もうメアドは過去の産物──「意識高い人」は名刺にメアドを書かない

 社会で生きていると、何かと気をつけなくてはならないのが、ルールとマナー。どちらも、常に変化するのが困りもの。最近は、エスカレーターでは片方を開けて乗るルールが、果たしてアリかナシか、今さらながら論争になっている。

 このマナーも普及したのは、ここ30年くらい。最初は「欧米じゃ、こうだぜ」だったのが、普及してしまったというわけだ。

 なんとなく新しいことならば、珍妙な事柄であっても説得力を持って普及してしまう。今日のビジネスシーンにおけるその最先端が「名刺にはメールアドレスは書かない」というものだという。

 洗練された……というか、意識高い人と印象付ける名刺デザインの仕事が多いデザイナーが明かす。

「以前は、大企業の社長なら名刺にメアドを書かない場合が多かったんですが、最近は中小経営者や個人事業主にも、そういう人が増えています」

 名刺にメアドを書かない理由。それは、第一に面倒くささである。実際に、メアドを書くことをやめたという、あるアキバ系企業の社長は言う。

「名刺交換のあとに、メールであいさつのお礼とかもらうじゃないですか。ビジネスならではのバカ丁寧な文章になっているヤツ。あれ、返事するのにも、こっちもちゃんとした文章を書かなくてはいけないから、時間がかかってしょうがないんですよね」

 では、どうやって新たな人とつながるかといえば、まずはFacebookだという。

「友達申請の時に、丁寧にメッセージをくれる人もいますけど、メールみたいじゃないから幾分楽です。でも、本音をいうと、それもいりません。普段はお互いにゆるーく、こんなことしている人なんだなと投稿内容を見て、用があるときに連絡すればいいわけですから」(同)

 SNSであれば、メールのように緻密な文章を書かなくてよいだけ割く時間も少ないという。メールは手紙の延長にあるが、SNSは会話の延長にあるものと考えれば、両者の違いがわかるだろう。

「だいたいの案件は、Facebookで始まり、Facebookでやりとりしています。普段の投稿を見ていると、自分にとって価値のある人かどうかもわかるから便利ですよ」(同)

 メールは手紙を書くより素早く済む。しかし、それよりさらに素早いSNSの利用が当たり前になったことで、メールは過去の産物――用済みの技術になろうとしているのか。

 仕事の効率化には、とても便利だけど、SNSにまで仕事のストレスが混じってくるのはイヤだな……。
(文=是枝了以)

米4㎏をペロリ! 美しすぎる “萌え系”フードファイターが日本のバラエティに進出!?

 人気が出れば大きな収益を獲得することができる中国の動画配信業界で、“美しすぎるフードファイター”が話題となっている。

「中時電子報」(5月5日付)によると、重慶市在住で大食い動画を生配信するキョウ・イーモン(24歳)さんが美しすぎるとして、人気を集めている。キョウさんは、身長163cm、体重47kgというモデル体形なのだが、フードファイターだけあって、食べる量がハンパないのだ。

 

 今月から大食いの動画配信を始めたばかりのキョウさんだが、その美しさから、メディアの注目度も急上昇。地元メディアの取材に応じたキョウさんは、フードファイターになったきっかけについて、「小さい頃から大食いで、大人がお茶碗1杯のご飯でおなかいっぱいになるところ、いつも3杯は食べていました。今はお昼ご飯がお弁当の場合は、最低10人前は食べます。4kgくらいのごはんなら、1回の食事で普通に食べますよ。ただ、食費が毎月1万5,000元(約24万円)近くかかってしまうので、食費を稼ぐために仕事を掛け持ちでやってます」と、信じられない日常を語ったのだ。

 気になるのは彼女の健康状態だが、定期検診では毎回、まったく体に異常は見られないというのだから不思議である。

 キョウさんが所属する杭州達人文化芸術策劃有限公司によると、「最近では『本当に毎日そんなにたくさん食べているのか?』と問い合わせをしてくる人が多くいます。懐疑的なメディアも多く、インタビュー取材のたびに大量のお弁当を持ってきて彼女に食べさせようとする人もいます。こうした疑いを晴らすために、近々、大食いのイベントに参加し、彼女の実力を証明しようと思っています」と、意気込みを語っている。

 最近の日本の大食い番組には、招待選手として中国や台湾から多くのフードファイターが参戦しているが、近い将来、日本の番組でキョウさんを見かけることになるかもしれない。

(文=青山大樹)

米4㎏をペロリ! 美しすぎる “萌え系”フードファイターが日本のバラエティに進出!?

 人気が出れば大きな収益を獲得することができる中国の動画配信業界で、“美しすぎるフードファイター”が話題となっている。

「中時電子報」(5月5日付)によると、重慶市在住で大食い動画を生配信するキョウ・イーモン(24歳)さんが美しすぎるとして、人気を集めている。キョウさんは、身長163cm、体重47kgというモデル体形なのだが、フードファイターだけあって、食べる量がハンパないのだ。

 

 今月から大食いの動画配信を始めたばかりのキョウさんだが、その美しさから、メディアの注目度も急上昇。地元メディアの取材に応じたキョウさんは、フードファイターになったきっかけについて、「小さい頃から大食いで、大人がお茶碗1杯のご飯でおなかいっぱいになるところ、いつも3杯は食べていました。今はお昼ご飯がお弁当の場合は、最低10人前は食べます。4kgくらいのごはんなら、1回の食事で普通に食べますよ。ただ、食費が毎月1万5,000元(約24万円)近くかかってしまうので、食費を稼ぐために仕事を掛け持ちでやってます」と、信じられない日常を語ったのだ。

 気になるのは彼女の健康状態だが、定期検診では毎回、まったく体に異常は見られないというのだから不思議である。

 キョウさんが所属する杭州達人文化芸術策劃有限公司によると、「最近では『本当に毎日そんなにたくさん食べているのか?』と問い合わせをしてくる人が多くいます。懐疑的なメディアも多く、インタビュー取材のたびに大量のお弁当を持ってきて彼女に食べさせようとする人もいます。こうした疑いを晴らすために、近々、大食いのイベントに参加し、彼女の実力を証明しようと思っています」と、意気込みを語っている。

 最近の日本の大食い番組には、招待選手として中国や台湾から多くのフードファイターが参戦しているが、近い将来、日本の番組でキョウさんを見かけることになるかもしれない。

(文=青山大樹)

中尾彬・池波志乃夫妻に“需要増”のワケは「大人の余裕」と「子どもがいないモデルケース」

 おしどり夫婦として知られる俳優・中尾彬と、妻で女優・池波志乃夫妻。このほど両者の著書『終活夫婦』(講談社)を刊行したが、このところ需要を増やしているのは、どういった部分なのか?

 子どもがいないこともあり、すでに“終活”の一環として中尾の趣味の絵画などの私物を次々と処分し始めているという池波。13日に行われたトークショーでは、中尾のトレードマークであるねじりネクタイを「200本くらい(妻に)捨てられた」と証言した。

 今年で結婚生活40周年という2人だが、いまだに定期的にトーク番組などバラエティはもちろん、旅番組やドキュメンタリーなど多ジャンルの仕事をこなしている。それだけ、オファーが絶えないのはナゼなのか。出版関係者は「日本における高齢化が大きく影響している」と話す。

「男女ともに寿命が延びる中、子どもも減っている。その中で、お子さんがいない2人の夫婦生活は今、下の世代が思っている以上に注目されているんです。少し前から“終活”という言葉が流行っていますが、これらを大人の余裕を感じさせながら有名夫妻で最も体現できている、この2人。だから、あらゆる形でオファーが舞い込んでいるのだと思いますよ」(同)

 中尾&池波夫妻には単におしどり夫婦としてではない、別の側面からの「需要」がうかがい知れる。

中尾彬・池波志乃夫妻に“需要増”のワケは「大人の余裕」と「子どもがいないモデルケース」

 おしどり夫婦として知られる俳優・中尾彬と、妻で女優・池波志乃夫妻。このほど両者の著書『終活夫婦』(講談社)を刊行したが、このところ需要を増やしているのは、どういった部分なのか?

 子どもがいないこともあり、すでに“終活”の一環として中尾の趣味の絵画などの私物を次々と処分し始めているという池波。13日に行われたトークショーでは、中尾のトレードマークであるねじりネクタイを「200本くらい(妻に)捨てられた」と証言した。

 今年で結婚生活40周年という2人だが、いまだに定期的にトーク番組などバラエティはもちろん、旅番組やドキュメンタリーなど多ジャンルの仕事をこなしている。それだけ、オファーが絶えないのはナゼなのか。出版関係者は「日本における高齢化が大きく影響している」と話す。

「男女ともに寿命が延びる中、子どもも減っている。その中で、お子さんがいない2人の夫婦生活は今、下の世代が思っている以上に注目されているんです。少し前から“終活”という言葉が流行っていますが、これらを大人の余裕を感じさせながら有名夫妻で最も体現できている、この2人。だから、あらゆる形でオファーが舞い込んでいるのだと思いますよ」(同)

 中尾&池波夫妻には単におしどり夫婦としてではない、別の側面からの「需要」がうかがい知れる。

小室哲哉、西城秀樹、坂口憲二……超高齢社会を象徴する“病気ネタ”満載の「女性自身」

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 本日発売の「週刊朝日」(朝日新聞出版)「サンデー毎日」(毎日新聞出版)の表紙がかぶっている。明日デビューするジャニーズのKing & Prince。新聞社系老舗週刊誌の現在の失墜、気概のなさを感じるようで悲しかった。

第413回(5/17〜5/22発売号より)
1位「小室哲哉最後の告白! 『左耳は聴力ゼロに…僕にとって音楽は苦痛だった』」(「女性自身」6月5日号)
2位「川谷絵音 元カノのお友達モデルと連夜の“時間差”お泊まり愛」(「週刊女性」6月5日号)
3位「南果歩 “サレ妻”が手にする不貞の対価」(「週刊女性」6月5日号)

 小室哲哉が「女性自身」の直撃取材に引退宣言後初めて応じている。突発性難聴の悪化で“音”から逃れるため入院していたという小室だが、5月中旬に退院し、帰宅途中での「自身」直撃に対して、“これが最後の取材”として現在の心境や今後のこと、そして妻KEIKOについて語ったのだ。

 その内容は体調が思わしくないこと、“不倫”と報道された看護師女性とは現在でも治療での付き合いがあること、KEIKOとは音楽で結びついてきたが、自分の難聴も含めてそれが難しくなった苦悩、そして引退の撤回はないこと、などなど。

 それは苦渋に満ちたものだ。自分の病に妻の介護、そして音楽家という仕事の喪失。90年代、飛ぶ鳥を落とす勢いだった超売れっ子プロデューサーの光と影を思わずにはいられないが、今週の「自身」は、この小室の記事に代表されるように、心が苦しくなる記事のオンパレードだ。

 ほかにも享年63という西城秀樹の早すぎる死、42歳である坂口憲二の闘病リハビリ生活、元SKE48で25歳という若さながら乳がん手術を受けた矢方美紀のインタビュー、さらにはがん保険をどう利用するかの紹介記事、そして広告も高齢者向けのサプリなどてんこ盛り。

 超高齢社会といわれる昨今、ネットの普及などで紙媒体読者もますます高齢化していき、それが誌面にもますます反映される。病気ネタが多くて、なんだかため息さえつきたくなった。ちなみにもう1つ。辻仁成の連載コラム「ムスコ飯」でも、辻が突発性難聴を告白。自分が来年60歳になること、まだ10代の息子の将来について「もうしばらく、なんとか息子のそばに置いてください」と神頼みするほどに思いを馳せていた。つらい。ハァァ〜。

 “ゲス不倫“という言葉を一気に社会に広めた張本人、ゲスの極み乙女。川谷絵音の熱愛がまたしても発覚した。今度は元カノの友達、だって。

 ベッキーとの不倫大騒動からあまり時を置かずして、当時未成年タレントだったほのかりんとの飲酒、お泊まり交際が発覚し、そのゲスぶりを遺憾なく発揮した川谷だが、今度のお相手はほのかりんのお友達で「JELLY」(ぶんか社)専属モデルの松本愛。すごいな。川谷とほのかりんは昨年8月に破局報道があったが、では松本とはいつから? 二股だったってことはないのか? 記事には明記されていない。しかし、こんな記述がある。

「川谷さんのほうが(ほのかに)ぞっこんだったそうですが、別れは川谷さんからだったそうです。松本さんが関係しているかはわかりませんが、別れる直前はケンカが絶えなかったそうですね」(スポーツし記者のコメント)

 ほのかとのケースでは、かなり開けっぴろげな交際をしていた川谷だが、今回は自宅マンションへ入るのも時間差で、しかも別のタクシーでとかなりの警戒ぶりだ。さらに、ほのかは2人の関係を知っているのかという「週女」の直撃にも「何も話せない」と、これまでの川谷とは違った反応。

 警戒していたのはマスコミにバレること以上に、ほのかにバレることだったりして。

 ついに渡辺謙と南果歩の離婚が成立した。このタイミングはNHK大河ドラマ『西郷どん』の撮影が終了したからだという。しかし上記の川谷と同様、社会や芸能マスコミは不倫した男に甘い一方、女には異常に厳しいことを露呈した一件でもある。なにしろ渡辺は、不倫発覚後もなんら問題がなかったかのごとく、NHK大河やCMに出演していたことがその証拠だろう。いくら大物とはいえ、ベッキーや芸能界引退に追いやられた江角マキコほか多くの女性芸能人との“差”は歴然だ。そして記事のタイトル“サレ妻”って……。「週女」によると、これは夫に不倫を“サレた”妻という意味らしいが、このネーミングのセンス、嫌いです。

小室哲哉、西城秀樹、坂口憲二……超高齢社会を象徴する“病気ネタ”満載の「女性自身」

下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!

 本日発売の「週刊朝日」(朝日新聞出版)「サンデー毎日」(毎日新聞出版)の表紙がかぶっている。明日デビューするジャニーズのKing & Prince。新聞社系老舗週刊誌の現在の失墜、気概のなさを感じるようで悲しかった。

第413回(5/17〜5/22発売号より)
1位「小室哲哉最後の告白! 『左耳は聴力ゼロに…僕にとって音楽は苦痛だった』」(「女性自身」6月5日号)
2位「川谷絵音 元カノのお友達モデルと連夜の“時間差”お泊まり愛」(「週刊女性」6月5日号)
3位「南果歩 “サレ妻”が手にする不貞の対価」(「週刊女性」6月5日号)

 小室哲哉が「女性自身」の直撃取材に引退宣言後初めて応じている。突発性難聴の悪化で“音”から逃れるため入院していたという小室だが、5月中旬に退院し、帰宅途中での「自身」直撃に対して、“これが最後の取材”として現在の心境や今後のこと、そして妻KEIKOについて語ったのだ。

 その内容は体調が思わしくないこと、“不倫”と報道された看護師女性とは現在でも治療での付き合いがあること、KEIKOとは音楽で結びついてきたが、自分の難聴も含めてそれが難しくなった苦悩、そして引退の撤回はないこと、などなど。

 それは苦渋に満ちたものだ。自分の病に妻の介護、そして音楽家という仕事の喪失。90年代、飛ぶ鳥を落とす勢いだった超売れっ子プロデューサーの光と影を思わずにはいられないが、今週の「自身」は、この小室の記事に代表されるように、心が苦しくなる記事のオンパレードだ。

 ほかにも享年63という西城秀樹の早すぎる死、42歳である坂口憲二の闘病リハビリ生活、元SKE48で25歳という若さながら乳がん手術を受けた矢方美紀のインタビュー、さらにはがん保険をどう利用するかの紹介記事、そして広告も高齢者向けのサプリなどてんこ盛り。

 超高齢社会といわれる昨今、ネットの普及などで紙媒体読者もますます高齢化していき、それが誌面にもますます反映される。病気ネタが多くて、なんだかため息さえつきたくなった。ちなみにもう1つ。辻仁成の連載コラム「ムスコ飯」でも、辻が突発性難聴を告白。自分が来年60歳になること、まだ10代の息子の将来について「もうしばらく、なんとか息子のそばに置いてください」と神頼みするほどに思いを馳せていた。つらい。ハァァ〜。

 “ゲス不倫“という言葉を一気に社会に広めた張本人、ゲスの極み乙女。川谷絵音の熱愛がまたしても発覚した。今度は元カノの友達、だって。

 ベッキーとの不倫大騒動からあまり時を置かずして、当時未成年タレントだったほのかりんとの飲酒、お泊まり交際が発覚し、そのゲスぶりを遺憾なく発揮した川谷だが、今度のお相手はほのかりんのお友達で「JELLY」(ぶんか社)専属モデルの松本愛。すごいな。川谷とほのかりんは昨年8月に破局報道があったが、では松本とはいつから? 二股だったってことはないのか? 記事には明記されていない。しかし、こんな記述がある。

「川谷さんのほうが(ほのかに)ぞっこんだったそうですが、別れは川谷さんからだったそうです。松本さんが関係しているかはわかりませんが、別れる直前はケンカが絶えなかったそうですね」(スポーツし記者のコメント)

 ほのかとのケースでは、かなり開けっぴろげな交際をしていた川谷だが、今回は自宅マンションへ入るのも時間差で、しかも別のタクシーでとかなりの警戒ぶりだ。さらに、ほのかは2人の関係を知っているのかという「週女」の直撃にも「何も話せない」と、これまでの川谷とは違った反応。

 警戒していたのはマスコミにバレること以上に、ほのかにバレることだったりして。

 ついに渡辺謙と南果歩の離婚が成立した。このタイミングはNHK大河ドラマ『西郷どん』の撮影が終了したからだという。しかし上記の川谷と同様、社会や芸能マスコミは不倫した男に甘い一方、女には異常に厳しいことを露呈した一件でもある。なにしろ渡辺は、不倫発覚後もなんら問題がなかったかのごとく、NHK大河やCMに出演していたことがその証拠だろう。いくら大物とはいえ、ベッキーや芸能界引退に追いやられた江角マキコほか多くの女性芸能人との“差”は歴然だ。そして記事のタイトル“サレ妻”って……。「週女」によると、これは夫に不倫を“サレた”妻という意味らしいが、このネーミングのセンス、嫌いです。

キンプリ・平野紫耀が脱いだ!『花のち晴れ』ジャニオタのヘイトを買う飯豊まりえの存在意義

 物語も中盤に差しかかった、火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。第5話の視聴率は、8.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)と、これまた0.3%ダウンの残念な結果に。

 序盤こそ、前シリーズ『花より男子』から道明寺司(松本潤)と花沢類(小栗旬)が登場しファンを沸かせましたが、正直その後はこれといった盛り上がりや話題性もなく、19.8%という『花男』の全話平均視聴率はもちろん、10%の大台に乗ることすら危うい状況です。

「F4」と比べて、5話まできても「C5」はまだイマイチパッとしませんし、物足りなさが残るのは確か。TBSさん、ここらでもういっちょ、大先輩の「F4」メンバーを出演させてみてはいかがでしょうか? ということで、今週もあらすじから振り返ります。

*前回までのレビューはこちらから

■平野紫耀のセクシーなサービスシーン

 

 前回(記事参照)なんやかんやありながらも、本当の意味で友達となった音(杉咲花)と愛莉(今田美桜)。音は、愛莉に半ば無理やり連れてこられたC5メンバー・一茶(鈴木仁)の華道パーティーで、今をときめく人気モデルの西留めぐみ、通称・メグリン(飯豊まりえ)に声をかけられている晴(「King & Prince」平野紫耀)を目撃し、プンスカしてしまいます。

「俺のラブ、受け取って」とクサすぎる台詞を吐きながら華麗に花を生ける姿に、一茶ガールズ(一茶ファンの意)たちがキャーキャー言いながらノリノリのBGMに合わせて踊りはじめるという謎空間のショーを横目に、音と晴は、お互いを意識しながらもギクシャクしたまま。

 しかもその後、パーティー会場に併設された温泉で晴とメグリンが裸で鉢合わせるという、ラッキースケベハプニングが発生。このシーン、飯豊さんというより、平野くんの細マッチョボディがあらわになったセクシーシーンだったように思います(平野担のみなさん、よかったね)。彼、顔に似合わずイイ体してました。はい。

 さてさて、メグリンの裸をバッチリ見てしまった晴は、音にはバレたくないとその事実を隠そうとしますが、翌日、英徳学園に晴の財布を届けにきたメグリンの口から、「裸見せっこした仲じゃん」とみんなの前であっさりとバラされてしまいました。自分がドハマりしているアプリゲームに出てくる推しキャラにそっくりだと、晴にベッタリなメグリンに対し、元・強火晴担の愛莉は「この女に地獄の苦しみ与えていい?」と、大きなおめめをギラつかせながらドス黒いオーラを放って威嚇しますが、一方のメグリンは、晴以外は眼中になし。周りにいた生徒たちも2人は付き合っているのかと騒ぎ立てます。

 晴に「道明寺さんの家にお詫びにいく」(詳しくは2話参照)という名の放課後デートに誘われ、ニヤケる顔を隠せていなかった音ですが、そんな2人の様子を見ていて、ヤキモチから怒りが頂点に。

「(晴が何しようが)私には関係ない」「興味ない」「邪魔」と、“好きな人に言われたら、世界中のどんな拷問よりも効果がある”(晴談)という捨てセリフを吐き、晴の前から立ち去るのでした。

 

■今週の天馬語録

 

 その後、イライラが治まらない音は、心配してくれるバイト先の紺野先輩(木南晴夏)や愛莉に強く当たってしまいます。バイトから帰宅すると、婚約者である天馬(中川大志)の母・利恵(高岡早紀)から届いたという音と晴のツーショット写真が。それを見て音の浮気を疑い、ショックでパートを休んだ母・由紀恵(菊池桃子)にも、「私は毎日必死なのに、お母さんにはそんな風に言われたくない!」と声を荒らげ、家を飛び出してしまいます。

 すると、アパートの軒先には、優しい笑顔を浮かべた天馬の姿が。利恵ママの誤解は解いておいてくれたそうです。音と由紀恵を心配して、様子を見に来てくれたのでしょう。さすが天馬くん、今週も王子様です。

「ほっとけるわけないだろ。それに、音になら傷つけられてもいい」
「いっつも音は我慢してるけど、そのままの音でぶつかってきてほしいんだ」

 音を笑わせようと、キャラに似合わない変顔をしてみせたり、何気ないやりとりで音を安心させた天馬くん。落ち着きを取り戻した音は、由紀恵と無事仲直りすることができました。何から何まで天馬くんのおかげです。天馬くんの半分は、優しさでできてるんだと思います。

 そんな天馬くんのリクエストで、お決まりの月1デートに関係なく、2人でお出かけをすることになりました。いつもは利恵ママが「天馬さんに釣りあうように」とプレゼントしてくれる全身ハイブランドで出かけますが、この日はその逆で、音が古着屋さんで天馬くんを全身コーディネートすることに。これが絶妙にダサい。なんですが、ブルーのサスペンダーや、ネイビーのバケツハット、そして音の赤いベレー帽もあいまって、2人並ぶと絵本の『ぐりとぐら』みたいで、ニコイチ感がかわいいです。

 お買い物を楽しんだ後は、水族館に。偶然にもそこではメグリンが撮影をしていました。音に気がついたメグリンは、「晴くんのこと、考え続けてもいいですか?」と音に問いかけます。音は「ご自由にどうぞ」と言って、天馬の手を引いてメグリンの前から立ち去りました。

 その後、音と天馬は何となく気まずい雰囲気に。普段はスマートに見える天馬くんですが、音のことになると自信がないし、音との間にぶ厚い壁を感じているそうです。

「これからは、一枚ずつでも壁を壊して音に近づいていくから」
「音は僕にとってずっと特別だよ」
「もし音の隣に僕がいてもいいなら、もう音を離さない」

 天馬による怒涛の甘~いセリフ口撃に、晴とメグリンのことが引っかかっていた音もすっかり心を動かされています。そりゃあ、初恋の人にこんなことを言われたら落ちないわけがないでしょう。

「誰に聞かれても胸張って、私の彼氏は天馬くんだって言いたい。私と付き合ってください」
天馬「はい」

 そんな一部始終を、「ちゃんと告って、江戸川に分からせる!」と意気込んで2人の元に駆けつけた晴と、晴の後を追ってきたメグリンが見ていました。修羅場の予感です。

 

■飯豊まりえがジャニオタのヘイトを買う

 

 さて、そんな5話のみどころはなんといっても、メグリンの登場でしょう。晴の音に対する気持ちを知っておきながら告白の練習をしようとけしかけ、自分を音に見立てて「好きだ」と言わせたり(結果、本当に好きになっちゃったパターンのやつです)、音に宣戦布告してみたり、音とケンカをしてショックで伏せっている晴の元をいきなり訪ねて、「弱った心にはハグが一番! おいで!」と両腕を広げてみたり……天真爛漫、かつなかなかしたたかな女の子だなと思うのは私だけでしょうか?

 でも、悪気はまったくなさそうなんですよね……。まさに、“天然無自覚系女子”。当初の愛莉みたいに、“腹黒系小悪魔女子”に振り切っちゃってるほうが潔い感じがするし、メグリン、女の子の敵を作りやすいタイプだと思います。いい子なんでしょうけど。

 そして飯豊さんの嫌味のない演技が、かえってあざとさを倍増させているような気がします。ネット上では、彼女に対して「ムカつく」「ウザイ」「違う人がよかった」という声も上がっているようですが、でも逆にそんな声が上がれば上がるほど、彼女が「メグリン」という嫌われ役を自分のものにしている証拠。そして、メグリンのネガキャンによって、視聴者は自然と音を応援するように誘導させられていくんだと思います。仮に、“ザ・モデル”みたいな人がきちゃったら、メグリンのナチュラルなオーラは出なかったんじゃないでしょうか。飯豊さんには、どうかポジティヴに世間の評判をとらえていただきたいなと思う次第です。

 

■動き出した晴パパと、「C5」の冷たさ

 

 メグリンの登場もさることながら、今話では、利恵ママだけでなく、晴の父・巌(滝藤賢一)も、「神楽木家にはふさわしくない」と、音の前に立ちはだかります。『花男』でも、つくし(井上真央)が道明寺の母・楓(加賀まりこ)に散々邪魔をされました。6話以降は、音と天馬、そして晴の「格差問題」も色濃く描かれていくのでしょう。

 なお、今話で引っかかったのは、愛莉を除いた他のC5メンバー3人が、晴にメグリンと付き合うようにけしかけたこと。いくら天馬のいる桃乃園学院に負けているからとはいえ、英徳の評判を上げるために、大手ホテルチェーンの令嬢でもあるメグリンとくっつけだなんて、ちょっと冷たすぎやしません?

 特に海斗(濱田龍臣)は、晴の音に対する気持ちを一番よく分かっているはず。まぁ、晴はただのヘタレ男子ですし、学園のリーダーとしてはとんでもなく頼りないので、周りが焦る気持ちもわからなくはありませんが。身内に厳しいタイプなだけで、「F4」がそうだったように、最終的には仲間の恋を応援してあげてほしいと思うのですが……。

 さて、今夜放送の6話では、音と天馬、晴とメグリンが遊園地でWデートをするようです。波乱の予感しかしませんが、どうなることやら――。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

キンプリ・平野紫耀が脱いだ!『花のち晴れ』ジャニオタのヘイトを買う飯豊まりえの存在意義

 物語も中盤に差しかかった、火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)。第5話の視聴率は、8.7%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)と、これまた0.3%ダウンの残念な結果に。

 序盤こそ、前シリーズ『花より男子』から道明寺司(松本潤)と花沢類(小栗旬)が登場しファンを沸かせましたが、正直その後はこれといった盛り上がりや話題性もなく、19.8%という『花男』の全話平均視聴率はもちろん、10%の大台に乗ることすら危うい状況です。

「F4」と比べて、5話まできても「C5」はまだイマイチパッとしませんし、物足りなさが残るのは確か。TBSさん、ここらでもういっちょ、大先輩の「F4」メンバーを出演させてみてはいかがでしょうか? ということで、今週もあらすじから振り返ります。

*前回までのレビューはこちらから

■平野紫耀のセクシーなサービスシーン

 

 前回(記事参照)なんやかんやありながらも、本当の意味で友達となった音(杉咲花)と愛莉(今田美桜)。音は、愛莉に半ば無理やり連れてこられたC5メンバー・一茶(鈴木仁)の華道パーティーで、今をときめく人気モデルの西留めぐみ、通称・メグリン(飯豊まりえ)に声をかけられている晴(「King & Prince」平野紫耀)を目撃し、プンスカしてしまいます。

「俺のラブ、受け取って」とクサすぎる台詞を吐きながら華麗に花を生ける姿に、一茶ガールズ(一茶ファンの意)たちがキャーキャー言いながらノリノリのBGMに合わせて踊りはじめるという謎空間のショーを横目に、音と晴は、お互いを意識しながらもギクシャクしたまま。

 しかもその後、パーティー会場に併設された温泉で晴とメグリンが裸で鉢合わせるという、ラッキースケベハプニングが発生。このシーン、飯豊さんというより、平野くんの細マッチョボディがあらわになったセクシーシーンだったように思います(平野担のみなさん、よかったね)。彼、顔に似合わずイイ体してました。はい。

 さてさて、メグリンの裸をバッチリ見てしまった晴は、音にはバレたくないとその事実を隠そうとしますが、翌日、英徳学園に晴の財布を届けにきたメグリンの口から、「裸見せっこした仲じゃん」とみんなの前であっさりとバラされてしまいました。自分がドハマりしているアプリゲームに出てくる推しキャラにそっくりだと、晴にベッタリなメグリンに対し、元・強火晴担の愛莉は「この女に地獄の苦しみ与えていい?」と、大きなおめめをギラつかせながらドス黒いオーラを放って威嚇しますが、一方のメグリンは、晴以外は眼中になし。周りにいた生徒たちも2人は付き合っているのかと騒ぎ立てます。

 晴に「道明寺さんの家にお詫びにいく」(詳しくは2話参照)という名の放課後デートに誘われ、ニヤケる顔を隠せていなかった音ですが、そんな2人の様子を見ていて、ヤキモチから怒りが頂点に。

「(晴が何しようが)私には関係ない」「興味ない」「邪魔」と、“好きな人に言われたら、世界中のどんな拷問よりも効果がある”(晴談)という捨てセリフを吐き、晴の前から立ち去るのでした。

 

■今週の天馬語録

 

 その後、イライラが治まらない音は、心配してくれるバイト先の紺野先輩(木南晴夏)や愛莉に強く当たってしまいます。バイトから帰宅すると、婚約者である天馬(中川大志)の母・利恵(高岡早紀)から届いたという音と晴のツーショット写真が。それを見て音の浮気を疑い、ショックでパートを休んだ母・由紀恵(菊池桃子)にも、「私は毎日必死なのに、お母さんにはそんな風に言われたくない!」と声を荒らげ、家を飛び出してしまいます。

 すると、アパートの軒先には、優しい笑顔を浮かべた天馬の姿が。利恵ママの誤解は解いておいてくれたそうです。音と由紀恵を心配して、様子を見に来てくれたのでしょう。さすが天馬くん、今週も王子様です。

「ほっとけるわけないだろ。それに、音になら傷つけられてもいい」
「いっつも音は我慢してるけど、そのままの音でぶつかってきてほしいんだ」

 音を笑わせようと、キャラに似合わない変顔をしてみせたり、何気ないやりとりで音を安心させた天馬くん。落ち着きを取り戻した音は、由紀恵と無事仲直りすることができました。何から何まで天馬くんのおかげです。天馬くんの半分は、優しさでできてるんだと思います。

 そんな天馬くんのリクエストで、お決まりの月1デートに関係なく、2人でお出かけをすることになりました。いつもは利恵ママが「天馬さんに釣りあうように」とプレゼントしてくれる全身ハイブランドで出かけますが、この日はその逆で、音が古着屋さんで天馬くんを全身コーディネートすることに。これが絶妙にダサい。なんですが、ブルーのサスペンダーや、ネイビーのバケツハット、そして音の赤いベレー帽もあいまって、2人並ぶと絵本の『ぐりとぐら』みたいで、ニコイチ感がかわいいです。

 お買い物を楽しんだ後は、水族館に。偶然にもそこではメグリンが撮影をしていました。音に気がついたメグリンは、「晴くんのこと、考え続けてもいいですか?」と音に問いかけます。音は「ご自由にどうぞ」と言って、天馬の手を引いてメグリンの前から立ち去りました。

 その後、音と天馬は何となく気まずい雰囲気に。普段はスマートに見える天馬くんですが、音のことになると自信がないし、音との間にぶ厚い壁を感じているそうです。

「これからは、一枚ずつでも壁を壊して音に近づいていくから」
「音は僕にとってずっと特別だよ」
「もし音の隣に僕がいてもいいなら、もう音を離さない」

 天馬による怒涛の甘~いセリフ口撃に、晴とメグリンのことが引っかかっていた音もすっかり心を動かされています。そりゃあ、初恋の人にこんなことを言われたら落ちないわけがないでしょう。

「誰に聞かれても胸張って、私の彼氏は天馬くんだって言いたい。私と付き合ってください」
天馬「はい」

 そんな一部始終を、「ちゃんと告って、江戸川に分からせる!」と意気込んで2人の元に駆けつけた晴と、晴の後を追ってきたメグリンが見ていました。修羅場の予感です。

 

■飯豊まりえがジャニオタのヘイトを買う

 

 さて、そんな5話のみどころはなんといっても、メグリンの登場でしょう。晴の音に対する気持ちを知っておきながら告白の練習をしようとけしかけ、自分を音に見立てて「好きだ」と言わせたり(結果、本当に好きになっちゃったパターンのやつです)、音に宣戦布告してみたり、音とケンカをしてショックで伏せっている晴の元をいきなり訪ねて、「弱った心にはハグが一番! おいで!」と両腕を広げてみたり……天真爛漫、かつなかなかしたたかな女の子だなと思うのは私だけでしょうか?

 でも、悪気はまったくなさそうなんですよね……。まさに、“天然無自覚系女子”。当初の愛莉みたいに、“腹黒系小悪魔女子”に振り切っちゃってるほうが潔い感じがするし、メグリン、女の子の敵を作りやすいタイプだと思います。いい子なんでしょうけど。

 そして飯豊さんの嫌味のない演技が、かえってあざとさを倍増させているような気がします。ネット上では、彼女に対して「ムカつく」「ウザイ」「違う人がよかった」という声も上がっているようですが、でも逆にそんな声が上がれば上がるほど、彼女が「メグリン」という嫌われ役を自分のものにしている証拠。そして、メグリンのネガキャンによって、視聴者は自然と音を応援するように誘導させられていくんだと思います。仮に、“ザ・モデル”みたいな人がきちゃったら、メグリンのナチュラルなオーラは出なかったんじゃないでしょうか。飯豊さんには、どうかポジティヴに世間の評判をとらえていただきたいなと思う次第です。

 

■動き出した晴パパと、「C5」の冷たさ

 

 メグリンの登場もさることながら、今話では、利恵ママだけでなく、晴の父・巌(滝藤賢一)も、「神楽木家にはふさわしくない」と、音の前に立ちはだかります。『花男』でも、つくし(井上真央)が道明寺の母・楓(加賀まりこ)に散々邪魔をされました。6話以降は、音と天馬、そして晴の「格差問題」も色濃く描かれていくのでしょう。

 なお、今話で引っかかったのは、愛莉を除いた他のC5メンバー3人が、晴にメグリンと付き合うようにけしかけたこと。いくら天馬のいる桃乃園学院に負けているからとはいえ、英徳の評判を上げるために、大手ホテルチェーンの令嬢でもあるメグリンとくっつけだなんて、ちょっと冷たすぎやしません?

 特に海斗(濱田龍臣)は、晴の音に対する気持ちを一番よく分かっているはず。まぁ、晴はただのヘタレ男子ですし、学園のリーダーとしてはとんでもなく頼りないので、周りが焦る気持ちもわからなくはありませんが。身内に厳しいタイプなだけで、「F4」がそうだったように、最終的には仲間の恋を応援してあげてほしいと思うのですが……。

 さて、今夜放送の6話では、音と天馬、晴とメグリンが遊園地でWデートをするようです。波乱の予感しかしませんが、どうなることやら――。
(文=どらまっ子TAROちゃん)

ファンタジックな世界観で謳う「親子の絆」が暴力になるとき。胎内記憶の罪を医師が解き明かす

 毒親が原因で鬱を発症し15年近く精神科へ通っている女性が、なんちゃってセラピストに傷をえぐられた――。前回のコラム「自称セラピストに転身した親友から『毒親を愛せ、許せ』と詰め寄られた女性の苦悩」でご紹介した体験談は、〈素人が安易にセラピーもどきを行う危険性〉や、つらい成育歴を持つ人にとって〈子どもは親を選んで生まれてくる〉なる思想がいかに暴力であるかを、切実に感じさせるものでした。

 今回はその問題点をさらに掘り下げるべく、医師2名にご登場いただき、〈子どもが親を選んで生まれる〉という思想をふりまく〈胎内記憶〉の闇に迫っていきましょう。

 改めて、「胎内記憶」を説明しよう。それは〈胎児の頃の記憶および、母親のお腹に宿る以前の記憶〉だといわれています。「生まれる前の記憶を持ってこの世に誕生する子どもがいる」とするこの考えは、〈親学推進協会〉の特別委員を務める産婦人科医・池川明氏が提唱しているもの。そして同氏の独自調査をした結論として、次のようなぶっとんだお説が登場するのです。

精子、卵子にも記憶がある!?
 同氏の著書である『胎内記憶でわかった子どももママも幸せになる子育て』(誠文堂新光社)をはじめ、さまざまなメディアでこんなことが語られています。

「100パーセントの子どもが言うのです。『お母さんを幸せにするために生まれてきたんだ』 多くの子どもたちがそう言うのですから、信じざるを得ません」

 これがどのような調査によるものかは『胎内記憶 命の起源にトラウマが潜んでいる』(角川SSC新書)で紹介されています。同書では、子どもたちの語る内容が多岐にわたるため、胎内記憶を便宜上次のように分類。

 1・胎内記憶(胎芽から誕生直線までの記憶) 
 2・誕生記憶(陣痛が始まってから誕生直前までの記憶)
 3・新生児乳児記憶 
 4・受精(受胎)記憶(受精〈受胎時〉の記憶) 
 5・精子記憶(精子としての記憶)
 6・卵子記憶(卵子としての記憶)
 7・中間生記憶(前世の終了時から受精までの記憶)

 特に5と6の、トンデモレベルが凄まじいのは過去記事(でも触れたとおり。とある男性は「たくさんの仲間と競争して、大きな玉(卵子)に一番でたどり着いた」と語り、ある女性は「卵子だったとき、精子がたくさん押し寄せてきたのが怖かった」なる記憶を思い出したと、真剣に紹介されているのですから。

 確かに近年の研究により、胎内で胎児の触覚・聴覚・嗅覚などの五感が機能しはじめることは分かってきています。しかしそこから「胎内記憶はありまぁす」というお説へ展開するのは、バンジージャンプ級の飛躍としか思えません。生物・科学の知識はおろか、教養すらカスッカスな自分でも、「ないわー!」とコーヒー吹いたレベルです。

胎内記憶はニセ科学なのか
 ところがどういうわけか、巷の各種メディアでは「生命の神秘!」「親子の絆!」といったノリで、子育てに奮闘中の親たちを癒す感動ストーリーとして好意的に取り上げられるので、「ほっこりできりゃなんでもいいのかよ!」驚くばかり。私は、胎内記憶周辺の「子どもに選ばれた私たち」という優越感に気持ち悪さを感じるのですが、巷のみなさまは、そんなことないのかしら~。

 今年の春に「あたしおかあさんだから」で大炎上した、激安感動ストーリーがお得意な絵本作家のぶみ氏もこの物件がお気に入りなようで、絵本『このママにきーめた!』(サンマーク出版)や、初の大人向けエッセイ(?)『かみさま試験の法則 つらい時ほどかみさまはちゃんと見てる』(青春出版社)でも、胎内記憶を大活用。

 ハートウォーミングな物語が好物という印象のある「誕生学」創始者・大葉ナナコ氏も、生活総合情報サイト「All About(オールアバウト)」で胎内記憶について語っています。「子どもが胎内記憶を話すか話さないかはさておき、おなかの中にいたときのことを一緒に語り合うことで、親子関係を深めるきっかけにもなるのでは」と(「いのちの神秘「親を選んで生まれてきた」という子どもたち」より)。

『こどもはママのちっちゃな神さま』(ワニブックス)の著者である親子セラピスト・長南華香(ちょうなん・はなこ)氏は、自分自身と子どもが胎内記憶を持つことを公言。そこから、さまざまなスピ系育児講座やセラピスト養成講座(もちろん有料&高額)を展開している有様。

 胎内記憶はほかにも、妊活講座、セラピー、ヨガ、マッサージ、育児コミュニティ、被災話、各種ママ向けイベントetc……今やあらゆるところで見かけることのできるコンテンツになっており、そこそこ人気を集めていることがわかります。

 胎内記憶の話を、「単なる親子コミュニケーションのひとつなのでは?」と思う人もいそうです。しかしこれは、「ニセ科学」と解釈していい物件です。ニセ科学とは、それらしい説明で一見科学のように見せかけているが、実は科学と呼べないものの総称で、別名・疑似科学、エセ科学。このジャンルに分類される有名どころは、ホメオパシーやマイナスイオン、EM菌、経皮毒、水素水、脳トレなど多岐にわたります。

 一応、池川医師は「胎内記憶が正しいかどうか科学的に解明するつもりはない」「子育てに役立てるためのもの」と語っています。しかし著作では「胎芽が母親のホルモンに影響を受ける」だの「脳が形づくられる前から個々の細胞に体験が蓄積される」など、科学的な表現を多用しているので、そこから胎内記憶をエビデンスのあるものと勘違いする人も少なくないでしょう。

精神科医と産婦人科医はどう見る?
 そこで、まずは〈胎内記憶が科学的にありえるのか?〉という点について、精神科と産婦人科の医師2名からお話をうかがいつつ、マジにつっこんでみたいと思います。

 胎内記憶の主な調査法は、母親にアンケートを配布し、子どもが胎内記憶や誕生記憶を話したことがあるかどうかを回答してもらうという方法が主流。この点を、精神科医の松本俊彦医師は「科学的かどうかを評価するには、池川氏とまったく関わりのないほかの研究者が同じ調査をして、同じような結果を確認できるということが必要である」と説明。しかし日本では、池川医師以外の研究者は存在しないよう。

松本「しかも子どもは大人の求める答えを忖度しながら答えるだろうし、かなり空想的であると言えます。つまり供述された内容の妥当性を確認しようがないと思われるので、どちらにしても科学的な証明は難しいでしょう」

 池川氏と同じ産婦人科医である太田寛医師は「子どもが話す状況で、大人が誘導をかけていないかどうかという点に、疑問を覚えます」と指摘。

太田「そもそも記憶というのは今のところ、脳の神経細胞の中に保存されることになっているんですが、精子や卵子に記憶があると言われてしまうと、まだ神経細胞でもない細胞なのにどうやってその記憶をキープしていたのか、しくみがわかりません」

ないとは言い切れない、けれど。
太田「あり得るとすれば、親が子どもに『あなたがお腹にいたときはこうだったんだよ』と言い続けていれば、子どもはそれが自分の記憶と勘違いすることです。親の話を、子どもが単に反芻しているということはあるでしょう。しかし〈胎内記憶はない〉とは、言い切れません。でもそれは、ないことを証明するのは難しい、いわゆる〈悪魔の証明〉を求めているのに等しい。あると言い続ければ本当にあるように思えてしまう点が、すごくずるいですよね。科学的に解明するための問題提起、いわゆるきっかけとしてであれば、子どもに聞き取りをするという調査もありかもしれませんが」

 いくら池川医師がそれっぽく語っても、胎内記憶がスピリチュアルの域を出ないことは確かなようですね。

 さて先生方のお話がはじまったばかりですが、続きは後篇にて! 後篇では、胎内記憶最大の問題点〈自己責任論〉や、胎内記憶研究の正当性を謳う〈ナラティブ〉という概念について、話を進めていくことにしましょう。