今週の注目記事・第1位
「谷村新司(69)息子 トイレ盗撮で家族離散の哀歌」(「週刊文春」11/29号)
同・第2位
「強欲ゴーンVS.日産『離婚訴訟費用まで』」(「週刊文春」11/29号)
「『カルロス・ゴーン』の『酒』と『女』と『社食ラーメン』」(「週刊新潮」11/29号)
「カルロス・ゴーンをぶった斬れ! 西川社長『極秘告発部隊』の236日」(「週刊現代」12/8号)
「日産経営陣は『独裁者ゴーン』とこう戦った」(「週刊ポスト」11/7号)
同・第3位
「『プーチン』の寝技に誘い込まれた『安倍総理』」(「週刊新潮」11/29号)
「国後、択捉を失った『安倍ファースト』外交の罪」(「週刊文春」11/29号)
「『北方領土は“2島”でいい』もはや安倍首相は歴史に“名前”を残したいだけだ」(「週刊ポスト」12/7号)
同・第4位
「安倍内閣が処分したい『片山さつき』から『ダイオキシン』」(「週刊新潮」11/29号)
「『片山さつき“国税口利き”現場を私は見た』」(「週刊文春」11/29号)
同・第5位
「ちょいワル雑誌名物編集長(67)の“極悪”倒産」(「週刊文春」11/29号)
同・第6位
「東京五輪を襲う中国ダークウェブ」(「ニューズウイーク日本版」11/27号)
同・第7位
「しゃぶしゃぶ鍋に顔を突っ込む『芸能プロ社長』凄絶パワハラの証拠動画」(「週刊新潮」11/29号)
同・第8位
「中国製の器具を使ってニッポンは金メダルゼロ」(「フライデー」12/7号
)
同・第9位
「ライザップ『瀬戸社長』慙愧を語る」(「週刊新潮」11/29号)
同・第10位
「東京医科歯科大『学内乱倫トラブル』」(「週刊ポスト」12/7号)
同・第11位
「新垣結衣『AIアダルト乱行動画』」(「週刊アサヒ芸能」11/29号)
同・第12位
「『体にいい酒』『体に悪い酒』知らなかった本当のこと」(「週刊ポスト」12/7号)
同・第13位
「桑子真帆アナ 2度目の紅白総合司会は『ポスト有働』の“実技試験”!?」(「週刊ポスト」12/7号)
【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!
先週は、カルロス・ゴーン逮捕のニュースで持ちきりだったが、残念ながら、週刊誌にはタイミングが悪く、「突っ込んだ」だけで、新情報はなかった。
週明けの現代、ポストはどうかと見たが、どちらも巻頭は「主治医を信じてるけれど、別の医者の『別の意見』も聞いてみる」(ポスト)、「平成が終わる日」(現代)。おいおい、お前たちは週刊誌じゃないのか。いつやってもいい暇ネタをトップにもってくる、その神経が私には理解できない。
編集者は時代に敏感でなければいけない。そう私は教わってきたし、教えてきたつもりだが。愚痴はいうまい嘆くまい。気を取り直していくぞ!
NHKの『ニュースウオッチ9』の桑子という女子アナは、なかなかいい。『報道ステーション』の女性アナより、自然体だし、時々、視聴者を睨みつけるような眼がまたいい。
ポストによると、今年も紅白歌合戦の総合司会をやるそうだ。この司会を有働由美子もやって、NHKの顔になった。今回、桑子が上手く仕切れば、ポスト有働は彼女に決まりだそうだ。
私にはどうでもいい話だが、NHKの顔だったはずの有働が、日本テレビの夜の顔になろうと頑張ってはいるが、視聴者からはあまり好感を持って受け入れられていないようである。
やはりNHKと民放は、何かが違うようだ。桑子アナはNHKを出ないで、『ニュースウオッチ9』のメインキャスターになってもらいたい。
これからは忘年会シーズンだという。サラリーマンでなくなってだいぶ経つから、そういう感覚はなくなったが、これからは燗酒がうまくなるシーズンではある。
ポストは、これまでいわれてきている酒に対する考え方に、異論を唱えている。なかでも、休肝日はいらないという。これは読まなくては。
休肝日があることで、その日以外はたらふく飲むことがいけないのはわかるが、大量に飲む、禁酒、大量に飲むというよりは、毎日飲む方が健康的だというのだ。
理由はよくわからないが、休肝日が必要ないということだけ覚えておこう。
とりあえずビールとは、皆で飲むときの定番だが、これは理に適っているそうだ。空腹時に強い度数の酒を飲むと、内臓に負担がかかるという。またビールに含まれている炭酸ガスは、胃液の分泌を促進するから、消化を助け、食欲増進にもなるそうだ。
晩酌より昼飲みのほうがいい。ダラダラ飲んだほうがいい。ビールは痛風に悪いというのは「心配し過ぎ」だといろいろあるが、考えすぎて酒をまずくするより、何も考えずに飲んだほうが、心の健康にはいいということである。今夜も飲もうぜ、ご同輩!
新垣結衣が3P乱交している! パソコンの画面を見ていて「驚愕する」人が続出しているとアサ芸が報じている。
なんでも、インターネットの動画サイト「F」に1分余りの動画が2本アップされていて、タイトルには「本気で感じてしまう新垣結衣」「アヘ顔晒す新垣結衣」とついているそうだ。
ITジャーナリストの井上トシユキ氏によると、
「それは『ディープフェイク』と呼ばれるAI(人工知能)で精巧に作られた動画です。狙いをつけた人物のデータを集めてAIに学習させ、もともと存在する動画の顔だけを有名人にすげ替えて、あたかも自然に見えるよう合成しています」
その他にも広瀬すず、吉岡里帆、吉田羊などもあるそうだ。
名誉棄損で訴えられることもあると思うが、とりあえず、吉永小百合はないだろうか。なかったら私用に作ってもらえないだろうか。もちろん使う顔は「夢千代日記」の頃のものがいいな。
これからは、こうしたAVが主流になるのかもしれない。本人たちには迷惑だろうが。
ポストによれば、婚約中の女性歯科医が、職場の先輩歯科医と関係を持ったことを恨み、男がその歯科医を切りつけるという事件が昨年5月に起きた。
その病院が東京医科歯科大だったが、またも男女のトラブルを同大学が抱えているというのである。
今度は、ボート部の現役学生と、そのコーチの妻が「不倫関係」に陥り、コーチは、その学生を訴えると息巻いているというのである。
当該の学生は、そういう関係にあったことは認めるが、慰謝料は払えないので、弁護士と相談させてもらっているという。
このコーチは、大学側にもこのことを話したそうだが、原田和幸弁護士によると、これは犯罪ではなく、プライベートなことだから、不倫された側が大学や会社に通告するというのは、名誉棄損に当たる可能性があるそうだ。
ゴキブリではないが、1つ見つかると、何匹もいるのと同じように、同大学には「不倫体質」のようなものがあるのかもしれない。
一度、虫干しをしたほうがいいのではないか。
ところで、日曜日の話題は、貴景勝の優勝と、3歳牝馬・アーモンドアイの「ジャパンカップ」ぶっちぎり勝利であった。
貴乃花部屋を潰し、力士たちは涙ながらに部屋を移った。その一人、貴景勝が賜杯を手にしたのだから、皮肉なものである。
賞状を渡す八角理事長の顔が歪んで見えたのは、私の錯覚だろうか。横綱のいない場所ではあったが、貴景勝のガチンコ相撲は、貴乃花の恨みが乗り移ったような凄みがあった。
この勢いで行けば、ケガさえしなければ大関は狙える。
今や日本競馬界の顔になったのは3歳牝馬・アーモンドアイである。1番人気でオッズは1.5倍。
相手は、超はつかないが、どれもG1を勝った実力馬がそろった。もしかすると惜敗もあるかなとレースを見ていた。スタートは互角に出て、逃げるキセキの4番手。4コーナーを周ると、インからじわじわ上がっていってキセキの直後につけて坂を上がる。
キセキの川田が懸命にムチを入れるのを横目で見ながら、並んでかわす。3番手以降は懸命に追いかけるが、差は開く一方だった。
最後は馬なりでキセキに1馬身半の差をつけゴールイン。楽々勝ったことにも驚いたが、タイムが表示されてどよめきが起きた。
何と2分20秒6のレコードタイムである。競って来る馬がいたらどこまで記録を伸ばしたか。秋華賞ではなく、凱旋門賞に出ていたら、そう思わせる走りを見せてくれた。
史上最強牝馬という称号は、史上最強馬と変わった。平成の終わりに、とてつもない馬が出てきたものだ。
このまま日本に置いておくのはもったいない。年明けから、フランスへでも連れていって、向こうで何戦かやらせて、凱旋門賞に挑戦してほしいものである。
さて、案の定というか、RIZAPグループの経営危機が発覚し、同社の株は2日続けてストップ安になってしまった。無理もない、2019年3月期通期の業績予想は、純損益が70億円の赤字、営業損益は32億円の赤字に転落すると、瀬戸健社長(40)が発表したのだから。
これまでは、本業よりも、M&Aを繰り返して成長してきたのを、カルビー会長からRIZAPに転じてきた松本晃代表取締役が、M&A自体を全て止めるべきだと進言したのだ。
瀬戸社長は新潮で、「買収した企業が増えるにつれ、買収先への経営人材の派遣などが手薄になったのは間違いない。そこは素直に反省しなければならないと思っております」と語り、「今回の件でご迷惑をおかけした皆様の信頼回復に向けて不退転の覚悟で構造改革を行う」と決意を述べている。
役員報酬も営業利益が230億円を越えるまで自主返納するという。だが、売上よりもCM放映料のほうが多いのではないかといわれるRIZAPが、自転車操業を一度止めたら、転倒することにならないのだろうか。
フライデーで、体操の白井健三(22)の父親・勝晃氏が、中国の器機は危険だと告発している。
先月25日からドーハ(カタール)で行われた体操世界選手権で、3連覇がかかっていた白井は床運動で銀、内村航平(29)も鉄棒で銀、前回優勝の団体では銅に終わった。
その原因が、中国のメーカー「泰山」にあるというのである。過剰に硬いのに、まるで反発がない。勝晃氏がこう話す。
「健三は幼少期からトランポリンでジャンプをしていた影響で、演技中に踵が床に着かないクセがついた。(中略)ただその反面、ウサイン・ボルト並みの数値と認定された、並みはずれた跳躍力にも繋がっています。(中略)ただ今回、H難度の『シライ3』を繰り出していたら、選手生命が危ぶまれる可能性すらあった。健三の『心が折られるような器具だった』という発言には、本当に胸が痛みました」
得をするのは、この器具を使い慣れていた中国選手だけだった。スポーツライターの小林信也氏はこう指摘する。
「今のスポーツ界では、国の政治力や商業的な要素が強くなりすぎている。その結果、“アスリートファースト”の精神が弱まり、選手たちが十分なパフォーマンスを発揮できない状況になっている」
東京五輪では、このメーカーの器具を使わないことが決定したそうである。
ワイドショーで、芸能プロの社長に、首をつかまれ煮えたぎった鍋の中に顔を漬けられる動画が、流された。これは新潮が提供した動画だが、もはやパワハラという次元ではなく、殺人未遂ではないのか。
起きたのは2015年12月。加害者の社長は当時25歳、被害者の従業員は23歳だった。社長から「面白いことをやれ」といわれたが何もできないので、一気飲みをさせられ、挙句に、鍋に顔を突っ込めといわれたというのだ。
この従業員、火傷は1カ月程度で治ったそうだが、損害賠償は要求していなかった。今回、新潮に話したことで、提訴するというのだが、遅すぎないか。
渋谷区内で事務所を構え、若年層に人気の女性タレントや元モデルなどが所属していたらしいが、新潮の取材後、そこからいなくなったそうだ。
次は東京五輪の話。中国政府系のハッカーが、ここをめがけて攻撃してくるとニューズウイーク日本版が報じている。
中国のハッカーが、技術力に定評のあるロシアのサーバー攻撃ツールを購入し、その額は約1年余りで3億ドルにもなるといわれているそうだ。中国は00年に、「ネット・フォース」といわれるサイバー攻撃部隊を創設しているが、その予算は150万ドルだったという。
そうした攻撃に対して、日本の対応は非常にお粗末である。ニューズもこう指摘している。
「日本の不安要素は多い。パソコンを使ったことがないと認めているサイバーセキュリティ担当大臣が、関連法案や対策案をほとんど理解すらできないという事実だけではない(この大臣は五輪担当でもある)。日本にはダークウェブに仮想エージェントを送り込める情報機関もない」
安倍首相は、本気で東京五輪を成功させようと思っているのだろうか。
雑誌界の話題を一つ。01年に主婦と生活社が創刊した「LEON」は、ちょいワルオヤジというコンセプトが受け一世を風靡した、そうだ。
これを立ち上げた編集長の岸田一郎氏は、一躍名物編集者として脚光を浴びた。主婦生を離れた岸田氏が、旅行代理店のH.I.S.などから出資を受けて創刊したのが「GG」(ゴールデンジェネレーションズの略)だった。コンセプトは「ちょいワルオヤジの余生快楽誌」。だが、時代は変わってしまっていた。
下流老人が増え、老後破産がたびたびニュースになる中で、贅沢志向の雑誌は苦しいだろうと、私は見ていたが、案の定、創刊時から赤字を続けてきた「GG」は、総額1億3,000万円を超える負債を残して、10月16日、突然休刊が発表された。
印刷所はもちろん、編集プロダクション、執筆者たちへの原稿料の未払いが、業界内では大きな問題になっている。
文春によれば、編集部員からは、岸田氏の部下に対する激しいパワハラ、色あせていた岸田ブランド、クライアントたちからは「あいつがいる限り広告は出さない」といわれたなどという怨嗟の声が上がっているそうである。
それに、休刊前の9月に、「俺は疲れたわ、後は任せた」と、さっさと編集長を退任し、取締役も退任していたというのである。
制作スタッフの一人は、「岸田さんは自分も被害者だと思っているようですが、編集長として雑誌を主導してきたのは事実」だと難じている。
確かに、「GG」を出す会社を立ち上げ、取締役になり、編集長としてやりたい放題やって、倒産する前に逃げ出したのでは、無責任というそしりを受けても致し方ないだろう。
どんなに優秀なワンマン編集長でも、一人で雑誌は作れない。編集長の意を汲んで動いてくれるスタッフが、最低でも2、3人は必要である。
それなのに、パワハラで部員が次々辞めていったというから、そもそも編集部の体を成していなかったのだろう。岸田氏に資金を提供した一人、ベンチャーの草分けともいうべき西和彦氏が、こういっている。
「名物編集長も老いてしまったということじゃないですか。肉体的にではなく、編集者としての精神性でしょう」
私も70歳の男だけに限定にした雑誌を創刊しようと考えている。だが、自分でもびっくりするほどの記憶力や気力の衰えは、昔のように「見る前に跳べ」というわけにはいかない。
私も、雑誌作りに失敗すれば、結局、あいつはヘア・ヌードだけしかできなかったなと、いわれるだろうな。
新潮いわく「安倍内閣の産業廃棄物」状態になっている片山さつき地方創成大臣だが、今回は静岡県御前崎市で、片山大臣が誘致に尽力した産廃処分場が大騒動を巻き起こしているというのだ。
登場するのが御前崎市の阿南澄男市議で、片山の秘書の肩書も持っている。彼が昨年11月、産廃処分場を誘致する文書を地元で配り、住民はそれで初めて知ったという。
大手産廃業者の「大栄環境」(神戸市)が処分場を建設するのは、地区住民の「財産区」といわれる場所で、市長が選任する7人の管理会が利用法を決定することになっているのだが、7人のうち4人が阿南市議の息がかかるっているそうで、賛成多数で決めてしまったというのである。
現地で反対運動を展開するメンバーが、その処分場にはC型肝炎やエイズなどの治療に使われた医療廃棄物まで県外から持ち込まれるというので、住民は不安を募らせていると話している。
阿南市議は原田昇左右元建設相の秘書を務めていた。浜岡原発利権などを受け継ぎ、建設業者は彼のいいなりだそうだ。この処分場には4年間にわたって市が補助金1億円を支給することも決まった。阿南市議のファミリー企業が施設の保守点検を請け負うというから、住民無視のやりたい放題である。
新潮によれば、当然ながら片山大臣にも、それ相応の見返りがあるという。処分場が排出する焼却灰を再処理する会社と関連会社から、片山が代表を務める政党支部が、16年の収支報告書によると100万円の寄付を受けているそうだ。
片山大臣は新潮に対して、阿南市議がやったことで、私は知らないというが、「大栄環境」の金子文雄社長は、阿南市議から片山大臣を紹介されたといっているし、片山のパーティ券を買ったことも認めている。
文春では、片山の後援会の役員だった人間が、国税に口利きをした現場を見たと、話している。身内からも造反の火の手が上がり、片山大臣の厚化粧で隠されていたウソが次々に暴かれていく。
さて、安倍首相が「1956年の日ソ共同宣言を基礎として、プーチンと平和条約交渉を加速させる」と発言したことが、さまざまな批判や憶測を呼んでいる。
共同宣言を原点だとすると、条約を結んだとしても、北方領土四島返還ではなく、歯舞、色丹の二島しか返還されないことになる。
この問題に詳しい鈴木宗男氏は、「大きな前進だ」と評価しているが、「四島返還を自ら放棄した」(木村汎北海道大学名誉教授)という批判も多い。
これでは保守層を基盤にしてきた安倍首相は、反発を喰うのではないのかと思うのだが、そうではないという見方も多いようだ。
四島一括返還は裏切られたが、やはり安倍だから二島返還ができたではないかと受け入れ、大きな打撃にはならないというのである。
私は、参議院選の前に、なんでもいいからぶち上げようという安倍首相の焦りを感じてならない。これまで犬猿の仲だった中国・習近平主席にすり寄り、トランプ、プーチンの愛玩動物と化している安倍は、とても日本ファーストと考えているとは思えない。首相の座にしがみつき、あわよくば4期目も目指そうとするのは、いったいなんのためなのか。目的を見失ったため、移民法改正もそうだが、場当たりとしか思えないものを出して、国民の目をごまかしていく手法しか取れない、私はそう見ている。
ポストは、安倍首相が、2島返還でもいいやと考えるようになったのは、残り少ない任期で、4島返還にこだわれば、平和条約を締結するのは難しい、拉致問題も、全員帰国は難しいから、北朝鮮側から内々でいってきている2人を帰国させることで妥協しようとしていると見ている。
それは、そうすれば平和条約を締結した北朝鮮との間にある拉致問題を“解決”し、国交正常化をした首相として、歴史に名が残ると考えているからだと指摘する。
もはや、何もできなくなった安倍首相は、どんな形でもいいから、歴史に名をとどめたいという「願望」だけで、首相の椅子にしがみついているというのだ。まあ、そんなところが本音なのだろうが、まずいのは交渉相手にそれを見透かされていることである。
さて、ゴーン逮捕は朝日新聞のスクープであった。衝撃という言葉がこれほどふさわしいニュースはなかった。
だが、文春、新潮にとっては最悪のタイミングだった。だが、ニュース週刊誌の底力を見せてもらった気がした。11月21日(水)の新聞広告のことである。
文春は「強欲ゴーンVS.日産『離婚訴訟費用まで』」、新潮は「200億円荒稼ぎ!『カルロス・ゴーン』の『酒』と『女』と『社食ラーメン』」と右トップに特筆大書してあるではないか。
ゴーン逮捕の一報が流れたのは19日、月曜日の夕方であった。今週は金曜日が祝日のため、両誌の発売は1日早い21日である。したがって、ほぼ校了という段階で、この衝撃的なニュースが編集部に飛び込んできたはずだ。
私にも経験があるが、これを入れるか入れないか、瞬時の判断を編集長は求められる。入れるとなれば、即刻取材を開始し、まとめ原稿を印刷所に入れて、校了するのは深夜になる。酒も呑めない。これが辛いのだ。
今は、もっとスピーディなのだろうが、取材する時間は今も昔も同じである。しかも、文春はこれを巻頭に持ってきた(新潮は後半)。失礼だが、内容は両誌とも新味はない。文春は以前、独占告白させたゴーンの前妻・リタ・ゴーンさんの電話インタビューだけが、新情報といえるだろう。彼女はこういっている。
「おカネに関しては、カルロスは正しいことをしたことがありません。高額な所得を隠すために、色々なことをしていた。今回の逮捕は、彼のような人間には当然の結果だと思います。彼の弁護士から『俺は(税金などについて)魔法を使える』と自慢されたこともある。カルロスはお金(ママ)に関する感覚がおかしい。(中略)日本での逮捕を機に、フランスでも何か出てくるでしょう。あの国は税や所得関連の不正を探すのが得意だから」
かなり冷たいいい方だが、離婚に当たってそうとうゴタゴタし、その後も、2人の間のことをべらべらしゃべったことで、ゴーンがレバノンの裁判所に、高額な賠償金を払うよう求めたことなどが、尾を引いているのであろう。
世界第2位の自動車産業のトップ、レバノンの英雄、ブラジルでは大統領候補ともいわれていたという「大物」の逮捕は、これからどう推移していくのだろう。
今回は6月から始まった日本版「司法取引」で、日産内部の人間たちが捜査に協力したと報じられている。これについて東洋経済オンライン(11月21日)で田上嘉一弁護士がこう書いている。
「司法取引によって免責されるのはあくまで刑事責任にすぎない。前述の取締役の善管注意義務違反(過少申告の事実を知りながら作成に協力した)に基づく責任などは、司法取引によっても免れるわけでない。いかにゴーンに権限が集中していたとはいえ、これだけの報酬差額が生じていたにもかかわらず、不正を見抜けなかった、もしくは見過ごしていたのだとすれば、企業のガバナンスとして大きな支障があることは間違いなく、他の経営陣も何らかの責任追及は免れないのではないだろうか」
ルノーに吸収される話が進んでいたため、それを是としない日産幹部たちのクーデターという見方もあるが、捜査が進めば、西川広人日産社長を含めた幹部たちも無傷ではいられないはずだ。
ゴーンショックは、フランス政府まで巻き込んで国際問題に発展すること必至である。
現代、ポストは、十分に取材する時間があったにもかかわらず、誌面にこれはと思う情報はない。
取材力が落ちているのか、この事件の何について読者が知りたがっているのかを把握してないのではないか。
この事件は、日仏関係にも大きな影響を及ぼすとともに、日本の自動車産業がどう生き残るのかの試金石になるはずだ。
ぜひ、いいノンフィクション・ライターをつけて、総力取材をすべきだと思う。新聞とは違う、斬新な切り口で連載し、まとめて本にすべきだ。
今週の第1位は、ゴーンショックがなければ、もっと話題になっていたはずの文春の記事に贈る。
歌手の谷村新司(69)の息子(40)の「トイレ盗撮」騒動である。
冒頭、谷村が謝るシーンで始まる。
「原因を作ったのは崇(仮名)だし、それでどれだけの人に迷惑をかけているのか。こんなことを二回もして。一回目ももちろんそうだけど二回目をやった時は何を考えているんだ、と思った。死に物狂いで働け、と言っていたのに……」
事務所関係者たちが固唾を飲んで見守っている前で、谷村は「親としてやるせない。本当に申し訳ありません」。そう口にすると、涙を浮かべながら頭を垂れたという。
これは文春が目撃したのではなく、事務所の人間が文春に話したものである。
いまさら谷村の歌手としての凄さを、縷々述べても致し方ないだろう。歌手としてだけではなく、日本と中国の友好にも長年尽力してきた。今年北京で開かれた日中平和友好条約40周年を祝う式典でも「昴」を歌い、名門・上海音楽学院の名誉教授でもあり、中国では絶大な人気を誇るそうだ。
家の外では暖かい風が吹いていても、家の中はこのところ冷たい嵐が吹き荒れていたという。
谷村には、無名の頃、彼を助けてくれた妻のほかに、歌手の長女(38)と自称アートディレクターの長男がいる。
02年に谷村は個人事務所「ダオ」を設立し、妻が代表取締役、谷村、息子、娘が取締役に入っている。谷村はこれまでも折に触れて、家族への思いを語ってきた。
だが、3年ほど前と今年の春、ある事件が起きて家族はバラバラになったという。谷村の息子が、事務所の女子トイレにカメラを設置して、女性スタッフのことを密かに撮影していたことが発覚したのである。
それを被害女性の知るところとなり、彼女は「こんな事務所では働けない」と大問題になった。当然だろう。
谷村が内々で収めるべく、スタッフを説得し、彼女も我慢してくれることになったというのだ。だが、これで一件落着ではなかった。
谷村は、息子を有名私立校に入れてエスカレーター式に大学までいかせ、卒業してからも事務所に入れて、仕事も与えてきた。
同じ高層マンションに部屋まで持たせ、甘やかし続けてきた息子が自立などできるはずはなかったのだ。
息子を事務所から退社させ、盗撮事件についてはかん口令を敷き、息子夫婦を京都へ移り住むようにしたそうだ。だが、経緯を知らなかった妻は、後で事実を知らされ、苦しみぬいた末に、子どもへの影響を考えて離婚に踏み切ったというのだ。今年7月のことだった。
その際、谷村は、「不愉快な思いをさせてしまった」と詫び、子どものために月々50万円を生活費として払うといったという。
だが、後日、谷村はこの約束を反故にしてしまったそうだ。彼女は2人の子どもを抱え、元夫から送られてくる月数万円の養育費では生活できず、働いているという。
このほかにも、谷村の事務所に名を連ねているスピリチュアルな力のあるという人間に、谷村は「先生」と心酔している話もあるが、ここは割愛。
家の顔と外の顔の違いのある谷村に、娘は反発し、昨年2月に結婚したが、以後、音信不通だという。文春の直撃に谷村は、こう答える。
長男の盗撮事件については、「お話しすることは何もありません」。家族が一家離散状態にあることについては、「ええ、それは自由にお考えいただいて、はい」。
今、病に臥せっている長嶋茂雄の家もそうだったが、国民的歌手とまでいわれる谷村の家も、外からは窺い知れない「修羅」を抱えていたようである。
【巻末付録】
ポストから。巻頭から西田幸樹の「なおん。」今回は「すっぴんNUDE 小阪有花」。ミスマガジンのグランプリに輝いたこともある元人気グラドルが、7年ぶりに脱いだそうだ。ヘア・ヌードはないが、30越えでも綺麗なカラダである。
後半は「湯めぐりエロス 仲村美海」「美熟女温泉へいらっしゃい」。私の好みは仲村美海。張りのあるボディは、新鮮なエロスを感じさせる。
現代は、「写真家・池谷朗が愛した女優たち」で、岡田奈々、叶和貴子、大場久美子など。やはり叶はいいね。
袋とじは「これがいま一番美しいカラダだ 永岡怜子 神が宿るヘアヌード」。
永岡はなかなか野性味のある女性だ。こんな女性に挑まれたら、今の草食男は、引いてしまうのではないだろうか。
というわけで、今週はともに決め技なしで、引き分けだな。
(文=元木昌彦)