マセキ芸人が好調な今、あえて“ナベプロ臭”のする芸人に注目!「よしもと一強」は、今や過去の話か

  いきなりで恐縮だが、お笑い芸人が所属する事務所の話から始めたい。バイきんぐ、ハリウッドザコシショウ、アキラ100%らが所属する「SMA NEET Project」(以下、ソニー)が、以前より注目を集めている。ソニー・ミュージックが立ち上げたお笑い部門のプロジェクトだ。

 この事務所、かつては芸人界で“最後の砦”と呼ばれていたそう。他事務所をクビになった芸人の“駆け込み寺”として機能し、オーディションなしで所属できる時期さえあったとのこと。事実、よしもと→ナベプロと渡り歩いたザコシショウが最後に行き着いたのはソニーだ。

 3月4日に放送された『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』(TBSラジオ)にて、ナイツの塙宣之は語っている。

「(ソニーは)初期の楽天みたいに弱い芸人がいっぱい集まって、芸人からイジられたんですよ。そしたらここ何年かでマー君っていうか(笑)、バイきんぐ、ハリウッドザコシショウ、アキラ100%と、優勝者3組を出している」

 今年の『キングオブコント2017』」で準優勝を果たしたのは、にゃんこスターだが、そのメンバーのスーパー3助も、かつてはソニーに所属していた。ソニー~フリー時代の3助の印象については、11月30日放送『内村てらす Season2』(日本テレビ系)でカズレーザーが語っている。当時、3助とメイプル超合金は、ライブで頻繁に顔を合わせていた間柄だ。

「むちゃくちゃ面白かったです。笑いの取り方とか見せ方が他の芸人さんと一線を画すというか。フリがあってボケじゃなくて、オチまでいくと、なんかニコニコする」

 前述の『ナイツのちゃきちゃき大放送』にて、塙はソニーの特色をこう推測する。

「とにかく芸人全員入れてみて、自由にやらせた結果が出てるんじゃないかと。ネタ見せの時、まず『これはテレビでやっちゃダメなやつだよ』って言われますから。ソニーってそれ言わないんでしょうね、恐らく」

 キングオブコント出場時はフリーだったにゃんこスター、現在はワタナベエンターテインメントに所属している。この経緯について解説するのは、カンニング竹山だ。以下は、11月25日放送『10人旅~美味しいと新しいと伝統と! 全部たのしんじゃう金沢旅~』(フジテレビ系)での発言。

「ウチのマネジャーに聞いたんだけど。フリーでキングオブコントとかの予選で勝ち上がってくると、必ずマネジャー界で話題になるんだって。『どうするの? ウチは欲しいけど』みたいに」

 結果、準決勝へ進出した時点で声を掛けに行ったナベプロがにゃんこスターを獲得した。その後、よしもとからも2人に声が掛かったようだが、タッチの差だった。

 

■ハライチがよしもとではなくナベプロを選んだ理由

 

 11月26日放送『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ系)に、お笑いコンビのハライチが出演した。

 彼らも、ナベプロが誇る新時代の旗手だ。中学時代にお笑いコンビ結成を誓っていた2人は、高校卒業間際で約束通り「ハライチ」を結成。まず彼らは、どの芸人養成所に通うかを相談し、ネットカフェでリサーチした結果、「ここが一番いいんじゃないか」とナベプロの養成所へ通うことを決めている。

「よしもとさんのNSCももちろん素晴らしいんですけども、人数が多い。競争率が高い。何百人も生徒がいる。我々は意外と前に出ていくタイプじゃないし、あそこで目立つ自信はない。で、他を調べたらワタナベの養成所は1クラスの人数が少ないと。10数人だし。で、先輩に上からガミガミ言われるのも好きじゃない。ワタナベの養成所はできたばっかりで、俺らが2期生だったから。あと、お金も安かった」(ハライチ・澤部佑)

 お笑い界の戦況も10数年前とは様変わりしており、もはや“よしもと一強”の時代ではない。事実、一時期は人力舎所属の芸人がテレビ界を席巻していたし、現在はウッチャンナンチャンや出川哲朗、ナイツ、三四郎らの活躍によりマセキ芸能社が好調だ。

 そして、大手・ナベプロも密かに中堅~若手層が充実している。ハライチやにゃんこスター以外にも、ロッチ、ブルゾンちえみ、サンシャイン池崎、Aマッソ、バッドナイスと粒ぞろいである。

 テレビを観ていたら、いかにも“よしもと臭”のする芸人はすぐわかる。一方で、いかにも“ナベプロ臭”のする芸人というのも存在する。“浅井企画臭”のする芸人もわかりやすい。これって、大手ならではの強みでもあり弱みでもある。

 事務所単位で芸人界の戦力図を俯瞰して見ると趣きがあり、味わい深い。“ナベプロ臭”のする芸人は、果たしてテレビ界をどう盛り上げていくだろうか?
(文=寺西ジャジューカ)

マセキ芸人が好調な今、あえて“ナベプロ臭”のする芸人に注目!「よしもと一強」は、今や過去の話か

  いきなりで恐縮だが、お笑い芸人が所属する事務所の話から始めたい。バイきんぐ、ハリウッドザコシショウ、アキラ100%らが所属する「SMA NEET Project」(以下、ソニー)が、以前より注目を集めている。ソニー・ミュージックが立ち上げたお笑い部門のプロジェクトだ。

 この事務所、かつては芸人界で“最後の砦”と呼ばれていたそう。他事務所をクビになった芸人の“駆け込み寺”として機能し、オーディションなしで所属できる時期さえあったとのこと。事実、よしもと→ナベプロと渡り歩いたザコシショウが最後に行き着いたのはソニーだ。

 3月4日に放送された『土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送』(TBSラジオ)にて、ナイツの塙宣之は語っている。

「(ソニーは)初期の楽天みたいに弱い芸人がいっぱい集まって、芸人からイジられたんですよ。そしたらここ何年かでマー君っていうか(笑)、バイきんぐ、ハリウッドザコシショウ、アキラ100%と、優勝者3組を出している」

 今年の『キングオブコント2017』」で準優勝を果たしたのは、にゃんこスターだが、そのメンバーのスーパー3助も、かつてはソニーに所属していた。ソニー~フリー時代の3助の印象については、11月30日放送『内村てらす Season2』(日本テレビ系)でカズレーザーが語っている。当時、3助とメイプル超合金は、ライブで頻繁に顔を合わせていた間柄だ。

「むちゃくちゃ面白かったです。笑いの取り方とか見せ方が他の芸人さんと一線を画すというか。フリがあってボケじゃなくて、オチまでいくと、なんかニコニコする」

 前述の『ナイツのちゃきちゃき大放送』にて、塙はソニーの特色をこう推測する。

「とにかく芸人全員入れてみて、自由にやらせた結果が出てるんじゃないかと。ネタ見せの時、まず『これはテレビでやっちゃダメなやつだよ』って言われますから。ソニーってそれ言わないんでしょうね、恐らく」

 キングオブコント出場時はフリーだったにゃんこスター、現在はワタナベエンターテインメントに所属している。この経緯について解説するのは、カンニング竹山だ。以下は、11月25日放送『10人旅~美味しいと新しいと伝統と! 全部たのしんじゃう金沢旅~』(フジテレビ系)での発言。

「ウチのマネジャーに聞いたんだけど。フリーでキングオブコントとかの予選で勝ち上がってくると、必ずマネジャー界で話題になるんだって。『どうするの? ウチは欲しいけど』みたいに」

 結果、準決勝へ進出した時点で声を掛けに行ったナベプロがにゃんこスターを獲得した。その後、よしもとからも2人に声が掛かったようだが、タッチの差だった。

 

■ハライチがよしもとではなくナベプロを選んだ理由

 

 11月26日放送『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ系)に、お笑いコンビのハライチが出演した。

 彼らも、ナベプロが誇る新時代の旗手だ。中学時代にお笑いコンビ結成を誓っていた2人は、高校卒業間際で約束通り「ハライチ」を結成。まず彼らは、どの芸人養成所に通うかを相談し、ネットカフェでリサーチした結果、「ここが一番いいんじゃないか」とナベプロの養成所へ通うことを決めている。

「よしもとさんのNSCももちろん素晴らしいんですけども、人数が多い。競争率が高い。何百人も生徒がいる。我々は意外と前に出ていくタイプじゃないし、あそこで目立つ自信はない。で、他を調べたらワタナベの養成所は1クラスの人数が少ないと。10数人だし。で、先輩に上からガミガミ言われるのも好きじゃない。ワタナベの養成所はできたばっかりで、俺らが2期生だったから。あと、お金も安かった」(ハライチ・澤部佑)

 お笑い界の戦況も10数年前とは様変わりしており、もはや“よしもと一強”の時代ではない。事実、一時期は人力舎所属の芸人がテレビ界を席巻していたし、現在はウッチャンナンチャンや出川哲朗、ナイツ、三四郎らの活躍によりマセキ芸能社が好調だ。

 そして、大手・ナベプロも密かに中堅~若手層が充実している。ハライチやにゃんこスター以外にも、ロッチ、ブルゾンちえみ、サンシャイン池崎、Aマッソ、バッドナイスと粒ぞろいである。

 テレビを観ていたら、いかにも“よしもと臭”のする芸人はすぐわかる。一方で、いかにも“ナベプロ臭”のする芸人というのも存在する。“浅井企画臭”のする芸人もわかりやすい。これって、大手ならではの強みでもあり弱みでもある。

 事務所単位で芸人界の戦力図を俯瞰して見ると趣きがあり、味わい深い。“ナベプロ臭”のする芸人は、果たしてテレビ界をどう盛り上げていくだろうか?
(文=寺西ジャジューカ)

オンナを描く漫画家・鳥飼茜に聞いた、女社会の“本質”と母親という女について

 漫画家・鳥飼茜が止まらない。10月には最高傑作との呼び声も高い『先生の白い嘘』(講談社)の完結巻となる8巻、新作『ロマンス暴風域』(扶桑社)1巻、『地獄のガールフレンド』(祥伝社)のスピンオフ本『鳥飼茜の地獄でガールズトーク』(祥伝社)と、一挙に3冊をリリース。さらには「クイック・ジャパン」vol.134(太田出版)で大々的に特集されるなど、まさに大車輪の活躍だ。さまざまな角度から女を描き、そして女をエンパワメントしてきた鳥飼茜の、作家としての現在地を女子マンガ研究家・小田真琴が2回にわたって聞く。まずは前編、テーマは「嘘と女」について。

鳥飼茜(とりかい・あかね)
大阪府出身。2004年、「別冊少女フレンド DX ジュリエット」(講談社)でデビュー。2010年に「モーニング・ツー」(講談社)で連載を開始した『おはようおかえり』(講談社)が評判となって一躍人気作家となる。代表作に『先生の白い嘘』(講談社)、『地獄のガールフレンド』(祥伝社)など。女性の心の機微を描き出す力はマンガ界でも随一。現在は「SPA!」(扶桑社)、「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)、「Maybe!」(小学館)でマンガ作品を連載中。

――新作『ロマンス暴風域』は男性週刊誌「SPA!」での連載ということもあって、これまでとはまた違った毛色の作品です。ページの余白が黒く塗り潰されていて驚きでした。

鳥飼茜氏(以下、鳥飼) 初めてコピック(高品質のカラーマーカー。マンガのカラーページを描くのによく用いられる)でマンガを描いたんですけど、グレーの階調が多いんで、見た目が散らからないかなって不安があったんです。背景を締めればなんとかなるんじゃないかと考えて。あとは映画見てるみたいな感じになってくれたらいいな、って思ったんですね。なんか、夢みたいな話なんで。

――本のサイズも珍しく大きめのA5判ですね。

鳥飼 階調が多い絵なんで、大きい方がいいと思います。小さくすると鬱陶しいかもね。でも、私の経験上絶版になるというマイジンクスがありまして……やばいね(笑)。大丈夫ですか(笑)?

『ロマンス暴風域』は男の一人称で描く現代の「男のロマンス」だ。風俗店で出会ったせりかに運命の出会いを感じた高校の臨時教員サトミン。ところが次第にせりかは平気で嘘がつける人間だとわかっていく。なにが嘘で、なにが真実なのか。それでもサトミンの心に吹き荒れるロマンスの暴風はやむことがない。

――「夢みたいな話」とのことですが、『ロマンス暴風域』のせりかがつく嘘は、もはや幻想的ですらあります。

鳥飼 せりかは超嘘つきですけど、私自身からはかけ離れているから、ドラマチックだなあと思って、おもしろく思ったんです。絶対に自分がしないことだから。嘘をつく人のメカニズムが全然わからないんですよね。

――嘘かほんとかみたいなことに、あまり興味がない?

鳥飼 そうかもしれませんね。嘘でもいいんで。せりかは嘘をつくけど、どれも本当じゃなかったとしても、その瞬間、それを信用して、自分が気持ちよかったらそれでいいんじゃないかって。それが現実と違うからといって、じゃあ意味がないのかっていうと、そうとは限らなくて、その意味をいいものとして持ち替えるかどうかであって、それは対面した本人にしかわからないというか。

――マンガもある種の嘘です。

鳥飼 私のマンガはよく説教臭いと言われるんですが(笑)、その説教も嘘ですからね。なんにもないところから適当に説教を始めてるんです。真っ白な紙の上に説教を描いてるわけだから、見て来たようなことを。真実味があればいい、本気でつける嘘しかつかない、的な。かっこよく言うとね。

――鳥飼作品は嘘から立ち上がる物語が多いですよね。『おんなのいえ』の川谷の嘘とか、『先生の白い嘘』というタイトルとか……。

鳥飼 言われてみればそうですね(笑)。ずっと私の作品を読んでる人って、そういう謎の分析をしますよね! でも現実では、たぶん嘘つかれても気づかないくらい、嘘って意識したことないんですよ。前に飲み会の席で「鳥飼さんって浮気されたことないの?」って話になって、「ないですね」って答えたら、「それは騙されているか、世の中に存在するという浮気をしない2%の男とだけ付き合ってきてるかどっちかだな!」って言われたことがあります。

昨年全8巻で完結した『おんなのいえ』は、有香とすみ香、2人姉妹の恋模様を描いた女子マンガの傑作。あこがれの職業を諦め、結婚するつもりだった彼氏にもふられた有香は、バイト先のキャバクラで出会った川谷といい感じになるのだが、実は川谷は既婚者で……というのが1巻のあらすじ。

――信頼のようなもの、特に女性の共同体に対する無条件の信頼が、鳥飼作品のベースにはあるように感じます。『おんなのいえ』はまさにそうですし、現在「ダ・ヴィンチ」で連載中の『マンダリン・ジプシーキャットの籠城』もそうですね。

鳥飼 親戚も家族も女ばっかりだから、それしか知らないんですよね。結婚生活とか同棲中とかは確かに男がいましたけど、その男って単体だからあまり参考にはなりません。単体の男ってとにかく甘え倒すっていうことしか、私は知らないから(笑)。

――その中で女という性に対する信頼感が生まれていった?

鳥飼 女の人だけの共同体が好きなわけじゃないんです。どちらかと言うと苦手ですね。女友達もあまりいないし、飲みにも行かない。でも信頼はしてるんです。

――例えば女同士が足を引っ張り合うような話を描かないのはなぜですか?

鳥飼 嫌なんです。見たくない。見たくないから描かない。だから私のマンガはそれこそファンタジーなのかもしれない。そういうのを取り沙汰しすぎちゃうと、本当にあるってことになっちゃうような気がするから。

――『先生の白い嘘』の美奈子は比較的、足を引っ張るような女にも見えます。

鳥飼 美奈子はマウンティングしてるんじゃないかって言われましたけど、あれは意図的に描いていて、でも実は……って気持ちもあったから、あのラストなんですよ。ママ友の会みたいなところではマウンティング的なものも見ますし、実際にあると思うんだけれど、私がその場で急病になったりするじゃないですか。そうしたら絶対みんな優しくしてくれる。もうマウントとか横において、実際的に助けてくれるんですよ、女は。だから、そういうところだけ見ていたいんです。

美奈子は主人公・原美鈴の親友。であると同時に、美鈴を強姦した早藤の婚約者でもある。早藤の行いに美奈子は薄々感づきながらも、それには見て見ぬふりをして、幸せな女であるよう周囲へ盛んにアピールする。そんな鬱陶しいキャラクターではあるが、最終巻では大化け。実は作品の大テーマを背負う存在だったことが判明するので、ぜひ最後まで読んでいただきたい。

――そっちこそが女の本質であると。

鳥飼 マウントする部分は飾りだな、と思う。その人の本来じゃないなって思うし、その人の本来っていうのは、変な言い方すると、母性に似ているのかもしれない。私の考えはとても甘いかもしれないけど、女の人には、どっか期待してるんですよね。困っていたら助け合えると思ってるし、困っていなかったら助けないし、必要があれば介入するし、必要がなければ介入しない、というのが本来的だと思っている。だけどそれをどっかそれ以上にしたりしなかったりするのは飾りかなって思っていて、その飾りがどこでできたのかっていうと、親との関係とか、きょうだいとの関係とかなんだろうなって思う。

――それはこの男社会を一緒に乗り越えて行こうという同胞意識ですか?

鳥飼 そういう感じとはまた別で、個として、女の人というものに、絶対的な信頼がありますね。理屈じゃないんですよね、うまく言えないけど。男社会を通してのマウンティングみたいなものは、逆に私はうまく描けないかもしれない。

――鳥飼先生自身は親子関係の影響を感じることはありますか?

鳥飼 めちゃくちゃありますね。うちはお母さんもめちゃくちゃ働いていたから、あまり家にいなかったんですよね。でも1日2回とか掃除機かけるんですよ。ごはんも全部手作りして。完璧主義……というか、逆ギレでやってましたね。PTAとかには来たこともないし、授業参観にも来たことない。でも家帰ったらきれいに掃除して、晩ごはん作って。きっとお父さんが頼りなかったんでしょうね。お母さんはどこかでお父さんと手を切ったんだな、って感じてました、甘えるのやめたんだなーって。すっごい自立した人なんですよ、お母さん。

――作品にも影響が?

鳥飼 あると思います。うちの母親はドライで、子育ても手塩にかけて精一杯やりましたという感じでもないんですよ。やれることはやりました、みたいな。小学校低学年くらいのときかな。手をつなごうとして手を差し出したら、小指をつままれたんですよ。べたべたするのが嫌いな人でした。愛情がないわけではないんです。だけど褒められたこともないし、すごく愛されてきたという感じもないし、かといって無視された気もないし、ものすごく適切な距離感というか。だから女の人に対する信頼って、お母さんに対する信頼と似ていると思う。私にとっては唯一神みたいな人です。

――子どもだった鳥飼先生を1人の人間として扱っていたのかもしれませんね。

鳥飼 そう思いますね。うちの家族、全員そんな感じなんですよ。みんな思ってることが違うし、血液型も全部違うし、バラバラなんですよ。統一感がない。だから家族=他人みたいなところがちょっとあって。他人だけど嘘つかないし、気も使わないし、否定することも別にないし。

――寂しくはなかったですか?

鳥飼 親に認められていなかったなあとは、ちょっと思いますよ。つい3年前くらいまで「マンガはいいけど、資格かなんか取っておけば?」って言われてましたし(笑)。最近やっと言われなくなったけど、もう娘が自慢で「こんなん描いてるから読んであげて!」みたいな感じはなくて、めちゃくちゃ照れ屋さんだから、こっそり買って読んでるみたいです。実家に行っても私の本は見えないところに置いてあるんですよ。たまに「あんたの漫画ちょっと冷たすぎるんちゃう。だから売れへんのじ ゃない?」とかって言われるんですけど、どの作品のこと言ってるんですかね(笑)。

――今はご自身が子どもを育てる立場でもあります。

鳥飼 まったく母親みたいには育てられていないです。私はすっごい介入しますね。最近やっと手を離すってことを少しずつ勉強しています。でも根本的には他人だなって感じはすごくありますね。性別も違うし。

――男だな! って思いますか?

鳥飼 男の子だなーって思いますね。先に子育てをやっておけば、もっと恋愛がうまくいっていたかもしれない(笑)。男の人を追い詰めちゃいけないとか、子育ても恋愛もいっしょだなって思います。

――どんな男性に育ってほしいですか?

鳥飼 どうなってほしいとかは特にないんですけど、もう手を離していかないとダメだなーって思いますね。マザコンではまったくなくて、あの人はたぶんちょっと女性恐怖症だと思う(笑)。どんな女と付き合うんだろうって思うし、もういっそ女じゃないかもと思うし、それはもしかしたら私のせいかもしれないけど、でもそれはそれでそういう人生もいいんじゃないですかと、どっかで思っていて。私なんかのもとで育っちゃったら、女の人にファンタジーなんて持ちようがないでしょうね。

――好きな子とかいたりするんですかね。

鳥飼 おもしろいですよ。息子のことを好きな女の子がいるらしいんですが、感慨深いですよね。自分が育てているこの子のことを思って、ちょっと胸を痛めてる女の子がいるのかと思うと、なんかとんでもないことをしてしまったような(笑)。とんでもないものをリリースしてしまったなと(笑)。小学生男子って「お前のこと好きって言ってるぜ」って聞いたら「俺は嫌いだぜ!」って、言うじゃないですか。「それ絶対傷つくから、嫌いだと思っても絶対に言うなよ!」って、そういう感じの演出を親が加えています(笑)。まあ勝手に楽しくなってって思いますけど。
****

 鳥飼作品に独特の女同士のバディ感は、物語全体に安定感と心地よさ、そして時にはスリルをもたらしている。『おはようおかえり』も『おんなのいえ』も、姉妹のやりとり、ケンカのシーンは大きな見どころの1つだった。後編では男について、そしてマンガについて聞いた。
(小田真琴)

オンナを描く漫画家・鳥飼茜に聞いた、女社会の“本質”と母親という女について

 漫画家・鳥飼茜が止まらない。10月には最高傑作との呼び声も高い『先生の白い嘘』(講談社)の完結巻となる8巻、新作『ロマンス暴風域』(扶桑社)1巻、『地獄のガールフレンド』(祥伝社)のスピンオフ本『鳥飼茜の地獄でガールズトーク』(祥伝社)と、一挙に3冊をリリース。さらには「クイック・ジャパン」vol.134(太田出版)で大々的に特集されるなど、まさに大車輪の活躍だ。さまざまな角度から女を描き、そして女をエンパワメントしてきた鳥飼茜の、作家としての現在地を女子マンガ研究家・小田真琴が2回にわたって聞く。まずは前編、テーマは「嘘と女」について。

鳥飼茜(とりかい・あかね)
大阪府出身。2004年、「別冊少女フレンド DX ジュリエット」(講談社)でデビュー。2010年に「モーニング・ツー」(講談社)で連載を開始した『おはようおかえり』(講談社)が評判となって一躍人気作家となる。代表作に『先生の白い嘘』(講談社)、『地獄のガールフレンド』(祥伝社)など。女性の心の機微を描き出す力はマンガ界でも随一。現在は「SPA!」(扶桑社)、「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)、「Maybe!」(小学館)でマンガ作品を連載中。

――新作『ロマンス暴風域』は男性週刊誌「SPA!」での連載ということもあって、これまでとはまた違った毛色の作品です。ページの余白が黒く塗り潰されていて驚きでした。

鳥飼茜氏(以下、鳥飼) 初めてコピック(高品質のカラーマーカー。マンガのカラーページを描くのによく用いられる)でマンガを描いたんですけど、グレーの階調が多いんで、見た目が散らからないかなって不安があったんです。背景を締めればなんとかなるんじゃないかと考えて。あとは映画見てるみたいな感じになってくれたらいいな、って思ったんですね。なんか、夢みたいな話なんで。

――本のサイズも珍しく大きめのA5判ですね。

鳥飼 階調が多い絵なんで、大きい方がいいと思います。小さくすると鬱陶しいかもね。でも、私の経験上絶版になるというマイジンクスがありまして……やばいね(笑)。大丈夫ですか(笑)?

『ロマンス暴風域』は男の一人称で描く現代の「男のロマンス」だ。風俗店で出会ったせりかに運命の出会いを感じた高校の臨時教員サトミン。ところが次第にせりかは平気で嘘がつける人間だとわかっていく。なにが嘘で、なにが真実なのか。それでもサトミンの心に吹き荒れるロマンスの暴風はやむことがない。

――「夢みたいな話」とのことですが、『ロマンス暴風域』のせりかがつく嘘は、もはや幻想的ですらあります。

鳥飼 せりかは超嘘つきですけど、私自身からはかけ離れているから、ドラマチックだなあと思って、おもしろく思ったんです。絶対に自分がしないことだから。嘘をつく人のメカニズムが全然わからないんですよね。

――嘘かほんとかみたいなことに、あまり興味がない?

鳥飼 そうかもしれませんね。嘘でもいいんで。せりかは嘘をつくけど、どれも本当じゃなかったとしても、その瞬間、それを信用して、自分が気持ちよかったらそれでいいんじゃないかって。それが現実と違うからといって、じゃあ意味がないのかっていうと、そうとは限らなくて、その意味をいいものとして持ち替えるかどうかであって、それは対面した本人にしかわからないというか。

――マンガもある種の嘘です。

鳥飼 私のマンガはよく説教臭いと言われるんですが(笑)、その説教も嘘ですからね。なんにもないところから適当に説教を始めてるんです。真っ白な紙の上に説教を描いてるわけだから、見て来たようなことを。真実味があればいい、本気でつける嘘しかつかない、的な。かっこよく言うとね。

――鳥飼作品は嘘から立ち上がる物語が多いですよね。『おんなのいえ』の川谷の嘘とか、『先生の白い嘘』というタイトルとか……。

鳥飼 言われてみればそうですね(笑)。ずっと私の作品を読んでる人って、そういう謎の分析をしますよね! でも現実では、たぶん嘘つかれても気づかないくらい、嘘って意識したことないんですよ。前に飲み会の席で「鳥飼さんって浮気されたことないの?」って話になって、「ないですね」って答えたら、「それは騙されているか、世の中に存在するという浮気をしない2%の男とだけ付き合ってきてるかどっちかだな!」って言われたことがあります。

昨年全8巻で完結した『おんなのいえ』は、有香とすみ香、2人姉妹の恋模様を描いた女子マンガの傑作。あこがれの職業を諦め、結婚するつもりだった彼氏にもふられた有香は、バイト先のキャバクラで出会った川谷といい感じになるのだが、実は川谷は既婚者で……というのが1巻のあらすじ。

――信頼のようなもの、特に女性の共同体に対する無条件の信頼が、鳥飼作品のベースにはあるように感じます。『おんなのいえ』はまさにそうですし、現在「ダ・ヴィンチ」で連載中の『マンダリン・ジプシーキャットの籠城』もそうですね。

鳥飼 親戚も家族も女ばっかりだから、それしか知らないんですよね。結婚生活とか同棲中とかは確かに男がいましたけど、その男って単体だからあまり参考にはなりません。単体の男ってとにかく甘え倒すっていうことしか、私は知らないから(笑)。

――その中で女という性に対する信頼感が生まれていった?

鳥飼 女の人だけの共同体が好きなわけじゃないんです。どちらかと言うと苦手ですね。女友達もあまりいないし、飲みにも行かない。でも信頼はしてるんです。

――例えば女同士が足を引っ張り合うような話を描かないのはなぜですか?

鳥飼 嫌なんです。見たくない。見たくないから描かない。だから私のマンガはそれこそファンタジーなのかもしれない。そういうのを取り沙汰しすぎちゃうと、本当にあるってことになっちゃうような気がするから。

――『先生の白い嘘』の美奈子は比較的、足を引っ張るような女にも見えます。

鳥飼 美奈子はマウンティングしてるんじゃないかって言われましたけど、あれは意図的に描いていて、でも実は……って気持ちもあったから、あのラストなんですよ。ママ友の会みたいなところではマウンティング的なものも見ますし、実際にあると思うんだけれど、私がその場で急病になったりするじゃないですか。そうしたら絶対みんな優しくしてくれる。もうマウントとか横において、実際的に助けてくれるんですよ、女は。だから、そういうところだけ見ていたいんです。

美奈子は主人公・原美鈴の親友。であると同時に、美鈴を強姦した早藤の婚約者でもある。早藤の行いに美奈子は薄々感づきながらも、それには見て見ぬふりをして、幸せな女であるよう周囲へ盛んにアピールする。そんな鬱陶しいキャラクターではあるが、最終巻では大化け。実は作品の大テーマを背負う存在だったことが判明するので、ぜひ最後まで読んでいただきたい。

――そっちこそが女の本質であると。

鳥飼 マウントする部分は飾りだな、と思う。その人の本来じゃないなって思うし、その人の本来っていうのは、変な言い方すると、母性に似ているのかもしれない。私の考えはとても甘いかもしれないけど、女の人には、どっか期待してるんですよね。困っていたら助け合えると思ってるし、困っていなかったら助けないし、必要があれば介入するし、必要がなければ介入しない、というのが本来的だと思っている。だけどそれをどっかそれ以上にしたりしなかったりするのは飾りかなって思っていて、その飾りがどこでできたのかっていうと、親との関係とか、きょうだいとの関係とかなんだろうなって思う。

――それはこの男社会を一緒に乗り越えて行こうという同胞意識ですか?

鳥飼 そういう感じとはまた別で、個として、女の人というものに、絶対的な信頼がありますね。理屈じゃないんですよね、うまく言えないけど。男社会を通してのマウンティングみたいなものは、逆に私はうまく描けないかもしれない。

――鳥飼先生自身は親子関係の影響を感じることはありますか?

鳥飼 めちゃくちゃありますね。うちはお母さんもめちゃくちゃ働いていたから、あまり家にいなかったんですよね。でも1日2回とか掃除機かけるんですよ。ごはんも全部手作りして。完璧主義……というか、逆ギレでやってましたね。PTAとかには来たこともないし、授業参観にも来たことない。でも家帰ったらきれいに掃除して、晩ごはん作って。きっとお父さんが頼りなかったんでしょうね。お母さんはどこかでお父さんと手を切ったんだな、って感じてました、甘えるのやめたんだなーって。すっごい自立した人なんですよ、お母さん。

――作品にも影響が?

鳥飼 あると思います。うちの母親はドライで、子育ても手塩にかけて精一杯やりましたという感じでもないんですよ。やれることはやりました、みたいな。小学校低学年くらいのときかな。手をつなごうとして手を差し出したら、小指をつままれたんですよ。べたべたするのが嫌いな人でした。愛情がないわけではないんです。だけど褒められたこともないし、すごく愛されてきたという感じもないし、かといって無視された気もないし、ものすごく適切な距離感というか。だから女の人に対する信頼って、お母さんに対する信頼と似ていると思う。私にとっては唯一神みたいな人です。

――子どもだった鳥飼先生を1人の人間として扱っていたのかもしれませんね。

鳥飼 そう思いますね。うちの家族、全員そんな感じなんですよ。みんな思ってることが違うし、血液型も全部違うし、バラバラなんですよ。統一感がない。だから家族=他人みたいなところがちょっとあって。他人だけど嘘つかないし、気も使わないし、否定することも別にないし。

――寂しくはなかったですか?

鳥飼 親に認められていなかったなあとは、ちょっと思いますよ。つい3年前くらいまで「マンガはいいけど、資格かなんか取っておけば?」って言われてましたし(笑)。最近やっと言われなくなったけど、もう娘が自慢で「こんなん描いてるから読んであげて!」みたいな感じはなくて、めちゃくちゃ照れ屋さんだから、こっそり買って読んでるみたいです。実家に行っても私の本は見えないところに置いてあるんですよ。たまに「あんたの漫画ちょっと冷たすぎるんちゃう。だから売れへんのじ ゃない?」とかって言われるんですけど、どの作品のこと言ってるんですかね(笑)。

――今はご自身が子どもを育てる立場でもあります。

鳥飼 まったく母親みたいには育てられていないです。私はすっごい介入しますね。最近やっと手を離すってことを少しずつ勉強しています。でも根本的には他人だなって感じはすごくありますね。性別も違うし。

――男だな! って思いますか?

鳥飼 男の子だなーって思いますね。先に子育てをやっておけば、もっと恋愛がうまくいっていたかもしれない(笑)。男の人を追い詰めちゃいけないとか、子育ても恋愛もいっしょだなって思います。

――どんな男性に育ってほしいですか?

鳥飼 どうなってほしいとかは特にないんですけど、もう手を離していかないとダメだなーって思いますね。マザコンではまったくなくて、あの人はたぶんちょっと女性恐怖症だと思う(笑)。どんな女と付き合うんだろうって思うし、もういっそ女じゃないかもと思うし、それはもしかしたら私のせいかもしれないけど、でもそれはそれでそういう人生もいいんじゃないですかと、どっかで思っていて。私なんかのもとで育っちゃったら、女の人にファンタジーなんて持ちようがないでしょうね。

――好きな子とかいたりするんですかね。

鳥飼 おもしろいですよ。息子のことを好きな女の子がいるらしいんですが、感慨深いですよね。自分が育てているこの子のことを思って、ちょっと胸を痛めてる女の子がいるのかと思うと、なんかとんでもないことをしてしまったような(笑)。とんでもないものをリリースしてしまったなと(笑)。小学生男子って「お前のこと好きって言ってるぜ」って聞いたら「俺は嫌いだぜ!」って、言うじゃないですか。「それ絶対傷つくから、嫌いだと思っても絶対に言うなよ!」って、そういう感じの演出を親が加えています(笑)。まあ勝手に楽しくなってって思いますけど。
****

 鳥飼作品に独特の女同士のバディ感は、物語全体に安定感と心地よさ、そして時にはスリルをもたらしている。『おはようおかえり』も『おんなのいえ』も、姉妹のやりとり、ケンカのシーンは大きな見どころの1つだった。後編では男について、そしてマンガについて聞いた。
(小田真琴)

『先に生まれただけの僕』多部未華子の“女の嫉妬”が怖すぎ! 「イヤな女」「ウザい」と悲鳴

 12月2日午後10時から第8話が放送される嵐・櫻井翔主演の『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)。視聴率は初回が10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2話7.5%、第3話10.5%、第4~7話は7~8%台と低空飛行を続けている。

 同ドラマは総合商社・樫松物産に勤める鳴海涼介(櫻井)が主人公。抜群の営業力で成績優秀だが、会社が経営する毎年赤字の私立京明館高校の経営再建を任され、なんと35歳で商社マンから校長先生になる。

 第7話では、学校運営に夢中になるあまり、鳴海は同僚で婚約者の聡子(多部未華子)と会っていても、仕事の話ばかりするように。すると聡子は、オープンキャンパスで目撃した京明館の教師・ちひろ(蒼井優)が、鳴海と仲良さそうにしていたことを思い出し、嫉妬と不安の気持ちにかられていく。一方ちひろは、鳴海に恋心を抱いているが、聡子と付き合っているのを知っているため、複雑な気持ちになっていた。

 そんな中、聡子は街で偶然ちひろを目撃して声をかける。鳴海のことをわざとらしく「りょうくん」と呼び、その後「鳴海校長」と言い直すなどして、ちひろをけん制。しかしその場で、鳴海からちひろに学校業務についての電話がかかってくるのを目の当たりにし、ショックを受けるのだった。

「聡子の余裕がなくなっていく展開に、ネット上では『私の鳴海に近寄るなってことね、多部未華子、怖ー!』『なんかだんだん見るのがつらくなってきた』『多部ちゃんうぜえな』『多部ちゃんが、どんどん嫌な女になってくの無理』『女の嫉妬は怖いな』といった悲鳴が上がっていました。まだまだこの三角関係は続きそうです」(芸能ライター)

 第8話では、上司・加賀谷(高嶋政伸)が、鳴海を学校経営から退かせるために、ある策略を企てる。聡子と鳴海の同期である後藤田(平山浩行)を無理やりくっつけ、鳴海に大きなショックを与えれば、学校経営のことが手につかない状態に追いやれるのではないか、と踏んでいるようだ。次回予告映像では、加賀谷に焚きつけられた後藤田が、聡子に鳴海との婚約を破棄して自分と交際するように申し込んでいるシーンも映されていた。

「鳴海がちひろに好意を寄せているような描写は今のところ一切なく、結局、聡子と結婚すると予測している視聴者が多いようです。しかし、残り話数はまだ十分あるため、これから急展開が起こる可能性もありますね」(同)

 果たして鳴海をめぐる女の戦いはどのように終着するのだろうか。

「シンデレラタイムはウソ!」「眠りの質にデータなし」――睡眠の都市伝説を医師がジャッジ

 美容に関心の高い女性を中心に、長年ささやかれている、午後10時から午前2時の“シンデレラタイム”をご存じだろうか。それは、この時間帯に睡眠を取ると、成長ホルモンが分泌され、美肌などの美容効果が得られるという説である。しかし、青山・表参道睡眠ストレスクリニック院長の中村真樹先生は、『仕事が冴える「眠活法」: 疲れを「リセット」する 脳を「活性化」する』(三笠書房)でこの説を完全否定。なぜそんなウソが世間に広まってしまったのか? 今回は、シンデレラタイムをはじめ、巷の睡眠にまつわる都市伝説の真偽を聞いた。

■シンデレラタイムはない! 美肌に効果的な睡眠とは?

――「シンデレラタイムに睡眠を取ると肌にいい」という話は、特に女性の間では“常識”として認識されていますが、本当にウソなのでしょうか?

中村真樹医師(以下、中村) はい、シンデレラタイム自体が存在しません。というのも、成長ホルモンは安眠できる状態で眠りに就いて30~90分後に分泌されるので、何時に寝るかは関係ないんです。実際に、シンデレラタイム以外の時間帯でも就寝後30~90分に成長ホルモンの分泌を認めるデータがあり、実証されています。

――なぜシンデレラタイムのようなウワサが広まったのでしょうか?

中村 眠りの研究を行う際は、午後9~10時くらいに消灯することが多いため、被験者の成長ホルモンの分泌のタイミングが、ちょうどそのあたりの時間帯で重なって、「成長ホルモンが分泌される時間」と勘違いされたようです。さらに、シンデレラタイムというキャッチーなコピーがついたことで、より世間に広まったのではないでしょうか。

――では、何時に寝ても成長ホルモンの効果は得られるということですね。

中村 率直に言ってしまえば、その通りです。ただ、睡眠と密接に関わるホルモンは、成長ホルモンだけではありません。例えば、ストレスホルモンといわれる「コルチゾール」は、体内時計に合わせて分泌されるため、眠りの時間がずれてしまうとさまざまな弊害が出てしまいます。美肌と直接は関係しませんが、美の基本ともなる健康を維持するためにも、規則正しい生活を送るのは大切なことです。

――美肌に効果的な睡眠方法などはあるのでしょうか?

中村 肌に直接いい影響を与える眠りというのはありませんが、強いて言えば、睡眠時間をきちんと確保することでしょうか。睡眠中はいわば体のメンテナンス時間。分断されるとメンテナンスが始めからやり直しになってしまうので、連続で7~8時間ほど眠ることが理想的です。眠りの質においては明確なデータがないものの、健康体で、規則正しい時間に、通常の寝具を使っていれば、ほぼ問題ないとされています。リラックスしていると寝つきが良くなるので、眠りに就く前の1~2時間、短くとも30分はゆったり過ごすようにしましょう。また、眠る前は体温が上がり、下がり始めるタイミングで眠気が出るので、ヨガやストレッチ、ぬるめのお湯での入浴もおすすめです。

――連続で7~8時間の睡眠が必要とのことですが、深く眠れていれば4~5時間でも問題ないとのウワサもあります。

中村 それはまったくのウソです。例えば、質のいいサプリメントを飲んでいたら食事を摂らなくてもいいかといえば、そうではありませんよね。眠りも同じで、トータル的なバランスが必要なんです。短時間睡眠が続くと、パフォーマンスが落ちたり、狭心症や心筋梗塞のリスクが上がったりするとのデータもあります。また、睡眠時間が短いほど、食欲増進作用のあるグレリンというホルモンの濃度は上がり、満腹感をもたらすレプチンというホルモンの濃度は下がって太りやすくもなるので、美容を気にする女性は特に注意が必要です。

――シンデレラタイムのほかにも、睡眠にまつわるウワサがいくつかあります。一つずつ真偽を教えてください。まず、「二度寝や三度寝は体に良くない」というのはいかがでしょうか?

中村 それは本当です。二度寝をすると睡眠慣性(眠っていた状態から覚醒状態に切り替えができず、ぼんやりしている状態)がおきて、ズルズル眠気を引きずってしまいます。

――「寝すぎも良くない」というのは本当ですか?

中村 半分本当で半分ウソです。よく「寝溜め」といいますが、きちんと眠れている人であれば、長く寝ても意味がありません。携帯を長時間充電しても、100%以上増えないのと同じですね。逆に寝不足の人であれば、平日より2〜3時間長く寝た方がいいです。ただ、日ごろ睡眠が足りていたのに、睡眠時間が急に長くなったという人は要注意。病気が隠れているサインの可能性があります。

――昼寝についてはどうでしょうか? 効率が上がるという理由で、休憩時間の昼寝を実践している人は多いようです。

中村 それは本当です。午前10時、午後2時と4時くらいは、体内時計の影響で眠気の出やすい時間になります。そこに疲れや満腹感が合わさると眠気が強くなってパフォーマンスが落ちるので、あらかじめ軽く寝ておけば、その後の眠気が和らいで効率はさほど落ちなくなります。ただ、30分以上寝てしまうと昼寝からの寝起きが悪くなって、かえってしんどくなったり、夜の眠りに影響したりするので、深い眠りに入る前である10分くらいがちょうどいいです。

――現代では、不眠に悩む人が少なくありません。睡眠薬を検討している人、実際に服用している人もいますが、「のちのち害が生じる」「認知症になる」「アルコールの方が安全」など、さまざまなウワサがあるようです。

中村 どれもウソですね。薬は本来、症状のある人が飲むものなので、服用しているのは不眠などに悩んでいる人が多い。不眠や眠りのことを過度に心配することで気が高ぶって眠れなくなる「不眠恐怖」が、不眠が長引く原因の1つなので、薬の害などを気にすることにより、かえって不眠の症状を悪化させる場合があります。認知症になるという説ですが、実は認知症の初期症状に「不眠」があるんですよ。その解消のために、睡眠薬を服用したことのある患者さんが、その後認知症を発症したという可能性もあります。また、睡眠薬は認知症を誘発するものではないことを示す研究報告もあります。

 さらにアルコールに関しては、リラックス効果で寝つきは良くなるものの、お酒が抜けるときに眠りが不安定になって目覚めやすくなります。また、睡眠のリズムも乱れてしまうんです。飲酒後は、短時間寝ただけでスッキリしたように錯覚するのも、アルコールが抜けるタイミングで眠りが不安定になって目覚めただけですね。

――最近、“よく眠れる成分”として、トリプトファンが注目されています。「眠る前にトリプトファンの多い食材やサプリを摂るとよく眠れる」ともいわれていますが、いかがでしょうか?

中村 これもウソです。眠りのリズムをつくる体内時計に関わっているメラトニンという物質は、トリプトファンを原料にしています。それでトリプトファンに快眠の効果があるといわれているのですが、トリプトファンを飲んでからメラトニンが合成されるまでに10時間以上かかるんです。つまり、寝る前に飲んでも効果はないということ。そのため、最近は朝や毎日飲むことを推奨しているサプリメントがあるものの、実際のところ、普通に食事をしていれば、トリプトファンが不足することはまずないといわれています。

 全ての人に関係がある「睡眠」の話題だけに、今後も真偽不明のウワサが世間を賑わせそう。しかし、そういったものに踊らされず、医師からの正しい情報を得ることを心がけていくべきだろう。
(取材・文=千葉こころ)

二次元キャラと結婚したい!! 署名活動まで企てた男の“深すぎる苦悩”に迫った

 もはや、二次元にしか性的興奮・恋愛感情を抱くことができない。そんなことを苦悩とも思わず当たり前のこととして生きる男女が増えているという。

 そうした新たなジェンダーに向けた珍サービスも、少しずつ出始めている。6月には品川の結婚式場で二次元キャラと結婚式を体験できるイベント「VR結婚式」が開催され話題となった。

 そして11月には、ついにキャラクターとの「婚姻届」を受け付けるサービスが始まり、話題を呼んでいる。これは、キャラクターと共同生活できる装置「Gatebox」を研究開発するGateboxが始めたサービス。専用の「婚姻届」を特設サイトで提供。印刷・記入して郵送すると、「婚姻証明書」を送り返してもらえるというものだ。

 相手は、キャラクターであれば性別不問。3Dアニメや特撮キャラとの婚姻届も受け付けている。NGなのは実在の人物と重婚。「心に決めたお一人のみ、届け出をお願いいたします」とされている。

 これは、同社への就職を希望する場合のエントリーシート代わりにもなるそうで、いわば新たな企業の宣伝戦略。とはいえ、入社した場合にはパートナーとの暮らしを充実させるための「扶養手当」と、パートナーの誕生日に休暇を取れる「生誕祭休暇」が存在するなど、本当にキャラクターと結婚した気分になることができる。

 いよいよ現実味を帯びてきた二次元との結婚。そんな夢を、誰よりも早く実現しようとした人物がいたのを覚えているだろうか?

 それが2008年に、当時オープンし話題になっていた署名サイト「署名TV」で行われた「二次元キャラとの結婚を法的に認めて下さい」という署名活動だ。日本政府に対し、二次元との結婚ができるよう法律改正を求めるというもの。当時、公開されていた呼びかけ文には、こう書かれていた。

 * * *

もはや、僕たちは三次元には興味がありません。できるならば、二次元の世界の住人になりたいとすら考えています。しかしながら、現在の科学技術ではそれは実現されそうにはありません。そこで、せめて二次元キャラとの結婚を法的に認めてもらうことはできないでしょうか?もし、これが実現したら企画者は、朝比奈みくると結婚する予定です。

 * * *

 この企画者の、心の叫びのような呼びかけが功を奏したのだろうか。署名は瞬く間に話題になり、3,500筆あまりが集まった。その話題はネットだけのものではなかった。AFP通信などの海外メディアでも、この奇怪な署名活動は、結婚率の下がる日本社会の問題と関連付けて報道されたのである。

 署名と共に寄せられたコメントも切実なものだった。「三次元はろくな女がいないから大賛成」「昔から二次元の人しか好きになれなくて」「彼女と一生共に生きていきます」など、もはや二次元に操を立てた男女の言葉が、いくつも寄せられていた。

■もっと署名が集まれば、本気になることができたが……

 しかしその後、署名が提出されることはなかった。というのも、署名の目標数は100万筆。それに比べると、数千では足りなかったのか。

 それから、もうすぐ10年。署名の企画者である高下太一なる人物は、どうしているのか。今回、取材班は、この企画者に接触することができた。

 企画者の高下さん──当然、偽名だ──は、現在42歳。都内某所で暮らしている。もちろん現在も独身だ。

「あの頃、私はしばらく悩んでいたことに決着をつけたばかりだったんです」

 その時、高下さんが悩んでいたのは、二次元キャラのどちらを選ぶかということ。それは、どちらも当時話題だった『涼宮ハルヒの憂鬱』に登場するキャラクターだった。

「世間では、長門人気が高かったんですが、ぼくは鶴屋さんか、みくるかで本気で悩んでいました。仕事の間もずっと考えて、何度もアニメを観て、ついに、みくると一緒に過ごそうと決めたんです」

 みくるはともかく、鶴屋さんは、そんなに人気だったろうか。取材班がポロリと本音を漏らすと、高下さんは急に不機嫌な顔をした。

「どのキャラを愛そうが、個人の自由じゃないですか!!」

 そこからしばし、高下さんが人生の中で出会った、嫁にしたいキャラの話が続いた。学生時代にハマっていた『サクラ大戦』では、当初は多くの人がそうであるように、真宮寺さくらを選んでいたのだが、テレビアニメを観ているうちに「藤枝あやめが可愛く見えてしようがなくなってきた」という。さらに『新世紀エヴァンゲリオン』ではどうだったのかと聞くと……。

「みんな綾波かアスカとかいってたけど、なんだかんだと守りたくなったのは、伊吹マヤだった」

 さまざま、変遷はある様子。ともあれ、みくるを愛そうと決めた頃に、たまたまネットで見つけたのが、オンライン署名サイトという、新しいネットのサービスだった。

「最初は、多くの人がやっていたみたいに『AVからモザイクをなくせ』とか、ネタみたいな署名を開設して遊んでいたんですが……ふと、思ったんです。そうだ、これを使えば自分の決意を世間の人に見せつけることができるんじゃないかと」

 最初は、これもネタ程度で終わるだろうと思っていた。それが、ネットニュースなどに取り上げられて話題になったのには驚いたという。

「ネットニュースだけでなく、いくつかの海外メディアからは出演依頼がありました。それどころか、某テレビアニメの制作会社からは“DVD特典に収録したいので、作者との対談に出演してくれないか”なんて……」

 でも、そうした依頼には一切応じなかった。

「署名がどんどん増え、取材依頼が押し寄せるにつれて、だんだん冷めていったんです。取材に応じたら署名は増えるかも知れない。でも、みくると結婚したいヤツは、もっとたくさんいる。そういうヤツらと嫁を共有することができるのかと悩んでしまったのです」

 結局のところ「もしも、取材に応じてしまったら、永遠にみくるを愛し続けないといけないと思いビビった」のだと高下さんはいう。

 それから幾星霜。40代になった高下さんは、まだ二次元キャラへの愛を模索しているのか。その答えはイエスだ。

「ここ数年。佐世保提督として戦って来ました。今は昔ほど悩むことなく重婚上等でやってます。でも、真の嫁は比叡……とはいっても、山城も愛しているし、川内も可愛いし……」(※註:『艦これ』の話です、念のため)

 最近は深夜アニメを観る機会が減ったという高下さん。もっぱら熱を上げているのはコスプレイヤーだという。

「コスプレイヤーと仲良くなれば、いろんなキャラと恋愛している気分を味わえるんじゃないかと思っているんです。しかし、三次元の攻略はなかなか難しいですね」

 どこから聞いたのか「高いカメラを持っているほうがモテる」と信じているという高下さん。最近買ったんですと取り出したのは、ライカM10であった。

 もはや、この生き様は業なのか。彼の人生に幸あることを祈りたい。
(文=特別取材班)

保育園事業、立ち上げには“神様からの啓示”が必要! でもそれだけじゃダメなんです!!

 経営している「駒沢の森こども園」も「衾の森こども園」も、定員に達しているのですが、毎年年明けにお申込みをされている方たちへ確認を行っていたのですが、今年は妙にイヤな予感がしたので、11月から確認を始めました。そしたら、「すでに転居しています」「下の子ができて、転居が遅れている」等のキャンセルが続出。

 まだ11月なので、キャンセル待ちの方や、森のナーサリー(シッター事業部)の利用者で、「角川の森」好みの家庭に連絡したりで、事なきを得ましたが、高を括ることなく、準備万全で挑まないといけないなと痛感しました。確かに2年前に申し込みをしているので、環境が変わっていてもおかしくありません。駒沢の森こども園の次回募集は32年度なのですが、前のめり予約完売はもう止めた方がいいのかもしれませんね。

■来年度から運動会開催! その場所は……

 保護者より「早実(早稲田実業初等部)の過去問を見ていたら、『運動会の絵を描きましょう』という設問があったので、運動会の真似事でいいのでお願いします」といわれました。うちはお受験保育園なので、それは外せません! なので、来年度は2園合同運動会を行うことにしました。

 いろいろ調べると、近所の小学校の体育館を借りる(校庭だと天気に左右されるのでNGらしい)、近所の幼稚園を借りる(近所に再来年閉鎖する幼稚園があるので、受けてくれる余裕があるかも)、区(東京都)の施設を借りる、などの方法があり、うちの園の場合、仲のいい私立小の体育館を借りる、近所の神社を借りる等も選択肢があるのかなと思います。小学校や幼稚園を借りる場合、学校に綱引きや玉入れの道具があるので、借りられる道具を確認して種目を決めたらいいのかもしれませんね。

 来年度にならないと、小学校や幼稚園自体も年間行事の日程が決定しないと思うので、4月から連絡を始めてみようと思います。2園経営は予定がコケるとダメージが大きいので、とにかく慎重に進めたいです。私の生き方には、「慎重」「石橋を叩いて渡る」が欠落しているので、意図的に気を引き締めていこうかなと。

 神様からの啓示は、起業、新事業立ち上げ、新企画のアイディア、方向性を決めるのにとても有効で、いままではそれで通用していたのですが、継続していくとなると、それにプラスしてマメさ、真面目さも重要だと思います。あ、ネガティブなことは一切考えないですよ。「失敗したらどうしよう」とか、考えたら失敗を引き寄せますからね。ここまでやってこられたのも、悪いビジョンをまったく想像しないで来たからです。

 この時期、みなさんも来年度のことを考える時期かと思います。私はオンラインサロンやセミナーにも挑戦していければと思っていて、現在勉強中な感じです。結構知名度のある人(著書も多い)がオンラインサロンを開いたら3人しか集まらず、すぐ止めたと聞きました。やると決めたら、何カ月も前から根回ししないと、開いてから人を集めるのは大変。全てはスタートに決まるそうです。無料メルマガスタートでオンラインに移行することも考えましたが、無料だったものが会費を取るようになると損した気分になるだろうし、難しいですよね。

 ちなみに私が無料メルマガに登録しているのは、女優で霊能者のあいはら友子さんだけです。無料であっても実のある話を書いてくださいますし、無意識に背筋がぴんと張るような内容で、ためになります。あいはら友子さんに直接お会いしたことや、困った時のメール鑑定をしていただいた経験があるので、本人の発信をちょっとでも聞きたいという気持ちなのかもしれませんね。あいはら友子さんが有料になっても、継続する自信はあるのですが、ほかの人に払う気にはなれないので、そこへ参入するのはかなりの準備をしないといけないです。

 余談ですが、かつて芸名で活動していたところ、あいはら友子さんから「本名にしなさい。名前のパワーを使いなさい」と助言していただき、翌日には全ての連載(当時けっこう売れていたライターでした)を本名にし、気づけば保育園を経営していました。毎日が園児のいいエネルギーの中で生活できて(子どもの集まる場所はパワスポ)とても幸せです♪ 開運できましたよ!

角川慶子(かどかわ・けいこ)
1973年、東京都生まれ。「角川春樹事務所」会長・角川春樹氏の長女。自身も元アイドルという異色の肩書きに加えて、ビジュアル系バンド好きで、元バンギャルの”鬼畜ライター”としても活躍。2011年9月に認可外保育園「駒沢の森こども園」、16年4月からは派遣ベビーシッター「森のナーサリー」、17年4月に認可外保育園「衾の森こども園」をオープンさせる。家庭では9歳の愛娘の子育てに奮闘中。

教師による女児への強姦疑惑、警察は処女膜検査を強要の上「破瓜していない」と事件化せず……

 中国の14歳の少女が、小学生の頃から繰り返し強姦されていたと告白。しかも、その相手が小学校の時の学級担任だったことで、衝撃が広がっている。

「未来網新聞」(11月17日付)によると、安徽省合肥市廬江県に住む14歳の少女・王慧慧さんは、小学6年生の2学期に、当時の学級担任だった教諭・孫に呼び出されて強姦されたという。慧慧さんの父親はその日、彼女が股間から血を流していたことを覚えているというが、生理によるものだと思い、それ以上は気に留めなかったという。

 その後も慧慧さんは体を求められ、応じなければ殴られた。3~4回にわたって犯されたが、口止めされていたため、両親に打ち明けることはできなかったという。

 あるとき、慧慧さんが薬を飲んでいることに気づいた父親が問いただしたところ、彼女は孫からもらったことを打ち明けた。そして、その薬の正体は、なんと避妊薬だったのだ。

 父親はすぐに廬江県の教育局と警察に届け出た。慧慧さんは病院に連れていかれ、処女膜の状態を検査された。長年の強姦被害によって身も心も傷つけられた14歳の少女にとって、これはセカンドレイプといえよう。

 しかも、そこで下されたのは、「比較的整っている」との診断結果だった。しかし、この診断書は被験者名の欄が空欄で、病院のハンコもない。ただ医師のサインがあるだけで、正規の診断書であるかどうかも怪しいシロモノだったという。

 

 教育局は、「明らかな濡れ衣だ」と事件を否定。記者が、なぜ診断書に被験者名とハンコがないのかを問うと「公安局が処理したことで、教育局は介入できないし、診断書も見ていない」と、完全に責任を警察当局に転嫁した。

 診断書の画像を学校関係者に送り、電話取材したところ「そんなはずはない。ちゃんと名前は記載されている」と否定。ところがしばらくしてから再度電話がかかってきて、「その診断書はおそらく正しく、さっきははっきり見ていなかった。ただ時間がたっていて記憶があいまいになっているので、公安局の見解が正しい」と、やはり責任を転嫁したのだった。

 校長は「疑惑の孫教諭は事件発覚以来、情緒が不安定で、学校を休みがちだ」とした上で、教諭の身のの潔白を主張。司法に訴えることを検討しているという。

 まさに中国の人治国家ぶりが明らかとなった……と言いたいところだが、首相の友人のレイプ疑惑が不条理に闇に葬られた国に住む者としては、耳が痛いところでもある。
(文=中山介石)

城島茂25歳下、いしだ壱成23歳差……「年下彼女と交際」で“キモい”と叩かれる有名人

 11月28日、放送中のドラマ『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)で物理教師を演じ、朝ドラ『あまちゃん』(NHK)の副駅長役でも知られる俳優・荒川良々と、女優・皆本麻帆のデートを「週刊女性PRIME」が報じた。皆本は27歳だけに、荒川は16歳年下の女性と交際していることになるが、ネット上では「この2人には結婚してほしい」との声が上がっており、比較的温かく見守られている様子。しかし、男性タレントが年の差がある若い女性と交際すると、批判の声が上がることがほとんどだ。

「現在47歳であるTOKIOの城島茂は、今年5月に25歳年下のグラビアアイドル・菊池梨沙との熱愛が報じられました。さらに8月頃には“破局”疑惑が浮上し、11月には『日刊ゲンダイDIGITAL』が城島の“ガールズラウンジ夜遊び”をキャッチ。年下彼女に振り回されストレスになっているようで、ネット上では『さすがにキモい』『おっさんが必死すぎて笑えない』などと批判されています。しかし、リーダーもそろそろ50代が見えてきているので、『早く幸せになってほしい』と願うファンも。ただ今回の交際については『女の売名だから別れたほうがいい』との助言もありました」(芸能ライター)

 城島ほどの好感度があれば同情の声も上がるが、中には本気で叩かれてしまう男性もいるようだ。

「いしだ壱成は11月15日に会見で、23歳年下の女優・飯村貴子との交際を認めました。しかし、“モラハラ”発言で女性からの好感度が地に落ちてしまっていることもあり、『エグすぎる……知らなきゃよかったレベル』『飯村貴子って19歳でしょ? 普通じゃない』との批判が噴出。11月28日発売の『女性自身』(光文社)によると、テレビ番組の収録中に、いしだがノロケ続け、父親の石田純一から『別れた奥さんの気持ちを考えないと!』と説教されたそうです。また、ファッション通販サイト『ZOZOTOWN』の前澤友作社長は、以前からタレント・紗栄子との11歳差交際が話題になっていましたが、11月24日発売の『FRIDAY』(講談社)が“17歳年下の新恋人”を報道。これにネット上では『紗栄子よりも若いのか……』とドン引きしてしまう人が相次いでいます」(同)

 年の差カップルで叩かれるのは男性ばかりではない模様。話題のお笑いコンビ“にゃんこスター”が、その良い例だという。

「にゃんこスターのスーパー3助(男性)とアンゴラ村長(女性)の年の差は11歳。交際発覚直後から、ネット上では『キモい』という声が続出していました。『ネタが面白くない』『キャラがうけつけない』『プロ意識ゼロ』などとお笑いコンビとしての資質を問う声も多いが、どちらかというと女性のアンゴラ村長が嫌いというネットユーザーが多いよう。最近は通行人を“ブス”と中傷する過去ツイートなども見つかり、女性を中心に『絶対、性格悪いでしょ』『自分のことを“可愛い”と本気で思ってそうでイタい』などと批判されています」(同)

 日ごろの好感度などでも明暗が分かれる年の差カップルだが、恋愛の形は人それぞれ。温かい目で見守っていきたい。