フジの失敗作「アイドリング!!!」が復活も……人気メンバーすら「誰?」状態の厳しい現況

 捨てる神あれば拾う神あり、ということなのか。フジテレビ発のアイドルグループとして、2015年まで活動していたアイドリング!!!がネットテレビで復活するという。

 10月14日から、映像配信プラットフォーム「FRESH!」でスタートする『アイドルING!!!~ネクスト育成ング!!!』。かつてフジテレビで放送されていたグループの冠番組『アイドリング!!!』を受け継ぎ、オーディションで選ばれた候補生たちを元アイドリング!!!メンバーたちが体を張って指導し、デビューさせるという内容だ。

「出演するのは河村唯や酒井瞳、橋本楓、高橋胡桃などの元メンバーたち。といっても、誰も知らないでしょうけど(笑)。9月27日に放送された事前番組では、予定になかった朝日奈央が飛び入り出演しましたが、出演者の中で最も知名度がある元メンバーがこのレベルですからね。『ショボい』といわざるを得ません。『FRESH!』はAbema TVでお馴染みのサイバーエージェントの運営で、大して視聴率もよくなかった番組を真似るなんて、よっぽど企画がなかったのでしょうか」(アイドル誌ライター)

 アイドリング!!!は、06年にフジテレビの肝いりで結成されたアイドルグループ。しかし、フジからのサポートが不十分だった上、活動時期がAKB48の全盛期に当たるという不運も重なり、大ブレークすることなく、15年にメンバー全員がグループを卒業した。元メンバーで、現在でも目立った活動をしているのは菊地亜美と大川藍ぐらいで、多くはメディアに露出する機会を失い、ジリ貧状態にある。前述の朝日にしても、深夜番組の『ゴッドタン』(テレビ東京系)でアシスタントMCとして見かける程度だ。

「地上波テレビに出られない元メンバーたちが、たどり着いたのが、ネットテレビということでしょう。ネットテレビは、よほどのスポンサーでも付かない限り、ギャラは雀の涙だし、ヘタをすればノーギャラなんてこともザラ。それでも出演するのは、ネットテレビで注目を集めて、地上波テレビに返り咲こうというもくろみなのでしょうが、曲がりなりにも地上波の冠番組に出演していながら、ブレークできなかったアイドルですからね。そんなに甘くないですよ」(同)

 グループアイドルは人気があればあるほど、解散すれば各メンバーの人気が落ち込むもの。解散と同時に芸能界を引退して、第2の人生を歩むことこそ賢い選択ともいえるが、華やかな世界が忘れられずに、そのまま芸能界に居ついてしまうのが、実際のところだろう。

 特に、昨今はネットのおかげで仕事はいくらでもあるため、辞める踏ん切りがつかずに、激安のギャラで貧困にあえぐというパターンも。アイドリング!!!の元メンバーたちも、そうした負のスパイラルに陥らなければいいのだが……。

ホリプロの戦略ミス!? 竹内涼真がアイドルとの熱愛完全否定で、“素直な好青年”キャラ崩壊か

ホリプロの戦略ミス!? 竹内涼真がアイドルとの熱愛完全否定で、素直な好青年キャラ崩壊かの画像1
インスタグラムより
 イケメン俳優・竹内涼真(24)が8日、TBS系連続ドラマ『陸王』の“女性限定特別試写会”の舞台挨拶に登壇。自身の“連泊愛”報道に初めて言及した。  5日発売の「女性セブン」(小学館)は、深夜にアイドルグループ・恥じらいレスキューJPNの里々佳の自宅マンションを訪れ、1泊する竹内の姿をスクープ。さらに翌日も、舞台終わりの里々佳と合流し、都内ベイエリアの高級ホテルでお泊まりデートを楽しんでいたという。  報道後、お互いのSNSなどから、お揃いの衣服やイヤホンなどが大量に見つかり、半同棲疑惑も浮上している2人。しかし、舞台挨拶に登場した竹内は、里々佳について「お友だちです」ときっぱり。「ご心配をおかけして、本当に申し訳ありません」「年末に向け、『陸王』を死ぬ気で頑張るだけです」と仕事に打ち込んでいることをアピールした。  これに、ネット上では「涼真くんらしくない。がっかり」「こんな男らしくない人が『死ぬ気で頑張る』って言っても説得力ない」「『真剣にお付き合いさせていただいています』って言ったほうが、男っぷり上がった」といった声が相次いでいる。  竹内といえば、2014年に特撮シリーズ『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)の主演に抜擢され、その後も、『下町ロケット』(TBS系)、『ひよっこ』(NHK)、『過保護のカホコ』(日本テレビ系)などの話題作に続々出演。その高い演技力が評価され、今月スタートする役所広司主演『陸王』では3番手に抜擢された。 「“お友だち”発言は、所属事務所であるホリプロの戦略ミスといえる。演技力が高い評価を得ているにもかかわらず、事務所は竹内をいつまでも“ライダー上がりのアイドル俳優”として扱っているところがあり、交際を否定したのも事務所の指示でしょう。しかし、ファンは竹内の嘘をつけなさそうな好青年ぶりに魅力を感じており、今回の苦しすぎる釈明には落胆している。いっそのこと『仲良くさせてもらっています』と交際を認めてしまったほうが、ファンもすっきりしたのでは?」(芸能記者)  素直な人柄が人気を集めていた竹内だけに、らしくない発言にファンもがっかりしているようだ。

局アナ批判の坂上忍に、TBS局内から猛反発の声!「TBSに出て直接言えばいい」

「なんで坂上忍に、そこまで言われなくちゃならないのかね」

 そう不快感を示したのは、TBSの番組制作スタッフ。フジテレビ系の情報番組『バイキング』で司会を務めるタレントの坂上忍が、10月2日の放送でTBSの高野貴裕アナウンサーを厳しく批判したからだ。

「本人のいない番組内で他局のアナウンサーを批判するなんて卑怯ですよ。言うならTBSの番組に出てきて、本人を前に言うべきです」(同)

 このスタッフは高野アナと親しく、友人同然の仲間を悪く言われて不快に思ったようだが、数名に話を聞いたところ、TBSの番組に携わる人々の間には同様に「坂上さんはおかしい」と話す者がほかにもいた。

「同じことを坂上さんがやられたらどう思うか、聞いてみたいです」(バラエティ番組ディレクター)

 坂上が言及したのは、9月29日にTBSが放送した『今夜解禁!ザ・因縁』について。同番組で不倫騒動を起こした俳優の袴田吉彦に、高野アナが厳しい質問をしていたという話題が出ると、「あのアナウンサー、なんだあれ。今日、取り上げるから、あの部分だけ見たけど、あいつに一番腹が立った。台本かもしれないけど、あの言い方が気に入らない。本当に腹立つ。あいつに言われる筋合いねえよ」などと激高して見せた。

 高野アナは問題の番組内で、不倫を認めた袴田に「俳優だから(反省の)演技をしているようにしか見えない」と突っ込みを入れていた。これが同じ俳優だからか、坂上にとっては不快だったようだ。

「でも、バラエティ番組内での話でしょ。まさかあの場で高野アナが袴田さんに『十分、反省されてますね』なんて共感を示す流れになるワケがないし、当人を目の前にして突っ込むのはマスコミとして当たり前」(前出スタッフ)
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 また別のTBS関係者からも「袴田さんの態度にはほかの共演者も冷たく言っていたのに、高野アナだけに怒ったのは、坂上さんがアナウンサーを見下すところがあるからだと思う」「偉そうなタレントは、アナウンサーが個人的な意見を強く言うといちいち怒るんです」といった話が出ていた。

 ネット上でも、「そこまでキレるようなことだったか」「アナウンサーがもっと有名な人だったら何も言わなかった気がする」「それこそ坂上に言われる筋合いないこと」など、高野アナより坂上のこの発言に対する批判の声の方が多い印象だ。

 それが最近の芸風なのか、坂上は先日、元巨人・桑田真澄の次男でモデルのMattにも「どんな人か知らないし、知りたくもない」とかみついている。これにはMattがTwitterで「坂上忍っていう人は何者なの?あなたに僕のこと知ってほしいなんて一言も言ってませんけどね」「人を傷つけることは一番嫌なこと。(中略)今回は僕が傷ついた。だから許せないね」などと反論。その後、ツイートは削除されたが、前出TBSスタッフは「先輩タレントなんだから陰口なんてやめて、TBSの番組に出演して高野アナやMattさんと直接対決するべき」と言っていた。

 もしかすると、そんなオファーを期待して坂上が勝てそうな相手にケンカを売っただけなのかもしれないが。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)

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JYJ・ユチョンとジェジュンを間違えて表紙掲載!! ファンが「週女」に「全誌回収しろ」と激怒

 10月10日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)が犯した“致命的なミス”が原因で、一部JYJファンが大荒れしている。同誌ではJYJ・ユチョンが、婚約者とともに国内で羽根を伸ばしていたことを伝えているが、表紙にユチョンではなくジェジュンの写真を掲載。ネット上では「全誌回収しろ!」という、強烈なクレームも多数書き込まれているようだ。

 同誌発売とほぼ同時に、ファンはSNSなどで「週女」に対するバッシングを展開。「強く抗議しました」など、編集部へ直接電話報告をするケースも相次いでおり、同誌ウェブサイトには、即座に謝罪文が掲載された。

「『週女』は今年6月にも、Hey!Say!JUMP・中島裕翔の肩書を、表紙で『セクゾ』と謳ってしまった“前科”がある。おそらく表紙の制作に関しては、情報漏えいの恐れもあるため、編集長を始めごく少数の人間しかチェックしていないのでは。決して手を抜いているわけではないものの、こうした事故が続くようであれば、今後は改善しなければならないでしょうね」(雑誌編集者)

 また、JYJ各メンバーの関係性が、「今回のミスに対するファンの怒りを増幅させているのでは」という指摘も。

「スキャンダルで騒がれることが多いユチョン、ジュンスに対して、ジェジュンは常日頃から真面目にアーティスト活動を行っています。ジェジュンは、ほかの2人が起こすスキャンダルで割りを食っている部分が否めず、ファンは以前から苦々しい思いをしていたんです。今回のユチョンの記事も、内容は完全にプライベートなものだけに、ジェジュンファンからすれば、『なぜユチョンに間違われなければいけないんだ』と、当然面白くない。あえてジャニーズでたとえるなら、NEWS・手越祐也のスキャンダル記事に、増田貴久の写真を掲載してしまうほどに、罪深いミスといえるでしょう」(K-POPに詳しいライター)

 単なるミスとはいえ、ファンの怒りもまた当然。ただ、「週女」側に何らかの悪意があったわけではなさそうなだけに、今後ファンに遺恨が残ってしまわないことを祈りたい。

食べることは生きること――あまりにもヤバい新食感グルメ番組が映し出す、世界の現実

生きることは食べること――あまりにもヤバい新食感グルメ番組が映し出す、世界の現実の画像1
『ハイパーハードボイルドグルメリポート』テレビ東京
 グルメ番組といえば、心穏やかに見るものと相場が決まっている。おいしそうな料理におなかを鳴らせながら、近場なら、その店の情報をメモしたりする。テレビにおいて重要な要素である「情報」の中でも、最も幸福な種類の情報番組のひとつだ。  だが、VTRを見ている小籔一豊が思わず 「どういう気持ちで見たらいいんやろ?」 「(料理を食べて)新食感とか言うてた自分が恥ずかしい」 と顔をしかめる“グルメ番組”がある。  それが、10月3日深夜に放送された『ハイパーハードボイルドグルメリポート』(テレビ東京)だ(なお、10日深夜にも第2回が放送される予定)。  タイトルからして、不穏なムードが漂っている。  この番組がリポートするグルメは、一言で言えば「ヤバい飯」。といっても、ゲテモノの類いではない。食べている人が「ヤバい」のだ。  なるほど、サブタイトルが「ヤバい世界のヤバい奴らのヤバい飯」というのもうなずける。  まず番組は、アフリカのリベリア共和国に。  西アフリカに位置する小国で、アメリカから解放され、アフリカに戻った黒人奴隷が建国した国。そのため、共用語は英語だ。年間の日本人渡航者(民間)は限りなくゼロに近いことなどが、ナレーションを排し、テロップのみで伝えられる。  ディレクターは、街の市場に向かう。  そこで彼が目にしたのは、日の丸のマークが描かれた包み。「非売品」と記されている、とうもろこしの粉だ。それを売買している者に聞くと、やはり日本からの支援物資が横流しされ、転売されているのだという。番組では、それを手に入れて食べている人を「横流し飯」としてリポートしていくのだ。  さらに、エボラ出血熱を発症しながら奇跡的に生き残った人の食事もリポート。家族は全員エボラで死に、今は親戚の家に身を寄せている。彼女にディレクターが「生活はどう?」と尋ねると、こんな答えが返ってきた。 「変わらない。不幸なままよ。生きていけるけど簡単じゃない。食べ物がないの。叔母さんが食べ物をくれるけど、毎日じゃないから」  そして番組は、リベリアの過酷な現実を映し出す。 「元人食い少年兵の飯」というテロップ。  1989年からリベリアでは激しい内戦が行われていた。25万人以上が戦死したといわれるこの内戦で、政府軍、革命軍は共に子どもたちを拉致し、訓練を施した上で銃を持たせ、前線に送り込んだ。少年たちは現実から逃れるため、コカインを常用し、仮装して戦ったという。極限状態に置かれた彼らは、殺した敵兵の肉を食ったと伝えられている。  そんな元少年兵たちが今、どんな食事をしているかリポートしようというのだ。  2003年、内戦が終結すると、少年兵たちは居場所を失い、彼らは広大な共同墓地に住むようになった。ガイドを務める現地ジャーナリストすら、墓地の前に着くと言う。 「相当危ないぞ、近づく時は本当に気をつけないと。元少年兵が襲ってくるかもしれない」  実際、墓地の前でたむろしている男たちに声をかけると「クソ野郎、何撮ってんだ、お前!」などと罵声を浴びせられ、どんどんと人が集まってきて取り囲まれる。体をぶつけスリをしようとする者や、カメラを取り上げようとしてくる者もいる。 「とりあえず中は入れ」 と、自分たちのテリトリーに無理やり引き込もうとする元少年兵たちの迫力は、テレビでなかなか見ることのできない緊張感だった。  なし崩し的に墓地の中に入ると、ひとりの女性が頭蓋骨を掲げてほほえんでいる。両親が殺され、その復讐のため11歳から少女兵として戦ったという。今は「生きるため」に娼婦をしている。  そんな彼女に「食事を見せてくれ」と言うと、「今は食事を買う金がない」と答え、「3時間後に仕事に行くから、ついてくれば?」と言う。 「客が来て、セックスをして、客が金をくれたらご飯を買いに行くの」  暗闇の中、いつものように客を取り、金をもらって戻ってきた彼女。その報酬は、わずか200リベリアドル(約200円)。その金で、150リベリアドルの食事を買う。スープと白米だけ。1回体を売って、ほぼ1食分だ。  食べることは生きることだ。この番組は、それをあまりにも生々しく見せ、むき出しにさらしている。ほぼ白米だけのリベリアの娼婦の飯を伝えた直後に映し出されたのは、台湾マフィアの豪勢な食事。1万円以上するフカヒレまるごとスープを毎週食べている。その強烈なギャップにクラクラする。 けれど、それが現実だ。  食事は、現実を如実に表す。食事から、世界の現実の確かな一部が見えてくる。 「これはグルメ番組です」  確かにグルメ番組だ。けれど、あまりにも“新食感”なグルメ番組だった。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

生きることは食べること――あまりにもヤバい新食感グルメ番組が映し出す、世界の現実の画像2
笑福亭鶴瓶論 スキマさんの新刊、好評発売中です! 生きることは食べること――あまりにもヤバい新食感グルメ番組が映し出す、世界の現実の画像3

食べることは生きること――あまりにもヤバい新食感グルメ番組が映し出す、世界の現実

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『ハイパーハードボイルドグルメリポート』テレビ東京
 グルメ番組といえば、心穏やかに見るものと相場が決まっている。おいしそうな料理におなかを鳴らせながら、近場なら、その店の情報をメモしたりする。テレビにおいて重要な要素である「情報」の中でも、最も幸福な種類の情報番組のひとつだ。  だが、VTRを見ている小籔一豊が思わず 「どういう気持ちで見たらいいんやろ?」 「(料理を食べて)新食感とか言うてた自分が恥ずかしい」 と顔をしかめる“グルメ番組”がある。  それが、10月3日深夜に放送された『ハイパーハードボイルドグルメリポート』(テレビ東京)だ(なお、10日深夜にも第2回が放送される予定)。  タイトルからして、不穏なムードが漂っている。  この番組がリポートするグルメは、一言で言えば「ヤバい飯」。といっても、ゲテモノの類いではない。食べている人が「ヤバい」のだ。  なるほど、サブタイトルが「ヤバい世界のヤバい奴らのヤバい飯」というのもうなずける。  まず番組は、アフリカのリベリア共和国に。  西アフリカに位置する小国で、アメリカから解放され、アフリカに戻った黒人奴隷が建国した国。そのため、共用語は英語だ。年間の日本人渡航者(民間)は限りなくゼロに近いことなどが、ナレーションを排し、テロップのみで伝えられる。  ディレクターは、街の市場に向かう。  そこで彼が目にしたのは、日の丸のマークが描かれた包み。「非売品」と記されている、とうもろこしの粉だ。それを売買している者に聞くと、やはり日本からの支援物資が横流しされ、転売されているのだという。番組では、それを手に入れて食べている人を「横流し飯」としてリポートしていくのだ。  さらに、エボラ出血熱を発症しながら奇跡的に生き残った人の食事もリポート。家族は全員エボラで死に、今は親戚の家に身を寄せている。彼女にディレクターが「生活はどう?」と尋ねると、こんな答えが返ってきた。 「変わらない。不幸なままよ。生きていけるけど簡単じゃない。食べ物がないの。叔母さんが食べ物をくれるけど、毎日じゃないから」  そして番組は、リベリアの過酷な現実を映し出す。 「元人食い少年兵の飯」というテロップ。  1989年からリベリアでは激しい内戦が行われていた。25万人以上が戦死したといわれるこの内戦で、政府軍、革命軍は共に子どもたちを拉致し、訓練を施した上で銃を持たせ、前線に送り込んだ。少年たちは現実から逃れるため、コカインを常用し、仮装して戦ったという。極限状態に置かれた彼らは、殺した敵兵の肉を食ったと伝えられている。  そんな元少年兵たちが今、どんな食事をしているかリポートしようというのだ。  2003年、内戦が終結すると、少年兵たちは居場所を失い、彼らは広大な共同墓地に住むようになった。ガイドを務める現地ジャーナリストすら、墓地の前に着くと言う。 「相当危ないぞ、近づく時は本当に気をつけないと。元少年兵が襲ってくるかもしれない」  実際、墓地の前でたむろしている男たちに声をかけると「クソ野郎、何撮ってんだ、お前!」などと罵声を浴びせられ、どんどんと人が集まってきて取り囲まれる。体をぶつけスリをしようとする者や、カメラを取り上げようとしてくる者もいる。 「とりあえず中は入れ」 と、自分たちのテリトリーに無理やり引き込もうとする元少年兵たちの迫力は、テレビでなかなか見ることのできない緊張感だった。  なし崩し的に墓地の中に入ると、ひとりの女性が頭蓋骨を掲げてほほえんでいる。両親が殺され、その復讐のため11歳から少女兵として戦ったという。今は「生きるため」に娼婦をしている。  そんな彼女に「食事を見せてくれ」と言うと、「今は食事を買う金がない」と答え、「3時間後に仕事に行くから、ついてくれば?」と言う。 「客が来て、セックスをして、客が金をくれたらご飯を買いに行くの」  暗闇の中、いつものように客を取り、金をもらって戻ってきた彼女。その報酬は、わずか200リベリアドル(約200円)。その金で、150リベリアドルの食事を買う。スープと白米だけ。1回体を売って、ほぼ1食分だ。  食べることは生きることだ。この番組は、それをあまりにも生々しく見せ、むき出しにさらしている。ほぼ白米だけのリベリアの娼婦の飯を伝えた直後に映し出されたのは、台湾マフィアの豪勢な食事。1万円以上するフカヒレまるごとスープを毎週食べている。その強烈なギャップにクラクラする。 けれど、それが現実だ。  食事は、現実を如実に表す。食事から、世界の現実の確かな一部が見えてくる。 「これはグルメ番組です」  確かにグルメ番組だ。けれど、あまりにも“新食感”なグルメ番組だった。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

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なんだこの番組!?『緊急生放送! 山田孝之の元気を送るテレビ』を成立させた、いとうせいこうの手腕

なんだこの番組!?『緊急生放送! 山田孝之の元気を送るテレビ』を成立させた、いとうせいこうの手腕の画像1
 7日深夜、突如テレビ東京系列で放送された『緊急生放送! 山田孝之の元気を送るテレビ』。  水原恵理アナが、「山田孝之の演技入門をお送りする予定でしたが、大幅に内容を変更してお送りします」と、まるで災害情報を伝えるかのようなテンションで告げて、突如始まったこの番組。突如といったのには、理由がある。この番組は、ほんのすこし前まで『山田孝之の演技入門』として予告されていた枠だった。しかしオンエアの少し前に突如ホームページにて内容の変更が告知され、『演技入門』という、どこか懐かしさを感じるEテレのごときプログラムは『緊急生放送』という、けたたましい煽り文句のついた特別番組に姿を変えた。 ■「山田孝之×テレ東」といえば  そもそも「山田孝之がテレ東でなんかやる」ことには、さんざん我々は振り回されてきた。  山田孝之が、自身を見つめ直すために赤羽に移住し、ファンキーな赤羽の先住民との交流から自己を取り戻す『山田孝之の東京都北区赤羽』。山田孝之が、突如カンヌ最高賞を受賞したいと言い出したことにより、盟友・山下敦弘や主役の芦田愛菜(殺人鬼役!)を巻き込み、カンヌに向かったロードムービー『山田孝之のカンヌ映画祭』。  どちらもドキュメンタリーの形をとりつつ観せる、いわゆるフェイクドキュメンタリーなのだが、見ている我々は「フェイク」だとか「やらせ」だとか、そんな無粋な目線は抜きにして、狂っていく山田孝之を心から心配し、そして彼に振り回される映画監督山下敦弘に心から同情した。  そんな山田孝之×テレ東の組み合わせ。しかし、今回画面上に山田の盟友山下の姿はないようだが……。 ■説明を聞いてもよくわからないまま番組は進む  水原アナの横には、同じく司会で「旗振り役」と紹介されたいとうせいこうが過剰に真剣なトーンでこの番組の意図を語っている。いとうが言うには「山田孝之君がこの番組を通して、日本に、世界に元気を送る、良い元気、幸せな元気を送っていく」とのことなのだが、説明を聞いてもさっぱりわからない我々をよそに、番組はどんどん進んでいく。どこか懐かしい、この置いてけぼり感。  公式Twitterですら「なんせ緊急生放送なんで番組内容はよくわかりません」とつぶやくありさま。  幾何学的なオブジェに囲まれたスタジオの中央には、山田孝之本人がご本尊のように鎮座し、両手を大きく広げ何か瞑想をしている。  番組の意図はよくわからないが、とにかくすごいことが始まりそうなのは間違いない。いとうが言うには、山田はもうすでに日本中に元気を送っている、とのこと。 『演技入門』のゲストとして呼ばれていた、紀里谷和明(映画監督)、小池栄子、松岡茉優も、そのまま出演。それぞれに真剣なトーンで山田孝之をユリ・ゲラーや、はたまたUMAのごとく熱く語る。  特に松岡にいたっては「今回、『元気を出す』じゃなく『送る』じゃないですか? 私『送る』って言葉がすごく響いてて、なんか今日はものすごい奇跡の体験をできるだろうし、俳優として新しいステージを山田さんが見せてくれると思うとなんかこう、わなわなします」と、文字に起こしてみても何一つピンとこない内容を、情感たっぷりに語っており、女優として大事な時期なのに、心配だ。  とにかくよくわからないが、生放送の間に、鎮座し瞑想している山田が世界中に正体不明のパワーを送り、何かとんでもない奇跡を起こす……というのが見どころの番組らしい。  この後、こんな番組をやることになったかという経緯をまとめたVTRが流れる ■番組のきっかけは假屋崎省吾の生花  そもそものきっかけは、いとうせいこうが青山ブックセンターに飾られた假屋崎省吾作の作品(巨大な生花)から、尋常じゃない衝撃を受けたことから始まるという。假屋崎いわく、その作品は、あるテレビ番組を見ていて体が熱くなり、衝動にかられて製作したものだという。作品名はその名も『山田』、素直なネーミングだ。そして「地面から湧き上がるパワーを感じた」と假屋崎が熱弁するその番組名とは、まさかの『山田孝之のカンヌ映画祭』! 点と点が繋がり出す。  しかも何かのパワーを感じ取ったのは假屋崎だけでなく、『~北区赤羽』『~カンヌ映画祭』を観て山田の事務所(スターダスト)に届けられたファンレターには「就職が決まりました」「舞台の主役になれました」「彼女ができました」「花がもう一度咲きました」という多くの奇跡の報告と、それをもたらしたであろう山田への感謝が多数綴られていた。ワイプに映る小池栄子も松岡茉優も、実に真剣に頷いている。  もうこの頃になると、自分がテレ東の深夜番組を見ているのだか、80年代のテレ朝の水曜スペシャルを見ているのだか感覚がごっちゃになってくる。 ■衝撃映像  ここである問題の映像が公開される。  それは『~カンヌ映画祭』の未公開映像だそうで、番組内で山田は鹿児島の実家に里帰りしたのだが、その際に近くの池で撮影されたモノだという。  池と呼ぶには雰囲気のある、森の奥地の泉といった場所で、もののけ姫ならシシガミが、ハリーポッターならヴォルデモートが対岸に現れそうな雰囲気のあるスポットだ。そこで山田が手を水に浸すと、静かだった池の中から何匹もの魚が次々とジャンプし、鳥が多数飛び立ったのだ。  鳥が空に多数飛び立つことは、木々に囲まれた森の中でありえるものと思う。問題は魚だ。静かな泉には似つかわしくない丸々とした魚が何匹も、突如暴れ狂ったようにジャンプを繰り返す。まるで、利根川や霞ヶ浦水系で梅雨の時期に数日だけ突如としてジャンプを繰り返す巨大魚レンギョのそれのようだ。いや、アップの画面がないのではっきりとは言えないが、本当にレンギョにすら見える。はたまた産卵のために堰を遡上しようと群がる鮭のようにも見えなくもない。  しかしレンギョにしろ鮭にしろ、こんな小さな泉の一角に大群で生息などするわけがないし、こんなことが起きているのにカメラも微動だにせず、ズームもしない……。さらに最も驚かされたのは、この光景を山田がまったく意に介していないということだ。なんなら、あまり意識がなかったとすら語っている。  この映像を観たいとうに「昔から動物が寄ってくるの?」と尋ねられ、「『動物が寄ってくるよね』と人に言われたことはある」と絶妙に不気味な回答をする山田。もはやこの山田は、山田孝之であって山田孝之でない。テレ東でだけ見られる、いつもとは違う山田孝之だ。  Vが開けても、山田は目をつむって気を練るように集中している。岡本太郎のようでもあり、Mr.マリックのようでもある。 ■豪華な「サクラ」陣  神秘の映像を受けて、ゲスト陣も山田が只者でない様をここぞとばかりに語り出す。紀里谷監督は、カメラを回したら映像が歪むとか、何かそれっぽいことを言い、小池栄子も以前、山田と共演した際に「自分が苦手とするコメディのアドリブがポンポン出てきた」と山田のパワーを語り、松岡に至っては、駆け出しの頃、山田と目があっただけで血管が「ドン!」となったと熱弁する。  小池のそれは単に相性がいいだけな気もするし、松岡のそれはただの緊張とも言える。しかし彼らは山田のパワーを、もはや疑わない。完全に信者と化し、あっち側の人間と化している。  ここで視聴者からの山田のパワーを受け取ったらしき報告が相次ぐ。 「テレビを見てた猫が毛玉を吐き出した」 「財布の小銭が777円だった」 「お通じがよくなった」  これらに、目を丸くして驚く小池、頭をかかえる紀里谷。一歩間違うと通販番組のサクラに見えなくもないのだが、ゲストの人選が絶妙なせいか、そこに安さはない。 「数年間引きこもりだった僕が、コンビニに行く決意ができました」という報告に、すかさず「ありがとう、そして君も素晴らしい」と返すいとうせいこう。 「ハムスター踊り狂ってる」という報告に「まあ夜だから走る時刻ではあるんですが……」とアカデミックなリアリティを付与するいとうせいこう。  山田という素材を楽しそうに、いとうが調理しているかのようだ。 この後も、 ・金魚の入った水槽に山田がパワーを送る→特に変化は見えないがゲストは光沢や発色が変わったと驚く。 ・スピリチュアルカウンセラーが、山田のエネルギーを絶賛 ・頭に器具をつけ山田のチャクラを測定→山田は宇宙と繋がっている ・山田のパワーを増幅させるため、兵庫の沼島のパワースポットを訪問  と、スタジオのみならず、山田・せいこうコンビが9月中にあちこち足を運んでいた様子が映像で紹介される。深夜の1時間強の単発番組のためとは思えない日数をかけていることがわかる。  去年の夏は、芦田愛菜らとカンヌを目指した山田だが、今年の晩夏は主にいとうと共に、自身のパワーの探求をしていたようだ。 ■突然のライブパフォーマンス  いとういわく「古来、儀式として人間が人間を超えたものと繋がろうと思った時は、リズムと歌と踊りと花とかそういった美術(アート)を捧げることで自分の力を増幅させた」ということで、山田のパワー(山田力)を視聴者に伝えるためにライブパフォーマンスをスタジオで敢行することに。ポリリズミックなリズムとファンキーなベース音に、スペイシーなギターが乗る。さらにさまざまな動物を模した仮面をつけた10数人のダンサーが、鎮座する山田を取り囲み、一心不乱に踊り続ける。途中から、紀里谷監督はカメラを回し出し、刈谷崎は後方で花を生けている。小池も松岡も、一心不乱に踊り出している。  この混沌としたパフォーマンスをバックに「北海道無職。シャワーの出が良くなりました、北海道無職。シャワーの出が良くなりました」「愛知県主婦・消えかかった蛍光灯が復活しました。愛知県主婦・消えかかった蛍光灯が復活しました」と視聴者から送られてきた「山田力」の報告を淡々と読み上げるいとうせいこう。  もう本当に何の番組なのかジャンルすらわからない。 「香川県・大学生、番組を録画するのを忘れていましたが、勝手に録画されていました。番組を録画するのを忘れていましたが、勝手に録画されていました」 「傘が道端に落ちていて雨に濡れずに帰れました、山田先生ありがとうございます」  もはやこれがやりたかっただけなのでは? とも疑問が湧くほどの、演奏とミスマッチな大喜利。  しかし、演奏が佳境になるに従い、いとうの報告紹介も熱を帯び、叫ぶように変化していく。 「偏頭痛が治りました」 「赤ちゃんが立ちました」  そして北海道・団体職員の「4年間止まっていた時計が動き出しました」という報告の直後、MCせいこうが叫ぶ。「レッツダンス!!」さっきまでの司会の顔が完全にミュージシャンに変わる。  番組終了間際、最後にMCせいこうが叫ぶ「みんながいつまでも元気でありますように! 山田孝之は永遠に元気です! そして、テレビも元気!」  結局パワーは届いたのか、金魚はどうなったのか、もはやなんの番組だったのか、そんなことはどうでもよくなるような力強いメッセージで番組は終了した。まるで岡本喜八の怪作『ジャズ大名』(1986)のような、爽快なエンディング。結局スタジオの山田は一言も口を開くことはなかった。 ■結局、監督はあの2人  そして最後、混沌としたスタジオの状態に被せて流れるスタッフロールの中には案の定「監督・松江哲明 山下敦弘」という2人の名前が。  やはり『北区赤羽』『カンヌ映画祭』の流れを汲んだ番組だったことがわかる。  しかし、前2作が山田の暴走に山下(スタッフ)が振り回されるという作りであるのに対し、今作では主にスピリチュアルな素材としての山田を、いとうせいこうが利用し、教祖として奉り、祭り上げていく様が軸となっており、VTRを受けるスタジオパートもあるためか、前2作とはテイストが若干異なる。素材としては山田が主役だが、番組を動かし転がしていたのはいとうせいこうだし、前2作で山田が持っていた熱のようなものは、どちらかというと、いとうに感じた。あえてタイトルをつけるならば『いとうせいこうの教祖誕生』といったところだろうか。  番組を通してやはり目立ったのは、このふんわりとした企画を的確に進行しつつ、それっぽさを添えて番組を成り立たせるせいこうの手腕である。  そしてもう一人、「チャクラを開き大地とつながり太陽を見据える山田のアプローチを『俳優』と呼ぶのであれば、ほとんどの人は『俳優』失格ではないのか? 山田以外に『俳優』はいないのではないか?」と深刻に自問する松岡のヒステリックなコメントぶりが印象に残った。まだまだ伸びしろのありそうな逸材ぶりだ。  ちなみにこの番組はひかりTVで完全版が配信されるらしいので、気になる方はご自身で「山田力」を受信していただきたい。 (文=柿田太郎)

なんだこの番組!?『緊急生放送! 山田孝之の元気を送るテレビ』を成立させた、いとうせいこうの手腕

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 7日深夜、突如テレビ東京系列で放送された『緊急生放送! 山田孝之の元気を送るテレビ』。  水原恵理アナが、「山田孝之の演技入門をお送りする予定でしたが、大幅に内容を変更してお送りします」と、まるで災害情報を伝えるかのようなテンションで告げて、突如始まったこの番組。突如といったのには、理由がある。この番組は、ほんのすこし前まで『山田孝之の演技入門』として予告されていた枠だった。しかしオンエアの少し前に突如ホームページにて内容の変更が告知され、『演技入門』という、どこか懐かしさを感じるEテレのごときプログラムは『緊急生放送』という、けたたましい煽り文句のついた特別番組に姿を変えた。 ■「山田孝之×テレ東」といえば  そもそも「山田孝之がテレ東でなんかやる」ことには、さんざん我々は振り回されてきた。  山田孝之が、自身を見つめ直すために赤羽に移住し、ファンキーな赤羽の先住民との交流から自己を取り戻す『山田孝之の東京都北区赤羽』。山田孝之が、突如カンヌ最高賞を受賞したいと言い出したことにより、盟友・山下敦弘や主役の芦田愛菜(殺人鬼役!)を巻き込み、カンヌに向かったロードムービー『山田孝之のカンヌ映画祭』。  どちらもドキュメンタリーの形をとりつつ観せる、いわゆるフェイクドキュメンタリーなのだが、見ている我々は「フェイク」だとか「やらせ」だとか、そんな無粋な目線は抜きにして、狂っていく山田孝之を心から心配し、そして彼に振り回される映画監督山下敦弘に心から同情した。  そんな山田孝之×テレ東の組み合わせ。しかし、今回画面上に山田の盟友山下の姿はないようだが……。 ■説明を聞いてもよくわからないまま番組は進む  水原アナの横には、同じく司会で「旗振り役」と紹介されたいとうせいこうが過剰に真剣なトーンでこの番組の意図を語っている。いとうが言うには「山田孝之君がこの番組を通して、日本に、世界に元気を送る、良い元気、幸せな元気を送っていく」とのことなのだが、説明を聞いてもさっぱりわからない我々をよそに、番組はどんどん進んでいく。どこか懐かしい、この置いてけぼり感。  公式Twitterですら「なんせ緊急生放送なんで番組内容はよくわかりません」とつぶやくありさま。  幾何学的なオブジェに囲まれたスタジオの中央には、山田孝之本人がご本尊のように鎮座し、両手を大きく広げ何か瞑想をしている。  番組の意図はよくわからないが、とにかくすごいことが始まりそうなのは間違いない。いとうが言うには、山田はもうすでに日本中に元気を送っている、とのこと。 『演技入門』のゲストとして呼ばれていた、紀里谷和明(映画監督)、小池栄子、松岡茉優も、そのまま出演。それぞれに真剣なトーンで山田孝之をユリ・ゲラーや、はたまたUMAのごとく熱く語る。  特に松岡にいたっては「今回、『元気を出す』じゃなく『送る』じゃないですか? 私『送る』って言葉がすごく響いてて、なんか今日はものすごい奇跡の体験をできるだろうし、俳優として新しいステージを山田さんが見せてくれると思うとなんかこう、わなわなします」と、文字に起こしてみても何一つピンとこない内容を、情感たっぷりに語っており、女優として大事な時期なのに、心配だ。  とにかくよくわからないが、生放送の間に、鎮座し瞑想している山田が世界中に正体不明のパワーを送り、何かとんでもない奇跡を起こす……というのが見どころの番組らしい。  この後、こんな番組をやることになったかという経緯をまとめたVTRが流れる ■番組のきっかけは假屋崎省吾の生花  そもそものきっかけは、いとうせいこうが青山ブックセンターに飾られた假屋崎省吾作の作品(巨大な生花)から、尋常じゃない衝撃を受けたことから始まるという。假屋崎いわく、その作品は、あるテレビ番組を見ていて体が熱くなり、衝動にかられて製作したものだという。作品名はその名も『山田』、素直なネーミングだ。そして「地面から湧き上がるパワーを感じた」と假屋崎が熱弁するその番組名とは、まさかの『山田孝之のカンヌ映画祭』! 点と点が繋がり出す。  しかも何かのパワーを感じ取ったのは假屋崎だけでなく、『~北区赤羽』『~カンヌ映画祭』を観て山田の事務所(スターダスト)に届けられたファンレターには「就職が決まりました」「舞台の主役になれました」「彼女ができました」「花がもう一度咲きました」という多くの奇跡の報告と、それをもたらしたであろう山田への感謝が多数綴られていた。ワイプに映る小池栄子も松岡茉優も、実に真剣に頷いている。  もうこの頃になると、自分がテレ東の深夜番組を見ているのだか、80年代のテレ朝の水曜スペシャルを見ているのだか感覚がごっちゃになってくる。 ■衝撃映像  ここである問題の映像が公開される。  それは『~カンヌ映画祭』の未公開映像だそうで、番組内で山田は鹿児島の実家に里帰りしたのだが、その際に近くの池で撮影されたモノだという。  池と呼ぶには雰囲気のある、森の奥地の泉といった場所で、もののけ姫ならシシガミが、ハリーポッターならヴォルデモートが対岸に現れそうな雰囲気のあるスポットだ。そこで山田が手を水に浸すと、静かだった池の中から何匹もの魚が次々とジャンプし、鳥が多数飛び立ったのだ。  鳥が空に多数飛び立つことは、木々に囲まれた森の中でありえるものと思う。問題は魚だ。静かな泉には似つかわしくない丸々とした魚が何匹も、突如暴れ狂ったようにジャンプを繰り返す。まるで、利根川や霞ヶ浦水系で梅雨の時期に数日だけ突如としてジャンプを繰り返す巨大魚レンギョのそれのようだ。いや、アップの画面がないのではっきりとは言えないが、本当にレンギョにすら見える。はたまた産卵のために堰を遡上しようと群がる鮭のようにも見えなくもない。  しかしレンギョにしろ鮭にしろ、こんな小さな泉の一角に大群で生息などするわけがないし、こんなことが起きているのにカメラも微動だにせず、ズームもしない……。さらに最も驚かされたのは、この光景を山田がまったく意に介していないということだ。なんなら、あまり意識がなかったとすら語っている。  この映像を観たいとうに「昔から動物が寄ってくるの?」と尋ねられ、「『動物が寄ってくるよね』と人に言われたことはある」と絶妙に不気味な回答をする山田。もはやこの山田は、山田孝之であって山田孝之でない。テレ東でだけ見られる、いつもとは違う山田孝之だ。  Vが開けても、山田は目をつむって気を練るように集中している。岡本太郎のようでもあり、Mr.マリックのようでもある。 ■豪華な「サクラ」陣  神秘の映像を受けて、ゲスト陣も山田が只者でない様をここぞとばかりに語り出す。紀里谷監督は、カメラを回したら映像が歪むとか、何かそれっぽいことを言い、小池栄子も以前、山田と共演した際に「自分が苦手とするコメディのアドリブがポンポン出てきた」と山田のパワーを語り、松岡に至っては、駆け出しの頃、山田と目があっただけで血管が「ドン!」となったと熱弁する。  小池のそれは単に相性がいいだけな気もするし、松岡のそれはただの緊張とも言える。しかし彼らは山田のパワーを、もはや疑わない。完全に信者と化し、あっち側の人間と化している。  ここで視聴者からの山田のパワーを受け取ったらしき報告が相次ぐ。 「テレビを見てた猫が毛玉を吐き出した」 「財布の小銭が777円だった」 「お通じがよくなった」  これらに、目を丸くして驚く小池、頭をかかえる紀里谷。一歩間違うと通販番組のサクラに見えなくもないのだが、ゲストの人選が絶妙なせいか、そこに安さはない。 「数年間引きこもりだった僕が、コンビニに行く決意ができました」という報告に、すかさず「ありがとう、そして君も素晴らしい」と返すいとうせいこう。 「ハムスター踊り狂ってる」という報告に「まあ夜だから走る時刻ではあるんですが……」とアカデミックなリアリティを付与するいとうせいこう。  山田という素材を楽しそうに、いとうが調理しているかのようだ。 この後も、 ・金魚の入った水槽に山田がパワーを送る→特に変化は見えないがゲストは光沢や発色が変わったと驚く。 ・スピリチュアルカウンセラーが、山田のエネルギーを絶賛 ・頭に器具をつけ山田のチャクラを測定→山田は宇宙と繋がっている ・山田のパワーを増幅させるため、兵庫の沼島のパワースポットを訪問  と、スタジオのみならず、山田・せいこうコンビが9月中にあちこち足を運んでいた様子が映像で紹介される。深夜の1時間強の単発番組のためとは思えない日数をかけていることがわかる。  去年の夏は、芦田愛菜らとカンヌを目指した山田だが、今年の晩夏は主にいとうと共に、自身のパワーの探求をしていたようだ。 ■突然のライブパフォーマンス  いとういわく「古来、儀式として人間が人間を超えたものと繋がろうと思った時は、リズムと歌と踊りと花とかそういった美術(アート)を捧げることで自分の力を増幅させた」ということで、山田のパワー(山田力)を視聴者に伝えるためにライブパフォーマンスをスタジオで敢行することに。ポリリズミックなリズムとファンキーなベース音に、スペイシーなギターが乗る。さらにさまざまな動物を模した仮面をつけた10数人のダンサーが、鎮座する山田を取り囲み、一心不乱に踊り続ける。途中から、紀里谷監督はカメラを回し出し、刈谷崎は後方で花を生けている。小池も松岡も、一心不乱に踊り出している。  この混沌としたパフォーマンスをバックに「北海道無職。シャワーの出が良くなりました、北海道無職。シャワーの出が良くなりました」「愛知県主婦・消えかかった蛍光灯が復活しました。愛知県主婦・消えかかった蛍光灯が復活しました」と視聴者から送られてきた「山田力」の報告を淡々と読み上げるいとうせいこう。  もう本当に何の番組なのかジャンルすらわからない。 「香川県・大学生、番組を録画するのを忘れていましたが、勝手に録画されていました。番組を録画するのを忘れていましたが、勝手に録画されていました」 「傘が道端に落ちていて雨に濡れずに帰れました、山田先生ありがとうございます」  もはやこれがやりたかっただけなのでは? とも疑問が湧くほどの、演奏とミスマッチな大喜利。  しかし、演奏が佳境になるに従い、いとうの報告紹介も熱を帯び、叫ぶように変化していく。 「偏頭痛が治りました」 「赤ちゃんが立ちました」  そして北海道・団体職員の「4年間止まっていた時計が動き出しました」という報告の直後、MCせいこうが叫ぶ。「レッツダンス!!」さっきまでの司会の顔が完全にミュージシャンに変わる。  番組終了間際、最後にMCせいこうが叫ぶ「みんながいつまでも元気でありますように! 山田孝之は永遠に元気です! そして、テレビも元気!」  結局パワーは届いたのか、金魚はどうなったのか、もはやなんの番組だったのか、そんなことはどうでもよくなるような力強いメッセージで番組は終了した。まるで岡本喜八の怪作『ジャズ大名』(1986)のような、爽快なエンディング。結局スタジオの山田は一言も口を開くことはなかった。 ■結局、監督はあの2人  そして最後、混沌としたスタジオの状態に被せて流れるスタッフロールの中には案の定「監督・松江哲明 山下敦弘」という2人の名前が。  やはり『北区赤羽』『カンヌ映画祭』の流れを汲んだ番組だったことがわかる。  しかし、前2作が山田の暴走に山下(スタッフ)が振り回されるという作りであるのに対し、今作では主にスピリチュアルな素材としての山田を、いとうせいこうが利用し、教祖として奉り、祭り上げていく様が軸となっており、VTRを受けるスタジオパートもあるためか、前2作とはテイストが若干異なる。素材としては山田が主役だが、番組を動かし転がしていたのはいとうせいこうだし、前2作で山田が持っていた熱のようなものは、どちらかというと、いとうに感じた。あえてタイトルをつけるならば『いとうせいこうの教祖誕生』といったところだろうか。  番組を通してやはり目立ったのは、このふんわりとした企画を的確に進行しつつ、それっぽさを添えて番組を成り立たせるせいこうの手腕である。  そしてもう一人、「チャクラを開き大地とつながり太陽を見据える山田のアプローチを『俳優』と呼ぶのであれば、ほとんどの人は『俳優』失格ではないのか? 山田以外に『俳優』はいないのではないか?」と深刻に自問する松岡のヒステリックなコメントぶりが印象に残った。まだまだ伸びしろのありそうな逸材ぶりだ。  ちなみにこの番組はひかりTVで完全版が配信されるらしいので、気になる方はご自身で「山田力」を受信していただきたい。 (文=柿田太郎)

貴乃花の長男・花田優一、“おっぱい理論”語る! 「好青年がゲスキャラに」と批判続出

 10月9日、貴乃花親方の長男・花田優一初レギュラーラジオ番組『花田優一 First Step』(TBSラジオ)の第2回目が放送された。放送内で花田は、リスナーからの恋愛相談に答えたが、ネットユーザーからは「調子に乗りすぎ」「最初の好青年のイメージがどんどん崩れていく……」といった声が上がっている。

 18歳のリスナーから届いた「女性をデートに誘ったので、アドバイスをください」との悩み相談に、花田は「マセガキだったので、小学校6年生くらいの時に好きな子と六本木ヒルズでデートをした」とのエピソードを披露。また、女性に対する心構えとして「触れるおっぱいより、触れないおっぱいというテーマがあるんですよ」と、独特なポリシーがあることを明かした。

「このおっぱい理論は、『人生も夢も“できないだろう”と思うことにチャレンジした方がいい』といった意味の発言だったようで、花田はデートについて『女性には、引っ張ってもらいたいタイプと、自分がしたいことを一緒に楽しみたいタイプがいるので、見極めた方がいい』とアドバイスを送りました。しかし、これらの発言がニュースで報じられたところ、『靴職人のままでいたらよかったのに、しゃべるたびに残念なことになっていく』『ラジオやってる暇があったら、お客さんの靴を作った方がいいと思う』『“痛い言動の2世タレント”になってしまった』といった批判が巻き起こりました」(芸能ライター)

 靴職人として活動する傍ら、昨年からテレビ出演が増えた花田は、今年8月に芸能事務所と契約。あくまでも靴職人をサポートするための契約だというが、「所詮2世タレントか……」といった声が上がり、アンチが急増している。

「メディアに出始めた頃は、好青年キャラだった花田ですが、テレビでは『妹と口でキスをしている』と発言したり、『靴職人はモテます。モテないんじゃ、やらないんじゃないですか?』と発言するなど、どんどん“ゲスキャラ”になっているように思います。このキャラ変には、ネット上で『だまってればイケメン靴職人で済んだのに』『何だよ、結局ほかの2世タレントと変わらないじゃん』『靴職人だからこそ好印象だっただけなのに、なんか勘違いしてきてる』といった不評の声が続出。また、『この子の胡散臭さ、Mattと同じ匂いがする』『なぜだろう、見た目はまったく違うのに、Mattに似ている気が……』など、元プロ野球選手・桑田真澄の息子であるMattと比較する声も上がっています」(同)

 今年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)にも出演するなどブレーク中の花田。今後、どのような活動をしていくのか、注目が集まる。

宮迫博之・密会モデルが「オフホワイトグラドル」として“売名”始動! 一方、もう1人の疑惑女性は今……

宮迫博之・密会モデルが「オフホワイトグラドル」として売名始動! 一方、もう1人の疑惑女性は今……の画像1
 雨上がり決死隊・宮迫博之(47)との二股不倫疑惑報道で注目されたモデルの小山ひかる(26)が、8日放送の情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)にコメンテーターとして出演した。  小山は、宮迫との関係について「してないです」を連発。「一線は越えてないです」「ちゃんと(服は)着て、(セックスは)してません」と、笑顔で不倫関係を否定した。  また、ホテルで密会を重ねていたことについては、「あとから来るもんだと思ってたんですよ、みんなが」と、他の飲み仲間も合流するものだと思い込んでいたと説明。「さすがにだって、結婚されてますし、何度か飲み仲間としてお会いしてて、いい先輩、優しい先輩だとは思ってましたけど、そういう感じで見られてるとも思ってなかったんですよ。そういうアピールみたいのもなくて」と、宮迫の下心に気付いていなかったことを明かした。  8月発売の「週刊文春」(文藝春秋)は、宮迫と小山の2度にわたる密会現場をスクープ。高級ホテルの一室で、約10時間を2人きりで過ごしていたと伝え、宮迫は同誌の直撃に「(不倫疑惑は)オフホワイトです」などと曖昧に答えていた。 「『サンデー・ジャポン』でも“今年話題のオフホワイトグラドル”と紹介されていた小山ですが、発売中の『週刊プレイボーイ』(集英社)のグラビアに登場。見出しは『私のオフとホワイトな日々』で、『人気お笑い芸人の不倫疑惑騒動で話題になった~』などと紹介されている。誰が見ても、あからさまな売名行為であることから、ネット上では『不倫をリークした張本人では?』と疑う声が相次いでいます」(芸能記者)  小山が“リーク犯”と疑われる一因には、小山の所属事務所の現状も。同事務所は多くのタレントを抱えているものの、一般的には知名度の低いタレントばかり。その中でも小山が筆頭なだけに、事務所ぐるみのリークが疑われているようだ。  一方、小山と同時に宮迫との密会が報じられた美人美容ライター・A氏は、不倫疑惑報道を境に、Twitterやインスタグラムの更新がストップ。自身が編集長を務める美容サイトの宣伝も止めてしまった。 「小山が騒動を蒸し返したことで、再びA氏が注目される結果に。A氏と宮迫との関係は長く、宮迫が本気になっているのは小山でなくA氏のほうともっぱら。小山の売名行為は、A氏にとっては迷惑でしかないでしょうね」(同)  共演者のテリー伊藤から「小山さんも、ずうずうしくよく出てくるよね」と揶揄されていた小山。その明らかな売名行為に、宮迫もA氏も今頃、頭を抱えているかもしれない。