『水曜どうでしょう』はなぜホモソーシャルに陥らないのか 栗田隆子×西森路代

 いまや伝説的な番組となった『水曜どうでしょう』(北海道テレビ、以下『どうでしょう』)の最新作「北海道で家、建てます」が、2020年3月に最終回を迎えた。現在、各地の放送局で放送されている最中だ。

いち地方局である北海道テレビ制作の『どうでしょう』は、1996年の放送開始から徐々に全国的に拡大し、レギュラー放送が終了した2002年から20年近く経つ現在も各地で放送されている。

出演者の大泉洋、鈴井貴之、ディレクター・藤村忠寿、カメラマン・嬉野雅道の4人が全国、そして世界中で荒唐無稽な企画を行いながら、互いに罵り合う『どうでしょう』の大ファンであると語るライターの栗田隆子さんと西森路代さん。フェミニズムへの関心も高いおふたりが、はたからみればホモソーシャル的なこの番組になぜハマることができたのだろうか。最新作完結をきっかけに、改めて『どうでしょう』の魅力を語り合っていただいた。

栗田隆子
神奈川県出身。文筆業。女性の労働問題、貧困問題を主なテーマとして執筆活動を行う。著書には『ぼそぼそ声のフェミニズム』(作品社 2019年) 。「高学歴女子の貧困~女子は「学歴」で幸せになれるか?」大理 奈穂子(著),栗田 隆子(著),大野 左紀子(著),水月 昭道(監修)(光文社新書 2014年)。00年代当時「フリーター」と呼ばれる当事者を中心とした雑誌『フリーターズフリー』1号~3号(2007年~2015年)の編著者を務める 。そのほかエッセイ・論考等メディアにて発表。

西森路代
愛媛県出身。ライター。地方のテレビ局勤務を経て上京。派遣社員、編集プロダクション勤務、ラジオディレクターを経て現職に。香港や台湾、韓国、そして日本まで、アジアのエンターテイメントについて主に執筆。著書に『K-POPがアジアを制覇する』(原書房)がある。現在、新聞、雑誌、WEBサイト等で連載やコラムを発表している。

『どうでしょう』との出会い
栗田 私は『どうでしょう』をリアルタイムでは見ていませんでした。『どうでしょう』のことを「男同士が愚痴りあい罵倒しながら旅をする様子を撮り続けている」って書いている新聞記事をどこかで読んだことを覚えていて、「男性の芸人さんがどつきあっているような、いわゆる「イジリ」とかがあるマッチョな番組なんだろうな」と思ってしまったんです。落語は好きなんですけど、いわゆるど突き合ったり、人を「イジる」といった「お笑い」は苦手で。

でも、あるとき、ネット上にアップロードされていた『どうでしょう』を部分的に見てみたら、ディレクターの藤村忠寿さんが大泉洋さんを「鈴虫!」と言ったり、反対に大泉さんが藤村Dのことを「大魔神」「カブトムシ」と煽ったりしていたんですね。「確かに罵ってはいるけど、想像していたものとはずいぶん違うな。むしろ仲のいいグループで敢えて悪口を言い合って楽しんでるみたい」と思いました。それからDVDや配信サービスで見続けるうちに、どんどんハマっていきました。西森さんはどのように出会ったんですか?

西森 私もリアルタイムでは見ていないんです。当時は『パパパパパフィー』(テレビ朝日系)で大泉さんが邪険に扱われているのをみて、面白い人がいるんだなあと思っていたくらい。大泉さんに注目し始めたのは映画『探偵はBARにいる2』のときの取材がきっかけです。そこで大泉さんのファンになって、『どうでしょう』を見始めました。私がハマった頃には大泉さんはもうスターになっていたので、「北海道ではこんな扱いをされていたのか!」って驚いたんですよね。藤村Dや鈴井貴之さんから無茶ばっかりやらされてヘトヘトになっていて(笑)。

栗田 シリーズを通して大泉さんはずっと騙されてますからね(笑)。大泉さんを好きになった理由に、同い年というのもあると思います。同級生がわちゃわちゃ楽しく笑いあっているのを見ている感じ。でも、大泉さんみたいなタイプが教室にいたら、私は遠くから眺めてクスッと笑っているようなタイプですけど(笑)。だからこそテレビを通して大泉さんや他のメンバーがわちゃわちゃしているのを見ている、という感覚がすごいしっくりくるといいますか。それに大泉さんは番組に出た当初はただの大学生でしたよね。私たちの世代は超氷河期で就職もしんどかった。だから大泉さんがいわゆる「就職」をせずになんとなくアルバイト的な感覚で、『どうでしょう』に出て、大学卒業後もそのままどうでしょうに出続けた感覚がよくわかるんですよ。

西森 それについては、私がインタビューしたときにも「よく考えると、私らの頃は『将来を決めないこと』に対して追い風だった時代だったのかもしれないですね。不況で就職先も見つからない、だったら好きなことをやってもいいんじゃないっていう空気がありました」と大泉さん自身が言われていました。

私たちの頃って、女性は腰掛け程度で働かせてくれるところしかなかったですよね。私は就職はしたけど、一生そこで働ける気がしなくて、実際その後辞めて途方に暮れて上京してきたし、その根無し草な感じはよくわかる。

栗田 そうそう。あと大泉さんって「おじいちゃん子」のせいなのか、古いネタを普通に知っているんですよね。小林旭のモノマネとか、「アメリカ横断」企画の時には昔のカントリーの歌手、小坂一也の「ワゴン・マスター」という歌を歌って、藤村Dに「なんであんたそんな歌知ってるの!?」と突っ込まれていたり。お笑いの教養もあって、おじいちゃん子が大きくなって年上に面白がられている。

西森 そういう感じですよね。ずっと落語聞いていたり。

栗田 語りが落語家さんっぽいですよね。大泉さんは柳亭痴楽(4代目)が好きで、大学には落語研究会がなかったから演劇に行ったと言っていたのを聞いたことがあります。ああいう落語家さんがいてもおかしくないなって思います。だから「お笑い」が苦手な私でも好きになれた気がします。

藤村Dが『どうでしょう』を決定づけた
栗田 『どうでしょう』って男性4人が集まっているのに、ホモソーシャル的なマッチョなノリがあまり感じられないのが不思議だなと思っています。いつもアクシデントが起きるというのも、いまひとつマッチョになり切らない理由だと思うんです。

西森 これがホモソーシャルの特徴なのかはわからないですけど、走りだしたら止められない、目標に必ず到達しないといけないということがありすぎると、集団って歪になりやすいと思うんです。でも、この番組って「ちゃんとした形で完成させないといけない」という意識が少ないと思うんです。藤村Dは、「カメラが何も撮れていなくても音や文字だけでなんとかする」ということをやってますよね。でもそれってテレビマンの常識では許されないはずで。そういう、保守性に抗う感じや、予定が崩れたときでも、流れに身を任せられる感じが、ホモソーシャルにならないひとつの理由なんですかね。

栗田 「マッチョ」の特徴のひとつに、その場や状況を自分でコントロールしたいって気持ちがあると思うんです。藤村Dってマッチョなところもあるわりに、予定を覆されるところをそのまま見せていて。例えば、釣りバカ対決シリーズの「門別沖釣りバカ対決」の時は、もともと乗り物に酔いやすい大泉さんと同時に藤村Dも船酔いしてダウンしちゃうし。

西森 あと、ただ聞いていると、藤村Dの笑い方もマッチョな感じすると思うんですよ。でも、よくお笑いの番組で見る、ことさらに笑うディレクターみたいな感じでもなくて。

栗田 不思議ですよね。藤村Dの『けもの道』(角川文庫)という本を読んだことがあるのですが、意外にと言ったら失礼ですが、普通のディレクターだって感じるんです。ラグビー部のキャプテンを経験してて体育会系だし。しかも彼は入社して5年間はHTB(北海道テレビ)の東京支社の編成業務部というところにいて視聴率とお金の計算ばかりしていたそうです。だから『どうでしょう』を作る時には本当にシビアに「視聴率の高い番組を作る」と決めていた、と。そのもとできちんと彼自身の番組づくりの方針を持っていて、役割に徹するところがあるといいますか。

西森 それと、お笑い番組で笑うディレクターや構成作家とかっていうのは、演者とか前に出てる人に対して「私はこんなにあなたに忠誠を誓っていますよ」という忖度アピールもありますからね。そういう関係性じゃないので、豪快な笑い声にも、ホモソーシャルに感じないのかもしれないですね。それと、藤村さんが、しっかりしたテレビマンだというのはやっぱり『笑ってる場合かヒゲ 水曜どうでしょう的思考1』(朝日新聞出版)を読んだときにも思いましたね。

栗田 そう。いろいろなことをコントロールできずに振り回されながら番組を続けるイメージとはぜんぜん違う。

西森 本を読んでいると、そんな藤村Dの意思が『どうでしょう』の方向を決めたと思うんです。ハンディカメラで撮るべきじゃないとか、何も映ってない状態はダメとか、そういうものに抗う強い意志がある。局の上の人からも、ちゃんとしたカメラを使うようにと言われるんですけど、それを「テレビとしての体裁」であり「地方の保守性」だと藤村Dは言ってるんです。

それと、藤村Dは、この番組を壮大なドキュメンタリーと位置付けているんですけど、行き当たりばったりに見えて、そういう大きな流れっていうのは、テレビマンとしてしっかりとあるんですよね。

栗田 藤村Dって労働組合委員長の経験もあるんですよね。新作も労働組合色が出てましたよね。大泉さんを使用者側として、藤村Dやミスター(大泉さんが所属している事務所CREATIVE OFFICE-CUEの会長であり、『どうでしょう』の出演者でもある鈴井貴之さんのこと)、カメラマンの嬉野雅道さんは炭鉱の労働者ってことになっている(笑)。『どうでしょう』新作ではないのですが、何かの折に大泉さんに「君はそういう(左翼っぽい?)本ばかり読んでいる!」って藤村Dに突っ込んでたり(笑)。

西森 番組を見ているとそういうところを感じますね。それから藤村Dがあとになって演劇をはじめたのも面白いなと思っています。「いまさら演劇なんかはじめて」って言われていたけど、年をとってから新しいことを始めるのってやっぱり柔軟性だから。

栗田 展開がある。

西森 リベラルな人がなんらかの表現方法を求めて年を取ってから演劇に行くのってなんとなくわかるじゃないですか。

栗田 現状にとどまっているだけでいいのか?という問いが生じたり、そこから新たな自分の表現の仕方、物事へのアピールの仕方などをある程度歳をとったからだからこそ、模索するのはわかります。

西森 テレビマンで、しかも隣に俳優がいるのに。もちろん、会社の中でも異端であるとか、収益を出しているからこそできることかもしれませんが。

『水曜どうでしょう』はダメさを曝け出す
栗田 私はカメラマンの嬉野さんにも注目しています。控えめで、カメラワークがすごくいいとかキャラクターが濃いといういうわけでもない。もちろん編集が入って演出している部分があるとは思いますが、ほとんど人を写さないで窓越しの風景を撮ってしまっているとか、『どうでしょう』のレギュラー番組としての最後の企画「原付ベトナム横断ハノイ→ホーチミン1800kmの旅」でも、せっかく鈴井さんのバイクの後ろにタンデムでカメラ持ちながら乗って、大泉さんの顔を正面から映すチャンスがあるのに、そういう撮影はしないとか。でもだからこそ狭い「有能」という枠では汲み取れない魅力をもった人だと思うんです。浮世離れというか、泰然としている感じ。藤村Dは嬉野さんを「(嬉野)先生」と呼んでるし。仙人的な意味での「先生」って雰囲気がある。

西森 嬉野さんにインタビューしたときは、すらっとしていて、すごいおしゃれな雰囲気だなと思いました。「HTBに来たら普通にお茶を飲みに来て大丈夫だよ」って言われていて。社内でそういう風に誰もが来られる場所を作っているということでした。行ったことはないんですけど。

栗田 藤村Dと嬉野さんってスターウォーズのR2D2とC3POみたいなところがありますよね。お互いに能力主義でつながっているわけではなくて。

西森 R2D2とC3POのコンビ大好きです(笑)。いるだけで関係性が漫才みたいなところありますよね。

栗田 嬉野さんも若い頃のミスターも素敵なビジュアルなのに、その部分を打ち出したり、フォーカスをあてるわけでもない。「持ってる能力や魅力は全部活用しなきゃ!」みたいなものとの距離がある。

西森 失敗は全部活用するのに(笑)。嬉野さんは最新シリーズでもログハウスの柱に塗料を塗るときに「これくらいしかできないってわかってるから」「俺はもうね、ディレクターもできねぇから」って言っていて。大泉さんに「悟ってるなあ」って言われてましたね(笑)。

栗田 どうでしょう原付日本列島制覇の時は病み上がりだったせいもあるらしいですが、カメラ撮影は他の人がされてたらしく、完全に大泉さん曰くの「一視聴者代表」みたいになってる。その立ち位置がちょっとかわいくてずるい(笑)。

あと今度はミスターの話になりますが、ミスターは当初はすごく自分たちが「頑張る」ところを見せようとしてたみたいなんですよね。深夜バスの企画でも、『どうでしょう』の最初の頃のミスターはちゃんと喋ってるし、仕切ろうとしてるし。自分たちは無名だからこそすごい強行スケジュールを組んででも、がむしゃらに身体を張って頑張っている姿を見せないと面白くならない、と考えてたそうです。そのスタイルをどうでしょう用語では「合宿」と呼んでるようですが。これはすごくマッチョで、ちょっと怖いですよね。

――鈴井さんは不機嫌になると黙っちゃったりして、ときどき怖いなって思います。

栗田 しかしこういったらミスターに失礼になってしまうと思いますが、その頑張りのままずっと放送され続けてたとしたら、どうでしょうがこんなにも長く愛される番組にはならなかったのでは?と思います。

「アメリカ横断企画」のときにインキーして車に乗れなくなったり、サイコロの旅(サイコロの目で行き先を決める番組の代表的な企画)で過酷な目を出すのはたいがいミスター。「絵ハガキの旅2」(くじ引きのように絵葉書を引いて、その風景に描かれた場所に日本中を移動する企画)では他の都府県に移動をするはずだったのに始まってすぐにいきなりスタート地点である北海道の札幌時計台の絵葉書を引いて日帰り旅行になってしまったり、「原付ベトナム1800km」でカブに乗っている最中にポケットに入れていたトランシーバーを落とすという地味なのに致命的なミスをして、『どうでしょう』の「伝説」を作るのはミスターなんですよね。ミスターがよしとしてきた「頑張り」よりも、いわゆる「イケメン」なのにとんでもなく残念なエピソードに彩られたミスターの方に、一視聴者の私としては親近感が湧きました。

「ヨーロッパ21ヶ国完全制覇」くらいから、むしろ大泉さんと藤村Dのやり取りを中心にしてミスター自身は一歩引くと決めたという話を聞いたことがあります。その結果として「頑張り」が後退していき、ひいてはマッチョさとの距離にも繋がったように感じます。それはどうでしょう用語で言うところの「合宿」スタイルから、とにかく飯より宿をキープして、ゆるく旅をすればいいと言う「ミスターのいいじゃないか!運動」に転じたという表現になります(笑)。

ただし、それはあくまで『どうでしょう』内の話で。鈴井さんの元妻で現在CREATIVE OFFICE-CUEの代表取締役である伊藤亜由美氏(出版当時は鈴井亜由美氏)の話が掲載されている『CUEのキセキ クリエイティブオフィスキューの20年』(メディアファクトリー)には、私生活での若い頃の鈴井さんの酷いエピソードも書かれています。

そういう怖いところがあるけど、少なくともどうでしょうという番組におけるあの四人の関係性の中では運の無さとかダメなところが前面に出ていて、関係性の中でマッチョな部分が浮きあがりにくく、救われているんだと思います。

西森 確かに、男性の生きづらさの話の中で、弱音がはけないこととか、ダメなところを認められないことがよく挙げられますが、『どうでしょう』ってダメさをさらけ出しているんですよね。

それは大泉さん自身のキャリアにも良い意味で作用していると思います。大泉さんがリアリティのあるロスジェネ世代を演じてこれたのって、ダメさをずっとさらけ出してきたからだと思うんです。それが唯一無二の存在感になった。ダメなキャラクターを演じて俳優として大成する人なんてほかにいないんじゃないですかね。最近はけっこうスーツの役も多くはなっていますが。

栗田 2004年に放映された「ジャングル・リベンジ」ではジャングル内のトイレが暗く、大泉さんが怖くて一人では入れないということで、藤村Dと嬉野さんに明かりをつけてもらって、見守られながらみんなの前でトイレをする羽目になったり。でも大事なのはそこをただイジって「笑い者」にするのではなくて。確かにD陣(ディレクター二人)は笑ってはいるのですが、それでも「もう、気の毒で、気の毒で……」と嬉野さんが泣き出したり、「(明かりを)照らしてやれよ、照らしてやれって!」と藤村Dが励ましたりと、ただ「笑い者にする」とか「いじる」だけにはならない感情の綾があるのがいいんですよね。

ホモソーシャルにならない理由
西森 あそこまで曝け出すと、そのことがむしろ「勇敢なこと」とされてホモソっぽくなるのに、『どうでしょう』はそうならないんですよね。

栗田 「曝け出してる自分」を演出しようとしているわけではないからだと思うんです。

西森 わかります。「あのときつらかったけど、あとでこれをネタにして笑いをとれば救われる」みたい転換ってしんどいけど、『どうでしょう』はつらいときにつらいって言っているから。さっきも栗田さんが言われていたように、人間性をさらけ出すということにも「頑張り」を強要する感じではないんですよね。それって、ものすごく今につなげてしまいますけど、リアリティーショーの問題にもつながるところですね。

栗田 笑かそうとしているんじゃない。それぞれが何か固有のキャラクターを打ち出して演出しているんじゃなくて、あの4人の関係性がそのまま出ているんだと思います。

西森 『どうでしょう』はさっきも触れたようにドキュメンタリーなんですよね。ドキュメンタリーってディレクターやプロデューサーの力がすごく出るんですよ。もし藤村Dが「こういうキャラで面白くして」って指示していたら違う番組になって早く終わっていたかもしれないし、旅に行ったんだから、いっぱい見せ場を作ってねという無言の圧をかけていたら、みんなそれに従っていたのかもしれません。でもそうではなくて、困ったときに困ったままを撮っているから面白くなった。

東海テレビって、今やドキュメンタリーですごく有名なんですが、そのドキュメンタリーをけん引している阿武野勝彦さんてプロデューサーは、ドキュメンタリーというのは「イベント的な、派手なものを繋ぎ合わせてはいけない」と言われてるんですね。イベント的な見せ場が撮れると、メリハリもついてディレクターなら「おいしい」と思ってしまう。でも、人間ドラマって、そういうところにあるんではないってことだと思うんですよ。

あと、『ハイパーハードボイルドグルメリポート』っていうテレビ東京のドキュメンタリーがあるんですが、プロデューサーでディレクターの上出遼平さんって、たった一日だけしかその人を追いかけていないのに、出会ったばかりの難民の男の子との関係性がものすごく濃密になっていて。他の人が同じことをしても絶対同じ番組にはならないはずです。それだけ人を追うディレクターの人間性って番組に表れるもので、『どうでしょう』も、やっぱりディレクターが出演している人たちと、どう関係性を築くかが番組に表れているなって。

栗田 『どうでしょう』は、ひとネタやらせようみたいなことを抑制している気がします。「面白いことをこいつに言わせよう」みたいなものがないですよね。いわゆる一発芸ではなくて、状況とか、文脈の中で出てくる言葉ややりとりが面白いという。

西森 そうですね。私、大泉さんが「ヨーロッパ20ヵ国完全制覇 ~完結編~」で、渡辺篤史のモノマネで「小林製薬の糸ようじ」を連発する回が大好きなんですけど、あれも一発芸を強要されたんじゃなくて、大泉さんがもう自分で面白くなっちゃって止まらなくなってるんですよね(笑)。ああいう夜中のノリみたいなのの面白さを、そのままテレビの向こう側にまで伝えるのって難しいんですけど、ある種のドキュメンタリーだからこそ伝わるのかなと。

『電波少年』にならない世界観
栗田 『どうでしょう』の面白さにコミュニティができていく点も挙げられると思うんですよね。ハマった人が友達に布教しちゃう。名台詞みたいな独特の言葉を合言葉のように言い合って楽しくなったり。

西森 早くからファンを集めた祭り的なものをやっていましたよね。アーティストやアイドルのファンクラブみたいに、ファンが集まるような場所を作るのは昔からありましたけど、番組、それも地方局が長きに渡ってコンスタントにファンを集めるような仕組みを作っているのは珍しいと思います。だからこそファンダムが出来上がっていく。

栗田 私たちベビーブーマーの世代は人も多いですもんね。番組のHPでも一生懸命コミュニティの運営をしてましたよね。いまもYouTubeでやってる。

西森 古いテレビマンはやらないようなことをやっているんですよね。

栗田 しかもそれをやっているのがいち地方局の人たちという。

西森 すごいことですよね。なんでもないただの大学生が出ていた番組20年経った今でも何度も何度も放送されている。

『電波少年』(日本テレビ系)は『どうでしょう』に先行していて、当時は爆発的な人気があったけど、あっという間に消費されつくしてしまったじゃないですか。今もし再放送があっても、再度見て、すごいってなるとは思うけれど、するめのように何度も噛むみたいな楽しみではないと思うんですよ。やっぱりあの番組は「事件」と「頑張り」を見る番組だから、見ている方にも緊張感があって、何度も見るには刺激が強い。でも、『どうでしょう』は、これ前に見たなってものをやっていても、やっぱり見て、ふふって笑ってしまえる。消費って一瞬のものと、長く続くものがあるんだなと。

大泉さん自身、消費されることを意識的にコントロールしてると思うんですよね。東京でバラエティのレギュラーは持たないって言われているし、TEAM NACSの舞台も何年かに一回で。それもずっと続けられるということを考えているのかなと。

栗田 いわれてみれば確かにレギュラーで出演してないですね。

西森 バラエティは映画の宣伝で出るだけ。それと東京では『SONGS』(NHK)のレギュラーがあるだけで。

そんな風に、一気に消費されないようにしながらも、一方でアイドルみたいな存在であることも認めている。事務所の『CUE DREAM JAM-BOREE』ってイベントでは歌ったりトロッコにのったりしているわけで。珍しいですよね。いま50歳近くになってまで続いているグループってなかなかないじゃないですか。SMAPさえ解散しちゃいましたし、EXILEも新陳代謝をするわけですし。

栗田 嵐も解散宣言してますしね。私が小さい頃は40を超えたアイドルなんていなかった気がします。

西森 アイドルグループとしては世界中に40歳を超えるまで休止なしで続けてる人たちってそうそういなかったし、そこは本当に日本の独自性だったと思います。どっちかというと40代は再結成の時期ですよね。

栗田 資本主義社会の今、まったく消費されずに生きていくのは難しいと思うんです。その中で、4人は消費についてこれだけ考えさせてくれる。

西森 芸能にかかわっていく以上、消費について考えざるを得ない立場だと思うんですけど、さっきも出てきたように、同じような成り立ちに見える『電波少年』と比べると全然違う。それはやっぱりディレクターの考えの違いもあれば、局としての違いもあるんでしょうね。やっぱり、無名の人ばかりの地方の番組を、DVD化したり、番販してきたってことは、今では当たり前に見えて、ものすごくフロンティアなことだったんだと思います。

栗田 画面から感じる圧力というか、世界観が違うんですよ。

西森 あと『電波少年』の場合、スタッフ側は黒子ですよね。

栗田 私たちの視線だけになってますね。

西森 一方で『どうでしょう』はスタッフとのコミュニケーションがある。ディレクターもカメラマンも出演者のひとりだから、被写体だけに求めすぎることはなくなるのかもしれないですね。支配、被支配の関係性みたいなものもフラットになりやすい。それも、リアリティーショーを考えるときの、重要なポイントかもしれない。

栗田 ディレクター陣も一蓮托生の運命というか、一緒に苦労していますしね。

西森 結局、撮っている側の人間味が左右するんだと思います。

栗田 私たち側も、ただ起きていることを見ているんじゃないと思うんです。ドイツの道端でキャンプする羽目になったときは、なんだかこちらも一緒にキャンプしているような気分になっていて。

西森 そうですね。「画面の中の人」として切り離して、こっちは見ているってだけなのが消費なんだなって思いました。『どうでしょう』のファンとのイベントも含めて、本当に「一緒に」「寄り添いながら」これから年を取っていく感じがありますしね。

『どうでしょう』をなぞればいいわけではない
――もう一度4人の話に戻したいのですが、あの4人組からホモソーシャルっぽさがまったくないとは思えません。たとえば、ああいう4人組の中に女性が入ったら、かなりしんどい気がするんですよね。

西森 ホモ・ソーシャルって女性を異性愛の対象として必要としながら、自分たちの絆を強固にするために、異物である女性を排除するということだと思うんですけど、なんか、『どうでしょう』って、異性愛への欲望がまったく見えない番組ですよね。それって、歪なことみたいに聞こえるかもしれないけれど、女性だけの空間でも、そういう空間って妙な心地よさがあったりすると思うんです。例えば『映像研には手をだすな!』なんかにも感じるもので。

だから、もちろんあの4人には番組を離れたときには、家庭があったりするんですけど、あの空間が男性だけでいい関係性を築けるならそれでいいのでは、というのはあります。女性は女性で好きにさせてもらいたいからというのもあって。女子会でどうでもいいような話をしているのを男性に「けしからん」って言われる筋合いがないように、男性は男性同士でホモ・ソーシャルではない男性だけの空間があってもいいと思うんです。それこそ『ワンス・アポン・タイム・イン・ハリウッド』のブラッドピットとディカプリオみたいに、男性同士がダメなところをぶつけ合いながらも癒しあう様子は、見ていると安心するというか……。

栗田 一般的な話ですが、若い女性をわざとらしく入れる場合のほうが、見ていてつらいと思うときはありますね。ホモソーシャルの気持ち悪いところは女性を排除しているくせに、女性を求める二律背反なんですよね。

西森 そうですそうです。絆の中にいれないくせに性的に求めているのが問題であって。ミソジニーが排除されている中で男性同士が癒しあうのはむしろいいんじゃないかって思います。

――あの4人の中にホモフォビックなところはあると思いますか?

栗田 ヨーロッパ縦断企画のとき、ツインルームをお願いしたのにホテルの人間にダブルベッドの部屋を割り振られたシーンがありましたよね。

――大泉さんは強い口調で「ウィーアーオールメン!」ってホテルマンに言っていました。

栗田 受け取り方によってはホモフォビックに感じられますよね。「俺たちはゲイじゃない」って雰囲気も確かにありました。

ただそのシーンで藤村Dは「不思議な4人組と思われた」ってアナウンスしていたんです。独特の言葉遣いですよね。ベストとは思わないですけど、当時にしてはニュートラルな言葉を使って納めたのかも。

そういえば藤村Dは、これも先ほど触れた彼の本『けもの道』に書いてありましたが『どうでしょう』を作るときに意識したいくつかの規範の中に、「下ネタと恋愛話を入れない」があるそうです。これはフェミニズムを意識してというより、視聴率を上げるためには「(視聴者の)ターゲットは絞らず女性も男性も見られるようにする」と決めたみたいで。そうなると「男同士が集まれば必ず下ネタも出てくるけど、そんなものは自分たちが楽しいだけで、女性は聞きたくもない」から下ネタは出さない。逆に大泉さんの好きなタイプなんて聞いても面白くない人もいるから恋愛話は出さないことにしたそうです。

その話を知ってから意識して見てみたら、確かに下ネタはほとんど出てこないんです。アラスカにオーロラを見に行く企画では、現地のドライバーが下ネタを言い続ける様子を「下ネタばかり言い続けているんですよ」とあっさり終わらせていましたし、ある企画で自動車での移動中に、大泉さんが読んだという渡辺淳一の官能小説「失楽園」の朗読をするくらい。これも下ネタというよりは、むしろ「失楽園」そのものを笑いのネタにしている印象で。そのあたり藤村Dはやっぱり意識的なんだと思います。

西森 大泉さんはそれこそ北海道の番組にでているときやTEAM NACSでいるときのほうが、マッチョなところが見えることはありますね。

ただ大泉さんって自分ですごく慎重で豪快なところがないって言われているのはいいなと思っていて。『青天の霹靂』という映画にでたとき、やっぱり物語だから、登場人物が何かを「言わない」ことで誤解が生じて、そのことで物語がまわっていくところがあったんですけど、「自分は言わないことでトラブルになるのは耐えられない。全部説明したい」って言っていたんです。多弁な理由なのかもしれません。

栗田 そのくせ、法螺話の内容はいつもマッチョ(笑)。

西森 法螺ってわかる話をしますからね。

栗田 「松方弘樹と俺は仲がいい」みたいな。本当にマッチョな人が言っていたら「はあ……」って感じですけど。

西森 人を言葉で笑わせたいというサービス精神もあるでしょうしね。

栗田 『どうでしょう』はホモソーシャルっぽさは確かにあるのだけど、藤村Dの演出のうまさとか、4人の組み合わせの妙によって絶妙にできているんだと思います。でも、あの4人の関係性が誰にとってもいいものだって思うのは違う。他の人が真似もできない。あくまでその関係は単独性というか、すべてに当てはめることが可能みたいに考えちゃいけないですよ。

西森 ドキュメンタリーですからね。あの人たちだけがたどり着いた関係であって。

栗田 そうそう。あの4人の真似をするのがジェンダー的にいいってことでもないし、問題がまったくないわけじゃない。例えば男性で、子供の頃に同性として男性にいじめられた経験がある人の中には、あの関係性がしんどいと感じる人もいるはずです。普遍的なジェンダーモデルになるようなものではなくて、そこでしか起き得ない、それぞれの単独な関係性をどれだけ大切にできるかって話なんだと思います。マッチョやホモソーシャルは、個人の努力とか「キャラ」だけでどうにかできるものではなく、どういう関係性をどういう理念のもとで築くかという点を意識するところに、解決の糸口があるのかもしれないと『どうでしょう』を見ていて思います。

西森 あと私は今の時節柄、やっぱりテレビとして、人を映すというときの矜持みたいなものも考えてしまいましたね。作り手が演者に求めすぎないこと、そして視聴者も求めすぎないことにつながると思います。『どうでしょう』の場合、作り手が出演者にもなっているからってこともあるんですけど、ドラマや物語を勝手に作りすぎず、流れにまかせて見せることでも、人間性ってこっちに十分伝わる。ハプニングに頼ってメリハリのある番組を作ることは、刺激を与えることだから、その瞬間には注目されるけれど、消費されてしまう構造なんだなと思いました。『どうでしょう』はある種、リアリティーショーなんですけど、そういう構造をとらずに、長く愛されるものになった。そこには、いろんな理由があるなと思いました。
(構成/カネコアキラ)

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収納のプロが選ぶ「100均ファイルボックス」はコレ! キャンドゥ「スッキリまとめ隊」の使い方実例

 整理収納アドバイザー1級で収納ライターの伊藤まきが、家の中の “片付かない”ちょっとした悩みを“簡単で安く”解決するコツを提案します! 

 整理収納アドバイザーとして「散らかる家」へ訪問するときは、いつも同じ「100均の収納グッズ」を用意します。もちろん、“新作”もチェックしますが、「コレ!」というアイテムは決まっています。そこで今回から、数多ある100均グッズの中から使えるモノの選び方と、実際の使い方をお伝えします。

今回のテーマ:100均のファイルボックス、プロが選ぶ5種類

 ファイルボックスといえば、書類や取扱説明書、本の整理を想像しませんか? ペーパーレスが進む今は、「アプリで管理」が基本となりつつあります。そんな中、ファイルボックスは、家中の小物をスッキリ片付ける「収納グッズ」として活用されはじめています。

 100均へ行くと、いろいろな種類が用意されてますよね。でも、プロが選ぶのは「5種類」だけなんです。

[1]キャンドゥの「スッキリまとめ隊」

 最初に登場するのは、キャンドゥの「スッキリまとめ隊」です。片付けする家に訪問するときは、必ず持参する「ベストワン」のアイテム。100均のファイルボックスで一番の容量を誇ります。良い点は、ポリプロピレン素材にありがちな、割れやすい&汚れやすい欠点が目立たないこと。ゴチャつく小物も、スッキリ清潔に保管できます。

[モニター例]

 キッチンの「上から見る収納」に最適です。コンロやシンク下の空間を、無駄なく使えます。調理道具、水筒、ザル、調味料、保存容器、食品ストックなどをグループ別に入れてください。その際、一目で手に取れるように「タテ」に入れると◎。また、ワンボックスワングループ(1箱1種類)にすることで、定量も守れます。

セリアとワッツで買える「A4ファイルボックス」でもOK!

 近所にキャンドゥがない方は、ワッツとセリアで販売している「A4ファイルボックス」もオススメ。「スッキリまとめ隊」に比べ、やや小さくて凹みがあります。同じ白を比較すると、「A4ファイルボックス」のほうが真っ白という感じです。使い方は同じですが、凹みを生かして配線コードの収納にも使えます。

 2つのファイルボックスのサイズを比較してみます。

*手前
[セリア/ワッツ]A4ファイルボックス

サイズ:約 W12.5×D32.8×H23.1cm
カラー:白、黒、半透明の3種類

*後ろ
[キャンドゥ]スッキリまとめ隊

サイズ:約W12.8×D33.5×H 23.5cm
カラー:白(ベージュ寄り)、茶色の2種類

[まとめ]大きな道具とストックの収納に優れています

 A4サイズの「スッキリまとめ隊」は、いろんな家具の奥行きにぴったり。キッチンはもちろん、下駄箱や洗面台の下にも使えます。ただし、埋もれてしまうサイズの収納には不向き。どうしても収納したい場合は、透明の袋に入れて「モノの存在を忘れない」ようにします。コレで、家中の在庫管理と道具の出し入れが楽になります。

――次回(6月11日)はダイソーのファイルボックスを取り上げます!

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B美……永遠の29歳 人生の半分以上をジャニーズに捧げている、ジャニオタ歴20年超の芸能ライター。今一番気になるアイドルはKis-My-Ft2・北山宏光。
C子……永遠の35歳 デビュー組からジャニーズJr.に降りた月刊誌編集者。好きなアイドルは若い子。

B美 Snow Manの岩本照が謹慎してから、もう2カ月以上がたつね……。3月27日発売の「フライデー」(講談社)が過去の“ラブホテル合コン”を報じて、3日後にジャニーズ事務所が活動自粛を発表したじゃん。ジャニーズアイドルとして、ラブホで合コンしてたっていうところにもドン引きしちゃったけど、何より、参加した未成年女性と一緒に飲酒してたのがマズかったよね。

C子 ちょっと状況は違うけど、2018年に同じく未成年女性と飲酒したNEWS・小山慶一郎は6月7日に当時出演してた『news every.』(日本テレビ系)で謝罪後に謹慎期間に入って、同27日には仕事復帰したよね。プライベートの寝顔写真が流出したHiHi Jets・作間龍斗&橋本涼は、昨年9月上旬から年内いっぱい謹慎してたっけ。それで、今はNEWS・手越祐也が謹慎中という……。最近の報道を見てると、手越は復帰するかどうかも怪しい感じだけど、謹慎期間はタレントの仕事や、罪の大きさによるのかな。

B美 Snow Manは新曲「Stories」がアニメ『ブラッククローバー』(テレビ東京系)のオープニングテーマに起用されていたし、本当は5月中にシングルをリリースする予定だったんじゃないかって言われてるよね。「週刊少年ジャンプ」2020年19号(集英社)には、「Snow Man『Stories』収録のCDは5月発売予定!!」って書かれていたそうだし。Snow Manの公式サイトは「CD発売時期は未定です」と、「ジャンプ」の記載内容に誤りがあったと訂正してたけど。

C子 そういえば、「J-GENERATION」2020年6月号(鹿砦社)で久しぶりに岩本の姿を見たよ。ほら、巻頭特集が「SixTONES × Snow Man スペシャルイベントレポート」なの。1月22日に東京ビッグサイトで行われた「NTT docomo 5G 新キャンペーン」の記者会見の写真だって。これ、2組のデビュー当日だね。この会見も、もう遠い昔に思えるわ……。その3カ月後に岩本のスキャンダル発覚だもんね。

B美 あぁ~、ホントだ。今、新型コロナウイルスの影響でジャニタレ自体の露出が減っていることもあって、2組が並んでる姿を見ると不思議な感じがするわ。っていうか、2~3ページは見開きで全員の写真が大きく載ってるけど、めちゃめちゃ写真キレイじゃない!? ほぼほぼカメラ目線じゃん。でも、残念ながらSixTONES・田中樹が半目だね。下の段の松村北斗や京本大我なんか、完全にカメラのほうを見て微笑んでくれてるのに。

C子 次は、Snow Manのページだね。みんな、全身ピンクのスーツで派手だなぁ~。でもなんか、深澤辰哉だけうさんくさい人って感じがしない? ネクタイのテカテカ具合とかさ。パッと見て、ピンクスーツが一番似合ってないような……。

B美 確かに(笑)。インチキなマジシャン、もしくは参加者よりも悪目立ちする婚活パーティーの司会者って雰囲気だな。メイクが特別濃いわけでもなさそうなのに、衣装と顔があんまりマッチしてないね。向井康二や渡辺翔太みたいに、丸襟のカジュアルなインナーがよかったのかな。一方でSixTONESメインの6ページだと、右上のきょもの後ろで、樹が深刻な顔しちゃってる。7ページは横のほうを向いているカットだけど、精悍でカッコいいじゃん。

C子 8ページはSnow Man・宮舘涼太がうつむいてるのがちょっと惜しいけど、基本的にみんな写りがいいよね。デビュー日の会見だからか、ヘアメイクもバッチリで、ビジュアルも仕上げてきてるし。活動自粛中のタレントがいる場合、映像とかだと編集されてしまう場合もあるじゃん。「Jジェネ」はガッツリと岩本がいるから、ファンはうれしいだろうね。

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B美 10ページからは「SixTONES TrackONE -IMPACT- フォトレポート」も載ってるんだ。ちょっと、10~11の見開きページ見てよ! 誰一人として変顔がないし、公式のレポートブックレベルだよ。コンサート中って、どうしても踊ったり歌ったりする途中で、妙な顔つきや動きになって“おもしろ写真”が使われたりするのに……。

C子 でもさ、ひとつだけどうしても引っかかった写真があるのよ。12ページのこれって、カッコいいの? 6人はデザインがバラバラな衣装だから世界観が統一されてない上に、防護マスクみたいなのを着けてる。SixTONESだから許されるオシャレなの? 森本慎太郎なんか、藤子不二雄(A)氏が描いたブラック・ユーモア漫画『笑ゥせぇるすまん』(実業之日本社)の喪黒福造じゃん。あっちは全身黒で、慎太郎は赤と白の鮮やかな衣装を着ているけど、もはや“オシャレな笑ゥせぇるすまん”だよ。

B美 言われてみれば、そう見えなくもない(笑)。ハットの形がちょっと笑ゥせぇるすまんっぽいのかな。しかもこれ、防護マスクはそれぞれデザインが違うんだね。樹は、ハンドルがくっついているみたいだし、高地優吾は、ふくろうみたいに見える。

C子 これで出てきた時、ファンはどう思うんだろう? どれぐらいの時間、このマスクを着けてステージに立っているのか知らないけど、顔がほとんど見えなくない? 北斗は目元までマスクが上がってきているし、きょもと樹あたりは、目がうつろになっちゃって息苦しそう。対照的に、ジェシーは「カッコいいだろ!」っていうドヤ顔を浮かべてるけど……。どういう場面なのか、この写真1枚ではくみ取れないね。

B美 Twitterで調べてみたら、マスクを着けた演出について、いくつか褒めてる声があったよ。マスクで目を隠して歌って、外したらサングラスをかけてた……みたいな仕掛けがあったんだって。衣装というより、小道具的に使われてたのかな? コンサートに行ってない私からすると、いまいちマスクの魅力がわからないけど、実際に生でパフォーマンスを見たら印象変わるかもね。

C子 今回の特集、ソロページの写真もキレイに撮れてるよね。特にきょもは、お肌ツルツルだし、美しさがわかる写真ばかりだよ。ただ、23ページ下の慎太郎は、ちょっとマヌケ顔だね。左端は顔がクシャッてなってるけど、一体何がそんなに面白かったのか……。立ち話してる近所のおばちゃんみたい。こんなに“世間話してる瞬間”みたいな写真ある?

B美 それを言うなら、19ページの北斗もなかなかだよ。コンサート中、こんなふうに階段にもたれかかって、手をついて話す人いる? ラフすぎるでしょ。どんだけコンサート中にリラックスしてるのよ。SixTONESのMCタイムは、トークが盛り上がって長引くって話を聞いたことがあるから、この日も相当楽しかったんだろうね。現場の盛り上がりが想像できる2枚だったわ。

C子 SixTONESの次は、「TAKUYA KIMURA Live Tour 2020 Go with the Flow フォトレポート」もあるよ。木村さんって、あらためてスゴいなと思わされたんだけどさ、どこを切り取ってもちゃんとしてるの。すべてが絵になってて、「この表情はちょっと……」って写真が少ない。

B美 30ページで、ちょっと「どすこい!!」って言いたくなるポーズをしているのが、クスリと笑えるぐらい。これは、マイクスタンドも置いてあるし、日替わり曲コーナーでSMAPの楽曲「らいおんハート」を歌った場面かな。

C子 こういう形の“ドアストッパー”がありそう。っていうか、木村さんがモデルなら、買いたいわ(笑)。30ページの左下、ちゃんと顔が見える角度でハットをかぶっているのもキマってるし、31ページの左下でギターを弾いてる1枚もいいね。照明の暗さも相まって、色気を感じる。ハットに関しては、慎太郎には喪黒じゃなくて木村さんのかぶり方を見習ってほしいよ。

B美 しかも、56~61ページに「ジャニーズ基礎のキソ Vol.72 ありがとう! 中居正広の足跡を振り返る」っていう特集もあるじゃん!! 中居さんは3月末で事務所を辞めたのに、「Jジェネ」で取り上げるってスゴいね。さすが、元Love-tune・安井謙太郎の退所に伴って特集を組んだだけあるわ。その上、61ページの「つとぷCollection」なんて、最高。中居×木村ファンは絶対に“買い”でしょ。

C子 木村さんのコンサートレポートが載ってる号に、中居くんの特集があるのはエモいね。「Jジェネ」わかってるわ~!!

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B美 さらに、後半は「関西ジャニーズJr. 関ジュ 夢の関西アイランド 2020 in 京セラドーム大阪~遊びにおいでや!満足 100%~フォトレポート」もある。ちょっと前の話だけどさ、あれ見た!? 5月10日にISLAND TVにアップされた、なにわ男子・大橋和也の「#なにわとおやすみ」動画。ベッドで上裸、「続きしよっか」発言といい、生々しいリップ音といい、衝撃的すぎて……。ひっくり返ったわ。

C子 見た見た。Jr.がやるにしては、かなり刺激度の強い動画だったね。あれの後だと、この特集をどうやって見たらいいのか、わからないわ……。だって、こっちのはっすんは、キラキラアイドルのオーラがあって、全然違うんだもん。どっちが本物のはっすんなんだろう? でも、こうやってオタクの心をかき乱すのがアイドルの仕事だよね……。

B美 83ページの右下、笑顔で手を上げているカットとか、癒やし系だよね。あとはなにわ男子だと、78ページの大西流星がかわいすぎる。目がうるうるしてて、子犬みたいじゃん。このレポートも、なにわ男子、Aぇ! group、Lil かんさい共に総じて写りがバッチリだね。なにわ男子は「なにわ男子 祝!ハイチュウCM おめでとう!」という特集と、SixTONESとの両面ポスターも付いてるし、ファンは購入必須だわ。

C子 75ページによると、鹿砦社からは『関西ジャニーズJr. キラメク KANSAI』っていう本も出たんだって。「Jジェネ」だけでもこれだけ写真が充実してるんだから、関ジュだけのフォトレポートは期待度高いよね。あと、今号の「Jジェネ」は、「祝・20周年! Endless SHOCKレポート」(36~55ページ)も大ボリュームよ。KAT-TUN・上田竜也が出演した今年のバージョンから、2010~2014年の『SHOCK』ヒストリーまで掲載されてるもん。これも全部写真のセレクトが良くて、ちょっと笑えるのは、37ページで真っ黄色のスーツを着ている上田ぐらい。

B美 50ページの2010年の写真を見ると、KinKi Kids・堂本光一のおなかがゆるんでない? 光一さんって、『SHOCK』のために鍛えていて、体が仕上がってるイメージなのに、腹筋が割れてないのは意外だなあ。

C子 こういう過去写真は、現在と比較できるのがいいよね。いやぁ~、今回の「Jジェネ」も見応えあった! ただ、「Jジェネ」にはどうしてもツッコミどころを求めてしまうから、来月はもうちょっとおもしろ写真が多いといいなぁ~(笑)。

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中居正広、渡辺麻友を「アイドルの中のプロ」と称賛も……「本当にいい子」「持ち上げられてる」と賛否

 6月1日、自身のTwitterにて芸能界引退を発表した、元AKB48の渡辺麻友。そんな彼女について、共演経験のある芸能人がコメントし、ネット上で注目を集めている。

 同月6日放送のラジオ番組『中居正広 ON&ON AIR』(ニッポン放送)では、中居正広が「まゆゆ、引退しちゃったんです」と渡辺の引退について触れ、思いを語る一幕があった。

「中居は『一番最後に(渡辺と)会ったのは、去年の「UTAGE!」(TBS系)かなあ』と述懐しつつ、今年2月に同番組が放送された際、渡辺は体調不良で欠席していたと触れていました。そして中居は、『アイドルっていうのは、すぐにね……若いうちに、あんまり経験を積まないで、周りの環境と推しとタイミングで、ひょんと山頂に連れてってくれる』『アイドルって、いわゆる“勘違いをしやすい職業”、ジャンルの一個なんですよ』と持論を展開。その上で、『まゆゆさんは珍しいタイプで、AKBの頃からプロ意識(があった)というか』『アイドルの中のプロと感じた子だったかな』と、アイドルとしての渡辺を評価。『もうちょっとお芝居とか見たかったですね』ともつぶやいており、渡辺の引退を惜しんでいたようでした」(芸能ライター)

 中居のコメントについて、ネット上では「中居くんがここまで褒めるのは珍しい気がする。本当にいい子だったんだろうな」「改めて、まゆゆはすごいアイドルだったと再確認した」と賛同する声がある一方、「やたらと“神格化”されて持ち上げられてる気がする」「ドラマ出てたけど、全然パッとしなかったよね?」と疑問を抱く人もいるようで、賛否両論のようだ。

「2013年放送の『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)で渡辺と共演した極楽とんぼ・加藤浩次も、6月4日のラジオ番組『アッパレやってまーす!』(MBS)でコメントをしています。2人は『爆烈お父さん』のコーナーで共演したのですが、加藤が渡辺の頭を蹴り飛ばし、ネットが炎上する事態となりました。加藤はラジオで当時を振り返り、このコーナーはもともとリハーサルがなかったものの、渡辺から『(リハーサルを)しっかりやりたい』と申し出があり、収録前に打ち合わせをしていたと告白。加藤は『こんなアイドルが……真面目な、しっかりした子がいるんだと思った記憶があるの』といい、『あんないい子いないと思う。俺、意外にファンだったのかな?』と吐露したんです」(同)

 「爆裂お父さん」で加藤に大バッシングが起こった時も、自身のブログで「新しい世界が見えた気がしました(笑)」「私は全然大丈夫ですよ!」とフォローを入れていた渡辺。中居や加藤が渡辺の引退を惜しむ理由は、こうしたプロ意識にあるのだろう。

木下優樹菜、“タピオカ店恫喝騒動”で「訴訟発展」報道に「訴えられても仕方がない」「立場逆転したね」と嘲笑う声

 昨年10月に、実姉が勤務していたタピオカ店のオーナーに対し、SNSのダイレクトメッセージ(DM)で恫喝めいたメッセージを送っていたことが判明した木下優樹菜。翌11月には芸能活動を休止し、いまだに表舞台から姿を消したままだが、現在、相手側に訴訟を起こされる寸前の状態だと、ニュースサイト「東スポWEB」が報じた。これにネット上では「訴えられても仕方がない」「因果応報」と冷たい反応が飛び交っている。

 騒動の発端は、昨年10月、木下が自身のインスタグラムで、実姉とタピオカ店との間でトラブルがあったと告白すると同時に「もうお店には行かなくて大丈夫です」などとファンに呼びかけたことだった。その後、木下が直接オーナー夫妻に対し「弁護士たてて、法的処理、いくらでもできるからこれからの出方次第でこっちも事務所総出でやりますね」などとDMを送っていたことが判明し、ネット上で大炎上することになった。

「ここ数カ月は進展がなかったように思えましたが、6月6日、『東スポWEB』が、タピオカ店関係者はすでに代理人弁護士を通し法的措置に向けて動き出していると報じました。年末に木下がFUJIWARA・藤本敏史と離婚し、今年に入ってからは新型コロナウイルスが世界的に流行したため、相手方は動き出そうにもできない状況だったとか。しかし、緊急事態宣言も解除されましたから、木下が訴えられるのも時間の問題でしょう」(芸能ライター)

 インスタグラムで530万人ものフォロワー数を誇っていた木下が、直接「店に行かなくて大丈夫」とネット上で呼びかければ、お店側の営業に支障をきたすことは想像に難しくない。問題となった投稿は削除されているものの、ネット上では証拠となるスクリーンショットが出回っており、圧倒的に木下が不利な状態だ。

「もともと木下は“元ヤンキー”というサバサバした性格が、若い女性たちから大きな支持を集めていました。世間もそれを“キャラ”として受け入れており、近年はママタレとしても活躍していたのですが、今回の騒動で木下の裏の顔が明らかになると『キャラかと思ってたけど、元じゃなくて現役ヤンキーじゃん』『こんな母親、怖い』とドン引きする人が続出。今回の訴訟についても、ネット上では『結局、自分が法的措置とられそうじゃん』『立場逆転だね』と嘲笑する声が多く、すっかり世間に見放されている印象です」(同)

 6月5日発売の「フライデー」(講談社)では、木下と藤本が離婚後も同じタワーマンションに住んでいると報じ、“偽装離婚疑惑”まで浮上している。

「これについては、藤本が7日放送の『上沼・高田のクギズケ!』(読売テレビ)で、同じマンションに住んでいることは認めつつも、同棲はきっぱりと否定。育児を協力して行うためと説明していましたが、ネット上では『スポンサーを気にして離婚したフリしてるの?』『そういうのを偽装離婚って言うんじゃないの?』と2人の関係を怪しんでいる人もいます。また、木下はインスタの投稿から、サッカー日本代表の乾貴士選手との不倫疑惑が浮上した際に、大きな批判を浴びています。このままいけば、木下の芸能界復帰はかなり厳しいものになるでしょう」(同)

 8カ月たった今もなお尾を引く“タピオカ恫喝疑惑騒動”。今後の動きに注目したいところだ。

『ザ・ノンフィクション』「社会に知ってほしい」のは誰のためか「生まれてくれて ありがとう ~ピュアにダンス 待寺家の17年~」

日曜昼のドキュメント『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)。6月7日は「生まれてくれて ありがとう ~ピュアにダンス 待寺家の17年~」というテーマで放送された。

あらすじ

 神奈川県小田原市で動物病院を開業している待寺家の三人兄弟の末っ子として生まれた優。ダウン症だとわかった時、母の幸は優を見たくなく、部屋にほったらかしにしていたこともあったと、今思えばかわいそうでしたね、と涙ながらに話す。心臓疾患のあった優は生後9カ月で呼吸が止まり、緊急手術の末に生還する。そのときのことを父、高志は「生涯何があっても、この子と一緒に生きていく」と決意したことを振り返る。

 暗中模索の子育ての中、優は13歳でダンスに出会う。ダウン症のある人のためのエンタテイメントスクールLOVE JUNX(ラブジャンクス)の中で頭角を表していき、安室奈美恵、DA PUMP、AKB48にダンス指導を行った牧野アンナも優のダンスの才能を認める。優はセンターポジションで踊るようになり活動の幅を広げていくが、「ダウン症のダンサー」という言葉が前に出るのを嫌がり、一時ダンスから遠ざかる。現在30歳になった優は、地元の福祉作業所に通いつつ、母の送迎で東京のダンススクールに週2で通う生活を続けている。

 ある日、憧れのダンサー植木豪(PaniCrew)から、優の人生をテーマにしたダンス舞台の出演オファーが来る。w-indsの千葉涼平をはじめとするトップダンサーたちの中で振りについていけない優だったが、懸命な練習で食らいついていく。

 舞台の初日は2020年3月24日。しかし新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2月26日には政府からイベントの中止要請が出たことで、優の舞台も中止となってしまう。幸は涙し、優は何も言わずに舞台で使われる予定だった歌を歌い続けていた。しかしその後、8月の再演が決まる。

社会に広く知ってほしいのは「自分のため」?

 優のダンススキルは「障がい者とダンス」と聞いて、想像してしまいがちなものとは一線を画している。まずダンスのジャンルが「ブレイクダンス」だ。ブレイクダンサーが決めのときに行う「片手で逆立ちして、さらに脚を音楽にあわせて大きく動かす」、あの動きを、優も大観衆のステージ上でこなしていた。そのため、優の腕は10代半ばにして体操選手のような太さで、腹筋も割れていた。

 番組の最後、中止扱いになっていた優の舞台の8月開園が決まり、稽古場で沸き立つダンサーたちの光景が映された。その画面に「新型コロナ 東京都で新たに14人の感染確認」というニュース速報のテロップが入り、なにもこのタイミングで流さなくていいじゃないかと無慈悲な仕打ちに思えた。治療薬、ワクチン方面の進捗が芳しくない現状では、あらゆる興行が「様子見」という中止を視野に入れた中で再開していくしかないのだろう。

 舞台に立つ人にとって、コロナ禍で発表の場を奪われ厳しい日々が続いているのは想像に難くなかったが、こうして番組内で踊る優やダンサーたちの練習の日々が放送されると、中止の無念が一層伝わり切ない。

 最初はトップダンサーたちの動きについていけなかった優だが(周りがうますぎるのだ)、番組最後では素人目にもかなり改善されていた。こうした優やダンサーたちの努力の日々は、この『ザ・ノンフィクション』がなく、かつ、8月の振替公演もなく中止になっていたら「なかったこと」になっていたのかと思うと恐ろしい。

 待寺夫妻は、優をどう育てていくかという方針に、ずれがある。母、幸は優のダンスも体が続けられなくなるまで続けてほしいと、優を小田原から東京のダンスクルールへ週2回、車で送迎するなど献身的に支える。一方で父、高志は、ダンスはほどほどに、優の自立を願っている。幸の「(優を)広く知ってほしい、周りに、社会に、福祉に」という願いを、高志は「(優のためではなく)自分(幸)のためではないの」とも指摘する。これは、どちらかが明確に正しく、どちらかが明確に間違っている、と言えるような単純な話ではないだろう。

 待寺夫妻は60歳をすぎ、幸は最近脚の調子も悪いという。「お父さんとお母さんは先に死んじゃうから、自分で何でもできるようになっておかないと」という両親の話を聞いた優は、半年前から家族の皿洗いを志願する。皿を洗う優を後ろで高志がじっと見守っていた。高志、幸どちらの意見も優を思っている点は共通している。

 「優のことをもっと広く知ってほしい」という幸の願いは、もうすでに一部では実現しているのではないかと思った。ダンサーの植木は行き詰っていたときに、ダンスが好きだという思いが伝わる優たちのダンスを見て迷いが一気に晴れたと話し、それが今回のオファーにつながっている。

 優は植木の人生の転機に深く関わっている。これは「優のことを知ってもらう」一つの成果なのではないだろうか。しかも植木は優の尊敬する人なのだ。「自分が尊敬する人に良い影響を与える」というのは、心が震えるような幸福だと思う。おそらく幸には「もっと広くあまねく」という思いもあるのだろう。

 待寺夫婦は互いに意見が違うことを知っていて、話し合い、互いの意見を尊重する、とまでではないが、どちらかの意見を否定、無視、小ばかにすることはなく、違ったままで共存しているように見えた。これができている世の中の夫婦はどのくらいいるのだろう。

 次週のザ・ノンフィクションは『19歳の漂流 ~妊娠…出産…家族を求めて~』。NPO法人「BONDプロジェクト」の橘ジュンと、彼女に救いを求めた19歳の妊婦たち。

スヌープ・ドッグ、大統領選が「人生初の投票になる」! 政治的発言が多かったのに「投票しなかった」ワケとは……

 1990年代初頭から西海岸のギャングスタ・ラッパーとして絶大なる人気を博し、その後、俳優、ポルノ映画監督、リアリティ番組スター、実業家、レゲエ・アーティストとさまざまな分野で成功を収めてきたスヌープ・ドッグ。カリスマ主婦マーサ・スチュワートの“マブダチ”で、彼女の料理番組にゲスト出演したり、バーガーキングなどの米国民になじみのある広告に起用されてきたことから、お茶の間の人気も高い。また、セレブきっての大麻愛好家で、若者からは“大麻好きなおじさん”として認知されている。

 世間に強い影響力を持つスヌープは政治的発言も多く、2008年の大統領選前にはオバマ前大統領を支持しつつも、共和党の予備選挙に出馬していた「大麻の取り締まりに反対」するロン・ポールをFacebookで宣伝。

 12年の大統領選前には、インスタグラム・ストーリーに「オバマに投票して、(敵対する共和党の)ロムニーに投票しない理由」というテーマで、ミット・ロムニーのことを「ホワイト・ニガー」「マザーフ●ッカー」「ビッチ」とののしり、オバマを「最高にクール」「嫁のケツがデカいのもイケてる」などと絶賛したことも話題に。

 16年の大統領選前には、ゲスト出演した深夜トーク番組で民主党ヒラリー・クリントン候補の支持を表明し、「女性大統領を見たい」「男性の思考パターン以外の見通しが必要な段階に来ている」と発言。多くの人が「スヌープは毎回、候補者について勉強し、真剣に考え、投票をしている」と思っていた。

 そんなスヌープが、先週ゲスト出演したラジオ番組で、「実は、これまで投票したことがない」と告白。「2020年の大統領選で生まれて初めて投票する」と宣言したのだ。

 現地時間6月4日、ロサンゼルスのラジオ局「REAL 92.3」の『Big Boy’s Neighborhood』という番組に出演したスヌープ。トランプ大統領への思いと、11月に行われる大統領選について聞かれ、「生まれてこの方、投票したことがない。でも、今年は投票に行こうと思う。あの野郎が1年でも長く大統領でいることに耐えられないからだ」と回答。「(自分は)犯罪歴があるから投票できないって、長年思い込んできたんだ」と悔しそうに語った。

 アメリカでは重罪犯の選挙権剥奪をする州が多い。スヌープは90年に売却目的でコカインを所持していたところを逮捕され、有罪判決を受けている。07年には、前年に空港で大麻と銃器を所持していたと逮捕された件で不抗争の答弁をし、“懲役3年、執行猶予5年、800時間の社会奉仕活動”が科せられた。

 重罪犯の選挙権剥奪は非常に厳しい処分だが、州によっては条件をクリアするとエクスパンジメント(前科抹消手続き)できることもある。

 スヌープは、今回のラジオで、「エクスパンジドされてたことを知らなかったんだよ。投票できるんだ」と発言。おそらく弁護士が申請手続きをし、無事通っていたことを最近になって知ったのだろう。ネット上では「選挙行っているのかと思っていた」「あれだけ熱くオバマに投票すると語っていたのに、投票してなかったんだ」など落胆する声、「重罪犯は選挙権を剥奪されるなんて初めて知った」「たくさん納税しているだけに、投票できずに悔しかっただろう」などと同情する声が上がり、大きな話題となっている。

 スヌープは、07年にトランプ大統領がホストを務めた大ヒットリアリティ・コンペ番組『アプレンティス』に特別ゲストとして出演したり、11年に「友達からブラックユーモアたっぷりにからかわれる」という人気番組『Comedy Central Roast』で大統領がターゲットになった時にも、“友人”としてにこやかに登場。2人とも世界最大のプロレス団体WWEの試合に乱入するなど、根っからのエンターテイナーであることから、気が合うのだとみられていた。

 しかしスヌープは15年に、トランプ大統領の対立候補だったヒラリーに投票する旨の発言をし、16年の大統領選でトランプが勝利した際には激しく落胆。その後、トランプ大統領の悪口を言うようになり、17年には自身の曲「BADBADNOTGOOD - Lavender (Nightfall Remix)」のミュージックビデオで、トランプ大統領を模した人物の頭に、おもちゃの銃を向けて引き金を引き、物議を醸した。この時、大統領は「落ち目なスヌープがオバマに銃を向けてたら、どうなると思う? ムショにぶちこまれるのにな!」と挑発的なツイートをしたが、スヌープは『アプレンティス』と『Comedy Central Roast』で大統領がスヌープのことを「仲の良い友人」「めちゃくちゃ頭が良くて、タフなビジネスマンだ」と絶賛していた動画をインスタに投稿し、「オレたちの仲だろ〜」とバカにした。

 その後も、事あるごとに大統領をバッシングし続け、カニエ・ウエストら大統領支持者を「レイシストだ。トランプもろともくたばれ」と強い口調でディスるなど、大統領に対する嫌悪感をあらわにしてきた。

 11月の大統領選でトランプ大統領の対立候補となる見通しなのは、「トランプか私かを迷う黒人は、黒人ではない」と問題発言したジョー・バイデン。スヌープがもろ手を挙げて彼を支持しているのかは微妙だが、大統領選に向けて今後ますますトランプ大統領をSNSでディスりまくることだろう。大麻をくゆらせながら、どんなスヌープ節を聞かせてくれるのか、注目したい。

生田斗真、清野菜名とゴールイン! ジャニーズ“俳優”はなぜ結婚しやすいのか?

 生田斗真が6月5日、所属するジャニーズ事務所を通じ、若手女優・清野菜名と結婚したことを発表。業界内外から祝福の声が寄せられており、マスコミ関係者の間では「今後の“ジャニーズの結婚”にも注目が集まっている」という。

「生田は、2015年1月期の主演ドラマ『ウロボロス~この愛こそ、正義。』(TBS系)で清野と共演し、同年には『週刊女性』(主婦と生活社)が熱愛を伝えていました。それから5年にわたる交際期間中、どちらかの浮気などトラブルが報じられることもないまま、今月1日に婚姻届を提出し、無事ゴールインしたそうです」(芸能ライター)

 “純愛成就”となった2人の結婚は、世間でもおめでたいニュースとして取り上げられている。

「ジャニーズタレントの結婚は、いつも大きな話題を呼びます。これまで『1年に1人まで』という“裏ルール”もささやかれてきましたが、昨年7月に亡くなった前社長・ジャニー喜多川さんは、15年にTOKIO・国分太一が結婚した際、マスコミの取材を受けて『適齢期であれば、どんどん結婚すべき』といった発言をしたことも。しかし、やはりビジネス上、アイドルという立場での結婚は、タレント本人にとっても相当な覚悟が必要だと言えます」(テレビ局関係者)

 アイドルの場合、結婚による“損失”が大きいという。

「結婚したアイドルは、コンサートチケット、グッズの売り上げが減るという形で、“ファン離れ”を痛感するそうです。これは、たとえ40代のベテラン世代でも例外ではないといいます」(同)

 しかし、今回清野と結婚を発表した生田は、ジャニーズでもアイドルグループには属さないため、「コンサートチケットやグッズの売り上げが激減するという心配がそもそもない」(同)という。

「それゆえ、事務所からのプレッシャーも弱いようで、結婚に踏み切りやすかったはず。同事務所の風間俊介も、13年に一般女性と結婚していますが、やはり俳優業がメイン。そして最近、ジャニーズJr.でも俳優として活躍する子が増えていることもあり、今後しばらく、ジャニーズの結婚発表は“役者中心のタレント”ばかりが続くかもしれません」(週刊誌記者)

 風間、生田の結婚に続くジャニーズ俳優は、誰になるのか。

嵐・松本潤、後輩・山下智久に敗北!? 「二度とやらない」と愚痴連発に「いじけてて可愛い」とファン大興奮

 嵐の冠番組『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)が6月6日に放送された。この日は松本潤による人気コーナー「This is MJ」がオンエアされ、ゲストに後輩である山下智久が登場した。

 山下といえば、2017年4月15日放送の同コーナーに、KAT-TUN・亀梨和也とともに出演。三つ巴の戦いを繰り広げたが、松本が先輩の意地を見せ勝利していた。しかし今回、山下はオープニングトークで「先輩、ずっと言えなかったんですけど、俺あの時本気出してないっす」と告白。松本がこれに「バカ言っちゃ困るよ。俺は7割だぜ」と乗っかると、山下もさらに応戦し、「俺3割っす」と煽りまくっていた。

 そんな2人は今回、「ボールチェーンアート対決」「片足紙キャッチ対決」「バランスボールトランプタワー対決」の家でもできる“ステイホーム3番勝負”を行うことに。1回戦の「ボールチェーンアート対決」は、近頃、絵画に興味を持ち、キャンバスなど道具を揃えたという松本にとってはうれしい企画だったようだ。「ボールチェーンアート」とは、キャンバスに絵具で輪郭を描き、それに沿ってボールチェーンを置いて引っ張り、色を塗っていくという技法。ボールとボールの隙間によって塗りムラが生まれるため、独特の模様の絵が描けるというもので、松本は「引っ張ってるだけでしょ? 家でやったら超楽しそう!」と興奮気味。

 一方の山下は、「見るのは好きなんですけど、びっくりするくらい絵心は……」と自虐し、松本は「勝った!」と勝利を確信する。だが、スタッフから美術の成績を聞かれ、「平均」と答える山下に対し、松本からは「頑張って『3』取れるくらい」と肩透かしな回答が。「独創的だから」「独創的なのって、あんまり褒められないじゃない。はみ出しっぱなしだったから」と話していた。

 今回の対決のお題は、「白鳥」。まず、黒い絵の具でキャンバス全体を塗りつぶし、次に白い絵の具で白鳥の翼や胴体の輪郭を描いて、ボールチェーンで中を塗りつぶしていくのだが、「練習なんかいらない」と豪語していた松本の作品は、仕上がりがぐちゃぐちゃ。一見簡単そうに見えてかなり難しかったらしく、ボールチェーンの良さがまったく生かされていない作品の出来栄えに、「これなし」と再度挑戦することに。2回目で、山下はうまくいったものの、松本は翼が小さすぎたのか、まったく絵の具が広がらず、再び失敗。最終的に山下が勝利した一方、松本は「もっと楽しいものだと思ってた」と愚痴りまくりで、「二度とやらない」といじけたように話していた。

 その後、「片足紙キャッチ対決」でも山下が勝利し、この時点で3番勝負の勝敗は確定したが、最後の「バランスボールトランプタワー対決」では、松本が先輩の意地を見せ、なんとか勝利。そんな松本の姿に、視聴者からは「手先が器用なのかなぁと思っていたのに残念!」「めっちゃいじけてて可愛すぎた」という声のほか、「大野智くんがボールチェーンアートに挑戦したら、どんな感じになるのか見てみたい!」といった期待の声が寄せられていた。

鷲見玲奈アナ、「テレ東の後輩」暴露ツイート投下に「嫌な女」……“NGなし”で人気も好感度に陰り?

 元テレビ東京のフリーアナウンサー・鷲見玲奈が、テレ東時代の後輩アナとみられる人物に対し、批判めいたツイートを投稿し、その後削除したことで、ネット上が騒然としている。

 鷲見アナは6月6日、自身のTwitterで「色々あった後輩が、私の行っていたジムに『鷲見さんには内緒にしてください』と言って通っているらしい。すごいメンタル…」「鷲見さんがいなくなれば自分ができる番組が増えるって言ってたのも、プロデューサーにアピールしてたのも、知ってるんだからねっ」と、テレ東時代の後輩アナらしき相手に向けた意味深なツイートを投稿し、後に削除。さらに「ジム帰りでアドレナリン爆発してました 忘れてください」とツイートしたものの、こちらの投稿も削除した。

 鷲見アナといえば昨年12月、「週刊文春」(文藝春秋)にてテレ東の先輩・増田和也元アナとカラオケボックス内で“一線を超えた”などと報じられ、担当番組を降板。今年3月末には同局を退社したが、4月からは女性フリーアナウンサーが多数在籍する事務所「セント・フォース」に入社し、バラエティ番組などに出演している。

「鷲見アナはセント・フォース所属後、自身の不倫疑惑を報じた『文春』のインタビューに応じ、あらためて疑惑を否定するという大胆な振る舞いで注目を集めました。また、5月に『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)に出演した際にも『円満退社で不倫はしていない』『やましいことは何もない』と再度疑惑を否定。スキャンダルをネタにできる“NGなし”の姿勢が話題になっていました」(芸能ライター)

 しかし、今回の意味深ツイートに関しては、ネット上で「性格悪そう」「嫌な女」「どう考えても自分の評価も下がるのに」と否定的な声が聞かれている。

「鷲見アナの不倫疑惑は、彼女を陥れようとしたテレ東時代の同僚が意図的に流していたという説もあったため、今回のツイートはそれを匂わせているかもしれません。鷲見アナはぶっちゃけキャラといえども、バラエティ番組でエピソードトークをするのと、SNSで特定の人物をそうきさせる意味深なツイートをするのとでは、受け取り手の反応は違ってくる。後者の場合は『陰湿』というイメージを持たれることも多く、好感度ダウンにつながりかねないでしょう」(同)

 意味深ツイート削除後は、いつも通り番宣などの投稿をしていた鷲見アナ。彼女は一体、何をしたかったのだろうか。