もわかって面白かった」と、好反応が上がっている。ただ……正直に言うと、HiHi Jetsによほど興味がない限り、最後までじっくりと視聴するのは、なかなか厳しい動画かもしれない。冒頭に例題も入るため、失礼ながら筆者は3問目ぐらいで飽きてきてしまい、14分通して見終わる前に集中力が切れてしまった。

 ちなみに、最後に猪狩が「(価値観は)合わせる必要があるものではない」「見てる人、わかってほしいのは感覚っていうのは統一する必要はない。違いを楽しんでいただきたいなと思います」とコメントしているのだが、このフォローを入れたことには拍手を送りたい。

 美 少年の動画は、通常分の「【ダンス動画】Super Boys(dance ver.)」と、企業のプロモーション「【アレンジ中華まん】超簡単で美味しいレシピ」の2本が公開されている。3日配信のダンス動画で、美 少年はオリジナル曲「Super Boys」を披露。扇子を使ったパフォーマンスが特徴的だが、ステージに立つ時のような衣装姿とは違い、ラフな私服でのダンス映像は、貴重だろう。ファンからは「個々の振りがじっくり見られるから『Super Boys』の定点動画はうれしい」「美 少年のみんな、ダンスがうまくなってて感慨深い。努力してるんだね!」「『Super Boys』のダンス動画、めちゃめちゃ楽しみにしてた! 何度見てもみんなカッコよすぎ」「美 少年は、誰がセンターでも違和感がない。ダンスも、見せ方も確実に上達していて、未来が明るすぎる」と、絶賛のコメントが多く上がっている。

 2本目(5日配信)は、山崎製パン株式会社とのコラボレーション動画で、6人が「中華まんの具たっぷりシリーズ」の簡単アレンジにトライしている。那須雄登が「塾の帰りによく食べた」と同商品に関する思い出を振り返ると、佐藤龍我が「俺も塾の帰り食べたなぁ」と便乗。佐藤といえば、どちらかといえば天然な言動が多いキャラクターだけに、那須が「塾行ってたん?」と聞き返したほか、テロップでも「塾で学んだ知識どこいった?」と、ツッコまれていた。

 今回はスタッフが事前に考えたアレンジレシピを1人ずつ作るとのことだが、過去の経験を踏まえて嫌な予感がしたのか、浮所飛貴は「ちょっと待って」「YouTubeのスタッフさんってそんなに優しい? これ大丈夫?」と疑問視。この意見に対し、那須は「企業さんとのタイアップの時、結構優しい」と、“大人たち”の裏事情をぶっちゃけていたのだった。なお、調理シーンでは、料理が得意な岩崎大昇が立ち会い、メンバーのサポートに回っている。再生回数は、1本目が24万台、2本目は23万台(9日時点)。

 

「オヤジ社会で頑張るオバサン」を大演出! 小池百合子、ベストセラー『女帝』に見る「ホステス脱却」の技巧

 女性は正義感が強くて欲や利権に流されない!? そんな思いを有権者は抱えているのだろうか――。7月の都知事選で圧勝した小池百合子。彼女はなぜ人気があるのか、今後もその人気は続いていくのか。百合子の生い立ちから政界での立ち回りについてを追ったノンフィクション『女帝 小池百合子』(石井妙子著/文藝春秋)にハマった女性3人、A(28歳・墨田区在住)、B(39歳・豊島区在住)、C(35歳・杉並区在住)が、なぜ百合子が気になってしまうのかを分析する。

(前編:魅せられた女たちが語る、ベストセラー『女帝』座談会

ホステス路線からオバサン路線に鞍替えした?

C 百合子って政界に入ってからは、権力者に取り入ることで“上”にあげてもらってきたんだよね。新進党時代は、党首の小沢一郎のポスターを撮影する際に眉毛を整えてメイクしてあげたり、自民党時代に小泉純一郎が首相になると、小泉と結婚説が出るほど仲よくなったり。率先して権力者の“妻”みたいに振る舞うことにビックリしたよ。『女帝』で、「彼女の立場は、やくざの世界でいうところの『姐さん』や」という言葉がある。

B ホントにホステス業がうまいよね。面白いのは、初めて選挙に出た時は「私はミニスカートとハイヒールで戦う。タスキをしたり、ズボンや平べったい靴を履くようなダサイ格好はしない」「オバタリアンと一緒にされたくない」と、暗に土井たか子をバカにしてたのに、自分が60代半ばになってホステスができないと悟ると、緑のハチマキを巻いて急にオバサン側になって「もう女は聞き分けがいい、使い勝手がいい、なんて言わせない!」と言い出したところ。「居場所はここだ!」とみつけたんだろうね。セルフプロデュースの切り替え方もタイミングも絶妙!

C その場その場で自分の立ち位置を押し上げてくれる人を見極めて、身の振り方を考えてるよね。だから石原慎太郎に「大年増の厚化粧」と揶揄されたときに、おばさん側に回ったほうが得だと考えた。顔のアザのことも、46歳で子宮筋腫のために子宮摘出手術を受けたこともおばさんの同情を引くための道具で、「それでも頑張る百合子」を演出している感じがするんだよなぁ。

B 使えるものはなんでも使ってるね。アスベスト問題では、被害者がたこ焼き屋を経営していると知ると「そのお店なら知ってる」と答えて場をなごませたり(2005年)、築地の移転問題では「母親がエジプトで日本料理店を始めて母からファクスで頼まれて食材を買い出ししていた」「築地には私、大変お世話になってたんです」と言ったり(17年)、ちょっとした小話で関心を引いて、イメージアップをしようとする。

C ちゃんとした政策を説明するよりも、そういう親しみのあることを言ったほうが人の心をつかめるんだろうね。ヒョイヒョイとやってきて都知事までなったけれど、本書を読むと何も政策がないことがわかったよ。

A なんだか、心理学を勉強したほうが政治家になれそう……。

B この本を読んで、マスコミはチョロいなと思ったよ。経歴のウソも、壮大なウソのエピソードも、無計画な政策もまったく問題視されずに駆け上がってこれた。百合子も、そう思っているんじゃないかな。

A 私も、この本を読んでマスコミはよくないと思った。本当にカイロ大学を卒業しているのか誰も調べない。百合子が語る鉄板エピソードに、飛行機事故を2度も回避できたという“強運物語”があるけど、そもそもその時期に事故はなかったとか、その日にフライトはなかったとか、ちょっと調べればわかるウソ。なのに、ホラ話を続けるのは、どうせわからないだろうと、テレビ業界や視聴者をなめているからだよ。

C そうそう。16年の都知事選で、対抗馬でがんサバイバーの鳥越俊太郎のことを街頭演説で「病み上がりの人」と言って、それがテレビでも流されたのに、テレビ番組の討論会でそのことが指摘されると、「いいえ、言ってませんねえ」と言い切っちゃう。それも「どうせ視聴者は真剣に見ちゃいない」と思ってるからだろうね。

A 結局、テレビの視聴者は、小綺麗な女性が男相手に頑張っていれば、それだけで盛り上がる。百合子自身には興味がないんだよ。百合子をここまで増長させたのは、いったい誰なんだろうと考えると、つらいな……。

B 女ってどうでもいいと思われてるんだね。だから、百合子はここまで放置されてしまった。実際、私自身もそう思ってたし。百合子じゃなくてもいい。女だったら誰でもいい。ただ男がトップにいる構造は見たくない。男に幅を利かされるよりも、女性に頑張ってほしい。そう思ってた。そういった気持ちを、百合子はうまく利用してきたんだなって、ようやく気づいたよ。

A そういう気持ちで百合子に票を投じている人は多いと思う。「築地女将さん会」のメンバーも「小池さんは環境大臣もしているから、さすがだって思ってた。女性だから正義感が強くて男の人と違って欲や利権に流されないんだろうって」「女の人が嘘をつくなんて。私、思わなかった⋯⋯」と言っていたね。

C 私もそう。百合子に対して悪いイメージはなかった。政策がからっぽでも、ファッションやメイク、話術でいいイメージがあった。それともう一つ、敵を自分でつくって攻撃するのもうまい。非常事態宣言を出す出さないで安倍晋三を敵に回したとき、生き生きしてた。

B 私もあのときは「百合子、頑張ってる」と思ったもん。

C 結局、女がトップに就いたとしても後ろで操っているのは男。政治の世界で女性はイメージアップの材料で、女性大臣を立てるのも男の言うことを聞くからなんだね。本書でそれがわかってしまって、本当に虚しいよ。

B 昔より女の政治家は人数こそ増えたけど、「女ならイメージがいい」という理由でポジションが与えられてるだけだったね。任されていることも、男がやりにくい仕事を“特攻部隊”としてやらせてるだけ。使い捨てできるコマ。そう考えると暗澹たる気持ちになるよね。

A 百合子がまた今後4年間も東京都のトップだよ。しかもぶっちぎりで再選。『女帝』は百合子になんのダメージも与えなかったってこと? 書店で売り切れが続いていたけど、実際に読んでる人は多くなかったのかもしれないね。

C でも、それまで卒業証書をはっきりと見せてこなかった百合子が、都知事選ギリギリ前の6月15日に、卒業証書と卒業証明書の原本を公開したから、ちょっと弱ってるのかと思った。以前の百合子なら、会見で疑惑を問いただされても、「なぜ今さら見せなきゃいけないんですか」とつっぱねてたはず。今回はヤバいと思ったのかな? 世間が「イメージに踊らされるのはもうやめよう」という空気になってきているのを察したのかもしれないね。

B 16年の公約「7つのゼロ」をほとんど果たしていないことが、世間にバレてると察したのかも。さすがの百合子も、弱ってきた?

A 百合子は絶対、東京オリンピックを開催したいから、今回の都知事選はなんとしてでも当選したかったと思うんだよね。そこで本書が出て風向きが危ういと悟り、非があることは認めて「それでも私を支持してください」と言いたかったのかも。

B オリンピックは百合子にとっちゃ、最高のステージだもんね。どんな着物やコスチュームを着て登場しようか、そればっかり考えてると思う(笑)。

C そういえば、環境大臣時代、水俣問題にもアスベスト問題にも無関心なのに「大臣の大FUROSHIKI」(06年)というイベントに参加して、オリジナル風呂敷を披露したね。レジ袋や紙袋ではなく風呂敷を使いましょう、という活動らしいけど、百合子らしい発想。自民党の女性議員は、「実効性を無視し人が手をつけてないことをやりたい、というお気持ちが強い」と百合子の性質をコメントしてた。たしかに、実効性ないよね。「東京アラート」も、「はい?」って感じだったし……。コロナ禍で生活が脅かされている人が増えてる中、お得意のパフォーマンスだけでは通用しなくなってきたと思うよ。

A もしかしたら都知事なんて本当は誰でもいいポジションだったのに、コロナやオリンピックがあって、百合子に負担がかかりすぎているのかもしれない。本来はこんなに頑張らなくても、打ち水したりコスプレしたり、キャッキャしてるだけで済んだのかもね。

B これまで百合子はお遊び担当だったけど、今は遊べる状況でないよ。世間的に、百合子を笑う余裕がないからね。

C 百合子を笑える時代はいい時代なんだね……。これから百合子は、また新たな武器を手に入れるのかな。

B 政治に興味がなかったけど、『女帝』を読んで政治の読み解き方を教えてもらえたように思う。その点は、百合子に感謝だよ!

吉高由里子と二宮和也の仲が良すぎる!? 「お前」呼びでタメ語の口喧嘩

俳優・吉高由里子と嵐・二宮和也の仲の良さが話題になっている。

 吉高は10月8日放送の『VS嵐』(フジテレビ系)に、映画『きみの瞳が問いかけている』の番宣のため、横浜流星、田山涼成、坂ノ上茜、岡田義徳らと共に出演した。

 坂ノ上は吉高の所属事務の後輩で、初めて吉高にあった際、吉高は朝にも関わらず「おはよー! 朝だー!」と叫んでいたとのエピソードを披露。すると、番組進行役のアナウンサーが、吉高と映画『GANTZ』や『検察側の罪人』で共演している二宮に<そういうタイプなんですか?>と話をふる。二宮は<いや、タイプですね、本当に>うなずくと、吉高から「もっといい話」をするようにとのクレームが。

 ここから、吉高と二宮のバトルが勃発する。二宮は<とにかく、人に愛されるんですよ>と吉高の魅力を語りながらも、結局は<『このセリフ言えない。言って~』って…俺に>と、おちゃらけたエピソードを披露。これに怒った吉高は<なんでそういうことしか言えないの。もっとあるじゃん!>と食って掛かるが、<そんなことしかしてないんだよ、お前は!>と二宮から突き返され、スタジオは笑いに包まれた。

 吉高と二宮は複数回の共演経験から、お互いに気心の知れた仲のようだ。2018年に吉高が『VS嵐』に出演した際も二人は仲睦まじい姿を披露したが、当時の二宮はまだ独身だったため、二宮ファンからは吉高に嫌悪感を示す声や、熱愛の噂も噴出したほどだった。

 しかし現在の二宮は既婚者であるため、吉高とのやり取りも「面白すぎる!」「兄妹みたい」と、安心してみていられるファンが多かったようだ。

 一方で、最近の吉高由里子は違うジャニーズタレントのファンから牙を向けられる事態に発展している。吉高と関ジャニ∞・大倉忠義の復縁説が再燃していたためだ。

吉高由里子の「食へのこだわり」が物議
 吉高由里子と大倉忠義の熱愛が週刊誌で報じられたのは2016年7月。その後、一緒に海外旅行に出かける姿などが撮られたものの、2018年9月に破局が報じられた。

 しかし、10月4日放送の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)での吉高の発言が、大倉ファンの間で「復縁を匂わせている」として物議を醸す。

 番組で好きな異性のタイプを聞かれた吉高は、<食べ物が好きな人>と回答し、<シェフとかいいですね!>と、美味しい食事が好きな人であることが大事だと明かす。彼女自身も食には強いこだわりがあるそうで、仕事の合間にラーメン屋さんに1時間並んだとのエピソードも披露した。

 奇遇にも、大倉も食へのこだわりがあるタイプで、料理上手として知られている。さらに、以前テレビ番組で「ラーメン屋さんに1時間並んだ」と話していたことがあり、ネット上では大倉のファンから、「吉高由里子は匂わせをやめろ」「まだ付き合っているなら公表してほしい」といった声が噴出している。

 ただ一方、同番組で吉高は苦手なタイプとして「せっかちな人」を挙げていた。ファンなら知っていると思うが、大倉は関ジャニ∞きってのせっかちな性格だ。今年7月の『関ジャニ∞クロニクルF』(フジテレビ系)では、パソコンの苦手なメンバーの遅い動作に大倉が耐えられず、「せっかちすぎる」とのツッコみを受けていたことも記憶に新しい。

 吉高の好きなタイプが「食が好きな人」というだけでは、大倉との復縁の根拠としては薄そうだ。

カテゴリー: 未分類

吉高由里子と二宮和也の仲が良すぎる!? 「お前」呼びでタメ語の口喧嘩

俳優・吉高由里子と嵐・二宮和也の仲の良さが話題になっている。

 吉高は10月8日放送の『VS嵐』(フジテレビ系)に、映画『きみの瞳が問いかけている』の番宣のため、横浜流星、田山涼成、坂ノ上茜、岡田義徳らと共に出演した。

 坂ノ上は吉高の所属事務の後輩で、初めて吉高にあった際、吉高は朝にも関わらず「おはよー! 朝だー!」と叫んでいたとのエピソードを披露。すると、番組進行役のアナウンサーが、吉高と映画『GANTZ』や『検察側の罪人』で共演している二宮に<そういうタイプなんですか?>と話をふる。二宮は<いや、タイプですね、本当に>うなずくと、吉高から「もっといい話」をするようにとのクレームが。

 ここから、吉高と二宮のバトルが勃発する。二宮は<とにかく、人に愛されるんですよ>と吉高の魅力を語りながらも、結局は<『このセリフ言えない。言って~』って…俺に>と、おちゃらけたエピソードを披露。これに怒った吉高は<なんでそういうことしか言えないの。もっとあるじゃん!>と食って掛かるが、<そんなことしかしてないんだよ、お前は!>と二宮から突き返され、スタジオは笑いに包まれた。

 吉高と二宮は複数回の共演経験から、お互いに気心の知れた仲のようだ。2018年に吉高が『VS嵐』に出演した際も二人は仲睦まじい姿を披露したが、当時の二宮はまだ独身だったため、二宮ファンからは吉高に嫌悪感を示す声や、熱愛の噂も噴出したほどだった。

 しかし現在の二宮は既婚者であるため、吉高とのやり取りも「面白すぎる!」「兄妹みたい」と、安心してみていられるファンが多かったようだ。

 一方で、最近の吉高由里子は違うジャニーズタレントのファンから牙を向けられる事態に発展している。吉高と関ジャニ∞・大倉忠義の復縁説が再燃していたためだ。

吉高由里子の「食へのこだわり」が物議
 吉高由里子と大倉忠義の熱愛が週刊誌で報じられたのは2016年7月。その後、一緒に海外旅行に出かける姿などが撮られたものの、2018年9月に破局が報じられた。

 しかし、10月4日放送の『おしゃれイズム』(日本テレビ系)での吉高の発言が、大倉ファンの間で「復縁を匂わせている」として物議を醸す。

 番組で好きな異性のタイプを聞かれた吉高は、<食べ物が好きな人>と回答し、<シェフとかいいですね!>と、美味しい食事が好きな人であることが大事だと明かす。彼女自身も食には強いこだわりがあるそうで、仕事の合間にラーメン屋さんに1時間並んだとのエピソードも披露した。

 奇遇にも、大倉も食へのこだわりがあるタイプで、料理上手として知られている。さらに、以前テレビ番組で「ラーメン屋さんに1時間並んだ」と話していたことがあり、ネット上では大倉のファンから、「吉高由里子は匂わせをやめろ」「まだ付き合っているなら公表してほしい」といった声が噴出している。

 ただ一方、同番組で吉高は苦手なタイプとして「せっかちな人」を挙げていた。ファンなら知っていると思うが、大倉は関ジャニ∞きってのせっかちな性格だ。今年7月の『関ジャニ∞クロニクルF』(フジテレビ系)では、パソコンの苦手なメンバーの遅い動作に大倉が耐えられず、「せっかちすぎる」とのツッコみを受けていたことも記憶に新しい。

 吉高の好きなタイプが「食が好きな人」というだけでは、大倉との復縁の根拠としては薄そうだ。

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コメントなしの「即購入」はあり? メルカリで人気のオーバーオールを買い逃し、正規ルートで購入も大失敗したワケ


――2年で1,300万円以上溶かし、現在借金は●00万円の“買い物狂い”のライターが、苦しくも楽しい「散財」の日々を綴ります。

 その日、私はいつものようにメルカリパトロールをしていると、すごく素敵なオーバーオールに出会いました。

 商品ページには、モデルさんの着用画像が載っていたのですが、なんともこなれた印象。オーバーオールと言うと、おデブさんが着用しているイメージだったので、目から鱗がボロボロ落ちました。それまで「オーバーオールが欲しい」なんて思ったことがなかったのに、一瞬で購買意欲に火がついちゃったわ?

 しかし、問題は価格とサイズ感。私が見た商品は2万8,000円の値が付けられていました。中古で2万8,000円とは、なかなかなお値段ではありませんか。また、商品説明文も気になりました。

『丈が長かったので、8cm詰めました』

 と書かれていたのです。8cmって、かなり詰めてない……?

 出品者さんの情報によると、「身長158cm」「スニーカーを履いても足を引きずらない長さにカットしました」とのこと。私は163cmなので、ちょっと切りすぎな気がするよねえ? 2万8,000円も払って、手元に届いたらつんつるてんじゃねえ……。

 私は一度冷静になり、スマホの画面を閉じました。時刻は夜中の2時。明日起きたら、メジャーで測ってみるかあ。そう思い、眠りについたのです。

 しかし、翌朝。なにげなくメルカリを開いた私は、「ギャア!」と叫びました。う、売れちゃった……。なんのコメントもなく、2万8,000円のオーバーオールが売れてしまっていたのです。

「え、普通、こんなに高価なら値下げ要求とかされるもんじゃないの……??」

 「コメントもせず即買い」――それって、よっぽどこのオーバーオールが欲しかったってことですよね……? このオーバーオール、もしかしてすごく探している人がいる、名品なのでは……。

 私は興味本位でオーバーオールの名前を検索してみました。すると、すぐにお店のサイトに行き当たりました。件のオーバーオールは売り切れ状態。レビューを見ると、星5ばかりで絶賛されています。むむっ!? 「運よく買えました」「再販を心待ちにしていました」だって~~!? そ、そんなにいいものだったんだ……。

 ちなみにオーバーオールの価格は、3万9,600円。こうしてみると、2万8,000円という価格がとても良心的だったような気がします。

 私はすぐさまメルカリに戻り、オーバーオールの名前で検索をかけました。すると、ずらずらと「試着程度」の商品が出てきました。価格は4万円前後。手数料と送料を上乗せして出品されているようです。

 何度も言いますが、私は「欲しくなったらそれしか見えなくなる女」。なんの情報もなかったときには2万8,000円を払うことに渋っていましたが、たくさんの人の絶賛レビューを見てしまった今、4万円でもかかってこいやー! という状態でした。私は新品のオーバーオールをメルカリで購入。ふっ。安く買えなかったのは癪だけど、丈詰め問題を考えずにすむからいいわっ!

 数日後。オーバーオールが届きました。早速、着替えてみる私。ウンウン、このスミクロのシックな色味といい、ゆったりしたフォルムといい、大人のオーバーオールって感じでいいわあ♪ この……殿様の着物の裾みたいな丈感さえ除けば……。

 「丈が長い」というレビューはいくつか見ていましたが、激長。そのオーバーオールは、ずるずると足を引きずってしまう丈感でした。ズボンの裾を何cm詰めればいいのか、メジャーで測ってみました。えーと、8cmくらいかなあ。……ん? 8cm……? ってどこかで聞いたような……。

 そう、メルカリに出品されていたオーバーオールです。「丈詰め8㎝」。まさかの158㎝の方と脚の長さが一緒! あたし、脚短すぎない!? っていうか、8cm詰めたら、2万8,000円で購入できたあの商品とまるっきり同じものになっちゃうじゃない! それはイヤあ!!!!

 ウンウン考えた結果、私はお直し屋さんに持っていき「7cm詰めてください……」とお願いしました。なんかこう、まったく同じはイヤだったのです。

 しかし、数日後、仕上がったズボンを履いた私は愕然としました。ズボンが床につき、ずりずりと引きずってしまっていたのです。NOOOOOOOOOOOOO!!!!!

 結局、またもやお直し屋さんに持っていき、「2cm詰めてください……」と私。なにがなんでも8cmの丈詰めを避けたかった私は、結局、計9cm詰めたわけですが、届いてみたら今度はほんの少し短い印象でした……。

 ああ、バカバカ!! 最初から8cm丈詰めしてもらえば丈詰め料も浮いたし、イメージピッタリのズボンを履けたのにィ!!! くだらんプライドを優先した結果、微妙な丈感のオーバーオールを手に入れてしまったのです……無念!!

ママ友LINEグループを「通知オフ」に……「夫婦のいざこざ話」連発のママが面倒くさがられるワケ

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 コロナ禍において、一気に浸透したものといえば、リモートワークであろう。通勤がなくなったおかげで、満員電車などのストレスが軽減されたが、子どものいる家庭では、夫婦間の家事や育児の分担に関し、特に妻側の不満がこれまで以上に募るようになったという。コロナ離婚」という言葉まで生まれた昨今。ママたちのLINEでは、どのような会話が交わされているのだろうか。今回は、その一部を紹介する。

「旦那さんは会社に行っているの? 」探りメッセージにモヤモヤ

 奈々子さん(仮名)は、4歳になる男児を都内の保育園に通わせている。介護士として働いている奈々子さんは、コロナ禍でも子どもを預けて、出勤し続けたという。

「夫は、国や研究機関から依頼された調査を行うシンクタンクに勤めています。個人情報を含むデータを扱うため、緊急事態宣言時も時差通勤などを利用して、週に数回は出社していました。夫婦ともに変わらず働き続けていたので、夫婦ともにリモートワークとなったママ友からのLINEに、どう返信すればよいのか悩んでしまうんです……」

 奈々子さんは、結婚前までは通信販売を行う企業のウェブ部門で働いていた。

「出産後に育児しながらでも働けるように、介護士の資格を取得しました。そのため一時期は、友人たちとも疎遠になっていたんです。でも緊急事態宣言後に、以前、職場で仲が良かった3人で、LINEのテレビ電話機能を使って、久しぶりに近況報告をしました。それぞれ結婚や出産の時期は違いましたが、みんなママとなったので、グループチャットでは子どもの話題で盛り上がるようになったんです」

 奈々子さんはテレビ電話で、「『最近、夫婦仲が良くない』と、つい愚痴ってしまった」という。するとその後、友人Sから、グループチャットではなく直でメッセージが届くようになったそうだ。

「Sちゃんは、さりげなく『旦那さんは会社に行っている? 』と聞いてきたのです。『今は出社をしている』と伝えると、『この前は夫婦仲が良くないって、言っていたけれど、今はどう? 』とか、『休みの日にずっと一緒にいると息が詰まらない?』と、やたらと夫婦仲について知りたがるようになりました」

 このようにコロナ禍では、夫の出社やリモートワークについて、ママ友同士で話題になることが増えたという。

「さりげなく夫婦仲には触れず、子どもについての話題だけを返信すると、そちらは既読ついているのにまったく返信なし。しばらくこちらからも連絡をしなかったら、『SNSを見ているけれど、旦那さんと〇〇に出かけたんだね』などと、夫婦仲について探りを入れるようなメッセが来たんです。思わず、もう一人の友人に、Sちゃんからメッセージが来ていないか聞いてみました。すると、そちらにも旦那さんが出社しているか確認するようなメッセージが届いていたようなのです。どうやらSちゃんの旦那さんは、3月からずっとリモートワークで、年内はずっと在宅勤務。派遣社員で働いていたSちゃんも、コロナで契約が終了になって家にいるため、四六時中夫婦一緒の生活に、ストレスが溜まっているようでした。夫婦仲も悪化しているかもしれませんね」

 リモートワークという想定していなかった事態で、長時間夫が家にいるようになり、一人になれる時間がなくなったというママも少なくないだろう。しかし奈々子さんは、「Sちゃんは同じような境遇の友達と、夫の愚痴を言い合いたかったのかもしれませんが、夫婦仲を探られるのはあまりいい気はしませんよ」とため息をついた。

 幼稚園に4歳になる娘を通わせている彩奈さん(仮名)は、春頃から、ママ友とのグループチャットがよく回るようになったと感じていた。

「娘と同じ幼稚園の仲が良いママ友たちと、数人だけのグループを作っています。ママたちの共通点は、パパが年上なこと。普段からみんなで『年上って頼れるかと思っていたけど、意外と頼りないよね』とか、『子どもの世話を頼むとすぐ疲れたって言うんだよ(笑)』とか、夫のちょっとした愚痴を送り合っていたんです」

 しかし、ママ友の中に、メッセージを送る頻度が多すぎる人がいるため、グループチャットの通知を切ってしまったそうだ。

「ママ友のMさんは、料理上手でSNSへの投稿もマメなタイプ。コロナ禍の前は『うちに食べに来てよ』と、よくママたちを食事に誘っていたのですが、今はそれもできないため退屈なようで、『おはよう』『おやすみ』のような短いあいさつから、今日あった出来事をまとめた長文メッセージまで、グループチャットに送ってくるようになりました」

 ママ友の中では、積極的に夫の話をするタイプと、聞かれるまではまったくしないタイプと分かれるそうだ。玲子さんは後者だが、Mさんは前者であり、「コロナ禍になってからは、旦那さんの話がさらに増え、正直疲れると感じるようになった」という。

「Mさんの旦那さんは過去にバンドを組んでいたことがあって、女性にとてもモテたそうなんです。そのせいか以前から、Mさんは旦那さんの帰りが遅い時、SNSで旦那さんを名指しして『〇〇と一緒にいる人は、〇〇に早く帰るように言ってください』とか、『私がこんなに具合が悪いのに、〇〇は帰って来ない』とか、そういった愚痴を投稿していました。そのことには何の文句もありませんが、旦那さんがリモートワークになり、些細なことでの衝突が増えたそうで、Mさんはグループチャットにまで、『さっきSNSに書いたけれど、今、夫と喧嘩中……』『どうすればいいかな?』などとメッセージを送りだしたんです」

 「Mさんは、自分のSNS投稿を、みんなも見ているという前提なんです」と彩奈さんは指摘する。

「いちいち面倒なので、SNSはチェックしていないのですが、グループチャットで反応しないと、幼稚園のお迎えなどで会った時に気まずいので、『大丈夫?』など一言だけレスするようにしています。でもなにげにこれがストレスなんですよね……」

 コロナ禍で直接人に会う機会が減った今、夫婦のトラブルといった込み入った話を、ついグループチャットに送ってしまうということもあるのかもしれない。

「誰かに聞いてもらいたいという気持ちはわかるのですが、正直、夫婦のいざこざまで送ってこられても返信に困るんです。グループチャットでは、みんなMさんにレスしていますが、仲の良いママ友から『Mさんは、ちょっと面倒だよね』とメッセージが来て、このモヤモヤは私だけではないんだ……とホッとしています」

 一人で夫婦間の悩みを抱え込むよりは、周りに吐き出したほうがいいのだろうが、グループチャットには終わりがないため、そのさじ加減が難しい。コロナの流行は、ママ友付き合いにも大きな影響を及ぼしたようだ。

買ってよかった『決定版 感動の冷凍術』! 自炊の手間が省ける、“凄テクニック”レシピをやってみた

時短、カンタン、ヘルシー、がっつり……世のレシピ本もいろいろ。今注目したい食の本を、フードライター白央篤司が毎月1冊選んで、料理を実践しつつご紹介!

今月の1冊:『ぐぐっと時短&もっと絶品 決定版 感動の冷凍術』著者:西川剛史

 買ってよかった。そしてこの内容で900円は……安いッ!

 自炊をある程度されている方であれば、「この食材、冷凍できるのかな、できないのかな?」と疑問に思ったことは一度ならずあると思う。同時に、この冷凍方法でいいのか、いつまでに食べ切ればいいか、解凍の仕方は適しているのか等々、冷凍に関する疑問を抱えているんじゃないだろうか。

 そして結局のところ、よくわからないまま“なんとなく”冷凍して、解凍して、「まあ……まだ大丈夫だろ」と食べている。私がまさにそうだった。冷凍に関する本はたくさんあれど、コンパクトにギュッと情報が詰まって、見やすく、値段も千円以下という理想的なものにようやく出会えた。

 著者の西川剛史さんは大学で食品栄養学を専攻、冷凍食品メーカーに就職して商品開発にたずさわったのち、独立して「冷凍生活アドバイザー」となった方。定期的にテレビも出演し、食品の冷凍利用に関するさまざまなテクニックを紹介されている。

 「冷凍の最大のメリットは、食材のおいしさや食感、栄養を『キープ』すること」とまず言い切る西川さん。そう、ここなんだよね。野菜や肉などを必要な分使い、その後に放置。「あ、そろそろ使わないと。でもきょう自炊はできない……」となって、とりあえず冷凍してしまう。鮮度の落ちた状態で冷凍しているのだから、解凍して再利用したときに「冷凍したものって、やっぱりおいしくないな」となってしまいがち。使わない分は買ってすぐ冷凍する、がおいしく食べるコツというのはひとつ真理なので、早めに習慣にするの本当におすすめ。

 冒頭で詳解される、冷凍・解凍する上での基本ルールと包み方や下処理のポイント。このあたり、ぜひ熟読してほしい。一般的な解凍法として6つものやり方があること、私も知らなかった。食材によっては、下処理を施す「グレージング」や「ブランチング」という冷凍方法が適していることも。13ページにある「冷凍前・後の約束」というコラムは耳が痛いけど、とても大事なのでぜひ覚えてほしい。

 実践的なノウハウを教える前に、「整理して冷凍」「食べる期限を決める」「冷凍庫の温度を上げないために」をまず考えてほしい、と掲げるところに私は著者の誠実さを思う。

 もちろんレシピもたくさん。冷凍食材を乾燥と酸化から守り、調理の時短にもなる「下味をつけての冷凍」は、休日作りおき派の人なら覚えればさらに便利になるだろう。私が面白いと思ったのは、冷凍した野菜をそのまま調味液に漬けて解凍し、一品完成となるレシピ。上の写真のピーマン、小松菜のおひたしがそれなんだが、“アリ”ですねえ。弁当の副菜づくりにもいいな。

 本の後半、常的に使われる主な食材や、よく作られる料理の計83種類を、どう冷凍し、どう解凍して、どんな料理に使うといいのか、カタログ的にまとめられている箇所がやっぱりとてもありがたい。特に冷凍した野菜は、冷凍後においしく活かせるか、そうでないかは調理法によって激しく分かれるところなので、ぜひとも個々の向いてる料理パターンを覚えてほしいところだ。

 冷凍できないとされてきた豆腐やこんにゃくなどの食材を、「変化した食感を楽しんでしまおう」というスタンスで紹介されているのもよかった。一度凍らせたコンニャクのキュッキュッとした食感は、それはそれでいいもの。市販の冷凍品を活用したレシピも紹介されて、これがまた楽しい。上の写真は、冷凍の皮つきポテトを使った肉じゃが。手間がかからず、味もしみやすくて、ハマってしまった。冷凍術を活用して「調理にかかる手間と時間を効率化して減らすことを、私は『手抜き』ではなく『手間抜き』と」呼んでいます、と西川さん。

 いいなあ、この考え方!

白央篤司(はくおう・あつし)
フードライター。郷土料理やローカルフードを取材しつつ、 料理に苦手意識を持っている人やがんばりすぎる人に向けて、 より気軽に身近に楽しめるレシピや料理法を紹介。著書に『 自炊力』『にっぽんのおにぎり』『ジャパめし』など。

「お父さん、亡くなったんですか?」知らないご近所の方の一言に「本当に救われた」と娘が思うワケ

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。

 三井麻美さん(仮名・31)は高校生のときに、まだ52歳だった父、義徳さん(仮名)が若年性アルツハイマー病と診断された。徘徊がひどく、毎回警察のお世話になったが、受け入れてくれる施設は見つからず、在宅介護は7年に及んだ。ようやく義徳さんが隣県の特別養護老人ホームに入居できたのは、麻美さんの結婚式の1カ月前だった。

(前回:認知症の父は「まったく怒らず、子どものよう」だと語る娘……「ムカつくけど一緒に過ごす」と決めた思い

コロナ禍で会えたのは15分だけだった

 施設に入った義徳さんのことが心配で、麻美さん家族は高速を利用しても1時間半かかる道のりを毎週面会に通った。

 入所してしばらくはまだ笑顔も見られ、家族の顔もわかっていたというが、2〜3カ月たち施設に慣れたころから、徐々に表情も会話もなくなり、施設内を無表情で徘徊するようになった。排泄も自分でできていたのが、おむつに変わった。

「この頃には、家族のこともわからなくなっていたと思います。環境が変わると進行が早くなるとは聞いていましたが、聞きしに勝るものでした。入所して1年たつころには車いすになっていた気がします。そして、あっという間に歩けなくなり、寝たきりになりました。私たち家族が行くと、知らない人が来たと思うのか、『アアアア~!』と泣き叫び、いつも面倒をみてくださる施設の方が来てくれると少し落ち着いていました」

 進行していくのが目に見えてわかったので、会いにいくのもつらかった。それでも施設に行って、義徳さんの手を握ったり、家族の写真を見せたりして、一緒の時間を過ごすようにした。

 そして、この5月。義徳さんは誤嚥性肺炎で亡くなった。コロナ禍で、義徳さんに会えたのは亡くなる3日前。許されたのは15分だけだった。

「それでも、最期に生きている父に会えて、本当によかったです」

 葬儀が終わり、母の典子さん(仮名・63)が家の前を歩いていたら、知らないご近所の人に声をかけられた。

 「ここのお父さん、亡くなったんですか? いつもうちに来て、いろいろお話していたんですけど、ずっとニコニコして、良い方でしたよ」と言われたという。

「その言葉で肩の荷が下りた、と。父が徘徊して、ご近所や警察から叱られたり、『ちゃんと面倒をみろ!』と怒鳴られたりして、家でヒステリックになっていた時期もありました。私も、近所に味方はいないと思っていました。でも父を『良い方』と言ってくれる人もいたんだと、その一言で本当に救われました。母もつらかったと思うし、それを見てきた私もつらかったので」

「父が今元気だったら、一緒にバイクに乗りたかった」
「重機オペレーターだった父と一緒に、庭もつくりたかった」
「いつも人の喜ぶ顔が見たくて、人のために一所懸命だったな」
「ものづくりが好きだったな」
「動物が好きだったな」

 一緒にやりたかったことが次から次へと出てくる。

「父の死から葬儀まで5日間くらいあって、父は新しくなった実家にゆっくり帰ってこれたし、久々に家族だんらんができてよかったと思います」

 親はいつも近くにいて当たり前の存在かもしれないけれど、そうじゃない。失ってからでは遅い。いつでも言えると思わずに、今感謝の気持ちを伝えてほしいと、麻美さんは父の話を締めくくった。

山口組の「ハロウィン」が禁止に! 元極妻が考えるお菓子配りの問題点

山口組の「ハロウィン」が禁止に! 元極妻が考えるお菓子配りの問題点の画像1今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

山口組のハロウィン禁止条例可決

 10月5日、兵庫県議会が「ハロウィン禁止令」を可決しましたね。昭和の時代から続く「山口組のハロウィンのお菓子配り」を、ついに暴排条例で禁止したのです。しかも罰則付き……。以前から「暴力団はハロウィンをやるな」とか漫画みたいな警察主導の反対運動をしても、子どもたちはうれしそうにお菓子をもらいに本家に入っていくので、いろいろな面で許せなかったのでしょう。

 まだ議会の公式サイトにも載っていないので、全文を読むことはできませんが、報道によると施行は10月26日。「正当な理由がある場合」(ご家族ってことでしょうかね)を除いて、子どもを事務所に立ち入らせたり、「支配下に置く目的」で会ったり連絡したりすることを禁止して、反すれば「6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金」だそうです。

もともとヤクザはお祭り好き

 以前も書かせていただいていますが、山口組のハロウィンのお菓子は、カリスマといわれた三代目・田岡一雄親分(1913‐81)の時代から始まったといわれています。

 神戸には外国人の住民も多く、子どもたちがオバケの格好をして、そうとは知らずに山口組の本家まで入ってきては「trick or treat」と言っていたようです。最初は意味がわからないのでお小遣いをあげていて、そのうちにお菓子になったんですね。去年までは一人当たり約2,000円のお菓子が配られていたようです。ハロウィンをイメージした絵柄入りのトイレットペーパーは、子どもを連れてくるママたちにも人気なのだとか。

 もともとヤクザはお祭り好きなので、おもしろがっているだけだと思います。阪神・淡路大震災の時の炊き出しボランティアもそうですが、一部でいわれているような「イメージアップ戦略」ではありません。ハデなことが好きなだけだと思います。

 ていうか大前提として、ハロウィンでお菓子を配った程度で、街の皆さんのヤクザに対するイメージが良くなるわけがないことは、ヤクザもわかっています。それでも、小さい子どもたちや引率の若いママたちに「ありがとうございます」とか言われると、うれしいでしょうしね。ヤクザはキホン寂しがり屋ですから。

 同列に語って失礼ですけど、スギ様こと俳優の杉良太郎さんは、被災地などでのボランティアについて「(俺のボランティアは)偽善で売名行為」とおっしゃっているのを思い出しました。

 スギ様はもともと有名人なんですから、別に被災地に行って活動を報じられたところで、「さらに知名度アップ」とかは別にないですよね。人気取りなどではなく、単純に困っている人に何かしたいと思うのがスギ様で、お祭り騒ぎをしたいのがヤクザなんです。

 山口組によるハロウィンお菓子配りを問題にしている人たちは、「暴力団員は、人を泣かせたカネで調達したお菓子を近所の子どもたちにあげている」→「子どもたちは『山口組のおじさんたちは、たくさんお菓子をくれるいい人だ』と思う」→「若いママたちにも人気があるのは許せない」→「将来は、子どもたちも山口組に入りたいと思うかもしれない」→「ヘタすると、若いママも山口組を好きになってしまうかもしれない」といったところでしょうが、なんとも世知辛い気がします。

 それにしても、「暴力団」と「ハロウィン」の組み合わせっておもしろすぎますよね。海外のマフィアではありえないお話で、日本のいいところだと思いますが、いかがでしょうか?

「採点ミスを疑っています」「絶対おかしい」中学受験不合格を引きずる母が、涙ながらに訴えたこと

 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 中学受験は、その準備に、多大な時間と手間とお金がかかるものだ。子どもへの負荷も相当なものであるが、親にもそれと同じくらい、いや、おそらくそれ以上に重圧がかかっていることであろう。

 それゆえ中学受験を「苦行」と捉える親も存在し、彼らはそれ相応の“結果というご褒美”を渇望している。しかし、哀しいかな、第1志望校に合格する子は今や、5人に一人とも言われるのが、中学受験の世界。当然のことながら、全員が万々歳という結果は望めないのだ。

 たとえ不合格を突きつけられたとしても、じょじょに「人生はままならない」と達観し、次なる歩みを進めていく親子が多数派ではあるが、中には“ご褒美なし”という現実を引きずり続ける親もいる。

 麻美さん(仮名)も、その一人であった。

 彼女の一人息子である翔太君(仮名)は中学1年生。この春、H中学に入学した。しかし、麻美さんはいまだに心が晴れないと訴える。

「なんで、うちの子がH中学なんかに行かないといけないんでしょうか? 毎朝、翔太を見るたびに、『なんで、H中学の制服を着ているのかしら?』と思っちゃう自分がいるんですよ……」

 小学4年生から大手中学受験塾に通い、S中学を目指して、日夜勉強に励んでいたという翔太君。6年生になると、志望校別特訓クラスにも通うようになり、「S中学合格!」の旗印のもと、仲間たちと共に気合を入れる日々だったそうだ。

 ところが、結果は不合格。その志望校別特訓クラスでは、不合格者のほうが少なかったという。

「絶対、おかしいんですよ。翔太はいつも合格確率も80%以上を出していましたし、今でも学校側の採点ミスを疑っています。塾の先生が『翔太の不合格は考えられない』とまでおっしゃったくらいなんですよ!」

 さらに続けて、彼女はこうまくし立てた。

「あり得ないんです! 翔太は3年間も塾でコツコツと頑張ってきたんですよ。それなのに、J君が受かって、翔太が残念だったなんて、絶対、おかしいです!」

 聞けば、J君は5年生の後半頃から中学受験をしようと思い立ち、同じ塾に通うようになったという同級生。翔太君の良きライバルだったという。麻美さんはJ君の母親とも顔見知りの間柄であったため、しばしば情報交換という名の立ち話をしていた。

「ずるいんですよ、J君のお母さんは! 『うちは新参者だから、いろいろ教えてください』なんて殊勝なこと言って、私からS中学の情報を抜き取ってたんです! それだけじゃありません。『Jの成績じゃ、とてもS中学は無理ですよ~。翔太君が羨ましい』なんて、思ってもないことを言って、今頃、おなかの中で大笑いしてるんでしょうね……J君親子より、うちのほうが、S中学への思いは強いはずなのに」

 要するに、麻美さんは「中学受験は、熱望者順に合格するべきである」と主張するのだ。

 しかし、言うまでもなく、受験は当日の出来次第。成績の良い順に入学が許可されるシステムである。学校側にとっては、親子の熱意うんぬんの優先順位はかなり低い。それを正しく推し量る手段がないからだ。

 ゆえに、受験というのは時に非情なもので、「同じくらいの成績で、同じ学校を目指していた仲良し同士であっても、友達だけが合格し、自分は不合格になった」というケースは珍しくもない。「受験とはそういうものである」と想定しておくのは親の仕事なのだが、思考があまりに受験一辺倒になると、結果が明らかになってなお、不合格を引きずり続ける親が出てしまうのだ。

 今現在、翔太君はというと、元気にH中学へ通い、部活の新人戦に向かって、練習にも熱が入っている様子だという。

「頭ではわかってはいるんです。私だけがいつまでもS中学に固執しているってことは……。こんなことを思って、ため息ばかりついていても、翔太に対して悪影響にしかならないってことも、わかっています。でも、心が追いついていかないんですよ……」

 そう言う麻美さんの声は、泣いているようだった。

 中学受験に傾ける親のエネルギーは膨大なので、その思惑が外れた時のショックは計り知れない。こういう時、当人にとって、「中学受験とはそういうもの」「H中学もいい学校」「いつまでも落ち込んでいたら、子どもが気に病む」といった「正論」は虚しく響くばかりだろう。

 しかし、麻美さんのような苦しみを吐露してきた人たちを数多く見てきた筆者は思う。

「時間薬のみが、中学受験で負った傷を治癒させることができる」

 多分、来年の今頃、麻美さんに会ったならば、少し遠いものを見るような眼差しで「今もS中学に未練はありますけど、H中学もなかなかなものですよ!」と微笑んでくれるのではないか……そんな予感がしている。