今の時代、多くの男女はそれぞれ様々な相手との恋愛を経て結婚に至る。だが、結婚しても、昔の恋人を忘れられず胸に秘めたままのこともある。お互い好意を持っていたのにタイミングが合わなかったり、家族に反対されたりして、気持ちが残り続けていることもあるだろう。それを美しい思い出として内緒にしたまま生き続けるか、または、あの頃結ばれなかったけれど今度こそ、と再燃させるか。夫の「昔の恋」を知ってしまい、煩悶する妻からの相談を紹介したい。
夫の元彼女からの手紙(7年分)を読んでしまった
トピ主は結婚して20年になる女性。夫婦ともにアラフィフだ。ある日、偶然、夫の机の引き出しの中に、夫の元彼女(彼女)からの手紙を見つけてしまったのだという。
封筒には切手も消印も住所もなく、「○○○○(夫の姓名)様」とだけ書かれており、最初は何だろう? へそくりかな? と思いながら一通読んでみたところ、学生時代の夫の彼女からの手紙だった。また、手紙は合計7通見つかった。
「悪いと思いつつも全部読んでしまいました。
1年に1通、書かれていて、7年前から始まっていました。
内容は、とりとめもないことで、その1年にあったこと(仕事の変化や家族の病気)、昔付き合っていたころの思い出が書かれていて、『また、来年、お会いできるのを楽しみしています。お体にお気をつけて』と締めくくられています。最初(1年目)の1通には、『20年ぶりに再会できて本当に嬉しい』と書かれていました」
夫と昔の彼女は、7年前の同窓会で再会してから、年に一度の同窓会で顔を合わせているようだ。
夫は東京の大学を卒業後、就職のために地元に戻って、トピ主と知り合い、結婚した。夫婦には大学生と高校生の子供が2人いる。
「女性に対しては奥手なタイプで、浮気などは考えられません。実際、おつきあいも結婚も私からアプローチしました。
手紙を読んでいる限り、浮気などはなく、ただ、1年に1度の同窓会で会っているだけ。
その際に手紙を手渡されているのだと思います。
それを大切にしまっている夫。なんだか、ショックでした」
これを知らないふりしてそっとしておくべきか、それとも夫に何か言った方が良いのか、という相談だ。
不穏~~! 浮気っていうか本気じゃないですかねこの感じは。夫だけじゃなくて元カノも。アラフィフの同窓会、恐ろしい。若い時に結ばれなかった男女の思いが再燃する場みたいじゃないですか……。
だがコメント欄は、トピ主の問いかけには答えず、“そもそも手紙を見たトピ主どうなの”と、人としての仁義の問題になっていた。
「勝手に見るなんて絶対に駄目。何もしない何も言わない。忘れましょう」
「読んだあなたが悪い。それを口に出して言うなら、更に罪を重ねることになる」
「いや~どうどうとしたものです 凄いですね。盗み見みて勝手に想像して、トピ立て(笑)」
なんだか納得がいかない。普段、浮気や離婚トピでは夫の携帯を盗み見て発覚した、などと書いていることが珍しくない。携帯は良くてなんで手紙はダメなんだ。小町の常識は本当に不可解である。
とはいえトピ主の相談に答えるコメントもあった。
「この年代、自分の人生が後半の下り坂に差し掛かった事を自覚し、若かった頃の全てが輝いていた時代を懐かしく思い出す時期 昔の恋人との会話も、彼女自身を恋しく思うとかではなくて輝いていた時代を一緒に過ごした事を懐かしく思い出しているだけでしょう」
「その女性と同窓会以外で会っているとか、連絡を取り合っているなど、ご主人に怪しい点はないのですよね。
であるならば、そっとしておく方がいいのではありませんか。
おそらく、女性に奥手というご主人は、渡されるままに手紙を受け取り、どう処分してもいいか分からないまま、取りあえず机の奥にしまっているだけなのではないでしょうか」
「大切にしまっているとは限りません。
ただ人様が書いたものを簡単に捨てたりできない、とりあえず置いてある、という可能性もあります。
私もそうなのですが、ゴミ箱へ捨てるという行為が失礼な気がしてなかなかできないのです。
この場合、相手を好きかどうかは関係無くて、特に嫌いでなければ粗末に扱うことがはばかられるのです」
なるほどなぁ。アラフィフの同窓会本当に恐ろしいな。
一方、この時点で問題解決すべきというコメントも。
「放置はいけない 何故なら継続は力なり、だからです。1・2回ならまだしもここまで継続しているのは 女性に浮気の算段はなくても心の友としてメンタルの部分で深く関係したいという希望があるからです。ほっとけば今後もずっと続きます。継続させると淡々の内容も変わってきます。自分の近況をしたためるだけでなく感情や希望や願望が含まれる度合いが増えてきます。拒まれず受け取ってもらえることで依存度合いが増すのです。
自分は何もするつもりはないし、と夫さんは考えていても相手はそうは思いません。私のことを一番良くわかってくれる人、として神聖視する部分が出てきます。相手の為にも断ち切るべきなのです。私ならその手紙を黙って机の真ん中に積み上げておきます」
た し か に! 関係が7年も継続しているというのが心配だ。
様々なコメントを受けて、トピ主レスが書き込まれた。手紙は掃除をしていて見つけた、一通読んで浮気を疑い、読んだことを後悔したと書かれており、夫との馴れ初めについてもこう記されていた。
「夫は東京の有名大学から地元企業に就職しました。
長身、スポーツマンで、すごくもてました。
私から交際を申し込みましたが、すぐに断られました。他の女性陣も同じでした。
交際も結婚も私からのアプローチで、夫から『好き』『つきあって』『結婚してほしい』と言われたことはありません。
そんなことも思い出されて、自分が情けなくなってきました。
『他に誰か好きな人がいるんだろうな』とは思っていましたが、その人が目の前に現れて、見せつけられた気がしたのです。
しかも、そいうことに無頓着な夫が手紙を整理しておいていることも、ショックでした。
何人の方が書かれているように、浮気よりもショックでした」
トピ主はこのことを結局、夫に聞けないまま日常を過ごしたが、義姉に「夫が学生時代に付き合ってた人はどんな人か知ってる?」と聞いたところ、こんな答えが返ってきた。
義姉によると
・Bさん(=彼女)とは1度だけ会ったことがある。両親は何回も会っていると思う。
・夫とBさんは同じ大学。今は何をしているのか知らない。
・Bさんは東京生まれ東京育ちで、(夫の地元=地方に引っ越すことに対する)家族の反対もあり結婚できなかった。
・Bさんは夫の永遠のあこがれだと思う。
「夫は手紙などに無頓着です。結婚前の私からの手紙は本当にぞんざいに扱っていました。そんな人だと思っていたのですが、彼女からの手紙は丁寧に整理されていました。結局モヤモヤは晴れませんね」
実らなかった恋ゆえに、良い思い出だけが残ったのか。その後トピ主は夫の携帯も盗み見たが、元カノBさんと夫がショートメールでやり取りをしていることがわかった。
夫『手紙ありがとう。いつも嬉しく思っています。元気そうで安心した。体は大丈夫?』
相手『メールに気が付かなくてごめんなさい。ご心配おかけしました。病気はまだ経過観察中ですが、とっても元気ですよ』
夫『よかった.心配していました。お大事に。じゃ、また!』
やりとりはたったこれだけだ。しかも返信が遅い。
「夫の発信は同窓会の当日か翌日、相手からの返信は、おそらく1か月後。
夫はそれにすぐ返していて、その後(2か月ぐらい経っていますが)のやりとりはありません」
トピ主は当初、夫に手紙のことは言い出せなかったと書いていたが、さらなるトピ主レスで、ついにこの手紙のことで喧嘩になったという報告がなされた。
「この週末、この手紙のことでケンカになりました。
元々のきっかけは結婚記念日を忘れていたこと。といっても、夫は結婚以来、覚えていたことはありません。
いつも、私が『来週、結婚記念日だけれど』と言い出し、『そうか』で終わりでした。
今回も同じやりとりでしたが、私の中で、手紙のことが頭をよぎり感情がおさまらず、『あの手紙は何よ!!』と言ってしまいました。
『何のこと?』ととぼけられたので、目の前に出してきて、『これは、何よ!』と。
黙って何も言わないので、手紙を破ろうとしたら止められました。
『浮気してるの?』『そんなことしていない』と言い合いになり、夫が『もうやめるから』と言ったので、『じゃあ、今すぐ電話をして』『そんなことできない』と…。
結局、夫は私の目の前で電話をしました。『申し訳ないけれど、妻が手紙を読んで気にしているので、やめにしたい』と。
相手は『私の軽率な行動で、奥様に不愉快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした。近況報告の年賀状のつもりでした。もうしませんとお伝えください』と話したそうです。
夫は、単身赴任先に戻っていきました」
トピ主は、夫からの熱い愛情のようなものを感じたことが20年ずっとなくて、不安なまま結婚生活を送っていたのかもしれない。
トピ主と夫との出会いは、スポーツがきっかけだった。夫は国体選手で、トピ主は趣味程度。知り合ってすぐにトピ主から告白したが断られてしまった。だが、トピ主は諦めず猛プッシュする。
「諦めず、毎週のように夫の試合に応援に行きました。1年後、試合の帰りに『送っていこうか』と言われて、家まで送ってもらいました。そのときに『付き合っている人はいるの?』と聞いたら『うーん』とどっちつかずの返事でした。
それから、毎週末、応援とお弁当の差し入れを続けて、試合の帰りには家まで送ってもらうというパターンが1年ぐらい続きました。
その間、好きだとか付き合ってとか言われたことはありません。
最終的に、結婚できたのは、義姉(私の父と同じ職場)のおかげです。
義姉が、夫と私の両親を引き合わせ、夫が『真面目に交際しています』と挨拶をしてくれたのを契機に、結婚話が進みました」
交際や結婚に至る流れがトピ主の強い押しによるものだ。古い記憶がどんどん呼び起こされさらに昔話は続く。
「試合帰りに送ってもらっていた1年間、『ご飯食べに行きませんか?』『遊びに行きませんか?』といっても『仕事と練習で忙しいから』が返事でした。誕生日やクリスマスのプレゼントもなし。お弁当のお礼にと遠征先でのお土産のお菓子をもらう程度。
その頃、私に見合い話があり『好きな人がいるから』と断ったら、両親が『彼に一度会いたい』と。両親はつきあっていると思いこんでいたようです。結局、グズグズしている私を心配をした両親が義姉(父と同じ職場)に相談し、義姉が夫に『挨拶ぐらいしておいたら』とセッティングしてくれました。
挨拶の後は、試合帰りに我が家に立ち寄って食事をするようになりました(両親もそれを勧めました)。誕生日前に『どこか行きたい?』と彼から聞かれ、泊りがけでしか行けないテーマパークを指定しました。とまどっていた彼に『忙しいと思うから私が予約しておく』と。両親公認の1泊旅行ですから、結婚も当然のムードになりました」
「結婚前、夫の心に誰かがいるのは、気が付いていました。
だから、結婚前後、『私のどこが好き?』とは絶対に聞けなかった。
子供が産まれて、やっと聞けたのが『どうして、私と結婚したの?』でした。答えは『俺のことを本当に好きになってくれたから』でした」
夫、超受け身だったんだなあ……。押しに弱いという印象でもないが、ズルズル流されている。責任感は強いタイプなのだろう。
元カノからの一通目の手紙にはこんなことが書かれていたという。
「『結婚する』と連絡をいただいた日から、もう連絡もしない、もう会わないのが自分自身へのけじめだと思っていました。
私のワガママであなたを傷つけたのだから、当然だと思っていました。
でも、最近、仲の良い友人・知人が相次いで亡くなり、『生きているときに会っておけばよかった』と思うことが多くなりました。
ならば、●●さんは、私にとって、死ぬまでにもう一度会いたい人NO.1でした。本当に、今日は会えてよかった」
やばいな~~~。盛り上がっちゃってるよ。だがトピ主は、コメント欄での応援も励みになったのか、結婚して20年になる夫とのつながりを信じることにしたという。
「結婚までのことを思い出し、いろいろ悩みましたが、
何人の方が書いてくださったように、『この20年のつながり』を信じたいと思います。
ありがとうございました」
しかし! これで終わりではなかった。数カ月後、なんと夫から離別を求められたのだ。
「月末で彼の単身赴任は終了し、自宅に戻ってくる予定でしたが、その直前に、夫から『離れて暮らしたい』と言われました。
夫は、『離婚してもしなくてもいいが、家には帰らない。下の子供が卒業するまでは離婚したくはない。生活費は今まで通り入れる。自宅もそのまま住んでもらったらいい』とのことです。
理由は、『やっぱり彼女と一緒に生きたい。もう自分の気持ちを我慢するのは嫌だ』そうです。
私は、『離婚して、慰謝料などをもらって精算する』か『離婚せず、生活費をもらいつづける』を選ぶことになります」
トピがたてられたのは昨年12月。この報告が書き込まれたのは今年11月。トピ主は約1年間、悶々と悩み、20年間の結婚生活を信じて夫との関係を続けていくと決意していたが、こんな結果になってしまった。つ~~か、20年間も結婚生活を続けてきたのに夫も本当に往生際悪いやつだな(怒)。トピ主が気の毒で涙が出そう。
でもこの夫の立場になってみると、トピ主のことは「妻」とはいえ、老後を一緒に過ごしたい相手とは思えないんだろう。20年を共に過ごしてきたとはいえ、夫は「自分の気持ちを我慢してきた」と吐露しており、そこに子供という鎹はあっても夫婦の絆はなかった。トピ主が浮気したとか散財したとか家事育児放棄とかのわかりやすい問題行動で家庭不和を引き起こしたこともなさそうだが(あくまでトピ主側の意見しか読めないので実際のところはわからない)、いわゆる「貞淑な妻」で「良き母」だったとしてもこういう結末はある。いい人だから愛せる、いい人だからずっと一緒にいたいというものでもないから難しい。いろいろ虚しくなるトピである。