年収2000万円のエリート夫が二度の破産――「夫婦ってなんだろう?」と妻が自問するワケ

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。

 昨年、NHKで放送された『ドキュメント72時間』に、樹木葬を取り上げた回があった。亡くなった父親と母親の仲が悪かったという娘に、母親は「夫は最期は『ありがとう』と感謝していた」と明かし、「夫婦って、最終的につじつまが合うようになっているんですね」とつぶやいていたのが、強く印象に残った。今回は、老いた親と夫婦の関係について考えてみたい。

どんなにケンカをしていても最期は互いを思いやる

 夫婦って何だろう……折田真由美さん(仮名・51)は、最近よく考える。

 義父母は始終ケンカをしていた。二人で小さな定食屋を営んでいたが、営業中の店内でも言い争いが絶えなかった。折田さんと夫の稔さん(仮名・55)は、お客さんにも険悪な雰囲気が伝わるんじゃないかとハラハラしていたくらいだった。

 そんな中、義母の体が動きにくくなっていった。「大丈夫だから」と義母は店に立っていたが、次第に歩くのも危なっかしくなってきた。心配した稔さんが義母を病院に連れていったところ、パーキンソン病だと診断された。10年ほど前のことだ。

 定食屋は、義父一人でもできないことはなかったが、二人で店に立つことができなくなったので、この辺で潮時だと店をたたむことにした。

 すると、義父母の関係はそれまでと一変した。

 体が動かなくなっていく義母の介護を、義父は一人でやるようになった。「介護サービスを使えば」と、稔さんも真由美さんも何度も言ったが、義父は一人でできると言って耳を貸さなかった。「お母さんは、人の世話になるのはイヤな人だから」と。

「食事や入浴の介助はもちろん、下の世話から買ってきた服の手直しまで。小柄な義母にはズボンが長すぎるからと、それまで使ったことのないミシンを引っ張り出して縫っていました。その姿を見ると、涙が出てしょうがありませんでした」

 折田さんの実父は、それより前に亡くなっていた。一人になった実母が、「夫婦はいくらケンカをしていても、最期はお互いを思いやるものだ」としみじみ言っていたが、義父母の関係を見ていると、その言葉がよみがえってくる。

「毎日ケンカばかりだったので、義父は義母に苦労をかけてきたと思って、義母の人生の最後にそのお返しをしているのかなと思うんです」

 苦労といえば、折田さんの結婚生活も苦労続きだ。折田さんは笑顔を絶やさないが、その話はかなり深刻だ。

 一流企業に勤めていた夫、稔さんは、元同僚に誘われて独立。共同で事業をはじめたがうまくいかず倒産。その後一人でまったく畑違いの健康食品販売に手を出した。

「サラリーマン時代、とんとん拍子に出世して、天狗になっていたんだと思います。海外赴任もして、メイドさんを使う生活に何か勘違いしてしまったんでしょう。子どもたちが小さかった頃、家庭を顧みなかったときは、こんな生活をしていると家族がバラバラになってしまうと思い、一時期、家を出て目を覚まさせたこともあります。でも、独立については私も強く反対はしませんでした。夫がやりたいのなら、好きなことをやらせたいと思ったんです」

 健康食品販売は、稔さんの大学時代の同窓生がやっている会社の流通ルートに乗せてもらえたこともあり、一時はかなりの業績を上げていたという。このまま順調に成長すると思っていた矢先、稔さんと同窓生との間にトラブルが起き、再び倒産の憂き目を見た。

「私たちの生活は、本当に浮き沈みが激しいんです。サラリーマンの頃は、年収2千万以上ありました。最初の倒産のときは、借金を双方の親から援助してもらってなんとか切り抜けましたが、二度目の倒産で貯金も底をつきました。電気代も払えなくて、電気が止まったこともあります。ろうそくでご飯を食べたんですが、まるでドラマみたいなことが現実にあるんだと驚いたほどです。そんなとき、長女が『キャンプみたいで楽しいよ。たまにはこういうのもいいね』と明るく言ってくれて、子どもながらに家族のことを考えてくれているんだと、心で泣きました」

 家も激変した。セレブが住む都心の高級マンションから、今は公営住宅だ。クルマも売り、子どもたちの学資保険もすべて解約したという。

――続きは、1月26日公開

年収2000万円のエリート夫が二度の破産――「夫婦ってなんだろう?」と妻が自問するワケ

“「ヨロヨロ」と生き、「ドタリ」と倒れ、誰かの世話になって生き続ける”
――『百まで生きる覚悟』春日キスヨ(光文社)

 そんな「ヨロヨロ・ドタリ」期を迎えた老親と、家族はどう向き合っていくのか考えるシリーズ。

 昨年、NHKで放送された『ドキュメント72時間』に、樹木葬を取り上げた回があった。亡くなった父親と母親の仲が悪かったという娘に、母親は「夫は最期は『ありがとう』と感謝していた」と明かし、「夫婦って、最終的につじつまが合うようになっているんですね」とつぶやいていたのが、強く印象に残った。今回は、老いた親と夫婦の関係について考えてみたい。

どんなにケンカをしていても最期は互いを思いやる

 夫婦って何だろう……折田真由美さん(仮名・51)は、最近よく考える。

 義父母は始終ケンカをしていた。二人で小さな定食屋を営んでいたが、営業中の店内でも言い争いが絶えなかった。折田さんと夫の稔さん(仮名・55)は、お客さんにも険悪な雰囲気が伝わるんじゃないかとハラハラしていたくらいだった。

 そんな中、義母の体が動きにくくなっていった。「大丈夫だから」と義母は店に立っていたが、次第に歩くのも危なっかしくなってきた。心配した稔さんが義母を病院に連れていったところ、パーキンソン病だと診断された。10年ほど前のことだ。

 定食屋は、義父一人でもできないことはなかったが、二人で店に立つことができなくなったので、この辺で潮時だと店をたたむことにした。

 すると、義父母の関係はそれまでと一変した。

 体が動かなくなっていく義母の介護を、義父は一人でやるようになった。「介護サービスを使えば」と、稔さんも真由美さんも何度も言ったが、義父は一人でできると言って耳を貸さなかった。「お母さんは、人の世話になるのはイヤな人だから」と。

「食事や入浴の介助はもちろん、下の世話から買ってきた服の手直しまで。小柄な義母にはズボンが長すぎるからと、それまで使ったことのないミシンを引っ張り出して縫っていました。その姿を見ると、涙が出てしょうがありませんでした」

 折田さんの実父は、それより前に亡くなっていた。一人になった実母が、「夫婦はいくらケンカをしていても、最期はお互いを思いやるものだ」としみじみ言っていたが、義父母の関係を見ていると、その言葉がよみがえってくる。

「毎日ケンカばかりだったので、義父は義母に苦労をかけてきたと思って、義母の人生の最後にそのお返しをしているのかなと思うんです」

 苦労といえば、折田さんの結婚生活も苦労続きだ。折田さんは笑顔を絶やさないが、その話はかなり深刻だ。

 一流企業に勤めていた夫、稔さんは、元同僚に誘われて独立。共同で事業をはじめたがうまくいかず倒産。その後一人でまったく畑違いの健康食品販売に手を出した。

「サラリーマン時代、とんとん拍子に出世して、天狗になっていたんだと思います。海外赴任もして、メイドさんを使う生活に何か勘違いしてしまったんでしょう。子どもたちが小さかった頃、家庭を顧みなかったときは、こんな生活をしていると家族がバラバラになってしまうと思い、一時期、家を出て目を覚まさせたこともあります。でも、独立については私も強く反対はしませんでした。夫がやりたいのなら、好きなことをやらせたいと思ったんです」

 健康食品販売は、稔さんの大学時代の同窓生がやっている会社の流通ルートに乗せてもらえたこともあり、一時はかなりの業績を上げていたという。このまま順調に成長すると思っていた矢先、稔さんと同窓生との間にトラブルが起き、再び倒産の憂き目を見た。

「私たちの生活は、本当に浮き沈みが激しいんです。サラリーマンの頃は、年収2千万以上ありました。最初の倒産のときは、借金を双方の親から援助してもらってなんとか切り抜けましたが、二度目の倒産で貯金も底をつきました。電気代も払えなくて、電気が止まったこともあります。ろうそくでご飯を食べたんですが、まるでドラマみたいなことが現実にあるんだと驚いたほどです。そんなとき、長女が『キャンプみたいで楽しいよ。たまにはこういうのもいいね』と明るく言ってくれて、子どもながらに家族のことを考えてくれているんだと、心で泣きました」

 家も激変した。セレブが住む都心の高級マンションから、今は公営住宅だ。クルマも売り、子どもたちの学資保険もすべて解約したという。

――続きは、1月26日公開

バズレシピ・リュウジ「半熟餅カルボナーラ」、料理ダメ主婦が作ったら……“絶品レンチン餅”に感動

料理がまったくできない主婦の私。もう4年ほど夫が料理を担当していますが、子どもの成長とともに「いやでも作らなあかん時」に見舞われるように……。そこで「かんたん」「ラクチン」とTwitterで話題のレシピにチャレンジしていきます!

今日のレシピ:【半熟餅カルボナーラ】

 1月ということもあって、まだまだ我が家には餅がたくさん。ですが、簡単に餅を消費しようと思っても、「焼く」「味噌汁に入れる」くらいしか餅レシピを知らない私。そんな私でも簡単にレンジだけで作れるレシピを発見したんですが、これが、本当においしくてマジで簡単だった! お試しあれ。

 料理手順はこちら。

1)餅とベーコンを切る。にんにく粗みじん切り
2)常温の卵に(コンソメ小さじ1/3 ・オリーブオイル小さじ2・粉チーズ大1と1/2)入れて混ぜる
3)1の材料に100ccの水を入れレンジで2〜3分チン
4)水を捨て、2と混ぜる
5)レンジで20〜30秒チン

 切って、レンチンだけ〜。って、ホントにうまくできるのか!? 実際に作ってみましょう!

 まずは材料を包丁で切っていると、我が家の料理担当・旦那に「そんなノコギリみたいに包丁使ったらあかん」と言われる。包丁どころか料理をほとんどやってないんだから、包丁さばきがノコギリになるのは仕方ない。

 切った材料が浸かるくらいまで水を入れて、渾身の期待を込めてレンジに託す。あとは頼んだよレンジ君。

 レシピには「2〜3分チン」と書いてあったが、私はこの料理レシピによくある「〜」の頃合いがわからないため、我が家の600wレンジで2分30秒くらいチンして、餅が大丈夫か見てみる。ウンウン大丈夫そう。程よく柔らかくなっていたので、水を捨てて、先ほど混ぜておいたタマゴと優しく合体させてみる。

 タマゴがシャバシャバなので不安になった。しかし料理に不安はつきものだ(私の場合)。混ぜたらもう一回レンジでチン。

 10秒チンして、開けて調べて、10秒チンして開けて確認して、2回繰り返していたら旦那に「そんなレンジを何回も開けたり閉めたりしたらアカン」と言われたが、気にしない。だいたい合計30秒くらいチンしたら、出来上がったかもしれない!!

 見た感じはちょっと、あれなんですけど。これめっちゃいい匂い。食欲そそるチーズとニンニクの匂いがたまらない。あのシャバシャバだったタマゴはどれくらいトロンとなったのか? 一番心配していたのはそこですが、こんなにとっろとろに!

 早速食べてみた。ニンニクが程よくピリッとしていて、チーズがトロトロの餅に絡んでめちゃくちゃおいしい! お餅なのにナンボでも食べれる勢い。あと20秒くらいレンチンしてたら、皿の端についてるタマゴももう少しトロッとなったかも。何回もレンジ開けたことを少し後悔。

 作るのは簡単なのに、めちゃくちゃ手の込んだ、店が作る濃厚カルボナーラのよう。こんなに「食欲そそる餅」を食べたのは初めてでした。カルボナーラのスパゲティーよりも相性がいいかもしれない「餅」に感動ものです。

 旦那受けもかなり良かったのでまた作りたい度は満点評価です。ズボラ料理全くできない主婦でも簡単にできた〜。リュウジさんありがとう!

【総評】
もう一度作りたい度:★★★★★
ズボラ主婦でも再現可能度:★★★★☆
子供ウケまたは夫ウケ:★★★★☆

レシピ作成者・リュウジ@料理のお兄さんバズレシピ

「京都ダルク」建設反対運動を元“ポン中”が考える――薬物中毒者の大半は凶悪事件を起こしません

覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

テレビも大々的に紹介した「京都ダルク」建設反対運動

 あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願い申し上げます。
 いつも読んでくださってありがとうございます。

 新年早々アレですが、少し前から京都ダルクの建設計画をめぐって、めっちゃ反対運動が起こっているようですね。1万4,000人の署名が京都市に送られたそうです。ネットでも「リハビリ施設(ダルク)建設断固反対」とか書かれたビラが町中に貼られていて、物々しい雰囲気なのがわかります(2019年3月4日「住民の反発で建設計画がストップ 「地域の中で回復したい…」共生を模索する薬物依存回復施設」)。

 ダルクに限らず、火葬場とか刑務所とか、いわゆる「迷惑施設」の建設には、反対運動はつきものですよね。実は私の地元でもダルクへの反対運動がありましたが、今は運営されているようです。いろいろと話し合ったんでしょうね。

 今回に限らず、ダルクについては地元の反発が多いようですが、こんなに騒ぎになったことって、ありましたっけ? 報道やと、ダルク側の説明にも問題があったようです。もっと丁寧に説明して合意を得るべきでしたね。

 迷惑施設をめぐっては、いろんな問題があって根が深いですよね。今回は、ダルクの説明の段取りが悪かったようで、時間がかかるでしょう。こういう問題は、いっぺんには解決できませんが、私の思うところを書かせてください。

 まず、ダルクが地元にできることを住民がイヤがる理由は、「ポン中に何かされるとイヤやから」ですよね。これは、マジほとんどありません。「シャブ山シャブ子」問題の時にも同じことを書きましたが、ポン中が他人を傷つけることは、ほぼないです。なぜなら、自分にしか興味がないから。 

 事件を起こす人は、クスリでアタマがイカれる前に、もともと何か別の病気にかかっているのと違いますかね。でも、ダルクにいる人たちの多くは、病気でもなくて、「ポン中」から脱却したい人たちです。社会に身を置きながら、修行を積んでいるんです。

 反対派の皆さんは、「こんな町中でなく、山奥や離島に行け」とおっしゃっているようですが、それよりも、社会復帰しやすい都会に近いところでがんばるほうが、私はいいと思います。そもそも社会復帰をがんばりたい人たちが受け入れられずに復帰できなかったら、どうなるでしょうか? 社会復帰できない人が増えて、もっとイヤな社会になるのと違いますかね。ここはひとつ、あたたかい目でリハビリを見守っていただきたいです。

 そして、クスリの問題を「他人ごと」でなく「自分ごと」として考えていただきたいです。前にも書いてますが、ダルクは国内になんと90も関連施設があるそうです。それだけクスリをやっている人が多いちゅうことです。これもすごい話やないですか。自分もそうでしたが(笑)。

 ほとんどの方は、「違法薬物なんか自分とは関係ない」と思われているでしょう。田代まさしさんも「オレだけはすぐにやめられると思ってた」とテレビで話されてましたよね。でも、今回また逮捕されました。明日は我が身かもしれません。それに、自分は無関係でも、周囲の大切な家族や恋人、お友だちがクスリに手を出すかもしれませんよ。誰もが、いつダルクにお世話になるかわからないのです。

 クスリに限らず、間違いを起こしてしまった人を受け入れてくれる場所は、ひとつでも多いほうがええと思います。「居場所」の問題については、今後も皆さんと一緒に考えていきたいですね。

※この連載が本になりました!
女子刑務所ライフ!』(イースト・プレス)発売中です。

中学受験否定派の「勉強漬けでかわいそう」の声に反論――サッカーをやめた息子の母は語る

 “親子の受験”といわれる中学受験。思春期に差し掛かった子どもと親が二人三脚で挑む受験は、さまざまなすったもんだもあり、一筋縄ではいかないらしい。中学受験から見えてくる親子関係を、『偏差値30からの中学受験シリーズ』(学研)などの著書で知られ、長年中学受験を取材し続けてきた鳥居りんこ氏がつづる。

 今年も中学受験の本番の日々が始まった。これは何を意味するかと言えば、終わるや否や、次年度がスタートするということだ。つまり、我が子に中学受験を経験させようかと悩んでいる、春から小学4年生になる子の親にとっては、「決断の時」を迎えるということになる。というのも、中学受験は、小学3年生の2月スタートが一般的なのだ。

 塾にもよるが、国語・算数・理科・社会の4科目受験を想定した4年生(新4年生含む)は、塾での拘束時間が週2日で計6時間くらい、5年生は週3日で計9時間くらい。これにプラスして隔週末に模試やら、組み分けテストなどが入ってくる。

 6年生は最終学年なので、土日も含めて週4日ほど、計12時間程度の拘束時間になることもある。もちろん、テストは頻繁に行われ、むしろそれが普通だ。これに加えて、長期休み中は「講習」でスケジュールが埋まっていく。

 こうした実情を受け、中学受験否定派の人たちからはこういう声が飛んでくる。

「小さな子どもを勉強漬けにしてかわいそう!」
「教育虐待だ!」

 筆者は中学受験の取材を20年近く続けているが、この「かわいそう」だという意見を数多く耳にしてきた。ところが、意外なことに「かわいそう」だと声高に言う人に限って「イメージ先行」。つまり、中学受験に経験がないケースが少なくないのである。ごくたまにニュースになる中学受験絡みの虐待事件などが大きく報じられることもあり、そのイメージが強く印象に残って、実態がつかみにくいのかもしれない。

 幸喜君(仮名)は、小さい頃からとても活発な男の子で、運動神経も抜群。地元にある小学生対象のサッカーチームでは常にエース級の活躍ぶりであった。当然、幸喜君はジュニアユース入りを狙っていたのだが、お姉さんが中学受験を経験しているということもあり、小学校3年生から寺子屋のような地元の受験塾に通っていた。大手塾と違い、小規模塾の方が「融通が利く」ということで選んだそうだ。

 ところが、ジュニアユースのセレクションは甘くない。6年夏のことだ。幸喜君のライバルであった歩君(仮名)のみがセレクションを突破し、幸喜君は落ちた。人生初の挫折。彼は一生懸命、考えたそうだ。

「歩は受かって、自分は落ちた。プロから見たら、自分には実力がまだ備わっていないということだ。では、どうすれば実力を磨くことができるのか? 僕はサッカーがやりたい!」

 スポーツ推薦を実施している高校はあるが、中学では稀だ。しかも、幸喜君の学区にある公立中学のサッカー部は、幸喜君が求めるレベルには程遠いものだったという。そこで彼の出した結論はこうだった。サッカー名門と呼ばれるX学園のサッカー部に行くこと。そしてプロになる――!

 このX学園は、難関校。幸喜君は本気で勉強に立ち向かわないと無理だと言い、母・美紀さん(仮名)に自ら転塾を希望して、有名中学受験専門塾の門を叩いた。そして、今までの遅れを取り戻すかのように必死で勉強したという。

「当然、周りからはいろいろ言われました。『(セレクションを落ちたくらいで)サッカーをやめさせられて、夜遅くまで勉強させられてかわいそうに!』って。これには困惑しましたね。サッカーをやっていた時の方が、よほどきつい生活をしていたんですが、世間には『スポーツはいくらやってもいいが、勉強はかわいそう』っていう価値観があるんですね……」とは美紀さんの弁だ。

 当時、美紀さんは幸喜君に、「急にサッカーやめちゃったから、ストレス溜まるでしょ? 無理しなくていいんだよ」と聞いたことがあったそうだ。

「そしたら、幸喜がこう言ったんですよ。『お母さん、勉強も楽しいよ』って。『サッカーで得点を上げた時もワクワクしたけど、問題が解けた時もすっごくうれしい! それに、僕はサッカーをやめたんじゃなくて、続けるために(受験勉強を)やってるんだ』ってね」

 そして、美紀さんに、その日習ったばかりの「星の話」や「戦国時代の話」「速さの公式について」などを楽しそうに話して聞かせたという。

「ウチの場合はですが、受験勉強であらゆる基礎知識を吸収できたことが、すごく良かったと思っています。歴史も化学も、もちろん算数も、私よりも知識豊富になったんじゃないでしょうか? 私が勝てるとしたら、ギリギリ国語の語彙力だけだったかもしれません(笑)。それに、『本番で自分の力を最大限に出すため準備をする』って経験はとても素晴らしいもの。スポーツであっても、勉強であっても同じだと思います。受験勉強中心の生活も、サッカー中心の生活もそれぞれ大変でしたが、幸喜が夢中になっていたので、やらせて良かったです」

 幸喜君のその後をお伝えしておこう。幸喜君はX学園のサッカー部で活躍したが、途中、ケガが原因でプロはあきらめざるを得なかったという。今、彼はアスリートをサポートする整形外科医になるべく医大に通っている。

「失礼すぎる」「論点ズレすぎ」情報番組でのコメントが物議を醸した有名人3人

 12月22日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、MC・関口宏がフィギュアスケート男子・高橋大輔に苦言を呈したが、その発言が「失礼」だとネットを中心に物議を醸した。

「番組では、20日に行われた全日本フィギュアスケート男子ショートプログラムを取り上げ、羽生結弦選手が1位、宇野昌磨選手が2位になった様子を放送しました。また、2020年からアイスダンスへの転向を表明している高橋大輔選手にとって最後のシングルということもあり、こちらも大きな話題になっていたんです。すると、関口は14位となった高橋選手ついて『最後にしたいということなんで。まあ、思い出作りみたいなもんかな?』と発言。これに、元フィギュアスケート選手の鈴木明子が『一度引退してから復帰してきましたので、ファンに対しても最後にきちんと演技をしたいっていうところがあったんじゃないかなと思います』と説明したものの、関口は『じゃあ、もうちょっと頑張ってほしいなあ』とダメ出ししたんです」(芸能ライター)

 関口の発言に、ネット上では「失礼すぎる」「最善を尽くしているのにその発言はない」「どうしてこの番組が続いているのか不思議」と非難の言葉が噴出した。

 また、同日に放送された『ワイドナショー』(フジテレビ系)でのダウンタウン・松本人志の発言も波紋を広げた。

「この日の番組では、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者の山口敬之氏から性暴力を受けたとして損害賠償を求めた訴訟で、6日に山口氏が330万円の支払いを命じた東京地裁の判決を不服として控訴を表明したという話題を取り上げました。松本はこれについて『控訴したところで、もし逆転で勝訴したとしても、山口さん格好良くないですよね』『どこまでいっても、こうなっちゃうと格好良くないので』と持論を展開。ネット上では『格好良い悪いの問題じゃない』『中途半端な言葉で濁すなら、コメントしない方がいい』『論点がズレすぎ』など厳しい声が飛び交いました」(同)

 情報番組でのコメントに疑問の声が上がった芸能人はほかにもいる。『ゴゴスマ~GOGO!Smile!』(TBS系)でコメンテーターを務める、ますだおかだ・岡田圭右もその1人だ。12月17日の放送では、強制わいせつの疑いで書類送検された、立憲民主党の初鹿明博衆院議員について取り上げた。

「捜査関係者によると、初鹿氏は15年5月、タクシーの中で知人女性にキスを迫り、わいせつな行為をした疑いが持たれています。その後、19年に入り女性が刑事告訴したということですが、これに岡田は『4年前のことなのに違和感を感じる』と疑問を投げかけたんです。続けて、『被害女性の方にも申し訳ないですけど、こういうタイミングでこうってことは、なかなかちょっと……』と言葉を濁しつつ、『ウラに何かあるんじゃないかと勘ぐっちゃう』とコメント。この発言に、ネット上からは『この発言ってセカンドレイプじゃないの?』『初鹿議員の行動を批判しないのはなぜ?』『被害女性を疑うのは間違っている』と非難が集まりました」(同)

 コメンテーターには、歯に衣着せぬ発言や厳しい意見が求められてもいるだろう。しかし、専門的な知識や情報量が欠けている中での不用意な発言は、視聴者から批判が噴出するようだ。
(立花はるか)

「犠牲者や遺族に失礼」「他局に抜かれて当然」ヤラセ疑惑が浮上した日本テレビの番組

 2011年8月20、21日に生放送された『24時間テレビ 愛は世界を救う』(日本テレビ系)の放送内容に、8年の時を経てヤラセ疑惑が浮上し、ネット上で物議を醸している。同番組は、タイ北部・チェンマイ県の人々が、東日本大震災で亡くなられた犠牲者の冥福を祈り、数千個の灯籠を空に放つ「コムローイ祭り」を行ったと放送していた。

「19年12月18日配信のウェブサイト『TABLO』の取材によると、灯籠の制作や飛ばす人々を、テレビ局側が金銭を支払って募っていたそうなんです。また、現地の女性は『コムローイ屋と町役場が協力してやったイベント』『そこに日本の撮影隊が来てコムローイの映像を撮っていった』と証言。この報道にネット上では『震災の犠牲者や遺族にもすごく失礼』『感動の押し売りに加え、ヤラセはダメ』『ヤラセが当たり前の日テレだから驚かなかった』というコメントが上がりました」(芸能ライター)

 また、昨年の8月24、25日に生放送された『24時間テレビ』にも、過剰演出なのではという指摘があった。

「24日深夜に放送された嵐・二宮和也MCの企画『お節介バラエティー「あの人に会いたくない!」』に、お笑いコンビ・EXITの兼近大樹とりんたろー。が出演。番組では、兼近が中学時代に二股をかけたせいで、交際女性・マナさんが男性不信になったというエピソードをまとめたVTRが放送されました」(同)

 しかし、放送終了後にマナさんは「伝えたいこと」というタイトルの動画を、自身のYouTubeチャンネルで公開。その中で「実際に浮気を目撃したわけじゃない」「男の人を怖いと思ったことはないです」とVTRの誤りを指摘した。また、スタッフから「兼近の悪いエピソードいっぱいください」と言われたそうだが、思い当たらず、「兼近と付き合っていた約2年間は、自分の中で本当にすごく良い思い出」とも話している。

「その後、番組で兼近のことをかばっていたりんたろー。は、自身のTwitterでマナさんの動画を紹介しながら『何が本当か俺にはよくわかんないけど、俺がそばで見てきたあいつか兼近であることは真実で。だからあの場で自分に嘘ついて兼近を否定するような変なノリに参加する事だけは出来ませんでした』(当該ツイートは削除済み)と投稿。すると、この件がネット上に拡散され、『番組側の演出がひどすぎる』『視聴率の為なら、芸人を潰そうとするんだね……』『ネタがないからって、でっち上げるのはダメでしょ』など、日テレへの批判が寄せられました」(同)

 また、同局の人気番組『世界の果てまでイッテQ!』(同)は、これまでに2度ヤラセ疑惑が浮上している。

「1度目は、18年11月に『週刊文春』(文藝春秋)が報じた、宮川大輔の“祭り企画”。日テレ側は捏造の意図は否定したものの、一部過剰な演出があったことは認めています。そして、2度目にヤラセ疑惑が浮上したのは、19年6月2日に放送した、出川哲朗とデヴィ夫人、河北麻友子による無人島企画です。その中でエビを釣り上げるシーンがあったんですが、エビがピクリとも動かなかったため『スタッフが買ってきた仕込み?』『普通はもっと暴れるのでは』といった指摘が相次ぐことに。『イッテQ』に関する一連の騒動に、ネット上では、『時間がたってないのにもう次の疑惑?』『だから「ポツンと一軒家」(テレビ朝日系)に、視聴率を抜かれたんでしょ』など厳しい意見が飛び交いました」(同)

 番組を成立させる上で、ある程度の演出は必要なのかもしれない。しかし、視聴者を裏切るような“捏造”や“ヤラセ”は信頼を失うだけだろう。
(立花はるか)

NEWS・手越、ジャニーズWEST・濱田に大御所ジャニタレ……疑惑の“流出”写真3連発!

 ジャニーズWEST・濵田崇裕と女性のツーショットとみられるプライベート写真が流出し、ファンの間で大きな騒ぎになっている。濵田といえば、2019年も、女性に関する“手料理”の疑惑や密着写真がネットに流出し、多くのファンを不安にさせたばかり。しかし新年早々、濱田だけでなくジャニーズ随一のヤンチャなタレントや大御所ジャニタレのプライベートショットもネット上に出回ってしまった。

「濵田は昨年6月、公式携帯サイト・Johnny’s webの個人連載『はまだのPhoto日記』で紹介した手料理の写真が発端となり、“交際匂わせ疑惑”が注目を集めました。『鶏肉ときのこのトマト煮』の写真を載せた上で、『できたー!!!』と、自身が調理したものであるとファンに披露したのですが、その前にあるインスタグラムユーザーがよく似た写真をストーリーにアップしていると、ファンが発見したんです。それは、女性の後姿がアイコンになっているアカウントで、濵田のトマト煮と具材の位置などが合致していただけに、ファンは『自ら匂わせるのはただのバカ。アイドルとしての自覚ある?』と、憤怒。当該のインスタは閲覧できなくなりましたが、熱心なファンは女性の名前も特定し、両者の関係性について注視していました」(ジャニーズに詳しい記者)

 そして同年10月上旬、今度は濵田にそっくりな男性と、手で口元を隠している若い女性の画像が流出。ファンからは「ホクロの位置が一致しているから、濵田本人で確定」「女性は彼女だとうわさされた人?」「女とツーショット撮るなよ」など、さまざまな反応が出ていた。同19日にニュースサイト「文春オンライン」が配信した記事によれば、これは3~4月に撮られた写真とのこと。お相手はジャニーズWEST・藤井流星の友人が経営する飲食店で働いていた女性で、濵田とは実際に交際していた時期もあるとか。2人は“トマト煮”の一件もあって破局したと思われるが、過去のツーショットを何者かがネット上に流したのだろう。

 そして今年1月7日頃、流出元は不明ながら新たな写真が発掘された。サングラスをかけた濵田らしき男性と女性が、またしても顔を寄せ合っている1枚。女性は片目のみ写っている状態だが、10月に表沙汰になったギャル系女性に酷似している。おそらくこちらも昨年撮ったものだとみられ、ファンからは「トマト煮女と何回流出する気? 再びツーショット流出とかドン引き」「過去の写真だとしても、危機感なく写真を撮りまくっていた濵ちゃんが悪い。援護できない」と呆れた声が目立った。

NEWS・手越は「霊媒師」とツーショット?

 かたや8日頃には、NEWS・手越にそっくりなサングラス姿の男性のプライベート写真も話題に。40~50代の男性と撮ったツーショットで、背景は青みがかった照明で、ムーディーな雰囲気が漂っている。「#手越 さま、ありがとうございます」というコメントとともに男性自身がTwitterに写真をアップしていたとか。

「男性との関係は不明ですが、写っているのは手越本人とみて間違いないでしょう。そもそもジャニーズタレントは、基本的に一般人とのサインや写真撮影はNG。しかし、相手や状況によっては快く応じる場合もあるといいます。手越といえば、福岡での金塊強奪事件容疑者のFacebookに記念写真が投稿されていることが明らかになり、ネット上で物議を醸したことも。それで痛い目を見たはずなので、面識のない相手と飲食店で気軽にカメラに収まるとは思えませんが……」(同)

 写真を載せたアカウントは、Twitterのプロフィール欄に「霊視」「霊媒師」といった言葉を並べていたそうで、一部ファンは「手越くん、除霊してもらったの?」と反応。ところが、現在当該のアカウントは「メンズエステ」店のアカウントに切り替わっている。この事態にはファンも「急にプロフィールや名前が変わってる」「手越とのツーショットも消えてる」と、困惑。なんとも不可思議な展開で、謎が謎を呼んでいる。

 濵田と手越はファンを心配にさせる流出だったが、好意的に受け止められている流出写真もあるようだ。1月9日、書籍等の編集やライターの仕事をしているという男性が、Twitterに「いつもいつも本当に素敵。やばい。なんていい人なんや」と少年隊・錦織一清とのツーショットを掲載した。

 錦織は、飲食店らしき店内でカメラに向けてバッチリと笑顔&ピースサインを見せていて、「写真掲載はご本人の許可済」とのこと。錦織といえば、近年は演出家としての活躍がめざましく、自身の俳優業は17年10月の舞台『おんなの家』が最後となっている。ラジオ番組『たまむすび』(TBSラジオ)では月1コーナー「月刊 ニッキ」に出演中だが、やはりファンは声だけでなく本人の姿が見たいと、熱望しているのだろう。写真の投稿主に感謝のメッセージが多く寄せられている。

 また、投稿主によると「酔っ払った周りは言うわけよ。『歌って~』と。それにも嫌な顔せず歌ってくれる」とのことで、ファンからは「お酒の席だけじゃなくて、ファンの前でも歌ってよ」という声も。「ニッキ、めちゃめちゃ可愛い!」「ニッキのことだから、事務所に怒られるとかあまり考えてないのかな」といったコメントも上がっている。

 昨年から木村拓哉、山下智久、嵐らがSNSを解禁したとはいえ、あくまで本人だった場合、濵田と手越のような“プラ写の流出”は、事務所的にもアウトだろう。10日午後6時時点で濵田は「はまだのPhoto日記」を更新しておらず、騒動に言及していないが、今後は何らかの釈明があるのか……?

福田雄一監督最新作、高畑充希と山崎賢人が歌って踊る『ヲタクに恋は難しい』鑑賞券プレゼント

 高畑充希と山崎賢人のダブル主演映画『ヲタクに恋は難しい』が、2月7日より全国公開されます! 2014年からイラスト投稿サイト「pixiv」で連載がスタートした、ふじた氏によるウェブ漫画『ヲタクに恋は難しい』を、『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)や『今日から俺は!!』(日本テレビ系)など人気コメディー作品を次々と世に生み出した福田雄一監督が実写化。原作では、隠れ腐女子のOL・桃瀬成海と幼なじみで重度のゲームヲタク・二藤宏嵩による不器用な恋模様が描かれ、多くの読者から共感を得ているそうですが、早速あらすじを見てきましょう!

 BLをこよなく愛する26歳のOL・桃瀬成海(高畑)は、転職先の会社で幼なじみの二藤宏嵩(山崎)と再会する。ルックスが良く仕事もできる宏嵩だが、実は重度のゲームヲタク。周りの人々にヲタクとバレる“ヲタバレ”を何より恐れている成海は、家族はおろか親しい友人にもヲタクであることを隠している「隠れ腐女子」だった。唯一、本当の自分をさらけ出すことができるヲタク仲間の宏嵩から、「ヲタク同土で付き合えば快適なのでは?」と提案され、2人は付き合うことになるのだが……。

 映画版では、原作にはないミュージカルシーンが盛り込まれるとのこと。コミックマーケットが行われる、東京ビッグサイト前で、人気作品のコスプレイヤーたちに囲まれながら高畑と山崎が歌って踊っているそうです!

 今回は、映画『ヲタクに恋は難しい』の鑑賞券を3名の方にプレゼント。福田作品の常連として知られる賀来賢人、ムロツヨシ、佐藤二朗も出演している“福田ワールド”全開の本作を、ぜひ劇場でご覧になるのはいかがでしょうか。サイ女読者の皆さま、奮ってご応募ください。お待ちしております!

※1月20日正午〆

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