V6・岡田准一、結婚報告に「不倫略奪キモい」「グループに泥塗るな」とファン離れ深刻

 V6・岡田准一と女優の宮崎あおいが12月23日に婚姻届を提出したことを翌24日に正式発表した。井ノ原快彦、長野博に続いてグループで3人目の既婚者誕生となったが、今回の結婚発表に際して多くのファンが岡田に“失望”している。

 2人は2008年公開の映画『陰日向に咲く』や、12年の映画『天地明察』で共演し、数年前から交際が報じられてきた。本来、岡田の結婚報告は24日の“期日指定”でファンクラブ会員向けにメッセージカードが届くはずだったが、22日に一部ファンのもとに誤配送され、ネット上で大きな騒ぎに。この騒動を受けて、24日に入籍する予定を早めて23日の入籍し、マスコミへの正式発表に至ったという。

 事務所がファンクラブ会員に送ったのは、クリスマスシーズンを意識したかのような真っ赤な封筒。メッセージカード内には結婚相手となる宮崎の名前は書かれていないものの、まず「私、岡田准一は結婚する運びとなりました」と報告し、ファンへの感謝などがつづられていた。

近年、ジャニーズタレントの結婚報告は、ファンクラブ会員へメッセージカードで伝えてからマスコミ報道されるという手法が取られている。岡田も同様に、ファンへの報告を優先したにもかかわらず、郵便局側の誤配送によって、結婚報告がネット上で騒動化。しかし、そもそも「クリスマスイブに報告」する事に対し、疑問を抱くファンも少なくないようだ。

「イブに突然結婚を宣言するのは無神経だとして、『そんなクリスマスプレゼントいらない。ファンなら喜んでくれると本気で思った? 最悪な1年の終わり。ファンナメすぎ』『指定日前に配達した局員、ある意味グッジョブ。イブに届いてたら地獄絵図だよ』と、ドン引きしています。また、フリマアプリ・メルカリには結婚報告カードがすでに多数出品されており、中には過去のファンクラブの会報とセットで出品する例も。Twitter上には結婚報告カードを燃やしている写真をアップする人も出現し、如実にファン離れが進んでいる印象です」(ジャニーズに詳しい記者)

 さらには、岡田サイドがマスコミや関係各所に送った結婚報告に伴う菓子の詰め合わせに、V6のキャラクター・ぶいろくくんが使われていることが発覚し、「最悪。これ以上V6という看板に泥塗らないで」など否定的な反応が目立っている。

「ファンの間でここまで非難の声が出ている背景には、岡田と宮崎が交際を開始した時期も影響しています。宮崎は07年に俳優の高岡蒼甫(現・奏輔)と結婚するも、11年12月に離婚。当時、『週刊文春』(文藝春秋)が岡田と宮崎の“不倫疑惑”を報じたため、業界内外に大きな衝撃が走りました。しかし今回、岡田と宮崎の結婚を伝えるスポーツ紙などでは『長らく友人関係が続いていたが15年春に交際がスタートし、同年8月に週刊誌報道で関係が明らかになっていた』と、あくまで宮崎が離婚した後に岡田と交際を始めたかのように報道し、不倫の過去には一切触れられていません」(同)

 一度、不倫疑惑が持ち上がった相手と交際を続けた上に、ファンの神経を逆なでするような結婚報告だったことで、「宮﨑あおいなんかとなぜ……不倫からの略奪愛だろ。あの女だけは駄目だよ」「不倫略奪婚の奴がいるグループなんて気持ち悪い」と、ファンを卒業するという宣言が相次いでいる状況だ。

 祝福コメントの三宅健にまで飛び火

「メンバーの三宅健は、マスコミを通じて『V6の末っ子にこんな日が来るなんて想像もしなかったです』『家族思いの岡田。きっと、守るべき者が出来たことで更に強く優しい男になるんだと思います』などと祝福コメントを寄せ、また24日には公式携帯サイト・Johnny's webの連載『にこにこ健』で『会えなくても みんな、同じツリーを見て』と、自宅のクリスマスツリーや自撮り写真をアップし、岡田の一件で傷心のファンを癒やしていました。ところが、一部ファンの怒りの矛先はその三宅にも向かっていて、『お祝いコメント見たけど、三宅しゃしゃりすぎ。家族思い? その前にアイドルとしてファンを思いやれ』『好感度狙っててイライラした』『三宅のあざとさも岡田の末っ子感も、今じゃ吐き気がして無理』と、辛らつなツイートが見受けられました」(同)

 その一方で、情報番組『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)のスタッフ用Twitterアカウントが、手当たり次第にV6ファンに取材協力のお願いを送り、物議を醸している。あるファンがダイレクトメッセージのやりとりをTwitterに載せているが、その中でスタッフは「できればですが、グリーティングカードを見せていただきながらインタビュー取材させていただきたい」「グリーティングカードの写真を送っていただくことはいかがでしょうか?」と、懇願。執拗にメッセージカードにこだわる姿勢に、ファンから批判が上がっている。

 前途多難な結婚発表となった岡田だが、大みそかの『ジャニーズカウントダウン 2017-2018』で、ファンに直接結婚の挨拶を行うのか、注目が集まる。

堀北真希の容姿が激変! “芸能界引退→幸せ太り”で「平成の山口百恵」になる!?

 激変した姿に、衝撃を受けた人も多いだろう。「女性自身」(光文社)に掲載された元女優・堀北真希の近影が話題を呼んでいる。

 堀北は2015年8月に俳優の山本耕史と結婚。昨年12月に第一子を出産し、今年2月28日に芸能界を引退した。

 同誌では、夫婦で長女のベビーカーを押す仲むつまじい風景が掲載されているが、驚きなのは、堀北の容姿の変化だ。かつては黒髪にほっそり体形の清楚系だったが、近影は茶髪のショートカットにメガネ。幸せ太りなのか、あごのあたりには少々肉がついていた。

 その姿に、一部のファンからは「劣化しとる(涙)」という声も上がっているが……。スポーツ紙記者は「芸能界を引退しても着飾る女優さんやモデルが多い中、ほぼすっぴんで外出し、100円ショップで買い物したり、ママ友とも積極的に交流する堀北さんの姿には好感が持てます。ネット上では写真を掲載した『女性自身』に『穏やかな生活の邪魔をするな!』と、批判の矛先が向いているほどです」と語る。

 堀北は、アイドルとして人気絶頂にありながら俳優の三浦友和と結婚、引退した山口百恵さんに強い憧れを持っていることで知られる。自身で引退を決めたときも、周囲に「百恵さんのように潔く辞めたほうが素敵」と話していたという。

 その百恵さんも、引退後はたびたび週刊誌のエジキになり、激太りしたプライベートショットを度々撮られた。

「そう考えると、堀北さんも順調に“平成の百恵さん”への道を歩んでいるように思えます。芸能界を離れると、それまで事務所が主導していたエステ通いをすることもなくなるので、容姿に変化が出るのは当然。そんなことよりも、ストレスなく自然体でいることのほうが大切だと痛感したのでしょう」(ワイドショー関係者)

 一部では、将来的な堀北の芸能界復帰もささやかれているが、百恵さんを目標にするのならば、その可能性はゼロに近い。

「堀北さんは現在、第二子についても考えているようです。『娘にきょうだいを』という気持ちが強いようですね」とは週刊誌記者。

 芸能界から離れても、堀北は輝いている――。

そして日向先生は伝説のカウンセラーとなった! 井上真央の“神演技”が炸裂『明日の約束』最終回

「悩み続けるしかないんだと思います。親の思い込みや決めつけは、子どもにとってつらいんです。愛情だと分かるから、心がどんどん縛られていくんです」

 井上真央主演の社会派ミステリー『明日の約束』(フジテレビ系)の最終話。視聴率の低迷から途中打ち切りにならないかと心配された井上真央の復帰作でしたが、なんとか全10話を完走しました。前回までに誰が吉岡圭吾を自殺に追い詰めたのかという謎解きは済ませていたので、最終回はスクールカウンセラー日向先生を演じた井上真央の、主演女優として圧巻演技が炸裂した50分間となったのでした。

 いつもはドラマのエンディングを飾っていた東方神起が歌う主題歌「Reboot」が流れる中、胸騒ぎのラストエピソードが幕を開けます。愛する息子・圭吾(遠藤健慎)を自殺で失った最凶毒親・吉岡真紀子(仲間由紀恵)との戦いも最終ラウンドです。小嶋記者(青柳翔)から預かった圭吾の肉声が残された音声データを、日向先生は真紀子の家へと届けに行きます。これまで日向先生のことを拒絶していた真紀子ですが、この日はどうも様子が違います。日向先生が圭吾の仏壇に「線香をあげたい」とお願いすると、あっさり「どうぞ」と許可したのでした。

 自殺を考えている人は、無意識のうちにSOSを発していると言われています。日向先生が圭吾の遺影に向かって手を合わせると、近くに真紀子が書いた遺書らしきものがあることに気づきます。圭吾の肉声が唯一残されている大切な音声データは、水槽の中に投げ込まれていました。真紀子が後追い自殺を考えていることを、日向先生は察知します。3カ月間ずっと真紀子に苦しめられてきた日向先生ですが、臨床心理士として、いやその場に居合わせた人間として放っておくわけにはいきません。

 死んであの世にいる圭吾に、自殺の原因は本当に自分なのかどうかを確かめたいと口走る真紀子。短大を卒業後、親から言われるがままにお見合い結婚し、23歳のときに産んだ圭吾だけが真紀子の生き甲斐でした。真紀子は自分が理想の母親になることで、圭吾に幸せな人生を歩ませようと誓ったのです。自分自身にとっても、そして圭吾にとっても絶対的なユートピアとなる理想の家庭を築き上げることに尽力した真紀子でした。でも、大人にとっての完成されたユートピアは、未来のある子どもにとっては自由のないディストピアとなってしまうのです。

 最愛の息子を失い、高校を訴える裁判も取り止めになり、生きる気力を失った真紀子に向かって、日向先生は圭吾から自殺前夜に告白されたことをようやく打ち明けます。「あなたのせいで圭吾が!」と真紀子は詰め寄りますが、そんな真紀子の怒りと憎しみを敢えて日向先生は受け止めるのでした。

「それで真紀子さんが生きようと思うのなら、それでもかまいません。あのとき、答え方が違っていたら何かが変わっていたかもしれません。私は心の苦しみを汲み取ってあげられなかった。ごめんさない」

 日向先生が胸の内をさらけ出したことで、真紀子は圭吾が死んで苦しんでいるのは自分ひとりではなかったことに気づきます。ドラマ開始から15分間にわたる、井上真央と仲間由紀恵との緊張感溢れる演技バトルでした。

 

■これが見納め、毒親・尚子の鬼顔スマッシュ!

 

 女子プロレスラーの豊田真奈美選手は、11月に行われた引退試合で前代未聞となる54人掛けのラストファイトを披露しましたが、最終話の日向先生/井上真央もそれに近いものを感じさせました。真紀子との息詰まるバトルの後は、もっとも身近で、いちばん扱いにくい実の母親・尚子(手塚理美)との決着戦です。

 圭吾の自殺騒ぎに日向の婚約解消といろいろありましたが、この夜は尚子と日向は一緒にコタツに入って、珍しくまったりモードです。「どこか温泉でも行かない?」と尚子は機嫌よさげです。せっかくの母娘の団欒タイムでしたが、日向は意を決して「家を出ていく」と尚子に告げるのでした。

「何よ、それ。ママに相談もなしで。ねぇピッピ、聞いた? また日向が変なこと言うのよ~」

 例によって日向が自己主張すると、尚子は文鳥のピッピちゃんに呼び掛け、家庭内議会での多数派であることを誇示するのでした。そして3カ月間ハラハラドキドキしどおしだった、背面からの振り向きざまの鬼顔スマッシュを決めます。

「本気で言ってんの、あんた? 日向はそんなにママのことが嫌いなの?」

 毒とドスの効いた尚子の高圧的な台詞に対し、日向は一度まぶたを閉じ、ためをつくってから乾坤一擲となる言霊を口から吐き出します。

「嫌いじゃないよ。だから、つらいんじゃない」

 毒親の恐ろしさは、本人が「自分は毒親」と気づいていないことです。日向は涙をボロボロとこぼしながら、尚子の押しつけがましい愛情に子どもの頃から苦しんできたことを訴えます。それでも尚子はまだ自分の非を認めようとはしません。

「あんたなんか二度と顔も見たくない! やっぱりママのことが嫌いなんでしょ。ちゃんと嫌いって言ってから、出ていきなさいよッ」

 日向はこのとき、ずっと研ぎ澄ましてきた優しいナイフで尚子に斬り掛かります。

「言わない。自分を産んでくれた人のことを嫌いになることは、自分を嫌いになることと同じことだから」

 

■日向先生がテレビ界に残したものとは?

 

 2人の毒親とのデスマッチを終えた日向先生は、高校に残される生徒や教師たちに終業式の場でラストメッセージを贈ります。井上真央は主演映画『八日目の蝉』(11)や『白ゆき姫殺人事件』(14)に代表されるように、“受け”の芝居が抜群にうまい女優です。『明日の約束』でも手塚理美や仲間由紀恵のテンション高めな演技に対し、抑えた芝居でずっと応え続けました。演技キャリアのない若手俳優たちとの共演シーンでは、相手のまっすぐな演技を引き出してみせました。でも視聴率は低迷したまま。そんな中でブレずに腐らずに自分の芝居を貫き、そして最後の最後に女優としての底力を発揮してみせます。日本のテレビドラマや映画での壇上での演説シーンは鼻白んでしまうことが多いのですが、井上真央は自分自身や自分の周囲にいる親しい人たちに向かって語り掛けるように、この3カ月間で芝居を通して体感してきたことを言葉へと凝縮していくのでした。

「私がいちばん許せないのは、吉岡圭吾くんです。亡くなった人を否定的に話すのはよくないと思います。でも、私は今を生きている人に言いたいのです。自殺という行為を、つらい現実から逃げるための手段と思ってほしくないんです。吉岡くんにも生きて逃げる勇気を持ってほしかった。生きることから逃げさえしければ、人はやり直せるから。幸せが約束された明日ではなくても、それでも明日も生きていることが大切だと信じてください」

 ノーサイドの時間です。これまで日向先生を窮地に追い込んできた小嶋記者や仮面ティーチャー・霧島先生(及川光博)は日向先生の名スピーチを褒め讃えて学校を去っていきます。日向先生から別れを告げられた年下の恋人・本庄(工藤阿須加)は「今の仕事を辞めて、医大を再受験する」とのことです。16歳のひとりの少年が自殺を遂げたという悲しい事実は変わりませんが、日向先生と共にこの事件に関わった人たちは、ほんの少しですが成長を遂げ、生きていくことの重みを背負う覚悟ができたのではないでしょうか。

 最後に関西テレビが制作した『明日の約束』の功罪について考えたいと思います。毒親というテーマに真っ正面から向き合った姿勢は高く評価されますが、視聴率は初回の8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)以降は伸び悩み、最終回も5.9%に留まりました。もっと多くの人に観てもらうための工夫がされてしかるべきでした。サスペンス要素を強くしたために、1話~3話を見逃していた人たちが途中から入りづらかった点も惜しまれます。またシリアスムードのドラマにあって、コメディリリーフの役割を任されていたのが白洲迅と新川優愛の若手2人だったのも荷が重すぎたように思います。

 オリジナルストーリーであることを謳っている『明日の約束』ですが、2016年に出版されたノンフィクション『モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い』(福田ますみ著、新潮社刊)が企画のベースになっていることは明らかです。もちろん、『モンスターマザー』には日向先生のようなスクールカウンセラーは登場しませんし、『明日の約束』はフィクションドラマとして独自の展開をしています。実際に05年に起きた高校生自殺事件の傷跡が当事者たちには、まだ残る『モンスターマザー』を原作本としてクレジットすると諸々問題があったのでしょうが、関西テレビと新潮社側とでうまくコミュニケーションできていれば、双方にとって効果的な宣伝もできたように思います。例えば、原作として明記するのではなく、「原案」や「企画協力」にするとか。『モンスターマザー』で書かれている毒親のリアルな凄まじさや性善説に基づいた学校教育の危うさは、もっと知られるべきでしょう。日本のテレビ界に社会派ドラマを定着させるための課題も残した番組だったと言えそうです。

 10月の番組スタートからずっと苦虫を噛み潰したような表情だった日向先生でしたが、最終回では毒親との和解を果たしたバスケ部マネジャーの増田(山口まゆ)や真紀子の娘・英美里(竹内愛紗)の元気そうな近況を知り、ようやく明るい笑顔を見せてくれました。自分のことよりも、子どもたちの幸せを喜ぶ日向先生が、とても神々しく思えた瞬間でした。3カ月間、難しい問題に向き合ってきた日向先生/井上真央、お疲れさまでした。そして、決して明るくはないドラマを応援し続けてきた視聴者のみなさんも。どうかよい年をお迎えください。

(文=長野辰次)

真木よう子、小雪、西内まりや……“大コケ”クイーンは誰の手に!? 2017年ドラマ低視聴率ランキング

『ドクターX~外科医・大門未知子~』第5期(テレビ朝日系)、『陸王』(TBS系)、『コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON』(フジテレビ系)……と、今年も話題の連続ドラマが多くの視聴者を感動させた一方で、あまり関心を寄せてもらえず、早期打ち切りとなった地獄のような作品も存在します。そんなドラマが「2017年のうちに成仏できますように」との思いを込め、残念ながら低視聴率に終わった民放プライム帯ドラマを振り返ります。

■首位はもちろん『セシル』!

 全話平均視聴率が7%を切ってしまったドラマは、11作品。ワーストランキングは以下の通りです(ビデオリサーチ調べ、関東地区/クールまたぎ除く)。

1位『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)4.5%
2位『大貧乏』(フジテレビ系)4.9%
3位『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』(フジテレビ系)5.3%
4位『明日の約束』(フジテレビ系)5.7%
5位『僕たちがやりました』(フジテレビ系)6.1%
6位『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)6.1%
7位『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系)6.4%
8位『嫌われる勇気』(フジテレビ系)6.5%
8位『警視庁いきもの係』(フジテレビ系)6.5%
8位『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)6.5%
11位『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系)6.7%

 トップは、11月に篠原涼子主演映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』の降板が発覚するなど、何かと話題の真木よう子が主演の『セシルのもくろみ』。7位の『人は見た目が100パーセント』同様、「女は女らしくあるべき」「女はおしゃれをするべき」というフジの揺るがない価値観がこれでもかと詰め込まれた作風で、第6話では驚愕の3.7%を記録してしまいました。

 最終回では、主人公による約10分間の演説シーンが。「そういうネットニュースが出るたびに、いちいち右往左往するのはどうなんでしょう? もう数字とか、ネットとか、そんな本当の正体もわからないものに振り回されるの、やめにしませんか?」「先日は、撮影を飛ばしてしまって、すいませんでした!」など、自身に関するもろもろの騒動をネタにしたセリフを言わされていた真木ですが、結局、同作を最後に表舞台から姿を消してしまいました……。

■フジ“死に枠”が廃止に

 2位は、小雪にとって14年ぶりの連ドラ主演となった『大貧乏』。裏番組の木村拓哉主演『A LIFE~愛しき人~』が、竹内結子、松山ケンイチ、及川光博、浅野忠信、木村文乃とこれでもかと主役級の役者を盛り込んだせいか、大苦戦。小雪は、子育てに奮闘するシングルマザー役を好演していましたが、世間ではあまり話題になりませんでした。

 もちろん、キャスティングだけのせいではないにしろ、小雪はここ数年「親になって初めて人間にさせていただいた」発言や、「(明日、起こるはずの日食を)見ました」発言など、“失言女優”のイメージが定着。好感度の低さが数字に表れてしまったのかもしれませんね。

 3位は、観月ありさにとって“テレビドラマ主演女優連年記録”26年目となる『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』。『大貧乏』の後番組だったこともあり、心配通りの結果となってしまいました。

 しかし、同作で号泣した筆者としては、正直、もっと評価されてほしかった……。主人公の「お前の骨には敬意を払う」「骨は決して裏切らないんだ」という独特なセリフ回しにも違和感はなく、観月の“なりきりぶり”に感心。原作ファンはいろいろ思うところがあるかもしれませんが、いやほんと、こんな変人役がはまる女優さんって、なかなかいませんよ。

 なお、『大貧乏』や『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』が放送されたフジの日曜夜9時枠は、9位の渡部篤郎主演『警視庁いきもの係』を最後に廃枠となってしまいました。

■“カンテレ制作枠”失墜のきっかけ

 5位の窪田正孝主演『僕たちがやりました』は、草なぎ剛主演『嘘の戦争』、小栗旬主演『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』と、それまで好調続きだった火曜夜9時台のカンテレ制作枠の数字をガクンと落とすきっかけに。筆者含め熱いファンは多かったものの、エログロありの挑戦的な作風が視聴者層を狭めたのか、最終回も6.0%と低視聴率のまま終わってしまいました。

 当たり前ですよ、初回から加藤諒演じる高校生が腕に「ウンコ」ってピンで彫られたり、主人公ら高校生が、金持ちの先輩から無限に金を配られるドラマを、うちの両親が見るとは思えないもの。あと、自分の子どもにも見せたくない……。

 8位の『嫌われる勇気』は、“死に枠”の「木曜劇場」枠で放送。主演の香里奈は、「アドラー心理学で提唱される特徴をそのまま具現化したような人物」を“ほぼスッピン”で好演していましたが、「日本アドラー心理学会」が“放送中止”か“脚本の大幅な見直し”を求めてフジに抗議文を送ったことで、ミソが付いてしまいました。

 11位は、西内まりや主演の月9『突然ですが、明日結婚します』。これが俳優デビューとなったflumpool・山村隆太の大根ぶりもさることながら、脚本が兎にも角にもクソでした。脚本は、山室有紀子さんと倉光泰子さんの共同作とのことですが、倉光さんが後に面白ドラマ『刑事ゆがみ』の脚本を手掛けたとはいまだに信じられません。そのくらい『突然ですが、明日結婚します』は、子ども騙しの安直な恋愛ドラマでした。ああ、逆に見直したくなってきた……。

 みなさん、いかがでしたでしょうか? あまりにも話題にならなかったため、「そんなんあったっけ?」というドラマもあったかもしれませんね。しかし、ドラマの制作現場は、役者もスタッフも命がけ。全てのドラマが日の目を見られるよう、「日刊サイゾー」ではこれからも“全話レビュー(http://admin.cyzo.com/review.html)”を続けていきます!
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

ジャニーズWESTがサンタクロース姿で登場! ライブツアー『24(ニシ)から感謝届けます』を完全収録したフォトレポート!

 CDデビューから2年8カ月でたどり着いた『1stドームLIVE ♡24(ニシ)から感謝届けます♡』。
 7色のペンライトが輝いたロマン溢れるクリスマスSHOW。関西Jr.時代・懐かしの名曲から、アルバム『なうぇすと』まで、まさに7人の集大成。
 永久保存版フォトレポート!

Contents

伝説のスペクタルSHOW!・・・・4P~
重岡大毅 Daiki Shigeoka・・・・36P~
小瀧 望 Nozomu Kotaki・・・・42P~
桐山照史 Akito Kiriyama・・・・48P~
中間淳太 Junta Nakama・・・・54P~
神山智洋 Tomohiro Kamiyama・・・・60P~
藤井流星 Ryusei Fujii・・・・・66P~
濵田崇裕 Takahiro Hamada・・・・72P~
デビュー3周年の歩み・・・・78P~

■立ち読みはこちら

 

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『鋼の錬金術師』も黒歴史になるのか……誰も止められない“マンガの実写化”という悲劇

 今回も、やっぱり賛否両論というヤツだ。

 12月1日から公開になった『鋼の錬金術師』の実写版をめぐって、さまざまな意見が出ている。映画としては、普通に面白いという意見から、原作と比べるとどうしても違和感が拭えないというものまで。とにかく、観た人だけでなく観ていない人まで混じって、さまざまな意見が飛び交っているのだ。

 これまで、数多くのマンガが実写化されては黒歴史となってきた。中でも後世にまで語り継がれるであろう実写版として挙げられるのは、まず『デビルマン』(2004年公開)。制作費10億円をつぎ込んだというこの作品は、映画史上に残る「反面教師」として観ておかなければならない映画として、その地位を不動のものにしている。

 特に必要もないのに出てくるゲストたち。完全に棒読みの出演陣。そして、何がどうなっているのか、本と末がつながらない脚本。例えば、前評判からして最悪で、原作者の鳥山明が異例の「別モノ」コメントをした『ドラゴンボール エボリューション』は、それでも映画としては成立しているから、まだマシといえる。

 もはや、実写化→公開前から「観てないけど酷評」はテンプレ状態。2010年代に限っても『ルパン三世』『進撃の巨人』など「なんで、こんなふうに実写化をしてしまったんだ」と、映画館に入場料を払ってしまった自分の頬を殴りたくなる作品は後を絶たない。もう実写になったことすら忘れられていそうな『ワイルド7』とか『ガッチャマン』は、怒りの記憶がない分、まだマシな部類かも知れない。

 でも、こうした「原作レイプ」的な実写化は、現代になって始まったものではない。人気マンガの実写化というのは『あんみつ姫』や『サザエさん』の時代から行われてきたものだ。

『ゴルゴ13』は1970年代に二度にわたって実写化されているが、とりわけ千葉真一がゴルゴを演じる『ゴルゴ13 九竜の首』(1977年公開)は、標的を撃つシーン以外は、ほぼゴルゴ的要素が皆無の珍作。同年、千葉は『ドーベルマン刑事』でも主演しているが、こちらも主人公が44マグナム弾くらいしか使わない残念な作品になっている。

 とはいえ、80年代あたりは黒歴史的な作品もある一方で、一定の評価を得る実写化も存在した。『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズは比較的話題になった作品といえる。テレビドラマからの派生で劇場版も製作された『スケバン刑事』も同様だろう。

 また『女囚さそり』シリーズや『0課の女』など原作とは、キャラ設定も物語もまったく異なるのに、名作になった作品もある。

 実は製作サイドも、たいていの場合は「こんな実写化は、誰も面白いハズがない」とは、気づいている。でも、それを止めることのできない“大人の事情”が、数々の黒歴史を作っているのだ。

 そんな“大人の事情”の最たるものが「失敗したくない」という甘えだ。

 現在では、多くの作品が製作委員会方式となっている。そこでは「俺についてこい!!」と、旗を振るようなプロデューサーもいない。各出資企業の腹の中にあるのは、出資を回収して、損のない程度に儲けて、また来期も事業を存続させる。ただ、それだけである。

 そこに集まるのは「ナンタラの賞を取ったり実績のある有名な監督」「今、話題の俳優・アイドル」を使うという無難な意見だけ。そもそも、原作のマンガだって「これだけ単行本が売れている」という理由で出資が集めやすいから使われているに過ぎないのだ。

 結局、問題はマンガの実写化のみならず、次々と企画を立てて製作しなくては、お金が回らないという企業の都合にある。

 誰もが止められない負のスパイラルが続く限り、駄作は永遠に量産されていく。
(文=是枝了以)

藤原紀香の“お碗型おっぱい”に違和感……劇団EXILEとのベッドシーンで豊胸疑惑が再燃!

 女優・藤原紀香のおっぱいが、波紋を呼んでいる。

 紀香は、21日深夜放送の主演ドラマ『眠れぬ真珠 ~まだ恋してもいいですか?~』(日本テレビ系、第1夜)で、劇団EXILE・鈴木伸之との濃厚ベッドシーンに挑戦。ドラマ冒頭からベッド上で裸の2人が登場し、ディープなキスを交わしたほか、上位の鈴木が紀香の尻を撫でたり、左乳をわしづかみにする様子などが放送された。

「更年期障害に悩む45歳の独身銅版画家が、17歳年下の映像クリエイターと一途な恋に落ちる様を描く同作ですが、昼ドラ感満載のベタ展開がネット上で大盛り上がり。濃厚なラブシーンに、一部鈴木ファンが『なんで紀香なんかと!』『こんなことさせられて、かわいそう』と悲鳴を上げていたものの、紀香の日本人離れしたパーフェクトボディに圧倒される視聴者が相次ぎました。28日に放送される後編も楽しみですね」(テレビ誌記者)

 役柄は45歳ながら、実年齢は46歳の紀香。身長171cmに対し、股下は半分以上を占める88cm。スリーサイズはバスト88cm、ウエスト60cm、ヒップ89cmをキープしているという。

 誰もが認めるナイスバディぶりながら、今回のベッドシーンにはこんな声も……。

「紀香のおっぱいがあまりにも“こんもり”とお碗型に盛り上がっていたため、ネット上では『硬そう』『普通、仰向けになったら、こんな形にならない』『作り物感がやばい』という声が飛び交っている。確かに、鈴木の手からあふれるおっぱいは不自然に球体をキープしており、まるで重力が感じられません」(同)

 AV女優などに見る“豊胸丸出しおっぱい”を彷彿させる紀香の左乳。しかし、美容に詳しいライターの見方は異なるようだ。

「海外ではおなじみの“バストアップシール”を貼っているのでは? 胸の上部に貼ってグイッと持ち上げるだけで、垂れた胸がお碗型に持ち上がる優れもので、鈴木さんの手つきを見る限り、このシールを手で覆って隠してあげているようにも見えます。さすがの紀香さんでも、バストの垂れ具合だけは年齢に逆らえないのでしょう」(女性ファッション誌ライター)

 仰向けでも流れない紀香のおっぱい。ますます謎は深まるばかりだ……。

藤原紀香の“お碗型おっぱい”に違和感……劇団EXILEとのベッドシーンで豊胸疑惑が再燃!

 女優・藤原紀香のおっぱいが、波紋を呼んでいる。

 紀香は、21日深夜放送の主演ドラマ『眠れぬ真珠 ~まだ恋してもいいですか?~』(日本テレビ系、第1夜)で、劇団EXILE・鈴木伸之との濃厚ベッドシーンに挑戦。ドラマ冒頭からベッド上で裸の2人が登場し、ディープなキスを交わしたほか、上位の鈴木が紀香の尻を撫でたり、左乳をわしづかみにする様子などが放送された。

「更年期障害に悩む45歳の独身銅版画家が、17歳年下の映像クリエイターと一途な恋に落ちる様を描く同作ですが、昼ドラ感満載のベタ展開がネット上で大盛り上がり。濃厚なラブシーンに、一部鈴木ファンが『なんで紀香なんかと!』『こんなことさせられて、かわいそう』と悲鳴を上げていたものの、紀香の日本人離れしたパーフェクトボディに圧倒される視聴者が相次ぎました。28日に放送される後編も楽しみですね」(テレビ誌記者)

 役柄は45歳ながら、実年齢は46歳の紀香。身長171cmに対し、股下は半分以上を占める88cm。スリーサイズはバスト88cm、ウエスト60cm、ヒップ89cmをキープしているという。

 誰もが認めるナイスバディぶりながら、今回のベッドシーンにはこんな声も……。

「紀香のおっぱいがあまりにも“こんもり”とお碗型に盛り上がっていたため、ネット上では『硬そう』『普通、仰向けになったら、こんな形にならない』『作り物感がやばい』という声が飛び交っている。確かに、鈴木の手からあふれるおっぱいは不自然に球体をキープしており、まるで重力が感じられません」(同)

 AV女優などに見る“豊胸丸出しおっぱい”を彷彿させる紀香の左乳。しかし、美容に詳しいライターの見方は異なるようだ。

「海外ではおなじみの“バストアップシール”を貼っているのでは? 胸の上部に貼ってグイッと持ち上げるだけで、垂れた胸がお碗型に持ち上がる優れもので、鈴木さんの手つきを見る限り、このシールを手で覆って隠してあげているようにも見えます。さすがの紀香さんでも、バストの垂れ具合だけは年齢に逆らえないのでしょう」(女性ファッション誌ライター)

 仰向けでも流れない紀香のおっぱい。ますます謎は深まるばかりだ……。

20.5%『陸王』最終回に見たスポ根ドラマとしての完成度と「感動の押し売り感」の正体

 日曜劇場『陸王』(TBS系)も最終回。視聴率は20.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、最後の最後で大台に乗せました。おめでとうございます。数字に恥じない、熱のこもった最終回だったと思います。そんなわけで、振り返りです。

前回までのレビューはこちらから

 世界的アウトドアメーカー・Felixの御園社長(松岡修造)から提案された買収計画を、ギリギリで断った足袋業者・こはぜ屋の宮沢社長(役所広司)。代わりに考えてきた業務提携案には色よい返事をもらえず、新たな取引先を探すべく奔走中です。

 こはぜ屋には独自の技術であるシルクレイがありますが、先日製造機がぶっ壊れたので、最低でも1億円くらいないと生産を再開できません。とあるヘルメットメーカーが話を聞いてくれたりもしましたが、天敵であるアトランティス社(以下、ア社)の小原(ピエール瀧)が裏から手を回し、結局ご破算に。そんな折、例の御園社長から電話がかかってきます。

「ということは、Felixは我々を支援してくれるということでしょうか?」

 一度は断った業務提携を、御園社長は飲むといいます。3億円の融資をすると。ただしその条件は厳しく、返済期限は5年。最初の3年間はFelixからの発注を確約するが、それ以降は一切の保証なし。で、5年で返せなければ、こはぜ屋を乗っ取ると。

 悩む宮沢でしたが、やはり陸王への思いは断ち切れず、この融資を受けることにしました。

 

■アトランティスの茂木、RIIを履く

 

 一方、実業団ランナーの茂木くん(竹内涼真)は、再びア社とサポート契約を結びました。ケガをしたらサポートを打ち切り、治ったら今度は実業団チームそのものを人質にとって契約を迫るア社のやり方には不満タラタラですが、カリスマシューフィッターの村野さん(市川右團次)も「今度のRII(アール・ツー=ア社の看板シューズ)は悪くない」と言ってるので、再起をかける豊橋国際マラソンにはRIIを履いて出場することになります。

 そんな茂木くんを、こはぜ屋一同は応援に行くことに。宮沢社長にとって豊橋国際といえば、レース中にケガに倒れた茂木くんを目の当たりにし、陸王開発に乗り出した思い出の大会。たとえ茂木くんが陸王ではなくRIIを履くとしても、応援したい気持ちに変わりはありません。

 ところで、こはぜ屋にはまだ1足だけ、茂木モデルの陸王が残っています。飯山さん(寺尾聰)が開発したシルクレイに、社長の息子・大地(山崎賢人)が探してきたアッパー素材を、あけみさん(阿川佐和子)たち縫製おばちゃん軍団が縫い付け、カリスマシューフィッター村野さんがカリスマ的な調整を施したスペシャルな陸王です。しかし、今や茂木くんはア社と契約の身。豊橋国際で陸王を履くことは許されません。

 それでも、こはぜ屋一同の思いを知った村野さんは、こっそりこの陸王を茂木に手渡します。「持っていてくれるだけでいいからと。RIIを履くことを知りながら、お前のことを応援したいと、そういう連中の気持ちそのものだ」と。

「心が温かくなります……」

 茂木くんもうれしそうです。

 

■アトランティスの茂木、陸王を履く

 

 そうして迎えたレース当日。RIIを履いて準備に余念のない茂木くんに、大学時代からのライバル・毛塚(佐野岳)が声をかけます。

「おい、完走はしろよ。この前みたいに棄権なんていう無様なオチは許さねえ」

 2年前の豊橋国際で明暗が分かれた茂木と毛塚。それ以降、2人の差は広がるばかりでした。その間、ニューイヤー駅伝で茂木が毛塚に勝る結果を残したこともありましたが、世間の評価は覆っていません。日本人トップなら世界陸上への出場が約束されるこのレース。毛塚にとっては、単なる通過点でしかありませんでした。

 ちなみに、こはぜ屋は会社を休んで社員全員で応援に来ていますが、大地だけはまだ現場についていません。就活中の大地はこの日、当初からの第一志望だった大手企業・メトロ電業の最終面接なのです。終わったら新幹線で来るそうです。

 レース前、練習している茂木くんに、宮沢社長は、神社で願掛けしてもらったという手編みの靴ひもを手渡します。「お守り代わりに、持っててください」と。

 またいたく感動してしまった茂木くん、RIIを脱ぎ捨て「俺はこの陸王を履きます」とア社・小原に宣言。当然、契約違反ですし小原は激怒しますが、どうやら本気のようです。

「今のこはぜ屋さんは、2年前の俺なんです」

 陸王を履いてスタート地点に現れた茂木くんを見て、こはぜ屋一同は超びっくり&大感動。何しろ、履く履かない以前に、この陸王が茂木くんの手に渡っていることすら知らなかったので、ほぼ全員号泣のままレースがスタートします。

 

■マラソンドラマとして見どころ満載

 

 レースは、先行するケニア勢を毛塚と茂木が追う展開。先頭集団から、同大会2連覇中のサイラス・ジュイ(本人)が飛び出すと、毛塚と茂木も集団を置き去りにして三つ巴の状態に。

 40キロ過ぎにサイラスが脚を痛めてリタイア。毛塚と茂木の一騎打ちとなり、最後は茂木が毛塚をかわして優勝を果たします。

 このレースシーンが、単純にスポ根の魅力に満ちていて非常に楽しかったです。

 スタート直前、毛塚は、茂木がRIIから陸王に履き替えていることに気付きます。

毛「結局、そっち履いたんだ」

茂「ああ」

毛「いい靴なんだな、それ」

茂「最高だ」

 これまで、毛塚は陸王を見るたびにバカにしてきました。そして、陸王を履く茂木のこともバカにしてきました。しかしここにきて、ようやく茂木を、そして陸王を認めたのでした。静かなやり取りでしたが、大きな意味を持つシーンです。

 30キロ過ぎ、毛塚は給水を一度飛ばし、勝負に出ます。茂木も毛塚も、かつて箱根を制した登りのスペシャリスト。ゆるい登りが続くこの区間が勝負どころでしたが、給水のタイムロスを嫌ってリスクを取った毛塚がリードします。

 35キロ。先行する毛塚が、今度は給水に失敗。ボトルを落としてしまいます。30キロ地点の給水を飛ばしている毛塚にとっては、致命的なミス。しかし茂木はこれをチャンスと受け取らず、自分のボトルを毛塚に手渡します。なんてフェアな! 実際、マラソン中継ではしばしば見られる光景ですが、ドンピシャな演出です。これで盛り上がらないはずがありません。

 38キロ。もっとも苦しい距離ですが、並走する2人は実に楽しそうです。互いの実力を認め合ったアスリート同士の、2人だけの世界が描かれます。もはや経済ドラマを見ていることも忘れそうです。どこのシューズを履いてるとか、どうでもよくなってきました。

 40キロ。2年前に茂木が倒れた同じ地点で、トップを走るサイラスが脚を痛めました。路上に這いつくばるサイラスを見て、茂木は動揺を隠せません。しかしそこには、宮沢社長と息子・大地の姿がありました。

 茂木にとっても、こはぜ屋にとっても、すべてはこの場所から始まったのでした。

 宮沢が叫びます。

「陸王を信じて走れ、茂木──!」

 ああ、お見事。茂木が勝つことはドラマ的に当然なんですが、ここまで説得力を持ってマラソンシーンを描かれたら、もう感服するしかありません。

 レース後、敗者となった毛塚は茂木に握手を求めます。茂木には、ケガで低迷していたときにサポートスタッフとして参加したレースで、好成績を残した毛塚に握手を求めて無視された記憶があります。その毛塚が、自ら茂木に握手を求めてくるのです。

「つええな……。次は、俺が勝つ」

 なんて爽やか! 清々しいスポ根! 面白かったー!

 

■『陸王』全話における“感動と約束事”のトレードオフ

 

 レース後、勝利者インタビューで茂木くんは、陸王を掲げて「この陸王に支えられました」と、堂々と話します。「こはぜ屋のみなさんに、今日の優勝は捧げたいと思います」と。

 ア社の契約ランナーなのに。まだ契約破棄の手続きだってしてないはずなのに。レースでRIIを履かないだけでも大問題なのに、よりによって競合他社製品を大々的に宣伝している。結果、陸王は大ヒット商品になり、こはぜ屋は工場を増築。Felixからの融資にも返済の目処が立ったようです。一方、ア社の小原は左遷されてしまいました。契約不履行された上に職を解かれる小原さん、かなり不憫です。

 もちろん、インタビューで陸王に感謝を述べる茂木くんの姿はカッコいいし、感動的なんです。だけど、これはないですよ。片方でFelixとこはぜ屋の「買収か業務提携か」という契約の話を何週にも渡って条件の細部までシビアに語っておいて、もう片方で茂木とア社、茂木が所属するダイワ食品とア社との契約について、茂木の「謝罪します」の一言で済ましちゃうというのは、まるで筋が通ってないですよ。

『陸王』では、こうした感動と約束事のトレードオフがしばしば行われてきました。第1話では、おばちゃんたちの行動を献身的な美談として語るために「サービス残業」を肯定する描写がありました。

 第9話では、大地の頑張りを強調しつつ「最後の陸王」を演出するために、タチバナラッセルとの「3月までの契約」をウヤムヤにし、残っているはずのアッパー素材の在庫を消失させてしまいました。

 最終回の茂木の行動も、社会人としてあるまじき行為であることに疑いの余地はありません。ア社や小原のやり方を汚く描いておいて、それをやっつければ、社会通念上むっちゃ非常識な判断を行ったとしても許される、感動できる、という論法です。

 少なくとも上記3つの例は、原作では描かれていません。なぜなら、こうした約束事の破棄は、一方で宮沢が戦っているビジネス上の「清濁併せ飲もうよ感」や「時には妥協も必要だよ感」「契約だからしょうがないよ感」と同居できないからです。一本の作品の中で、求められるビジネスマナーの水準や仕事上の倫理感が一貫していなければ、経済小説として成立しないからです。

 これらの設定を、ドラマの脚本家が追加しました。結果、物語に振り幅が生まれ、見応えのあるシーンが演出されました。エモーショナルでリッチなドラマの一丁上がりです。これ、どちらがいいとか悪いとかいう話ではないです。好みの問題として、このやり方は好みじゃなかった。もっと視聴者を信じていいと思うし、もっと原作を信じていいと思うんです。なんか評判がよろしくないリトグリちゃんの歌なんかより、こういう「感動の押し売り」的なあざとさのほうが、よっぽど没入を妨げる要素だったと思います。

 

■後半の間延び感について

 

 結局最後まで見ていて、もっとも盛り上がったのは第6話のニューイヤー駅伝と今回の豊橋国際マラソンでした。宮沢社長を演じる役所広司は終始すばらしい、まったくすばらしいとしかいいようのない芝居でしたし、トリックスター気味に投入された松岡修造の、なんと達者なことか。風格で役所広司に対抗できる俳優が誕生したというのは、日本の映画・ドラマ界において大きな収穫だと思います。

 それでも、マラソンシーンの興奮には勝らなかった。特に7話以降の間延び感については、ちょっと見ていられないくらいでした。

『陸王』は宮沢社長が判断を繰り返す物語です。ひとつ判断すれば、次の危機が来る。それを判断で乗り越えれば、また新しい危機が来る。その繰り返しの中で、宮沢社長の中に成長が訪れ、判断基準や決断のプロセス、結果に対する熱量が変化していくのが面白いところなんですが、ドラマは宮沢社長目線ではなく、基本的には息子・大地と茂木くん目線で進むので、宮沢社長の内面描写がおざなりになっていた部分があると思うんです。

 深く悩んだり、それなりに周囲に感謝しながら判断を下しているそのプロセスの中で、何度も「ただのヒステリックおじさん」に見えてしまう場面があった。これは物語の構造的な問題なので、作りようによって解決できたかどうかは難しいところだと思うんですが、主人公周辺が盛り上がりに欠けたのは、そんなところが原因なのかなと思います。

 とはいえ、面白かったし、好きな作品ではあるんですよ。第1話からチャキチャキ阿川さんはずっとキュートでしたし、第5話の馬場徹さんの「新しい陸王、完成したら、私、買います」には心底痺れたし、第6話の音尾くんの「バテるに決まっとろうが!(号泣)」には私も泣かされました。大手への就職が決まったのに、こはぜ屋に残ると言った大地と、その大地を諭す社長でもあり父親でもある宮沢の姿もよかった。正直、このレベルで作り込まれた作品って、少ないと思います。豪腕、達人、巨匠……福澤克雄監督と福澤組のみなさんには、どんな賛辞だって惜しくない。だからこそ、なんというか、もうちょい視聴者を信じてほしいと思っちゃうんですよねえ。
(文=どらまっ子AKIちゃん)