やはりドル箱ドラマは手放せない?『ドクターX』史上最高に薄っぺらなシーズン、予想通りの結末を……

 米倉涼子がフリーランスの天才外科医を演じるドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子』(テレビ朝日系)第5期も今回でラスト。平均視聴率25.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、有終の美を飾りました。

 前回の終了間際、ショッピング中に昏倒してしまった大門未知子(米倉)。検査したところ、余命3カ月の後腹膜肉腫を患っていることが判明。それを聞いた未知子の師匠・神原晶(岸部一徳)は、アメリカ・ボストンで最高の医療チームのオペを受けられるよう手を尽くします。

 一方、東帝大学病院では、医療界のトップに君臨する日本医師倶楽部の会長・内神田景信(草刈正雄)が、こちらも余命あとわずかという食道がんを患い入院。腫瘍を切除できるスキルをもつのは未知子だけなのですが、医療界の規律を乱す未知子のことを目の敵にしているため、他の外科医でオペを行うよう病院長の蛭間重勝(西田敏行)に命じます。

 東帝大学病院の威信を懸けた、絶対に失敗できないオペということで、蛭間は“腹腔鏡の魔術師”こと加地秀樹(勝村政信)を緊急招集。自信満々の加地の様子を見て安心するのですが、実は加地には未知子を助手につけようという魂胆があったのです。しかし、未知子は病気を理由にこれを拒否。それをきっかけに一気に自信を失った加地を見て不安を覚えた蛭間は、執刀医に内神田の実の息子・西山直之(永山絢斗)を指名します。

 しかし、内神田の病状を知った未知子は、「このオペは私じゃなきゃ無理」と判断して、執刀を決意。神原がせっかく用意してくれたボストンでのオペを断り、東帝大学病院へ向かうのですが、その途中で激痛に襲われ倒れ込んでしまいます。

 オペ開始予定時間になっても現れない未知子を待ちきれず、西山がオペをスタートさせるのですが、想定以上に切除困難な病巣に戸惑い、インオペ(手術中止)を決意します。

 そこへ、「ちょっと待った」とタイミングよく現れた未知子は、激痛をこらえながら見事なメスさばきを見せ、オペを無事に成功させます。しかしその直後、痛みに耐えきれず転倒。自身の緊急手術を西山に託すのですが、内神田と同じく切除困難な病巣を見て、西山は尻ごみをしてしまいます。

 ただ、未知子は最初からこうなることを予測し、自身のオペの術式と手順を書いたノートを残していたのです。そのノートを手にオペ見学室に駆け込んだ神原が西山に指示を与え、未知子はなんとか命を取り留めたのでした。

 後日、内神田と蛭間は収賄罪で逮捕。未知子は外科医としてのキャリアをスタートさせたキューバへ飛び、新たな生活を始めたところで終了となりました。

 さて感想ですが、序盤で“未知子、余命3カ月”と発覚した時点で興醒めしてしまいました。一応、気づかないうちに病魔に蝕まれる“サイレントキラー”という設定になっていましたが、あまりに突拍子がなくて強引な展開に思えたからです。そのため、愛弟子である未知子の身を案じた神原が号泣するシーンも、“お芝居をしてる”といった感じで、まったく感情移入できませんでした。

 そもそも、同ドラマはこれまでのシーズンの最終話でも、神原や麻酔科医・城之内博美(内田有紀)といった未知子の身近な人間が大病を患い、結果的に助かるというパターンが繰り返されてきただけに、どうせ今回も助かるんだろうな、という予測が容易にできました。ましてや、高視聴率を獲得しているドル箱シリーズを簡単に終わらせるわけはないでしょうから、完全に予定調和の結末といった感じでした。

 これが例えば、シーズンの中盤あたりで未知子の病気が発覚し、オペをするものの完全には腫瘍切除できず薬で散らす手段しかない。さらに、“米倉涼子が続編出演に難色を示す?”なんて情報が流れていれば、緊迫感が生まれて見方は変わったと思います。神原との師弟愛や博美との友情をより深く掘り下げることができたかもしれません。また、未知子がかつて神原から受けたような指導を施すことで、西山との師弟関係ももう少し濃密に描けた可能性がありますし、成長した西山が師匠の命を救うという見せ場にも繋がったのではないでしょうか。

 しかし、今回になって急に余命3カ月が発覚し、奇跡的なオペで命を取り留めるという展開では、最終回をインスタント的に盛り上げるご都合主義にしか思えないのです。今期は薄っぺらいストーリーが目立ちましたが、その極みといったところ。やはり、大門未知子の生みの親である脚本家・中園ミホが参加しなかったことが影響しているのでしょうかね。そう遠くない時期にまた続編が放送されると思いますが、今シーズン特に悪目立ちした米倉の後輩女優たちのゴリ押しも含め、ダメな部分が改められることを期待します。
(文=大羽鴨乃)

ジャニーズ多数出演『Mステ スーパーライブ』が放送! 12月22日(金)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一

【ゲスト】
19:00~23:10 『ミュージックステーション スーパーライブ』(テレビ朝日系)

※『たけしのニッポンのミカタ!』(テレビ東京系、国分太一)は放送休止。

●KinKi Kids

【ゲスト】
19:00~23:10 『ミュージックステーション スーパーライブ』(テレビ朝日系)

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AVは興奮要素を詰め込んだエンタメ作品!真似しないでほしいプレイ一覧

 セックスのやり方って、誰も教えてくれないけれど、人はどうやって学んでいくのでしょう。エロ本やAVから無意識に「ここの愛撫はこうやるんだぁ~」とインプットしてしまっていること……多くないですか。私が学生の頃は、『an・an』が年に1回、夏に発売される「SEX特集」を女子同士でキャッキャ言いながら読んでいました。今の若い女子もそうなんでしょうか。人それぞれですよね。

 しかし、“彼が喜ぶテク”的なものを学んでも、当たり前のことですが全ての男性に当てはまるわけではなく、基礎情報を収集したら実践の際は自分で応用することが大事。元カレが好きだったフェラのやり方が、次の彼にも当てはまるわけでもないですし。

 かくいう私も、日頃messyでセックスのテクニックやら、気持ちよくなれる方法などをお伝えしていますが、こればっかりは【正解】というものはありません。自分自身のカラダだってそうですよね。経験上「手マンは苦手」と思っていたのに、ある男性の手マンを受けたら超絶気持ちよく感じたり、逆もまた然り。レズ風俗で開発してもらった、という女性だっていると思います。

 あの数千人の女性の相手をしてきたAV界のレジェント・加藤鷹さんでさえ「セックスは前例がない。日々、勉強」と話していたくらいで、こればっかりは経験と体感の繰り返しなのだと思います。だから………声を大にして言いたい。

◎AVはセックスの指南書ではありません

 男女ともにオナニーのおかずナンバーワンであるAV。AVはあくまでも設定、カメラワーク、時間配分、フィニッシュまで緻密に(大雑把な現場も多いでしょうけど)演出された作品であり、セックスのお手本ではありません。エンタメです。ヤクザ映画がヤクザのお手本なわけじゃないし、ラブコメドラマが恋愛のお手本なわけでもなく、あくまでもエンタメで虚構だってことは皆さんわかってますよね。AVもそうです。「そんなこと、わかってるわい!」という声が聞こえてきそうですが、実際はどうでしょう。女性から聞く愚痴・悩みでは「彼がAVの影響受けすぎ!」という声が結構多いですよ~。また、女性自身も「AVみたいにやらなきゃ」と思い込んでいたりします。

 AVのようなセックスがお互いの気持ちを盛り上げる興奮材料となればいいですが、男性が目の前の女性が気持ちいいか、痛みを与えていないかの確認もせずに「AVでは女優さんが、あんなに気持ちよさそうに喘いでたし! 気持ちいいはず!」と突き進んだ結果、女性を不快にさせたり心身ともに傷つけていることもあるんです。

 「膣が濡れていれば感じている」「潮吹き=イッている」「ちんこはデカイほど女性は喜ぶ」など、いまだに「ちーがーうーだーろー!」と叫びたくなるほど、誤解は蔓延、氾濫しております。今回は、ほんの一部ではありますが、実際に「AVじゃないんだから……」と感じたこと、周りから聞いたプレイに関することをおお伝えしたいと思います。

▼濡れているのは、感じている証拠」は大きな誤解! 膣内は常に濡れている…!?「

▼女性の潮吹きは「オーガズム」「イク」ではない 

▼バービーちゃんいわく「外国人と日本人、何も変わらない」。ちんこサイズを比較したがる男性諸君に伝えたい、サイズよりも大切なこと

◎激しくむさぼり、激しくピストン「痛いだけ!」

 おっぱいを鷲掴みにして揉みしだき、ベッドに押し倒したあとは乳首を噛んで伸ばしてチュッパチュッパ、膣に手が伸びてきたと思ったらクリをグリグリ舌ではベロンベロン、指を挿れたら力強く出し入れ。ペニス挿入後は高速ピストン……。これ全部、AVではよくあります。AVでは“強引なプレイに感じちゃう女性”が描かれますが、これ、演技をする必要のない一般の女性の感想はひとつ、「痛い!」。これに尽きます。全然気持ちよくないですよ。

 そういえば洋服や下着を脱がすときに妙に力強くグイグイ引っ張って脱がせようとする男性がいたんですが、洋服の摩擦も痛いし「この下着、高いんだけど!?」という憤りも生まれ、キレましたし、冷めました。

 基本的には、男性もリラックスして力を抜いて優しい愛撫を心がけるようにしてもらいたいものです。全ての愛撫に言えることですが、ソフトタッチ、ゆっくりな愛撫からスタートすることがベスト。膣の中に指を挿れてガシガシ動かす「手マン」は、本っ当~~~~に高等テクニックが必要な行為です。雑で乱暴な手マンやピストンのせいで膣内が傷つき婦人科に駆け込んでいる女性もいることを覚えておいてください。

▼セックスの「ピストン運動」、正解はあるの? ペニスも膣も感じる“運動”を覚える

◎顔に射精する顔射「不快」「大変」「危険」

 男友達に聞くと「言い出せないけど、してみたいプレイ」として挙がることが多いんです、「顔射プレイ」って。普段はキレイにメイクをしている女子の顔を汚すことに興奮を覚える方も多いようです。まさにmessyなのかな。

 でも、この顔射が誕生した理由は、AVで「お腹に出すとお腹しか映らない。女の子が、最後にどんな顔をしているのかわからない。でも、顔だけ映していても、男がイッたかどうかわからない。そこで、両方をフォローする方法として考えられた」という演出のため。顔面に付着した精液は、拭き取ってもペタペタ、パリパリして洗い流すのもひと苦労なので、顔射をすることを承諾しても、実際に顔射された後は不快に感じたという女性意見もあります(想像以上に顔面が精液まみれになるんですよね)。

 そもそも、顔射はとても危険な行為だということを知らない方も多いです。精液が目に入ってしまったら、失明のおそれがあることはご存知でしょうか。

▼顔射プレイは好きですか? 女性にとってはリスキーすぎるプレイだった

 「彼の精液を顔で受け止めたい!」という女性もいないことはないと思いますが、その際も顔いっぱいにかけるのではなく、口元~胸元あたりに出してリスク回避しましょう。

◎頻繁な体位変更「落ち着かない」

 AVの男優・女優さんが頻繁に体位を変更するのは、AVを観ているユーザーを飽きさせず、様々な角度から女優さんのカラダや結合部を見せるためですからね。実際のセックスでは、挿入して快感を得ているときに一旦ペニスを抜かれることで快感が途切れたりしますし、がちゃがちゃ忙しく体位を変えなくてOK。もちろん個人差がありますので、積極的に色々な体位を楽しみたい女性と男性の組み合わせならいいんでしょうが、気持ちいい体位のままずっと抱き合っていたい女性も多いです。

 すべてのセックスは、相手とコミュニケ―ションを取りながら! 個人的には体位変更は嫌いではありませんが、そのときの体位からかけ離れた体位に移行するのは面倒くさいです(たとえば、仰向けで寝ている正常位から、立ちバックへの移行とか)。スムーズでありスマートな体位変更なら、アリかもしれません。

▼正常位からはじめる、スムーズな体位変更の流れを教えちゃいます

◎お尻を叩く・アナルを刺激する「気持ちよくない」

 「理解できない」「こちらは気持ちよくないのですが」という意見多数のお尻まわりに関するプレイ。四つん這いのバック体位の際、スパンキングを受けたことがあります。相手にとっては、お尻を叩いているという行為と叩いた部分がほんのり赤くなることに興奮を覚えていたそうですが。軽~いものだったので痛みを感じることはなかったですが、興奮状態から冷めるわ、笑いそうになるわで痛くもなければ気持ちよくもない「え、なになに?」の心境になる女性多数!

 アナルを触る男性に対しても同じく、快感を得るわけではない女性からしたら「理解できない」という意見が多数です。セックス中の行為すべてに意味がほしいわけではありませんが、相手だけが興奮している状況って冷静になってしまうんですよねぇ~。

▼前戯・挿入中・まどろみ中…「彼がアナルを触ってくる」のはなぜ?

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 AVの真似をしないでほしいプレイについてお伝えしましたが、AVは演出だとわかっていても鑑賞していると「やってみたい!」という願望(欲望)が生まれてしまうこともあるでしょう。欲望自体はなんにも悪くないけれど、それを他者に「ぶつける」ことは冷静になってください。セックスって、相手が居ることなんです。相手って、他人なんです。人間です。だからセックスで一番大事なことは、「目の前の相手」をよく見る、聞く、話す、つまりコミュニケーション。脳内の誰かとセックスしないでくださいね。

モーリー・ロバートソンの大ブレークは「ショーンKのおかげ」!? “恩人”の復帰で初共演なるか

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

「ショーンK」が帰ってくる。

 自称ハーフ→実は熊本出身の生粋の日本人、「ショーン・マクアードル・川上」というハーフっぽい名前→自分が作った“芸名”で本名は川上伸一郎、ハーバード大学とパリ大学での学位取得→誰でも参加できるオープンキャンパスを受講しただけ……。それら見事なまでの自己プロデュース力でのし上がり、そして堕ちた彼が、来年1月1日放送の『世界見聞録~モンゴルで経済と豊かさを考える旅』(TOKYO MX)で、モンゴルの経済成長を探るという。

 2015年3月に「前代未聞のでたらめ」がバレた後、翌月からキャスターとして出演するはずだったニュース番組『ユアタイム』(フジテレビ系)を降板。そんな不運の船出となった『ユアタイム』は、結局1年で打ち切りの憂き目に遭う。だが1つだけ、ケガの功名というべきか、ある人物にスポットライトが当たることになる。男の名はモーリー・ロバートソン。父はアメリカ人医師、母は日本人ジャーナリストという両親の間に生まれたハーフ。そしてハーバード大を卒業した経歴の持ち主。いずれも本当だ。

 

■レギュラー5本、隔週・準レギュラー合わせると7本の超売れっ子

 

 それまでは“知る人ぞ知る”モーリーだったが、ショーンKの降板によって急きょ『ユアタイム』にレギュラー出演したことが最大の転機となった。しかも、サブからメインキャスターに昇格したモデルの市川紗椰が不甲斐ないあまり、彼の淀みないしゃべりが、より際立つことになる。

 今年9月、『ユアタイム』の打ち切りを待っていたかのように、翌10月からレギュラーが3本増え、現在週レギュラーはなんと5本。内訳は、『スッキリ』(日本テレビ系)、『所さん!大変ですよ』(NHK総合)、『けやき坂アベニュー』(Abema TV)、『The News Masters TOKYO 』(文化放送)、『Morley Robertson Show』(block.fm)というラインナップだ。

 さらにこの秋から隔週レギュラーで『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(朝日放送)、準レギュラーで『みんなのニュース 報道ランナー』(関西テレビ)、『富山いかがDESHOW』(富山テレビ)にも出演。長かった潜伏期間を経て、今、54歳で遅咲きのブレークを果たしている。

 

■東大、ハーバード、スタンフォード……超名門7大学を同時合格の頭脳

 

 さらに彼は、その回転の速いトークと、一度見たら忘れられないイカツイ顔面で、バラエティの世界にも進出。『くりぃむクイズ ミラクル9』『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』(以上テレビ朝日系)、『ネプリーグ』(フジテレビ系)、『東大王』(TBS系)、『踊る!さんま御殿!!』『メレンゲの気持ち』(以上日本テレビ系)、『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)と、怒涛の出演ラッシュが続いている。

 番組のジャンルを見ると、特にクイズ番組が目立つ。その理由は、ひとえに頭脳にある。彼は東京大学、ハーバード大学、MIT(マサチューセッツ工科大学)、スタンフォード大学、UCバークレー、プリンストン大学、イェール大学と超名門7大学に同時合格しているのだ。

 クイズ番組の解答者としてこれ以上ないプロフィール。オファーが殺到するのも当然のことであろう。

 

■陰のデーブ、陽のモーリー

 

 今、ポジション的に彼の上にいるのは、デーブ・スペクターだろう。これまで長らく「外国人(厳密にいえばモーリーはハーフだが)タレントのコメンテーター枠」を独占してきたデーブを脅かす急先鋒に躍り出たのである。

 その人生も対照的だ。

 デーブの場合は、小学生時代に日本からやってきた転校生と親しくなったことで日本と日本語の魅力に取りつかれたという。彼はまた、授業が終わったあと、現地の日本人学校で授業を一人受けていたという。

 一方、モーリーの人生はかなり波乱に富んで、しかも跳んでいる。中学2年のときに親の仕事でアメリカに戻ると、女性のハートをつかむために面白く話すトークスキルを身につけ、再び日本へ。するとその才能が大爆発。広島の高校ではとにかくモテまくり、本人いわく「学校側から、風紀が乱れるから自主退学してくれ」と言われ、学校を追われることになったという。さらにせっかく入った東大を1学期で中退後、ハーバード大に入学。卒業後の3年間は、女性の家を転々としながら暮らしていた、いわばヒモだったという。

 今でさえデーブはアメリカンジョークとダジャレで明るい性格と思われているが、暗鬱な部分を隠し持っている印象がある。それに対し、モーリーは底抜けに明るい。学生時代は意外にも日米社会の差に懊悩していたというが、それを乗り越えた陽気さを持ち合わせている。

 ケント・ギルバート、ピーター・バラカン、ケビン・クローン、パックンマックンのパトリック・ハーラン、日本文学者のロバート・キャンベル……。これまで多くの“知識系”外国人タレントが日本で活躍してきたが、未だ「デーブ・スペクター“一強”」時代は切り崩せていないように思える。それをモーリーが終わらせることができるのか注目である。そして、“恩人”・ショーンKとの“初共演”の日も楽しみにしたいところだ。
(文=都築雄一郎)

◆「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから◆

モーリー・ロバートソンの大ブレークは「ショーンKのおかげ」!? “恩人”の復帰で初共演なるか

どうしてあのタレントは人気なのか? なぜ、あんなにテレビに出ているのか? その理由を、業界目線でズバッと斬る「ズバッと芸能人」。

「ショーンK」が帰ってくる。

 自称ハーフ→実は熊本出身の生粋の日本人、「ショーン・マクアードル・川上」というハーフっぽい名前→自分が作った“芸名”で本名は川上伸一郎、ハーバード大学とパリ大学での学位取得→誰でも参加できるオープンキャンパスを受講しただけ……。それら見事なまでの自己プロデュース力でのし上がり、そして堕ちた彼が、来年1月1日放送の『世界見聞録~モンゴルで経済と豊かさを考える旅』(TOKYO MX)で、モンゴルの経済成長を探るという。

 2015年3月に「前代未聞のでたらめ」がバレた後、翌月からキャスターとして出演するはずだったニュース番組『ユアタイム』(フジテレビ系)を降板。そんな不運の船出となった『ユアタイム』は、結局1年で打ち切りの憂き目に遭う。だが1つだけ、ケガの功名というべきか、ある人物にスポットライトが当たることになる。男の名はモーリー・ロバートソン。父はアメリカ人医師、母は日本人ジャーナリストという両親の間に生まれたハーフ。そしてハーバード大を卒業した経歴の持ち主。いずれも本当だ。

 

■レギュラー5本、隔週・準レギュラー合わせると7本の超売れっ子

 

 それまでは“知る人ぞ知る”モーリーだったが、ショーンKの降板によって急きょ『ユアタイム』にレギュラー出演したことが最大の転機となった。しかも、サブからメインキャスターに昇格したモデルの市川紗椰が不甲斐ないあまり、彼の淀みないしゃべりが、より際立つことになる。

 今年9月、『ユアタイム』の打ち切りを待っていたかのように、翌10月からレギュラーが3本増え、現在週レギュラーはなんと5本。内訳は、『スッキリ』(日本テレビ系)、『所さん!大変ですよ』(NHK総合)、『けやき坂アベニュー』(Abema TV)、『The News Masters TOKYO 』(文化放送)、『Morley Robertson Show』(block.fm)というラインナップだ。

 さらにこの秋から隔週レギュラーで『教えて!ニュースライブ 正義のミカタ』(朝日放送)、準レギュラーで『みんなのニュース 報道ランナー』(関西テレビ)、『富山いかがDESHOW』(富山テレビ)にも出演。長かった潜伏期間を経て、今、54歳で遅咲きのブレークを果たしている。

 

■東大、ハーバード、スタンフォード……超名門7大学を同時合格の頭脳

 

 さらに彼は、その回転の速いトークと、一度見たら忘れられないイカツイ顔面で、バラエティの世界にも進出。『くりぃむクイズ ミラクル9』『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』(以上テレビ朝日系)、『ネプリーグ』(フジテレビ系)、『東大王』(TBS系)、『踊る!さんま御殿!!』『メレンゲの気持ち』(以上日本テレビ系)、『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)と、怒涛の出演ラッシュが続いている。

 番組のジャンルを見ると、特にクイズ番組が目立つ。その理由は、ひとえに頭脳にある。彼は東京大学、ハーバード大学、MIT(マサチューセッツ工科大学)、スタンフォード大学、UCバークレー、プリンストン大学、イェール大学と超名門7大学に同時合格しているのだ。

 クイズ番組の解答者としてこれ以上ないプロフィール。オファーが殺到するのも当然のことであろう。

 

■陰のデーブ、陽のモーリー

 

 今、ポジション的に彼の上にいるのは、デーブ・スペクターだろう。これまで長らく「外国人(厳密にいえばモーリーはハーフだが)タレントのコメンテーター枠」を独占してきたデーブを脅かす急先鋒に躍り出たのである。

 その人生も対照的だ。

 デーブの場合は、小学生時代に日本からやってきた転校生と親しくなったことで日本と日本語の魅力に取りつかれたという。彼はまた、授業が終わったあと、現地の日本人学校で授業を一人受けていたという。

 一方、モーリーの人生はかなり波乱に富んで、しかも跳んでいる。中学2年のときに親の仕事でアメリカに戻ると、女性のハートをつかむために面白く話すトークスキルを身につけ、再び日本へ。するとその才能が大爆発。広島の高校ではとにかくモテまくり、本人いわく「学校側から、風紀が乱れるから自主退学してくれ」と言われ、学校を追われることになったという。さらにせっかく入った東大を1学期で中退後、ハーバード大に入学。卒業後の3年間は、女性の家を転々としながら暮らしていた、いわばヒモだったという。

 今でさえデーブはアメリカンジョークとダジャレで明るい性格と思われているが、暗鬱な部分を隠し持っている印象がある。それに対し、モーリーは底抜けに明るい。学生時代は意外にも日米社会の差に懊悩していたというが、それを乗り越えた陽気さを持ち合わせている。

 ケント・ギルバート、ピーター・バラカン、ケビン・クローン、パックンマックンのパトリック・ハーラン、日本文学者のロバート・キャンベル……。これまで多くの“知識系”外国人タレントが日本で活躍してきたが、未だ「デーブ・スペクター“一強”」時代は切り崩せていないように思える。それをモーリーが終わらせることができるのか注目である。そして、“恩人”・ショーンKとの“初共演”の日も楽しみにしたいところだ。
(文=都築雄一郎)

◆「ズバッと芸能人」過去記事はこちらから◆

桑田佳祐、『紅白歌合戦』出演決定!! 安室奈美恵に続きNHKが大快挙

 桑田佳祐の『NHK紅白歌合戦』出演が正式に決定し、近日中にNHKから正式発表されるという。12月19日、当初絶望的といわれていた安室奈美恵の『紅白』特別出演が決定し、世間から驚きと喜びの声が飛び交っていたものだが、出演可否が注目されていた桑田も、大みそかにその舞台に立つこととなった。

 桑田は、今年前期に放送された朝の連続テレビ小説『ひよっこ』(有村架純主演)の主題歌「若い広場」を担当。NHKはかねてより、桑田の出演を熱望しており、20日に行われたNHK定例放送総局長会見では、木田幸紀放送総局長が、「交渉は粘り強く続けています」と言及していた。

「やはり『安室が出るならば自分も』と、出演を決めたのでは。NHKは、安室に続き、桑田も決定したとあって諸手を挙げている状態ですよ。桑田はソロ名義で、2010年に初めて『紅白』に特別枠で出演。サザン・オールスターズとしては、14年に、同じく特別枠で出演しています。国民的歌手である桑田、しかも朝ドラ主題歌を披露するとあって、視聴者からの期待度もかなり高いでしょう」(芸能記者)

 現在、桑田は全国ツアー『LIVE TOUR 2017「がらくた」』の真っ只中。『紅白』出演も、当日公演が行われている横浜アリーナからの中継となるようだ。

「今年の『紅白』には、『ひよっこ』企画が予定されているそうで、その中で桑田も歌唱するとみられています。横アリに、『ひよっこ』出演者が駆けつける……なんて演出もあるかもしれませんよ」(同)

 今年の紅組司会者は、『ひよっこ』主演の有村。当日、桑田と有村がどんな会話を交わすのかも、見どころの1つとなるだろう。

桑田佳祐、『紅白歌合戦』出演決定!! 安室奈美恵に続きNHKが大快挙

 桑田佳祐の『NHK紅白歌合戦』出演が正式に決定し、近日中にNHKから正式発表されるという。12月19日、当初絶望的といわれていた安室奈美恵の『紅白』特別出演が決定し、世間から驚きと喜びの声が飛び交っていたものだが、出演可否が注目されていた桑田も、大みそかにその舞台に立つこととなった。

 桑田は、今年前期に放送された朝の連続テレビ小説『ひよっこ』(有村架純主演)の主題歌「若い広場」を担当。NHKはかねてより、桑田の出演を熱望しており、20日に行われたNHK定例放送総局長会見では、木田幸紀放送総局長が、「交渉は粘り強く続けています」と言及していた。

「やはり『安室が出るならば自分も』と、出演を決めたのでは。NHKは、安室に続き、桑田も決定したとあって諸手を挙げている状態ですよ。桑田はソロ名義で、2010年に初めて『紅白』に特別枠で出演。サザン・オールスターズとしては、14年に、同じく特別枠で出演しています。国民的歌手である桑田、しかも朝ドラ主題歌を披露するとあって、視聴者からの期待度もかなり高いでしょう」(芸能記者)

 現在、桑田は全国ツアー『LIVE TOUR 2017「がらくた」』の真っ只中。『紅白』出演も、当日公演が行われている横浜アリーナからの中継となるようだ。

「今年の『紅白』には、『ひよっこ』企画が予定されているそうで、その中で桑田も歌唱するとみられています。横アリに、『ひよっこ』出演者が駆けつける……なんて演出もあるかもしれませんよ」(同)

 今年の紅組司会者は、『ひよっこ』主演の有村。当日、桑田と有村がどんな会話を交わすのかも、見どころの1つとなるだろう。

香取慎吾が「草なぎ以外のみんな」発言でファン歓喜! 来年の『紅白』で“SMAP再集結”シナリオも!?

香取慎吾が「草なぎ以外のみんな」発言でファン歓喜! 来年の『紅白』でSMAP再集結シナリオも!?の画像1

 20日放送の元SMAP・香取慎吾がMCを務めるバラエティ番組『おじゃMAP!!SP』(フジテレビ系)に、稲垣吾郎がゲスト出演。中居正広と木村拓哉のことと思しき発言があり、ファンを喜ばせている。

 10月と11月の放送に出演した草なぎ剛に続き、今回は「新しい地図」から稲垣がゲスト出演。番組の終盤では、香取と稲垣による“周囲にスタッフゼロ”のツーショットトークが放送された。

 今年を振り返った稲垣は、「一生、忘れられない2017年だよね」と感慨深げ。ジャニーズ時代を「ノンストップでずーっとやってるから、いろんなことが麻痺してて」と振り返った上で、今年を「いろいろ自分の人生のことを考えたり」と語った。

 また、香取は「つよぽん(草なぎ)だけじゃなくて、他の人もみんなのこと考えたの、今回」と、稲垣がゲストに来ると決まったことをきっかけに“他の人”との思い出を振り返ったと発言。続けて、「“草なぎ以外のみんな”のこと考えたときに、いろんな思い出話ってあるの。だけど、吾郎ちゃんのことは全然ないの(笑)」と不思議そうに話した。

 これに対し、ネット上では「『草なぎ以外のみんな』って、中居くんと木村くんのことだよね」「慎吾ちゃんの言葉から、SMAPまたやりたいんだなって、すごく伝わってきました」「慎吾ちゃんは5人のこと話したいんだね!」とファンが大興奮している。

「一緒にMCを務めるザキヤマの立ち位置が降格し、『新しい地図』の広報番組と化している『おじゃMAP!!』ですが、独立組の本音が聞けるとしてファンも注目している。また、独立後には『SMAP』『ジャニーズ』『中居くん』『木村くん』といったワードを頑なに避けている独立組ですが、再結成を願うファンは『直接的な言葉を使わない限り、いくらでもSMAPの話ができるってことでは?』『“僕らのグループ”とか“上2人”もいけんじゃない?』などと期待感を膨らませています」(ジャニーズファン)

 いまだに“5人のSMAP”にこだわるファンが多い中、今月発売された「週刊新潮」(新潮社)は、「新しい地図」の新曲制作プロジェクトが進行中だと報道。記事によれば、3人の音楽活動のために大手レコード会社「ワーナーミュージック・ジャパン」が10月、飯島智史氏が立ち上げた「CULEN」の頭文字を取った「ディビジョンC」なる新部門を立ち上げたという。

 一方、ジャニーズ残留組の木村は、5月放送のラジオ番組『木村拓哉のWhat’s UP SMAP!』(TOKYO FM)で、自身のソロ歌手活動について「歌はでも、どうなんですかね……そういう出会いがあって、機会があったら」とコメント。明言は避けたものの、含みを持たせていた。

「かねてよりウワサされてきた木村のソロ歌手デビューですが、来年、実現しそうだとか。ジャニーズ事務所は現在、木村ファンの囲い込みのために必死。木村も『ファンのためなら』としぶしぶOKを出したようです。もしCDデビューが実現すれば、来年の『NHK紅白歌合戦』で独立組の3人と木村が同じステージに立つ可能性もありますよね」(同)

 SMAP解散からもうすぐ1年……今回のようなファンの過剰な反応は、来年以降も続きそうだ。

香取慎吾が「草なぎ以外のみんな」発言でファン歓喜! 来年の『紅白』で“SMAP再集結”シナリオも!?

香取慎吾が「草なぎ以外のみんな」発言でファン歓喜! 来年の『紅白』でSMAP再集結シナリオも!?の画像1

 20日放送の元SMAP・香取慎吾がMCを務めるバラエティ番組『おじゃMAP!!SP』(フジテレビ系)に、稲垣吾郎がゲスト出演。中居正広と木村拓哉のことと思しき発言があり、ファンを喜ばせている。

 10月と11月の放送に出演した草なぎ剛に続き、今回は「新しい地図」から稲垣がゲスト出演。番組の終盤では、香取と稲垣による“周囲にスタッフゼロ”のツーショットトークが放送された。

 今年を振り返った稲垣は、「一生、忘れられない2017年だよね」と感慨深げ。ジャニーズ時代を「ノンストップでずーっとやってるから、いろんなことが麻痺してて」と振り返った上で、今年を「いろいろ自分の人生のことを考えたり」と語った。

 また、香取は「つよぽん(草なぎ)だけじゃなくて、他の人もみんなのこと考えたの、今回」と、稲垣がゲストに来ると決まったことをきっかけに“他の人”との思い出を振り返ったと発言。続けて、「“草なぎ以外のみんな”のこと考えたときに、いろんな思い出話ってあるの。だけど、吾郎ちゃんのことは全然ないの(笑)」と不思議そうに話した。

 これに対し、ネット上では「『草なぎ以外のみんな』って、中居くんと木村くんのことだよね」「慎吾ちゃんの言葉から、SMAPまたやりたいんだなって、すごく伝わってきました」「慎吾ちゃんは5人のこと話したいんだね!」とファンが大興奮している。

「一緒にMCを務めるザキヤマの立ち位置が降格し、『新しい地図』の広報番組と化している『おじゃMAP!!』ですが、独立組の本音が聞けるとしてファンも注目している。また、独立後には『SMAP』『ジャニーズ』『中居くん』『木村くん』といったワードを頑なに避けている独立組ですが、再結成を願うファンは『直接的な言葉を使わない限り、いくらでもSMAPの話ができるってことでは?』『“僕らのグループ”とか“上2人”もいけんじゃない?』などと期待感を膨らませています」(ジャニーズファン)

 いまだに“5人のSMAP”にこだわるファンが多い中、今月発売された「週刊新潮」(新潮社)は、「新しい地図」の新曲制作プロジェクトが進行中だと報道。記事によれば、3人の音楽活動のために大手レコード会社「ワーナーミュージック・ジャパン」が10月、飯島智史氏が立ち上げた「CULEN」の頭文字を取った「ディビジョンC」なる新部門を立ち上げたという。

 一方、ジャニーズ残留組の木村は、5月放送のラジオ番組『木村拓哉のWhat’s UP SMAP!』(TOKYO FM)で、自身のソロ歌手活動について「歌はでも、どうなんですかね……そういう出会いがあって、機会があったら」とコメント。明言は避けたものの、含みを持たせていた。

「かねてよりウワサされてきた木村のソロ歌手デビューですが、来年、実現しそうだとか。ジャニーズ事務所は現在、木村ファンの囲い込みのために必死。木村も『ファンのためなら』としぶしぶOKを出したようです。もしCDデビューが実現すれば、来年の『NHK紅白歌合戦』で独立組の3人と木村が同じステージに立つ可能性もありますよね」(同)

 SMAP解散からもうすぐ1年……今回のようなファンの過剰な反応は、来年以降も続きそうだ。

“失明危機”から舞い戻った格闘家・渋谷莉孔、涙のロングインタビュー!

 格闘家として一度死んだ男が、奇跡の復活を遂げた。試合中のケガが原因で失明の危機に瀕し、引退説もささかれていた渋谷莉孔(32歳)が今月9日、アジア最大の総合格闘技イベント「ONE Championship」(以下ONE)で、デェダムロン・ソー・アミュアイシルチョーク(39歳)を絞め上げ、ギブアップ勝ちを収めたのだ。「格闘技は好きじゃない」という渋谷が戦いの場に戻って来た理由は何なのか? 涙のロングインタビュー!

 試合はデェダムロンのホームであるタイで行われたが、開始早々、渋谷がテイクダウンに成功。そのままギロチンチョークが決まり、1ラウンド2分13秒、タイの英雄が「参った」のタップをした。

◆ダイジェスト動画 https://www.facebook.com/ONEChampionship/videos/1645103265512922/

 約2年ぶりの勝利に、ほんの一瞬、喜びの表情を浮かべた渋谷だったが、勝ち名乗りを受ける頃には、まるで試合に敗れたかのような寂しげな表情を浮かべていたのが印象的だった。

 勝利の実感、復活への道のり、そして目の状態などを聞くべく、試合の数日後、所属ジムのあるハワイへ戻った渋谷に電話インタビューを行った。

――復活勝利、おめでとうございます。この日を待ち望んでいました。

渋谷莉孔(以下渋谷) ありがとうございます。でもみんなもう俺のことなんか、忘れているんじゃないでしょうか。「やめたんですよね?」と言われることも多かったし。

――まずは試合当日のことを振り返っていただきたいのですが、入場時の様子が以前と違いましたね。

渋谷 おとなしかった、ってことですよね。それだけ自信があったんですよ。かつての俺はただのビビリで、プレッシャーに押しつぶされてパニック状態だったから、半狂乱な入場をしていただけ。だから力も出せなかった。でも今回は練習通りというか、普通にダラ~ッと行っても絶対に力を発揮できるという自信があったんです。だからまったく緊張せず、平常心で試合に臨むことができた。チームのみんなからも「絶対に熱くなるな」と言われてケージに入りました。過去の試合と比べて集中力は段違いでしたね。

――2016年1月のロイ・ドリゲス戦で勝利したものの、目潰しの反則を受け、失明の危機に。一部ニュースサイトで引退報道まで出た渋谷選手ですが、そこからよくぞ復活を遂げましたね。目は現在、どの程度まで見えるようになったんですか?

渋谷 試合でケガした目だけじゃなく、もう片方の目も網膜剥離になっちゃって、一時期は両目ともほとんど見えなくなっていたんですが、何度かの手術を経て、今は片方が0.2で、もう片方がその10分の1程度まで見えるようになりました。片目を瞑るとボヤっとしちゃうけど、両目を開けていれば大丈夫。相手が動けば動くほどよく見える。恐竜と同じですね。

――目を再び狙われることへの恐怖心はないんですか?

渋谷 まったくないですね。どうせ当たんないし。

――元ルンピニー3階級王者で、ONEの元ストロー級王者でもあるデェダムロンとケージ内で向き合った印象は?

渋谷 実はデェダムロンは、俺の師匠みたいな存在なんですよ。2年くらい前にシンガポールで修行していた時代に5カ月ほどお世話になった。めちゃくちゃ優しい人だけど、めちゃくちゃ強い人で。当時は実力差がすごくあって、いつも練習でボコボコにされていたから、その恐怖心もあるにはあったけど、それによりも自分が強くなっていることを早く確かめたいという気持ちが強かったですね。どれだけこいつの打撃に対応できるのか、と。

――序盤はお互い様子見の打撃の応酬で、相手のハイキックに観衆が沸く場面もありました。

渋谷 あれ、当たっていませんよ。蹴る3秒ぐらい前にはもう予測できたんで。蹴る流れってのがあるんですけど、次に何が来るかという予想通りの動きをした、というか、させたんで、相手の打撃には1分程度で対応できました。逆にこっちの左のローは蹴れば蹴るほど入るし、結構深いところに入って、相手がしっかり両足を踏ん張るようになってきた。で、踏ん張り切ったところにタックルに行ったんで、相手も逃げられなかったんです。

――タックルに入る際、カウンターの打撃は怖くなかったですか?

渋谷 実はタックルの前に俺、左ローのフェイントを1回入れているんですよ。あれを入れることによって、相手の前足が上がるのか上がらないのかを見た。痛いと足が上がらなくなるんです。ちょっと足が上がったんで、まだ余裕はあるみたいだけど、このローのフェイントによって、こいつ騙されたなと思って。俺の戦略についていけていないとわかったんで、タックルすらこいつは絶対見えないしノーリスクだろうと思って飛び込みました。

――テイクダウンしてからキメに入るまでの一連の動作が見事でした。

渋谷 練習で毎日何十人も絞めているんで、絞め技、得意なんですよ。完全に入ったから、あとはずっとレフリーを見ていました。もうこれ逃げられないよ、そろそろ落ちますよ、と目で伝えた。でも「まだ」と言われたんで、じゃあ首を折るか、絞めで落とすか、どっちかなぁと待ったんですよ。そしたら相手がちょっと動いたんで、絞めにしようと思って足をクロスしてキメたんですけど、全部自分の手の中の技っスね。

――手の中の技とは?

渋谷 相手のいろんな動きを想定して、あそこから10通り近くの技を用意しているんです。投げたり、こかしたり、相手を伸ばして呼吸困難にしたり。伸ばすと腹這いになるじゃないですか。しゃがんでいる状態と、腹這いの状態で絞められるのを比べたら、腹這いのほうがヤバくないスか? もう首吊り状態なんで。

――一瞬、逃げられかけたようにも見えましたが。

渋谷 あれ、逃げられたんじゃなく、泳がせたんです。俺の手首ってかなり柔らかくて、しかも返しがついているんですよ。だから汗で滑る以外は、絶対にアゴから外れないし、泳げば泳ぐほど呼吸困難になる。今回も相手がパニックになって息を漏らしたんですよ。これ、スキューバと同じで、パニックになったらカウントダウン開始なんです。落ちるカウントダウン。

――恐ろしいですね。

渋谷 耐える奴は必ず落ちる。そのパターンに入ったんで、落とす用意をしながらレフリーを見た。たぶんレフリーが思っているよりも前に相手はちょっと落ちているんですよ。だから本当はもうちょっと早くに試合を止めてほしかった。俺、相手を落とすのが嫌なんですよ。

――そうなんですか。

渋谷 はい。特にデェダムロンのことは好きなんで。落ちると脳が一瞬、止まるわけじゃないですか。後遺症が残ると思うんですよ。俺のギロチンを食らって失神した奴って、次も失神しやすくなるんです。だからそれが悲しくて喜べなかった。試合終わってから、ああ、やっちゃった、みたいな。俺がもっと上手ければもっと早くにタップさせらたれたのになぁとか思っちゃって。もしかしたらこれでデェダムロンの選手生命が終わっちゃうんじゃないかと思ったら切なくて。

――試合後の悲しげな表情の理由がわかりました。意識が回復したデェダムロンとは、どのような会話を?

渋谷 俺からは英語で「ありがとうございます。尊敬しています」ってことを伝えました。デェダムロンは日本語で「ありがとう」、英語で「久しぶりに会えてよかったよ」と言っていました。俺を乗り越えたな、みたいなニュアンスも表情から伝わってきた。師匠みたいな存在でしたからね。何年か前、ONEの人に「いつか俺、デェダムロンとやることはあるんですかね」と聞いたら、「何バカなことを言っているんだ」と返されたぐらい当時は差があったけど、その壁を今回、乗り越えましたね。

――最大の勝因はズバリ?

渋谷 前の試合(今年8月の復帰第1戦)は相手に対するリスペクトが足りなかった。そこっスよね。相手をナメていると、相手のいいところを見ないじゃないですか。だから相手を怖がらずに行ったら返り討ちに遭っちゃったけど、今回は相手をリスペクトしていたから、相手の強さをしっかり認められたんですよ。相手は打撃がめちゃくちゃ強い。だから死ぬ気でやらないと殺される。そういう思いで練習できたからこそ勝てた。リスペクトなしでは強くなれないってことだと思います。

――2年前からハワイに移住し、マックス・ホロウェイらUFCのトップファイターが所属する「グレイシー・テクニクス・ホノルル」でトレーニングを積み重ねてきた渋谷選手。向こうの練習環境はいかがでしょう?

渋谷 キツすぎて頭がおかしくなりそうです。特に今回の試合に向けた数カ月間は、毎日パニックとストレスの中にいるような感じ。スマホや鏡を見る余裕もない。ハワイでは日本語学校にも通っているんですが、そこで他の生徒から話しかけられても誰が誰だかわからない。世界が霧がかっているような感じで、みんなが俺のことを騙しているんじゃないかと疑いだしたり。会う人会う人に「Are you ok?」と心配されるんですが、自分では何がおかしいのかもわからない状態でした。オーバーワークが原因なのはわかっていたんですが、自分の勘を信じて猛練習を続けました。

――ここ数カ月の練習内容は?

渋谷 限りなく実戦に近いスパーリングをひたすら繰り返しつつ、前回の試合でダメだった部分、具体的には、下半身の強化に努めました。昔の俺はダメなところを見ようとしなかったんですよ。あとパニック障害だということも認めようとしなかった。

――パニック障害だったんですか? それは初耳です。

渋谷 俺、昔から病的に焦りやすいんです。なんでも完璧に準備するタイプだから、時間を急かれたり不測の事態が起きたりすると、すぐパニくっちゃうんです。「入場が30分早まりそうです」とか言われると心臓が止まりそうになる。「そんなの無理無理無理! 俺、試合なんてできない!」と叫んで、セコンドに抱きついたこともありました。今回のデェダムロン戦も直前まで大変でしたよ。

――何があったんですか?

渋谷 何回かに分けて計量と尿検査があったんですが、言葉のハードルもあり、今日は56.7キロとか、56.9キロまでOKとか、56.9キロはダメとか情報が錯綜して、どれが本当だかわからなくて。尿比重の正しい比率もわからなくて、1回オーバーしちゃったんですよ。そんで「1時間後までに落とせ」と言われてすごいパニックになったけど、そこはなんとかクリアできた。で、翌日の最終計量と尿検査はパニくらないよう早めに行ったんですけど、着いたらみんなとっくに終わっていたから大パニックになりました。知らないうちに開始時刻が1時間早まったらしいんですよ。

――それは焦りますね。

渋谷 「30分以内に尿を出してくれ。出なかったら失格だ」と急かされたんですけど、なかなか出なくて、頭真っ白になって。残り7分ってところでどうにかこうにか絞り出して、ギリ間に合って試合には出られるようになったんだけど、そのときの俺の取り乱しようったらなかった。すでに試合前日だったけど、チームのみんなで急きょ対策会議を開き、「パニック障害だということを認めよう。そしてその原因を認めよう」ということになり、それが何なのかはここでは言えませんけど、認めることで克服したんですよ。おかげで翌日の試合では一切緊張しなかった。腹が据わって、本来の力を出せたんです。

――災い転じて福となす、ですね。

渋谷 はい。土壇場で辛いことが相次いだおかげで、覚醒できたんですよ。いい経験でした。辛い経験って自分からしたいと思ってもできないし、降りかかってきてくれないと受け止められない。で、乗り越えた者だけがこうやって心が強くなれるというか、何に対してもビビらなくなる。今なら「爆弾処理をやってくれ」と頼まれてもできるような気がします(笑)。それぐらい俺は変わりました。そういや俺、ハワイで自己紹介するときはいつも、「俺のパーソナリティーは『Change』だ」って言っているんですよ。気が変わりやすいという意味もあるけど、悪いところはすぐに変えられるっていう意味でもあるんですよね。

――試合直後は悲しんでいましたが、今は勝利の充実感はありますか?

渋谷 絞め落としたこととは関係なしに、なんか喜べない。試合前はずっとこう思っていたんですよ。今回勝ったらめちゃくちゃ泣くだろうな、と。ところが、実際は勝ってもまだ心の底からは喜べていない。まだ実感がないのか、どう喜んでいいのかわからないのか、って感じです。チームのみんなの前では喜んだけど、「やったー!」ってまだ言っていないですもん。格闘技で勝って1人でしみじみと喜びを噛み締めた経験って、今まで一度もないかもしれない。

――それはなぜだと思いますか?

渋谷 そこも気分屋なんだと思います。一瞬うれしいと思っても、すぐ次に気持ちがいっちゃうんですよ。俺の脳みそは、直感で受け取って理性で返すタイプらしい。要は飽き性、浮気性なんでしょうね。直感でいいなと思っても、理性で考えてもういいやってなっちゃう。だから買い物してもすぐ捨てちゃうし、家には物がほとんどない。記念品なんて持ち帰ったことすらないですからね。ONEで勝つと3キロぐらいのプレートをもらえるんですけど、いつも誰かあげちゃいます。今回もタイから、スーパーのトートバッグ一つで帰ってきましたから。行くときは大荷物だったんですけど、帰りはスーツケースとか体重計とか服とかを全部現地に捨ててきました。だって、重たいじゃないですか。

――試合で使ったファイトパンツとかも捨てちゃうんですか?

渋谷 洗うのが面倒なんで、捨てちゃいます。そういやファイトパンツで思い出した! 俺の試合用のファイトパンツは、ケツの部分に「Ganapati PLC」というスポンサーロゴが入っているんですけど、今回このアイロンパッチのロゴを、現地に行ってから自分でアイロンを使って付けようとして大失敗したんですよ。水を噴きかけてからアイロンをかけなきゃいけないってことを知らなかったから、熱で生地が溶けてファイトパンツのケツの部分にでっかい穴が空いちゃった(笑)。

――まさか、それをはいて試合に出たんですか?

渋谷 はい(笑)。たまたまチームの後輩に器用な奴がいたから、そいつがアイロンで生き残った生地をちょっとずつペローンと伸ばして穴を塞いで、裏からもパッチを付けて補強してくれて、それでどうにか試合に出ました。試合が2ラウンドまで長引いたらロゴが取れて、ケツ丸出しになっていた可能性がある(笑)。だから1ラウンドの序盤で試合を終わらせられてよかったです。

――デェダムロンを破ったことで、タイトルマッチも見えてきました。

渋谷 ベルトは要らないですね。なんでかわかります?

――わかりません。

渋谷 持って帰るのが重たいからですよ(笑)。

――(笑)しかし、勝ってもうれしくない、ベルトにも執着がないとなると、渋谷選手は一体なんのために戦っているのでしょう? 応援している側からすると、今回の渋谷選手の勝利はめちゃくちゃうれしかったですけどね。2008年の「THE OUTSIDER」のデビュー戦からずっと見てきて、目のケガで苦しんでいたことも知っていましたから、見ていて今回ほど緊張し、感動した試合はなかったですよ。

渋谷 ……あ、わかった。やっとわかったっス。なんでうれしくないんだろう? なんで勝ったのに辛いんだろう? っていう理由が、今やっとわかった気がします。ぶっちゃけ俺、格闘技はまったく好きじゃないんですよ。でも今回、試合を終えて控え室に戻ったら、チームのみんなが泣いて喜んでくれていたから、俺もうれしくなって、もらい泣きしたんですよ。人生で泣くことなんてほとんどなかったのに。でもみんなと別れてホテルの部屋に入る頃には全然うれしくなくなっていた。つまりそれって、試合に勝って俺自身がうれしいんじゃなくて、周りが喜んでいる姿を見るのが俺はうれしんだなと思って……(突然、嗚咽を漏らす)。それのために俺、好きでもない格闘技を頑張ってこれたんですね。

――戦うモチベーションは、そこにありましたか。

渋谷 (泣きながら)そういうことか……。だって今、本当にうれしいですもん。うれしいと言ってくれたことに対し、本当にうれしい気持ちなれました。ありがとうございます。

 * * *

翌日、渋谷から電話がかかってきた。

――どうしましたか?

渋谷 聞いてください。おかげで正視恐怖症が治りました。今日、何十年かぶりに人の目をちゃんと見てしゃべれたんですよ。それまで長いこと、ピントを合わせられなかったんです。ピントを合わせたら必ず人って、俺のことを嫌な顔で見る。だから今まで合わせられなかったのに、今日はできるかもしれないと思って試してみたら、ピントを合わせられました。人の顔ってめちゃくちゃ猿みたいですね(笑)。目の使い方が正常化したことで、世界が違って見える。このことを脳外科の先生に報告したら、「泣いたことによって眼球の周りの感覚を取り戻した可能性がある」と言われました。

――それまで人を正視できなかった理由は?

渋谷 誰も信用できずにいたからです。

――なぜ信用できなかったのでしょう?

渋谷 そういう人生だったからです。起きろと叩かれ、寝たら怒られ、しゃべれと言われてしゃべったら「うるせー!」と怒鳴られる。生きていることを全否定されて育ってきたんで、ずっと人を信用できなかったんですよ。でも今回、俺の勝利を本気で喜んでくれた人が何人もいることがわかったから、これからは人を信用して生きていけそうです。
(取材・文=岡林敬太)