「18禁」の定義って? 夜は寝床でフウフウフウ、R-18同人誌を頒布する!

 同人誌と縁のない人ほど、「同人誌=漫画/ゲーム/アニメに出てくる可愛い子ちゃんがあんなことも!こんなことも!」な世界を想像するのかもしれない。しかし、R-18ではない同人誌は多い。「非R-18」の、ほのぼのであったり、胸キュンストーリーが展開される同人誌は、同人誌の世界を初めて知った当時の気持ちまでもが思い出され、しみじみといいものだ。だが今回、オフライン同人活動3年目の著者はR-18同人誌を出そうと考えている。しかしそもそもR-18の定義がはっきりわからなかったので、あらためて調べてみることにした。

 

■自分の描いた同人誌がR-18であるかどうかを、どうやって判断する?

 「非R-18」の同人誌もたくさんあるが、「R-18」の同人誌は無敵艦隊でもある。同人誌販社『とらのあな』で2018年4月19日付けの同人誌人気ランキングTOP10を見てみたところ、男性向けでは9作品が、女性向けでは6作品がR-18指定だった。

 なお、それらの表紙を見る限り、R-18といっても「暴力的・残酷な描写」の方ではなく「おしべとめしべがくんずほぐれつ」な方だ。よって、当原稿でも以降の「R-18」という記載は、おしべ+めしべ(時として、おしべだけだったり、めしべだけだったりする)と思って読んでもらえれば幸いだ。

 同人誌において、作品がR-18かどうかは作者が判断し、R-18ならば「R-18」の表記を、表紙の分かりやすい場所に入れなくてはいけない。しかしここで、あらためて「R-18」の定義とは何だろう。

 コミックマーケット(コミケ)に次ぐ多くの大規模イベントを全国各都市で開催する赤ブーブー通信社では、参加サークル向けのパンフレットで「成人向表現の留意点」について説明している。同資料から一部をまとめ、抜粋する。

・法令において「わいせつ描写」には明確な基準は設けられていない。何が「わいせつ」にあたるのかは「その時代の」健全な社会通念に照らして判断する。
・「商業誌の描写レベル」に準じるのが、同人活動にあたって法令順守のひとつの目安になるのではないか。(→「成人向け」の商業誌の表現に準じる)

 そして以下が特に感動したので、こちらは全文を引用する。

『表現の自由とわいせつの論争はこれまでも長く続けられ、また非常に重要な問題です。この議論を簡単に放棄することはできません。
 しかしそれだけに一度法令違反として検挙されれば、全国報道とともに刑の確定を待たずして「法令順守を開催の必須条件」とする同人誌即売会は、全ての即売会を巻き込んで、存続の危機を迎えます。
 参加するみなさん一人ひとりが、同人誌表現の一翼を担っているのです。ぜひこの機会にご自身の作品とともにこの問題についてお考え下さい』

 R-18の定義が明確でないのは、「そこに隙間を持たせていることへの意味を各々が感じ取り、ふさわしい対応してほしい」というあらわれだろう。これは相手を信頼した極めて大人っぽい物事の考え方であり、やはりR-18は中坊には100億年早いのだ。

 

■獠さんの勃起は我が家ではNGだった~私ともっこりの歴史~

 R-18の定義は世界を見ても「曖昧」だ。
 以前、日本のオタクグッズを世界中に展開する販社「Tokyo Otaku Mode」を取材した際も、日本のゲームでは当たり前のようによく見かける「ビキニの水着のようなコスチュームの女性キャラクター」に難色を示されたケースもあるなど、世界各国のエロ定義に驚いたことがある(記事参照)。

 また、日本国内とて、時代により雰囲気などあっさり変わる。私が幼少のころ、「週刊少年ジャンプ」(集英社)に掲載されていた漫画『シティーハンター』では獠さんが「もっこり」していたが、今、ジャンプで「脇役ではなく、主役の高頻度のもっこり」はいけるだろうか。ちなみに『シティーハンター』は夕飯の時間帯にテレビアニメにもなっていたが、我が家ではR-18指定番組で最初のころは見させてもらえなかった。なお、掲載誌を読んでいたのでこの対応は無意味だった。

「ジャンプ」は当時『ジャングルの王者ターちゃん』も連載中で、私は幼少のころ、漫画から男性器を今の小学生よりもはるかに見ていたと思う。しかし家のテレビで『シティーハンター』を見られなかった経験から、「勃起」はセンシティブでありタブーなのだと少女心に刷り込まれたものだ。

 そのため、これはもう私が成人してからだが、「まりもっこり」のキーホルダーが女子中高生に大人気で鞄や携帯につけていると聞いたときは仰天した。そして今、週刊少年ジャンプの兄貴的雑誌である「週刊ヤングジャンプ」(集英社)の掲載漫画『ゴールデンカムイ』で勃起が決め台詞の脇役・二瓶鉄造を見るたびに大喜びしているのが「私と勃起の半生のあゆみ」だ。

 勃起一つとっても、秋の空のように移ろいやすいのが分かる。

 

■小説の「R-18」って何だろう?

 私の書いている同人誌に戻る。先述の赤ブーブー通信社の 「成人向表現の留意点」では実際に「性行為や性器の描写」についての具体的も記載がされている(※時代によって移ろうことを考え、こちらの記載は控えたい)。私の書いているのは漫画でなく小説だが、この「描写」における細かさは、絵でも文章でもやったらアウトだよ、ということなのだろう。

 なお、小説投稿サイト『小説家になろう』でも、R-18のガイドラインとして以下が提示されている。

■性的感情を刺激する行為の直接的描写
■性描写全般
■残酷な行為の描写
■反倫理的な描写
■R18扱いの画像が使われている
■大衆向け辞典(広辞苑等)に掲載されていないアダルト用語が使用された作品
 こちらを見ても、やはり「行為の詳細な描写になれば、R-18にしてね」ということだろう。

■朝チュンはR-18でない理由が堂々と説明できる!

 ここまでで、「朝チュン」はR-18ではないことが堂々と胸を張って説明できるはずだ。言うまでもないが「朝チュン」とは、女性向け漫画で使われがちな表現方法であり、夜、男と女が寝室になだれ込み、ベッドの上で固く握り合った二人の手や皺のよったシーツだけの描写があり、ページをめくると、もう東の空は明るくなっており、スズメがさえずっているというアレだ。よって、男と女は、ベッドの上で一晩中腕相撲に勤しんでいたのかもしれないのだ。

 ターちゃんと獠さんの男性器をほぼ毎週「ジャンプ」で見て育っていたが、一方私は小学~高校のころ購入していた少女漫画雑誌は「りぼん」→「別冊マーガレット(別マ)」という、「集英社・清純派コース」だった。今の別マはハードコアなのかもしれないが、20世紀の別マは最終回の一回前でヒロインがようやくキスする程度で、いくえみ稜先生が女性の登場人物が浮気する漫画を描いた際は「いくえみ先生、攻めすぎ~!」と思ったくらいだ。

 しかし少女漫画誌でも、『快感(ハートマーク)フレーズ』を擁した小学館「Sho-Comi(私が読んでいたころの名称は少女コミック)」は結構エロ描写も攻めていて、姉のいる友達の家で篠原千絵先生の色っぽい漫画をワクワクしながら読んだものだ。「Sho-Comi」では「朝チュン」や「口にキスした次に首筋にキスする」くらいまで描かれていたものもあり、女子小学生の私は「くゥ~!」となっていたものだ。

「首筋にキス」→「朝チュン」の間の、通勤快速で飛ばしてしまった「→」こそがR-18の天守閣だ。埼京線で例えるなら、赤羽と武蔵浦和の間の戸田あたりが超絶エロであり、ここをバシッと描いているのがコンビニの成人指定漫画雑誌といえる。

 しかしエロの空気は水物で移ろいやすい。「朝チュンとはおぞましい。こんんなものは有害図書だ、一体どんな心の闇が朝チュンなんぞを描かせるのか、親の顔が見てみたい」という時代が来ないとも限らないのだ。

 

■結局私の同人誌はこうなった

 R-18について、上記の通り調べてきた。
「必要以上に及び腰にもならず、でも、同人文化の末端とはいえ当事者である以上、この愛すべき文化の妨げにならないよう忖度の上、エロ同人誌を作ろう」と青雲の志を抱きいざ鎌倉、とエロを書こうと思っていたのに、書いてみたらヤらずに終わった。「朝チュン」すら至らなかった。堂々と、胸を張って「非R-18」です! といえる仕上がりになった。

 ネット記事にありがちなタイトル詐欺かとご立腹の方にはおわび申し上げたいが、タイトルは「R-18同人誌を頒布する」で、「頒布した」ではないと言い訳したい。正しくは、「R-18同人誌を頒布する(つもりでいたけど、R-18じゃなくなった)!」だ。

 やはり「りぼん→別冊マーガレット」の清純派育ち。三つ子の魂百までだ。書かない方がかえってエロい、という戦略的撤退であったことも加えておきたい。

 

■妄想よりも、オフ同人誌にした方がいい理由

 最後に、5月に同人誌即売会イベントに出たので、毎回報告している同人誌頒布状況について報告したい(前回報告)。

【状況】
・2015年より同人誌A~Fを制作。全て二次創作の小説。「A」「B~D」「E,F」は原作が異なる
・ソロ活動(「同担」との交流はほぼない)
・オンラインはPixivのみ利用(個人サイトなし。TwitterもROMのみで利用)
・同人イベントは年に2回のペースで参加。イベント後通販も行う。
・A~Cは50部、Dは40部、E,Fは30部刷る(印刷所がくれる余部は含めない)

【前回、2018年2月の頒布冊数(同人誌A~Eまで)】
A 19冊
B 50冊(完売)
C 40冊
D 24冊
E 18冊
合計 151冊/220冊

【2018年5月の頒布冊数(同人誌A~Fまで)。イベント+通販分】
A 21冊(+2)
B 50冊(完売)
C 44冊(+4)
D 27冊(+3)
E 24冊(+6)
F  21冊(+21)
合計 186冊/250冊

 今回のR-18になり損ねた新刊Fは、今まで書いたどの同人誌よりも長期間妄想していた。毎晩妄想し、かなり妄想だけで仕上がっており、これなら数日でスラスラ書けるのではと思ったほどだ。

 しかし、実際書きだすといつも通り時間がかかった。妄想だと1→2→3→4→5となっていたはずの内容が、いざ書いてみると1→95→897くらいまで飛躍しているのだ。DVDで「次のチャプター」を3回押したくらい話が飛んでしまっている。「あれれ~、妄想のときはすごく完成されていたはずなのに、おかしいな~」と江戸川コナン君の口調になるのも「書いた時あるある」だ。

 これは、映画の予告編を見ると、どれも超絶名画に見えてしまうのと一緒だ。断片断片を出されると、勝手に脳内からゲル状の「すてき物質」が分泌され、断片の間を埋めてなんかいい感じに仕上げてくれるのだとしか思えない。しかし、妄想から実際形にしようとすると、「すてき物質」不在の戦いを強いられる。「えっ、あれもこれも自前で用意しないといけなかったのか!」と気づかされるのが、妄想を形にする苦しさであり楽しさでもある。

 もともと全ての同人作家が妄想出身であるはずだし、今も私にとって妄想は実家のような気楽な心のふるさとであることには変わりない。しかし今回、「長時間妄想しようがしまいが、同人誌を作る際は同じくらい時間がかかる」事実に愕然とし、妄想はほどほどにしようと思った次第だ。

 妄想は楽しいが、脳内の「すてき物質」不在で戦い抜いた成果である新刊は誇らしく愛しい。イベント当日、自スペースで印刷されたての新刊を「どれどれ」と開くときの充足感は、他の人生の局面ではなかなか得られないものだ。 今はオンラインで作品を発表する環境も充実しているが、やはりイベントで紙の同人誌を出すことが好きだと、出るたびにあらためて思う。

(文/石徹白未亜 [http://itoshiromia.com/])

◆石徹白未亜の過去記事はこちらから◆

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『節ネット、はじめました。 「黒ネット」「白ネット」をやっつけて、時間とお金を取り戻す』(CCCメディアハウス) 

「18禁」の定義って? 夜は寝床でフウフウフウ、R-18同人誌を頒布する!

 同人誌と縁のない人ほど、「同人誌=漫画/ゲーム/アニメに出てくる可愛い子ちゃんがあんなことも!こんなことも!」な世界を想像するのかもしれない。しかし、R-18ではない同人誌は多い。「非R-18」の、ほのぼのであったり、胸キュンストーリーが展開される同人誌は、同人誌の世界を初めて知った当時の気持ちまでもが思い出され、しみじみといいものだ。だが今回、オフライン同人活動3年目の著者はR-18同人誌を出そうと考えている。しかしそもそもR-18の定義がはっきりわからなかったので、あらためて調べてみることにした。

 

■自分の描いた同人誌がR-18であるかどうかを、どうやって判断する?

 「非R-18」の同人誌もたくさんあるが、「R-18」の同人誌は無敵艦隊でもある。同人誌販社『とらのあな』で2018年4月19日付けの同人誌人気ランキングTOP10を見てみたところ、男性向けでは9作品が、女性向けでは6作品がR-18指定だった。

 なお、それらの表紙を見る限り、R-18といっても「暴力的・残酷な描写」の方ではなく「おしべとめしべがくんずほぐれつ」な方だ。よって、当原稿でも以降の「R-18」という記載は、おしべ+めしべ(時として、おしべだけだったり、めしべだけだったりする)と思って読んでもらえれば幸いだ。

 同人誌において、作品がR-18かどうかは作者が判断し、R-18ならば「R-18」の表記を、表紙の分かりやすい場所に入れなくてはいけない。しかしここで、あらためて「R-18」の定義とは何だろう。

 コミックマーケット(コミケ)に次ぐ多くの大規模イベントを全国各都市で開催する赤ブーブー通信社では、参加サークル向けのパンフレットで「成人向表現の留意点」について説明している。同資料から一部をまとめ、抜粋する。

・法令において「わいせつ描写」には明確な基準は設けられていない。何が「わいせつ」にあたるのかは「その時代の」健全な社会通念に照らして判断する。
・「商業誌の描写レベル」に準じるのが、同人活動にあたって法令順守のひとつの目安になるのではないか。(→「成人向け」の商業誌の表現に準じる)

 そして以下が特に感動したので、こちらは全文を引用する。

『表現の自由とわいせつの論争はこれまでも長く続けられ、また非常に重要な問題です。この議論を簡単に放棄することはできません。
 しかしそれだけに一度法令違反として検挙されれば、全国報道とともに刑の確定を待たずして「法令順守を開催の必須条件」とする同人誌即売会は、全ての即売会を巻き込んで、存続の危機を迎えます。
 参加するみなさん一人ひとりが、同人誌表現の一翼を担っているのです。ぜひこの機会にご自身の作品とともにこの問題についてお考え下さい』

 R-18の定義が明確でないのは、「そこに隙間を持たせていることへの意味を各々が感じ取り、ふさわしい対応してほしい」というあらわれだろう。これは相手を信頼した極めて大人っぽい物事の考え方であり、やはりR-18は中坊には100億年早いのだ。

 

■獠さんの勃起は我が家ではNGだった~私ともっこりの歴史~

 R-18の定義は世界を見ても「曖昧」だ。
 以前、日本のオタクグッズを世界中に展開する販社「Tokyo Otaku Mode」を取材した際も、日本のゲームでは当たり前のようによく見かける「ビキニの水着のようなコスチュームの女性キャラクター」に難色を示されたケースもあるなど、世界各国のエロ定義に驚いたことがある(記事参照)。

 また、日本国内とて、時代により雰囲気などあっさり変わる。私が幼少のころ、「週刊少年ジャンプ」(集英社)に掲載されていた漫画『シティーハンター』では獠さんが「もっこり」していたが、今、ジャンプで「脇役ではなく、主役の高頻度のもっこり」はいけるだろうか。ちなみに『シティーハンター』は夕飯の時間帯にテレビアニメにもなっていたが、我が家ではR-18指定番組で最初のころは見させてもらえなかった。なお、掲載誌を読んでいたのでこの対応は無意味だった。

「ジャンプ」は当時『ジャングルの王者ターちゃん』も連載中で、私は幼少のころ、漫画から男性器を今の小学生よりもはるかに見ていたと思う。しかし家のテレビで『シティーハンター』を見られなかった経験から、「勃起」はセンシティブでありタブーなのだと少女心に刷り込まれたものだ。

 そのため、これはもう私が成人してからだが、「まりもっこり」のキーホルダーが女子中高生に大人気で鞄や携帯につけていると聞いたときは仰天した。そして今、週刊少年ジャンプの兄貴的雑誌である「週刊ヤングジャンプ」(集英社)の掲載漫画『ゴールデンカムイ』で勃起が決め台詞の脇役・二瓶鉄造を見るたびに大喜びしているのが「私と勃起の半生のあゆみ」だ。

 勃起一つとっても、秋の空のように移ろいやすいのが分かる。

 

■小説の「R-18」って何だろう?

 私の書いている同人誌に戻る。先述の赤ブーブー通信社の 「成人向表現の留意点」では実際に「性行為や性器の描写」についての具体的も記載がされている(※時代によって移ろうことを考え、こちらの記載は控えたい)。私の書いているのは漫画でなく小説だが、この「描写」における細かさは、絵でも文章でもやったらアウトだよ、ということなのだろう。

 なお、小説投稿サイト『小説家になろう』でも、R-18のガイドラインとして以下が提示されている。

■性的感情を刺激する行為の直接的描写
■性描写全般
■残酷な行為の描写
■反倫理的な描写
■R18扱いの画像が使われている
■大衆向け辞典(広辞苑等)に掲載されていないアダルト用語が使用された作品
 こちらを見ても、やはり「行為の詳細な描写になれば、R-18にしてね」ということだろう。

■朝チュンはR-18でない理由が堂々と説明できる!

 ここまでで、「朝チュン」はR-18ではないことが堂々と胸を張って説明できるはずだ。言うまでもないが「朝チュン」とは、女性向け漫画で使われがちな表現方法であり、夜、男と女が寝室になだれ込み、ベッドの上で固く握り合った二人の手や皺のよったシーツだけの描写があり、ページをめくると、もう東の空は明るくなっており、スズメがさえずっているというアレだ。よって、男と女は、ベッドの上で一晩中腕相撲に勤しんでいたのかもしれないのだ。

 ターちゃんと獠さんの男性器をほぼ毎週「ジャンプ」で見て育っていたが、一方私は小学~高校のころ購入していた少女漫画雑誌は「りぼん」→「別冊マーガレット(別マ)」という、「集英社・清純派コース」だった。今の別マはハードコアなのかもしれないが、20世紀の別マは最終回の一回前でヒロインがようやくキスする程度で、いくえみ稜先生が女性の登場人物が浮気する漫画を描いた際は「いくえみ先生、攻めすぎ~!」と思ったくらいだ。

 しかし少女漫画誌でも、『快感(ハートマーク)フレーズ』を擁した小学館「Sho-Comi(私が読んでいたころの名称は少女コミック)」は結構エロ描写も攻めていて、姉のいる友達の家で篠原千絵先生の色っぽい漫画をワクワクしながら読んだものだ。「Sho-Comi」では「朝チュン」や「口にキスした次に首筋にキスする」くらいまで描かれていたものもあり、女子小学生の私は「くゥ~!」となっていたものだ。

「首筋にキス」→「朝チュン」の間の、通勤快速で飛ばしてしまった「→」こそがR-18の天守閣だ。埼京線で例えるなら、赤羽と武蔵浦和の間の戸田あたりが超絶エロであり、ここをバシッと描いているのがコンビニの成人指定漫画雑誌といえる。

 しかしエロの空気は水物で移ろいやすい。「朝チュンとはおぞましい。こんんなものは有害図書だ、一体どんな心の闇が朝チュンなんぞを描かせるのか、親の顔が見てみたい」という時代が来ないとも限らないのだ。

 

■結局私の同人誌はこうなった

 R-18について、上記の通り調べてきた。
「必要以上に及び腰にもならず、でも、同人文化の末端とはいえ当事者である以上、この愛すべき文化の妨げにならないよう忖度の上、エロ同人誌を作ろう」と青雲の志を抱きいざ鎌倉、とエロを書こうと思っていたのに、書いてみたらヤらずに終わった。「朝チュン」すら至らなかった。堂々と、胸を張って「非R-18」です! といえる仕上がりになった。

 ネット記事にありがちなタイトル詐欺かとご立腹の方にはおわび申し上げたいが、タイトルは「R-18同人誌を頒布する」で、「頒布した」ではないと言い訳したい。正しくは、「R-18同人誌を頒布する(つもりでいたけど、R-18じゃなくなった)!」だ。

 やはり「りぼん→別冊マーガレット」の清純派育ち。三つ子の魂百までだ。書かない方がかえってエロい、という戦略的撤退であったことも加えておきたい。

 

■妄想よりも、オフ同人誌にした方がいい理由

 最後に、5月に同人誌即売会イベントに出たので、毎回報告している同人誌頒布状況について報告したい(前回報告)。

【状況】
・2015年より同人誌A~Fを制作。全て二次創作の小説。「A」「B~D」「E,F」は原作が異なる
・ソロ活動(「同担」との交流はほぼない)
・オンラインはPixivのみ利用(個人サイトなし。TwitterもROMのみで利用)
・同人イベントは年に2回のペースで参加。イベント後通販も行う。
・A~Cは50部、Dは40部、E,Fは30部刷る(印刷所がくれる余部は含めない)

【前回、2018年2月の頒布冊数(同人誌A~Eまで)】
A 19冊
B 50冊(完売)
C 40冊
D 24冊
E 18冊
合計 151冊/220冊

【2018年5月の頒布冊数(同人誌A~Fまで)。イベント+通販分】
A 21冊(+2)
B 50冊(完売)
C 44冊(+4)
D 27冊(+3)
E 24冊(+6)
F  21冊(+21)
合計 186冊/250冊

 今回のR-18になり損ねた新刊Fは、今まで書いたどの同人誌よりも長期間妄想していた。毎晩妄想し、かなり妄想だけで仕上がっており、これなら数日でスラスラ書けるのではと思ったほどだ。

 しかし、実際書きだすといつも通り時間がかかった。妄想だと1→2→3→4→5となっていたはずの内容が、いざ書いてみると1→95→897くらいまで飛躍しているのだ。DVDで「次のチャプター」を3回押したくらい話が飛んでしまっている。「あれれ~、妄想のときはすごく完成されていたはずなのに、おかしいな~」と江戸川コナン君の口調になるのも「書いた時あるある」だ。

 これは、映画の予告編を見ると、どれも超絶名画に見えてしまうのと一緒だ。断片断片を出されると、勝手に脳内からゲル状の「すてき物質」が分泌され、断片の間を埋めてなんかいい感じに仕上げてくれるのだとしか思えない。しかし、妄想から実際形にしようとすると、「すてき物質」不在の戦いを強いられる。「えっ、あれもこれも自前で用意しないといけなかったのか!」と気づかされるのが、妄想を形にする苦しさであり楽しさでもある。

 もともと全ての同人作家が妄想出身であるはずだし、今も私にとって妄想は実家のような気楽な心のふるさとであることには変わりない。しかし今回、「長時間妄想しようがしまいが、同人誌を作る際は同じくらい時間がかかる」事実に愕然とし、妄想はほどほどにしようと思った次第だ。

 妄想は楽しいが、脳内の「すてき物質」不在で戦い抜いた成果である新刊は誇らしく愛しい。イベント当日、自スペースで印刷されたての新刊を「どれどれ」と開くときの充足感は、他の人生の局面ではなかなか得られないものだ。 今はオンラインで作品を発表する環境も充実しているが、やはりイベントで紙の同人誌を出すことが好きだと、出るたびにあらためて思う。

(文/石徹白未亜 [http://itoshiromia.com/])

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盗品の可能性も高いのに……古典的名作『愛と誠』の原画をオークションに強行出品「まんだらけ」に非難殺到!

 1970年代の名作漫画『愛と誠』(原作:梶原一騎/漫画:ながやす巧)の紛失していたカラー原画が、有名古書店「まんだらけ」のオークションに出品。掲載誌であった「週刊少年マガジン」を発行する講談社の中止要請をよそにオークションは実施され、400万円で落札された件が問題視され注目を集めている。

 講談社の声明文によれば、ながやす氏は原画の譲渡や売却は一切行っていない。しかし、連載当時は、まだ原稿の管理が厳重に行われていなかった時代のため、カラー10枚、モノクロ10枚の生原稿が紛失。ながやす氏も、発見した場合は購入せずに一報をくれるよう、呼びかけていた。

 つまり「まんだらけ」のオークションに出品されたものは、この紛失した「原稿」の中の1枚ではないかと考えられている。

「今では、原稿をきちんと管理し、アーカイブをつくって保管しようという機運もあります。でも、かつては版下、すなわち印刷してしまえば不要という認識が強かった。おそらくは、当時の関係者が持ち出したり、作者に断りなく贈与したのではないかと思います」(ベテラン編集者)

 ただ、そうした出所不明かつ盗品の可能性も指摘される原稿をオークションにかけることは問題ではないのか。

「まんだらけといえば、思い出されるのは『漫画原稿を守る会』の事件です。これは、倒産した出版社が弘兼憲史氏ら複数の漫画家の2万ページを超える原稿を、まんだらけに売却したというもの。この時も当初、まんだらけは返却に応じませんでした」(同)

 この事件では、まんだらけ側は自社は善意の第三者であり落ち度はないとして原稿の買い取りを要求。結局、訴訟に至り、まんだらけは原稿の無償返還に応じている。

「出品数を見るに所有権の確認を精緻に行うのは難しいかも知れません。とはいえ、まんだらけのオークションでは、どうやって手に入れたんだと驚くものも多いです。以前も、宮さん(宮崎駿氏)が描いたとおぼしき『天空の城ラピュタ』のラフ原画が出品されていたことも……」(あるコレクター)

 ネットでは、まんだらけに対して「盗品マーケット」「泥棒の仲間」という非難まで寄せられているが……。
(文=是枝了以)

盗品の可能性も高いのに……古典的名作『愛と誠』の原画をオークションに強行出品「まんだらけ」に非難殺到!

 1970年代の名作漫画『愛と誠』(原作:梶原一騎/漫画:ながやす巧)の紛失していたカラー原画が、有名古書店「まんだらけ」のオークションに出品。掲載誌であった「週刊少年マガジン」を発行する講談社の中止要請をよそにオークションは実施され、400万円で落札された件が問題視され注目を集めている。

 講談社の声明文によれば、ながやす氏は原画の譲渡や売却は一切行っていない。しかし、連載当時は、まだ原稿の管理が厳重に行われていなかった時代のため、カラー10枚、モノクロ10枚の生原稿が紛失。ながやす氏も、発見した場合は購入せずに一報をくれるよう、呼びかけていた。

 つまり「まんだらけ」のオークションに出品されたものは、この紛失した「原稿」の中の1枚ではないかと考えられている。

「今では、原稿をきちんと管理し、アーカイブをつくって保管しようという機運もあります。でも、かつては版下、すなわち印刷してしまえば不要という認識が強かった。おそらくは、当時の関係者が持ち出したり、作者に断りなく贈与したのではないかと思います」(ベテラン編集者)

 ただ、そうした出所不明かつ盗品の可能性も指摘される原稿をオークションにかけることは問題ではないのか。

「まんだらけといえば、思い出されるのは『漫画原稿を守る会』の事件です。これは、倒産した出版社が弘兼憲史氏ら複数の漫画家の2万ページを超える原稿を、まんだらけに売却したというもの。この時も当初、まんだらけは返却に応じませんでした」(同)

 この事件では、まんだらけ側は自社は善意の第三者であり落ち度はないとして原稿の買い取りを要求。結局、訴訟に至り、まんだらけは原稿の無償返還に応じている。

「出品数を見るに所有権の確認を精緻に行うのは難しいかも知れません。とはいえ、まんだらけのオークションでは、どうやって手に入れたんだと驚くものも多いです。以前も、宮さん(宮崎駿氏)が描いたとおぼしき『天空の城ラピュタ』のラフ原画が出品されていたことも……」(あるコレクター)

 ネットでは、まんだらけに対して「盗品マーケット」「泥棒の仲間」という非難まで寄せられているが……。
(文=是枝了以)

眞子さま&小室圭さんに固執する「週刊新潮」に名物編集長が疑問符「巻頭でやる必要があるのか」

今週の注目記事・第1位
「日本の医療費が中国人に食い物にされている」(「週刊現代」5/26号)

同・第2位
「警察を敵に回した『被害者調書』」(「週刊新潮」5/17号)
「TOKIO山口達也(46)に女子高生を“献上”したNHKの大罪」(「週刊文春」5/17号)

同・第3位
「石原さとみの新恋人は“意識高い系”カリスマIT社長」(「週刊文春」5/17号)

同・第4位
「今から入れる理想の特養老人ホーム『安くて』『親切な』全国58施設」(「週刊現代」5/26号)

同・第5位
「『タフガイ脱獄囚』が耐えられなかった『スパルタ獄窓記』」(「週刊新潮」5/17号)

同・第6位
「安倍昭恵さん“誘拐殺人犯”との記念写真」(「フライデー」5/25号)

同・第7位
「ついに始まった!『高級マンション』投げ売りから暴落へ」(「週刊現代」5/26号)

同・第8位
「安倍首相『ウソの上塗り』で強行突破」(「週刊文春」5/17号)

同・第9位
「刑務所専門求人誌の募集要項」(「週刊ポスト」5/25号)

同・第10位
「麻生財務相の地元で浮上した『麻生グループ』への土地無償貸与問題」(「週刊ポスト」5/25号)

同・第11位
「密使はなんと、あの元総理だと!?」(「週刊現代」5/26号)

同・第12位
「生誕100年『田中角栄』」(「週刊新潮」5/17号)

同・第13位
「乱闘騒ぎの真因は……『自民党副幹事長』がひた隠しにするオンナ」(「週刊新潮」5/17号)

同・第14位
「日本一老けない牛乳は鳥取にあり!」(「週刊文春」5/17号)

同・第15位
「『眞子さま』と『小室圭くん』に『美智子皇后』のご意見」(「週刊新潮」5/17号)

同・第16位
「新小結『遠藤』の嫁取りに急浮上した『永谷園』の令嬢」(「週刊文春」5/17号)

同・第17位
「『首相官邸』御用達だけど忖度されない高級料亭の倒産危機」(「週刊新潮」5/17号)

同・第18位
「保健所が指導 林文科相『セクシー個室ヨガ』は違法だった!」(「週刊文春」5/17号)

【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 今週は数だけはたくさんある。早速いこう。

 文春は林文科相が公用車を使って昼日中、セクシーヨガにいそいそと通っていたとスクープしたが、ヨガの経営者が、うちはそんないかがわしいところではないと抗議していた。

 だが、ここの美人インストラクターたちは、みんな指圧や針きゅうの免許を取っていなかったことがバレて、保健所に注意され、急遽、リラクゼーション整体に衣替えしたそうだ。

 だが経営者は、文春が報じてくれたおかげで、キャバクラヨガというのが知れ渡り、会員は1,000人を超え、GWも予約でいっぱいだったという。

 転んでもただは起きない。女性はしぶといね。

 次は新潮。徳島の料亭を東京に進出させて、安倍首相も足を運んだことがある高級料亭「青柳」が、倒産の危機にあるというのだ。

 私も新橋にある時は何度か通ったが、名物の鯛めしが、ご飯が柔らかかったのに嫌気がさし、以来行っていない。

 現在は麻布台にあるそうだが、そこへ魚を卸している会社が、滞っているカネを払えと提訴したというのである。

 裁判は3月に結審して、今後は月々40万円を返済するという形で和解したそうだ。

 当の青柳の店主・小山裕久(69)も、その事実を認め、「なんとかしなきゃと、僕の給料は月10万ぐらいと社内で一番安くしています。意欲はまだまだ衰えていません」と語っている。

 大相撲が始まった。今場所の注目力士の一人は小結の遠藤(27)であろう。イケメンだが、15年に左膝靭帯と半月板損傷という大ケガで、思うような相撲が取れなくなってしまった。

 ようやくここまで上がってきたが、真面目で遊ばず、カネも使わないそうだ。人気では相撲界一の遠藤だから、縁談の話は山ほどあるのだろう。

 中でも太いタニマチの永谷園の永谷喜一郎社長には美人の三姉妹がいる。上2人はすでに嫁いでいるが、三女の真絵(まい)が遠藤と同じ年で、芸能活動をしているそうだ。

 この2人の仲を取り持とうという動きがあると新潮が報じている。遠藤が横綱になれば、貴乃花以来の相撲人気になることは間違いない。

 期待の星が公私ともに輝く日が来るのか。楽しみである。

 新潮が、また秋篠宮眞子さんと小室圭さんの近況を報じている。先に、今年のGW中の御料牧場への静養に、眞子さんは参加しないと新潮は報じたが、今回が平成最後の集まりになることもあって、眞子さんも参加したという。

 ただそれだけの記事だ。巻頭でやる必要があるのだろうか。私には疑問だ。

 文春の「日本一老けない牛乳」を紹介しよう。牛乳の品質には、牛が元気であるかどうかが大きく関わっているそうだ。

 品質を決めるのは「体細胞数」で、これが少ないほど良質だという。そして鳥取県の牛は例年、これが少ない事では群を抜いているそうである。

 牛乳のベスト3は、鳥取県、福岡県、宮崎県。乳脂肪にはビタミンAや、カルシウム、たんぱく質も豊富だから、飲んだほうがいいのはわかるが、残念ながら私には、どうも体質的に合わないようだ。

 老けないチーズというのもある。ベスト3は、パルメザン、モッツァレラ、エダム。老けないアイスというのもある。井村屋のあずきバー、ハーゲンダッツのバニラ、森永乳業のMOW バニラだそうだ。

 今朝、スーパで、10個入り200円のバニラアイスを買ってしまったが、こういうのは老けるのが早いのでしょうな。今更どうってことないけどね。

 新潮が報じている自民党の國場幸之助副幹事長(45)が起こした乱痴気騒ぎは、田中角栄が聞いたら「馬鹿もん」といって怒鳴りつけることだろう。

 4月29日午前2時過ぎ、沖縄の那覇市松山の飲食街で、客と口論になった國場は、殴られ転倒して、右足首骨折という重傷を負った。

 警察にその男は、「女性と口論になっていたので仲裁に入った」と話したという。

 地元では、飲んでいたガールズバーの女性と國場が痴話げんかをしていて、客に見とがめられたという「風評」が流れているそうだ。

 それだけの重傷を負ったのに、被害届を出さなかったのも、事を公にしないで穏便に済ませたかったのではと、自民党県連関係者が話している。

 当の國場は、もちろん否定しているが。

 さて、田中角栄が生まれて今年で100年になるそうだ。それがどうした? と私などは思ってしまうのだが、新潮はそうではない。

 角栄は「金と女に流儀があった」と特集を組んでいる。角栄のカネを配る際の流儀は「圧倒的な差を見せつけろ」だった。他の議員が一升瓶を寄付したら、こちらはケースや樽ごと配る。

 これは私も頷けるが、「金は受け取る側が実は一番つらい。だから、くれてやるという姿勢は間違っても見せるな」という哲学があったというのだ。

 本妻、神楽坂の芸者だった辻和子、金庫番だった佐藤昭と3人の女性がいたが、それ以外にもかなりの女性がいたといわれる。角栄の遊びの哲学はこうだ。

「外で遊んでもいいから、母ちゃん(妻)を大事にしろ。ただし、その遊びは本当の遊びじゃダメだ。女ともめるのは、一生懸命汗をかかなかったからだ。母ちゃんにも女にも汗をかけ」

 どんな女とも一生懸命SEXしろということである。なかなかできないことではある。

 米朝会談がシンガポールで6月12日に行われる。観測では、そこに中国、韓国も参加して、朝鮮戦争終結を宣言するといわれている。

 だが、拉致問題に固執する安倍首相は、お呼び出ないようだ。

 そこで、なんとしても金正恩と首脳会談をし、拉致問題を少しでも前進させ、支持率を上げたい安倍は、現代の近藤大介次長によると、総理特使として、サメの脳みそをもつといわれる森喜朗元総理を送ろうと考えているというのである。

 そんなバカな、と私は思うが、近藤によれば、1997年に与党訪朝団の団長として北朝鮮に行ったことがあり、北からの一定の信頼があるというのである。

 それも肩書は、東京オリンピック組織委員会会長にするというのだ。

 そりゃあ、目立ちたがり屋の森は嫌だとはいわないだろうが、このところの金正恩を見る限り、頭脳も心臓も、安倍や森とは数段違うように思える。

 また向こうへ行って、金にWho are you? なんていうんじゃないだろうか。それが心配だ。

 このところ精彩のないポストから1本。麻生太郎が、福岡県で、スーパーやガソリンスタンド、病院などを持つ「株式会社麻生」の大株主で、県への影響力も絶大だということはよく知られている。

 飯塚市に建つている「子ども発達支援センター」もグループの一つだそうだが、その土地には麻生グループの病院が建ち、支援センターも併設しているそうだ。

 市との協定で、その敷地を7年間無償で借りている。その後、時価で買い取る契約を結んだそうだが、今年3月に土地の買取期限が来ると、病院の敷地は買い取ったものの、支援センターの敷地、時価1,000万円を、さらに5年間無償貸与を延長するよう市に要求したそうだ。

 わずか1,000万円が、麻生グループに払えないわけがないだろうと、野党議員が騒ぎ、市議会でも質問しているが、市のほうはそれを認めると答えて、物議をかもしている。

 ポストによれば、森友学園と同じ構図だというが、なんともみみっちい話ではある。

 同じポスト。受刑者が出所した後、娑婆に出て困るのは就職先である。

 前科者として冷たい目で見られ、働くところもなく、また犯罪を起こして刑務所に舞い戻る人間も多い。

 そのために、刑務所は高齢化が進み、認知症にならないための対策にも力を入れているそうである。

 そこで、出所者の社会復帰を支援するための「刑務所専門の求人誌」が今春創刊されたというのだ。

 その名も「Chance!!」。全国の刑務所や少年院などに合計800部が配布された。求人の多くは中小、零細企業だが、中には社員400人を超える外食産業もあるという。

 給与体系も一般のものと同じで、中には月給60万円の職場もあるという。募集要項には、「採用できない罪状」というのがあり、殺人、強盗、強姦、覚せい剤などはNGだそうだ。

 この雑誌の創刊目的は、前科のある人間はなかなか就職が難しいので、それならば最初からオープンにしてしまおうというものだ。

 福利厚生の充実ぶりをアピールしている拓実建設の柿島拓也社長は、「うちにいるメンバーも最初苦労しますが、仕事にやりがいを感じてくれば、人並み以上に頑張ってくれる面もあります」と話している。

 こういう取り組みがますます広がることを期待したい。どうかね人材派遣大手のパソナも、こういう人たちへ手を差し伸べては。

 ガンバれ! 二度と刑務所などへ戻らぬように前科者諸君!

 さて、ようやく柳瀬唯夫元秘書官(現経済産業審議官)が衆院・参院予算委員会に参考人として招致された。

 だが予想されたことだが、疑惑は疑惑のまま残った。柳瀬は、加計学園の獣医学部新設をめぐり学園側と3回会ったことは認めたが、「首相案件」といったことはなく、会ったことを安倍には伝えていないといい張った。

 野党側も、首相秘書官がそのことを安倍に伝えていないなどとは考えられない、そもそも秘書官とはなどと、一般論でしか攻めきれず、柳瀬から今治市に首相案件といったという証言は引き出せなかった。

 だが文春では、官邸関係者が「そもそも事務の秘書官が業者に会うことなどありえない。普通ならアポも入らない。加計側と秘書官が面会していることになれば、公正中立な行政に疑いも出てくるのは当然として、これまで、官邸側は『我々は獣医学部は加計という認識ではなく、愛媛県・今治市という認識だった』と説明してきました。それとの整合性がとれなくなるのです」と話している。

 さらに、愛媛県の面会文書にある、「本件は、首相案件となっており、内閣府藤原次長の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただきたい」などとの整合性が問題になるはずだ。

 まだまだ嘘で固めた安倍官邸のいい訳の齟齬がそこここに出てきているが、安倍官邸は文春によると、「今国会の柱と位置づける働き方改革関連法案は強行採決でも成立させ、会期延長はせずに国会を閉じ、自民党総裁選に備える方針」(政治部記者)だという。

 悪辣さではTOKIOの山口達也以上だ。

 先週聞いた話だが、中野を地盤としている自民党議員が、選挙のためのパーティを開くそうだが、彼は安倍首相ときわめて親しい。

 その彼が、私の友人に、「安倍は本気だ。選挙は近い」と話した。国会の終わるタイミングで、前回のように、突然解散・総選挙を仕掛けてくる可能性はかなり高そうだ。

 だが、そうなれば、国民が「安倍政治にNO!」ということができる。目にもの見せてやろうじゃないか。

 新潮に、東京の湾岸エリアにニョキニョキ建っているタワーマンションのことが出ている。

 もともとタワマンは、狭い土地に多くの居住者を押し込め、間取りが同じだから、材料費も安くなる、ディベロッパーが儲かる建物なのである。

 もっとも古いタワマンは、さいたま市に1976年に竣工した21階建て463戸の与野ハウスだそうだ。

 だが当然ながら、建物も古くなり、大規模な修繕が必要になる。築12年から15年で1回目の修繕。築24年が2回目、36年が3回目の修繕の目安。古くなるごとに修繕費が値上がりしていくが、それに見合う修繕引当金を住民に割り当てているところは少ないという。

 また、修繕費を負担するためには、住民の合意が必要だが、これがなかなかまとまらない。

 そこへいくと、私の家は築50年を過ぎたボロ家で、都心とは思えないほど木が生い繁っているが、人様の家に迷惑をかけなければ、このまま住み続けられる。

 熊谷守一の住んでいた家は池袋の近くで、鬱蒼としていた庭を一日中眺めていて、熊谷は飽くことがなかったというが、私も同じである。

 雨が降るのを眺め、雑草の間から覗く青空を見上げ、色とりどりに咲く草花を眺めていると、カネも名誉も女もいらないと思えてくる

 もっとも、すべて持っていないから単なる強がりではあるが。

 現代では、実名リスト付きで、高級マンションが投げ売りや暴落していると報じている。

 まだマンションは、東京オリンピックまでは大丈夫だといわれてきたが、そうではないようだ。

 それも2億、3億という、投資目的で買われた億ションが、次々に売り出され、その多くが購入したと同じ価格か、それを下回っているのだ。

 もう少しすれば、大幅な値引き合戦になるというのだが、どちらにしても、私のような下流老人には縁がないがね。

 フライデーは、安倍昭恵首相夫人が、昨年9月に開催された被災犬の「チャリティーディナー」に出席した際、野間裕司という男とのツーショット写真を載せている。

 この男、たいへんな凶悪犯なのである。4月上旬に愛知県名古屋市の20代の男を誘拐したとして5人が逮捕された。その後、死体損壊容疑で再逮捕されたが、遺体をドラム缶で焼却するという残忍極まりないやり方だった。

 この事件の主犯が昭恵と写っていた野間(30)だった。彼は表向き人材派遣会社をやっているそうだが、実際の生業はいかさま賭博を行う「ゴト師」で、東京や横浜の違法カジノに出入りして日に1,000万稼ぐこともあったという。

 被害者はネットカジノの売り上げを巡って揉めていた。ジャーナリストの小川泰平にいわせると、野間はモンスターで、重機で人間をぺしゃんこにしたことがあると自慢していたそうだ。

 野間とトラブルになって行方不明になった人間が他にもいるのではないかと、県警は余罪についても捜査しているという。

 まさかこんな人間と親しいことはないのだろうが、写真に写っている昭恵の表情はにこやかで、もしやと思わせるものがあるが。

 さて、松山刑務所から脱走した平尾龍磨(27)が、ようやく捕まった。4月24日には、向島から、水温15度ぐらいの海を泳いで、本州側に渡っていた。

 相当なタフガイかと思うが、逃げた理由は「刑務官にイジメられた、受刑者間でトラブルになった」と、よくわからないことをいっているそうだ。

 松山刑務所の大井作業場は開放型施設。平尾は、上の受刑者からは、ゴマすりの得意なバシリだったといわれている。

 満期は2020年の1月だったが、真面目な勤務態度で、仮釈を含めてあと半年ぐらいで出所できたはずだった。

 だが、今回の逃亡罪、住居侵入罪、窃盗罪などを入れると、懲役14年を喰らう可能性があると新潮が報じている。

 バカな男がバカなことをしたものだ。

 現代の「理想の特養老人ホーム 全国58施設」を4位にした。いい老人ホーム特集はこれまでたくさんあったが、今回は入りにくいといわれている特養の特集である。

 特養なら、月に20万円以下でも入れる。年金で入れるのだが、これまでは入居希望者が多く、50万人以上が待っているといわれていた。

 だが現代が、特養の認証機関やケアマネージャー、研究者などに協力してもらって、評価の高い施設をあげたというのである。

 しかも、これまでの待機者数は、重複していた人がかなりいたこともあり、また、入所の要件が、「要介護3以上の65歳以上の人」というように厳しくなったため、4月時点では30万人を切っているという。

 都心を除けば、大都市近郊エリアでは空床の目立つところもあるそうだ。

 しかも、入居するにあたっては、どこに住んでいるかは問われない。

 いい特養の条件は、食事が選べる、家族も泊まれる、看取りの希望を叶えてくれるというものだそうである。

 私の住んでいる近くでは、杉並区高井戸に「南陽園」というのがある。ここは売店や理容・美容サロンもあり、レストランがある。それに敷地内に病院もあるから、万が一の時も安心だ。

 府中市には「わたしの家 府中」というのがある。ここへ入って、土曜、日曜には府中競馬場へ行くというのもいいな。

 興味のある方は買って、保存しておくといい。

 私は石原さとみ(31)という女優が好きだ。映画『シン・ゴジラ』で米国特使を演じた石原さとみがとてもよかった。英語は早口過ぎて聞き取れなかったが。

 最近は私が乗る地下鉄の広告でもよく見る。着物姿で金魚すくいをするときの笑顔。ソフトクリームを舐めながら下町を歩く無邪気な笑顔。3年連続「なりたい顔ナンバーワン」に輝いただけのことはある。

 こんな女と一晩でいいからしっぽり濡れたいと思う男は多いだろうが、文春によれば、そんな果報な男がいて、沖縄の離島や石垣島の高級リゾートホテルに石原と連泊していたというのである。

 この男は、IT企業「SHOWROOM」社長の前田祐二(30)だそうだ。この企業は、人気アイドルやモデル、アーティストがネット上でライブ中継をし、視聴者は気に入った出演者を応援するために「ギフト」という有料アイテムを贈る。仮想空間で投げ銭が出来るそうだ。

 2人の薬指には指輪があったというから、結構真剣なのかもしれない。でも、何でIT野郎とお笑い芸人ばかりがモテるのだろう。

 私は20年近くIT関連の仕事をしてきたが、一度もモテた記憶はない。

 劇団四季の浅利慶太は、四季の新劇団員に、これだけは覚えておけと毎年いっていた。「ここは不平等だ」と。男女の仲も不平等だね。

 今週の第2位。TOKIOの山口達也事件とはいったいなんだったのか。「強制わいせつ」行為というのはキスだけだったのか。ジャニーズ事務所はなぜ、山口や他のメンバーをテレビの前に晒して、責任者が出てこなかったのかなど、疑問は多く残っている。

 事務所は、世論の批判が予想外に大きかったことで慌て、山口を突然「契約解除」にして、首にしてしまった。

 NHKがこの事件をスクープしてから、いったい何があったのか。週刊新潮と週刊文春がどう報じるのかを楽しみにしていたが、さてどうだったか。

 まず新潮から見てみよう。冒頭、山口と他のメンバーが会見した後、被害女性への心無いバッシングが多く、中でもデヴィ夫人は自身のブログで、「女の子達は山口達也氏の所だから行ったんでしょう。Kissされたら、トイレに行ってうがいして『ちょっと失礼』と言って2人で帰ってくれば良かったわけじゃないですか。(中略)事をここまで大きく広げるなんて」と書いている。

 ジャニーズ事務所や事務所の息がかかったテレビの人間を含めて、強制わいせつを「キス程度」に矮小化しようとし、それに無邪気に反応した人間が多かったということだろう。

 では2月12日に起きた事実はどうだったのか。新潮で捜査関係者がこう話している。

「朝の番組を終えた山口は日中から、まずビールで喉を洗って酒を飲み始めました。それで被害女性に自分から連絡し、“部屋に来い”と誘ったのです。彼女はそもそも山口のことが好きではなかったんですが、仕方なくそれに従わざるを得なかった。ただ、“1人で行ったら絶対に強姦される”と危険な空気を察知して、知人の少女に頼み込み、何とか付いてきてもらうことにしたんです」

 少し補足説明をすると、文春によれば、彼女はNHK・Eテレ『Rの法則』のR’s(アールズ)と呼ばれるメンバーの一人だった。

 R’sは、街に出てリサーチし、それを基にスタジオでトークをする。十代のジャニーズJr.や女性タレントもいて、「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音と交際していて、未成年飲食行為が発覚したほのかりんもいたし、AKBのメンバーも入っていたという。

 彼らにとっては、11年のスタート時からMCを務める山口は絶大な権力者で、彼に逆らうと番組から降ろされるという恐怖感を抱いていたそうだ。

 新潮を続けよう。2人は夜の8時前に山口のマンションに着いた。山口の部屋はお香の匂いで充満していた。山口は「なんで1人で来なかったんだ」と被害女性に詰め寄った。彼女たちには未成年にもかかわらず甘めの缶酎ハイなどを勧めたという。

 酩酊してはいなかったが、気が触れているように異様なハイテンションで、アルコール以外の何かを服用していたのではないのかと、捜査関係者が語っている。

 そうしているうちに、

「山口が被害女性に近づき、キスをしようとしたのです。彼女は嫌がって顔を背けるんだけど、その際、山口の唇が彼女の頬に触れた。それをきっかけに山口は顔面を舐めまわし、さらに腕や腰、胸に触り、ソファに押し倒そうとしました。その間、“やらせろ”とか卑猥な言葉を投げ続けエスカレートしていったから、強姦寸前でした」

 すきを見てトイレに駆け込み、母親に連絡。山口も諦めたのか「ヤレないんなら帰れよ」といった。被害者は母親が来る間も恐怖で震えていたという。

 それから母親と麻布署へ行き、舐められた顔面から山口の唾液を採取してDNA鑑定に回し、被害届が出され、警視庁の捜査1課マターになった。

 その後、3月中旬から山口の聴取を始めた。酒に酔って覚えていないという山口に、2回目の聴取の時にポリグラフ(ウソ発見器)にかけ、被害者から採取されたDNAが山口のものだという事実を突きつけても、山口は否認し続けたという。

 そこで警察は、このまま否認するなら身柄を取ると「逮捕」をにおわせると、相手がいっているならそうなんだと思うと、ようやく認めたそうである。

 その際、警察は被害女性に、「ジャニーズ側には連絡しないほうがいい」といっていた。向こうがあれこれ妨害や圧力をかけてくる可能性があるからだという。

 警察側も、ジャニーズ事務所の「やり口」は熟知していたようだ。

 その後も知らん顔で仕事を続けていた山口だが、時々ふさぎ込むことがあり、マネジャーが質すと、この一件を告白した。それが4月16日だった。

 4月20日に警視庁は強制わいせつ容疑で山口を書類送検したが、これには「厳重処分」という意見書が付されていたという。

 これは弁護士の郷原信郎によると、「“起訴されて当然だ”と警察が判断しているという意味」だそうである。

 その後、23日に被害者との間で和解が成立。翌24日に被害届が取り下げられたが、新潮によれば、「被害者側は金銭の受け取りを拒否している」そうだ。

 文春によると、『Rの法則』という番組はもともとトラブルが多かったという。

 スタジオの外では出演者たちによる未成年飲酒が常態化していた。さらに「番組では表向き出演者同士の連絡先交換は禁止」になっていたにもかかわらず、元R’sのメンバーだった女性が、「『Rの法則』のスタッフに言われて、山口さんと連絡先を交換した」と証言している。

 NHKはこの番組の打ち切りを発表したが、こうした都合の悪い内情がさらに出てくるのを封じ込めたのではないのか。

 私は前回でも書いたが、こうした酒癖、女癖の悪い山口を放置しておいたジャニーズ事務所側の管理監督責任が問われなければならないはずだ。

 私は、現在も社長の座にいるジャニー喜多川(86)、その姉のメリー喜多川(91)にその責任はあると思うし、現に、マスコミ各社へ送ってきたFAXの文言の主体はジャニー喜多川社長である。

 だが新潮も文春も、メリーの娘のジュリー景子副社長(51)に今回の責任があると指摘している。

 ジュリーは近々社長になることが決まっているし、TOKIOは彼女が事務所を手伝うようになって、これだけは責任を持って育てると宣言していたグループだったそうである。

 だがジュリーの思いとは逆に、湯水のようにカネをつぎ込んでもTOKIOは売れなかった。ようやく7年後にヒット曲を出したが、彼らの売り上げは大したことなく、ファンクラブ会員数も200万人以上といわれる嵐に比べ、10万人程度といわれているようだ。

 だが、デビュー以来24年続けて紅白に出演している。それは、TOKIOを出さなければほかのグループも出さないと事務所側がいっていたからだ。

 その手塩にかけたグループに起きた破廉恥スキャンダル。新潮によれば、彼女は被害者の所属事務所のトップに土下座せんばかりに謝罪したという。

 だが、彼女が表に出て、テレビの前で謝罪することはなかった。TOKIOのメンバーが涙ながらに開いた会見にも姿を見せなかったそうだ。

 ジュリー社長が実現すれば、事務所を辞めると宣言しているタレントは少なくないという。

 今回のことでジャニーズ帝国の弱点が露呈してしまった。売れる美少年を発掘する「異能」を持った叔父と、辣腕経営者の母親が引退すれば、ジャニーズ事務所には七光りだけでやってきたジュリーしかいなくなるが、その能力に大きな疑問符が付いたのである。

 今週の第1位は、久しぶりに現代の特集。これは今の日本が抱える大問題である。嫌中国というような感情論ではなく、早急に、政府が手を付けないと大変なことになる。

 日本の医療費は膨らみ続けているが、その医療費を中国人が「食い物にしている」と現代が報じたのだ。

 日本語が全く話せない70代の中国人の患者が、息子と来院し、脳動脈瘤の手術をした。

 本来なら100万から200万円はかかるのに、件の患者は健康保険証をもっていたため、高額療養費制度を使って、自己負担は8万円程度だったという。

 この患者は、日本で働いていたのでも、留学していたわけでもない。

 こうしたことが大量に行われているとすれば、日本の医療費の構造を根本から見直さなくてはいけないはずだ。

 どうしてこうしたことが起きるのか。法務省によれば、17年6月時点で、日本の在留外国人の総数は247万人。

 そのうち中国人は71万人になる。東京23区内でもっとも外国人が多いのは新宿区で、国民健康保険に加入している人は10万3,782人で、外国人は2万5,326人。

 4人に1人が外国人なのだ。もちろん正規に就職している外国人労働者もいる。

 だが、例えば、留学ビザを取得すれば、以前は1年間の在留が条件だったが、12年から3カ月に短縮され、資格を持つと国保に加入する義務がある。

 これなら、日本で日本語を学びたいといって申請すれば70歳でも80歳でも、取得することができるのだ。

 新宿の住民がよく利用する国立国際医療センターは、明らかに観光なのに保険証を持っている「不整合」なケースが年間少なくても140件ほどあるという。

 C型肝炎や肺がんの高価な治療薬でも、医療費助成制度を使えば、月額2万円が上限になる。

 また、日本で事業をするといって3カ月在留すれば、国保に入ることができる。

 資本金500万円以上の会社を設立しなければならないが、500万円を一時的に借りて、ビザ申請のためのペーパーカンパニーを立ち上げれば、経営・管理ビザがもらえる。

 中国にいる知人が病気になったら、その会社の社員にして就労ビザを取得させることもできる。

 そうしたことを斡旋するブローカーも中国には多くいるそうだ。

 厚労省は、偽装滞在の疑いがあれば、入国管理局に報告するよう、各自治体や医療機関に通達を出しているというが、そんなことで取り締まることはできないはずだ。

 私は、嫌中国派ではないが、不法にビザを取得し、ただでさえ膨らみ続ける医療費を、中国人に使われるのは到底納得できない。

 この報道をきっかけに、不正を排除するためにどうするのか、政府も役所もメディアも動くべきである。

【巻末付録】

 小保方晴子が文春の巻頭カラー「原色美女図鑑」に出ている。撮影は篠山紀信。相変わらず「夢見る夢子さん」のような表情で、何を考えているのかわからない。

 今回は『小保方晴子日記』(中央公論新社)を出したことがきっかけ。日記は寝る前に、「普通なら忘れたい出来事を一生懸命書いたのは、きっとこれを振り返る日が来ると信じたいから」だという。

 自殺した笹井芳樹先端医療センター教授について、どう書いているのだろう。そこだけでも読んでみたい気がする。

 ポストの袋とじ「日本マル秘ヌード写真館」が、意外といっては申し訳ないが、面白かった。明治時代でも、椅子に腰かけ大股開きして、ヘアの黒々と見えるヌードが多く出されていた。

 今のヘア・ヌードが幼く見えてくる。現代の袋とじは「暴走する素人コスプレ『見られたい女子』の一考察」だが、見るべきものはない。今週は、ヌードではないが文春の小保方スクープ撮が一枚上で、ややポストが現代を上回ったという程度か。

 もういい加減に、ヘア・ヌードグラビアを毎週やるのはやめたほうがいい。これでは部数増にも、部数減を食い止めるのにも役立ってはいない。最後に「ヘア・ヌードよさようなら」とでも銘打って、一冊丸ごとやって終わりにしたら。
(文=元木昌彦)

眞子さま&小室圭さんに固執する「週刊新潮」に名物編集長が疑問符「巻頭でやる必要があるのか」

今週の注目記事・第1位
「日本の医療費が中国人に食い物にされている」(「週刊現代」5/26号)

同・第2位
「警察を敵に回した『被害者調書』」(「週刊新潮」5/17号)
「TOKIO山口達也(46)に女子高生を“献上”したNHKの大罪」(「週刊文春」5/17号)

同・第3位
「石原さとみの新恋人は“意識高い系”カリスマIT社長」(「週刊文春」5/17号)

同・第4位
「今から入れる理想の特養老人ホーム『安くて』『親切な』全国58施設」(「週刊現代」5/26号)

同・第5位
「『タフガイ脱獄囚』が耐えられなかった『スパルタ獄窓記』」(「週刊新潮」5/17号)

同・第6位
「安倍昭恵さん“誘拐殺人犯”との記念写真」(「フライデー」5/25号)

同・第7位
「ついに始まった!『高級マンション』投げ売りから暴落へ」(「週刊現代」5/26号)

同・第8位
「安倍首相『ウソの上塗り』で強行突破」(「週刊文春」5/17号)

同・第9位
「刑務所専門求人誌の募集要項」(「週刊ポスト」5/25号)

同・第10位
「麻生財務相の地元で浮上した『麻生グループ』への土地無償貸与問題」(「週刊ポスト」5/25号)

同・第11位
「密使はなんと、あの元総理だと!?」(「週刊現代」5/26号)

同・第12位
「生誕100年『田中角栄』」(「週刊新潮」5/17号)

同・第13位
「乱闘騒ぎの真因は……『自民党副幹事長』がひた隠しにするオンナ」(「週刊新潮」5/17号)

同・第14位
「日本一老けない牛乳は鳥取にあり!」(「週刊文春」5/17号)

同・第15位
「『眞子さま』と『小室圭くん』に『美智子皇后』のご意見」(「週刊新潮」5/17号)

同・第16位
「新小結『遠藤』の嫁取りに急浮上した『永谷園』の令嬢」(「週刊文春」5/17号)

同・第17位
「『首相官邸』御用達だけど忖度されない高級料亭の倒産危機」(「週刊新潮」5/17号)

同・第18位
「保健所が指導 林文科相『セクシー個室ヨガ』は違法だった!」(「週刊文春」5/17号)

【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!

 今週は数だけはたくさんある。早速いこう。

 文春は林文科相が公用車を使って昼日中、セクシーヨガにいそいそと通っていたとスクープしたが、ヨガの経営者が、うちはそんないかがわしいところではないと抗議していた。

 だが、ここの美人インストラクターたちは、みんな指圧や針きゅうの免許を取っていなかったことがバレて、保健所に注意され、急遽、リラクゼーション整体に衣替えしたそうだ。

 だが経営者は、文春が報じてくれたおかげで、キャバクラヨガというのが知れ渡り、会員は1,000人を超え、GWも予約でいっぱいだったという。

 転んでもただは起きない。女性はしぶといね。

 次は新潮。徳島の料亭を東京に進出させて、安倍首相も足を運んだことがある高級料亭「青柳」が、倒産の危機にあるというのだ。

 私も新橋にある時は何度か通ったが、名物の鯛めしが、ご飯が柔らかかったのに嫌気がさし、以来行っていない。

 現在は麻布台にあるそうだが、そこへ魚を卸している会社が、滞っているカネを払えと提訴したというのである。

 裁判は3月に結審して、今後は月々40万円を返済するという形で和解したそうだ。

 当の青柳の店主・小山裕久(69)も、その事実を認め、「なんとかしなきゃと、僕の給料は月10万ぐらいと社内で一番安くしています。意欲はまだまだ衰えていません」と語っている。

 大相撲が始まった。今場所の注目力士の一人は小結の遠藤(27)であろう。イケメンだが、15年に左膝靭帯と半月板損傷という大ケガで、思うような相撲が取れなくなってしまった。

 ようやくここまで上がってきたが、真面目で遊ばず、カネも使わないそうだ。人気では相撲界一の遠藤だから、縁談の話は山ほどあるのだろう。

 中でも太いタニマチの永谷園の永谷喜一郎社長には美人の三姉妹がいる。上2人はすでに嫁いでいるが、三女の真絵(まい)が遠藤と同じ年で、芸能活動をしているそうだ。

 この2人の仲を取り持とうという動きがあると新潮が報じている。遠藤が横綱になれば、貴乃花以来の相撲人気になることは間違いない。

 期待の星が公私ともに輝く日が来るのか。楽しみである。

 新潮が、また秋篠宮眞子さんと小室圭さんの近況を報じている。先に、今年のGW中の御料牧場への静養に、眞子さんは参加しないと新潮は報じたが、今回が平成最後の集まりになることもあって、眞子さんも参加したという。

 ただそれだけの記事だ。巻頭でやる必要があるのだろうか。私には疑問だ。

 文春の「日本一老けない牛乳」を紹介しよう。牛乳の品質には、牛が元気であるかどうかが大きく関わっているそうだ。

 品質を決めるのは「体細胞数」で、これが少ないほど良質だという。そして鳥取県の牛は例年、これが少ない事では群を抜いているそうである。

 牛乳のベスト3は、鳥取県、福岡県、宮崎県。乳脂肪にはビタミンAや、カルシウム、たんぱく質も豊富だから、飲んだほうがいいのはわかるが、残念ながら私には、どうも体質的に合わないようだ。

 老けないチーズというのもある。ベスト3は、パルメザン、モッツァレラ、エダム。老けないアイスというのもある。井村屋のあずきバー、ハーゲンダッツのバニラ、森永乳業のMOW バニラだそうだ。

 今朝、スーパで、10個入り200円のバニラアイスを買ってしまったが、こういうのは老けるのが早いのでしょうな。今更どうってことないけどね。

 新潮が報じている自民党の國場幸之助副幹事長(45)が起こした乱痴気騒ぎは、田中角栄が聞いたら「馬鹿もん」といって怒鳴りつけることだろう。

 4月29日午前2時過ぎ、沖縄の那覇市松山の飲食街で、客と口論になった國場は、殴られ転倒して、右足首骨折という重傷を負った。

 警察にその男は、「女性と口論になっていたので仲裁に入った」と話したという。

 地元では、飲んでいたガールズバーの女性と國場が痴話げんかをしていて、客に見とがめられたという「風評」が流れているそうだ。

 それだけの重傷を負ったのに、被害届を出さなかったのも、事を公にしないで穏便に済ませたかったのではと、自民党県連関係者が話している。

 当の國場は、もちろん否定しているが。

 さて、田中角栄が生まれて今年で100年になるそうだ。それがどうした? と私などは思ってしまうのだが、新潮はそうではない。

 角栄は「金と女に流儀があった」と特集を組んでいる。角栄のカネを配る際の流儀は「圧倒的な差を見せつけろ」だった。他の議員が一升瓶を寄付したら、こちらはケースや樽ごと配る。

 これは私も頷けるが、「金は受け取る側が実は一番つらい。だから、くれてやるという姿勢は間違っても見せるな」という哲学があったというのだ。

 本妻、神楽坂の芸者だった辻和子、金庫番だった佐藤昭と3人の女性がいたが、それ以外にもかなりの女性がいたといわれる。角栄の遊びの哲学はこうだ。

「外で遊んでもいいから、母ちゃん(妻)を大事にしろ。ただし、その遊びは本当の遊びじゃダメだ。女ともめるのは、一生懸命汗をかかなかったからだ。母ちゃんにも女にも汗をかけ」

 どんな女とも一生懸命SEXしろということである。なかなかできないことではある。

 米朝会談がシンガポールで6月12日に行われる。観測では、そこに中国、韓国も参加して、朝鮮戦争終結を宣言するといわれている。

 だが、拉致問題に固執する安倍首相は、お呼び出ないようだ。

 そこで、なんとしても金正恩と首脳会談をし、拉致問題を少しでも前進させ、支持率を上げたい安倍は、現代の近藤大介次長によると、総理特使として、サメの脳みそをもつといわれる森喜朗元総理を送ろうと考えているというのである。

 そんなバカな、と私は思うが、近藤によれば、1997年に与党訪朝団の団長として北朝鮮に行ったことがあり、北からの一定の信頼があるというのである。

 それも肩書は、東京オリンピック組織委員会会長にするというのだ。

 そりゃあ、目立ちたがり屋の森は嫌だとはいわないだろうが、このところの金正恩を見る限り、頭脳も心臓も、安倍や森とは数段違うように思える。

 また向こうへ行って、金にWho are you? なんていうんじゃないだろうか。それが心配だ。

 このところ精彩のないポストから1本。麻生太郎が、福岡県で、スーパーやガソリンスタンド、病院などを持つ「株式会社麻生」の大株主で、県への影響力も絶大だということはよく知られている。

 飯塚市に建つている「子ども発達支援センター」もグループの一つだそうだが、その土地には麻生グループの病院が建ち、支援センターも併設しているそうだ。

 市との協定で、その敷地を7年間無償で借りている。その後、時価で買い取る契約を結んだそうだが、今年3月に土地の買取期限が来ると、病院の敷地は買い取ったものの、支援センターの敷地、時価1,000万円を、さらに5年間無償貸与を延長するよう市に要求したそうだ。

 わずか1,000万円が、麻生グループに払えないわけがないだろうと、野党議員が騒ぎ、市議会でも質問しているが、市のほうはそれを認めると答えて、物議をかもしている。

 ポストによれば、森友学園と同じ構図だというが、なんともみみっちい話ではある。

 同じポスト。受刑者が出所した後、娑婆に出て困るのは就職先である。

 前科者として冷たい目で見られ、働くところもなく、また犯罪を起こして刑務所に舞い戻る人間も多い。

 そのために、刑務所は高齢化が進み、認知症にならないための対策にも力を入れているそうである。

 そこで、出所者の社会復帰を支援するための「刑務所専門の求人誌」が今春創刊されたというのだ。

 その名も「Chance!!」。全国の刑務所や少年院などに合計800部が配布された。求人の多くは中小、零細企業だが、中には社員400人を超える外食産業もあるという。

 給与体系も一般のものと同じで、中には月給60万円の職場もあるという。募集要項には、「採用できない罪状」というのがあり、殺人、強盗、強姦、覚せい剤などはNGだそうだ。

 この雑誌の創刊目的は、前科のある人間はなかなか就職が難しいので、それならば最初からオープンにしてしまおうというものだ。

 福利厚生の充実ぶりをアピールしている拓実建設の柿島拓也社長は、「うちにいるメンバーも最初苦労しますが、仕事にやりがいを感じてくれば、人並み以上に頑張ってくれる面もあります」と話している。

 こういう取り組みがますます広がることを期待したい。どうかね人材派遣大手のパソナも、こういう人たちへ手を差し伸べては。

 ガンバれ! 二度と刑務所などへ戻らぬように前科者諸君!

 さて、ようやく柳瀬唯夫元秘書官(現経済産業審議官)が衆院・参院予算委員会に参考人として招致された。

 だが予想されたことだが、疑惑は疑惑のまま残った。柳瀬は、加計学園の獣医学部新設をめぐり学園側と3回会ったことは認めたが、「首相案件」といったことはなく、会ったことを安倍には伝えていないといい張った。

 野党側も、首相秘書官がそのことを安倍に伝えていないなどとは考えられない、そもそも秘書官とはなどと、一般論でしか攻めきれず、柳瀬から今治市に首相案件といったという証言は引き出せなかった。

 だが文春では、官邸関係者が「そもそも事務の秘書官が業者に会うことなどありえない。普通ならアポも入らない。加計側と秘書官が面会していることになれば、公正中立な行政に疑いも出てくるのは当然として、これまで、官邸側は『我々は獣医学部は加計という認識ではなく、愛媛県・今治市という認識だった』と説明してきました。それとの整合性がとれなくなるのです」と話している。

 さらに、愛媛県の面会文書にある、「本件は、首相案件となっており、内閣府藤原次長の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただきたい」などとの整合性が問題になるはずだ。

 まだまだ嘘で固めた安倍官邸のいい訳の齟齬がそこここに出てきているが、安倍官邸は文春によると、「今国会の柱と位置づける働き方改革関連法案は強行採決でも成立させ、会期延長はせずに国会を閉じ、自民党総裁選に備える方針」(政治部記者)だという。

 悪辣さではTOKIOの山口達也以上だ。

 先週聞いた話だが、中野を地盤としている自民党議員が、選挙のためのパーティを開くそうだが、彼は安倍首相ときわめて親しい。

 その彼が、私の友人に、「安倍は本気だ。選挙は近い」と話した。国会の終わるタイミングで、前回のように、突然解散・総選挙を仕掛けてくる可能性はかなり高そうだ。

 だが、そうなれば、国民が「安倍政治にNO!」ということができる。目にもの見せてやろうじゃないか。

 新潮に、東京の湾岸エリアにニョキニョキ建っているタワーマンションのことが出ている。

 もともとタワマンは、狭い土地に多くの居住者を押し込め、間取りが同じだから、材料費も安くなる、ディベロッパーが儲かる建物なのである。

 もっとも古いタワマンは、さいたま市に1976年に竣工した21階建て463戸の与野ハウスだそうだ。

 だが当然ながら、建物も古くなり、大規模な修繕が必要になる。築12年から15年で1回目の修繕。築24年が2回目、36年が3回目の修繕の目安。古くなるごとに修繕費が値上がりしていくが、それに見合う修繕引当金を住民に割り当てているところは少ないという。

 また、修繕費を負担するためには、住民の合意が必要だが、これがなかなかまとまらない。

 そこへいくと、私の家は築50年を過ぎたボロ家で、都心とは思えないほど木が生い繁っているが、人様の家に迷惑をかけなければ、このまま住み続けられる。

 熊谷守一の住んでいた家は池袋の近くで、鬱蒼としていた庭を一日中眺めていて、熊谷は飽くことがなかったというが、私も同じである。

 雨が降るのを眺め、雑草の間から覗く青空を見上げ、色とりどりに咲く草花を眺めていると、カネも名誉も女もいらないと思えてくる

 もっとも、すべて持っていないから単なる強がりではあるが。

 現代では、実名リスト付きで、高級マンションが投げ売りや暴落していると報じている。

 まだマンションは、東京オリンピックまでは大丈夫だといわれてきたが、そうではないようだ。

 それも2億、3億という、投資目的で買われた億ションが、次々に売り出され、その多くが購入したと同じ価格か、それを下回っているのだ。

 もう少しすれば、大幅な値引き合戦になるというのだが、どちらにしても、私のような下流老人には縁がないがね。

 フライデーは、安倍昭恵首相夫人が、昨年9月に開催された被災犬の「チャリティーディナー」に出席した際、野間裕司という男とのツーショット写真を載せている。

 この男、たいへんな凶悪犯なのである。4月上旬に愛知県名古屋市の20代の男を誘拐したとして5人が逮捕された。その後、死体損壊容疑で再逮捕されたが、遺体をドラム缶で焼却するという残忍極まりないやり方だった。

 この事件の主犯が昭恵と写っていた野間(30)だった。彼は表向き人材派遣会社をやっているそうだが、実際の生業はいかさま賭博を行う「ゴト師」で、東京や横浜の違法カジノに出入りして日に1,000万稼ぐこともあったという。

 被害者はネットカジノの売り上げを巡って揉めていた。ジャーナリストの小川泰平にいわせると、野間はモンスターで、重機で人間をぺしゃんこにしたことがあると自慢していたそうだ。

 野間とトラブルになって行方不明になった人間が他にもいるのではないかと、県警は余罪についても捜査しているという。

 まさかこんな人間と親しいことはないのだろうが、写真に写っている昭恵の表情はにこやかで、もしやと思わせるものがあるが。

 さて、松山刑務所から脱走した平尾龍磨(27)が、ようやく捕まった。4月24日には、向島から、水温15度ぐらいの海を泳いで、本州側に渡っていた。

 相当なタフガイかと思うが、逃げた理由は「刑務官にイジメられた、受刑者間でトラブルになった」と、よくわからないことをいっているそうだ。

 松山刑務所の大井作業場は開放型施設。平尾は、上の受刑者からは、ゴマすりの得意なバシリだったといわれている。

 満期は2020年の1月だったが、真面目な勤務態度で、仮釈を含めてあと半年ぐらいで出所できたはずだった。

 だが、今回の逃亡罪、住居侵入罪、窃盗罪などを入れると、懲役14年を喰らう可能性があると新潮が報じている。

 バカな男がバカなことをしたものだ。

 現代の「理想の特養老人ホーム 全国58施設」を4位にした。いい老人ホーム特集はこれまでたくさんあったが、今回は入りにくいといわれている特養の特集である。

 特養なら、月に20万円以下でも入れる。年金で入れるのだが、これまでは入居希望者が多く、50万人以上が待っているといわれていた。

 だが現代が、特養の認証機関やケアマネージャー、研究者などに協力してもらって、評価の高い施設をあげたというのである。

 しかも、これまでの待機者数は、重複していた人がかなりいたこともあり、また、入所の要件が、「要介護3以上の65歳以上の人」というように厳しくなったため、4月時点では30万人を切っているという。

 都心を除けば、大都市近郊エリアでは空床の目立つところもあるそうだ。

 しかも、入居するにあたっては、どこに住んでいるかは問われない。

 いい特養の条件は、食事が選べる、家族も泊まれる、看取りの希望を叶えてくれるというものだそうである。

 私の住んでいる近くでは、杉並区高井戸に「南陽園」というのがある。ここは売店や理容・美容サロンもあり、レストランがある。それに敷地内に病院もあるから、万が一の時も安心だ。

 府中市には「わたしの家 府中」というのがある。ここへ入って、土曜、日曜には府中競馬場へ行くというのもいいな。

 興味のある方は買って、保存しておくといい。

 私は石原さとみ(31)という女優が好きだ。映画『シン・ゴジラ』で米国特使を演じた石原さとみがとてもよかった。英語は早口過ぎて聞き取れなかったが。

 最近は私が乗る地下鉄の広告でもよく見る。着物姿で金魚すくいをするときの笑顔。ソフトクリームを舐めながら下町を歩く無邪気な笑顔。3年連続「なりたい顔ナンバーワン」に輝いただけのことはある。

 こんな女と一晩でいいからしっぽり濡れたいと思う男は多いだろうが、文春によれば、そんな果報な男がいて、沖縄の離島や石垣島の高級リゾートホテルに石原と連泊していたというのである。

 この男は、IT企業「SHOWROOM」社長の前田祐二(30)だそうだ。この企業は、人気アイドルやモデル、アーティストがネット上でライブ中継をし、視聴者は気に入った出演者を応援するために「ギフト」という有料アイテムを贈る。仮想空間で投げ銭が出来るそうだ。

 2人の薬指には指輪があったというから、結構真剣なのかもしれない。でも、何でIT野郎とお笑い芸人ばかりがモテるのだろう。

 私は20年近くIT関連の仕事をしてきたが、一度もモテた記憶はない。

 劇団四季の浅利慶太は、四季の新劇団員に、これだけは覚えておけと毎年いっていた。「ここは不平等だ」と。男女の仲も不平等だね。

 今週の第2位。TOKIOの山口達也事件とはいったいなんだったのか。「強制わいせつ」行為というのはキスだけだったのか。ジャニーズ事務所はなぜ、山口や他のメンバーをテレビの前に晒して、責任者が出てこなかったのかなど、疑問は多く残っている。

 事務所は、世論の批判が予想外に大きかったことで慌て、山口を突然「契約解除」にして、首にしてしまった。

 NHKがこの事件をスクープしてから、いったい何があったのか。週刊新潮と週刊文春がどう報じるのかを楽しみにしていたが、さてどうだったか。

 まず新潮から見てみよう。冒頭、山口と他のメンバーが会見した後、被害女性への心無いバッシングが多く、中でもデヴィ夫人は自身のブログで、「女の子達は山口達也氏の所だから行ったんでしょう。Kissされたら、トイレに行ってうがいして『ちょっと失礼』と言って2人で帰ってくれば良かったわけじゃないですか。(中略)事をここまで大きく広げるなんて」と書いている。

 ジャニーズ事務所や事務所の息がかかったテレビの人間を含めて、強制わいせつを「キス程度」に矮小化しようとし、それに無邪気に反応した人間が多かったということだろう。

 では2月12日に起きた事実はどうだったのか。新潮で捜査関係者がこう話している。

「朝の番組を終えた山口は日中から、まずビールで喉を洗って酒を飲み始めました。それで被害女性に自分から連絡し、“部屋に来い”と誘ったのです。彼女はそもそも山口のことが好きではなかったんですが、仕方なくそれに従わざるを得なかった。ただ、“1人で行ったら絶対に強姦される”と危険な空気を察知して、知人の少女に頼み込み、何とか付いてきてもらうことにしたんです」

 少し補足説明をすると、文春によれば、彼女はNHK・Eテレ『Rの法則』のR’s(アールズ)と呼ばれるメンバーの一人だった。

 R’sは、街に出てリサーチし、それを基にスタジオでトークをする。十代のジャニーズJr.や女性タレントもいて、「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音と交際していて、未成年飲食行為が発覚したほのかりんもいたし、AKBのメンバーも入っていたという。

 彼らにとっては、11年のスタート時からMCを務める山口は絶大な権力者で、彼に逆らうと番組から降ろされるという恐怖感を抱いていたそうだ。

 新潮を続けよう。2人は夜の8時前に山口のマンションに着いた。山口の部屋はお香の匂いで充満していた。山口は「なんで1人で来なかったんだ」と被害女性に詰め寄った。彼女たちには未成年にもかかわらず甘めの缶酎ハイなどを勧めたという。

 酩酊してはいなかったが、気が触れているように異様なハイテンションで、アルコール以外の何かを服用していたのではないのかと、捜査関係者が語っている。

 そうしているうちに、

「山口が被害女性に近づき、キスをしようとしたのです。彼女は嫌がって顔を背けるんだけど、その際、山口の唇が彼女の頬に触れた。それをきっかけに山口は顔面を舐めまわし、さらに腕や腰、胸に触り、ソファに押し倒そうとしました。その間、“やらせろ”とか卑猥な言葉を投げ続けエスカレートしていったから、強姦寸前でした」

 すきを見てトイレに駆け込み、母親に連絡。山口も諦めたのか「ヤレないんなら帰れよ」といった。被害者は母親が来る間も恐怖で震えていたという。

 それから母親と麻布署へ行き、舐められた顔面から山口の唾液を採取してDNA鑑定に回し、被害届が出され、警視庁の捜査1課マターになった。

 その後、3月中旬から山口の聴取を始めた。酒に酔って覚えていないという山口に、2回目の聴取の時にポリグラフ(ウソ発見器)にかけ、被害者から採取されたDNAが山口のものだという事実を突きつけても、山口は否認し続けたという。

 そこで警察は、このまま否認するなら身柄を取ると「逮捕」をにおわせると、相手がいっているならそうなんだと思うと、ようやく認めたそうである。

 その際、警察は被害女性に、「ジャニーズ側には連絡しないほうがいい」といっていた。向こうがあれこれ妨害や圧力をかけてくる可能性があるからだという。

 警察側も、ジャニーズ事務所の「やり口」は熟知していたようだ。

 その後も知らん顔で仕事を続けていた山口だが、時々ふさぎ込むことがあり、マネジャーが質すと、この一件を告白した。それが4月16日だった。

 4月20日に警視庁は強制わいせつ容疑で山口を書類送検したが、これには「厳重処分」という意見書が付されていたという。

 これは弁護士の郷原信郎によると、「“起訴されて当然だ”と警察が判断しているという意味」だそうである。

 その後、23日に被害者との間で和解が成立。翌24日に被害届が取り下げられたが、新潮によれば、「被害者側は金銭の受け取りを拒否している」そうだ。

 文春によると、『Rの法則』という番組はもともとトラブルが多かったという。

 スタジオの外では出演者たちによる未成年飲酒が常態化していた。さらに「番組では表向き出演者同士の連絡先交換は禁止」になっていたにもかかわらず、元R’sのメンバーだった女性が、「『Rの法則』のスタッフに言われて、山口さんと連絡先を交換した」と証言している。

 NHKはこの番組の打ち切りを発表したが、こうした都合の悪い内情がさらに出てくるのを封じ込めたのではないのか。

 私は前回でも書いたが、こうした酒癖、女癖の悪い山口を放置しておいたジャニーズ事務所側の管理監督責任が問われなければならないはずだ。

 私は、現在も社長の座にいるジャニー喜多川(86)、その姉のメリー喜多川(91)にその責任はあると思うし、現に、マスコミ各社へ送ってきたFAXの文言の主体はジャニー喜多川社長である。

 だが新潮も文春も、メリーの娘のジュリー景子副社長(51)に今回の責任があると指摘している。

 ジュリーは近々社長になることが決まっているし、TOKIOは彼女が事務所を手伝うようになって、これだけは責任を持って育てると宣言していたグループだったそうである。

 だがジュリーの思いとは逆に、湯水のようにカネをつぎ込んでもTOKIOは売れなかった。ようやく7年後にヒット曲を出したが、彼らの売り上げは大したことなく、ファンクラブ会員数も200万人以上といわれる嵐に比べ、10万人程度といわれているようだ。

 だが、デビュー以来24年続けて紅白に出演している。それは、TOKIOを出さなければほかのグループも出さないと事務所側がいっていたからだ。

 その手塩にかけたグループに起きた破廉恥スキャンダル。新潮によれば、彼女は被害者の所属事務所のトップに土下座せんばかりに謝罪したという。

 だが、彼女が表に出て、テレビの前で謝罪することはなかった。TOKIOのメンバーが涙ながらに開いた会見にも姿を見せなかったそうだ。

 ジュリー社長が実現すれば、事務所を辞めると宣言しているタレントは少なくないという。

 今回のことでジャニーズ帝国の弱点が露呈してしまった。売れる美少年を発掘する「異能」を持った叔父と、辣腕経営者の母親が引退すれば、ジャニーズ事務所には七光りだけでやってきたジュリーしかいなくなるが、その能力に大きな疑問符が付いたのである。

 今週の第1位は、久しぶりに現代の特集。これは今の日本が抱える大問題である。嫌中国というような感情論ではなく、早急に、政府が手を付けないと大変なことになる。

 日本の医療費は膨らみ続けているが、その医療費を中国人が「食い物にしている」と現代が報じたのだ。

 日本語が全く話せない70代の中国人の患者が、息子と来院し、脳動脈瘤の手術をした。

 本来なら100万から200万円はかかるのに、件の患者は健康保険証をもっていたため、高額療養費制度を使って、自己負担は8万円程度だったという。

 この患者は、日本で働いていたのでも、留学していたわけでもない。

 こうしたことが大量に行われているとすれば、日本の医療費の構造を根本から見直さなくてはいけないはずだ。

 どうしてこうしたことが起きるのか。法務省によれば、17年6月時点で、日本の在留外国人の総数は247万人。

 そのうち中国人は71万人になる。東京23区内でもっとも外国人が多いのは新宿区で、国民健康保険に加入している人は10万3,782人で、外国人は2万5,326人。

 4人に1人が外国人なのだ。もちろん正規に就職している外国人労働者もいる。

 だが、例えば、留学ビザを取得すれば、以前は1年間の在留が条件だったが、12年から3カ月に短縮され、資格を持つと国保に加入する義務がある。

 これなら、日本で日本語を学びたいといって申請すれば70歳でも80歳でも、取得することができるのだ。

 新宿の住民がよく利用する国立国際医療センターは、明らかに観光なのに保険証を持っている「不整合」なケースが年間少なくても140件ほどあるという。

 C型肝炎や肺がんの高価な治療薬でも、医療費助成制度を使えば、月額2万円が上限になる。

 また、日本で事業をするといって3カ月在留すれば、国保に入ることができる。

 資本金500万円以上の会社を設立しなければならないが、500万円を一時的に借りて、ビザ申請のためのペーパーカンパニーを立ち上げれば、経営・管理ビザがもらえる。

 中国にいる知人が病気になったら、その会社の社員にして就労ビザを取得させることもできる。

 そうしたことを斡旋するブローカーも中国には多くいるそうだ。

 厚労省は、偽装滞在の疑いがあれば、入国管理局に報告するよう、各自治体や医療機関に通達を出しているというが、そんなことで取り締まることはできないはずだ。

 私は、嫌中国派ではないが、不法にビザを取得し、ただでさえ膨らみ続ける医療費を、中国人に使われるのは到底納得できない。

 この報道をきっかけに、不正を排除するためにどうするのか、政府も役所もメディアも動くべきである。

【巻末付録】

 小保方晴子が文春の巻頭カラー「原色美女図鑑」に出ている。撮影は篠山紀信。相変わらず「夢見る夢子さん」のような表情で、何を考えているのかわからない。

 今回は『小保方晴子日記』(中央公論新社)を出したことがきっかけ。日記は寝る前に、「普通なら忘れたい出来事を一生懸命書いたのは、きっとこれを振り返る日が来ると信じたいから」だという。

 自殺した笹井芳樹先端医療センター教授について、どう書いているのだろう。そこだけでも読んでみたい気がする。

 ポストの袋とじ「日本マル秘ヌード写真館」が、意外といっては申し訳ないが、面白かった。明治時代でも、椅子に腰かけ大股開きして、ヘアの黒々と見えるヌードが多く出されていた。

 今のヘア・ヌードが幼く見えてくる。現代の袋とじは「暴走する素人コスプレ『見られたい女子』の一考察」だが、見るべきものはない。今週は、ヌードではないが文春の小保方スクープ撮が一枚上で、ややポストが現代を上回ったという程度か。

 もういい加減に、ヘア・ヌードグラビアを毎週やるのはやめたほうがいい。これでは部数増にも、部数減を食い止めるのにも役立ってはいない。最後に「ヘア・ヌードよさようなら」とでも銘打って、一冊丸ごとやって終わりにしたら。
(文=元木昌彦)

『戦闘中』の大改悪に批判の声が続出! 数少ない優良番組を自分で壊すフジテレビに呆れ声

 5月13日に『ニチファミ! 「戦闘中~超人サバイバル大決戦~」』(フジテレビ系)が放送された。ネット上では“番組を改悪しまくっている”と批判の声が相次いでいる。

 あるエリアで限られた時間の中、「出演者=プレーヤー」がバトルボールを投げて相手を撃破する、ドッジボールを進化させたようなゲームが「戦闘中」。今回の放送は前回の放送より約2年ぶりで、4チーム合わせて総勢24人のプレーヤーが参加した。

 そして激戦の結果、あばれる君やパンサーの尾形貴弘らが属する“熱血芸人チーム”が優勝。しかし賞金が倍になるステージに挑戦して敗北し、誰も賞金を手にすることなく終わってしまった。

「久々の放送とあってファンから期待の声が上がっていましたが、変わり果てた『戦闘中』に対して落胆する声が続出。まず最も多く批判が集まっていたのが、“実況”の存在。スポーツ中継のように実況するアナウンサーの音声が入っていたのですが、ネット上では『戦闘中に実況とかいらねぇだろ』『実況があるといつもの緊張感がなくてこれじゃない感が強い』といった声が上がっています。実は前回放送でも『戦闘中』は実況を追加していたのですが、この時も『ホントにいらない!』と批判の声が続出することに。『副音声で実況アリとナシを選べるようにしてほしい』といった意見もでるほど、この変更は改悪だといわれています」(芸能ライター)

 また、今回から相手に投げつける“バトルボール”が、穴の開いていた特殊な形状から、ただの赤色のゴムボールのようなシンプルな形状に変化。こちらも「なんかボールのクオリティ落ちてね?」「バトルボールがめちゃめちゃダサくなってて泣ける」と落胆の声が上がっていた。

「さらに、今回初めて取り入れた“チーム戦”も大不評。『戦闘中』といえば、個人同士が同盟を組んだり裏切ったりする駆け引きが魅力の1つでしたが、チーム戦によってその要素が皆無に。さらにゲーム中で圧倒的な強さを誇っていた“忍”も、チーム戦だと簡単に撃破できる存在に成り下がりました。この点にも『チーム戦だとバランス崩れすぎて面白くない』『絶対個人の方が面白かった』と不満の声が上がっています」(同)

 せっかくの優良コンテンツを自ら壊してしまったフジテレビ。まだまだ局の迷走は続くかもしれない。

『戦闘中』の大改悪に批判の声が続出! 数少ない優良番組を自分で壊すフジテレビに呆れ声

 5月13日に『ニチファミ! 「戦闘中~超人サバイバル大決戦~」』(フジテレビ系)が放送された。ネット上では“番組を改悪しまくっている”と批判の声が相次いでいる。

 あるエリアで限られた時間の中、「出演者=プレーヤー」がバトルボールを投げて相手を撃破する、ドッジボールを進化させたようなゲームが「戦闘中」。今回の放送は前回の放送より約2年ぶりで、4チーム合わせて総勢24人のプレーヤーが参加した。

 そして激戦の結果、あばれる君やパンサーの尾形貴弘らが属する“熱血芸人チーム”が優勝。しかし賞金が倍になるステージに挑戦して敗北し、誰も賞金を手にすることなく終わってしまった。

「久々の放送とあってファンから期待の声が上がっていましたが、変わり果てた『戦闘中』に対して落胆する声が続出。まず最も多く批判が集まっていたのが、“実況”の存在。スポーツ中継のように実況するアナウンサーの音声が入っていたのですが、ネット上では『戦闘中に実況とかいらねぇだろ』『実況があるといつもの緊張感がなくてこれじゃない感が強い』といった声が上がっています。実は前回放送でも『戦闘中』は実況を追加していたのですが、この時も『ホントにいらない!』と批判の声が続出することに。『副音声で実況アリとナシを選べるようにしてほしい』といった意見もでるほど、この変更は改悪だといわれています」(芸能ライター)

 また、今回から相手に投げつける“バトルボール”が、穴の開いていた特殊な形状から、ただの赤色のゴムボールのようなシンプルな形状に変化。こちらも「なんかボールのクオリティ落ちてね?」「バトルボールがめちゃめちゃダサくなってて泣ける」と落胆の声が上がっていた。

「さらに、今回初めて取り入れた“チーム戦”も大不評。『戦闘中』といえば、個人同士が同盟を組んだり裏切ったりする駆け引きが魅力の1つでしたが、チーム戦によってその要素が皆無に。さらにゲーム中で圧倒的な強さを誇っていた“忍”も、チーム戦だと簡単に撃破できる存在に成り下がりました。この点にも『チーム戦だとバランス崩れすぎて面白くない』『絶対個人の方が面白かった』と不満の声が上がっています」(同)

 せっかくの優良コンテンツを自ら壊してしまったフジテレビ。まだまだ局の迷走は続くかもしれない。

『コンフィデンスマンJP』もう”パクリばかり”と言わせない! 脱“嫌われフジ”の鍵を握るパロディ演出

 5月7日放送の『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)、第5話「スーパードクター編」。

 リチャード(小日向文世)は盲腸のオペを有名外科医・野々宮新琉(永井大)に頼もうとするも、執刀したのはパッとしない田淵安晴(正名僕蔵)だった。実は田淵は腕利きの外科医であり手術は無事成功。新琉が有名になれたのも、田淵が影武者として代理執刀していたおかげだった。それにもかかわらず、野々宮総合病院理事長の野々宮ナンシー(かたせ梨乃)は田淵を解雇。ダー子(長澤まさみ)とボクちゃん(東出昌大)は、田淵の後釜の影武者として病院に潜り込む。そして、ナンシー自身を大動脈瘤と嘘の診断をし、手術代として約3億円を騙し取ろうとしていた。

 以上が第5話のおさらい。ただのぶっ飛んだコメディ回にも見えるが、フジテレビのドラマ作りのターニングポイントとも言える要素が含まれた。何が転換点なのかを、第5話の魅力を交えて、この記事では紹介していく。

(これまでのレビューはこちらから)

■かたせ梨乃の生脚が5話の魅力の象徴?

 第5話の見どころと言えば、ゲストの魅力を引き出した脚本と演出だ。

 Twitterなどでは山田孝之の登場に歓喜の声が上がった。わずか1分程度のカメオ出演であったが、「あんたは仕事を選んだ方がいい!」というボクちゃんのツッコミが、山田孝之自身にも向けられたセリフでクスッと笑えた。

 気は優しいがプレッシャーに弱い新琉役の永井も、実はゲスな田淵役の正名もハマり役だったと言える。新琉の成長や田淵が病院に戻るのを期待しつつ見るストーリーの構造だったが、新琉はオペから逃げ出すし、田淵は恨む患者に捨てセリフを吐いて執刀を拒む始末。葛藤と成長を見せるのがドラマの基本構造であるが、葛藤を抱えたまま煮え切らないのが人生のリアル。役者の演技も相まって納得することができた。

 特に野々宮ナンシー役のかたせが素晴らしい。ダー子たちに騙されたとわかっても一笑に付し、その失敗で病院を手放すキッカケに変えてしまう強さがあった。試合に負けて勝負に勝つタイプの悪役は今回が初めてかもしれない。

 また、ミニスカのゴルフウェア姿のかたせの生脚は、鼻血が出るほど美しかった。普通の感覚なら、60すぎの女優の生足を晒す発想は出てこない。それだけ、役者の長所を演出家が理解していたのだろう。役者の強みを前に出し弱点を薄める匙加減に優れた田中亮氏の演出だったからこそ、5話のゲストたちは輝いたと言える。

■フジ、格好つけたパクリから体当たりのパロディへの路線変更?

 2017年度のフジテレビのドラマの手法は、ヒット作品の手法と似通ることが多かった。例えば『コード・ブルー』。第3シーズンから取り入れた、冒頭と終盤で登場人物が心情を吐露するナレーション。これは、海外の医療ドラマ『グレイズ・アナトミー』でも丸っきり同じ手法が使われていた。また、地方政治を描いた『民衆の敵』でも、政治の世界を描いた『ハウス・オブ・カード』と同じ、カメラ目線で視聴者に語り掛ける手法が使われていた。

 たまたま似通っただけなのか、パクリなのかは断言できない。しかし、後者だとすれば、同ジャンルのドラマの手法を流用してしまう図々しさに絶句してしまう。

 しかし、ギャグとしてのパロディなら好感が持てる。本作の第5話では、新琉が名ドクターであることを『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK総合)のパロディで紹介。医者が並び歩く場面を『ドクターX』(テレビ朝日系)と同じカメラワークとBGMで演出した。堂々とパクってしまえば、笑えてしまう。

『コード・ブルー』と『民衆の敵』が、ホリエモンなどの起業家の言葉をさも自分の発言のように語る意識高い系のイタい就活生だとすれば、『コンフィデンスマンJP』は忘年会でサンシャイン池崎などに扮して職場を明るくする企業戦士。

 どちらが好きかは人それぞれだが、昨年のフジテレビより今年のフジテレビの方が、プライドを捨てた体当たりなドラマ作りをしていて、好感が持てる。

■『コンフィデンスマンJP』は、“フジテレビ好感度上昇”の鍵となるか?

 前述した、パクリとパロディの違いは、サービス精神の有無にあると思う。

 前者は、「どうせ多くの視聴者は海外ドラマなど見ていない」という開き直りから起きる。

 たとえ、海外ドラマをリスペクトしたオマージュであっても、我が物顔でオリジナルかのように流用すれば、本家のファンは良い気分はしない。結局、視聴者への誠意が足りない。

 一方、他局のヒット作品のパロディは、本家のファンからも愛されるように作られていた。

『モテキ』(テレビ東京系)であれば、岩井俊二監督の『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のロケ地をデートする回で、同映画の名シーンを再現。『打ち上げ花火~』のアニメ映画でのリメイクの際は、モテキの監督・大根仁が脚本家として起用されたほどだ。

『逃げるは恥だが役に立つ』も、『情熱大陸』や『ザ・ベストテン』(いずれもTBS系)など誰もが知る番組を、一目でパロディだとわかるように堂々と演出されていた。

『モテキ』も『逃げ恥』もネタ元への敬意と視聴者を楽しませる誠意を感じる。そのサービス精神があるから、放送枠と局のブランド価値まで高める作品となったのだろう。

『コンフィデンスマンJP』もまた、視聴者を楽しませようとする姿勢が感じ取れる。それは、若者の流行や憧れを物語に投影させて人気を博した90年代前半のトレンディドラマに通じるものだ。恰好をつけず、楽しませることに全力投球な制作姿勢。古き良きフジテレビの精神が受け継がれている。

 5話の平均視聴率は9.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で、前回から0.1ポイント増だった。3週連続で上昇しているのは、本作がフジテレビに求められる役割を全うしているからなのかもしれない。

『コンフィデンスマンJP』を皮切りに、フジテレビは愛されるテレビ局に生まれ変われるのか? 第6話「古代遺跡編」も、楽しみにしたい。

(文=許婚亭ちん宝)

嵐・二宮和也『ブラックペアン』13.1%と2ケタキープ……「面白くない話を面白く作る」日曜劇場の功罪

 日曜劇場『ブラックペアン』(TBS系)も第4話。視聴率は13.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と2ケタをキープしているものの、伸び悩んでいるようです。ここまで見てきた印象としては、なんだか「面白くない話を面白く作るのが上手いなぁ」という感じ。では、振り返りましょう。

前回のレビューはこちらから

■第4話にして、早くもマンネリ感しかない

 

 その「面白くない話を面白く」の顕著な例だったのが、前回の第3話でした。ストーリーはほとんど語らず、手術シーンだけで、ひたすら孤高の天才外科医・渡海(二宮和也)の天才ぶりを見せる。医療ドラマはおのずと命のやり取りになるのでテンションも上がりますし、福澤克雄監督率いる福澤組の日曜劇場は、こうしたバトルアクションに熱を込めるのがすごく上手い。前作『陸王』のレースシーンもそうでした。

 しかし、『陸王』はまだしも今回の『ブラックペアン』は、いくら「面白く」しても面白くない話なので、バトルシーン以外では著しくテンションが下がります。孤高の天才・渡海は今回も元気に悪態をついていましたが、毎回やってることは同じなので「ハイハイ、今回も結局助けるんでしょ?」という感じ。案の定、周囲のヘッポコ医者では手も足も出ない難しい手術をパパッとこなして一件落着。4回も同じ展開を見せられるとマンネリ感しかありませんし、渡海の「一旦『やらない』と言ってからやる」パターンも、繰り返すたびにキャラクターから深みを奪っていきます。最初は「何か深い理由があって固辞しているのであろう」と感じていましたが、今回あたりでは「またニノが駄々こねてる~」としか思えない。

 渡海と対立する構図にある高階講師(小泉孝太郎)もまた、同じ場所をぐるぐると回り続けています。「スナイプ」なるニューマシンによる「誰にでもできる手術」を標榜し、「医師に技術が必要ない時代が来る」というメッセージとともに登場したものの、第1話で早くも渡海の技術に助けられてそのメッセージの強度を失うと、こちらも毎回「私が執刀します→できないよ渡海さん助けて」の無限ループ。そのたびに渡海や、医局のボスである“神の手”佐伯教授(内野聖陽)に「ね、医者には腕も必要でしょ?」的な指摘を浴びせられて「ぐぬぬ」となるばかり。この高階の設定は「スナイプを導入する人」という以外は、ほとんど原作から離れたオリジナルなんですが、いまいち地に足がついていないので捉えどころがありません。

 また、完全にドラマオリジナルとして導入された理事長選の行方とインパクトファクター云々のくだりも、それを争う佐伯教授と西崎教授(市川猿之助)が理事長になって何がしたいのか、金や権力が欲しいだけなのか、何か医療の理想みたいなものがあるのか、そこらへんがハッキリしないので共感できません。

 先ほど「『陸王』はまだしも」と書きましたが、『陸王』や『下町ロケット』(同、2015年)は、彼らが何に対して本気なのかがすごくわかりやすく描かれていました。しかし『ブラックペアン』は誰も彼もが「何に本気なのか」がよくわからない。渡海も高階も佐伯も「患者を救うこと」にすら不誠実な場面が出てくるので、どこに軸を置いて見たらいいのか、よくわからないのです。

 唯一、何がしたいのか理解しやすいのが治験コーディネーター・香織(加藤綾子)で、この人は利益を生む有能な医者の間を行ったり来たりしながら金儲けをすることに本気であることが伝わってくるし、ちょうどいい美貌と、真意を読みにくい棒読みセリフも役によく合っているように見えるんですが、あんまり評判よくないみたいね。

■ニノの可愛げにも、あざとさが……

 

 初回から、このドラマの最大の長所は“悪たれ外科医”渡海を演じるニノの可愛げだと再三申し上げてきましたが、今回は可愛げアピールにあざとさが見え始めました。新人ナース・美和(葵わかな)に茶碗いっぱいの白飯を差し出して「食う?」とか言って、2人で卵かけごはんを食するくだりなど、げんなりしてしまいます。

 あくまで「人ならざる残酷な極悪人(だけど絶対的なヒーロー)」を猫背童顔短躯のニノが演じるからこそカワイイのであり、「愛嬌抜群だけどチョイ悪」くらいだとギャップが出ず、急激に安っぽくなってしまいます。前半にキメ台詞っぽい感じで出てきた「使えないんだったらくださいよ、ブラックペアン」という一言も、変にカッコイイだけで意味がわからないし。

 結局のところ、この『ブラックペアン』というドラマの画面から伝わってくるのは、大仰な演出とBGMで視聴者を誤魔化してやろう、どうだ感動しているような気がするだろう、最新の医療とか適当に言っとけば見てる奴はわからんだろう、という制作側の傲慢ともいえる態度です。でも、それでもいいんです。もっとちゃんと誤魔化してほしい、もっとすっきり感動しているような気にさせてほしい。そのためには、もうちょいシナリオしっかりしてくださいよ、ということです。

 次回はでっかい手術ロボットと『陸王』で血涙を搾った音尾琢真くんが出るそうですので、第3話のようにテンション高めでお願いいたします。もう「ブラックペアンをめぐる因縁」とかには、あんまし興味なくなっちゃった。
(文=どらまっ子AKIちゃん)