「Seventeen」(集英社、以下ST)2月号は、「今年こそ史上最強の自分に(ハート)お年玉超活用大作戦」と題して、自己プロデュースに気合が入った1冊になっている様子。お年玉の使い道として服や化粧品を紹介するあたりから、ST読者の美意識の高さがうかがえます。また、「今年はこの服・この顔・このキャラでワタシらしく!」というキャッチコピーの元、STモデルがファッションやメイクを紹介する企画もあるようで、ついに“モテ”路線から離れる気になったのでしょうか。期待を膨らませつつ、早速中身を見ていきましょう!
<トピックス>
◎私服勝負な冬休み、着ていきたいのはコレ。恋色ニットでモテはじめ
◎ゲッターズ飯田、愛新覚羅ゆうはんが告げる! 恋愛も友情も勉強も! 運気爆上げ! 2020HAPPY占い&ハイパー開運SPECIAL
◎イマドキJKのおつきあい事情が知りたーい! 高校生カップル白書
「萌え袖」「肩出し」「鎖骨見せ」ネタ切れの男ウケファッション
まず、初めに見ていく企画は「私服勝負な冬休み、着ていきたいのはコレ。恋色ニットでモテはじめ」です。新年一発目から、「男子モテ=最高」とする価値観を押し出してきたSTらしさ全開の企画です。やはり“モテ離れ”はできなかったよう。
具体的にどんな服が紹介されているのかというと、ピュアな雰囲気を演出する白の萌え袖ニットに、ボディラインが見えるタートルネックや男子から支持率が高いという赤のぴったりリブニット。そして肌見せスタイルの肩出しニットや、“無条件に女のコらしくなる”というピンクの鎖骨見えニットなど、なんの目新しさもない、王道中の王道と言うべき男ウケアイテムばかり。男ウケファッションもネタ切れのようですし、一度“モテ”は忘れ、表紙のキャッチコピーにならい“ワタシらしさ”全開のファッションを楽しむのはどうでしょうか。モテ一辺倒のSTがどんな“ワタシらしさ”を見せてくれるのか、とても興味深いです。
ゲッターズ飯田はインチキ占い師!? ヒット予報に疑問符
続いてチェックしたのは、「ゲッターズ飯田、愛新覚羅ゆうはんが告げる! 恋愛も友情も勉強も! 運気爆上げ! 2020HAPPY占い&ハイパー開運SPECIAL」という企画。“芸能界最強占い師”と呼ばれるゲッターズが、「日経トレンディ」(日経BP社)の新年企画さながら、さまざまなジャンルの流行を予想します。合計9種類のはやりそうなものを挙げているものの、「NEWな男性アイドルグループに注目せよ!」や「台風や地震の災害は引き続き注意!」「ダイエットは腕立てが効果が出やすい!!」「東京五輪は男子の団体競技が活躍」「HOTスポットは昔の商店街」と、非常にざっくりした事柄だらけ……。
おそらく「NEWな男性アイドルグループ」は、1月22日に同時CDデビューしたジャニーズJr.内ユニット・SixTONESとSnow Manのことを示しているのでは。しかし、すでに両グループは音楽番組やバラエティ番組に数多く出演しており、セブン-イレブンのタイアップ企画にも起用され、話題性は抜群のはず。“注目せよ”という言葉には、売れる/売れないという意味が含まれませんし、かなり曖昧な印象を受けました。
また、「台風や地震の災害は引き続き注意!」というのも、耳にタコができるほど報道番組などで発信されているので、ゲッターズに言われなくても多くの人がすでに警戒しているはず。占い師ならば「いつ」「どこ」「どれぐらいの規模」といった具体的な予想をしてもいいのでは。
さらに、「東京五輪は男子の団体競技が活躍」という予想に関し、「野球は2019年の国際大会『プレミア12』で優勝しているので期待大」と説明していましたが、スポーツに詳しい人であればもちろんのこと、素人でも考えつく情報の薄さにドン引きせざるを得ません。
お笑い芸人・有吉弘行は、自身がパーソナリティを務めるラジオ『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』で、頻繁に「占いはインチキ」と発言しており、ゲッターズに「変態仮面」とあだ名を命名。「すごい方だったら、顔出せよ」など苦言を呈したこともありますが、有吉の意見に思わず賛同するような企画でした。これで“芸能界最強”というのはちょっと図々しいのでは!? STが来年以降も似たような企画を続けるのであれば、聞く人の選定からやり直した方がいいかもしれませんね。 最後に見ていく企画は「イマドキJKのおつきあい事情が知りたーい! 高校生カップル白書」です。ST読者と同世代のカップルに、付き合ったきっかけやデート事情、セックスについて根掘り葉掘り聞いています。
まず、登場したのは、恋愛リアリティー番組から誕生した2組のカップル。抱き合っている写真、思い出の品、LINEのスクリーンショット画面など惜しげもなく公開しています。ST読者世代は知らないと思いますが、きゃりーぱみゅぱみゅは高校生時代、ゴンゴンこと読者モデル・鈴木勤とのラブラブな日常を雑誌やブログに掲載。その後、鈴木に某アイドルとの交際疑惑が浮上したのですが、さらに彼は『踊る!さんま御殿!! 3時間スペシャル』(日本テレビ系)で、「きゃりーとの破局は自身の浮気が原因だった」などとべらべらと話し、炎上していました。STに登場したカップルも、今はメディアに取り上げられ、承認欲求が満たされているかもしれませんが、 “黒歴史”にならないか、老婆心ながら心配になりました。時は流れても、高校生カップルの根本は変わらないようです。
そのほかに、一般カップルのアンケート(サンプル数は不明)が掲載されており、出会った場所やデートなどほのぼのとした日常が垣間見えます。ただ、「記念日のこと、SNSに投稿する? YES100%」という回答を見た瞬間、女優・剛力彩芽とZOZO前社長・前澤友作氏のことが脳裏に浮かびました……。2人の破局報道が出た際、『スッキリ』(日本テレビ系)でMCの極楽とんぼ・加藤浩次が、「過去のSNSを見たときに、アチャーって思うんじゃないか。一般の方も気を付けた方がいい」とコメントしていたのですが、高校生カップルにその言葉を伝えたくなります。
また、“性”をあまり扱わないSTですが、今回はばっちり掲載。一般カップルの88.9%がセックスを経験済みで、場所はほぼ彼氏の家でしているそう。そして、「彼がかっこよくてヤバかった」「大好きな人とひとつになれて幸せだった」など、甘い感想が寄せられていました。裏を返せば、“モテ”に貪欲なST読者は、いつセックスをしてもおかしくないということ。先月号で、彼氏を作る方法に「目が合ったら手を振る」など、子どもっぽい提案をしていましたが、現実の高校生たちは意外と大人。今後は、生温い恋愛アドバイスではなく、正しい性知識を伝えた方がいいかもしれません。














