20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋”を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!
【煩悩004-10】片付けても散らかってしまう押入れ(Kさん・37歳)
引き続き、中野区に住むKさん(37歳)の「押入れ」を片付けます。前回は、左側のクローゼットを。今回は、「カビの温床」となった右側の赤枠部分の押入れを改善します。モノで密集した「息苦しい押入れ」を、再起動させます!
[Before]ホコリと湿気で、澱んだ部屋に……

モノを減らすタイミングを見失ったまま、「とりあえず保管」すると「大切なモノ」が埋もれます。捨てるよりも、保管するほうが収納の技術も必要だし家賃もかかります。モノだけじゃなく、目に見えない「負のループ」まで増えるのが問題の本質です。まずは、モノを減らして「湿気対策」から始めます!
押入れの奥を一層して「カビの温床」を撃退!
[Before]ギュウ詰めの場所ほど、奥が暗闇に!

押入れの中にモノを詰めっぱなしだと、こんな状態になります。モノを選別する間、ゴミを取り濡れ雑巾で拭き上げました。カビが発生していたので、アルコール除菌スプレーを吹きかけてよく乾かします。
今回は、湿気に強いバスルーム用の壁紙(筆者私物)を使いました。除湿シートのほか、定期的に交換できる新聞紙でもOKです。予算があるなら、スノコ、備長炭、珪藻土も最高です。紙素材は、湿気を吸収したままだと「カビの温床」となりやすいので、定期的に変えるようにしてください。
押入れに白い壁紙を敷いたことで、ベニヤ板の昭和感漂う暗さも消え明るくなりました。「湿気対策」をした後は、必要なモノを収納していきます。
扉の中は必ず「見える化」で整える
[Before]無秩序なブッコミ収納

[After]ひと目で手に取る、ムダ無し収納

押入れの天袋には、季節のモノ、使用頻度の低いモノ、保管したいモノを収納します。押入れの扉が付いていない場合、落下すると危険なモノ(重たいモノ、割れるモノ)は避けてください。寒さを感じたら必要となる、毛布(軽めのモノ)は、取っ手付きランドリーバッグへ収めると、出し入れが簡単です。
[Before]来客用布団がゴールデンゾーンを圧迫

押入れ中段は、モノの出し入れが快適な「ゴールデンゾーン」と呼ばれる場所です。ビフォーでは、布団ラック上に来客用布団を置いていました。その周りを囲むのは、洋服のトップスとバッグの群れです。繊維系のモノが密集しているので、虫食い、カビ、臭いを招く原因になります。使用頻度の低い布団は「圧縮」して、使用頻度の高い衣類は「衣装ケース」の中へ収めました。
[片付けのコツ]帽子やカジュアルバッグを収納ケースへ

黒カビが発生していた布団ラックを外して、ジモティーでもらった収納ケースを使いました。置き場が見つからず、ホコリを被っていた帽子やカジュアルバッグを収めます。湿気が強いため、新聞紙を敷いて除湿剤をセットします。
吊り下げ収納を活用して!
[片付けのコツ]バッグとトップスを吊り下げ収納!

型崩れを避けたいバッグとトップスを、吊り下げ収納にしました。押入れの天井には、突っ張り棒を抑える凹凸があるので落下の心配もありません。今シーズンに使うモノを手前にし、モノとモノの間に余裕を持ちました。100均で買える、吊り下げ型除湿剤をかけるとより効果的です。
[片付けのコツ]隙間収納も通気性を考えて配置

天袋で使っていたワイヤーバスケットは、吊り下げたトップスの下に“隙間収納”として活用しました。通気性の良い配置なら、カビの心配も軽減できます。これで、すべてのモノたちが「呼吸できる押入れ」に変わりました。
[Before]収納ケースから、溢れ出る洋服たち

[After]収納の「面」が整ってスッキリ!

押入れの下段には、置き場のない洋服が山積みでした。ご覧のように、収納の「面」が整ったので、スッキリして見えます。押入れの下段は、ホコリが溜まりやすいので収納ケースで埋め尽くすと快適です。小さな収納チェストは、キッチン収納に活用して、左の押入れから収納チェストを移動しました。
収納ケースの引き出しは、実際にモノを取り出すときを考えながら収めていきます。上から見て、ワンアクションで手に取れることが大切。靴の空き箱やファイルボックス、100均の不織布仕切りケース、ポーチなどを使ってグループを小分けに収めます。こうすることで、必要なモノを一度で出し入れすることができ、散らかる心配もありません。
[収納のコツ]上から手に取れるように配置

[収納のコツ]グループ別収納も「仕切り」で細分化

[Before]ホコリと湿気で澱んだ押入れ

[After]お金をかけずにスッキリ

モノで密集した「息苦しい押入れ」が、余裕のある「生きた押入れ」へと変わりました。 モノの存在がハッキリ見えることで、メンタル面も明るく変わります。使わないモノに支配されていた押入れも、「負のループ」から脱出できました。本当に大切なモノを、カビや臭いから守ることもできます。
――次週は、8月12日(月)に更新!
<プロフィール>
伊藤まき(ito maki)
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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