元TOKIO・山口達也に早くも“新事務所”設立の動き! 美熟女社長が画策

 元TOKIOの山口達也に、早くも“将来の芸能界復帰”を支援する人物がいるという。

「昔から山口ファンだった美容系の企業を経営する年上の女性経営者で、『私のタツヤ』と呼ぶほど入れ込んでいるんです。これまでジャニーズという“壁”があったので、個人スポンサーとまではなっていなかったんですが、事務所を辞めたことで彼女は『ウチの会社の役員にほしい』とまで言っているんです」

 こう明かすのは、ジャニーズ取材歴の長いベテラン記者。この女性経営者は過去、TOKIOのコンサートでは最前列にいたこともあるという。“美人社長”としてメディア出演を果たした過去を持つバツイチの美熟女で、その経済力をフル活用して山口を支援する気マンマンなのだとか。

「ワンマン女社長として会社を経営してきただけあって行動が早く、先日電話したときにはすでに、芸能活動のできる新会社を設立したと言っていました。山口の受け入れ態勢を作っておくというんですから、すごいですよ」(同)

 ただ、ジャニーズ事務所を退所後も山口は当面、給与などサポートを受ける形でアルコール依存の治療のため入院生活を続けると見られている。入院先とされる病院は、付き添いなしで所持品も最小限にし、食事と睡眠を規則正しく取らせるなど、ストイックな生活をさせることで知られる。しかし、その話を聞いた女社長は「このままではタツヤがかわいそう。彼から音楽を奪ったら、逆に悪化する。私がつきっきりで面倒を見れば問題ない」と言い切っていたという。

 ただ、現実問題として、この状況で早い仕事復帰はかなり厳しいと思われる。仮に一定の期間を置いた後でも、独立しての活動は可能なのだろうか?

「できるとすれば音楽活動でしょうが、問題は、過去の楽曲は大半の権利をジャニーズ事務所が権利を持っていること。もし独立して活動を再開しても、昔のヒット曲は歌えないですよ。あの光GENJIも、それがネックとなって、一部メンバーの再結成プランが消えたほど。昔、ジャニーズがそういった権利を掌握する前でいえば、フォーリーブスは楽曲を自由に歌えたはずなんですが、それでも事務所の責任者であるメリー喜多川さんが、まるで自分に許可する権利があるかのように『自由におやんなさい』とゴーサインを出したという話です。前出の女性経営者がいくら頑張っても、ジャニーズの意に背いて山口が活動しようとすれば、楽曲の使用は認めないはず。もっとも、そう助言しても、彼女は『人生に不可能はないの』と意に介していませんでしたけどね」(同)

 山口には、ファンの一部が「励ます会」を結成したり、復帰の嘆願署名活動を始めたりと、後押しする向きも強いが、テレビを中心とした以前のようなタレント活動は絶望的。将来的に元KAT-TUNの赤西仁や田口淳之介のように、ソロコンサートで地道に活動することはできるが、自らソロ活動を望んで事務所を出た彼らと違い、世間の風当たりもあるだろう。その道を選ぶかどうかは本人次第だが……。

(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

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ジャニーズ、TOKIO・松岡昌宏にお手上げ!? 事務所の懇願も突っぱね続けるワケ

 TOKIO・松岡昌宏がパーソナリティを務めるラジオ番組『TOKIO WALKER』(NACK5)が、5月13日にスタートした。これまで『山口達也 TOKIO WALKER』として放送されていた枠だが、山口が強制わいせつ事件を起こし、ジャニーズ事務所退所・グループを脱退した影響により番組が終了。引き継いだ形の松岡は、初回から自身の言動が要因で事務所を困らせているエピソードなどをぶっちゃけた。

 かつて、ラジオでは『TOKIOナイトCLUB』(ニッポン放送)でパーソナリティを担当していたものの、レギュラーは久しぶりだという松岡。『TOKIO WALKER』の冒頭で山口の騒動を謝罪した後は、同番組が日曜朝7~8時のオンエアーとあって、「日曜日の朝、皆さんは一体、どういう状況で(ラジオを)聞かれてるんでしょうか」と戸惑いをうかがわせながらも、タイムリーな母の日について言及した。その後もリスナーのお便りに答えるなど、明るい口調でトーク。後半には番組を始めるにあたって「これから一体、どういうふうにやっていこうか」と、いろんな人たちと話し合っていることを明かした。

 そして、打ち合わせで候補に上がったのが、「どやどやさ」なるコーナー。これは「こんなことできますよ」と、他人に自慢したくなるようなネタを募集する企画だといい、

「じゃあ、ちなみにですけど、『自分の自慢なんだ』って言われたら、例えば僕だったら料理ですよね。『料理が好きだ』。で、『だからなんなんだ』って言われたら、『いやいや、好きなんだよ』で、成り立つんですよ」

と、コーナーの主旨を解説。続けて、ラジオミキサーの女性スタッフに話しかけた松岡は「今、彼女から聞いたところですね。彼女がやっぱり、ミキサーね、使ってますから。『機械は強い』と。これ僕と真逆ですよ」と、切り出した。松岡は自宅の電源コード類の配線もうまくできていないそうで、

「オレ、機械がまったくわかんないので。ホントもう、会社からも、『スマホにしてくれ』って言われてるんですけど。もうそろそろ、名前を“ガラケー松岡”にしようかと思ってるぐらいなんだけども。ホントにわかんないのよ! わかってたら使ってると思うのね。まぁ、ちょっと、言い方を変えれば“覚える気もない”っていうのも確かなんだけれども」

と、事務所のスタッフにスマートフォンへの機種変更を求められていると告白。こうして自身の例を引き合いに、「それは羨ましいなぁ~」と思える話を番組宛てに送ってほしいと、リスナーに呼びかけたのだった。

「通称『ガラケー』と呼ばれるガラパゴス携帯は、周知の通り従来型のものですが、ジャニーズ内では元SMAP・中居正広、V6・長野博も愛用者として知られています。スケジュールの連絡をはじめ、スマホの方が事務所にとっては好都合なのかもしれませんが、松岡の場合は『名前を“ガラケー松岡”にしようかと思ってるぐらい』と話しているだけに、現段階でスマホを購入する予定はない様子。流行に迎合せず、我を通すところは“やんちゃキャラ”で有名な松岡らしいエピソードでしょう」(ジャニーズに詳しい記者)

 そんな松岡は現在、TOKIOのレギュラー番組に加えて4月期の主演ドラマ『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)で女装した家政夫・三田園を好演中。また、お酒好きの彼は個人のレギュラー番組『二軒目どうする?~ツマミのハナシ~』(テレビ東京系)で、ゲストとお酒を酌み交わしながらトークを展開している。

「番組の中で、松岡は過去の恋愛話をアケスケに語るほか、光GENJIらジャニーズの先輩にまつわる伝説を明かす場面も多く、ほぼタブーなしのタレントになっています。グイグイとお酒を飲んでしまうためか、5月12日の放送ではパートナーである博多華丸・大吉の博多大吉と、収録の翌日にメールで連絡を取り合うと告白。松岡は『「いや~、昨日もありがとうございました」「どうも、どうも」って言うけど、お互いなんかね、覚えてないし、探り合ってるけど答えが出てこないから。まぁ、いいかっていう(笑)』と話し、大吉も『シラフで(番組を)見ると、たまにホントろれつが回ってない時があるんですよ』と、反省していました」(同)

 スキャンダルは少ない松岡だが、2012年には都内のサウナで脱水症状を起こして倒れ、救急車で搬送されたという危機に陥ったことも。やんちゃで男気あふれるジャニーズとして知られる松岡だが、プライベートもその姿は同様のよう。今後も事務所を困らせない範囲の、おてんばエピソードが生まれることを期待したい。

TOKIO・城島茂、山口達也との“生涯友人”発言に周囲は困惑……「耳を疑う」の声も

 人気アイドルグループ・TOKIOのリーダー・城島茂が12日放送の情報番組『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日系)で、強制わいせつ事件を起こしてグループを脱退、ジャニーズ事務所を退所した元メンバーの山口達也について“生涯友人”を宣言した。

 10日には、山口が被害者と出会った番組『Rの法則』を制作していたNHKが事務所に対して損害賠償請求を検討していると表明。その一方で「週刊誌などでは山口の酒癖、女癖ぶりが次々と明らかになっているものの、本人はすでに事務所を辞めており、被害者女性も被害届を取り下げている。これ以上の飛び火は、今のところないとみている」(芸能記者)。

 そんなこともあってか、生放送でMCを務める城島は山口とのやりとりに触れ、山口が「TOKIOの名前を残してほしい」「断酒する」と訴えたことを明かした。

 30年にわたり苦楽を共にした仲間が刑事事件で事情聴取されるという最悪な形での脱退に、城島も胸を痛めていたが、今後の関係性については「男同士の付き合いは一生続くと思っています」と“生涯友人”を宣言。「彼にとっても僕らにとっても(再)スタートです」と強調したが、これには賛否両論だ。

 中堅芸能事務所幹部は「最低限のケジメがついたとはいえ、まだ山口は情緒不安定なところがある。万が一の事態を想定した場合、簡単に突き放すのは難しいだろう。そうしたことも踏まえての城島からのメッセージだったと考えている」と、さまざまな事情を考慮した上での発言とみている。

 反対に、女性タレントを多数抱える大手芸能プロ関係者は「今、山口にそのような発言をして、城島は自らが損をしてしまうと考えられないのか?」と困惑気味。

「仮にうちのタレントが被害を受けていたら、どんな形であれ、あのような発言は聞いていて耳を疑ってしまうし、他のメンバーには口を慎んで静かに見守ってもらいたいのが本音。まあ、国分さんもそうだけど、情報番組のMCを務めている立場上、触れざるを得ないのはわかるけどね」(同)

 事件発覚から2週間、山口の周囲はまだまだ騒がしいようだ。

TOKIO・城島茂、山口達也との“生涯友人”発言に周囲は困惑……「耳を疑う」の声も

 人気アイドルグループ・TOKIOのリーダー・城島茂が12日放送の情報番組『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日系)で、強制わいせつ事件を起こしてグループを脱退、ジャニーズ事務所を退所した元メンバーの山口達也について“生涯友人”を宣言した。

 10日には、山口が被害者と出会った番組『Rの法則』を制作していたNHKが事務所に対して損害賠償請求を検討していると表明。その一方で「週刊誌などでは山口の酒癖、女癖ぶりが次々と明らかになっているものの、本人はすでに事務所を辞めており、被害者女性も被害届を取り下げている。これ以上の飛び火は、今のところないとみている」(芸能記者)。

 そんなこともあってか、生放送でMCを務める城島は山口とのやりとりに触れ、山口が「TOKIOの名前を残してほしい」「断酒する」と訴えたことを明かした。

 30年にわたり苦楽を共にした仲間が刑事事件で事情聴取されるという最悪な形での脱退に、城島も胸を痛めていたが、今後の関係性については「男同士の付き合いは一生続くと思っています」と“生涯友人”を宣言。「彼にとっても僕らにとっても(再)スタートです」と強調したが、これには賛否両論だ。

 中堅芸能事務所幹部は「最低限のケジメがついたとはいえ、まだ山口は情緒不安定なところがある。万が一の事態を想定した場合、簡単に突き放すのは難しいだろう。そうしたことも踏まえての城島からのメッセージだったと考えている」と、さまざまな事情を考慮した上での発言とみている。

 反対に、女性タレントを多数抱える大手芸能プロ関係者は「今、山口にそのような発言をして、城島は自らが損をしてしまうと考えられないのか?」と困惑気味。

「仮にうちのタレントが被害を受けていたら、どんな形であれ、あのような発言は聞いていて耳を疑ってしまうし、他のメンバーには口を慎んで静かに見守ってもらいたいのが本音。まあ、国分さんもそうだけど、情報番組のMCを務めている立場上、触れざるを得ないのはわかるけどね」(同)

 事件発覚から2週間、山口の周囲はまだまだ騒がしいようだ。

関ジャニ∞村上信五、“整形”女性にキツいツッコミ!? 「胸だけは本物!」発言に爆笑返答

 5月13日深夜に関西地方で放送された『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(関西テレビ)にて、司会を務める関ジャニ∞村上信五とお笑い芸人のブラックマヨネーズが、年収1,000万円以上の女性を集めてトークを繰り広げた。その中で、村上が“整形”をしている女性に容赦なくツッコミを入れる場面があった。

 今回は、ホテルのプロデュースやエステサロン経営などで、年収1,000万円以上を稼ぎ出している5人の女性がスタジオに登場。中でも村上が鋭いツッコミを入れていたのが、韓国のVIPやアイドルの通訳、さらに韓国で整形をする日本人の“コーディネーター”を務めている女性。そんな彼女の仕事の様子に密着した際、スタッフが「(整形)やってます?」と質問したところ、「どうでしょうそれは……まったくナチュラルとは言い切れません」と曖昧な回答をしていたのだが、このVTRを見ていた村上はすかさず「してるやろ!」。ちょっと失礼な発言にも思えるが、村上は躊躇なく噛み付いていたのだった。

 その後、スタジオで女性たちの経歴を聞く場面もこの女性の話題で盛り上がることに。若いころにアイドル活動をしつつ、通訳の仕事を並行していたというこの女性だが、「ブリッ子が私あんまりできなくて」という理由から、アイドルを辞めたと発言。しかしこの女性、頭にリボンをつけたかわいらしい格好をしており、話し方も穏やかで「ブリッ子」は必要なさそうな印象。ここでも村上は「いや、十分できてるよ! 上手上手、ちゃんとかわいらしく見えてるもん!」とキレのあるツッコミをしつつ、女性を褒める気遣いを見せていた。

 さらに女性からは「私、胸“だけ”は本物です!」と、暗に整形をしていることを匂わせる発言が飛び出す。これに少々焦ったのか、村上は「そんな言い方したら、他全部サイボーグみたいやないか!」と女性をフォロー。さらに、「鼻炎手術のついでに鼻の形を変える」と驚きの計画を明かした女性に、「なんのオプションやねん!」と困惑する村上。ブラックマヨネーズの2人より先に、視聴者誰もが思っただろうことを言ってくれたのだった。

 日本では話題に出しにくい“整形”というテーマにも芸人顔負けの容赦ないツッコミを入れ、笑いを量産していた村上。女性への配慮も忘れなかったところは、司会者として確実に腕を上げていることがうかがえた。これからも村上のキレのいいツッコミがバラエティ番組で見られることを楽しみにしたい。

元TOKIO・山口達也の強制わいせつ事件が、番組構成に飛び火!「若手が顔を売る番組を作れない……」

 強制わいせつ容疑で書類送検、起訴猶予処分を経て所属事務所との契約を解除された人気グループTOKIOの元メンバー・山口達也の影響が、各方面に広がっている。

 事件そのものは「今後も暴露系の記事が週刊誌の誌面をにぎわせるでしょうけど、今回以上の事案が発覚しない限りは、このまま収束に向かうとみている」と全国紙社会部デスクは語る。すでに、さまざまな報道が出ており、「これ以上追跡しても何も出てこない」というのが大方の見方のようだ。

 TOKIOの出演番組、CMなどの対応も一通り決まり、そのほとんどが“継続”という形に落ち着いた。だがその一方で、他の番組構成に、今後大きな影響を与えるかもしれないという。

「新人発掘系の番組が制作しにくくなるのでは?」と話すのは、若手女性タレントを多く抱える小規模芸能事務所の幹部だ。

 新人やブレーク前のタレントを売り出す場合、単体で出演できればいいが、多くは「新人が複数集まるような番組が多く、その1人としてオファーを受ける、あるいは売り込んでいくことが多い」(同)。番組内容は、おのずと彼女たちを品評する内容になることが多く、それらを「バラエティ番組のスタッフや、プロデューサーが視聴して参考にすることもある」(同)という。

 だが、今回の事件では、未成年の「若くてかわいい女性」がターゲットになった。

「芸能界に、そのような趣味趣向を持った男性がいないとは、残念ながら言えません。山口が出演していた『Rの法則』(NHK Eテレ)も、ロリコンたちの“狩り場”に近い側面はあった」(同)

 となれば、ブレイク直前の女性タレントばかりを集めた番組を制作した場合、山口と同じような形で“活用”する輩が出ないとも限らない。それを事前に防ぐため、同様の番組が制作されにくくなるとの心配の声が徐々に上がり始めているというのだ。

 山口の起こした事件は、次代を担う新人たちが顔を売る場所を奪いかねないほど、深刻な影響を及ぼしているのだ。

女の子の冒険はおつかいだけ? 絵本の多様さ・複雑さを解き明かす『絵本を深く読む』

 書店で児童書担当として働いていた頃に、時々「どの絵本が売れていますか?」「昔好きだった○○という絵本はありますか?」という質問を受けることがありました。

 本屋での絵本は基本的には「大人が子供に与えるものために買うもの」です。幼児の場合、1歳児と4歳児では理解の水準が違いますし、子供ウケと大人ウケにはズレが生じることもままあります。

 こうした質問は、質問者である大人にとっては、絵本を読むというのが自分事ではないことが多いという状況の反映でもあります。ですから、質問を受けた際には、お子さんの年齢による理解度や今どきの人気作について語りながら、「保護者のお気に入りなら、気持ちを込めて読んであげられるから、きっとお子さんも好きになってくれると思いますよ」なんて一言を添えたりしていました。

 大人にとっても絵本は面白い。絵と短い文字というシンプルな構成だからこそ光る作家の個性。「子供」という社会的弱者に向けて差し出される文化だからこそストレートに反映される社会の有り様。そして、これから生きていく子供たちに向けたエールや愛情。それらは、大人になった今でも心に響く、普遍的なものだからです。

 翻訳家であり、児童文学研究者でもある灰島かりの『絵本を深く読む』は、こうした絵本の世界の複雑さや面白さを、多彩な切り口で教えてくれます。

『絵本を深く読む』
女の子が行ける冒険はおつかいだけ?
 たとえば、男の子と女の子では、絵本の中に描かれる冒険の質が違うことをご存知でしょうか。

 第1章の「成長を占う旅」では、『もりのなか』(マリー・ホール・エッツ)や『はじめてのおつかい』(作:筒井頼子、絵:林明子)、『ゆうかんなアイリーン』(ウィリアム・スタイグ)など世界のベストセラー絵本が例に出され、性別による冒険の描かれ方の違いが細かに分析されます。

 そもそも「日常と異なる場所へ出かけ、他者に出会って成長して帰宅する」というのは児童文学の定番です。男の子の冒険はまさにこのパターン通り。『もりのなか』や『大森林の少年』(作:キャスリン・ラスキー、絵:ケビン・ホークス)では、異界である森をさまよったり、流感(インフルエンザ)による一家全滅を避けるための対策として、遠くの森林伐採場に送られたりします。彼らはそうした苦難の中、クマや大人など他者と交流し、最終的には以前よりたくましくなって戻ってきます。

 対して女の子の冒険の舞台はもっと身近な場所です。なぜでしょうか? 森は女の子にとって危険な場所だから。代わりに女の子は牛乳を買いに行ったり、ドレスを届けたりと、親から課せられたおつかいに行き、つとめを果たして帰宅します。おつかいの中にも困難は待ち受けており、女の子たちも知恵や勇気を持って困難に対処し、成長します。ですが、男の子の冒険のように他者と出会うことはありません。

 灰島は<女の子は、どうやら他者と戦わずに母のいいつけにしたがうだけで成長することができるようだ。>と結び、さらに<女の子は最終的に『小さな母』に成長する。>と指摘します。

『はじめてのおつかい』

『大森林の少年』
 灰島は、決して絵本の中で奮闘する女の子たちや、それを描いた作家。そして、愛してきた読者を否定しません。ですが、それが歴然として存在する性差の反映であることはもちろん意識しています。そして2008年作の『そのウサギはエミリー・ブラウンのっ!』(作:クレシッダ・コーウェル、絵:ニール・レイトン)や、2011年作の『ほげちゃん』(やぎたみこ)など、より女の子が活発で力強くなった現代の絵本においても「小さな母」への誘導は残っているとします。<こうした性差による変化を見守りつつ、どのような絵本が登場するか注目したい>と慎重に結ぶのです。

右向きは前向き、大きな足は地に足が着いた証拠など、絵本の演出技術
 また本書はテキストだけでなく、絵本の演出構造や作品が生まれた文化的背景などを細かく読み解いてくれます。

 イギリスの作家であるシャーリー・ヒューズの絵本を紹介する章では、絵本固有の演出方法や、イギリスと日本での親子関係のあり方の違いも説明されます。

 幼いお姉ちゃんのベラが弟のためにがんばる『ぼくのワンちゃん』(シャーリー・ヒューズ)。そして、同じくお姉ちゃんのあさえが妹のためにがんばる『いもうとのにゅういん』(林明子)の比較では、このような解説がなされます。

困っているベラもあさえも、左を向いていることに注目してください。横書きの絵本は右へ右へと進んでいきますから、右向きがポジティブの方向です。右側を向くということは、ポジティブの方向を向くことになるので、読者はポジティブな気持ちを受け取ります。(中略)これがめくるアートである絵本の基本構造です。

 これをふまえ、ベラとあさえが妹弟を助けてあげた場面では、お姉ちゃんはふたりとも右を向いていることが指摘されます。おかげで読者は前向きな印象を受け取るのですね。絵本の演出技術について知ることで、その作家の描かんとする世界もよりはっきりします。

 ところで『いもうとのにゅういん』では、お母さんがあさえをほめてあげる場面があります。しかし、『ぼくのワンちゃん』ではそういった承認の場面はなく、全体的に大人はあまり前に出て来ません。ここには、イギリスと日本では子供の社会的立場が異なっていることが反映されています。

 こうした文化的背景による絵本の変化についてじっくり語った「進化する赤ずきん」という章もとてもスリリングです。

女の子がおばあさんを食べてしまうエログロナンセンス民話が
行って帰ってくる冒険者の赤ずきんを生み出すまで

『Little Red Riding Hood』
 まず取り上げられた赤ずきん絵本はアメリカの人気絵本『Little Red Riding Hood』(Candice Ransom)。この赤ずきんちゃんでは、少女は「ワインとケーキ」ではなく、「パンとチーズと果物」を持っておばあちゃんの家へ出かけます。登場するオオカミはなんと白い身体にジーンズとシャツを着用。白人の赤ずきんを黒人が襲い、その黒人が殺されるという連想を招くのがまずいのでしょう。

 オオカミはおばあさんを食べずに戸棚に閉じ込めるだけ。そして、やって来た赤ずきんに「お前を食べるためさ」と飛びかかってきますが、赤ずきんは俊敏に飛びのいて危機を免れます。オオカミは窓から転げ落ち、殺されることなく退場します。

 ヘルシーなお土産を持参し、強い男性に助けられることなく、自分の力で身を守る赤ずきん。そして動物愛護の面からも問題の無い、政治的に正しい赤ずきんです。

 しかし、こうした改変は昔話の中に潜んでいる人々の感情をそぎ落とし、アイデンティティを奪うことでもあります。こうした前提を踏まえ、この章では、ペローが採集し、書き留める前の民話も議論の俎上にのせています。

 まず、民話の女の子は、ずきんをかぶっていません。オオカミはおばあさんを食べてしまうだけでなく、その肉と血を女の子に食べさせます。さらに、女の子は服を脱いでベッドに入ります。そして、食べられそうになった女の子は、「おしっこがしたい」といって庭に出て、つながれたひもを木に結んで逃げ出し、無事に家に帰るのだとか。なかなかのエログロナンセンスで、だからこそ生命力を感じる話でもありますね。

 赤ずきんの研究者であるザイプスは、この変換を「民話の『百姓の娘』は率直で勇敢で抜け目ないが、ペローの赤ずきんはかわいくて甘えん坊でだまされやすく、たよりない」とまとめているそうです。しかも、ペローの赤ずきんでは女の子は食べられておしまいなんです。実は、現在流通している「猟師に助けられて家に帰る」赤ずきんはグリム版なんですね。

 こうした赤ずきんの変換を踏まえた上で、紹介される各国の赤ずきん絵本はとても多彩です。

 まだ絵本画家でなく、妖艶な画を描くイラストレーターとして知られていた頃の片山健が澁澤龍彦の再話によって描いたエロチックな赤ずきん。ファッション誌で活躍したカメラマンのサラ・ムーンによる幻想的な写真絵本。絵本画家としてキャリアを積んだ片山健が、窓から逃げ出す民話の少女をとてつもなくたくましく描いた絵本などなど。

 中でも印象的なのは、矢川澄子の再話と飯野和好の画によるものでしょう。矢川の再話は赤ずきんのセリフを増やし、言葉つきも変えていて、少女の性格に力強さを与えます。

 そして、飯野は少女の造形をタワシのようなもじゃもじゃ頭で力強い目つきにしました。彼の作風である人物のアクの強さが、そのまま女の子の力強さにつながっています。さらにこの絵本の大きな特徴として、最後の見開きページに少女がひとりで森の中を帰宅する場面があることを指摘します。この場面が付け加えられたために、少女が「行って帰ってきた」冒険者となるというのです。

 うっかり寄り道をしたためにオオカミに襲われ、最後は銃を持った男性に助けられる赤ずきん。その構造は変わらないはずなのに、演出ががらっと変わったことで冒険者としての赤ずきんが誕生するというのはとても面白い。

『赤ずきん』
 古めかしい価値観に支配されていると指摘されていた古典が、演出の変化によって冒険に行って帰ってくる女の子を描くことに成功しているのはなかなか痛快な話です。再話によって、力強い民話の少女を取り戻したと言えるかもしれません。

 このほかにも、同書では、ピーター・ラビットの作者ビアトリクス・ポターの、親に半ば幽閉されて育ちながら絵本作家になり、最後は農場主となるという奇妙な一生と作品との関わりについて。複雑化した社会で生きる子供たちに寄り添った結果、成長を主題としなくなったポストモダン絵本について。そして無意識の世界を絵画化し、生命の複雑さを描いた『まどのむこうのそのまたむこう』(センダック)の主題の追求など、「絵本だからこそ表現できる世界の豊かさ」を読み解く楽しさが詰まっています。

 灰島かりは2017年に本書の完成を見ることなく病没されました。今後彼女の手による絵本論を読むことはかないませんが、本書によって絵本の世界の広さを知った読者なら、その楽しさをそれぞれ自らの力で深めることが出来るでしょう。

(池田録)