この世で最も恐ろしいのは“わたしたち”――ドッペルゲンガー・ホラー映画『アス』DVDプレゼント

 サイ女のみなさま、こんばんは。暑い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか? 今週は、うだるような暑さを吹き飛ばしてくれるような、背筋の凍るホラー映画『アス』のDVDを3名の方にプレゼントいたします!
 
 主人公・アデレード(ルピタ・ニョンゴ)は、両親とともに訪れたカリフォルニア・サンタクルーズの遊園地で自分そっくりの少女を目撃したことがトラウマとなり、失語症を患ってしまう。時が流れ、大人になったアデレードは失語症を克服して結婚し、夫と2人の子どもたちと幸せに暮らしていた。ある夏休み、家族とともにサンタクルーズの別荘訪れたアデレードは、不可解な出来事に見舞われ、トラウマがフラッシュバックする。その夜、一家の前に、自分たちとそっくりな“わたしたち”がやってきて――。
 
 本作は、2017年公開のホラー映画『ゲット・アウト』で「第90回アカデミー賞」脚本賞ほか、数々の賞を受賞したジョーダン・ピール氏が監督・脚本・製作を担当。昨年3月に全米3741館で公開され、週末興行収入ランキングでは初登場1位を記録。オリジナル・ホラー作品&オリジナルR指定作品のオープニングで歴代1位を更新し(「Box Office Mojo」調べ)しました。
 
 ドッペルゲンガーを題材にした映画が大好きだというピール監督は、自分とドッペルゲンガーの両方が存在することはできない、どちらかが消えなければならないという死の恐怖を、自分なりの解釈で映画にしたかったそう。“もう一人の自分”に襲われるという物語は、幽霊やゾンビ、殺人鬼など、従来のホラー映画とは違ったスリルを味わえるはず。また、この作品には、アメリカ社会に直結する重厚なテーマが隠されており、ディープなメタファーを数多く抱え、衝撃のラストへつながる伏線もたっぷり散りばめられているそうです! DVDで何度も見返してその意味に気づいたとき、さらなる恐怖に包まれることでしょう……。みなさん、ぜひ奮ってご応募ください!

※8月31日正午〆

【星作業中】中村倫也が借金まみれに!? 新感覚のディストピア・ミステリー映画『人数の町』鑑賞券プレゼントの画像2

『24時間テレビ』チャリティーマラソンが波紋? 去年はランナーに「商品券10万円」で物議も

 日本テレビが総力を上げて生放送する『24時間テレビ43』。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を阻止すべく、「無観客」「キャッシュレス募金」など、例年とは異なるスタイルで実施するが、「走る」企画は健在だ。

 恒例のチャリティーマラソンでは沿道に人だかりが出来てしまうことを懸念し、マラソンは中止となったが、代わって実施されるのが、2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリスト・高橋尚子さん発案の「24時間募金ラン」だ。

 「24時間募金ラン」では、高橋さんや他のアスリートや女優で結成された「チームQ」が、安全な私有地で1周5キロのコースを走り、1周走るごとにランナー自身が10万円を募金する。「チームQ」の他の参加者は放送当日に発表する。

 現役時代に多くの方に応援してもらったという高橋さんは、何か恩返しをできないかと考え、このアイデアが浮かんだという。だが、ランナー自ら募金するというシステムの違和感を訴える声もある。

 伊集院光は、パーソナリティを務めるラジオ番組『JUNK 伊集院光・深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)の17日深夜放送回で、24時間テレビを楽しみにしていると前置きした上で、「24時間募金ラン」について、<この企画のバランス、どっかおかしいよね? 謎じゃない?>と疑問を呈した。

<たとえば、“オカネクバルさん”がいて、「私が1周するごとに頑張りに応じてオカネさんが10万円くれる」はわかるが、これ(24時間募金ラン)を走るモチベーションって……? 疲れてへとへとになっちゃった時に「無理しないで、100万円普通にちょうだい!」っていう>
<「私が止まるまでの間、募金を募りますから、私は延々と長時間走りますので、みなさんよかったら私の頑張りに免じて、どんどん寄付してください」なら、何となくわかるけど、「私」が「10万円寄付しちゃう」と、わからなくないか?>

 走れば走るほどランナー自身の出費が増えてしまうのでは、走るモチベーションを保てないのではないか? という伊集院の指摘も分からなくはない。ただ、走ることは罰ゲームでもなんでもなく、「走りたい」「募金もしたい」というランナーが走るのであれば、それは特に問題ではないだろう。

 むしろ『24時間テレビ』ではこれまで、チャリティーを謳いながらも、出演する芸能人たちにギャラが支払われていることへの疑問が度々波紋を広げてきた。

 ギャラの額こそ明かされないが、昨年はリレー方式で実施したチャリティーマラソンのランナーたちが、10万円ぶんの商品券をもらう場面があり、このことへの異論が噴出した。

 放送時間内のゴールは叶わなかったものの、ランナーを務めた近藤春菜、よしこ、水卜麻美アナウンサー、いとうあさこの4人は全員無事に完走。直後に放送された『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)にも出演し、いとう以外の3人が「ご褒美」として商品券10万円(1人当たり2万5千円)を受け取った。

 ネット上では「チャリティー番組なのになぜ」「募金すべきでは?」との疑問が噴出。ちなみに、一昨年に単独でチャリティーランナーを務めたブルゾンちえみは、商品券10万円全額を受け取ったと話していた。チャリティー番組として長年放送されている『24時間テレビ』だけに、視聴者も金銭事情には敏感になるのだろう。

 公益社団法人24時間テレビチャリティー委員会によれば、集まった寄付金は「福祉」「環境」「災害復興」に使われているという。「福祉」は、福祉車両贈呈・障害者情報保障支援・難聴患者支援・障害者スポーツ支援・身体障害者補助犬普及支援。「環境」は、環境保護活動支援。「災害復興」は、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県や宮城県、福島県への支援のほか、大規模な自然災害に見舞われた地域への「自然災害緊急支援」も行われている。

 『24時間テレビ』の放送が開始した1975年から2019年の42年間の寄付金総額は396億9788万1774円にも上る。昨年の寄付金総額は、歴代2位となる15億5015万8595円だった。ちなみに歴代最高は、東日本大震災が起きた2011年の19億8641万4252円だ。今年は新型コロナウイルスの感染拡大により経済的に困窮している人も多いと予想されており、九州地方で大規模な豪雨による災害も発生した。新しい形式で放送される『24時間テレビ』でどの程度の寄付金が集まるかは未知数だが、寄付をする人たちとしては、出来る限り有効に活用してほしいという思いだろう。

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中学受験に2年間で400万円投入、マンションも手放して……「受験産業に踊らされた」母が今思うこと

 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 中学受験を表した言葉に「負けが込む博打」というものがある。

 思うように我が子の偏差値が上がらない現状に、「今度の模試こそは!」「次回のクラス替えこそは!」とばかりに期待を込めて、過剰にお金をつぎ込んでしまう親を揶揄した言葉だ。確かに中学受験は、一度、足を踏み入れてしまうと「勇気ある撤退」はしにくいこともあり、親の多くがお金をかけすぎる傾向がある世界なのである。

 例えば、このままでは志望校には合格しないという焦りのあまりに、塾の言うなりに多くのオプション講座を取ってしまう、また、塾以外に個別指導教室にも通わせるなどだ。

 冷静さを失うと、中学受験の合否に対する不安感ばかりがあふれ出すので、それをどうにかカバーしようと、お金で解決しようとする親が出現しやすいと言えるだろう。

 多香子さん(仮名)も、そういう親の一人であった。

 多香子さんと夫は、ともに地方出身者で、高校までは公立で過ごしてきたこともあり、当初は長男・芳樹君(仮名)に中学受験をさせようという考えはなかったという。

 一家は、芳樹君が小学5年生のときに、新居としてマンションを購入し、移り住む。転校した芳樹君にはすぐに友人ができたそうだが、その子たちと放課後に遊ぼうとすると断られるらしく、理由を聞けば「中学受験塾」に通っているということがわかったのだそうだ。

 芳樹君のクラスメイトは、半分が受験組だったというが、気の合う子たちは全員、受験組。そして、芳樹君が望んだこともあり、多香子さんは「なんとなく中学受験に参入することになった」と話してくれた。

「後で気が付いたんですが、周りのみんなは、低学年から中学受験を意識した生活をしてきて、早い子だと小学3年生から受験塾に通っているんですよね。芳樹が入塾したのは5年生の5月ですから、中学受験にチャレンジするには遅いスタートなんだということに、その時、初めて気が付いたような有様でした……」

 その塾は、成績順に5クラス編成になっており、芳樹君は一番下のクラスでの受講となったそうだ。

「芳樹は負けず嫌いな面があるんですが、とにかく仲間のいる上から2番目のクラスに行きたいってことで、かなり頑張っていたんです。でも、そもそも基礎がなかったもので、これをどうにかしないといけない! って塾に相談することにしました」

 すると教室長から、学生が講師を務める系列の個別塾を勧められ、塾のない日はそこで勉強をすることになったという。

「全ての曜日に塾が入るようになってしまったのですが、芳樹の成績は思うようには上がりませんでした。先生に相談すると『高学年になると、みんなが一斉にギアを上げますから、普通に勉強しているだけでは、成績はなかなか上がらない』って言われてしまい、親子で余計に焦っていました」

 多香子さんは個別塾の教師が学生だからいけないのではないかと考え、芳樹君が6年生になると、プロ家庭教師にみてもらうようにしたという。

「もう、あの頃の私は、お金の計算ができなくなってしまい、結局、中学受験対策の2年間だけで、塾と家庭教師に400万円近く費やしました……。芳樹はもともと、地頭がいいほうではないって気が付いていながら、それをどうしても認めたくなくて。『こんなにお金をかけたんだから、それなりの学校に行ってもらわなければ!』って思っていましたね」

 多香子さんは、自分のパート代を芳樹君の塾代にあてていたそうだが、それでは足りずに、貯金に手をつけるようになっていったという。

「マンションの頭金を払ったせいで、貯金もあまりなかったんですが、それでも『教育費のためだから!』って言い訳をして、出していましたね。今、思えば、完全に受験産業に踊らされていたような気がします」

 結局、昨年、芳樹君はある中堅の大学付属校に入学したのだが、ここで問題が発生したそうだ。

「主人がリストラされてしまい、一気に家計がピンチになったんです。大学付属校って、学費が高いので……。それで、いろんな奨学金制度を探したんですが、中学生にはないんですよね。お金がないなら、公立に行けばいいってことみたいです。でも、今さら転校させるのは、あまりに可哀想なので、マンションを手放すことにしました」

 多香子さんに、今、中学受験についてどう思うかを聞いてみたところ、彼女はこう言った。

「やっぱり、何も知らない素人が雰囲気だけでやるもんじゃないって思います。中学受験って、お金が湯水のように消えることもありますけど、それって多くの場合、親の要らぬ期待とか欲があるように感じるんです。なんでしょうね、周りの優秀な子たちと同じじゃなければならないっていう呪縛に、親子ともども、振り回されていたように思えるんですよ。今、冷静に振り返ると、あんなにお金と時間をかけなくても、入れるところに入ればいいだけの話で……。特にお金のことは、もっと冷静になるべきでしたね。親として最も情けないのは、現在、小2の芳樹の妹には、本人がいくら望んでも、中学受験は受けさせてあげられないことです」

 幸いにも芳樹君はその学校を気に入っており、今のところ塾要らず。万が一、家計が好転しなくても、高校になると学校独自の奨学金が給付される制度があるとのことで、安心材料ではあるという。さらに、大学付属校なので、長い目で見れば、中高生にかかりがちな塾代、予備校代、大学受験料が丸ごと浮く可能性もある。多香子さんの総決算はまだ先の話だ。

 中学受験、その先の中高一貫校にはさまざまなメリットがあることは確かだが、「ない袖は振れない」世界であることもまた事実。親御さんは受験参入前にこそ冷静に、教育費シミュレーションをしておくことを強くお勧めしておきたい。

中学受験に2年間で400万円投入、マンションも手放して……「受験産業に踊らされた」母が今思うこと

 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 中学受験を表した言葉に「負けが込む博打」というものがある。

 思うように我が子の偏差値が上がらない現状に、「今度の模試こそは!」「次回のクラス替えこそは!」とばかりに期待を込めて、過剰にお金をつぎ込んでしまう親を揶揄した言葉だ。確かに中学受験は、一度、足を踏み入れてしまうと「勇気ある撤退」はしにくいこともあり、親の多くがお金をかけすぎる傾向がある世界なのである。

 例えば、このままでは志望校には合格しないという焦りのあまりに、塾の言うなりに多くのオプション講座を取ってしまう、また、塾以外に個別指導教室にも通わせるなどだ。

 冷静さを失うと、中学受験の合否に対する不安感ばかりがあふれ出すので、それをどうにかカバーしようと、お金で解決しようとする親が出現しやすいと言えるだろう。

 多香子さん(仮名)も、そういう親の一人であった。

 多香子さんと夫は、ともに地方出身者で、高校までは公立で過ごしてきたこともあり、当初は長男・芳樹君(仮名)に中学受験をさせようという考えはなかったという。

 一家は、芳樹君が小学5年生のときに、新居としてマンションを購入し、移り住む。転校した芳樹君にはすぐに友人ができたそうだが、その子たちと放課後に遊ぼうとすると断られるらしく、理由を聞けば「中学受験塾」に通っているということがわかったのだそうだ。

 芳樹君のクラスメイトは、半分が受験組だったというが、気の合う子たちは全員、受験組。そして、芳樹君が望んだこともあり、多香子さんは「なんとなく中学受験に参入することになった」と話してくれた。

「後で気が付いたんですが、周りのみんなは、低学年から中学受験を意識した生活をしてきて、早い子だと小学3年生から受験塾に通っているんですよね。芳樹が入塾したのは5年生の5月ですから、中学受験にチャレンジするには遅いスタートなんだということに、その時、初めて気が付いたような有様でした……」

 その塾は、成績順に5クラス編成になっており、芳樹君は一番下のクラスでの受講となったそうだ。

「芳樹は負けず嫌いな面があるんですが、とにかく仲間のいる上から2番目のクラスに行きたいってことで、かなり頑張っていたんです。でも、そもそも基礎がなかったもので、これをどうにかしないといけない! って塾に相談することにしました」

 すると教室長から、学生が講師を務める系列の個別塾を勧められ、塾のない日はそこで勉強をすることになったという。

「全ての曜日に塾が入るようになってしまったのですが、芳樹の成績は思うようには上がりませんでした。先生に相談すると『高学年になると、みんなが一斉にギアを上げますから、普通に勉強しているだけでは、成績はなかなか上がらない』って言われてしまい、親子で余計に焦っていました」

 多香子さんは個別塾の教師が学生だからいけないのではないかと考え、芳樹君が6年生になると、プロ家庭教師にみてもらうようにしたという。

「もう、あの頃の私は、お金の計算ができなくなってしまい、結局、中学受験対策の2年間だけで、塾と家庭教師に400万円近く費やしました……。芳樹はもともと、地頭がいいほうではないって気が付いていながら、それをどうしても認めたくなくて。『こんなにお金をかけたんだから、それなりの学校に行ってもらわなければ!』って思っていましたね」

 多香子さんは、自分のパート代を芳樹君の塾代にあてていたそうだが、それでは足りずに、貯金に手をつけるようになっていったという。

「マンションの頭金を払ったせいで、貯金もあまりなかったんですが、それでも『教育費のためだから!』って言い訳をして、出していましたね。今、思えば、完全に受験産業に踊らされていたような気がします」

 結局、昨年、芳樹君はある中堅の大学付属校に入学したのだが、ここで問題が発生したそうだ。

「主人がリストラされてしまい、一気に家計がピンチになったんです。大学付属校って、学費が高いので……。それで、いろんな奨学金制度を探したんですが、中学生にはないんですよね。お金がないなら、公立に行けばいいってことみたいです。でも、今さら転校させるのは、あまりに可哀想なので、マンションを手放すことにしました」

 多香子さんに、今、中学受験についてどう思うかを聞いてみたところ、彼女はこう言った。

「やっぱり、何も知らない素人が雰囲気だけでやるもんじゃないって思います。中学受験って、お金が湯水のように消えることもありますけど、それって多くの場合、親の要らぬ期待とか欲があるように感じるんです。なんでしょうね、周りの優秀な子たちと同じじゃなければならないっていう呪縛に、親子ともども、振り回されていたように思えるんですよ。今、冷静に振り返ると、あんなにお金と時間をかけなくても、入れるところに入ればいいだけの話で……。特にお金のことは、もっと冷静になるべきでしたね。親として最も情けないのは、現在、小2の芳樹の妹には、本人がいくら望んでも、中学受験は受けさせてあげられないことです」

 幸いにも芳樹君はその学校を気に入っており、今のところ塾要らず。万が一、家計が好転しなくても、高校になると学校独自の奨学金が給付される制度があるとのことで、安心材料ではあるという。さらに、大学付属校なので、長い目で見れば、中高生にかかりがちな塾代、予備校代、大学受験料が丸ごと浮く可能性もある。多香子さんの総決算はまだ先の話だ。

 中学受験、その先の中高一貫校にはさまざまなメリットがあることは確かだが、「ない袖は振れない」世界であることもまた事実。親御さんは受験参入前にこそ冷静に、教育費シミュレーションをしておくことを強くお勧めしておきたい。

「普通のおばちゃん」が“やりたい”を貫く7年半――『お遍路ズッコケ一人旅』で描かれた40代女性の情熱

――本屋にあまた並ぶ新刊の中から、サイゾーウーマン読者の本棚に入れたい書籍・コミックを紹介します。

『お遍路ズッコケ一人旅 うっかりスペイン、七年半の記録』(波環、青弓社)

【概要】

 40歳まであまり運動もしてこなかった中年の著者が、東日本大震災で徒歩移動した経験をもとに、いざという時、自分と息子を守るために「足は速くも美しくもなくていいが、使えるようにはしておかなくてはならない」と決意。徒歩能力を強化しようと「四国お遍路」に挑戦。さらに、スペインからキリスト教聖地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラまで100km近く歩いた巡礼を振り返ったエッセイ。ひたすら歩くことに魅せられた、7年半の記録がつづられる。

*********

 『お遍路ズッコケ一人旅 うっかりスペイン、七年半の記録』は、ほっこりした素朴なタイトルと表紙で気づかれにくいが、中年女性が自らの冒険心を躍らせた、爽快な一冊だ。普段は北海道で会社員として勤めながら一人息子を育てていた、自称「ごく普通のおばちゃん」が、「やってみたい」という衝動に従い、新たな世界を開いた7年半の記録が、生き生きとつづられている。お遍路に適した服装や装備、宿の実際など体験を元にした初心者に向けた役立つ読みどころも多くあるが、もし、お遍路やスペイン巡礼に興味がない人が読んだとしても、ゼロから新たな何かに向かって一歩踏み出したくなるような魅力に満ちている。

 「お遍路(四国遍路)」とは、四国に点在する八十八の番号が付いた弘法大師ゆかりのお寺にお参りをすること。全長約1,100~1,400km(ルートによって異なる)に及ぶ行程を、著者は40代から50代初めにかけて9回に分けて徒歩で巡り切る。さらに、スペインに飛び、10日間でキリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの100km近くの巡礼を達成。もともと「走る、跳ぶ、スピードに対応する、私はどれもまったくだめ」と、運動が得意とはいえなかった中年女性にとっては、ハードルの高い挑戦のようにも思えるが、彼女にはどうしても祈願したい事柄があったわけではなく、信仰心があつかったわけでもない。純粋に「歩いて旅をする」という行為に、本人にも飼いならせないほどの情熱が生まれ、「誰にも頼まれたわけではないし、そこに意味なんて求めていなかったけれど、やらずにいられなくて、やってしまった」というように、ただただ、その熱に突き動かされているのだ。

 著者も幾度か「取り付かれた」「狂気」と表現する通り、はたから見れば不可解な情熱が、著者をどんどん新たな世界に導いていく様子が鮮やかに描かれる。遍路を体験しなければ縁のなかった、後に友人となる人々との出会いや、地元のあたたかいもてなし。議論を吹っかけてくる不思議なおじさん。長距離移動で爪がはがれるほど酷使される足をケアするためにテーピングを覚え、股ずれを防ぐためにVIO脱毛を始め、体力をつけるためにスポーツジムに通い始める。

 さらに著者は、日本ではほとんど紹介されていないスペインでの巡礼ルートを知るために、ガイド本の英訳を始める。スペインの公営巡礼宿では、男女相部屋でドイツの若者に挟まれて眠り、ガリシア語やスペイン語をほとんど話せないまま、道程の先々で自身の「おばさん力」を発揮して地元の同世代女性と仲良くなっていく――。

 著者は歩くことへの情熱を「誰に強いられたものでもないし、お金にもならないし、誰かに認めてもらうためでもない。やらないという選択肢がなかっただけだ」とシンプルにつづるが、自らの好奇心の向く先を真っすぐ見つめ、試行錯誤を積み重ねながらやりたいことを実現する姿は、何歳であってもその人をパワフルに見せ、読む人をも元気づける。

 仕事やお金になる見込みもない。時間や労力をかけても、失敗するかもしれないことをやりたいと思っても、実行するのは簡単ではない。仕事や家族などさまざまな事情で、思うように身動きが取れない時期もある。それでも「スキあらば、やりたいことはやってみよう」「整った道ではなくても、こっそり一人で歩いてみよう」と、本書は少しずつ、できる範囲で自身の衝動に従う楽しさを見せてくれる。「いつか」と思っていても、時間は有限で、中年を迎えれば体力も知力も無限に伸びるものではない。さまざまな挑戦を経てもなお「今しかやれてないことがやれているだろうか」と自問で結んでいる著者の姿は、読者の冒険心を少なからずたきつけるだろう。
(保田夏子)

「普通のおばちゃん」が“やりたい”を貫く7年半――『お遍路ズッコケ一人旅』で描かれた40代女性の情熱

――本屋にあまた並ぶ新刊の中から、サイゾーウーマン読者の本棚に入れたい書籍・コミックを紹介します。

『お遍路ズッコケ一人旅 うっかりスペイン、七年半の記録』(波環、青弓社)

【概要】

 40歳まであまり運動もしてこなかった中年の著者が、東日本大震災で徒歩移動した経験をもとに、いざという時、自分と息子を守るために「足は速くも美しくもなくていいが、使えるようにはしておかなくてはならない」と決意。徒歩能力を強化しようと「四国お遍路」に挑戦。さらに、スペインからキリスト教聖地であるサンティアゴ・デ・コンポステーラまで100km近く歩いた巡礼を振り返ったエッセイ。ひたすら歩くことに魅せられた、7年半の記録がつづられる。

*********

 『お遍路ズッコケ一人旅 うっかりスペイン、七年半の記録』は、ほっこりした素朴なタイトルと表紙で気づかれにくいが、中年女性が自らの冒険心を躍らせた、爽快な一冊だ。普段は北海道で会社員として勤めながら一人息子を育てていた、自称「ごく普通のおばちゃん」が、「やってみたい」という衝動に従い、新たな世界を開いた7年半の記録が、生き生きとつづられている。お遍路に適した服装や装備、宿の実際など体験を元にした初心者に向けた役立つ読みどころも多くあるが、もし、お遍路やスペイン巡礼に興味がない人が読んだとしても、ゼロから新たな何かに向かって一歩踏み出したくなるような魅力に満ちている。

 「お遍路(四国遍路)」とは、四国に点在する八十八の番号が付いた弘法大師ゆかりのお寺にお参りをすること。全長約1,100~1,400km(ルートによって異なる)に及ぶ行程を、著者は40代から50代初めにかけて9回に分けて徒歩で巡り切る。さらに、スペインに飛び、10日間でキリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの100km近くの巡礼を達成。もともと「走る、跳ぶ、スピードに対応する、私はどれもまったくだめ」と、運動が得意とはいえなかった中年女性にとっては、ハードルの高い挑戦のようにも思えるが、彼女にはどうしても祈願したい事柄があったわけではなく、信仰心があつかったわけでもない。純粋に「歩いて旅をする」という行為に、本人にも飼いならせないほどの情熱が生まれ、「誰にも頼まれたわけではないし、そこに意味なんて求めていなかったけれど、やらずにいられなくて、やってしまった」というように、ただただ、その熱に突き動かされているのだ。

 著者も幾度か「取り付かれた」「狂気」と表現する通り、はたから見れば不可解な情熱が、著者をどんどん新たな世界に導いていく様子が鮮やかに描かれる。遍路を体験しなければ縁のなかった、後に友人となる人々との出会いや、地元のあたたかいもてなし。議論を吹っかけてくる不思議なおじさん。長距離移動で爪がはがれるほど酷使される足をケアするためにテーピングを覚え、股ずれを防ぐためにVIO脱毛を始め、体力をつけるためにスポーツジムに通い始める。

 さらに著者は、日本ではほとんど紹介されていないスペインでの巡礼ルートを知るために、ガイド本の英訳を始める。スペインの公営巡礼宿では、男女相部屋でドイツの若者に挟まれて眠り、ガリシア語やスペイン語をほとんど話せないまま、道程の先々で自身の「おばさん力」を発揮して地元の同世代女性と仲良くなっていく――。

 著者は歩くことへの情熱を「誰に強いられたものでもないし、お金にもならないし、誰かに認めてもらうためでもない。やらないという選択肢がなかっただけだ」とシンプルにつづるが、自らの好奇心の向く先を真っすぐ見つめ、試行錯誤を積み重ねながらやりたいことを実現する姿は、何歳であってもその人をパワフルに見せ、読む人をも元気づける。

 仕事やお金になる見込みもない。時間や労力をかけても、失敗するかもしれないことをやりたいと思っても、実行するのは簡単ではない。仕事や家族などさまざまな事情で、思うように身動きが取れない時期もある。それでも「スキあらば、やりたいことはやってみよう」「整った道ではなくても、こっそり一人で歩いてみよう」と、本書は少しずつ、できる範囲で自身の衝動に従う楽しさを見せてくれる。「いつか」と思っていても、時間は有限で、中年を迎えれば体力も知力も無限に伸びるものではない。さまざまな挑戦を経てもなお「今しかやれてないことがやれているだろうか」と自問で結んでいる著者の姿は、読者の冒険心を少なからずたきつけるだろう。
(保田夏子)

ナプキンがいらない生理用ショーツ「ムーンパンツ」検証レビュー! 生理1週間、毎日穿いてみた結果……?【長所・短所・注意点】

 「ナプキンがいらない」ショーツ、ムーンパンツを知っていますか? ナプキンを使わないで過ごせるなんて、興味深い! 本当に大丈夫なら、長時間の外出でナプキンが交換できない時も、快適に過ごせるんじゃないの!? ということで、実際に購入して使ってみました。

 生理開始から生理終了まで、ムーンパンツ1枚(洗い替え合わせて2枚)でナプキンいらずで過ごせるのか? 本当に漏れないのか? 夜も安心なのか? 洗うときはどうするのか? 初めての体験なので徹底的にレポしていきます!

普通の生理パンツよりも生地が薄いかも?

 こちらがムーンパンツ。種類は「デイタイム」「ヘビー&ナイト」の2つあって、今回は「ヘビー&ナイト」で検証です。

 生地はすごく薄い。普通の生理パンツよりも薄く感じる。薄いのにおなかもしっかりカバーしてくれるデザインです。

 サラサラの生地を使ってるので、触り心地はとてもいい。素材も柔らかくて気持ち良い。生地などの製品仕様は、こう書かれています。

■本体:ナイロン80%、ポリウレタン20%
■クロッチ:ナイロン 82%、ポリウレタン18%
■吸収層:ポリエステル 100%
■防水層:ナイロン 100%(ポリウレタンラミネート加工)(布地はすべて台湾製 / MIT)

 ムーンパンツは「吸収体」が入っているのが特徴なんですが、見ての通り、モコモコした感じはありません。お股の部分は4層のパットになっているという。

 横漏れ対策は、布を巻き込む仕様にすることで漏れないようにしている。しかし、やっぱり生地が薄い……。どれくらい血液を吸うのだろうか?

 4層構造はお股の部分だけではない。もしかして夜もイケる!? と期待してしまうような、お尻まですっぽりの4層構造だ。パンツを裏返してみると、よくわかる。まあるくなってる部分の全てが吸収体になってます。

 ムーンパンツは15〜20mLの液体を吸収してくれるそうで、普通の日は、これ1枚でOKと書かれている。15mL……ってどれくらいなのだろう。では多い日は?「多い日はお好みのサニタリーアイテムと兼用をオススメ」と書かれていた。

 吸収力はどのくらいなのか? スポイトと水を使って試してみました。水滴をポトッと落とすと、すぐに「シュー」っと吸収してくれた。これは期待大! 生理初日にムーンパンツ1枚で過ごせるのか、実際に穿いてみました。

 生理初日は、割と量が少ないのですが、一番不安なのは「ドロッ」と出たのがわかる瞬間。今回はナプキンではなくパンツ1枚なので、そのたびに「ヒィィ出たかも。不安!」と何度もトイレへ確認しに行ってしまう。しかし大丈夫。まったく漏れていない。

 初日は本当にムーンパンツ1枚でOKだった!

生理2日目はどうなのか!?

 一番量の多い2日目は、不安で不安で仕方なかった。ところが、朝に穿いて、夜お風呂に入るまで、本当にナプキンなしで漏れずに過ごせました! ムーンパンツすごい! そして不思議。どこにそんな吸収力があるのか? と思うほど薄いのに。そして、お風呂上がりから朝にかけて、新しくムーンパンツを就寝時に穿いてみました(不安だったので生理パンツも上から穿いた)。しかし! 朝パンツを脱いだ瞬間、パンツ自体は若干重さは感じたものの、まったく漏れてない。すごい!

 しかし……この2日間、とても気になったのは「ニオイ」。しゃがんだり、トイレでパンツを脱いだときに「とにかくニオイが気になる!」。ナプキンならマメに交換できるので、さほどニオイは気にならないのですがムーンパンツはずっと血液を吸収したままなので、ニオイが気になってしょうがない。もっと消臭効果があれば満点なのになぁ……。

手洗い→専用洗剤でつけ置きは面倒くさい4

 さて、経血を吸ったパンツはどう洗うのでしょう? まずはムーンパンツを水で流してから(手洗い?)、専用洗剤に15分漬けて、洗濯機で普通に洗うと説明されています。ムーンパンツの専用洗剤は「セスキ炭酸ソーダ」というもの。パンツを購入したときにセットで購入しています。

 生理2日目が終わろうとしている夜、お風呂に入る時に一緒にムーンパンツを洗うことにしましたが、大きな洗面器にジャブジャブ漬けると、めっちゃ血が出てくる……。4回水を交換してようやく血は落ちたようだ。このあとに、15分間専用洗剤に漬けないといけないらしい。ちょっと面倒くさく感じた。

 流水で4回ジャブジャブ洗ったので、専用洗剤につけ置きする必要ある!? などと思ったが、侮るなかれ。15分後にバケツを見ると、まだうっすら水が赤くなってる……。専用洗剤すごい。

 しかし子どもと風呂に入ってるので、ジャブジャブ洗うことすら結構大変。普通の生理パンツに血が漏れたときと違って、吸収してる血の量も大量だから、手洗いも時間がかかる。さらに専用洗剤に15分も漬けるのは結構、面倒臭い。生理3日目、4日目となってくると量も減ってくるので手洗い時間は2回くらいで済んだが、やはり専用洗剤に漬ける時間はネックだった。

 その後、洗濯機で洗濯して干したところ、乾くまでの時間も結構かかった。吸収体以外の部分はサラッとすぐ乾いたのだが、吸収体部分がなかなか手強い。洗ってもまったくヘタリなく、めっちゃ気になったニオイも全然残っていないのはすごい!

 生理期間中に着用してみてわかった、ムーンパンツの良かったところ、注意点はこちらです。

・一番量が多い2日目でも、私はナプキン不要で本当に漏れなかった。
・普通の生理パンツと比べ、通気性の良さを感じた。蒸れもあまり感じないのが◎
・就寝時の後ろ漏れにも対応していたので1週間の生理でナプキンは1枚も使わずに済んだ!
・長時間の会議や仕事、ナプキンがマメに変えれない日などのシーンでは活躍するはず

イマイチな点

・トイレに行くたび、しゃがむたびに蒸れのニオイじゃなくて、血液そのもののニオイを感じてとても気になる(布から直接、血液のニオイが抜けてる感じ)
・手洗いしてからのつけ置きが結構面倒で、乾くのが遅い。
・オリモノ的な血液は吸収されずに、ずっとテカテカしたままなので、気になってしまう(精神衛生上はあまり良くないかも)
・つけ置きの時間と場所を確保するのが、家族に気を使う

使おうと思ってる人に注意点

・私は量が少ないよ〜ニオイも気にならないよ〜という方は、絶対ムーンパンツはおすすめ! ナプキン交換がないのはラクすぎる。
・2日目の量が(人より)多いと感じてる方は、まずは自宅で試したほうがよさそう。いきなり外出は不安です。

 以上、あくまで個人の感想です。人によって経血の量はもちろん違うので、参考にしてもらえたらうれしいです。

ナプキンがいらない生理用ショーツ「ムーンパンツ」検証レビュー! 生理1週間、毎日穿いてみた結果……?【長所・短所・注意点】

 「ナプキンがいらない」ショーツ、ムーンパンツを知っていますか? ナプキンを使わないで過ごせるなんて、興味深い! 本当に大丈夫なら、長時間の外出でナプキンが交換できない時も、快適に過ごせるんじゃないの!? ということで、実際に購入して使ってみました。

 生理開始から生理終了まで、ムーンパンツ1枚(洗い替え合わせて2枚)でナプキンいらずで過ごせるのか? 本当に漏れないのか? 夜も安心なのか? 洗うときはどうするのか? 初めての体験なので徹底的にレポしていきます!

普通の生理パンツよりも生地が薄いかも?

 こちらがムーンパンツ。種類は「デイタイム」「ヘビー&ナイト」の2つあって、今回は「ヘビー&ナイト」で検証です。

 生地はすごく薄い。普通の生理パンツよりも薄く感じる。薄いのにおなかもしっかりカバーしてくれるデザインです。

 サラサラの生地を使ってるので、触り心地はとてもいい。素材も柔らかくて気持ち良い。生地などの製品仕様は、こう書かれています。

■本体:ナイロン80%、ポリウレタン20%
■クロッチ:ナイロン 82%、ポリウレタン18%
■吸収層:ポリエステル 100%
■防水層:ナイロン 100%(ポリウレタンラミネート加工)(布地はすべて台湾製 / MIT)

 ムーンパンツは「吸収体」が入っているのが特徴なんですが、見ての通り、モコモコした感じはありません。お股の部分は4層のパットになっているという。

 横漏れ対策は、布を巻き込む仕様にすることで漏れないようにしている。しかし、やっぱり生地が薄い……。どれくらい血液を吸うのだろうか?

 4層構造はお股の部分だけではない。もしかして夜もイケる!? と期待してしまうような、お尻まですっぽりの4層構造だ。パンツを裏返してみると、よくわかる。まあるくなってる部分の全てが吸収体になってます。

 ムーンパンツは15〜20mLの液体を吸収してくれるそうで、普通の日は、これ1枚でOKと書かれている。15mL……ってどれくらいなのだろう。では多い日は?「多い日はお好みのサニタリーアイテムと兼用をオススメ」と書かれていた。

 吸収力はどのくらいなのか? スポイトと水を使って試してみました。水滴をポトッと落とすと、すぐに「シュー」っと吸収してくれた。これは期待大! 生理初日にムーンパンツ1枚で過ごせるのか、実際に穿いてみました。

 生理初日は、割と量が少ないのですが、一番不安なのは「ドロッ」と出たのがわかる瞬間。今回はナプキンではなくパンツ1枚なので、そのたびに「ヒィィ出たかも。不安!」と何度もトイレへ確認しに行ってしまう。しかし大丈夫。まったく漏れていない。

 初日は本当にムーンパンツ1枚でOKだった!

生理2日目はどうなのか!?

 一番量の多い2日目は、不安で不安で仕方なかった。ところが、朝に穿いて、夜お風呂に入るまで、本当にナプキンなしで漏れずに過ごせました! ムーンパンツすごい! そして不思議。どこにそんな吸収力があるのか? と思うほど薄いのに。そして、お風呂上がりから朝にかけて、新しくムーンパンツを就寝時に穿いてみました(不安だったので生理パンツも上から穿いた)。しかし! 朝パンツを脱いだ瞬間、パンツ自体は若干重さは感じたものの、まったく漏れてない。すごい!

 しかし……この2日間、とても気になったのは「ニオイ」。しゃがんだり、トイレでパンツを脱いだときに「とにかくニオイが気になる!」。ナプキンならマメに交換できるので、さほどニオイは気にならないのですがムーンパンツはずっと血液を吸収したままなので、ニオイが気になってしょうがない。もっと消臭効果があれば満点なのになぁ……。

手洗い→専用洗剤でつけ置きは面倒くさい4

 さて、経血を吸ったパンツはどう洗うのでしょう? まずはムーンパンツを水で流してから(手洗い?)、専用洗剤に15分漬けて、洗濯機で普通に洗うと説明されています。ムーンパンツの専用洗剤は「セスキ炭酸ソーダ」というもの。パンツを購入したときにセットで購入しています。

 生理2日目が終わろうとしている夜、お風呂に入る時に一緒にムーンパンツを洗うことにしましたが、大きな洗面器にジャブジャブ漬けると、めっちゃ血が出てくる……。4回水を交換してようやく血は落ちたようだ。このあとに、15分間専用洗剤に漬けないといけないらしい。ちょっと面倒くさく感じた。

 流水で4回ジャブジャブ洗ったので、専用洗剤につけ置きする必要ある!? などと思ったが、侮るなかれ。15分後にバケツを見ると、まだうっすら水が赤くなってる……。専用洗剤すごい。

 しかし子どもと風呂に入ってるので、ジャブジャブ洗うことすら結構大変。普通の生理パンツに血が漏れたときと違って、吸収してる血の量も大量だから、手洗いも時間がかかる。さらに専用洗剤に15分も漬けるのは結構、面倒臭い。生理3日目、4日目となってくると量も減ってくるので手洗い時間は2回くらいで済んだが、やはり専用洗剤に漬ける時間はネックだった。

 その後、洗濯機で洗濯して干したところ、乾くまでの時間も結構かかった。吸収体以外の部分はサラッとすぐ乾いたのだが、吸収体部分がなかなか手強い。洗ってもまったくヘタリなく、めっちゃ気になったニオイも全然残っていないのはすごい!

 生理期間中に着用してみてわかった、ムーンパンツの良かったところ、注意点はこちらです。

・一番量が多い2日目でも、私はナプキン不要で本当に漏れなかった。
・普通の生理パンツと比べ、通気性の良さを感じた。蒸れもあまり感じないのが◎
・就寝時の後ろ漏れにも対応していたので1週間の生理でナプキンは1枚も使わずに済んだ!
・長時間の会議や仕事、ナプキンがマメに変えれない日などのシーンでは活躍するはず

イマイチな点

・トイレに行くたび、しゃがむたびに蒸れのニオイじゃなくて、血液そのもののニオイを感じてとても気になる(布から直接、血液のニオイが抜けてる感じ)
・手洗いしてからのつけ置きが結構面倒で、乾くのが遅い。
・オリモノ的な血液は吸収されずに、ずっとテカテカしたままなので、気になってしまう(精神衛生上はあまり良くないかも)
・つけ置きの時間と場所を確保するのが、家族に気を使う

使おうと思ってる人に注意点

・私は量が少ないよ〜ニオイも気にならないよ〜という方は、絶対ムーンパンツはおすすめ! ナプキン交換がないのはラクすぎる。
・2日目の量が(人より)多いと感じてる方は、まずは自宅で試したほうがよさそう。いきなり外出は不安です。

 以上、あくまで個人の感想です。人によって経血の量はもちろん違うので、参考にしてもらえたらうれしいです。

業務スーパーのコスパ最強「オススメ食品」5選! 「スイーツ作りに持ってこい」なのは……?【リッチチーズケーキ、チューロス、プチ大福ほか】

 飲食店で使用される大容量の食品が、とにかく安く手に入ると人気の「業務スーパー」。現在、全国に800以上の店舗を展開しており、なじみのスーパーとして日常的に通っている人も少なくない。しかし、業務スーパーに行ったことがないという人の中には、「安いかもしれないけど、おいしいの?」と疑問を抱き、なかなか足が向かない人もいるのではないだろうか。しかしそれは、非常に「もったいない」ことなのかもしれない――。

 サイゾーウーマンでは、「節約」と「料理」をこよなく愛する俳優・布川隼汰さんによる、「布川隼汰が『業務用スーパーで100円レシピ』作ってみた!」というお料理連載を、毎週木曜日に連載中。毎回、布川さんが業務スーパーで見つけた「これぞ!」という食品を紹介するとともに、「100円」でできるレシピを提案している。

 今回は、これまでの連載から、布川さんが“激推し”した、スイーツ作りに最適な“コスパ最強食品5選”を、布川さんのコメントとともに紹介する。

業務スーパー「リッチチーズケーキ 400g」348円

 ついに買ってしまいました。 ネットで「業務スーパー」と調べると、必ず「オススメ」として紹介されている商品です。超有名人に気軽に声がかけられない感覚で、購入できずにいたのですが……う、うますぎるっ……!! やっぱりスーパースター級のおいしさでした。でも値段は超庶民派。こちら冷凍食品なので、解凍して必要な分だけ取り出し、また冷凍すれば、長持ちするという点もいいですね〜。スイーツ好きはとにかく買うべし!!

業務スーパー「チューロス」118円

 来ましたお手軽激安チューロス! 業務スーパーのデザートと言えば、チーズケーキとコレ。 軽く揚げるだけでサクッと食べられるのが魅力です。1本が一口サイズなので、ちょこっとだけ食べたい時にも対応してくれます。砂糖をまぶしたり、蜂蜜をかけたり、そのままでも充分おいしい!!

業務スーパー「冷凍いちご 500g」238円

 本当は冷凍カットマンゴーが欲しかったのですが、 売り切れていたので、急遽いちごを初購入。ほどよい酸味があって、不自然な甘みはなかったです。変な加工はされてないはず……(疑い深い性格なもので) 。おそらくこれは砂糖やミルク系との相性が合うはず!

業務スーパー「プチ大福 1kg」275円

 おばあちゃんが冷凍コーナーで必死に手を伸ばして取ろうとしていたのを手伝った際、僕もこの「プチ大福」に出会いました。「これ食べやすくて好きなのよ」 という、おばあちゃんの少女のような笑顔につられて僕も買っちゃいました! そして食べてみたら本当においしくて食べやすい。熱々にしても、半分凍った状態でアイスのように食べてもイケる! ちなみに大きさは、直径5cmほどの、その名の通り「プチ」サイズ。 おばあちゃんでも安心して食べられるサイズ感です!

業務スーパー「クリームチーズ 227g」277円

 チーズケーキを作ろうとしてあまりうまくいかず、使い道がわからずに冷蔵庫に眠っていたクリームチーズ。今回同じく冷蔵庫に残っていたあるものと出会ったことにより、一気にリピート品へと昇格しました! 濃厚で塩味もちょうどよく、デザートにもおつまみにも使えます!

万引きGメンを追尾する「変な男」の正体! スーパー側が「冗談じゃないよ!」と激怒した珍事件の真相

 こんにちは、保安員の澄江です。

 つい先日、都内の繁華街に位置する大型スーパーマーケットで勤務をしていると、他者からの強い視線を感じました。捕捉された経験を持つ万引き常習者などは、実行前に我々の存在を確認することがあるので、私たちは見られることにも敏感なのです。自分の感覚を信じて周囲を確認すると、どことなくN国党党首の立花孝志さんに似ている40歳前後と思しき体格のいい男性が、チラチラと私のことを気にしています。この上ない早足で移動してみても、しっかりと私の後についてきました。年齢のことはさておき、私も女。見知らぬ大柄の男性に後をつけられて、怖くないわけありません。無用のトラブルを避けるべく、一旦身を隠すことに決めてトイレに向かうと、私の行き先を気にするように、入口の手前までついてこられました。

(変なヤツね! いったい何がしたいのよ?)

 立花さんをやり過ごすために、トイレで時間を過ごしていると、お店から持たされている保安員専用のPHSが鳴りました。慌ててボタンを押して電話口に出てみれば、妙に慌てた様子のマネージャーさんが、この上ない早口でしゃべり始めます。

「いま、どこですか? 地下の食品売場に、なんか変な男がいるので、大至急見てほしいんですけど」
「ちょうど地下におります。どんな男ですか?」
「40歳くらいの、大柄な男です。お客さんを見て回っているので、痴漢とかスリかもしれません」

(あの男だ……)

 マネージャーとの通話を終えて売場内を探索すると、立花さんはすぐに見つかりました。自分の存在を認知されながらも、相手に気付かれぬよう注視しなければならない状況の緊張感は、計り知れるものではありません。職業柄、正体がバレてしまっては仕事にならず、「何を見ているんだ」と絡まれることもあるので、細心の注意が必要なのです。努めて慎重に追尾すれば、商品には目もくれず、店内を見回したり、お客さんの後をつけている様子が見て取れました。どう見ても買い物に来たようには見えず、その目的が気になります。

(いったい、何をしに来たのかしら?)

 立花さんの目的を探りながら追尾していると、複数の和牛肉パックを抱えた中年女性が、私の前を通り過ぎました。普段の習性から、ついつい足を止めて動向を見守れば、不思議なことに立花さんも同じように足を止めて、まさに保安員といった体で商品棚のエンド(商品棚の端のこと)から中年女性を注視しています。まもなく、和牛肉パックをバッグに隠した中年女性は、続けて手にしたホタテのパックも同様に隠して、そのまま店の外に出ていきました。声をかけるべく後を追うと、中年女性と私の間に、立花さんが割り込んできます。

(まさか声をかけるのかしら?)

 幸いにも私の存在には気付いていない様子なので、そのまま追尾して状況を見守っていると、店の外に出た中年女性が立花さんに声をかけられました。会話の内容まではわかりませんが、隠したお弁当を出しているので、そのことについての話であることは間違いなさそうです。

(あの人、刑事さんなのかな? これから、どうするのかしら?)

 近頃は、盗撮などの犯行を現認して、被疑者から金銭を脅し取る「盗撮ハンター」による事件なども発生しているため、事態の推移を慎重に見極めます。2人の行き先を確認すると、堂々と事務所に入っていくので、そこで声をかけました。

「警備の者ですが、入店手続きは、お済みですか?」
「いえ、いま万引きした人を捕まえたので連れてきました。店長さんは、いらっしゃいますか?」
「あなたは?」
「これを、専門でやっている者です」

 少し待ってもらうよう伝えて、マネージャーさんを呼び出して、事態の詳細を説明します。すると、首を傾げたマネージャーさんが、立花さんに言いました。

「たまたまっていう感じじゃないですけど、警察の方ですか?」
「いえ、実はいま、フリーでこの仕事をしていまして、お仕事をいただけないかと……」
「はあ? 営業のデモンストレーションってこと?」
「まあ、そんな感じです」

 勝ち誇ったように胸を張る立花さんに、呆れ顔のマネージャーが怒気を強めて言いました。

「こちらの許可もなく、こんなことを勝手にやられたら困るんだよ。なにかあったら、どう責任取るんだ?」
「え? そんな言い方ないじゃないですか。お礼もなしで……」 
「余計なことされたうえに、お礼しろなんて、冗談じゃないよ。仕事を頼むこともないし、迷惑だから二度と来ないでもらえるかな」
「ああ、そうですか。わかりましたよ」

 怒りや恥ずかしさからなのか、途端に顔を赤らめた立花さんは、乱暴にドアを開けて大きな音を立てながら出て行きました。一人置き去りにされた中年女性がポツリとつぶきます。

「あの、私は、どうなるんでしょうか?」
「私も見ていたので大丈夫です。バッグに入れたお肉と和菓子、全部出してもらっていいですか?」

 事務室内のパイプ椅子に座ってもらい、デスクに商品を出させると、計5点、合計7,000円ほどの商品が出てきました。被疑者の中年女性は、50歳の専業主婦で、この店の近くで家族四人と暮らしているとのこと。所持金を尋ねれば2万円ほど持っており、お金に困っての犯行ではなさそうです。同じことをして捕まった経験が複数回あるそうで、半年ほど前に罰金刑を受けて20万円ほど支払ったばかりだと、まるで他人事のように話しています。

「今日は、どうしたんですか?」
「明日、家族でバーベキューやるから、つい……」
「盗んだ肉を家族に食べさせて、楽しいバーベキューになるかしら?」
「そうですよね。恥ずかしいです」

 警察への通報を終えて戻ってきたマネージャーが、項垂れる女の目に立って、嫌味っぽく言いました。

「A5の和牛肉なんて、おれもなかなか食べられないよ。いいなあ、あんたは。いつでも簡単に食べることができて」

 怒り心頭のマネージャーさんは、被害届を出すと熱くなっておられましたが、逮捕者である立花さんの供述調書が作れないことを理由に不受理とされ、厳重注意の上、中年女性に商品を買い取らせることで事態は終結。イライラの絶頂に達したマネージャーさんが、自分のデスクを蹴飛ばして店長さんに怒られたうえ、足の指を骨折されたのが可哀想でなりませんでした。
(文=澄江、監修=伊東ゆう)