
5月下旬にミネソタ州で、黒人男性ジョージ・フロイド氏が白人警察官に拘束された際に死亡した事件を受け、29日、Twitterで黒人差別反対運動「ブラック・ライヴズ・マター」(以下、BLM)への支持表明を発信した女優リア・ミシェル。
多くのセレブたち同様、「自分の影響力を正しく発揮した」と称賛されるかと思いきや、主演ドラマ『glee/グリー』(以下「glee」、09〜15)の共演者たちが、「根っからの差別主義者のくせにBLMを語るな!」と大激怒し、批判されるハメに。
シーズン6に出演していた黒人女優サマンサ・ウェアは、リアのせいで「テレビ初出演が生き地獄になった」。ウィリアム・ベリという黒人ドラァグクイーンは、「リアから人間以下の扱いを受けたので出演するのをやめた」。1話だけエキストラ出演したダビエという黒人俳優も、「『あなたはここに属さないから』と、ほかのキャストと同じテーブルに座るなと言われた」と暴露。
『glee』で大ブレイクしたリアは、もともと性格や態度に問題があるとウワサされていたが、人種差別だけでなく、LGBTQ、さらにはエキストラ差別をしたとして、ネット上で大バッシングが巻き起こってしまった。
そんなリアが6月3日、インスタグラムに謝罪声明を投稿したのだが、「誠意がまったく感じられない」「これっぽっちも反省してない」「本当は謝罪したくないんでしょ」と再び炎上している。
リアの謝罪声明文だが、まず最初に、自分のツイートは、有色人種へのサポートを表明したものであり、自分の影響力を利用してBLMを呼びかけたものだったと説明。そしてサマンサたちからの批判を読み、「自分の行動が共演者にどう受け止められていたかについて」じっくり見つめ直すきっかけとなったという。
「具体的に指摘された件についての記憶はない」「私は生い立ちや肌の色で人を判断したことはない」と主張した上で、「でも、そんなことは重要ではない。私が他人を傷つけるような言動をしたことが問題なのだから」と自分に言い聞かせるように書き、「自分が優遇された立場だったから、(共演者に)無神経・不適切と感じられてしまった」のか、「私自身が未熟で必要以上に気難しかった」ことによるものなのか。原因はどうであれ「私の言動で傷つけてしまったこと、苦痛を与えてしまったことについて謝罪します」とつづった。
続いてリアは、「私たちはみんな成長し、変わることができる」と、ステイホーム期間中に自分の内面を見つめたことを説明。「私はあと数カ月で母親になります。より良い自分になれるよう、自分の行動に責任を持てるよう、努力していかなければならないことを理解しています。子どものいいお手本になれるように。自分が学んだ教訓や過ちを、子どもたちにも伝えます」「いただいた批判には耳を傾けていますし、真摯に受け止め、学んでいます。と同時に、本当に申し訳ないと思っています。今回の経験で、これからはより良い人になります」という言葉で締めた。
このような謝罪投稿をする際には、辛口批判を避け、事態を収拾するためにコメント欄を閉じるセレブが多い。が、リアはコメント欄を開けており、「『記憶はない』って、その言葉は必要!?」「反省の気持ちが全然伝わってこない」「なにこれ。あなたがどんな母親になりたいとか、関係ないでしょ」といった批判コメントが殺到してしまった。
さらにコメント欄には、「『glee』のエキストラとして出演したけど、我々バックグラウンド・アーティスト(チョイ役)たちに、本当に不親切だったよね」という新たな暴露、「30~40人くらいの人たちから、『glee』の撮影であなたからひどい扱いを受けたって聞いた。あなたがいるから『glee』(への出演)を避ける人もたくさんいたのは有名な話だよね」と書き込む業界関係者まで現れた。
2008年にブロードウェイミュージカル『春のめざめ』でリアと共演したエマ・ハントンは、「謝罪じゃないよ、これ」と書き込んだ。同作で代役を務めたジェラルド・カノニコも、「あんたはオレたち代役にとって悪夢以外の何者でもなかった。ここはオレたちが属する場所じゃないという気持ちにさせたんだ。何年もあんたに親切にしてきたのに、その効果はゼロ。“他人がどう感じるか”のせいにせず、潔く謝る方がいいんじゃないかい?」と痛烈に批判するコメントを残した。人気リアリティ番組『ザ・リアル・ハウスワイブス・オブ・ニューヨークシティ』のアビバ・ドレッシャーも「あなたに意地悪されたから、あなたのやることには驚かないわ。他人を判断する前に、自分の姿を鏡で見ることね」とディス。
批判コメントは3万近く書き込まれているが、一部は削除されているようで、「削除するな!」「批判に耳を傾けるんじゃないの!?」「悪いなんて思ってないんでしょう。“記憶にない”んだから」というコメントも多く、大炎上へと発展していった。
リアだが、Twitterでの最初の炎上を受けた翌2日、食材宅配会社「Hello Fresh」から広告契約を打ち切られてしまった。同社はTwitterで「これ(リアの過去の差別言動)は深刻な問題」だと憤りをあらわにしており、「リアは、企業に対するイメージがこれ以上悪くならないよう、しぶしぶ謝罪声明を出したのでは?」「だから、これほどまでに反省の意が感じられないものになったんだ!」という意見も飛び交っている。
ダメージコントロールに見事失敗したリアに、さらなるバッシングが。『glee』でメインキャラクターのひとり、ブリトニー・ピアース役を演じたヘザー・モリスが、Twitterで「リアは確かにビッチ」で一緒に仕事したくないような人間だったと認める投稿をしたのだ。
ヘザーは、4日、Twitterに、長文が書かれた画像を投稿。「アメリカがヘイトという病を治癒しようとしている今、このヘイトが誰かに広まることを望んでいるわけではない」と前置きした上で、「彼女と一緒に働くのは不快だったか? まさにその通りよ。リアは他人に対して本当に失礼な態度を取っていた。かなり長い間ね。その報いは受けるべき」との見解を示した。
続けて、「このことについてこれまで告発せず、リアを好き放題させてきた自分たちにも問題がある」から反省すべきだとし、「今、社会全体がそのことを学んでいるところだよね」と、これからは躊躇なく声を上げようと呼びかけた。
そして、「現時点では、リアが差別主義者だと暗示されているよね。私は彼女の価値観についてコメントできないけど、みんながそうじゃないかって思っている。みんながそう思っていると、どうなるか……わかるよね」と、何が起ころうと自業自得だと突き放した。
再起不能なほど叩かれているリアだが、3日、『glee』のプロデューサー/脚本家の一人だったマーティ・ノクソンが、Twitterに『glee』に関するさらなる爆弾を投下。
「態度の悪い人を告発するのは賛成。そして、その報いを受けて不幸になっている人を見て喜ぶ気持ちも理解できる」とリアは当然の報いを受けているとした上で、「でもね、『glee」には最悪な役者がたくさんいたのよ。女性じゃなくてね。業界の人なら、誰のことかわかるよね。その人たちを告発する人がいないのはなんで?」と暴露したのだ。続けて、「こういう時、真っ先にやり玉に挙げられるのは女性だよね。威張りくさってる男性はとがめられず、許されてしまう。なんで? 稼ぎ頭だからかな」とツイ ートし、「あとは、男性陣に任せるわ。次は彼らの番よ」と呼びかけた。
このツイートはすでに削除されているが、ネット上は「男でも最悪な奴がいたのか!」と、この展開に騒然。「『glee』って、“いじめや差別はやめよう!”と世界的なムーブメントを巻き起こしたドラマだったのに……出演者はクソばっかだったなんて」「ショック」といった声が次々と上がった。
一部のネットユーザーたちの間では、「(フィン役の)コリー・モンティスは薬物過剰摂取で急死しているし、(パック役の)マーク・サリングは児童ポルノ所持罪で司法取引した直後に自殺してるし。(サンタナ役の)ナヤ・リヴェラも夫へのDV容疑で逮捕されたし。リアも自業自得とはいえ、妊娠して幸せの絶頂の今になって大バッシングされているし。呪われてるよね」などど、出演俳優の不幸が取り沙汰されている。
『glee』の生みの親である大物クリエイターのライアン・マーフィーは、この件についてまだコメントを出していないが、どう思っているのか? 引き続き、今後の展開に注目したい。