「おいしいごはんが食べたい、でも自炊するのはめんどくさい!」そんなズボラ女子の救世主といえば、コンビニ・ファミレス・ファストフード! 毎日の食事をおいしく楽チンにするため、“お酒とおつまみ大好き”管理栄養士・川村郁子先生に、さまざまなテーマに合わせた「おすすめメニュー」を聞いちゃいます。
第5回:おつまみに選ばないほうがいい「NGメニュー」って何!? 「アラサー女子ファミレス放浪記」~ガスト編~
ファミレスで気軽に、そして安くお酒が楽しめることから、昨今人気になっている“ファミレス飲み”。前回の「サイゼリヤ」に続き、今回は平日午前10時半~午後6時に「ハッピーアワー」を実施している「ガスト」にスポットを当てて、おすすめのおつまみメニューを川村先生にご紹介いただきました。
――ガストといえば、チーズや目玉焼きののった“ハンバーグ”メニューが人気ですが、お酒に合うおつまみを選ぶとしたら、何がよいのでしょうか?
川村郁子氏(以下、川村) 「サイゼリヤ」の回でもご説明したように、お酒のおつまみにはアミノ酸やビタミンB群など、アルコールの分解に必要な栄養素を含んだメニューを選ぶといいと思います。たとえばハンバーグと同じお肉でも、「チキテキ・ピリ辛スパイス焼き」は、おつまみによさそうです。
カロリーは762kcalとそこそこ高いのですが、鶏肉がメインなので、タンパク質やビタミンB群などが摂取できますね。また、付け合わせでもやしを一緒に食べることができるので、カリウムなどが摂取できるのもうれしいです。どうしても脂が気になる場合には、鶏の皮を残すという方法もありますが……。個人的には、出されたものはきちんと食べて、食品ロスを防ぐのも大事なことだと思うので、少し運動量を増やすなどして調整しましょう。
――焼き鳥や唐揚げなど、お酒のおつまみに、鶏肉はよく登場しますね。ハイボールと唐揚げの「ハイカラ」なんて組み合わせもあります。
川村 ちなみに、唐揚げを食べる際には、「豆腐サラダ」をセットで食べることをおすすめします。ガストのメニューで選ぶなら、「若鶏の唐揚げ(5コ)」+「豆腐と山芋オクラのねばとろサラダ(S)」の組み合わせは、ひとり飲みにピッタリ。豆腐にはカリウムが含まれており、唐揚げの塩分を排出する助けをしてくれます。さらに、野菜の食物繊維は脂質や糖質の吸収を緩やかにしてくれるので、「豆腐サラダ」は一石二鳥なんです。また、山芋やオクラにはムチンという成分が含まれており、胃粘膜の保護効果が期待できます。「胃を保護しながらお酒を飲みたい」というアラサー世代に、ぜひおすすめしたいですね。
――鶏肉メニューだと、「蒸し鶏&キムチ」や「チキンとモッツァレラのトマトオーブン焼き」などもあり、どちらもお酒に合いそうです。
川村 「蒸し鶏&キムチ」は、あっさりとした蒸し鶏に発酵食品のキムチ、βカロテンを含む青ネギに、食物繊維を含む刻み海苔が摂取できるメニューです。カロリーは125kcalと抑えめで、いろんな食品を1皿で摂取できるのが魅力的ですね。蒸し鶏には、アルコールの分解を助けるビタミンB群も含まれています。
「チキンとモッツァレラのトマトオーブン焼き」は、トマトやナスなどの野菜が摂取できる点と、チーズでタンパク質やカルシウムを摂取できるのが魅力的。チーズの中でも、モッツァレラチーズは脂質が比較的少なめなので、肥満を気にする人でも安心ですね。また、トマトに含まれるビタミンCも、アルコールを分解するうえで欠かせない栄養素のため、不足しないように補いましょう。
――鶏肉メニュー以外でも、おすすめはありますか?
川村 ちょっと脂質が気になりますが、「広島産カキフライ」も、おつまみにはいいでしょう。カキには亜鉛が多く含まれているのですが、これはアルコールを摂取すると消耗してしまう栄養素です。なので、不足しないように食べ物で補うことをおすすめします。また、亜鉛はビタミンCと一緒に摂取することで吸収率が上がりますので、カキフライにはレモンを搾って食べるのがいいでしょう。
――では逆に、おつまみで選ばないほうがいい“NGメニュー”は、どんなものですか?
川村 これは断然「山盛りポテトフライ」です。食べ応えがあり、塩加減もよくおいしいのですが、ポテトフライは脂質や炭水化物がメインの栄養素で、ビタミンやミネラルがあまり含まれていません。カロリーも1皿で730kcalもありますから、どうしても食べたいならひとり飲みのときではなく、何人かで分けて楽しむ程度がよいでしょう。
あとは、組み合わせも重要です。たとえば、ハンバーグや唐揚げなど脂質の多いメニューばかりでは、飽和脂肪酸や塩分が過剰となり、食物繊維やビタミン・ミネラルが不足してしまいます。サラダをプラスするなど工夫して、常にトータル的なバランスを整えるよう意識しましょう。
次回……ファミレス飲みの“超穴場”を発見!? 「ジョナサン」メニューベスト3!
(文:佐藤真琴)
■川村郁子(かわむら・いくこ)
管理栄養士。中村学園大学栄養科学部栄養科学科卒業。九州の病院栄養士経験を経て独立。レストランのヘルシーメニュー監修、栄養専門学校講師、企業・大学での食育講演を行いながら、「コンビニや外食との上手な付き合い方」「15分で作れるかんたん栄養めし」の提案をしている。
インスタグラム/WEBサイト:「酒好きの食育」




