広瀬すず『なつぞら』視聴率急降下! 主人公なつの生き方が共感得られず大迷走

 広瀬すずがヒロインを務める、NHK連続テレビ小説『なつぞら』が20日深夜に撮了した。NHKの“働き方改革”により、これまでより制作期間を長く取ったため、撮影は1年3カ月にも及んだ。放送自体は終盤に差し掛かろうとしているが、ここにきて、視聴率の下落が目立つのだ。

 同作は初回22.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)で好発進。週間視聴率も初週から第4週まで22%台を記録する好調ぶりだった。

 その後、やや下降傾向にはあったものの、週間視聴率は20%台をキープしていた。だが、第19週(8月5日~10日)は、6日の放送開始時間が「広島平和記念式典」中継のため、38分繰り下げになり、同日の視聴率が14.0%まで落ちた影響もあり、19.7%と初の大台割れ。続く第20週(12日~17日)は20.2%で、すぐ大台に戻したが、ここ最近どうも低調なのだ。

 17日土曜が18.5%、週明け19日が19.1%、以降20日が19.5%、21日が19.8%と4回連続で20%を割ってしまった。

 物語としては、主人公・なつ(広瀬)が妊娠発覚後、会社の仲間たちの応援があって、出産後も東洋動画で正社員として働くことができるようになった。

 夫の坂場一久(中川大志)は結婚後、家で翻訳の仕事をしながら、家事全般をこなしていた。そんな折、元同僚で、結婚してイタリアに渡っていた大沢麻子(貫地谷しほり)が帰国。

 麻子はマコプロという制作会社を立ち上げており、一久に演出家としての協力を打診。しかし、一久が勤めに出ると、子どもの面倒を見る者がいなくなるため、1年後の入社を決意。産まれたばかりの乳児を預かってくれる保育施設がなかなかないがゆえの決断だった。

 かくして、出産後も仕事を続けることになったなつの犠牲になる形で、一久はやりたい仕事を1年間我慢することになったのだ。

 それより以前に、なつの先輩アニメーターであった下山茜(渡辺麻友)は、妊娠がわかると会社から出産後は“契約”での仕事を持ち掛けられ、結局退職している。

 話の流れから、「女性が子どもを産んでも、働けるような社会になってほしい」との問題提起をするかのようなストーリーになっているが、なんせ時代背景は昭和40年代前半だ。女性が子どもを産んだら家庭に入るのは、現代でも一般的なことで、かなり無理がある展開になっている。

 ネット上では、「なつは結婚して、召し使いができて、出世して、子どもまで授かって、苦しい場面になると、みんなが助けてくれる人生楽勝ストーリー。これで視聴者に何を訴えたいの?」「『おしん』は子どものために我慢して、一緒に野良仕事。なつは仕事優先のため、夫の就職まで犠牲にさせた。『おしん』が伝えている大切なことを、なつが否定して、ぶち壊してるみたい」「働く母親の共感を得ようとしてるけど、スベってる。展開がご都合主義」「妊娠がわかってから、『いかに子どもを置いて働きに行くか』ばかりに一生懸命で、自分の子どもに対する愛情が感じられない」「何がなんでも子どもの預け先を探すなつ。我が子より、仕事。会社のどんな要職でも代わりはきくけど、実母の代わりはいない。1年我慢するのはなつで、一久が今求められているマコプロで働くべきって、なぜ誰も言わないの?」「一久の実家は東京だったはずだけど、なぜ夫の親に子どもの面倒を見てもらおうという発想がまったく出てこないの?」といった調子で、出産後、即仕事復帰することしか頭にない、なつに疑問の声が多々聞こえてくる。

『なつぞら』は朝ドラ100作目の記念作品とあって、NHKは全勢力を傾け、松嶋菜々子、山口智子、比嘉愛未、貫地谷、小林綾子ら、歴代の朝ドラヒロインが多数出演するなど、豪華キャストで臨んでいるが、その割に視聴率はイマイチ伸び悩んでいる。

「朝ドラは、『おしん』に代表されるように、ヒロインが苦労して、それを乗り越えるのが見せ場なのです。固定視聴者は、がんばっているヒロインに共感するのであって、自分勝手で苦労を伴わないヒロインには、なかなか共感できないでしょう。

 その点、『なつぞら』のなつは、北海道・十勝の柴田家に引き取られた当初こそ、多少の苦労はありましたが、家族同様に大切に育てられ、東京編になってからは、私生活の面でも仕事の面でも、何をやっても順風満帆で、すべてがうまくいっているのです。

 こんな挫折のない、サクセスストーリーでは、朝ドラでなくても、視聴者の共感を得ることは難しいでしょうね。己の仕事のために、夫の仕事を犠牲にするなんて、行き過ぎのように映ります」(テレビ誌関係者)

 すでに撮影は終わっているため、今さら脚本の手直しはできない。今の調子で、ドラマが進行してしまうようなら、大詰めで“感動”が生まれるどころか、視聴者はさらにソッポを向きかねないだろう。

 

AKB48にとばっちり? 冠番組『AKBINGO!』を終了させた”2つの外的要因”

 AKB48の冠バラエティ番組『AKBINGO!』(日本テレビ系)が、9月いっぱいで終了することが発表された。同番組は前身番組から数えて約11年半の歴史に幕をおろすことになるという。

「8月20日深夜の放送では収録終了後、MCのウーマンラッシュアワー・村本大輔が『お疲れさまでした。本当にお疲れさまでした。実はですね、『AKBINGO!』が9月で終わります。終了します』と通達。メンバーは寝耳に水だったようで、『え?』と絶句してスタジオは静まり返りました。全盛期には主力メンバーがメインで若手には敷居の高い番組でしたが、現在は熱心なファン以外には顔も名前も知られていないメンバーが多く出るようになっていたため、番組に華がなくなっていました」(テレビ誌ライター)

 ネット上ではAKB48の人気凋落ぶりが改めてクローズアップされているが、アイドル誌編集者もこう指摘する。

「『AKB48劇場』での公演も集客数が激減し、最近ではメンバーが下着まがいの姿になるようなステージもあった。最新曲のセンターを務める矢作萌夏は“Fカップの広瀬すず”と注目を浴び、期待されていましたが、先日発売された写真集の売れ行きはかなり物足りない出足となっています」

 また、一部のファンからは番組終了として”2つの外的要因”も指摘されている。

「NGT48の元メンバー・山口真帆に関する一連の騒動で、48グループに対する信頼が揺らいだことも大きい。それが今年の『AKB48選抜総選挙』の開催見送りにも関係していたと思われます。もう1つはMCのウーマン村本に対する視聴者の嫌悪感。原発事故や辺野古基地問題などの政治ネタにも積極的に手を出してきた村本ですが、発言するたびにSNSが炎上し、“出演すると大量のクレームが届く芸人”の筆頭になっていた。すでに3月末で『AbemaTV』のニュース番組を降板しており、唯一のレギュラーだった『AKBINGO!』の降板も予想されていました」(芸能関係者)

 番組終了の悔しさをバネにして、新たな冠番組が始まるような活躍を期待したい。

AKB48にとばっちり? 冠番組『AKBINGO!』を終了させた”2つの外的要因”

 AKB48の冠バラエティ番組『AKBINGO!』(日本テレビ系)が、9月いっぱいで終了することが発表された。同番組は前身番組から数えて約11年半の歴史に幕をおろすことになるという。

「8月20日深夜の放送では収録終了後、MCのウーマンラッシュアワー・村本大輔が『お疲れさまでした。本当にお疲れさまでした。実はですね、『AKBINGO!』が9月で終わります。終了します』と通達。メンバーは寝耳に水だったようで、『え?』と絶句してスタジオは静まり返りました。全盛期には主力メンバーがメインで若手には敷居の高い番組でしたが、現在は熱心なファン以外には顔も名前も知られていないメンバーが多く出るようになっていたため、番組に華がなくなっていました」(テレビ誌ライター)

 ネット上ではAKB48の人気凋落ぶりが改めてクローズアップされているが、アイドル誌編集者もこう指摘する。

「『AKB48劇場』での公演も集客数が激減し、最近ではメンバーが下着まがいの姿になるようなステージもあった。最新曲のセンターを務める矢作萌夏は“Fカップの広瀬すず”と注目を浴び、期待されていましたが、先日発売された写真集の売れ行きはかなり物足りない出足となっています」

 また、一部のファンからは番組終了として”2つの外的要因”も指摘されている。

「NGT48の元メンバー・山口真帆に関する一連の騒動で、48グループに対する信頼が揺らいだことも大きい。それが今年の『AKB48選抜総選挙』の開催見送りにも関係していたと思われます。もう1つはMCのウーマン村本に対する視聴者の嫌悪感。原発事故や辺野古基地問題などの政治ネタにも積極的に手を出してきた村本ですが、発言するたびにSNSが炎上し、“出演すると大量のクレームが届く芸人”の筆頭になっていた。すでに3月末で『AbemaTV』のニュース番組を降板しており、唯一のレギュラーだった『AKBINGO!』の降板も予想されていました」(芸能関係者)

 番組終了の悔しさをバネにして、新たな冠番組が始まるような活躍を期待したい。

『24時間テレビ』ランナー発表狂騒曲! 「チャリティーの意義をよそに」日テレ関係者が内幕語る

 夏の恒例特番『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)が、本日8月24日から放送される。今年のチャリティマラソンは、4人のランナーによる“駅伝”形式で、すでに、いとうあさこ、ガンバレルーヤ・よしこ、ハリセンボン・近藤春菜の3人が発表されており、最後の1人に関しては、放送当日に明かされるという。サプライズ要素のある大掛かりな企画となったが、メディアや世間の反応は「イマイチとしか言いようがない」(日テレ関係者)との指摘もある。

 近年のチャリティーマラソンをめぐっては、ネット上での“ランナー予想”が過熱傾向にあった。きっかけとなったのは、「放送当日ランナーが発表され、当人も“その場で知らされる”という触れ込みだった2017年の放送」(同)だという。

「実際はブルゾンちえみが走ったのですが、ランナーは出演者の中から当日発表されるとあって、雨上がり決死隊・宮迫博之や水卜麻美アナらも、マラソンに向けての『事前トレーニング』を受けていました。各メディアではランナーの予想記事が乱発され、『アンジャッシュ・渡部建に内定した』という報道もありましたね」(同)

 メディアを騙すには「まず味方から」ということだったのか、局内でもランナーが誰なのかを知っている人間はごくわずかだったそうだ。

「特にネットメディアが連日のように予想記事を大量配信してくれたおかげで、日テレ内では『過去最大級の宣伝効果』と言われていました。しかし、チャリティーマラソンの意義をよそに、ランナー予想でむやみに世間の関心を煽ることに、局員も疑問を抱いた部分があったのか、昨年に関してはごくあっさりと、ランナーはANZEN漫才・みやぞんであると発表されました」(同)

 みやぞんに関しては、事前に「東京スポーツ」がランナーであるとスクープしていたため、ほかのマスコミ関係者の間では「発表されても、肩透かしといった印象」(同)などと言われていたそうだ。

「実際のところ、昨年はランナーの選考が非常に難航していて、目星をつけていた梅沢富美男ら、複数の芸能人からNGを出されていたんです。みやぞんが決まったのは、デッドラインのギリギリで、とても前年のような“お祭り騒ぎ”をやっている場合ではなかったといいます」(スポーツ紙記者)

 そして今回はといえば、時間差での発表という点では、「過去最大のもったいぶり」と言っても過言ではないだろう。世間的には、「そこまで期待されていない様子」(同)との声もあるが、そんな空気感の中で発表される最後の1人は誰なのだろうか。

『24時間テレビ』ランナー発表狂騒曲! 「チャリティーの意義をよそに」日テレ関係者が内幕語る

 夏の恒例特番『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)が、本日8月24日から放送される。今年のチャリティマラソンは、4人のランナーによる“駅伝”形式で、すでに、いとうあさこ、ガンバレルーヤ・よしこ、ハリセンボン・近藤春菜の3人が発表されており、最後の1人に関しては、放送当日に明かされるという。サプライズ要素のある大掛かりな企画となったが、メディアや世間の反応は「イマイチとしか言いようがない」(日テレ関係者)との指摘もある。

 近年のチャリティーマラソンをめぐっては、ネット上での“ランナー予想”が過熱傾向にあった。きっかけとなったのは、「放送当日ランナーが発表され、当人も“その場で知らされる”という触れ込みだった2017年の放送」(同)だという。

「実際はブルゾンちえみが走ったのですが、ランナーは出演者の中から当日発表されるとあって、雨上がり決死隊・宮迫博之や水卜麻美アナらも、マラソンに向けての『事前トレーニング』を受けていました。各メディアではランナーの予想記事が乱発され、『アンジャッシュ・渡部建に内定した』という報道もありましたね」(同)

 メディアを騙すには「まず味方から」ということだったのか、局内でもランナーが誰なのかを知っている人間はごくわずかだったそうだ。

「特にネットメディアが連日のように予想記事を大量配信してくれたおかげで、日テレ内では『過去最大級の宣伝効果』と言われていました。しかし、チャリティーマラソンの意義をよそに、ランナー予想でむやみに世間の関心を煽ることに、局員も疑問を抱いた部分があったのか、昨年に関してはごくあっさりと、ランナーはANZEN漫才・みやぞんであると発表されました」(同)

 みやぞんに関しては、事前に「東京スポーツ」がランナーであるとスクープしていたため、ほかのマスコミ関係者の間では「発表されても、肩透かしといった印象」(同)などと言われていたそうだ。

「実際のところ、昨年はランナーの選考が非常に難航していて、目星をつけていた梅沢富美男ら、複数の芸能人からNGを出されていたんです。みやぞんが決まったのは、デッドラインのギリギリで、とても前年のような“お祭り騒ぎ”をやっている場合ではなかったといいます」(スポーツ紙記者)

 そして今回はといえば、時間差での発表という点では、「過去最大のもったいぶり」と言っても過言ではないだろう。世間的には、「そこまで期待されていない様子」(同)との声もあるが、そんな空気感の中で発表される最後の1人は誰なのだろうか。

萱野俊人と巡る【超・人間学】「人間は“教育”によって生かされている」(前編)

――人間はどこから来たのか 人間は何者か 人間はどこに行くのか――。最先端の知見を有する学識者と“人間”について語り合う。

今月のゲスト
安藤寿康 

萱野稔人の対談企画、今回のゲストは行動遺伝学、進化教育学、教育心理学、生物学的視点から教育についての研究を行っている安藤寿康氏。「人間にとって教育とは。なぜ人間は教育をするのか」を問う。

■“教育”は人間の本質

萱野 安藤先生の著書は以前から読ませていただいており、教育学の分野で非常にオリジナリティのある仕事をされていると感じていました。特に私が面白いと思ったのは「教育とは何か」という大きな問いを“人間”の根幹に関わる問いとして考察されているところです。

 一般に教育学といえば、教育という枠組みそのものを前提として、いかに子どもの学力向上や人格形成を果たしていくのかを探求する学問として位置づけられています。しかし安藤先生は「そもそも教育とは何なのか」「なぜ人間は教育という営みをなすのか」といった問いから議論を展開されています。そのアプローチがとても新鮮だと感じました。

安藤 教育学関係者の教育に関するオーソドックスな議論を聞きながら、いつもモヤモヤしていたんですよ。教育がなんのためにあるのかという最初の出発点が見えていないところで議論してもなぁ……という感じで。それと私自身、いちおう大学教授になっていますが、勉強に関しては落ちこぼれという感覚があって、学校教育のあり方にずっと疑問を抱いていたんです。一生懸命に勉強してもあまり学力が向上しなくて、「なんのためにこんな勉強をしなきゃいけないのか」と思いつつ、国が国民にやれといっているんだから、きっとよいことを教わっているに違いないと自分にむりやり言い聞かせながら……。よっぽど頭のいい人を除いて、受験に取り組んだことのある人なら誰でも同じような思いを抱いたことがあると思います。

 改めて振り返ってみても、自分が受けてきた学校教育がすべての面において本当に役に立ってきたのか。国民全員が教育というものに当たり前に投入されていますが、どこかにおかしいところがあるんじゃないかという思いがあったんです。

萱野 みずからの体験の中に教育そのものの存在を疑う契機があったんですね。なぜそれが存在するのか、という問いはきわめて哲学的です。この場合ですと、なぜ教育などというものが存在するのか、という問いですね。

安藤 萱野先生はいくつかの著書で「国家はなぜ存在するのか」という哲学的な議論をされていますが、とても似ているものを感じています。

 国家の存在は誰にとっても当たり前のもので否定することはできません。教育の存在も人間社会にとって自明のものです。国や文化によって制度や内容の違いはあっても、教育そのものはどんなところにも当たり前に存在していて、例えば発展途上国の支援にしても、教育支援はプライオリティのトップに必ず入りますよね。現在と同じような形だったわけではないですが、歴史的に国家も教育もずっと人間と共に存在してきた。その発生には、何か人間特有の機能が関わっているはずなんです。

萱野 著書『なぜヒトは学ぶのか』(講談社現代新書)で安藤先生は、人間を「教育によって生きる動物である」と規定しています。他者に何かを教える、他者から何かを学ぶ、という教育の営みが、人間という存在にとって普遍的でプリミティブ(根源的)な要素をなしている、ということですね。これは大変示唆に富む指摘です。

安藤 そこに思い至ったのは、あるとき自分に「ダーウィンという神が降りてきた」という感覚なんです(笑)。若い頃はなんでもかんでも「適応」や「遺伝子を残すこと」で説明することに対して懐疑的なところもあったのですが、人間を生物学的な視点でとらえてみると、やはり有無を言わさぬパワフルな説明力に圧倒されたんです。

 ヒトは生きるための知識を他者と交換しながら生きる動物として生まれついている。それをもっとも合理的に説明できるのは進化論だと気づいたんです。私にとってコペルニクス的な転換でした。もっともこれは私の発見というわけではなく、近年の進化生物学、進化心理学、脳神経科学などの研究、知見が示唆していることです。ヒトという動物は他の動物と違って知識を自分だけのものにするのではなく、他者に伝えたがるように生物学的にできている。これはヒトの本質のひとつなんですね。脳科学的にいえば、人間の脳は他者から知識を教わり、教わって学ぶ“教育脳”とでもいうべき、ヒト特有の発達を進化の過程で獲得したと考えられます。それが人類の発展の根本にあるはずです。

萱野 教える・学ぶという行為は人間の脳に組み込まれた行動形態であるということですね。例えば私たちは飲み会で酔っ払っていても、相手が何か間違ってものごとを認識していると感じたら、それを是正しようとしますよね。これも広い意味でとらえれば、正しい知識を教え、共有しようとする教育的な行動といえる。学校教育のような制度化された教育とはまったく異なる形態ですが。

安藤 そうした行動が教育の原点だと思います。

萱野 暇つぶしのネットサーフィンにおいてすら、私たちは知識や情報を集めようとしますよね。

安藤 ネットサーフィンで知識や情報を集めようとする人がいる一方、ウェブ上に何らかの文脈を作って人に何らかの知識や情報を伝えたいという人がいるということで、これも知識の分配という教育的な行動と言えるでしょう。

■“知識”にがんじがらめにされた人間の世界

萱野 教えよう、教えてもらって学ぼう、という両者が合わさって教育という場が成り立っている。そう考えると、教育は人間社会のありとあらゆる場面で営まれていると言えますね。

安藤 人間に一番近い生物とされるチンパンジーでも、教育といえる行動は一切していません。これは教育がヒト特有の行動形態であるということでもあります。

 この教育という行動の特徴として重要なポイントは、無償で行われているということなんですね。他者に何かを教えること、教えてもらって何かを学ぶこと、それ自体が報酬や対価がなくてもうれしかったり、楽しかったりする本能的なものなんです。

萱野 大学で教員をしている身からすると、とても説得力のある話です。学生が何か質問にきたら、やはり仕事を抜きにしてうれしいですから。

安藤 そこで、授業料を払ってもらっているから仕方なく教える、というふうには絶対にならないですよね(笑)。

萱野 質問に対して丁寧に応じても給料は変わらないわけで、作業効率だけを考えたら学生が質問にこないほうがいいということになりますが、それでも学生の質問にはうれしく対応してしまうものですよね。こうした無償性という点も他の生物には見られない点なのでしょうか?

安藤 “学習”だけなら実は、単細胞のゾウリムシでもしています。ゾウリムシは過去に自分が適応した環境を記憶し、変化が生じると、その環境を再現するために行動するんですね。あらゆる生物は学習を行うことで生存していると言えます。

 そんな中で、人間は知識を学習して自分の生存のためだけに使うのではなく、教育を通じて知識を他者と共有しながら使います。このような知識の使い方は人間だけの特異性といえるでしょう。聖書に「人はパンのみにて生きるにあらず」という言葉がありますが、人間が膨大な知識によって生活を支えられていることを思えば、「人は知識によって生かされている」と言えるわけです。

 社会的な動物は進化の過程で“互恵的利他性”と呼ばれる特性を獲得してきました。これは利己的な遺伝子の乗り物である動物が、遺伝子を生き残らせるために一見利他的な行動を取る性質のことですが、この互恵的利他性が知識に関して発揮されたのが教育と言えるでしょう。

萱野 なぜ人間にはそうした行動形態が備わったのでしょうか? やはりそれは、人間が生きる世界が知識によって組み立てられているからなのでしょうか?

安藤 そう考えたときに一番納得できるんですね。私たちの生きている世界のありとあらゆるところに知識は入り込んでいますから。ある意味、私たちの生きる世界は知識によってがんじがらめにされているともいえるぐらいです。しかし、例えば20万年前に狩猟採集をしていた人類の知識は、現代のそれとはまったく異なるでしょう。

 では、彼らに教育はあったのかという疑問が当然出てきます。そこで2011年に今も狩猟採集民の生活を営んでいるカメルーンの先住民、ピグミーの一族であるバカ族の村までフィールド観察に行ってきました。これまで文化人類学者たちの報告では、ピグミーには「教育がない」ことが文化伝達の特徴とされていたんです。しかし、実際に現地に行って調査してみると、確かに制度化、慣習化、テキスト化された教育はありませんでしたが、何らかの知識を教え合う教育行動がさまざまな形で見つかったんです。

萱野 現代の文明社会とは異なる原初的な社会に生きる人たちもまた、食べものや動植物、地形、天候など、自分たちの生存圏に関わることについては膨大な知識を持っていますよね。現代の文明社会であろうが、原初的な社会であろうが、人間はつねに膨大な知識のもとで生きています。そうした膨大な知識があることによって人類は絶滅せずに生存してこられたともいえる。だからこそ、われわれは知識を教え合い、教育をせずにはいられないような存在へと進化してきたのでしょう。

■知識と価値観を共有する教育制度の意義

安藤 「生物が生きるための“三欲”」と言ったとき、“食欲”と“性欲”はすぐ出てきます。続く3つ目として“睡眠欲”や“排泄欲”が挙げられることが多いのですが、私は“知識欲”あるいは“学習欲”だと考えています。睡眠や排泄は欲というよりも生理的な機能で行うものでしょう。

 一方、食欲と性欲は、生存や繁殖のために必要不可欠なもので、それが枯渇しているから、外部から取り込もうとしたり、自分のものにしようとしたりします。知識もまた、そうした欲に近い形で吸収しているんですね。

萱野 その考えは斬新ですね。睡眠欲や排泄欲より知識欲のほうを重視すべきなのは、それが自分とは異なるものを自分の中に取り入れようとする欲求だからですね。その点で、知識欲は食欲や性欲と同列に置かれるべき欲求だといえます。それに知識欲は人間の生存にかなり近いところで発揮されている。

 例えば大学で教えている学生の中には、アイドルオタクの学生がときどきいるんですが、彼女たちはアイドルの追っかけをするために、どういう移動手段と宿泊方法がもっとも安くなるのかを徹底的にリサーチしている。ある意味で、知識欲そのものがとても実践的なんですよね。

安藤 興味のない人からすると「くだらない」と思うようなことでも、好奇心を持つことにのめり込むことは生物学的快感があるし、それだけでなく実際に多くのことを学んでいるでしょう。それは電車の乗り継ぎとかだけではなく、ひょっとしたら自分の好きなアイドルの活躍を見ることで、自らの生き方を振り返ってみるとか、自ずと何かしら大きなことも学んでいるんですよね。

萱野 どんなことであれ、ヒトは個々の知識を学ぶことで価値観や世界観を形作っていきます。それはもはや人間にとっての生存の条件と言っていいかもしれません。

安藤 その通りですね。実用的な意味でも哲学的な意味でも、何を学んでいるのかということが社会での生き方、どのように生きているかということを規定してしまいます。それが面白いところでもあり、怖いところでもあります。

萱野 人生は言ってみれば選択の連続です。今日の昼食に何を食べるかというレベルから進学、就職、結婚まで、ありとあらゆる行為が決定の結果として成り立っています。そしてその「決定する」という営為の前提となるのは、これまでに学んできた知識であり、そこから得た価値観や世界観です。それを考えたら、学んだことが人生を決めるといっても過言ではありませんね。

安藤 知識が将来の選択肢、可能性を決めるのですから、もはや人生そのものともいえるでしょう。

萱野 教育は個人の生き方だけでなく、共同体のあり方をも規定していますね。

安藤 教育によって共同体を維持しようとする行動も生来的に人間に組み込まれているものでしょう。知識を継承することによって、知識の共有で成り立っている共同体を維持、もしくは拡大していくことは、自分自身の生存と深く関わりがあります。

 ヒトを取り巻く世界は常に何かしらの問題を抱えていて、それを解決するために知識を共有する必要がありました。そして、その知識を次世代に伝えて育てていく。教育とは突き詰めていえば一緒に問題解決をする仲間を作るということです。学校という教育制度の本来の機能と目的はそこにあるはずで、それが国家のレベルで教育制度を作っていることの理由ではないでしょうか。国家を動かしている根本にあるものは、教育と同じものではないかという気がしています。

 また、教育には社会的ルールを教えて自己抑制を学ばせるという側面がありますが、国家が暴力によって、国民をコントロールしていることとも共通しています。これも萱野先生の著作を読んで感じたことですが。

萱野 集団の中で価値観や規律を共有するということは、別の側面からみたら、他人を自分の思う通りに行動させたいという欲望の表れでもありますからね。それを法にもとづく強制力によって行うのが国家だとすれば、知識の共有によって行うのが教育だとも言えます。

 つまり教育には2つの側面があるわけですね。一緒に問題解決に取り組む仲間を作るという側面と、相手を自分の望む通りに行動させようとするという側面です。国家が教育に強い関心をもつのも、この2つの側面が人間の生存に深く関わっているからです。国家だけではありません。一般の人々も、誰もが教育評論家になっているといっていいぐらい教育には一家言持っています。それだけ教育は人間と集団の本質に組み込まれているということでしょう。(月刊サイゾー8月号より)

(次号に続く)

構成/橋富政彦

安藤寿康

1958年生まれ。慶應義塾大学文学部教授。博士(教育学)。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。専門は教育心理学、行動遺伝学、進化教育学。双生児法によって遺伝と環境が人間に及ぼす影響の調査・研究を続けている。主な著書に『なぜヒトは学ぶのか』(講談社現代新書)、『日本人の9割が知らない遺伝の真実』(SBクリエイティブ)、『遺伝と環境の心理学』(培風館)、など。

萱野稔人

1970年生まれ。哲学者。津田塾大学教授。パリ第十大学大学院哲学科博士課程修了。主な著書に『国家とは何か』(以文社)、『死刑 その哲学的考察』(ちくま新書)、『社会のしくみが手に取るようにわかる哲学入門』(小社刊行)など。

宮迫博之は「子ども食堂」や清掃活動、田村亮は介護へ? ボランティアを“禊”扱いする違和感

 反社会的勢力への闇営業で謹慎処分となったお笑い芸人たちが、活動を再開した。一方、未だ芸能界復帰のめどが立っていない宮迫博之は、連日、ボランティア活動に励んでいるようだ。

 宮迫は、岡山県や神奈川県で振り込め詐欺の啓発チラシを配るなどしている。お笑い芸人ジャーナリストのインタビューマン山下によると、今月19日に山下が宮迫と電話をした際、宮迫は子どもたちに無料、または安価で食事を提供する「子ども食堂」にボランティアで参加し始めたと語っていたという。さらに詳細は不明だが、宮迫は「毎日一時間の清掃活動をして、反省の日々」を過ごしているそうだ。ただしそれら以外の時間は自宅にこもっているという。

 また、闇営業問題で謹慎処分となった吉本興業の芸人もボランティアを申し出ていたようだ。2012年に母親の生活保護不正受給が発覚し謝罪したことがきっかけで、老人ホームや介護施設、児童養護施設などをボランティアで回りトークなどをしている次長課長・河本準一は、謹慎処分となった吉本の芸人たちから「何でも良いのでボランティアをさせてください」と頼まれていたことを、自身のTwitterで明かしている。

 闇営業問題で真っ先にボランティアをすると宣言したワタナベエンターテインメント所属のザブングルは、7月7日から約1カ月間、熊本県にある介護施設で介護サポートなどをしたようだ。

 田村亮に至っては、都内にある介護付き老人ホームで介護の勉強をしていると、7月30日発売の「女性自身」(光文社)が報じている。

 今回の闇営業問題だけでなく、前出の河本準一然り、不祥事を起こした際に“禊”としてボランティア活動を始める芸能人は珍しくない。2009年に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕された酒井法子も、「介護の勉強をする」と宣言しボランティアに参加していた。

 

EXIT兼近「ボランティアは禊のためのものじゃない」
 タレントが自発的にしていることなのかもしれないが、所属事務も不祥事を起こしたタレントにボランティアを勧め、メディアもそれを好意的に扱う。しかし、不祥事の“禊”のような形でボランティア活動や介護の仕事を始めることへの違和感もある。ボランティア活動が反省の証のように扱われることは、まるでその活動自体が一種の“罰”のように見えてしまうからだ。現場で働く人や介護職を専門とする人々への誤解も生みかねない。

 そのような違和感を表明する、吉本興業の芸人もいる。

 今月17日、お笑いコンビEXITは「EXIT早朝Fes.2019~オールナイトはもう古りぃ。朝からションテンガルアーで心も渋谷もキレイにしちゃってチャRadio体操ぶっかまし!YURIKAGOからHAKABAまで集まっちゃいまSHOW TIME!~」と題したイベントを東京・ヨシモト∞ホールで開催した。

 イベントは朝の8時からスタートし、ネタの披露やトークなどが行われたが、開演の1時間前には、自由参加でEXITと共にごみ拾いをする企画が設けられていた。EXITは昨年も、同様の企画を実施していた。

 兼近はボランティアでごみ拾いをすることについて、以下のように語っていた。

<子供もめちゃめちゃ来てくれてうれしかったです。大きくなったときに自発的にゴミを拾ってくれるんじゃないかな>
<「ボランティアは禊のためのものじゃない」ということは伝えたい>

 きっかけは何であれ、「ボランティアに参加することは良いこと」との意見もある。人手が足りない現場などでは、理由など関係なく、参加者が増えるだけで助かることもあるだろう。

 しかし少なくとも、ボランティアは誰かの罪滅ぼしをするための道具ではない。不祥事を起こした芸能人がボランティアに参加し、それをマスコミが積極的に美談として取り上げることは、やはり違うのではないだろうか。

菜々緒、パラオの大自然の中でシャワー浴びる姿でファンを魅了「水をもまとう美しさ」

 女優でモデルの菜々緒が21日、自身のインスタグラムを更新した。

 菜々緒といえば先日、「#palau」とハッシュタグを添え、パラオに訪れていることを報告した。ともにアップされた2枚の写真には、タオルを頭に背高く巻いた菜々緒がうつっている。この投稿に対してファンからは「何しても綺麗やなぁー♪」「なんだか、だんだん近寄りがたくなる妖艶な美しさ——。」など、菜々緒の美しさを称賛するコメントが多数集まっている。

 そんな菜々緒がこの日の投稿で「Nature shower」とコメントを添え、大自然の中シャワーを浴びるセクシーな動画を公開した。

 先日から訪れているパラオで撮影した動画のようだ。ビキニ姿で、頭からシャワーを浴びる姿にファンは虜のようで「水をもまとう美しさ」「はぁ~美しいです」「この夏見た水着姿で一番の美しさ」「綺麗としか、言葉が出て来ないです」などの、菜々緒の美しさを称賛する声が殺到している。

 息をのむほど美しい菜々緒のシャワー動画にたくさんのファンが魅了されたようだった。

King&Prince・岸優太、『ZIP!』で「正直ウザイ」と“匿名メンバー”から苦情受けたワケ

 朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)にて、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向け、King&Princeがさまざまなスポーツに挑戦するコーナー「MEDAL RUSH」が放送。8月19~23日は、岸優太が「飛び込み」に挑戦した。

 初日の冒頭、1人で登場するのは約2カ月ぶりということで、「来ました~! 『MEDAL RUSH』岸の回です!」とハイテンションな岸。そんな中、スタッフから「ちょっとタレコミがありまして……」と、不穏な発言が。なんでも、“神奈川県出身・T橋K人”から「最近、岸が鍛えた体を見せたがる。正直ウザイ」という苦情が寄せられたとのこと。この時、“T橋K人”の目線入り写真が出ていたのだが、どう見てもメンバーの高橋海人であった。

 すると岸は、「そんな、別にたいしたことないっすけどね?」と謙遜しつつ、おもむろにメンバーカラーの紫色のジャージを脱ぎ始め、綺麗に割れたシックスパックを披露。すかさずスタッフから「そういうところじゃないですか!?」とツッコまれていたが、岸は自慢の肉体美を披露できてご満悦の表情。ちなみに、その後のナレーションは「岸」ではなく「きんにくん」「紫きんにくん」と呼ばれていたのだった。

 そんなオープニングを終え、岸はまず全日本選手権優勝の実績を持つ、千歩純一選手の飛び込みを見学。その迫力に「できるんですか? 初めてですよ、僕」と戸惑う岸だったが、実は入水時の衝撃は1トンもあり、五輪選手ですらケガをしてしまうほど、危険を伴うスポーツだという。スタッフからは「万が一に備えてレスキューを用意した」という情報が伝えられたが、そこに現れたのは「めちゃめちゃワガママBody」のAD。あまりの頼りなさに、岸は「いやいや……」と言いつつ、思わず頭を抱えてしまう。

 とはいえ、以前同番組のロケで「トランポリン」に挑戦し、筋の良さを褒められている岸は、同じく体幹を使う飛び込みに自信がある様子。基礎づくりとして、超高速で行う“V字腹筋”や、足の指先を曲げた状態で歩くなど、常人離れした動きの練習を経て、いよいよ1mの高さのジャンプ台から飛び込むことに。

 しかし、1度目の挑戦で尻を強打してしまい、「やばい、俺なんでこんなビビるんだろう……」と顔を真っ青にし、入水できなくなってしまう岸。その後、なんとか恐怖心に打ち勝ち、課題となっていた“足からの入水”と“頭からの入水”をクリア。すると「だんだん水と友だちになれたかな?」と笑顔が戻り、少しずつ自信を取り戻していた。

 “水しぶきをあげないで飛び込む”という課題も見事クリアすると、岸自ら「3mチャレンジいっていいですか?」と申し出る。ナレーションで「スタッフは思った。そのやる気、もっと早く出してほしかった」とツッコミが入っていたものの、3mの飛び込み台からも綺麗に入水を決めることができ、最後には「すごい強くなれた気がします!」と清々しい表情を見せたのだった。

 岸の奮闘に対して、ファンからは「めげずにチャレンジしていく姿、本当にかっこよかった!」「岸くんのチャレンジ精神に心打たれた! 感動しかない!」といった称賛や、「確実に“岸優太の筋肉ロス”に陥るわ……」「また岸くんの筋肉メインの仕事をよろしくお願いします!」との声が続出。ファンにとっては、岸の挑戦を見守るとともに、鍛えられた肉体を思う存分堪能できる“ご褒美回”でもあったようだ。
(華山いの)