20代の捨てられない思い出、過去の恋愛、三日坊主のアイテム、蓄積された趣味のコレクション、不安の数だけ溜まるストック商品……。収納ライター・ito makiが、30代・女性のひとり暮らしにありがちな、モノと煩悩に支配された“汚部屋"を一掃。ゴミという名の過去を捨て、心ごと汚れを洗い流し、願いが叶う“悟り部屋”に変えていきます!
【煩悩002-4】洗った端からニオイが染み付く”汚クローゼット”をなんとかしたい!(Cさん・34歳)

前回に引き続き、第2回目のクライアント・東京の新宿区に住むCさん(34歳)のお部屋を片付けていきます。
Cさん宅の間取りは、約5畳のキッチンと約6畳のベッドルームで構成された1DK。「服を置く場所が、キッチンしかないんです」というCさんですが、写真左には小さな押入れが見えるような……?
押入れを開けてみると、じっとりとした湿気と、湿気からくるニオイが充満していました。どんなに脱臭剤や消臭剤を置いても、内側の木材にニオイが染み付いているため、とても衣類を収納できません。
写真中央のクローゼットハンガーと、写真左のプラスチックチェストが、バラバラに置かれているのはそのためでした。
Cさんのチェストの中は、一見整っていないように見えて、ルールがありました。しかも「1年着なかった洋服は処分」というマイルールも持っているそう。
チェスト上にあるゴチャゴチャの衣類は、フリマ用のアイテム。カゴの中には帽子。白のラックには、生活用品。いずれも無造作に放り込まれています。
この状態については、「帽子の置き場所がない」「収納ボックスが深すぎる」と、Cさんなりに問題を分析している様子。
ですが、大きな問題は、やはり湿気です。「湿気のない場所で洋服を保管したいけど、どうすれば良いのかわからない」と、Cさん。キッチンの前に衣類を置くと、料理のニオイが付きやすいですし、着替えるときのテンションもガタ落ちです。
ベッドのスペースに「クローゼット」を移動!
隣のベッドルームの部屋の奥を見ると、凹になっているのがわかると思います。ここにクローゼットハンガー、白いラック、ブラウンのチェストを置けるのではないでしょうか。
部屋のレイアウトを決めるときは、家具のサイズを測り、床にマスキングテープを貼って確認をします。
「チェストから、洋服を取り出す」という行動をとるために、必要なスペースは約45cm(1人で横向きで通る場合)。Cさんに動作をシミュレーションしてもらうと、どうやら大丈夫そう。ベッドがあったスペースに、クローゼット家具を移動することにしました。
でも、寝室とクローゼットの空間を分けたいですよね……。

空間を分けたい場合は、部屋の中に「間仕切り」を作ります。Cさん宅は、賃貸アパートなので「原状復帰」が簡単に出来るようにしましょう。
用意したのは、100円ショップで販売されている「クロス用ピン ①」です。賃貸の壁に大きなキズを付けない、クロス用のフックです。次に、ホームセンターで3メートルにカットした②ピアノ線(172円/税抜)と②ステンレスワイヤーロック(143円×2/税抜)を用意しました。ステンレスワイヤーロックにピアノ線を通して、ペンチでしっかりと固定します。すると③のような輪になるので、これをフックに引っ掛けます。ワイヤーカーテンの合計額は、458円(税抜)です。
今回は、参考のためにクロス用ピン(石膏ボード壁用)を使用しましたが、木材の巾木(はばき)上なら、写真②中央のヒートン(木材用金具)を使って固定しても良いと思います。
クローゼットコーナーを「レースのカーテン」で仕切る!

DIYで作った「ワイヤーカーテン」に、IKEAのレースカーテンALVINE SPETS アルヴィーネ スペッツ( 1,299円/税込)を通しました。
可愛らしい、クローゼットコーナーの完成です!
偶然にも、すべての家具がぴったりと収まっています。しかも、Cさんのお気に入りだったフレンチカントリー風の鏡も見事にマッチしています。
私のラッキーアイテム「シルバニアファミリー」を飾りたい!

Cさんには「お酒を飲みながら、シルバニアファミリーを眺めたい」という願いがあったのですが、それも同時に叶えました。
この「シルバニアファミリー」は、くじ引きで“一等賞”を当てた景品なんだそう。当時、どん底の気持ちだったCさんの耳に鳴り響く、鐘のベルとおめでとうの拍手。「シルバニアファミリー」を手に入れたことで、気持ちが前向きに変われたという思い出のラッキーアイテムです。この場所なら、楽しい気持ちで眺められますね。また、部屋のあちこちに転がっていたぬいぐるみたちも、一箇所に集められました。
Cさん自身がうれしそうにぬいぐるみを飾る後ろ姿に、涙がこぼれそう!
取り出しやすく戻しやすい! オシャレな「帽子収納」
クローゼットコーナーが完成したのち、カゴの中で型崩れをしてしまいそうな帽子たちも救出しました。ニンジャピンという、クロスへの穴が目立たないピンで止めています。
また、ラックの上段には香水やアクセサリーをディスプレイ。鏡の前で、顔周りのコーディネートを楽しめます。
これまで、生活用品を無造作に放り込んでいた白いラックは「バッグ置き場」へと変わりました。
1段目はアクセサリーコーナー。2段目は、1群のバッグ類。3段目は、2群のバッグ類。4段目は、帰宅後の衣類をそのまま入れる「とりあえずボックス」です。
手持ちの家具だけで、ここまで変えることができます。
次回【VOL.5】は、ベッド周りのビフォーアフターです。
(毎週月曜更新・次回は7月16日予定)
<プロフィール>
ito maki
収納ライター・兼・整理収納アドバイザー1級。おがくず工場に生まれ、ホテル清掃員、国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出など“家事の土台”を極めた生活を経て、出版社入社ののち独立、現在に至る。モノを手放すほど「幸運」が舞い込むジンクスを何度も体感! 貧乏神と決別した実体験をもって、整理収納の威力をお伝えします。
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