アンネ・フランクが不憫すぎる……日記に隠された「黒歴史」の発掘に同情が集まる

 夜な夜なノートに、青春の主張や妄想アニメ・ラノベ設定を書き綴る。ある世代より上の人々は、必ず経験したことではなかろうか。

 今ではSNSが、その役割の一端を担っているが、2000年くらいまでは深夜にコンビニでノートを買いに走って、噴き出す思いを書き綴っていた人が多かった。「俺は○○を絶対に幸せにする(付き合ってない女のコ相手の妄想)」とか「○○設定集(つくる予定もないアニメ)」とか……ノートに思いの丈をぶつけるしかなかった。

 もしも、自分のそんな「黒歴史」が、見知らぬ他人の手によって暴かれたとしたら、まず恥ずかしくて生きてはいられないと思う。まして、死んでから、それらが多くの人の目にさらされるとなれば、それこそ恥だ。

 でも、まさか世界的に有名な少女がそんな仕打ちにあうなんて……。

 そんな「黒歴史」を暴かれたのが、アンネ・フランク。いわずと知れたホロコーストの犠牲者で『アンネの日記』で知られる人物である。

 現在『アンネの日記』として刊行されているものは、オリジナル版ではない。もともとは、強制収容所から生還した父・オットーが、隠れ家生活の支援者から受け取った、隠れ家の床に散らばっていた文書を編集したもの。

 さらに、これが公刊される際に辛辣な他者への批判や性に関する記述などは編集が加えられたのである。

 ところが、このたびオランダの博物館「アンネ・フランクの家」が研究機関と共同で、最初の日記帳を分析。そこで、のりで紙が貼られていたページに隠された内容が明らかになったのである。

 そこには下ネタ・ジョークのほか、自分がセックスについて説明することになった場合にどう答えるか。さらには、売春婦に関する記述として「パリには路地で男を誘う売春婦が多数いて私のお父さんもそういう売春宿に行ったことがある」ことが記されていたのだ。

 日記を執筆していた当時のアンネの実像を知ることができる貴重な発見。でも、遠い未来になって、隠していた部分が、見知らぬ他人に暴かれるとは想像していただろうか。SNSには、そんなアンネの気持ちを代弁するような言葉が集まっている。

「黒歴史ノートの全世界配信とか気の毒すぎる」
「黒歴史暴かれるのはつらみがある……」
「アンネ・フランク可哀想すぎる」
「こういうこと書いてる13歳のほうがよっぽど人間ぽくて好き」

 第三者の編集によって、どこか聖女のような印象を持たれてきたアンネ。こうした記述の発見で、等身大の少女としての彼女の姿も浮かんでくる。でも、やっぱり黒歴史が発掘されるのはかわいそうだ。

 世界的に「黒歴史」への同情があるのか、このニュースを報じる海外メディアの中には、詳細な黒歴史部分の記述を避けているものも多いようだ……。
(文=是枝了以)

アンネ・フランクが不憫すぎる……日記に隠された「黒歴史」の発掘に同情が集まる

 夜な夜なノートに、青春の主張や妄想アニメ・ラノベ設定を書き綴る。ある世代より上の人々は、必ず経験したことではなかろうか。

 今ではSNSが、その役割の一端を担っているが、2000年くらいまでは深夜にコンビニでノートを買いに走って、噴き出す思いを書き綴っていた人が多かった。「俺は○○を絶対に幸せにする(付き合ってない女のコ相手の妄想)」とか「○○設定集(つくる予定もないアニメ)」とか……ノートに思いの丈をぶつけるしかなかった。

 もしも、自分のそんな「黒歴史」が、見知らぬ他人の手によって暴かれたとしたら、まず恥ずかしくて生きてはいられないと思う。まして、死んでから、それらが多くの人の目にさらされるとなれば、それこそ恥だ。

 でも、まさか世界的に有名な少女がそんな仕打ちにあうなんて……。

 そんな「黒歴史」を暴かれたのが、アンネ・フランク。いわずと知れたホロコーストの犠牲者で『アンネの日記』で知られる人物である。

 現在『アンネの日記』として刊行されているものは、オリジナル版ではない。もともとは、強制収容所から生還した父・オットーが、隠れ家生活の支援者から受け取った、隠れ家の床に散らばっていた文書を編集したもの。

 さらに、これが公刊される際に辛辣な他者への批判や性に関する記述などは編集が加えられたのである。

 ところが、このたびオランダの博物館「アンネ・フランクの家」が研究機関と共同で、最初の日記帳を分析。そこで、のりで紙が貼られていたページに隠された内容が明らかになったのである。

 そこには下ネタ・ジョークのほか、自分がセックスについて説明することになった場合にどう答えるか。さらには、売春婦に関する記述として「パリには路地で男を誘う売春婦が多数いて私のお父さんもそういう売春宿に行ったことがある」ことが記されていたのだ。

 日記を執筆していた当時のアンネの実像を知ることができる貴重な発見。でも、遠い未来になって、隠していた部分が、見知らぬ他人に暴かれるとは想像していただろうか。SNSには、そんなアンネの気持ちを代弁するような言葉が集まっている。

「黒歴史ノートの全世界配信とか気の毒すぎる」
「黒歴史暴かれるのはつらみがある……」
「アンネ・フランク可哀想すぎる」
「こういうこと書いてる13歳のほうがよっぽど人間ぽくて好き」

 第三者の編集によって、どこか聖女のような印象を持たれてきたアンネ。こうした記述の発見で、等身大の少女としての彼女の姿も浮かんでくる。でも、やっぱり黒歴史が発掘されるのはかわいそうだ。

 世界的に「黒歴史」への同情があるのか、このニュースを報じる海外メディアの中には、詳細な黒歴史部分の記述を避けているものも多いようだ……。
(文=是枝了以)

“売り手市場”の就職活動──今年の学生は就活をするだけで儲かる?

 内定は取れないしカネはどんどん出ていくし……バブル世代の体験談に怨みを抱きながら過ごした就職氷河期世代。そんな時代も終わり、また就活生はラクラク内定を得て、ついでに儲かる時代になっている。

 リクルートキャリアの『就職白書2018』を読むと、2月1日に内定をもらっている人の数は2017年卒学生が2.3%なのに対して2019年卒学生は4.5%にまで急増。この背景として、売り手市場の中で企業が、早期の優秀な人材確保に動きだしているからだという。

 とはいえ、そんなのは“MARCH”以上とか優秀な大学の学生の話。Fランなどといわれる三流以下の学生は、相も変わらずなのではないか。そう思って尋ねて見ると……

「誰でも知ってる一流企業は無理ですが……早々と複数の会社に内定をもらえたので、さらに上を目指しています」(都内の三流大学の学生)

 さらにチャレンジを続けるのは素晴らしいが、同時に「就職活動は小遣い稼ぎにピッタリ」との話も。

「合同説明会では、『○社以上ブースを回るとQUOカードプレゼント』という企画をよくやってます。それも500円とかじゃなくて2,000円。企業でも説明会に参加するだけで2000円分のQUOカードをくれたりするところも増えました。小遣い稼ぎには最適ですよ」(別の都内の学生)

 こういった売り手市場のなか、学生にとってさらにうれしいイベントも。

「ある会社が開催しているベンチャー企業の合同説明会があります。一人ずつプレゼンして、その日のうちに内定がもらえるというイベントなんですが、友達紹介で一人あたり5,000円もらえます。20人紹介すれば10万円ですよ」(同)

 バブルの時代に比べると慎ましやかな儲け。とはいえ、就職氷河期世代にしてみれば、天国のよう。また、この国はバブルに向かっているのか?
(文=大居候)

“売り手市場”の就職活動──今年の学生は就活をするだけで儲かる?

 内定は取れないしカネはどんどん出ていくし……バブル世代の体験談に怨みを抱きながら過ごした就職氷河期世代。そんな時代も終わり、また就活生はラクラク内定を得て、ついでに儲かる時代になっている。

 リクルートキャリアの『就職白書2018』を読むと、2月1日に内定をもらっている人の数は2017年卒学生が2.3%なのに対して2019年卒学生は4.5%にまで急増。この背景として、売り手市場の中で企業が、早期の優秀な人材確保に動きだしているからだという。

 とはいえ、そんなのは“MARCH”以上とか優秀な大学の学生の話。Fランなどといわれる三流以下の学生は、相も変わらずなのではないか。そう思って尋ねて見ると……

「誰でも知ってる一流企業は無理ですが……早々と複数の会社に内定をもらえたので、さらに上を目指しています」(都内の三流大学の学生)

 さらにチャレンジを続けるのは素晴らしいが、同時に「就職活動は小遣い稼ぎにピッタリ」との話も。

「合同説明会では、『○社以上ブースを回るとQUOカードプレゼント』という企画をよくやってます。それも500円とかじゃなくて2,000円。企業でも説明会に参加するだけで2000円分のQUOカードをくれたりするところも増えました。小遣い稼ぎには最適ですよ」(別の都内の学生)

 こういった売り手市場のなか、学生にとってさらにうれしいイベントも。

「ある会社が開催しているベンチャー企業の合同説明会があります。一人ずつプレゼンして、その日のうちに内定がもらえるというイベントなんですが、友達紹介で一人あたり5,000円もらえます。20人紹介すれば10万円ですよ」(同)

 バブルの時代に比べると慎ましやかな儲け。とはいえ、就職氷河期世代にしてみれば、天国のよう。また、この国はバブルに向かっているのか?
(文=大居候)

オトナの写真学/忍野さら“暗室”グラビア

【第1特集】
オトナの写真学

報道写真は本当に真実を伝えてきたのか? なぜ芸能人は副業的にカメラに手を出すのか? 女性タレントのグラビアは“性の商品化”と言えるのか? 水原希子の主戦場は芸能界ではなくインスタグラムなのか? 人を殴るのに最適なカメラの機種はいったい何か──。人間の営みを切り取る“写真”のナゾとフシギをつまびらかに検証していく大特集!

【目次】
■世界的ヌード写真の問題とは? 荒木経惟「#MeToo」騒動の論点
■中国やイスラム圏の写真家も! 進化する「LGBT写真」の深奥
■アラーキーに噛み付いた女優・水原希子の被写体としての真価
■着エロよりも危険な“アート”も……雑誌グラビアは「性の商品化」か?
■「ナショジオ」の植民地表象? 写真雑誌と人種差別
■福山・玉木はプロクラス! 芸能人カメラマンの存在価値
■心霊写真を撮るならポラロイド! サイゾー的カメラ批評
■“ウソ”で社会を動かす……写真が形作ってきた偽史
■写された事実と写されなかった真実“報道写真”の光と影
■AIの進化がありえない写真を生み出す──カメラマンが消滅する日
■技術よりも概念、哲学、コンセプトを重視!? 学問としての写真
■捨てられない写真を供養するデジタル時代「お焚き上げ」の実情

【特別グラビア】

忍野さら“暗室”グラビア

押しも押されもせぬトップグラドル・忍野さらちゃんが、本誌17年4月号の表紙ぶりに再降臨! フィルムを体に巻き付けた暗室写真や、スクープ激写ばりに何台ものカメラに撮られまくる、これまでに見たことのない忍野ワールドが全開!


【P様の匣】

【堀田真由】

靴下1000足!『わろてんか』女優が狙うネクストステージ


〈News Source〉

  • 狙うは2.5次元? TOKIO山口事件でジャニーズついに終了!?
  • 本命は剛力じゃなく武井咲だった!? 前澤友作の自由奔放恋愛観
  • 計量失格にドーピング「日本ボクシング界」が陥るジレンマとは?

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菜々緒、主演ドラマ『Missデビル』が“爆死一直線”で日テレに絶縁状!?

 もしこのままズルズルと下がり続けたら……。

 5月12日に放送された菜々緒の主演ドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)第5回の平均視聴率が7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。同ドラマは初回平均視聴率9.6%以降、第2回8.1%、第3回8.8%、第4話6.8%と低空飛行を続けており、初回から大幅な“離脱者”が出てしまったようだ。

「5%を切ると打ち切りとなる可能性が出てくるだけに、ドラマ関係者は青ざめていました」(テレビ誌ライター)

 この状況に大激怒しているのが、当の菜々緒本人だという。前出のテレビ誌ライターが続ける。

「放送前には『私の代表作になると思う』と語っていただけに、相当ショックが大きいようです。菜々緒のハイキックが見どころの一つとなっていますが、現場では彼女のパンチラが見えまくり。そんなセクハラ同然の演出に耐え、スタッフの言われるままに“ドS”すぎるキャラを演じたあげく、商品価値が暴落したとあって、日テレに“絶縁状”を突き付ける構えだといいます」

 リストラなどを扱うために、視聴者からは「暗い」との声が上がっているが、「惨敗したのは、スタッフにも“問題”がある」と言って、日テレ関係者が耳打ちする。

「番組のPR担当者が制作担当者に対して、無用な口出しをしているのだとか。このPR担当者は以前にドラマの監督をしていた人物。監督としては“失格”と判断されたため外されたのですが、今でも上から目線で指示してくるので、現場スタッフが拒めない異様な空気になっているといいます」

 菜々緒の「代表作」どころか、「黒歴史」となってしまいそうな気配だ。

菜々緒、主演ドラマ『Missデビル』が“爆死一直線”で日テレに絶縁状!?

 もしこのままズルズルと下がり続けたら……。

 5月12日に放送された菜々緒の主演ドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)第5回の平均視聴率が7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)だったことがわかった。同ドラマは初回平均視聴率9.6%以降、第2回8.1%、第3回8.8%、第4話6.8%と低空飛行を続けており、初回から大幅な“離脱者”が出てしまったようだ。

「5%を切ると打ち切りとなる可能性が出てくるだけに、ドラマ関係者は青ざめていました」(テレビ誌ライター)

 この状況に大激怒しているのが、当の菜々緒本人だという。前出のテレビ誌ライターが続ける。

「放送前には『私の代表作になると思う』と語っていただけに、相当ショックが大きいようです。菜々緒のハイキックが見どころの一つとなっていますが、現場では彼女のパンチラが見えまくり。そんなセクハラ同然の演出に耐え、スタッフの言われるままに“ドS”すぎるキャラを演じたあげく、商品価値が暴落したとあって、日テレに“絶縁状”を突き付ける構えだといいます」

 リストラなどを扱うために、視聴者からは「暗い」との声が上がっているが、「惨敗したのは、スタッフにも“問題”がある」と言って、日テレ関係者が耳打ちする。

「番組のPR担当者が制作担当者に対して、無用な口出しをしているのだとか。このPR担当者は以前にドラマの監督をしていた人物。監督としては“失格”と判断されたため外されたのですが、今でも上から目線で指示してくるので、現場スタッフが拒めない異様な空気になっているといいます」

 菜々緒の「代表作」どころか、「黒歴史」となってしまいそうな気配だ。

『正義のセ』吉高由里子の“失敗しない推理力”がつまらない……今期「期待はずれドラマNO.1」なのに再び視聴率2ケタへ

 吉高由里子が主演するドラマ『正義のセ』の第6話が5月16日に放送され、平均視聴率は10.5%(ビデオリサーチ調べ、関東平均)を記録。3週ぶりに2ケタ台に戻りました。

 正直、同ドラマの内容で2ケタを取れるのなら、『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)や『あなたには帰る家がある』『ブラックペアン』(ともにTBS系)など、放送中からネットで話題になっているドラマのほうがもっと良くてもいいはず(笑)。

 前置きからけなしてしまいましたが、早速第6話を振り返っていきましょう。

(これまでのレビューはこちらから)

■彼氏の次は大学時代の親友と対立!?

 検事の同期の結婚パーティーに出席した凜々子(吉高由里子)は、弁護士になった美咲(倉科カナ)と久しぶりに再会した。大学時代から親友という仲だったが、検事と弁護士という違う道を選んだ2人。久しぶりの再会に話は盛り上がり、パーティーのあと、凜々子は美咲を自宅に招き、お互いの近況を報告しあった。

 翌日、出勤した凜々子はオレオレ詐欺を担当することに。送致されてきた被疑者は、浅田謙人(岡山天音)という大学生で、彼は「軽いアルバイト感覚で、詐欺に加担しているとは知らなかった」と涙ながらに主張。凛々子に取り調べされている間、心底反省しているという態度を見せる。

 浅田が正直に話しているのか疑問を持つ凜々子。そんな中、浅田を担当する弁護士として、なんと美咲が現れた。美咲は浅田の釈放を要求してきたが、凜々子は浅田を釈放できる材料がないと拒否。美咲は弁護士として浅田の言い分を信じているため、真っ向から対立してしまう。

 美咲が帰った後、凜々子と相原は浅田の自宅へ行き、高価な鉄道グッズを見つける。さらに今度は浅田の通っている大学へ行くと、実は浅田が真面目な生徒ではなかったことがわかり、ますます浅田のオレオレ詐欺の関与を疑う凛々子。

 さらに翌日、浅田が逮捕されたことがネットの掲示板で噂になっていることがわかり、そこに書かれていた浅田の友人へ聞き取りしに行く。一方その頃、美咲もその友人に話を聞きに。すると、その友人や他の学生もオレオレ詐欺に関与している決定的な証拠を見つけ、これにより全員逮捕された。

 後日、学生たちがオレオレ詐欺の関与について自白したと浅田に伝えると浅田も自白。事件は無事解決し、浅田の件で対立していた美咲とも和解した、というのが6話の内容でした。

■親友の弁護士がアホ過ぎ

 今週は「弁護士の親友と対立。凜々子は友情を取るのか? それとも正義を取るのか?」というのが物語の裏テーマとなっていました。しかし、これがまったく面白くない。結果からいうと凜々子はどっちも取るんです。「じゃあ、裏テーマにすんなよ!」と本気で怒鳴りたくなる。大体、人間というのは、挫折や失敗を繰り返して成長するものですが、凜々子は成功しか経験していなくて、怖いほど当たる推理力を発揮し、百発百中で事件を解決。挫折といえば、プライベートで彼氏と別れたぐらい……。ずいぶん、都合がいいですよね~。

 これは原作にもいえるんですが、“主人公を格好良く描きすぎ”と感じています。『HERO』(フジテレビ系) では、木村拓也が演じる検事は被告が無実である事実を知り、自分のマイナス評価になるのを覚悟で裁判に負けるという話がありました。この話があったからこそ、面白かった。今回であれば、「被疑者の大学生は実は無実だったため凜々子が美咲に謝罪。また元の仲に」という風に、一度失敗を味わったほうが、凜々子に人間味を感じられるようになったかと思います。

 また、美咲のほうですが、こちらもキャラ設定がひどい。凜々子と同い年なので、若手弁護士なんですが、浅田の保釈を凜々子に要求する際、私情が入り過ぎて激怒するんです。いくら若手だからといっても、普通に考えてこんな弁護士いますか? そして、こんな私情が入りこじらせちゃう弁護士ひとりに刑事事件を任せる弁護士事務所って……。

 さすが、ご都合主義! 凜々子をヒーロー化するために、親友でさえも悪く描くとは、恐れ入りました。

■検事以外の描き方が甘い!

 被疑者の浅田は大学生。1回目の取り調べの際、「オレオレ詐欺とは知らなかった」と反省の態度をみせ、真面目な大学生と凜々子は思うのですが、大学に聞き取りに行くと、それが嘘だと発覚。しかし、その理由が「別の生徒に代返を頼んでいたから」というもの。安易過ぎる(笑)。それだけでほぼクロと見るのはおかしいです。そんなの普通の大学生でもみんなやっていますよ。筆者は別の大学に通う友人の代返だってしたことがあります(笑)。あまり言い方は良くありませんが、「代返」というのは大学生の常識です。

 同ドラマの脚本にかかわらず、原作でも言えるのですが、検事ものだからといって、検事については詳しく描かれているのですが、他の部分の下調べができていないのが玉に瑕。『あなたには帰る家がある』(TBS系)では、女性100人にアンケートを取りそれを参考にしているから、リアル感があって面白い。しかし、同ドラマはうわべだけで、「どうせドラマでしょ?」といった先入観を持って見てしまうため、つまらない。検事以外の細かい部分も詳しく調べて描けば、もう少し話は面白くなると思うのですが……。まあ、時間がないし、あと数話なので、時間がなくやらないでしょうし、視聴率は疑いたいほど良いのでするつもりもないでしょうね(笑)。

■「お仕事ドラマ」ってよりは「探偵ドラマ」になっている!

 これまで全話を見てきましたが、凜々子の推理部分が多く、いつの間にか「探偵ドラマ」に。これまで掲げていた「痛快お仕事ドラマ」というキャッチフレーズがまったくの無意味になっています。

 脚本家は一体何を参考に台本を書いているのでしょうか? 原作本、多分ですがパクリ具合からいって『HERO』は見ているでしょう。だた、本物の検事に焦点を当てたドキュメンタリーは見ていないのだろうなと感じました。

 なぜかと言うと、あまりにもデスクワークが少なすぎるからです。『HERO』ではよく現場や関係者に聞き込みに行っていましたが、ドキュメンタリーをみると、実はデスクワークの方が多く違いにびっくりします。原作は、デスクワークが少ないのかもしれませんが、それは小説だから。面白い部分を膨らませるために地味な部分は少なくしているのでしょう。しかし、「お仕事ドラマ」と言うのであれば、現実の検事の仕事内容と同じように描いてくれないと。推理(それも薄っぺらい)ばかりだと、推理ドラマの『相棒』『特捜9』(ともにテレビ朝日系)と違いがわかりません。いっそ『名検事・凜々子の事件簿』『検事局港南支部の女』という、どこかからパクってきたような題名に変えて、シリーズ化したほうがご長寿ドラマになっていいかもしれませんね。

 以上、6話のレビューでした。       

 次回は、保育園での事故がテーマ。予告を見る限り、相原が取り調べで男泣きということで、凜々子以外の人物にも見せ場があるようです。相原演じる安田顕は演技力に定評がありますから、これだけは期待してもよいかも!? ではでは、次回の放送も楽しみに待ちましょう!

(文=どらまっ子KOROちゃん)

『正義のセ』吉高由里子の“失敗しない推理力”がつまらない……今期「期待はずれドラマNO.1」なのに再び視聴率2ケタへ

 吉高由里子が主演するドラマ『正義のセ』の第6話が5月16日に放送され、平均視聴率は10.5%(ビデオリサーチ調べ、関東平均)を記録。3週ぶりに2ケタ台に戻りました。

 正直、同ドラマの内容で2ケタを取れるのなら、『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)や『あなたには帰る家がある』『ブラックペアン』(ともにTBS系)など、放送中からネットで話題になっているドラマのほうがもっと良くてもいいはず(笑)。

 前置きからけなしてしまいましたが、早速第6話を振り返っていきましょう。

(これまでのレビューはこちらから)

■彼氏の次は大学時代の親友と対立!?

 検事の同期の結婚パーティーに出席した凜々子(吉高由里子)は、弁護士になった美咲(倉科カナ)と久しぶりに再会した。大学時代から親友という仲だったが、検事と弁護士という違う道を選んだ2人。久しぶりの再会に話は盛り上がり、パーティーのあと、凜々子は美咲を自宅に招き、お互いの近況を報告しあった。

 翌日、出勤した凜々子はオレオレ詐欺を担当することに。送致されてきた被疑者は、浅田謙人(岡山天音)という大学生で、彼は「軽いアルバイト感覚で、詐欺に加担しているとは知らなかった」と涙ながらに主張。凛々子に取り調べされている間、心底反省しているという態度を見せる。

 浅田が正直に話しているのか疑問を持つ凜々子。そんな中、浅田を担当する弁護士として、なんと美咲が現れた。美咲は浅田の釈放を要求してきたが、凜々子は浅田を釈放できる材料がないと拒否。美咲は弁護士として浅田の言い分を信じているため、真っ向から対立してしまう。

 美咲が帰った後、凜々子と相原は浅田の自宅へ行き、高価な鉄道グッズを見つける。さらに今度は浅田の通っている大学へ行くと、実は浅田が真面目な生徒ではなかったことがわかり、ますます浅田のオレオレ詐欺の関与を疑う凛々子。

 さらに翌日、浅田が逮捕されたことがネットの掲示板で噂になっていることがわかり、そこに書かれていた浅田の友人へ聞き取りしに行く。一方その頃、美咲もその友人に話を聞きに。すると、その友人や他の学生もオレオレ詐欺に関与している決定的な証拠を見つけ、これにより全員逮捕された。

 後日、学生たちがオレオレ詐欺の関与について自白したと浅田に伝えると浅田も自白。事件は無事解決し、浅田の件で対立していた美咲とも和解した、というのが6話の内容でした。

■親友の弁護士がアホ過ぎ

 今週は「弁護士の親友と対立。凜々子は友情を取るのか? それとも正義を取るのか?」というのが物語の裏テーマとなっていました。しかし、これがまったく面白くない。結果からいうと凜々子はどっちも取るんです。「じゃあ、裏テーマにすんなよ!」と本気で怒鳴りたくなる。大体、人間というのは、挫折や失敗を繰り返して成長するものですが、凜々子は成功しか経験していなくて、怖いほど当たる推理力を発揮し、百発百中で事件を解決。挫折といえば、プライベートで彼氏と別れたぐらい……。ずいぶん、都合がいいですよね~。

 これは原作にもいえるんですが、“主人公を格好良く描きすぎ”と感じています。『HERO』(フジテレビ系) では、木村拓也が演じる検事は被告が無実である事実を知り、自分のマイナス評価になるのを覚悟で裁判に負けるという話がありました。この話があったからこそ、面白かった。今回であれば、「被疑者の大学生は実は無実だったため凜々子が美咲に謝罪。また元の仲に」という風に、一度失敗を味わったほうが、凜々子に人間味を感じられるようになったかと思います。

 また、美咲のほうですが、こちらもキャラ設定がひどい。凜々子と同い年なので、若手弁護士なんですが、浅田の保釈を凜々子に要求する際、私情が入り過ぎて激怒するんです。いくら若手だからといっても、普通に考えてこんな弁護士いますか? そして、こんな私情が入りこじらせちゃう弁護士ひとりに刑事事件を任せる弁護士事務所って……。

 さすが、ご都合主義! 凜々子をヒーロー化するために、親友でさえも悪く描くとは、恐れ入りました。

■検事以外の描き方が甘い!

 被疑者の浅田は大学生。1回目の取り調べの際、「オレオレ詐欺とは知らなかった」と反省の態度をみせ、真面目な大学生と凜々子は思うのですが、大学に聞き取りに行くと、それが嘘だと発覚。しかし、その理由が「別の生徒に代返を頼んでいたから」というもの。安易過ぎる(笑)。それだけでほぼクロと見るのはおかしいです。そんなの普通の大学生でもみんなやっていますよ。筆者は別の大学に通う友人の代返だってしたことがあります(笑)。あまり言い方は良くありませんが、「代返」というのは大学生の常識です。

 同ドラマの脚本にかかわらず、原作でも言えるのですが、検事ものだからといって、検事については詳しく描かれているのですが、他の部分の下調べができていないのが玉に瑕。『あなたには帰る家がある』(TBS系)では、女性100人にアンケートを取りそれを参考にしているから、リアル感があって面白い。しかし、同ドラマはうわべだけで、「どうせドラマでしょ?」といった先入観を持って見てしまうため、つまらない。検事以外の細かい部分も詳しく調べて描けば、もう少し話は面白くなると思うのですが……。まあ、時間がないし、あと数話なので、時間がなくやらないでしょうし、視聴率は疑いたいほど良いのでするつもりもないでしょうね(笑)。

■「お仕事ドラマ」ってよりは「探偵ドラマ」になっている!

 これまで全話を見てきましたが、凜々子の推理部分が多く、いつの間にか「探偵ドラマ」に。これまで掲げていた「痛快お仕事ドラマ」というキャッチフレーズがまったくの無意味になっています。

 脚本家は一体何を参考に台本を書いているのでしょうか? 原作本、多分ですがパクリ具合からいって『HERO』は見ているでしょう。だた、本物の検事に焦点を当てたドキュメンタリーは見ていないのだろうなと感じました。

 なぜかと言うと、あまりにもデスクワークが少なすぎるからです。『HERO』ではよく現場や関係者に聞き込みに行っていましたが、ドキュメンタリーをみると、実はデスクワークの方が多く違いにびっくりします。原作は、デスクワークが少ないのかもしれませんが、それは小説だから。面白い部分を膨らませるために地味な部分は少なくしているのでしょう。しかし、「お仕事ドラマ」と言うのであれば、現実の検事の仕事内容と同じように描いてくれないと。推理(それも薄っぺらい)ばかりだと、推理ドラマの『相棒』『特捜9』(ともにテレビ朝日系)と違いがわかりません。いっそ『名検事・凜々子の事件簿』『検事局港南支部の女』という、どこかからパクってきたような題名に変えて、シリーズ化したほうがご長寿ドラマになっていいかもしれませんね。

 以上、6話のレビューでした。       

 次回は、保育園での事故がテーマ。予告を見る限り、相原が取り調べで男泣きということで、凜々子以外の人物にも見せ場があるようです。相原演じる安田顕は演技力に定評がありますから、これだけは期待してもよいかも!? ではでは、次回の放送も楽しみに待ちましょう!

(文=どらまっ子KOROちゃん)