「りぼん」のアイドルだった種村有菜は、なぜ“炎上少女マンガ家”になったのか?

 『神風怪盗ジャンヌ』『満月をさがして』『紳士同盟』(集英社)など、数々の少女マンガを世に送り出した漫画家・種村有菜氏。1996年に、「りぼんオリジナル」(同)でデビューして以降、「りぼん」にて、主に華やかでファンタジックな世界観に生きる、可憐でたくましいヒロインを描き続け、11年からは「マーガレット」(同)や「メロディ」(白泉社)にて、イケメン男子が活躍する学園ストーリーや、アラサーの喪女が15歳の美少女に若返ってアイドルになる“逆・変身少女”作品も描いている。

 これらの作品で、多くの少女マンガファンのハートをつかみ、人気少女マンガ家となった種村氏だが、ネット上では、かねてから“炎上少女マンガ家”として名を馳せているというのだ。

■種村有菜が起こしてきた炎上の数々

「種村さんの炎上騒動は、枚挙に暇がありません。例えば、有名なところでいうと、2010年、元アシスタントとTwitter上で大喧嘩を繰り広げたことがありました。ある元アシが、突如種村さんからTwitterをブロックされたことをきっかけに、『仕事中、ヒステリーを起こして暴言を吐かれた』『怨念めいた長文メールを送ってきた』『給料が安すぎる』『給与外の掃除までやらされた』などと暴露。これに対して種村さんは、当初無言を貫いていたものの、一部の読者に向けて、『元アシの言っていることは事実無根であり、精神状態が普通ではない』といったDMを送ったことが発覚し、さらなる大炎上に発展してしまいました。種村さんのファンの中には、『まさかこんな人だったとは』と幻滅する人が少なくなかったようです」(少女マンガウォッチャー)

 ほかにも、『神風怪盗ジャンヌ』『満月をさがして』の性描写ありの18禁同人誌を発行したことで、「思い出を汚された」「ショック」「集英社は許してるの?」とファンを騒然とさせたり、『おそ松さん』の18禁同人誌を発行予定だったものの、種村氏が公式に同作とのコラボ企画を行っている立場であることから、ネット上で「同人誌を出すのはいかがなものか?」と批判され、販売中止になるなど、同人誌界隈でも数々の炎上を起こしている。

「昨年ファンを集って開催した種村さんの聖誕祭では、会費が7,000円となかなかのお値段だったにもかかわらず、ビュッフェの料理が少なすぎて、食べられない人が続出し、『ケチすぎる』と大炎上したことも。そして最新の騒動は、『アイナナ夢女子ブロック事件』といわれるもの。種村さんは、スマートフォンアプリ『アイドリッシュセブンシリーズ』のキャラクター原案とマンガ版の作画を担当しているんですが、同作ファンの“夢女子(キャラクターと自身の恋愛関係を妄想するファン)”をTwitterで次々にブロックしていることが発覚したんです。『自身のお気に入りキャラの夢女子が許せなかったんじゃないか』といった疑惑がネット上に浮上しています」(同)

 この“夢女子”たちが、もともと“アンチ種村”だった説があるため、ネット上では「ブロックされても当然」といった声があるものの、「キャラクター原案を担当している人物が、ファンを一方的にブロックするのはひどい」「おとなげない行為」などとする声も多数飛び交っている。

 なぜ、種村氏は、これほどまでにネット上で嫌われているのだろうか。前出の少女マンガウォッチャーは、種村氏が嫌われだしたきっかけについて、次のように語る。

「種村さんは、デビュー当時からとにかく絵の華やかさに定評があり、『りぼん』では珍しかった変身少女もので読者から絶大な人気を獲得しました。同誌にとって彼女の登場は、エポックメイキングだったと思います。彼女は、褒められて伸びるタイプなのか、作品が評価されれば評価されるほど、いい意味で調子に乗って、絵がさらにうまくなっていった印象もありますね。こうして、『りぼん』のアイドル的存在になっていったわけですが、ネット上で目を付けられだしたのは、彼女が“顔出し”をしたのがきっかけだったのでは。本人が描いた可愛らしい自画像とはイメージが違ったようで、読者やネットユーザーがザワついていたのを覚えています。悲しいかな、少女マンガ家というのは、ファンから作品のキャラクターとその人物自身が同一視されがちなんです」

 また、もう1つの理由に挙げられるのが、「単行本の柱コメント」(同)だという。アンチから届いた手紙への返信を単行本の柱に載せるなど、「イタいと思う読者も少なくなかったようです」(同)。

 こうした背景から、ネットユーザーに“監視”され出した種村氏。それに拍車をかけたのが、彼女の“自己評価の高さ”だったようだ。

「種村さんは売れっ子マンガ家ですから、当然、周囲から丁重に扱われますし、信者的なファンも多くついているので、自己評価が高くなるのは言ってしまえば普通のことだと思うんです。さらに彼女は、それを作品にも反映させている節があった。誰からも愛される屈託のないヒロイン像は、彼女の自己評価の高さから生まれたといった印象もありますね。ただ、そのお姫様気質が、アンチに鼻につくのでしょう」(同)

 事実、これまで勃発した炎上騒動についても、「種村さんじゃなかったら、これほどまでに批判されていたのかな? と思ったことは何度もあります」(同)という。

「ただ、そんな余計なことをしなくてもいいのでは……と思うことはあります。種村さんは12年、『桜姫華伝』を最後に、『りぼん』を卒業。ネット上では、同人活動が原因で、『りぼん』を追放されたのではないかといったウワサが広まりましたが、本人はこれを完全否定しています。その後、種村さんは、他誌でも連載を始めたものの、同人誌で、『りぼん編集部のことを描いたのではないか』と思われるオリジナル作品の同人誌を発表し、ネット上で物議を醸すことになりました」(同)

 同作は、審査を通過した美しいお嬢様たちが集められた、森の中の大きなお城が舞台。ここでお嬢様たちは、世間から隔離されて優雅な生活を送っているものの、人気投票で最下位になった者は、城を追放される。主人公は、この人気投票でトップをキープし続けるが、ある日そんな自分に疑問を感じて、自らの意志で城を飛び出す――といったストーリーだ。

「まるで、『りぼん』を辞めさせられたのではない、自分から辞めたんだと言いたげなストーリーですよね。ネットで卒業の経緯について臆測が飛び交っていたのが許せなかったのかもしれませんが、これをマンガにする必要はあったのか。実際に、ネット上では、『自分を美化している』などと散々叩かれていました。自ら炎上を起こしにいっているようなものですよ」(同)

 種村氏の「りぼん」卒業は、当時読者にも衝撃的な出来事で、「社内でも、“売れっ子作家の種村有菜のいない『りぼん』”を不安がっていた人はいたと思います。ただ、蓋を開けてみれば、発行部数が激減したということはなかった。島田紳助が引退した時、『芸能界が変わるのでは?』と騒がれたものの、特に何も起こらなかったのと、似ているかもしれませんね」(同)。

 こうして、炎上少女マンガ家としてのゆるぎない地位を築いた種村氏。それでも、これだけ長年ネットユーザーを魅了しているのは、ある意味才能かもしれない。次に、どんな騒動を起こしてくれるのか、楽しみに待ちたい。

「りぼん」のアイドルだった種村有菜は、なぜ“炎上少女マンガ家”になったのか?

 『神風怪盗ジャンヌ』『満月をさがして』『紳士同盟』(集英社)など、数々の少女マンガを世に送り出した漫画家・種村有菜氏。1996年に、「りぼんオリジナル」(同)でデビューして以降、「りぼん」にて、主に華やかでファンタジックな世界観に生きる、可憐でたくましいヒロインを描き続け、11年からは「マーガレット」(同)や「メロディ」(白泉社)にて、イケメン男子が活躍する学園ストーリーや、アラサーの喪女が15歳の美少女に若返ってアイドルになる“逆・変身少女”作品も描いている。

 これらの作品で、多くの少女マンガファンのハートをつかみ、人気少女マンガ家となった種村氏だが、ネット上では、かねてから“炎上少女マンガ家”として名を馳せているというのだ。

■種村有菜が起こしてきた炎上の数々

「種村さんの炎上騒動は、枚挙に暇がありません。例えば、有名なところでいうと、2010年、元アシスタントとTwitter上で大喧嘩を繰り広げたことがありました。ある元アシが、突如種村さんからTwitterをブロックされたことをきっかけに、『仕事中、ヒステリーを起こして暴言を吐かれた』『怨念めいた長文メールを送ってきた』『給料が安すぎる』『給与外の掃除までやらされた』などと暴露。これに対して種村さんは、当初無言を貫いていたものの、一部の読者に向けて、『元アシの言っていることは事実無根であり、精神状態が普通ではない』といったDMを送ったことが発覚し、さらなる大炎上に発展してしまいました。種村さんのファンの中には、『まさかこんな人だったとは』と幻滅する人が少なくなかったようです」(少女マンガウォッチャー)

 ほかにも、『神風怪盗ジャンヌ』『満月をさがして』の性描写ありの18禁同人誌を発行したことで、「思い出を汚された」「ショック」「集英社は許してるの?」とファンを騒然とさせたり、『おそ松さん』の18禁同人誌を発行予定だったものの、種村氏が公式に同作とのコラボ企画を行っている立場であることから、ネット上で「同人誌を出すのはいかがなものか?」と批判され、販売中止になるなど、同人誌界隈でも数々の炎上を起こしている。

「昨年ファンを集って開催した種村さんの聖誕祭では、会費が7,000円となかなかのお値段だったにもかかわらず、ビュッフェの料理が少なすぎて、食べられない人が続出し、『ケチすぎる』と大炎上したことも。そして最新の騒動は、『アイナナ夢女子ブロック事件』といわれるもの。種村さんは、スマートフォンアプリ『アイドリッシュセブンシリーズ』のキャラクター原案とマンガ版の作画を担当しているんですが、同作ファンの“夢女子(キャラクターと自身の恋愛関係を妄想するファン)”をTwitterで次々にブロックしていることが発覚したんです。『自身のお気に入りキャラの夢女子が許せなかったんじゃないか』といった疑惑がネット上に浮上しています」(同)

 この“夢女子”たちが、もともと“アンチ種村”だった説があるため、ネット上では「ブロックされても当然」といった声があるものの、「キャラクター原案を担当している人物が、ファンを一方的にブロックするのはひどい」「おとなげない行為」などとする声も多数飛び交っている。

 なぜ、種村氏は、これほどまでにネット上で嫌われているのだろうか。前出の少女マンガウォッチャーは、種村氏が嫌われだしたきっかけについて、次のように語る。

「種村さんは、デビュー当時からとにかく絵の華やかさに定評があり、『りぼん』では珍しかった変身少女もので読者から絶大な人気を獲得しました。同誌にとって彼女の登場は、エポックメイキングだったと思います。彼女は、褒められて伸びるタイプなのか、作品が評価されれば評価されるほど、いい意味で調子に乗って、絵がさらにうまくなっていった印象もありますね。こうして、『りぼん』のアイドル的存在になっていったわけですが、ネット上で目を付けられだしたのは、彼女が“顔出し”をしたのがきっかけだったのでは。本人が描いた可愛らしい自画像とはイメージが違ったようで、読者やネットユーザーがザワついていたのを覚えています。悲しいかな、少女マンガ家というのは、ファンから作品のキャラクターとその人物自身が同一視されがちなんです」

 また、もう1つの理由に挙げられるのが、「単行本の柱コメント」(同)だという。アンチから届いた手紙への返信を単行本の柱に載せるなど、「イタいと思う読者も少なくなかったようです」(同)。

 こうした背景から、ネットユーザーに“監視”され出した種村氏。それに拍車をかけたのが、彼女の“自己評価の高さ”だったようだ。

「種村さんは売れっ子マンガ家ですから、当然、周囲から丁重に扱われますし、信者的なファンも多くついているので、自己評価が高くなるのは言ってしまえば普通のことだと思うんです。さらに彼女は、それを作品にも反映させている節があった。誰からも愛される屈託のないヒロイン像は、彼女の自己評価の高さから生まれたといった印象もありますね。ただ、そのお姫様気質が、アンチに鼻につくのでしょう」(同)

 事実、これまで勃発した炎上騒動についても、「種村さんじゃなかったら、これほどまでに批判されていたのかな? と思ったことは何度もあります」(同)という。

「ただ、そんな余計なことをしなくてもいいのでは……と思うことはあります。種村さんは12年、『桜姫華伝』を最後に、『りぼん』を卒業。ネット上では、同人活動が原因で、『りぼん』を追放されたのではないかといったウワサが広まりましたが、本人はこれを完全否定しています。その後、種村さんは、他誌でも連載を始めたものの、同人誌で、『りぼん編集部のことを描いたのではないか』と思われるオリジナル作品の同人誌を発表し、ネット上で物議を醸すことになりました」(同)

 同作は、審査を通過した美しいお嬢様たちが集められた、森の中の大きなお城が舞台。ここでお嬢様たちは、世間から隔離されて優雅な生活を送っているものの、人気投票で最下位になった者は、城を追放される。主人公は、この人気投票でトップをキープし続けるが、ある日そんな自分に疑問を感じて、自らの意志で城を飛び出す――といったストーリーだ。

「まるで、『りぼん』を辞めさせられたのではない、自分から辞めたんだと言いたげなストーリーですよね。ネットで卒業の経緯について臆測が飛び交っていたのが許せなかったのかもしれませんが、これをマンガにする必要はあったのか。実際に、ネット上では、『自分を美化している』などと散々叩かれていました。自ら炎上を起こしにいっているようなものですよ」(同)

 種村氏の「りぼん」卒業は、当時読者にも衝撃的な出来事で、「社内でも、“売れっ子作家の種村有菜のいない『りぼん』”を不安がっていた人はいたと思います。ただ、蓋を開けてみれば、発行部数が激減したということはなかった。島田紳助が引退した時、『芸能界が変わるのでは?』と騒がれたものの、特に何も起こらなかったのと、似ているかもしれませんね」(同)。

 こうして、炎上少女マンガ家としてのゆるぎない地位を築いた種村氏。それでも、これだけ長年ネットユーザーを魅了しているのは、ある意味才能かもしれない。次に、どんな騒動を起こしてくれるのか、楽しみに待ちたい。

「女のコがパンツを脱ぐ!!」やらせ番組だと思われていた「イカ天」への期待

「女のコがパンツを脱ぐ!!」やらせ番組だと思われていた「イカ天」への期待の画像1
『1985-1991 東京バブルの正体』(MM新書)
 5月に上梓した『1985-1991 東京バブルの正体』(MM新書)は、ことのほかに話題となり、派生してさまざまな依頼もあり、ありがたいことこの上ない、今日この頃。  とはいえ、新書のページ数ゆえに、けっこうな部分を削除せざるを得なかった。というよりも、実際に本に記述したのは取材や調査で知った事実の十分の一程度か。まだまだ、書きたい衝動の収まらぬ事どもは、山の様にあるという具合である。  例えば、当時のテレビ事情。「イカ天」こと『平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国』(TBS系)のブームについては、ページを調整して、なるべく多くを語った。現在ありがちな回想では、多くの新たなスタイルのバンドが誕生し、盛り上がったことが語られる。  ただ、これは歴史の「綺麗な」一面に過ぎぬ。  実のところ、この番組が盛り上がった理由は、なんといっても世の男子たちが「女のコがパンツを脱ぐ」可能性に賭けていたことにある。第1回の放送で、完奏できなかったガールズバンド「ヒステリック」が「バカヤロー! ズボン脱ぐぞ! オラ!」と叫んで、パンツまで脱いでしまったのである。肝心の部分は、カメラマンの妙技で電波には乗らなかったのだが、噂が噂を呼び「何が起こるかわからない番組」=「もしかすると、エロいハプニングが起こるかもしれない」と考えて、チャンネルを回す人は急増したというわけである。  実は筆者も、肝心のこのシーンを観たのは、21世紀になってから。YouTubeが普及したことで、ご家庭のビデオテープに保存されていたであろう過去のテレビ番組の録画を、アップする人は増えた。著作権的な部分での是非は別として、なかなか見る機会のない、こうした映像を見ることができるのは貴重だ。  で、肝心のシーン。文字や言葉で聞くのと、実際に見るのは、まったく別。「バカヤロー!」と突然画面に入ってくるメンバーは、まったくエロくない。演奏シーンは見たことがないのだが、パンクバンドなのだろうか。エロくなくて怖いのである。  21世紀の今では忘れられた感覚だが、90年代まで世の男子は、新聞のテレビ欄をチェックして、深夜に放送されるエロそうな番組を探すことに余念がなかった。  朝、テレビ欄で深夜1時頃から『エマニエル夫人』放送なんてのを見つけると、もう一日中、興奮は止まらない。居間に1台しかないテレビで、どうやって家族に見つからないように番組を楽しむか。エロを楽しむためには、知恵と冒険が欠かせなかったのである。  1995年からフジテレビ系列深夜で放送されていた『THEわれめDEポン』なんて、テレビ欄を見る限り、絶対にお色気番組。だが、期待してチャンネルを回すと始まったのは芸能人による麻雀対決……これ以降、いまだに「テレビを容易に信じてはいけない」という気持ちは強い。 ■やらせ番組だと思われていたイカ天  さて、前述のイカ天におけるパンツ事件だが、この実相に迫っているのはメディア批評誌「創」1989年10月号に掲載された小森収「視聴率は二の次? 深夜TVの奇妙な隆盛」である。ここでは、番組のプロデューサーだった、田代誠のコメントが記されている。 「番組も最初は理解されていなくて、ヤラセの出来レースだと、バンド側が思ったらしいんですね。優勝するバンドは決まっていて、それがプロデビューするために仕組まれた番組なんだと。それで、どうせチャンピオンになれないのなら、メチャクチャやっちゃえということだったのじゃないか」  実に、この記事で記されているオーディション風景は和やかなものだ。番組前の説明会で「本番中パンツは下ろさないでください」という注意もあるが「必ずしもそうしたハプニングがこれからも起こると、考えているようには聞こえない。そういう注意自体シャレで言ってるようである」とある。  かくて、番組は隆盛を極め、新たな音楽の世界を繰り広げていくわけである。そこでは、次々と、それまでにないスタイルのバンドが登場したのであった。  ということで、続く。 (文=昼間たかし)

「女のコがパンツを脱ぐ!!」やらせ番組だと思われていた「イカ天」への期待

「女のコがパンツを脱ぐ!!」やらせ番組だと思われていた「イカ天」への期待の画像1
『1985-1991 東京バブルの正体』(MM新書)
 5月に上梓した『1985-1991 東京バブルの正体』(MM新書)は、ことのほかに話題となり、派生してさまざまな依頼もあり、ありがたいことこの上ない、今日この頃。  とはいえ、新書のページ数ゆえに、けっこうな部分を削除せざるを得なかった。というよりも、実際に本に記述したのは取材や調査で知った事実の十分の一程度か。まだまだ、書きたい衝動の収まらぬ事どもは、山の様にあるという具合である。  例えば、当時のテレビ事情。「イカ天」こと『平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国』(TBS系)のブームについては、ページを調整して、なるべく多くを語った。現在ありがちな回想では、多くの新たなスタイルのバンドが誕生し、盛り上がったことが語られる。  ただ、これは歴史の「綺麗な」一面に過ぎぬ。  実のところ、この番組が盛り上がった理由は、なんといっても世の男子たちが「女のコがパンツを脱ぐ」可能性に賭けていたことにある。第1回の放送で、完奏できなかったガールズバンド「ヒステリック」が「バカヤロー! ズボン脱ぐぞ! オラ!」と叫んで、パンツまで脱いでしまったのである。肝心の部分は、カメラマンの妙技で電波には乗らなかったのだが、噂が噂を呼び「何が起こるかわからない番組」=「もしかすると、エロいハプニングが起こるかもしれない」と考えて、チャンネルを回す人は急増したというわけである。  実は筆者も、肝心のこのシーンを観たのは、21世紀になってから。YouTubeが普及したことで、ご家庭のビデオテープに保存されていたであろう過去のテレビ番組の録画を、アップする人は増えた。著作権的な部分での是非は別として、なかなか見る機会のない、こうした映像を見ることができるのは貴重だ。  で、肝心のシーン。文字や言葉で聞くのと、実際に見るのは、まったく別。「バカヤロー!」と突然画面に入ってくるメンバーは、まったくエロくない。演奏シーンは見たことがないのだが、パンクバンドなのだろうか。エロくなくて怖いのである。  21世紀の今では忘れられた感覚だが、90年代まで世の男子は、新聞のテレビ欄をチェックして、深夜に放送されるエロそうな番組を探すことに余念がなかった。  朝、テレビ欄で深夜1時頃から『エマニエル夫人』放送なんてのを見つけると、もう一日中、興奮は止まらない。居間に1台しかないテレビで、どうやって家族に見つからないように番組を楽しむか。エロを楽しむためには、知恵と冒険が欠かせなかったのである。  1995年からフジテレビ系列深夜で放送されていた『THEわれめDEポン』なんて、テレビ欄を見る限り、絶対にお色気番組。だが、期待してチャンネルを回すと始まったのは芸能人による麻雀対決……これ以降、いまだに「テレビを容易に信じてはいけない」という気持ちは強い。 ■やらせ番組だと思われていたイカ天  さて、前述のイカ天におけるパンツ事件だが、この実相に迫っているのはメディア批評誌「創」1989年10月号に掲載された小森収「視聴率は二の次? 深夜TVの奇妙な隆盛」である。ここでは、番組のプロデューサーだった、田代誠のコメントが記されている。 「番組も最初は理解されていなくて、ヤラセの出来レースだと、バンド側が思ったらしいんですね。優勝するバンドは決まっていて、それがプロデビューするために仕組まれた番組なんだと。それで、どうせチャンピオンになれないのなら、メチャクチャやっちゃえということだったのじゃないか」  実に、この記事で記されているオーディション風景は和やかなものだ。番組前の説明会で「本番中パンツは下ろさないでください」という注意もあるが「必ずしもそうしたハプニングがこれからも起こると、考えているようには聞こえない。そういう注意自体シャレで言ってるようである」とある。  かくて、番組は隆盛を極め、新たな音楽の世界を繰り広げていくわけである。そこでは、次々と、それまでにないスタイルのバンドが登場したのであった。  ということで、続く。 (文=昼間たかし)

つけまつげから靴、家具、お神輿まで、刑務所の中で作っているモノ

 覚醒剤の使用や密売などで逮捕起訴され、通算12年を塀の中で過ごした後、その経験を基にさまざまな活動を続ける中野瑠美さんが、女子刑務所の実態を語る「知られざる女子刑務所ライフ」シリーズ。

■けっこう役に立ってる「ムショの資格」

 もうすっかり秋ですね。秋祭りや文化祭の季節でもあり、各地の刑務所で「矯正展」が開催されます。お祭り大好きな私はワクワクです。我が母校(?)の和歌山刑務所と岩国刑務所も毎年開催しています。

 受刑者の作った「刑務作業品」を売ったり、「ムショ飯」を再現したりするんですが、なかなかの人気です。懐かしいですね。全国の刑務所から担当者が来るので、和歌山で函館のグッズも買えるんです。私の担当編集者さんもグッズを密かにいっぱい持っているそうです。

 何回か書かせていただいていますが、「懲役」というのは、ムショや拘置所などで「所定の作業」を行う刑罰です。この「所定の作業」には、工場で何かを作ったりするほか、施設内の掃除や洗濯、炊事、差し入れされた本の整理、高齢や障碍のある収容者の介助なんかもあります。

 うんとざっくり分けると、工場で何かを作るのは「一般工場」、それ以外は「計算(経理というところもあります)工場」といいます。別に計算するわけでもないんですが、そういう呼び方なんですね。それがさらに「縫製工場」とか「洗濯工場」とかとかに分けられます。ちなみに作業をしないのは「禁固刑」で、悠々自適といわれていますが、そういう人はムショではなく拘置所に収容されます。

 受刑者は、こういう作業をしながら資格を取ることもできます。施設によって違いますが、女子刑務所ではネイリストのコースもあります。あとはホームヘルパー、ボイラー技士、危険物取扱者などの資格も取れるんですよ。ちなみに私はフォークリフト運転の資格が取れて、免許証は今も保管しています。宅建の講習も受けました。

 今も役に立っているのは縫製です。縫製工場にいた時に、ミシン作業はめっちゃ上達しましたよ。シャバに戻ってからも、地元の「だんじり祭り」の法被(はっぴ)や息子たちのズボンなどを縫っています。

 思えば、ムショもいろいろやってますね。もちろん、もう戻りたくないですけどね(笑)。

 矯正展では、全国の一般工場で作ったパンやバッグ、文具、靴、家具、お神輿(あるんですよ)などが売られています。最低賃金法が適用されない受刑者の時給で10円くらい、人件費はほぼかからないので、かなりお安く買うことができます。

 なので、100円ショップで売られている物も、ティッシュケースとかツケマとか、けっこう刑務作業品があるんですよ。クリップなどの中国製品を箱詰めする作業もあります。私は1日に2,000個パチパチ詰めて、加算給30%(世間で言う「ボーナス」)を毎月もらいました(笑)。何かトラブルをやらかして独居の時は、ヒマなんで、朝から夕方までひたすらやるしかないですしね。

 矯正展では、全国の工場での作業品を売るほか、施設独自の工夫もあって面白いです。旭川刑務所などは、駅から護送車の送迎があります。護送車といっても、外見は普通のワゴン車で、中からは開けられません。それと、東京拘置所では、刑場を公開した年もあったそうです。あんまり見たくないですけどね。

 特に人気なのは「ムショ飯」で、それを再現した麦飯入りの「プリズン弁当」は、施設ごとに違っておいしいそうです。私の地元・大阪刑務所のパンも大人気で、ドライフルーツ入りのコッペパンはなかなかの代物です。府中刑務所のコッペパンも2時間待ちくらいの行列ができるそうですよ。また、収容者の性格や適性を診断する「性格検査」の体験コーナーが「当たってる!」と評判なので、ぜひやってみてください。

 受刑者も一生懸命作ったものが売れるのは、励みになります。一度ぜひ、いらしてください。

nakanorumi_portrait中野瑠美(なかの・るみ
1972年大阪・堺市生まれ。特技は料理。趣味はジェットスキーとゴルフ。『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)や『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)などへの出演でも注目を集める。経営するラウンジ「祭(まつり)

JUMPは「昔からマナーが悪い」、SMAPは「厚かましい」! コンサートスタッフが明かす、“印象が悪いジャニオタ”

 先日、当サイトにて「印象がいいジャニオタ」をコンサートスタッフの証言を元にまとめたが、一方で、「『印象が悪いジャニオタ』も多い」とのこと。その筆頭としてグループ名が挙がったのが、NEWSだ。

「印象が最悪なのはNEWSのファンです。忘れもしない“パーナさん事件”。実は会場スタッフをやってた人が知り合いなんですけど……

 

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「山田涼介は俳優らしくない」「伊野尾は男版・剛力」ゴリ押しだと思うジャニーズランキング

 SMAP解散から早10カ月、稼ぎ頭を失ったジャニーズ事務所は、若手グループの育成に力を入れている。すでに事務所には、映画主演を務めるほどに活躍しているメンバーもいるが、中には、「そこまでの実力がある?」と、事務所のゴリ押し感が漂う面々も。そこで今回は、男女100人に、「“映画主演級”若手人気ジャニーズタレントの中で、ゴリ押しだと思うのは?」とのアンケートを実施してみた。(Sagooooワークス調べ/調査地域:全国/調査対象:女性・年齢不問/調査期間:8月1日~8月15日/有効回答数:100)

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 1位に躍り出たのは、Hey!Say!JUMPの山田涼介で33票。昨年、映画『暗殺教室』で、映画初主演にして日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞した山田だが、

「背が低いし童顔で子どもっぽいイメージがあって俳優らしくない。やっても高校生役にしてほしい」(20代/女性)
「どうでしょう、演技力……惜しいな~って感じがするけれど、ジャニーズだから主役ができていると思う」(40代/女性)
「正直、演技も良くないし、スクリーン映えするような感じではない」(30代/男性)

など、「そこまで演技力かないのに、やたら主役が回ってくるから事務所の力を感じる」(20代/女性)との声多数。

 さらに、12月公開予定の大作映画『鋼の錬金術師』でも主人公のエドワード・エルリックを演じることにも苦言が。

「『鋼の錬金術師』の実写化が決まり、エドの役が誰になるのかと確認したときに、こいつは違うだろうという感想しか生まれなかった」(20代/男性)
「『鋼の錬金術師』は、かなりゴリ押しだと思う。なぜ山田涼介? と、いまだに疑問」(30代/男性)
「そもそも日本人キャストでやるのが間違っていると思うから、山田涼介が悪いわけじゃないとは思うが、エルリック役はないなと思った」(30代/女性)

 と、原作ファンの反感を買ったことで、よりゴリ押し感を強めてしまったようだ。

 2位は同じくHey!Say!JUMPから、伊野尾慧がランクイン。27票を獲得。一昨年あたりから、ファンの間で「伊野尾革命」と呼ばれるほど一気に露出が増えた伊野尾。今年5月公開の『ピーチガール』で初主演を務めたが、「そこまで万人受けするような感じもないし、スキルも備わっているようには思えない」(20代/男性)「主役にはまだ荷が重いような気がする」(40代/女性)「周りにファンの人がいない」(30代/女性)との声が出ている。

 にもかかわらず、「急に最近テレビや映画などで、ソロ活動としての露出が増えだした」(30代/女性)「男版の剛力彩芽と言われるほど、不自然に、毎日のようにテレビに出続けている」(40代/男性)など、「地道に頑張ってきた感じがないのに、いきなりメディアでの露出が増えた」(40代/女性)ことで、ゴリ押しと感じる人が多いようだ。

 3位は15票で、Sexy Zoneの中島健人。『黒崎くんの言いなりになんてならない』『心が叫びたがってるんだ。』など、出演映画は全て“主演”である中島。しかし、「作品の雰囲気とはあきらかに違っているのに、いろいろな映画で次々に主演している」(40代/男性)「最近よく映画で見るようになったけど、あまりうまいとは思わない」(30代/女性)「大して演技もうまくないのによく見る。不潔感があって嫌い」(50代/女性)など、見た目や実力に伴わないキャスティングを疑問視する声が集まった。

 4位は、Kis‐My‐Ft2の藤ヶ谷太輔で12票。映画『MARS~ただ、君を愛してる~』などで主演を務めているが、「特に外見が良いわけでもないし、演技がうまいわけでもなく、タレントとしてのオーラがまったくないのに起用される理由がわからない」(40代/女性)ことで、ゴリ押しと感じるとの声が目立つ結果に。また、「『櫻子さんの足元には死体が埋まっている』では、原作にある設定を変更して出演していた」(50代/男性)ことから、ゴリ押しと感じた人もいた。

 同じくKis‐My‐Ft2から、玉森裕太が7票獲得で5位にランクイン。主演映画『レインツリーの国』はスマッシュヒットを記録したものの、「ルックスや演技力など、とても主役ができる実力があるとは思えない」(40代/男性)「よく映画やドラマで見かけるが、ちゃんと見るとそこまでイケメンと思わないし、演技もそれほど上手だとは思わない」(20代/男性)「頑張って出している感は否めない。しかし、なんぼ押してもダメな人はダメ」(30代/男性)との辛辣な声が。

 1票差の6票で6位にとどまったのは、Sexy Zoneの佐藤勝利。グループきってのイケメンとして高い人気を得る佐藤。この3月には『ハルチカ』で映画初主演を果たしたが、「端正な顔をしているとは思うが、特段演技がうまいわけでもなく、バラエティがうまいわけでもない」(30代/男性)「ほかのメンバーはともかく、勝利の場合、あまりにもバカなのでもうどうしようもない」(50代/男性)など、ビジュアル以外の面で難アリなことが、大抜擢のゴリ押し感を強めてしまったようだ。

 この先、主演続きでも“ゴリ押し”と言われないだけの実力が伴うことに期待したい。

・Hey!Say!JUMP・山田涼介
「一時期なんでも山田涼介が主演していたような気がする。さすがに食傷気味」(30代/女性)
「何かと番組に出ているし、ジャニーズの中でも特にイケメン扱いがすごい」(20代/女性)
「正直俳優に向いてないと思う。映画を何個か見たが、あまり演技はうまくなかった」(20代/女性)
「『暗殺教室』とかは、自分の中でちょっとないなぁと思った。顔だけかなぁ」(30代/女性)

・Hey!Say!JUMP・伊野尾慧
「演技経験がほとんどないのに、映画でメインキャストに抜擢されていた」(20代/女性)
「何度、どこで見ても、この子を売る必要があるのか? と疑問になってしまう。目上への態度も悪いし、もっといい子を売った方が身のためじゃない? なんでゴリ押ししてんの? というのが本音」(30代/女性)
「二股騒動みたいなのがあった後も、じゃんじゃんテレビなどに出ている」(20代/男性)

・Sexy Zone・中島健人
「恋愛映画や青春映画に出ていて、ゴリ押しのような印象がある」(10代/女性)
「グループ全体がまだ成熟していないのは仕方ないが、まだ中島個人の活躍がイマイチ」(20代/女性)

・Kis‐My‐Ft2・藤ヶ谷太輔
「『MARS』では零の良さがまったく出ていなかった。ジャニーズはほかにたくさん美形がいるのに、なぜ賛否両論ある藤ヶ谷?」(30代/男性)

・Kis‐My‐Ft2・玉森裕太
「大して華があるわけでも、演技がうまいわけでもないと思う」(40代/男性)

・Sexy Zone・佐藤勝利
「ほかの方はドラマなどでよく拝見している気がするが、失礼ながら佐藤さんだけは良く存じ上げないので」(40代/女性)