12星座ごとに毎日しぃちゃんが「総合運」「金運」「恋愛運」「仕事運」の4つをシンプルなコメントで占います。あなたの今日の運勢は?
月別アーカイブ: 2020年1月
【テラスハウスレビュー】愛華のモテテク炸裂!? トパスへの「私は陽キャじゃない」発言が“匂う”ワケ
見ず知らずの男女6人が、シェアハウスで共同生活する様子を記録したリアリティ番組『テラスハウス』。現在、Netflixにて「TOKYO 2019-2020」が配信中で、ファンは個性豊かな面々の恋愛模様を、一喜一憂しながら、固唾を呑んで見守っている。そんな『テラハ』を愛する“テラハウォッチャー”が、年末の配信分から、グッときた“名(珍)シーン”をピックアップし、思いのままにレビューする。
愛華の「私は1軍じゃない」アピール(テラスハウス第28話)
リリー・フランキーの付き人をしているトパスから、ランチに誘われた大学生(休学中)の愛華。ドライブ中、トパスに「俺は学生時代、(スクールカーストで)4軍、5軍にいた方。愛華ちゃんは1軍にいそう」と振られると、「すごい言われる。見た目派手だからさ、そう思われるんだけど。中身がね、根暗まではいかないけど全然、陽キャじゃないから。意外でしょ?」と嘘くさいことを言い出す。
前回もトパスが自分自身のことを「人見知り」「暗い」「沈黙が苦じゃない」と話した時、「私も」と同調していた愛華。“暗いし人見知りだけど、見た目で1軍に入っちゃうワタシ”という種族でありたいようだ。愛華自身が思っているほど、見た目も派手じゃないぞと言いたい。
ランチ中も愛華は、トパスに「自分に自信は全然ない。自分のことに対してはネガティブになっちゃう……」と弱音をこぼし、愛華より断然深い闇を抱えていそうなトパスが、「もっと自信持った方がいいと思う」と励ましていた。
4軍か5軍のトパスに、1軍にいる(ように見える)自分を励ましてもらうという構図を作り、トパスの優越感と「素のこの人は俺と似てる!」という特別な仲間意識を刺激する――。これも愛華のモテテク、もしくは視聴者への媚びの一つと見た。
愛華をリリー・フランキーが分析(テラスハウス第28話)
愛華のテクにまんまとハマっているトパス。「気になる子はできたか」と聞くリリーに、「その子(愛華)も人見知りらしくて、陰があって。CA目指してる大学生で、インスタはすごい1軍みたいな写真載せてるんですけど」と、愛華と自分の共通点を挙げる。
すると、そこは百戦錬磨のリリー。愛華のインスタをちょっと見ただけで、「“友達、吐いて捨てるほどいます”みたいになってるよ。水着の写真もあるじゃん。めっちゃ水着で腰振りながら踊ってっけど? 一番お前と遠い星に住んでない? インスタで虚構の、虚栄の私を演じながらCAになりたいって、相当向上心というか虚栄心の高い人だから、お前と真逆の性格なんじゃないか?」とズバリ分析する。
トパスが「自分の暗かった高校時代を取り戻すために今、青春を……」と話し出すと、「そういうの一番危険だな。思い残し症候群を回収しようとすると、絶対にどっかで(失敗する)」と予言してみせた。トパスはこの助言をどう捉えたのだろうか。
酒癖が悪いらしいトパス。1人で飲んで帰宅すると、男子部屋で「俺、東京出てきて友達いないから、こうして6人で共同生活して、たわいもない会話して、俺、うれしいもん」と語り出し、「今まで……人に愛されたっていう、人に愛されてるなっていう実感を感じたことがないからさ。常に愛情に飢えてるの、愛情に、飢えてるの……」と涙まで流し始める。
その後も、1人でリビングに移動して飲み続ける。女優志望のビビ、プロレスラーの花がやってくると、据わった目で「愛情に飢えてるから。今まで誰かに愛されてるっていう実感を感じたことがないから。やっぱ愛されたことがないと、人を愛することが難しいよ……」と再び“愛に飢えてる”アピールに励む。
ビビから、「逆だよ、自分の中から愛を生むんだよ。自分で自分を磨いていく。いつまで待つの、誰かに愛されるの。強くなって、自分からその愛を作らないと。トパもね、強いと思うよ。朝イチでお皿洗いとかしてくれるじゃん。それは愛することの一つなんじゃないの?」と眩しすぎるアドバイスをもらい、やっと少し柔らかい表情になったトパス。思った以上に面倒くさい男であるらしい。
トパスの謎ファッション(テラスハウス第28話)
いつもタートルネックを着ているイメージのトパス。スタジオメンバーからは「スタートレックの船長」とも呼ばれるように。
そこで初登場から第28話までのファッションを振り返ってみると、黒スウェット→黒ストライプシャツ→黒スウェット→黒タートル→黒タートル→茶タートル→黒Tシャツだった。意外とタートル以外も着ていたが、どれも地味である。
付き人という職業柄、黒子に徹するという意味合いもあるのかもしれないが、トパスの闇を象徴するようで気になる。今後、プライベートでは黄色や赤を着るトパスが見てみたい。
【テラスハウスレビュー】愛華のモテテク炸裂!? トパスへの「私は陽キャじゃない」発言が“匂う”ワケ
見ず知らずの男女6人が、シェアハウスで共同生活する様子を記録したリアリティ番組『テラスハウス』。現在、Netflixにて「TOKYO 2019-2020」が配信中で、ファンは個性豊かな面々の恋愛模様を、一喜一憂しながら、固唾を呑んで見守っている。そんな『テラハ』を愛する“テラハウォッチャー”が、年末の配信分から、グッときた“名(珍)シーン”をピックアップし、思いのままにレビューする。
愛華の「私は1軍じゃない」アピール(テラスハウス第28話)
リリー・フランキーの付き人をしているトパスから、ランチに誘われた大学生(休学中)の愛華。ドライブ中、トパスに「俺は学生時代、(スクールカーストで)4軍、5軍にいた方。愛華ちゃんは1軍にいそう」と振られると、「すごい言われる。見た目派手だからさ、そう思われるんだけど。中身がね、根暗まではいかないけど全然、陽キャじゃないから。意外でしょ?」と嘘くさいことを言い出す。
前回もトパスが自分自身のことを「人見知り」「暗い」「沈黙が苦じゃない」と話した時、「私も」と同調していた愛華。“暗いし人見知りだけど、見た目で1軍に入っちゃうワタシ”という種族でありたいようだ。愛華自身が思っているほど、見た目も派手じゃないぞと言いたい。
ランチ中も愛華は、トパスに「自分に自信は全然ない。自分のことに対してはネガティブになっちゃう……」と弱音をこぼし、愛華より断然深い闇を抱えていそうなトパスが、「もっと自信持った方がいいと思う」と励ましていた。
4軍か5軍のトパスに、1軍にいる(ように見える)自分を励ましてもらうという構図を作り、トパスの優越感と「素のこの人は俺と似てる!」という特別な仲間意識を刺激する――。これも愛華のモテテク、もしくは視聴者への媚びの一つと見た。
愛華をリリー・フランキーが分析(テラスハウス第28話)
愛華のテクにまんまとハマっているトパス。「気になる子はできたか」と聞くリリーに、「その子(愛華)も人見知りらしくて、陰があって。CA目指してる大学生で、インスタはすごい1軍みたいな写真載せてるんですけど」と、愛華と自分の共通点を挙げる。
すると、そこは百戦錬磨のリリー。愛華のインスタをちょっと見ただけで、「“友達、吐いて捨てるほどいます”みたいになってるよ。水着の写真もあるじゃん。めっちゃ水着で腰振りながら踊ってっけど? 一番お前と遠い星に住んでない? インスタで虚構の、虚栄の私を演じながらCAになりたいって、相当向上心というか虚栄心の高い人だから、お前と真逆の性格なんじゃないか?」とズバリ分析する。
トパスが「自分の暗かった高校時代を取り戻すために今、青春を……」と話し出すと、「そういうの一番危険だな。思い残し症候群を回収しようとすると、絶対にどっかで(失敗する)」と予言してみせた。トパスはこの助言をどう捉えたのだろうか。
酒癖が悪いらしいトパス。1人で飲んで帰宅すると、男子部屋で「俺、東京出てきて友達いないから、こうして6人で共同生活して、たわいもない会話して、俺、うれしいもん」と語り出し、「今まで……人に愛されたっていう、人に愛されてるなっていう実感を感じたことがないからさ。常に愛情に飢えてるの、愛情に、飢えてるの……」と涙まで流し始める。
その後も、1人でリビングに移動して飲み続ける。女優志望のビビ、プロレスラーの花がやってくると、据わった目で「愛情に飢えてるから。今まで誰かに愛されてるっていう実感を感じたことがないから。やっぱ愛されたことがないと、人を愛することが難しいよ……」と再び“愛に飢えてる”アピールに励む。
ビビから、「逆だよ、自分の中から愛を生むんだよ。自分で自分を磨いていく。いつまで待つの、誰かに愛されるの。強くなって、自分からその愛を作らないと。トパもね、強いと思うよ。朝イチでお皿洗いとかしてくれるじゃん。それは愛することの一つなんじゃないの?」と眩しすぎるアドバイスをもらい、やっと少し柔らかい表情になったトパス。思った以上に面倒くさい男であるらしい。
トパスの謎ファッション(テラスハウス第28話)
いつもタートルネックを着ているイメージのトパス。スタジオメンバーからは「スタートレックの船長」とも呼ばれるように。
そこで初登場から第28話までのファッションを振り返ってみると、黒スウェット→黒ストライプシャツ→黒スウェット→黒タートル→黒タートル→茶タートル→黒Tシャツだった。意外とタートル以外も着ていたが、どれも地味である。
付き人という職業柄、黒子に徹するという意味合いもあるのかもしれないが、トパスの闇を象徴するようで気になる。今後、プライベートでは黄色や赤を着るトパスが見てみたい。
刑務所で出会った男同士の「無償の愛」を描くBL小説『箱の中』
BL(ボーイズラブ)と官能小説の共通点といえば「爽快なマンネリ」だと私は思っている。昔から書き続けられた官能小説のさまざまな「あるある」を、作者が独自の視点で練り直し、新しい「マンネリ」を生む。セックスを書くという単純明快なお題目に対して、これほど無限に作品が発表され続けているところが非常に興味深くある。
BLは官能小説とは似て非なるものだが、官能小説と同じように、いくつかのBLあるあるが存在するように感じられる。そのひとつが「純愛」だ。
今回ご紹介する『箱の中』(講談社)は、大人気BL作家・木原音瀬の長編作品である。舞台はとある刑務所。主人公である堂野は痴漢の濡れ衣を着せられ、2年の実刑を受けた。真面目で誠実な性格の堂野は、刑事や弁護士から「犯行を認めろ」と懐柔されても、絶対に首を縦に振らなかったのだ。両親は家を売って郊外に引っ越し、婚約していた妹は婚約者と別れた——堂野は絶望のどん底であった。
犯罪者に囲まれた生活を過ごす中、堂野は同じ房にいる喜多川に声を掛けられる。同じ冤罪同士、刑務所内で仲良くしていた三橋のことを「嘘つき」だと忠告されたのだ。無口でおとなしく、それまで接点が皆無であった喜多川の忠告を無視した堂野だが、三橋が仮釈放中に、自分の両親が何者かによって金を騙し取られてしまう。その後、三橋は冤罪ではなく詐欺師であったことを知り、堂野は死のうと決意する。
失意のどん底の堂野は所内でトラブルを起こし、懲罰房に入れられる。懲罰房から出てきても、堂野は食事も摂らずに眠りも浅く、涙が流れてくる。布団の中で震えながら泣いていた時、暗闇の中で目が合ったのが、隣の布団で寝ている喜多川であった。泣きじゃくりながら「助けて」という堂野に対し、喜多川はそっと彼の頭に手を添え、ゆっくりと撫でつづけた。
2人の関係は、その夜以来、急速に縮まってゆく。家庭環境が悪く、ろくに学校に行かなかった喜多川は、人との付き合いが苦手で子どものようにまっすぐなところがあった。堂野に「ありがとう」と言われることに喜びを覚えた喜多川は、それからも堂野に対して、あれこれと尽くしてくれるようになる——。
純粋な喜多川が堂野に与えるのは「無償の愛」だ。風邪をひいた堂野にこっそりと風邪薬を渡したり、堂野の冷たい足を自分の布団の中に入れて温めたり、手をつなぎ、膝枕をし、下の名前で呼びあって、キスをする。些細な行動のひとつひとつが恋人同士の「普通」であるのに、胸が締め付けられるのは「男同士」だからだろう。決して一筋縄ではいかない、刹那的な恋愛が必須であるところがBLの最大の見せ場なのだ。
もう幾度となく表現されてきたシチュエーションだというのに、彼らを応援せずにはいられない。物語は堂野と喜多川が出所し、刑務所の外で再会するところまで描かれている。ぜひ、2人のラストを泣きながら見守っていただきたい。
(いしいのりえ)
刑務所で出会った男同士の「無償の愛」を描くBL小説『箱の中』
BL(ボーイズラブ)と官能小説の共通点といえば「爽快なマンネリ」だと私は思っている。昔から書き続けられた官能小説のさまざまな「あるある」を、作者が独自の視点で練り直し、新しい「マンネリ」を生む。セックスを書くという単純明快なお題目に対して、これほど無限に作品が発表され続けているところが非常に興味深くある。
BLは官能小説とは似て非なるものだが、官能小説と同じように、いくつかのBLあるあるが存在するように感じられる。そのひとつが「純愛」だ。
今回ご紹介する『箱の中』(講談社)は、大人気BL作家・木原音瀬の長編作品である。舞台はとある刑務所。主人公である堂野は痴漢の濡れ衣を着せられ、2年の実刑を受けた。真面目で誠実な性格の堂野は、刑事や弁護士から「犯行を認めろ」と懐柔されても、絶対に首を縦に振らなかったのだ。両親は家を売って郊外に引っ越し、婚約していた妹は婚約者と別れた——堂野は絶望のどん底であった。
犯罪者に囲まれた生活を過ごす中、堂野は同じ房にいる喜多川に声を掛けられる。同じ冤罪同士、刑務所内で仲良くしていた三橋のことを「嘘つき」だと忠告されたのだ。無口でおとなしく、それまで接点が皆無であった喜多川の忠告を無視した堂野だが、三橋が仮釈放中に、自分の両親が何者かによって金を騙し取られてしまう。その後、三橋は冤罪ではなく詐欺師であったことを知り、堂野は死のうと決意する。
失意のどん底の堂野は所内でトラブルを起こし、懲罰房に入れられる。懲罰房から出てきても、堂野は食事も摂らずに眠りも浅く、涙が流れてくる。布団の中で震えながら泣いていた時、暗闇の中で目が合ったのが、隣の布団で寝ている喜多川であった。泣きじゃくりながら「助けて」という堂野に対し、喜多川はそっと彼の頭に手を添え、ゆっくりと撫でつづけた。
2人の関係は、その夜以来、急速に縮まってゆく。家庭環境が悪く、ろくに学校に行かなかった喜多川は、人との付き合いが苦手で子どものようにまっすぐなところがあった。堂野に「ありがとう」と言われることに喜びを覚えた喜多川は、それからも堂野に対して、あれこれと尽くしてくれるようになる——。
純粋な喜多川が堂野に与えるのは「無償の愛」だ。風邪をひいた堂野にこっそりと風邪薬を渡したり、堂野の冷たい足を自分の布団の中に入れて温めたり、手をつなぎ、膝枕をし、下の名前で呼びあって、キスをする。些細な行動のひとつひとつが恋人同士の「普通」であるのに、胸が締め付けられるのは「男同士」だからだろう。決して一筋縄ではいかない、刹那的な恋愛が必須であるところがBLの最大の見せ場なのだ。
もう幾度となく表現されてきたシチュエーションだというのに、彼らを応援せずにはいられない。物語は堂野と喜多川が出所し、刑務所の外で再会するところまで描かれている。ぜひ、2人のラストを泣きながら見守っていただきたい。
(いしいのりえ)
高校生によるセックス・セラピー Netflix『セックス・エデュケーション』のススメ
たとえば日曜洋画劇場を家族で見ていたとき、少しエッチな描写のせいで家族と気まずい雰囲気になった経験はないだろうか。
家族団欒に亀裂を入れる沈黙。無駄に咳きこむ父。お茶を入れるために席を立つ母。僕はといえば、「サヨナラおじさん、今すぐ『さよなら、さよなら、さよなら』と言ってくれ」と強く願いながらテレビをただ見つめるしかなかった。悪夢のような時間だったと今も覚えている。
現代日本社会はいまだに保護者と子どもの間で性/性行為に関する会話を避ける傾向にある。とはいえ、最近では「知ろう、話そう、性のモヤモヤ」をキーワードにセイシルというウェブサイトがSNSで話題となったりと、スマホやタブレットの普及が性に関する情報へのアクセスを容易にしつつある。
テクノロジーの発展にはAmazonプライムやNetflixのようにオリジナルコンテンツを配信するプラットフォームも含まれると考えられる。スマホなどで気軽にそうしたプラットフォームを楽しめる環境は、若い視聴者が交際や性行為において相手を思いやり、また自分の身体を知る大切さを学ぶためのコンテンツ作りに貢献できるのだろうか。
Netflixオリジナルドラマ『セックス・エデュケーション』
本稿では、性をテーマに扱う作品の一例として、2019年1月11日に配信開始したNetflixオリジナルドラマ『セックス・エデュケーション』(SEX EDUCATION)の第1シーズンを取り上げてみたい。
イギリスを舞台にした本作の主人公オーティス(エイサ・バターフィールド)は、「性と関係のセラピスト」である母親ジーン(ジリアン・アンダーソン)と二人暮らしの16歳で、マスターベーションで射精できない悩みを抱えた男子高校生である。
校長の息子でいじめっ子気質のアダム(コナー・スウェンデルズ)の射精問題を解決に導いたことをきっかけに、オーティスは高校で「ペニス噛み」と噂される隠れた秀才メイヴ(エマ・マッキー)に説得され「セックス・クリニック」を開くことになる。
セックス・クリニックを訪れる患者=高校生やオーティスたち主要人物の視点を通じて、第一シーズンでは不安症、射精不全、性器の形状、膣に挿入されることへの恐怖、性的同意、SNSでのリベンジポルノ、妊娠、中絶、セックス中のコミュニケーションなど様々な性に関する重要なトピックが扱われる。
『セックス・エデュケーション』が配信開始からわずか4週間で第2シーズン制作が決定されるほどの話題作となった背景には、どのような魅力があるのか。
本作の題名は文字通り「性教育」ではあるものの、コンドームの使用方法や生理の仕組みなど、各エピソードが教科書的な内容に沿って展開するわけではない。だが、シンプルかつ明瞭なタイトルと扱うトピックの身近さは、The Guardianとのインタビューでバターフィールドが明かすように、出演者が期待していたよりも圧倒的多くの視聴者の関心を引き寄せることに成功した。
その中でも本作の見所の一つは、思春期真っ只中の高校生たちがオーティスとの会話や様々な発見を通じて、それぞれが置かれた環境や身体を見つめ直し、様々な規範や性的に消費される視線を疑ったり回避する姿にある。本稿では、「精液」と「身体」という二つの観点から第一シーズンを振り返り、最後に第二シーズンに期待する変化を述べたい。
精液はどこ?
第一話冒頭のセックス・シーンの最後、エイミー(エイミー・ルー・ウッド)は萎びたLサイズコンドームをアダムから奪い、「精液はどこ?」と問う。
空っぽのコンドームを一瞥した後、アダムは気まずそうに目をそらしオフスクリーンを見つめる。まるでアダムの気持ちを代弁するかのように、 “I’ve got secrets I don’t know if I can tell you”(君に伝えられるかどうか分からない秘密があるんだ)とエズラ・ファーマンが歌う“Coming Clean”(告白するよ)が物語外音楽として流れ始める。カヌーが一台だけ浮かぶ大きな河を背景にSEX EDUCATIONのタイトルが挿入され、エスタブリッシング・ショットを経て、物語はオーティスの部屋へとゆっくりと移行していく。
“I swear each mornin’, when I wake/ Today’s the day/ I’m coming clean”(毎朝目覚めるたびに誓うんだ。今日という今日こそは告白してみせるって)と続けるファーマンの曲に合わせて、カメラはベッドから天井を見つめるオーティスをバスト・ショットで捉える。何かを決心したような表情を浮かべるオーティスが、保湿ローションを染み込ませて丸めたティッシュとエロ本を並べて配置し、マスターベーション「事後」を演出し終えたタイミングで曲は終わる。
ファーマンの“Coming Clean”は、なぜアダムとオーティスを音響的に結びつけるのか。エイミーの「精液はどこ?」という問いが的確に示している通り、それは二人が共通して射精へ辿り着けない悩みを抱えているからだ。
そのような二人をシーズン1第1話冒頭で結びつける編集と、オーティスが助ける最初の人物がアダムである設定は興味深い。その点については後述するとして、まずは第一話でオーティスが廃屋のトイレでアダムをどのようにカウンセリングするのかを見てみよう。
校長を父親に持ち、ペニスが巨大だと噂されてきたアダムは、他人の視線によってプレッシャーを感じてきたとオーティスとメイヴに吐露する。
エイミーとのセックス中も彼女からの評価や射精のタイミングで父親が急に部屋に入って来ないか、と不安で頭がいっぱいだったと打ち明ける。
「普通の子供で─普通のサイズだったらって。普通の父親だったらって」と呟くアダムの表情には暗いライティングが施されており、これまで誰にも告白できなかった寂しさが効果的に演出されている。そんなアダムに対するオーティスの助言は、「自分の環境もペニスも[自分の一部として]誇りに思う」ことによって「自分を受け入れる」というものだ。オーティスの助言を受けたアダムは射精に成功し、性に関する自己肯定感を取り戻す。
一方、オーティスは第1話の最後でマスターベーションするものの射精には至らない。
オーティスは射精できない自分を偽るのを止め、事後演出グッズを捨てる決心をする。ボイスオーバーやフラッシュバックを用いた補足は避けられるが、オーティスとアダムが第1話の冒頭でつなぎ合わせられた編集を考慮すると、オーティスはアダムへの助言が彼自身にも当てはまると考えたのかもしれない。だからこそ、自分の状況を受け入れようとするオーティスは、マスターベーションできないことを母親に打ち明けると同時に、「自分で解決したい」と宣言する。
おそらくレーティングの事情で本作は射精や精液を実際に見せないのだが、第1話で問題化される射精や精液のイメージはシーズン1を通じて繰り返し想起される。次節では、その一例として女性の皮膚に粘着する精液のイメージについて見ていこう。
身体を知る、身体を守る─皮膚にくっつく異物としての精液
オーティスのセックス・クリニックで最も大事なことは対話である。基本的なセラピーの手法かもしれないが、重要なのはオーティスと患者との会話ではなく、患者がそれぞれの身体と向き合うことを促し、また恋人や友人といった大事な人物との対話へと導くことである。
セックス中の電気ON/OFF問題で揉めるカップルには自分の好きな点を挙げさせることで仲直りへと導き(第2話)、セックス経験の有無で彼氏と仲違いした少女には彼の過去の行いではなく現在の彼と向き合うことを諭し(第3話)、セックスがうまくいかない幼馴染同士のレズビアン・カップルにはもっとコミュニケーションを取るように提案する(第4話)。
オーティスのカウンセリングは必ずしも毎回うまくいくとは限らないが、成功例の一つとして、第6話におけるエイミーへの助言を見てみよう。
第1話の冒頭で「精液はどこ?」とアダムに問いただしたエイミーにとって、セックスは男性を楽しませるものであり、彼女自身はオーガズムの経験がない。つまり、彼女はいつも気持ちいいふりをしてきたのだ(”I’m always fake”)。
アダムと別れたあとに出会ったスティーヴとのセックス中に、彼女は「顔にイキたい?」「おっぱいの上では?」と彼に聞くのだが、彼は彼女の質問を丁寧に断り、逆に「君がして欲しいことは?」と問い返す。
一度も男性に自分が何をしたいか、して欲しいかと聞かれたことがなかったエイミーは言葉を失い、オーティスに助言を求める。自分の体が何を求め、どこが気持ち良いかを知る手段としてマスターベーションを勧められたエイミーは、夜通しの実践を通じて、自分の体が喜ぶ場所や触り方を探り当てる。
第6話の終盤に挿入されるスティーヴとのベッドシーンでは、エイミーは的確にどこをどのように触って欲しいかと彼に指示を出し、スティーヴも喜んだように応じる。エイミーの例が示すのは、マスターベーションが女性にとっても自分の身体を知る術であり、恥じるものではないということだ。
スティーヴがエイミーの顔や胸への射精を拒む態度には、女性が何を望む/望まないかについて同意を得ずに、女性身体を精液で占有せんとする男性への批判を読み取れる。男性が喜ぶだろうから、と第1話と第6話のエイミーのようにセックスの最中に演技する人もいるかもしれない。本作はそのような演技を前提としたセックスには暴力的な側面が存在してしまう可能性を実は第1話の冒頭から指摘している。
アダムに対して「胸の上でイキたい?」と聞くエイミーは、すぐさま「前に発疹が出たから、やっぱりバックで」と体位を変えてセックスを続けるのだが、ここでなぜ発疹が言及されるのか? それは発疹が異物に対する皮膚の拒絶反応であり、つまりエイミーが実際は精液を顔や胸にかけられることを望んでいなかったからだ。皮膚にくっついた精液を洗い流しても、発疹は残り続ける。発疹部位にイメージとしての精液がくっついたままなのだ。
皮膚に粘着し続ける精液のイメージは、女性を卑下するための蔑称や性的対象として女性を見貶す男性の視線からも読み取れる。
たとえば、SNSでのリベンジポルノを扱う第5話で、メイヴはなぜ彼女が「ペニス噛み」(“Cock Biter”)と呼ばれているかについてオーティスに打ち明ける。友人エリック(ンクーティ・ガトワ)との待ち合わせに遅れて苛立つオーティスに対して、メイヴはある少年からのキスを断ったのをきっかけに、あらぬ性的な噂を流され、4年間も「ペニス噛み」と呼ばれてきたと訴える。
視聴者はメイヴの告白をオーティスの視点ショットを通じて知らされる。メイヴに対するオーティスの心的距離の変化に応じて、ウェスト・ショットからバスト・ショット、そしてクロース・アップへとカメラは次第にメイヴに近づいていくエモーショナルな場面だ。
ここで注目したいのはメイヴが使うボキャブラリーである。日本語字幕では「容赦ないわ」(“This kind of thing sticks”)と訳されているが、“stick”(くっつく、粘着する、こびりつく)という言葉は粘着性を想起させる。キスを断られた少年が作り上げ、尾びれのついた噂話はセックスの話題ばかりで、彼女の身体は、触れてもいないのに皮膚にくっついたまま離れない精液のイメージに侵されている。
そんなメイヴにとって、リベンジポルノ被害者へのサポートは、女性を何年も苦しめかねない噂や他者からの蔑視的視線から守ることを意味している。自分の身体は自分のものであり、他者から占有されるのではなく尊重されるべきものだと、メイヴの告白は視聴者に呼びかけているのではないだろうか。
シーズン2はどうなるのか?
斬新なタイトルと扱うトピックの幅広さから、『セックス・エデュケーション』は確かに若者だけでなく、様々な観客層への手広いアプローチに成功している。しかし一方で、シーズン1は恋愛至上主義で、誰しもが性愛に憧れるという価値観が物語を強く支配していた。 海外ドラマは日本のドラマよりもジェンダーやセクシュアリティの多様な在り方を物語世界に取り入れる巧みな手法を持っているが、多様性の名の下で無意識に排除してしまう存在たちがいることを見逃してはならない。
また、オーティスの成長譚でもある本作には、「普通」への憧れやそれを達成することと「成長」を等しく扱う価値観が潜んでいる。そのような価値観がシーズン2でどのような発展を遂げるのか、注意深く考察する必要があるだろう。
Netflixというプラットフォームを通じて、あらゆる人間関係で相手を思いやり尊重する大切さを学ぶ性教育が『セックス・エデュケーション』の物語に織り込まれることを期待している。2020年1月17日からシーズン2が始まる。
片付けは「押入れ」からが正解! 家事と育児がラクになる“汚部屋”スッキリ収納法
汚部屋まるごと片付けます! 連載企画「30代女子の『煩悩部屋』ビフォーアフター」、第5回目のクライアントは葛飾区・3LDKのマンションに暮らす主婦Mさん(32歳)です。
片付けの順番を教えて!(主婦Mさん・32歳)
前回に続き、第5回目のクライアント・東京都葛飾区の3LKに住むMさんのマンションです。
[Before]
「怒った夫が、部屋中のモノを片っ端からゴミ袋に入れたこともありました。泣きながら止めたものの、片付け方がわかりません」とMさん。ここまで荒んでいれば、どこからやるべきか、迷うのは当然です。
床が見えない! リビングへの「通り道」はどこ?
[Before]
押入れから散乱したモノと、木の板(子どものベビーガード)が障害物となり、リビングへの「通り道」を塞いでいます。このレベルだと、「作業スペースの確保」が先決です。次に、溢れたモノを収納できる「押入れ」を空にすることで変わります。どうやるのか? 次章より、「片付けの順番」をレッスン!
[計画図]

まずは、床の上に散らかるモノを一時的に撤去して「作業スペースの確保」を目指します。大きめの家具も部屋の角へ移動(or使わない部屋へ)して、作業しやすい動線を作ること。細かいモノは、紙袋へザッとまとめると簡単です。
[Step.1]押入れからぜんぶ出し!
散乱したモノを部屋の角へ寄せて、3畳ほどの「作業スペース」を作りました。次に、押入れの中のモノをぜんぶ出します。床にならべる時は、グループ別に分類してまとめます。例えば、加工食品、お菓子、缶詰といった感じです。
グループ別に分けたモノの山を、「必要・不要」と分けていきます。分別するときは、ペットボトルのダンボール(必要)と、ゴミ袋(不要)を用意すると効率的です。ペットボトルのダンボールは、そのまま収納ボックスとしても活用できます。モノの仕分けが済むまでは、収納グッズを買わないように。
[Step.4]押入れの収納容量を確認
[不要品]
空っぽになった押入れです。収納の役割を持たなかったラックは、ジモティーで現金にチェンジ。変わりに、大きな空間をフル活用できるラックを用意してもらいました。
[Step.5]スチールラックで空間を分割!
[新しいラック]
ニトリのスチールラック(W84.5×D29.5×H115.5cm)を2つ用意して、空間を前後に分けた5分割収納に改善。組立時のポイントは、ファイルボックス(約H24cm)の高さ以上(H28〜32cm)にして、棚板を同じ高さにすること。手前に使用頻度の高いモノ(消耗品)、後ろに使用頻度の低いモノ(保管品)を置いて、スライド式で使います。
[Before]
以前の押入れは、奥のモノが取り出しにくい(モノの回転率が低くなりがち)、在庫内容がわからない(同じモノを何度も買いがち)、半端な空間が多い(余計なモノを詰め込みがち)など散らかる原因ばかりでした。これぞ、Mさんが忙しくなる仕組み。
[After]
役割を持たない押入れを、生活倉庫(食品ストックと生活用品入れ)にしました。これで、家族の「あれどこ?」もなくなります。必要なモノが見つからないストレスは、家族間の争いを増やすだけ。独りよがりの収納より、家族でわかりやすいを優先に改善できました。
[After 上段の後]
[After 下段の前]
空間を前後に分けて収納するときは、後ろに「保管品」、前に「消耗品」が鉄則です。回転率が早い「消耗品」は、透明の収納ボックスがオススメ。中身の見えない収納法は、家族のストレスになります。中を開けて確認する手間を省くことで、家族の自主性も得られます。
[After]
玄関からリビングへの「通り道」もできて、安全になりました。家族の反応はどうでしょう? 「娘は何も悪くないのに、来ちゃダメ! 触っちゃダメ! と叱ってばかりでした。片付けしてからは叱ることもなくなり、娘もうれしそうに走り回っています。夫もご機嫌で、もっと家のことを協力すると言ってくれました」とMさん。
変わっていく家とMさんに、家族で喜んだそう。これで、Mさんのやる気もマックスに! これから、どんどん「明るい家」に変わるので、乞うご期待。
ママ友に「嫁失格」と叱られ、LINEの「義実家トーク」にモヤモヤ……年末年始の帰省話は“地雷ネタ”?
今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。
普段は育児や仕事に追われ、忙しく過ごすママたちにとって、年末年始の休みは家でゆっくりできる貴重な期間と言える。しかし、「この時期しか長期休みを取れないから」「親戚一同が集まるから」という理由で、年末年始に帰省をしなければならない人も多いようだ。子どもを介して知り合った「ママ友」という存在は、それまでの生まれや育ちというような、相手のパーソナルな部分について知らないまま付き合っているケースも多い。帰省一つとっても、それぞれの環境の違いや価値観の違いがあらわになりやすく、それがLINEのグループチャット上で“地雷”の話題になることもあるようだ。
「離婚した親と会いたくない……」帰省しない理由が同じママ友
琴美さん(仮名)は、都内にある認証保育園に3歳になる娘を預けている。彼女は、年明けにママ友と保育園で会った時、帰省の話題が上がるのが気がかりだったと語る。
「うちは両親が離婚していて、おまけに、母には年下の恋人もいます。私より新しい生活の方が大事らしく、出産祝いもおむつを数パックもらっただけ。正直、会いたくないし、山陰地方なので交通の便が不自由なこともあり、娘が生まれた時に一度しか帰省していません。夫の実家も東北の辺ぴな地域にあり、住まいも古い家屋で幼児には不便なことが多く、帰省を見送っています。なので、ママ友から『帰省どうだった?』と聞かれるのが億劫。『帰省しなかったよ』と一言言えば済む話なのですが、実家の母のことを思い出してしまい、何となく心が重くなりそうで……」
子どもが園で「お正月は●●に行く」「どこにもいかない」などと話すことにより、事前にほかのママ友に知られることも珍しくないという。
「ママ友とのグループチャットでは、12月下旬、『今日で年内最終登園です。皆さん良いお年を』というような、少し早めの挨拶が飛び交いました。私は接客業をしているので、年末にもかかわらず働いていましたが、ほかのママから『まだ仕事があるんだね。お疲れさま』と労いのメッセージがきてうれしかったです。でも、心の中で『帰省について話を振らないでほしいな』と思ってました」
そんな琴美さんだが、昨年末、帰省しないというママたち数人で、忘年会のような飲み会を行う展開になったそうだ。
「グループチャットで、『年末年始はどうやって過ごすか』という話題になったんです。すると、あるママさんが、『私は帰省しないです。同じような人がいたら、子連れで飲みに行ける居酒屋に行きませんか』と声をかけてくれて。すると、ほかのママから『行きたい』という返信が書き込まれ、私も思い切って『行きたいです』と送りました。その中のママさんが、気さくな感じで『うち、両親が離婚していて、実家に行きづらいんだよ』と飲み会で話してくれ、思わず、『うちも。それで帰省していないんだ』と。それで、すぐに打ち解けました」
琴美さんは、こうした展開になったのはグループチャットのおかげだという。
「なかなか個別で話す機会がなくても、グループチャットだと『いつが空いてるので、一緒に行きませんか?』と誘いやすいのかもしれませんね。以前、ママ数人でランチに行った時、実家が近所で、母親とも仲良くしているママさんが多く、正直うらやましく感じていたのですが、自分と同じような境遇のママさんもいるんだってわかり、うれしかったですね」
7歳の男児と、5歳になる女児の母である絵里さん(仮名)は、和裁士の資格を生かして、自宅で着物の縫製をしている。ここ数年のアンティーク着物ブームのおかげで、休日も関係なく作業を行っているそうで、年末年始の帰省は、夫と子どもだけで義実家に帰ってもらっているという。
「冬は着物のオーダーが多いんです。羽織やコートの仕立ても行うので、この季節は繁忙期。そのため、北関東にある義実家には、夫と子どもたちだけで毎年、1週間ほど帰省してもらっています。この話を仲の良いママ友にしたら、『嫁失格じゃない』と言われてしまってヘコみました。そのママ友の義実家は、親戚一同揃って、年末に餅つきをするそうなんです。私の夫の実家は核家族でそういう環境とは全然事情が違うのですが、言いづらくて」
このように、年末年始の帰省に関しては、ママ友同士でも意見が食い違うことが多いようだ。
「そのママ友とは、息子が通っている空手教室で知り合いました。学校は別なので何のしがらみもないから、言いたいことをはっきり言ってくるのかもしれませんね。練習日などの確認をする目的で、同じグループチャットに入っているのですが、そこでは彼女が中心となって、『義実家で洗い物はする?』というような話で盛り上がっていました。私は話題についていけず、休み明けのお稽古がちょっと憂うつです」
共働き家庭が増えた今、パパと子どもだけの帰省も珍しくなくなったのだろう。しかしまだ、世間的な認知度が低く、「なぜ妻は帰省しないのか」と、ママ友同士の間でも批判の的になってしまうケースはあるようだ。
美穂子さん(仮名)は、都内にある幼稚園に2歳になる男児を通わせている。現在、第2子を妊娠中のため、日中は近所に住んでいる実家で過ごしているそうだ。
「実家は、兄が結婚で出て行ったので、父と母の2人暮らし。父はまだ嘱託職員として働いていますが、専業主婦の母は家にいるので、ごはんの用意などは甘えています」
妊娠初期はつわりなどがひどかったため、一時的に実家を頼っているつもりだったが、ママ友からひんしゅくを買ってしまったという。
「幼稚園のママとは、たまにランチに行っていたんですが、『夕飯の支度をしなきゃ』と帰ろうとするママに、『うちは実家で食べるからゆっくりできる』と言ったら、『実家で過ごしているの?』って聞かれたんです。平日は、ほぼ実家で過ごしていたので、そう伝えたら険悪なムードが漂いました」
ママにとって、実家や義実家が近く、何かあった時に頼れるというのは、育児をする上で大きなメリットとなる。そのため、「恵まれた環境のママとそうではないママの間でどうしても格差のようなものが発生し、私みたいな人は非難されてしまう傾向がある」と美穂子さんは言う。
「あるママから、LINEでメッセージが来たんです。『あまり実家自慢しない方がいいよ』って。私は普通にしていただけなのに……。グループチャットでも、年末年始の帰省の話題が上がったとき、あるママが『いつでも帰省できる人はいいよね』と書いていて、『私への嫌みかな?』と内心、モヤモヤしました」
帰省というのは、それぞれの地域や、家庭環境による違いもあるため、どれが正解とも言えない。さらに、子どもができると個人だけの問題ではなくなる部分が多い。これからは、年末年始のあり方も多様化していくと予想されるだけに、帰省をめぐるママ友同士での諍いも減っていくことを願いたいものだが……。
ママ友に「嫁失格」と叱られ、LINEの「義実家トーク」にモヤモヤ……年末年始の帰省話は“地雷ネタ”?
今や日常生活において、かかせないツールとなっているコミュニケーションアプリ「LINE」。かつては子どもの送迎時に、ママたちが立ち話をしているような光景が見かけられたが、時間に追われ忙しく過ごす共働き世帯が増えた今、ママたちのコミュニケーションの場は、LINEのグループチャットになっているという。そんな、ママたちの「グループチャット」から浮き彫りになった、彼女たちの悩みや、苦悩、気になる話題を覗いてみる。
普段は育児や仕事に追われ、忙しく過ごすママたちにとって、年末年始の休みは家でゆっくりできる貴重な期間と言える。しかし、「この時期しか長期休みを取れないから」「親戚一同が集まるから」という理由で、年末年始に帰省をしなければならない人も多いようだ。子どもを介して知り合った「ママ友」という存在は、それまでの生まれや育ちというような、相手のパーソナルな部分について知らないまま付き合っているケースも多い。帰省一つとっても、それぞれの環境の違いや価値観の違いがあらわになりやすく、それがLINEのグループチャット上で“地雷”の話題になることもあるようだ。
「離婚した親と会いたくない……」帰省しない理由が同じママ友
琴美さん(仮名)は、都内にある認証保育園に3歳になる娘を預けている。彼女は、年明けにママ友と保育園で会った時、帰省の話題が上がるのが気がかりだったと語る。
「うちは両親が離婚していて、おまけに、母には年下の恋人もいます。私より新しい生活の方が大事らしく、出産祝いもおむつを数パックもらっただけ。正直、会いたくないし、山陰地方なので交通の便が不自由なこともあり、娘が生まれた時に一度しか帰省していません。夫の実家も東北の辺ぴな地域にあり、住まいも古い家屋で幼児には不便なことが多く、帰省を見送っています。なので、ママ友から『帰省どうだった?』と聞かれるのが億劫。『帰省しなかったよ』と一言言えば済む話なのですが、実家の母のことを思い出してしまい、何となく心が重くなりそうで……」
子どもが園で「お正月は●●に行く」「どこにもいかない」などと話すことにより、事前にほかのママ友に知られることも珍しくないという。
「ママ友とのグループチャットでは、12月下旬、『今日で年内最終登園です。皆さん良いお年を』というような、少し早めの挨拶が飛び交いました。私は接客業をしているので、年末にもかかわらず働いていましたが、ほかのママから『まだ仕事があるんだね。お疲れさま』と労いのメッセージがきてうれしかったです。でも、心の中で『帰省について話を振らないでほしいな』と思ってました」
そんな琴美さんだが、昨年末、帰省しないというママたち数人で、忘年会のような飲み会を行う展開になったそうだ。
「グループチャットで、『年末年始はどうやって過ごすか』という話題になったんです。すると、あるママさんが、『私は帰省しないです。同じような人がいたら、子連れで飲みに行ける居酒屋に行きませんか』と声をかけてくれて。すると、ほかのママから『行きたい』という返信が書き込まれ、私も思い切って『行きたいです』と送りました。その中のママさんが、気さくな感じで『うち、両親が離婚していて、実家に行きづらいんだよ』と飲み会で話してくれ、思わず、『うちも。それで帰省していないんだ』と。それで、すぐに打ち解けました」
琴美さんは、こうした展開になったのはグループチャットのおかげだという。
「なかなか個別で話す機会がなくても、グループチャットだと『いつが空いてるので、一緒に行きませんか?』と誘いやすいのかもしれませんね。以前、ママ数人でランチに行った時、実家が近所で、母親とも仲良くしているママさんが多く、正直うらやましく感じていたのですが、自分と同じような境遇のママさんもいるんだってわかり、うれしかったですね」
7歳の男児と、5歳になる女児の母である絵里さん(仮名)は、和裁士の資格を生かして、自宅で着物の縫製をしている。ここ数年のアンティーク着物ブームのおかげで、休日も関係なく作業を行っているそうで、年末年始の帰省は、夫と子どもだけで義実家に帰ってもらっているという。
「冬は着物のオーダーが多いんです。羽織やコートの仕立ても行うので、この季節は繁忙期。そのため、北関東にある義実家には、夫と子どもたちだけで毎年、1週間ほど帰省してもらっています。この話を仲の良いママ友にしたら、『嫁失格じゃない』と言われてしまってヘコみました。そのママ友の義実家は、親戚一同揃って、年末に餅つきをするそうなんです。私の夫の実家は核家族でそういう環境とは全然事情が違うのですが、言いづらくて」
このように、年末年始の帰省に関しては、ママ友同士でも意見が食い違うことが多いようだ。
「そのママ友とは、息子が通っている空手教室で知り合いました。学校は別なので何のしがらみもないから、言いたいことをはっきり言ってくるのかもしれませんね。練習日などの確認をする目的で、同じグループチャットに入っているのですが、そこでは彼女が中心となって、『義実家で洗い物はする?』というような話で盛り上がっていました。私は話題についていけず、休み明けのお稽古がちょっと憂うつです」
共働き家庭が増えた今、パパと子どもだけの帰省も珍しくなくなったのだろう。しかしまだ、世間的な認知度が低く、「なぜ妻は帰省しないのか」と、ママ友同士の間でも批判の的になってしまうケースはあるようだ。
美穂子さん(仮名)は、都内にある幼稚園に2歳になる男児を通わせている。現在、第2子を妊娠中のため、日中は近所に住んでいる実家で過ごしているそうだ。
「実家は、兄が結婚で出て行ったので、父と母の2人暮らし。父はまだ嘱託職員として働いていますが、専業主婦の母は家にいるので、ごはんの用意などは甘えています」
妊娠初期はつわりなどがひどかったため、一時的に実家を頼っているつもりだったが、ママ友からひんしゅくを買ってしまったという。
「幼稚園のママとは、たまにランチに行っていたんですが、『夕飯の支度をしなきゃ』と帰ろうとするママに、『うちは実家で食べるからゆっくりできる』と言ったら、『実家で過ごしているの?』って聞かれたんです。平日は、ほぼ実家で過ごしていたので、そう伝えたら険悪なムードが漂いました」
ママにとって、実家や義実家が近く、何かあった時に頼れるというのは、育児をする上で大きなメリットとなる。そのため、「恵まれた環境のママとそうではないママの間でどうしても格差のようなものが発生し、私みたいな人は非難されてしまう傾向がある」と美穂子さんは言う。
「あるママから、LINEでメッセージが来たんです。『あまり実家自慢しない方がいいよ』って。私は普通にしていただけなのに……。グループチャットでも、年末年始の帰省の話題が上がったとき、あるママが『いつでも帰省できる人はいいよね』と書いていて、『私への嫌みかな?』と内心、モヤモヤしました」
帰省というのは、それぞれの地域や、家庭環境による違いもあるため、どれが正解とも言えない。さらに、子どもができると個人だけの問題ではなくなる部分が多い。これからは、年末年始のあり方も多様化していくと予想されるだけに、帰省をめぐるママ友同士での諍いも減っていくことを願いたいものだが……。
King&Prince1位、美少年・浮所が2位! ジャニーズ生写真年間売り上げランキング【2019年トップ10】
ジャニーズの生写真を販売するショップが多く軒を連ねる原宿・竹下通り。毎週入荷される新作写真の数々はうれしい半面、厳選するのは一苦労。そこでサイゾーウーマンが生写真人気ランキングをリサーチして、2019年の年間売り上げ枚数のトップ10を紹介してきます。
<2019年間ランキング>
【1位】King&Prince
【2位】美 少年・浮所飛貴
【3位】美 少年・那須雄登
【4位】King&Prince・永瀬廉
【5位】King&Prince・神宮寺勇太&平野紫耀
【6位】ジャニーズWEST・重岡大毅
【7位】嵐
【8位】HiHi Jets・作間龍斗&美 少年・浮所飛貴
【9位】King&Prince
【10位】HiHi Jets・高橋優斗