ディーン・フジオカ、「グルメロケ」でファン離れ加速!? 「ワガママ」「上から目線」と酷評

 11月30日の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)で、ディーン・フジオカの「超絶こだわりグルメロケ」第3弾が放送されたが、ネット上では「どんどんディーンが苦手になっていく」との声が広まっている。

 ディーンは12月1日公開の映画『鋼の錬金術師』の宣伝のため、主演のHey!Say!JUMP・山田涼介とともに出演。“食”にこだわりを持つディーンは今回、火鍋を食べるロケを行った。

「ディーンは過去にも同番組で、フォーやバクテー(シンガポールやマレーシアの煮込み料理)の店を訪れており、今回はその第3弾でした。ただ、こだわりが強すぎて毎回“店の味”に納得ができず、この日も火鍋を食べて首を捻ったり、自らタレを調合し直したりしたんです」(芸能ライター)

 これに対し、ネット上には「面倒くさい男」「こだわりっていうかワガママじゃない? イチャモンつけるなら外食しなければいいだけ」「ディーンの上から目線がウザいからテレビ消したわ」といった批判が噴出。また、もともと同企画を快く思っていなかった視聴者からは、「この企画嫌いなんだけど、これ見てディーンのこと好きになる人いるのかな?」という疑問の声も上がっていた。

「ディーンといえば、現在放送されている『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)で武井咲とW主演中ですが、初回から平均視聴率1ケタ台を連発し、最新の第6話では4.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、自己ワーストを更新。こうした流れもあってか、『最近、ディーンの好感度下がりっぱなし』『イケメンなのに、なんか演技もキャラも寒くて苦手なんだよな』『一時期もてはやされたけど、いつまでも人気があると思ったら大間違い』など、厳しい意見も増えています」(同)

 とはいえ、ディーンが12月1日の『あさイチ』(NHK)に登場した際は、ネット上にはファンの好意的なコメントが目立った。

「ディーンは2015年に同局の連続テレビ小説『あさが来た』で五代友厚役を演じ、出演が終わった後は『五代ロス』という言葉が生まれるほどの人気ぶりでした。『あさイチ』の視聴者にも“五代ファン”が多かったようですが、一方で『五代様の時のディーン旋風が懐かしい』と、すでに“過去の人”として捉えているような書き込みもみられました」(同)

 かろうじて“五代効果”が残っている今、ディーンは民放のバラエティで“濃いキャラ”を出すのは控えた方がいいのかもしれない。

関ジャニ∞は取材したくないジャニタレナンバーワン! ジュリーに「俺らの希望とは全然ちゃう」「内博貴が帰ってくる場所なんかないやろ」

 皆さん、ごきげんよう。アツこと秘密のアツコちゃんです!

 年末が近づいてきて、マスコミ界隈も大忙し。今年、活躍した人&来年、飛躍しそうな人たちを軒並み取材しなくちゃいけなくて、忙しいタレントさんを追って、アイドル誌や週刊誌、ファッション誌やスポーツ新聞などなど、どこの編集部もみんなあっちへこっちへと奔走中なの。

 特に、ジャニーズ事務所のタレントさんたちは取材を受ける媒体がめちゃくちゃ多くて、ただでさえ特番や舞台、コンサートなどで超多忙なのに次から次へと取材を受けるから「疲れてくるとコメントも似たり寄ったりになっちゃうし、体がいくつあっても足りない」らしいわ。皆さん、体調管理には人一倍、気をつけているんだけど、この時期はインフルエンザも大流行するしね。

 数年前だけど、丸山隆平くんが11月にインフルエンザに倒れて、関ジャニ∞のグラビア撮影で「丸ちゃんだけがいない」状態になってしまうという緊急事態が発生したの。とりあえず丸ちゃん以外のメンバー・渋谷すばるくん、錦戸亮くん、安田章大くん、大倉忠義くん、村上信五くん、横山裕くんで撮影をして、後日、完治してから丸ちゃんだけを撮影して、うまく合成して事なきを得た出版社が多数いたのよね。編集マンたちは「一時はどうなることかと思ったけど、誌面的にはギリギリ間に合ったから心底ホッとしたよ」と言ってたけど、第一報が入った時はどの媒体さんもキモを冷やしたって。

 丸ちゃんが発熱した日、関ジャニ∞は数十社の撮影が入っていて「具合が悪い」なんて言えなかったんだって。頑張って仕事をしていたんだけど、あるスタジオから違うスタジオに移動中、丸ちゃんが突然「もうダメだ」とギブアップ宣言をして病院へ直行。残念ながらインフルエンザとの診断が出て撮影は中止となり、数日の間、お休みすることになっちゃったの。今は印刷技術も発達してるし、合成してもそんなに違和感はないから、読者の皆さんはわからなかったかもしれないけど、もう時効だからバラしちゃってもいいかな。アイドルは体が資本だから十分に自己管理しているんだけど、多忙な毎日だから仕方ないわよね。

 亮ちゃんも2009年の『24時間テレビ32・愛は地球を救う』(日本テレビ系)で、当時はNEWSとしてメーンパーソナリティーを担当していた本番中にインフルエンザに倒れてね。その年だけはいつもの日本武道館ではなくて有明の東京ビッグサイトで開かれていて、何時間も亮ちゃんが出演しなくなってたから「おかしいな。何かあったのかな?」と思ってスタッフに確認したら「早朝にジュリーさんが直々に迎えに来て、錦戸くんを病院に連れていったよ」って。裏では高熱にうなされていたらしいのよ。で、アツは大丈夫だったんだけど、一緒に行った編集マンの何人かがバタバタと倒れ始めたんだって。インフルの猛威、恐るべし! を体感したの。

 そう言えば元SMAPの皆さんも、年末の明石家さんまさんとの特番の日は毎年「注射は嫌いだけど、リハの合間にインフルエンザの予防接種をする」のが習慣だったしね。当たり前だけど、アイドルもインフルエンザにはなかなか勝てないのよね~。寒い時期、皆さんもインフルエンザにはくれぐれもご注意くださいませ!

 ……って、ヘンな前説になっちゃったけど、今はとにかく毎日いろんなタレントさんを取材中なのよ。でね、そんな中、取材陣が長年、口を揃えて言うのは「関ジャニ∞は異色」という説。ヒナなんかも昔はよく「俺らはジャニーズにしては苦労人やから」って苦笑いしながら言ってたけど、グループ結成後の関西での舞台にはなかなか観客が集まらず、ずっと苦戦していたのよ。「とにかく見に来てよ」とのお願いに私たちも根負けして、みんな自腹を切って大阪まで何度も舞台を見に行って応援したりしたもの。∞はいい意味でガツガツしていたし、上昇志向が強くて、長いものには巻かれるけど、自分らの意見はちゃんと言う面白いグループで、努力もしていたしね。

 苦労をしつつも徐々に人気が出始めて、2004年にCDデビューが決まった時は、担当編集や担当記者たちは本当に大喜びしたものよ。報われたねって、メンバーと一緒に飛び上がってお祝いしたの。

 長年ずっといい関係を築いていたんだけど、最初にちょっとした違和感を覚えたのは、CDデビューして少し経ったころかなぁ。彼らはジャニー社長に可愛がられていて、長くジャニーさんが担当してくださっていたんだけど、本格的に東京進出をすることになって、ジュリーさんが担当することになったの。

 結果的にはそれで彼らの名前は一気に全国区になったんだけど、まだ経験も少なく若かった彼ら。当初は「ジャケット写真や曲選びもちょっと違う。ジャニーさんならこういうラインナップはしなかっただろうし、こんなジャケ写は選ばなかったと思う」「俺らの希望とは全然ちゃう」とポツリと言い始めて。思春期の反抗期みたいなものだったのかしら? でもここまでハッキリと「自分たちの意見をきちんと言うグループ」は今までいなかったから、頼もしいけど、ちょっとビックリしちゃったわ。

 でも実際に有言実行させたの。2014年にはジェイ・ストーム内自主レーベル“INFINITY RECORDS”を立ち上げて自分たちの音楽をとことん追求していく勇姿は立派だなって感心しちゃったわ。「やるべきことをやり、やりたいことをやっていく!」信念と行動力はすごいもの。ジャニーズ初の快挙よね!

 それに7人ともキャラが濃くて強いし、個性的でしょ。ある意味、ジャニーズの中で、テレビほか公共の場に出ている時とそうでない時と、一番ギャップがあるグループは∞だと思うの。

 テレビなんかではわちゃわちゃしてておちゃらけたコメントも発するけど、素の彼らはとても冷静で物静か。テレビカメラが入っていない会見なんかでは波を打ったようにシーンとしちゃう時があって、最初は「えっ、∞ってもっと元気で何でも話しちゃう盛り上げ大好きな明るいグループだと思ってた」って、取材陣はそのギャップにまず驚くのが常。まぁね、もう子供じゃないんだから騒ぐなんておかしいし当たり前なんだろうけど、∞の取材はいつもちょっとビクビクしながら行われるのよ。知ってた?

 亮ちゃんなんかは、ファンの皆さんが「愛想笑いをしないところがいい!」「いつもは仏頂面でも、たまに笑う顔が可愛いから許しちゃう」って言うものね。あのクシャっとした笑顔、確かに許したくなっちゃうわよね。少々、無愛想でもついて行くファンがいるって最大の強みだし、eighter公認ってのが偉大なところ。はい、完敗です。

 でもね、取材する側としては正直、亮ちゃんはその日のご機嫌にもよるし、インタビューはいつも冷や汗タラ~リ、四苦八苦しちゃうの。例えばリスペクトする人や憧れの人について聞くと「尊敬する人? そりゃいるよ。でも……教えない」との受け答え。負けずに聞くと「うーん、親父とか。理由? えー、言いたくない。面倒くさい」とかの押し問答が続いた挙句、「教えなくてもいいじゃん。次、次。もう俺の話はいいからさ」って。これを俗に「錦戸亮伝説」って呼ぶんだけど、「俺の話はいいからさ」ってインタビューされてる本人が言っちゃうのが笑えるでしょ。みんな亮ちゃんの話を聞くためにインタビューしてるのに(笑)。

 さらにどの編集部も「錦戸亮対策として、少しは笑ってくれるから、彼と仲良しのカメラマンを起用する」のが鉄則中の鉄則。この他にもいろいろあるんだけど、取材陣は時に“錦戸亮あるある”で盛り上がるのよ。

 でも演技も歌もパフォーマンスも最高だし、各局のドラマプロデューサーも「錦戸くんの演技は誰にも真似できない。天性のものだよね。天才!」って。ドラマで共演する事務所の後輩たちは収録中、いつもちょっとビビってるけど、そこも紛れもなく“錦戸亮あるある”だしね。間近で天才的な演技が見られるんだから、それは勉強だと思わなくちゃダメよね。後輩たちよ、ビビらず頑張って行こ~!

 亮ちゃんに翻弄されることも多いけど、すばるくんもなかなかのキャラで、いわば∞はこ2人が2トップなんだけど。すばるくんの歌声は独特で哀愁があって、胸にジーンと染み入るのよね。「本当に歌が好き」なんですって。伝わってくるでしょ?

 やんちゃだけどとっても繊細で、よく人の心の動きを見てるしね。「一度でも自分と関わった人との縁は、なかなか切れない」そうで、情に厚い男よ。ただ何かのスイッチが入ると、時に“止まらない暴走”が始まるから、撮影時はドキドキが止まらないのも事実。カメラマンさんをからかうのも得意だから、慣れていないカメラマンさんはかなりビクビクしながら撮影してるわ。すばるくん、お手柔らかにお願いしますよ~! カメラマンには優しくしてあげてね。撮影中は頑張って堪えているけど、後で泣きそうになってる女性カメラマンや記者も多いから。

 2トップに続き3番手に控えしは、王子様キャラのたっちょん。誰よりオシャレでブランドもので全身を固めることもしばしば。タッパもあるし、スタイルよし、顔よしのおぼっちゃまくんでカッコいいから何でもよく似合うしね。ただ、スタジオの廊下で直前に「今日の取材では大倉くんがしゃべってくれますように!」と、祈るインタビュアーが多発しているのも事実だけど。しゃべる時はしゃべってくれるから、そう簡単には予想がつかないから泣きたくなっちゃうのよね~。

 穏やかキャラの丸ちゃんは根はしっかり者で、気になる点があれば番組スタッフにも「そういうことは事前に教えておいてください」って、きちんと伝えるタイプ。おふざけキャラは裏ではなりを潜めている感じで真面目。我が道を歩く人ね。

 そんな中、みんなの癒しとなっているのがヤスくん。目がチカチカしちゃうような独特の派手な色合わせ&柄合わせの洋服が目を引くけど、性格的にはグループの中では一番、穏やかで優しい人。アーティストとしてもいかんなくその才能を発揮し、彼のイラストは奥深くてユニークで、計り知れないのよね。何か思いつくといつも気軽に描いてくれるし、手の甲に描いちゃったりもするし。キャラの濃いグループの中で存在感を出すって大変なのに、ヤスくんは独自の道を堅実に地道に歩いていると思うわ。

 さて、∞のお兄ちゃんキャラと言えばヒナとヨコ。独特の存在感があるわ。特にヒナは単独仕事も多くなってきて、MCとしても一流。各局から引っ張りだこの人気よね。ヨコも役者としての才能はダントツで、どんな役も上手くこなせちゃうタイプ。プライベートで苦労した分、弟思いで、優しい一面もある人よ。ただ、ヨコヒナコンビが揃うと最強に面白いんだけど、もう誰にも止められない“過激マシンガントーク”が繰り広げられる時があって、なかなか怖いのよ。

 かつて『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)に∞がゲスト出演した時、ヨコヒナがヒートアップして「嵐の皆さんは声も張らずに、こんなにボソボソと小さな声で話して、俺らのギャラの3倍~5倍は軽くもらってる。こんなに声を枯らすぐらい張ってる俺らは何やっちゅうねん」って言い始めて。そんな会話があまりに続いたせいか、観覧に来ていた嵐ファンがドン引きし始めてね。

 その空気を察したヨコヒナは「お客さんは引いても、今ごろサブではドッカンドッカン受けてるわ。うちらスタッフ受けはいいんや。東京は冷たいなぁ。今に『∞にしやがれ』にしてやるぞ~。レギュラー番組、何本か俺らにくれ!」なんて話し始めて。さすがの嵐も二の句が告げず苦笑いするだけ。二宮和也くんがジョークで「もういいよ、来んなよ」と笑わせていたけど、嵐ファンの皆さんも最後には泣き顔になっちゃって。見ていてこの温度差にはちょっとビックリしちゃったけど、優秀なスタッフの編集により、笑える展開になっていて安心したわ。

 きっと何かにつけて立ち回りもうまくて、弁が立ちすぎるんだと思うんだけど、あるラジオ番組のディレクターさんが前に「村上くんや横山くんは機を見るに敏というか。空気も読めるし、とにかくめちゃくちゃ器用。ラジオのリスナーからのハガキやメールを読んで適切な返事をするんだけど、フリートーク中や質問に答える時の視線がいつもハガキにはなくて。どこを見てるんだろうと思って、彼らの視線の先を追ったら、スタジオ内に置いてあるテレビ画面に向けられていた。リスナーにきちんと答えながらも目線はずっとテレビって。ある意味、天才だなって驚いた」って言ってたの。

 タレントさんたちのラジオ番組の収録にたまにお邪魔するけど、さすがにそんな芸当は見たことがないから、ヨコヒナのスゴ技には脱帽よ。テキトーに話してるわけじゃなくて、内容はしっかり把握しつつの進行。一度にいろんなことが出来ちゃうんだもの。これもまさに一種の才能よね!

 それぞれがキャラ立ちしていて個性的だけど、7人揃うと一致団結して統一感があって。と言っても、最初は内博貴くんもいて8人グループだったのよね。でも若気の至りか、内くんが未成年飲酒事件にて2006年に脱退。eighterの皆さんは「いつか内くんが帰って来るんじゃ?」と夢見て応援していたんだけど、結果、残念ながら脱退という形に。

 その前後で∞のメンバーも何回か話し合ったそうなんだけど、決定的になったのは亮ちゃんの「内が帰ってくる場所なんかないやろ。どこにあるんや?」の言葉だったそうなの。グループ内には「亮ちゃんの発言は絶対!」という暗黙のルールがあるらしく、すばるくんは苦渋の顔をして、ヨコヒナは腕を組み沈黙を守り、丸ちゃん、ヤスくん&たっちょんはうつむいたまま。後で聞いたら「反論できるわけない。亮ちゃんが言ったんやから」と、みんなただただ下を向いてじっと耐えていたんだそう。その場は何とも言えない空気が流れて、固まったままで、いたたまれなかったって言ってたわ。

 でもね、亮ちゃんのこの言葉、一見クールに聞こえるけれど、もしかしたら「∞というグループ、内博貴くんの将来」を一番に考えての決断だったのかもしれないわよね。だって∞だってもっともっと売れなくちゃいけない時で、ガムシャラに突き進んでいかなくちゃならない時期だったしね。内くんだって俳優として芽を出し始めた時だったし。聞いた時はちょっとア然としちゃったけれど、今思うと、亮ちゃんなりの苦肉の策、大英断だったのかもしれないわ。

 今では∞がこんなにも大活躍しているし、あの時は寂しかったかもしれないけど、eighterのみんなも健在、正しい選択だったと言わざるを得ないかもね。ジャニーズの中では本当に異色中の異色のグループだから、とてもじゃないけど今後が予想できないんだけど、「新しい何か」を生み出してくれるのは∞だと思うの。ジャニーズイチのチャレンジャー集団だもの。

 ま、上げたり下げたりして申し訳ないけど、願わくば取材の際、あんまりイジメないでいただけると助かるんだけどな。どこの編集部も取材前に眠れなくなっちゃう人がいっぱいで、当日見ると青白い顔をしている人が多いから。あの冷凍庫のようなひんやりした空気、私たちも何とかあっためるよう努力するので、∞の皆さん、今後はもう少しだけどうぞ手加減のほど、宜しくお願い申し上げます! これ以上“∞あるある”を更新しないで~! 取材陣からの心からのお願いです。

『刑事ゆがみ』神木隆之介は視聴者の親心を刺激する

 今回は毎週木曜22時00放送『刑事ゆがみ』(フジテレビ系列)に出演する神木隆之介さんについて。彼が出演した作品で第一印象にあるのは江口洋介主演の『涙をふいて』(フジテレビ系・2000年)。二宮和也、上戸彩等4人兄弟の末っ子でこねくり回したくなるほど可愛かった。それが時を経て現在24歳で刑事役とは感慨深くなるものです……。

“違法捜査は上等、事件解決のためなら手段を選ばない刑事・弓神適当(浅野忠信)。彼とバディを組むことになったのは、真面目で正義感の強い青年・羽生虎夫(神木)。ちなみに童貞。毎回起こる事件にタイプの違う2人がタッグを組んで解決していく”

 ドラマはすべて一話完結。強姦未遂、殺人、誘拐などさまざまな悪質事件を弓神(ゆがみ)と羽生が解決していきます。今クール放送のドラマでは、毎週放送が楽しみな作品のひとつ。

 たくさんの刑事ドラマが放送され、事件から解決までのストーリーが割とパターン化されている昨今。弓神の次に何をしでかすかわからない素っ頓狂かつ適当な捜査方法に心がくすぐられるのです。一聞では煩雑そうな印象を受けるかもしれませんが、テンポのよさが高じてストーリーがすんなりと入ってくる良作品。

 そして神木さん演じる羽生は、交番勤務から若くして刑事課へ配属、将来を嘱望されている存在。弓神とは反して生真面目で正義感が強く、出世欲も強い。もちろん上司へのゴマスリも欠かしません。

 そう言うと完全無欠のエリート好青年を想像しがちですけど、実際はInstagramで盛ったリア充生活をアピール、こっそり出会い系アプリで恋人募集中とややこじれた人物。さらに童貞というおまけつき。その私生活を日々、コントのごとく弓神から突っ込まれています。

(弓神)「(テレ朝にてドラマ放送中の童貞と処女が集まる高校)『オトナ高校』入学してこいよ」
(羽生)「チェリートじゃねえし!!!」

(弓神)「(インスタのプロフ欄に)童貞って書いとけよ」
(羽生)「ヴァッカヤロウ!!!!」

 でも羽生をからかうだけではなく、捜査することの意味を行動で教えていく弓神。そしてその教えを体得する羽生。公私共々、虚勢を張ってばかりの彼ですが、なんだか応援したくなるのは神木さんのキャラクターゆえ。

 2歳で子役デビューを果たした彼は、24歳にしてすでに芸歴20年以上のベテラン俳優。最近は映画『君の名は。』(2016年)をはじめ、声優としても活躍している、実力、経歴ともに素晴らしい役者なのです。

 “子役”とは、とても残酷な商売だと思います。幼少期に爆発的に売れてしまうと、人気が継続されることは稀。ビジュアルを保ちながら成長する人は少なく、異常にちやほやされた人気者から一気に脱落、普通の人生を送ることに。よくバラエティ番組でも「あの子役は今……」と取り上げていますが、それですね。

 でも神木さんは違いました。愛らしい子役として視聴者の心を癒しまくり、その後は年齢相応の役を経て成長。現在は、子役時代の純朴さを残しつつ、かっこいい青年にスケールアップしているではありませんか。ずっと神木くんの成長を見守り続けた視聴者は、我が子のような思いで応援し続けるんだろうと思います。

 さて『刑事ゆがみ』。羽生くんの童貞卒業にも熱い期待がかかりますが、弓神役の浅野さんによる、いい加減だけど人情味溢れる刑事のハマり方も秀逸。今年1月期に放送された『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系・2017年)で演じた、出世ばかりをつけねらう壇上壮大役よりも、今回の役柄のほうが自然体で好きです。最終的に弓神の隠された過去が何か事件を引き起こすのでは、と今後に期待。

激戦区の日曜ゴールデン帯で“王者”日テレが大失策! さんま特番惨敗で、テレ東、フジが肉薄

 激戦区の日曜ゴールデン帯で、独走する“王者”日本テレビが“編成ミス”で視聴率を大きく落す失策を演じてしまった。

 日テレでは、通常、同時間帯に『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』をオンエアし、圧倒的な強さを見せている。前週(19日)は、『DASH!!』が17.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、『イッテQ!』が19.9%、『行列』が13.6%の高視聴率を獲得していた。

 26日は、これらの3番組をすべて休止し、午後7時より、3時間枠で、『誰も知らない明石家さんま NGなしロングインタビューで解禁&さんま青春時代ドラマ』を放送。同番組はさんまにロングインタビューを行い、13個の質問にNGなしで応えたものだったが、視聴率は13.9%どまり。午後7時から9時の時間帯に関しては、通常番組より、大きく数字を落としてしまった。

 同番組は、昨年11月26日に、土曜午後7時から2時間枠でオンエアされ、13.5%を獲得した。今回とは放送曜日が異なっており、同じレベルで比較はできないが、日曜ゴールデン帯にもってきた日テレの編成ミスといえそうだ。

「日テレの日曜ゴールデン帯のレギュラー番組は、他局の追随を許しません。それなのに、わざわざ休止してまで、さんま特番を放送したのは明らかに失策。編成部は責任を問われかねません」(テレビ誌関係者)

 この機に乗じて、高い視聴率を挙げたのは、ふだん低視聴率に苦しんでいるテレビ東京とフジテレビだった。テレ東は、注目度急上昇中の『緊急SOS!史上最大の池に異常発生!怪物1万匹!? 池の水ぜんぶ抜く大作戦5』(午後7時54分~9時54分)を放送し、12.8%をマーク。フジテレビは、『ニチファミ!』枠の『中居正広のプロ野球 珍プレー好プレー大賞2017』(午後7時~9時54分)が、奇跡ともいえる11.0%を獲得した。

 今年1月15日に第1弾が放送された『池の水ぜんぶ抜く』は、当初は8%台だったが、その後、グングン数字を上げ、9月3日の第4弾では11.8%と初の2ケタ台を記録。第6弾は、正月特番の3時間スペシャルとしてオンエアされることが決定。特番枠とはいえ、今後テレ東の目玉番組となるのは必至だ。

 そのほかの局では、TBS日曜劇場『陸王』(午後9時~9時54分)が安定の16.3%をマーク。NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』(午後8時~8時45分)は、自己ワースト4位タイの11.3%と低調だった。

 テレ東、フジが2ケタに乗せたことで、割を食ったのが27年ぶりにレギュラー復活した『ビートたけしのスポーツ大将』(テレビ朝日系/午後7時58分~8時54分)の第2回で5.8%と爆死。12日の初回は12.6%とよかったが、半減以下に落ち込んでしまった。

 次回12月3日、日テレは通常番組に戻り、テレ朝は『M-1グランプリ2017』(午後6時57分~10時10分)を放送。TBS系は『東大王★2時間半SP★豪華芸能人12人が天才東大生にクイズで勝ったら100万円!』(午後6時30分~8時54分)をオンエアし、盤石の『陸王』につなげるが、今週も各局の熾烈な視聴率獲得合戦が繰り広げられることになりそうだ。
(文=田中七男)

キラキラした青春(性春)に復讐してやりたい!! 捻れ曲がったピュアすぎる官能映画『青春夜話』

 1993年に刊行された『怪獣使いと少年』(宝島社)は、怪獣ブームを体験した世代の心を揺さぶる評論集だった。活字で組まれたタイムマシンに乗って、時間旅行に連れ出されたような高揚感を味わうことができた。『ウルトラマン』『ウルトラセブン』、そして『帰ってきたウルトラマン』(いずれもTBS系)といった1960~70年代の特撮ドラマや異形の怪獣たちに夢中になっていた少年時代を、大人の視点を交えた形で再体験させてくれた。『怪獣使いと少年』や『宮崎駿の〈世界〉』(筑摩書房)など、様々なサブカル系評論で知られる切通理作(きりどおし・りさく)氏だが、53歳にして映画監督デビューすることになった。キラキラした青春時代の思い出がない主人公たちが夜の高校に忍び込み、一夜限定でタイムトリップしようとする『青春夜話 Amazing Place』がその処女作である。

 評論集『怪獣使いと少年』が読者を少年時代へとタイムトリップさせてくれたように、映画『青春夜話』は主人公たちと共に観客を多感だった10代の頃へと連れ戻してくれる。しかも、大人の視点を交えた形で。老舗映画誌「キネマ旬報」で20年以上にわたって「ピンク映画時評」を連載している切通氏ゆえに、映画の中で疑似体験させてくれる青春時代はフェティシュなエロ描写満載となっている。切通監督は“怪獣使い”ならぬ“官能使い”として未知なる才能を発揮してみせた。

 

 主人公は20代後半の冴えないサラリーマン・喬(須森隆文)と4歳年下のやはりパッとしないOLの深琴(深琴)。路上に座り込んでいたホームレス(切通理作)へツバを吐く中年サラリーマン(川瀬陽太)に喬がカチンと来たことからひと揉めしているとき、自転車で通りかかった深琴は状況を察して初対面の喬を後ろに乗せてその場から逃げ出す。かなり地味めなボーイ・ミーツ・ガールの物語だ。

 お互いに表向きはおとなしいけど裏で毒づく性格で、酒を呑んでいるうちに意気投合する喬と深琴。同じ高校の出身だが、喬は4つ年上なのでスレ違いの青春を過ごしていたことが分かる。「見たかったなぁ、深琴さんのセーラー服姿」と控えめに盛り上がる2人。酔った勢いでラブホへ行って、ドンキあたりで買った制服を深琴に着せてJKプレイでもするのかなと思いきや、喬は深琴を夜の母校へと誘う。誰もいない校舎の中へと忍び込み、ロッカーにあったセーラー服、チアガール衣装、スクール水着を深琴に着せ、喬は青春時代に果たせなかった欲望の数々を叶えようとする。

 喬のド変態プレイに最初は引き気味だった深琴だったが、「キラキラした青春に復讐したい」という喬の想いには共感を覚える。喬と同様に、深琴も学校ではまるで目立たない生徒だった。華のない自分とは真逆の象徴であるチアリーダーのミニスカ衣装に着替え、夜の教室で踊り出す深琴。イケてなかったあの頃の喬と自分自身にエールを送るために。嫌っていたはずのキラキラした青春だが、羞恥プレイとして演じているうちに次第に気持ちよくなっていることに深琴は気づく。

 53歳にして、自身の脳内エロイメージを赤裸々に74分間の映像世界にしてみせた切通監督。初めての映画撮影に挑んだ切通監督をサポートしたのは製作総指揮の友松直之氏。『AI高感度センサー搭載 メイドロイド』のタイトルでDVD化された『老人とラブドール 私が初潮になった時…』(09)などピンク映画の監督として人気が高い。ピンク映画を専門に上映している上野オークラ劇場あたりで『青春夜話』を上映すれば、それこそアメージングに感じるシニア世代も多いのではないだろうか。本作を語る上で、撮影監督をつとめた黒木歩嬢の存在もはずせない。AV監督やミュージシャンとしても活躍中の才媛で、本作の喬と深琴のフェティッシュな官能場面を実にエロティックかつポップなものに撮り上げてみせている。

 

 普段は自分の意見を他人にはっきり言うことができない深琴だが、高校時代をリプレイしているうちに喬がずっと傍観者なままなことであることに不満を感じるようになる。深琴にばかり着替えさせ、喬はスーツ姿のままだ。「俺は見てるだけでいいんだ」「エッチをさせてくれる女の子は、男にとっては天使」と喬は言うが、それでは深琴の体を張ったトラウマ浄化体験は喬の性的欲求を満たすだけのマスネタ扱いではないか。柔和な性格の喬だが、深琴のことを生身の女としては見ていないことになる。

「タダマン野郎が一丁前に女の価値を評論してんじゃねぇ。この無銭飲食野郎!」

 ただでセックス、しかもコスプレセックスできたことを喜んでいるおめでたい喬に対して、深琴は自分と同じリングに上がってこいと挑発する。高校時代のイケてなかった暗い記憶、心の中にずっと溜め込んできたドス黒い欲望、性に対する無理解と異性への怒り……。様々な感情をぶつけ合いながら、喬と深琴はこの夜何度目かのセックスを交わす。いくつもの夢や感情が重なり合い、2人にとって忘れられない一夜となる。

 本作のヒロインである深琴が、「浦島太郎」の絵本を持った白髪のホームレスと出逢った際の台詞が印象的だ。「玉手箱って開けちゃったら、それまでですよね」。また、喬を相手に「玉手箱、開けないでくれって無理だよね。その前に年をとったらバカみたいだし」とも呟く深琴。評論家であり、映画監督として処女作を撮り上げた切通氏にとっては評論集を編むことも、映画を撮ることも、竜宮城の楽しい思い出がぎっしり詰まった玉手箱をこしらえるような行為であるらしい。この玉手箱を開けてしまえば懐かしい思い出と引き換えに、自分にとって少年時代や青春時代はもはや遠い過去になったことを痛感させられる。それでも、この玉手箱は開けずにはいられない。
(文=長野辰次)

『青春夜話 Amazing Place』

監督・脚本/切通理作 
製作総指揮/友松直之 撮影監督/黒木歩 撮影・照明/田宮健彦 美術/貝原クリス亮 録音・MA/石川二郎 編集/長田直樹、西村絵美、切通理作 音楽/KARAふる
出演/深琴、須森隆文、飯島大介、安部智凛、松井理子、友松直之、川瀬陽太、中沢健、櫻井拓也、石川雄也、黒木歩、衣緒菜、晴野未子、和田光沙、佐野和宏
配給/シネ☆マみれ 12月2日(土)より新宿K’s cinemaにてレイトショー公開
※ 初日舞台挨拶および期間中トークショーあり
http://seishunyawa.com

『パンドラ映画館』電子書籍発売中!

日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』
電子書籍になりました。
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嵐ライブツアー『「untitled」』東京ドーム公演前夜! 去年の年末ライブをおさらいしよう!

 Happy旋風巻き起こる! 名曲から最新曲まで歌い尽くした3時間の濃厚ツアー『ARASHI LIVE TOUR 2016-2017 Are You Happy?』を密着フォトレポート!

Contents
名シーン実況中継!・・・・4P~
仲良しショット大特集・・・・32P~
爆笑MC ハイライト・・・・・42P~
松本潤・・・・52P~
二宮和也・・・・60P~
相葉雅紀・・・・・68P~
櫻井翔・・・・・76P~
大野智・・・・84P~
セットリスト・・・・94P~

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ついに神木隆之介が「童貞」を認めた『刑事ゆがみ』小林隆が“老人”を演じるという恐怖

 泥臭い浪花節と本格推理が同居した井浦秀夫の原作コミックを、スタイリッシュに映像化して好評を集めつつ、視聴率はあんまりよくないドラマ『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)も第8話。今回の数字も6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、この良作には似合わない感じでした。

 ともあれ、いつものように振り返ってみましょう。

前回までのレビューはこちらから

 さて、毎回アバンタイトルで「今回はこういうお話ですよ~」と丁寧に教えてくれるこのドラマ。第8話は「高齢化社会」「身寄りのない独居老人」「お年寄りを狙った詐欺事件」といったあたりがテーマです。新米刑事・羽生くん(神木隆之介)にはまだ早い話題のようですが、独身アラフォー美魔女係長・菅能ちゃん(稲森いずみ)は、リアルに頭を抱えるしかありません。そして菅能ちゃんと同い年の弓神(浅野忠信)は、相変わらず何を考えてるのかわからない。お気に入りの競走馬が引退したとかで、悲嘆に暮れています。

 

■神木隆之介、ついに童貞を認める

 

 そんな弓神と羽生くんは、2人でキャバクラに。羽生くんはかわいいので、嬢たちにチヤホヤされて浮かれ気分です。その席に「ハタチどえーす!」とか言いながらやってきたのが、猿渡(市川由衣)というアラサー美人でした。

 どうやら弓神と猿渡は旧知の仲。猿渡は人懐っこい笑顔を浮かべながら、「施設にいる息子を迎えにいくためにお金をためている」「昼間の仕事を探している」と、実にポジティブな様子。帰り際には、羽生が童貞であることを知ると「かわいいんだけど!」と大喜び。

 これまで、ずっと「童貞じゃねえし!」と言い続けてきた羽生くんでしたが、ふにゃふにゃになってしまい「キスもしたことない」と、ついに自白。ごほうびなのか、猿渡からホッペにちゅーをいただきました。羽生くん、顔が真っ赤です。楽しい楽しい夜でした。

 その猿渡が、死にました。

 高級マンションの敷地内で転落死。手には180万円の現金が握られています。状況から見て、猿渡は前夜、4階の部屋に盗みに入り、ベランダから逃亡しようとして転落した可能性が高いんだそうです。

 

■今回は弓神が捜査に私情を挟む

 

 実は猿渡という女性は、かつて弓神が逮捕した窃盗犯でした。「透明人間」という異名を取るほどの凄腕の泥棒で、あちこちから奪った金は5年で1,000万円。それは、16歳で家族を失った少女に残された、唯一の生きる術だったのだそうです。

 しかし、そんな猿渡も子どもを産んでからは改心して足を洗い、シングルマザーとして真面目に生きていました。しかし弓神が猿渡の泥棒時代の証拠をつかんでしまい、投獄されたことで母子は離れ離れになってしまったのです。

 弓神は息子とも交流があり、猿渡との関係も前述の通り。どうしても猿渡が再び盗みに手を染めたとは思えない弓神は「事故死、事件性なし」の報告書提出を拒否し、単独捜査を続けます。羽生くんに「目を覚ましてくださいよ」とたしなめられて、「目を覚ますのはおまえの方だろ、前科持ちじゃなかったら、もっとまともに捜査してるだろ」と声を荒らげる弓神の表情は、これまでには見られないものでした。いよいよ刑事・弓神が本格化してきたということです。

 このドラマでは、「客観的な捜査と刑事個人の私情」というテーマが繰り返し語られています。1~4話までは主に羽生くんがその板挟みになって苦悩し、前回は菅能ちゃんが親友の死に心を揺さぶられる様が描かれました。佳境に入った第8話で、いよいよ真打ち登場というわけです。ドラマがクライマックスに向かって動き出したというドライブ感を覚える、計算された設計です。

 

■加害者と被害者は、巧みに入れ替わる

 

 一方、盗みに入られたのは、このマンションの住人・沼田(小林隆)。銀行を定年退職した沼田は、身寄りこそないものの、高級マンションに暮らす、お金持ちのおじいちゃん。今回の件では180万円のお金も戻ったことから被害届を出さないと言います。見るからに善人ですが(何しろ小林隆だし)、金庫に2,000万円もの現金を入れているなど怪しい点も。

 ちなみにこの2,000万円は弓神が金庫を覗き込んで発覚したものですが、当然、ピッキングか何かして勝手に開けたのでしょう。もう弓神がそういうことを勝手にやってるという段取りすら映さない。視聴者を信用した、潔い省略です。

 ところで、アバンによれば今回は「独居老人が詐欺に遭う話」でした。泥棒に遭う話じゃなかったよなーと思っているところで、「近所で老人狙いの振り込め詐欺が頻発しています」という情報が放り込まれ、この猿渡の死と振り込め詐欺事件が複雑に絡まり合い、加害者と被害者を巧みに入れ替えながら事件の解決に至ります。例によって、面白いのでFODとかTVerでどうぞ。

 

■「犯人の掘り下げ」には、今回も力が入っています

 

 このドラマの最大の魅力は、なんといっても犯人が犯行に至った背景や犯行動機の掘り下げにあります。

 今回も、子どものために真面目に生きようとした元窃盗犯、そして、仕事のために真面目に生きてきただけだった元銀行員の悲しみが切々と、大真面目に語られました。

 ホントに、真面目に脚本作ってるなーと毎度思うんです。以前にもこのレビューで書きましたが、事件の謎と解決は今回もゆるい部分はあります。でも、「これを言うんだ」「今だから、この話なんだ」という強い意思、創作意識はびんびんに伝わってくる。『刑事ゆがみ』のスタッフは、実に気持ちのいい仕事をしていると思います。

 

■羽生くんの成長、もしくは“弓神化”について

 

 今回、もっとも印象的だったのは、羽生くんが取り調べで犯人に自白を迫る場面でした。

 羽生くんの取り調べシーンは、特にドラマ前半で繰り返し登場しています。先入観にとらわれ、目の前の人間を犯人と決め付け、まるで刑事ドラマのモノマネみたいに机をバンバン叩きながら言質を取ろうとし、ヒマがあれば「自白 誘引方法 心理戦」でググったりもしていました。幼稚であり、その幼稚さがチャームポイントでもあったのが羽生くんという刑事だったのです。

 今回、キャバクラで警察バッジを見せびらかすなどの幼稚さを残しながらも、捜査や取り調べでは弓神の影響を受けて明らかに成長している様を見せつけました。県警の指示に背いて弓神の違法捜査に協力することも、もう厭わなくなっています。回を重ねるにつれて“バディ”の関係性にも変化が表れている。残り2話、正直、楽しみでしょうがないといったところです。

 

■余談

 

 ところで、今回の“仕事人間”沼田の告白には、まったく共感できませんでした。定年退職した独居老人の苦悩は、よく練られたものだったとは思うんですが、やっぱり頭で考えたお話だな、という印象だったんです。第2話の喪女や前回のインスタ映え女のような、作家自身の当事者性が反映されている(ように見える)物語に比べると、迫ってくるものが少し弱かったかなと。

 そう思ったんですが、この文章を書きながら、もしかしたらあんまり素直に受け取りたくなかったのかもしれないと思い直したんです。何しろ私自身も独居老人まっしぐらですし、まだまだ“頼りない中年”くらいの役が似合うと思っていた小林隆が「お爺ちゃん」に配役されている。その分だけ、私にも年月が流れている。そういう現実、迫りくる老後が、直視できなかったのかもしれません。えーと、何この余談。

(文=どらまっ子AKIちゃん)

ついに神木隆之介が「童貞」を認めた『刑事ゆがみ』小林隆が“老人”を演じるという恐怖

 泥臭い浪花節と本格推理が同居した井浦秀夫の原作コミックを、スタイリッシュに映像化して好評を集めつつ、視聴率はあんまりよくないドラマ『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)も第8話。今回の数字も6.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、この良作には似合わない感じでした。

 ともあれ、いつものように振り返ってみましょう。

前回までのレビューはこちらから

 さて、毎回アバンタイトルで「今回はこういうお話ですよ~」と丁寧に教えてくれるこのドラマ。第8話は「高齢化社会」「身寄りのない独居老人」「お年寄りを狙った詐欺事件」といったあたりがテーマです。新米刑事・羽生くん(神木隆之介)にはまだ早い話題のようですが、独身アラフォー美魔女係長・菅能ちゃん(稲森いずみ)は、リアルに頭を抱えるしかありません。そして菅能ちゃんと同い年の弓神(浅野忠信)は、相変わらず何を考えてるのかわからない。お気に入りの競走馬が引退したとかで、悲嘆に暮れています。

 

■神木隆之介、ついに童貞を認める

 

 そんな弓神と羽生くんは、2人でキャバクラに。羽生くんはかわいいので、嬢たちにチヤホヤされて浮かれ気分です。その席に「ハタチどえーす!」とか言いながらやってきたのが、猿渡(市川由衣)というアラサー美人でした。

 どうやら弓神と猿渡は旧知の仲。猿渡は人懐っこい笑顔を浮かべながら、「施設にいる息子を迎えにいくためにお金をためている」「昼間の仕事を探している」と、実にポジティブな様子。帰り際には、羽生が童貞であることを知ると「かわいいんだけど!」と大喜び。

 これまで、ずっと「童貞じゃねえし!」と言い続けてきた羽生くんでしたが、ふにゃふにゃになってしまい「キスもしたことない」と、ついに自白。ごほうびなのか、猿渡からホッペにちゅーをいただきました。羽生くん、顔が真っ赤です。楽しい楽しい夜でした。

 その猿渡が、死にました。

 高級マンションの敷地内で転落死。手には180万円の現金が握られています。状況から見て、猿渡は前夜、4階の部屋に盗みに入り、ベランダから逃亡しようとして転落した可能性が高いんだそうです。

 

■今回は弓神が捜査に私情を挟む

 

 実は猿渡という女性は、かつて弓神が逮捕した窃盗犯でした。「透明人間」という異名を取るほどの凄腕の泥棒で、あちこちから奪った金は5年で1,000万円。それは、16歳で家族を失った少女に残された、唯一の生きる術だったのだそうです。

 しかし、そんな猿渡も子どもを産んでからは改心して足を洗い、シングルマザーとして真面目に生きていました。しかし弓神が猿渡の泥棒時代の証拠をつかんでしまい、投獄されたことで母子は離れ離れになってしまったのです。

 弓神は息子とも交流があり、猿渡との関係も前述の通り。どうしても猿渡が再び盗みに手を染めたとは思えない弓神は「事故死、事件性なし」の報告書提出を拒否し、単独捜査を続けます。羽生くんに「目を覚ましてくださいよ」とたしなめられて、「目を覚ますのはおまえの方だろ、前科持ちじゃなかったら、もっとまともに捜査してるだろ」と声を荒らげる弓神の表情は、これまでには見られないものでした。いよいよ刑事・弓神が本格化してきたということです。

 このドラマでは、「客観的な捜査と刑事個人の私情」というテーマが繰り返し語られています。1~4話までは主に羽生くんがその板挟みになって苦悩し、前回は菅能ちゃんが親友の死に心を揺さぶられる様が描かれました。佳境に入った第8話で、いよいよ真打ち登場というわけです。ドラマがクライマックスに向かって動き出したというドライブ感を覚える、計算された設計です。

 

■加害者と被害者は、巧みに入れ替わる

 

 一方、盗みに入られたのは、このマンションの住人・沼田(小林隆)。銀行を定年退職した沼田は、身寄りこそないものの、高級マンションに暮らす、お金持ちのおじいちゃん。今回の件では180万円のお金も戻ったことから被害届を出さないと言います。見るからに善人ですが(何しろ小林隆だし)、金庫に2,000万円もの現金を入れているなど怪しい点も。

 ちなみにこの2,000万円は弓神が金庫を覗き込んで発覚したものですが、当然、ピッキングか何かして勝手に開けたのでしょう。もう弓神がそういうことを勝手にやってるという段取りすら映さない。視聴者を信用した、潔い省略です。

 ところで、アバンによれば今回は「独居老人が詐欺に遭う話」でした。泥棒に遭う話じゃなかったよなーと思っているところで、「近所で老人狙いの振り込め詐欺が頻発しています」という情報が放り込まれ、この猿渡の死と振り込め詐欺事件が複雑に絡まり合い、加害者と被害者を巧みに入れ替えながら事件の解決に至ります。例によって、面白いのでFODとかTVerでどうぞ。

 

■「犯人の掘り下げ」には、今回も力が入っています

 

 このドラマの最大の魅力は、なんといっても犯人が犯行に至った背景や犯行動機の掘り下げにあります。

 今回も、子どものために真面目に生きようとした元窃盗犯、そして、仕事のために真面目に生きてきただけだった元銀行員の悲しみが切々と、大真面目に語られました。

 ホントに、真面目に脚本作ってるなーと毎度思うんです。以前にもこのレビューで書きましたが、事件の謎と解決は今回もゆるい部分はあります。でも、「これを言うんだ」「今だから、この話なんだ」という強い意思、創作意識はびんびんに伝わってくる。『刑事ゆがみ』のスタッフは、実に気持ちのいい仕事をしていると思います。

 

■羽生くんの成長、もしくは“弓神化”について

 

 今回、もっとも印象的だったのは、羽生くんが取り調べで犯人に自白を迫る場面でした。

 羽生くんの取り調べシーンは、特にドラマ前半で繰り返し登場しています。先入観にとらわれ、目の前の人間を犯人と決め付け、まるで刑事ドラマのモノマネみたいに机をバンバン叩きながら言質を取ろうとし、ヒマがあれば「自白 誘引方法 心理戦」でググったりもしていました。幼稚であり、その幼稚さがチャームポイントでもあったのが羽生くんという刑事だったのです。

 今回、キャバクラで警察バッジを見せびらかすなどの幼稚さを残しながらも、捜査や取り調べでは弓神の影響を受けて明らかに成長している様を見せつけました。県警の指示に背いて弓神の違法捜査に協力することも、もう厭わなくなっています。回を重ねるにつれて“バディ”の関係性にも変化が表れている。残り2話、正直、楽しみでしょうがないといったところです。

 

■余談

 

 ところで、今回の“仕事人間”沼田の告白には、まったく共感できませんでした。定年退職した独居老人の苦悩は、よく練られたものだったとは思うんですが、やっぱり頭で考えたお話だな、という印象だったんです。第2話の喪女や前回のインスタ映え女のような、作家自身の当事者性が反映されている(ように見える)物語に比べると、迫ってくるものが少し弱かったかなと。

 そう思ったんですが、この文章を書きながら、もしかしたらあんまり素直に受け取りたくなかったのかもしれないと思い直したんです。何しろ私自身も独居老人まっしぐらですし、まだまだ“頼りない中年”くらいの役が似合うと思っていた小林隆が「お爺ちゃん」に配役されている。その分だけ、私にも年月が流れている。そういう現実、迫りくる老後が、直視できなかったのかもしれません。えーと、何この余談。

(文=どらまっ子AKIちゃん)

“ジャニーズ忖度”が浮き彫りに……民放キー局の露骨すぎる「元SMAP退所組外し」は、いったいいつまで続く?

 今月初旬にAbemaTVで放送された『72時間ホンネテレビ』が大きな話題を呼んだ、元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾。番組は大成功を収め、次々と新たな活動が発表されていますが、その裏で、ジャニーズ事務所の圧力とテレビ局の忖度ぶりが日に日に浮き彫りになってきました。

 先月27日に行われた日本テレビの定例会見では、『ホンネテレビ』について大久保好男社長が「いろいろな受け止め方がある。私としては、特にコメントすることはない」とバッサリ。また、福田博之編成局長は「香取さんが『全日本仮装大賞』に出演することのみ決定している。他はない」とコメント。その他民放キー局も、3人の起用にはなかなか踏み切れないでいる状況です。

 各局の露骨すぎる「元SMAP外し」は、いったいいつまで続くのやら……。
 
 それでは、詳しいランキングを見ていきましょう!

1位
『スッキリ』加藤浩次も「なんだよ、それ」とブチ切れ!? 民放が元SMAP退所組を“徹底排除”
やり方がエグい

2位
「性的な快楽を求めて──」あの“シャブ中”超大物アーティストを、捜査当局がロックオン!
今頃ヒヤヒヤしてるかも

3位
“レジェンド”萩本欽一にタレント生命の危機!? ジャニーズ共演NG、映画大爆死も「日本テレビのせいで……」
今度の仮装大賞で挽回できるか

4位
フジ新ドラマ『FINAL CUT』から「元SMAP・草なぎ剛が外された!?」、民放ドラマ起用は絶望的か
『草なぎ剛・復讐3部作』見たかった……

5位
西内まりやと事務所が完全決別か、瑛太が挿入した俳優を暴露? NMB48がネット民を揶揄……週末芸能ニュース雑話
彼女、どうなっちゃうんでしょうか

 

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