懐妊報道があったにもかかわらず、肯定も否定もせず、全米をやきもきさせているお騒がせセレブのカイリー・ジェンナー(20)。妊娠がスクープされた9月22日、カイリーは、おなかの赤ん坊の父親だとされるトラヴィス・スコット(25)の曲が流れる中、口にジュエリーをくわえて妖艶に微笑むファッション・フィルムなるものをYouTubeで公開していたが、その映像が「卑猥すぎる」「ムカつく」「じわじわくる」と話題になっている。
カイリーの妊娠に続いて、26日には、異父姉であるクロエ・カーダシアン(33)も熱愛中のNBA選手トリスタン・トンプソン(26)の赤ん坊を妊娠したという報道が飛び出した。2人の姉であるキム・カーダシアンも、今年の6月に「代理母で第三子を迎える」と報じられており、来年早々には3人そろって出産予定とみられている。おまけに全員が女児だといううわさまで流れたため、賭け事を仕切るブックメーカーで「3人の妊娠/出産/赤ん坊」に関する事柄が賭けの対象になるなど、ギャンブラーたちまで興奮させる事態に発展している。
カイリーの懐妊報道があった22日、彼女のファッション・フィルムがYouTubeにひっそりアップされていた。これがようやく話題になり、「卑猥すぎる」「意味不明」「妙に腹が立つ」と、さまざまな反応を呼んでいる。
「Sheer」(「スケスケの布」の意)というタイトルが付けられた映像の冒頭には、カイリーの名前の次に、人気ファッション・フォトグラファーのニック・ナイト、ニックのアシスタントの女性フォトグラファーであるブリット・ロイド、フィルムメーカーのラクエル・コウセイロ、そしてトラヴィスの名前が登場する。
米芸能ニュース&ゴシップサイト「E!News」によると、「Sheer」は、独特なカラーを持ちカルト的な人気を誇るカルチャー誌「V MAGAZINE」と、ファッション・フィルム&ライブ・ファッション放送発祥の地をうたっている「SHOWstudio」とのコラボ作品とのこと。ラクエルは「SHOWstudio」ファッション・フィルムの代表を務めており、本作品の編集は彼女が行ったとしている。
バックに流れているトラヴィスの曲「Goosebumps」の歌詞は、「お前がいると安らぐ、なんでも大丈夫な気がする/ コンドームの心配とかも(しなくていい)/ マジ、感覚がなくなっちまう」など性的行為に関するであろうものから、「死んでも欲しいあのプッシー」「あのプッシーのためなら死ねる」とダイレクトに女性器を指す「プッシー」とライムする、この上なく卑猥な内容になっている。
恋人の卑猥な曲が流れる中、カイリーはぷっくりしたご自慢の唇にリップリングのような金属製ジュエリーをくわえて、遠い目をしたり流し目しながらカメラを見つめる。目の横にたくさんの銀色のグリッターを塗っただけのシンプルなメイクで、プラチナブロンドヘアーと身にまとったスケスケの服を風になびかせる。映像はそれでほぼ全部だ。つまり、基本的にカイリーの顔がどアップで流れ続けるだけの作品になっている。
「SHOWstudio」は、このファッションフィルムについて「カイリーのユニークな砂時計のような体形を通して」「ハイファッションに新しい革命を起こす」などと説明している。しかし、ネット上では「見れば見るほど意味不明。ファッションを理由にしているが、要するにカイリーの知名度と人気に便乗して売名と金儲けしたいだけだろう」と冷ややかな反応が集まり、バッシング騒ぎへと発展。
カイリーがくわえている金属製ジュエリーの中には錨(いかり)のようなデザインもあり、これがトラヴィスの歌詞に出てくる女性器を表現しているのではないかと深読みして「卑猥すぎる」「こんなの作ってるから孕むんだ」などと騒ぎ立てる人も出ている。
今年8月からは、カイリーだけの生活を追うリアリティ番組『Life of Kylie』の放送が始まっている。「世間の目にさらされながら思春期を過ごしたことで、本当の自分を見せないため“役”を作り上げ、それを演じるようになった」「数年前から見せている“おしゃれで大人っぽい”自分は役であり、本当の自分ではない」「信頼できる人が極端に少なく、子どもの頃からの親友に依存してしまっている」「ちやほやされているが、こんな状態は長続きしないだろうと冷めた目で見ている」といった一面を見せ、意外と地に足がついていると話題になった。
『Life of Kylie』の第6話では、このファッション・フィルムの撮影を一瞬チラ見せしていた。そこでは、「『V MAGAZINE』とフォトグラファーのニック・ナイトとのコラボ」とだけ説明している。番組では「今の恋人については一切話さない」と宣言したものの、撮影中に交際を始めたとみられているトラヴィスから届いたプレゼントや、彼とやりとりしていると思われる「ニヤニヤしながらスマホをいじり、取り巻きに冷やかされる姿」などが流されていた。おそらく、トラヴィスとの関係を公にすべきかどうか迷っていたため、このファッション・フィルムも大々的に宣伝しなかったものとみられている。
カイリーは『Life of Kylie』では子ども好きアピールもしており、「牧場で子育てしたい」という願望も明かしていた。ちなみにこの番組、視聴率はイマイチでシーズン2が制作されるかは未定になっている。しかし本当に懐妊しているのならば、制作、放送されることは間違いないだろう。
今回のファッション・フィルムで「リアリティ番組スター」と紹介されているカイリーだが、ティーンになってすぐファッション業界で成功したデザイナーで実業家でもある。
13歳で参加した、カーダシアン三姉妹とジェンナー姉妹とコラボしたOPIのマニキュアの報酬は10万ドル(約1128万円)。15歳になると、姉ケンダルとカリフォルニアの人気クロージングブランド「PacSun」とコラボしたライン「Kendall and Kylie」をリリースすることを発表した。16歳の時にはケンダルと、クールなファッションで知られるスティーブ・マッデンとタッグを組み「ケンダル&カイリー フォー マッデン・ガール」をリリース。さらにカイリー単独でヘアエクステンションライン「Kylie Hair Kouture」をスタートさせ、大きな話題となった。そして2015年にはコスメライン「Kylie Cosmetics」をリリース。リップライナーとリップグロスを、「KylieLipkit」という名で売り出した。
カイリーは『Life of Kylie』7話で「15歳の時に、薄くて小さな唇を持っていることにコンプレックスを抱くようになった」と告白していた。「初キスのとき、『君の唇って小さいからキスはうまくないのかと思ったよ』と言われてから、自分の唇が気になるようになった」「リップライナーで大きく見せようと工夫したりしたけど無理で。プチ整形した」と、プチ美容整形により唇を膨らませたことを改めて認めた。
カイリーの唇がぷっくりしていた頃、若者たちの間で「カイリーの唇になりたい」と、ショットグラスなどを口に当てて息を吸い真空状態にして唇を腫らせるという「カイリー・ジェンナー・チャレンジ」が大流行したことがある。これは、けが人が続出する騒ぎとなった。この事態を受けてカイリーは「一時的な効果があるリップ・フィラーを打ったことがある」と認める声明を発表。「だからチャレンジはしないで」と呼びかけ、そして「誰もがカイリーの唇になれるように」と「KylieLipkit」をリリースしたのだだった。
この「KylieLipkit」が爆発的な大ヒット。これまでに4億2000万ドル(約474億円)を売り上げ、このままいくと、カイリーは2022年には10億ドルを稼ぐことになると報じられている。家族と一緒に出ている『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』では1話あたり4000ドル(約45万円)の報酬を得ているとされているが、もはやそんなものはお小遣い程度にすぎない。カイリーはコスメの売り上げで財を成す、ファッション・コスメ界の申し子のような存在なのだ。
そんな彼女が今回のファション・フィルムでくわえていたリップリングのようなジュエリーも、はやること間違いなし! と言いたいところだが、「女性器を表現したものでは」という指摘もあるため、本当にはやるかどうかは微妙である。
YouTubeで公開されている今回のファッション・フィルムは、わずか15万回しか再生されていない。もちろん、一般的に見たらこの数はすごいことだ。しかしカイリーは1億人近いインスタグラムのフォロワーを持ち、投稿するたびに40万ドル(約4500万円)の報酬を得ていると推測されている女傑なのだ。そう考えると、物足りなさは否めない。インスタは妊娠報道以来慎重に更新しており、トラヴィスとのコラボ作品であるこのファッション・フィルムの宣伝はしていない。それゆえに、あまり注目されなかったものとみられている。
なお、見た人たちによるコメント欄は、「キモい」の連呼で埋まっている。「卑猥なだけで意味不明」「wtf(「what the fuck」の略。意味は「なんだこれ」)」「このフォトグラファーのこと尊敬しているけど、これはひどい」「スポンサーはPornhub(ポルノ動画サイト)なの?」「5秒で飽きた」などの酷評がずらりと並ぶ。
カイリーは 『Life of Kylie』で母親クリスから「少しスローダウンしたほうがいいんじゃない?」「あなたはまだ19歳なのよ」と諭され、「私は間違いを犯したいの。誤った選択をしてそこから学んで成長したいのよ」と主張していた。それを踏まえると、このファッション・フィルムは「誤りだった」ということになるのかもしれない。まだ20歳になったばかりのカイリーが、今後どのような間違いを犯していくのか。生温かく見守っていきたい。