『サイボーグ009』『デンジマン』歌手・成田賢氏死去……誰もが知る超有名スナック菓子の“あのCM曲”も熱唱していた

 13日、Twitterのトレンドに『サイボーグ009』や『デンジマン』という文字が並んだ。テーマ曲を歌っていた歌手の成田賢氏が亡くなったのだ。成田氏のアシスタントのツイートによると、肺炎を患っていたとのこと。享年73歳。

■『サイボーグ009』で初めてアニソンの道へ

 成田賢といえば、やはり代表作は『サイボーグ009』のテレビアニメ化第2作目主題歌「誰がために」だろう。

 1968年のアニメ化第1作目は原作に比べ子どもに寄せて作られていたが(007が少年の年齢に設定変更されたりと原作者・石ノ森章太郎的にも不満があったという)、グッと雰囲気を変えて作られたアニメ化第2作目(1979)は、神話をモチーフとしたシリーズ(宇宙樹編)を入れ込むなど、やや大人向けな内容(結局、宇宙樹編は途中で監督が根を上げて終了するが)で、その主題歌はどこかカッコよくも物悲しく、ヒーローモノなのに主役である「009」という言葉が歌詞に全く出てこなかったりと、従来の子ども向けヒーローアニメとは一線を画す作品だった。

 その主題歌「誰がために」にシンガーとして抜擢されたのが、グループサウンズ「ビーバーズ」解散後、シンガーソングライターとしてイマイチくすぶっていた(とはいえCMソングでは稼いではいたようだが)成田賢だった。

 アニメソングのイメージが付いていない歌手という理由で抜擢されたとのことだが、制作側も旧来の作品と違う新しいものをトータルで生み出そうとしていたのだろう。

 作詞は原作者である石ノ森章太郎、作曲は御大・平尾昌晃、編曲はシリーズの音楽も務めたすぎやまこういちというイカツイ布陣。

 サビの歌詞でもあるタイトルを「誰が(たが)ために」という子どもが読めない言葉にするあたりからも、子どもに安易に寄せない、ただならぬ意気込みを感じる。

 のっけから「吹きすさぶ風がよく似合う」とクールな歌い出し。さらに「九人の戦鬼(せんき)とひとのいう」と静かに高まる。

「ひとがいう」ではなく「ひとのいう」という節回しが、成田の、熱い中にも憂いを帯びた歌声と相まって、当時子どもだった筆者も含め、視聴者を酔わせてくれた。

「涙で渡る死の大河、夢みて走る死の荒野」

 活字にすると、もはや般若心経のようだ。

 水木一郎や串田アキラのあの灼熱さとも違う、成田特有の微妙に鼻にかかった、叫びながらもどこか儚い歌声が、この世界観とピタリとハマった。

 子ども受けするキャッチーな曲ではないためリアルタイムで大ブームとなったわけではないが(それでもオリコン・テレビマンガ童謡部門で年間12位)、本編同様、根強く愛される名作となった。

■バイク事故で26年間休業

 さらにその後に歌った戦隊モノ『電子戦隊デンジマン』のテーマ曲も、当時(1980)の流行りを意識したクールなテクノファンク調に成田のシャウトが合わさるという面白い曲で、番組もヒットし(ゴレンジャーに次いでシリーズ歴代2位の視聴率)、さあこれから! というタイミングだったのだが、ここで成田はバイク事故で負傷してしまう。

 長らく身体も動かない状態だったというから、よほど重症だったのだろう。その影響で26年間も歌手活動を休止することとなる。

 もしそのまま活動していたら、我々が知る数多のアニソン有名曲のいくつかは間違いなく成田が歌っていただろう。

 26年のブランクの末、2007年より歌手活動を再開するのだが、そのきっかけとなるエピソードが面白い。

 当時、教会でボランティアとしてブルースハープを吹いていた成田。その流れで歌声も聞かせることとなり、そのため自身の曲のカラオケ音源を探す目的でコロンビア(レコード)に自ら問い合わせる。

 それがキッカケで、あれよあれよという間に復活が決まったのだという。

 本人いわくコロンビアで「成田死亡説」が流れていたほどらしいから、もう完全に会社とのつながりが切れていたのだろう。

 復活してからはライブやアニソンイベントに積極的に参加、そして12年には『009』新作劇場版『009 RE:CYBORG』のため「誰がために」をセルフカバー。

 初めてこの曲を聞いた時、成田をリスペクトする他のアーティストが歌っているのかと思ったが、あまりにオリジナルに「忠実」なリスペクトぶりなので調べてみたら、まさかの当人だった。

 自身のターニングポイントともなった記念すべき作品だけに、復活し再び「誰がために」を吹き込むことになったのは、当人的にかなり熱い思いがあったはずだ。

 

■誰もが知るあのCM曲も熱唱

 主題歌としては「誰がために」やデンジマンOP曲「ああ電子戦隊デンジマン」ED曲「デンジマンにまかせろ!」が有名だが、とある超メジャー商品のCM曲も成田が歌っている。

 それは東鳩キャラメルコーンのあのCM曲。

「キャラメ~ルコ~ン、ホホーウホホォーウ」

 あのお馴染みのカントリー調のフレーズは当時成田が歌っていたのだ。

 そして、若い世代的にも『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(2007)で挿入歌(「1-2-3-4激気正義!」)を歌っており、名前は知らなかったにしても、その声に耳馴染みのある元・ちびっ子は多いはず。

 09年のアニメ『メタルファイト ベイブレード』では主題歌の訳詩を担当するなど多才な面も見せていた。

 ブランクがありながらも世代をまたぎ歌い続けた成田賢。

 最近も、似合わない絵文字だらけのTwitterを、なりすましかと思われそうな頻度で更新したり、ユーチューブに上げられていた自分の曲(おそらく無許可。太平洋沿海フェリーのイメージソング「海へ出よう」)にガチ感謝のコメントを投稿したりと、何かを取り戻さんとするかのように精力的だった。

 そんな最中の訃報。

 休んでいた分も、もっとその歌声を聴かせてほしかっただけに残念だ。

 慎んでご冥福をお祈りします。
(文=柿田太郎)

『サイボーグ009』『デンジマン』歌手・成田賢氏死去……誰もが知る超有名スナック菓子の“あのCM曲”も熱唱していた

 13日、Twitterのトレンドに『サイボーグ009』や『デンジマン』という文字が並んだ。テーマ曲を歌っていた歌手の成田賢氏が亡くなったのだ。成田氏のアシスタントのツイートによると、肺炎を患っていたとのこと。享年73歳。

■『サイボーグ009』で初めてアニソンの道へ

 成田賢といえば、やはり代表作は『サイボーグ009』のテレビアニメ化第2作目主題歌「誰がために」だろう。

 1968年のアニメ化第1作目は原作に比べ子どもに寄せて作られていたが(007が少年の年齢に設定変更されたりと原作者・石ノ森章太郎的にも不満があったという)、グッと雰囲気を変えて作られたアニメ化第2作目(1979)は、神話をモチーフとしたシリーズ(宇宙樹編)を入れ込むなど、やや大人向けな内容(結局、宇宙樹編は途中で監督が根を上げて終了するが)で、その主題歌はどこかカッコよくも物悲しく、ヒーローモノなのに主役である「009」という言葉が歌詞に全く出てこなかったりと、従来の子ども向けヒーローアニメとは一線を画す作品だった。

 その主題歌「誰がために」にシンガーとして抜擢されたのが、グループサウンズ「ビーバーズ」解散後、シンガーソングライターとしてイマイチくすぶっていた(とはいえCMソングでは稼いではいたようだが)成田賢だった。

 アニメソングのイメージが付いていない歌手という理由で抜擢されたとのことだが、制作側も旧来の作品と違う新しいものをトータルで生み出そうとしていたのだろう。

 作詞は原作者である石ノ森章太郎、作曲は御大・平尾昌晃、編曲はシリーズの音楽も務めたすぎやまこういちというイカツイ布陣。

 サビの歌詞でもあるタイトルを「誰が(たが)ために」という子どもが読めない言葉にするあたりからも、子どもに安易に寄せない、ただならぬ意気込みを感じる。

 のっけから「吹きすさぶ風がよく似合う」とクールな歌い出し。さらに「九人の戦鬼(せんき)とひとのいう」と静かに高まる。

「ひとがいう」ではなく「ひとのいう」という節回しが、成田の、熱い中にも憂いを帯びた歌声と相まって、当時子どもだった筆者も含め、視聴者を酔わせてくれた。

「涙で渡る死の大河、夢みて走る死の荒野」

 活字にすると、もはや般若心経のようだ。

 水木一郎や串田アキラのあの灼熱さとも違う、成田特有の微妙に鼻にかかった、叫びながらもどこか儚い歌声が、この世界観とピタリとハマった。

 子ども受けするキャッチーな曲ではないためリアルタイムで大ブームとなったわけではないが(それでもオリコン・テレビマンガ童謡部門で年間12位)、本編同様、根強く愛される名作となった。

■バイク事故で26年間休業

 さらにその後に歌った戦隊モノ『電子戦隊デンジマン』のテーマ曲も、当時(1980)の流行りを意識したクールなテクノファンク調に成田のシャウトが合わさるという面白い曲で、番組もヒットし(ゴレンジャーに次いでシリーズ歴代2位の視聴率)、さあこれから! というタイミングだったのだが、ここで成田はバイク事故で負傷してしまう。

 長らく身体も動かない状態だったというから、よほど重症だったのだろう。その影響で26年間も歌手活動を休止することとなる。

 もしそのまま活動していたら、我々が知る数多のアニソン有名曲のいくつかは間違いなく成田が歌っていただろう。

 26年のブランクの末、2007年より歌手活動を再開するのだが、そのきっかけとなるエピソードが面白い。

 当時、教会でボランティアとしてブルースハープを吹いていた成田。その流れで歌声も聞かせることとなり、そのため自身の曲のカラオケ音源を探す目的でコロンビア(レコード)に自ら問い合わせる。

 それがキッカケで、あれよあれよという間に復活が決まったのだという。

 本人いわくコロンビアで「成田死亡説」が流れていたほどらしいから、もう完全に会社とのつながりが切れていたのだろう。

 復活してからはライブやアニソンイベントに積極的に参加、そして12年には『009』新作劇場版『009 RE:CYBORG』のため「誰がために」をセルフカバー。

 初めてこの曲を聞いた時、成田をリスペクトする他のアーティストが歌っているのかと思ったが、あまりにオリジナルに「忠実」なリスペクトぶりなので調べてみたら、まさかの当人だった。

 自身のターニングポイントともなった記念すべき作品だけに、復活し再び「誰がために」を吹き込むことになったのは、当人的にかなり熱い思いがあったはずだ。

 

■誰もが知るあのCM曲も熱唱

 主題歌としては「誰がために」やデンジマンOP曲「ああ電子戦隊デンジマン」ED曲「デンジマンにまかせろ!」が有名だが、とある超メジャー商品のCM曲も成田が歌っている。

 それは東鳩キャラメルコーンのあのCM曲。

「キャラメ~ルコ~ン、ホホーウホホォーウ」

 あのお馴染みのカントリー調のフレーズは当時成田が歌っていたのだ。

 そして、若い世代的にも『獣拳戦隊ゲキレンジャー』(2007)で挿入歌(「1-2-3-4激気正義!」)を歌っており、名前は知らなかったにしても、その声に耳馴染みのある元・ちびっ子は多いはず。

 09年のアニメ『メタルファイト ベイブレード』では主題歌の訳詩を担当するなど多才な面も見せていた。

 ブランクがありながらも世代をまたぎ歌い続けた成田賢。

 最近も、似合わない絵文字だらけのTwitterを、なりすましかと思われそうな頻度で更新したり、ユーチューブに上げられていた自分の曲(おそらく無許可。太平洋沿海フェリーのイメージソング「海へ出よう」)にガチ感謝のコメントを投稿したりと、何かを取り戻さんとするかのように精力的だった。

 そんな最中の訃報。

 休んでいた分も、もっとその歌声を聴かせてほしかっただけに残念だ。

 慎んでご冥福をお祈りします。
(文=柿田太郎)

本当に“仲良し姉妹”!? 広瀬すず、紅白司会で浮き彫りになった、姉・アリスとの「微妙な関係」

「さっきまで一緒にいたのにネットニュースで知ったよ。がんばれ」

 大晦日に放送される、『NHK紅白歌合戦』の紅組司会が、19年4月から放送される朝ドラ『なつぞら』のヒロインを演じることが決まっている広瀬すずに決まったことが発表された。

 その直後、すず本人は、「平成最後の、か、、、ふぅ、、ががががががんばります」とツイッターにその心境を投稿。すると、姉のアリスが、冒頭のようなツイートを投稿したのだ。

「美人姉妹として、ともに人気者の2人がイチャイチャとツイッター上で絡むのは、これが初めてではなく、これまでにも何度かあり、そのたびに、そのなんとも仲の良さそうなやり取りがファンを喜ばせてきました。今回も、姉のこの引用リプライに、すずがすかさず『ごめん、吹いちゃったありがとうお姉ちゃん 昼寝終わったんだね、おはよう』と返信。そのやり取りに『ほっこりしたよ』といった好意的なコメントが溢れていました」(芸能記者)

 だが、ある芸能プロ関係者は、今回のやり取りから、違うニュアンスを読み取ったという。

「“妹はちゃんとルールを守りましたよ”という、おそらく守秘義務を課しただろうNHKへのアピールだった可能性もありますが、わざわざ、そんなことをするのも不自然ですよね。本当に知らなかったとすると“仲良し姉妹”というイメージを疑う必要が出てきます」

 すずは、アリスが専属モデルを務めていた「Seventeen」(集英社)のイベント会場で、現事務所の社長にスカウトされ、『ミスセブンティーン2012』のグランプリに選ばれモデルデビュー。姉妹モデルとして同世代の女子たちの人気者になり、CMで人気に火がつき、翌13年のドラマ『幽やかな彼女』(フジテレビ系)で、一気に注目の存在になった。

「結局、デビューが遅かった妹の方が、人気ではかなり先行し、アリスは“すずのお姉ちゃん”という扱いを受けてきた。この1年で、ドラマやバラエティからもお呼びがかかるようになり、すずと肩を並べるようになったようにようにも見えますが、すずが朝ドラのヒロインを射止めたことでもわかるように、来る仕事の大きさ、話題性、ドラマなら放送時間帯や求められる役柄、CMスポンサーの規模などを比較すると、すずとアリスでは明らかに格が違います。最近、アリスの露出が増えたように見えるのも、実は、すずが朝ドラのための調整期間として露出を抑えているために、お鉢が回っているケースも少なくないといいます。あるいは、将来のすずの担ぎ出しのために、事務所に貸しを作りたいテレビ局の接待にアリスを使うケースもある。その現実を、すずもアリスも感じているでしょうから、2人の関係は一筋縄ではいきませんよ」(同前)

 有村架純・藍里の姉妹くらい、ハッキリ優劣がついていれば、割り切れるのかもしれないが、アリスはアリスで美しく魅力的なだけにそう簡単にはいきそうもない。美人姉妹は大変だ。

本当に“仲良し姉妹”!? 広瀬すず、紅白司会で浮き彫りになった、姉・アリスとの「微妙な関係」

「さっきまで一緒にいたのにネットニュースで知ったよ。がんばれ」

 大晦日に放送される、『NHK紅白歌合戦』の紅組司会が、19年4月から放送される朝ドラ『なつぞら』のヒロインを演じることが決まっている広瀬すずに決まったことが発表された。

 その直後、すず本人は、「平成最後の、か、、、ふぅ、、ががががががんばります」とツイッターにその心境を投稿。すると、姉のアリスが、冒頭のようなツイートを投稿したのだ。

「美人姉妹として、ともに人気者の2人がイチャイチャとツイッター上で絡むのは、これが初めてではなく、これまでにも何度かあり、そのたびに、そのなんとも仲の良さそうなやり取りがファンを喜ばせてきました。今回も、姉のこの引用リプライに、すずがすかさず『ごめん、吹いちゃったありがとうお姉ちゃん 昼寝終わったんだね、おはよう』と返信。そのやり取りに『ほっこりしたよ』といった好意的なコメントが溢れていました」(芸能記者)

 だが、ある芸能プロ関係者は、今回のやり取りから、違うニュアンスを読み取ったという。

「“妹はちゃんとルールを守りましたよ”という、おそらく守秘義務を課しただろうNHKへのアピールだった可能性もありますが、わざわざ、そんなことをするのも不自然ですよね。本当に知らなかったとすると“仲良し姉妹”というイメージを疑う必要が出てきます」

 すずは、アリスが専属モデルを務めていた「Seventeen」(集英社)のイベント会場で、現事務所の社長にスカウトされ、『ミスセブンティーン2012』のグランプリに選ばれモデルデビュー。姉妹モデルとして同世代の女子たちの人気者になり、CMで人気に火がつき、翌13年のドラマ『幽やかな彼女』(フジテレビ系)で、一気に注目の存在になった。

「結局、デビューが遅かった妹の方が、人気ではかなり先行し、アリスは“すずのお姉ちゃん”という扱いを受けてきた。この1年で、ドラマやバラエティからもお呼びがかかるようになり、すずと肩を並べるようになったようにようにも見えますが、すずが朝ドラのヒロインを射止めたことでもわかるように、来る仕事の大きさ、話題性、ドラマなら放送時間帯や求められる役柄、CMスポンサーの規模などを比較すると、すずとアリスでは明らかに格が違います。最近、アリスの露出が増えたように見えるのも、実は、すずが朝ドラのための調整期間として露出を抑えているために、お鉢が回っているケースも少なくないといいます。あるいは、将来のすずの担ぎ出しのために、事務所に貸しを作りたいテレビ局の接待にアリスを使うケースもある。その現実を、すずもアリスも感じているでしょうから、2人の関係は一筋縄ではいきませんよ」(同前)

 有村架純・藍里の姉妹くらい、ハッキリ優劣がついていれば、割り切れるのかもしれないが、アリスはアリスで美しく魅力的なだけにそう簡単にはいきそうもない。美人姉妹は大変だ。

『獣になれない私たち』新垣結衣が優しすぎ! 元カレを取られても許してしまう仰天展開にツッコミ殺到!

(これまでのレビューはこちらから)

 新垣結衣主演ドラマ『獣になれない私たち』(日本テレビ系)の第6話が11月14日に放送され、平均視聴率10.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録しました。

 なぜかわかりませんが、ここに来て平均視聴率が2ケタに戻った同ドラマ。今週何が上昇の要因になったのか……。これまでと展開が全く変わっていないだけに、まったくわかりません(笑)!

 それではあらすじから振り返っていきましょう!

■呉羽にある疑惑が浮上し、心配する恒星……

 京谷(田中圭)の前で恒星(松田龍平)とキスをした晶(新垣)。それを見た京谷はショックを受け、その場を去っていてしまった。

 ある日、恒星は呉羽(菊地凛子)が偽装結婚したとの噂を耳にし、調査。すると、呉羽が前の芸能事務所から訴えられていたこと、その芸能事務所と呉羽の夫が経営する会社が業務提携を結んでいた事実を知り、ますます恒星の中で偽装結婚説が強まっていく。だが、偽装結婚の噂はウソ。呉羽は普通の結婚だと明かし、子宮全摘出したことで恒星に負い目を感じ、離れていったというのが真相だった。それを知った恒星はショックを受けるも、晶に励まされ立ち直る。

 一方、晶の方はというと、京谷と朱里(黒木華)との関係やブラックすぎる仕事で、依然悩んでいた、というのが今週のストーリーでした。

■親睦会シーンの会話テンポが良かった!

 会話シーンが多いのに、それが「全然面白くない」と不評の声が続出していた同ドラマ。ですが、なんと今回、視聴者から褒められた会話シーンがあったんです(涙)!

 それは、晶と京谷が勤める会社同士での親睦会シーン。晶の同僚・松任谷(伊藤沙莉)と京谷の後輩(吉村界人)が、男女関係のことで言い争いをするんですが、これが“何を言いたいのか”“どう話を展開したいのか”がわかりやすいと大評判。その上、松任谷と後輩くんのやり取りもテンポが良くて面白いとの声も。

 抽象的な会話だけ繰り返して、観てる人の解釈にゆだねるクラフトビールバーのシーンより全然良い! それに、メインキャラクターの晶と恒星のシーンよりも脇キャラクターの方がうまいんですよね~(笑)。

 連ドラには視聴者はまわりくどい会話なんて正直求めてないんですよね~。晶と恒星のシーンでも、ストレートでわかりやすいものをもっと見せて欲しいものです。

■晶、お人良しすぎ!

 ドラマ後半で京谷と寝た呉羽に激怒する晶。ですが、呉羽の子宮全摘出の告白という重すぎる一撃によって、京谷との一件を許すんですが……視聴者からは「んなわけあるかーい!」「それとこれとは別!」といったツッコミが殺到。

 まあ、一般常識で考えて、「だったら寝てもOK~!」なんて気持ちになりませんよね~。

 というか、このドラマ、時々一般常識から外れたシーンがあるんですよ!「そうなるわけがない!」とツッコミたくなるシーンがね。脚本の野木亜紀子さんが常識外れなのか、それともプロデューサーが外れているのか……。そこんとこはわかりませんが、もう少し世間の常識を入れたほうがいいかと。じゃないと、「登場人物、全員クズ!」と言われてしまう予感がします。

■あと、3、4話で本当に終わるの!?

 今週も話がまったく進まず、「いつになったら面白くなるの?」といったツッコミが案の定上がっていました。

 で、今回筆者はストーリーの時間配分を計算してみたんですが、開始から30分間、今週新しくぶっこんできた呉羽の偽装結婚の話。で、40分過ぎぐらいから、やっと話し合い……。もぉ~展開がスローペースすぎる~(怒)! それになんで、話が進んでないのに、新しい展開をぶっこんで来るのか!?

 マジでスタッフさんに言いたい。あのね、何週も一向に進まない話を見せられるってマジで拷問なんですよ! 視聴者もそれに付き合えるほど暇じゃないんです。考えてみれば、これまでの6話分、テンポよく完結に描けば、大体3話ぐらいに収められるんですよ。まわりくどく、ブラック企業に勤めるガッキーが病んでいくところを何度も見せられてもつらいだけ! 

 それに、あと3、4話で最終回を迎えるはずですよね。こんなスローテンポでこのまま進んでいったら、京谷の実家の介護の話とか恒星の家族の話とか回収できるんでしょうか? 筆者の中では「年明けちゃうかも!?」という不安があるんですけど(笑)。 前作の『高嶺の花』(同)のときみたいに、メインストーリーと軽く絡ませて、「はい、終了」のような感じで終わりを迎えるんでしょうか? だとしたら、放送翌日炎上する上、野木さんの脚本力にもケチがつくと思うのですが……。

 まあ、どうなるのか今から見ものですね!

 以上、苦言が多くなりましたが、6話のレビューでした。

 次回、予告では話が進むような雰囲気を醸し出してましたが、本当に進むのでしょうか? 期待して放送を待ちましょう!

(どらまっ子KOROちゃん)

滝沢秀明、芸能界引退発表後「初プロデュースMV」に見た“ジャニーズJr.への深い愛情”

 芸能界を今年いっぱいで引退することを表明し、2019年以降はタレント育成とプロデュース業を中心に裏方として活動するジャニーズ事務所の滝沢秀明が、ミュージックビデオを初めてプロデュースした。担当したのは、元KAT-TUNのメンバー・田中聖の弟・田中樹、俳優の京本政樹の息子・京本大我らが所属するジャニーズJr.の高身長6人組ユニット、「SixTONES」の「JAPONICA STYLE」という楽曲だ。11月4日にYouTube公式チャンネル「ジャニーズJr.チャンネル」にて公開されると、瞬く間に200万再生を突破、業界を驚かせている。

 映像は和の雰囲気を含みながら、クールでスピード感あふれる内容となっており、滝沢の才能の一端に触れられる貴重な作品に仕上がっている。ただ、気になるのはMV初プロデュース作がなぜ、一般には知名度の低いジャニーズJr.のユニットとなったのかという点。そのワケとは……。

「タッキーのジャニーズJr.への愛は、ファンの間では有名です。事務所入所間もない中学生のときから、タッキーはジャニーズJr.をまとめてきました。やんちゃ盛りの生田斗真や山下智久らを束ね、リーダーを長く務めました。Jr.卒業後も、後輩の面倒をよく見ていて、実際教育係も担ってきましたが、とくかくJr.からは慕われていました。今でも、Jr.への温かい目は変わらず、100人以上いるジャニーズJr.のメンバー名を一人ひとり顔と一致させることができるといわれています。そんなJr.への思いやりや、大事にしたいというタッキーの気持ちが、今回のMVプロデュースにつながったといわれていますよ」(芸能関係者)

 すでに座長を務める『滝沢歌舞伎』シリーズの演出などで圧倒的な評価を得ているタッキー。ジャニーズに新しい風を吹き込む、プロデュースを期待したいものだ。

浜口京子、世間が求める完璧な“メダリスト像”のウラに……娘を縛りつける父と母の陰

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます

<今回の有名人>
「恋愛は積極的になれない」浜口京子
『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系、11月11日)

 芸能人はイメージ商売であることは言うまでもないが、時と場合によっては、“キャラ変”ができるという自由を持つ。しかし、そうはいかないのがオリンピックのメダリストではないだろうか。

 1992年、バルセロナオリンピックの平泳ぎで、金メダルを獲得した岩崎恭子の不倫疑惑を「フラッシュ」(光文社)が報じた。岩崎は不倫を認めブログで謝罪したが、さっそく仕事に影響が出ているようだ。「会の趣旨にそぐわない」ということで、講演会のキャンセルが決定したという。講演会は、拘束時間が短い割にギャラがよく、ネタの使い回しもできるので、著名人にとっていい収入源だろうから、この痛手は大きいはずだ。講演会のタイトルは「幸せはいつでも自分でつかむ」だったそう。努力家で克己心が強く、メンタルも強いと思われているメダリストが、不倫という肉欲に走ることは、ふさわしくないと判断されたのだろう。

 メダリストは不倫さえしなければいいのか、というと、そうでもないように感じる。女優・深田恭子が“親友”であるリオデジャネイロオリンピック銀メダリスト・吉田沙保里の誕生日を祝ったことをインスタグラムで報告した。親友と言う割に、深田は昨年、吉田の誕生日を祝うのを忘れたそうだが(吉田は深田の誕生日を祝っている)、この投稿をきっかけに、吉田に対する「東京オリンピックに出るつもりがあるなら、練習しろ」という意見をネットで見かけるようになった。メダリストとは寸暇を惜しんで練習すべきであり、華やかな芸能人との交友はふさわしくないものだという認識があるのかもしれない。

 もしそうなら、世間が求めるメダリスト像とは、結果を出しつつ、浮ついた行動をしない人ということになるだろう。となると、パーフェクトな存在がいる。レスリングの浜口京子である。父親は元プロレスラーのアニマル浜口。父の特訓を受けた娘がメダリストになるというのは、日本人の好む美談であるし、アニマルの「気合だ!」というパフォーマンスも、テレビ受けする。

 浜口はかつて『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で、「彼氏がいたことがない」と告白していた。恋愛未経験の女性にアレコレ言うことは、バラエティーであってもセクハラだとして、視聴者に不快感を与える可能性がある。しかし、浜口の場合、超人的な練習を重ねた結果メダルをつかんだことが知られているので、彼氏を作ることが物理的にほぼ不可能だからと解釈される。ゆえに共演者もいろいろ言いやすいし、視聴者も安心して見ていられるだろう。

 浜口自身も恋愛未経験でいじられることに、抵抗感がないのではないだろうか。

 「恋しているの?」という質問の答えは、「している」もしくは「していない」の2択であり、3秒もあれば答えられる質問だと私は思うが、浜口ははにかみながら、くねくねして答えを引っ張る。それを女優やタレントに「かわいい」と褒められる姿は、もはや定番である。

 11月11日放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演した浜口は、ここでも“恋愛にウブ”キャラで臨む。おネエ軍団への相談として、「マットの上では積極的になれるけれど、恋愛では積極的になれない」と打ち明けるのだ。「出会い系サイトに登録しろ」とか「お酒を飲んで、スキを見せろ」という、どこかで聞いたことのある解答でオチがついたが、確かに浜口の恋愛は難しかろうと思うのだ。

 なぜかというと、親がブレーキをかけているように私には見えるから。

 『爆笑!いいね動画シアター』(フジテレビ系)で、浜口が父のアニマルにドッキリをしかけたことがある。浜口がアニマルに、俳優をしている男性を紹介し、結婚していいか承諾を求めるというドッキリだったのだが、アニマルは反対する。その理由が「浜口京子は、自分だけの娘ではない。日本の浜口京子、世界の浜口京子なんだよ」「そんな簡単に京子を持っていかれちゃ困る」というものだ。

 メダリストである娘に、有名でもない俳優はふさわしくないと思ったのかもしれないが、どうも男女交際そのものに抵抗感があるように見えた。

 また『とんねるずのみなさんのおかげでした』(同)に“石橋温泉”というコーナーがあった。とんねるず・石橋貴明が女性芸能人と温泉に行き、悩み相談に乗るというものだが、ここに浜口が出演したことがある。

 例によってくねくねしながら、恋愛がうまくいかない話をしており、そこに「結婚に関してお父さんはこう言っている」といった具合に、親の意見をちょいちょい混ぜる。石橋は「年齢も年齢なんだから、自分の幸せ考えたら?」と正論で返すが、全然響いていない様子。ここでアニマルと母親が登場し、娘に結婚してほしいと口では言うものの、発想が割りとぶっ飛んでいる。

 浜口が男性とデートをしていると、両親は「どこかで監禁されているのではないか」と心配になり、家のドアの前でまんじりともせず待っているそうだ。浜口は、両親の愛情エピソードだと理解しているようだが、常識的に考えて、そんな男性はほとんどいないだろう。結局、両親は浜口をいつも自分の目の届く場所に置いておきたのではないだろうか。浜口が恋愛結婚を希望している場合、デートぐらいで文句をつけられているようでは、なかなか先に進めないのではないか。

 日本のバラエティーでは、“結婚していない女性”は需要があるので、本心は別として、浜口が“恋愛未経験キャラ”で続けるのであれば、仕事が増える可能性はある。でも、もし浜口が本気で結婚したいなら、とりあえず自宅から100メートルの距離でいいから、鍵を渡さないかたちで一人暮らしをしてみることを勧める。ものすごい解放感に気づくかもしれない。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

浜口京子、世間が求める完璧な“メダリスト像”のウラに……娘を縛りつける父と母の陰

羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな有名人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます

<今回の有名人>
「恋愛は積極的になれない」浜口京子
『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系、11月11日)

 芸能人はイメージ商売であることは言うまでもないが、時と場合によっては、“キャラ変”ができるという自由を持つ。しかし、そうはいかないのがオリンピックのメダリストではないだろうか。

 1992年、バルセロナオリンピックの平泳ぎで、金メダルを獲得した岩崎恭子の不倫疑惑を「フラッシュ」(光文社)が報じた。岩崎は不倫を認めブログで謝罪したが、さっそく仕事に影響が出ているようだ。「会の趣旨にそぐわない」ということで、講演会のキャンセルが決定したという。講演会は、拘束時間が短い割にギャラがよく、ネタの使い回しもできるので、著名人にとっていい収入源だろうから、この痛手は大きいはずだ。講演会のタイトルは「幸せはいつでも自分でつかむ」だったそう。努力家で克己心が強く、メンタルも強いと思われているメダリストが、不倫という肉欲に走ることは、ふさわしくないと判断されたのだろう。

 メダリストは不倫さえしなければいいのか、というと、そうでもないように感じる。女優・深田恭子が“親友”であるリオデジャネイロオリンピック銀メダリスト・吉田沙保里の誕生日を祝ったことをインスタグラムで報告した。親友と言う割に、深田は昨年、吉田の誕生日を祝うのを忘れたそうだが(吉田は深田の誕生日を祝っている)、この投稿をきっかけに、吉田に対する「東京オリンピックに出るつもりがあるなら、練習しろ」という意見をネットで見かけるようになった。メダリストとは寸暇を惜しんで練習すべきであり、華やかな芸能人との交友はふさわしくないものだという認識があるのかもしれない。

 もしそうなら、世間が求めるメダリスト像とは、結果を出しつつ、浮ついた行動をしない人ということになるだろう。となると、パーフェクトな存在がいる。レスリングの浜口京子である。父親は元プロレスラーのアニマル浜口。父の特訓を受けた娘がメダリストになるというのは、日本人の好む美談であるし、アニマルの「気合だ!」というパフォーマンスも、テレビ受けする。

 浜口はかつて『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で、「彼氏がいたことがない」と告白していた。恋愛未経験の女性にアレコレ言うことは、バラエティーであってもセクハラだとして、視聴者に不快感を与える可能性がある。しかし、浜口の場合、超人的な練習を重ねた結果メダルをつかんだことが知られているので、彼氏を作ることが物理的にほぼ不可能だからと解釈される。ゆえに共演者もいろいろ言いやすいし、視聴者も安心して見ていられるだろう。

 浜口自身も恋愛未経験でいじられることに、抵抗感がないのではないだろうか。

 「恋しているの?」という質問の答えは、「している」もしくは「していない」の2択であり、3秒もあれば答えられる質問だと私は思うが、浜口ははにかみながら、くねくねして答えを引っ張る。それを女優やタレントに「かわいい」と褒められる姿は、もはや定番である。

 11月11日放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演した浜口は、ここでも“恋愛にウブ”キャラで臨む。おネエ軍団への相談として、「マットの上では積極的になれるけれど、恋愛では積極的になれない」と打ち明けるのだ。「出会い系サイトに登録しろ」とか「お酒を飲んで、スキを見せろ」という、どこかで聞いたことのある解答でオチがついたが、確かに浜口の恋愛は難しかろうと思うのだ。

 なぜかというと、親がブレーキをかけているように私には見えるから。

 『爆笑!いいね動画シアター』(フジテレビ系)で、浜口が父のアニマルにドッキリをしかけたことがある。浜口がアニマルに、俳優をしている男性を紹介し、結婚していいか承諾を求めるというドッキリだったのだが、アニマルは反対する。その理由が「浜口京子は、自分だけの娘ではない。日本の浜口京子、世界の浜口京子なんだよ」「そんな簡単に京子を持っていかれちゃ困る」というものだ。

 メダリストである娘に、有名でもない俳優はふさわしくないと思ったのかもしれないが、どうも男女交際そのものに抵抗感があるように見えた。

 また『とんねるずのみなさんのおかげでした』(同)に“石橋温泉”というコーナーがあった。とんねるず・石橋貴明が女性芸能人と温泉に行き、悩み相談に乗るというものだが、ここに浜口が出演したことがある。

 例によってくねくねしながら、恋愛がうまくいかない話をしており、そこに「結婚に関してお父さんはこう言っている」といった具合に、親の意見をちょいちょい混ぜる。石橋は「年齢も年齢なんだから、自分の幸せ考えたら?」と正論で返すが、全然響いていない様子。ここでアニマルと母親が登場し、娘に結婚してほしいと口では言うものの、発想が割りとぶっ飛んでいる。

 浜口が男性とデートをしていると、両親は「どこかで監禁されているのではないか」と心配になり、家のドアの前でまんじりともせず待っているそうだ。浜口は、両親の愛情エピソードだと理解しているようだが、常識的に考えて、そんな男性はほとんどいないだろう。結局、両親は浜口をいつも自分の目の届く場所に置いておきたのではないだろうか。浜口が恋愛結婚を希望している場合、デートぐらいで文句をつけられているようでは、なかなか先に進めないのではないか。

 日本のバラエティーでは、“結婚していない女性”は需要があるので、本心は別として、浜口が“恋愛未経験キャラ”で続けるのであれば、仕事が増える可能性はある。でも、もし浜口が本気で結婚したいなら、とりあえず自宅から100メートルの距離でいいから、鍵を渡さないかたちで一人暮らしをしてみることを勧める。ものすごい解放感に気づくかもしれない。

仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの

「5万人がアクセス」「ゆめに出てくるラーメン」赤羽に出現した「二郎」は昭和感がスゴイ!

 赤羽に「二郎」を名乗るラーメン屋がある。

 少し前からSNSで、そんな話題が交わされている。念のため記しておくが、三田に本店のある「ラーメン二郎」ではない。あくまで「二郎ラーメン」である。

 最近は、大人の週末系な人に荒らされている感もあるが、それでも赤羽は都内屈指のディープスポット。埼玉との県境に位置し、さらに足立区からも人が流れ込み、常に雑多な雰囲気に満ちあふれている。駅前にヤクルトの立ち売りがいるのも赤羽くらい。パッとそれを見ただけで、この街が只者じゃないことはわかる。駅前にある喫茶店の名前も「友路有(トゥモロー)」だしね。

 というわけで、やってきた赤羽。目指す店は、なぜかSNSなどでも正確な場所が書いてない。赤羽在住の知人に場所は聞いていたので、このあたりかと思い商店街を。と、堂々と看板が立っていた。天下の往来に、おそらくは無許可で看板を出しても、特に文句を言われている様子もないのは、さすがに赤羽。そして、看板に記された文字。

「大人気店 ネットユーチューブで5万人アクセスの店」

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 なんとSNSでは「パチモン」であるとか、ネタにされているのに、それを宣伝に使っているとは、なんと剛胆な店だ。まさに、昭和の夜店のごときインチキさが、より郷愁と楽しさを誘う。

 そしてたどり着いた店は、事前情報で知っていた通り完全にスナック。中に一歩入っても、スナックである。入口には「待ち時間」とか書いているが、昼時とはいえ、さほど混雑しているわけではない。

 そんな店内に流れるのは、常に演歌。店内は、これまた演歌歌手のポスターが貼られた昭和の雰囲気なのだが、おおよそラーメン屋とは思えない。

 そして、価格もまた昭和。一応、ラーメンのメニューはいくつかあるのだが、基本はサービスラーメン490円なり。これで、大盛りも無料である。

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 一応は、二郎系のラーメン屋。念のため「大盛りはどれくらいの量なのか」と聞けば「そんなに、多くないです」というので、安心して大盛りを。

 しかし謎なのは調理法である。店内は完全にスナック。カウンターの中で、調理は行われているが、スナックのカウンターにしつらえられた調理場で、どうやってつくっているのか……?

 いろいろ気になって「あの、ここはラーメン屋なのですか、スナックが本業なのですか?」と尋ねると「両方やってます」という。

 なるほど、メニューは営業時間が11時から中休みなしで21時半までと記されているが、途中からは完全に両輪になるのか。

 こうして、運ばれたきたラーメンは、二郎系なのかどうかも謎の新しいスタイル。もやしやスープは二郎風。しかし、肉は薄切りの豚肉を焼いたような。

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 匂いは、完全に二郎のそれ。果たして、その味は……美味い。いや、美味いのである。むしろ、適度なスープの加減が、いよいよ二郎のラーメンはキツくなった中年の胃袋にはちょうどよい。試しにオーダーしてみた、トッピングの生卵を加えると、さらに絶品。これで490円。回転もさほどよいわけではなさそうなのに、果たして元が取れているのか、なんか、こんな価格で頂いて申し訳ないという気持ちまで……。

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 赤羽というディープゾーンだからこそ成立しえたというべき奇妙なラーメン屋。果たして、日が暮れてからのスナックの時間帯には、みんな飲みながらラーメンをすすっているのだろうか。メニューに記された「ゆめに出てくるラーメン」の文字はホントだと思った。
(文=昼間たかし)

BTS批判とミスリード? K-POPにマツコ「嫌だったら日本から出ていけ!」発言が拡散

韓国ヒップホップグループ・BTS(防弾少年団)の「原爆Tシャツ騒動」は、未だにネットを中心に炎上を続けているが、タレントのマツコ・デラックス(46)が、韓国に対して「嫌だったら(日本から)出ていけ!」と発言したとの情報が拡散されている。

 マツコ・デラックスが「嫌だったら出ていけ!」と発言したのは、2012年1月にゴールデンタイムで放送された『なかよしテレビ 日中韓!ホンネで言いたい放題SP』(フジテレビ系)でのことだ。同番組は、日本・中国・韓国の出演者がトークを繰り広げて議論しながら、それぞれのいいところを学ぼう、という趣旨のもの。マツコは、東国原英夫(61)や、小島慶子(46)らとともに、日本人パネラーとして出演していた。

 「世界に自慢できる芸能人がいる国」というお国自慢コーナーで、韓国はK-POPの人気が世界に波及していることを紹介。在日日本人作家の韓国人・リュウが、「日本の芸能界は草野球レベル、韓国の芸能界はプロ野球レベル」と喩えて発言すると、マツコは「納得できない」と挙手。「K-POPは結局、アメリカのパクリにしか見えない。世界に通用するって言うけど、どこを指してるの?」と批判した。

 すると、リュウは、韓国もかつて日本の芸能界をトレースしたことがあったが、米国の市場に出て行けなかったと説明し、「今、K-POPは米国の市場に上陸している。その前に、EU(欧州連合)でファンがついている」と答えて、フランス、ドイツ、スペインの例を挙げたが、マツコは「またEUの中でも微妙な国ができたな」となじり、議論はさらにヒートアップする。

 リュウが、「J-POPはそこ(海外でファンを獲得すること)まですらいけていない」と指摘すると、マツコは怪訝そうな表情で、「行こうとしてないもん。アメリカで評価されることがすべてなの?」と反論した。

 さらに別の出演者から、「今、日本はレディー・ガガにハマっているけど、それはどうなのか?」と質問されると、「それでいいじゃない。あんたたちの国のやつも受け入れてやってるのよ。ありがとうって言われても、文句を言われる筋合いはない」と言い返し、トドメに「これだけ懐が深い国がどこにあるんだよ。お前ら(韓国)もお前ら(中国)も受け入れてやってんだよ。出てけ、いやだったら出てけ!」と、いつものように毒吐いた。

 この直後、MCのくりぃむしちゅー・上田晋也(48)が、「マツコ、1回血圧測って!」と茶々を入れ、スタジオは笑いに包まれるのだった。

 同番組では議論が白熱するシーンが多々見られたが、番組の趣旨をまっとうしていたといえるだろう。ちなみに、ラストは番組のテーマソングという『We Are The 日中韓』を全員で熱唱して終了している。こうした演出は悪趣味と言えなくもないが、番組の目的が各国間の対立を煽ることではないのは明らかだ。

著名人もBTSを批判しているようにミスリード
 しかし、BTS(防弾少年団)の原爆Tシャツ騒動をめぐって韓国批判の声が増しているネットでは、マツコが過去にK-POPを批判したことが話題を呼んでいる。さらに、「嫌だったら(日本から)出ていけ!」という発言が切り取られた状態で、SNSを中心に拡散されているようだ。

 SNSには、〈マツコ大好き、全部言ってくれる。BTSも嫌なら出てけってほんとその通り〉〈別にわたしが嫌韓だからってわけじゃなくて、客観的に考えて正論ですよね。本当に的を射ている〉〈BTSがいろんな国にでたところで受け入れられることはないだろうねwww〉などと、同意や賞賛の声が相次いでいる。

 6年前のテレビ番組で、マツコがK-POPを真っ向から批判したことは事実だ。しかし、まるでマツコがBTSに「日本から出ていけ」と言ったように解釈すること、BTS批判に加勢しているような読み方は誤っている。著名人もBTSを批判しているようにミスリードし、ネットの嫌韓感情を煽るため、マツコの過去の発言が利用されたに過ぎない。

 Twitterをはじめ、ネットでは、著名人の発言の一部が切り取られて、誤解されたまま広まることがよくある。しかし、流れてくる情報を無批判に信じ、同調してしまうことはどれだけ危険かーーーむやみに加担してしまう前に、一度考えるべきだろう。

(今いくわ)