『リーガルV』向井理を犬呼ばわりする米倉涼子&小日向文世のセクハラ・パワハラ演出が胸クソ悪すぎる!

 米倉涼子が元弁護士役で主役を演じるドラマ『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)の第6話が22日に放送され、平均視聴率%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。

 今回、「京極法律事務所」へ弁護依頼に訪れたのは、不動産トラブルを抱えた男性・塩見一郎(矢部太郎)。婚約者・藤原夏純(逢沢りな)の紹介で3,000万円で一括購入した土地が、陽当たり悪く騒音も酷い劣悪な環境にあることが発覚したのです。

(前回までのレビューはこちらから)

 

 その土地の正当な評価額は500万円なのですが、すでに引き渡し済みで契約解除は難しく、さらに名義人は夏純のため仲介業者を訴えることも厳しい状況。その夏純はといえば音信不通なのです。

 塩見の話では、夏純とは「ローズライン」という高級婚活相談所を介して知り合ったとのことですが、「京極法律事務所」のパラリーガル・馬場雄一(荒川良々)も夏純に大金を貢いだ挙句に捨てられたことが発覚したため、元弁護士の小鳥遊翔子(米倉)は組織ぐるみの結婚詐欺ではないかと憶測。パラリーガルの伊藤理恵(安達祐実)を「ローズライン」の潜入捜査へ向かわせます。

 その結果、「ローズライン」はサクラを雇い、会員が見合いに失敗する度に脅迫まがいの口上によって、30万円かかる婚活用セミナーを受講させていることが判明。しかし、それが詐欺行為だと証拠立てるものはなく、「ローズライン」の弁護を引き受けた大手法律事務所「Felix & Temma法律事務所」の妨害もあり、調査は難航してしまうのでした。

 それならば奥の手と、小鳥遊はパラリーガル兼ホストの茅野明(三浦翔平)を暗躍させ、「ローズライン」のサクラたちに酒を飲ませて結婚詐欺について暴露させた映像を撮影。それを法廷で流し、勝訴は間違いないと確信するのでした。

 ところが、明が配送業者を装いサクラに近づいた“不法侵入”にあたる証拠映像を、相手側の弁護人・海崎勇人(向井理)が入手。これが法廷で流されたことによって、サクラの証言映像が無効となり、小鳥遊が率いる「京極法律事務所」側は敗訴してしまうのでした。

 しかし小鳥遊は、裁判所へ呼び寄せていた記者やネット掲示板を利用して情報操作を行い、世論を巻き込みつつ集団訴訟へ持ち込むという次の一手を画策。控訴へ向けて新たに動き出したところで今回は終了となりました。

 さて感想ですが、これまでは終盤での強引な展開で勝訴をもぎとる、という演出が定番化していたのですが、今回は決着を次週持ち越しという今までにない流れとなりました。

 とはいえ、法廷シーンの粗さは相変わらず。酒の席での、しかも盗撮風の映像を証拠にして結婚詐欺を立証するという流れは、いくらなんでもお粗末だったのではないでしょうか。また、まずはその女性たちが「ローズライン」のサクラだという証拠を提示させるのが筋だと思うのですが、海崎はいきなり“不法侵入”の映像を流すわけですね。これでは、サクラの雇用を認めたようなものなのではないしょうか。

 このドラマの演出陣はどうも、法廷でのやりとりより、『小鳥遊VS古巣の「Felix & Temma法律事務所」』の構図をよりインパクト強く描くことに注力している様子が窺えます。特に、小鳥遊の最大の敵であり、同事務所の代表弁護士を務める天馬壮一郎(小日向文世)をアクの強いキャラクターに仕立てあげたいようですが、すべて裏目に出てしまっている印象。今回、期待通りの仕事ができなかった秘書の中沢淳美(宮本茉由)に対して、ニットの胸元から赤ワインを注ぎ込むというパワハラ&セクハラ演出がありました。

 第2話では頭から赤ワインをかけるシーンも描かれましたが、ただただ胸クソが悪くなるだけ。その場面だけ過剰さが際立ってしまっていて不自然なんですよね。ショッキングな演出をすればキャラが立つと思い込んでいる、演出陣の浅はかさが露呈してしまっている印象です。

 また、宮本は米倉が所属する芸能事務所・オスカーの新人女優で、今回がドラマデビュー。話題になりそうな演出で注目を集めようという魂胆が透けて見えるのも、ドラマを盛り下げる一因になってしまっているのではないでしょうか。

 不快な演出に関していえば、小鳥遊の男性陣に対する“犬呼ばわり”も頂けません。「京極法律事務所」の弁護士・青島圭太(林遣都)のことを「ポチ」と呼び、「ローズライン」の潜入捜査員を誰にするか決める際、青島の名前が挙がると、「ポチはダメ、私のモノだから」と反対するなど、完全にペット扱いしているのです。

 さらに、元カレの海崎に対しては「番犬」と命名。“男に媚びず自立した女”という小鳥遊の、というよりも女優・米倉涼子のイメージを強調したいがための演出なのでしょうが、行き過ぎてしまっている感が否めません。このあたりの配慮のなさが、『ドクターX』の視聴率を超えられない原因にもなっているのかな、とも思いますが、さて次週はどのような展開になるのでしょうかね。
(文=大場鴨乃)

万引き番組のウラ側をGメン暴露! 「カメラがバレた!」過酷な撮影現場の実態

「112.702」

 この数字は警視庁が2016年に検挙した万引き犯の人数です(『平成29年版 犯罪白書 窃盗 認知件数・検挙件数・検挙率の推移』より)。1件ごとの被害額は少額でも、個人経営のコンビニや書店などの小売店にとって被害が重なれば大変な打撃になり、万引きが一因で閉店に追い込まれる店舗もあります。店舗側も指をくわえて見ているわけではありません。万引き犯取り締まり専門のセキュリティースタッフを配置して防衛しています。いわゆる“万引きGメン”です。

 本サイトでは、オンナ万引きGメンの澄江さんが、さまざまな現場で出会った万引き犯についてレポートをしていますが、テレビでも万引きGメンの特集はたびたび放送されています。また、第71回カンヌ国際映画祭にてパルム・ドールという最高の賞を与えられ、一躍注目を浴びた是枝裕和監督の『万引き家族』も、そのタイトルの通り、万引きが大きなテーマに取り上げられた作品です。

 今回、『万引き家族』の制作協力やテレビの万引きGメン特集にもたびたび出演し、本サイトの澄江さんのコラムも監修している、万引き対策専門家の伊東ゆうさんに取材を行うことに。『万引き家族』協力の経緯やテレビの万引きGメン特集の知られざるエピソード、Gメンだけが知る万引き犯の実態をお伺いしました。

『万引き家族』は別タイトルだった

――『万引き家族』は世界的に注目されましたね。協力のきっかけはなんだったんですか?

伊東ゆうさん(以下、伊東) 「是枝監督の新作映画『声に出して呼んで(仮)』に、家族で万引きするシーンがあるから協力願えませんか」というメールがきて、面白そうだなぁと思って制作事務所に出向き、レクチャーしました。私も映画が好きなので、ノーギャラだったけど喜んでお受けしたわけです。

――元々のタイトルは違っていたんですね。是枝監督とは話したんですか?

伊東 確かそんな感じのタイトルで、『万引き家族』なんてタイトルじゃなかったですね。だから公開されて「あれ?」となりました。実は、製作スタッフの方たちとお話しただけで、是枝監督とは会ったことないんですよ。誰が出るとかもまったく知らなかったですね。タイトルが変わったのも、万引きっていう字面がやっぱりインパクト強かったのかなぁって。

――レクチャーでは、どんな内容のお話をしたんですか?

伊東 詳しくは言えないですけど、万引き現場の写真を見せたり、家族でやるときの手口を教えたり。各地で万引き対策の講演会もやっているので、そういった資料を交えて説明しました。嵐の日に呼び出されて、2時間くらいインタビューを受けました。

――伊東さんはTBS系『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』やフジテレビ系『おたすけJAPAN』などで、実際に撮影隊の前で、日本や海外の万引き犯を捕捉していますが、撮影現場で捕まえるのは大変ですか?

伊東 『おたすけジャパン』(※海外で困っている人のところへ日本のプロフェッショナルが派遣され、お助けするというバラエティ番組)でインドネシアのスーパーに行ったときは、現地のコーディネーターに頼んで、事前に店舗のレイアウトを送ってもらいました。入手した資料を基に「やるならこの辺だろうから、こことここにカメラを置こう」などと打ち合わせてから現地入りしたのです。でも、いざ行ってみたら全然いなかった。そもそも客がいなかった(苦笑)。かなりキツかったですけど、1週間の撮影予定の最終日に、なんとか1人捕まえることができました。

――海外まで行って、捕まえられなかったら絶望的ですね。

伊東 どの国も関係なく、スーパーでの撮影は難しいんですよ。スーパーの万引きは基本的に「人混みに紛れて」ですから。平日の混んでる時間帯に行くと常習者が紛れています。『ジョブチューン』の時は、5日で8人捕まえました。お客さんの多いスーパーでは、1日1人は、万引きする人が必ずいる。 そう信じてやっているわけです。

 こういった撮影を成功させるには事前のリサーチと準備がかなり大事です。その店舗で混む曜日の確認、あと天候ですね。雨が降ると来ないところが多いです。カレンダーで言うと、万引きが活発になるのは給料日前と生活保護の支給前ですね。撮影中も気が抜けません、食事休憩や撮影機材のメディアの交換などで、万引き犯が「普段と雰囲気が違う」と撮影隊の殺気のようなものを感じ取って、バレたりしてしまうんです。なので、撮影で捕まる犯人の多くは空気の変化にまったく気づかない老人、油断している常習犯ばかりになります。

――万引きを実行する瞬間を映像で押さえるには、撮影ポイントに気を使いそうですね

伊東 まず開店前に下見して、万引き犯が盗りそうなスポットに定点カメラを置いたり、買い物カートに仕込んだりしています。私が一緒に仕事をしているテレビマンたちは、『警察24時』とか詐欺の潜入調査とか、皆さんがテレビでご覧になっているような事件系の番組のスタッフが多いですが、お店にお買い物に来られているお客様に紛れて撮影をすることが初めてなんていう方も。最初は戸惑ったり、挙動不審になったりして、「不審者がいる」と、警備室に通報されたこともありました。

――万引きする瞬間を映像に収めるのは、そう簡単ではないと。

伊東 万引き犯を捕捉する仕事は、言うなれば心を読む仕事です。撮影現場でも、私が万引き犯の心を読んで、その心理的変遷を実況し、撮影ポイントまでガイドしている感じですね。インカムで常に撮影隊同士は会話していますから、ディレクターさんやカメラマンさんが私の声を聞いて動く。「この人ですよー」とか「いま5番通路に入りました」とか「そこ曲がったら入れますよ」とか。

――そうすることで、テレビで流れるような決定的瞬間が押さえられるということなんですね。伊東さんはテレビに出ることでメリット、デメリットって感じたことありますか?

伊東 Gメンの会社としては、メリットってほとんどないんじゃないですかね、高額なギャラというわけでもないし。私個人では撮影隊と長期のロケになったりするわけですが、それが楽しいというのがありますね。

 万引きGメンは1人で仕事をすることが多いんです。デパートなど広い施設だとパートナーと組んで見回ることもありますけど、基本的に1人で仕事をしています。それに前職でも基本的に単独行動が多くて集団で動いたことがなかったんです。そんな中で、長期間を撮影隊と過ごして犯人を捕捉していくのは今までにない新鮮な経験でもあり、学生時代の合宿のような感覚で成功したら達成感があって楽しいんですよ。あとは撮影現場を提供してくれた店長さんから「プロは違うね、ありがとう」と感謝されることがうれしいですね。なんだかんだお金のためじゃないような気がしますね。

――撮影できる犯人は老人や油断している常習犯が多いということですが、テレビでは見られない万引き犯もいるんですか?

伊東 いますね。若い人とか外国人の犯人には、撮影がバレます。同じ人がずっといて、自分の周りを囲んでるから、おかしいと気づくんですよ。万引きをやっても撮影に気づかれて一度バッグに隠したモノを出されちゃったりする。カメラに気づかれて逆に因縁を付けられて、撮影ストップになったこともありました。

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 万引き犯の性質によって、撮影できる犯人、できない犯人がいるというのは驚きである。テレビだけの印象で、「万引き犯=高齢者犯罪」と感じている人もいるかもしれないが、その認識はあらためるべきなのかもしれない。

 後編では、さらにテレビではわからない万引き犯の実像やテレビ出演による苦労、Gメンという仕事について、より詳しく語っていただく。

(後編につづく)

伊東ゆう(いとう・ゆう)
1971年、東京生まれ。 フリーライター、万引き対策専門家、万引きGメン。1999年より5000人以上の万引き犯を捕捉してきた経験を持つ現役保安員。『万引きGメンは見た!』(2011、河出書房新社)『万引き老人』(16、双葉社)を上梓すると大きな話題を呼び、『実録!犯罪列島シリーズ』『ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(ともにTBS系)をはじめとする多数の番組で特集された。現役保安員として活躍する一方、講演活動とメディア出演による「店内声かけ」の普及に努め、「万引きさせない環境作り」に情熱を傾ける。

現在、香川大学教育学部特別講師、香川県万引き対策協議会メンバー、北海道万引き防止ウィーブネットワークアドバイザー、岩手県万引防止対策協議会講師、ジーワンセキュリティサービス株式会社取締役会長。

フジ『坂上どうぶつ王国』、視聴率5%台の爆死……動物番組として致命的な「欠点」とは

 今年2月、坂上忍が『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に出演した際、こんなことを言っていた。「あと10年後の60歳で芸能界をセミリタイアし、さらには『忍どうぶつ王国』という、たくさんの動物と暮らせる楽園を造りたい」というものだった。そんな大それた構想に共演者は驚いていたが、その8カ月後の10月、坂上が本気であることがわかる。それが、新番組『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)のスタートだった。

 この番組は、 坂上の夢をかなえるというコンセプトで、坂上と出演者が「どうぶつ王国」を作るため動物のことを学んでいく内容。10月12日の初回3時間SPは9.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とまずまずの数字だったが、それから1ヵ月、現在はどんな状況にあるのだろうか?

「放送2回目の19日は6.1%、26日は5.0%に低下。11月に入ってからも、5.2%、5.5%、5.7%とほぼ5~6%で推移しています。この枠は、9月まで古舘伊知郎司会による『モノシリーのとっておき~すんごい人がやってくる!~』という教養番組でした。数字が取れず約1年で撤退したのですが、『坂上どうぶつ王国』より良い数字を出していた回もあります」(業界関係者)

 動物ブームの昨今だけに、すでに「動物番組はやりつくされている」(同)というが、さらに分が悪ことに、同時間帯に『超かわいい映像連発!どうぶつピース!!』(テレビ東京系)が放送されているのだ。そのほかにも、『坂上どうぶつ王国』には致命的な欠点があるという。

「動物の世話をしているのが、王国の野望を持つ坂上ではなく野生爆弾・くっきーや、King&Prince・高橋海人だという点。多忙を極める坂上のことですから、なかなかロケできない事情もあるんでしょうけど、くっきーたちはあくまで出演者。実際に『忍どうぶつ王国』が完成した暁には、動物の世話をするのは、くっきーたちではありません」(同)

 そんな中、16日のオンエアでは、大きな進展が見られたという。王国の建設候補地探しがスタートし、坂上が実際に7,500坪ある広大な場所を下見。今後、王国作りが現実味を増していく可能性がみえたのだ。

「しかし、一番怖いのが番組の打ち切りです。番組の終了と同時に、進行していたプロジェクトが止まることは、今まで多くの番組が経験してきたこと。ただ、坂上はもともと個人的に王国を開拓しようと思っていて、予算も自分で捻出すると初回で宣言していましたが……」(放送作家)

 坂上と動物たちの王国が、夢で終わらないことを祈るばかりだが……。
(村上春虎)

食品添加物、紙おむつ、医薬品にNO! “脅し系ナチュラル”に女性がハマる罠

第5回「自然派・ナチュラルに傾倒する女」

 意識が高いのはいいけれど、突き詰めすぎると、ちょっと怪しく見えてくる……。あなたの周囲にも、そんな「ナチュラル」に傾倒する女はいませんか? 「女子がハマりやすいコミュニティ&ビジネスの闇」シリーズ第5弾のテーマは「自然派・ナチュラルに傾倒する女』。添加物を憎み、ナチュラルを愛する彼女たちがハマった罠とは……?

■「そのお菓子、添加物とお砂糖がたくさん入ってるけど大丈夫?」

 ある程度年齢を重ねると、仲の良かった友達同士でも、どうしても価値観のズレが生じてくるものです。浜田結衣さん(パート・31歳)は、SNSに投稿した写真をきっかけに、10年来の友達との“ズレ”を感じたといいます。

「うちの息子は2歳で、アンパンマンのソフトせんべいが大好物。SNSに息子がおせんべいを食べている姿をアップしたところ、大学時代の友達Y子から、コメントがついたんです」

 コメントの内容は、結衣さんの息子が食べているソフトせんべいについてでした。

「『そのお菓子食べさせて平気? お砂糖と添加物たっぷりだよ〜!』って書いてありました。久々にコンタクトを取ってきたと思ったら、私の子育てにダメ出しされたみたいで、正直言って気分が悪かったです」

 しかし、その発言は結衣さんに対してだけではありませんでした。Y子さんの投稿は、ほとんどが添加物の危険性や紙おむつが環境に与える影響などに関することばかり。いつの間にかY子さんは化学物質に対する危険性を周知する活動をしていたようなのです。

「Y子の投稿のコメント欄は、添加物やオーガニック食品に関する質疑応答で埋め尽くされていました。そのような“自然派”に興味がある人が大勢いることにびっくりしましたし、専門家でもないのに『◯◯をすると子どもの発育に影響する』などと教祖のようにアドバイスしているY子に衝撃を受けました。ほとんど宗教ですよ、あれは」

 一方、小学生の子どもを持つ永野初美さん(パート・35歳)の周りにも、自然な自己治癒力を高めるために、予防接種を受けさせないと断言するママ友がいるといいます。

「『予防接種は、体に毒を入れているようなもの』と、しきりに言っていましたね。強い薬も絶対使わせたくないそうで、子どもに湿疹が出たときも自然治癒させていました。ステロイドを使えば、すぐ治るはずなのに……。かゆいのを我慢する子どもの姿は、かわいそうでしたよ」

 自然派由来の食べ物、衣類、医療しか受け入れない……。もはや「ナチュラル」という宗教を信仰しているような女たち。そうなってしまったきっかけは、どこにあるのでしょうか?

「自然派、ナチュラルに傾倒していくきっかけはいろいろあると思いますが、先輩ママたちからの影響を受けてハマっていく人が特に多いのではと感じます。また、助産院の助産師から助言を受けたり、市から紹介された子育てサークルで教えられたというケースもよく聞きますね」

 そう語るのは、『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)などの著書を持つアシル治療室院長の鍼灸師・若林理砂先生。自然派に傾倒するのは、比較的、高学歴で高収入の女性が多いといいます。これは日本に限らず、外国のナチュラリストにも当てはまるんだとか。

「まず、自然派な生活を実現するには、お金がかかります。オーガニック食材や無添加のナチュラルおやつは、普通のものよりも割高ですから、ある程度の収入がないと続けられないんです。また、頭のいい女性ほど、もっともらしい自然派の『理屈』に共鳴しがち。そして、『やるからにはしっかり取り組まなければ』という生真面目さが災いし、よりストイックにナチュラルを信仰するようになります」

 そして、ナチュラル信仰にハマるのは、ほとんどの場合が女性。市場を見ても、「化学物質を徹底的に排除した麻素材の男性用下着』などは見かけません。それはひとえに、月経や妊娠・出産をする女性のほうが、衣食は「自分の体とダイレクトにつながっていることを実感しているため」だと若林先生は言います。

 しかし、自然派の理屈は、医学に沿っているとはいえないものが多く、○○しないと××になるなど、不安を煽る要素も多分に含むのが現実。若林先生はこれを“脅し系ナチュラル”と呼び、うかつに飛びつくことへの警鐘を鳴らします。

「ナチュラル信仰の人の間では、冷たいものを摂ると逆子になるとか、紙ナプキンはポリマーが子宮に蓄積していくなどと、医学的にはなんの根拠もない情報が行き交っています。ほかにも、紙おむつは生殖器周りの感覚が鈍って頭が悪くなるなどの迷信が、固く信じられていたりします。もちろん、これらの説を裏付けるような厳密なデータはありません」

 砂糖や油脂についても、摂りすぎが体によくないのは子どもに限った話ではなく、大人も同じ。そして、それらを完全に断つことが子どもの健康に直結する、というわけではないと若林先生。また、ナチュラルやオーガニックを好む人は、スピリチュアル信仰へと、スライドしてハマっていく傾向があるんだとか。

「自然派もスピリチュアルも、内容は違いますが、お客様になるタイプの女性はほぼ同じです。自然派から入って、だんだんとスピリチュアル要素を含んでいくこともあれば、その逆もあります。同じお盆の上にあるので、つながるきっかけがたくさんあるのが原因ですね」

 自然派とスピリチュアルが組み合わさることで、根拠のない健康法でも「これをしないと、子ども(や自分)に害が及ぶかもしれない」と思い込んでしまう。ちょっとやりすぎかな、と感じていても、ここまでくるとやめたくてもやめられないという人が多いそう。また、宗教じみていると思う感覚も、あながち間違ってはいないと若林先生は言います。

「加工食品や、白砂糖などの精製物の禁止は、元をたどれば宗教団体が提唱していることでもあります。ナチュラリストの考え方には、その戒律が紛れ込んでいたりすることが多く、知らないうちに取り込まれてしまうんです。だからこそ、自然派に傾倒する人は、ある種の修行者のようなストイックさを発揮してしまうのかもしれません」

 とはいえ、布ナプキンは肌がかぶれやすい人には向いているし、オーガニック食材もカラダに良くて環境負荷が低いのは事実。しっかりと考えた上で自然派なモノを生活に取り入れる意義は、大いにあるとのこと。

「要するに、何を根拠に、どの程度取り入れるかを、自分で判断することが大事なんです。怖い言説を耳にしても、真に受けず、自分でちゃんと調べることを、必ずしてほしいです。そうしないと、伝わってくるナチュラルな説を盲目的に信じてしまい、呪いにかけられたように自然派を頼るようになってしまいます。また、質問を受けた医師や理系の方々は、バカにせず、話を聞いて質問に答えてあげてほしいです。皆さん、不安から、自然派の教えに傾倒していくのです」

 妊娠中や子育て期間は心が不安定になりがちですが、それを自然派由来の食べ物や衣類が根底から救ってくれるわけではないのです。選択肢に困ったら、正しいものを選ぶために、きちんと調べて正しい知識を身につけること。くれぐれも“直感”なんてものに頼らないよう、気をつけたいですね。
(島野美穂/清談社)

若林理砂(わかばやし・りさ)
1976年生まれ。鍼灸師・アシル治療室院長。東京医療専門学校にて鍼灸免許を取得し、その後、早稲田大学第二文学部・思想宗教系専修にて主に宗教を学ぶ。2004年アシル治療室を開設。現在は初診予約を停止しているほどの人気。古武術を学び、趣味はカポエィラ。主な著書に『安心のペットボトル温灸』(夜間飛行)、『その痛みやめまい、お天気のせいです――自分で自律神経を整えて治すカンタン解消法』(廣済堂出版健康人新書)、『絶対に死ぬ私たちがこれだけは知っておきたい健康の話──「寝る・食う・動く」を整える』(ミシマ社)など。夜間飛行より、メールマガジン「鍼灸師が教える一人でできる養生法」を配信中。

築地も”密漁アワビ”だらけだった? 食品業界のタブー「密漁ビジネス」を暴く『サカナとヤクザ』

 アワビもウナギもカニも、日本人が口にする高級魚の大多数が、実は暴力団による密漁品であり、巨大な資金源になっている――。

 そんな衝撃の実態を突き止めるべく、密漁する暴力団や関係者に取材を続けた渾身のルポが『サカナとヤクザ』(小学館)だ。著書の鈴木智彦氏は『ヤクザと原発 福島第一潜入記』『潜入ルポ ヤクザの修羅場』(ともに文藝春秋)などの著書を持つ、その道のプロ。知り合いの暴力団関係者に仲介してもらい、現場の人間に直接話を聞くという、一般人には到底不可能な突っ込んだ取材を敢行している。

 鈴木氏が最初に追ったのは、岩手・宮城にまたがる、三陸アワビの密漁団。津波が街を破壊し、無人で真っ暗な港が増えた隙に、ヤクザは高価なアワビを根こそぎ奪い取っていった。ある暴力団組長によれば、「あれだけ簡単に儲かる仕事は他にない。海で金を拾っているようなもの」だと。

 では、その密漁アワビはどこへ行くのか? 鈴木氏が卸先としてにらんだ場所が、移転問題で大揺れした「築地市場」だった。世界最大級の魚市場で、密漁アワビは売られているのではないか――。その真実を知るべく、築地でも3本の指に入る大手の仲卸にバイトで雇ってもらい、働きながら探っていく。

 ところ変わって、北海道の函館市には、大小10~15程度の密漁グループが存在する。全国的に有名な観光スポットである駅前の朝市でも、横流しされた“ヨコモノ”は堂々と売られている。「密漁品を扱ったことのない店なんてないよ」と地元暴力団組長は語り、鈴木氏が夏場に市場を回ってみると、店先から「カニはどうだい?」「獲れたてだよ、密漁だけど」と笑い声が聞こえてきたという。また、“密漁の街”と呼ばれていた根室には北方領土の問題もあり、相当複雑な背景が透けて見える。

 日本人が大好きなウナギ。これも、かなり闇に包まれている。2014年、ニホンウナギがIUCN(国際自然保護連合)の絶滅危惧IB類に指定され、日本で大量消費されていることが大問題になった。それなのに、牛丼チェーン店までもが提供できているのはなぜか? 考えてみれば、おかしな話だ。

 養殖するにしても、ウナギの稚魚が激減している。では、どうやって手に入れるのかというと、大量に確保するための台湾・香港ルートがある。鈴木氏が深掘りしようとすると、専門誌の記者からは「台湾・香港ルートに深く切り込むと東京湾に浮かびますよ」と忠告があったという。

 本書には、密漁にまつわるかなり具体的な地名や、ある程度個人を特定できそうな記述があるなど、関係業界を震撼させる、漁業に関するタブーが詰め込まれている。一般的な漁師は年収は右肩下がりで落ち込んでいるのに、ヤクザはなぜ大儲けできるのか? 

 おそらく、お偉いさんや、食品関係の大手企業などにとっては、できるだけ触れてほしくない中身ばかりだろう。けれど、この機会に、私たちが食べる“サカナ”の出所を今一度、考えてみてはいかがだろうか?

(文=上浦未来)

 

●すずき・ともひこ

1966年、北海道生まれ。日本大学芸術学部写真学科除籍。雑誌・広告カメラマンを経て、ヤクザ専門誌「実話時代」(三和出版)編集部に入社。「実話時代BULL』編集長を務めた後、フリーに。週刊誌、実話誌などに広く暴力団関連記事を寄稿する。主な著書に『ヤクザと原発 福島第一潜入記』『潜入ルポ ヤクザの修羅場』(ともに文藝春秋)など。

 

A.B.C-Z塚田僚一、バク転に挑戦したい少年へ真剣アドバイス! “アウト”じゃない真面目な一面

 A.B.C-Zがパーソナリティを務めるラジオ『A.B.C-Z Go! Go! 5』(FM NACK5)。11月17日の放送は橋本良亮・河合郁人・五関晃一の3人が出演。また、10月27日に駿河台大学で行われた公開録音の様子から、未公開トークも放送された。

 まず、12歳の男の子からの質問が紹介される。アクロバットが得意なA.B.C-Zに向けて、「バク転の練習方法を教えてください」というもので、これには、メンバーの中でもアクロバットが得意な塚田僚一が回答した。まず塚田は「やっぱり本当に、危ないから。ちゃんとしたことを言わなきゃいけないとボクは思っている!」と宣言。それでは、ということで……

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戸田恵梨香『大恋愛』7.6%に急落……「病人が、病人ゆえに危害を加える」という視点の難しさ

 これまで視聴率2ケタをキープしてきたドラマ『大恋愛~僕を忘れる君と』。16日に放送された第6話は、7.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大幅に下落しました。サッカー日本代表の中継で30分遅れのスタートでしたし、裏の『金曜ロードSHOW!』は、みんな大好きハリー・ポッターでしたが、それにしても落ちましたねえ。なんでだろ。面白いのに。

 ともあれ、振り返りましょう。新展開です。

(前回までのレビューはこちらから)

 

■「病気は怖くない」と、前半で描く

 前回、ベストセラー作家となった真司くん(ムロツヨシ)と結婚して、幸せラブラブなアルツハイマー・ガール尚ちゃん(戸田恵梨香)。真司くんが、尚ちゃんとの出会いをモチーフにして書いた小説『脳みそとアップルパイ』は20万部を超えるバカ売れ。ハードカバー1冊1,500円で印税10%とすると、2人の懐には3,000万円以上が転がり込んだことになります。さらに、尚ちゃんには6,000万円の貯金もありますし、クリニックと実家もある。ざっと数億はくだらない資産家夫婦となりました。新居のマンションもピッカピカ。

 披露宴で尚ちゃんは、みんなの前で「私、記憶を失っていく病気です」と告白しましたが、誰もが温かく見守ってくれているようで、一安心。もちろん、真司くんは一番の理解者ですし、尚ちゃん自身も「新しい論文を読んでも、新しいことから忘れちゃうし(笑)」と、自らの病状を明るく語れるくらい前向きになっています。一時は「もう死にたい」とか言っていた尚ちゃんでしたが、主治医の井原先生(松岡昌宏)からも、「前よりずっと良くなってる、幸せなんですね」「素敵な御主人で」とか言われて、わりとデレデレ。

 わりとデレデレでも、この作品で初めて尚ちゃんの「物忘れ」以外の症状が描かれました。だいぶしょっぱい引っ越し蕎麦を作ってしまったのです。柔らかいBGMと明るい撮影と満面の笑顔の中で、病状が着々と進行していることが語られました。

 とりあえず「ま、いっか」の精神で尚ちゃんを支えようとしている真司くんですが、やはり焦りがあるのかもしれません。ある夜、尚ちゃんに「子どもつくろう」と提案します。尚ちゃんは、「母親が記憶を失っていくのを見て、子どもは傷つかない?」「私は惨めじゃないの?」と逡巡しますが、井原先生のアドバイスもあって、新薬の治験で少しでも回復が見込めるようなら考えることにしました。

 また、尚ちゃんは井原先生が催す医学生向けの講演会で、自らがMCI(軽度認知障害)と診断されてからのことを話すことになり、日々、原稿作りやしゃべりの練習に余念がありません。もともと産科医だった尚ちゃん、もう患者を診ることはしないけれど、こうして医師として後輩の役に立てることに、大きな喜びを感じているようです。

 病気は大変だけど、本人が前向きになって周囲の理解があれば、きっと乗り越えられる……そんな希望が描かれたのが、今回の前半部分。

■「やっぱり病気は怖い」と、後半で描く

 今回、ニューキャラ登場です。年齢不詳の青年・松尾(小池徹平)が、2人の間をかき乱すことになります。

 松尾は、尚ちゃんと同じく井原先生の患者さん。尚ちゃんより先にMCIを患っており、尚ちゃんとは逆に、病気が判明した瞬間に奥さんに逃げられてしまったバツイチ男でした。仕事は保育士、周囲はフォローしてくれているものの、園長先生から「もう事務だけやれ」と迫られたり、悩みはいろいろあるようです。やたらと愛想がいいのが不気味です。

 この松尾、不気味どころか、とんだサイコ野郎でした。

 講演会で、マイクがハウリングを起こした拍子に失神してしまった尚ちゃんが運ばれていく姿を、物陰から眺めつつニッコリ。さらに、尚ちゃんの病室に無断で侵入すると、「しんじ……しんじ……」と朦朧としている尚ちゃんに「そうだよ、ここにいるよ」とか言いながら、キスしたりします。怖い。

 仕事先から駆けつけ、キス現場を目撃した真司くんは松尾を突き飛ばし、尚ちゃんの顔を覗き込みますが、尚ちゃんの口からは「誰……?」と。血の気が引いてしまう真司くん。

 真司くんはこのとき、『脳みそとアップルパイ』の続編を書こうと決意します。従来のピカレスクでエロティックな作風の新作を用意していたところでしたが、「夫を見失っていく妻を、自分が書かないで、誰が書くんだ」とのことで。このへんの作家心理はよくわかりませんが、まあそういうものなのでしょう。

 意識不明瞭な女性に準強制わいせつ行為を働いた松尾氏が、鼻歌を歌いながら病院の階段を小躍りで駆け下りつつ、次回へ。

 

■「病人が病気ゆえに健常者に危害を加える」という視点

 松尾、サイコじゃん! って話なんですが、松尾が尚ちゃんに一目惚れして、勝手に突っ走って、相手のスキをついて唇を奪う姿は、第1話で真司くんに向かって、色目という色目を使いまくって猛進していった尚ちゃんと重なる部分でもあります。

 突然、まるで取り憑かれたように、常識があるはずの大人の人間が“大恋愛”に落ちていく──それが病気の症状なのか、真実の恋なのか。オッサンになった小池徹平のほうは「病気でおかしくなってる」で、相変わらず美人の戸田恵梨香は「素敵な恋に落ちてる」と、そう切り分けて審判を下すことなど、誰にもできません。あるいは2人ともが性根に粗暴な恋愛体質を持ち合わせていたのかもしれないし、2人ともがMCIの症状によって、目の前に偶然現れた誰かを「運命の人」と勘違いしてしまったのかもしれない。

 尚ちゃんが真司くんの心を見事に奪い去ったように、松尾が尚ちゃんを奪おうと考えたって、それは誰が責められることじゃない。人妻だから、いいことじゃないけど、気持ちの問題としては理解されて然るべきなのです。

 一方で、松尾の行為は、平和に過ごそうとしている真司くんと尚ちゃんに、危害を加えるものですし、明らかに犯罪でもあります。

 精神病の患者が、その精神病ゆえに健常者に危害を加える。今後、真司くんが、松尾もまたMCI患者であることを知ったとしても、「病気だから、うちの奥さんがキスされても仕方ないね」と思えるものではないでしょう。愛する者の病気は、それはすべてを受け入れて、病気さえも愛することができるかもしれない。でも、奥さんにわいせつ行為を働く、憎むべき犯罪者の病気を、それでも受け入れるべきなのか。「病気は悪くない」と、堂々と言えるのか。

 さらに松尾は、MCIが発覚したことで奥さんに逃げられ、天涯孤独であることも語られました。ここでは、親の顔を知らない真司くんと同種の「孤独」を抱かせているわけです。松尾は、いわゆる“尚ちゃん側”でもあり“真司くん側”でもある。さらにMCIについて尚ちゃんより見識と経験が深いことにおいては、元婚約者の“井原先生側”でもある。むしろ井原先生にはないMCI罹患者としての実体験があるわけですから、尚ちゃんにとって最高の理解者にもなりえる。

 この松尾というキャラクター、実に複雑で悲しみを含んだ設定で投下されました。サイコな行為の裏に、深い絶望があるのです。視聴者である私は、もちろんそんな松尾の悲劇に心を痛めるでもなく「小池徹平、絶妙だな! おもしろーい!」と大いに喜んでいる今日この頃です。今後どうなるか、全然わからない『大恋愛』。今夜、第7話の放送は22時から。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

和田アキ子、ボイメン研究生効果で『紅白』狙ってた!? 落選後に取った「意外な行動」とは

 11月16日、『第60回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)の各賞受賞者と受賞曲が発表された。12月30日に発表される「レコード大賞」は、DA PUMPの「U.S.A.」と乃木坂46の「シンクロニシティ」による“一騎打ち”と予想されているが、「U.S.A.」はカバー楽曲であることから、大賞受賞の要件を満たしているのかと議論が起こっており、乃木坂が昨年の「インフルエンサー」に続き、2連覇を達成するのではないかと注目を集めている。そんな中、「企画賞」をめぐって、ある“ボヤ騒ぎ”が発生していたという。

「レコ大では、『大賞』候補となる『優秀作品賞』のほかに、『新人賞』『歌唱賞』『アルバム賞』など、多くの楽曲やアーティスト、関係者が表彰されます。とはいえ、やはり注目されるのは『大賞』と『新人賞』くらいで、ほかの賞に関しては、例年そこまで注目を集めることもありません」(レコード会社関係者)

 今年の「企画賞」の楽曲を見ると、和田アキ子が今年5月にリリースした「愛を頑張って」がエントリーされている。

「同楽曲はBOYS AND MENの研究生とのコラボ楽曲。ボイメン研究生が地方営業なども行う “決死のプロモーション”を展開し、それが奏功してか、オリコン初登場2位を記録。近年の和田は、新曲売り上げの初動が1,000枚割れも珍しくないだけに、この結果は快挙と言えるでしょう」(同)

 しかし「企画賞」へのエントリーをめぐっては、水面下でひと悶着があったようだ。

「和田は2016年、『NHK紅白歌合戦』から落選していますが、今年こそはと本気で返り咲きを目指していたそうです。デビュー50周年の節目に加えて、事務所の後輩である鈴木亮平が、現在放送中の大河ドラマ『西郷どん』、綾瀬はるかが来年放送の同じく大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺〜』に出演し、NHKに貢献しています。当選の条件は揃っているように見えましたが、残念ながら落選してしまいました」(テレビ局関係者)

 和田は16年に落選した際、ラジオ番組で「NHKだけスクランブルかけてほしい」とふてくされるなどして、関係者の苦笑を誘っていたものだった。そして今年も夢破れてしまったわけだが……。

「そこで和田サイドは、急きょ『紅白』から『レコ大』狙いに方向転換したそう。NHKが『紅白』出演者を発表した11月14日は、TBSが『レコ大』各賞ノミネートの最終選考を行う日だった。長年、TBSで『アッコにおまかせ!』のMCを続けている和田は、同局に掛け合い、それまでの選考でまったく名前が浮上しなかった『愛を頑張って』を、発表前日の土壇場で、『企画賞』にねじ込んでもらったといいます」(同)

 和田といえば、過去には『紅白』でも『レコ大』でも司会を務めている大物。そんな和田のなりふり構わぬ行動は、関係者の目にどのように映っているのだろうか。

高畑充希と温水洋一の2人旅『忘却のサチコ』美女と野獣で宮崎を食べまくる

 悲喜こもごもを織り交ぜた新感覚グルメドラメ『忘却のサチコ』(テレビ東京系)。第6話は、我らが佐々木幸子(高畑充希)が友人の結婚式に参加するため単身宮崎遠征。美味しいものにまみれた宮崎を、まさかの温水洋一と旅するロードムービーになりました。

(前回までのレビューはこちらから)

■「けっこん」が言えないだけで面白い

 まずドラマ冒頭は、久しぶりとなるお母さん・和代(ふせえり)との親子コントからスタート。

 今回は宮崎に住む友人から結婚式へのお誘いのハガキが来たことで、出席すべきかどうかのやりとりが繰り広げられます。

「ああいうことがあったばかり」で「傷も癒えてない」のだから、無理に出席することはないと心配する和代。

 何度も言ってますが、幸子はかつて自分の式当日に新郎が失踪しており、その記憶を忘れるためにグルメに目覚めたという設定。

 式当日はあり得ないほど淡々と振る舞うも、やはりダメージは根深く、今までさまざまな美味しいものを食べて一時的に元新郎(俊吾さん=早乙女太一)を忘却してきたものの、今回はなんと「けっこん」という言葉が言えないという「後遺症」が判明。

 幸子は「もう傷は癒えてるから」と式へ参加の意向を伝えようとするも

「だからあゆみ(友人)のケッ、ケッ、ケ、クッ、コッ……コッ……ッ……(息が乱れ出す)」

「言えないの? もしかして言えない単語があるの……?!」

 心配する母・和代と、どうしても「けっこん」が言えない幸子のやりとりが、くだらなくも面白い。

「あゆみの……ケッ……ケッッ……ケゴス……!」

「ケゴスって何よおおおおお……!」

「けっこん」が言えないまま幸子は宮崎へ旅立ちます。

 

■機内から九州を満喫・アゴユズスープ

 機内のサービスドリンクに「アゴユズスープ」があるとわかるなり、すぐさまオーダーする幸子。もちろん無料だし、これは飲みたい。

 調べてみると、ソラシドエアのアゴユズスープは長崎県産アゴ出汁と大分県産柚子を使ったスープ、というかお汁で、機内販売もされてる模様。

 最近は全国的にお馴染みになってきたアゴとはトビウオのことで、長崎を中心に九州北部ではお雑煮もアゴ出汁で作る、まさにソウルフード。

 カツオ出汁ともいりこ(煮干し)出汁とも違うあの風味に柚子が加わるなんて、毎日飲みたい。きっとうどん入れても美味いはず。ちなみに長崎の五島うどんも、もちろんアゴ出汁。

 機内から九州気分が高まる幸子。

 

■温水洋一とチキン南蛮

 空港に到着し、タクシーに乗り込むも、ここでも「けっこん」の言葉が言えず「け……けこ……」とカエルみたいになってしまう悲しくもかわいい幸子。

 式までに症状を改善させるため、運転手(温水洋一)に宮崎グルメを案内してもらう。

 やけに宮崎弁が自然だと思ったら、温水は宮崎の都城市出身。そのまんま東国原元県知事と出身もフォルムも同じだとは。

 まずは地元の有名店「ふるさと料理・杉の子」でチキン南蛮と冷汁を賞味。

 本場のチキン南蛮はタルタルソースをケチらずぶっかけてるのが気持ちよく、なんならちょっとしたカレーくらいかかっている。

 ちなみに宮崎チキン南蛮にはタルタルなしで甘酢を通しただけで「チキン南蛮」とする流派(直ちゃん)と、甘酢を通した上でタルタルぶっかけ流派(おぐら)の2流派が存在する。

 タルタルなしも、それはそれで食べてみたい。

 今回はタルタルチキン南蛮だが、それを鼻息をふんふん鳴らせながら貪る幸子。ここまでハッキリと女優の鼻息を聞いたのは初めてかも……と、どうでもいいことに気付きながら、幸子の幸せそうな食べっぷりにこちらの腹も鳴る。

■冷汁に完熟マンゴーの畳み掛け

 そして「冷汁定食」到着。

 きゅうり塩もみ、崩した豆腐、みょうが、シソ大葉が入った冷汁を麦飯にぶっかけてすする。

 見た目は似てるものの「想像した『冷たいお味噌汁』とは全然違う」と驚く幸子。

 この店ではどうかわからないが、焼いたアジのほぐし身やゴマを味噌に加えてすり合わせ、それをすり鉢ごと直火で炙るのが「冷たいだけの味噌汁」にしないキモのようだ。

 さらに移動し、今度は店頭で完熟マンゴーを。切り口に格子状に切れ込みを入れて皮のついたままの裏側をボコッと押すと、身がボコッと出てくるあの切り方。

 太陽のタマゴというブランドマンゴーには、今年の初競りで2個40万の値がついたというから恐ろしい。

 よく高級食材に「食べる宝石」という例え方があるが、本当に宝石が買えるほどの値段。

 ドラマでは当たり前のように運転手がオーダーして幸子に食べさせていたが、安いのでも1個数千円はするはずなので、ケチな筆者はそこにドキドキしました。

 

■縁結びの地でダメージを受ける幸子

 失踪した元新郎のことを、またしても思い出してしまい、元気のなくなった幸子は、運転手に有名な観光名所・青島に連れて来られる。

 しかしそこは今や男女の縁結びとして名を馳せる地、傷口に塩を塗り込まれた幸子は「恥ずかしながら逃げてまいりました」と、横井庄一のように島から帰還する。こちらは徒歩でだが。

 青島は今はほぼ沿岸と地続きになりつつある小さな島で、中央に青島神社があるのだが、江戸時代中期までは神聖な場所のため一般人の参拝が禁じられていたという。

 そのころなら幸子がカップルの猛威に苦しめられることもなかったろうに。

 しかし、海岸で宝貝(コーヒー豆みたいなやつ)を探しだすと(本宮近くの場所に納めると)願いが叶うと教えられ、嫁ぐ友人のためにとフォーマルな装いのまま地べたに張り付き潮干狩り開始。

 友人の幸せのため必死に貝を探す姿は、変人だが純粋な幸子をよく表している。

 見つけた貝殻を友人にあげるのかと思いきや、所定の場所に納めて、初めて「願いが叶う」と聞き「神社側が適度に撒いてるのではないか?」と勘ぐってしまう筆者とは、えらい違いだ。

 しかもその「所定の場所」は狭く、明らかに宝貝ではない貝がてんこ盛りになっている。遠目に見ると、ほぼホタテ貝の山。

「旦那様とずっと幸せでありますように」と友人のために手を合わす幸子。

 ホタテの山を武田久美子のクローゼットとしか思えなかった筆者とはえらい違いだ。

 ちなみに青島に貝殻や砂が集まるのは、黒潮の本流と、四国に当たって跳ね返ってきた流れとの2つの海流がぶつかる場所だからとのこと。『ブラタモリ』で言ってました。

 

■幸子、実は魚に詳しい?

 その後、幸子はすぐそばの「港あおしま」という漁協直営の食堂で新鮮な刺身を味わうことに。

 昼の時間(11時から14時半)しかやっていないのが、なんかプロ御用達な感じがしてうれしい。海鮮定食が到着するも、数種の刺身の中からなんの説明を受けずとも「まずはカンパチ」と箸を伸ばす幸子。

 一目でブリともハマチとも悩まずカンパチと確定する幸子の目利きに驚く。メニューに書いてあったのだろうか……?

 さらに「次はヒラアジ」と続けざまに驚異の目利きを披露。

 アジだとはわかってもヒラアジだなんて切り身からはまずわからないと思うのだが、ガチで見分けてるとしたら、すごい。

 しかし刺身のヘリがピンと立つほど新鮮なのがよくわかる。

 九州特有の甘い醤油に一瞬驚きながらも、美味しく食べる幸子。これが漫画版の井之頭五郎(『孤独のグルメ』)なら食べながらも何かしらの文句を言いそうなものだが。

 湯引きハモ、タチウオも平らげ、一度は心折れかけた結婚式へ向かう決心を固める。

 シーガイアにあるシェラトンホテルの挙式会場にて、友人の目を見てしっかりと「結婚、おめでとう」と伝える幸子。言えました。一歩前進。

 しかししかし、式を終えロビーに出たことろで、またしても俊吾さんらしき人が従業員として働く姿を発見!

 もはや何度目なのか、この俊吾さん発見詐欺。

 なんとなく『母を訪ねて三千里』を思い出すこの構成。さて、次回こそ、次回こそは俊吾さんに出会えるのか?

 ちなみにこの「友人の結婚式のため遠征し、式前にタクシーで地元食を食べ回る」というエピソードは、原作においては香川が舞台となっており、うどんタクシーに乗り(実在するらしい)讃岐うどんを食べまくっている。セルフのうどんをすすりまくる高畑充希も、いつか見てみたい。
(文=柿田太郎)

『まんぷく』安藤サクラが好評でNHK大喜び! 「若手女優の登竜門としての朝ドラ」は終焉か

 NHKの連続テレビ小説『まんぷく』が好調だ。11月12~17日の第7週の週間平均視聴率は21.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、放送開始から7週連続で視聴率20%台をキープしている。その好調の背景には、ヒロイン・福子を演じる安藤サクラ(32)の存在が大きいという。

「素朴だけど天真爛漫で前向きな福子をストレートに演じている安藤サクラの演技は、まさに王道の朝ドラといった雰囲気。本来の朝ドラのメイン層である40代以上の視聴者に、特に好感度が高いようです」(テレビ誌記者)

 安藤といえば、どちらかといえば“個性派女優”といったイメージも強く、これまで朝ドラヒロインのような明るく元気な役を積極的に演じてきたわけではない。また、安藤がNHKから出演オファーを受けたのは、第1子を出産した直後のこと。昨今の朝ドラは、20代前半の若手女優がヒロインを務めることが多いため、“異例のオファー”として、不安要素を指摘する声も少なくなかった。

「安藤は確かに正統派美人女優ではありませんが、演技力についてはもともと高く評価されています。NHKとしても、安藤が素晴らしいヒロインを演じてくれるという確信があってオファーしたはず。そういう意味では、想定通りの結果になっているということでしょう」(同)

 NHKの朝ドラヒロインは、オーディションで決まる場合と、NHKからのオファーで決まる場合がある。

「『まんぷく』の前に放送されていた『半分、青い。』の永野芽郁はオーディションで選ばれた主演女優で、『まんぷく』の後に放送される『なつぞら』の広瀬すずはオファーです。いずれにしろ、10代後半から20代前半の若手女優がキャスティングされるのがパターンとなっていて、20代後半になるとチャンスはなくなると言われてきました。ほとんどの朝ドラが10代後半から晩年までの女性の半生を描く物語なので、ある程度若くないと若年期を演じられないという事情もある。しかし、今回安藤が成功したことで、その傾向も変わってくると思います」(テレビ局関係者)

 つまり、今後は、安藤のような30代以上の朝ドラヒロインが誕生する可能性も高くなりそうだというわけだ。

「すでにキャリアも人気もある30代以上の女優を主演にすることは、NHKにとってもメリットは大きい。演技力の点で心配することもないだろうし、主演女優の知名度が高ければ、それだけで宣伝効果もある。視聴者の年齢層も比較的高めなので、そういった層をしっかり意識するという意味でも、若手女優よりも、それなりに活躍している30代以上の女優のほうが適切なキャスティングであるといえますね」(同)

 また、オーディションでヒロインを選ぶ際のリスクを軽減することもできる。

「例えば、のん(能年玲奈)のように、朝ドラ出演後に事務所トラブルが起こってしまうケースもある。そうなると、出演作が再放送しにくくなったり、ドラマそのものに妙なイメージがついてしまったりするんです。でも、キャリアがある女優なら、そういったトラブルに発展するリスクは低いですからね。NHKとしては、安藤でのチャレンジが成功して、かなり喜んでいるかもしれません」(同)

 NHKの朝ドラの歴史において、『まんぷく』は大きなターニングポイントとなるのかもしれない。

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