6度引退→復帰の大仁田厚に聞く「今度こそ本当に引退?」さらに、政治と地方とアントニオ猪木──

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(撮影=名鹿祥史)
“涙のカリスマ”として、プロレス界に一時代を築いた“邪道”大仁田厚が10月31日、東京・後楽園ホールでの「さよなら大仁田 さよなら電流爆破」で、リングに別れを告げる。実に6度にわたって引退、復帰を繰り返してきた大仁田だが、「今回は本当に引退」だと言う。引退試合を目前に控えた大仁田を直撃し、引退に至る経緯を聞きつつ、元参院議員でもある氏に来たる衆院選についての話も聞いてみた。(取材・文=ミカエル・コバタ) ――周囲では、「本当に引退するのか?」という声もありますが、今度こそ本当に辞められるんですよね? 大仁田厚(以下、大仁田) もちろん。本当は6回も引退、復帰を繰り返したつもりはないんだけど、どこかに6回って書かれたから、もう6回でいいやって思ったんだけど……。「まだ動けるじゃないか」って言われますけど、肉体的な問題もあるし、もうボクの時代じゃないですよ。ボクはプロレスが大好きだし、今でも何千人というお客さんは呼べるけど、最後の幕引きをしなきゃいけない。引退の言葉は何度も使ってきたから、今回は「さよなら」です。 ――かねて、「還暦で電流爆破デスマッチをやって引退」を公言されていましたが、それを有言実行されると……。 大仁田 そうですね。10月25日で60歳になりますから、肉体的にも限界です。この先、顔見せ的な試合はできるかもしれませんが、ボクはそういうのは好きじゃない。動けるうちに引いた方がいいと思ったんです。 ――10月29日に、名古屋国際会議場で、最後の電流爆破デスマッチ(大仁田&KAI vs ミノワマン&青柳政司)を行いますね? 大仁田 平成元年にFMWは名古屋で旗揚げしたんですけど、そのときの対戦相手が青柳館長。あれから28年の月日を経て、こういうことになって、これも何かの縁なんでしょうね。異種格闘技戦はFMWの原点。タッグを組むKAIは、ボクのファンでプロレスラーになった選手。総合格闘家のミノワマンとは初対戦になりますが、水と油のおもしろさがある。青柳館長はバイク事故で右脚を複雑骨折して引退したけど、「もう一度、大仁田を蹴りたい!」ということで、この試合のために、1日限定で復帰する。このメンバーで電流爆破をやるわけですから、どんな試合になるか想像もつかない。だからこそ、おもしろいんじゃないですか。 ――10月31日の引退試合(大仁田&雷神矢口&保坂秀樹 vs 藤田和之&ケンドー・カシン&NOSAWA論外)では、アントニオ猪木さんの弟子である藤田選手と対戦します。かなり、意外な人選だと思いますが……。 大仁田 そういう声もありますが、ボクはジャイアント馬場さんの弟子です。そのライバルだった猪木さんとは、対戦要望を出して、実現目前までいったけど、諸々の事情で流れて、交わることができなかった。だったら、最後に猪木さんの遺伝子である藤田選手と闘ってみたいと思ったんですよ。馬場さんと猪木さんの代理戦争じゃないけど……。
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――当日、猪木さんを会場に招待するようなプランはないのですか? 大仁田 ないです! 呼んでも来ないですよ。実はあいさつに行きたくて、秘書さんを通じてアポイントを取ろうとしたんだけど、取り次いでくれなくてダメ。礼を尽くそうとしても、アポが取れない。プロレス界の首領なら、もっとドーンと構えてほしいよ。ボクは猪木さんに嫌われてる男の1人なんでしょうね。 ――むしろ引退試合を電流爆破デスマッチで、という選択肢もあったと思いますが? 大仁田 もちろん。当初は旧川崎球場跡地(現・富士通スタジアム川崎)も考えたけど、あそこはもうアメフトやサッカーのスタジアムで、思い出深い川崎球場じゃないんですよ。だったら、後楽園にしようと思って。後楽園はデビューした場所だし、全日本プロレスで最初の引退式をやった場所でもあるし、思い出がいっぱい詰まってるんです。だから、最後は後楽園なんです。 ――ZERO1・超花火プロレスの工藤めぐみエクスプロージョンプリンセスからは、引退試合3日後となる11月3日に川崎市スポーツ文化・総合センターで開催される「電流爆破フェスティバル」へのオファーが届きましたが、出る可能性はありますか? 大仁田 それは絶対ないです。工藤選手の気持ちはうれしいけど、それは出ません。それをやったら、10月31日のチケットを買ってくれたファンを裏切ることになる。遠方の人で、休みを取って来てくれる人もいるわけだし。その話が出て、チケット購入者からキャンセルが出たりしましたけど、それは100パーセントないです。 ――引退後のプランは決まっているんですか? 大仁田 まだ決まってません。ただ1カ月は休もうと思ってます。痛めている膝、肩、右手の問題もありますし。しばらく体を休めたいですね。 ――商売を始められるような考えはないですか? 大仁田 いやー、ボクは商売には向いてないですよ。じいちゃんが商売人だったけど、博打じゃないけど、相場師みたいなもんだった。 ――今回こそ、本当に引退されるんですよね? 大仁田 そうだよ。もうボクの時代じゃないって! ただ、たとえば老人ホームとか慰問して、そこでリングを作って、アマチュアとしてやることはあるかもしれない。それはあくまでもボランティアであって、プロレスラーとしてではない。プロレスラーの大仁田厚は幕引きで、もう幕を開けることはないです。それからボクは「イジメ撲滅」「地方の活性化」を掲げて、全国300カ所くらい回ったんですけど、地方の活性化にはプロレスがいいって思うんですよ。地方でやると、おじいちゃん、おばあちゃん、子どもたちが来るんです。だから地域プロレスは応援したい。
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――大仁田さんは元参院議員でもありますが、今でも政治には興味を持たれているんですよね? 大仁田 関心はあります。やっぱり地方の活性化をすべきだと思うんです。東京中心の世の中で、すべてが東京に集まる中、地方はどんどん過疎化して、空き家問題もある。高齢化、少子化の問題もある。地方の財源の問題もある。最近はよく「タバコは吸うな」って言いますけど、たばこ税の多くは地方税ですよ。規制に入ると、地方の財源はどんどんなくなっていく。地方は官僚や有力な国会議員に頭を下げて、補助金をもらう状態。地方がどんどん疲弊していく中で、地方革命が起きないかな? 誰か地方から声を上げないかな? って思ってます。希望の党、立憲民主党もいいけど、誰か地方党とかいって名乗り上げる人はいないのかと思う。沖縄県みたいに、政府に反発すると、補助金も削られて、締め付けられて財源がなくなっていく。予算で地方をいじめるわけですよ。 ――国政より、地方自治に興味があるわけですか? 大仁田 そうだね。地方にはその地方の特色があって、地方新聞があるんです。たとえば群馬に上毛新聞、栃木に下野新聞というのがあって、シェアが80パーセントくらいある。この間、佐賀新聞の社長とお会いしたんですが、ここも80パーセントくらいのシェアを持っている。共同通信とか大きなところと提携は結んでいるんだろうけど、地方新聞が立ち上がるべきじゃないかと思うんですよ。「地方のことを考えろ!」って。地方が立ち上がらなければ、日本の国はダメ。 ――自民党の石破茂さん(衆院議員)なんかはどうですか? 大仁田 ボクは好きですよ。地方の人が陳情に行っても、流す人がいるんだけど、あの人は幹事長時代、陳情に来ると、ちゃんと話を聞いていたって、国会議員仲間から聞きましたね。鈴木宗男さん(元衆院議員)なんか、陳情に来ると、その場で官僚に連絡して、その場で話を決めたっていう伝説がある。そういう地方のためになる人が必要だと思う。 ――今回の衆院選(22日投開票)は、どう見られていますか? 大仁田 どこが野党だかわからない。本当の野党は共産党と社民党くらいだろ。リベラルという意味は非常に難しいけど、大衆主義的な傾向があって、はき違えがある。共産党の理想論は聞いてたら素晴らしいけど、その予算はどうするの? 理想ではメシ食えないよ。ボクはもう自民党員じゃないし、好きな人を応援したいと思います。党ではなく、人で選ぶべきだと思う。「地方のために、何をしてくれるんだ!」って、議長の胸ぐらをつかむぐらいの気持ちを持った人が出るべき。「てめぇー、なめんなよ!」というくらいの国会議員がいてもいいじゃない。自国は自国で守らないといけないし、日本という国の存在感を高めないといけない。それができる人を首相にして、全責任を負わせないと……。選挙権も18歳からになったわけだし、投票率が100パーセントになれば、日本の国は変わりますよ。建設関係の人たちとかが自民党を勝たせようとしたりするけど、日本がどういう方向を向くかを国民も考えないと……。第2次安倍(晋三)政権になって、5年近くになるけど、お灸を据えないといけない。野党にがんばってもらいたいけど、選択肢がなかなかないな。
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――猪木参院議員がたびたび訪朝されてますが、どう見られていますか? 大仁田 訪朝しても、金正恩(キム・ジョンウン)は出てこないじゃん。猪木さん的には、北朝鮮とのパイプがあるというのを、自民党とかにアピールする材料でしかないんじゃないの? だって、なんのために行ったのか、中身がないじゃない。帰国後、何も決まっていない。猪木さんが「平和の祭典」をやっても、ミサイルをぶっ放してるじゃない。そこら中に。「平和の祭典」をやった成果があるんなら、ミサイルは撃ってこないだろ。あくまでも猪木さんの政治的なアピールだと思いますよ。北朝鮮の特命大臣とか狙ってるんじゃないの?(笑) ――国会議員を1期で辞められたのはなぜですか? 大仁田 1期で辞めたのは、政治家になりきれなかった男だからかな。政治家は平気でウソをつく。いや言ってるときは本当なんだけど……。ウソをつくのが商売のようなところがある。その点、宗男さんなんか正直だった。「オレが国会議員を続けていたら、(北方領土の)2島は返還されたんだよ。4島じゃなくてもいいじゃない」って言ってたね。2島だけでも返還されれば、北海道の漁業の人たちが、そっちの方にも鮭や昆布を取りに行けるでしょ。北海道は拓殖銀行が潰れて、経済が落ちたけど、そのときにがんばってたのが宗男さん。今でも、あの年になって、がんになっても、立とうとする精神力は買うべきだよ。北海道のためにって。あれこそ地方革命だよ。それから、参院議員になってわかったのは、あの世界は「官僚と世襲」だと痛感した。それでイヤになって、1期で辞めた。それは今でも変わらないな。 ――どうしても、地方の方に目が行ってしまうわけですか? 大仁田 そうだね。ボクはいろんな都市を回って、たくさんの市長や知事に会ったけど、どこかお手本になるような都市作りをしてくれないかな。日本は根本に立ち返り、家族とは何か、きょうだいとは何か、友人とは何かを考えるべき。ネットの世界は生き方の手本じゃないよ。自分が感じ、自分で動いて、食べて飲んで、それを自分の生き方にしなきゃいけないと思います。 ――それでは、将来的に、大仁田さん自身が、どこかの市長選に出馬するような意向はありますか? 大仁田 今のところないけど、どこかでボクを生かしてくれる所があれば、立ちたいという気持ちはメチャメチャ持ってます。 ――わかりました。それでは最後に何かメッセージがあれば、お願いします。 大仁田 10月31日、後楽園ホール。「大仁田の最後を見てやろうか!」という人がいたら、ぜひ足を運んでください。それから、ネットでよく、故・鳩山邦夫先生に「借金返せ!」って書き込みしてる人がいるんだけど、その件はもう鳩山家との間で解決してますから。それでも文句ある人は、ボクのところに直接聞きに来てください。
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★大仁田厚試合情報 10月21日(土) A-TEAM 沖縄・豊見城市豊崎美らSUNビーチ特設会場(18時開始) 10月29日(日) 大仁田興行 愛知・名古屋国際会議場(15時開始) 10月31日(火) 大仁田興行 東京・後楽園ホール(18時半開始) ★大仁田厚オフィシャルサイト http://onitafire.com/ ●大仁田厚(おおにた・あつし) 1957年10月25日、長崎県長崎市生まれ。高校を3日で中退し、73年10月、旗揚げしたばかりの、故ジャイアント馬場率いる全日本プロレスに新弟子第1号として入門。74年4月14日、後楽園ホールでの佐藤昭雄戦でデビュー。82年3月にNWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座を奪取するなど、同団体のジュニアのエースとして活躍。83年4月20日、東京体育館でのヘクター・ゲレロ戦で左膝蓋骨を粉砕骨折し、長期欠場を余儀なくされる。戦線復帰はしたものの、左膝のケガは癒えず、85年1月3日、後楽園で引退式を行う。88年12月3日、ジャパン女子プロレスのリングで復帰。89年10月、FMWを旗揚げ。有刺鉄線、電流爆破など過激デスマッチ路線で新境地を開拓。社長兼エースとして、同団体を牽引し、“涙のカリスマ”と称される。95年5月5日、川崎球場で2度目の引退。96年12月に復帰すると、以後、引退、復帰を繰り返す。2001年に自民党から参院選に出馬し当選。42歳で駿台学園高等学校を、47歳で明治大学政治経済学部経済学科を卒業。

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(撮影=名鹿祥史)
“涙のカリスマ”として、プロレス界に一時代を築いた“邪道”大仁田厚が10月31日、東京・後楽園ホールでの「さよなら大仁田 さよなら電流爆破」で、リングに別れを告げる。実に6度にわたって引退、復帰を繰り返してきた大仁田だが、「今回は本当に引退」だと言う。引退試合を目前に控えた大仁田を直撃し、引退に至る経緯を聞きつつ、元参院議員でもある氏に来たる衆院選についての話も聞いてみた。(取材・文=ミカエル・コバタ) ――周囲では、「本当に引退するのか?」という声もありますが、今度こそ本当に辞められるんですよね? 大仁田厚(以下、大仁田) もちろん。本当は6回も引退、復帰を繰り返したつもりはないんだけど、どこかに6回って書かれたから、もう6回でいいやって思ったんだけど……。「まだ動けるじゃないか」って言われますけど、肉体的な問題もあるし、もうボクの時代じゃないですよ。ボクはプロレスが大好きだし、今でも何千人というお客さんは呼べるけど、最後の幕引きをしなきゃいけない。引退の言葉は何度も使ってきたから、今回は「さよなら」です。 ――かねて、「還暦で電流爆破デスマッチをやって引退」を公言されていましたが、それを有言実行されると……。 大仁田 そうですね。10月25日で60歳になりますから、肉体的にも限界です。この先、顔見せ的な試合はできるかもしれませんが、ボクはそういうのは好きじゃない。動けるうちに引いた方がいいと思ったんです。 ――10月29日に、名古屋国際会議場で、最後の電流爆破デスマッチ(大仁田&KAI vs ミノワマン&青柳政司)を行いますね? 大仁田 平成元年にFMWは名古屋で旗揚げしたんですけど、そのときの対戦相手が青柳館長。あれから28年の月日を経て、こういうことになって、これも何かの縁なんでしょうね。異種格闘技戦はFMWの原点。タッグを組むKAIは、ボクのファンでプロレスラーになった選手。総合格闘家のミノワマンとは初対戦になりますが、水と油のおもしろさがある。青柳館長はバイク事故で右脚を複雑骨折して引退したけど、「もう一度、大仁田を蹴りたい!」ということで、この試合のために、1日限定で復帰する。このメンバーで電流爆破をやるわけですから、どんな試合になるか想像もつかない。だからこそ、おもしろいんじゃないですか。 ――10月31日の引退試合(大仁田&雷神矢口&保坂秀樹 vs 藤田和之&ケンドー・カシン&NOSAWA論外)では、アントニオ猪木さんの弟子である藤田選手と対戦します。かなり、意外な人選だと思いますが……。 大仁田 そういう声もありますが、ボクはジャイアント馬場さんの弟子です。そのライバルだった猪木さんとは、対戦要望を出して、実現目前までいったけど、諸々の事情で流れて、交わることができなかった。だったら、最後に猪木さんの遺伝子である藤田選手と闘ってみたいと思ったんですよ。馬場さんと猪木さんの代理戦争じゃないけど……。
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――当日、猪木さんを会場に招待するようなプランはないのですか? 大仁田 ないです! 呼んでも来ないですよ。実はあいさつに行きたくて、秘書さんを通じてアポイントを取ろうとしたんだけど、取り次いでくれなくてダメ。礼を尽くそうとしても、アポが取れない。プロレス界の首領なら、もっとドーンと構えてほしいよ。ボクは猪木さんに嫌われてる男の1人なんでしょうね。 ――むしろ引退試合を電流爆破デスマッチで、という選択肢もあったと思いますが? 大仁田 もちろん。当初は旧川崎球場跡地(現・富士通スタジアム川崎)も考えたけど、あそこはもうアメフトやサッカーのスタジアムで、思い出深い川崎球場じゃないんですよ。だったら、後楽園にしようと思って。後楽園はデビューした場所だし、全日本プロレスで最初の引退式をやった場所でもあるし、思い出がいっぱい詰まってるんです。だから、最後は後楽園なんです。 ――ZERO1・超花火プロレスの工藤めぐみエクスプロージョンプリンセスからは、引退試合3日後となる11月3日に川崎市スポーツ文化・総合センターで開催される「電流爆破フェスティバル」へのオファーが届きましたが、出る可能性はありますか? 大仁田 それは絶対ないです。工藤選手の気持ちはうれしいけど、それは出ません。それをやったら、10月31日のチケットを買ってくれたファンを裏切ることになる。遠方の人で、休みを取って来てくれる人もいるわけだし。その話が出て、チケット購入者からキャンセルが出たりしましたけど、それは100パーセントないです。 ――引退後のプランは決まっているんですか? 大仁田 まだ決まってません。ただ1カ月は休もうと思ってます。痛めている膝、肩、右手の問題もありますし。しばらく体を休めたいですね。 ――商売を始められるような考えはないですか? 大仁田 いやー、ボクは商売には向いてないですよ。じいちゃんが商売人だったけど、博打じゃないけど、相場師みたいなもんだった。 ――今回こそ、本当に引退されるんですよね? 大仁田 そうだよ。もうボクの時代じゃないって! ただ、たとえば老人ホームとか慰問して、そこでリングを作って、アマチュアとしてやることはあるかもしれない。それはあくまでもボランティアであって、プロレスラーとしてではない。プロレスラーの大仁田厚は幕引きで、もう幕を開けることはないです。それからボクは「イジメ撲滅」「地方の活性化」を掲げて、全国300カ所くらい回ったんですけど、地方の活性化にはプロレスがいいって思うんですよ。地方でやると、おじいちゃん、おばあちゃん、子どもたちが来るんです。だから地域プロレスは応援したい。
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――大仁田さんは元参院議員でもありますが、今でも政治には興味を持たれているんですよね? 大仁田 関心はあります。やっぱり地方の活性化をすべきだと思うんです。東京中心の世の中で、すべてが東京に集まる中、地方はどんどん過疎化して、空き家問題もある。高齢化、少子化の問題もある。地方の財源の問題もある。最近はよく「タバコは吸うな」って言いますけど、たばこ税の多くは地方税ですよ。規制に入ると、地方の財源はどんどんなくなっていく。地方は官僚や有力な国会議員に頭を下げて、補助金をもらう状態。地方がどんどん疲弊していく中で、地方革命が起きないかな? 誰か地方から声を上げないかな? って思ってます。希望の党、立憲民主党もいいけど、誰か地方党とかいって名乗り上げる人はいないのかと思う。沖縄県みたいに、政府に反発すると、補助金も削られて、締め付けられて財源がなくなっていく。予算で地方をいじめるわけですよ。 ――国政より、地方自治に興味があるわけですか? 大仁田 そうだね。地方にはその地方の特色があって、地方新聞があるんです。たとえば群馬に上毛新聞、栃木に下野新聞というのがあって、シェアが80パーセントくらいある。この間、佐賀新聞の社長とお会いしたんですが、ここも80パーセントくらいのシェアを持っている。共同通信とか大きなところと提携は結んでいるんだろうけど、地方新聞が立ち上がるべきじゃないかと思うんですよ。「地方のことを考えろ!」って。地方が立ち上がらなければ、日本の国はダメ。 ――自民党の石破茂さん(衆院議員)なんかはどうですか? 大仁田 ボクは好きですよ。地方の人が陳情に行っても、流す人がいるんだけど、あの人は幹事長時代、陳情に来ると、ちゃんと話を聞いていたって、国会議員仲間から聞きましたね。鈴木宗男さん(元衆院議員)なんか、陳情に来ると、その場で官僚に連絡して、その場で話を決めたっていう伝説がある。そういう地方のためになる人が必要だと思う。 ――今回の衆院選(22日投開票)は、どう見られていますか? 大仁田 どこが野党だかわからない。本当の野党は共産党と社民党くらいだろ。リベラルという意味は非常に難しいけど、大衆主義的な傾向があって、はき違えがある。共産党の理想論は聞いてたら素晴らしいけど、その予算はどうするの? 理想ではメシ食えないよ。ボクはもう自民党員じゃないし、好きな人を応援したいと思います。党ではなく、人で選ぶべきだと思う。「地方のために、何をしてくれるんだ!」って、議長の胸ぐらをつかむぐらいの気持ちを持った人が出るべき。「てめぇー、なめんなよ!」というくらいの国会議員がいてもいいじゃない。自国は自国で守らないといけないし、日本という国の存在感を高めないといけない。それができる人を首相にして、全責任を負わせないと……。選挙権も18歳からになったわけだし、投票率が100パーセントになれば、日本の国は変わりますよ。建設関係の人たちとかが自民党を勝たせようとしたりするけど、日本がどういう方向を向くかを国民も考えないと……。第2次安倍(晋三)政権になって、5年近くになるけど、お灸を据えないといけない。野党にがんばってもらいたいけど、選択肢がなかなかないな。
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――猪木参院議員がたびたび訪朝されてますが、どう見られていますか? 大仁田 訪朝しても、金正恩(キム・ジョンウン)は出てこないじゃん。猪木さん的には、北朝鮮とのパイプがあるというのを、自民党とかにアピールする材料でしかないんじゃないの? だって、なんのために行ったのか、中身がないじゃない。帰国後、何も決まっていない。猪木さんが「平和の祭典」をやっても、ミサイルをぶっ放してるじゃない。そこら中に。「平和の祭典」をやった成果があるんなら、ミサイルは撃ってこないだろ。あくまでも猪木さんの政治的なアピールだと思いますよ。北朝鮮の特命大臣とか狙ってるんじゃないの?(笑) ――国会議員を1期で辞められたのはなぜですか? 大仁田 1期で辞めたのは、政治家になりきれなかった男だからかな。政治家は平気でウソをつく。いや言ってるときは本当なんだけど……。ウソをつくのが商売のようなところがある。その点、宗男さんなんか正直だった。「オレが国会議員を続けていたら、(北方領土の)2島は返還されたんだよ。4島じゃなくてもいいじゃない」って言ってたね。2島だけでも返還されれば、北海道の漁業の人たちが、そっちの方にも鮭や昆布を取りに行けるでしょ。北海道は拓殖銀行が潰れて、経済が落ちたけど、そのときにがんばってたのが宗男さん。今でも、あの年になって、がんになっても、立とうとする精神力は買うべきだよ。北海道のためにって。あれこそ地方革命だよ。それから、参院議員になってわかったのは、あの世界は「官僚と世襲」だと痛感した。それでイヤになって、1期で辞めた。それは今でも変わらないな。 ――どうしても、地方の方に目が行ってしまうわけですか? 大仁田 そうだね。ボクはいろんな都市を回って、たくさんの市長や知事に会ったけど、どこかお手本になるような都市作りをしてくれないかな。日本は根本に立ち返り、家族とは何か、きょうだいとは何か、友人とは何かを考えるべき。ネットの世界は生き方の手本じゃないよ。自分が感じ、自分で動いて、食べて飲んで、それを自分の生き方にしなきゃいけないと思います。 ――それでは、将来的に、大仁田さん自身が、どこかの市長選に出馬するような意向はありますか? 大仁田 今のところないけど、どこかでボクを生かしてくれる所があれば、立ちたいという気持ちはメチャメチャ持ってます。 ――わかりました。それでは最後に何かメッセージがあれば、お願いします。 大仁田 10月31日、後楽園ホール。「大仁田の最後を見てやろうか!」という人がいたら、ぜひ足を運んでください。それから、ネットでよく、故・鳩山邦夫先生に「借金返せ!」って書き込みしてる人がいるんだけど、その件はもう鳩山家との間で解決してますから。それでも文句ある人は、ボクのところに直接聞きに来てください。
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★大仁田厚試合情報 10月21日(土) A-TEAM 沖縄・豊見城市豊崎美らSUNビーチ特設会場(18時開始) 10月29日(日) 大仁田興行 愛知・名古屋国際会議場(15時開始) 10月31日(火) 大仁田興行 東京・後楽園ホール(18時半開始) ★大仁田厚オフィシャルサイト http://onitafire.com/ ●大仁田厚(おおにた・あつし) 1957年10月25日、長崎県長崎市生まれ。高校を3日で中退し、73年10月、旗揚げしたばかりの、故ジャイアント馬場率いる全日本プロレスに新弟子第1号として入門。74年4月14日、後楽園ホールでの佐藤昭雄戦でデビュー。82年3月にNWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座を奪取するなど、同団体のジュニアのエースとして活躍。83年4月20日、東京体育館でのヘクター・ゲレロ戦で左膝蓋骨を粉砕骨折し、長期欠場を余儀なくされる。戦線復帰はしたものの、左膝のケガは癒えず、85年1月3日、後楽園で引退式を行う。88年12月3日、ジャパン女子プロレスのリングで復帰。89年10月、FMWを旗揚げ。有刺鉄線、電流爆破など過激デスマッチ路線で新境地を開拓。社長兼エースとして、同団体を牽引し、“涙のカリスマ”と称される。95年5月5日、川崎球場で2度目の引退。96年12月に復帰すると、以後、引退、復帰を繰り返す。2001年に自民党から参院選に出馬し当選。42歳で駿台学園高等学校を、47歳で明治大学政治経済学部経済学科を卒業。

子宮という名のブラックホールに吸引される男たち 泥沼恋愛の結末『彼女がその名を知らない鳥たち』

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蒼井優、阿部サダヲ主演の『彼女がその名を知らない鳥たち』。痴情のもつれが、恐ろしい事態を招いてしまう。
 快楽殺人鬼というどうしようもない社会的不適合者でも、世界で誰かひとりの役には立っているかもしれない。沼田まほかる原作小説の映画化『ユリゴコロ』は、フィクションならではの振り切ったミステリーだった。残念だったのは、少数の人間しか共感できないテーマの作品を、人気キャストを配しているという理由だけで全国300スクリーンで一斉公開した配給会社の心理のほうがよっぽどミステリーだったということだ。公開規模は『ユリゴコロ』の1/3ほどだが、蒼井優&阿部サダヲがダブル主演した『彼女がその名を知らない鳥たち』も同じく沼田まほかるの同名小説の映画化。実録犯罪映画『凶悪』(13)や『日本で一番悪い奴ら』(16)で脚光を集めた白石和彌監督が、痴情のもつれによる男女の泥沼劇を腰の据わった演出で撮り上げている。 『彼女がその名を知らない鳥たち』(以下『かの鳥』)の主人公である十和子役の蒼井優が、かつてなくエロい。十和子(蒼井優)は、ひと回り以上年上の男・陣治(阿部サダヲ)と同棲しているが、生活費はすべて陣治に払わせ、1日中マンションに籠ってはDVDをダラダラ観ながら、あちこちにクレームを付けまくるダウナーな日々を送っている。クレーム対応したデパートの売り場主任・水島(松坂桃李)が思いのほかいい男だったので、とりあえずホテルへGO。水島は妻子持ちだが、キスがやたらとうまい。ホテルでの行為中に十和子に「あー、と言って」と命じるなど、テクニシャンぶりを見せる。行為を終えた後は、タクラマカン砂漠の美しさについて語るなどのピロートークにも抜かりない。水島のSEXフルコースに十和子は身体の芯から酔いしびれる。
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『ユリゴコロ』に続いて、沼田まほかるの暗黒ワールドに出演した松坂桃李。エロいキスから、すでに前戯が始まっている。
 水島とのゲス不倫によって、十和子は自分を棄てた元彼・黒崎(竹野内豊)のことを忘れようとする。照明デザイナーを自称する黒崎は十和子に結婚の約束をしておきながら、資産家の国枝(中嶋しゅう)と寝るように持ち掛けてきた。十和子を貢いだお陰で国枝に気に入られた黒崎は、国枝の姪であるカヨ(村川絵梨)とさっさと結婚。別れの場で、黒崎は十和子の顔面が変形するほど殴りつける。サイアクな別れ方をした黒崎だが、今も十和子は心の痛みと共に黒崎のことが忘れられずにいる。一方の水島は「妻とは別れて、新しい生活を始めたい」と寝物語で十和子に語ってみせるが、どこか白々しい。水島もまた、心の中に空虚さを抱え、その空っぽさを忘れたいがために十和子との不倫SEXに汗を流す。  優しい顔して十和子にDVを振るう黒崎、ゲス不倫の常習犯であろう水島、そんな男たちにコロッと騙される十和子。そして、男たちの間を根なし草のように漂う十和子のことを盲目的に愛し、わがまま放題させている陣治。みんな、サイテーのクズ人間ばかり。上がり目のない下流人生を歩んでいる。だが、彼らは十和子を媒介にした一種の奇妙なコミュニティーとなっていることに気づかされる。  白石監督のデビュー作『ロストパラダイス・イン・トーキョー』(10)は知的障害を持つ兄とその世話を看る弟、そんな兄弟と一緒に暮らすデリヘル嬢との共同生活を描いたおかしな疑似家族の物語だった。その後も、白石監督は『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』と犯罪に手を染める疑似家族を撮り続けている。ロマンポルノ・リブート作『牝猫たち』(16)は肉体の繋がりを求める風俗嬢たちの物語だった。『かの鳥』もまたSEXで繋がる、奇妙な疑似家族の物語だと言えるかもしれない。人間はとても弱々しい動物なので、誰かと繋がっていないと不安で不安で堪らないのだ。
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二枚目のイメージしかない竹野内豊だが、本作では女性を利用するだけ利用して棄てるサイテーのDV人間を演じてみせた。
『かの鳥』の登場人物たちは、み~んなクズ人間ばかりで、心の中に埋めがたい空虚さを抱えながら生きている。十和子に「きちんとしなさい」と常に上から目線で説教する姉の美鈴(赤澤ムック)も自身の生活に空虚さを感じているがゆえに、妹の十和子にあれこれと口を出してしまう。男も女も空虚さを忘れよう、逃れようとSEXにのめり込む。元お寺の住職で離婚歴、会社の倒産歴もある異色の経歴を持つ原作者の沼田まほかるに言わせれば、女はみんな子宮という名のブラックホールを体内に抱え込んでおり、男たちはどうしようもなくそのブラックホールに呑み込まれていく運命にあるらしい。そんな宇宙規模の空虚さには、誰も抗うことはできない。  クズ人間たちが空虚さに呑み込まれないための限界コミュニティーとして成立していた十和子とその周辺の人々だが、十和子を棄てた黒崎が5年前から失踪していたことが明らかになり、辛うじて危ういバランスを保っていたコミュニティーの崩壊が始まる。黒崎はただの出奔なのか、それとも何か事件に巻き込まれたのか。もし事件だとしたら、十和子のことを溺愛する陣治が怪しい。ドロドロの不倫劇が、後半からはサスペンスへと変調していく。冴えないオッサンである陣治が、十和子の目には急に不気味な存在に映って見える。 『かの鳥』は下流人生を歩むサイテーの人々の物語らしく、サイアクの結果が待ち受けている。観た人によっては「はぁ、バッカじゃないの?」と言いたくなるようなエンディングである。だが、その「バッカじゃないの?」と言いたくなる結末は、サイテーの人間が考えうる一生に一度きりの決断でもある。十和子のそれまでずっと空っぽのままだった心は、彼女がその名を知らないものによって初めて満たされることになる。一時的かもしれないが、十和子は自分の心が満たされたことで、心を満たしたものの正体を知る。もう誰も「バッカじゃないの?」とは口にできない。 (文=長野辰次)
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『彼女がその名を知らない鳥たち』 原作/沼田まほかる 脚本/浅野妙子 監督/白石和彌 出演/蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、村川絵梨、赤堀雅秋、赤澤ムック、中嶋しゅう、竹野内豊 配給/クロックワークス 10月28日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー (C)2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会 http://kanotori.com
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『パンドラ映画館』電子書籍発売中! 日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』が電子書籍になりました。 詳細はこちらから!

祝10周年! 永久保存版フォトレポート『Hey!Say!JUMP アーカイブス2016-17』予約受付中!

 今年でデビュー10周年を迎えたHey!Say!JUMP。12月8日からは東京・名古屋・大阪にてドームツアーを行うことが決定しており、その勢いはとどまるところを知りません。デビュー日である11月14日には、“思い出の地”東京体育館にて10周年のアニバーサリーイベントを開催するというサプライズ発表もあったばかり。ファンにとっては忘れられない思い出となりそうですね。

 そんな一生に一度しかない10周年を祝福するべく、JUMPの魅力を詰め込んだ大ボリュームの永久保存版フォトレポート『Hey!Say!JUMP アーカイブス2016-17』の発売が決定! 2016年から17年にかけて行われた『Hey! Say! JUMP LIVE 2016-2017 DEAR.』や……

 

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祝10周年! 永久保存版フォトレポート『Hey!Say!JUMP アーカイブス2016-17』予約受付中!

 今年でデビュー10周年を迎えたHey!Say!JUMP。12月8日からは東京・名古屋・大阪にてドームツアーを行うことが決定しており、その勢いはとどまるところを知りません。デビュー日である11月14日には、“思い出の地”東京体育館にて10周年のアニバーサリーイベントを開催するというサプライズ発表もあったばかり。ファンにとっては忘れられない思い出となりそうですね。

 そんな一生に一度しかない10周年を祝福するべく、JUMPの魅力を詰め込んだ大ボリュームの永久保存版フォトレポート『Hey!Say!JUMP アーカイブス2016-17』の発売が決定! 2016年から17年にかけて行われた『Hey! Say! JUMP LIVE 2016-2017 DEAR.』や……

 

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いしだ壱成の離婚原因「亭主関白」に思うこと

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎関白失脚
 「亭主関白」として有名な男性芸能人は結構多い。西島秀俊や向井理、織田裕二といった、「それでも結婚したいという女がいる」系統から、年配者に多い栗田貫一的モラハラ系、夫に尽くさせるというより、「露出の多い服NG」「ネイル・つけまつげ禁止」「下着はベージュのみ」等々、妻に対する禁止事項が多い、シャ乱Q・まことのような原理主義系までさまざま。まあ、夫婦で納得してるのなら、そこにどんな理不尽があろうと、余人にあれこれ言われる筋合いはない。あれこれ思わせてもらうのは勝手だが。

 で、いしだ壱成。自ら「離婚原因は亭主関白のせい」と告白。「毎朝コップ一杯の水と白湯を用意する」「外出先から帰ったら45℃のフロに入れるようにしておく」等々、一つひとつはそんなに困難なことでもない。「サラダには必ず7種類のドレッシングを添えること」ってのも、本格派の亭主関白なら「手作り」を要求するところだが。キューピーのごまドレやリケンのノンオイルなどが、あれこれ並んでいればゴキゲン、というレベルなのが目に浮かぶ。あとは「カバンから、その日の領収書を取り出して精算しておく」とかさ。……小さっ。どれもこれも小さすぎるよ、亭主関白のマインドが。ある意味この小ささが「毎日毎日、何してんだろ、私……」という、妻の覚醒を促す結果につながったのかもしれん。

 ツッコミどころ満載の「亭主関白byいしだ壱成」であったが。一番ツッコまれたのは、取材対応した時の「軍服姿」だと思う。舞台終わりだから仕方ないにしても、「入浴後、バスタオルが出てないとキレてしまって……」というダメエピソードを、神妙に、だがキッチリと軍帽かぶって語るいしだ壱成。

 ……すべらへんなぁ。

◎変な名前決定戦?
 山田邦子がエントリー後、出場辞退を決めたことで話題の、日本テレビの『女芸人No.1決定戦 THE W』。エントリー代2,000円を出演者が払って出る、優勝賞金以外ギャラなし。それがいいか悪いかってことより、「テレビ業界って今、本当に切羽詰まってるんだなぁ」を強調する結果となった気が。

 HPの予選出場者一覧、知られてる芸人の名前、くわばたりえとまちゃまちゃくらいしかなかったしな。そうやって一覧を見ているうち、「売れてない女芸人の芸名」というもののカオスに釘付けになってしまった。「べっこちゃんもじゃ」「危険物てぃらてぃら」「シウメリ子みゆ」「まりえるジャンガリアン♀」「ばーん」。名前の数だけ、闇がある。

 こうしたメンツで鋭意予選中の『女芸人No.1決定戦 THE W』。……放送あんのか?

◎住みたい街61位
 「変なマンション広告のコピーにツッコむ」というのは、もうやりつくされた感がある。妙ちきりんな謳い文句にも慣れつくしたはずだったのだが。「パークシティ武蔵小山ザ タワー」の「日本一、感じのいいタワマンへ」ってのには、久々に心動かされた。そう来たか。

「タワマンとは、基本感じが悪いモノ」という部分を否定もせず、逆に前提にするという、なし寄りのあり系コピー。「日本一感じのいいタワマン」ではなく「へ」の一文字が加えられている、へりくだり感も絶妙。「タワマンの負の象徴」ともいえる、武蔵小山のタワマンだからこその大博打。「何かさぁ、今さらタワマン買うって、恥ずかしくない?」という、購買層の微細な躊躇をくみ取り、心理的に「買っていいんだ」という催眠術にかける。ま、かからない人にはかからないけど。かかる人にはかかるってことで。

 さーて、晴れて日本一感じのいいタワマンなるか。なるならないを、誰が決めんだ。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

いしだ壱成の離婚原因「亭主関白」に思うこと

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎関白失脚
 「亭主関白」として有名な男性芸能人は結構多い。西島秀俊や向井理、織田裕二といった、「それでも結婚したいという女がいる」系統から、年配者に多い栗田貫一的モラハラ系、夫に尽くさせるというより、「露出の多い服NG」「ネイル・つけまつげ禁止」「下着はベージュのみ」等々、妻に対する禁止事項が多い、シャ乱Q・まことのような原理主義系までさまざま。まあ、夫婦で納得してるのなら、そこにどんな理不尽があろうと、余人にあれこれ言われる筋合いはない。あれこれ思わせてもらうのは勝手だが。

 で、いしだ壱成。自ら「離婚原因は亭主関白のせい」と告白。「毎朝コップ一杯の水と白湯を用意する」「外出先から帰ったら45℃のフロに入れるようにしておく」等々、一つひとつはそんなに困難なことでもない。「サラダには必ず7種類のドレッシングを添えること」ってのも、本格派の亭主関白なら「手作り」を要求するところだが。キューピーのごまドレやリケンのノンオイルなどが、あれこれ並んでいればゴキゲン、というレベルなのが目に浮かぶ。あとは「カバンから、その日の領収書を取り出して精算しておく」とかさ。……小さっ。どれもこれも小さすぎるよ、亭主関白のマインドが。ある意味この小ささが「毎日毎日、何してんだろ、私……」という、妻の覚醒を促す結果につながったのかもしれん。

 ツッコミどころ満載の「亭主関白byいしだ壱成」であったが。一番ツッコまれたのは、取材対応した時の「軍服姿」だと思う。舞台終わりだから仕方ないにしても、「入浴後、バスタオルが出てないとキレてしまって……」というダメエピソードを、神妙に、だがキッチリと軍帽かぶって語るいしだ壱成。

 ……すべらへんなぁ。

◎変な名前決定戦?
 山田邦子がエントリー後、出場辞退を決めたことで話題の、日本テレビの『女芸人No.1決定戦 THE W』。エントリー代2,000円を出演者が払って出る、優勝賞金以外ギャラなし。それがいいか悪いかってことより、「テレビ業界って今、本当に切羽詰まってるんだなぁ」を強調する結果となった気が。

 HPの予選出場者一覧、知られてる芸人の名前、くわばたりえとまちゃまちゃくらいしかなかったしな。そうやって一覧を見ているうち、「売れてない女芸人の芸名」というもののカオスに釘付けになってしまった。「べっこちゃんもじゃ」「危険物てぃらてぃら」「シウメリ子みゆ」「まりえるジャンガリアン♀」「ばーん」。名前の数だけ、闇がある。

 こうしたメンツで鋭意予選中の『女芸人No.1決定戦 THE W』。……放送あんのか?

◎住みたい街61位
 「変なマンション広告のコピーにツッコむ」というのは、もうやりつくされた感がある。妙ちきりんな謳い文句にも慣れつくしたはずだったのだが。「パークシティ武蔵小山ザ タワー」の「日本一、感じのいいタワマンへ」ってのには、久々に心動かされた。そう来たか。

「タワマンとは、基本感じが悪いモノ」という部分を否定もせず、逆に前提にするという、なし寄りのあり系コピー。「日本一感じのいいタワマン」ではなく「へ」の一文字が加えられている、へりくだり感も絶妙。「タワマンの負の象徴」ともいえる、武蔵小山のタワマンだからこその大博打。「何かさぁ、今さらタワマン買うって、恥ずかしくない?」という、購買層の微細な躊躇をくみ取り、心理的に「買っていいんだ」という催眠術にかける。ま、かからない人にはかからないけど。かかる人にはかかるってことで。

 さーて、晴れて日本一感じのいいタワマンなるか。なるならないを、誰が決めんだ。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

不倫発覚の“あびる優の夫”才賀紀左衛門に心配の声「ハニートラップだった可能性が……」

不倫発覚のあびる優の夫才賀紀左衛門に心配の声「ハニートラップだった可能性が……」の画像1
「RIZIN FIGHTING FEDERATION」炬公式サイトより
「脳みそは日々殴り合いのことか、エッチのことしか考えてない」とまで坂上忍に言われてしまった不倫発覚の格闘家・才賀紀左衛門を心配する声が高まっている。 22  知人キックボクサーによると「不倫がハニートラップだった可能性がある」というのだ。 「彼は私生活ではチャラいところもありましたから、以前も別の女性と親しくなってたことはあるんですよ。でも、その女性が“反グレ”グループと付き合っているような奴で、紀左衛門を脅そうとしていたことがあったと聞きました。結局、その女性自身が薬物か何かの疑いで警察に疑われたとかで、それ以上の危ない動きはなかったらしいですけど、今回の不倫相手もヤバい相手じゃないかってウワサがあります」  共演したタレントの武井壮に「すごいライトな感じの兄ちゃん」と言われるほど奔放な言動で知られる才賀は、2014年9月にタレントのあびる優と再婚。翌年には女児が生まれていたが、今年9月にあびるが友人と奄美大島に旅行していた間、娘を親族に預け、美人モデル宅に宿泊したことが報じられた。才賀はメディアに出て「反省しています」と不倫を認めて謝罪していた。  空手家としてK-1やキックボクシングの舞台では有力選手に連敗し、KO勝ちも少ないタイプだったが、ビッグマウスなキャラクターで14年から総合格闘技に進出。15年に新団体の「RIZIN」に起用され、テレビ中継にもたびたび登場したが、戦績は1勝4敗。目立っていたのはリングサイドで金切り声を上げて応援する妻・あびるの方だった。そんな折の今回の騒動とあっては「リング外の方が派手」と言われてしまいそうだが、前出キックボクサーは、周囲の不穏な動きをキャッチしていた。 「ほとんど知られていませんが、昨年、K-1ファイターでもあった元格闘家がハニートラップに遭って、ベッド写真をネタに強請られるトラブルがあったんです。紀左衛門の不倫相手も、その犯人に近い人脈じゃないかという見方があって、変なことにならなければいいけどって心配してます」  また、一部メディアには、同様に才賀がハニートラップの被害に遭っているという内容の怪文書が届いている。ただ、そこにはその仕掛人が妻・あびる優だとも書かれていた。 「優ちゃんは本当に紀左衛門を愛している感じだったので、さすがにそれはありえないと思ってますけど、紀左衛門の親が大金持ちなので、何かと不安があるんですよ」  才賀は今年2試合をこなしただけだが、そのわりに日頃、高級レストランなどで豪遊している日常をSNSなどで明かしており、「そういうボンボンなタイプは、悪い奴に狙われやすい」と前出キックボクサー。  最近、六本木・西麻布など都内の繁華街では、「芸能人ハンター」とも呼ばれる不良集団によるトラブルが続発し、そのせいか、この界隈での夜遊びが知られていた有名人たちが姿を消し始めている。  才賀がそのターゲットとなっていても、確かにおかしくはない。闇社会の連中に狙われた元野球選手が過去、美人局に1億円を支払った例もあるだけに、才賀のゴシップがその類いのトラブルでないことを祈りたい。 (文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

不倫発覚の“あびる優の夫”才賀紀左衛門に心配の声「ハニートラップだった可能性が……」

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「RIZIN FIGHTING FEDERATION」炬公式サイトより
「脳みそは日々殴り合いのことか、エッチのことしか考えてない」とまで坂上忍に言われてしまった不倫発覚の格闘家・才賀紀左衛門を心配する声が高まっている。 22  知人キックボクサーによると「不倫がハニートラップだった可能性がある」というのだ。 「彼は私生活ではチャラいところもありましたから、以前も別の女性と親しくなってたことはあるんですよ。でも、その女性が“反グレ”グループと付き合っているような奴で、紀左衛門を脅そうとしていたことがあったと聞きました。結局、その女性自身が薬物か何かの疑いで警察に疑われたとかで、それ以上の危ない動きはなかったらしいですけど、今回の不倫相手もヤバい相手じゃないかってウワサがあります」  共演したタレントの武井壮に「すごいライトな感じの兄ちゃん」と言われるほど奔放な言動で知られる才賀は、2014年9月にタレントのあびる優と再婚。翌年には女児が生まれていたが、今年9月にあびるが友人と奄美大島に旅行していた間、娘を親族に預け、美人モデル宅に宿泊したことが報じられた。才賀はメディアに出て「反省しています」と不倫を認めて謝罪していた。  空手家としてK-1やキックボクシングの舞台では有力選手に連敗し、KO勝ちも少ないタイプだったが、ビッグマウスなキャラクターで14年から総合格闘技に進出。15年に新団体の「RIZIN」に起用され、テレビ中継にもたびたび登場したが、戦績は1勝4敗。目立っていたのはリングサイドで金切り声を上げて応援する妻・あびるの方だった。そんな折の今回の騒動とあっては「リング外の方が派手」と言われてしまいそうだが、前出キックボクサーは、周囲の不穏な動きをキャッチしていた。 「ほとんど知られていませんが、昨年、K-1ファイターでもあった元格闘家がハニートラップに遭って、ベッド写真をネタに強請られるトラブルがあったんです。紀左衛門の不倫相手も、その犯人に近い人脈じゃないかという見方があって、変なことにならなければいいけどって心配してます」  また、一部メディアには、同様に才賀がハニートラップの被害に遭っているという内容の怪文書が届いている。ただ、そこにはその仕掛人が妻・あびる優だとも書かれていた。 「優ちゃんは本当に紀左衛門を愛している感じだったので、さすがにそれはありえないと思ってますけど、紀左衛門の親が大金持ちなので、何かと不安があるんですよ」  才賀は今年2試合をこなしただけだが、そのわりに日頃、高級レストランなどで豪遊している日常をSNSなどで明かしており、「そういうボンボンなタイプは、悪い奴に狙われやすい」と前出キックボクサー。  最近、六本木・西麻布など都内の繁華街では、「芸能人ハンター」とも呼ばれる不良集団によるトラブルが続発し、そのせいか、この界隈での夜遊びが知られていた有名人たちが姿を消し始めている。  才賀がそのターゲットとなっていても、確かにおかしくはない。闇社会の連中に狙われた元野球選手が過去、美人局に1億円を支払った例もあるだけに、才賀のゴシップがその類いのトラブルでないことを祈りたい。 (文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

『嵐にしやがれ』第2回貝の会は沖縄で開会! 10月21日(土)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
※有料放送の視聴方法等については公式サイトをご確認ください。

●TOKIO

6:00~ 8:00 『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日ほか) 城島茂
24:50~25:15 『二軒目どうする?』(テレビ東京) 松岡昌宏

●V6

21:00~21:54 『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系) 井ノ原快彦

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