まるでカオナシみたいな音楽モンスターの自伝! 孤独な心が名曲を生み出した『ロケットマン』

 人気ロックスター、エルトン・ジョンの半生をドラマ化したミュージカル映画『ロケットマン』(原題『Rocketman』)の公開が、日本では8月23日(金)から始まる。この映画は君の映画だ。親の愛を感じることができずに育った少年は、生まれついての音楽の才能を生かすことで自分の居場所を探すことになる。誰かに愛されたい、みんなに振り向いてほしい。そんな想いで曲を書き、ひとりぼっちになるのが嫌で、ステージ上で歌い続けた。この映画は君の映画だ。

 希代のメロディメーカー、エルトン・ジョンを演じたのは、英国人ならではの、伝統へのこだわりとシニカルさを感じさせたアクション映画『キングスマン』(15)で人気を得たタロン・エガートン。歌唱シーンも吹替えなしで演じて見せている。プロデューサーは『キック・アス』(10)や『キングスマン』のマシュー・ヴォーン。『キングスマン:ゴールデン・サークル』(17)にゲスト出演したエルトン・ジョン自身が製作総指揮。大ヒット作『ボヘミアン・ラプソディ』(18)を途中降板したブライアン・シンガー監督の後始末を見事にやり遂げたデクスター・フレッチャーが監督、という座組みとなっている。

 道化師のようなステージ衣装を身に纏ったエルトン・ジョン(タロン・エガートン)が、禁酒会に参加するところから本編は始まる。禁酒会に現われたエルトンは、アルコールだけでなく、ドラッグ、セックス、過食……あらゆるものに依存していることをカミングアウトする。何かに依存しなくては、怖くてステージには上がれない。そんな身も心もボロボロのエルトンが、自身の過去を振り返ることで、物語は進んでいく。

 エルトンがロックミュージシャンとしてブレイクした最大の原動力は、両親から愛された記憶がないという負の要因だった。母親のシーラ(ブライス・ダラス・ハワード)は子育てに無関心、軍人だった父親のスタンリー(スティーヴン・マッキントッシュ)は厳格な性格で、幼いエルトンが「ハグして」と頼んでも「男のくせに、そんな甘ったれたことを口にするな」と叱った。唯一の救いは、祖母アイヴィ(ジェマ・ジョーンズ)がエルトンの音楽的才能に気づいたことだった。エルトンは一度聴いたメロディーを正確にピアノで再現できたことから、祖母は孫息子がロンドンにある王立音楽院に進めるよう後押しする。どうやらエルトンは、おばあちゃんっ子だったらしい。

 音楽の世界で生きていくことを決心したエルトンは、レジナルド・ドワイトという本名を捨て、憧れていたビートルズのジョン・レノンにちなんで、エルトン・ジョンと名乗るようになる。才能豊かな作詞家バーニー・トーピン(ジェイミー・ベル)との幸運な邂逅があり、「ユアソング 僕の歌は君の歌」「クロコダイル・ロック」「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」などのヒット曲を次々と飛ばすことになる。

 両親から愛された記憶のないエルトンは、心の孤独さを穴埋めするかのように曲を書き、歌い続けた。ルックスに自信がないことから、ステージ衣装や演出はどんどん派手になっていく。大観衆が集まり、ライブが盛り上がれば盛り上がるほど、ステージ上にいるエルトンは自分が分からなくなってしまう。自分が愛されているのは才能があるからなのかお金を稼ぐからなのか、自分は同性愛者なのかそうではないのか。常にステージ上で喝采を浴びながら、暗い宇宙空間にひとりぼっちで漂う「ロケットマン」のような孤独さを感じ続けていた。

 本作の中で描かれるエルトンは、宮崎駿監督の人気アニメ『千と千尋の神隠し』(01)に登場する“カオナシ”によく似ている。エルトンと同じように、カオナシもどこにも自分の居場所がなく、指先から砂金の粒を出してみせることで周囲の関心を惹こうとした。でも、自分が本当に欲しいものは、容易には手に入らない。カオナシもエルトンも、そのことを知って破滅衝動に駆られることになる。欲望に身を任せてモンスター化したカオナシとエルトンは、誰の手にも負えなくなってしまう。

 中身が空っぽなカオナシは、そのままのカオナシを受け入れてくれる千尋や銭婆に出逢うことで救われる。カオナシが自分の居場所を見つけることで、『千と千尋の神隠し』は物語的に大団円を迎えた。エルトンも素顔の彼を理解し、見守り続ける親友がいることに気づき、さらには新しい恋人との出逢いが待っていた。カオナシもエルトンも自分のアイデンティティーを持てずに苦しみ続けるも、自分を必要としてくれる人、受け止めてくれる人と出逢いが、そのまま彼らのアイデンティティーとなっていく。カオナシもエルトンも、親から愛されなかったという自分で自分に掛けてしまった呪いからようやく解き放たれることになる。

 音楽の世界で大成功を収めるエルトンだが、父親からは結局一度もハグされることはなかった。禁酒会がリハビリに役立ったのかどうかも分からない。それでも彼はロック史に残る名曲の数々を残し、古い慣習に縛られることなく、愛のある新しい生活を手に入れる。親から愛された記憶のない人へ、孤独さを友として生きてきた人へ、そして自分にはアイデンティティーと呼べるものがないことに悩んでいる人へ。この映画は君の映画だ。

(文=長野辰次)

 

『ロケットマン』

製作総指揮/エルトン・ジョン 監督/デクスター・フレッチャー 脚本/リー・ホール

出演/タロン・エガートン、ジェイミー・ベル、リチャード・マッデン、ジェマ・ジョーンズ、ブライス・ダラス・ハワード、ステファン・グラハム、テイト・ドノヴァン、チャーリー・ロウ

配給/東和ピクチャーズ 8月23日(金)より全国公開

https://rocketman.jp/

(c)2018 Paramount Pictures.All rights reserved.

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ジャニーズSixTONESのヤンチャで可愛かった少年時代を振り返る!!

8月8日に東京ドームで開かれた『ジャニーズJr.8・8祭~東京ドームから始まる~』、SixTONESとSnow Manの2グループ同時デビューという大発表がなされ、ファンは歓喜の渦に飲み込まれています。

 もちろん現場で全てを目撃していたアツコちゃん。長いお付き合いである彼らとの思い出秘話を蔵出ししちゃいます!

―――

皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 「今年の暑さ、ハンパな~い」と言い合うのが常の令和初の酷暑の夏。そんな中、もっとアツアツにさせてくれたのがこのビッグニュースよね。 東京ドームで8月8日に行われた『ジャニーズJr.8・8祭~東京ドームから始まる~』で発表されたSixTONESとSnow Manの2グループ同時デビューというミラクルな発表。

 まぁね、誰もがある程度は予想していたことで、行く道すがらいつメンたちと「ジャニーズJr.の東京ドームでの単独ライブは約19年ぶりでしょ?  これはもうデビュー発表しかないわよね」、「それしかないでしょ。やっぱりSnow Manのデビューが先かしら?」、「いやいや、SixTONESの勢いも捨てがたいわ」なんて勝手な推理を展開していたんだけど、まさかジャニーズ初となる2グループ同時のデビューになるとは、ははぁ恐れ入りました。

 CDデビューは2020年になるんだけど、長年ず~っとず~っと応援してきたファンの皆さんにとっては、オリンピックより盛り上がりそうなビッグイベントになるかもしれないわね。熱気に満ちた満員御礼の5万5000人で埋め尽くされた会場。発表直後はドームが揺れるほどの拍手と大歓声が上がり、感極まって涙ぐむ人たちもいて。隣にいた「Kis-My-Ft2が大好きで大好きで三度の"酒"より大好き」と豪語するキスマイ命の編集者・Tちゃんは「何かキスマイのデビュー発表を思い出すわ。あの2011年2月12日の国立代々木競技場を!  気持ち分かる~」とか言って鼻をすすり出すし、あっちもこっちも大騒ぎで。

 他にもライブには約330人の新鋭ジャニーズJr.が登場したんだけど、気の早いスポーツ紙の記者は「みんなキラキラしてるし、その次のデビューは誰かな?  今から青田買いしとかないと間に合わないよな。ねーねー、あれは誰?  こっちの子は?」と質問攻めで忙しいったらありゃしない。もう少しデビュー発表の幸せな余韻に浸らせて欲しかったわ。

 ファンの皆さんはよ~くご存知だろうけど、一応SixTONESとSnow Manについて軽くご紹介しておくわね。SixTONESは高地優吾くん、京本大我くん、田中樹くん、松村北斗くん、ジェシーくん、森本慎太郎くんの個性派6人グループ。Snow Manは深澤辰哉くん、佐久間大介くん、渡辺翔太くん、宮舘涼太くん、岩本照くん、阿部亮平くん、向井康二くん、目黒蓮くん、ラウールくんのアクロバティックな9人グループ。

 滝沢秀明社長の猛プッシュもあって、最近ドラマやバラエティー等など、みんなやたらとテレビに出ているから、まだ顔と名前が完全一致しなくても「何とな〜く知ってる」んじゃないかしら?  「そんな、やっとKing&Princeを覚えたところなのにぃ」と嘆くお姉様方、ゆっくり付いてきてくださいね。CDデビューまでにはまだ時間がありますから。今週はまずSixTONESからご紹介させていただきますね。

SixTONESが超やんちゃだった頃
 アツが初めて彼らを取材したのは2012年のドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)でのこと。深夜ドラマだったのに好評を博してその後、映画『劇場版  私立バカレア高校』も公開されるほど人気に。まだみんな10代で怖いもんなしだったから現場でも元気いっぱいやんちゃでね。

 ロケ地となった神奈川の校舎は廃校で、夜になると真っ暗になっちゃうんだけど、その暗い校舎の中を6人で繋がって歩いて行っては何かにぶつかって「痛っ、ぎゃー。誰かの手がぁ。足がつった」とか叫びまくっては監督から「静かにしろ、子供じゃないんだから」なんて叱られて。でも十分にお子ちゃまだったから、毎日がお祭り騒ぎで楽しくてね。

 ドラマはおバカな高校生たちが繰り広げる悲喜こもごもありの学園コメディーだったんだけど、まさに学校みたいな感じで、日々ハードな撮影にチャレンジしていたわ。ちなみにこの作品には対立する高校のコワモテ生徒役でSnow Manのひかるくん、さっくん、阿部くん、渡辺くん、ふっか、宮舘くんの6人も出演していて、とんでもなく難度の高い死闘バトルシーンを見せてくれていたの。当時からキレッキレの動きで走るわ飛ぶわ回るわで、共演していた高木雄也くんは「俺にはできねー」と感心しつつ、よく後輩たちに奢っていたっけ。先生役の宮田俊哉くんも「ムリムリ、俺なんてセリフだけで精一杯だもん」って、宮っちらしい自虐ネタで笑わせていて、現場のムードを柔らかくしてくれてたの。

 『バカレア〜』を終えてから単独コンサートをしたり、各々がドラマ出演をしたり、舞台に挑戦したりと、自分たちの手で活躍の場を広げ頑張ってきたSixTONES。ちょっとした苦労人だからか、しっかりと地に足つけて生きているから、最近は浮ついたところがあんまりないのが嬉しいような寂しいような.......。当時のやんちゃっぷりをたっぷり見てきた身としては「あーあ、大人になっちゃって」と感慨深いわぁ。

6人それぞれ8年の成長
 2012年の『バカレア』から、デビュー予定の来年でちょうど8年。みんな本当に、カワイイ少年から大人の男に成長したわよね。

 髙地くんに関しては『スクール革命!』(日本テレビ系)の初回収録から立ち合っていたけど、ガチガチに緊張していてね。今じゃそんな姿、想像もつかないでしょ?  ジェシーと気があってとっても仲がよくて、いつもコソコソ2人で悪巧み!?  をしていて。でも高地くんの声が大きいから結果「秘密の話が筒抜け」になるのが定番。

 ジェシーは「とにかく歌が好き!」で撮影合間もリスペクトする堂本剛くんの歌を歌ったり。タッパもあって見た通りの男前だから事務所の推しも凄くて、一時期ちょっと「もしや天狗になった?」と噂されていた時もあったけど、持ち直した辺りはさすがね。高地くんはじめ周りの人たちのおかげで更正して!?  ホッとしたもん。よかったよかった!

 北斗くんは静岡生まれ。初めは単身上京してきたんだけど、ジャニーズ事務所に入ってから「話し合いの結果、家族もみんな静岡から来てくれた」そうで、最初は「お父さんが仕事を辞めてまで東京に来てくれたんだ。今、職探ししてるんだよ〜(笑)。俺のために家族が長年暮らしてきた土地を離れてまで応援するって言ってくれて。だから何が何でも成功しなくちゃいけないんだ」って、ロケの合間の雑談で言っていたのが印象深いわ。可愛い顔をしてるけど負けず嫌いで、でも性格は愛らしいから先輩たちにも可愛がられていて。たとえメンバー内で揉め事があっても「必ずとことん話し合って解決する」そうなの。男気あるでしょ?

  さて後の3人にはちょっとした共通点が。というのも大我くんのパパは知っての通り京本政樹さんで、よくメンバーから「お金持ち大我」とからかわれていて。初めはそれがイヤだったみたいだけど「でも京本政樹の息子というのは事実だから」と受け入れて、自分であれこれジョークにして返していたり。「本当に歌が好きなんだ。特にファルセットはちょっと自慢」と言っていて音楽性もパパ譲りかも。ちなみにママもびっくりするぐらいの美人さんよ。端正な顔立ち、スレンダー体型だけど、芯はしっかりしてる大我くん。本人が言うよりはかなり話しやすくてフレンドリーな男子ね。

 お次はこちら。業界人は「あんなに小さかった慎太郎が、こんな筋肉隆々なマッチョマンになるなんて」と口にするのはよくある話。かつてジャニーズに所属していた森本龍太郎くんの弟で、当時は何かあると兄弟喧嘩をしていたなぁ。電車で帰る時、ご実家までは都内から少し時間がかかるから練習で疲れ切った2人は電車の中で寝てしまって、降りる時に慌てて弟を起こそうとしたんだけど起きなくて「殴って起こした」とか。いきなり殴られた慎太郎くんも痛さにびっくりして「殴り返した」と涙目で訴えたり。2人とも格闘技を習っていたし、小さくても力はそこそこあるから兄弟喧嘩も力が入っちゃって、いつも周りの人が止めに入ったりで大変だったのよね。

 慎太郎くんは入所当初から注目を浴びていたから何かと勘違いしちゃう時もあったんだけど、そんな時はお兄ちゃんがガツンと「コラ。お前の態度、生意気なんだよ」と言って叱ってたし。今じゃ本当に笑い話だけど、どんな時も真っ直ぐな生き方をする慎ちゃんは、見ていて気持ちがいいのよ。決して弱音を吐かない男。

 そしてそして樹くんも、お兄ちゃんはかつて所属していた田中聖くん。「樹が可愛くて可愛くて」が合言葉だった聖くんがある時、KATーTUNのコンサート中、まだ小さかった樹をステージにあげて。ファンのみんなは大喜びだったんだけど、なぜか樹は不満顔で、見ているこっちはそれがまた可愛くてね。聖はステージ上で樹の顔を触ったり、何度も「弟だよ、樹をヨロシクね。可愛いだろ?」と連呼していて。後でスネてた樹に理由を聞いたら「嬉しかったけど、急だったし恥ずかしかったから」って言ってたっけ。

 慎太郎も樹も、なかなか言葉には出来なかったけど「兄貴を尊敬してる」ことに違いなく、何を言われようが、人にどう思われようが「兄貴の分も、いや、兄貴に負けないよう精一杯やるしかない」を信条に頑張ってきたのよね。紆余曲折あっての彼らだからこそ『SixTONES』という今までとはまたひと味もふた味も違う進化したグループに成長したんじゃないかしら?  

 いろいろあった長い長いジャニーズJr.時代だったけど、そのどれもが血となり肉となり身について。そんな彼らを腐らずに、陰ながらそっと応援し続けたファンのみんなにこそ、拍手を送りたいと思います。コンサートのタイトルじゃないけれど『東京ドームから始まる』彼らの新たな躍進は今また始まったばかり。まずは2019年〜2020年にかけて14カ所のホール、5カ所のアリーナを巡る全国ツアーを開催するSixTONES。個性派揃いで魅せて聴かせて、歌もダンスも演技も喋りも出来ちゃう6人の男子たち。Snow Manとは切磋琢磨しあってもっともっと高みを目指すんだろうな。だって彼らのデビューを決めたのはジャニー喜多川さんだったんだし、まさに「最後の最高の贈り物」が彼らなわけだしね。

 タッキー社長も全身全霊でプロデュースしているし、その上で彼ららしく自分たちの力で得た翼で羽ばたいて行って欲しいと願うばかり。ジェシーは「行き止まりだった道がようやく歩けるようになったという感じ」と会見で言ってたけど、気持ちや思いはその言葉に集約されているのかもしれないわね。やっと息がつけるのかも。さぁ、ここからよ。で、出来るなら今さら変わらないとは思うけど、デビューするからってヘンに優等生っぽくならなくていいからね。小さくまとまることなく、優雅に自由に飛んで行っちゃってよ。いつだってYOUたちのことは、ジャニーさんが見守ってくれてるんだから!

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”元アウトローのカリスマ”瓜田純士が大ヒットアニメ『天気の子』をメッタ斬り!

“キング・オブ・アウトロー”こと瓜田純士(39)が森羅万象を批評する不定期連載。今回は、新海誠監督の最新作『天気の子』の鑑賞を依頼し、率直な感想を語ってもらった。同監督の前作『君の名は。』を酷評した瓜田だが、果たして今回はどうなるのか……?

『天気の子』が大ヒット中だ。公開から8月11日までの時点で、観客動員584万人、興行収入78億円を突破した。公式サイトなどによると、そのあらすじは以下の通り。

〈高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。彼のこれからを示唆するように、連日降り続ける雨。そんな中、帆高は一人の少女(陽菜)に出会う。彼女には、祈ることで空を晴れにできる能力があった――〉

 音楽は前作同様、RADWIMPSが担当。小栗旬、本田翼、平泉成、梶裕貴、倍賞千恵子ら豪華声優陣が脇を固める。

 ちなみに数年前、新海監督の前作『君の名は。』に対し、「0点」という厳しい採点をした瓜田だが(記事参照)、その後、評価が変わったという。

「こないだテレビで『君の名は。』を見直したら、案外よかった。RADWIMPSの音楽や、あの絵に慣れたせいもあるけど、ストーリーも凝っていて面白いと感じた。それだけに、この新作には大いに期待している」と言って、新海ファンの愛妻と共に映画館に入って行った。

 さてさて、鑑賞後の心の天気は、晴れなのか、曇りなのか、雨なのか――。劇場の外で待ち伏せて、直撃インタビューを行った。

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――いかがでしたか?

瓜田純士(以下、純士) いやぁ、ひどい!

瓜田麗子(以下、麗子) えええっ!? 最高やったのに……。

純士 まず、この手のストーリーをやるのに新宿を舞台にしちゃダメだと思いました。帆高がチャカ(拳銃)を拾うシーンが出てきたけど、「新宿でチャカ」となると、きっとそれが原因となって、何かものすごくディープな事件に巻き込まれるんだろうなと期待してしまった。

 ところが、チャカにまつわるストーリーが出てこない。監督としたら、チャカを使えばスリリングな映画になると思ったんだろうけど、なんの伏線にもなっていないからガッカリしました。だったら新宿に触るな、と言いたい。新宿はもっと毒々しい世界なのに、街の使い方を間違えてんじゃねーよと。

 そもそもいくら16歳とはいえ、拳銃の不法所持、発砲、公務執行妨害までついて、保護観察処分はないでしょう。本来なら、特別少年院送致になるはずで……。

麗子 うるさいわ! そんな細かいことはどーでもええねん! あのピストルのおかげで緊張感と後半へのつながりができて、めっちゃよかったやん。それにウチもちっちゃい頃、公園でよぉ物を拾ったで。だから、拾った物を宝物にするあの純粋な気持ちがわかんねん。それを、いざというときのためにお守りにしとってんやろな。ホンマは届けやなアカンけどな。

純士 アカンのはこの映画だよ。ヒロインの陽菜にしたって、天気をいじれる能力があるというから、もっと太古の何かの魂が乗り移ったり、新宿のチャカのバイオレンス展開と絡んだりしつつ、壮絶な死とか罰当たりとかタイムトラベルでもあるのと思いきや、たいしたことは起きていない。

 総じて言うと、なんにもない。スッカラカンなんですよ。なのに、終始意味ありげな音楽をかけっぱなしで、帆高が勝手に事態を大きくしているだけ。別に警察から逃げなくてもいいわけだし、「助けるために撃った」と言えばいいだけのことなのに。きっと「彼女が好きで、彼女を守るために逃げる男」ってのが新海監督の中で、ものすごく伝えたい絵だったんでしょうね。だからまったく何も起きていないのに、大声でわめいて冷や汗をかいて、かったるい音楽をかけて、涙をちょちょぎらせながら走り回っている。走っている場合じゃねーだろ! とっとと家に帰れっつーの!

麗子 ひどい……(泣きそうな顔に)。

純士 ごめん、ごめん(と妻に謝る)。でも、これが本音だから。編プロの男が「月刊ムー」のライターっていう設定はいいにしても、それが物語に効果的に絡んでいない。「今こういう都市伝説を検証しているんだが、俺はおっさんだから向いていない。ちょうどおまえぐらいの年齢の子を探していた。ちょっと潜入取材に行ってこい」ってことで帆高が事件に巻き込まれ、その最中に謎の少女と出会い、発砲したチャカの硝煙がきっかけで古代の天気にまつわる壮大なスケールの話に発展して……とかならいいけど、そういう感じでもなかったじゃん。

 で、ここで走らなきゃいいのにって場面で、ことごとく走り出すでしょ、あの帆高ってバカは。チャカだってとっとと捨てればいいものを、なぜか後生大事に抱えたまんま逃げている。陽菜の能力にしたって、なぜ備わっているのかの説明が足りないし。

麗子 説明、あったで。

純士 あったけど、足りない。腑に落ちないんだよ。天気をいじったことのひずみで、街一個を吹き飛ばしちゃうとかの大事に至るならわかるけど、そこまでのことは起きていない。好き勝手に能力を使って、勝手に少女が消えて行く。そして意外と簡単に再会できちゃうから、前作のような切なさもない。そのくせ、泣かせの音楽だけはしつこくしつこくかかっている。いつドラマチックなことが始まるの? と待っているうちに2時間が終わっちゃった。本当に新海って子は……。

麗子 ラブホのシーンとか、めっちゃほほえましかったし、キュンキュン来たやん。

純士 せいぜいあそこがハイライトでしょう。でもそれにしたって、新海監督が憧れていたであろう思春期の子どものちっぽけな冒険みたいなもんを、とんでもない大ごとをやらかしているように見せているだけ。監督の人生経験が浅いから、あんな陳腐な物語になっちゃったんでしょう。

 帆高を追うリーゼントの刑事の走り方もまたキモいんですよ。で、帆高が逃げている最中に、なぜか女上司がタイミングよくバイクで現れる。ルパン三世の峰不二子がやるなら、ああいうご都合主義も許せるんですよ。でも、あの絵のタッチでやられると興醒め。ああいうルパンみたいなスリリングな展開を一切遊んでないオタクが手がけるとこうなっちゃうのか、という悪例だと思いました。

麗子 モンキーパンチ(ルパン三世の作者)も、そんなに遊んでいないと思うで。

純士 でも、モンキーパンチにはセンスがあるじゃん。

麗子 それは贔屓目やわ。

純士 いや、新海監督にはセンスがないの! 警察モノとか事件モノに手を出すのは、向いていない。あと、コミカルな描写も不向きかな。てるてる坊主のシーン。あれで笑わそうとしているんだとしたら、センスがないですね。

 新海監督は男女の青くさいイチャイチャ描写のセンスはあるんだから、「今、私の胸元見てたでしょ?」「い……いや、見てません(照)」みたいなのを2時間たっぷりやってりゃいいんですよ。RADWIMPSも気の毒だよ。こんな監督に気に入られてさ。

麗子 こんな最高な映画を純粋に楽しめへん純士のほうがよっぽど気の毒やわ! どんだけ文句を言うたら気が済むねん!

純士 まだまだ文句は言い足りないね。ストーリーの進め方も気に入らない。もっと登場人物の会話や絵で物語を説明してほしかったのに、モノローグと音楽でグイグイ進めちゃっていたから、それはちょっと違うんじゃないかと。

 あと、天気を操るという大きなテーマを扱うんであれば、それなりの解説がないと。そんなでかいテーマに触っておきながら、納得いく解説がない。解説不足を、音楽や喜怒哀楽の表情でごまかしている印象を受けました。

 女や子どもはだませても、本とかが好きな大人の男は、この手の作品が苦手だと思うわ。思春期丸出し男の「全部俺のせいで」という思い込みで、勝手にトラブルを大きくしやがって。新海監督は、自己投影しているのかわかんないけど、ああいう主人公が好きなんだろうな。その感覚が俺には理解できないわ。

麗子 そこがええねんやん! どこにでもおる普通の子が、純粋な気持ちで頑張っているところに胸を打たれるねん!

純士 誰だって頑張っているよ。俺だって。

――奥様はこの作品をどのように評価していますか? 

麗子 大満足です。ホンマに素晴らしい作品やと思います。哀愁と、まっすぐさと、キレイな心と、キレイな絵。しかも音楽もええところで入ってくるから、ええ意味で「もうホンマに新海って子は(ハート)」と思って(笑)。

純士 単なるファンだろ。

麗子 うん。やっぱウチ、新海監督とRADWIMPSの大ファンやわ! 今回、『君の名は。』の瀧と三葉が出てきたシーンもあったやろ? あれ、深海ファンのウチからしたら、めっちゃうれしかったわ~!

純士 悪いけど、そんな嫁の感性を俺は全否定するわ。本当に吐き気がする。

麗子 坊主憎けりゃ袈裟まで憎いで、純士は新海監督が嫌いやから、なんでもかんでも気に食わんとイチャモンつけてるだけなんちゃう?

純士 いや、違う。前作を見直して、新海監督の才能も見直したんだって。これを活字で読んだら面白いだろうな、と思ったんだよ。だからこそ、今回は残念だった。期待していた分、余計に腹が立ってきちゃって。

 何度も言うけど、全体的に何も起きていないんですよ。始まってもいなければ終わってもいないままエンドロールになっちゃった。猪木とアリの試合と一緒ですよ。演出は派手だし、本人たちは決死の戦いのつもりだけど、実は何も起きていないっていう。

麗子 純士はお小言が多すぎる。小姑みたいで鬱陶しいわ。ウチは『君の名は。』のときもそうやったけど、終始涙が止まらへんかったわ。今回はネギを切っているシーンでも涙が出てきたもん。ネギやから泣いたんちゃうで。あの思いやり言うんかな。男女の距離が少しずつ縮まっていく感じにホロッと来たんや。

純士 なんで帆高が陽菜をそんなに好きになったのかもよくわからないけどなぁ。マックでハンバーガーをもらった程度のことで、「陽菜! 陽菜!」って、あそこまでなるかね?

麗子 それが思春期の恋やねん。些細なことから惹かれ合うもんやろ?

純士 あんなに思い込みが激しかったら病気だよ。もっとルパンのように、オシャレにできないもんかね。

麗子 普通の男の子やもん。そんなん期待したらアカンわ。

純士 宮崎駿の作品だって、普通の人が登場するけど、もっと壮大な物語があるじゃん?

麗子 駿に近ない?

純士 近くないよ。

――新宿が主な舞台だったことに対し、奥様はどのように感じましたか?

麗子 ウチは新宿在住やから、めっちゃうれしかった! 街の再現度がすごかったですね。あ、ここ行ったことある! あ、ここも知ってる! って感じで、物語に一層入り込みやすかったです。

純士 バイトがなかなか見つからず、行くあてもなく新宿をさまよう。そして人の冷たさに打ちひしがれながら、野良猫に餌をやる。その展開が古いっつーの。そもそも家出してないで早く帰れよ。なぜ帰らないのかの説明もないし。

麗子 思春期の男の子はいろいろあんねん。音楽もアカンかった?

純士 ただただ耳障り。音楽って、ここぞの場面に取っておかないとダメだと思うんだけど、この映画では「曲を流すのは今じゃねーから!」のオンパレード。あんなにしつこく流されると、耳と心が疲れちゃう。

麗子 そんなん言わんといて。RADWIMPSも最高やったけど、あの女性ボーカル(三浦透子)の歌は、あいみょんの100倍よかったやん。

純士 あんな場面で使われたら、あの歌手もかわいそうだよ。

麗子 純士の心ない言葉の数々を、純粋な新海監督がもし読んだらと思ったら胸が痛い……。かわいそうやわ……。

純士 ぜひ読んで傷ついてほしい。そして、次回に生かしてほしい。

――今のところ辛辣な意見しか言っていない純士さんですが、強いてよかった点を挙げるなら?

純士 街の細かい風景描写は評価できるけど、そんなのはソフトでなんとでもなるし。あの独特の人物の絵にはだいぶ慣れたけど、それでも表情が乏しい気がしました。家出中の横顔も、疲労困憊しているようには見えないし。

麗子 それ、よかったところちゃうやん!

純士 よかったところを探すのに、ここまで苦労する映画もなかなかないんだよ。

麗子 純士はひねくれすぎやねん。ウチも泣いたけど、隣のおばちゃんも、前の席の子どもやおっちゃんも、号泣しとったで。今回は純士も感動してくれていると思っとったら、全然違うかってんな。

純士 誤解なきよう言っておくけど、俺は決してあまのじゃくでコキ下しているわけじゃないからね。純粋に思っていることを言っているだけ。

麗子 悲しいわ。もっと価値観一緒になって、一緒に泣きたかったのに……。

純士 一つ確認するけど、ちゃんとストーリーを理解した上で泣いた?

麗子 当たり前や! ストーリーも絵も音楽もキレイやから感動したんや。

純士 絵と音楽にだまされているんじゃない?

麗子 ちゃうわ! ストーリーもいろんな角度から、こう来て、こう来て、こう来たやん(と言って方々から矢が飛んでくるような仕草)。

純士 こう来ても何も、ほとんど何も始まっていないんだけどな……。

――今のところベタ褒めの奥様ですが、不満点はありましたか?

麗子 最後のほうの展開があまりにも現実離れしているところと、猫はカロリーメイトを食べへんやろ? ってところと、都会のマックにあんな親切な店員はおらへんわってところだけが引っかかった。ウチ、上京して間もない頃、よぉ疲れ果てて新宿のマックで寝てもうたんやけど、いつもゴッツい警備員が問答無用で起こしにきたからな(笑)。以上3つのリアリティの欠如で、3点だけ減点やな。

純士 結局、「こんな青春っていいな」っていう監督の幻想を描いているだけなんだよな。俺がスポンサーだったら、監督にカネを渡して、「もっと歌舞伎町で遊んでこい!」と言いますね。

麗子 新海監督は女の人に対してキレイな夢を見てくれてんねん。そやから、作品もキレイやねん。

純士 フォーエバー・チェリーボーイかよ……。

――まあ、それこそが新海監督の持ち味という声もありますけどね。

純士 結局のところこれは、凡人のための映画なんでしょう。例えばですが、あるサラリーマンが財布を落とした。それを誰かが拾って警察に届けたとしましょう。凡人はそれを見て「いい人だ」と言って泣くんです。

麗子 ウチのこと、ディスってんのか?

純士 そうじゃないけど、俺みたいなタイプの人間は、そんなことでは感動しないんだよ。落ちた財布からハミ出た免許証の写真を見て、シャーロック・ホームズみたいな奴が、「むむっ、この顔には見覚えが!」と言って、警察には届けずに尾行を開始する。そういう物語に面白みを感じるんですよ。

麗子 そんな奴、おるか!

純士 何事も、ひねったり凝ったりオシャレだったりするほうが面白い。だから俺は、タカキューの服よりもイタリアのファッションのほうが好きなんだよ。

麗子 ウチもタカキューは嫌やで。フォーエバー21は好きやけど。

純士 もしこの映画が中国で売れたら、やっぱりなと思う。中国では売れても、イタリアやフランスでは売れないはず。

麗子 全世界で売れるわ!

純士 とにかく今回の作品は俺には無理だわ。こんなに熱を持って話しているのが嫌になってきたわ。

麗子 嫌よ嫌よも好きのうちや!

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 瓜田純士は正直者だが、お天気屋なところがあるのも事実。あれだけボロクソにけなした『君の名は。』を、のちに「面白い」と評した前例もあるため、新海監督の次回作が出る頃に再び『天気の子』の感想を聞いてみるのも一興かもしれない。
(取材・文=岡林敬太/撮影=おひよ)

『天気の子』瓜田夫婦の採点(100点満点)
純士  0点
麗子  97点

※瓜田純士のYouTube好評配信中!(瓜田純士プロファイリング) https://www.youtube.com/channel/UCv27YAy0FZ-4wwisy5zPmeg

※「“キング・オブ・アウトロー”瓜田純士、かく語りき」の記事一覧 https://www.cyzo.com/cat8/outlaw_charisma/

滝沢秀明の巻き返しでSnowManに光明? ジャニーズ事務所内の権力抗争が新局面へ

 さる7月20日に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『調べるJ』が好評のようだ。 

 SixTONES、SnowMan、Travis Japan、HiHi Jets、美 少年と、ジャニーズJr.の5グループが出演し、視聴者からはレギュラー化を望む声もあがっているが、ジャニーズ事務所の創設者であるジャニー喜多川さんの死後、タッキーこと滝沢秀明がプロデュースするジャニーズJr.にテレビ局からのオファーが相次ぎ、ジャニーズ事務所内の勢力図に変化が見え始めているという。 

 「ジャニー喜多川さんの死後、各局の編成マンがタッキーに接触。ジャニーズJr.の番組企画のプレゼンをして、”先物買い”を進めています」(番組制作会社プロデューサー)

 滝沢といえば、昨年末に芸能界を電撃引退した後、今年1月15日に設立されたジャニーズ事務所の子会社『ジャニーズアイランド』の代表取締役社長に就任したが、その主な業務は、ジャニーズJr.のプロデュースやイベントの企画立案、新人発掘。とりわけジャニーズJr.の売り出しに熱心で、自らテレビ局に足を運んでは、マネジャー兼プロデュース業に専念している。 

「なかでも、大成功を収めた『滝沢歌舞伎ZERO』のメインキャストに抜擢したSnowManを熱心に売り込んでいましたが、これまで、なかなか番組が決まりませんでした」(前同)

 各テレビ局には、ジャニーズの人気アイドルをキープするために“ジャニ担”と呼ばれるジャニーズ事務所専属の編成マンや番組プロデューサーが存在する。彼らは、高視聴率を獲得すべく、ジャニーズのなかでも人気アイドルを起用したがるが、それには本体のジャニーズ事務所を仕切っている藤島ジュリー景子副社長の意向を優先しなければならず、滝沢が押すジャニーズJr.の仕事はなかなか決まらなかった。

「業を煮やしたタッキーが、事務所の幹部を集めて『痛みを伴わない改革はありえない』と熱弁を奮い、今後は現在活躍中のジャニーズタレントも競合相手になると言明しましたが、幹部連中もテレビ局の”ジャニ担”も聞き流していました」(前同) 

 ところが、ジャニーさんが7月9日にくも膜下出血で他界した直後の11日、公正取引委員会が、独禁法違反につながる恐れのある行為が認められたとしてジャニーズ事務所を注意したことで、業界の流れが変わりつつあるという。

「ジャニーズ側は圧力を否定していますが、今後もジャニーズは公取委からマークされ続けるでしょう。今回、取りざたされたのは、SMAPの元メンバーのテレビ出演をめぐる圧力疑惑で、これを機に元メンバーを起用する番組も出てきそうですが、正直、各局にまだためらいがあるのも事実。その点、タッキーが推すジャニタレは、SMAPの圧力問題とは無関係で、しかもタッキーはジャニーさんから“後継者“のお墨付きを得ている。次世代アイドル戦略を模索する意味でも、彼がプッシュするジャニーズJr.のほうが将来性もあります」(前同)

 かくしてテレビ局各局は、滝沢に接触して番組企画をプレゼンしているといい、その中でも、前述の『調べるJ』を放送したテレ朝は、ジャニーズJr.のレギュラー番組を確約したという情報もある。

 他方、ジュリー景子副社長だが、ジャニーさんの死後、マスコミに対して滝沢と“一枚岩“であることを強調。噂されている確執を否定した手前、テレビ局が滝沢と接触しても静観するしかないという。

 女帝・メリー喜多川から全権委任された一人娘のジュリー景子副社長の独裁が続くかと思われたが、ジャニーさんの死によって、改革を謳う滝沢へと流れが変わりそうな今日このごろ。ジャニーズ事務所が、前時代的な体質から脱却することを期待したい。

滝沢秀明の巻き返しでSnowManに光明? ジャニーズ事務所内の権力抗争が新局面へ

 さる7月20日に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『調べるJ』が好評のようだ。 

 SixTONES、SnowMan、Travis Japan、HiHi Jets、美 少年と、ジャニーズJr.の5グループが出演し、視聴者からはレギュラー化を望む声もあがっているが、ジャニーズ事務所の創設者であるジャニー喜多川さんの死後、タッキーこと滝沢秀明がプロデュースするジャニーズJr.にテレビ局からのオファーが相次ぎ、ジャニーズ事務所内の勢力図に変化が見え始めているという。 

 「ジャニー喜多川さんの死後、各局の編成マンがタッキーに接触。ジャニーズJr.の番組企画のプレゼンをして、”先物買い”を進めています」(番組制作会社プロデューサー)

 滝沢といえば、昨年末に芸能界を電撃引退した後、今年1月15日に設立されたジャニーズ事務所の子会社『ジャニーズアイランド』の代表取締役社長に就任したが、その主な業務は、ジャニーズJr.のプロデュースやイベントの企画立案、新人発掘。とりわけジャニーズJr.の売り出しに熱心で、自らテレビ局に足を運んでは、マネジャー兼プロデュース業に専念している。 

「なかでも、大成功を収めた『滝沢歌舞伎ZERO』のメインキャストに抜擢したSnowManを熱心に売り込んでいましたが、これまで、なかなか番組が決まりませんでした」(前同)

 各テレビ局には、ジャニーズの人気アイドルをキープするために“ジャニ担”と呼ばれるジャニーズ事務所専属の編成マンや番組プロデューサーが存在する。彼らは、高視聴率を獲得すべく、ジャニーズのなかでも人気アイドルを起用したがるが、それには本体のジャニーズ事務所を仕切っている藤島ジュリー景子副社長の意向を優先しなければならず、滝沢が押すジャニーズJr.の仕事はなかなか決まらなかった。

「業を煮やしたタッキーが、事務所の幹部を集めて『痛みを伴わない改革はありえない』と熱弁を奮い、今後は現在活躍中のジャニーズタレントも競合相手になると言明しましたが、幹部連中もテレビ局の”ジャニ担”も聞き流していました」(前同) 

 ところが、ジャニーさんが7月9日にくも膜下出血で他界した直後の11日、公正取引委員会が、独禁法違反につながる恐れのある行為が認められたとしてジャニーズ事務所を注意したことで、業界の流れが変わりつつあるという。

「ジャニーズ側は圧力を否定していますが、今後もジャニーズは公取委からマークされ続けるでしょう。今回、取りざたされたのは、SMAPの元メンバーのテレビ出演をめぐる圧力疑惑で、これを機に元メンバーを起用する番組も出てきそうですが、正直、各局にまだためらいがあるのも事実。その点、タッキーが推すジャニタレは、SMAPの圧力問題とは無関係で、しかもタッキーはジャニーさんから“後継者“のお墨付きを得ている。次世代アイドル戦略を模索する意味でも、彼がプッシュするジャニーズJr.のほうが将来性もあります」(前同)

 かくしてテレビ局各局は、滝沢に接触して番組企画をプレゼンしているといい、その中でも、前述の『調べるJ』を放送したテレ朝は、ジャニーズJr.のレギュラー番組を確約したという情報もある。

 他方、ジュリー景子副社長だが、ジャニーさんの死後、マスコミに対して滝沢と“一枚岩“であることを強調。噂されている確執を否定した手前、テレビ局が滝沢と接触しても静観するしかないという。

 女帝・メリー喜多川から全権委任された一人娘のジュリー景子副社長の独裁が続くかと思われたが、ジャニーさんの死によって、改革を謳う滝沢へと流れが変わりそうな今日このごろ。ジャニーズ事務所が、前時代的な体質から脱却することを期待したい。

ジャニーズ事務所、初期タレントが告発したジャニー喜多川氏の性的虐待スキャンダル

――芸能界を牛耳る巨大アイドル帝国・ジャニーズ事務所。ジャニー喜多川元社長率いた帝国からは数々のスターが誕生した。郷ひろみ、近藤真彦、田原俊彦、少年隊、光GENJI、SMAP、そして嵐――。しかし、この帝国の内政が語られることは決してない。鉄のベールに包まれた帝国の光と闇を、数々のジャニーズ非公式本から探っていく。

ジャニー喜多川の変態性を生々しく描写した問題作『Smapへ』

 ジャニーズ暴露本の歴史の中で、ジャニー喜多川の変態性をもっとも生々しく描写し、ジャニーズ事務所の異常なタレント育成環境を詳細に綴っているのが、この『Smapへ~そして、すべてのジャニーズタレントへ~』(鹿砦社、2005年)である。著者の木山将吾氏は、「元・光GENJI」とされている。そんなメンバーいたっけ? と思われるのも無理はない。彼は、ジャニー喜多川の寵愛を受けて光GENJI入りが決まり、ポスター撮りまで済ませていたものの、”ある出来事”をきっかけにデビュー直前にメンバーから外された、幻のメンバーなのである。

 当時、木山氏はジャニー氏一番のお気に入りで、取材陣の前でも膝の上に座らされ、食事もジャニー氏の手で口に運んでもらっていたという。そして、夜はジャニー氏の欲望の捌け口として濃密過ぎる時間を過ごしていたというのだ。彼は、そんな生活を余儀なくされた15~17歳の2年間を振り返り、「ジャニー喜多川の愛人だった」「性の奴隷だった」と表現している。しかし、木山氏の告白は、「愛人」「奴隷」という言葉が生易しく聞こえてしまうほどの、まさに地獄以上の体験に満ちているのだ。

 木山氏が二回目に合宿所を訪ねると、ジャニー氏は木山氏を後ろから抱きしめ、硬くなった股間を”まるで発情した犬のように”太ももに擦り付けてきたという。そして、そのまま擦りつけ続け、なんと服を着たままズボンの中で果ててしまったというのだ。

元フォーリーブス・北公次が綴る決死の“告発”『光GENJIへ』

 元フォーリーブスのリーダー、北公次(故人)による、『光GENJIへ―元フォーリーブス北公次の禁断の半生記』(データハウス)。同著の中で北氏は、ジャニー喜多川氏との出会いから、彼との“夫婦同然”だったという毎日、そして毎夜のように繰り返されたホモセクハラ行為(※)のすべてを明かしていた。

 とにかく、その描写はBL小説も真っ青の過激さで、いま読んでも驚かされるばかり。16歳のときに、初めてジャニー氏に下半身を弄ばれたときの描写がこうだ。

〈ジャニーさんも裸になり、おれのからだに密着してくる。両手でジャニーさんのからだを突き放そうとするが……

「泡風呂の儀式」「頬にキス」15歳が明かすホモセクハラと性的虐待『SMAPへ』

 「僕はジャニー喜多川の愛人だった…」という帯のキャッチが衝撃的な『SMAPへ』。このキャッチから想像する内容のはるか上を行く、ジャニーズ事務所社長・ジャニー喜多川氏によるホモセクハラ(※)という性的虐待行為の数々が、どの暴露本よりもページを割いて赤裸々に生々しく綴られており、そのおぞましさに戦慄を覚えること必至の一冊となっている。

 同著出版の前年の04年2月、99年に一大キャンペーンでジャニー氏のホモセクハラ(※)や児童虐待を告発した「週刊文春」(文藝春秋)をジャニーズ事務所とジャニー氏が提訴して始まった裁判に決着がついていた。形式上は、名誉毀損が認められておりジャニーズ側が勝ったことになるが、裁判の勝敗以上に、ジャニー氏のホモセクハラが、裁判所によって事実と認定されたという現実は重大である。

 だが、ニュース、ワイドショーはこの裁判の結果を完全スルー。結局、ジャニー氏は表立った批判を受けることもなく、何の社会的な制裁も受けないまま、絶大な権力と影響力を保ち続けて1年がたとうとしていた。そんな中で出版されたのが、この『Smapへ』だった。木山氏は、同著の「序章」にこう綴っている。

 決して名誉を抱えたままでは死なせない。あなたに2年間、おもちゃにされた人間だからこそ、今、僕が真実を語る。

※今日では差別意識を助長する表現ですが、「逆セクハラ」同様、「セクハラ」が男性から女性への“行為”と限定されていた当時の社会的状況を伝えるため、時事用語と捉え、1999年の「週刊文春」(文藝春秋)報道から引用しています。

「性」行為をしなければJr.で終わる『ジャニーズのすべて 少年愛の館』

 少年隊の植草克秀らと同時期にジャニーズ入りし、Jr.のリーダー格として活動した、平本淳也氏が1996年に上梓した『ジャニーズのすべて 少年愛の館』(鹿砦社)。平本氏が、これまでに紹介してきた、フォーリーブスの北公次氏、ジャニーズの中谷良氏、ソロデビューした豊川誕氏ら、10代にしてジャニー氏の毒牙にかけられ、人生を狂わされた者たちと大きく違うところは、ジャニー氏に”最後の一線”を、とうとう許すことがなかったということだ。

 もちろん、ジャニー氏からの誘いは、あったという。著書の中の第二章「苦悩――デビューへの代償」内、「ホモとの遭遇」と見出しがつけられた一編で、事細かにその悪魔の行為がつづられている。合宿所ではジャニー氏が一緒に風呂に入り、体をすみずみまで洗ってくれる上に、パンツまではかせてくれるのが当たり前、という奇妙さに平本氏は気が付いてくる。

 夜中になると、並んで寝ているJr.のところにジャニー氏は滑り込み、その場所からは、「ごそごそ……」「ハァ~…」という謎の声が聞こえてくる。

お気に入りの13歳を誘って犯す「ユーも仲間にならないかい」『さらば!!光GENJIへ』

 大ベストセラーとなり、全10タイトルを数えることとなった『光GENJIへ』シリーズ。その中の1冊『さらば!!光GENJIへ』では、フォーリーブスの次にジャニーズでデビューしたグループ、ジューク・ボックスの元メンバー・小谷純氏とやなせかおる氏も、当時のジャニー氏より受けたホモセクハラ(※)経験について、その詳細を語っている。

 フォーリーブスのショーを見に行った小谷氏は、そこでスカウトされ、バックバンドと一緒に、ジャニー氏運転のマイクロバスに乗り、合宿所についていってしまう。家族には、「友達の家に泊まるよ」と嘘をつき、合宿所に泊まることになったというが、なんとその日から、ジャニー氏は連日のように小谷氏の肉体を弄ぶようになったという。

 初日こそ未遂に終わったというが、翌日も泊まることになると、

すると、その夜にもやはり、あの行為があったわけだ。ジャニーさんが僕の物を口に含んでいるのがわかったわけ〉

 当時、13〜14歳、〈なぜこの人はこんな事をしているのか。それさえもわからない純粋な少年だったんだ〉という小谷少年は、あまりの驚きに恥ずかしさよりも疑問で頭がいっぱいになったという。

ジャニーズ合宿所のウワサと闇――昼は食事を与えられ、夜は精を吸われる『SMAPへ』

 元・光GENJIの木山将吾氏が2005年に出版した『Smapへ~そして、すべてのジャニーズタレントへ~』(鹿砦社)。少年をいきなりスター軍団の中に放り込んで夢心地にし、デビューをほのめかして心を溶かし、若い肉体にしのびよるジャニー氏の手口を明かした本書。

 木山氏の背後から抱きつき、硬くなった下半身を木山氏にこすりつけながらズボンの中にイキ果てるという、盛りのついた犬のような行為に木山氏はショックを受けたものの、その直後に、木山氏は雑誌の取材を受けることとなり、いきなりの雑誌デビューを果たす。自分がシンデレラ・ボーイとなった実感が、ジャニー氏への疑問を薄めていくのだった。

 だが、そんな木山氏の様子をいいことに、ジャニー氏はさらに大胆な行為に出てきたという。

 合宿所で過ごす3回目の夜となった日、大部屋で1人で寝ていた木山氏のもとに、全身から香水のニオイをぷんぷんさせたジャニー氏がやってきて、足のマッサージをはじめたのだという。

 <もうこのことにはマッサージに慣らされてしまい、ジャニーさんに触られることに対する抵抗がなくなっていた>

 だが、当然、それだけで済むはずはなかった。ジャニー氏の手は、木山氏の股間に伸び、巧みな愛撫に勃起したことを確かめると、スウェットのズボンをゆっくり引き下げてきたという。そして、若く元気な木山氏のペニスを前に、ジャニー氏は「はぁ、はぁ、はぁ」と犬のように鼻を鳴らしたかと思うと、

 <次の瞬間、僕のペニスは生暖かいものに包まれた。同時に激しい快感の波が僕を襲った>

少年を毒牙にかけた――ジャニー喜多川の過去「ジャニーズの逆襲」

 初代ジャニーズのメンバーの1人であった、中谷良氏は、89年に上梓した告白本『ジャニーズの逆襲』(データハウス)。同著の中では、中谷氏が初めてジャニー氏からの性的なアプローチを受けたときのことが克明に記されている。驚くべきことに、それはなんとまだ中谷氏が11歳のときだったという。

 4人は、学校が終わるとジャニー氏の自宅に遊びに行くようになっていたが、ある日、中谷少年が1人で遊びに行くと、2人でじゃれ合いながら、「気持ちいいはずだよ、こうすると」と、手を上下に動かして中谷少年を射精へと導いたという。 ジャニーズは、代々木公園に集まる30人ほどの少年たちに野球のコーチをしていたジャニー氏が、この野球チームにいた4人の幼なじみを誘って映画『ウエストサイドストーリー』を見に行ったことがきっかけで結成されたグループだった。その野球チーム「ジャニーズ球団」時代から、ジャニー氏は彼らを欲望の手にかけていたというのだ。

「ジャニーさんは、僕の体を触るだけ」――“昼の仕事”と“夜の行為”

デビュー直前にグループを離れることとなった、光GENJIの幻のメンバー・木山将吾氏(ジャニーズ時代は本名の山崎正人を名乗っていた)が05年に上梓した『Smapへ~そして、すべてのジャニーズタレントへ~』(鹿砦社)。その中で、自身が2年間にわたって受けつづけた「ホモセクハラ・性的虐待」の内容とともに、ジャニー喜多川氏の仕事ぶりについても明かしている。

実はジャニーさんが芸能の仕事をしているところを見たことがない。ダンスのレッスン場に行っても、ダンスの指導に口を出すなど一切なく、ただ、レッスンを見つめているだけ。僕はいつも視線を感じていた。

 さらに、ジャニーさんが音楽を聴いているのを見たことがない。合宿所にはジャニーさんのためのCDデッキもプレイヤーも何もない。一日中、テレビを見ているか、大量にあるゲームをやっているか、ゲームをしながら少年たちを見ながら、僕の体を触っているかしかなかった。

“ジャニーズ”であるための「恐怖の儀式」――“僕”すら拒絶したホルモン注射

 多くのジャニーズタレントは、二十歳を過ぎても中性的な魅力を失わない。その理由として、いつしか「ジャニーズ事務所のタレントは女性ホルモンを注射されているから」というウワサが囁かれるようになっていた。

 このトンデモなウワサの真相が、木山氏の著書『Smapへ~そして、すべてのジャニーズタレントへ~』(鹿砦社)で明かされていた。光GENJIとしてのデビューが迫る中、木山氏の耳に「怖い話」が入ってきたという。

「ジャニーさんが注射打ってくるんだよね」

 聞くと、デビューするには、ある注射を打たなければならないという。すでにこのときには僕以外の全員がジャニーさんにそれをされていたのだ。

「あれって何の注射?」

「ホルモン剤とかって本当?」

「なんでホルモン剤なんか打つんだよ」

同性愛への誘い――「ジャニーさんに誘われたときは、驚いた」16歳の“僕”が「スター抜てき」と引き換えたもの

 97年に上梓した『ひとりぼっちの旅立ち―元ジャニーズ・アイドル 豊川誕半生記』(鹿砦社)。豊川誕のケースを紹介しよう。豊川は、推定3歳のときに孤児となり、兵庫県姫路市の公園で保護されて児童養護施設で育った。高校を中退し、里親の家から家出して大阪のゲイバーや喫茶店でアルバイトをしているときにスカウトされ、上京。ジャニーズ入りし、1975年3月、16歳のときに「汚れなき悪戯」でレコードデビューを果たした。「豊川誕」という名前は、「豊川稲荷に捨てられていた」というギミックとともにメリー喜多川がつけたものだった。孤児であることを、堂々と売りにしていたのである。

 豊川は、上京初日から、ジャニー氏と当時のタレントたちが寝泊まりする「合宿所」に招かれ、自室が与えられた。だが、最初の1週間は「自室のベッドを使うことがなかった」という。彼のベッドで毎晩、自由にされ続けたのだ。自分のやっていることが何であるのかはわかっていたつもりだ。だてにゲイバーで働いていたわけじゃない。

ジャニーズ事務所、初期タレントが告発したジャニー喜多川氏の性的虐待スキャンダル

――芸能界を牛耳る巨大アイドル帝国・ジャニーズ事務所。ジャニー喜多川元社長率いた帝国からは数々のスターが誕生した。郷ひろみ、近藤真彦、田原俊彦、少年隊、光GENJI、SMAP、そして嵐――。しかし、この帝国の内政が語られることは決してない。鉄のベールに包まれた帝国の光と闇を、数々のジャニーズ非公式本から探っていく。

ジャニー喜多川の変態性を生々しく描写した問題作『Smapへ』

 ジャニーズ暴露本の歴史の中で、ジャニー喜多川の変態性をもっとも生々しく描写し、ジャニーズ事務所の異常なタレント育成環境を詳細に綴っているのが、この『Smapへ~そして、すべてのジャニーズタレントへ~』(鹿砦社、2005年)である。著者の木山将吾氏は、「元・光GENJI」とされている。そんなメンバーいたっけ? と思われるのも無理はない。彼は、ジャニー喜多川の寵愛を受けて光GENJI入りが決まり、ポスター撮りまで済ませていたものの、”ある出来事”をきっかけにデビュー直前にメンバーから外された、幻のメンバーなのである。

 当時、木山氏はジャニー氏一番のお気に入りで、取材陣の前でも膝の上に座らされ、食事もジャニー氏の手で口に運んでもらっていたという。そして、夜はジャニー氏の欲望の捌け口として濃密過ぎる時間を過ごしていたというのだ。彼は、そんな生活を余儀なくされた15~17歳の2年間を振り返り、「ジャニー喜多川の愛人だった」「性の奴隷だった」と表現している。しかし、木山氏の告白は、「愛人」「奴隷」という言葉が生易しく聞こえてしまうほどの、まさに地獄以上の体験に満ちているのだ。

 木山氏が二回目に合宿所を訪ねると、ジャニー氏は木山氏を後ろから抱きしめ、硬くなった股間を”まるで発情した犬のように”太ももに擦り付けてきたという。そして、そのまま擦りつけ続け、なんと服を着たままズボンの中で果ててしまったというのだ。

元フォーリーブス・北公次が綴る決死の“告発”『光GENJIへ』

 元フォーリーブスのリーダー、北公次(故人)による、『光GENJIへ―元フォーリーブス北公次の禁断の半生記』(データハウス)。同著の中で北氏は、ジャニー喜多川氏との出会いから、彼との“夫婦同然”だったという毎日、そして毎夜のように繰り返されたホモセクハラ行為(※)のすべてを明かしていた。

 とにかく、その描写はBL小説も真っ青の過激さで、いま読んでも驚かされるばかり。16歳のときに、初めてジャニー氏に下半身を弄ばれたときの描写がこうだ。

〈ジャニーさんも裸になり、おれのからだに密着してくる。両手でジャニーさんのからだを突き放そうとするが……

「泡風呂の儀式」「頬にキス」15歳が明かすホモセクハラと性的虐待『SMAPへ』

 「僕はジャニー喜多川の愛人だった…」という帯のキャッチが衝撃的な『SMAPへ』。このキャッチから想像する内容のはるか上を行く、ジャニーズ事務所社長・ジャニー喜多川氏によるホモセクハラ(※)という性的虐待行為の数々が、どの暴露本よりもページを割いて赤裸々に生々しく綴られており、そのおぞましさに戦慄を覚えること必至の一冊となっている。

 同著出版の前年の04年2月、99年に一大キャンペーンでジャニー氏のホモセクハラ(※)や児童虐待を告発した「週刊文春」(文藝春秋)をジャニーズ事務所とジャニー氏が提訴して始まった裁判に決着がついていた。形式上は、名誉毀損が認められておりジャニーズ側が勝ったことになるが、裁判の勝敗以上に、ジャニー氏のホモセクハラが、裁判所によって事実と認定されたという現実は重大である。

 だが、ニュース、ワイドショーはこの裁判の結果を完全スルー。結局、ジャニー氏は表立った批判を受けることもなく、何の社会的な制裁も受けないまま、絶大な権力と影響力を保ち続けて1年がたとうとしていた。そんな中で出版されたのが、この『Smapへ』だった。木山氏は、同著の「序章」にこう綴っている。

 決して名誉を抱えたままでは死なせない。あなたに2年間、おもちゃにされた人間だからこそ、今、僕が真実を語る。

※今日では差別意識を助長する表現ですが、「逆セクハラ」同様、「セクハラ」が男性から女性への“行為”と限定されていた当時の社会的状況を伝えるため、時事用語と捉え、1999年の「週刊文春」(文藝春秋)報道から引用しています。

「性」行為をしなければJr.で終わる『ジャニーズのすべて 少年愛の館』

 少年隊の植草克秀らと同時期にジャニーズ入りし、Jr.のリーダー格として活動した、平本淳也氏が1996年に上梓した『ジャニーズのすべて 少年愛の館』(鹿砦社)。平本氏が、これまでに紹介してきた、フォーリーブスの北公次氏、ジャニーズの中谷良氏、ソロデビューした豊川誕氏ら、10代にしてジャニー氏の毒牙にかけられ、人生を狂わされた者たちと大きく違うところは、ジャニー氏に”最後の一線”を、とうとう許すことがなかったということだ。

 もちろん、ジャニー氏からの誘いは、あったという。著書の中の第二章「苦悩――デビューへの代償」内、「ホモとの遭遇」と見出しがつけられた一編で、事細かにその悪魔の行為がつづられている。合宿所ではジャニー氏が一緒に風呂に入り、体をすみずみまで洗ってくれる上に、パンツまではかせてくれるのが当たり前、という奇妙さに平本氏は気が付いてくる。

 夜中になると、並んで寝ているJr.のところにジャニー氏は滑り込み、その場所からは、「ごそごそ……」「ハァ~…」という謎の声が聞こえてくる。

お気に入りの13歳を誘って犯す「ユーも仲間にならないかい」『さらば!!光GENJIへ』

 大ベストセラーとなり、全10タイトルを数えることとなった『光GENJIへ』シリーズ。その中の1冊『さらば!!光GENJIへ』では、フォーリーブスの次にジャニーズでデビューしたグループ、ジューク・ボックスの元メンバー・小谷純氏とやなせかおる氏も、当時のジャニー氏より受けたホモセクハラ(※)経験について、その詳細を語っている。

 フォーリーブスのショーを見に行った小谷氏は、そこでスカウトされ、バックバンドと一緒に、ジャニー氏運転のマイクロバスに乗り、合宿所についていってしまう。家族には、「友達の家に泊まるよ」と嘘をつき、合宿所に泊まることになったというが、なんとその日から、ジャニー氏は連日のように小谷氏の肉体を弄ぶようになったという。

 初日こそ未遂に終わったというが、翌日も泊まることになると、

すると、その夜にもやはり、あの行為があったわけだ。ジャニーさんが僕の物を口に含んでいるのがわかったわけ〉

 当時、13〜14歳、〈なぜこの人はこんな事をしているのか。それさえもわからない純粋な少年だったんだ〉という小谷少年は、あまりの驚きに恥ずかしさよりも疑問で頭がいっぱいになったという。

ジャニーズ合宿所のウワサと闇――昼は食事を与えられ、夜は精を吸われる『SMAPへ』

 元・光GENJIの木山将吾氏が2005年に出版した『Smapへ~そして、すべてのジャニーズタレントへ~』(鹿砦社)。少年をいきなりスター軍団の中に放り込んで夢心地にし、デビューをほのめかして心を溶かし、若い肉体にしのびよるジャニー氏の手口を明かした本書。

 木山氏の背後から抱きつき、硬くなった下半身を木山氏にこすりつけながらズボンの中にイキ果てるという、盛りのついた犬のような行為に木山氏はショックを受けたものの、その直後に、木山氏は雑誌の取材を受けることとなり、いきなりの雑誌デビューを果たす。自分がシンデレラ・ボーイとなった実感が、ジャニー氏への疑問を薄めていくのだった。

 だが、そんな木山氏の様子をいいことに、ジャニー氏はさらに大胆な行為に出てきたという。

 合宿所で過ごす3回目の夜となった日、大部屋で1人で寝ていた木山氏のもとに、全身から香水のニオイをぷんぷんさせたジャニー氏がやってきて、足のマッサージをはじめたのだという。

 <もうこのことにはマッサージに慣らされてしまい、ジャニーさんに触られることに対する抵抗がなくなっていた>

 だが、当然、それだけで済むはずはなかった。ジャニー氏の手は、木山氏の股間に伸び、巧みな愛撫に勃起したことを確かめると、スウェットのズボンをゆっくり引き下げてきたという。そして、若く元気な木山氏のペニスを前に、ジャニー氏は「はぁ、はぁ、はぁ」と犬のように鼻を鳴らしたかと思うと、

 <次の瞬間、僕のペニスは生暖かいものに包まれた。同時に激しい快感の波が僕を襲った>

少年を毒牙にかけた――ジャニー喜多川の過去「ジャニーズの逆襲」

 初代ジャニーズのメンバーの1人であった、中谷良氏は、89年に上梓した告白本『ジャニーズの逆襲』(データハウス)。同著の中では、中谷氏が初めてジャニー氏からの性的なアプローチを受けたときのことが克明に記されている。驚くべきことに、それはなんとまだ中谷氏が11歳のときだったという。

 4人は、学校が終わるとジャニー氏の自宅に遊びに行くようになっていたが、ある日、中谷少年が1人で遊びに行くと、2人でじゃれ合いながら、「気持ちいいはずだよ、こうすると」と、手を上下に動かして中谷少年を射精へと導いたという。 ジャニーズは、代々木公園に集まる30人ほどの少年たちに野球のコーチをしていたジャニー氏が、この野球チームにいた4人の幼なじみを誘って映画『ウエストサイドストーリー』を見に行ったことがきっかけで結成されたグループだった。その野球チーム「ジャニーズ球団」時代から、ジャニー氏は彼らを欲望の手にかけていたというのだ。

「ジャニーさんは、僕の体を触るだけ」――“昼の仕事”と“夜の行為”

デビュー直前にグループを離れることとなった、光GENJIの幻のメンバー・木山将吾氏(ジャニーズ時代は本名の山崎正人を名乗っていた)が05年に上梓した『Smapへ~そして、すべてのジャニーズタレントへ~』(鹿砦社)。その中で、自身が2年間にわたって受けつづけた「ホモセクハラ・性的虐待」の内容とともに、ジャニー喜多川氏の仕事ぶりについても明かしている。

実はジャニーさんが芸能の仕事をしているところを見たことがない。ダンスのレッスン場に行っても、ダンスの指導に口を出すなど一切なく、ただ、レッスンを見つめているだけ。僕はいつも視線を感じていた。

 さらに、ジャニーさんが音楽を聴いているのを見たことがない。合宿所にはジャニーさんのためのCDデッキもプレイヤーも何もない。一日中、テレビを見ているか、大量にあるゲームをやっているか、ゲームをしながら少年たちを見ながら、僕の体を触っているかしかなかった。

“ジャニーズ”であるための「恐怖の儀式」――“僕”すら拒絶したホルモン注射

 多くのジャニーズタレントは、二十歳を過ぎても中性的な魅力を失わない。その理由として、いつしか「ジャニーズ事務所のタレントは女性ホルモンを注射されているから」というウワサが囁かれるようになっていた。

 このトンデモなウワサの真相が、木山氏の著書『Smapへ~そして、すべてのジャニーズタレントへ~』(鹿砦社)で明かされていた。光GENJIとしてのデビューが迫る中、木山氏の耳に「怖い話」が入ってきたという。

「ジャニーさんが注射打ってくるんだよね」

 聞くと、デビューするには、ある注射を打たなければならないという。すでにこのときには僕以外の全員がジャニーさんにそれをされていたのだ。

「あれって何の注射?」

「ホルモン剤とかって本当?」

「なんでホルモン剤なんか打つんだよ」

同性愛への誘い――「ジャニーさんに誘われたときは、驚いた」16歳の“僕”が「スター抜てき」と引き換えたもの

 97年に上梓した『ひとりぼっちの旅立ち―元ジャニーズ・アイドル 豊川誕半生記』(鹿砦社)。豊川誕のケースを紹介しよう。豊川は、推定3歳のときに孤児となり、兵庫県姫路市の公園で保護されて児童養護施設で育った。高校を中退し、里親の家から家出して大阪のゲイバーや喫茶店でアルバイトをしているときにスカウトされ、上京。ジャニーズ入りし、1975年3月、16歳のときに「汚れなき悪戯」でレコードデビューを果たした。「豊川誕」という名前は、「豊川稲荷に捨てられていた」というギミックとともにメリー喜多川がつけたものだった。孤児であることを、堂々と売りにしていたのである。

 豊川は、上京初日から、ジャニー氏と当時のタレントたちが寝泊まりする「合宿所」に招かれ、自室が与えられた。だが、最初の1週間は「自室のベッドを使うことがなかった」という。彼のベッドで毎晩、自由にされ続けたのだ。自分のやっていることが何であるのかはわかっていたつもりだ。だてにゲイバーで働いていたわけじゃない。

浜崎あゆみ、“暴露本”連ドラ化決定か……「誰が見る?」「想像だけで無理」とドン引きの声

 “平成の歌姫”とも呼ばれた歌手・浜崎あゆみへの取材をもとに、ノンフィクション作家・小松成美が“事実に基づくフィクション小説”として8月1日に出版した、『M 愛すべき人がいて』(幻冬舎)。16日には、幻冬舎社長・見城徹氏がトークアプリ「755」にて、「『M―愛すべき人がいて―』の映像化のオファーがたくさん来ている。某テレビ局で連続ドラマ化が決定しそうだ」(原文ママ)と明かした。

「同書では、浜崎と現エイベックス株式会社会長・松浦勝人氏との出会い、交際、そして別れに至った過去が生々しく明かされており、世間に衝撃を与えました。それと同時に、ネット上には『暴露本みたい』『こんなことで話題を集めるなんて、あゆも落ちぶれたな……』と呆れた声も寄せられ、ワイドショーなどでも批判的な取り上げ方をされていた印象です」(芸能ライター)

 そんな中、今月7日発売の「週刊新潮」(新潮社)は、同書に“映像化”の計画があると報じていた。その流れから今回、見城氏が自ら「755」で“連ドラ化”の可能性を示唆したとみられ、また松浦氏もこの件に触れている。

「松浦氏は見城氏の発言を自身のTwitterで紹介したり、一般ユーザーからの『どちらのTV局ですか?』という質問に『まだ言えない』と返答しています。ドラマ化が現実味を帯びてきたことは、間違いなさそうですね」(同)

 しかし、ネット上には「暴露本だけでもガッカリしたのに、ドラマ化までするなんて!」「ドラマ化自体ドン引きなのに、連ドラって……。とにかく話題とお金が欲しいんだろうけど、こんなの誰が見るんだ?」「見てるこっちが恥ずかしくなりそう。想像するだけで無理」といった書き込みが続出。

「また、松浦氏はこのところインスタグラムで『死ぬかと思った病気の疑いをかけられ、この二週間生きた心地がしなかった』と報告しつつ、『よりによって同じ時期に浜崎あゆみの「M 愛すべき人がいて」の本が発売され想像以上の反響に驚き、どのワイドショーでも特集をしていて、あまり最近テレビに出ないようにしていた僕なのに思い切り顔出がされてしまった。街を歩き人に指を刺されるたびにあー俺あと10年くらいなのになぁと落ちていた』(原文ママ)などと語っていました」(同)

 結局、病気は「陰性」だったらしく、ネットユーザーも安心している一方、「ワイドショーで話題になったのなんて一瞬だったのに……」「なんか被害者ヅラした言い方してるけど、自分が出版の許可したんじゃないの?」「何この『本が出て迷惑』とでも言いたそうな感じ……さすがにあゆがかわいそう」との指摘も寄せられている。

 ドラマ化に関しては、「誰が“浜崎あゆみ役”をやるのか」に注目が集まっているが、一部では「どうせエイベックスの新人でしょ?」「内輪ノリで作るドラマの予感しかしない」という声や、浜崎のファンからは「誰があゆ役でも微妙だな……」「そんなことより新曲出してくれ」との書き込みも。『M 愛すべき人がいて』は今後、どのような展開を見せるのだろうか。

King&Prince・永瀬廉、「ダッル!」「何なんすか?」と「山下智久と共演」自慢の芸人に嫉妬

 King&Prince・永瀬廉がパーソナリティを務めるラジオ番組『King&Prince 永瀬廉のRadioGARDEN』(文化放送)。同番組は、毎週木曜日の『レコメン!』(同)内で、午後11時30分頃から約15分間の番組として構成されているが、西日本放送(RNC)では、永瀬のトークが長く収録される“30分版”として放送されている(※ほか、8つの地方局が1~5日遅れで30分版を放送)。8月15日には、30分版にて山下智久との初対面エピソードが語られた。

 30分版では、15分版には存在しない「思い出リクエストGARDEN」というコーナーがあり、King&Prince以外の楽曲リクエストにも応えている。そこに、「私が流してほしい曲はMr.Childrenさんの『HANABI』(2008年)です。この曲を知ったきっかけは、山下くん主演のドラマ『コード・ブルー』(フジテレビ系)でした。聞くと自然と元気になれて、明日も頑張ろうと思える私にとって大切な曲です」というメッセージが届いた。

 ドラマ主題歌としての印象が強いというリスナーに対し、永瀬は「家族でショッピングモールに行ってたんですけど、父親がすごい(『HANABI』を)好きで。ショッピングモール行きの車で『HANABI』しか流れてなかったですもん。もうそれの印象」と、家族との思い出の曲でもあるという。

 ゲストとして登場していた、『レコメン!』パーソナリティ・オテンキのりから、「山下くんと共演したことは?」と質問されると、永瀬は「山下くんとは、ないですね~ドラマ系では……」と返答。残念がる永瀬に対し、オテンキのりは山下とKAT-TUN・亀梨和也が共演していたドラマ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)で、ちゃっかり共演経験があるという。

 「山下くんと共演したことあるんだけど、彼イイよ! 彼はイイ! 彼イイ!」「亀梨くんもイイんだよ。2人とも良かった!」と自慢げに語るオテンキのりに対し、永瀬は「はぁ~……ダッル!」「お2人の何なんすか? ノリさんは?」と嫉妬しつつ、最終的には「うわ~、(共演経験が)あるんや、ノリさん……」と、羨ましそうにしていたのだった。

 一方で永瀬は、「でも僕、ジャニーズのオーディションが山下くんのソロコンサートで」と明かし、「MCのときに“ほっぺツンツン”してくれました、僕のこと。緊張してたんで」と告白。永瀬は以前から、憧れの先輩として山下の名前を挙げているが、「いや、まあ優しいっすよ、あの方! まあ優しい人です!」と称賛。何だかんだでオテンキのりと共鳴し、山下の魅力を存分に語る放送となっていた。

 最後に永瀬は、「いつか僕も(山下と)共演できるように頑張ります!」と宣言。放送後には、ファンから「廉くん、いつか山下くんと共演できるといいね!」「廉くんと山Pの共演楽しみにしてる! 願いが叶いますように!」「廉くんが山Pにすごく憧れてるのが伝わってきた。絶対共演してほしい!」との声が寄せられた。
(華山いの)

King&Prince・永瀬廉、「ダッル!」「何なんすか?」と「山下智久と共演」自慢の芸人に嫉妬

 King&Prince・永瀬廉がパーソナリティを務めるラジオ番組『King&Prince 永瀬廉のRadioGARDEN』(文化放送)。同番組は、毎週木曜日の『レコメン!』(同)内で、午後11時30分頃から約15分間の番組として構成されているが、西日本放送(RNC)では、永瀬のトークが長く収録される“30分版”として放送されている(※ほか、8つの地方局が1~5日遅れで30分版を放送)。8月15日には、30分版にて山下智久との初対面エピソードが語られた。

 30分版では、15分版には存在しない「思い出リクエストGARDEN」というコーナーがあり、King&Prince以外の楽曲リクエストにも応えている。そこに、「私が流してほしい曲はMr.Childrenさんの『HANABI』(2008年)です。この曲を知ったきっかけは、山下くん主演のドラマ『コード・ブルー』(フジテレビ系)でした。聞くと自然と元気になれて、明日も頑張ろうと思える私にとって大切な曲です」というメッセージが届いた。

 ドラマ主題歌としての印象が強いというリスナーに対し、永瀬は「家族でショッピングモールに行ってたんですけど、父親がすごい(『HANABI』を)好きで。ショッピングモール行きの車で『HANABI』しか流れてなかったですもん。もうそれの印象」と、家族との思い出の曲でもあるという。

 ゲストとして登場していた、『レコメン!』パーソナリティ・オテンキのりから、「山下くんと共演したことは?」と質問されると、永瀬は「山下くんとは、ないですね~ドラマ系では……」と返答。残念がる永瀬に対し、オテンキのりは山下とKAT-TUN・亀梨和也が共演していたドラマ『ボク、運命の人です。』(日本テレビ系)で、ちゃっかり共演経験があるという。

 「山下くんと共演したことあるんだけど、彼イイよ! 彼はイイ! 彼イイ!」「亀梨くんもイイんだよ。2人とも良かった!」と自慢げに語るオテンキのりに対し、永瀬は「はぁ~……ダッル!」「お2人の何なんすか? ノリさんは?」と嫉妬しつつ、最終的には「うわ~、(共演経験が)あるんや、ノリさん……」と、羨ましそうにしていたのだった。

 一方で永瀬は、「でも僕、ジャニーズのオーディションが山下くんのソロコンサートで」と明かし、「MCのときに“ほっぺツンツン”してくれました、僕のこと。緊張してたんで」と告白。永瀬は以前から、憧れの先輩として山下の名前を挙げているが、「いや、まあ優しいっすよ、あの方! まあ優しい人です!」と称賛。何だかんだでオテンキのりと共鳴し、山下の魅力を存分に語る放送となっていた。

 最後に永瀬は、「いつか僕も(山下と)共演できるように頑張ります!」と宣言。放送後には、ファンから「廉くん、いつか山下くんと共演できるといいね!」「廉くんと山Pの共演楽しみにしてる! 願いが叶いますように!」「廉くんが山Pにすごく憧れてるのが伝わってきた。絶対共演してほしい!」との声が寄せられた。
(華山いの)