美 少年・佐藤「結構歳いってる、30代」発言が波紋、7 MEN 侍はメンバー間キスに視聴者騒然【ジャニーズJr.チャンネル週報】

 ジャニーズ事務所が動画配信サイト・YouTubeに開設した「ジャニーズJr.チャンネル」。現在、少年忍者(水曜)Travis Japan(木曜)7 MEN 侍(金曜)美 少年(土曜)HiHi Jets(日曜)がオリジナル動画を投稿中だが、その出来ばえは実にさまざま。そこで、「しょせんジャニオタ向け」と切り捨てるにはもったいない動画と、「ジャニオタでもしんどい」動画をジャニーズウォッチャー・中村チズ子が解説&ツッコミ! 今回は、4月2日~8日公開の動画をチェックします!

美 少年・佐藤の「歳いってる」発言が波紋を呼ぶ

 4日に更新されたのは「美 少年【学校の休み時間トーク】最強○○を徹底討論!?」(再生回数は10日時点で26万台)。2~3月にかけて配信されたロケで、ワカサギ釣りに行くはずが、路面凍結によって企画続行が不可能となった美 少年たち。今回はリベンジのため山梨県・山中湖へ向かう車内で、「○○の最強」についてディベートを行っている。冒頭は「男の子が学校の休み時間に話すような正直どーでもいいようなことを決めるという内容になっています。とってもゆるーい動画です」とテロップで前置きしていたが、実は佐藤龍我の一言をきっかけにネット上で賛否両論が巻き起こっており、ある意味で話題の動画となっている。

 車内の映像に切り替わったシーンでは、美顔ローラーでマッサージする自由奔放な佐藤。彼の影響なのか、両隣の岩崎大昇&金指一世が自分の手を使ってむくみを取ろうとしている姿が妙に愛らしい(1分14秒頃~)。そんな平和な雰囲気から一転、「俺、ディベート大好き!」と宣言した岩崎をはじめとして、以降はお題に沿って舌戦を繰り広げていく6人。「最強の果物」「ケンカが強い最強の動物」「タイマンが強いアニメのキャラクターは?」とマニアックなテーマで進む中、大ヒット漫画『鬼滅の刃』(集英社)の主人公・竈門炭治郎の名前が挙がった瞬間、佐藤が「カスだよ、カス!」と口走る一幕も(7分19秒頃)。

 そして、問題の発言が飛び出したのは「姉or妹にしたいアニメのキャラは?」というお題。人気漫画『ONE PIECE』(集英社)のニコ・ロビンを選んだ藤井直樹が「知ってた? ロビンってさー」と話し始めたところ、佐藤は「ロビン、歳いってるから、結構。30代だよ!」(10分52秒頃)と、応戦したのだ。この物言いはアイドルとしてマズいと感じたのか、すかさず那須雄登が大きな声で「やめろー!」と制止し、浮所飛貴も「やめろ、お前」と続く。その佐藤自身は同じく『ONE PIECE』のボア・ハンコックをチョイスし、「めっちゃ美しくね?」「セクシーなの」と、スタイルの良さに惹かれて姉にしたいと考えたそうだが……。

 一部ファンは「歳いってる」「30代だよ」の部分が引っかかったようで、SNSやコメント欄には「美 少年は中高生ファンも多いけど、大人のファンも多い。そういう人たちがグッズを買って応援しているということを肝に銘じてほしい」「龍我くん、その歳いってる30代の人たちがお金を落としてくれてるんだよ」「歳が離れているファンもYouTubeを見るんだってことを意識してほしい」「龍我ちゃんの『歳いってる』発言は悲しい。応援するのやめるよ……」「美Tubeの龍我くん、口が悪くてヒヤヒヤした。企画がディベートだとしても、『カス!』『歳いってるから』とか言葉が強くて怖い」「龍我くんからしたら、30代は歳いってるのか……そうだよね……なんかグサッときた」と、怒りや悲しみのコメントが入り乱れている。

 また、「『歳いってる』発言に対して、すぐに注意できるうきなすが頼もしいなと思った」「ヤバいと思った那須くんが、すぐに『やめろー』って言ってくれたのは、本当に好感が持てるし、こういう人がグループにいてくれて安心する」と、2人の対応に称賛の声も。しかし、佐藤に不快感をあらわにする人たちとは対照的に、「17歳の龍我から見て、30代は歳いってるでしょ。『姉妹にするなら』というお題だし、そんなに深い意味で言ったわけじゃないのに、ネチネチ言われて可哀想」「『姉妹だと30代は歳が離れてる』って意味なのに、そんなに気にすることかな?」「あまり過剰反応すると、トークの幅が狭まっちゃう気がする」「確かに言葉足らずな点もあるけど、周りのメンバーも注意してるんだから、ファンがそこまで騒がなくてもいいのに……」と、擁護コメントも少なくない。

 ちなみに、ネットで調べてみると、ニコ・ロビンが30歳、ボア・ハンコックは31歳となっているため、「ハンコックも30代だよ。龍我くんのこういうアホなところが面白い」「龍我、ハンコックが31歳だと知らないで言ってるんだろうなと思うと可愛い。時には龍我みたいな子も必要だと思う」と、冷静な指摘も出ていた。あくまで「姉or妹にしたいキャラ」を考えた上でのうっかり発言とはいえ、今回の一件で傷ついてしまったファンが多いのも事実。素直な性格の“佐藤らしさ”が失われてしまうのはもったいないが、アイドルである限り、今後は多方面への配慮も必要だろう。

 3日にアップされたのは「7 MEN 侍【チャビーバニーゲーム】マシュマロ何個まで詰め込んで『愛してる』って言える?」(再生回数は10日時点で23万台)。前週までの「ダチョウ王国」(茨城県)ロケで頑張った佐々木大光がやりたかったという企画「チャビーバニーゲーム」を楽しんでいる。これは、欧米などでよく行われているゲームのようで、マシュマロを口に含んだ状態で指定のワードを言えるかどうかを競うもの。「マシュマロは噛んだり食べてはならない」「お題の言葉が言えなかった人が負け」とルールが決まっており、今回はスマートフォンの音声アシスタント機能や、スタッフの耳を頼りに判定する。

 一回戦のテーマは「チャビーバニー」で、クリアするごとにマシュマロをどんどん増やし、ふくれっ面になっていく7 MEN 侍。お題は「Hey!Say!JUMP」「ダチョウ」「ピーマン」「King&Prince」に変わり、笑いのツボにハマった本高克樹が急に笑い泣き(4分52秒頃~)し、限界に達した佐々木が白目をむいてしまう場面も。5分46秒頃は、佐々木がジャニーズアイドルらしからぬ衝撃的な顔を披露している(怖い……)。対象的に、「愛してる」を連発するターンでは、本高、菅田琳寧、中村嶺亜が“アイドル力”の高さを存分に発揮。結果的には、矢花黎が罰ゲームを受けるハメになり、6個中5個にデスソースが付いているマシュマロを選択することとなった。

 矢花が目隠しをしてマシュマロを待っていたところ、佐々木はなぜか「もうちょっと、口閉じて」と、指示。言われるがままにほんの少し口をすぼめた瞬間、なんと佐々木が矢花の口にキス! カメラの角度の関係で、確実に唇が触れ合ったかどうかは定かではないものの、生々しいリップ音は確実に入っていた。それを裏付けるように、決定的シーンを目撃したメンバーは「ワー!」と、興奮。何が起きたかわからない矢花が目を伏せた状態でキョロキョロしていると、中村&本高は互いにもたれかかりながら大笑いした。悲劇はキスだけにとどまらず、その後はデスソースの餌食に。吐き気を催すほどの辛さを味わった矢花は、すっかり放心状態だった(キスされたことにも気づいていない……?)。

 佐々木が『ダウンタウンDX』(日本テレビ系、2月20日放送)に出演した際、中村に「ハグ&キス魔」だと暴露されていたこともあり、ファンの間では、佐々木は“キス魔”だという認識が広まっていたようだ。しかし、さほど彼らに詳しくない視聴者は「7 MEN 侍のYouTube見てたら、急にキスしてビックリ!」「7 MEN 侍のYouTube初めて見たんだけど……キスした……」「矢花くん、平然とキスしてたけど慣れてるの? それとも大光の唇がマシュマロみたいってこと?」「大光くんのサプライズキスはビビった。確実に矢花くんとキスしてる」「罰ゲームとかじゃなくて、自ら口にキスしにいくアイドルグループは初めて見た」と、仰天。

 かたや、7 MEN 侍のファンは「キス魔の大光が現れたね。カメラで撮ってても、いい感じに口元が隠れてるのがエモい」「大光、キスする前に『もうちょっと口閉じて』って言ってるのがおもしろすぎる」と“いつものこと”のように受け止め、「大光のキスシーンは永久保存版」「大光のキスシーンをマルチアングルで見れるなんて思ってなかった」と、感動していた。

 5日の動画は「HiHi Jets【鏡文字】文字を逆さに書いてみよう!」(再生回数は10日時点で29万台)。冒頭、進行役の橋本涼が「今回はですね、脳トレ企画でございます」と切り出し、この日の企画「鏡文字で答えてね!」のルールを説明。これは、お題の答えをアクリルボードに鏡文字(左右逆)で書くゲームで、左から順にリレー形式で記入していき、制限時間1分以内の成功を目指すという。久しぶりにMCを任されたため、張り切っている様子の橋本だが、この後にメンバーも驚きの迷言・珍言を連発することに……。

 序盤の「食べ物」「動物」の名前を書く場面では、スムーズにこなしていくHiHi Jets。4問目のテーマは「都道府県」(漢字)で、「石川」(作間龍斗)「東京」(高橋優斗)ときて、3番手の橋本は「大阪」を「大坂」と書き始めてしまった。猪狩蒼弥らが「大阪の阪ってそれじゃない!」と指摘すると、焦った橋本は合っていた「大」の字も消す有り様で、大幅に時間をロス。ようやく正しい漢字を思い出すも、1分が経過しており、チャレンジは失敗となった。

 さらに、アクリルボードの反対側を拭き取って「あれ? 消えない! なんで!?」と、パニックになる橋本。「バカじゃねぇの!?」(猪狩)「そりゃ、こっちは消えないよ。書いてないんだもん!」(高橋)「ヤバイよ~!」(作間)とツッコまれ、しまいには「あの~、“大阪県”の皆さん、すみませんでした!」(橋本)と、大阪府を“県”だと間違えていた。大阪出身者にお詫びするあたり、橋本の優しい人柄がにじみ出ているものの、さすがに「大阪県」発言は、少々心配になってしまう(しかも彼は今年10月で20歳)。

 なおも橋本は、6問目の「都道府県県庁所在地」(漢字)を書く問題で、いきなり「県庁ってなんですか?」と、質問。県庁所在地とは、都庁など行政機関の本庁舎が置かれている都市のことだが、周囲は「県庁がある場所」(作間)「一番有名な場所」(井上)「同じところもあるよね、県と」(作間)と、橋本にわかるように教えた。ここはリベンジの「大阪」で難を逃れるも、7問目の「首都の名前」で再びトラブル発生。

 作間がイギリスの首都・ロンドン、猪狩はロシアの首都・モスクワを選んだが、次の橋本は県庁所在地に続いて「首都」を理解していないのか、「ロシア」「イギリス」と書いてバツに。「なんで!? 意味がわかんないんだけど!」(橋本)とキレ気味で、3個目の「日本」の文字にはメンバーも大爆笑だった。当然、タイムアップとなり、「『東京』って書けばよかったんでしょ?」(高橋)「東京とかパリとか」(井上)「いくらでもあるよ」(猪狩)と、振り返る3人。同い年の井上ですら「『日本』って書いた時は鳥肌が立ったよ」と、橋本の天然ぶりに困惑するばかりだった。

 その後、アクリルボードを綺麗に整えた橋本は、鏡文字で「ごめん」と、謝罪。「なんだかんだ面白かったよ」(高橋)「はしもっちゃんヤバイよ、マジで」(猪狩)と橋本に視線が集まると、本人は「また一つ、知識が増えました」と、ケロリとしていた。とはいえ、罰ゲームのドリンクも口に合っただけに、「自分としてちょっと心が痛いのは、俺、結構やらかしたのに、全然キツくないってこと」とコメント。一般常識の欠落については、さほど恥ずかしがっているわけでもなく、周りに迷惑をかけたこと自体は申し訳ないと感じていたらしい。

 ファンからは「県庁所在地がわからない涼くんのために『一番有名な場所』と教えてあげる瑞稀くん、さすが」「はしもっちゃんのアホさが炸裂してる。県庁所在地や首都の意味がわからないのはヤバイ」「大阪が書けないのは百歩譲って仕方ないけど、県庁所在地と首都がわからないのはちょっと怖い。橋本くんが心配」「涼ちゃん、大阪が書けないのは可愛いけど、県庁所在地や首都はお勉強しよう」「涼くんが首都と国名が一緒だと思ったのは、『都道府県名と県庁所在地が同じところもある』って言われたからでは?」と、橋本に関するコメントが多く見受けられた。

 2日の動画は「Travis Japan【ファンコール講座】Unique Tigers」(再生回数は10日時点で39万台)。2018年6月の「【ファンコール講座】コンサートが100倍楽しめる!」と、同11月公開の「【ファンコール講座】Dance With Me ~Lesson 1~」に続く第3弾。今回は、「知ればライブが100倍楽しめる! 七五三掛龍也のファンコール講座」と題して、自己紹介ソング「Unique Tigers」のコールアンドレスポンスなどを視聴者に伝授している。仕切り役の七五三掛は「イントロに(川島)如恵留が掛け声をするから、如恵留の声に対して、反応してほしい」といったアドバイスを交えて進行。順番に細かいポイントを確認していった後は、メロディーにのせてメンバーが生歌を披露しつつ、ファンコールをおさらいした。

 Travis Japanといえば、本来ならば、4月11日・12日に大阪城ホールで単独コンサート『Travis Japan LIVE 2020 ENTER 1234567』を行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大により、公演中止に。しかし、10分40秒頃からの実践編は、昨年11月配信の「『Unique Tigers』(AUSTIN MAHONE Japan Tour 2019@横浜アリーナ)」も流れているため、コンサートの雰囲気が体感できる。合間に中村海人はアドリブで「みんなに会いたいでーす」(12分20秒頃~)と発しており、ファンにとってはうれしい一言だろう。

 コメント欄やSNS上では「うみくんの『みんなに会いたいでーす』のシーンを見て元気をもらってる。私も会いたい」「精神が限界だから、うみくんの『みんなに会いたいでーす』で私も会いたいって泣いちゃった……」「こんな時にファンコール講座見たら、ライブ行きたくなる。うみに『みんなに会いたいでーす』なんて言われたら会いたくなるじゃん……」と、うれしい感情を抱いた半面、現状を考えて複雑な心境になってしまった人も。そのほか、この機会だからこそ、こうした企画を実施したTravis Japanに対し、「早くコンサートに行きたい!」「コンサートに行って、コールしたい。その日を楽しみに待つ!」「しめちゃんの指導がとてもわかりやすい」「トラジャの可愛さがあふれてる動画」と、好意的な声も続出している。

 8日に配信されたのは「少年忍者 【御岳山 絶品グルメ】少数派は王様!!」。東京・御岳山での遠足ロケ第5弾で、名物グルメを堪能。参加した21人全員が食べられるわけではなく、3つのメニューから、少数派をセレクトしたメンバーのみが味わえるという企画だ。とにかくワイワイ・ガヤガヤと楽しんでいるものの、ゲームの展開によってメンバーそれぞれの喜びや悲しみ、さまざまな感情が交錯している。

 初戦はカレーライス、チャーシュー麺、とろろそばの中からカレーを選んだ檜山光成、元木湧、黒田光輝、川崎星輝、北川拓実が勝利。MC担当の川崎皇輝は、店員さんからカレーを受け取り、カメラに見せるというさすがの仕事ぶり。かたや、調子に乗る弟の星輝は嫌味たっぷりに「皇輝、皇輝! ママに『夜ご飯いらない』って言っといて!」と、声がけ(イキってるけど『ママ』呼びが可愛い)。基本的に温厚な兄・皇輝は珍しく「ふざけんじゃねーぞ!」と、声を荒げていた。

 個人的なお気に入りポイントは、この4月で中学3年生になるも、まだまだ小柄な久保廉が「お腹へった~!」と嘆く場面(7分18秒頃)。妙に同情してしまったが、平塚翔馬が「減ったよなぁ! 食ってないんだよ、この子は!」と庇った瞬間、本人は「いや、僕2回食べました!」とサラリ。平塚は「食べたんか!」と納得しており、まるでコントのようなテンポの良いやりとりについつい笑ってしまった。以降はバラエティ的に違反を犯したメンバーの罰ゲームが決まってしまい、最終戦は奇跡的な展開で“一人勝ち”した人も。また、ヒールに徹した元木の度重なる“ドS発言”は、現場にピリリとした刺激を与えてくれていた。再生回数は10日時点で18万台。

 5日と6日には「HiHi Jets ×美 少年【初登場!なにわ男子】初コラボは理想の休日発表会~」の前後編が公開され、HiHi Jetsと美 少年が関西ジャニーズJr.内ユニット・なにわ男子と「Jr.チャンネル」で初めてコラボレーションした。今回は、3組がCMに出演しているスマートフォン向けの手帳アプリ「DecoLu」を使った「理想の休日発表会」を開催。スティッキー(ふせん)や、写真・文字をレイアウトし、総勢18人がオリジナリティあふれるデザインをお披露目している。

 普段はなかなか見られない3グループのトーク、関係性が垣間見える点も見どころの1つ。前半戦の冒頭、なにわ男子・藤原丈一郎は「ガリさん(HiHi Jets・猪狩蒼弥)とか、めちゃくちゃエエ子やなって。俺、昨日思ったよ」「昨日、現場被ってて。『おねしゃーす』みたいな感じかなと思ってたら、いきなりやで。俺、メイクしてたら『あ、すみません、丈一郎くん、明日よろしくお願いいたします』」と、律儀に挨拶をしてきたことを報告。

 やや生意気キャラの猪狩が「営業妨害! マーケティングに支障が出る」「俺、そういう感じでやってないんで」と言い返すと、なおも藤原は「ほらもう、ポケット(に手を)突っ込んでるけど、俺の時は……(低姿勢だった様子を再現)。無理してちょっとこう、そういうキャラを演じているのかな? と思うと、だんだん胸が苦しくなってきた」と、イジっていた。このように、しゃべりが達者ななにわ男子の参加によって、格段に面白い動画となっており、藤原は「気抜いている」という理由で比較的に静かだった美 少年・那須雄登を会話に巻き込むなど、目配りもバッチリだ(6分14秒頃~)。

 その藤原は、写真のネタに取り上げられる回数が多く、中には、HiHi Jets・井上瑞稀が「東山さん(少年隊・東山紀之)のやつ!」と連想したポーズも。『ジャニーズ Happy New Year アイランド』(18年1月に東京・帝国劇場で上演)のポスターを指しているとみられ、当時は寿司チェーン店・すしざんまいのHPなどに掲載されている定番カットに「ソックリ」だと話題になった一枚だ。とはいえ、作者は「パクったわけじゃなくて、全然、僕はもう自分のインスピレーションで」と話し、どうやら東山×すしざんまいの模倣ではなかったようだ。

 さらに、美 少年・浮所飛貴は「3年前ぐらいに、シアタークリエのコンサートの終わりに、そこの下にある寿司屋で、ジャニーさん(ジャニー喜多川前社長)とかとご飯を食べた時の写真」(12分頃)として、那須と制服姿で写っているツーショット写真を挿入していたが、ファンの間ではこれが大好評。「うきなすの3年前のガチ制服! 初出しした浮所くんは天才!」「高校卒業と同時にガチ制服を解禁するうきなすがエモすぎる」「浮所くん、プラベ写真を活用してるのがいい」「浮所くん、ファンの需要をわかってる。出来る子すぎる」と、興奮気味の書き込みが相次いでいた。再生回数は、なにわ男子効果なのか、1本目が80万台、2本目は45万台と、ハイスピードで伸びている。

堂本光一が明かした、新型コロナの影響から来るジャニーズ事務所の大きな変化

 新型コロナウイルス拡大防止のため、コンサートや演劇などのイベント自粛が続いている。観客と直接向き合うエンターテインメントをつくることが不可能な日々だが、堂本光一(Kinki Kids)は現状を前向きに捉えていることを雑誌で明かした。この危機は、いままで打ち壊せなかった業界の悪癖を壊すきっかけとなるかもしれないというわけだ。

 「日経エンタテインメント!」(日経BP)2020年5月号の連載エッセイで堂本光一は、主演舞台『Endless SHOCK』(以下、『SHOCK』)の休演について書いている。

 『SHOCK』は2月4日から3月31日にかけて東京・帝国劇場で上演される予定だったが、政府のイベント自粛要請を受けて2月28日から千秋楽までの全公演が休演となった。

 実はその間、3月18日に帝国劇場を運営する東宝が20日からの上演再開を発表しているのだが、光一は19日深夜の専門家会議の発表を受け、東宝の決定にはそわず、上演中止を決めたという。

 『SHOCK』では、役者同士の距離が近いシーンも多く、激しい殺陣やダンスもある。さらに、お客さんの至近距離まで行く演出もあるという特殊性も鑑み、リスクを回避するため断腸の思いで上演再開を断念したと綴っている。

 しかし、こうした事態に光一はただ塞ぎ込んでいるだけではなかった。ステージに立つことができないからこそ、さまざまな人からのアイデアを取り込んで、ファンを楽しませる新しい試みにチャレンジしたのだ。

 そのひとつが、『SHOCK』の公式インスタグラムを使った動画配信だ。3月の頭から複数回にわたってメインキャストが登場するトーク動画をアップし、3月22日には『SHOCK』の全編をインスタグラムで生配信した。この公演の生配信は、1911年の帝国劇場開館以来、初めての試みだという。

 スタッフがステージのすぐそばからスマホで動画撮影した生配信は計2時間以上に及び、視聴者は6万人を超えた。フライング場面では光一自身がスマホを手に持ち、視聴者が光一に抱かれて一緒に宙を舞っているかのような臨場感あふれる映像が届けられ、「ハウルみたい」「アラジンみたい」「まるで本物の王子様!」と大好評に。新感覚のエンタメ体験を提供できたことは間違いない。

2020年、ジャニーズ事務所は変わる
 最近でこそ、嵐がSNSを始めたり、SpotifyやApple Musicなどのサブスクリプション音楽配信サービスに音源を解禁したりと、時代の変化に迎合する部分もあるが、ジャニーズ事務所はこれまでインターネットを利用した「新しい試み」には消極的だった。

 『SHOCK』のインスタライブもなかなか一筋縄ではいかなかったようだ。「日経エンタテインメント!」のエッセイで光一はこのように書いている。

<休演してから何度かやったインスタライブもこうした事態でなければやってなかったことです。読者の方は「いやいや、インスタライブぐらいすぐできるでしょう」って思うかもしれませんが、そもそもやることを常識としていないのがうちの事務所なので、すんなり許可が降りたわけではないんですよ(笑)。でも今じゃなきゃ意味がないことがいっぱいあると思ったので、社長に直訴したら、その場で快諾してくれました>

 とはいえ、この事態を受けてジャニーズ事務所も変わり始めているのかもしれない。

 コロナの影響により、関ジャニ∞、NEWS、Sexy Zone、ジャニーズWEST、SixTONES、Snow Man、なにわ男子などのコンサートが延期もしくは中止となっている。発表はまだだが、5月15日・16日に新国立競技場で行われる嵐のコンサートもスケジュール通り行うことは難しいだろう。

 そこで3月28日から、ジャニーズ事務所の公式YouTubeでは、コンサート動画や、所属タレントによる手洗い方法の指南動画などを配信するようになった。チャンネル開設以来、番宣ぐらいにしか使っていなかったYouTubeチャンネルを積極的に活用するようになったのは大きな変化だ。

 亡くなったジャニー喜多川氏のモットー「Show must go on」は、「いついかなる時でもショーを止めてはならない」といった意味だが、感染症拡大防止のために多くの人を一カ所に集めることができないいま、その「Show」はこれまでジャニーズ事務所が渋り続けてきたインターネット空間にあるのかもしれない。2020年は、大きな変革の年になりそうだ。

カテゴリー: 未分類

「おじいちゃんが救急搬送された」心不全の父と脳梗塞の母ーーひとり娘が背負った介護の現実

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。シングルマザーの春木直美さん(仮名・53)は、娘のひとみさん(仮名・27)が幼いころから両親に預け、仕事を続けてきた。ひとみさんは結婚して家を出ていたが、離婚し、幼い娘と再び実家で暮らしていたのだが、母の八重子さん(仮名)が脳梗塞の発作を起こす。幸い、後遺症の残らなかったものの、退院当日に八重子さんは病院のベッドから転倒してしまう。

(前回はこちら:パーフェクトだった母が脳梗塞にーーシングルマザーが直面した、両親の壮絶な介護)

退院する母を迎えるには最悪の環境

「すぐに検査してもらい、脳には異常ありませんでした。しかし、それ以来母は歩くことへの恐怖心を持ってしまったんです」

 そのうえ、八重子さんが戻る自宅の環境は大きく変わっていた。それまでの住まいは段差が多く、脳梗塞を患った八重子さんには生活しづらいだろうと考え、直美さん家族はバリアフリーのマンションに引っ越していたのだ。

「しかも、引っ越したばかりでまだ荷物が山積みの室内を見に来たケアマネジャーと福祉用具レンタルの業者が、『これでは介護ベッドを入れられない』と、荷物の入った段ボールを次々とタンスの上に積み上げ、クローゼットに和ダンスを無理やり入れてしまったんです。『早く家に帰って、ひ孫と遊びたい』と退院を楽しみにしていた母を迎えるには最悪の環境になっていたんです。病室よりも悪かった。そもそもこのケアマネも、母が入院していた病院の紹介。退院してくれないかと打診されるやいなや、『すぐ自宅を見に行きたいから、それまでに引っ越してください』と言ったんです。そのころ私は仕事が忙しかったうえ、東京に借りていた部屋も引き上げて実家に戻ることにしていたので、孫の面倒もみながら二つの家の引っ越しもしないといけないという状況だったのに、そんな事情などお構いなし。病院とつながっているケアマネとレンタル業者なので、病院の都合を優先したんでしょう」と、直美さんは憤る。

 そのころ、父親の謙作さん(仮名)にも異変があらわれていた。

「母の入院中、父の歩行がすり足になり、夜中によく転ぶようになりました。足が象のようにむくんでいたこともありました。それで病院に行ったところ、不整脈がわかったんです」

 日中は謙作さんも元気だったので引っ越しはできたものの、八重子さんが退院して半月ほどたった朝、謙作さんは心不全の発作を起こす。

「呼吸が明らかにおかしいんです。その日私にはどうしても休めない仕事があったので、娘に病院に連れて行ってもらいました」

 まもなく、直美さんの仕事先にひとみさんから「おじいちゃんが大変な状況で、大病院に救急搬送された」というメールが入った。途中発熱があり、軽い肺炎を起こしかけていて危ない状態になったが、2週間の入院で無事退院することができた。

 自宅に戻ると、せん妄による暴力や暴言がひどく、直美さんは大変な思いをしたという。心不全には軽い運動も必要だった。八重子さんも脳梗塞のリハビリをする必要があったので、両親はデイサービスに通うようになったが、八重子さんの精神状態は波が激しかった。

「これは私が悪いんですが、そのころ手がけていた仕事がうまくいって、両親にも喜んでほしいと思って京都のおいしい卵焼きを買って来たんです。母も気分がよくなり、ほんの少しお酒をいただいたあと、片付けようとしていたら、ひっくり返ってしまいました。その拍子にガラスで手を切ってしまい、また血だらけで救急搬送。病院のベッドで転倒したときの恐怖もよみがえったのでしょう。歩くと転ぶと思うようになり、それからふさぎ込むようになってしまいました。デイサービスにも行きたくない、デイサービスのお風呂もイヤだという。すると父までデイサービスに行かないと言い出しました。それからはデイサービスへの送り出しをするために、仕事を調整しなければならなくなりました」

 そんなとき、今度は父の謙作さん(仮名)がベランダで転倒し、頭に大ケガをしてしまう。タバコを吸おうとガラスの灰皿を持っていたため大出血し、全治1カ月の傷を負った。

――続きは18日公開

ママ友LINEグループ、どう返信すれば? 「真偽不明の情報」と「警告」を送ってくるママに困惑

今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。

 感染拡大が続く新型コロナウィルス。ついに緊急事態宣言が発令され、外出自粛など日常生活にも変化がもたらされた。育児中のママたちにとっては、二転三転する政府からの情報や、学校の再開などをめぐって気が休まらない状況だという。そんな中、ママたちの間では信ぴょう性が不確かな情報に、翻弄される人もいるようだ。

「食料備蓄していますか?」ママ友からの「警告LINE」に困惑

 4歳になる娘を育児中の志穂さん(仮名)は、同じ園に通っている仲の良いママ友とのグループチャットに参加しているというが、あるママからのメッセージが重いと感じているそうだ。

「そこでは新型コロナウィルスの影響で、臨時休園している幼稚園の登園日や、保護者会の日程などの情報交換していました。どのママもみんな不安だったので、『グループチャットがあってよかったね』という話題で盛り上がっていたんですが、あるママは、感染予防策をみんなに共有したがるんです」

 今、ネットやSNS上ではあらゆる感染予防策などが提示されている。しかし、なかには信ぴょう性に欠けるものもあるので、「むやみに共有するのはよくないと思うんです」と志穂さんは語る。

「そのママさんは、常に除菌ジェルを持ち歩いていたり、新型コロナウィルスがはやりだした頃から、間引き登園をしたりと、感染しない努力をしていました。しかし、同じ園には子どもにマスクを着用させていないママや、部屋に入室の際に手を洗わなかったり、消毒スプレーを使わないママもいたため、『アルコール消毒をしないと菌は死滅しない』と、グループチャットでも注意換気をしてきたんです」

 新型コロナウィルスへの不安から、さまざまな情報を周知しようとするママは珍しくないという。加えて、志穂さんのママ友は、メッセージの語気が強いため、「困惑してしまう」そうだ。

「幼稚園の休園が続いて、不安だったのもあると思うのですが、緊急事態宣言が出される前くらいから、だんだんと『食料備蓄していますか?』『アルコールスプレーはもう手に入らないので、今のうちに亜次亜塩素水を買っておかなきゃダメ』というような情報を次々と送ってくるようになったんです。ネットなどで見た情報や、知り合いの医療従事者から聞いた情報を送ってくれているようでした。みんな小さな子どもがいるので、心配してくれているのはわかるのですが、『このままでは呼吸器が足りなくなって、医療破壊が起きそう』というような、不安を煽るメッセージもあり、返信に困っています……」

 新型コロナウィルス感染症の発症数がまだ少ない県に住んでいる優佳さん(仮名)。4月から、小学校に入学する息子がいるため、ここ最近は、入学式や休校情報などの情報交換をすべく、同じ学校のママ友とのグループチャットに張り付いていたという。

「うちの県は、まだ発症数は少ないですが、近隣の市で少しずつ出てきたようなので不安が消えません……。感染者が出るたびに、学校の対応が変わるので、グループチャットでの情報交換が欠かせませんでした」

 公立学校の入学式や始業式、休校に関しては、地域によって対応が異なるため、地元に根付いた情報が大事だという。

「先日、小3の子どもを持つママが、学校からのメールをグループチャットで共有してくれたので助かりました。本来なら、新1年生の児童を持つママたちにも、なんらかの形でスムーズに情報が伝わるようにすべきでは……と感じましたね。でも、もう今の段階になると、基本的には、自分から学校のホームページなどをこまめにチェックして、情報を得るしかなくなっています。例えば、あるママが親切心で、保護者会などの情報を教えてくれても、実際はすでに中止が決定していたり……そういうことが起こっているんです。グループチャットだと、すぐに情報が共有できるのですが、それがいつのものなのか、正しいのかどうか、その見極めがだんだん難しくなっています」

 現状、子どもを登校させることに不安が残るという優佳さんは、「ママ友たちと『たとえ休校措置がとられていなくても、自主的に休ませようか』と話したりしています。正直うちの県にも緊急事態宣言を発令してほしいと思ってしまいますね……」

 まだまだ終わりが見えないウイルスの脅威。ママたちは、グループチャットでお互いの不安や心配事を共有しながら、この未曾有の事態に立ち向かっているようだ。

今年の夏は浴衣が着たくなる!? 着物のプロが語る、コーディネートのポイント「小物使いでメッセージ性を」

「その着付けはなっちゃいない」「その着物にその帯はおかしい」――着物で街を歩いているときに、こんなふうに“着物警察”に摘発されたという声が後を絶たない。そんな状況に対し、「着物警察なんて怖がらず、好きに着ていい」と力強いメッセージを『マツコの知らない世界』(TBS系)で打ち出したのが、目黒にある「時代布と時代衣裳 池田」で店主を務める池田由紀子氏だ。インタビュー後編では、着物デザイナー・池田重子氏の娘でもある池田氏に、着物コーディネートのコツについて話を聞いた。

*インタビュー前編はこちらから

五千円札・樋口一葉にならうコーデのポイント

――前編で「洋服選びと同じように、着たい着物を自由に着ればいい」というお話を伺い、「着物警察は怖くない」と希望が湧いてきております。本日の池田さんのコーディネートのポイントについて教えてください。

池田由紀子氏(以下、池田) 私の今日の服装はもうすぐ桜が咲くということ(取材は3月中旬)で、桜の半襟を、また帯にも桜がついています。それから「梅に鶯」というように、桜には鳩というのが定番なので、鳩の帯留めを使いました。

――可愛いですね!

池田 そう言ってほしくて(笑)。秋は茶色い着物を着ることが多いんですが、今は緑の季節ですから、緑でまとめてみました。 

――色や柄で季節を表現するのも、着物をおしゃれに着こなすポイントということですね。

池田 はい。前編でも紹介した五千円札の樋口一葉さんは、とても貧しい生活をされていました。花街の近くにお住まいになり、縫い物で生計を立てていたそうです。花街の方の華やかな着物の繕いをしながら、自分は無地の着物に無地の羽織しか着られない……。若い樋口さんは寂しかったでしょうね。

 五千円札の樋口さんの着物と羽織は無地ですが、半襟には柄がついています。こちらは何かの着物の有り布(ありぎれ。はぎれのこと)なのだと思います。襟にだけでも柄をつけて華やかにしたいという、女心の表れではないでしょうか。

 着物はいろいろなところにメッセージを託せますから、お洋服より、メッセージ性は強いと思います。着物の形は全て同じなので、より柄や帯留めの形などに込められた意味が伝わりやすいのかもしれませんね。

――「時代布と時代衣裳 池田」では、着物のコーディネート教室もされているそうですね。

池田 教室ではいつも、カジュアルな感じのお着物と、フォーマルな感じのお着物をそれぞれ1枚ずつ用意して、店内にある帯や帯留め、帯揚げ、半襟を選んでいただいています。ご自宅ですと、やはり持てる枚数にも限度がありますが、店内には何百枚とあるので、選んでいただく楽しみがありますよね。

 コーディネートといえば、漫画『ONE PIECE』(集英社)の歌舞伎をご覧になるというお客様が、帆船の帯留めを購入されたこともありましたよ。

――遊び心があっていいですね!

池田 ほかにも、劇団四季の『キャッツ』を見に行くからと、黄色で「CATS」と書かれた缶バッジを帯留めに使っていた方もいました。

――洋服に缶バッチを付けている人よりも「かっこいい!」と思います。

池田 別にお金を使わなくたって、ちょっとした工夫だけで十分楽しめます。そうやってコーディネートしていくと楽しいですよ。

着付けのコツ――まずは浴衣から、YouTube動画もたくさん!

――コーディネートは楽しそうだなと思うのですが、着物は着付けが大変ですよね。コツがあればぜひ伺いたいです。

池田 私自身、着付け教室に行ったことがなくて。母が着ている姿を見て、「ここを持っていて」とか、「押さえていて」と言われながら手伝っていくうちに覚えていったんです。とにかく、一度、自分で着てみればいいんですよ。今なら YouTube で着付けの動画もたくさん見られますから。合わせが逆になってしまうと大変ですから、鏡を見ながら着ていたり、映像を左右反転にしている動画を見るのがいいと思います。

――写真やイラストの解説だと難しいので、動画だと助かりますね。

池田 あと、よく着付けにおいて皆さんから伺うのが“ちゃんと”という言葉です。「ちゃんと結びたい」「ちゃんと着たい」とおっしゃいますが、ちょっと乱暴な言い方をすれば、「崩れてこなければ、なんでもいいのでは?」と私は思うんですけれど(笑)。

 体つきは皆さんそれぞれ違うじゃないですか。でも着物は本当に言葉通りの「ワンパターン」ですから。どのくらい巻き込むかとかも、それぞれに癖があるし、好き嫌いもある。自分が心地よければいいんですよ。あと、いきなり着物を着るのは大変でしょうから、まずは浴衣からチャレンジしてみてもいいと思います。

――着物に比べ、浴衣なら持っている人も多いでしょうし。

池田 着物なら着物、帯、半襟、帯揚げ、帯締めの5点が必要ですが、浴衣なら基本は浴衣と帯があれば着られますからね。

――池田さんのお話を伺ううちに、まずは浴衣を着てみたい、とやる気が湧いてきました。

池田 アロハシャツを着る感覚で、もっと気軽に浴衣を着てみてください。一つアドバイスをするとしたら、もし私が浴衣を着るのであれば、半幅帯ではなくて、お太鼓が結べる帯にしますね。お太鼓はお尻のラインを隠してくれますから。

――浴衣にも、帯の結び方一つとっても、工夫のしどころがたくさんあるんですね。

池田 着物は時間もお金もかかるし、手間もかかります。若い世代の人たちを中心に、だんだん着物離れしていくのはしょうがない。それは私自身も承知してるんです。それでも、着物デザイナーの娘に生まれて、この店を任されたから、着物文化を少しでも後世の人たちに引き継いでいく機会を用意したいなと思っています。何でもわからないことがあったら駆け込み寺のようにお店に来てほしいです。当店はそういう場所としてありたいですね。

■池田由紀子 着物店「時代布と時代衣裳 池田」の二代目店主。お店の創業者である母・池田重子氏の跡を継ぎ、着物デザイナー、着物コレクターとして、日本の着物文化を次世代へ伝えるための活動を行っている。月3回、着物コーディネート教室を開催中。

「時代布と時代衣裳 池田」
https://ikeda-kimono.com/

ヤクザの人数が“史上最少”に! 元極妻が語る、「暴力団員が15年連続で減少」のワケ

今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

「1958年以来最少」の3万人弱に

 4月1日、警察庁は国内の2019年末の「暴力団員数」が3万人を切り、統計史上最少になったと発表しました。15年連続で減少しているそうです。毎年書いている気がしますが、いつの間にか統計資料のタイトルが『暴力団情勢』から『組織犯罪の情勢』になっているのも微妙なところです。

 資料によると、全組織の組員が2018年より2,300人(7.5%)減って2万8,200人となっています。このうち構成員は前年比1,200人減の1万4,400人、「暴力団と関わりの深い」準構成員数は1,100人減の1万3,800人。構成員、準構成員ともに、統計が残る1,958年以降で最少の人数だそうです。組織別では、六代目山口組は600人減の8,900人、住吉会が400人減の4,500人、稲川会が300人減の3,400人などとなっています。

 このうち高齢化などで亡くなっているヤクザがどんだけいるかわかりませんが、まあ数字的には「コワい暴力団員がますます減ってよかったね」ということになります。私は別にいいとは思いませんが。

 4月2日付の朝日新聞は、「警察庁は、暴力団勢力の減少の中で、一部が準暴力団・半グレと呼ばれるグループに移行している可能性があるとみて、実態解明に力を入れている」と書いています。まあ事実でしょうけど、そうしないと暴力団担当部署がなくなっちゃいますからね。

 とはいえヤクザは社会を映す鏡ですから、少子高齢化がかなり進んでいますし、経済格差が広がっています。さらに過剰な暴排のせいでマトモな仕事には就けませんから、大半の組員は苦しい状況にあります。生活できないからヤクザをやめるケースも多いそうです。

 これも何度も書かせていただいていますが、やめた組員はどこへ行くのでしょうか? 指はないし、あるのは刺青と犯罪歴だけ。まず雇ってくれませんよね。雇ってくれるところもなくはないですが、簡単ではないですよね。

 4月5日に関東圏で放映された『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)の「余命3年の社長と刑務所を出た男 前編~塀の外の夢と現実~」は、日本で最も多く元受刑者を雇い入れていることで知られる北海道の北洋建設の小澤輝真社長を取材していました。

 小澤さんは難病を患い、余命3年を宣告されていますが、刑務所から届く手紙にはすべて返事を書くなど、受刑者や元受刑者に寄り添っていて、懲役の間では有名な方です。小澤社長は、とても情熱のある立派な方ですが、採用した元受刑者の定着率は1割ほどだそうです。それはそうだと思います。ヤクザではなくても建設現場は難しいでしょう。

 きつい、汚い、危険の上に、腰が悪くなる、恋人ができない、結婚できない、休暇が取れない、格好悪い、窮屈、臭い――と、堂々の10K職種ですからね。北洋建設さんのところへ行くのはカタギが多いようですが、ヤクザにも建設現場はハードルが高いと思います。

 作家の宮崎学さんのベストセラー『突破者―戦後史の陰を駆け抜けた50年』(絶版)などによると、宮崎さんのお父様はヤクザの親分で、解体業を営んでおられました。お父様の若い衆は、みんな建設現場で鍛えられているから、日に焼けていて力もケンカも強かったけど、一般的な博徒は夜中にバクチを打っているだけなので、色白でケンカも強くなかったそうです。

 つまり「ヤクザ=マッチョな建設現場もOK」というのは神話なんですよ。ヤクザ組織だけが居場所だった「元組員」たちが、組を離れた後に半グレなどと組んで、「より悪いこと」をするのは当然です。ヤクザが減ったと喜ぶのはどうなんでしょう?

中学受験に母の出番は「ないない」!? わが子全員、トップ私立から東大へ……「スーパー母」の実態

 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 筆者は長く、中学受験の取材を続けている関係で、我が子が大学生、社会人に成長したという「卒母」(わが子の中学受験を終えた母親)の女性たちとも話をする機会に恵まれている。

 その中には、トップ私立中高を卒業したわが子が「全員、東大」あるいは「全員、医大」「全員、海外有名優秀大学」という、まるで後光が射すがごとくの「スーパー母」がたくさん存在する。そういう母たちに、子育てについて興味津々で話を聞くと、どうも二通りのタイプが存在するような気がするのだ。

 一つは「子どもが突然変異」タイプ。ある母は「いやだ! 子ども二人が揃って東大って言っても、私は何もやってないわよ~。上は勝手にやってたし、下は気付いたら東大に行ってた!」と抜かしおった。

 意外にも、心からそう認識しているようで、決して謙遜ではなさそうだ。この子らは親の学歴云々というよりも、そもそも生まれ持った「地頭」が猛烈に良い。幼い頃から、一を聞いて十ではなく千を知るタイプなのだと思う。つまり「天才」「神童」と呼ばれる子たちなのである。

 こういう子を持つ母にインタビューすると、かなりの確率で、次のように言われる。

「中学受験に母の出番? ないない! うちの子はいつも事後報告よ。小さい頃から、自分のことは自分で決めてたし、私が口を出すまでもなかったわ」

 子どもを怒鳴りまくって、過呼吸になるかと思いながら子育てをしていた筆者は、ただ「恐れ入りました」と首(こうべ)を垂れるしかないのである。

 もう一つは「人生実践型」タイプ。一言で言えば、このタイプの母親は賢い。もちろん学歴も職歴も高い人が多いのであるが、それよりも、何と表現すればよいだろう、「賢い生き方をしている」という感じなのだ。

 例えば、彼女たちはいろんなことに博学だ。そして頭でっかちではなく実際に手を動かし、頭で考え、トライ&エラーを重ねながらも正解値を求めるような人が多い。

 ある母は、新型コロナウイルス感染が拡大するこの非常時に、こんなことをしていた。

「どこに行っても手指消毒薬がないじゃない? それで、思ったの! ないなら、作っちゃえ! って(笑)」

 そして、もともと自宅にあったアルコール製剤とキサンタンガム(増粘多糖類)などで「手ピカジェル」を完成させたらしい。以前から思っていたが、こういう母の元で育つと、子どもたちは嫌でも理系に進み、研究者になる子が少なくない。

 このように、行動力も知識欲も旺盛な人は、どんな子どもにも必ず訪れる「なぜ? どうして?」期に、“喜び爆発”で対応していたように感じる。もともと知っていることであれば、間髪入れずに答えるし、万が一知らなければ、ネットがない時代であっても、子どもと一緒にさまざまな調べものをし、「正解」にたどり着いて、そのことを心から喜ぶ……こうした親子のやりとりは、中学受験においてもプラスに働くに違いないのだ。

 紅子さん(仮名)も、筆者が「すごいなぁ」と思う母である。彼女のお子さんは二人とも、名門私立中高、そして東大を卒業しているが、紅子さんの場合は「どうせ学ぶなら、資金力がある東大がいいのでは」という理由で、子どもを東大に行かせようと思ったのだそうだ。

 「子どもたちが小さな頃は、“夢中になれるもの探し”に、とことん付き合った」と言う紅子さん。例えば、子どもがどんぐり拾いに興味を示したら、とことんどんくりに向かい合う。数を数えてみたり、より遠くに飛ぶどんぐりはどういう形状のものかを予測して実践してみたり、切断して顕微鏡で中身を見てみたり、お風呂に浮かべてみたり……ついにはどんぐりの木を育てようとしたらしい。「試行錯誤したけど、木は発芽もしなくて、結果は失敗(笑)」と紅子さんは茶目っ気たっぷりに笑う。

「夢中になる対象物は、兄弟でも違うから、そこは慎重に見極めてたわね。最もいけないことは親が勝手に『これは良くて、これはダメ!』っていうようなジャッジを下さないってことかな? 本人が興味を示した物に対して、私もとことん付き合うって感じ?」

 では、紅子さんは、子どもたちが小学生だった頃、教科の学習をどうサポートしていたのだろうか?

「とにかく、すっごくよく子どもの話は聞いた。絶対に『あとでね』とは言わないようにしたの。子どもに『あと』はないのよ。例えば、親に国語の教科書を読んでサインをもらってくる宿題があったとして、『ママ! 聞いて!』っていう瞬間を逃したら、もう読むテンションはだだ下がりよね。だから、何をしてても手を止めて、真剣に聞いて、真剣に良いところを評価するようにしたの。それで、『その内容はつまりどういうことを言ってるかママに教えてくれる?』って教えてもらっていた。ほかの教科も同じね。中学受験の時もそうだった。それに子どもの話を聞くことは、子どもが高校生になっても続けてたわ。数学とかは、もはや私には理解不能だったけど、お兄ちゃんが『数式の美しさ』を力説した時は、その気持ちだけ共感してたのよ(笑)」

 筆者の元には、中学受験後を見据えた母親から「子どもを東大に入れたいのだけど、どのような英才教育を施したらいいのか?」というような質問も舞い込む。実際、そういう類の謳い文句で塾や教材を手がけている業者さんもある。

 しかし、第3者が施す英才教育や早期教育よりも、子どもが小さいうちは「これ、楽しいね!」「これ、面白いね!」という生の経験をたくさん用意してあげるほうが、子どもにのびしろが生まれる気がする。

 人生で起こる、あれやこれやを全力で不思議がり、楽しんできた親は、やはり、子育ても面倒くさがらずに、とことん楽しんでいる。もちろん、親として、「子育て戦略」であえてやっている面もあるだろうが、結果として、このような親の子どもは、高学歴であることが多いなぁという実感があるのだ。

「これは失敗作?」「動物のエサにしか見えない」“手料理”を公開してツッコミ続出の芸能人

 3月22日、歌手の工藤静香がインスタグラムを更新。オレンジピールを使用した手作りケーキの写真を公開するも、ネット上では「見た目がマズそう」など、辛辣なコメントが集まった。

「工藤はインスタでケーキのレシピも紹介しており、生地は小麦粉ではなく米粉、砂糖の代わりにてんさい糖と、ヘルシーな食材を使っていたようです。これに『おいしそう!』『静香さんお手製ケーキ、ぜひ食べてみたい』とファンが盛り上がる一方、『ケーキの見た目じゃない。マズそう……』『よくこんな写真公開できるね』『これは失敗作?』といった批判も。工藤が投稿する手料理の写真は必ずといっていいほど、こうした声が寄せられていますね」(芸能ライター)

 最近は、木村拓哉や娘のKoki、Cocomiのことを引き合いに出し、「工藤静香の手料理を食べさせられるキムタクがかわいそう」「娘2人も工藤と同じような料理作るのかな……」といったコメントも少なくない。

「元モーニング娘。の辻希美も、料理写真でたびたび物議を醸しています。2019年10月1日に更新したブログでは、大量のソーセージを作り、ホットドッグにして食べたとつづっていました。しかし、写真には5皿分のソーセージが写っていたため、ネット上では『こんなにソーセージばっかり作って食べきれるの?』『ソーセージ作る暇があるなら、まともな朝食を作ったら?』『作るだけ作って食べるのは子どもなんだろうな……』など、バッシングが続出。以前から、辻はハムなどの“加工肉”を手料理に多用していることもあり、『どんだけ好きなんだよ』『手抜き料理ばっかり』といったツッコミもありました」(同)

 タレントの熊田曜子は、19年9月16日に自身のインスタグラムへアップした料理写真が「質素」だと話題になった。

「熊田は子どもたちと一緒に食べたという昼食をアップしており、メニュー名をハッシュタグにして紹介していました。卵焼きを星型にくり抜くなど、見た目にもこだわったようでしたが、ネット上では『センスが悪いし、動物のエサにしか見えない』『盛り付けの仕方がひどすぎる。写真載せない方がいいですよ』『何この質素なごはん……子どもがおなか空かせてないか心配』といった、指摘が相次ぎました」(同)

 豪華すぎても、そうでなくても非難されがちな芸能人の手料理。何を作っても批判を浴びるなら、“自己満足”で料理を楽しむほうがいいのかもしれない。

「闇が深い」「明らかに仕事干されてる」“ドロ沼”の事務所独立で話題になった芸能人

 米倉涼子、栗山千明、柴咲コウ、中居正広――近ごろ、大手芸能事務所から独立するタレントが増えている。会見を開いたり、公式サイトでコメントを出したりと、円満に退所していくタレントがいる一方、世間を騒がせた“独立問題”も少なくない。

「2013年上半期に放送されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』でヒロインを演じた能年玲奈の一件は、記憶に新しいところです。15年4月、能年は当時所属していたレプロ・エンタテインメントに無断で個人事務所を設立したと報道され、独立騒動が勃発しました。契約が終了する16年6月に独立を強行しましたが、一部報道では、退所にあたってレプロが本名の能年玲奈で活動することに『許可が必要』だと警告したため、芸名を“のん“に変更せざるを得なかったとか。この騒動以降、のんのメディア露出は激減しています」(芸能ライター)

 当時、ネット上では「事務所を辞めたら本名を名乗れなくなるって、どういうこと?」「芸能界のウラが暴かれた感じがする……」「明らかに仕事干されてるよね? レプロの圧力が恐ろしすぎる」などと言われ、世間に衝撃を与えた。

「今年3月には映画『星屑の町』(東北4県では2月公開)で主演を務めるなど、一時期よりは姿を見るようになったのんですが、やはりまだ地上波のドラマ出演などはできていない状況です。ネット上では現在も『レプロはいつまでのんちゃんに圧力かける気?』『芸能界って本当に汚い! のんちゃんがかわいそう』など、事務所批判とのんへの同情の声が上がっています」(同)

 “国民的アイドル”として一時代を築いたSMAPの独立問題は、日本中が固唾を呑んで見守ることになった。

「16年末に解散したSMAPの元メンバー・稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾は、17年9月にジャニーズ事務所を退所しています。その後は、3人ともSMAPの元チーフマネジャー・飯島三智氏が設立した『株式会社CULEN(カレン)』に所属し、“新しい地図”として再出発しました。しかし、ジャニーズがテレビ局に3人をテレビ出演させないよう“圧力”をかけた疑惑が浮上し、公正取引委員会がジャニーズに注意する事態に発展。最近になってようやく地上波に復活した3人ですが、ネット上では『ジャニーズとテレビ局はズブズブの関係ってことだね』『芸能事務所の力が強すぎて、闇が深い』など、不信感を抱く声が少なくありません」(同)

 19年5月には、タレント・山田邦子の独立騒動が話題を集めた。発端となったのは、同じく太田プロダクションに所属するタレント・有吉弘行が、同年5月26日放送のラジオ『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN PARK)で、山田の独立について語ったことだ。

「山田は19年4月29日、自身が出演した舞台公演に事務所のスタッフが1人も来なかったとブログで明かし、『この事は新しい令和の年に向けいろいろ整理が付く、出来事にもなりました。残念です』などと、事務所に対する不信感を投稿したんです。すると、同5月5日放送のラジオで、有吉が山田に『悲しいなあ。邦子さん、今までありがとうございました』と、“別れ”を意識したコメントをしたところ、山田がこれに応戦。主演舞台の記者会見で事務所独立を否定しつつ、『有吉が悪いのよ。ラジオで“山田邦子が辞めるんじゃないか”とか言うから』と、有吉を批判しました」(同)

 これに有吉も黙っておらず、同26日放送のラジオで再び「こっちだって腹立ってるからね。テメエがブログでしみったれた、みじめったらしい書き方したんだろ?」「俺らが心配して声かけてやってんだろ、この野郎。それなのに、なんで“有吉が悪い”だよ?」と反論し、不満を爆発させる展開に。結局、山田は同年6月に太田プロを退所している。

「山田の独立騒動は、有吉とのバトルの様子まで公にされていたこともあり、世間の注目を集めました。ネット上では『事務所がずさんなのか、山田がよほど嫌われてるのか……』『有吉は山田を事務所から追い出したかったのかな?』『後輩からあんなこと言われたら、山田も退所せざるを得ないだろうな』など、物議を醸しました」(同)

 事務所とタレント、それぞれ事情があるとはいえ、苦楽を共にしてきた関係ならば、最後くらいはキレイに別れてほしいものだ。

YouTube、ネトフリ、アマプラで今すぐ見られる! ビヨンセ、テイラー、ジャスティンの等身大ドキュメンタリー

 ここ数年増えている、セレブのドキュメンタリー作品。2013年に公開されたワン・ダイレクション『This Is Us』(Amazonプライムで配信中)のように、ツアー中のアーティストを追い、バックステージや素顔の彼らを紹介するもの、昨年リリースされたケヴィン・ハート『ケヴィン・ハートのやらかした!?』(Netflixで配信中)のように、裏舞台を見せるだけでなく内面を掘り下げるようなインタビューを重視したものなど、さまざまな作品が制作されている。

 長期間カメラと一緒に行動するため、本音や等身大の姿が垣間見えると評判のドキュメンタリー作品。今回は、現在視聴可能な作品から厳選して紹介したい。

ジャスティン・ビーバー『Justin Bieber:Seasons』(20) YouTubeで配信

 YouTubeに投稿したパフォーマンス動画が現在のマネジャー、スクーター・ブラウンの目に留まり、世界的なスターへと上り詰めたジャスティン。そんな彼が、原点であるYouTubeで、スーパースターとなった自身の苦悩を赤裸々に語っているのがこのドキュメンタリーシリーズだ。

 大好きだったステージに立ちたくないと思ったこと、大勢のファンに愛されながらも孤独に苦しんでいたこと。思春期にドラッグに手を出して「このままだと死ぬ」と怖くなるまでハマり、断薬を決意したこと。機能不全家庭に育ち「家庭で学ぶべき社会における大事なことがわからず」、人気絶頂期にはボロボロだった精神状態について明かしている。

 この4年間は薬物依存を根本的に断ち切る治療と、ライム病とエプスタイン・バーウイルス感染症の治療を受けており、治療中の姿も披露。「よりいい人間になりたい」と吐露する姿は切なく、ここまで語るのかと驚かされた。

 18年に電撃婚約・結婚した妻ヘイリーとの関係も、「決して軽いノリで一緒になったわけではない」と説明。クリスチャンである2人が、心の深い部分でつながっていると感じられる映像もたくさん登場する。

 

デミ・ロヴァート 『Simply Complicated(単純に複雑)』(17) YouTubeで配信

 6枚目のアルバム『Tell Me You Love Me』(17)の発売に合わせ、YouTubeで公開された公式ドキュメンタリー。

 10年にバックダンサーを殴って更生施設に入り、双極性障害と診断されるまでの経緯を赤裸々に告白。美少女コンテスト、子役、ディズニー・チャンネルのドラマ主演と、とんとん拍子にキャリアを積み上げてきた彼女だが、アルコール/薬物依存症だった父親の言動に傷つき、学校でのいじめも相まって、小さい頃にうつ病を発症。自殺願望に加え、名声が高まるにつれて精神的なプレッシャーを感じ、アルコール・ドラッグに手を出して18歳の時には依存症になっていた。完璧主義者のため、理想のアイドルになりたいとして摂食障害に陥った過程を生々しく語っている。

 また、6年間交際した俳優ウィルマー・バルデラマへの、「別れた後も持ち続けている愛情」を包み隠さず告白。酒やドラッグは断ち切れたが、彼と別れてから過食嘔吐が再発し、苦しんでいると明かしていた。「さびしくなると、おなかがすくの」という言葉もリアルだ。

 ドキュメンタリーでは、キックボクシングや柔術に励み、摂食障害を克服しようと奮闘する姿も映されていた。

 しかし、この作品の公開翌年、残念ながらデミはドラッグの過剰摂取で緊急入院してしまった。そのため、さっそくこの作品が引き合いに出され、「最近までこんなにがんばっていたのに。何度も繰り返してしまう依存症は、やはり怖いものだ」と大きな話題になった。

ジョナス・ブラザーズ 『ジョナス・ブラザーズ 復活への旅』(19) Amazonプライムで配信

 長男ケビン、次男ジョー、三男ニックのジョナス三兄弟が結成したバンド「ジョナス・ブラザーズ」。このドキュメンタリーで、結成秘話、家族の苦悩、人気バンドとしてのプレッシャーや気持ちのすれ違いから13年に解散するまでの経緯、19年に再結成を決心した理由を、3人が自分たちの言葉で語っている。

 05年にコロムビア・レコードと契約し、バンドとしてのスキルを楽しく磨いていたが、ニックが糖尿病を発症したり、教会の牧師をしていた父親が「子どもたちにロックをさせてるなんて!」と職を追われたりと、苦労も多かったジョナス・ブラザーズ。レコード会社から契約を打ち切られ大ピンチに陥ったが、ディズニー(ハリウッド・レコード)から契約をオファーされ、「Year 3000」が大ヒット。さらにディズニー・チャンネルのドラマ『キャンプ・ロック』に主演し、爆発的に売れるようになった。

 SNSを活用し、同世代のファンを一気に増やした彼ら。しかし、ある時期から人気が異常に膨れ上がり、スターとしての生活を楽しめなくなってしまう。人気を失うのを恐れ、来る仕事はすべて受け、ディズニーの番組にも出続けたことから「子ども向けのバンド」扱いされるように。教会で育ったため、キャリア初期には、結婚するまで童貞を守る誓いの指輪をはめていたことをネタにされるなど、つらい思いをした。

 その後、音楽に情熱を注ぐニックは、ソロアーティストとしても成功を収める。結婚して家庭を優先するようになったケビン、ソロデビューしたもののいまいちで覇気のなかったジョーと温度差を感じるようになり、「もう一緒に仕事はできない」と解散を決意。ケビンとジョーは裏切られたと感じ、兄弟仲は険悪になってしまった。

 ジョーはバンド「DNCE」を結成し、人気がブレイク。ニック、ジョー共に人生の伴侶を見つけたことで家族の大切さに気づく。そしてもう一度兄弟で音楽を楽しみたいとバンドを再結成。そこまでに至る気持ちを、それぞれが包み隠さず語る。「今だから語れる」ドキュメンタリーとして、アメリカで大ヒットした。

ビヨンセ 『Homecoming』(19) Netflixで配信

 18年、アメリカ最大の野外フェス『コーチェラ・ヴァレー・ミュージック・アンド・アーツ・フェスティバル』で、黒人女性ソロアーティストとして初のヘッドライナーを務めたビヨンセ。今作では、その時の迫力あるパフォーマンス映像と共に、なぜ黒人ミュージシャン、ダンサー、バックシンガーばかりを集めたのか、なぜ「ホームカミング(アメリカの高校や大学が毎年開催する、卒業生を招待する同窓会的な伝統行事のこと)」というテーマにしたのかを、ビヨンセが自分の言葉で説明。ステージに込められた熱い思いを聞くことができる。

 17年にもコーチェラのヘッドライナーが決定していたのに、予想外の双子の妊娠でドクターストップがかかり、出演を1年延期したビヨンセ。出産時体重が98kgにまで増え、妊娠高血圧症候群を発症。体内で双子のひとりの心拍が数回停止したため、緊急帝王切開になったことを告白している。激増した体重、帝王切開の傷の痛み、体調を考慮しながら慎重に、なおかつコーチェラに間に合うように体を絞らねばならず、想像を絶する努力を重ねる姿も紹介されている。

 完璧主義なアーティストの顔、一人の母親・妻の顔も見せており、リハーサルには夫のジェイ・Zや長女ブルー・アイビーが立ち会ったり、休憩中に授乳できるよう控室に双子を連れてきたりと、仕事と家庭を両立させるべく奮闘するレアな姿も見ることができる。

 ビヨンセは16年にリリースしたビジュアル・アルバム『レモネード/Lemonade』で、ジェイの浮気など夫婦の問題について赤裸々に語っていたが、『Homecoming』では夫婦仲はとても良く、「関係修復に成功し、落ち着いた良い家族を築いているように見える」と、ファンを安心させた。

レディー・ガガ 『Five Foot Two』(17) Netflixで配信

 16年10月に発売した、通算5枚目となるスタジオアルバム『ジョアン』の制作、17年にパフォーマンスしたNFL優勝決定戦『スーパーボウル』のハーフタイムショーへの準備を中心に、ガガが本音を語るドキュメンタリー。

 楽しみながらレコーディングを進めるものの、完成間際になると情緒不安定になる姿。また、女優としても素晴らしいキャリアを積み重ねているのに、「成功するたびに、付き合っていた男性とダメになる」と気弱になる一面も見せる。

 カメラは、持病の線維筋痛症によって全身に痛みが走り、苦しむ姿も撮影。涙を流しながら耐える姿は痛々しく、ステージでは圧倒的な存在感を放つ彼女がとても小さく見える。直後に控える仕事のため、注射を打ってからメイクに取り掛かるといった、信じられないような姿も包み隠さず見せている。

 タフ/弱い面、家族思いの優しい娘、友人の赤ん坊を見つめる顔など、さまざまなガガが垣間見える貴重なドキュメンタリー。数秒だがトップレスになる映像も入っており、文字通り、裸の彼女を見ることができる。

テイラー・スウィフト 『ミス・アメリカーナ』(20) Netflixで配信

 本作は最新アルバム『Lover』の制作中に撮影されたものだが、プロモーションを目的としたドキュメンタリーという印象は受けない。16歳という若さでデビューし、イメージを守るためにどれだけ抑圧されてきたのか、大人の女性になっても少女のようなスリムな体形をキープしようと摂食障害に陥ったことなど、等身大のテイラーが描かれているからだ。

 「ME!」「Only The Young」といった曲が誕生する瞬間もカメラは捉えており、楽しみながら音楽を作っている様子が伝わってくる。「Only The Young」の歌詞には、これまで彼女が口にすることがなかった、民主党を強く支持するような内容が含まれている。政治的な発言はイメージダウンやバッシングにつながると禁じられていたが、もう30歳。大人の女性として、若者にいい影響を与えたいと強く思うようになったという本音も明かされる。

 彼女がどんなふうに曲作りをしているのか、どんな格好で移動をしているのか、素顔のテイラーもふんだんに映されている。「本当の私を知ってほしいから作った」という言葉通り、ファンにとってはたまらない作品となっている。

キース・リチャーズ 『アンダー・ザ・インフルエンス』(15) Netflixで配信

 イギリスの伝説的ロックバンド「ローリング・ストーンズ」のギタリストで、ギターの神様とあがめめられることも多いキース。ジョニー・デップは、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで演じた気ままな海賊ジャック・スパロウについて、キースをイメージして役作りしたと公言しているが、このドキュメンタリーを見れば納得だ。

 音楽好きの母親に大きく影響された幼少期や、アフリカ系アメリカ人によって生まれたブルースを聴いてきた若き日のこと、共演した黒人アーティストたちの思い出などを笑顔で語る姿が紹介されており、根っからのミュージシャンだとわかる。

 ローリング・ストーンズが、初めてアメリカを訪れたとき、黒人への人種差別が残っている地区があり、「ブラザーたちとトイレに並んだら笑われるんだよ。『有色人種用』って看板を指して、みんなが笑うんだ」「そんなクソみたいなアメリカも体験することができたんだ」という貴重な話も披露。ブルースを信奉するバンドのメンバーたちは、アメリカの黒人から根強い人気を得ているが、その理由がわかるエピソードも随所で紹介されている。

 プライベートな話も自ら開けっ広げに語り、「オレはギターよりベースのほうがうまく弾ける」といった一言も飛び出している。ファンにとっては、まさにお宝級のドキュメンタリーといえるだろう。