KAT-TUN亀梨和也、骨折の原因を「自分の能力不足」と説明……「あまり責めないで」と心配の声

 KAT-TUN亀梨和也が2018年1月スタートのドラマ『FINAL CUT』(フジテレビ系)に主演することが発表され、ファンを大いに沸かせたが、撮影中にアクシデントがあったとして、心配の声が続出している。

 12月3日、ドラマ制作を行っている関西テレビの公式サイトにて、「ドラマ収録における亀梨和也氏 けがの件」という見出しで謝罪文が掲載された。その内容によると、亀梨は1日、東京都内の公園でアクロバティックなシーンを撮影している際、左手を負傷したとのこと。「撮影を中断し、病院で受診したところ、骨折と診断されました」と書かれており、一部報道では「全治4週間」とも伝えられている。

 関西テレビ公式サイトでは、「病院から『激しい動きはさけ、十分安全に配慮するように』とのアドバイスを受けて、当日午後6時の撮影から復帰し、その後も予定通り撮影を行っております」と報告されており、撮影は現在も行われている様子。4日には東京・品川駅で亀梨が『FINAL CUT』の撮影を行っていたとの目撃情報もあり、走る場面を見かけた人もいたようだ。

 亀梨は骨折をした当日、レギュラー出演中のスポーツ情報番組『Going!Sports&News』(日本テレビ系)に生出演。左手にはギプスなどをはめておらず、普段通りのスーツ姿で登場していた。番組のオープニングで司会を務めるお笑い芸人のくりぃむしちゅー・上田晋也から「さっきネットニュースで見たけど、ドラマの撮影中にケガしたの?」と振られ、亀梨は「安全に考慮していただいた上での撮影だったんですけど、自分の能力不足と言いますか、ちょっとした巡り合わせで骨折してしまいました」と説明。上田が「確かに腫れてる」と言っていたが、画面に映る亀梨の左手は、確かにややむくんでいるようであった。

 そんな状況ではあったが、上田が「そのドラマの主演、代わろうか?」と冗談を持ちかけると、「いやいや大丈夫です! いけます、いけますから! いけますよ! 頑張りますんで!」と笑顔の亀梨。前向きな言葉とともに、スタジオを笑いに包んでいた。

 この放送を見ていたファンからは、「骨折したことを“巡り合わせ”と言った亀梨くん、すごく亀梨くんらしいな。『誰のせいでもない』と伝えてくれる優しさだね」「わざわざギプスを外して生放送に出るあたり、プロ根性がすごい……! 言葉選びも丁寧で尊敬する」と称賛されていた。しかし一方で、「生放送で元気な姿が見られたのはうれしいけど、思いのほか手が腫れてた……これからの撮影が心配」「『自分の能力不足』って言ってたけど、亀ちゃんが自分をあんまり責めないといいな」と、亀梨を心配する声もあった。

 「安全に考慮していただいた上での撮影だった」と亀梨も語っていたが、それでも起こってしまう不慮の事故。すでに放送開始が来月に迫っているが、無理せず安全に撮影を終えてほしいと願うばかりだ。

生理中の彼女に「空気読めよ」「生理治して」…そのセックス強要、怖すぎます!

 12月に入り、1年の終わりを感じさせるこの頃。今年もさまざまな人と出会い、いろんなことがあったと、振り返る時期でもあります。そんな中、Twitterでは「#クソ男オブザイヤー2017」というハッシュタグが盛り上がりを見せていて、強烈すぎるエピソードが次々に投稿されています。

 そのハッシュタグを巡ると、「浮気された」「4股していた」「ヤり捨てされた」「避妊してくれない」といった、クソ男ならではの(?)エピソードから、“「他に好きな女ができた」と言って別れた元彼が「結婚はお前とするから、他の男を付き合うな」と言っていた”という、嘘だと信じたいエピソードもわんさか。本当に、ネタであることを祈りたい……!

 笑い飛ばすしかないクソエピソードだらけの「#クソ男オブザイヤー2017」ですが、中には笑えないエピソードもあります。生理になったことを貶してきたり、生理中にセックスをねだったり、生理中だから生セックスしても問題ないだろ、という男性がいるとの投稿です。少数ならまだしも、多数であるため見過ごせません。

「まんこ空気読めよ」「生理治して」!?
 生理中にもかかわらず、行為をしようとする男性もある意味“クソ男”のテンプレではあります。生理中のセックスはほとんどの女性が「不快」だと感じるでしょう。私自身も生理中のセックスを経験したことがあるのですが、経血の匂いがするし、気持ちよさより気持ち悪さが上回るためセックスは楽しめないし、というか血まみれでグロいし、散々でした。

 また、「生理中は妊娠しない」という迷信を信じて、コンドームを着けずセックスしたり、膣内射精しようとする男性もいますが、生理中のセックスは性感染症に感染しやすいうえ、妊娠の可能性もゼロではありません。

 「#クソ男オブザイヤー2017」には、生理痛で苦しんでいる最中にセックスをおねだりしてきた、生理だと伝えたら「中出しできるな」と言われた、生理でセックスできないなら「口でして」と言われた、というエピソードが多数見受けられました。中には、生理中のセックスが好きな男性の相手をしたせいで、腹膜炎を発症したという投稿もありました。……怖すぎ!

 また、彼に生理中だと伝えたら、「まんこ空気読めよ」と貶されたり、「じゃあ(セックスは)明日か!」と言われたという投稿もありました。生理は生理現象なので、空気を読んでくれるワケがありませんし、当然1日で経血が収まるワケがありません……! 「生理を治して」と言われた、という投稿などを見る限り、生理に対する知識の乏しさも感じます。

 「#クソ男オブザイヤー2017」の生理に関する投稿を見て思ったのは、ここに登場する“クソ男”たちは「彼女だから、自分の好きな時にセックスしてもいい女」と思っている節を感じます。彼氏彼女であっても(夫婦も)、生理などの理由ではなくても、“いつでも”セックスできるわけではありません。

 まあ、それをわかっていないから、“クソ男”認定されてしまうのですが……被害に遭った女性たちは来年こそNotクソな男性に出会ってほしいものです。

ジャニーズJr.阿部顕嵐、星名美怜と“お泊まり”報道に「芋づる式にバレる」とファン懸念

 12月2日に生放送されたインターネット番組「文春砲Live」が、ジャニーズJr.内ユニット・Love-tuneの阿部顕嵐と私立恵比寿中学・星名美怜の“誕生日お泊まりデート”を報じた。阿部といえば、2014年にも「週刊文春」(文藝春秋)でHKT48・村重杏奈との公園デートをキャッチされているだけに、ジャニーズファンからは「懲りないね。前も撮られてるのに何してんだよ」「Love-tune脱退して」と、呆れた声が続出している。

 12年からダンス技術に定評のあるJr.ユニット・Travis Japanのメンバーとして活動していた阿部。14年頃からは、テレビ露出が増加し、連続ドラマ『SHARK~2nd Season~』(日本テレビ系、4月~7月放送)に出演して金髪姿が話題になったほか、『近キョリ恋愛~Season Zero~』(同、7~10月放送)では初主演に抜擢された。目覚ましい“出世”をファンは喜んでいたものの、『近キョリ恋愛』放映前の6月、「文春」が村重と阿部が深夜に都内で密会し、新宿区の戸山公園でデートをしていたと報道。ツーショット写真もあり、言い逃れのできないスキャンダルにファンは大きなショックを受けていた。

「この熱愛報道で立場が危うくなるかと思われましたが、15年には、中山優馬、Jr.の岸優太とともに『とんがりコーン』のCMに出演するなど、以後も順調な活動を続けていました。16年は個人でのテレビ出演は減るも、Travis JapanからLove-tuneに移籍してグループの1、2を争う人気メンバーに。今年は再び俳優としての仕事が増え、ミュージカル『魔女の宅急便』に主要キャストのトンボ役で出演し、11月25日に初日を迎えた舞台『何者』で単独初主演を務めています。来年公開のTOKIO・長瀬智也主演映画『空飛ぶタイヤ』にもキャスティングされており、Jr.内ではMr.KINGやPrince以外で、最も“推されている”Jr.でしょう」(ジャニーズに詳しい記者)

 そんな阿部が、またもファンを騒がせている。「文春砲Live」が伝えたところによれば、同誌の取材班は阿部と星名の映画館デートなどを「たびたび目撃していた」という。「週刊文春デジタル」には「2人の交際は星名の両親も公認のようで、10月13日の夜には、都内でライブを終えた星名が、両親が運転する車で阿部のもとへ向かっていた。阿部もその車に乗り込んだ」といった2人の行動が詳しく記されている。

 星名は昨年9月10日放送の「文春砲Live#6」で、女友達とタレント・山形匠の自宅に宿泊したことが報じられたが、同誌は「山形の自宅へ行く前に阿部の自宅に立ち寄っていたことを確認している」と、新たな情報を公開。阿部の素行について、ジャニーズファンの間では「HKTの次はエビ中か。迷惑かけるくらいならグループ脱退したら?」「村重の時に干されたくせに学習してない。早くやめろ」と、手厳しいコメントが上がっている。

 私立恵比寿中学には「恋愛禁止」の明確なルールはないというが、星名は15年に男女数名で撮ったプリクラが流出し、昨年には前述のように山形の家で“宅飲み”疑惑が浮上していた。そして、ここへ来て阿部との親密関係が伝えられたことから、「エビ中は恋愛禁止じゃないとかどうでもいい。他メンバーに迷惑かけるな」「またか。みんながエビ中の活動を頑張ってて、恋愛も我慢してるのであれば問題児すぎる」と、ファンから呆れ気味の反応が見受けられた。

「2人に関しては『すでに破局済み』との情報も出ていますが、阿部はグループの活動に加えて個人で舞台や映画に出してもらっている分、『プロ意識なさすぎ』と非難されても仕方がないでしょう。また、阿部は明治学院大学に在学中で、星名とは学校生活を通じて仲を深めたのではないか、との推測も。阿部と星名が同じ授業を取り、『色違いでおそろいのジャージを着て出席していた』などと、真偽不明な暴露ネタもTwitterに投下されています。さらに、同大学には同じくJr.のMr.KING・永瀬廉も通っていて、キャンパス付近で撮影された、永瀬と星名らしき人物が一緒に写る写真も出回っています。そのため、永瀬も星名とつながっている可能性があるのでは、とファンは気が気じゃないようですね」(同)

 一方で、同じくMr.KING・平野紫耀も“流れ弾”に当たっている。10月頃に、平野が女性とコンビニエンスストアで夜中におでんを買っていたとの目撃談がネット上で話題になり、この時、平野は女性を「もえか」と呼んでいたという。星名の本名は「門脇もえか」だとされており、平野が一緒にいた女性も星名ではないかと、今回の報道によってファンが反応しているのだ。一部Twitterユーザーの目撃情報が発端とはいえ、「星名の本名もえかじゃん。平野くんの彼女、もえかって言われてたし、永瀬廉とツーショットってどういうこと?」「芋づる式に星名との関係がバレる」と、動揺が広がっている。

 阿部の主演舞台『何者』は12月10日まで公演が続くが、このまま何のお咎めもなく仕事を続けていけるのだろうか。

綾瀬はるか最強説を証明した『奥様は、取り扱い注意』稀代のコメディエンヌの“3つの才能”

 いよいよ次回で最終回となる『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)。

『GO』(講談社)で直木賞を受賞した小説家・金城一紀が脚本を手掛けている本作は、かつて某国の諜報機関に属しており、今は主婦として暮らしている伊佐山菜美(綾瀬はるか)が、町内で起きる難事件を次々と解決していくというドラマだ。

『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)等のハードな刑事モノを得意とする金城が、水曜ドラマ(日本テレビ系夜10時枠)という働く女性や母親を主人公にした女性向け作品を中心とするドラマ枠で書くと知った時は驚いた。

 しかしいざ、蓋を開けてみると面白く、パヤパヤッティーヤというおしゃれなスキャットの劇伴に象徴されるようなライトなコメディとして見せようとする演出と、女性差別に苦しむ女たちがクズ男たちに戦いを挑むというハードな脚本がケミストリーを生み出しており、水曜ドラマと金城一紀どちらにとっても幸福な新境地となっている。

 普通に考えたらミスマッチ極まりない本作が成功した最大の功績は、なんと言っても主演の綾瀬はるかの、すべてを呑み込む包容力にあることは間違いないだろう。

 主婦でありながら格闘術に長けて、実は亡国の諜報部員だったというめちゃくちゃな設定もコメディエンヌでありながらアクション女優としても活躍する綾瀬だからこそ可能なことだと言える。何よりあのアルカイックスマイルが、某国に雇われた特殊工作員という過去を持つ伊佐山菜美という人物像に説得力を与えている。これは綾瀬はるかにしか演じられない難役である。

 綾瀬はるかは出演作を立て続けにヒットさせてきた、今のテレビドラマを牽引する人気女優の一人である。

 15歳の時に第25回ホリプロスカウトキャラバンに応募して、審査員特別賞を受賞した綾瀬は、広島から芸能活動するために上京する。グラビアアイドルとして活躍する傍ら、『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)や『僕の生きる道』(フジテレビ系)といったドラマに出演するようになり、人気が広がっていく。

 そして当時大人気だった純愛小説をドラマ化した『世界の中心で、愛をさけぶ』(TBS系)で難病のヒロインを演じる。劇中では白血病治療の副作用で脱毛症になってしまうためスキンヘッドになるという場面もあったのだが、綾瀬は見事に演じ、若手人気女優の仲間入りをする。

 これ以降、『白夜行』や『仁-JIN-』(ともにTBS系)といったドラマで、少し影のある日本的な美女を演じていき、20代後半になるとコメディエンヌとしての才能を発揮し、水曜ドラマの常連となり『ホタルノヒカリ』シリーズや『きょうは会社休みます。』に出演。ドラマ女優として不動の地位を確立する。

 どちらの作品でも、仕事はできるが恋愛面では奥手という女性を綾瀬は演じている。ともすれば痛々しくて見てられないキャラクターだが、綾瀬が演じると、途端に上品でかわいいキャラクターになるのが、彼女のコメディエンヌとしての圧倒的なセンスだろう。

『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)等のトークバラエティ番組にも出演する綾瀬だが、その時は、司会者を驚かせるような天然ボケを連発する。ゲストとしては対応に困るが、女性としてはめちゃくちゃ魅力的な振る舞いで、その姿は女優としてストイックに打ち込む姿からは想像できない面白さであると同時に、仕事はできるがプライベートはてんでダメという、過去に綾瀬が演じてきたヒロインたちの姿とも重なる。

 近年ではアクション女優としての才能も開花させており、先日は綾瀬が主演を務める大河ファンタジー『精霊の守り人』(NHK)シリーズの最終章(『精霊の守り人 最終章』)の放送がNHK土曜夜9時枠でスタートした。

 本作で綾瀬は短槍使いの用心棒・バルサを演じており、劇中では激しいアクションもおこなっている。『精霊の守り人』シリーズは3年にわたって断続的に続いているロングシリーズだが、初期作から最新作を続けて見ると綾瀬のアクションがみるみる洗練されていっているのがわかる。

 映画『僕の彼女はサイボーグ』や、大河ドラマ『八重の桜』(NHK)でも、その才能の片鱗をみせていたが、いよいよアクション女優としても本領を発揮し始めたと言えよう。

『奥様は、取扱い注意』の伊佐山菜美は、そんな綾瀬はるかの個性がすべて内包された役で、一見荒唐無稽な設定に見えながらも、ヒロインに妙な説得力があるのはそのためだろう。

 ヒューマンドラマで見せる古き良き日本人女性的な影のある芝居と、水曜ドラマでみせるコメディエンヌとしてのセンス。そして、ハードなアクションもこなせるという女優としての才能を3つも綾瀬は持っている。いや、デビュー当初から変わらないグラマラスな肉体が醸し出す健康な色気も含めれば四つだろうか。これだけの武器を兼ね備えているのだから、綾瀬が現時点で最強の女優であることは間違いないだろう。
(文=成馬零一)

●なりま・れいいち
1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。

◆「女優の花道」過去記事はこちらから◆

 

『M-1グランプリ』直後のGYAO!生配信が“神番組”すぎた! 漫才師たちの「敗者の弁」を振り返る

 芸人のカッコよさを、改めて思い知らされる今年の『M-1グランプリ』だった。最終決戦に残った3組は、いずれ劣らぬ戦いを見せてくれた。

 3回戦から最終決戦まで、すべて違うネタで挑んだ和牛には、あ然とさせられたし、2015年の敗者復活戦で、トレンディエンジェルに本選出場→優勝までかっさらわれたとろサーモンが、最終決戦で同じネタをブッコんできたのには底知れぬ執念を感じた。千鳥をして「天才」「吉本の屋台骨になる」といわしめる結成わずか5年のミキにとっても、これ以上なく鮮やかなメジャーデビューの舞台となった。

 最終決戦の結果については、さまざまな意見があると思う。筆者も、3組が終了した時点では和牛の優勝は固いと感じた。

 それでも、感極まる審査員の大御所たちの姿と、何よりとろサーモンの破顔した表情を見ていると、自然と「おめでとう、久保田……」と、思わず目頭が熱くなった。そしてなぜか、「ありがとう、村田……」と思った。久保田をここまで連れてきてくれてありがとう……どういう立場での感情なのかは、自分でもよくわからないが。

 本戦の詳細についてはネット上に山ほど記事が上がっているので、ここでは今回放送後にネットで生配信された特別番組について振り返ってみたい。これが、すこぶるよかったのだ。

 

■放送直後にGYAO!で1時間

 

 放送直後からGYAO!で始まったのが『世界最速ファイナリスト全員集合スペシャル賞金1000万円贈呈式もあるよ~』。

 昨年、一昨年の王者である銀シャリとトレンディエンジェルを招き、陣内智則の仕切りで“敗者の弁”を引き出すという企画だ。芸人たちにとっては酷な企画だが、さらに酷なことに、座る場所は「順位順」だという。

 これにすぐさま反応したのが、和牛・水田だった。

「しんどいしんどいしんどーい!」

 大きな身振り手振りで、笑いを取る。最終決戦の結果発表直後、世界が終わったかのような無表情で立ち尽くしていた水田が、芸人魂を振り絞っている。声が出ている。笑いながら、もう泣けてきてしまう。

「紹介しましょう! とろサーモンに負けて優勝を逃した人たちでーす」

 陣内の軽薄なMCが、逆に湿っぽさと緊張感を取り払ってくれる。一斉にツッコミが入る。楽しい。

 ゆにばーす・川瀬は「西に爆弾仕掛けたいです」と不機嫌な顔を作る。キャラクターをまっとうしているが、とろサーモンの優勝が決まった瞬間に、柄にもなく大喜びしていた姿がテレビカメラに抜かれていたことには、まだ気づいていないのだろう。

 この番組どこまで酷なのか、敗退した9組は「なぜ負けたのか」を漢字一文字で表すことを命じられる。1組ずつ、芸人たちは自ら本音を明かしていく。

 

■10位・マヂカルラブリー「全」

 

「すべて」。村上が、ドドン! と色紙をかざす。フリップではなく普通の色紙なのも、いかにもネット配信っぽい。

 マヂカルラブリーにとっては、つらい『M-1』になった。野田は「エゴサーチしたくない」と語り、村上も「(芸人を)辞めようと思った」と言う。準決勝ではドハマリした「野田ミュージカル」が本戦でハマらず、審査員の上沼恵美子から存外に厳しい言葉を投げかけられた。

 トレンディエンジェル・たかしはマヂカルラブリーの優勝を予想していたという。陣内が「野田は天才なんちゃうか、という空気だけは出ていた」とフォローすると、「空気だけ?」と絶妙な間と表情で返してみせた。

■9位・カミナリ「同」

 

「おなじ」。たくみが、「変えたつもりでいたけど、結果同じだった」と、これも上沼のダメ出しを受けての無難なコメントを出したが、これに納得がいかなかったのが、ほかならぬ相方のまなぶだった。

「そんなことない。同じって言いましたけど、ネタの構成は進化していました。後半畳みかけて叩くところとか、リズム感がよくて、すごくよかったと思うんで、全然同じではないです。本当に」

 昨年のセンセーショナルな登場以降、お茶の間にもすっかり浸透したカミナリだが、まなぶが見たこともない表情でネタについて語る姿は、いかにも新鮮だ。

 まなぶは「同」ではなく「謎」だと言うが、これが和牛とかぶってしまうハプニングが発覚するころには、すっかりいつものまなぶに戻っていた。

 

■8位・さや香「噛」

 

「かむ」。ネタの序盤、ツッコミの新山が甘噛みしたことで、確かにリズムが狂ったのだろう。本戦でもウケはよかったが、さや香のこのネタの爆発力はこんなものではなかったはずだ。ある意味で、今回の直前のクジ引きでネタ順を決める「笑神籤(えみくじ)」システムは、結成3年で場数の少ないさや香にとって、もっとも不利に働いたかもしれない。

 29歳のボケの石井は「僕のプレイは100点でした。こいつ(新山)は62点でした。敗因はそれです」ときっぱり。憮然とした表情で「仲良くやっていこうと思ってたのに」と声を絞り出す新山の姿に、ほんの一瞬だけ会場の空気が凍る。本戦直後、感情が高ぶる中でのスリリングなシーンだった。

 

■7位・ゆにばーす「死」

 

 ゆにばーすは、ネタ順的に不利といわれる1番手を引いた。それに関して、川瀬は「それはいいですわ」と潔い。それよりも、敗者コメントのシーンで「はらさん殺してまで滑らしてしまったのが」と相方を思いやった。

 去年、今年と、この敗者コメントで輝いたカミナリ・たくみが口を挟む。

「あそこでウケねえと、TVスターにはなれねえから!」

 説得力のある言葉に、川瀬は「やっぱり漫才師として生きていかなあかんなと」と持ち味を見せた。

 

■6位・ジャルジャル「浜」

 

 この配信のハイライトとなったのが、ジャルジャルだった。「浜」が意味するのは、2日前にダウンタウン・浜田とロケをし、ネクタイとシャツとベルトを浜田に選んでもらったのだという。だから、敗因は浜田だと。

 浜田とロケをしていることからもわかるように、ジャルジャルは今や、正真正銘のTVスターだ。そんな忙しいタレント活動の合間を縫って、ジャルジャルは『M-1』に懸けてきた。誰も見たことのない、もはや漫才なのか何なのかもわからない、ただ楽しくて、抜群に笑える4分間を作り、松本人志は自身最高の「95点」を与えた。

 総合得点が出た瞬間、ジャルジャルの敗退が決まった。福徳はまるでKO勝ち寸前でカウンターパンチをもらったボクサーのようにうなだれ、悔しさを隠そうとしなかった。審査員を相手にボケた後藤に「ようボケれんなこの状況で、お前……」と、テレビカメラの前に立つ芸人とは思えない本音を生放送に乗せた。

「悔しかったんです……」

 福徳は、泣き出してしまう。涙が止まらなくなってしまう。もう、声にならない。銀シャリ・橋本の「それ準優勝の泣き方やん! 6位やん!」というツッコミが冴えた。

 

■同率4位・スーパーマラドーナ「改」

 

「なんで今年から、敗者復活が最後ちゃうねんっていう……」

 武智のこの言葉も、また本音だろう。今年から採用された「笑御籤」によって、前回まではトリだった敗者復活枠が、ランダムになってしまった。勢い、風、そういったものを味方につけて優勝をさらったのが、目の前にいるトレンディエンジェルだろう。

 2位に10万票の差をつける圧倒的な強さで敗者復活を勝ち抜いたスーパーマラドーナ。武智は「入れてくれた人に申し訳ない」と語る。

「俺が一番M-1のこと思ってるからな!」

 本戦中、何度も繰り返した武智の叫び。ジャルジャルとともに、スーパーマラドーナは来年、15年目のラストイヤーを迎える。田中もなんか言ってた。

 

■同率4位・かまいたち「小」

 

「小朝師匠が厳しすぎた」

『キングオブコント』との2冠が期待されたかまいたち。オール巨人と中川家・礼二が最高得点を付けるなど本領を発揮した一方で、春風亭小朝からは「勝ちきるネタではない」とバッサリ。

「審査員が小朝師匠じゃなかったら?」と水を向けて煽る陣内に、「なんか思ってるわけじゃないですよ」と慌てる濱家。「M-1と対を成すキングオブコントのチャンピオンから言わせてもらうと、非常にいい大会だった。バッチリです」と、山内がオチを付ける。

 この“上から目線”に加え、本戦中にはにゃんこスターいじりもあり、大会を盛り上げた立役者のひとりに違いない。

 

■3位・ミキ「白」

 

 ネタ中の昴生の唇が白すぎた、と亜生。伝統的なしゃべくり漫才を繰り出す兄弟コンビは関西での評価は高いが、一方でこうした平場では、まだまだ弱さを見せる。

 本戦の審査でも「もう少し大きな展開もほしい」(礼二)、「全然おもしろくないネタもある」(松本)、「もうちょっと弟さんのボケが、シャープなのが入ってたら」(博多大吉)と、言葉だけで見れば苦言が続いた。それでも、本戦2位の650点を叩き出す圧倒的なテンポ、テンション、技術。審査員たちの苦言は、逆を返せばこのコンビの“ノビシロ”の大きさを示している。

 そして何より、彼らのラストイヤーまで『M-1』が続くとするなら、この先10年にわたって出場権利があるのだ。末恐ろしい限りである。

 

■2位・和牛「鮭」

 

 カミナリとの「謎」かぶりで「鮭」と書き直した和牛。そのまま、とろサーモンの意味である。

「なんで負けたんか、わかんないすもん」

 和牛の頭脳・水田は戸惑いを隠さない。

「とろサーモンさんさえいなかったら優勝やったなと。去年は銀シャリさんさえいなかったら優勝やったし」

 2年連続で準優勝となった和牛は、今大会も、もちろん来年も大本命として4,000組の漫才師からターゲットにされる立場だ。

 昨年、キャラと動きで凄味を見せつけた和牛は、今年は目いっぱい頭を使って構成を練り上げ、新たな地表に立った。

 最終決戦の審査、とろサーモンのパネルがめくられていくのを見ながら、水田は一枚ずつ「く・そ・が」と思ったと闘志を隠さない。来年は、いったいどんな進化を見せてくれるのだろうか。

 その後、優勝会見を終えたとろサーモンも現れ、優勝賞金の授与式などが行われた。500万円ずつの生々しい札束を手にする2人を見ながら、やっぱり「久保田、おめでとう。そして村田、ありがとう」と思った。

 

■その後、SUNTORY提供で1時間

 

 この生配信のあと、10組は千鳥が待つ居酒屋に場所を移して、SUNTORYが提供する“公開打ち上げ”も行われ、この様子も生配信された。

『M-1』2年連続最下位という苦杯を舐めた千鳥が後輩たちに向ける目線の温かさ、そして、base時代の盟友・とろサーモンと共に「W(「女芸人No.1決定戦 THE W」)にはアジアンも残ってる、中山功太も引き上げたい」と話し合う姿に、また涙腺が緩んだ。

(文=新越谷ノリヲ)

『M-1グランプリ』直後のGYAO!生配信が“神番組”すぎた! 漫才師たちの「敗者の弁」を振り返る

 芸人のカッコよさを、改めて思い知らされる今年の『M-1グランプリ』だった。最終決戦に残った3組は、いずれ劣らぬ戦いを見せてくれた。

 3回戦から最終決戦まで、すべて違うネタで挑んだ和牛には、あ然とさせられたし、2015年の敗者復活戦で、トレンディエンジェルに本選出場→優勝までかっさらわれたとろサーモンが、最終決戦で同じネタをブッコんできたのには底知れぬ執念を感じた。千鳥をして「天才」「吉本の屋台骨になる」といわしめる結成わずか5年のミキにとっても、これ以上なく鮮やかなメジャーデビューの舞台となった。

 最終決戦の結果については、さまざまな意見があると思う。筆者も、3組が終了した時点では和牛の優勝は固いと感じた。

 それでも、感極まる審査員の大御所たちの姿と、何よりとろサーモンの破顔した表情を見ていると、自然と「おめでとう、久保田……」と、思わず目頭が熱くなった。そしてなぜか、「ありがとう、村田……」と思った。久保田をここまで連れてきてくれてありがとう……どういう立場での感情なのかは、自分でもよくわからないが。

 本戦の詳細についてはネット上に山ほど記事が上がっているので、ここでは今回放送後にネットで生配信された特別番組について振り返ってみたい。これが、すこぶるよかったのだ。

 

■放送直後にGYAO!で1時間

 

 放送直後からGYAO!で始まったのが『世界最速ファイナリスト全員集合スペシャル賞金1000万円贈呈式もあるよ~』。

 昨年、一昨年の王者である銀シャリとトレンディエンジェルを招き、陣内智則の仕切りで“敗者の弁”を引き出すという企画だ。芸人たちにとっては酷な企画だが、さらに酷なことに、座る場所は「順位順」だという。

 これにすぐさま反応したのが、和牛・水田だった。

「しんどいしんどいしんどーい!」

 大きな身振り手振りで、笑いを取る。最終決戦の結果発表直後、世界が終わったかのような無表情で立ち尽くしていた水田が、芸人魂を振り絞っている。声が出ている。笑いながら、もう泣けてきてしまう。

「紹介しましょう! とろサーモンに負けて優勝を逃した人たちでーす」

 陣内の軽薄なMCが、逆に湿っぽさと緊張感を取り払ってくれる。一斉にツッコミが入る。楽しい。

 ゆにばーす・川瀬は「西に爆弾仕掛けたいです」と不機嫌な顔を作る。キャラクターをまっとうしているが、とろサーモンの優勝が決まった瞬間に、柄にもなく大喜びしていた姿がテレビカメラに抜かれていたことには、まだ気づいていないのだろう。

 この番組どこまで酷なのか、敗退した9組は「なぜ負けたのか」を漢字一文字で表すことを命じられる。1組ずつ、芸人たちは自ら本音を明かしていく。

 

■10位・マヂカルラブリー「全」

 

「すべて」。村上が、ドドン! と色紙をかざす。フリップではなく普通の色紙なのも、いかにもネット配信っぽい。

 マヂカルラブリーにとっては、つらい『M-1』になった。野田は「エゴサーチしたくない」と語り、村上も「(芸人を)辞めようと思った」と言う。準決勝ではドハマリした「野田ミュージカル」が本戦でハマらず、審査員の上沼恵美子から存外に厳しい言葉を投げかけられた。

 トレンディエンジェル・たかしはマヂカルラブリーの優勝を予想していたという。陣内が「野田は天才なんちゃうか、という空気だけは出ていた」とフォローすると、「空気だけ?」と絶妙な間と表情で返してみせた。

■9位・カミナリ「同」

 

「おなじ」。たくみが、「変えたつもりでいたけど、結果同じだった」と、これも上沼のダメ出しを受けての無難なコメントを出したが、これに納得がいかなかったのが、ほかならぬ相方のまなぶだった。

「そんなことない。同じって言いましたけど、ネタの構成は進化していました。後半畳みかけて叩くところとか、リズム感がよくて、すごくよかったと思うんで、全然同じではないです。本当に」

 昨年のセンセーショナルな登場以降、お茶の間にもすっかり浸透したカミナリだが、まなぶが見たこともない表情でネタについて語る姿は、いかにも新鮮だ。

 まなぶは「同」ではなく「謎」だと言うが、これが和牛とかぶってしまうハプニングが発覚するころには、すっかりいつものまなぶに戻っていた。

 

■8位・さや香「噛」

 

「かむ」。ネタの序盤、ツッコミの新山が甘噛みしたことで、確かにリズムが狂ったのだろう。本戦でもウケはよかったが、さや香のこのネタの爆発力はこんなものではなかったはずだ。ある意味で、今回の直前のクジ引きでネタ順を決める「笑神籤(えみくじ)」システムは、結成3年で場数の少ないさや香にとって、もっとも不利に働いたかもしれない。

 29歳のボケの石井は「僕のプレイは100点でした。こいつ(新山)は62点でした。敗因はそれです」ときっぱり。憮然とした表情で「仲良くやっていこうと思ってたのに」と声を絞り出す新山の姿に、ほんの一瞬だけ会場の空気が凍る。本戦直後、感情が高ぶる中でのスリリングなシーンだった。

 

■7位・ゆにばーす「死」

 

 ゆにばーすは、ネタ順的に不利といわれる1番手を引いた。それに関して、川瀬は「それはいいですわ」と潔い。それよりも、敗者コメントのシーンで「はらさん殺してまで滑らしてしまったのが」と相方を思いやった。

 去年、今年と、この敗者コメントで輝いたカミナリ・たくみが口を挟む。

「あそこでウケねえと、TVスターにはなれねえから!」

 説得力のある言葉に、川瀬は「やっぱり漫才師として生きていかなあかんなと」と持ち味を見せた。

 

■6位・ジャルジャル「浜」

 

 この配信のハイライトとなったのが、ジャルジャルだった。「浜」が意味するのは、2日前にダウンタウン・浜田とロケをし、ネクタイとシャツとベルトを浜田に選んでもらったのだという。だから、敗因は浜田だと。

 浜田とロケをしていることからもわかるように、ジャルジャルは今や、正真正銘のTVスターだ。そんな忙しいタレント活動の合間を縫って、ジャルジャルは『M-1』に懸けてきた。誰も見たことのない、もはや漫才なのか何なのかもわからない、ただ楽しくて、抜群に笑える4分間を作り、松本人志は自身最高の「95点」を与えた。

 総合得点が出た瞬間、ジャルジャルの敗退が決まった。福徳はまるでKO勝ち寸前でカウンターパンチをもらったボクサーのようにうなだれ、悔しさを隠そうとしなかった。審査員を相手にボケた後藤に「ようボケれんなこの状況で、お前……」と、テレビカメラの前に立つ芸人とは思えない本音を生放送に乗せた。

「悔しかったんです……」

 福徳は、泣き出してしまう。涙が止まらなくなってしまう。もう、声にならない。銀シャリ・橋本の「それ準優勝の泣き方やん! 6位やん!」というツッコミが冴えた。

 

■同率4位・スーパーマラドーナ「改」

 

「なんで今年から、敗者復活が最後ちゃうねんっていう……」

 武智のこの言葉も、また本音だろう。今年から採用された「笑御籤」によって、前回まではトリだった敗者復活枠が、ランダムになってしまった。勢い、風、そういったものを味方につけて優勝をさらったのが、目の前にいるトレンディエンジェルだろう。

 2位に10万票の差をつける圧倒的な強さで敗者復活を勝ち抜いたスーパーマラドーナ。武智は「入れてくれた人に申し訳ない」と語る。

「俺が一番M-1のこと思ってるからな!」

 本戦中、何度も繰り返した武智の叫び。ジャルジャルとともに、スーパーマラドーナは来年、15年目のラストイヤーを迎える。田中もなんか言ってた。

 

■同率4位・かまいたち「小」

 

「小朝師匠が厳しすぎた」

『キングオブコント』との2冠が期待されたかまいたち。オール巨人と中川家・礼二が最高得点を付けるなど本領を発揮した一方で、春風亭小朝からは「勝ちきるネタではない」とバッサリ。

「審査員が小朝師匠じゃなかったら?」と水を向けて煽る陣内に、「なんか思ってるわけじゃないですよ」と慌てる濱家。「M-1と対を成すキングオブコントのチャンピオンから言わせてもらうと、非常にいい大会だった。バッチリです」と、山内がオチを付ける。

 この“上から目線”に加え、本戦中にはにゃんこスターいじりもあり、大会を盛り上げた立役者のひとりに違いない。

 

■3位・ミキ「白」

 

 ネタ中の昴生の唇が白すぎた、と亜生。伝統的なしゃべくり漫才を繰り出す兄弟コンビは関西での評価は高いが、一方でこうした平場では、まだまだ弱さを見せる。

 本戦の審査でも「もう少し大きな展開もほしい」(礼二)、「全然おもしろくないネタもある」(松本)、「もうちょっと弟さんのボケが、シャープなのが入ってたら」(博多大吉)と、言葉だけで見れば苦言が続いた。それでも、本戦2位の650点を叩き出す圧倒的なテンポ、テンション、技術。審査員たちの苦言は、逆を返せばこのコンビの“ノビシロ”の大きさを示している。

 そして何より、彼らのラストイヤーまで『M-1』が続くとするなら、この先10年にわたって出場権利があるのだ。末恐ろしい限りである。

 

■2位・和牛「鮭」

 

 カミナリとの「謎」かぶりで「鮭」と書き直した和牛。そのまま、とろサーモンの意味である。

「なんで負けたんか、わかんないすもん」

 和牛の頭脳・水田は戸惑いを隠さない。

「とろサーモンさんさえいなかったら優勝やったなと。去年は銀シャリさんさえいなかったら優勝やったし」

 2年連続で準優勝となった和牛は、今大会も、もちろん来年も大本命として4,000組の漫才師からターゲットにされる立場だ。

 昨年、キャラと動きで凄味を見せつけた和牛は、今年は目いっぱい頭を使って構成を練り上げ、新たな地表に立った。

 最終決戦の審査、とろサーモンのパネルがめくられていくのを見ながら、水田は一枚ずつ「く・そ・が」と思ったと闘志を隠さない。来年は、いったいどんな進化を見せてくれるのだろうか。

 その後、優勝会見を終えたとろサーモンも現れ、優勝賞金の授与式などが行われた。500万円ずつの生々しい札束を手にする2人を見ながら、やっぱり「久保田、おめでとう。そして村田、ありがとう」と思った。

 

■その後、SUNTORY提供で1時間

 

 この生配信のあと、10組は千鳥が待つ居酒屋に場所を移して、SUNTORYが提供する“公開打ち上げ”も行われ、この様子も生配信された。

『M-1』2年連続最下位という苦杯を舐めた千鳥が後輩たちに向ける目線の温かさ、そして、base時代の盟友・とろサーモンと共に「W(「女芸人No.1決定戦 THE W」)にはアジアンも残ってる、中山功太も引き上げたい」と話し合う姿に、また涙腺が緩んだ。

(文=新越谷ノリヲ)