「アイドル人生終わったね」「テレビ史上初かも」放屁シーンが話題になったタレント3人

 2019年10月12日放送の『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系)に、メンバーの村上信五、横山裕、丸山隆平と、女優・松岡茉優がゲストとして登場。番組内で見せた、丸山の行動に視聴者が衝撃を受ける一幕があった。

「収録中に、丸山が堂々とオナラをしたんです。収録が長引いてスタジオに不穏な空気が漂う中、『あかん、もう我慢できへん!』と丸山は突然スタジオの脇に移動し、『ブッ!』と一発。オナラを我慢していたという丸山に、松岡は『さっきちょっと漏れてませんでした? なんか臭いと思った……』と苦言を呈しました。実は丸山、今年2月29日放送回でも堂々と放屁している“常習犯”。緊張感とは無縁の、気心の知れたスタッフに囲まれて仕事をしているからかもしれませんね」(芸能ライター)

 放送を見ていたファンからは、「オナラ、カットせずに流しちゃうんだ!? さすが『クロニクル』!」「泣くほど大爆笑した、ありがとう!」「疲れや悲しみややるせなさが一気にふっとんだ」と喜びの声が上がるほどで、丸山の好感度に大きな影響はなかったようだ。

 19年10月16日放送の『チャンスの時間』(AbemaTV)では、元AKB48でタレントの西野未姫が何度も放屁したことで、視聴者からさまざまな反応が上がることになった。

 西野が登場したのは「臭い屁の出し方を学ぼう」なる企画で、「臭いおならの出し方を、学術的な知識に基づき検証していく」というもの。「出演OKなんですか?」と心配する周囲をよそに、西野は「全然恥ずかしくない。逆にみなさんが『え!? OKなんですか?』と言う意味がわからない。むしろ昨日からすごいオナラが出るので、私のための企画だと思いました」と余裕を見せていた。

「臭いオナラの出し方を学ぶために、消化器専門医を訪ねた西野は、食事法やオナラが出やすくなる運動を伝授され、実践。すると早速、『あ、オナラ出ます。出していいですか』と宣言し、カメラの前ですると、堂々とオナラを披露しました。強烈なオナラに医師も思わず『うわ、すげえな』と驚いていたようです」(同)

 「ロケ中は恥じらいはなかった」と明かす西野に対し、番組MCの千鳥も「想像以上やったねえ」「こいつすごいな。これはないよな」「テレビ史上初かもよ」と驚愕したのだった。

 同じく、AKBグループからもう一人。同7月13日放送の『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)2時間SPに出演した、NMB48・山田寿々だ。ドッキリを仕掛けられた際、あぜんとしながらつい“放屁”してしまった。

 「番組では、ゲゲゲの鬼太郎の妖怪・小豆はかりに扮したかまいたち・山内健司が、ホラー映画を観賞するNMB48メンバーの背後から忍び寄るというドッキリを仕掛けたのです。案の定、恐怖におののく3人の姿が暗視カメラで映し出されていましたが、次の瞬間、なんと山田が音を立てて放屁。山田自身も、『オナラ出た』とメンバーに告げていました」(同)

 ドッキリのネタバラシをした後に、スタッフが「(オナラの)音入ってました」と山田へ告げると、「メンバーも(オナラを)よくこきますよ」とグループのオナラ事情を暴露。ネット上では、「よく放送を許可したな」「時代も変わったな~。これが吉と出るか凶と出るか」「アイドル人生終わったね」など、さまざまな反応が。なお、山田は放送後に自身のTwitterを更新して、「見てくださった方ありがとうございました~」「どうか嫌いにならないで~」と軽いノリで訴えていました。

 オナラは生理的な現象で、なんら人間として普通のことではあるが、アイドルがテレビで披露するのは衝撃が強いかもしれない。

 

「アイドル人生終わったね」「テレビ史上初かも」放屁シーンが話題になったタレント3人

 2019年10月12日放送の『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系)に、メンバーの村上信五、横山裕、丸山隆平と、女優・松岡茉優がゲストとして登場。番組内で見せた、丸山の行動に視聴者が衝撃を受ける一幕があった。

「収録中に、丸山が堂々とオナラをしたんです。収録が長引いてスタジオに不穏な空気が漂う中、『あかん、もう我慢できへん!』と丸山は突然スタジオの脇に移動し、『ブッ!』と一発。オナラを我慢していたという丸山に、松岡は『さっきちょっと漏れてませんでした? なんか臭いと思った……』と苦言を呈しました。実は丸山、今年2月29日放送回でも堂々と放屁している“常習犯”。緊張感とは無縁の、気心の知れたスタッフに囲まれて仕事をしているからかもしれませんね」(芸能ライター)

 放送を見ていたファンからは、「オナラ、カットせずに流しちゃうんだ!? さすが『クロニクル』!」「泣くほど大爆笑した、ありがとう!」「疲れや悲しみややるせなさが一気にふっとんだ」と喜びの声が上がるほどで、丸山の好感度に大きな影響はなかったようだ。

 19年10月16日放送の『チャンスの時間』(AbemaTV)では、元AKB48でタレントの西野未姫が何度も放屁したことで、視聴者からさまざまな反応が上がることになった。

 西野が登場したのは「臭い屁の出し方を学ぼう」なる企画で、「臭いおならの出し方を、学術的な知識に基づき検証していく」というもの。「出演OKなんですか?」と心配する周囲をよそに、西野は「全然恥ずかしくない。逆にみなさんが『え!? OKなんですか?』と言う意味がわからない。むしろ昨日からすごいオナラが出るので、私のための企画だと思いました」と余裕を見せていた。

「臭いオナラの出し方を学ぶために、消化器専門医を訪ねた西野は、食事法やオナラが出やすくなる運動を伝授され、実践。すると早速、『あ、オナラ出ます。出していいですか』と宣言し、カメラの前ですると、堂々とオナラを披露しました。強烈なオナラに医師も思わず『うわ、すげえな』と驚いていたようです」(同)

 「ロケ中は恥じらいはなかった」と明かす西野に対し、番組MCの千鳥も「想像以上やったねえ」「こいつすごいな。これはないよな」「テレビ史上初かもよ」と驚愕したのだった。

 同じく、AKBグループからもう一人。同7月13日放送の『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)2時間SPに出演した、NMB48・山田寿々だ。ドッキリを仕掛けられた際、あぜんとしながらつい“放屁”してしまった。

 「番組では、ゲゲゲの鬼太郎の妖怪・小豆はかりに扮したかまいたち・山内健司が、ホラー映画を観賞するNMB48メンバーの背後から忍び寄るというドッキリを仕掛けたのです。案の定、恐怖におののく3人の姿が暗視カメラで映し出されていましたが、次の瞬間、なんと山田が音を立てて放屁。山田自身も、『オナラ出た』とメンバーに告げていました」(同)

 ドッキリのネタバラシをした後に、スタッフが「(オナラの)音入ってました」と山田へ告げると、「メンバーも(オナラを)よくこきますよ」とグループのオナラ事情を暴露。ネット上では、「よく放送を許可したな」「時代も変わったな~。これが吉と出るか凶と出るか」「アイドル人生終わったね」など、さまざまな反応が。なお、山田は放送後に自身のTwitterを更新して、「見てくださった方ありがとうございました~」「どうか嫌いにならないで~」と軽いノリで訴えていました。

 オナラは生理的な現象で、なんら人間として普通のことではあるが、アイドルがテレビで披露するのは衝撃が強いかもしれない。

 

「胎内記憶」池川明医師は、虐待の専門家をあざ笑う――「頼ってもムダ」発言の恥ずかしさ

 弱った心に入り込む、甘い言葉やラクに稼げそうな情報――。ネット上には、無責任な理論で集客しては人を食い物にする、スピリチュアリスト、霊能者、民間資格カウンセラーなどがあふれています。「この人たちのようになれるかも」と彼らを信じ込んでしまえば、価値観や金銭感覚をゆがめられるのはあっという間。友人や家族を失ってからでは、もう遅い! 「スピリチュアルウォッチャー」黒猫ドラネコが、現代社会にのさばる怪しい“教祖様”を眼光鋭く分析します。

 新型コロナウイルスの騒動で、落ち着かない日々。引き続き、手洗いうがいなどの対策をしっかりとしたいものです。そういえば、「胎内記憶」の第一人者である産婦人科医・池川明氏は、自身のFacebookで「ベビーイオン 結構売れてます! コロナウィルス、インフルエンザウィルス、花粉症対策などに使えます」と、24万円(税別)の「イオン発生器」の宣伝をしておられました。自粛ばかりではなく、経済活動も大事ですもんね。この機械がどうというわけではなく、便乗商法やデマにはくれぐれも注意したいものですねえ。

 さて、そんな池川医師、どうやら「胎内記憶」が間違った解釈をされていると、お怒りのようです。

 昨年、立教大学で行われた「霊性(スピリチュアリティ)と現代社会」なる公開シンポジウムに、池川医師が「登壇予定」と告知され、ネット上で物議を醸しました。“あの”池川医師が招かれたということで、私も「マジか立教大学」とツイートしたところ、拡散されて「これはヤバい」「自分の子どもがこんな講演聞いてきたら泣きたい」といった、批判的な反響がありました。

 この騒動がWebサイト「Wezzy」をはじめ、いくつかの媒体に取り上げられたこともあってか、のちに立教大は「講師のご都合」として、池川医師の登壇取りやめを発表。こうしたひと悶着がありながら、昨年12月8日、池川医師抜きでシンポジウムは開催。「在日宇宙人」「宇宙人ドクターズ(の一人)」「天の声を聴く詩人」「和太鼓響沁浴演奏者」といった人々が登壇したようで、池川医師がいなくても、十分カオスな状況だったようです(これについては、キリがないのでツッコみません)。

「虐待する親を選ぶ」と主張する意味はあるのか?

 以前、当コラムでもテーマにしましたが、「胎内記憶」とは、子どもたちが語る「母親のおなかの中や、前世にいた時の記憶」のことを指すそうです。池川医師によれば、6歳までの子ども3,500人にアンケートを取ったところ、その中の約3割が「生まれる前の記憶」を語ったといいます。この結果だけならいいのですが、池川医師はこれを「胎内記憶」として、「子どもは親を選んで生まれてくる」「虐待をする親を選ぶ子どもがいる」など、「不幸や不遇も自分で決めた」と取れるむちゃな理論を広めていると感じます。私はこの“思想”を、以前から問題視し続けています。

 1月29日から2月8日にかけて、池川医師は立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科の濁川孝志教授との対談動画を12本もYouTubeに公開しました。ここで池川医師と濁川教授は「ネットで騒がれた」と苦笑しつつ、「胎内記憶が虐待肯定だというのは、完全にフェイク」「批判したい人はしてもいいが、一般に流れる情報にフェイクを出すのはよくない」といった主張をしています。これは、前述したWezzyの記事「虐待を肯定する『胎内記憶』池川明医師が立教大シンポジウムに 大学側の見解は」に対する“反論”です。

 まず動画を視聴して驚いたのは、池川医師が「子どもがそう話している」などと繰り返していたこと。責任逃れではないと思いたいのですが……。たとえば、次のような発言がありました。

「虐待をする親を選ぶ子がいるのは間違いないんですよ、だってそう言うから」
(FOTTO TV「(6)Wezzy 記事の「虐待肯定」は、論理飛躍?」より)

 本気で言っているなら噴飯ものです。親による凄惨な虐待事件が連日報じられているこの時世に、「そう言うから」といって、虐待される環境を「選ぶ子がいるのは間違いない」と主張する必要性が、一体どこにあるのでしょう? 目黒区の結愛ちゃんも、野田市の心愛ちゃんもこれに当てはめられてしまうのなら、甚だ疑問です。

 厚生労働省によると、全国の児童相談所への虐待相談対応件数は、「一貫して増加を続け、2017年度には13万件を超えている」(2019年3月19日発表「児童虐待防止対策の抜本的強化について」より)といいます。調査や報道で明らかになる惨状だけでなく、人知れずネグレクトや性的暴行を受け、一生の傷を抱える「虐待サバイバー」もいます。また、虐待を止めることができず悔いる加害者家族、被害者の関係者もいるでしょう。池川医師がこうした状況を知った上で発言しているとは、到底思えません。

 池川医師は、虐待の問題に取り組む人たちをあざ笑うかのような発言もしています。

「どこに虐待の専門家がいるんですか? Wezzyさん紹介してよ(笑)。もし虐待を防ぐ人がいるなら、世の中から(虐待が)一掃しているはずですよ。どんどん(虐待が)増えているのはどういうことですか?」
「虐待をする親を(子どもが)選んでるのに、それを専門家に治させるなんて、ムダなんですよ。遅すぎるんです。虐待をしないように、妊娠中から関わらないと、虐待なんかなくならないんです」
「私は『(虐待の)プロじゃない』ってことですよね? 『ド素人が手を出すな』って言ってるわけですよ。じゃあ、誰がプロなんだ? プロのリスト挙げてほしいなあ。全国の、何十万という数の虐待を防ぐ人たちが、どこにいるんだろうって思うんですけどね」
(以上、FOTTO TV「(9)Wezzy 記事の「虐待肯定」論は、池川著書2ページのうち2行だけを引用している? 虐待を無くす為に本当に必要な事を考える」より)

 笑いながらおっしゃっていましたが、恥じるべきだと思います。子どもの貧困・格差問題の解消に尽くそうとしていたり、被虐待児の居場所を確保したりする自治体や各団体の努力を、池川医師が何も知らず、知ろうともしていないだけでしょう。本当に虐待をなくしたいと思う立場なのでしょうか?

 助けを求める人々を無視するかのような、「虐待をする親を選ぶ子がいるのは間違いない」「専門家に治させるなんてムダ」の放言にはあきれます。このような考え方は、助かるケースの発見を遅らせることにはならないでしょうか? 万が一、「胎内記憶」が疑いようのない事実であったとしても、池川医師に承服しがたいのは、こうした発言への疑問があるからです。

 さて、何度聞き直してもさっぱりわからないのが、「胎内記憶は虐待肯定ではない」という主張で池川医師が出した、二つのたとえです。

「山登りで死ぬ人がいるのに、『山登るなよ』って言うのが普通だとしたら、山に登る人を禁止にすればいいじゃないですか? でもみんな登るじゃないですか、許可とかもらって。あれを“遭難推進”って言うんでしょうかね?」

 「人の死につながる」という共通点から例に挙げたのでしょうが、虐待は「他人から受ける理不尽な暴力」であり、自ら進んで行う登山と並べて考えるのは、理屈が通っていません。そして、もう一つ意味のわからないたとえがこちら。

「犯罪を犯す人に、『いや~あなたたち、こんな環境だったら(犯罪をしても)しょうがないよね』って言ったら、“犯罪推進”になる。そういう理論ですよ」
(以上、FOTTO TV「(6)Wezzy 記事の「虐待肯定」は、論理飛躍?」より)

 はっきり言っておきたいのは、虐待は「しょうがない」では済まないということです。理不尽な暴力を受けている環境まで自分が「選んで生まれてきた」と捉えさせ、「しょうがない」と諦めさせるのなら、ある種の“肯定”にはなりませんか? 「虐待をする親を選ぶ子がいる」という説は、「自ら選んだのだから、暴力を受けてもしょうがない」という考えと地続きだと思うのですが。

 動画の中で、池川医師の発言にはいくつも矛盾があり、全体的に“その場しのぎ”な印象でした。「生まれた意味を知り、愛に気づけば虐待しなくなる」といった趣旨のこともおっしゃっていましたが、せっかく12本もの動画で“弁明”したのに、「胎内記憶」の有用性アピールに固執するあまり、虐待の現状や、問題の深刻さを全く理解していないことが浮き彫りになっただけでした。

 池川医師は12本目の動画にて、「『こうやってやればいいんだ』って押しつける。実はこれが虐待を増やしてるんですよ」と批判しています。こうした言葉の背景には、一般的な虐待防止対策などに対する、池川医師の不満があるのかもしれません。しかし、池川医師が「押しつけ」だと感じることがあったとしても、幼い命を救うための具体的な対策を何よりも優先するべきです。自身の“思想”を広めるのは、せめてそのあとではないでしょうか。

 むしろ、産婦人科医という立場がある池川医師の主張こそ、妄信的な信者を生んで「『胎内記憶』を信じれば虐待が止まる」と、明確な根拠がないことを押しつけそうな気がします。ネット上にはびこる、一般には受け入れがたいスピリチュアル理論。それらはまるで「善意」のように広められるため、“感染力”が強くて始末が悪いのです。

※厚生労働省は「児童虐待防止対策」の一つとして、児童虐待が疑われる子どもを発見した際や、出産や子育てに関する質問等を受け付ける専用ダイヤル「189(いちはやく)」を設けています。電話連絡は無料、匿名の相談も可能で、地域の児童相談所へつながります。また、各市町村や児童相談所には相談窓口もあります。詳細は、下記のリンクをご覧ください。

・厚生労働省「児童虐待防止対策
オレンジリボン運動

「胎内記憶」池川明医師は、虐待の専門家をあざ笑う――「頼ってもムダ」発言の恥ずかしさ

 弱った心に入り込む、甘い言葉やラクに稼げそうな情報――。ネット上には、無責任な理論で集客しては人を食い物にする、スピリチュアリスト、霊能者、民間資格カウンセラーなどがあふれています。「この人たちのようになれるかも」と彼らを信じ込んでしまえば、価値観や金銭感覚をゆがめられるのはあっという間。友人や家族を失ってからでは、もう遅い! 「スピリチュアルウォッチャー」黒猫ドラネコが、現代社会にのさばる怪しい“教祖様”を眼光鋭く分析します。

 新型コロナウイルスの騒動で、落ち着かない日々。引き続き、手洗いうがいなどの対策をしっかりとしたいものです。そういえば、「胎内記憶」の第一人者である産婦人科医・池川明氏は、自身のFacebookで「ベビーイオン 結構売れてます! コロナウィルス、インフルエンザウィルス、花粉症対策などに使えます」と、24万円(税別)の「イオン発生器」の宣伝をしておられました。自粛ばかりではなく、経済活動も大事ですもんね。この機械がどうというわけではなく、便乗商法やデマにはくれぐれも注意したいものですねえ。

 さて、そんな池川医師、どうやら「胎内記憶」が間違った解釈をされていると、お怒りのようです。

 昨年、立教大学で行われた「霊性(スピリチュアリティ)と現代社会」なる公開シンポジウムに、池川医師が「登壇予定」と告知され、ネット上で物議を醸しました。“あの”池川医師が招かれたということで、私も「マジか立教大学」とツイートしたところ、拡散されて「これはヤバい」「自分の子どもがこんな講演聞いてきたら泣きたい」といった、批判的な反響がありました。

 この騒動がWebサイト「Wezzy」をはじめ、いくつかの媒体に取り上げられたこともあってか、のちに立教大は「講師のご都合」として、池川医師の登壇取りやめを発表。こうしたひと悶着がありながら、昨年12月8日、池川医師抜きでシンポジウムは開催。「在日宇宙人」「宇宙人ドクターズ(の一人)」「天の声を聴く詩人」「和太鼓響沁浴演奏者」といった人々が登壇したようで、池川医師がいなくても、十分カオスな状況だったようです(これについては、キリがないのでツッコみません)。

「虐待する親を選ぶ」と主張する意味はあるのか?

 以前、当コラムでもテーマにしましたが、「胎内記憶」とは、子どもたちが語る「母親のおなかの中や、前世にいた時の記憶」のことを指すそうです。池川医師によれば、6歳までの子ども3,500人にアンケートを取ったところ、その中の約3割が「生まれる前の記憶」を語ったといいます。この結果だけならいいのですが、池川医師はこれを「胎内記憶」として、「子どもは親を選んで生まれてくる」「虐待をする親を選ぶ子どもがいる」など、「不幸や不遇も自分で決めた」と取れるむちゃな理論を広めていると感じます。私はこの“思想”を、以前から問題視し続けています。

 1月29日から2月8日にかけて、池川医師は立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科の濁川孝志教授との対談動画を12本もYouTubeに公開しました。ここで池川医師と濁川教授は「ネットで騒がれた」と苦笑しつつ、「胎内記憶が虐待肯定だというのは、完全にフェイク」「批判したい人はしてもいいが、一般に流れる情報にフェイクを出すのはよくない」といった主張をしています。これは、前述したWezzyの記事「虐待を肯定する『胎内記憶』池川明医師が立教大シンポジウムに 大学側の見解は」に対する“反論”です。

 まず動画を視聴して驚いたのは、池川医師が「子どもがそう話している」などと繰り返していたこと。責任逃れではないと思いたいのですが……。たとえば、次のような発言がありました。

「虐待をする親を選ぶ子がいるのは間違いないんですよ、だってそう言うから」
(FOTTO TV「(6)Wezzy 記事の「虐待肯定」は、論理飛躍?」より)

 本気で言っているなら噴飯ものです。親による凄惨な虐待事件が連日報じられているこの時世に、「そう言うから」といって、虐待される環境を「選ぶ子がいるのは間違いない」と主張する必要性が、一体どこにあるのでしょう? 目黒区の結愛ちゃんも、野田市の心愛ちゃんもこれに当てはめられてしまうのなら、甚だ疑問です。

 厚生労働省によると、全国の児童相談所への虐待相談対応件数は、「一貫して増加を続け、2017年度には13万件を超えている」(2019年3月19日発表「児童虐待防止対策の抜本的強化について」より)といいます。調査や報道で明らかになる惨状だけでなく、人知れずネグレクトや性的暴行を受け、一生の傷を抱える「虐待サバイバー」もいます。また、虐待を止めることができず悔いる加害者家族、被害者の関係者もいるでしょう。池川医師がこうした状況を知った上で発言しているとは、到底思えません。

 池川医師は、虐待の問題に取り組む人たちをあざ笑うかのような発言もしています。

「どこに虐待の専門家がいるんですか? Wezzyさん紹介してよ(笑)。もし虐待を防ぐ人がいるなら、世の中から(虐待が)一掃しているはずですよ。どんどん(虐待が)増えているのはどういうことですか?」
「虐待をする親を(子どもが)選んでるのに、それを専門家に治させるなんて、ムダなんですよ。遅すぎるんです。虐待をしないように、妊娠中から関わらないと、虐待なんかなくならないんです」
「私は『(虐待の)プロじゃない』ってことですよね? 『ド素人が手を出すな』って言ってるわけですよ。じゃあ、誰がプロなんだ? プロのリスト挙げてほしいなあ。全国の、何十万という数の虐待を防ぐ人たちが、どこにいるんだろうって思うんですけどね」
(以上、FOTTO TV「(9)Wezzy 記事の「虐待肯定」論は、池川著書2ページのうち2行だけを引用している? 虐待を無くす為に本当に必要な事を考える」より)

 笑いながらおっしゃっていましたが、恥じるべきだと思います。子どもの貧困・格差問題の解消に尽くそうとしていたり、被虐待児の居場所を確保したりする自治体や各団体の努力を、池川医師が何も知らず、知ろうともしていないだけでしょう。本当に虐待をなくしたいと思う立場なのでしょうか?

 助けを求める人々を無視するかのような、「虐待をする親を選ぶ子がいるのは間違いない」「専門家に治させるなんてムダ」の放言にはあきれます。このような考え方は、助かるケースの発見を遅らせることにはならないでしょうか? 万が一、「胎内記憶」が疑いようのない事実であったとしても、池川医師に承服しがたいのは、こうした発言への疑問があるからです。

 さて、何度聞き直してもさっぱりわからないのが、「胎内記憶は虐待肯定ではない」という主張で池川医師が出した、二つのたとえです。

「山登りで死ぬ人がいるのに、『山登るなよ』って言うのが普通だとしたら、山に登る人を禁止にすればいいじゃないですか? でもみんな登るじゃないですか、許可とかもらって。あれを“遭難推進”って言うんでしょうかね?」

 「人の死につながる」という共通点から例に挙げたのでしょうが、虐待は「他人から受ける理不尽な暴力」であり、自ら進んで行う登山と並べて考えるのは、理屈が通っていません。そして、もう一つ意味のわからないたとえがこちら。

「犯罪を犯す人に、『いや~あなたたち、こんな環境だったら(犯罪をしても)しょうがないよね』って言ったら、“犯罪推進”になる。そういう理論ですよ」
(以上、FOTTO TV「(6)Wezzy 記事の「虐待肯定」は、論理飛躍?」より)

 はっきり言っておきたいのは、虐待は「しょうがない」では済まないということです。理不尽な暴力を受けている環境まで自分が「選んで生まれてきた」と捉えさせ、「しょうがない」と諦めさせるのなら、ある種の“肯定”にはなりませんか? 「虐待をする親を選ぶ子がいる」という説は、「自ら選んだのだから、暴力を受けてもしょうがない」という考えと地続きだと思うのですが。

 動画の中で、池川医師の発言にはいくつも矛盾があり、全体的に“その場しのぎ”な印象でした。「生まれた意味を知り、愛に気づけば虐待しなくなる」といった趣旨のこともおっしゃっていましたが、せっかく12本もの動画で“弁明”したのに、「胎内記憶」の有用性アピールに固執するあまり、虐待の現状や、問題の深刻さを全く理解していないことが浮き彫りになっただけでした。

 池川医師は12本目の動画にて、「『こうやってやればいいんだ』って押しつける。実はこれが虐待を増やしてるんですよ」と批判しています。こうした言葉の背景には、一般的な虐待防止対策などに対する、池川医師の不満があるのかもしれません。しかし、池川医師が「押しつけ」だと感じることがあったとしても、幼い命を救うための具体的な対策を何よりも優先するべきです。自身の“思想”を広めるのは、せめてそのあとではないでしょうか。

 むしろ、産婦人科医という立場がある池川医師の主張こそ、妄信的な信者を生んで「『胎内記憶』を信じれば虐待が止まる」と、明確な根拠がないことを押しつけそうな気がします。ネット上にはびこる、一般には受け入れがたいスピリチュアル理論。それらはまるで「善意」のように広められるため、“感染力”が強くて始末が悪いのです。

※厚生労働省は「児童虐待防止対策」の一つとして、児童虐待が疑われる子どもを発見した際や、出産や子育てに関する質問等を受け付ける専用ダイヤル「189(いちはやく)」を設けています。電話連絡は無料、匿名の相談も可能で、地域の児童相談所へつながります。また、各市町村や児童相談所には相談窓口もあります。詳細は、下記のリンクをご覧ください。

・厚生労働省「児童虐待防止対策
オレンジリボン運動

【100均ずぼらシュラン】ダイソー「マルセイユソープ」他4アイテム【週間まとめ3/16~3/19】

安くてお得に日用品を買いに行ったつもりが、あれもこれもとカゴに入れてしまう100均ショップ。「超便利!」とほくそ笑むグッズもあれば、「買わなきゃよかった……」なトホホなグッズも潜む、魑魅魍魎な100均ワールドのアイテムを、ズボラなアラサー女子が私見全開で斬る「100均ずぼらシュラン」、今週のまとめです。

ダイソー【UG CCクリーム BE-2(自然な肌色)】

【100均ずぼらシュラン】ダイソー「マルセイユソープ」他4アイテム【週間まとめ3/16~3/19】の画像1

人気の“UR GLAMシリーズ”のCCクリームです。ミニサイズなので旅行用や外出先でのメイク直しにも。

ダイソー【マルセイユソープ ハニー/ジャスミン】

【100均ずぼらシュラン】ダイソー「マルセイユソープ」他4アイテム【週間まとめ3/16~3/19】の画像2

1000年以上も前から、フランスで製造されている“マルセイユ石鹸”が100円で買える?

ダイソー【モニター下ペンスタンド】

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モニター下の隙間に入れることができるペンスタンド。縦置きでも使用可能。

ダイソー【UG オイルコントロールパウダー WT】

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人気コスメUG(UR GLAM)の真っ白なプレストパウダー。200円の商品です。

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菅田将暉&小松菜奈の“熱愛報道”は「ガチ」と「映画のプロモーション説」を関係者否定!

 菅田将暉と小松菜奈の熱愛を、3月20日付の「スポーツニッポン」が報じた。同紙によれば、2人はダブル主演を務める4月24日公開の映画『糸』の撮影で親交を深めたという。公開を直前に控えたタイミングでの熱愛発覚とあって、一部ネット上では「映画のプロモーション説」がささやかれているようだが、関係者によれば、今回の報道は“ガチ”のようだ。

 「スポニチ」の記事では、菅田の猛アタックにより、昨年秋から交際がスタートしたとされるが……。

「この2人の共通点といえば、間違いなく“肉食系”というところでしょう。菅田は共演女優との交際のウワサが絶えず、これまで一般メディアで報じられただけでも、二階堂ふみに本田翼、菜々緒と枚挙にいとまがない。一方の小松も、2016年に自らファンを公言していたBIGBANGのG-DRAGONとの“親密写真”がネット上に流出し、交際説が浮上。報じられてはいないものの、ほかにも有名俳優と半同棲状態だった時期もあります」(スポーツ紙記者)

 そんな両者だが、実は以前も一部で交際説が浮上していた。

「2人にとって最初のダブル主演作となった映画『溺れるナイフ』(16年)の撮影後、たびたびプライベートでの目撃情報が出ており、実はそれぞれ親しい関係者に交際を報告していたそうです。しかし、小松とG-DRAGON とのプライベートショットが流出したのも同時期だったため、関係者の間では『小松の恋人は、菅田ではなかったのか?』といった声が続出。結局、菅田と小松の関係は1年も持たずに破局していたようです」(芸能プロ関係者)

 その後、両者とも自由に恋愛を謳歌していたようだが、『糸』での再共演で“復縁”に至ったとみられる。

「一度は別れているだけに、今回に関しては『長続きするのでは』と、周囲も温かく見守っていますよ。特に菅田に関しては、真剣交際というより、“男女の関係”というだけだった相手も多かった。こうして小松との交際が公になったことにより、女遊びを控えるようになれば、私生活も安定し、ひいては仕事にもプラスに作用するのではないでしょうか」(同)

 今回の熱愛報道は、映画の宣伝を目的とした“ヤラセ”はなかったものの、主演の2人が真剣交際中ということで、結果的に、『糸』にとっては最上のプロモーションとなったようだ。来月の公開を待たずに、スピード破局となってしまわないことを祈りたい。

菅田将暉&小松菜奈の“熱愛報道”は「ガチ」と「映画のプロモーション説」を関係者否定!

 菅田将暉と小松菜奈の熱愛を、3月20日付の「スポーツニッポン」が報じた。同紙によれば、2人はダブル主演を務める4月24日公開の映画『糸』の撮影で親交を深めたという。公開を直前に控えたタイミングでの熱愛発覚とあって、一部ネット上では「映画のプロモーション説」がささやかれているようだが、関係者によれば、今回の報道は“ガチ”のようだ。

 「スポニチ」の記事では、菅田の猛アタックにより、昨年秋から交際がスタートしたとされるが……。

「この2人の共通点といえば、間違いなく“肉食系”というところでしょう。菅田は共演女優との交際のウワサが絶えず、これまで一般メディアで報じられただけでも、二階堂ふみに本田翼、菜々緒と枚挙にいとまがない。一方の小松も、2016年に自らファンを公言していたBIGBANGのG-DRAGONとの“親密写真”がネット上に流出し、交際説が浮上。報じられてはいないものの、ほかにも有名俳優と半同棲状態だった時期もあります」(スポーツ紙記者)

 そんな両者だが、実は以前も一部で交際説が浮上していた。

「2人にとって最初のダブル主演作となった映画『溺れるナイフ』(16年)の撮影後、たびたびプライベートでの目撃情報が出ており、実はそれぞれ親しい関係者に交際を報告していたそうです。しかし、小松とG-DRAGON とのプライベートショットが流出したのも同時期だったため、関係者の間では『小松の恋人は、菅田ではなかったのか?』といった声が続出。結局、菅田と小松の関係は1年も持たずに破局していたようです」(芸能プロ関係者)

 その後、両者とも自由に恋愛を謳歌していたようだが、『糸』での再共演で“復縁”に至ったとみられる。

「一度は別れているだけに、今回に関しては『長続きするのでは』と、周囲も温かく見守っていますよ。特に菅田に関しては、真剣交際というより、“男女の関係”というだけだった相手も多かった。こうして小松との交際が公になったことにより、女遊びを控えるようになれば、私生活も安定し、ひいては仕事にもプラスに作用するのではないでしょうか」(同)

 今回の熱愛報道は、映画の宣伝を目的とした“ヤラセ”はなかったものの、主演の2人が真剣交際中ということで、結果的に、『糸』にとっては最上のプロモーションとなったようだ。来月の公開を待たずに、スピード破局となってしまわないことを祈りたい。

スマホ決済の不正利用、アカウント乗っ取り……情報セキュリティのプロが語る、個人情流出の“怖い話”

 スマホ社会となった今、個人情報の流出により、インターネットサービスやアプリケーションでの「不正アクセス」や「アカウントの乗っ取り」といった被害は後を絶たず、サイバーセキュリティの重要性が高まっている。

 前編では、映画『スマホを落としただけなのに』のストーリーをもとに、個人情報を守るための対策法を、情報セキュリティ対策の強化や優れたIT人材の育成に取り組む、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)セキュリティセンター企画部の加賀谷伸一郎氏に解説いただいた。後編では引き続き加賀谷氏に、IPAの相談窓口に多く寄せられている相談事例と被害に遭わないための防止策について話を聞いた。

 

スマホ決済の不正利用、発端は“フィッシング詐欺”

――クレジットカードや電子マネーをスマホに登録して支払いを行う「スマホ決済」の普及も進んでいますが、便利な半面、危険だと感じている人も多いと思います。セキュリティ対策で心掛けるべきことは何ですか?

加賀谷伸一郎(以下、加賀谷) 昨年7月にセブン-イレブンのスマホ決済サービス「7Pay(セブンペイ)」で、第三者の不正アクセスによる不正利用被害が相次いだことを受け、経済産業省が、セブンペイを含む決済事業者に対し、不正利用防止のための各種ガイドラインの徹底と、セキュリティレベルの向上を求めました。その結果、現在では、安全なシステム環境が整ってきています。

 しかしその一方で、不正の手口も日々進化しているのが現実。セキュリティが強固になる裏で、人間心理の弱点を突く詐欺的な手法が増えているんです。被害に遭わないために一番大切なのは、“最新の不正利用の手口を知っておくこと”。ニュースを見聞きし、騙しのテクニックを知ることが、被害防止対策につながります。

――不正利用の手口にはどういったものがありますか?

加賀谷 例えば、「PayPay」などのQRコード決済アプリを普通に使用している中では、第三者による不正利用はまず起こりません。なぜかというと、不正利用は「フィッシング詐欺」が関係しているケースがほとんどだからです。これは、通信事業者や決済事業者を装って、対象者にメールやSMS(ショートメッセージ)を送り、そこに記載された偽のURLにアクセスさせ、ユーザID、パスワードなどのアカウント情報を入力させ、ログイン情報や個人情報を盗むという詐欺です。

 不正を働く者は、「キャリア決済が不正利用された可能性がある」など、イレギュラーなことが発生したことを装い、フィッシングサイトへのアクセスを誘導してきます。スマホ決済を利用する際は、正しいログイン手順を頭に入れ、いつもと違う手順を要求された場合や、不審なメッセージが届いたときはむやみにアクセスせず、アプリのサポートセンターに問い合わせるという心構えが、騙されないための重要なポイントかと思います。スマホ決済による不正利用の被害が多発していることから、近頃はアプリ公式サイトに「フィッシング詐欺にご注意ください」といった警告文が掲載されていることも多いので、そちらもチェックするようにしてください。

 

宅配便業者を装ったSMSに注意!

――そのほか、近年相談が多く寄せられている手口はどういったものが多いでしょうか?

加賀谷 最近では、「お客様宛にお荷物のお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました」などと、宅配便業者を装ったSMSが届いたという相談も多く寄せられています。これは、先ほども例に挙げたようにフィッシングサイトに誘導したり、偽のアプリをインストールさせることでスマホ内のデータを盗むという手口です。

 パソコンの場合は単体でインターネットに接続することはできませんが、スマホは単体で通信ができ、通話機能もあるため、パソコンよりも利用率が高いんです。実際、「パソコンは使えないけど、スマホは使えます」という人も多いですよね。そのぶん、スマホ利用者はパソコン利用者よりもターゲットにされやすくなっています。

――近頃は、新型コロナウイルス感染症の流行により、テレワークを導入している企業も増えてきました。飲食店や公共施設でパソコンを広げている人も多く見受けられますが、社外で仕事をする際に気をつけなければならないことは何でしょうか?

加賀谷 企業側がどういうポリシーのもとでネットワーク環境やパソコン環境を整えて仕事をさせているかが前提にありますが、インターネットの通信内容はどこで見られているかわかりませんから、VPN(バーチャルプライベートネットワーク)通信という、暗号化された安全な通信路を使用することが、セキュリティ対策の基本です。

 しかし、ネットワークやパソコン環境を整えること以前に気を付けなければならないのが、衆人環視の中で仕事をする際の“情報漏洩のリスク”です。フリーWi-Fiが使えるカフェや新幹線の車内などでも、パソコンを広げて仕事をしている人をよく見かけますが、「ショルダーハッキング(=覗き見)」のリスクを意識していない人があまりに多いと感じます。画面を第三者に見られてしまうことは、一番脆弱な状態です。特にMacBookの場合、スクリーンが大きく鮮明ですし、スマホのカメラの性能も上がってきていますから、画面を隠し撮りされたら、情報漏洩につながってしまう。そういう危機感を持った上で行動していただきたいですね。

――あらためて、インターネット上で情報流出の被害に遭わないために気をつけるべきポイントを教えてください。

加賀谷 インターネット接続ができる端末を使用する上でのセキュリティ対策として、私たちが提唱しているのが、以下の5カ条です(https://www.ipa.go.jp/security/measures/start.html)。

(1)端末やアプリは、常に最新の状態にアップデートしておくこと
(2)ウイルス対策をしっかり行うこと
(3)パスワードはできるだけ長く、複雑に。同じパスワードを使い回さないこと
(4)端末はもちろん、SNSやアプリは初期設定のままの状態で使用しないこと
(5)被害事例や最新の手口を知っておくこと

 なお、IPA公式サイトはもちろん、情報セキュリティ安心相談窓口公式Twitterでは、窓口に寄せられる相談をもとに、コンピュータウイルスや不正アクセス等の手口や対策に関する情報を発信しています。ぜひチェックしてみてください。

(解説=独立行政法人情報処理推進機構・セキュリティセンター企画部・加賀谷伸一郎氏/取材・文=サイゾーウーマン編集部)

加賀谷伸一郎 独立行政法人情報処理推進機構・セキュリティセンター企画部・エキスパート(サイバーセキュリティ担当)。情報セキュリティ対策の強化や優れたIT人材の育成に取り組んでいる。

■独立行政法人 情報処理推進機構公式サイト:https://www.ipa.go.jp/
■IPA情報セキュリティ安心相談窓口公式Twitter:@IPA_anshin

スマホ決済の不正利用、アカウント乗っ取り……情報セキュリティのプロが語る、個人情流出の“怖い話”

 スマホ社会となった今、個人情報の流出により、インターネットサービスやアプリケーションでの「不正アクセス」や「アカウントの乗っ取り」といった被害は後を絶たず、サイバーセキュリティの重要性が高まっている。

 前編では、映画『スマホを落としただけなのに』のストーリーをもとに、個人情報を守るための対策法を、情報セキュリティ対策の強化や優れたIT人材の育成に取り組む、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)セキュリティセンター企画部の加賀谷伸一郎氏に解説いただいた。後編では引き続き加賀谷氏に、IPAの相談窓口に多く寄せられている相談事例と被害に遭わないための防止策について話を聞いた。

 

スマホ決済の不正利用、発端は“フィッシング詐欺”

――クレジットカードや電子マネーをスマホに登録して支払いを行う「スマホ決済」の普及も進んでいますが、便利な半面、危険だと感じている人も多いと思います。セキュリティ対策で心掛けるべきことは何ですか?

加賀谷伸一郎(以下、加賀谷) 昨年7月にセブン-イレブンのスマホ決済サービス「7Pay(セブンペイ)」で、第三者の不正アクセスによる不正利用被害が相次いだことを受け、経済産業省が、セブンペイを含む決済事業者に対し、不正利用防止のための各種ガイドラインの徹底と、セキュリティレベルの向上を求めました。その結果、現在では、安全なシステム環境が整ってきています。

 しかしその一方で、不正の手口も日々進化しているのが現実。セキュリティが強固になる裏で、人間心理の弱点を突く詐欺的な手法が増えているんです。被害に遭わないために一番大切なのは、“最新の不正利用の手口を知っておくこと”。ニュースを見聞きし、騙しのテクニックを知ることが、被害防止対策につながります。

――不正利用の手口にはどういったものがありますか?

加賀谷 例えば、「PayPay」などのQRコード決済アプリを普通に使用している中では、第三者による不正利用はまず起こりません。なぜかというと、不正利用は「フィッシング詐欺」が関係しているケースがほとんどだからです。これは、通信事業者や決済事業者を装って、対象者にメールやSMS(ショートメッセージ)を送り、そこに記載された偽のURLにアクセスさせ、ユーザID、パスワードなどのアカウント情報を入力させ、ログイン情報や個人情報を盗むという詐欺です。

 不正を働く者は、「キャリア決済が不正利用された可能性がある」など、イレギュラーなことが発生したことを装い、フィッシングサイトへのアクセスを誘導してきます。スマホ決済を利用する際は、正しいログイン手順を頭に入れ、いつもと違う手順を要求された場合や、不審なメッセージが届いたときはむやみにアクセスせず、アプリのサポートセンターに問い合わせるという心構えが、騙されないための重要なポイントかと思います。スマホ決済による不正利用の被害が多発していることから、近頃はアプリ公式サイトに「フィッシング詐欺にご注意ください」といった警告文が掲載されていることも多いので、そちらもチェックするようにしてください。

 

宅配便業者を装ったSMSに注意!

――そのほか、近年相談が多く寄せられている手口はどういったものが多いでしょうか?

加賀谷 最近では、「お客様宛にお荷物のお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました」などと、宅配便業者を装ったSMSが届いたという相談も多く寄せられています。これは、先ほども例に挙げたようにフィッシングサイトに誘導したり、偽のアプリをインストールさせることでスマホ内のデータを盗むという手口です。

 パソコンの場合は単体でインターネットに接続することはできませんが、スマホは単体で通信ができ、通話機能もあるため、パソコンよりも利用率が高いんです。実際、「パソコンは使えないけど、スマホは使えます」という人も多いですよね。そのぶん、スマホ利用者はパソコン利用者よりもターゲットにされやすくなっています。

――近頃は、新型コロナウイルス感染症の流行により、テレワークを導入している企業も増えてきました。飲食店や公共施設でパソコンを広げている人も多く見受けられますが、社外で仕事をする際に気をつけなければならないことは何でしょうか?

加賀谷 企業側がどういうポリシーのもとでネットワーク環境やパソコン環境を整えて仕事をさせているかが前提にありますが、インターネットの通信内容はどこで見られているかわかりませんから、VPN(バーチャルプライベートネットワーク)通信という、暗号化された安全な通信路を使用することが、セキュリティ対策の基本です。

 しかし、ネットワークやパソコン環境を整えること以前に気を付けなければならないのが、衆人環視の中で仕事をする際の“情報漏洩のリスク”です。フリーWi-Fiが使えるカフェや新幹線の車内などでも、パソコンを広げて仕事をしている人をよく見かけますが、「ショルダーハッキング(=覗き見)」のリスクを意識していない人があまりに多いと感じます。画面を第三者に見られてしまうことは、一番脆弱な状態です。特にMacBookの場合、スクリーンが大きく鮮明ですし、スマホのカメラの性能も上がってきていますから、画面を隠し撮りされたら、情報漏洩につながってしまう。そういう危機感を持った上で行動していただきたいですね。

――あらためて、インターネット上で情報流出の被害に遭わないために気をつけるべきポイントを教えてください。

加賀谷 インターネット接続ができる端末を使用する上でのセキュリティ対策として、私たちが提唱しているのが、以下の5カ条です(https://www.ipa.go.jp/security/measures/start.html)。

(1)端末やアプリは、常に最新の状態にアップデートしておくこと
(2)ウイルス対策をしっかり行うこと
(3)パスワードはできるだけ長く、複雑に。同じパスワードを使い回さないこと
(4)端末はもちろん、SNSやアプリは初期設定のままの状態で使用しないこと
(5)被害事例や最新の手口を知っておくこと

 なお、IPA公式サイトはもちろん、情報セキュリティ安心相談窓口公式Twitterでは、窓口に寄せられる相談をもとに、コンピュータウイルスや不正アクセス等の手口や対策に関する情報を発信しています。ぜひチェックしてみてください。

(解説=独立行政法人情報処理推進機構・セキュリティセンター企画部・加賀谷伸一郎氏/取材・文=サイゾーウーマン編集部)

加賀谷伸一郎 独立行政法人情報処理推進機構・セキュリティセンター企画部・エキスパート(サイバーセキュリティ担当)。情報セキュリティ対策の強化や優れたIT人材の育成に取り組んでいる。

■独立行政法人 情報処理推進機構公式サイト:https://www.ipa.go.jp/
■IPA情報セキュリティ安心相談窓口公式Twitter:@IPA_anshin