王子が渋滞してきた『PRINCE OF LEGEND』、ナルシスト・町田啓太が大暴れ! ギャップにやられる女子が続出

『HiGH&LOW』に続く、LDHの新たな“プリンスバトルプロジェクト”『PRINCE OF LEGEND』。21日深夜放送のドラマ(日本テレビ系)第8話では、町田啓太演じる先生王子がナルシストの本領を発揮し、視聴者たちをザワつかせていたようです。

 ということで、今週もあらすじから振り返っていきましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

■Episode8「餓鬼どもに告ぐ 俺の色気(フェロモン)の前に土下座せよ」

 聖ブリリアント学園で3年に一度行われる「伝説の王子選手権」。このドラマでは、なぜ14人の王子候補が、その優勝者に贈られる、“3代目伝説の王子”の称号を懸け争うことになったのかを描いてきましたが、王子選手権の存在を知るのは、学園の理事長・実相寺(加藤諒)と秘書の服部(大和孔太)ら、まだほんのわずか。

 そんな中、誰よりも王子選手権に情熱を燃やすのが、先生王子・結城理一(町田啓太/劇団EXILE)です。「赤ちゃん王子」「神童王子」「かけっこ王子」「ミスター王子」と、これまでさまざまな王子の称号を手にしてきた彼は、「丸の内王子」として会社勤めをしていた時代にカフェで偶然にも伝説の王子の存在を知り、「僕のためにある称号としか思えない」と、参加条件をクリアするため学園の教師になりました。

 しかし、ライバルとなりそうなキラキラした王子たちが続々と学園に集結。でも、彼らの目的は伝説の王子の座ではなく、特に目立った生徒ではない、成瀬果音(白石聖)。

 理事長たちが王子選手権の切り札として彼女を使おうとしていることを知った結城先生は、果音に直接話を聞こうと彼女のアパートを訪れ、隣に住む美容師王子・嵯峨沢ハル(清原翔)と顔を合わせることに。

 果音を妹のように可愛がっている様子のハルは、聖ブリリアント学園の卒業生で、王子選手権に敗れた過去がありました。結城先生から卒業生も選手権に参加できると聞き、目を輝かせます。期せずしてライバルをまた1人増やしてしまうのでした。

 さて、果音はというと、夜道を歩いていたところ、怪しい男に襲われそうになりますが、ボディガードとして密かに後をつけていたダンス王子・天堂(吉野北人/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)と、果音のアパートの近くで痴漢被害が多発していることを知り心配してやってきたヤンキー王子弟・竜(川村壱馬/THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)に助けられます。そして両脇から震える果音の手を取り、3人で仲良く手を繋いで帰ることに。

 アパートに着くと、ハルが果音の帰りを待っていました。2人を見るや、「前髪長すぎ」「ネクタイ下すぎ」とダメ出し。さらに、「勝手に手ェ出したりしたら、お前らの頭坊主にすんぞォ!」と、美容師らしい(?)脅し文句をキメるのでした。

 その頃、朱雀家では、父(六角精児)との食事を済ませた腹違いの兄弟、セレブ王子・奏(片寄涼太/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とヤンキー王子・尊人(鈴木伸之/劇団EXILE)が睨み合い、バチバチと火花を散らしていました。

■ナルシスト・町田啓太が“ぶっ飛んでる”

 今回は、先生王子・結城のメイン回。6話のレビューでも書きましたが、演じる町田くんは今クール、有村架純ちゃん主演の『中学聖日記』(フジテレビ系)にも、主人公の婚約者役(ドラマではすでに別れてしまいましたが……)で出演していて、この『プリレジェ』でも、美人の婚約者がいる設定。偶然なんでしょうが、こちらの町田くんもすんなり結婚することはできなさそうな予感です。

 ただ、キャラクターは全く異なり、「美しいモノを愛し、美しく生きる。美意識高めのナルシスト」とナレーションの銀河万丈さんに紹介されていたように、かなりキャラが濃い役柄。共演者やファンから“まっちー”という愛称で親しまれている町田くんですが、結城先生のときの彼は、“ミッチー”こと及川光博さんを想像していただけると一番わかりやすいかと。

「この顔に生まれ、この顔を見て育ったのだ」とカメラ目線でドヤ顔をキメたり、「美しい彼女と結婚すれば、ナイスハズバンド王子、グッドダディー王子と呼ばれるだろう」と将来を想像してニヤニヤしたり、頭の中で王子たちを想像して「成瀬の周りに王子が渋滞している!」と本気で焦ってみたり……、かなりトチ狂った演技を披露している町田くん。

「結城先生激ヤバのヤバのヤバだった」「勝太郎さんとのギャップスゴいww」「ナルシストになるのが分かる見た目。こういう人が演じるからおもしろくなるんだよ!!」と視聴者は大興奮のようです。中には「こっちは安心して見られる~」という声も。

 あちらのドラマでは吉田羊さんとラブラブしているだけに、その代わりとしてヒロさんが用意した免罪符的なアレなのかもしれませね。

 

■突然の「森のくまさん」 by RAMPAGE from EXILE TRIBE

 8話で視聴者から一番ツッコミが殺到していたのが、果音と天堂、竜の3人が手を繋いで帰る場面。2人に手を引かれ「離してください」と嫌がる果音と、画面の向こうの視聴者に、

天堂「やだ(ハートマーク)」

竜「ダメ(ハートマーク)」

 と、カメラ目線で訴えかけてくる演出は、まさに王道の胸キュンシーン。と思ったのも束の間、天堂が「ねぇ、なんか歌おうよ!」と提案し、何を歌いだすのかと思えば、

天堂「あるーひ」竜「あるーひ」

天堂「もりのなーか」竜「もりのなーか」

天堂「くまさーんに」竜「くまさーんに」

天堂「であーった」竜「であーった」

 と、まさかの童謡「森のくまさん」という謎チョイス。しかも、竜も嫌がることなく乗っかって輪唱しだすという謎展開。

「この流れハチャメチャに意味が分からない」「森のくまさん歌う仲良しライバルってどーゆーこと!!!」「あんなイケボで美声の森のくまさん聞いたことない」「こんなかわいい森のくまさんある????」「表情筋おかしくなりそう」「ボーカル二人起用してめっちゃかわいいシチュエーションで森のくまさん歌わせた河合監督と松田脚本にマジでお歳暮贈りたい」と、混乱しつつもファンは大興奮だったようです。

「森のくまさん」の歌詞からすると、ひょっとしたら、果音を襲おうとした男は何かを拾ってあげただけで、かっこつけたい天堂と竜が早とちりしてやっつけてしまったという可能性も無きにしもあらずですが、「夜道の痴漢」という犯罪行為の“怖さ”を、この輪唱シーンを差し込むことで一瞬にしてとっぱらい、ほのぼのした可愛らしいシーンに変えてしまうLDHさん、まさに「Love,Dream,Happiness」って感じで素敵だなあと思いました。はい。

 

■『プリレジェ』≒「EXILE TRIBE」

 今回は、歴代の伝説の王子が誰なのかも判明。肖像画がバッチリと画面に映しだされたことから、既に名前が挙がっていた通り、初代・現王丸修吾はTAKAHIRO、二代目・龍崎恭也は岩田剛典であることがわかりました。理事長曰く、伝説の王子になった者は、「伝説の王子」の名を世に広めるため、王子活動に従事するんだそうです。

 中の人の世間的イメージやこれまでの活動をみても、TAKAHIROはEXILEファミリーの初代プリンスであり、その後を継ぐのは岩ちゃんといえるでしょう。この『プリレジェ』は、EXILE TRIBEの名を知らしめるために次なるプリンスを育て上げ、広告塔へと仕立てるための壮大なプロジェクト、つまり『プリレジェ』は、EXILE TRIBEそのものなのかもしれません。

“推され”ともいえる主人公的立場の役柄をもらった片寄くんなのか、ドラマや映画で大活躍中の鈴木くん&町田くんの劇団コンビなのか、ファミリーの一番後輩にあたるRAMPAGEの川村くん&吉野くんなのか……、物語と同時に、今後EXILE TRIBEを担っていくメンバーがわかりそうです。

 ドラマは残すところあと2話。今夜放送の9話では、美容師王子のハルが学園に乗り込んでくるとか……。果音との関係にも注目しながら楽しみたいと思います。

(文=どらまっ子TAROちゃん)

「iroha」が、タブー視される女性の「性」をほどく4週間 大阪・大丸梅田店で12月25日まで

女性向けセルフプレジャーアイテムブランド「iroha」が、11月21日~12月25日まで大阪・大丸梅田店にてポップアップストアを出店しています。

 今年8月の初開催に続き、第2弾となる今回のテーマは「夫婦愛」。百貨店という明るくオープンな空間で高らかに「性」を謳う「iroha」ポップアップストア、その様子をレポートします。

「セルフプレジャーアイテムは初めて」の女性も、周囲の視線を気にせずにじっくり選べる店内
 大阪・大丸梅田店の5階は、「うふふガールズ」と名づけられた若年女性向けファッションフロア。多くの女性たちがホリデーシーズンに向けた買い物を楽しむなか、ひときわ華やぐ一角を発見しました。

(左)ピンクの暖簾の先は女性限定なので安心。周囲の目を気にせずゆっくりできるよう、木の格子で顔が隠れるような店舗デザインの工夫も。 こちらが、「iroha」のポップアップストアです。向かって左、ピンクの暖簾の中は女性限定コーナー。周りの目を気にせずにじっくりと選べるように、居心地の良い空間になっています。向かって右は、パートナーといっしょに立ち寄れるカップルコーナー。こちらは男性のみの来店もOKです。

 暖簾の向こう側には、形も色も、もちろん性能もさまざまな「iroha」シリーズがラインナップされていました。これら全てが、女性用セルフプレジャーアイテムです。見た目もかわいらしく、ひと目には性的な意図で使うアイテムとは分かりません。

「iroha」シリーズがズラリ。触ってみると、プニプニしてて気持ち良い! これだけで癒し効果もあるかも……? 店内では、買い物ついでにひとりで訪れたお客さんがじっくりと、または友達同士のお客さんがワイワイはしゃぎながら商品を吟味していました。

 そこで、商品を物色していた2人連れの女性客(30代)に、お話を伺ってみました。友人に連れて来られたという女性は、「これまでセルフプレジャーアイテムを使ったことがなかった」と言いつつ、「イメージがガラリと変わりました! もっと、プラスチックみたいな無機質なものを想像していたのですが、触ってみたらすごく柔らかくて気持ちいい(笑)。見た目も全然いやらしい感じがなくて、むしろかわいいですね」と好印象。さらに、「いい買い物ができました!」と、初購入に至った商品を自慢げに見せてくれました。

 もうひとりの女性は、「iroha」が気になってバラエティショップに足を運んだことがあるというものの、「ほかのお店では、男性の目が気になって手に取りづらかったんです。ここはファッションフロアにあって、お店の雰囲気も入りやすくて良かったです」と言います。

 TENGA広報の西野芙美さんは、「現在、irohaの約8割はネットショップからの購入ですが、商品の質感や大きさが分からないため、ためらわれるお客さまも多かったようです。実店舗という試みでは安心感を持って選んでいただけるように、お客さまの悩みや希望をスタッフがヒアリングしつつ、商品を丁寧に説明しています」と話します。

 スタッフによる説明は、20~30分ほど及ぶことも。「自分には、どれが合っているか分からない」という女性にも、じっくり耳を傾けるスタッフの姿勢が印象的でした。さらに西野さんによれば、「お客さまとスタッフが、セックスの話で盛り上がることもしばしば。普段は話しづらいようなことも、この空間ではフラットに話していただけるのかも知れません」とのことです。

多くのお客さんが商品を吟味している店内。じっくりと選んだり、フラリと立ち寄ってみたり、さまざまです。 21日の出店初日には、80代の女性が「娘へのプレゼントを探しに来た」と来店。さらに、スタッフと話しているうちに「私にも使えるかしら?」と、自分用の商品も購入して帰ったという素敵なエピソードも。ここでは、20~80代という幅広い年齢の女性が、「性」を存分に楽しんでいます。

 今年8月に大丸梅田店に初出店した時は、たった2週間という短い期間に1500人以上が来店。目標の3倍以上となる約400万円を売り上げ、大盛況のうちに幕を閉じました。西野さんは、百貨店への出店は、初めは不安も多かったこと振り返りながらも、「前回の成功によって、大阪に「iroha」の存在が受け入れられつつあるという手応えを感じています」と、嬉しそうに語ってくれました。

カップルで来店も多数!「iroha」はコミュニケーションツールとしてもお役立ち
 さらに今回は、パートナーといっしょに商品を選べるように、新たにカップルコーナーを設けました。こちらには、女性向けの「iroha」シリーズのほかに、男性向けTENGAグッズも並んでいます。

 「カップルでの来店は2割ほど。セックスレスに悩む夫婦が増加しているなかで、「iroha」は女性がリラックスするためだけでなく、パートナーとのコミュニケーションに役立てることを提案しています」(西野さん)

カップルコーナーには、TENGAパンツも発見!! そこで実際に、カップルコーナーに来店していたご夫婦(70代)にお話を聞いてみました。

 奥様は、「TENGAのことは星野源さんのラジオで知っていたけど、どこに売っているのかな? と思っていたの。大丸さんにお店を出すってネットニュースで知って、さっそく来ました」と、初めて触れるというセルフプレジャーアイテムに興味津々のようす。

 一方で、旦那さんは、「誘われて一緒に来てみました。これで、俺が先に逝っても大丈夫や(笑)」と、冗談混じりで話してくれたのが印象的。さすが大阪です。

リップスティック型の「iroha stick」は、セルフプレジャーグッズ初心者の方にもオススメです。 また、もう一組のカップル(20代)に話を聞いてみたところ、こちらは彼氏さんが誘ったとのこと。彼女さんは、「アダルトグッズのお店って入りづらかったけど、ここなら私も入りやすいし、彼氏といっしょに選べてめっちゃ楽しいです!」と話してくれました。

 西野さんによれば、時期柄、互いのクリスマスプレゼントを選びに来るカップルもちらほら見られるとのこと。この日は、1時間に5組ものご夫婦やカップルがご来店。ふたりであれこれ言いながら「iroha」を選んでいる姿はほほえましく、どのご夫婦やカップルも、対等な関係性を築いていることを感じました。

「iroha」が、百貨店という目抜き通りに進出することの意味
 多くのお客さんと出会った「iroha」ポップアップストアでしたが、西野さんは、「女性には、性的な話をしてはいけない、欲求を隠さなければならないという固定観念が、まだまだ根強くあることを感じています」と、言います。

お話を伺ったTENGA広報の西野さん。 たしかに世間には、「女が性的な話をすること」をいまだにタブー視する向きがあることは、女性であれば誰もが感じていることでしょう。気心の知れた友達にさえ性的な話は控えたり、罪悪感さえ感じてしまう女性もいます。多くの女性にとって、性はまだまだ「閉じられたもの」であることは事実です。

 それゆえに、「iroha」が百貨店という目抜き通りに進出することは、女性の「性」を肯定し、励ましてくれるーーー「私たちは、性を楽しんでいいんだ!」と、自信を持つきっかけになる。そして、女性が性の悦びを享受することは、夫婦やカップルの関係をより親密で心地良いものにするのです。

 洋服やコスメを買いに来たついでに、セルフプレジャーグッズも試してみよう! そんな明るいノリで「iroha」を手に取り、いきいきとする女性たちを眺めていたらーーーわたしたちの「性」が少しだけほどかれた、その瞬間を目の当たりにしたような気分になりました。

●「iroha」ポップアップストア
場所:大丸梅田店5階(大阪市北区梅田3-1-1)
日時:2018年11月21日(水)~12月25日(火)
営業時間:[日〜木]10時〜20時30分 [金・土]10時〜21時

【マンガ】「気功のおやじ」と26年越しの再会! 雑居ビルで受けた施術は……【東京をディグる・14話】

東京の下町には、酒とサウナとへんなおじさんが吹き溜まる――…。

荒川周辺に暮らすアラサー漫画家・のがみもゆこが
独特の視点で下町のあれやこれやを掘り下げる、ぶらぶらお散歩たのしいルポエッセイ。

水曜の夕方を亜空間へいざなう、へんなおじさんワールドへようこそ!

 

気功のおやじ、26年越しの再会



 



(次回につづく)

――毎週水曜日に、最新話を更新。お楽しみに!

のがみ・もゆこ
1985年茨城生まれ。日本大学芸術学部デザイン学科卒。
茨城の高校でデザイン・映像メディア専攻の非常勤講師をしつつ
個展、グループ展、WEBにてイラストレーションやエッセイマンガを発表しています。

Twitter:https://twitter.com/mogaminoyuko
Instagram:https://www.instagram.com/mogaminoyuko
note:https://note.mu/nogami_moyuko
HP:https://mogaminoyuko.tumblr.com


<『東京をディグる』バックナンバーはこちら>

【第1章】南千住・三ノ輪をディグる

【第2章】浅草をディグる

【第3章】
(1)……80年代の「上野と母」を追体験!

(2)……「お母さん」とスピリチュアル

プロ野球・名球会は、もう潮時……?“オッサン排除”で「新名球会」誕生の現実味

 23日に行われた日本プロ野球名球会の総会で、「100勝100セーブ100ホールド」を新たな入会条件に加えるかが話し合われたが、結論は出ず、議論は持ち越しとなった。もともと金田正一氏の声掛けにより、18名でスタートした名球会は、今や60名以上の大所帯。“分裂”が現実的になってきた。

 名球会が誕生したのは1978年のこと。史上最多の400勝を上げた“カネやん”が「200勝か2000安打」を条件とした会を発足させたが、掲げられたもう1つの条件は当時話題になった。ベテランの週刊誌スポーツ担当記者が語る。

「発足当時、『200勝か2000安打』という数字は特に問題になりませんでしたが、関係者の間で話題になったのは、『昭和生まれ』という、もう1つの条件です。もし、この条件がなければ、別所毅彦氏、杉下茂氏、川上哲治氏もメンバーに入ることになり、言い出しっぺのカネやんはリーダーシップを握れません。そこで一計を案じて、『昭和生まれ』という一言を加えたと言われています」

 そんな名球会も時が経ち、近年話題になるのは入会条件の話ばかり。2000安打達成者は毎年のように現れるが、200勝は21世紀に入って4人しかおらず、新たに加えられた「250セーブ」達成者も3人しかいない。名球会はこれまでも日米通算記録を認めるなど、入会条件の拡大を図ってきたが、いよいよ新たな局面に差し掛かっていると指摘するのは、野球の取材経験豊富なスポーツライターだ。

「長年プロ野球選手の憧れとされてきた名球会ですが、数年前、初めて会合に参加した野茂英雄が『何をする組織なのか?』と発言して話題になりました。名球会は社会貢献を目標として掲げていますが、野茂の目にはそうは映らなかったようで、『もっと社会貢献すべき』と発言し、同世代の会員もそれに続きました。タテ社会のプロ野球界では異例中の異例のことです。かつては名球会に入れば、野球教室や講演会など、ある程度の食い扶持が確保されるというメリットがありましたが、今の時代、そんなことは個人でも十分できます。24日に行われたイベントでは、今年入会した福浦和也が『スゴい人ばかりで気疲れした』と、率直すぎる本音を漏らしました。ある若手会員はゴルフコンペで、とにかく無口な大先輩の元・巧打者と同じ組になり、『試合より疲れた』とこぼしていました。声には出さないものの、若手会員は『貴重なオフに、なんでおじさんたちと……』と、思っているはずです。入会条件を変えるなら、いっそ“今の名球会”は名球会として残し、投手の入会条件を緩和したもので“新・名球会”を作れば、という声は以前から根強くあります。数年前に総会で意見をした野茂と古田敦也、野村謙二郎、高津臣吾、佐々木主浩らは年代やチームが被っていて仲が良いので、そのあたりを中心として新たな動きが出る可能性は十分にあるでしょう」

 野球の変化に敏感に対応するか、歴史と伝統を重んじるか……いっそファン投票でもしてみる?

イギリス企業、従業員に“自慰休暇”で生産性アップ!?

 ワーカホリックの日本人が有給休暇さえロクに消化せずに汗水たらして働く一方、イギリスのある企業では、従業員のために新たな休暇を設けた。

 現地タブロイド紙「ミラー」が伝えたところによると、その休暇の目的は従業員にオナニーをさせ、リフレッシュしてもらうことにあるという。

 アダルトグッズブランドのLELO UK社は、おそらく世界で初めて、従業員に“自分を慰める日”を取るように勧めている会社となった。その休日には、従業員たちが性的に満たされ、たくさんのオーガズムを得ることを奨励している。

 同社によると、それが従業員の幸福度を高め、ストレスを軽減し、生産性をアップさせると考えているのだという。これを証明するため、同社では2,000人以上のイギリス人を対象に、何が彼らを幸せにするかについてのアンケート調査を行った。

 それによると、78%の回答者が「オーガズム」と答えており、その快感は、オナニーでもパートナーとのセックスでも同じだというのだ。

 さらには、66%の回答者が「オーガズムの後は生産性が高いと感じる」と答えており、40%が「オーガズムによる幸福と生産性アップ効果から恩恵を受けている」と考えている。しかもその恩恵は、オナニー後、5日間も続くという。 

 ちなみにイギリスでは昨年、ノッティンガム・トレント大学の心理学研究家が、「緊張状態やストレスの緩和に大きな効果を期待できる」として、仕事の合間の「オナニー休憩」を提唱して話題となっている。

 LELO社の広報担当は、オナニー休暇についてこう述べている。

「これにより当社の従業員が、休暇の翌日にはスキップしながら出社し、できるだけ生産性を上げてもらえたらと望んでいます」

 ただ、日本企業がこのオナニー休暇を導入する日が来たとして、シャイな日本人はそれを 申請することができるだろうか……。

「今の自分と同じ気持ち……」『獣になれない私たち』7話、上野と松任谷の本音に共感続出

 11月28日夜10時から第8話が放送される、新垣結衣主演の『獣になれない私たち』(日本テレビ系)。視聴率は第1話11.5%、以降は6~8%となっていたが、第6話で10.0%に回復。しかし、第7話は8.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に下落している。

 同ドラマは、常に笑顔で仕事も完璧な頼れる女性・深海晶(新垣)と、人当たりが良い好青年・根元恒星(松田龍平)が織り成す物語。2人とも表向きでは“良い人”なのだが、晶は周囲に気を使い続けることに疲れ、恒星は内心誰のことも信用していない。「獣のように自由に生きられたら」と、願う2人の偶然の出会いは、現代社会を生きる大人のリアルなラブストーリーに発展していく。

 第7話では、晶の勤める会社のSEたちが、こぞって有給休暇に入ってしまう。社長の九十九(山内圭哉)が監視カメラを設置したことにより、社員の誰もが息苦しさを感じているのだ。さらに、仕事をサボりがちだった松任谷(伊藤沙莉)と上野(犬飼貴丈)も監視カメラに怯え、精神的に参っていた。その様子を見かねたSEチームのリーダー・佐久間(近藤公園)は「深海さんは平気なの?」と晶を心配するが、晶は「正直今までと変わらないっていうか…」と苦笑い。

 そんな中、取引先である樫村地所との会議の予定が入っていることを思い出した上野と松任谷。突然テキパキと動き出し、会議の準備を率先してやり始めた。会議室には監視カメラが付いていないため、九十九の監視を免れた2人は、仕事や取引先についてダラダラしゃべりながら準備を進めることに。

 すると松任谷は、愚痴ひとつ言わず働く晶を“完璧超人”と表現し、「深海さんから頼られたこともないし」とつぶやいた。それを聞いた上野は「頼りようがないのでは?」とツッコミを入れつつも、晶の完璧っぷりには同意。そして松任谷は、仕事に力を入れない理由を、どれだけ真面目に働いてもどこか抜けてしまうからとし、「期待されなきゃがっかりされることもないもん」と発言。すると上野は「生まれてこの方期待されたことがない…」と切なそうに言葉を返すのだった。

「会議室の外で立ち聞きしてしまった晶は、やる気を引き出すためにわざと『期待の部下』と声をかけるように。2人の本音に視聴者からは、『期待されないって結構つらいよね』『松任谷さんの理屈が理解できてしまう』『今の自分と同じ気持ちだわ』と共感の声が続出しました」(芸能ライター)

 第8話で晶は、業務改善のためにスタッフの増員を提案。すると、九十九から採用係を任されてしまい、結局晶が面談に臨むことに。そして迎えた面談当日、会社にやってきたのはなんと京谷の元カノ・朱里(黒木華)だった。突然の再会に困惑の表情を隠せない晶だったが、一方の九十九はなぜか朱里を気に入り、採用してしまう。

 そんな中、恒星の元には行方不明だった兄・陽太(安井順平)が発見されたと連絡が。酔っ払いから財布を盗もうとしていたところが見つかり、警察に捕まっているという。恒星は、しばらく会っていなかった兄を迎えに行くかどうか躊躇していたものの、陽太の身柄を引き受けることを決意。しかし、目を離した隙に陽太は恒星の事務所から逃走し、再び行方をくらますのだった。

「監視カメラの設置で社内の空気は大きく変わりましたが、『みんな真面目にやれば晶の負担が減りそう』『監視カメラめっちゃ効果あったのでは?』などの意見も。晶の望む業務改善がどこまで実現するのかに注目が集まっています」(同)

 朱里は晶の会社にどんな変化をもたらすのか、次週も見逃せない。

KinKi Kids堂本光一、自身のラジオを聞いて反省!? 「もうちょっとハキハキしゃべれよ」とツッコミ

 KinKi Kidsの2人が交互にパーソナリティを務めるラジオ『KinKi Kids どんなもんヤ!』(文化放送)。11月26日深夜放送回には堂本光一が登場し、ミュージカルを中心に活動する俳優・井上芳雄のコンサートに飛び入り参加したことについて言及した。

 光一は10月27日、ミュージカル『ナイツ・テイルー騎士物語ー』で共演した井上のコンサート『YOSHIO INOUE by MYSELF SPECIAL"LIVE"』にプライベートで来訪。その際、井上にステージから名指しで呼ばれ、同じく共演した女優・上白石萌音と、井上とともに『ナイツ・テイル』の劇中歌を披露していたことが……

■続きを読む

カテゴリー: 未分類

KinKi Kids堂本光一、自身のラジオを聞いて反省!? 「もうちょっとハキハキしゃべれよ」とツッコミ

 KinKi Kidsの2人が交互にパーソナリティを務めるラジオ『KinKi Kids どんなもんヤ!』(文化放送)。11月26日深夜放送回には堂本光一が登場し、ミュージカルを中心に活動する俳優・井上芳雄のコンサートに飛び入り参加したことについて言及した。

 光一は10月27日、ミュージカル『ナイツ・テイルー騎士物語ー』で共演した井上のコンサート『YOSHIO INOUE by MYSELF SPECIAL"LIVE"』にプライベートで来訪。その際、井上にステージから名指しで呼ばれ、同じく共演した女優・上白石萌音と、井上とともに『ナイツ・テイル』の劇中歌を披露していたことが……

■続きを読む

カテゴリー: 未分類

地下アイドル・姫乃たま×バカ映画の巨匠・河崎実対談!! ファンも絶句した『シャノワールの復讐』の衝撃

 棒のように生きる男の生き様を描いた『棒の哀しみ』(94)という、神代辰巳監督の晩年を代表する名作がある。神代作品を愛するシネフィルからお叱りを受けそうだが、河崎実監督の最新作『干支天使チアラット外伝 シャノワールの復讐』には“棒の楽しみ”がある。主演女優・姫乃たまの演技がとにもかくにも強烈すぎ、逆に観る者の心を捉えて離さない。世の中には“愉快な棒”と“残念な棒”の二種類の棒があることが分かる。2019年4月いっぱいでの地下アイドルからの卒業を表明した姫乃たまとバカ映画の巨匠・河崎監督との対談も、棒の喜びが溢れた1時間となった。

──『干支天使チアラット』(17)では敵キャラだったシャノワールですが、今回は主役へとステップアップ。

姫乃たま(以下、姫乃) はい。いや、これステップアップと言っていいんでしょうか(笑)。

河崎実(以下、河崎) まぁ、もらい事故みたいなものかな。

姫乃 もらい事故(笑)! 前作ではクラウドファンディングが終わった時点で、まだシャノワール役が決まっていなかったんですよね。そんなとき、ラジオの収録で河崎監督が中野でやっているバー「ルナベース」をお借りした際に名刺交換したところ、なぜかすぐに出演オファーが届いて……。

河崎 シャノワールって、化け猫なんですよ。だから「たま」って名前がいいなと思ったんです。直感です。

姫乃 ぴったりなのは私の芸名だけなんですけど、現場に行ったら案の定ぴったりどころかガバガバでした(笑)。私はこれまで映画に2~3本、芝居にも2~3本出た程度なので、大丈夫なのかなと思って、ホン読み(脚本の読み合わせ)に参加したら、河崎監督が「いいね、いいね。歌を歌っている人は声の通りがいいね」とか褒められて、「私、やれるじゃん!」と思ったんです。でも、撮影が始まってからは悩むことの連続でした。自分がちゃんと演技できているのかどうか分からなくて、どんどん不安になっていったんです。

河崎 えっ、そうだったの? 気がつかなかった。

姫乃 前作は主演の3人(希崎ジェシカ、辰巳ゆい、友田彩也香)ともプロの女優さんじゃないですか。やっぱり現場での立ち回りも慣れていて、カメラが回ったら演技のスイッチを入れて、休む時はきちんと休んでいたんですが、私は演技もわからないし、どの程度スタッフさんに気を使ったらいいのかもわからないので、ずっと一人でやいのやいのしてたんですね。もしかしたら、私、浮いてるんじゃ……と心配していたんですが、試写会で『干支天使チアラット』を観たら、あ~そんな次元じゃなかったんだなって分かりました(笑)。

河崎 ハハハ。たまちゃんは、そこがいいんだよ。天然の魅力だよ。大ヒットしているインディーズ映画『カメラを止めるな!』は新人俳優たちがワークショップに参加して芝居がうまくなっていくわけだけど、俺はワークショップはやらないからね。

姫乃 河崎監督は灰皿飛ばしたりとかもしないですしね。ホン読みも適当に褒めるから、女優も下手さに気づかないという。

河崎 素材勝負だから、俺の作品はね。寿司と一緒なんです。いい素材が揃えば、それで美味しいんです。

──素材がダメだったら、映画もおしまい?

河崎 そうです。おしまいです(きっぱり)。

姫乃 よく姫乃たま主演にしたな。

河崎 今回は怪我の巧名だね。

姫乃 主役のキャスティングから怪我しようとするのやめて。

■オープニングから衝撃の嵐!!

──ファンからの反響はどうでした?

河崎 今回は、たまちゃんが全編出ずっぱりだから、【頭がメリメリした】とかツイッターに書かれていたよ。それから、やっぱり【ナイス・スティック!】だね。

姫乃 河崎監督のファンの方たちからは、【ナイス・スティック!】とか【うまい棒】といったお言葉をたくさんいただきました。【演技下手】っていろんな表現があるんだなぁと、ライターとして勉強になりましたね。はい。私のファンの人たちは意外と前作を観てなかった人が多くて、河崎監督の作品世界を知らないまま、姫乃たまの主演映画として、それこそ本当に私のステップアップとして捉えていたので、衝撃が強すぎたみたいです。今年の9月に行なったパトロン向けの完成披露試写でも、ファンの方たちは真面目に固唾を呑んで見守っている様子でした。笑っていいのか戸惑ったんでしょうね。そりゃそうだ。

河崎 父親が娘の学芸会を見守るような雰囲気だった。

姫乃 本物の父親も冷やかしに来てたしね。特に『シャノワールの復讐』はオープニング曲が強烈だったんでしょう。

──姫乃さんは音楽ユニット「僕とジョルジュ」でも活動しているわけですが、衝撃的な歌唱を披露したテーマ曲「わらわはシャノワールじゃ!」は大丈夫なんでしょうか?

姫乃 大丈夫なわけないですよね(真顔)。レコーディングも何回か録って、最後のテイクなんかそれなりに良かったと思うんですけど、河崎監督が「よーし、うまかったね!」って褒めた後、すぐ「いちばん最初のでいこう!」って。いちばん最初って、最初の録音ですらなくて、テストテイクですよ!? 作曲家の国本剛章さんもちゃんとした方なんですけど、脱力した歌にフェチでもあるのか、「感情がなくて良かったですね!」とか盛り上がってて。私も「まぁ、いいか。もはやこの映画で歌がうまいかどうかなんて関係ないな」って、自分を納得させました。正直CDは自分で全部買い取って、燃やそうか悩んでいます。お焚き上げ。

河崎 燃やしちゃダメだよ。ちゃんと売ってよ。

姫乃 コアなファンだけに、こっそり売ろう……。スカムミュージックに理解がある人にだけ……。

■バカ映画の巨匠が見初めたヒロインたち

──女優・姫乃たまの演技キャリアについてお聞きしたいと思います。小学校の頃に学芸会などには出たんですか?

姫乃 女優・姫乃たま……? 孫悟空の出る、あのー、ほら『西遊記』をやりました。夏目雅子さんが演じていた役です。

河崎 三蔵法師役やったんだ。

姫乃 あっ、そうです。教室でホン読みがあったんですけど、隣の席がお母さんが宝塚出身の女の子で、その子に「ホン読み、うまいね」って褒められて、「私、イケてるんだ!」って思ったのを覚えてます。河崎監督のホン読みの時と同じですね。本番の舞台を観た親からは「ひどかった」って言われたんですけど、映像には残ってなかったので、自分の演技がどうひどかったのか気づかずにいました。その後、地下アイドルになって舞台に何度か上がったんですが、舞台なので映像で観る機会がなくて、前作の『干支天使チアラット』の試写会で、ようやく自分の演技に衝撃を受けました。

──『干支天使チアラット』出演から1年、演技面での向上を見せていないのは“ファンの楽しみを奪ってはいけない”というサービス精神からでしょうか?

姫乃 いや、上手くなったつもりだったんですが!!! 河崎監督の作品に出るのは2度目だから前回よりは上達しているだろうし、まあ別に何か練習をしたわけじゃないですけど……。それに今回は全編出ずっぱりだったので、2日間、朝から晩まで撮影していれば、演技に目覚める瞬間がきっと訪れるに違いないと信じていました。現場ではほとんど撮り直しがなくて、河崎監督が一発OKを連続していたので「私の演技力アップしてるなあ」と、しみじみしていたわけです。でも、「あれ、今の台詞噛んだぞ……?」と思った瞬間に、河崎監督がカメラを止めなくて、カメラマンさんが「監督、いま噛んだよ~」と教えてるのを聞いて、「あっ、河崎監督すべてワンテイクで済ませようとしてるだけだ」って気がついたんです。

河崎 ハハハ! いや、一流の監督はみんな、ワンテイクしか撮らないものですよ。

──北野武監督やクリント・イーストウッド監督は1回しかカメラを回さないそうですね。

河崎 そうです。噛んでも、かわいければOKなんです。

姫乃 そうやって甘やかされているうちに、今回もすべての撮影が終わったのです……。

──河崎監督は、これまでにも『地球防衛少女イコちゃん2』(88)で増田未亜、『兜王ビートル』(05)で中川翔子、『地球防衛未亡人』(14)で壇蜜……と時代を先取りするようなニューヒロインたちを起用してきたわけですが、今回の姫乃たまさんにも共通するものがありますか?

河崎 あります。やっぱり、グッと来るものがないとね。過去には有名アイドルを起用したけど、うまくいかなかったこともあるんです。それって、俺がいまひとつ乗れなかったからなんです。

姫乃 うおお、ではしょこたんと壇蜜さんに続いて、姫乃たまもニューヒロインになるわけですね!

河崎 う~ん、どうだろうね(笑)。でも、監督は女優のことが好きじゃないと映画は撮れないよ。

姫乃 そういえば河崎監督って、小明さんのCD「君が笑う、それが僕のしあわせ」のプロモーションビデオも撮ってましたね。

河崎 小明ちゃんがサイゾーでCDをリリースしたときだね。ゾンビアイドルだった小明ちゃんも、今や子持ちの人妻アイドル。しょこたんとも仲がいいし、たまちゃんも小明ちゃんと通じるものがあるよね。

姫乃 私もニューヒロインは諦めてゾンビになるか……。

■セルフプロデュースによる地下アイドルとは違った魅力

──あの、ここではっきり言っていいでしょうか。姫乃さんは女優としての演技はド下手です。でも、与えられたシャノワールという役を懸命に演じている姿は、アイドルならではの“やらされている感”がポジティブに溢れ出ていて、それが妙にかわいく思えてしまいます。

姫乃 あっ、シャノワール役、2年やりましたけど「ド下手」とそのまま言われたのは意外と初めてかもしれません。普段はフリーランスで地下アイドルをやっているので「(マネージメントから物品販売まで自分でやって)しっかりしているね」と言われることが多くて、「かわいい」ってあまり言われないんです。河崎監督の作品に出るようになって、ずいぶん「かわいい」と言われるようになりました。まあ、「かわいい」とでも言わないと、あの演技力はフォローしきれないですからね(笑)。

河崎 できない子ほど、かわいく思えるからね。

──地下アイドルとして活動しているときはセルフプロデュースしているわけですが、今回のようにまったく異なる世界の大人からプロデュースされる心地よさってありますか?

姫乃 あー、それはあると思います。普段は誰と仕事しても、ある程度自分の意見を出すのですが、河崎監督との仕事は口を挟む隙がいっさいないんですよね。すべて、河崎監督にお任せ。というか、知らないうちに全部決まってるんですけど、たまにはなすがままにされるのも楽しいかもしれません。

河崎 “もてあそばれ感”とでも言うのかな。

姫乃 DVDのジャケットもすごいと思いませんか? 知らない間に完成していたんですが、私の顔がデリヘルの宣材写真みたいになっていますよ。

河崎 悪いね。修正しまくったよ。ジャケットの出来で、売り上げが変わってくるからね。AVのパッケージを手掛けているプロに頼んで、たまちゃんの顔はかなり修正されているよ。

姫乃 いや、言われなくてもわかりますよ! とは言え、エロ本でライターデビューしたので、不思議と見慣れている感じはある……。

河崎 映画って一生残るから、そこがいいよね。

姫乃 いまの流れでそれ言われてもな!

■主演女優以上に強烈だったスティックの束

──『シャノワールの復讐』では、打倒チアラットを目指すシャノワールはOLの内情を知るために就職体験する。そこでシャノワールが味わうのは、セクハラ、パワハラ、働き方改革、機密書類の隠蔽……。能天気コメディに見える『シャノワールの復讐』は実は社会派作品でもある。

姫乃 えっ、これって社会派映画なんですか。

河崎 俺の作品は、いつも時事ネタを盛り込んでいるんだよ。

姫乃 そうだったのか……。私自身は学生時代にアルバイトを経験したぐらいで、就職経験はまったくないんです。時々出版社なんかに行くと、大人たちが同じ時刻にいっせいに働いてて、すごいなぁと思います。

河崎 それが普通なんだけどね。たまちゃんは就職活動はしたの?

姫乃 大学4年生の冬頃に、そろそろ卒業シーズンだし就活でもするかと思って、大学の就職課を訪ねたら、「来年の卒業ですか?」とか言われて(苦笑)。あれって、もっと全然前から始まるんですね。「まあこれで就活の時期が分かったから、とりあえず卒業して来年がんばろう」と思っていたら、サイゾー編集部から初めての著書『潜行 地下アイドルの人に言えない生活』を出版する話があってバタバタしているうちに、なんだかんだと仕事が来て、今日に至るという感じです。

河崎 今回はOLの制服を着て、オフィスラブのシーンもある。普段できないことを体験できるのも女優としての醍醐味だよね。

姫乃 今回、岩井志麻子さんが専務役だったんですが、「みなさんそれぞれ仕事の演技してください」と指示があったシーンで、カメラ回った瞬間に岩井さんが電話取ってて、専務ってあんまり電話とか取らないんじゃないかなぁと思いました。知らないですけど。あの現場にいた人たち、基本的に会社勤めの経験がない人多くて、誰もよく分かってなかったんですね(笑)。

河崎 俺の作品に出てくれる人たちは、ホラー作家の岩井志麻子さん、千葉の誇る大スター・ジャガーさん、かつてアントニオ猪木とモハメド・アリの異種格闘技戦のフィクサーとして暗躍した康芳夫さんとか、普通じゃない人ばかりだからね(笑)。

姫乃 康さん、大好きです。康さんの出演シーンは助監督さんたちがカンペを用意しているのですが、カンペを読み終わると、「読みましたよ?」って感じで河崎監督のほうを振り返っちゃうんですよね。その仕草がすごくかわいらしくて、最終的に康さんの出演シーンは河崎監督がカメラのすぐ横に立つようにしていました(笑)。ジャガーさんもすごかったですねー。

河崎 たまちゃんの棒ぶりよりも、すごかったよね。

姫乃 私がすぐ近くで「ジャガー星人、大丈夫か?」と声を掛けるシーンがあったんですが、その時のジャガーさんの瞳があまりに真っ暗で、何を見ているのか心配になりました。闇を間近で感じた気がしましたね。

──姫乃さんは著書『職業としての地下アイドル』(朝日新書)で地下アイドルと心の闇の関係について言及していましたが、ジャガーさんの抱える闇って何なんでしょうね?

姫乃 えっ、地下アイドルですか? 彼女たちが抱える闇は、主にブレイクまでの見通しが立たない不安とか、やりがい搾取による不安定な金銭事情によって生まれるものですけど、ジャガーさんの闇は……。ジャガーさんは演技するというより、カンペに書かれた文字を一語一句ただ読み上げている感じで現場では完全なる虚無だったんですけど、完成披露の舞台あいさつで「試写を観て、自分が何をやっていたかようやく分かった」と話していたので、「自分の役が分かっていなかったのか」と納得しました。確かにかなりややこしい役柄だったので。

河崎 ジャガーさんは若い頃にブレイクして大金持ちになって、千葉で自社番組をオンエアしたりして、その後は潜伏してたんだけれど、それが、またマツコ・デラックスのテレビ番組で脚光を浴び、今や千葉のアイコンだからね。

──底辺を味わった人間って、独特な魅力を感じさせます。

姫乃 地下アイドルもジャガーさんも、人間は自分が何をやっているのかわからなくなってしまった時、虚無になります。さっきの“もてあそばれ感”で言えば、ジャガーさんは完璧なアイドルですね。世の中には、いろんなナイススティックがあります。

■『シャノワールの復讐』は壮大な実験だった!?

河崎 たまちゃんは、アイドルなのにこんな狂った映画にも、楽しんで出演するところがいいよ。

姫乃 そうか、河崎監督の映画ってやっぱり普通じゃないんだ……! 実は私、ほとんど映画を観たことがないんです。『干支天使チアラット』に出演するまでに観た映画は10本くらい。そのうちの3本は『トイ・ストーリー』シリーズ(95~10)の3本で、後はペドロ・アルモドバル監督の『私の、生きる肌』(11)やギャスパー・ノエ監督の『エンター・ザ・ボイド』(10)と『LOVE 3D』(15)などです。日本映画も勉強しなきゃと思って、小津安二郎監督の『東京物語』(53)を観たんですが、自然光に見せかけた照明を水に当ててたり、食事のシーンでお茶碗にご飯が入ってなかったり、意図が汲めない演出が多くて、映画を見る素養がないことに自信を失ってしまったんです。以来、映画評やコメントの仕事以外はあまり映画を観ていません。

河崎 どうだい? えぇ。そうかい……。小津作品の台詞回しは、確かに棒読みっぽくて不気味だね。

──戦後の小津監督はそうとう深い闇を抱えていたようですしね。

河崎 たまちゃんは、TVドラマも観てないの?

姫乃 桜井幸子さんが出演していた『高校教師』(TBS系)は後追いで観ました。桜井さん、すごくかわいかった。はっ、もしかして私の演技って発声練習とかの問題ではなく、映画やドラマをほとんど観てこなかったことが敗因なのでは!? よく考えたら演技というものをあまり観たことがない……。

河崎 すべては真似から始まるからね。多くの俳優は三船敏郎に憧れて、黒澤明監督の映画をいろいろと観るようになる。そういうものなんです。

姫乃 子どものときから、テレビや映画を観せずに育てて、いきなり映画に主演させるとこんな衝撃作が生まれるという壮大な人体実験だったんですね。

河崎 まるで『ブリグズビー・ベア』(18)の世界だな(笑)。

姫乃 「リアルサウンド映画部」で定期的に映画評を書いてるんですけど、映画評を書くこと前提で映画を観ているので、俳優の演技よりも、物語性や監督の演出のほうに意識が行ってるかもしれません。

河崎 AVはけっこう観てるんでしょ?

姫乃 はい。一時期は年間130本くらい観てました。でもそれもビデオ情報誌でレビューを書く仕事なので、男優さんがどこに何回射精したかをカウントしないといけないから、演技はそんなに……。ドキュメンタリーが好きなので、井口昇監督が出演している平野勝之監督がのAVは好きで観てました。河崎監督は井口監督とジャンルの距離的に近いものを感じますが、実は作風が全く違いますね。

河崎 俺も変態だけど、俺の場合は爽やかな変態だからさ(笑)。AVについて語れるアイドルは、たまちゃんの他にはいないよ。でも、地下アイドルはもうすぐ辞めちゃうらしいね。

姫乃 はい、2019年4月いっぱいで、地下アイドルの肩書きはおろすことにしました。今の活動がすでに地下アイドルにそぐわないので、肩身が狭くて。

河崎 フリーの地下アイドルは、すべて自分でやらなくちゃいけないから、いろいろと大変なんだよね。

姫乃 どうなんですかねえ。大変とは思わないですけど、大変だと思わずにいろいろできるようになっちゃうと地下アイドルではいられないってことですね。肩書きをおろした4月以降も活動は続けていくつもりです。今後、女優として私を起用する監督は現われるでしょうか?

河崎 今、25歳か。う~ん、30歳を過ぎたら違ったオファーが来るようになるんじゃないかな。

姫乃 熟女AVの話ですか? 女優は30歳を越えると魅力が増すと聞いています。知らんけど。

河崎 ハハハ。でも、『シャノワールの復讐』がクラウドファンディングで製作費が集まったのは、やっぱり姫乃たまの存在が大きかった。11月29日(木)のDVDリリースに合わせて、いろいろイベントやろうよ。

姫乃 いやはや、今後とも姫乃たまを起用する希少な監督ということで、よろしくお願いします!
(取材・文=長野辰次)

『干支天使チアラット外伝 シャノワールの復讐』
原作/中川ホメオパシー『干支天使チアラット』(リイド社)
プロデューサー・脚本・監督/河崎実 脚本/鈴木つかさ、荒木太朗
出演/姫乃たま、ジョナサン・シガー、岩井志麻子、すずきつかさ、原田篤、ジャガー、康芳夫、町あかり、いまみちともたか、エンリケ、AKIRA、逢瀬アキラ、塩谷瞬
販売元/リバートップ 11月29日(木)よりリリース開始
(c)中川ホメオパシー・リイド社・リバートップ

 

●河崎実(かわさき・みのる)
1958年東京都生まれ。明治大学在学中から特撮映画を自主製作し、注目を集める。萌えカルチャーを先取りした『地球防衛少女イコちゃん』(87)で商業監督デビュー。以後、中川翔子をヒロインに起用した『兜王ビートル』(05)、壇蜜主演の特撮映画『地球防衛未亡人』(14)、人気レスラー・飯伏幸太主演作『大怪獣モノ』(16)などの話題作を次々と放つ。筒康隆原作の『日本以外全部沈没』(06)は東スポ映画大賞の特別作品賞を受賞、『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』(08)はベネチア映画祭に正式招待された。近年の監督作に『干支天使チアラット』(17)、『乳首ドリルの逆襲 ATTACK OF THE NIPPLE DRILL』(18)など。現在、『電エース』30周年記念作を製作準備中。

●姫乃たま(ひめの・たま)
1993年東京都生まれ。16歳よりフリーランスで地下アイドル活動を始める。ライブイベントへの出演を中心に、ライター、モデル、DJ、司会としても活躍。音楽ユニット「僕とジョルジュ」での活動のほか、ライターとしての著書に『潜行 地下アイドルの人には言えない生活』(サイゾー社)、『職業としての地下アイドル』(朝日新書)、『周縁漫画界 漫画の世界で生きる14人のインタビュー』(KADOKAWA)がある。平成最後の日となる2019年4月30日に、地下アイドルとして最後のワンマンライブ「パノラマ街道まっしぐら」を渋谷区文化総合センター大和田さくらホールにて行なうことが決まっている。