カツラから隠しカメラが! 中国運転免許試験で横行する「遠隔カンニング」

 日本で自動車の運転免許試験を受けた中国人に言わせると、「中国の試験の方が、はるかに簡単」なのだという。にもかかわらず、現地の運転免許試験でカンニングをする中国人は少なくない。その方法も、他人の回答をのぞき見るなどという古典的な手口ではないという。

「澎湃新聞」(11月19日付)などによると、同16日、広西チワン族自治区賓陽県の試験場で、運転免許試験の科目「安全マナー運転常識試験」が実施された。試験監督をしていた警察官は、2人の受験生が着用を義務付けられている反射ベストを着ていなかったので、注意した。素直に着用した2人だが、その動きは不自然極まりないものだったという。試験官を前に過剰に緊張し、それまですべての設問に正解していたのに、反射ベストを着てから、急に間違えるようになったのだ。

 試験官が注視していると、2人は反射ベストを不自然に下へと引っ張り、設問が表示されているモニターを撮影しようと、体を近づけていたのだ。この不自然な動きを試験官が見逃すはずもなく、彼らは即、監視室に連行。身体検査をすると、体にはビニールテープがグルグルに巻かれ、ピンホールカメラと小型ワイヤレスイヤホンなどが固定されていた。彼らいわく、これらの不正は教習所の職員の指示によるものだったという。外には、遠隔で解答を教える担当が待機していたが、2人が捕まると即座に逃走してしまった。

 見つかれば当然、受験資格は取り消されるが、こうした不正は各地で頻繁に起きている。「都市時報」(11月10日付)によると、雲南省澄江県の試験センターでも同じような事件が起きている。

 試験官が見回りをしていると、気もそぞろで挙動不審の男がいた。試験官は不正を疑い、その男が1カ月前に提出した証明写真を見ると、髪形が現在とまるで違う! 「このハゲっー!」と言ったかどうか定かではないが、男をその場で立たせて検査すると、カツラをかぶっており、中にカメラを隠していたことが発覚した。体には、他の機器をガムテープで巻きつけ、右耳にはワヤレスイヤホンが仕込まれていた。

 調べによると、試験数日前、この男に、知らない人物から電話がかかってきたという。「5,000元(約8万6,000円)でひとつの科目を、7,000元ですべての科目を通過するための手助けをする」と持ちかけられ、勉強に自信のない男は、その話に乗っかったのだという。

 中国では毎年、日本のセンター試験にあたる「高考」で多数のカンニング事案が摘発され、年々進化するカンニング技術に関しては本サイトでも報じてきた。さらに日本やアメリカでも中国人学生がカンニングしてバレる事案が起きているが、たかだか運転免許試験でこんなリスクを冒すとは、どれだけ努力が嫌いなのだろうか……。運転マナーの悪い中国人が多い原因の一端は、ここにもありそうだ。
(文=中山介石)

「男はもう救いようがないと思ってる」漫画家・鳥飼茜に聞いた、“女と男”を描くワケ

 女を描きながらも、やはり避けては通れないのは男の存在だ。世界の半分を占めるこの「他者」を、漫画家・鳥飼茜はどう描いているのだろう。後編では「男と女」に関して、そして愛するマンガに関して、女子マンガ研究家・小田真琴が話を聞いた。

前編はこちら:女社会の“本質”と母親という女について

鳥飼茜(とりかい・あかね)
大阪府出身。2004年、「別冊少女フレンド DX ジュリエット」(講談社)でデビュー。2010年に「モーニング・ツー」(講談社)で連載を開始した『おはようおかえり』(講談社)が評判となって一躍人気作家となる。代表作に『先生の白い嘘』(講談社)、『地獄のガールフレンド』(祥伝社)など。女性の心の機微を描き出す力はマンガ界でも随一。現在は「SPA!」(扶桑社)、「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)、「Maybe!」(小学館)でマンガ作品を連載中。

 かの萩尾望都にも激賞され、各所で話題となり、今や鳥飼茜の代表作となった『先生の白い嘘』。性の暴力性や愛することの困難を描き、最後はレイプ加害者である早藤を単純に罰することなく、被害者の感動的な演説でもって見事にまとめあげた。掛け値なしの大傑作だ。

――『先生の白い嘘』が完結しました。最後は早藤を罰するような展開にもできたはずですが、そうしなかったのはなぜですか?

鳥飼茜氏(以下、鳥飼) 賛否両論でしたね。当初は早藤を“阿部定”的な感じにして、びしゃーって血が出て終わり、っていうラストを考えていたんです。そういうノワールっぽいものをやりたかったし、偽善的になるのだけはイヤだなと思っていたけど、結局は偽善的になってしまったという(笑)。どうですかね?

――いや、これは偽善ではないですよ! 最終盤の演説は感動的でした。

鳥飼 それは私を贔屓目で見てくれているから(笑)。エゴサーチしてますけど、だいたい4割はがっかりしてます。

――男を赦したように見える展開にでしょうか?

鳥飼 そういう意図はないんです。「クイック・ジャパン」の特集の中でマンガ家の入江喜和さんが「鳥飼作品の魅力は、怖いぐらいダメな男性陣と、美しくて女くさい女性陣。『先生の白い嘘』の早藤や、『おんなのいえ』の川谷さんは、一見真逆に見えるけど、ふたりとも女性に甘えているという根っこは一緒」ってコメントをくださって、私はそれに衝撃を受けたんですね。私は「男はひたすら甘え倒す生き物である」というところから離脱しきれないんです。なんかもう救いようがないって思ってるんです。

――逆に、女には救いがある?

鳥飼 女の人は自分で立ち直れる力があるんで。パートナーがいなきゃだめ、とか、スペックのいい人と結婚しなきゃだめ、とか、そういうのは飽くまでも外部の声で、攪乱されがちではあるんですけど、ほかの女の人と比べたりとか、本当は別にしたくもないんですよ。本来的には、女の人は強いって思っていて。「強い」って言うと陳腐だな……ハードボイルドなんですよ。男の人に対してそれは感じない。「お前らいつもいいとこで逃げやがって」っていう。

――早藤を赦したわけでも罰したわけでもない?

鳥飼 早藤があそこでチンコ切られたからって、それは絵的にはスカッとするでしょうけど、例えば極悪人が死刑になればスカッとするんですかね。物理的な罰がもたらすスッキリは一瞬のことで、本質的な解決ではないと私は思うんです。死刑にしたいって気持ちはわかりますけどね。「最悪のまま生き抜く」っていう方が、罰としては意味があるのではと。

torikaakane-02main

――女性にとって男は敵なんでしょうか。

鳥飼 私の場合恋愛って、いつも最終的には、勝手に女軍vs男軍みたいになるんですよ。家庭や育ってきた環境の中とかで男と折り合いをつけてきた経験がないと、いつも「なぜだ?」ってなっちゃうんですよね。理屈じゃない部分がどうしてもわからなくなる。そういうときに、女が身を引いた方がトクだと経験則から気づいても納得できず 、自分の体の中に「なんで私が引かなきゃいけないの?」とか、「なんでそういうところに薄着で行った女が悪いって言われなきゃいけないの?」とか、そういう「なんで?」に、いつまでも折り合いがつけられなくなる。そうすると男の人が生まれ育った文化とか、家族とか、全部ひっくるめて否定するようになっていくから、「だって俺はこういうふうに生きてきたんだもん」という相手男性に対して、女軍vs男軍って構図になっちゃうんですよね。どうやったら戦争じゃなくなるんだろうっていうのは、いつも思います。

――休戦状態を続けること、ですかねえ……。

鳥飼 その休戦状態を続けるために、男の人をどうやってそこに持ち込むかっていうと、お互いに満足している状態というか、ストレスのない状態を続けることに尽きるんですよね。ほんとにそれしか答えがなくて、どんなに満たされた人にも、やっぱり男女間の歪みってあるから、絶対戦争になるんですよ。どうしても、そういう消極的な方法になっちゃうのかなあ。終戦はしないですよね。

――私の場合は子どもができて休戦状態が安定しました。

鳥飼 子どもができて、より戦争が悪化する場合もありますからね。私がそうでしたけど。なぜ女ばかりがこんな仕事しなければならないのか、って気持ちに簡単になりますから。特に子どもを持つ女の人は、「お前は女である」ってことを世の中から強いられまくるんですよ。性に縛られず、自由に生きてきたつもりだったけど、自分はまったく女性なんだって。そういうときにお互いが休戦するしかないっていうのは、処方箋としてはもうそれしかない。

 Twitterでも情報を発信している鳥飼だが( @torikaiakane )、エゴサーチで自著の感想を拾い読んだりすることも多いそうだ。しかし曖昧模糊とした「感想」に振り回されるのではなく、本質的なところでなにが原因だったのかを探る。

――先ほどちょっとお話がありましたが、エゴサーチ、けっこうなさるんですね。

鳥飼 いまだにします……。こうやって本が出たらなおのことです。仕事の手は止めませんよ(笑)。凹んだりすることもありますけど、凹むまで叩かれるほどは売れてもいないですから。嫌な気分にはなりますね。「自分的にはわからなかった」とか、それはそうでしょうね、別のものを期待していたならそうでしょうね、っていう。

――創作に反映したりしますか?

鳥飼 生かしますね。『おはようおかえり』(講談社)のときも、最後に主人公の一保がいきなり違う女と一緒になっていたことに対して、散々言われましたよ。私はめっちゃくちゃいいと思っていたのに。古谷実先生の『シガテラ』(同)の終わり方がすごい好きで、あれに完全にかぶらせたんですけど。こんなにも思いを込めて付き合った人と、どこかで別れが来て、同じくらい好きな人がいきなり現れる、っていうのが、それこそが人間の姿だと思ったから。でも、やっぱりそれに納得いかない人がいて、そういう人もいるんだな、とそのときは思ったけど、だけどずっと気にしてきて、そしたら納得いかないというのは、もしかしたらキャラクターの気持ちの変遷を見たかったのかもしれないな、って気づいて。心変わりは基本的に許せないんでしょうけど、でもそれより前に、なにがあったのかっていうのをもっと見せなきゃいけなかったんだな、とか、思うところはあります。

――『おんなのいえ』もそうでしたが、鳥飼作品の「そして人生はつづく」的な終わり方がとても好きです。

鳥飼 マンガが終わっても人生は終わらないから。でも、マンガが終わったときの感じって寂しいじゃないですか。もう一個の世界が終わっちゃった。それはどこか現実と同列で描いてるような気があるので、スムーズにランディングさせたいというのはありますかね。

 鳥飼作品においては例えば両思いになってめでてたしめでたし、といったわかりやすい結末はない。かといって後味の悪いバッドエンドでもない。ただ淡々と続く日常を、これからもその中を過ごしていく人間の姿を、もう大丈夫だろうというところまで描いたら、そっと手を放すのだ。

――少なくとも少女マンガ的なセオリーからは外れていますよね。

鳥飼 少女マンガである、という感覚が、私にはないんですよね。でも女性のマンガ家で、女性を描くと、少女マンガ家ってつけられるのね。「少女マンガ家が初の青年誌連載!」とか、いまだにキャッチで書かれるのは、そもそも「初」ではないし(笑)、そこで「少女マンガ」っていうものに期待されているものっていうか、なんで人は「少女マンガ」って名前つけたがるんだろう、って、不思議に思います。女の生き方を描いてるのであって、少女の生き方は描いてないんですよ。

――センセーショナルな効果があるんですかね?

鳥飼 惰性でつけているだけでしょうけど、「ふんっ」て思うときがあるんですよ。最初は「別冊フレンド」でデビューしたから、そのときは仕方ないとしても、いま少女マンガ描いてるなって思うのは「Maybe!」(小学館)の『前略、前身の君』くらい。世の中の「少女マンガ」の定義ってどういうことなんですかね?

――さまざまな定義がありますが、例えば初恋の物語ですね。初恋が成就してめでたしめでたしとなるまでの物語。

鳥飼 実際はそんなことなくて、その後、何ターンもやりますよね(笑)。今の王道の少女マンガも昔と大して変わっていないんですか? 基本的に少女マンガの女の子って受け身のイメージですけど、そこはあんまり変わらない?

――いや、変わってます。能動的な女性像も数多く描かれています。

鳥飼 だったら描けるかもしれない(笑)。どうだろう、描いてみようかな(笑)。担当編集陣が「また鳥飼さんが無謀な仕事を! こっちにしわ寄せが!」みたいなこと言いそう。

――以前に「なかよし」(講談社)で安野モヨコ先生も描いていらっしゃったこともあるのでぜひ!

鳥飼 『シュガシュガルーン』(講談社)! あれはよかったですよね。ああいうところであれをやったのは意味がある。

――やはり安野先生はお好きですか?

鳥飼 好きでしたし、最近『ハッピー・マニア』(祥伝社)の続編(『後ハッピーマニア』)が始まって、これはやばいと思って、読む前に全巻揃え直したんですよ。私、あの本自体が大好きなんです。カバーの背景に強い色がバシッとあって、扉には鉛筆描きの絵があって。ほんと好き。読み直したらむちゃくちゃおもしろかったです。

 『ハッピー・マニア』の続編となる『後ハッピーマニア』は「フィール・ヤング」2017年8月号(祥伝社)に掲載され、あまりの反響に翌月の9月号にも再掲載された。公式のアナウンスでは来年にもつづきが描かれる予定だ。45歳になった主人公・シゲタが、5年間絶交していたという親友・フクちゃんのもとを訪れ、唐突に夫婦の危機を告白し始めるというストーリー。全員が順調に加齢していて感慨深い。

――具体的にはどういうところがお好きなんですか。

鳥飼 言葉のバリエーションがすごいですよね。あと安野先生は、逆に少年マンガみたいなところがあるんですよ。恋愛マンガなのにプロレスみたいなんです。構図がこう、下からのアングルになっ てて、タカハシにシゲタがワザを決めてドーン! みたいな(笑)。いま見てもむちゃくちゃかっこいい。

――新作、すごいおもしろかったですよね。

鳥飼 『後ハッピーマニア』がものすごくスムーズにランディングっていうか、シゲタそのままか! フクちゃんもそのままか! っていう、あの時のテンションですぐにすっと描けるっていうのは、なんだろうかと思いますね。私はその前に、『東京ラブストーリー』(小学館)の続編(『東京ラブストーリー After 25 years』小学館)を読んで、実はちょっと物足りなかったんですよ。元の作品がめちゃくちゃおもしろかったから。ちょっとファンタジーだなって思っちゃった。なんかいい感じにしてんな~って。もっと本物の中年ください! って(笑)。

――『後ハッピーマニア』は、しわしわ感がすごかったですよね。

鳥飼 中年感がすげえなと。ヒデキが超しわしわになったり。タカハシが浮気したら本気なんだなーとか。この女にはかなわない! シゲタには絶対勝てない人! 『ハッピー・マニア』の話が止まらない(笑)。しかも続きが来年! 安野先生、ちっとも丸くなってないんだな。作家としての地面が固い! 地盤がいい! 土地が高い(笑)!

――鳥飼先生も地盤は固いですよ!

鳥飼 脆弱ですよ……地滑り起こしますよ……。『先生の白い嘘』が終わったころ、けっこう鬱になっちゃったんですよね。なんでかなあって振り返ると、『先生の白い嘘』が終わったのがデカかったのに、それに気づかなかったんですよね。自分の幹みたいなものがなくなったんじゃないかと怖くなったのに、それを「怖い」って自覚する前に、体と心に出たんじゃないですかね。そのときは理由はわからなかったけど、たぶんいま思うとそうなんです。

――作品ごとに絵がけっこう変わりますよね。

鳥飼 いいんですかね? 追っかけてる方からするとがっかりみたいなのがあるのかなって思いますけど。

――たとえば、くらもちふさこ先生もころころ絵が変わりますけど、「絵柄を変えるっていうより、毎回どうしたらうまくなるんだろうっていつもいじってて、そうしたら気づくと変わってるんです。現状に満足してないんですよ」とインタビューでおっしゃっていました。

鳥飼 すっげーわかる! くらもち先生の絵は本当に変わるし、私はくらもちさんがああやってるからいいんだ、みたいなところがあります。『先生の白い嘘』では最後の方まで絵が、ほんとイヤだったんです。なんでこんなにデッサンに囚われなきゃいけないんだって。学校でやってきちゃってるから、そこまでデッサンからはずれたものは描けないんですよ。呪いみたいなものがあって、そこからどれだけ自由になれるかって考えたときに、くらもち先生がクロッキーみたいな絵を描くじゃないですか。ああ、これでいいんだ、って。あれは手の可動域が広いんですよ。だからどこまでが正解の線か、って範囲が広いんです。たぶん描いてて気持ちいいんじゃないかなって。ああいうふうになりたいんです。

――『鳥飼茜の地獄でガールズトーク』(祥伝社)では文章もお書きになっていますが、マンガに限らず表現していきたいという欲望はありますか?

鳥飼 曖昧にしておきます(笑)。書けたらいいなって思いますけどね。私は絵もすぐに変えるたちだし、なんでも変えたがるから、それが吉と出るか凶と出るかはわからないんですけど、マンガに限るとも思っていないし、具体的にあれしたいこれしたいってのはないんですが、言いたいことはあるでしょうから、それに見合った形をどんどん新しい作品でできたらいいなって思います。もちろんマンガも描きますので読んでください(笑)。

*******

 「SPA!」に連載中の『ロマンス暴風域』は次巻で完結予定。「ダ・ヴィンチ」で不定期連載中の『マンダリン・ジプシーキャットの籠城』は、女だけの架空の国を描いたファンタジー作品。未踏の領域を見つけては、躊躇なく踏み込んでいくその姿は、まさに現代を代表する作家にふさわしい。描きながら考え、考えながら描く。その作品にどうか注目してほしい。
(小田真琴)

「男はもう救いようがないと思ってる」漫画家・鳥飼茜に聞いた、“女と男”を描くワケ

 女を描きながらも、やはり避けては通れないのは男の存在だ。世界の半分を占めるこの「他者」を、漫画家・鳥飼茜はどう描いているのだろう。後編では「男と女」に関して、そして愛するマンガに関して、女子マンガ研究家・小田真琴が話を聞いた。

前編はこちら:女社会の“本質”と母親という女について

鳥飼茜(とりかい・あかね)
大阪府出身。2004年、「別冊少女フレンド DX ジュリエット」(講談社)でデビュー。2010年に「モーニング・ツー」(講談社)で連載を開始した『おはようおかえり』(講談社)が評判となって一躍人気作家となる。代表作に『先生の白い嘘』(講談社)、『地獄のガールフレンド』(祥伝社)など。女性の心の機微を描き出す力はマンガ界でも随一。現在は「SPA!」(扶桑社)、「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)、「Maybe!」(小学館)でマンガ作品を連載中。

 かの萩尾望都にも激賞され、各所で話題となり、今や鳥飼茜の代表作となった『先生の白い嘘』。性の暴力性や愛することの困難を描き、最後はレイプ加害者である早藤を単純に罰することなく、被害者の感動的な演説でもって見事にまとめあげた。掛け値なしの大傑作だ。

――『先生の白い嘘』が完結しました。最後は早藤を罰するような展開にもできたはずですが、そうしなかったのはなぜですか?

鳥飼茜氏(以下、鳥飼) 賛否両論でしたね。当初は早藤を“阿部定”的な感じにして、びしゃーって血が出て終わり、っていうラストを考えていたんです。そういうノワールっぽいものをやりたかったし、偽善的になるのだけはイヤだなと思っていたけど、結局は偽善的になってしまったという(笑)。どうですかね?

――いや、これは偽善ではないですよ! 最終盤の演説は感動的でした。

鳥飼 それは私を贔屓目で見てくれているから(笑)。エゴサーチしてますけど、だいたい4割はがっかりしてます。

――男を赦したように見える展開にでしょうか?

鳥飼 そういう意図はないんです。「クイック・ジャパン」の特集の中でマンガ家の入江喜和さんが「鳥飼作品の魅力は、怖いぐらいダメな男性陣と、美しくて女くさい女性陣。『先生の白い嘘』の早藤や、『おんなのいえ』の川谷さんは、一見真逆に見えるけど、ふたりとも女性に甘えているという根っこは一緒」ってコメントをくださって、私はそれに衝撃を受けたんですね。私は「男はひたすら甘え倒す生き物である」というところから離脱しきれないんです。なんかもう救いようがないって思ってるんです。

――逆に、女には救いがある?

鳥飼 女の人は自分で立ち直れる力があるんで。パートナーがいなきゃだめ、とか、スペックのいい人と結婚しなきゃだめ、とか、そういうのは飽くまでも外部の声で、攪乱されがちではあるんですけど、ほかの女の人と比べたりとか、本当は別にしたくもないんですよ。本来的には、女の人は強いって思っていて。「強い」って言うと陳腐だな……ハードボイルドなんですよ。男の人に対してそれは感じない。「お前らいつもいいとこで逃げやがって」っていう。

――早藤を赦したわけでも罰したわけでもない?

鳥飼 早藤があそこでチンコ切られたからって、それは絵的にはスカッとするでしょうけど、例えば極悪人が死刑になればスカッとするんですかね。物理的な罰がもたらすスッキリは一瞬のことで、本質的な解決ではないと私は思うんです。死刑にしたいって気持ちはわかりますけどね。「最悪のまま生き抜く」っていう方が、罰としては意味があるのではと。

torikaakane-02main

――女性にとって男は敵なんでしょうか。

鳥飼 私の場合恋愛って、いつも最終的には、勝手に女軍vs男軍みたいになるんですよ。家庭や育ってきた環境の中とかで男と折り合いをつけてきた経験がないと、いつも「なぜだ?」ってなっちゃうんですよね。理屈じゃない部分がどうしてもわからなくなる。そういうときに、女が身を引いた方がトクだと経験則から気づいても納得できず 、自分の体の中に「なんで私が引かなきゃいけないの?」とか、「なんでそういうところに薄着で行った女が悪いって言われなきゃいけないの?」とか、そういう「なんで?」に、いつまでも折り合いがつけられなくなる。そうすると男の人が生まれ育った文化とか、家族とか、全部ひっくるめて否定するようになっていくから、「だって俺はこういうふうに生きてきたんだもん」という相手男性に対して、女軍vs男軍って構図になっちゃうんですよね。どうやったら戦争じゃなくなるんだろうっていうのは、いつも思います。

――休戦状態を続けること、ですかねえ……。

鳥飼 その休戦状態を続けるために、男の人をどうやってそこに持ち込むかっていうと、お互いに満足している状態というか、ストレスのない状態を続けることに尽きるんですよね。ほんとにそれしか答えがなくて、どんなに満たされた人にも、やっぱり男女間の歪みってあるから、絶対戦争になるんですよ。どうしても、そういう消極的な方法になっちゃうのかなあ。終戦はしないですよね。

――私の場合は子どもができて休戦状態が安定しました。

鳥飼 子どもができて、より戦争が悪化する場合もありますからね。私がそうでしたけど。なぜ女ばかりがこんな仕事しなければならないのか、って気持ちに簡単になりますから。特に子どもを持つ女の人は、「お前は女である」ってことを世の中から強いられまくるんですよ。性に縛られず、自由に生きてきたつもりだったけど、自分はまったく女性なんだって。そういうときにお互いが休戦するしかないっていうのは、処方箋としてはもうそれしかない。

 Twitterでも情報を発信している鳥飼だが( @torikaiakane )、エゴサーチで自著の感想を拾い読んだりすることも多いそうだ。しかし曖昧模糊とした「感想」に振り回されるのではなく、本質的なところでなにが原因だったのかを探る。

――先ほどちょっとお話がありましたが、エゴサーチ、けっこうなさるんですね。

鳥飼 いまだにします……。こうやって本が出たらなおのことです。仕事の手は止めませんよ(笑)。凹んだりすることもありますけど、凹むまで叩かれるほどは売れてもいないですから。嫌な気分にはなりますね。「自分的にはわからなかった」とか、それはそうでしょうね、別のものを期待していたならそうでしょうね、っていう。

――創作に反映したりしますか?

鳥飼 生かしますね。『おはようおかえり』(講談社)のときも、最後に主人公の一保がいきなり違う女と一緒になっていたことに対して、散々言われましたよ。私はめっちゃくちゃいいと思っていたのに。古谷実先生の『シガテラ』(同)の終わり方がすごい好きで、あれに完全にかぶらせたんですけど。こんなにも思いを込めて付き合った人と、どこかで別れが来て、同じくらい好きな人がいきなり現れる、っていうのが、それこそが人間の姿だと思ったから。でも、やっぱりそれに納得いかない人がいて、そういう人もいるんだな、とそのときは思ったけど、だけどずっと気にしてきて、そしたら納得いかないというのは、もしかしたらキャラクターの気持ちの変遷を見たかったのかもしれないな、って気づいて。心変わりは基本的に許せないんでしょうけど、でもそれより前に、なにがあったのかっていうのをもっと見せなきゃいけなかったんだな、とか、思うところはあります。

――『おんなのいえ』もそうでしたが、鳥飼作品の「そして人生はつづく」的な終わり方がとても好きです。

鳥飼 マンガが終わっても人生は終わらないから。でも、マンガが終わったときの感じって寂しいじゃないですか。もう一個の世界が終わっちゃった。それはどこか現実と同列で描いてるような気があるので、スムーズにランディングさせたいというのはありますかね。

 鳥飼作品においては例えば両思いになってめでてたしめでたし、といったわかりやすい結末はない。かといって後味の悪いバッドエンドでもない。ただ淡々と続く日常を、これからもその中を過ごしていく人間の姿を、もう大丈夫だろうというところまで描いたら、そっと手を放すのだ。

――少なくとも少女マンガ的なセオリーからは外れていますよね。

鳥飼 少女マンガである、という感覚が、私にはないんですよね。でも女性のマンガ家で、女性を描くと、少女マンガ家ってつけられるのね。「少女マンガ家が初の青年誌連載!」とか、いまだにキャッチで書かれるのは、そもそも「初」ではないし(笑)、そこで「少女マンガ」っていうものに期待されているものっていうか、なんで人は「少女マンガ」って名前つけたがるんだろう、って、不思議に思います。女の生き方を描いてるのであって、少女の生き方は描いてないんですよ。

――センセーショナルな効果があるんですかね?

鳥飼 惰性でつけているだけでしょうけど、「ふんっ」て思うときがあるんですよ。最初は「別冊フレンド」でデビューしたから、そのときは仕方ないとしても、いま少女マンガ描いてるなって思うのは「Maybe!」(小学館)の『前略、前身の君』くらい。世の中の「少女マンガ」の定義ってどういうことなんですかね?

――さまざまな定義がありますが、例えば初恋の物語ですね。初恋が成就してめでたしめでたしとなるまでの物語。

鳥飼 実際はそんなことなくて、その後、何ターンもやりますよね(笑)。今の王道の少女マンガも昔と大して変わっていないんですか? 基本的に少女マンガの女の子って受け身のイメージですけど、そこはあんまり変わらない?

――いや、変わってます。能動的な女性像も数多く描かれています。

鳥飼 だったら描けるかもしれない(笑)。どうだろう、描いてみようかな(笑)。担当編集陣が「また鳥飼さんが無謀な仕事を! こっちにしわ寄せが!」みたいなこと言いそう。

――以前に「なかよし」(講談社)で安野モヨコ先生も描いていらっしゃったこともあるのでぜひ!

鳥飼 『シュガシュガルーン』(講談社)! あれはよかったですよね。ああいうところであれをやったのは意味がある。

――やはり安野先生はお好きですか?

鳥飼 好きでしたし、最近『ハッピー・マニア』(祥伝社)の続編(『後ハッピーマニア』)が始まって、これはやばいと思って、読む前に全巻揃え直したんですよ。私、あの本自体が大好きなんです。カバーの背景に強い色がバシッとあって、扉には鉛筆描きの絵があって。ほんと好き。読み直したらむちゃくちゃおもしろかったです。

 『ハッピー・マニア』の続編となる『後ハッピーマニア』は「フィール・ヤング」2017年8月号(祥伝社)に掲載され、あまりの反響に翌月の9月号にも再掲載された。公式のアナウンスでは来年にもつづきが描かれる予定だ。45歳になった主人公・シゲタが、5年間絶交していたという親友・フクちゃんのもとを訪れ、唐突に夫婦の危機を告白し始めるというストーリー。全員が順調に加齢していて感慨深い。

――具体的にはどういうところがお好きなんですか。

鳥飼 言葉のバリエーションがすごいですよね。あと安野先生は、逆に少年マンガみたいなところがあるんですよ。恋愛マンガなのにプロレスみたいなんです。構図がこう、下からのアングルになっ てて、タカハシにシゲタがワザを決めてドーン! みたいな(笑)。いま見てもむちゃくちゃかっこいい。

――新作、すごいおもしろかったですよね。

鳥飼 『後ハッピーマニア』がものすごくスムーズにランディングっていうか、シゲタそのままか! フクちゃんもそのままか! っていう、あの時のテンションですぐにすっと描けるっていうのは、なんだろうかと思いますね。私はその前に、『東京ラブストーリー』(小学館)の続編(『東京ラブストーリー After 25 years』小学館)を読んで、実はちょっと物足りなかったんですよ。元の作品がめちゃくちゃおもしろかったから。ちょっとファンタジーだなって思っちゃった。なんかいい感じにしてんな~って。もっと本物の中年ください! って(笑)。

――『後ハッピーマニア』は、しわしわ感がすごかったですよね。

鳥飼 中年感がすげえなと。ヒデキが超しわしわになったり。タカハシが浮気したら本気なんだなーとか。この女にはかなわない! シゲタには絶対勝てない人! 『ハッピー・マニア』の話が止まらない(笑)。しかも続きが来年! 安野先生、ちっとも丸くなってないんだな。作家としての地面が固い! 地盤がいい! 土地が高い(笑)!

――鳥飼先生も地盤は固いですよ!

鳥飼 脆弱ですよ……地滑り起こしますよ……。『先生の白い嘘』が終わったころ、けっこう鬱になっちゃったんですよね。なんでかなあって振り返ると、『先生の白い嘘』が終わったのがデカかったのに、それに気づかなかったんですよね。自分の幹みたいなものがなくなったんじゃないかと怖くなったのに、それを「怖い」って自覚する前に、体と心に出たんじゃないですかね。そのときは理由はわからなかったけど、たぶんいま思うとそうなんです。

――作品ごとに絵がけっこう変わりますよね。

鳥飼 いいんですかね? 追っかけてる方からするとがっかりみたいなのがあるのかなって思いますけど。

――たとえば、くらもちふさこ先生もころころ絵が変わりますけど、「絵柄を変えるっていうより、毎回どうしたらうまくなるんだろうっていつもいじってて、そうしたら気づくと変わってるんです。現状に満足してないんですよ」とインタビューでおっしゃっていました。

鳥飼 すっげーわかる! くらもち先生の絵は本当に変わるし、私はくらもちさんがああやってるからいいんだ、みたいなところがあります。『先生の白い嘘』では最後の方まで絵が、ほんとイヤだったんです。なんでこんなにデッサンに囚われなきゃいけないんだって。学校でやってきちゃってるから、そこまでデッサンからはずれたものは描けないんですよ。呪いみたいなものがあって、そこからどれだけ自由になれるかって考えたときに、くらもち先生がクロッキーみたいな絵を描くじゃないですか。ああ、これでいいんだ、って。あれは手の可動域が広いんですよ。だからどこまでが正解の線か、って範囲が広いんです。たぶん描いてて気持ちいいんじゃないかなって。ああいうふうになりたいんです。

――『鳥飼茜の地獄でガールズトーク』(祥伝社)では文章もお書きになっていますが、マンガに限らず表現していきたいという欲望はありますか?

鳥飼 曖昧にしておきます(笑)。書けたらいいなって思いますけどね。私は絵もすぐに変えるたちだし、なんでも変えたがるから、それが吉と出るか凶と出るかはわからないんですけど、マンガに限るとも思っていないし、具体的にあれしたいこれしたいってのはないんですが、言いたいことはあるでしょうから、それに見合った形をどんどん新しい作品でできたらいいなって思います。もちろんマンガも描きますので読んでください(笑)。

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 「SPA!」に連載中の『ロマンス暴風域』は次巻で完結予定。「ダ・ヴィンチ」で不定期連載中の『マンダリン・ジプシーキャットの籠城』は、女だけの架空の国を描いたファンタジー作品。未踏の領域を見つけては、躊躇なく踏み込んでいくその姿は、まさに現代を代表する作家にふさわしい。描きながら考え、考えながら描く。その作品にどうか注目してほしい。
(小田真琴)

祝45歳の長野博、城島茂は『DASH』ギャラに不満タラタラ……平家派の冬準備

 光GENJIのバックダンサーとして誕生した平家派。2008年の『ザ少年倶楽部プレミアム』(BSプレミアム)で、TOKIO・城島茂、山口達也、国分太一、V6(20th Century)の坂本昌行、長野博、井ノ原快彦によって再結成された伝説のグループだ。今回はそんな6人の10月の動向・話題を振り返りたい。

★城島、『鉄腕!DASH』のギャラに不満アリ?
 城島が木曜パーソナリティを務めているラジオ番組『アッパレやってまーす!』(MBSラジオ)。12日放送回はレギュラー陣のバイきんぐ・小峠英二のギャラ事情に関し、リスナーからとある告発が届いた。なんでも、小峠はテレビ番組で自身の月収について話していたそうで、ネットニュースに「小峠、最高月収1千万超え」との記事が出ていたとか。お笑いコンビ・次長課長らが小峠の“金持ち”ネタでイジっていると、城島は「僕、『DASH島』と漁(DASH海岸)どんだけ出てると思ってんの? 分配、一緒やのに!」と、『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)の愚痴をポロリ。

 この口ぶりから察するに、オンエアーに出ようが出まいが番組のギャラは5人で“分配”されているようで、次長課長・河本準一が「それはもう言いっこナシです」と制止するも、城島は「自分がナンボやっても……」「無人島で僕、味噌作んの2年かかったんですから! 泊まってまで!」と、不満は止まらず。現実的な話をする城島に、河本は「やめましょう」「リーダーはもっともっと、もらってるから!」となだめていた。

 そんな城島は、23日から全国放映となったLINEのスマートスピーカー「Clova WAVE」のCMに出演中。実際に商品と対面した城島が「オススメの曲をかけて」とリクエストし、ダンスするシーンも。ファンの間では「茂さんのCM、ダンスの部分もいいけど、テーブルに手をついてスピーカー見つめてる優しい眼差しが一番好き」「机と腰に手を置いてClovaを優しく見つめる茂さんにドキドキ」「リーダーのCM見たけど最後のダンスかっこよすぎ……」と、大好評だ。

★山口、セクゾ菊池に注意する
 1日放送の『DASHでイッテQ!行列のできるしゃべくり日テレ系人気番組No.1決定戦 ~2017秋~』(日本テレビ系)に出演した山口。番組対抗の「お祭りバトル」コーナーで、カエルの被り物を着用した挑戦者がトランポリンを使って「どこまで遠くに跳べるか」を競う「カエル祭り」対決に参加した。ジャニーズ勢では、ゲスト出演していたSexy Zone・菊池風磨が3m30cmで暫定1位になり、KAT-TUN・中丸雄一が2m20cm、NEWS・手越祐也は3m10cmという記録に。トリの山口は「ゼッテー負けねぇー!」と意気込み、トランポリンで勢いをつけた後は前宙を披露。結果は2m60cmで予選落ちとなるも、手越は「先輩、それカッコよすぎます」と、ウットリ。ストレートに褒められた山口は「普段踊ってないから、こういうところで魅せとかないと」と、照れていた。

 15日放送のラジオ『山口達也 TOKIO WALKER』(NACK5)でこの対決を振り返った山口は、「あれ始め、ファイティングポーズの撮影があるんですよ」「順番で撮影して行くんだけど、結構、俺とかガチで(カエルを)被ってて。ほいで風磨くんが、ちょっと前髪を出してて。なんかちょっとジャニーズっぽくいってるから、『風磨、お前さぁ、なに前髪出してんの?』って(注意すると)『いえ、すいません!』ってすぐ前髪隠してるから、もし録画した人がいたら見てください」と、笑っていた。確かにオンエアーを確認すると、ファイティングポーズシーンの菊池は“前髪アリ”だが、スタジオでの対決時は髪をすべて被り物の中に収めたスタイル。手越と中丸は髪の毛がはみ出ていたが、菊池&山口はほぼお揃いの“ガチ被り”だった。

 また、山口は5日放送の『超入門!落語 THE MOVIE』(NHK)で、久しぶりに本格的な演技にチャレンジ。同番組は、噺家の語りに合わせて俳優陣が「リップシンク」しながら物語を再現する番組で、山口は古今亭菊之丞の落語「幾代餅」のパートに登場した。これは江戸時代の名物だった和菓子を題材にしたとされる恋物語のため、山口はちょんまげ姿だったが、視聴者からは「マゲ似合うなー」「思いのほか町人ルックが似合う」「餅の扱いとか米俵担ぐとかが板につきすぎててナイスキャスティングすぎる」と、話題になった。

★国分、気になるJr.は……
 7月放送のラジオ『国分太一 Radio Box』(JFN系)で、自宅の玄関に「蛇が出ました!」と報告していた国分。周囲にあった棒などを使い、どうにか外へ逃したと話ていたが、その後の『TOKIOカケル』(フジテレビ系、8月16日放送)で蛇の写真をお披露目した。10月6日放送の同ラジオで語ったところによると、9月の誕生日の際に城島から「ヘビを退治する時の棒」と「ヘビが近寄って来ないであろう機械」をもらったそう。城島は「毎回、僕のことをいろいろ考えてくれて、プレゼントしてくれる」といい、過去には土を耕す重機、チーズフォンデュセットを受け取ったとか。こうした城島の配慮に、「“太一のとこ、またヘビ出てきた時にやっぱ退治する棒必要やろ”と思ってくれてるわけだから。相手のこと思ってくれてるからね」と、感服。

 国分は、7月に情報番組『ビビット』(TBS系、7月25日放送)の取材で、ジャニーズJr.のレッスン場を訪れていたが、「月刊TVfan」2017年12月号(メディアボーイ)の連載「TOKIOのお仕事!」で「今、最も注目しているJr.は?」と聞かれて「渡辺大輝」と回答。どのユニットにも所属していないJr.たちとロケで対面した際、「この中で一番長くいる子って誰?」と質問し、2006年入所で今年23歳になる渡辺と会話をしていたのだ。この時、渡辺は仲間が辞めていく中で「辞めたい」と思ったことはあるものの、「舞台に立つのが大好きで、お客さんにいろんなものを届けたいって気持ちが強かったので……」と、神妙な面持ちで告白した。

 そのため、国分は「あの子はバックを本業にして主役の人たちを盛り上げていきたいっていう考えを持っていて。大学も出て、ある程度自分の存在がどういうポジションにいるか分かった上で『それだったらバックのプロになる方が良い』って思ったって聞いた時に『今の子はそういう考えも持てるんだ』って驚いた」「その子は本当にすごいと思う」などと、熱く語っていたのだった。

★坂本、井ノ原に間違われる
 V6メンバーが交代で出演するレギュラー番組『アメージパング!』(TBS系)。17日放送回は坂本&岡田准一コンビで、スタジオには番組でお馴染みのプロレスラー、クワイエット・ストームが登場した。クワイエットはディープな飲み屋街に潜入調査する恒例企画を担当しているが、坂本は初対面だったのか「うわー、テレビで見てた~」と興奮。「初めまして」と握手したところ、クワイエットは覚え間違いしていたようで、「レッツゴー! イノッチ!」と声を掛けた。坂本は「なんでイノッチなんだよ!」と大爆笑、岡田が「いねーよ、イノッチ! (彼は)坂本くん、リーダー」と説明した後も、「俺、イノッチじゃねぇよ~」と、笑い続ける坂本だった。

 甘いものがさほど好きではないが、『ノンストップ! 』(フジテレビ系)のお料理コーナー「One Dish」の街ブラロケでは、なんとか口に入れている坂本。そんな姿をメンバーもチェックしており、21日に静岡で行われたコンサート『V6 LIVE TOUR 2017「The ONES」』で、三宅健から「頑張って食べてる」とイジられたという。しかし、本人いわくスイーツの食レポは「おいしい」と言わず、「なるほど~」といったコメントでその場を収めているとのこと。6日放送回にて洋菓子店「クリオロ 中目黒店」に入り、世界コンクールで「最優秀味覚賞」を受賞したケーキ「ガイヤ(地球)」を食べた坂本は「優しい。食感が全部違うのが面白いですね。ふんわりとサクサクとシャキシャキ」「なるほどね、これ全部ひとつで食べてひとつの地球ってことなんですね? こんな感じでよろしいですか?」と、確かに「なるほど」を使用していた。

★長野、コンサートで誕生日を祝ってもらう
 温厚な人柄からメンバーやファンに愛されている長野が、9日に45歳の誕生日を迎えた。トニセンのラジオ『V6 Next Generation』(JFN系、7日放送)で定番のお祝いが行われ、長野は「今までのスタンスと変わらず、好きなこともやるし……」と、申告。ところが、坂本は「もっとアグレッシブになった方がいい」「もう、とんがった方がいいですよ」とアドバイスし、今度は井ノ原が「モッコリさせていきましょうよ」「みんな、それには触れないで。衣装とかに『ちょっとモッコリしてるよね』っていう」と、悪ノリした。格闘技のプロテクターや「靴下丸めたやつ」をどこかしらに忍ばせる作戦だそうで、「どことは言いませんよ? どことは言いませんけども、どっかしらモッコリさせて……」(井ノ原)と、提案。

 さらには、誕生日当日に横浜アリーナで開催されたコンサートで、MC中に「ハッピーバースデートゥーユー」を歌ってお祝いする場面も。残念ながら「Dear○○」の名前の部分を打ち合わせしていなかったため、井ノ原は「名前のとこ『長野くん』か『博』かちゃんと決めとくべきだった。『ハッピーバースデーディア~な~ろし~♪』ってなってたよ」と指摘し、会場の笑いを誘っていたとか。

 一方、公式携帯サイト・Johnny’s webの連載「クルマでグルメ」(21日更新)にて、静岡の居酒屋で井ノ原、三宅、岡田らと食事に行ったと明かした長野。コンサートツアーでお世話になっている衣装チーム「キマイラ」から「ライブ本番中の着替え」は6人それぞれに特徴があるという話を聞いた長野は、「僕らも初耳で知らなかった話を聞けて面白かった」と、つづっていた。

★井ノ原、三宅とのキス写真が「エロかった」「横顔が反則」
 18日の横浜公演で、楽屋で撮影したという三宅&井ノ原の“キス写真”が公開され、大きな話題に。三宅はメイクルームで寝ていた井ノ原にキスをしようと顔を近づけたところ、「目を覚まして。こっちをスゴい見て、どうすんのかな? と思ったら(キスを)受け入れた」と状況を説明しており、翌日にはこのシーンが『アサデス。』(KBC九州朝日放送)など一部の情報番組でオンエアーされた。ステージで紹介したのはキスに至るまでの計3枚だったが、ファンは「キス待ちのイノッチの顔がエロくて、いけないものを見てしまった感がある。イノッチが寝起きだからなのか」「イノ健のキス写真見たとき、イノッチの横顔が普通にカッコいい~と見惚れてしまった。井ノ原さん、あの横顔は反則」「イノ健のキス写真やばい。特にイノッチの顎のライン」「イノ健のキス写真が想像以上にエロかった。イノッチの横顔、雄を強く感じて生々しい」と、大喜び。

 井ノ原がMCを務める『あさイチ』(NHK、27日放送)の「プレミアムトーク」に、嵐・二宮和也が出演。オープニングで「今日から新司会となりました二宮和也です。よろしくお願いいたします」と挨拶し、井ノ原も「バトンタッチということで」と乗っかったが、ユースケ・サンタマリアがゲスト登場時(7月14日放送)にも同様のネタが物議を醸しただけに、「最後に一緒に謝罪しようね」と、後輩をフォローした。また、番組の途中で相葉雅紀からのメッセージが読み上げられるも、「『バーベキューお誘いいただいたのに、時間合わせられなくてすみませんでした』と、井ノ原先輩に伝えてください」と、なぜか井ノ原へのメッセージが。井ノ原は「誘ったんだけど、『ちょっとライブなんですよ~』って。ライブの日に誘っちゃった」と、照れ笑いを浮かべていた。

『陸王』竹内涼真のライバルが弱すぎ!? 視聴者からブーイングの“肩透かし展開”

 12月3日午後9時から第7話が放送される、池井戸潤原作の役所広司主演ドラマ『陸王』(TBS系)。視聴率は初回~第4話が14~15%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第5話は16.8%と自己最高記録を更新し、第6話も16.4%と絶好調だ。

 同ドラマの主人公・宮沢紘一(役所)は、老舗足袋業者こはぜ屋の四代目社長として日々奮闘していたが、年々先細る足袋の需要から資金繰りに悩んでいた。そこで新規事業への参入を考え、足袋製造でこれまで培った技術が生かせる、“裸足感覚”を追求したランニングシューズ「陸王」の開発を始める。

 第6話では、アトランティス社からのスポンサーの話を蹴って、「陸王」を履くことを選んだ実業団ランナー・茂木(竹内涼真)が「ニューイヤー駅伝」に出場。茂木の所属するダイワ食品チームは、エースの不調などもあって先頭から大きく差をつけられる中、第6区のランナー・茂木にタスキがつながる。

 アトランティス社のシューズを履くライバルの毛塚(佐野岳)に、かなり差を開けられていたものの、茂木は次々とランナーを抜き、ついに追いついてみせる。だが、そこからしばらくは、茂木が毛塚の後方にぴったりとつき、膠着状態が続く。そしてそのまま残り1kmほどとなった頃、強風で毛塚が少しバランスを崩した瞬間に、茂木は一気にスピードを上げて抜き去ることに成功。実は毛塚を風よけに使って体力を温存し、勝負のタイミングを見計らっていたのだ。

「この茂木と毛塚の因縁の対決に、ネット上は“毛塚の弱さ”をツッコむ声が続出。『茂木のライバルのくせに、しょぼすぎでしょ』『ハンデある茂木にボロ負けするって、毛塚くんひどすぎるよ』『風ごときでふらつく毛塚さん……』『毛塚って強そうなキャラだったのに、弱すぎない?』と、ガッカリされているようです」(芸能ライター)

 第7話では、「陸王」のアッパー素材を提供してくれていたベンチャー企業「タチバナラッセル」との契約がアトランティス社に横取りされ、再びこはぜ屋は窮地に立たされる。契約が切れる3月までに、なんとか新たな供給先を探さなければ、「陸王」の生産はストップしてしまうのだが、話を聞いてもらえる企業が見つからずに悪戦苦闘。茂木のためにも、一丸となって、必死に協力してくれる企業を探すものの、ソール素材である「シルクレイ」製造機にまでトラブルが発生してしまう。

「これまで『うまくいきすぎ』と指摘されていた同ドラマですが、第7話にしてどん底に落ちていくようです。この危機をどう乗り越えていくのかが、大きな見せ場になるかもしれません」(同)

 果たして、つらい展開の始まりは視聴率にどんな影響をもたらすのだろうか。次回も見逃せない。

「既婚女性はすぐエッチできる」出会い系男の“思惑”を逆手に取る、アラフィフ主婦の婚外恋愛

 家庭を持っている女性が、家庭の外で恋愛を楽しむ――いわゆる“婚外恋愛”。その渦中にいる女性たちは、なぜか絶対に“不倫”という言葉を使わない。どちらの呼び名にも大差はない。パートナーがいるのにほかの男とセックスする、それを仰々しく “婚外恋愛”と言わなくても、別に“不倫”でいいんじゃない? しかしそこには、相手との間柄をどうしても“恋愛”だと思いたい、彼女たちの強い願望があるのだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 最近の婚外恋愛事情は一昔前とは少々異なりつつあるように感じる。

 以前は「女は恋愛、男は性欲の捌け口」として婚外恋愛を楽しむカップルが多かったように感じていたのだが、最近ではそれが逆転しているように思えるのだ。

 これまで“夫に愛情を感じられない”寂しい妻が、家庭外での恋愛に溺れるという湿っぽいイメージで受け取られがちだった婚外恋愛も、最近ではまるで変わってきている。趣味のお稽古を楽しむように、明るく婚外恋愛を楽しんでいる女性が増えてきているようなのだ。

「まさにそんな感じです! 今の生活が一番楽しいですし、家庭も均衡保てていますしね」

 今回お話を聞かせていただいた舞香さん(仮名)は、楽しそうに手を叩いて笑った。

■婚外恋愛はストレス発散

 はやりの総レースのタイトスカートを履きこなし、足元は綺麗めのハイヒールのパンプス。指先にはジェルネイルがきちんと施されるなど、隅々まで手を抜かずにケアしているように見える舞香さん。そんなアラフィフとは到底思えないほどお洒落な彼女の婚外恋愛暦は、かなり長い。

「夫と結婚したのは20代の頃でしたけど、婚外恋愛を始めたのは長男が小学校に入った30代からですね。最初は家庭にこもっていたことで生じたストレスの発散目的でした」

 短大を卒業してからずっと仕事をしていた舞香さんにとって、「仕事を奪われて妊娠を機に退社して家庭に入ることは、一番のストレスだった」という。

「子育ては楽しかったけれど……同じくらい、仕事をすることに生きがいを感じていたんですね。本音を言うと、育児休暇を取った後、会社に復帰したかったのですが、夫に『子どもができたら、家庭を支えてほしい』と止められました」

 当時流行していた「出会い系サイト」に登録すると、既婚者女性でも数え切れないほどの誘いを受けたという。

「もちろん、顔写真も掲載しないですし、文字でのプロフィールだけ掲載しました。年齢も嘘をつかずに、そのままで……でも、1日で50件以上の誘いがありましたよ。それだけ、当時の婚外恋愛市場は女性優位だったんですね。まぁ『既婚者女性はすぐにエッチができる』って思われていたんでしょうけど」

 皮肉めいた意見だが、舞香さんにとっては好都合であった。彼女が婚外恋愛に求めるものは、単純に「ストレス発散」だったからだ。

 舞香さんが当時求めていた男性の条件は「清潔であること」そして「『抱かれてもいいかな』と感じるルックスであること」の2つ。

「さすがにストレス発散だといっても、誰でも良いわけではありませんよ。抱かれにいくとなった時、それなりにお洒落をしようと思える男性、また、楽しい時間を過ごせるかもと思える男性を選びました。あと、メールがガツガツ来るタイプは避けていましたね。会話も楽しめるような男性がよかったので」

 30代の頃とは比較にならないものの「今でもチョコチョコと婚外恋愛はしている」という。

 現在は2人のお子さんが無事に巣立ち、夫婦2人きりの生活がスタートしたそうだ。

「ついにこの時が来た、という感じでしたね……今まで子どもを介して成立していた会話が、夫と2人きりだとまったくできなくなってしまいました。もちろんセックスなんて、子どもができた頃からしていませんから……さて、どうしたものかな、と」

 そう言って笑う舞香さん。「もしかすると、離婚も視野に入れているのではないか?」と感じたが、「夫婦間の会話が成立しなくても、家庭は守りたい」という主義のようだ。

「今はパートで働いてはいますけど、独身時代ほどの収入は見込めませんし、体調を崩してまでフルタイムで働こうなんて思いません。家庭も仕事も趣味も、婚外恋愛も、うまくやりくりした上に、今の私があると思っています。今が一番安定しているんですよ。夫も陰であれこれしているようですけれど、今の生活を壊すつもりはなさそうですから」

 婚外恋愛を人生のスパイスにして生きている舞香さん。彼女のような人生をどこか「羨ましい」と感じながらも、遠巻きに「婚外恋愛はドロドロしたもの」「ハマッたら地獄」などと思い込むことで、何とか踏ん張っている女性も多いのではないだろうか。「今の生活が一番楽しい」――その言葉に、婚外恋愛というものへの世間の認識が、今後さらに変化していく気配を感じた。
(文・イラスト/いしいのりえ)

元女囚が語る「男と女のシャブ事情」――“超大物アーティストX”は、もうやってないのでは?

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■「逮捕(パク)られた時」がやめる時

「瑠美さん、また『大物X、シャブで逮捕へ!?』の記事が出てますけど、どう思います?」

 編集者さんから聞かれました。

「どうって……。そんなもん、わかりませんよ。私は警察やないんやから」
「そりゃそうですね」
「でも、あんまり有名になってしまうと、クスリもやりづらいですよね。Xさんは、もうやめてはるのとちがいますかね」
「そういうもんなんですか?」
「シャブの売人の中には、芸能人専門みたいな口の堅い人とかもいてるんですが、そうはいっても、やっぱりどっかから漏れますからね。『そういえばヘンな汗かいてた』とか『走ってもないのにハアハア言ってた』とか、ウワサも広まるし」
「そういうウワサは前からある人ですよね、大物X……」
「それはわからんけど(笑)、普通は『逮捕(パク)られた時が(シャブを)やめる時』っていいます。拘留されたら、クスリは使えませんからね。でも、パクられたら失うものは大きすぎますから、そう考えられるうちは、やめられるんとちがうかな」
「なるほど。清原(和博)とかのりピー(酒井法子)は、たくさんのものを失いましたからね」
「そうそう。『そうなる前にやめとこ』って、思えればいいんですよ。まあ私もなかなかそうは思えなかったから、12年もムショに行くことになるんですけどね(笑)」

 しょうもない自虐オチがつきましたが、12年のムショ生活で、心はめっちゃ強くなりました。自分も含めてですが、ヘンな人が多すぎるんですよ。今、私が経営しているラウンジも、世間を知らない女の子が多くてタイヘンといえばタイヘンですが、ムショに比べたらラクなもんです。

 ちなみに女性の懲役(受刑者)の数は男の約1割(※『犯罪白書』)だそうですが、女の子の犯罪の大半は「男がらみ」です。これまた私もそうでしたが、「シャブデビュー」は付き合っている男から打たれるのがほとんどですし、子どもの虐待なんかも「交際相手の男といたいから、子どもが邪魔になった」とかの理由です。DVの果てに、思い余って夫や交際相手を殺してしまうことだってありますよね。「みんな男が悪い!」と言うたら、言い過ぎでしょうか? でもそんな感じ。

 では、男はどうでしょう?

 大物Xさんや清原さんは、交際相手の女からシャブを打たれてハマったのでしょうか? 違いますよね、きっと。男の場合、シャブは自分からいってると思います。理由は、寂しさだったり、好奇心だったりでしょうが、それをカノジョにまで使おうとするのが男なのです(笑)。そういえば、清水アキラさんの息子も、相手の女の子に使おうとしてパクられてました。

 犯罪からも男女の違いがわかるって、おもろいですよね。これもムショで学んだことですが、もう目いっぱい勉強させてもろたんで、戻りたないです。

nakanorumi_portrait中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

元女囚が語る「男と女のシャブ事情」――“超大物アーティストX”は、もうやってないのでは?

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■「逮捕(パク)られた時」がやめる時

「瑠美さん、また『大物X、シャブで逮捕へ!?』の記事が出てますけど、どう思います?」

 編集者さんから聞かれました。

「どうって……。そんなもん、わかりませんよ。私は警察やないんやから」
「そりゃそうですね」
「でも、あんまり有名になってしまうと、クスリもやりづらいですよね。Xさんは、もうやめてはるのとちがいますかね」
「そういうもんなんですか?」
「シャブの売人の中には、芸能人専門みたいな口の堅い人とかもいてるんですが、そうはいっても、やっぱりどっかから漏れますからね。『そういえばヘンな汗かいてた』とか『走ってもないのにハアハア言ってた』とか、ウワサも広まるし」
「そういうウワサは前からある人ですよね、大物X……」
「それはわからんけど(笑)、普通は『逮捕(パク)られた時が(シャブを)やめる時』っていいます。拘留されたら、クスリは使えませんからね。でも、パクられたら失うものは大きすぎますから、そう考えられるうちは、やめられるんとちがうかな」
「なるほど。清原(和博)とかのりピー(酒井法子)は、たくさんのものを失いましたからね」
「そうそう。『そうなる前にやめとこ』って、思えればいいんですよ。まあ私もなかなかそうは思えなかったから、12年もムショに行くことになるんですけどね(笑)」

 しょうもない自虐オチがつきましたが、12年のムショ生活で、心はめっちゃ強くなりました。自分も含めてですが、ヘンな人が多すぎるんですよ。今、私が経営しているラウンジも、世間を知らない女の子が多くてタイヘンといえばタイヘンですが、ムショに比べたらラクなもんです。

 ちなみに女性の懲役(受刑者)の数は男の約1割(※『犯罪白書』)だそうですが、女の子の犯罪の大半は「男がらみ」です。これまた私もそうでしたが、「シャブデビュー」は付き合っている男から打たれるのがほとんどですし、子どもの虐待なんかも「交際相手の男といたいから、子どもが邪魔になった」とかの理由です。DVの果てに、思い余って夫や交際相手を殺してしまうことだってありますよね。「みんな男が悪い!」と言うたら、言い過ぎでしょうか? でもそんな感じ。

 では、男はどうでしょう?

 大物Xさんや清原さんは、交際相手の女からシャブを打たれてハマったのでしょうか? 違いますよね、きっと。男の場合、シャブは自分からいってると思います。理由は、寂しさだったり、好奇心だったりでしょうが、それをカノジョにまで使おうとするのが男なのです(笑)。そういえば、清水アキラさんの息子も、相手の女の子に使おうとしてパクられてました。

 犯罪からも男女の違いがわかるって、おもろいですよね。これもムショで学んだことですが、もう目いっぱい勉強させてもろたんで、戻りたないです。

nakanorumi_portrait中野瑠美(なかの・るみ)
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

“三田佳子のバカ息子”高橋祐也、母の金で開催する「高額ギャラ飲み」に集うアイドルたち

 元乃木坂46・大和里菜との“愛人関係”、そして暴行トラブルが報じられた、三田佳子の次男・高橋祐也。度重なる薬物逮捕に加え、三田による「月の小遣い70万円」発言から、幾度となく“バカ親・バカ息子”と批判されてきたが、その結果、三田は金銭難に陥り、現在も追われるように仕事に奔走する日々を過ごしているという。

 11月30日の「女性セブン」(小学館)によると、三田は祐也への多額の金銭援助のほかにも、夫の事業が立ち行かない状況もあって、今年で76歳という年齢では考えられないほど、働き詰めの生活を送っているという。自宅は売却し、さらには大手プロの所属となり、ドラマやバラエティの仕事を精力的にこなしているのだとか。さらに公にはなっていないものの、祐也は昨年5月にも飲食店関係者とトラブルを起こしており、その際の示談金も、三田が用意したといわれているそうだ。

 一方で祐也といえば、先日発売の「女性自身」(光文社)で、大和との愛人関係やトラブルが報じられたばかり。妻子ある身ながら、大和と“交際”している祐也だったが、暴力を振るったことが原因で、警察沙汰へと発展していたという。過去にも大和は、祐也からの暴力が原因であばらを強打したこともあり、現在は両者の間で、150万円ほどの示談金をめぐる話し合いを行っているそうだ。

「この事態に誰もが、さぞ三田は心を痛めているのでは……と思うでしょうが、結局当の祐也に母親の苦悩は、何ひとつ伝わっていないはずですよ。大和を始めとして、彼は女性タレントやアイドルを周囲にはべらせていて、食事に誘っては3万円ほどのタクシー代を渡していた。仕事や稼ぎが少ない者からすれば、かなり高額な“ギャラ飲み”だけに、毎回多くのタレントが参加しているそうです」(大和を知る芸能プロマネジャー)

 この“ギャラ”に関しても、その多くは三田の懐から出ているものとみられ、「それだけに、大和も悪質と言わざるを得ない。グループをスキャンダルで追放され、知人のツテで祐也と知り合い、深い仲になっていったようです。ただ、祐也との関係は、“恋人”ではなく“愛人”という方が正しいし、暴行された原因も、ほかのセレブ男性にアプローチを仕掛けていたことが、祐也にバレたためだと聞いています」(同)とのこと。

「さらに、警察沙汰に発展したにもかかわらず、両者は関係を解消することもなく、いまだラブラブで、周囲はドン引きしていますよ。大和はグループから離れた後、しばらく所属していた事務所も辞めているし、祐也から小遣いが引っ張れるうちは、現状をキープしていく腹積もりなのでしょう」(同)

 三田は息子とその愛人に、いったい何を思うのだろうか。

中国・超大手幼稚園で“壮絶”児童虐待「わいせつ行為から薬物投与まで」解放軍幹部も関与か

 先日、中国の大手旅行サイトが運営する託児所での児童虐待をお伝えしたばかりだが(記事参照)、またもや中国で衝撃的な事件が起きた。「自由時報」(11月24日付)などによると、その舞台となったのは北京紅黄藍幼稚園(RYB Education)。運営する紅黄藍教育集団は、中国300都市以上で1,300以上の親子園(乳幼児期の親子を対象とした保育サービス)と500近くの幼稚園を展開。9月に米ニューヨーク証券取引所に上場した超大手だ。

 そんな同園で、なんと児童が日常的に注射を打たれたり、昼寝の前に睡眠薬と疑われる薬を飲まされたりしていたのだ。ほかにも、肛門から原因不明の出血をした児童や、体罰として服を脱がされた児童、さらには、わいせつ行為を受けた児童と、被害者は相当数に上るようだ。これらの虐待は、23日にネットに投稿されたことで明るみになった。

 

 これだけでも十分ショッキングな出来事だが、さらに大きな衝撃を与えているのは、わいせつ行為を働いたのが「老虎団」の幹部だという疑惑が浮上していることだ。老虎団とは、首都北京に配備されている人民解放軍警衛第3師警衛第13団で、その幹部たちが、集団で長期にわたって児童にわいせつ行為を行っていたというのだ。この疑惑は、中国版LINE「微信(ウェイシン)」や中国版Twitter「微博(ウェイボー)」を通じて拡散されたが、当局の介入により、驚くべきスピードで削除されている。

 老虎団の前身は、抗日戦争の主力である新4軍第1支隊第2団。抗日戦争の英雄の流れをくむ軍人が児童わいせつに関わったとあっては、中国共産党のメンツも丸つぶれだ。事実はどうあれ、軍の関与を認めるわけにはいかないのだろう。25日に22歳の女性教諭が拘束されたが、彼女ひとりでこれだけの虐待をしたとは思えず、真相はやぶの中である。

 SNSでは、老虎団の軍人が、北京紅黄藍幼稚園の園長を務めていたとのウワサもある。同団の馮俊峰政委(政治委員)はそれを否定したものの、園長が退役軍人の家族であることは認めた。同園と軍とがまったくの無関係でないことから、疑惑は深まるばかりだ。

 紅黄藍幼稚園の保育費は月5,000元(約8万5,000円)で、北京市の平均月収の約半分と高額だ。中国で児童虐待はよくあることだが、保育料の高い幼稚園であれば安全だと広く信じられてきた。しかし、その理論は、もはや完全に崩壊したといえそうだ。
(文=中山介石)