高橋一生、ベストドレッサー賞受賞も、ネットは「いっチェーンが!?」と疑問と失笑の嵐!

「第47回ベストドレッサー賞」の授賞式が11月28日に行われ、芸能界からは俳優の高橋一生と女優の有村架純が受賞した。

 この賞は“オシャレな著名人”に贈られる賞で、昨年は女優の波瑠や歌舞伎役者の尾上菊之助などが受賞。今年は高橋と有村のほか、パナソニックの津賀一宏社長、作曲家・編曲家の吉俣良氏、レーシングドライバーの中嶋一貴氏、ストライプインターナショナルの石川康晴社長など、各界の名だたる著名人たちが受賞した。

 毎年、授賞式後に芸能ニュースとなる「ベストドレッサー賞」。今年もすぐさまニュースになり、ネットを駆け巡ったのだが、世間はある人物の受賞にハッとさせられていたという。

「『ベストドレッサー賞』は“オシャレな著名人”に贈られる賞との触れ込み。なのに、高橋一生さんが受賞したことにネットは騒然となっていました。高橋さんといえば、昨年女優の森川葵さんと半同棲が撮られた際、ユルいボトムにライダースジャケット、オマケにウォレットチェーンという究極にセンスがない格好で、ネットでは『ダサい』と言われていた。それだけに今回の受賞に『いっチェーンがおしゃれとかギャグ!?』『高橋一生、あのファッションでベストドレッサー賞(笑)?』といった指摘が続々と上がっていました」(芸能ライター)

 受賞によって自ら黒歴史を掘り起こしてしまった高橋。しかしその一方で、高橋は「実はオシャレに敏感」との指摘もあるようだ。

「高橋さんは、過去に雑誌で『和服を作った』ことや『コートをオーダーした』といった発言をしており、また『十代の頃からファッションにはこだわりがある』など、ファッションに関していろいろと明かしている。業界では『オシャレ』な人物だった。ですが、あのライダースにウォレットチェーンの“いっチェーン”報道以来、どうにもこうにも『おしゃれぶってるけど実はダサい』という印象が世間ではついてしまった。今回の受賞に疑問の声が上がってしまうのも仕方がないかと思いますね」(同)

 いっチェーン報道の余波なのか、ネットでは、今回の授賞式のコーディネイトにも、「あの黒のスーツに茶色い靴はおかしい」という指摘が多くあがっている状況。オシャレな芸能人とは認識されていないよう。今後、“高橋=ダサい”の印象は払拭できるのだろうか?

貧困層がサバイブできるのはもはや裏社会のみ!? 犯罪映画『ギャングース』が描く格差社会の実情

 今の日本は真っぷたつに分断されている。年収300万円は貧しいと考える上界、年収300万円なんて夢の生活だと感じる下界とに分かれている。上界の人々には、下界は存在しないに等しい。だが、下界で暮らす人間はどんなにがんばっても、安定した収入を得ることはできず、健康で文化的な生活を送り、家族を養うなんて夢のまた夢の物語だ。『SRサイタマノラッパー』(09)でブレイクした入江悠監督の最新作『ギャングース』は、下界のさらに下界の最下層でもがき苦しむ若者たちを主人公にしている。

 サイケ(高杉真宙)、カズキ(加藤諒)、タケオ(渡辺大知)の3人は、まっとうに働きたくても、働くことができない。身分証がなく、身元保証人もおらず、携帯電話もないので派遣業務に登録することも叶わない。そもそも、彼らには家族も家もない。子どもの頃からネグレクトやDVに遭い、普通の10代が中学や高校に通っている間は、少年院で過ごしてきた。少年院を出ても、どこにも彼らの居場所はない。

 こんな最下層生活から何とか脱出したいとサイケたち少年院の同窓生3人組が思いついたのは、資材窃盗団や振り込め詐欺グループのアガリを奪うことだった。何も正義の味方を気取っているわけではない。犯罪者たちをターゲットにすれば、警察に通報される心配がないからだった。

 道具屋の高田くん(林遣都)から裏社会の情報をもらい、サイケが作戦を考え、少年院で工具の使い方を学んだカズキ、車の運転が得意なタケオがそれぞれの才能を活かすことで、防犯システムをかいくぐり、犯罪グループが集めた裏金をいただく。目標額はひとり当たり1,000万円。それだけあれば、裏社会から足を洗い、表の世界でまっとうな仕事に就くことができるはず。サイケたちはそんな夢を思い描きながら、犯罪者専門のタタキ(強盗)稼業に精を出す。

 本作の原作は、漫画誌「モーニング」(講談社)で2013年~17年に連載された『ギャングース』。それまでの不良少年漫画とは異なり、貧困層の少年たちの育った家庭環境や彼らの生業となる犯罪の手口がとても微細に描写されているのが特徴だった。『最貧困女子』(幻冬舎新書)や『老人喰い』(ちくま新書)などのルポルタージュで知られる鈴木大介氏が11年に出版した『家のない少年たち』(太田出版)を『ギャングース』のベースにしていることが大きい。

『家のない少年たち』を読むと、裏社会でサバイブするサイケたちは、現実世界に実在する生身の人間であることが分かる。裏ツールを専門に扱う道具屋の高田くんも『家のない少年たち』に登場する。人気コミックの実写化とは気軽には呼べない、生々しい息づかい、骨が軋むような痛みが、映画版『ギャングース』の端々からも感じられる。

 本作を撮った入江監督は、埼玉県を舞台にした『サイタマノラッパー』から始まる“北関東三部作”で地方都市でまともな職に就くことができずにいる若者たちのもどかしさを切々と描いてきた。ゼロ年代の日本映画を代表する記念碑的作品となった『サイタマノラッパー』だが、10年の歳月が流れ、社会状況はますます厳しい方向へと向かっている。『ギャングース』の劇中、振り込め詐欺カンパニーの番頭・加藤(金子ノブアキ)は「国の借金を俺たちに押し付けた高齢者たちの蓄えから、ほんの100万~200万円を引き出し、経済に流通させてやっているんだよ」と詭弁を弄する。まともな仕事が得られない若者たちには、それが正論に聞こえてしまう。経済格差は、人間のモラルさえも引き裂いてしまう。

『サイタマノラッパー』のニートな主人公・IKKUは、ラップを興じるときだけは苦い現実を忘れ、TOMやMIGHTYら仲間と繋がることができた。でも、少年院で育ったサイケたちには、学歴もなければ音楽を楽しむ素養もない。キャバ嬢のユキ(山本舞香)たちからカラオケを勧められても、大塚愛の大ヒット曲をデュエットすることすらできなかった。

 そんなサイケたち3人が、ささやかな幸せを感じる瞬間がある。ひと仕事を終え、みんなで牛丼を食べているときだけは、ホッとすることができる。少年院では肉料理が出ることは稀だった。家もなく、家族もなく、定職もない3人だが、一緒に牛丼を食べている時間だけは、家族で過ごすような温かさを味わうことができた。300円~400円で手に入るどんぶり一杯の幸せが、“家のない少年たち”にとっての最高の贅沢だった。

 41歳のときに脳血栓を発症し、裏社会中心のルポライターから文筆家となった鈴木大介氏だが、今でも貧困問題から目を離すことができずにいる。『貧困世代』(講談社現代新書)などの著者・藤田孝典氏との対談で、以下のように語っている。

鈴木「私は1973年生まれですが、私たち団塊ジュニア世代でさえ、今の若い世代の困窮状況を正しく理解できていないと思います。われわれの世代は就職氷河期と重なりましたが、それでも少なくとも就労経験の基礎を積むことになる20代までに、努力すれば報われるという期待感があったし、仕事を選ばなければ食べていくだけのことができました。ところが今の若い貧困層には、努力しても楽になれない、一歩つまずくと本当に食べていけなくなるという強い不安と失望感があります。それほどの萎縮感のなかで育った世代は、近代日本全体にとっても未体験なのだと思います」(「潮」18年6月号)

 映画『ギャングース』では、サイケたち3人は半グレ集団を束ねる裏社会のトップ・安達(MIYABI)を直接タタくことで、一攫千金を狙う。最下層からの脱出を目指し、体を張って闘う3人。入江監督が大好きなジャッキー・チェン映画の世界だ。ジャッキー、サモハン・キンポー、ユン・ピョウが巧みな連係プレーを見せた『プロジェクトA』(83)のような派手なアクションシーンがクライマックスを飾る。社会の底辺で這いつくばって生きる3人が、映画スターのように輝く。

 漫画版『ギャングース』の最終巻(第16巻)では、サイケはその後勉強に打ち込み、不動産ビジネスで成功を収めることになる。また、母子家庭専門住宅をチェーン展開させる。カズキが愛した妹・アヤミは、政治家となって、日本社会の改革に取り組む。現実世界で生きるサイケたちは、漫画のラストシーンを読んで、どう感じただろうか。どこかの映画館に入って、スクリーンの中で活躍する自分たちを観て喝采を送っただろうか。それとも、漫画を読む余裕も映画館に行く暇もないままだろうか。日本社会を分断する社会格差はますます大きなものとなり、セーフティーネットなき谷間に多くの人々が今も呑み込まれつつある。
(文=長野辰次)

『ギャングース』
原作/肥谷圭介、鈴木大介 脚本/入江悠、和田清人 監督/入江悠
出演/高杉真宙、加藤諒、渡辺大知、林遣都、伊東蒼、山本舞香、芦那すみれ、勝矢、般若、菅原健、斉藤祥太、斉藤慶太、金子ノブアキ、篠田麻里子、MIYABI 
配給/キノフィルムズ R15+ 11月23日よりロードショー中
C)2018「ギャングース」FILM PARTNERSC)肥谷圭介・鈴木大介/講談社
http://gangoose-movie.jp/

 

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ホテルは増えてるけど住民はいない! 「京都らしい風景」よりも人口維持へ……京都市が建物規制を緩和検討

 観光客は「もう来ないで!」の大混雑。なのに、住民の人口が減っている。京都市の建物規制の緩和方針検討をきっかけに、そんな京都市の実情が明らかになっている。

 京都市では、全国でタワーマンションなど高層建築の建設が盛んになった2007年に、新景観政策を実施。これによって、京都駅や四条烏丸などの中心地では、建物の高さを31メートル以内に制限。ほかの地区でも15メートル以内。もっとも厳しい地区では10メートル以内にして京都らしい景観の維持に努めてきた。

 この規制が実施される以前から、京都の市街地で高い建物を建築しようとすれば、騒動になるのが当たり前。古くは1964年に建築された京都タワーの際にも論争になった。京都駅と並んで高い建物として知られる「京都ホテルおいけ本館」は94年に竣工したが、この際にも景観破壊だとして、大きな批判を浴びることとなった。

 建物を高くすれば、景観破壊として猛烈な批判を浴びるのが京都の常識。そんな中で、京都市が規制緩和を実施する理由は、住宅不足による人口減少への危機感である。

 というのも、京都中心市街地では観光客相手のホテルは急増しているものの、住宅は極めて少ない。例えば、京都市内で新築マンションを求めようとすれば、郊外でも東京都心と同程度の価格。市街地には、そもそも新築物件などない。中古物件でも、市街地の物件は安いし狭いしで、ほかの大都市圏に比べて「そうだ、京都に住もう」と思ってもそもそも住むところを探すのが困難になりつつある。

「住宅はもちろんですが、オフィスビルも不足気味です。10月から観光客には宿泊する時に観光税が課されるようにはなりましたが、住民がいなくなってしまうことへの危機感は、ほかの都市よりも強いんです」(不動産業者)

 そもそも、狭い地域に繁華街が集まっていてコンパクトで暮らしやすいのが京都市のよい側面。ホテルばかりが増えて、住民がいなくなってしまっては、その利点も生かせない。

 高さ制限の緩和が実現し、人口が維持できるのかが、正念場になっている。
(文=ピーラー・ホラ)

池松壮亮、後輩俳優・太賀のモテ具合を暴露「知らない子が」「なんでも食べる」失礼発言連発で性格の悪さ露呈!?

 若手実力派俳優の1人として確固たる地位を確立している池松壮亮。そんな池松が旧知の仲である俳優の太賀に対し、失礼な言葉を吐いたとネットで波紋を呼んでいる。

 問題になっているのは、11月25日放送の『ボクらの時代』(フジテレビ系)。池松は太賀と蒼井優と共に出演し、ここで池松が太賀の女性関係の話を切り出した。

 池松は「太賀って有名で、現場に行くと知らない若い子が『昨日、太賀さんに会いました』って来るんですよ」と、太賀の顔の広さを報告。それだけなら良かったのだが、池松はその後、「そんなに彼女ってすぐにできるのって思うくらい太賀の周りには女の人がいた」といらぬことを言い出す始末。この中では一番先輩である蒼井が「ひとたらしじゃない? 男も女も両方」とフォローしていたが、池松は「毎回美人さんではあるけど、俺から見ると『あっ、いろんなもの食べちゃうね』って感じ」と角が立つ物言いで太賀を牽制。これにはさすがの太賀も「ちょっと……、言い方悪くないですか? もうちょっとマイルドにしてくださいよ」と釘を刺すなど、なかなかスリリングな会話がなされていたのだった。

 この「あっ、いろんなもの食べちゃうね」発言に対し、ネットでは疑問の声が噴出。「『いろんな物食べちゃうね』って言い方がきもいんだわ。なんか女性を軽視してる感じで下品」「昨日会いましたって発言だけで、“寝たんだな”って思う池松の発想が嫌だ」「この表現は太賀も蒼井優もドン引きしてたね」といった声が上がっていた。

 また反対に、池松に対し終始先輩を立てる態度を見せていた太賀に関しては、「太賀は二世という事で苦労してそうだなと感じた。嫉妬とか」「この回を見て、太賀がとても大人な人なんだなと思った……」「太賀は優しいね」「太賀って性格いいんだろうなーって回だった」と好感度が上がった様子だった。

 池松といえば2003年、12歳の時にトム・クルーズが主演したハリウッド映画『ラスト サムライ』で映画初出演を飾ってから、演技の道に。16年にはトム・クルーズと再会も果たし「あの当時から素晴らしい演技をしていたからね」と賛辞を送られるなど、自他ともに認める演技派俳優として活躍している。

 それゆえか、現場でも仕事がしやすいタイプというわけではないという。

「本人も極力人前で話したくないと公言している通り、かなりシャイな人なんですよね。バラエティ番組にもなかなか出演しませんし、現場でもテンションが低めのクールなタイプの俳優として知られています。今回の太賀さんへの言葉に関しては、なんとか番組を面白くしようとしたものの、元来のコミュ障ゆえに言葉が足らず結果的に空回ってしまっている印象を受けました。トーク番組には出演しないほうが良さそうですね(笑)」(映画配給会社勤務)

 本人も自覚しているように、演技だけに邁進しておいたほうが良さそうだ。

出演なく映画賞を受賞したKoki,に受賞させたい賞

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎汚名返上
 『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)問題の話題で、以前取り上げたボゼやパーントゥがユネスコ無形文化遺産に。わー。ホントに『イッテQ』の企画になって、宮川大輔が水を得た魚で大暴れかとも思ったのだが。どこも「氏神役をやれるのは、地元在住の未婚の男性に限る」といったテレビ不可侵規定が。さすがに少子高齢化で、未婚縛りのほうはうやむや度高めで地元の高齢者大活躍だったりするのだが。「地元民に限る」という決まりのほうは、「それを破ると災いが訪れる」といった言い伝えが多く、絶対的タブー感強し。

 さすがの吉本でもクリアは無理かと思いきや。いや、吉本にはアレがあったんだった。「住みます芸人」が。

 この日のためにこの制度があったのだとばかりに、各祭地に芸人を派遣し、ミッション敢行。若手芸人が氏神に扮してリアクション派手めに大暴れの日も近いのか。画ヅラと反比例して、ありがたみが半減しそうであるな。

◎伝統
 師匠の離婚騒動が飛び込んできたせいで、たった一晩で落ち着いてしまった「貴景勝フィーバー」。まぼろし〜。もっとあのお母さんについて噛みしめたかったなぁ。最初お父さんしか出てなかったときは、「あんまり似てないなぁ、てことはお母さん似か」と思っていたのだが。お、お母さん?! クオリティ……! つーか一体、誰似なんだ、貴景勝は。
「二子山部屋」より続くパラダイム「この子誰の子」が、まさかこんな形で脈々と継がれようとは。継承者ができて、よかったね貴。

◎最強
 映画に出てないのに映画の賞を受賞のKoki,。いやー、大喜利としては満点だな。こうなったらもう、何もかも一通り受賞させてみちゃどうか。「野球やってないのに、ありがとうございます」つって正力松太郎賞、「サッカーやってないのに」FIFAバロンドール、「騎手やってないのに」東京競馬記者クラブ賞、「小説書いてないのに」本屋大賞、「食べ物じゃないのに」モンドセレクション金賞、「オカンじゃないのに」二科賞。ちばてつや賞も高松宮殿下記念世界文化賞も上方お笑い大賞もひろすけ童話賞も、とにかくぜ〜んぶ総なめだぁ。泣いて謝るその日まで。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

※サイゾーウーマンの開設当初より続いていた、今井舞の「週刊ヒトコト斬り」が今回をもって最終回となります。毎週金曜の更新を楽しみにされていた読者のみなさまには、悲しいお知らせとなりますが、今後も不定期ながら今井さんに登場いただきます。楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

嵐の中、人は本当の気持ちを叫び続ける――佐々木蔵之介主演ドラマ『黄昏流星群』第8話

(前回までのレビューはこちらから)

 父親と娘の関係というのは、微妙なものである。当然「肉親」としての情はあるだろうが、一方で、年頃になると父親を嫌ったり、避けたりする人が多くいるのも事実だ。同じ「異性の親」であっても、母親と息子の関係は、もっとドライな感じがする。それとはまた違った感情が、父と娘にはあるのだと思う。

 ドラマ『黄昏流星群』(フジテレビ系)第8話では、父親に対する娘の感情がひとつ露わになった。

 瀧沢家に嵐がやってきた。それぞれが胸の内に秘めていた思いが一気に吹き出し、緊張の中でも平穏を保っていた三人の関係が崩れ去った。家族とはこれほどまでに脆く、壊れやすいものだったのだろうか。

 結婚を前にして、不倫相手の大学教授・戸浪(高田純次)とともに失踪した、娘の美咲(石川恋)。二人の関係を知らなかった母親の真璃子(中山美穂)は驚くが、なにより、夫の完治(佐々木蔵之介)がそれを知っていたにもかかわらず、黙っていたことにショックを受ける。

 美咲の婚約者・日野(ジャニーズWEST・藤井流星)の元に謝罪に行く完治と真璃子。全てを知っていた日野は大人の対応をするが、彼の母・冴(麻生祐未)の怒りは激しく、帰ろうとする完治と真璃子に塩を撒く始末。二人はただただ謝るしかなかった。

 冴にしてみれば、病に冒され、残り少ない命の中で、ようやく見届けられると思っていた息子の結婚がなくなったのである。絶望と怒り、そして悲しみは十分に理解できる。

 一方で、完治と栞(黒木瞳)の関係も、微妙な時を迎えていた。美咲から「父と別れて欲しい」と言われた栞が、完治に別れを告げ、避けるようになったのだ。「どうして会ってくれないのか?」と問う完治に、「今の職場が気に入っている。社内で変な噂が立って辞めるようなことになったら困る」と答える。

 これは、本心なのだろうか。それまで、栞は「瀧沢さんのご迷惑になるから……」と言い続けてきた。おそらくはこちらが本心なのだろう。しかし、相手を慮る言い方では、別れてもらえないと考えた。だからこそ、今回は、「自分が困る」、「自分のことを思ってくれるなら別れて欲しい」と、自分の気持ちに嘘をつき、別れを突きつけたのだと思う。

 完治の家庭では、真璃子が少しずつ本音を話すようになっていた。娘のことをあまり心配していない様子の完治に、「他になにか気になることがあるんじゃないのか?」と、栞の存在を匂わすようなことを言うのだ。

 そんな時、瀧沢家を戸浪の妻・和代(松本留美)が訪ねてくる。

 往年のドラマファンなら、ここで「おおっ!」と思ったのではないだろうか。松本留美といえば、かつてドラマで数々のクセのある役を演じてきた、名バイプレーヤーである。今回のような、「夫の不倫相手の家に乗り込む」などというシチュエーションは、彼女にとってはお手の物であろう。思った通り、彼女は「絶対に離婚はしない」と言い切る、気の強い妻役を実に見事に演じていた。

 一方、完治の会社でも動きがあった。「想い出ボックス」の成功により、社内でも認められた完治。何かとつらく当たってきた課長の川本(中川家・礼二)とも和解し、出向先での仕事にも、これまでなかったような楽しさを覚えるのだった。

 そんな時、完治に美咲から連絡が入る。これから戸浪とロンドンに行くため、成田空港にいるというのだ。急いで駆けつけた完治に、美咲は正直な思いを話す。

 栞に、「父と別れて欲しい」とお願いしたこと。それは、父を取られてしまうのが悔しいという理由からだったこと。初めて聞く娘の思いに、完治も戸惑う。想像するに、そう言われて、完治はどこか嬉しかったのではないだろうか。そして完治は美咲に言う。

「お前はいろんな人を裏切って行くんだ。絶対幸せになれ」

 裏切るということは、相手の信頼や気持ち、もしかすると未来や人生までをも背負うことなのかもしれない。人を裏切ってはいけない。でももし、どうしても裏切らざるを得ない状況に陥ったなら、それだけの覚悟はしておくべきだろう。

 その後、行きつけの飲み屋で偶然会い、完治の強い気持ちを知った栞は、自分も同じ気持ちだと告白し、二人は改めて、一緒に山に行く約束をする。

 しかし、またしても栞を不幸が襲う。目のかすみ、手のしびれ、そんな症状を感じて、医者にかかった彼女は、母親と同じように糖尿病にかかっていたのだ。

 母の苦しむ姿を間近で見てきた分、それが自分の体をも蝕んでいることに、絶望を感じたのかもしれない。彼女はまたしても、完治の前からいなくなろうとする。

 そんな頃、真璃子は、日野と会っていた。以前借りていたハンカチを返していたのだ。もうこれで最後になる、そう言う栞に、日野はお願いごとをする。それに応じ、日野の家でお茶を飲む真璃子。彼女の手を握る息子の姿を、冴は目撃してしまう。そのショックからか、冴は倒れ、病院に運ばれる。容体も落ち着き、真璃子を送る日野。別れる前の車の中で、二人は抱きしめ合う。

 今回、演出上の小物としてうまく使われていたのは、プリクラだった。美咲がいなくなった部屋で、真璃子は母娘で撮ったプリクラを見つける。4枚綴りで、1枚切り抜かれた写真。その1枚は、ロンドンへと旅立つ美咲のスーツケースに貼られていた。美咲の、母への思いが感じられるいいシーンだった。

 次回は、完治が銀行への復帰を打診され、栞の病気は、より深刻なものになっていきそうだ。嵐の中で、徐々に本当の気持ちを吐き出すようになっていった家族。これまで本当の気持ちを抑えてきた真璃子は、日野の思いを受け入れるのか――? 彼らをとりまく嵐はまだまだ続きそうである。

(文=プレヤード) 

大谷翔平の結婚ネタがうるさい!「結婚のご予定」を当たり前に問うていいの?

米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(24)が日本時間13日、今期ア・リーグの新人王を獲得した。日本選手では2001年のイチロー以来、17年ぶり4度目の快挙となる。大谷翔平の「二刀流」での活躍が、日米を熱狂させている。

 13日放送の『バイキング』(フジテレビ系)はこの偉業を報じ、MCの坂上忍(51)は「二刀流で取っちゃいましたよ!」と、大谷を賞賛。お笑い芸人のヒロミ(53)も「アメリカにも認められた感じがして、嬉しいよね」とコメントした。さらに、サンドウィッチマンの伊達みきお(44)は、渡米前の大谷翔平とキャッチボールしたことがあると明かし、「嬉しいですね。あの時から、球筋が全然違いましたから」と誇らしげに語った。

 しかし、スタジオの女性陣は、大谷翔平のパーソナルな部分に注目したようだ。コメンテーターの加藤タキ(73)は「まだ24歳でしょう? 息子にしたかった」とコメントし、「もっというと恋人にしたかったです」と黄色い声をあげた。

 さらにYOU(54)も、「ずっと言ってますけど、誰なんだろう? 嫁」とアサッテの方向にコメントすると、元アナウンサーの高橋真麻(37)も、「後輩はいくらでもご紹介できるんですけれど」となぜか乗り気。どうやら、大谷翔平の結婚について興味津々のようなのだ。

 この流れに、坂上忍が「野球選手の奥さんは女子アナっていうのはもういい加減にしてほしい」とウンザリした様子を見せたところ、高橋真麻は「高校のときにお付き合いしてた人とかだと、世の中も『良いよね』ってなりますよね」と、私見を述べていた。

 大谷翔平が二刀流で新人王獲得という偉業を伝えるべき場面でのトンチンカンな一幕に、視聴者からは「大谷選手の活躍はどうでもいいの?」「余計なお世話すぎるでしょ」「関係ない話ばっかりで失礼」などと、拒否反応を示す声があがっている。選手のパーソナルな部分にフォーカスするメディアの安易なノリには、視聴者もイラつきを隠せない。

大谷選手の結婚、そんなに一大事?
 新人王獲得から2週間あまり経った11月22日、大谷翔平は米ロサンゼルスから帰国。日本記者クラブで凱旋会見に臨んだ。会見では、集まった報道陣312人から質問を受けたが、ここでもある女性記者は、大谷翔平に「結婚の予定」の質問を投げかけた。

 大谷は、「全くもって(結婚の予定は)ない」と苦笑。それでも記者は、「何歳くらいまでにご結婚されたいとか、ご自分のなかでありますか?」と食い下がったものの、大谷は「特にないですね」ときっぱりと否定していた。

 同日、『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ系)の安藤優子キャスター(60)と、『バイキング』の坂上忍は、番組のリレータイムで大谷翔平の会見に言及。ここでも安藤は、「大谷選手が一瞬、戸惑ったような表情を見せた質問が、結婚の予定はありますかという質問だったんですよ」と結婚についてクローズアップした。

 さらに安藤は大谷の受け答えが不満だったと見え、「もうちょっとね、お年頃の話もあるのかなって」「私としては心配なんですよ。このまま純粋培養でいくと。いろいろ免疫作っておいてほしいなというのは私だけでしょうか? 人間、免疫力大切だなって思いますよ」と、持論を述べるに至った。

「結婚の予定は?」日本のマスメディアの非常識
 大谷翔平の結婚をめぐる憶測は、まさに余計なお世話といったところだが、有名スポーツ選手にはその個人的な側面、とくに交際相手や結婚について詮索する視線がしばしばつきまとう。大谷翔平ほどのスターならば、色恋沙汰はスポーツ紙や週刊誌のかっこうのネタになる。

 スポーツ選手としての活躍と人気、そして話題性は比例するとも考えられるが、パーソナルな部分ばかりを嗅ぎまわることは、選手に対して失礼でもある。しかしたとえ海外のアスリートが来日したときでさえ、日本のマスメディアがその姿勢を崩さないことは、フィギュアスケートのアリーナ・ザギトワ来日時のインタビューなどからも明らかだ。日本人アスリートに対してはさらに躊躇がない。

 大谷翔平がメジャーリーガーでなくとも、他人の結婚について外野がとやかく言うのは非常識だ。あまつさえ、公の場で他人に「結婚の予定は?」などと訊くのはもっとも配慮に欠ける。そもそも当人が「結婚」を望んでいるかも分からないのだし、異性愛者かどうかも分からない。

 人間はそう単純に分類できる生き物ではなく、多様性を持つことが知られるようになった今、当たり前のように他人に結婚を問う行為自体、想像力不足ということになる。この前提が共有されれば、プライベートについてあれこれ首をつっこむ記者会見も自然に無くなっていくだろうが、さて2020年に予定される東京オリンピック・パラリンピックの頃には、様相は変わっているだろうか。

「少しキモくなってる…」 見た目の劣化が話題になった男性芸能人3人

 かつて世の中の女性を虜にした男性芸能人たちも、若かりし頃の見た目を維持し続けるのは難しいところ。人気ロックバンドGLAYのTERUは、11月12日の『FRIDAYデジタル』にオフの姿が報じられて話題になっている。

 TERUが姿を現したのは、目黒区内にあるディスカウントストアのドン・キホーテ。買い物が終わった後に、駐車場へ戻ってきたところを激写されている。大きな買い物袋を手に持ち、黒いパーカーにスウェットのような白いパンツ姿のTERU。隣には妻であるPUFFYの大貫亜美も一緒に写っていた。

 ラフなTERUの見た目に、ネット上では「顔がヒロミにしか見えない…」「TERUの面影なさ過ぎてウケるwww」「ブラマヨの小杉?」「街中で出会っても気づかないレベルの劣化ですね」「少しやせた彦摩呂かと思った」「私の知ってるTERUじゃない!」と驚きの声が。

 今回はTERUのように、劣化したと話題になった男性芸能人たちをご紹介していこう。

 

●木村拓哉

 元SMAPのメンバーでタレントの木村拓哉も、ここ最近の姿に賛否の声が上がっている。今年の9月に行われた新作ゲーム「JUDGE EYES:死神の遺言」の発表会に、サプライズで登場した木村。ゲームで演じたキャラクターと同じ、黒い革ジャンを羽織って髪の毛先を跳ねさせたスタイルで舞台に立っていた。

 ワイルドな出で立ちの木村に、ファンからは「やっぱキムタクはカッコいいな!」「革ジャンが凄く似合ってる」「世の中の40代と比べたら断然若い」と絶賛の声が続出。しかし一方では「若作り感満載…」「歳相応にしていかないと浮くよね」「ここ最近一気に老いが来たな」「アラフィフにしてはカッコいいけど、やっぱり昔に比べると…」と辛辣な意見も多く上がっている。

 

●水嶋ヒロ

 小説家としても活躍するマルチクリエイター・水嶋ヒロは、9年ぶりとなるドラマへの出演を報告して話題に。水嶋は10月に自身のInstagramで、稲垣吾郎が主演を務めるAmazon Prime Videoの新ドラマ『東京BTH~TOKYO BLOOD TYPE HOUSE~』にゲスト出演すると明かした。

 投稿した写真には、共演者の勝地涼と一緒に台本を手にする水嶋の姿が。この写真にネット上では、「太りすぎてもはや別人」「あの頃のかっこよさはもう無い…」「昔はめちゃくちゃイケメンだと思ってたのにショック」「ただむくんでるだけだと信じたい」「太って少しキモくなってる」「もしかして顔をぶん殴られたのかな?」「虫みたい」といった反響が起こっている。しかし3日後に投稿された写真は、フェイスラインがスリムになっていたため「断食でもしたの?」という声が続出していた。

『リーガルV』視聴率右肩下がり……脚本がポンコツ過ぎ&米倉涼子の美脚アピールが鬱陶しい

 米倉涼子が元弁護士役で主演を務めるドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)の第7話が29日に放送され、平均視聴率14.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。前回から0.2ポイントダウンで、第4話から右肩下がりが続いてしまっています。

(前回までのレビューはこちらから)

 前回、元弁護士の小鳥遊翔子(米倉涼子)率いる「京極法律事務所」は、サクラ会員を雇い結婚詐欺を働く高級婚活相談所「ローズブライダル」を相手に訴訟を起こしたものの敗訴。今回は作戦を変え、マスコミを利用して集団訴訟へ持ち込むことに決めます。

 この集団訴訟を“男たちのme too運動”と名づけ息巻く「京極法律事務所」の面々ですが、思いのほか詐欺被害者が集まりません。そんな中、人気コメンテーターとして活躍する社会学者の高市哲也(野間口徹)が、かつて結婚詐欺の被害に遭ったことを知り、小鳥遊は接触を図るのですが、高市もまた自身のイメージを気にして原告団入りを拒むのでした。

 その一方、結婚詐欺のマニュアルの有無についての調査も捗らず、集団訴訟の先行きは不安が増すばかり。そんな折、パラリーガルの茅野明(三浦翔平)が、「ローズブライダル」の代表・相田栞(東ちづる)と、日本を代表するコンピュータ企業「ミカド通信」の会長・我妻憲史郎(国広富之)との繋がりをキャッチ。「ミカド通信」が何かと「ローズブライダル」を擁護するニュースを流しているため、我妻が栞に何らかの弱みを握られているのでは? と疑い、調査することになります。

 そんな中、開かれた公判では、「ローズブライダル」の潜入捜査を行ったパラリーガルの伊藤理恵(安達祐実)が原告側の証人として出廷。被告代理人である「Felix & Temma法律事務所」の弁護士・海崎勇人(向井理)に、過去に起こした銀行での横領事件についてツッコまれた際、「前科のある人間は司法の正当な判断を仰げないのか」と涙ながらに訴え、これを傍聴席で見ていた高市が心を動かされ、原告団に加わる決心をするのでした。

 一方、パラリーガルの馬場雄一(荒川良々)は、「ミカド通信」の本社ビル地下駐車場で我妻をスマホ動画で隠し撮りしていたところ、謎の男に声をかけられたため、驚いてスマホを放り投げてしまいます。

 しかしその男は、「ローズブライダル」の元副代表・薮谷という人物で、栞の悪事を糾弾するため結婚詐欺のマニュアルを提供してくれたのです。しかも、その時に放り投げたスマホが偶然にも、車内で熱烈なキスをする我妻と栞の様子を捉えていたため、小鳥遊はこれをネタに和解交渉を行います。

 その結果、原告団に対して「ローズブライダル」から約27億円の賠償金が支払われることが決定。さらに、原告団に栞が土下座して謝罪したことで、今回の訴訟は一件落着となったのでした。

 

 さて感想。これまでの放送回では、物語の終盤で突如として都合のいい証拠が見つかり、被告人が急に罪の意識に苛まれて謝罪、勝訴という展開がお決まりとなっていました。しかし今回は、初めて2週にまたいでの放送ということで、さぞや納得のいく決着が用意されているのだろうと期待を寄せていました。

 しかし、物語が引き延ばされた分、ご都合主義な展開が倍増しという最悪の結果に。馬場の放り投げたスマホが偶然にもキス動画を撮影していたというくだりに関してはもはや、唖然としてしまいました。そもそも、あの地下駐車場に薮谷が突如として現れ、結婚詐欺マニュアルを持参した流れ自体、無理やり感が半端なかったです。

 また、前科のある理恵を出廷させた意味も不明でした。過去の横領事件について海崎が質問した際、傍聴席で小鳥遊が「(そこ)ツッコむか……」と頭を抱えるシーンがありましたが、そりゃツッコむでしょう。元・敏腕弁護士のハズの小鳥遊がなぜそんなことに気がつかないのか不思議です。そして、その法廷での理恵の姿を見て、高市が心を動かされたという展開となったのですが、一体どこに感動するポイントがあったのかまったく理解できませんでした。

 しかし、最も理解できなかったのは、特にこれといって深いテーマがないにもかかわらず、2週にわたり放送した点。撮影時期がちょうど、me too運動が騒がれていた頃だったからなのでしょうか。だとしたら浅はか過ぎます。今クール、テレビ朝日のドラマ枠の看板的な役割を担う作品とは思えないほどのポンコツぶりでした。

 また、初回から目立っていましたが、今回は特に米倉の美脚アピール・シーンが多かったように思います。上は厚手のパーカーを着ているのに、下はショートパンツで生脚披露。ほらキレイでしょ、といわんばかりの鬱陶しさが感じられたのですが、脚本が杜撰な割に視聴率が取れるのは、やはりまだまだ米倉の人気が高いからなのでしょうか。次週からクライマックスへ向けての展開となるようなので、手に汗握るような法廷ドラマを期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)