菜々緒が“絶好調”の理由は「男がいないから!?」 現場での態度“豹変”でスタッフ評価急上昇!

 モデルとしてデビュー後、映画やドラマなどに出演し、女優としても活躍。さらに4月スタートのドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系/土曜22時~)の主演が決まり、着々と名声を築いている菜々緒。最近では、あまり悪い評判が立たず、株がうなぎのぼりなのだが、その理由に「男がいないからでは?」と言われているようだ。

 菜々緒は、2011年7月にT.M.Revolution・西川貴教と手をつなぎながら西川の自宅に入るところを週刊誌「FRIDAY」(講談社)にスッパ抜かれ、熱愛が発覚。当時、菜々緒はまだ知名度の低いモデルだったにもかかわらず、態度は一流だったそうで、雑誌編集ライターは当時の菜々緒についてこう明かす。

「西川さんと付き合っていた頃は、とても尖っていて、気に入らないことがあると、すぐ不機嫌になっては、周りのスタッフに当たり散らすことも。現場では、『菜々緒にしゃべりかけると、ケガをする』なんて言われていましたね」

 確かに、西川との報道が出てしばらくの間は“売名”などとネット上で叩かれていたからか、アンチに対して自身のSNSで挑発的な態度を繰り返していた菜々緒。その態度はマスコミに対しても同様で、遠くからカメラ目線で中指を突き立てて、“FUCKポーズ”を取る西川と、その隣で大笑いする菜々緒の姿が同誌に掲載されたことも。一連の悪態は、加熱する報道に嫌気が差していたからだろう。

 しかし、そんな恋も結婚願望の強かった菜々緒と、バツイチでなかなか踏み切れない西川との間にすれ違いがおき、13年には破局。すると、とたんに菜々緒の態度が“別人”のように豹変したという。

「西川さんと別れた後に彼女と仕事をする機会があったのですが、まったく違う人になっていました(笑)。常に笑顔で明るく、スタッフにも優しくなって。現在では丸くなり、付き合いやすくなった、と業界では言われていますね」(前出の雑誌編集ライター)

 また、雑誌編集者は「彼女は曲がったことが嫌いな性格なので、西川さんと別れて、マスコミに取り囲まれることがなくなり、スッキリしたのかも。そのため、前向きに捉えて“今は男より仕事”と思い態度をあらためたのかもしれないですね」と語っていた。

 現在ではモデルだけではなく、CMにドラマ、バラエティにと、マルチに活躍している菜々緒。このまま仕事だけを考えていくのだろうか。

ジャニーズWESTの7人を大特集! 人気急上昇中の彼らの魅力に迫る1冊!

 2014年4月、7人での感動的なデビューから、いまや冠番組を持ち、ドラマ・舞台・映画とメンバーは活躍のフィールドをますます拡大中! 
 今、ジャニーズで最も“アツい”7人に注目!!

CONTENTS

重岡大毅 DAIKI SHIGEOKA・・・04P~
桐山照史 AKITO KIRIYAMA・・・18P~
中間淳太 JUNTA NAKAMA・・・32P~
神山智洋 TOMOHIRO KAMIYAMA・46P~
藤井流星 RYUSEI FUJII・・・・・58P~
濱田崇裕 TAKAHIRO HAMADA・・70P~
小瀧 望 NOZOMU KOTAKI・・・82P~

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キンプリ、デビューもすでに飽和状態? ジャニーズの野望とアキレス腱

ジャニーズの野望とアキレス腱の画像1

 2018年を迎えジャニーズの動きが活発化し、連日のようにスポーツ紙の芸能面を飾っている。

「スポーツ紙は野球や競馬好きの男が読む新聞。ジャニーズの話なんて興味ないのでは~」と言う素朴な疑問を聞くが、狙いは別なところにあるという。

「たくさんの芸能人を差し置いて記事になるのは、注目度が高いからとアピールできる。注目度が高いということはCMなどの仕事面で有利に働く。逆にスキャンダルはマイナスになるから、できるだけ抑える。ジャニーズの伝統的な戦略です。なかなかマネはできない」(広告関係者)

 事実、ジャニーズのゴシップは伏せられ、「CD売り上げ1位」といった良い話は取り上げられる。今年は年明けからスポーツ紙の紙面を圧倒するジャニーズ。1月17日には新たな6人組のグループ「King&Prince」(通称キンプリ)のCDデビューが決定した記事が紙面を飾った。「目指すは世界一」などこれ以上ない賛辞の記事が目に付いたが、実は、ジャニーズの新人グループのCDデビューは4年ぶりのことになる。

 そこにはジャニーズならではの贅沢な悩みが隠されている。かつてはジャニー喜多川社長自ら街に出るなどして金の卵となる少年をスカウトしてきた。東山紀之が渋谷駅前の交差点で声を掛けられ、ジャニーズに入ったことは有名な話である。しかし、時代は移り、ネットが発達した今、スカウトせずとも、自ら応募してくる少年は絶えない。本人よりも母親が「うちの子は可愛い。絶対に木村拓哉ぐらいになれる」と応募してくるケースも珍しくない。スカウトに出ずともネットなどで選べる時代に変わっている。

「大手事務所はビジュアルと履歴でとりあえずいい子をセレクトして入れて、自社でレッスンさせている。そこでふるいにかけてデビューさせるか、落とすか決める。入る側もレッスン代が無料なので、落ちたところで文句は言えない。ジャニーズはすでに300人ぐらいジュニアと呼ばれるレッスン生がいると聞きます」(芸能プロ関係者)

 ジュニアもデビューに向けて熾烈な内部競争があり、デビューするのは狭き門となっている。ビジュアル、レッスンともに認められても、デビューとなるとさらなる難関がある。それは、現役で活躍中の先輩タレントたちの存在である。ジャニーズはテレビを中心に活動するが、先輩がテレビ枠を独占している。下からきた後輩が入る余地などない。

「いくらジャニーズの力をもってしても、出演できる番組枠は決まっている。上がいなくなれば下が入れるが、上の人気が衰えないから、なかなか空かない。嵐の人気が落ちれば、下の者がその枠に入れるのですが、人気が落ちないうちは無理」(テレビ関係者)

 昔は「アイドルの人気は長くて5年ぐらい」と言われていたが、近年、ジャニーズタレントとしての活動期間は10年が当たり前。20年近くアイドルの座を維持しているのもザラになった。男性アイドルはジャニーズの独占状態。まだまだ売れている同じ事務所の先輩をわざわざ降ろして後輩を入れるわけにはいかない。なのに、ジュニアたちは溢れかえり、デビューを心待ちにしている。アイドルを作り過ぎて飽和状態になっているようなもの。

 そんな中、キンプリは選ばれし期待の精鋭部隊という。「事務所も大プッシュ。今年の一押しグループ」と言われ、実際、グループ活動だけでなく、すでにソロとしてドラマや映画出演をしている子もいるという。

「実績がなくてもいきなり主演クラスのドラマに出演できるのがジャニーズの力。ジャニーズには今ではNHKも忖度しますから、ドラマなんか簡単に入れる。これが今のテレビドラマの作り方」(テレビ関係者)

 ジャニーズタレント主演のドラマが増えるわけである。今年はキンプリだけでなく、
関西でも「関ジャニ∞」に続くジュニアが関西ローカルで活動を開始している。勢力をさらに拡大するジャニーズ軍団。その狙いを元ジャニーズ担当記者が話す。

「ジャニー社長は東京の一角をニューヨークのブロードウェーのようにしたいのが長年の夢。そこでジャニー氏がプロデュースした舞台で自身が育て上げたタレントがショーをする。今も日比谷の帝劇や新橋演舞場でショーをやり続けるのは、そんな拘りからです。ただ、時間的に難しくなっているが、2020年に東京五輪が開催される。狙いは五輪のイベント。特に全世界が注目する新国立競技場の開幕式。オープニングのイベントにジャニーズタレント総出のショーをやるのが目標と言われています。プロデュースはもちろんジャニー氏。その時に中心になるのがキンプリら若手だと言われています。ジャニーズタレントが総出でパフォーマンスをすれば、世界にその名を轟かせることができる」

 ジュニアが溢れる悩みを抱えながら、壮大な野望に向けてジャニーズは本格的に動き出している。

(敬称略)

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

キンプリ、デビューもすでに飽和状態? ジャニーズの野望とアキレス腱

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 2018年を迎えジャニーズの動きが活発化し、連日のようにスポーツ紙の芸能面を飾っている。

「スポーツ紙は野球や競馬好きの男が読む新聞。ジャニーズの話なんて興味ないのでは~」と言う素朴な疑問を聞くが、狙いは別なところにあるという。

「たくさんの芸能人を差し置いて記事になるのは、注目度が高いからとアピールできる。注目度が高いということはCMなどの仕事面で有利に働く。逆にスキャンダルはマイナスになるから、できるだけ抑える。ジャニーズの伝統的な戦略です。なかなかマネはできない」(広告関係者)

 事実、ジャニーズのゴシップは伏せられ、「CD売り上げ1位」といった良い話は取り上げられる。今年は年明けからスポーツ紙の紙面を圧倒するジャニーズ。1月17日には新たな6人組のグループ「King&Prince」(通称キンプリ)のCDデビューが決定した記事が紙面を飾った。「目指すは世界一」などこれ以上ない賛辞の記事が目に付いたが、実は、ジャニーズの新人グループのCDデビューは4年ぶりのことになる。

 そこにはジャニーズならではの贅沢な悩みが隠されている。かつてはジャニー喜多川社長自ら街に出るなどして金の卵となる少年をスカウトしてきた。東山紀之が渋谷駅前の交差点で声を掛けられ、ジャニーズに入ったことは有名な話である。しかし、時代は移り、ネットが発達した今、スカウトせずとも、自ら応募してくる少年は絶えない。本人よりも母親が「うちの子は可愛い。絶対に木村拓哉ぐらいになれる」と応募してくるケースも珍しくない。スカウトに出ずともネットなどで選べる時代に変わっている。

「大手事務所はビジュアルと履歴でとりあえずいい子をセレクトして入れて、自社でレッスンさせている。そこでふるいにかけてデビューさせるか、落とすか決める。入る側もレッスン代が無料なので、落ちたところで文句は言えない。ジャニーズはすでに300人ぐらいジュニアと呼ばれるレッスン生がいると聞きます」(芸能プロ関係者)

 ジュニアもデビューに向けて熾烈な内部競争があり、デビューするのは狭き門となっている。ビジュアル、レッスンともに認められても、デビューとなるとさらなる難関がある。それは、現役で活躍中の先輩タレントたちの存在である。ジャニーズはテレビを中心に活動するが、先輩がテレビ枠を独占している。下からきた後輩が入る余地などない。

「いくらジャニーズの力をもってしても、出演できる番組枠は決まっている。上がいなくなれば下が入れるが、上の人気が衰えないから、なかなか空かない。嵐の人気が落ちれば、下の者がその枠に入れるのですが、人気が落ちないうちは無理」(テレビ関係者)

 昔は「アイドルの人気は長くて5年ぐらい」と言われていたが、近年、ジャニーズタレントとしての活動期間は10年が当たり前。20年近くアイドルの座を維持しているのもザラになった。男性アイドルはジャニーズの独占状態。まだまだ売れている同じ事務所の先輩をわざわざ降ろして後輩を入れるわけにはいかない。なのに、ジュニアたちは溢れかえり、デビューを心待ちにしている。アイドルを作り過ぎて飽和状態になっているようなもの。

 そんな中、キンプリは選ばれし期待の精鋭部隊という。「事務所も大プッシュ。今年の一押しグループ」と言われ、実際、グループ活動だけでなく、すでにソロとしてドラマや映画出演をしている子もいるという。

「実績がなくてもいきなり主演クラスのドラマに出演できるのがジャニーズの力。ジャニーズには今ではNHKも忖度しますから、ドラマなんか簡単に入れる。これが今のテレビドラマの作り方」(テレビ関係者)

 ジャニーズタレント主演のドラマが増えるわけである。今年はキンプリだけでなく、
関西でも「関ジャニ∞」に続くジュニアが関西ローカルで活動を開始している。勢力をさらに拡大するジャニーズ軍団。その狙いを元ジャニーズ担当記者が話す。

「ジャニー社長は東京の一角をニューヨークのブロードウェーのようにしたいのが長年の夢。そこでジャニー氏がプロデュースした舞台で自身が育て上げたタレントがショーをする。今も日比谷の帝劇や新橋演舞場でショーをやり続けるのは、そんな拘りからです。ただ、時間的に難しくなっているが、2020年に東京五輪が開催される。狙いは五輪のイベント。特に全世界が注目する新国立競技場の開幕式。オープニングのイベントにジャニーズタレント総出のショーをやるのが目標と言われています。プロデュースはもちろんジャニー氏。その時に中心になるのがキンプリら若手だと言われています。ジャニーズタレントが総出でパフォーマンスをすれば、世界にその名を轟かせることができる」

 ジュニアが溢れる悩みを抱えながら、壮大な野望に向けてジャニーズは本格的に動き出している。

(敬称略)

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

賛否両論! ラジー賞ノミネート映画『最凶女装計画』のDVDをプレゼント

 サイ女読者の皆さま、映画『最凶女装計画』をご存じですか? 本作はアメリカで大ヒットを記録しながらも、『第25回ゴールデンラズベリー賞(通称ラジー賞)』にて5部門にノミネートされた迷作なんです。監督を務めたのは、90年代の名作パロディを劇中にふんだんに盛り込んだ映画『最終絶叫計画』を代表作に持つ、キーネン・アイヴォリー・ウェイアンズ監督。本作は、一体どのような内容となっているのでしょう。

 FBIの捜査官であるケビン(ショーン・ウェイアンズ)とマーカス(マーロン・ウェイアンズ)は、業務の失敗ばかりで解雇寸前の状態。最後のチャンスとして、2人は「誘拐犯からセレブ姉妹を守る」という任務を任されたのだが、警護中に交通事故を起こし、姉妹にケガを負わせてしまう。2人は「こんな顔で外には出られない」という姉妹の代わりに、パーティーに参加することに……。

 映画『最凶女装計画』は、「黒人男性が白人女性に変装する」という、なんとも無理やり感が否めないストーリー。ですが、捜査官2人のダメっぷりさと、絶対にバレるとわかっているのに女装をするバカバカしさには、大爆笑間違いなし!? 何の気兼ねなしに見ることができる、コメディ要素強めの映画となっています。

 今回は、映画『最凶女装計画』のDVDを3名の方にプレゼント。「ラジー賞級のコメディ映画なんて激アツ!」というおバカ映画マニアのサイ女読者の皆さん、ぜひ奮ってご応募ください! お待ちしています。

※2月19日〆

ご応募はこちらから
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嵐・松本潤主演『99.9 刑事専門弁護士』第5話放送! 2月11日(日)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

11:25~11:55 『男子ごはん』(テレビ東京) 国分太一
19:00~19:58 『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)

●KinKi Kids

13:30~14:00 『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ系)

●V6

19:30~19:55 『みんなの手話』(NHK Eテレ) 三宅健

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ピンとこなかった海外、「裏日本」に心酔――旅する人の“視座”を感じる旅行記3冊

――本屋にあまた並ぶ新刊の中から、サイゾーウーマン(サイ女)読者の本棚に入れたい書籍・コミックを紹介します。今月は、遠くても、近くても、どこか旅行に行きたくなる3冊を紹介。

『こういう旅はもう二度としないだろう』(幻冬舎/銀色夏生)

kouiutabiha 『こういう旅はもう二度としないだろう』は、子育てがひと段落した銀色夏生が、しばらく行くことのなかった海外旅行に挑戦する紀行エッセイ。約半年の間に怒涛の勢いで、ベトナム、ニュージーランド、スリランカ、インド、イタリアと、5つの団体ツアーにほぼ1人で参加している。

 1カ国目、「準備運動」として選ばれたベトナム・ホイアン4泊5日の旅は、3人組グループと、おじさん1人と、著者の5人が参加する小規模なツアー。世界遺産をめぐり、マッサージを受け、旧市街や遺跡を散策する。市街の活気あふれる様子や自然などの描写から、それなりに旅情を感じているように読めたが、帰国後「楽しいことは一つもなかった」と言い切る潔さに、つい笑わされてしまう。楽しんでなかったのかよ! と、思わず突っ込みを入れつつも、団体ツアー特有のマイペースに過ごせないもどかしさや、知らない他人と行動を共にする息苦しさには、共感する人も多いだろう。

 そんなベトナムツアーの後も、明らかに個人行動が好きそうなのに「なんとなくおもしろいかもしれない」という理由で、参加者全員が集会所に寝袋持参で雑魚寝するニュージーランドのスピリチュアルなツアーに参加したり、仏教に特別の興味はないのに「カネコさん(添乗員)の感じがよさそう」という理由で、スリランカの仏教美術ツアーに参加したりと、直感でかなりディープなところに突っ込んでいき、「こういう旅はもう二度としないだろう」と収束する。最後のイタリア旅行を除けば、ほぼ「ピンとこなかった旅についての旅行記」という、ちょっと面白くなさそうなテーマにもかかわらず、するすると読めるのは、大げさに褒めたり貶めたりしない著者のニュートラルな視線が、かえって旅先の情緒を際立たせているからだろう。

 また、本書は旅行記であると同時に、ツアーに参加した人々の観察記でもある。ディープなテーマを持ったツアーに参加する人は、やはり独特のパーソナリティがある。そんな参加者にも、切れ味のよい観察眼が向けられているが、その視線は品良く、冷静だ。時に、苦手そうに思えた人物との出会いが、最終的には「よい出会いだった」と転がることもあると、思い出させてくれる。

 著者にとって、本書でつづられた半年は「家族のためではなく、本当に自分の好きなものを選ぶ」という感覚を取り戻す過程だったのかもしれない。「二度としない旅」を、著者の視線で追体験するうちに、読者自身も自分にはどんな旅が向いているか思いを馳せたくなるだろう。そして、多分「合わない旅」になるとしても、とりあえず実行したくなる。著者も言うように、どんな旅も「もう一度繰り返したくてもできない旅」でもあることは間違いない。

『裏が、幸せ。』(酒井 順子/小学館文庫)

uragasiawase 人気エッセイスト・酒井順子が、“日本海側の日本=裏日本”の魅力に焦点を当てたエッセイ『裏が、幸せ。』。「裏」という言葉には「大切なものがある場所、高貴な方がおられる場所」という意があることを示し、日本海側の風土や文化について、敬愛をこめて考察している。

 山陰本線、能登、丹後や若狭――東京に生まれ育ち、日本中を旅行してきた著者が衝撃を受けた旅行先は、必ず日本海側だったという。本書では、金沢や出雲大社などの日本海側でもメジャーな観光地だけでなく、鳥取や新潟、富山や秋田など、あまり知られているとはいえない土地の魅力もたっぷりと語られている。さらに、作家・泉鏡花や水上勉の特質、田中角栄の生涯を追うことで、日本海側に住む人々の気質にも迫る。

 美しい風景や質の高い小売店が当たり前のように日常に溶け込み、「都道府県幸福度ランキング」では常に上位に食い込む「裏日本」に、著者は「北欧っぽい資質」を見ている。“観光面では、裏日本は東京を目指さなくてもいい”という視座による、「陰や湿度や静寂や人の少なさ」に重点を置いた日本海側の紹介は、派手でない落ち着いた旅を求める人に役立つものとなるだろう。

 前情報なしの旅行ももちろん楽しいが、旅先の土地にまつわる雑学や知見は、時に目の前の光景をより色鮮やかにする。そんな旅行の1つの楽しみ方を、感じさせてくれる1冊だ。

『温泉天国』(アンソロジー/河出書房新社)

onsentengoku 『温泉天国』は、川端康成や小川未明、井伏鱒二といった文学史に名を残す作家から、つげ義春、村上春樹、角田光代ら人気作家・漫画家、著名人の温泉にまつわる名エッセイ32篇を集めた1冊。春夏秋冬、北海道から九州、海外までさまざまな温泉の思い出が、いきいきと活写されている。

 アンソロジーの良いところは、多種多様な名文が一冊で楽しめるところ。本書にも、国内に限られるが、近代から現代まで幅広い作家が収められている。混浴で出会った16~17歳の少女の肢体をやたら事細かく綴る太宰治、千人風呂で潜水艦遊び(水面から出した局部に手拭いを投げる)をやったら楽しかろうと夢想する北杜夫――などなど、短いエッセイでもそれぞれの作家らしいエッセンスが詰まっていて、次に読みたい作家を探すのにも適している。また、角田光代や松本英子がユーモアをこめて振り返る「親孝行で母を温泉旅行に連れて行ったら母が口うるさい(けど楽しい)」というエピソードは、女性ならではの共感しやすい一篇かもしれない。読んでから温泉に向かうもよし、旅行中に読むもよし、気楽に楽しめる1冊だ。
(保田夏子)

“ニッチェ”江上と“美巨乳”筧美和子が女優覚醒!? 吉田恵輔監督の毒演出が冴える近親憎悪劇『犬猿』

 吉田恵輔監督のオリジナル脚本による新作『犬猿』が面白い。『純喫茶磯辺』(08)では新人時代の仲里依紗、『さんかく』(10)では“えれぴょん”こと元AKB48の小野恵令奈の小悪魔的な魅力を存分に引き出してみせるなど、演技キャリアのない若手女優の転がし方が抜群にうまい監督なのだ。今回の『犬猿』ではお笑いコンビ「ニッチェ」の江上敬子、リアリティー番組『テラスハウス』(フジテレビ系)で人気者になった筧美和子をメインキャストに抜擢。まるで似てない姉妹役を演じるこの2人に、実力派俳優の窪田正孝と新井浩文が兄弟役で絡み、痛くておかしなアンサンブルが繰り広げられていく。

 舞台となるのは小さな印刷工場。出版不況にデジタル化が進み、印刷工場の経営はかなり厳しい。そんな中、病気で倒れた父親から受け継いだ工場を、長女の由利亜(江上敬子)は何とか切り盛りしていた。ガムシャラに働く姉・由利亜とは対照的に、妹の真子(筧美和子)はのほほんとした性格で、ルックスの良さと巨乳を売りにして、芸能活動に励んでいる。とはいえ、たまにあるグラビア撮影だけでは食べていけず、普段は姉が経営する工場に勤めている。職場で愛想を振りまくだけの真子のことをお得意さんはちやほやするため、由利亜は面白くない。当然ながら、姉妹仲はあまりよろしくない。

 堅物の由利亜だが、取引先である印刷会社の営業マン・和成(窪田正孝)にだけはとことん甘い。和成に気に入られようと、和成が持ってくる無茶な予算やハードな納期も、由利亜は笑顔でずっと請け負ってきた。和成を食事に誘いたい由利亜だが、奥手な性格なため、なかなか言い出せずにいる。見かねた真子が「食事に行きましょうよ」と姉に代わって切り出すが、自分もちゃっかり同席し、食事の席で一方的に盛り上がってしまう。マジメな姉は妹の要領のよさを、妹は姉のプライドの高さをお互いにうとましく感じている。

 一方の和成も家族のことで頭を悩ませていた。刑務所に入っていた兄・卓司(新井浩文)が出所し、和成のアパートで居候を始めたからだ。卓司はすぐに暴力を振るい、金銭感覚にも乏しく、定職に就くことができずにいる。和成の部屋にデリヘル嬢を呼ぶなど、やりたい放題だった。鼻つまみ者の卓司だったが、意外なことに輸入したダイエット食品が大当たり。高級車を乗り回し、親の借金を代わりに返済するなど、急に羽振りがよくなる。兄のようなヤクザ者にはなりたくない一心で、地道にサラリーマン生活を送ってきた和成にとって、兄の成功は面白くない。普段は温厚な性格の和成だが、同僚から「大丈夫? 人を殺しそうな顔をしているよ」と冗談まじりで声を掛けられ、ハッとしてしまう。ここらへんの繊細な芝居が、『僕たちがやりました』(フジテレビ系)の窪田正孝はとてもうまい。

 身近すぎる存在だから、余計に目障りに感じてしまう兄弟・姉妹間のナイーブな関係を、吉田監督は実にシビアかつコミカルに描いていく。小太り体型の姉・由利亜と違ってナイスバディな妹・真子だが、お勉強方面はさっぱり苦手。海外の映画に出演するチャンスが回ってくるが、英語が話せないためにほぞを噛むはめになる。職場や家族の中で常に必要とされている姉のことを妬ましく感じてしまう。姉がぞっこんなことを知りつつ、和成とホテルに行く関係となる。姉が欲しがっているものは、ついつい自分も欲しくなってしまうのだ。適度な距離感のある姉&弟、兄&妹と違って、同性同士の兄弟・姉妹はどうしても競争相手という意識が働いてしまう。大人になっても、その関係は続くことになる。ちなみに吉田監督はお姉さんがいるが、男兄弟は不在。兄のいる佐藤現プロデューサーの体験談や、なかにし礼の自伝的小説『兄弟』などを参考にしているそうだ。

 デビュー当初から、オリジナル脚本による『純喫茶磯辺』『さんかく』といった傑作コメディを放ってきた吉田監督。その後は東映で『ばしゃ馬さんとビッグマウス』(13)、東宝で『銀の匙 Silver Spoon』(14)とメジャー系での仕事が続いたが、森田剛が連続殺人&強姦魔を大熱演した前作『ヒメアノ~ル』(16)で本来の毒気を取り戻し、監督としてステージをひとつ上げた感がある。『さんかく』でも、ひとりの男(高岡蒼佑)をめぐる姉妹(田畑智子、小野恵令奈)の諍いが描かれたが、今回の『犬猿』は姉妹のみならず、兄弟間の生死に関わる葛藤も関わり、よりバージョンアップした人間模様が描かれている。

 吉田恵輔作品は、若い女の子に対するフェティシュな目線も面白さのひとつ。『さんかく』では焼肉を食べた後の小野恵令奈の髪の匂いを高岡蒼佑がうれしそうに嗅ぐという変態チックなシーンが笑いを呼んだ。今回、吉田監督のターゲットとなったのは筧美和子だ。ずっと想いを寄せていた和成を妹の真子にかっさらわれ、由利亜は親戚が集まった新年の食事会の場で怒りを静かに爆発させる。家族や親族がまったりと過ごしているお茶の間で、由利亜はみんなの人気者・真子が出演している最新のDVDを流す。海外で撮影してきたこのDVD、いわゆる「着エロ」と呼ばれるもの。真子のマシュマロのようなボディが、男の手でマッサージされ、揉みしだかれる様子がテレビに映し出される。家族や親戚には内緒でこっそり出演した際どい「着エロ」DVDを見られ、真子は恥ずかしくてたまらない。筧美和子のリアクションは自然だし、悪意をむきだしにする江上敬子の表情もいい。吉田作品のコメディシーンには、近親者ゆえの妬み、嫉み、憎悪、コンプレックスといった本音が見え隠れし、非常に味わい深い。

 一緒にいると必ずケンカになってしまう兄弟・姉妹だが、身内以外の人間から兄や姉のことを悪く言われると、ついムキになって反論してしまう。同じ親から生まれ、同じ物を食べ、同じ環境で育ったため、どんなに似てない兄弟や姉妹でも、根っこの部分ではどうしようもなく通じるものを持っている。その根っこの部分こそが、憎たらしくて愛おしい。自分にとって最大の理解者でありながら、ちょっと油断すると足を引っ張りかねない天敵でもある。兄弟、姉妹ほど面倒くさい存在はいない。
(文=長野辰次)

『犬猿』
監督・脚本/吉田恵輔
出演/窪田正孝、新井浩文、江上敬子、筧美和子、阿部亮平、木村和貴、後藤剛範、土屋美穂子、健太郎、竹内愛紗、小林勝也、角替和枝
配給/東京テアトル 2月10日(土)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー
(c)2018「犬猿」製作委員会
http://kenen-movie.jp

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