『ドカベン』完結も、長期連載に“うま味”ナシ!? 次に終わる長寿漫画の本命は『王家の紋章』か

 水島新司氏の超名作野球マンガ『ドカベン』シリーズが先月28日発売の「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で堂々完結。連載開始から46年目。単行本は全205巻で、シリーズ累計では、日本でもっとも巻数の多い作品となった。

 この完結を受けて出版界で話題なのは、次に終わる長寿連載が何になるかということだ。ここで比較されるのが昨年44年の歴史に幕を下ろした、ジョージ秋山の『浮浪雲』(小学館)である。

 小学館の雑誌「ビッグコミックオリジナル」の看板ともなっていた『浮浪雲』であるが、同時に単行本はまったく売れない作品としても知られていた。

「大御所作家の体裁を保つため、実際の部数よりも印税を水増しして支払うケースもあったというのが、もっぱらのウワサでした」(編集者)

 巨匠による長寿連載は、それだけで価値があるもの。だが、ビジネスと考えた時には、まったく美味しくない。出版事情に詳しいライターは語る。

「何十巻も続くような作品は、いまさら新規の読者も増えるワケではありません。『ドカベン』が完結したからといって、それじゃあ第1巻から買って読もうなんて読者は、まずいませんよ。長寿作品というものは固定ファンがいるからある程度、数字は読めますが、それも目減りしていくばかりです」

 では、次に終わる可能性の高い長寿作品とは、いったいなんなのか?

「『ゴルゴ13』(小学館ほか)は、今後も永遠に続いていきそうな雰囲気です。なぜなら、短編・中編が主なので、どこから読んでも構わないので単行本も売れているんです。となると、そろそろ作者自身が幕を引かなければならないムードになっている『ガラスの仮面』(白泉社)が、もっとも完結間近な作品なのではないでしょうか」(同)

 1975年の連載開始以来、休載を繰り返しながらも、確実に話は進んでいる『ガラスの仮面』。今年5月には掲載誌の「別冊花とゆめ」が休刊したものの、作者の美内すずえ氏は、必ず完結させるとコメントしている。現在、67歳の美内氏。まだ、きちんと読者が納得のいく大団円を描いてくれる可能性は高い。

 その一方で、そろそろ幕引きをしなくては、どうにもならないのではないかとウワサされているのが、細川智栄子あんど芙~みんの『王家の紋章』(秋田書店)である。連載開始は『ガラスの仮面』とほぼ同時期の1976年。単行本は64巻に達している。何より、作者の細川氏は、80歳を越えているのである。

 作者の年齢的にも完結させたほうがよいのは間違いないが、繰り返されるのは、ヒロイン・キャロルのピンチばかり。連載開始当初は、ホラーっぽいテイストだったのを作者も忘れていそうな気も(ジミーとか、どこへ?)。

 長寿作品というものは、どんな作品であっても作者と読者は運命共同体のようなもの。決して「未完」だけは避けて欲しいものだ。
(文=是枝了以)

文科省汚職事件・佐野太容疑者の“異常な愛情”「息子とアイドル女性を引き合わせたい……」

 文部科学省の私立大学支援事業をめぐる汚職事件で、受託収賄容疑で逮捕された前科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者は、2015年の山梨県知事選で自民党が候補者として擁立する動きがあったことで知られる。驚いたことに、当時の自民党・山梨県連関係者によると「佐野さんは、息子とアイドルの女性を引き合わせたがっていた」という。

「彼は初対面の人にも息子の自慢話をしていたぐらい溺愛していたんだけど、息子が山梨県出身のアイドルに詳しいという話をしていて、もし当選したら山梨県出身アイドルの誰かを何かのイベントに起用して、息子に会わせてやりたいというようなことを言っていた。冗談半分だったかもしれないけど、裏口入学に奔走したぐらいだから、知事になっていたら本気でやっていたかも」(同)

 佐野容疑者は、文科省官房長だった昨年5月、東京医科大学から、文科省の「私立大学研究ブランディング事業」の対象校に選定してほしいとの依頼を受け、その見返りとして今年2月、同大を受験した息子を合格させてもらった疑いで逮捕された。大学はこの便宜により5年間で1億5,000万円の助成がなされる見通しで、すでに1年分の3,500万円の交付を受けている。

 裏口入学に成功したと見られる息子は合格前、センター試験のわずか16日前にセブ島に旅行する余裕をTwitterで明かしていたことが指摘されているが、本人らしきアカウントの過去発言では、やたらと橋本環奈らアイドルに熱を入れている様子もうかがえた。その中で「山梨出身アイドル」といえそうなのは、過去に「世界で最も美しい顔100人」に選出されたこともある若手女優の小松菜奈だった。

 ある芸能ライターによると「厳密には小松は東京生まれの山梨育ちであるらしく、デビュー当時の資料を見ると東京都出身になっています。その後、山梨育ちを強調する狙いがあったのか、所属のスターダストプロモーションの提供資料では山梨県出身に変えられていた」という。それだけに、もし山梨県ゆかりの仕事があれば喜んで引き受けたのではないかと思われるが、結局、佐野容疑者は知事選には立候補しなかった。

「あの知事選は前知事が引退を表明して、まず民主党の衆議院議員だった後藤斎氏が真っ先に名乗りを上げて離党した。そこで自民党は対抗馬として甲斐市長の保坂武氏ら複数の人物に出馬を打診していたんだけど、そこで有力候補に名前の挙がったのが当時、大臣官房審議官だった佐野さんだった。彼は政治家ではなかったけど、元山梨大学副学長という肩書きもあって、県連が認めていた。結局、佐野さんが望む『100%当選が約束されているなら』という状況にはなく、出馬の話はまとまらなかったけど、あのとき出馬していたら立場は違っていて、逮捕もされなかったはずだ」(前出・県連関係者)

 しかし、エリート官僚を汚職に走らせてしまったのは、倍率16.5倍の東京医大に息子を合格させるためであり、その溺愛ぶりを考えれば、知事になっても息子になんらかの便宜を図ろうとした可能性はある。その息子本人と見られるTwitterには過去「死ぬまでに橋本環奈と本田翼と小松菜奈と浜辺美波と清井咲希に会えなかったら死ぬわ」とまで書かれており、そんな愛息のためにアイドルひとりを引き合わせるぐらいのことはしていたかもしれない。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

文科省汚職事件・佐野太容疑者の“異常な愛情”「息子とアイドル女性を引き合わせたい……」

 文部科学省の私立大学支援事業をめぐる汚職事件で、受託収賄容疑で逮捕された前科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者は、2015年の山梨県知事選で自民党が候補者として擁立する動きがあったことで知られる。驚いたことに、当時の自民党・山梨県連関係者によると「佐野さんは、息子とアイドルの女性を引き合わせたがっていた」という。

「彼は初対面の人にも息子の自慢話をしていたぐらい溺愛していたんだけど、息子が山梨県出身のアイドルに詳しいという話をしていて、もし当選したら山梨県出身アイドルの誰かを何かのイベントに起用して、息子に会わせてやりたいというようなことを言っていた。冗談半分だったかもしれないけど、裏口入学に奔走したぐらいだから、知事になっていたら本気でやっていたかも」(同)

 佐野容疑者は、文科省官房長だった昨年5月、東京医科大学から、文科省の「私立大学研究ブランディング事業」の対象校に選定してほしいとの依頼を受け、その見返りとして今年2月、同大を受験した息子を合格させてもらった疑いで逮捕された。大学はこの便宜により5年間で1億5,000万円の助成がなされる見通しで、すでに1年分の3,500万円の交付を受けている。

 裏口入学に成功したと見られる息子は合格前、センター試験のわずか16日前にセブ島に旅行する余裕をTwitterで明かしていたことが指摘されているが、本人らしきアカウントの過去発言では、やたらと橋本環奈らアイドルに熱を入れている様子もうかがえた。その中で「山梨出身アイドル」といえそうなのは、過去に「世界で最も美しい顔100人」に選出されたこともある若手女優の小松菜奈だった。

 ある芸能ライターによると「厳密には小松は東京生まれの山梨育ちであるらしく、デビュー当時の資料を見ると東京都出身になっています。その後、山梨育ちを強調する狙いがあったのか、所属のスターダストプロモーションの提供資料では山梨県出身に変えられていた」という。それだけに、もし山梨県ゆかりの仕事があれば喜んで引き受けたのではないかと思われるが、結局、佐野容疑者は知事選には立候補しなかった。

「あの知事選は前知事が引退を表明して、まず民主党の衆議院議員だった後藤斎氏が真っ先に名乗りを上げて離党した。そこで自民党は対抗馬として甲斐市長の保坂武氏ら複数の人物に出馬を打診していたんだけど、そこで有力候補に名前の挙がったのが当時、大臣官房審議官だった佐野さんだった。彼は政治家ではなかったけど、元山梨大学副学長という肩書きもあって、県連が認めていた。結局、佐野さんが望む『100%当選が約束されているなら』という状況にはなく、出馬の話はまとまらなかったけど、あのとき出馬していたら立場は違っていて、逮捕もされなかったはずだ」(前出・県連関係者)

 しかし、エリート官僚を汚職に走らせてしまったのは、倍率16.5倍の東京医大に息子を合格させるためであり、その溺愛ぶりを考えれば、知事になっても息子になんらかの便宜を図ろうとした可能性はある。その息子本人と見られるTwitterには過去「死ぬまでに橋本環奈と本田翼と小松菜奈と浜辺美波と清井咲希に会えなかったら死ぬわ」とまで書かれており、そんな愛息のためにアイドルひとりを引き合わせるぐらいのことはしていたかもしれない。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

日大アメフト部は変われるか? 日本の学生スポーツが抱く“根深い問題”とは

 日本大学アメリカンフットボール部は、新監督・新コーチの人事について公募を行い、応募のあった京大元監督の水野弥一氏ら69名から、選考委員会が新監督を選出することになった。委員会のメンバーは、弁護士や大学教授、スポーツライターのほか、米スタンフォード大の河田剛コーチや、テレビキャスターも務めるアサヒビールシルバースターの有馬隼人ヘッドコーチらだ。こうした動きは、関東学生アメリカンフットボール連盟から「組織改革」などの条件付きで、秋のリーグ戦復帰が認められたためで、急ピッチで新体制が整えられているわけだ。

 こうした動きを仕切っているとされていたのは、騒動後に関係者の口封じをしていたと伝えられる井ノ口忠男理事。井ノ口氏は4日付けで理事を辞任しているが、「しばらくその体制は変わらないでは?」と語るのは、アメフト問題を取材する元プロラグビー選手のスポーツライター、河合吾朗氏だ。

「その悪しき体質は、日大のみならず日本の学生スポーツ界に古くか根付いてきたものですからね。その象徴といえるのが実は『全国大会』を目指す価値観ですよ。学生スポーツは、とにかく全国大会で優勝することを最大の美徳としてきて、そのために各学校の指導者がそれぞれの方針や戦略で選手を育ててきました。まるで大人が全国大会に勝つために学生を使って時間とコストをかけていると言ってもいいぐらいです。全国大会の多くはトーナメント方式で、一度の敗北でそれまで費やしてきた実績すべてが否定される感覚に陥りやすいんです。そうなると負けを恐れるあまり、練習方法も苦行に耐えてフィジカルの強さばかりを競う傾向が強くなります。本来、スポーツのスキルは戦略などを“考える時間”も必要なんですが、そこは指導者だけがやればいいというふうになりがちです。時代遅れな指導体制を変えるには、全国大会最優先の価値観から脱しないと、監督やコーチを変えても同じだと思います」

 確かに日本では、大会に敗れた学生たちはもとより、栄光を勝ち取った者までが燃え尽き症候群に陥りやすいともいわれてきた。結果、スポーツに携わること自体をやめてしまい、優秀な指導者が育ちにくい傾向も見受けられる。

 日大選手の多くは寮生活を強いられているが、これも河合氏に言わせると「世間から隔離して、閉鎖的な環境で練習させることで、自らの頭で考えさせない洗脳教育になりやすく、それこそ指導者の絶対服従がますます特化され、悪しき体質の温床になる」という。

「名指導者といわれるような監督でも、実際には若い選手たちと指導以外でのコミュニケーションが深く取られていないことが多く、日大でも監督やコーチと日常会話をほとんどしたことがないまま卒業していった選手がいます」

 河合氏はラグビー選手時代、フランスやアルゼンチンなど海外チームで戦ってきた経験から、日本の学生選手の育成環境が異様に見えるようになったという。

「たとえば世界トップレベルのオーストラリア、ニュージーランドの高校生は国内大会の優勝ではなく、ナショナルチームの代表に選出されることを目標としています。地区の対抗戦は社交性を高めることも重視されていて、単位を取得していなければ練習に出ることも許されないので、社会に出て必要とされるスキルもスポーツで学べる印象があり、スポーツバカは生まれにくいんです」

 海外では、そのナショナルチームの選手となるための指導要領が各地区に通達されるため、大学や企業に指導を任せることなく、地域の自治体が指導のガバナンスやノウハウをサポートすることが多いという。日本のように大学の理事長や監督がまるで独裁者のように振る舞うというのは、まるで軍国主義時代の遺物のようだ。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

親は子どものSOSに気づけない……日テレキャスターが20年以上の取材で聞いた“生の声”『いじめで死なせない』

 日本全国で、1年間に300人あまりの小中高校生が自殺を選んでいる。

 その原因の中でも大きな割合を占めているのが、クラスメートなどから受ける、執拗ないじめだ。暴力、暴言、無視、金銭をたかられるなど、肉体的、精神的な苦痛に耐えかねて自らの命を絶つ子どもたちの数は、過去20年にわたって減る気配を見せない。そんないじめ問題について、1995年から取材してきた日本テレビキャスターの岸田雪子は、大人たちに向ける形で、『いじめで死なせない 子どもの命を救う大人の気づきと言葉』(新潮社)という一冊の本を上梓した。

 いじめによって自殺や自殺寸前に追いやられた子どもや、その親たち、そして、子どもたちと直接学校で関わる教師らに取材を重ねた岸田は、彼らの生の声を聞きながら、その実態に迫ろうとする。本書に登場するNさんの長男は、小学5年生の頃、同級生から「きしょい(気持ち悪い)し、ノリも悪い、死んでほしい」という理由にもならない理由で10カ月にわたりいじめを受け続けた。K-1ごっこと称して殴られ、持ち物を隠され、総額50万円近くの金をたかられた。異変に気づいたNさんは、長男がいじめの加害者に金銭を受け渡す現場を確認したことで、その実態を明らかにした。

 だが、Nさんによれば、自分の息子がいじめられているという事実は、意外なほど気づきにくいものだったという。子どもから発せられるSOSのサインは、自信を失った様子、イライラした様子、寝付きが悪い、持ち物に落書きが多いなど、日常の些細な変化でしかなかった。やや古いデータだが、96年に文科省が行ったアンケート調査で、いじめられている子どもの保護者に「自分の子どもはいじめられていますか?」と質問したところ、半数以上の保護者が「いじめられていない」と回答。子ども自身が「いじめられていることを話した」という場合でも、2~4割の保護者が「いじめられていない」と答えているのだ(親と子どもと両方にアンケートを行う同種の調査は、以降、行われておらず、これが最新)。子どもたちのSOSは、一番身近な親にもなかなか届くことはない。

 では、子どもたちの置かれた悲惨な状況は、なぜ親たちに伝わらないのだろうか? いじめ被害の当事者であるNさんの長男は、当時の心理をこのように述懐している。

「一番つらかったのは、いじめられていることよりも、自分がいじめられるようなダメな息子でごめんなさい、と思うことだったんです」

「いじめられるのは自分が悪いからなんだってずっと思っていました。だから、誰かに相談しようなんて、思ってもみませんでした。自分のいちばん恥ずかしいことは、誰にも知られたくない。認めたくもない」

「親の前ではいい子でいたかったんです。いじめられている自分は本当に恥ずかしい、誰にも知られたくない自分で、いじめられていることをどうしても認めたくないという気持ちもありました」

 そんなためらいの気持ちが、周囲への相談を妨げ、被害者を孤立へと追いやっていく。彼自身もまた、自宅マンションの屋上から飛び降りる寸前にまで追い詰められていた。

 2010年、当時中学3年生だった真矢くんを自殺で亡くした篠原宏明さんはこう語る。

「子どもから『いじめ』っていう言葉が出たら、それはもう赤信号なんです。聞いた大人は、すぐに動かなきゃいけない。『いじめ』っていう言葉は『死』と同じです。『いじめ』は、『死』に直結します。そして子どもは一回しかSOSを出さない。それを見逃したら、子どもは諦めてしまう」

 また、両親と同様に、いじめ被害者の子どもたちが頼りにするのが、教師の存在。しかし、彼らもまた、子どもたちのSOSを容易に受け止められない。多くの教師が大量の業務を抱えており、中学校教師のおよそ6割は、時間外労働が月に80時間超の過労死ラインを超える。その結果「授業以外で子どもたちと話をする時間は1日に10分か15分くらいしかないことも多い」という状況が現実なのだ。さらに、ある教師は、いじめ対策をめぐる構造的な欠陥を次のように指摘する。

「いじめの認知件数は多くていい、と国からは言われるけど、実際問題として、多くていいと本気で思っている教師はいないと思います。教育委員会に対して、いじめが多いと報告すると、どうなっているんだと責められる空気があります。学校の評判に関わるのですから、やっぱりいじめは、ないに越したことありません」

 この構造が、教室で行われる「いじめ」を、「トラブル」や「けんか」として処理する傾向を生み、顕在化しないいじめはエスカレートの一途をたどる。

 このような状況に対して、親たちはどうやって子どもをいじめ自殺から守ることができるのだろうか? いじめの被害に遭い、文字通り死ぬほどの苦痛を感じながらも、なんとかそれを乗り越えたNさんの長男は、岸田に対して「救い」となった言葉をこう語る。

「親はいじめも心配するだろうけれど、学校を休んだら将来のことも心配するだろうと思っていたから、親から『休んでいい、逃げていい』って言われたときは、本当に楽になりました」

 自らもいじめられた経験を持つ岸田は、あとがきにこう綴っている。

「子どもたちは親をとことん愛している。愛しているからこそ、忙しそうに暮らす親に本音を見せることができず、ただ親の期待に応え喜ばせようと、精一杯背伸びしていることがある。親たちはそんな子どもたちの心に思いを馳せ、たとえ短い時間でも、目をこらし、心を澄まし、時に抱きしめるように彼らを見つめることが大切なのだろう。そんな親たちを社会で支える仕組みが必要だ」

 前述した教師の激務化だけでなく、両親の長時間労働や、それによって子どもからのSOSのサインを見抜く余裕がなくなってしまうなど、いじめ自殺がなくならない責任の一端は、周囲の大人たちにもある。子どもたちの命を守るために、取り組むべき課題は多い。

(文=萩原雄太)

男尊女卑や性暴力、女性の人権に対する日本人の民度を検証する「女性自身」

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

麻原彰晃ら7人の死刑が先週金曜日に執行された。人数といいタイミングといい異様なものだが、日本世論にはむしろ歓迎ムードさえ漂っていたことも異様だ。しかも、先進国の多くが死刑廃止に舵を取る中、今回の大量執行でも死刑制度についての議論さえないとは――。

第420回(7/5〜7/10発売号より)
1位「伊藤詩織さん 『バッシングに耐えきれず昨秋移住。英国では告発に激励メールが殺到!』」(「女性自身」7月24・31日合併号)
2位「人生100年時代の『女性の生き方』対談 勝間和代『もう我慢しない。自分のしたいことを!』 香山リカ『LGBT告白も、その表現なんですね』(「女性自身」7月24・31日合併号)
3位「ベッキーCM会議で飛び出した“厳しい”ひと言」(「週刊女性」7月24日号)

 先月28日、イギリスBBCが放送した伊藤詩織さんの密着ドキュメンタリーは大反響を呼んだが、これを「女性自身」があらためて特集している。

 ジャーナリストの山口敬之氏からの準強姦被害を訴えた伊藤さんが、バッシングにより身の危険を感じ、イギリスに移住を余儀なくされたこと、またドキュメンタリーの放送後、イギリスの視聴者から数百件の激励があり、逆に誹謗中傷は一切なかったことなどが番組内容とともに紹介されている。

 このドキュメンタリーが『日本の秘められた恥』と題されているように、確かに日本ではレイプ告白をした伊藤さんへのセカンドレイプ的バッシングが巻き起こった。それだけでなく、このドキュメンタリー放送後も伊藤さんやBBCに対するひどい罵詈雑言がネットで飛び交ってもいたのだ。

 まったくもって、この国の男尊女卑や性暴力、女性の人権に対する民度の低さには愕然とするが、イギリスでは真逆だという事実に勇気付けられる。さらに「自身」記事で注目すべきは、伊藤さんをネット番組で非難し、BBCのインタビューにも答えた衆院議員の杉田水脈氏をクローズアップしていることだ。

 BBCで杉田氏は「女として落度がありますよね」などと、相変わらずの伊藤さんバッシングを繰り広げていたのだが、「自身」記事では人権問題に詳しい武井由起子弁護士が、杉田氏の言動を分析している。それが極めて正論で痛快なのだ。武井弁護士は、まず日本のジェンダーギャップ指数が144カ国中114位と極めて低いことを指摘した後、こう語っている。

「男性優位の日本社会で女性が認められるためには、自分を押し殺し、男性以上に男性の主張を代弁するような存在にならなければいけなかったのでしょう。そういう意味では、杉田議員はかわいそうな女性です」

 また武井弁護士は、“飲酒してレイプされたら女性の落度”などという考えを持つ国会議員は大問題であり、また伊藤さんの事件が起訴されなかった背景には、日本の司法の体質があること、そしてレイプ犯罪の立件が困難な構造的理由を指摘し、「こうした問題点を、杉田議員は認識していないのでは」とバッサリぶった切った。

 爽快である。そもそも勇気をもってレイプ被害を警察に訴えたにもかかわらず、政治的圧力によってもみ消されようとしたのが、このレイプ事件だ。それに対し、伊藤さん自身が必死に調査した上で、その被害を告白した。そうした女性に「女として落度がある」などという女性国会議員が存在していることが驚きであり、それこそが日本の“恥”なのだから。

 伊藤さんの事件が国際社会に広く放送されたことで、杉田氏の言動が“恥”として非難され、一方で伊藤さんの行動に称賛の声が集まる。それをあらためて検証し、日本の病理をクローズアップした「自身」。男性週刊誌では絶対“できない”ではなく“しない”良質な記事だった。

 そんな「自身」だが、もうひとつ興味深い記事があった。それが勝間和代と香山リカの対談だ。勝間といえば現在女性パートナーと同居するLGBTだとカミングアウトし話題になったが、この対談ではLGBTへのこんな“差別”に言及している。

「たとえば男性と女性のカップルに『2人でどうやってベッドに入るんですか?』と聞かないですよね。でも、男性同士や女性同士のカップルには、平気でそういうことを聞いてくるんです」

 確かに。しかし一方で勝間は、自身のカミングアウトについて好意的な報道ばかりだったことによって、LGBTの存在が“当たり前”になっていくのではないかと指摘する。いやいや、まだまだ差別はあるし、勝間が著名人であるなど“特殊”な環境にあったことが大きいとは思うが、まあ前向きなのは結構なこと。そこに今度は香山がこう切り込むシーンも。

「でも、LGBTへの差別がなくなりつつあるのに比べて、いわゆる在日外国人への差別はぜんぜんなくならず、むしろ逆行している」

 これもまた、おっしゃる通り。重いテーマだが軽妙さを残しつつ展開する、なかなか面白い対談になっているのだが、その中でも一番爽快だったのが、こんなやり取りだ。

「香山 二階俊博自民党幹事長が“子どもを産まないというのは勝手な考え”と言ったこととかね。
 勝間『だったらお前が産めよ』と思いますよ(笑)。」

 そうだ、そうだ!! 二階が産め(笑)。

 さらにさらに3位も女性差別絡み。不倫で干されたベッキーだが最近はテレビでもチラホラ見かけるし、熱愛報道も。しかしCMは敷居が高いらしい。あるメーカーと広告代理店のCM会議で、こんなやりとりがあったとか。

「主婦層は嫌いでしょ、ベッキー。あと矢口(真里)。主婦向け商品では絶対ダメだよ」

 おそらく男性の発言ではないかと推察されるが、このオヤジの認識が“主婦の認識なんてそんなもの”という上から目線の“主婦差別”なのか、はたまた主婦層が本当に差別的なのかはわからないが、同じ不倫で高齢者向け商品「ハズキルーペ」に出まくっている渡辺謙はOKで、ベッキーはいまだダメ、というところに日本社会全体の“差別”を感じてしまった。

男尊女卑や性暴力、女性の人権に対する日本人の民度を検証する「女性自身」

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

麻原彰晃ら7人の死刑が先週金曜日に執行された。人数といいタイミングといい異様なものだが、日本世論にはむしろ歓迎ムードさえ漂っていたことも異様だ。しかも、先進国の多くが死刑廃止に舵を取る中、今回の大量執行でも死刑制度についての議論さえないとは――。

第420回(7/5〜7/10発売号より)
1位「伊藤詩織さん 『バッシングに耐えきれず昨秋移住。英国では告発に激励メールが殺到!』」(「女性自身」7月24・31日合併号)
2位「人生100年時代の『女性の生き方』対談 勝間和代『もう我慢しない。自分のしたいことを!』 香山リカ『LGBT告白も、その表現なんですね』(「女性自身」7月24・31日合併号)
3位「ベッキーCM会議で飛び出した“厳しい”ひと言」(「週刊女性」7月24日号)

 先月28日、イギリスBBCが放送した伊藤詩織さんの密着ドキュメンタリーは大反響を呼んだが、これを「女性自身」があらためて特集している。

 ジャーナリストの山口敬之氏からの準強姦被害を訴えた伊藤さんが、バッシングにより身の危険を感じ、イギリスに移住を余儀なくされたこと、またドキュメンタリーの放送後、イギリスの視聴者から数百件の激励があり、逆に誹謗中傷は一切なかったことなどが番組内容とともに紹介されている。

 このドキュメンタリーが『日本の秘められた恥』と題されているように、確かに日本ではレイプ告白をした伊藤さんへのセカンドレイプ的バッシングが巻き起こった。それだけでなく、このドキュメンタリー放送後も伊藤さんやBBCに対するひどい罵詈雑言がネットで飛び交ってもいたのだ。

 まったくもって、この国の男尊女卑や性暴力、女性の人権に対する民度の低さには愕然とするが、イギリスでは真逆だという事実に勇気付けられる。さらに「自身」記事で注目すべきは、伊藤さんをネット番組で非難し、BBCのインタビューにも答えた衆院議員の杉田水脈氏をクローズアップしていることだ。

 BBCで杉田氏は「女として落度がありますよね」などと、相変わらずの伊藤さんバッシングを繰り広げていたのだが、「自身」記事では人権問題に詳しい武井由起子弁護士が、杉田氏の言動を分析している。それが極めて正論で痛快なのだ。武井弁護士は、まず日本のジェンダーギャップ指数が144カ国中114位と極めて低いことを指摘した後、こう語っている。

「男性優位の日本社会で女性が認められるためには、自分を押し殺し、男性以上に男性の主張を代弁するような存在にならなければいけなかったのでしょう。そういう意味では、杉田議員はかわいそうな女性です」

 また武井弁護士は、“飲酒してレイプされたら女性の落度”などという考えを持つ国会議員は大問題であり、また伊藤さんの事件が起訴されなかった背景には、日本の司法の体質があること、そしてレイプ犯罪の立件が困難な構造的理由を指摘し、「こうした問題点を、杉田議員は認識していないのでは」とバッサリぶった切った。

 爽快である。そもそも勇気をもってレイプ被害を警察に訴えたにもかかわらず、政治的圧力によってもみ消されようとしたのが、このレイプ事件だ。それに対し、伊藤さん自身が必死に調査した上で、その被害を告白した。そうした女性に「女として落度がある」などという女性国会議員が存在していることが驚きであり、それこそが日本の“恥”なのだから。

 伊藤さんの事件が国際社会に広く放送されたことで、杉田氏の言動が“恥”として非難され、一方で伊藤さんの行動に称賛の声が集まる。それをあらためて検証し、日本の病理をクローズアップした「自身」。男性週刊誌では絶対“できない”ではなく“しない”良質な記事だった。

 そんな「自身」だが、もうひとつ興味深い記事があった。それが勝間和代と香山リカの対談だ。勝間といえば現在女性パートナーと同居するLGBTだとカミングアウトし話題になったが、この対談ではLGBTへのこんな“差別”に言及している。

「たとえば男性と女性のカップルに『2人でどうやってベッドに入るんですか?』と聞かないですよね。でも、男性同士や女性同士のカップルには、平気でそういうことを聞いてくるんです」

 確かに。しかし一方で勝間は、自身のカミングアウトについて好意的な報道ばかりだったことによって、LGBTの存在が“当たり前”になっていくのではないかと指摘する。いやいや、まだまだ差別はあるし、勝間が著名人であるなど“特殊”な環境にあったことが大きいとは思うが、まあ前向きなのは結構なこと。そこに今度は香山がこう切り込むシーンも。

「でも、LGBTへの差別がなくなりつつあるのに比べて、いわゆる在日外国人への差別はぜんぜんなくならず、むしろ逆行している」

 これもまた、おっしゃる通り。重いテーマだが軽妙さを残しつつ展開する、なかなか面白い対談になっているのだが、その中でも一番爽快だったのが、こんなやり取りだ。

「香山 二階俊博自民党幹事長が“子どもを産まないというのは勝手な考え”と言ったこととかね。
 勝間『だったらお前が産めよ』と思いますよ(笑)。」

 そうだ、そうだ!! 二階が産め(笑)。

 さらにさらに3位も女性差別絡み。不倫で干されたベッキーだが最近はテレビでもチラホラ見かけるし、熱愛報道も。しかしCMは敷居が高いらしい。あるメーカーと広告代理店のCM会議で、こんなやりとりがあったとか。

「主婦層は嫌いでしょ、ベッキー。あと矢口(真里)。主婦向け商品では絶対ダメだよ」

 おそらく男性の発言ではないかと推察されるが、このオヤジの認識が“主婦の認識なんてそんなもの”という上から目線の“主婦差別”なのか、はたまた主婦層が本当に差別的なのかはわからないが、同じ不倫で高齢者向け商品「ハズキルーペ」に出まくっている渡辺謙はOKで、ベッキーはいまだダメ、というところに日本社会全体の“差別”を感じてしまった。

ベッキー&片岡コーチの順調交際に“黒い影”……2軍選手による窃盗事件の影響は?

 プロ野球、読売巨人軍の片岡治大2軍守備走塁コーチと交際中のタレント・ベッキーが7日、自身のレギュラーラジオ番組に出演、交際報道について「温かく見守っていただけたら」と心境を語った。

 ベッキーは自身のプライベートについて「お騒がせしております」と照れながら触れたが、影響を考えてか片岡コーチの名前などは出さずに、くだんのコメントを発した。芸能関係者は「これだけ注目が集まる中で、わざわざ相手の名前を出すのはナンセンス。判断は正しかったと思います」と評価している。

 とはいえ、有名バラエティータレントとイケメンコーチの交際の行方はマスコミがスルーできないのも事実。だが、球界関係者からは「ベッキーに悪影響が及ばなければいいけど……」と心配の声が上がっている。片岡コーチが指導していた元巨人選手の柿沢貴裕容疑者が8日、窃盗容疑で神奈川県警多摩署に逮捕されたからだ。

「坂本ら1軍主力選手の野球用品などを盗んではオークションで売りさばくという、前代未聞の窃盗事件。すでに球団から契約解除になっているとはいえ、巨人の2軍には厳しい目が向けられている。当然、指導する立場だった片岡コーチにも、その目は向けられている。彼が今、プライベートで浮かれた話が出れば、ベッキーにもその影響は及ぶと思いますよ」

 しばらくは“幸せムード”も控えめにしたほうがよさそうだ。

フジテレビ月9『絶対零度』10.6%好発進も、米ドラマ“丸パクリ”の弊害が……

 さて、今期もフジテレビ系で月9ドラマが始まりました。沢村一樹主演の『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』の初回視聴率は10.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、同枠としては1年ぶりの2ケタスタートです。おめでとうございます。

「沢村一樹主演の月9」という日本語もあまりピンときませんが、明らかに前シリーズまで主役を張っていた上戸彩をブッキングし損ねたということなのでしょう。逆に最初から「上戸など要らぬ! 沢村1本で勝つる!!」とフジテレビが判断していたとするなら、なかなかのクルクルパーです。

 また、ネット上には米ドラマ『PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット』のパクリじゃねーかよ、という声もあるようですが、そもそも2010年に放送されたシリーズ1作目の『絶対零度~未解決事件特命捜査~』のときは「『Cold Case 迷宮事件簿』じゃねーか!」といわれてましたし、翌年のシリーズ2作目『絶対零度~特殊犯罪潜入捜査~』は「『NCIS:LA 〜極秘潜入捜査班』じゃねーか!」だったので、まあこれはそういうシリーズとして楽しみたいと思います。では、振り返りです。

 

■事件は凡庸でした

 前作で上戸彩ちゃん演じる桜木泉とバディを組んでいた山内くん(横山裕)は、なんやかんやで資料課分室という窓際部署に配属されました。しかし、この資料課分室というのは、実は世を忍ぶ仮の姿。その実態は、膨大な国民の行動データから殺人などの重犯罪を犯す可能性が高い人物を弾き出す巨大AI「未然犯罪捜査システム=ミハンシステム」の実用化を目指すプロジェクトだったのです。

 山内くんは「違法捜査じゃないか!」とご立腹ですが、公安外事課からやってきた井沢警部補(沢村)や、ドS美女・小田切(本田翼)をはじめとする面々は、「あくまで実験中だから」と聞く耳を持ちません。

 そんなある日、「ミハン」は富樫(武井壮)という男を危険人物として提示します。どうやら「ミハン」によれば、富樫が近々、人を殺すのだそうです。しかし、さっそくみんなで富樫の事務所を訪れてみると、すでに何者かによって殺害されていました。「ミハン」の予測が外れたのは初めてのことですが、まだミハンによる捜査自体4例目とかなので、驚くべきことではありません。

 どうやら井沢警部補たちミハンメンバーは、事件の解決より「ミハン」がなぜ間違えたかのほうに興味があるようで、殺された富樫と付き合いがあった悪い人が普通の社会人2人を拉致ってボコったりしてても知らんぷり。富樫の死体が山中から出て、この“普通の社会人2人”が実は容疑者っぽいということがわかっても、とにかく「ミハンの誤認」の原因を探るために泳がせます。

 結局、富樫とこの2人(須藤と前川)が金塊を密輸したり内輪モメしたりで、富樫の死は、須藤(成河)を殺そうとした折の正当防衛でした。最終的には、その須藤がカネ欲しさに前川(山本浩司)を殺そうとして御用となりました。まあ事件は動機も段取りも凡庸そのものだったので、あえて説明するまでもありません。見どころといえば、本田翼ちゃんのアクションですね。チンピラの顔面を蹴っ飛ばしたり、股間を蹴り上げたりと大活躍。私も「蹴って蹴って」と思いました。

■「ミハン」マシンに魅力がない……

 すべての国民の行動をGPSで捕捉し、防犯カメラや無線通信、電話などを傍受し、預金の出し入れまですべて把握しているらしい「ミハン」ですが、初回から間違えました。「人を殺す」と予言された富樫という男は誰も殺さず、逆に殺されてしまいます。そして、その誤りに登場人物たちが振り回されることになります。

 冒頭で『PERSON of INTEREST(PoI)』のパクリ説を紹介しましたが、この米ドラマのマシンは「殺人を犯す人物」ではなく、「重大事件に関係しそうな人物」を弾き出すものです。ここで『絶対零度』は『PoI』を下敷きにしつつ、改変を行っているわけです。

 おそらくこの改変は、設定のインパクトを求めたものでしょう。「関係しそうな人物を」よりも「殺人者を」のほうが、なんか印象が強い。しかし、設定のインパクトを強めたせいで初回から間違っちゃった「ミハン」は、すでに万能感を失っています。ただ国民の行動情報を違法に集めるだけ集めて、間違った提示を出すマシンとなってしまっているわけです。

 そもそも殺人事件で加害者と被害者が瞬時の判断や偶然によって入れ替わってしまう、殺されそうになった人が逆に相手を殺してしまうケースなどというものを、私たちは何度もドラマや映画で見ています。実際にも、往々にしてあることなのでしょう。だから、こんなこと言ったら身もフタもないんだけど、データ収集によって「重大事件に関係しそうな人物」を弾き出すシステムはあり得ても、明確に「殺す側(殺害に成功する側)」を言い当てるシステムなんてものは、あり得ないのです。

 かように、物語の中心に屹立すべき「ミハンシステム」に畏怖も魅力も感じられないので、ドラマそのものが上滑りしているように感じられます。おそらくは今後、資料室メンバーの誰か、山内くんなり井沢警部補なりが「ミハン」によって「こいつが人を殺すよ」みたいな予言をされ、「なんでオレが……?」みたいな展開も出てくると予想しますが、いずれにしろ毎回、物語の起点となるのが「ミハン」の予測だとすると、ちょっとそれに乗っかれるかどうか不安だなぁというのが初回の正直な感想でした。今後、「ミハン」が危険人物をリストアップするたびに「正解なの? 間違ってんの?」と疑う必要が出てきてしまった。

■金塊密輸の話

 あと、完全に余談なんですが、金塊の密輸のくだりで、運び屋さんたちが税関をスルーしていましたが、実際には最近、韓国経由の金塊密輸は盛んに摘発されているようで、おばちゃんたちが尻の穴から数キログラムの金塊を突っ込んで密輸しようとしては捕まっているというニュースを耳にします。

 まあだいたい捕まるんでしょうけど、仮に成功すると、おばちゃんたちは尻の穴から黄金を出すことになるわけです。SMの世界ではウンコを「黄金」と呼ぶらしいので、なんだかしみじみする今日この頃ですね。暑い日が続きます。では、また次回。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

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