アスペルガーの夫や彼氏から「逃げてもいい」! “妻だから支える”呪いに耳を貸すな

 近年、俳優やモデルとして活躍する栗原類や、映画化もされベストセラーになった『いま、会いにゆきます』の作者・市川拓司などが「自身は発達障害である」とカミングアウトしたことにより、世間に「大人の発達障害」というワードが広まるようになった。子どもの時には周りも自分も気が付かず、大人になってから社会の中で生きにくさを感じて、自分は発達障害かもしれないと疑う人が増加している。そして、その疑いは自分だけではなく、身近な人にも向く。例えば、夫や、彼氏との生活で感じる違和感。「彼はもしかしたら発達障害なのではないだろか?」という疑惑を抱えてモヤモヤとする日々。もしそうだったら、私はどうしたらいいんだろう……と、悩みを抱えている人もいるだろう。

 結婚16年目にして夫のアキラさんがアスペルガー(発達障害の一種)だったことがわかった野波ツナさんは、その結婚生活をコミックエッセイ『旦那(アキラ)さんはアスペルガー』(コスミック出版)シリーズで赤裸々に描いている。8作目となる『アスペルガーと知らないで結婚したらとんでもないことになりました』を刊行した野波さんに、彼に覚えていた違和感や、発達障害のパートナーとの付き合い方などをうかがった。

――今作では、野波さんとアキラさんの結婚前の姿が描かれています。どうしてこの時期を書かれたのですか。

野波ツナさん(以下、野波) 最初の本『旦那さんはアスペルガー』は、夫がアスペルガーだとわかった時で、1冊すべて、夫のダメな部分ばかりを描いていました。でも、結婚した当初は、この人と結婚したいという思いがあったんです。個性的で性格も悪くない、仕事もしっかりしていました。では、どんな時に彼に対する違和感が出てきたかなと振り返ると、あれもこれも、いま思い返すといろいろとあったなと。初めは小さかったその違和感が時間や、結婚、子育てなど段階を踏んで行く中で増えていったことを、みなさんに知ってほしいと思って描きました。

 彼は結婚当初は仕事もちゃんとしていたし、個性的ではあったけどおかしな人ではなかった。そのため、家庭がうまくいかないのは、私のせいなのかなと悩んだりもしました。しかし、結果として、アスペルガーの彼にとって結婚、同居というのは大変な負担で、借金や退職などといった大きな失敗を起こすきっかけになっていたとわかりました。

――当時の野波さんの困惑やストレスは相当なものだったんでしょうね。

野波 本のタイトル通り、結婚して大変なことになったのは、妻である私もそうですが、夫である彼も大変だったんです。彼も当時は自分がアスペルガーだというのを知らなかったので、普通の人のように家庭を築いていけると思っていた。でも、アスペルガーの特性ゆえ、努力では変えられないものがあり、結婚、家族という共同生活に非常なストレスを感じていたんだと思います。

――当時の旦那さんはまさに、野波さんが作られた言葉「サイレント・アスペルガー」だったんですね。

野波 そうですね。「サイレント・アスペルガー」とは、自身では発達障害の自覚がなく、社会生活に“困り感”を抱くことなく生きてきた人のことを、そう呼んでいます。アスペルガーの人は知性の高い方が多いので、今まで失敗してきたことを学び、周りの参考にできる人から言動をトレースして外側をよそおえます。なので、家の外では人当たりもよく、社会生活も一見普通に送れます。アキラさん自身、人とはちょっと違うだけ、むしろ特別な人間と思っていたそうです。私がパソコンでアスペルガーの特性を見せながら、「あなたこれかもよ」と言ったとき、「あ~ワタシこれです」とすんなり受け止め、「アスペルガー」という響きも特殊な感じがしてカッコいいとすら思ったそう。だからと言って、自分を変えようというふうにならないのがサイレント・アスペルガーの特徴かもしれません。

――交際中に彼がほかの人とは違うなと思ったエピソードなどはありますか。

野波 今回の本にも掲載していますが、彼の家族に初めて紹介してもらうときに、挨拶もそこそこのうちに私のスカートを「3万円もしたんだって」と言ったときはビックリしましたね。そういうのは打ち解けたあと雑談のひとつとしていうようなものですよね。彼の家族からの私の印象がどうなるかなんて考えてないんです。

 それ以外にも、プレゼントを贈るのが好きなんだけど、相手のことは考えずに自分の贈りたいものにする。あまり感情を表さない。表情が乏しい一方で、その表情や動作が漫画っぽい。断ることができない・・・・・・など、たくさんあります。

――いろいろと特性があるんですね。でも周囲には、癖や性格だと思われて、気にされないような気がします。

野波 なので、発達障害は気が付きにくいのかもしれませんね。もし、夫や彼氏に違和感があり、発達障害を疑っているのならば、子どもの頃のことを聞いてみるといいですね。みんなができるのに自分だけはどうしてもできなかったこと、みんなと違っていると感じたこと、先生や親から指摘されていて治らなかったことなどなかったか?

 例えばなぜか仲間外れにされる。普通にしてるつもりなのに怒られる。物事を期日までに終わらせられない。忘れ物が多い。出かける前の支度が間に合わなくてバタバタする。遅刻が多い。机の上や中がぐちゃぐちゃなど。それが今も継続していたら、その人は発達障害(ASDやADHD)かもしれません。

――もし、当てはまるようなら、本人に「発達障害なんじゃない?」と言ってよいものなのでしょうか。

野波 難しいところですね。「発達障害」という言葉は強いので拒否反応がでてしまうことも多いです。私の経験上アスペルガーの場合、自覚する人は稀です。「俺は全然アスペなんかじゃない、ありえない!」と自信を持っているほど可能性が……。

――疑いがある場合は、病院での診断はやはり受けた方がよいのでしょうか。

野波 無理やり連れていくのはいけません。まず、本人が困っているかどうかが重要です。「忘れ物が多くて困ってるよね」「物の整理が苦手だよね」など具体的な事例を出して、本人がそうかもと自覚して、自発的に病院に行くように促す。本人が嫌がるようなら、病院に行かせるのは諦めましょう。彼が病院に行く行かないは問わず、妻や彼女である自身が、彼の特性を理解して対応していくのがいいと思います。

――彼の特性を理解してとは、どういったことでしょうか。

野波 「発達障害だから〇〇なはず」などとラベリングはせずに、その人個人をよく観察することが必要です。おかしいな、不可解だな、と感じる言動の、根っこにある発達障害の特性を探りましょう。(注意欠陥、感覚過敏、感覚鈍磨、強いこだわりなど)。特性に当てはまることであれば、本人にとって変えることが難しいと知ることが、第一歩です。

 もし、日々の生活で困っていることがあれば、言い方を変えてみたり対応を工夫したりすれば、うまく誘導できることもあるので、専門書を読んだりして試していくとよいと思います。アキラさんの場合は、「今日は雨が降りそうだから窓を閉めて」はできるんです。でも、「今日は雨が降りそうだけど蒸してるから、少しだけ窓を開けて」はダメなんですよ。「雨の日は窓を閉める」「晴れの日は開ける」などわかりやすく、短い言葉で言わないとダメですね。

 あと、結婚するとき、子どもが生まれたときなど、最初にルールを決めて明文化することをおすすめします。そして、そのルールは変えない方がいいですね。例えば「夜10時になったら奥さんの肩を揉む」、「ご飯を食べ終わったら、ごちそうさまと言う」など。

――そこまで細かくですか。

野波 「いただきます」「ごちそうさま」を言わない、アスペルガーの方は多いんですよ。合理的に考えるので意味がないと思っているんです。言っても言わなくてもご飯は食べられるって。ルールはたくさんになっちゃうけど、壁にでも貼っておけばいいんですよ。修正はなかなかできませんから、最初が肝心です。ルール以外のものは都度都度言うようにするしかないですね。

――でも、それだと奥さんや彼女は彼に合わせるばかりで疲れてしまいませんか。

野波 はい。疲れてしまうこと時もあるでしょう。嫌になることもあるでしょう。そんなときはちょっと彼との距離を取るのも得策です。月一で小旅行に出かけるもいいですし、自分を解放する時間が必要ですね。彼の特性について知識を得ておくことが必要ですが、全てを容認する必要はありません。無理だと思ったら逃げてしまって構わないんです。

――逃げるということは、結婚していたら離婚も視野に?

野波 「相手が妻だから夫を支えるのは当たり前」「発達障害の人を見捨てるの」「結婚を決めたのはあなたでしょう」など、周りの方からいろいろ言われることもあると思いますが、そういう言葉に惑わされないでください。特に、「この人との結婚を決めたのは自分だから」という自分で作った呪いには耳を貸さないでください。アスペルガーの方にとって、結婚や、居住環境が変わることはストレスが強く、大きく変化することがあります。結婚を決めたときと今の夫とは違っているかもしれません。私のように夫が借金を作り、お金の問題で家を売るしかなくなり、別居になることだってありえます。キレイごとだけでは生活をしていけないんです。離れることがお互いにとっていいこともあります。

――こういった悩みは相談しようにも、友達や身内にはなかなかできないかと思います。

野波 友人や身内に相談しても、夫や彼氏へのワガママなどと捉えられ、「まぁまぁ」と宥められてたり、一般論の夫婦の話を私たちにあてはめられ、傷つくこともあります。特に親御さんは自分の子どもだし、この子は小さい頃からこうだったって容認してしまう。妻に母親と同じような無償の愛を求められても、困りますよね。だったら、いっそ全然関係ない第三者機関の地域の保健所や、専門の先生に相談してみると少しは気が楽になるかと思います。

――もしアキラさんがアスペルガーだと結婚する前にわかっていたら、結婚していましたか?

野波 やっぱり、結婚していたでしょうね。でも、アスペルガーの特性を理解し、対応するために生活のスタイルなどは変えていたと思います。当初、通い婚をしていたのですが、子どもができたので一緒に住み始めました。そこからいろいろ悪い方向にいってしまったので、通い婚のままの方が良かったかもしれません。

――アスペルガー(との疑いのある)の方と人間関係を

野波 アスペルガーの人は、人に迷惑をかけているという自覚がないままに、「アスペルガー=迷惑な人、性格が悪い人」という揶揄をされがちです。でも、アスペルガーが悪いわけではなく、素直で、最後まで物事を完遂することなどいいところもいっぱいあります。彼、彼女の特性をよく観察して、その人その人にあった対応を試みてください。アスペルガーの良いところも、悪いところも世間に広まって、双方にとって良い方向に進んでいってほしいです。

野波ツナ(のなみ つな)
漫画家として体験コミックなど多方面で活躍中。『旦那(アキラ)さんはアスペルガー』(コスミック出版)で、アスペルガー症候群と気づかないまま大人になってしまった夫との結婚生活を赤裸々に描き注目を集める。特に同じ立場の女性から共感を得ており、現在は講演会などでエールを送る機会も多い。著書はほかに『発達障害がある人のための みるみる会話力がつくノート』(講談社 柳下記子著/漫画担当)、『うちの困ったさん』(リイド社)。

アスペルガーの夫や彼氏から「逃げてもいい」! “妻だから支える”呪いに耳を貸すな

 近年、俳優やモデルとして活躍する栗原類や、映画化もされベストセラーになった『いま、会いにゆきます』の作者・市川拓司などが「自身は発達障害である」とカミングアウトしたことにより、世間に「大人の発達障害」というワードが広まるようになった。子どもの時には周りも自分も気が付かず、大人になってから社会の中で生きにくさを感じて、自分は発達障害かもしれないと疑う人が増加している。そして、その疑いは自分だけではなく、身近な人にも向く。例えば、夫や、彼氏との生活で感じる違和感。「彼はもしかしたら発達障害なのではないだろか?」という疑惑を抱えてモヤモヤとする日々。もしそうだったら、私はどうしたらいいんだろう……と、悩みを抱えている人もいるだろう。

 結婚16年目にして夫のアキラさんがアスペルガー(発達障害の一種)だったことがわかった野波ツナさんは、その結婚生活をコミックエッセイ『旦那(アキラ)さんはアスペルガー』(コスミック出版)シリーズで赤裸々に描いている。8作目となる『アスペルガーと知らないで結婚したらとんでもないことになりました』を刊行した野波さんに、彼に覚えていた違和感や、発達障害のパートナーとの付き合い方などをうかがった。

――今作では、野波さんとアキラさんの結婚前の姿が描かれています。どうしてこの時期を書かれたのですか。

野波ツナさん(以下、野波) 最初の本『旦那さんはアスペルガー』は、夫がアスペルガーだとわかった時で、1冊すべて、夫のダメな部分ばかりを描いていました。でも、結婚した当初は、この人と結婚したいという思いがあったんです。個性的で性格も悪くない、仕事もしっかりしていました。では、どんな時に彼に対する違和感が出てきたかなと振り返ると、あれもこれも、いま思い返すといろいろとあったなと。初めは小さかったその違和感が時間や、結婚、子育てなど段階を踏んで行く中で増えていったことを、みなさんに知ってほしいと思って描きました。

 彼は結婚当初は仕事もちゃんとしていたし、個性的ではあったけどおかしな人ではなかった。そのため、家庭がうまくいかないのは、私のせいなのかなと悩んだりもしました。しかし、結果として、アスペルガーの彼にとって結婚、同居というのは大変な負担で、借金や退職などといった大きな失敗を起こすきっかけになっていたとわかりました。

――当時の野波さんの困惑やストレスは相当なものだったんでしょうね。

野波 本のタイトル通り、結婚して大変なことになったのは、妻である私もそうですが、夫である彼も大変だったんです。彼も当時は自分がアスペルガーだというのを知らなかったので、普通の人のように家庭を築いていけると思っていた。でも、アスペルガーの特性ゆえ、努力では変えられないものがあり、結婚、家族という共同生活に非常なストレスを感じていたんだと思います。

――当時の旦那さんはまさに、野波さんが作られた言葉「サイレント・アスペルガー」だったんですね。

野波 そうですね。「サイレント・アスペルガー」とは、自身では発達障害の自覚がなく、社会生活に“困り感”を抱くことなく生きてきた人のことを、そう呼んでいます。アスペルガーの人は知性の高い方が多いので、今まで失敗してきたことを学び、周りの参考にできる人から言動をトレースして外側をよそおえます。なので、家の外では人当たりもよく、社会生活も一見普通に送れます。アキラさん自身、人とはちょっと違うだけ、むしろ特別な人間と思っていたそうです。私がパソコンでアスペルガーの特性を見せながら、「あなたこれかもよ」と言ったとき、「あ~ワタシこれです」とすんなり受け止め、「アスペルガー」という響きも特殊な感じがしてカッコいいとすら思ったそう。だからと言って、自分を変えようというふうにならないのがサイレント・アスペルガーの特徴かもしれません。

――交際中に彼がほかの人とは違うなと思ったエピソードなどはありますか。

野波 今回の本にも掲載していますが、彼の家族に初めて紹介してもらうときに、挨拶もそこそこのうちに私のスカートを「3万円もしたんだって」と言ったときはビックリしましたね。そういうのは打ち解けたあと雑談のひとつとしていうようなものですよね。彼の家族からの私の印象がどうなるかなんて考えてないんです。

 それ以外にも、プレゼントを贈るのが好きなんだけど、相手のことは考えずに自分の贈りたいものにする。あまり感情を表さない。表情が乏しい一方で、その表情や動作が漫画っぽい。断ることができない・・・・・・など、たくさんあります。

――いろいろと特性があるんですね。でも周囲には、癖や性格だと思われて、気にされないような気がします。

野波 なので、発達障害は気が付きにくいのかもしれませんね。もし、夫や彼氏に違和感があり、発達障害を疑っているのならば、子どもの頃のことを聞いてみるといいですね。みんなができるのに自分だけはどうしてもできなかったこと、みんなと違っていると感じたこと、先生や親から指摘されていて治らなかったことなどなかったか?

 例えばなぜか仲間外れにされる。普通にしてるつもりなのに怒られる。物事を期日までに終わらせられない。忘れ物が多い。出かける前の支度が間に合わなくてバタバタする。遅刻が多い。机の上や中がぐちゃぐちゃなど。それが今も継続していたら、その人は発達障害(ASDやADHD)かもしれません。

――もし、当てはまるようなら、本人に「発達障害なんじゃない?」と言ってよいものなのでしょうか。

野波 難しいところですね。「発達障害」という言葉は強いので拒否反応がでてしまうことも多いです。私の経験上アスペルガーの場合、自覚する人は稀です。「俺は全然アスペなんかじゃない、ありえない!」と自信を持っているほど可能性が……。

――疑いがある場合は、病院での診断はやはり受けた方がよいのでしょうか。

野波 無理やり連れていくのはいけません。まず、本人が困っているかどうかが重要です。「忘れ物が多くて困ってるよね」「物の整理が苦手だよね」など具体的な事例を出して、本人がそうかもと自覚して、自発的に病院に行くように促す。本人が嫌がるようなら、病院に行かせるのは諦めましょう。彼が病院に行く行かないは問わず、妻や彼女である自身が、彼の特性を理解して対応していくのがいいと思います。

――彼の特性を理解してとは、どういったことでしょうか。

野波 「発達障害だから〇〇なはず」などとラベリングはせずに、その人個人をよく観察することが必要です。おかしいな、不可解だな、と感じる言動の、根っこにある発達障害の特性を探りましょう。(注意欠陥、感覚過敏、感覚鈍磨、強いこだわりなど)。特性に当てはまることであれば、本人にとって変えることが難しいと知ることが、第一歩です。

 もし、日々の生活で困っていることがあれば、言い方を変えてみたり対応を工夫したりすれば、うまく誘導できることもあるので、専門書を読んだりして試していくとよいと思います。アキラさんの場合は、「今日は雨が降りそうだから窓を閉めて」はできるんです。でも、「今日は雨が降りそうだけど蒸してるから、少しだけ窓を開けて」はダメなんですよ。「雨の日は窓を閉める」「晴れの日は開ける」などわかりやすく、短い言葉で言わないとダメですね。

 あと、結婚するとき、子どもが生まれたときなど、最初にルールを決めて明文化することをおすすめします。そして、そのルールは変えない方がいいですね。例えば「夜10時になったら奥さんの肩を揉む」、「ご飯を食べ終わったら、ごちそうさまと言う」など。

――そこまで細かくですか。

野波 「いただきます」「ごちそうさま」を言わない、アスペルガーの方は多いんですよ。合理的に考えるので意味がないと思っているんです。言っても言わなくてもご飯は食べられるって。ルールはたくさんになっちゃうけど、壁にでも貼っておけばいいんですよ。修正はなかなかできませんから、最初が肝心です。ルール以外のものは都度都度言うようにするしかないですね。

――でも、それだと奥さんや彼女は彼に合わせるばかりで疲れてしまいませんか。

野波 はい。疲れてしまうこと時もあるでしょう。嫌になることもあるでしょう。そんなときはちょっと彼との距離を取るのも得策です。月一で小旅行に出かけるもいいですし、自分を解放する時間が必要ですね。彼の特性について知識を得ておくことが必要ですが、全てを容認する必要はありません。無理だと思ったら逃げてしまって構わないんです。

――逃げるということは、結婚していたら離婚も視野に?

野波 「相手が妻だから夫を支えるのは当たり前」「発達障害の人を見捨てるの」「結婚を決めたのはあなたでしょう」など、周りの方からいろいろ言われることもあると思いますが、そういう言葉に惑わされないでください。特に、「この人との結婚を決めたのは自分だから」という自分で作った呪いには耳を貸さないでください。アスペルガーの方にとって、結婚や、居住環境が変わることはストレスが強く、大きく変化することがあります。結婚を決めたときと今の夫とは違っているかもしれません。私のように夫が借金を作り、お金の問題で家を売るしかなくなり、別居になることだってありえます。キレイごとだけでは生活をしていけないんです。離れることがお互いにとっていいこともあります。

――こういった悩みは相談しようにも、友達や身内にはなかなかできないかと思います。

野波 友人や身内に相談しても、夫や彼氏へのワガママなどと捉えられ、「まぁまぁ」と宥められてたり、一般論の夫婦の話を私たちにあてはめられ、傷つくこともあります。特に親御さんは自分の子どもだし、この子は小さい頃からこうだったって容認してしまう。妻に母親と同じような無償の愛を求められても、困りますよね。だったら、いっそ全然関係ない第三者機関の地域の保健所や、専門の先生に相談してみると少しは気が楽になるかと思います。

――もしアキラさんがアスペルガーだと結婚する前にわかっていたら、結婚していましたか?

野波 やっぱり、結婚していたでしょうね。でも、アスペルガーの特性を理解し、対応するために生活のスタイルなどは変えていたと思います。当初、通い婚をしていたのですが、子どもができたので一緒に住み始めました。そこからいろいろ悪い方向にいってしまったので、通い婚のままの方が良かったかもしれません。

――アスペルガー(との疑いのある)の方と人間関係を

野波 アスペルガーの人は、人に迷惑をかけているという自覚がないままに、「アスペルガー=迷惑な人、性格が悪い人」という揶揄をされがちです。でも、アスペルガーが悪いわけではなく、素直で、最後まで物事を完遂することなどいいところもいっぱいあります。彼、彼女の特性をよく観察して、その人その人にあった対応を試みてください。アスペルガーの良いところも、悪いところも世間に広まって、双方にとって良い方向に進んでいってほしいです。

野波ツナ(のなみ つな)
漫画家として体験コミックなど多方面で活躍中。『旦那(アキラ)さんはアスペルガー』(コスミック出版)で、アスペルガー症候群と気づかないまま大人になってしまった夫との結婚生活を赤裸々に描き注目を集める。特に同じ立場の女性から共感を得ており、現在は講演会などでエールを送る機会も多い。著書はほかに『発達障害がある人のための みるみる会話力がつくノート』(講談社 柳下記子著/漫画担当)、『うちの困ったさん』(リイド社)。

またまたサッカーメディアの黒歴史に 「Jリーグ史上2度目の“人違い退場”」に続報がなかった理由とは

またまたサッカーメディアの黒歴史に? 「Jリーグ史上2度目の人違い退場」に続報がなかったワケの画像1
イメージ画像(Thinkstockより)
 8月16日、Jリーグ史上2度目となる“人違い退場”が起きた。  明治安田生命J2リーグ第28節のFC町田ゼルビア×名古屋グランパスエイト戦で、家本政明主審がプレーに関与していなかった町田の平戸太貴選手に対しレッドカードを提示、退場させてしまったのだ。  一発退場による選手の取り違えは、2006年にも起こっている。J2第6節、ヴァンフォーレ甲府対セレッソ大阪の56分に西村雄一主審からレッドカードを提示された甲府の池端陽介が退場となったが、後日行われたJリーグ規律委員会にて“人違い”であったと判断され、本来退場処分を受けるべきだった桜井繁に退場処分が付け替えられた。  一方、町田×名古屋戦から約1カ月後となる9月21日、日本サッカー協会(JFA)審判委員会が記者に対して簡単な状況説明・報告を行ったが、この判定に関する続報はほとんどない。JFAの情報統制があったのだろうか? 参加したサッカーライターに聞いた。 「そんなことはありません。むしろ、審判委員会はしっかりと説明を行いました。ただ、その内容は、サッカーメディアが報じたものと真逆だったんです。訂正報道をするような格好になるので、あえて報じていないのでは?」  くだんの試合後、各メディアは家本主審を大バッシングした。その急先鋒となったのが、「Goal.com」と「ゲキサカ」だ。「家本主審は、深津康太が『僕がファウルした』と言ったのに聞き入れず、平戸を退場させた」などと報じ、「Goal.com」に寄稿した青山知雄氏は「現場で起こっていたことを複数の証言から構成しました」と記事の信ぴょう性が高いことをツイートしている。  しかし、事実は違う。前出のサッカーライターによると、まず、家本主審は深津にレッドカードを提示した際に、副審とのやりとりがうまくいかず、自分が誰にレッドカードを示したのかわからなくなってしまった。そこで、選手たちに「誰がファウルをしたか教えてくれないか?」と聞いたところ、平戸の名前が出てきたため、副審に確認し、平戸が退場になったという流れのようだ。  また、深津が「僕がファウルした」と名乗り出たのは、レッドカードを出した時ではなく、試合が終わった後だったという。  つまり、審判委員会の報告が事実ならば、「本人が認めても審判団は認めず」というのは大誤報と言われても仕方がない。なぜ、このようなことが起きたのか? 「今のサッカーメディアは、自分の目で見て考えるよりも、選手のコメントを優先する傾向にあります。今回もその最たる例で、『選手がそう言っているのだから』で報道してしまったのでしょう。実際に現場を見ていれば、家本主審と選手の間で、ファウルについてのやりとりがあったのは明らかで、ああいった報道にはならなかったと思います」(同) 「史上2度目の“人違い退場”」と大々的に報じられた件に続報がなかったのは、JFAが情報統制したのではなく、サッカーメディアが誤報を隠すためだったようだ。 (文=TV Journal編集部)

またまたサッカーメディアの黒歴史に 「Jリーグ史上2度目の“人違い退場”」に続報がなかった理由とは

またまたサッカーメディアの黒歴史に? 「Jリーグ史上2度目の人違い退場」に続報がなかったワケの画像1
イメージ画像(Thinkstockより)
 8月16日、Jリーグ史上2度目となる“人違い退場”が起きた。  明治安田生命J2リーグ第28節のFC町田ゼルビア×名古屋グランパスエイト戦で、家本政明主審がプレーに関与していなかった町田の平戸太貴選手に対しレッドカードを提示、退場させてしまったのだ。  一発退場による選手の取り違えは、2006年にも起こっている。J2第6節、ヴァンフォーレ甲府対セレッソ大阪の56分に西村雄一主審からレッドカードを提示された甲府の池端陽介が退場となったが、後日行われたJリーグ規律委員会にて“人違い”であったと判断され、本来退場処分を受けるべきだった桜井繁に退場処分が付け替えられた。  一方、町田×名古屋戦から約1カ月後となる9月21日、日本サッカー協会(JFA)審判委員会が記者に対して簡単な状況説明・報告を行ったが、この判定に関する続報はほとんどない。JFAの情報統制があったのだろうか? 参加したサッカーライターに聞いた。 「そんなことはありません。むしろ、審判委員会はしっかりと説明を行いました。ただ、その内容は、サッカーメディアが報じたものと真逆だったんです。訂正報道をするような格好になるので、あえて報じていないのでは?」  くだんの試合後、各メディアは家本主審を大バッシングした。その急先鋒となったのが、「Goal.com」と「ゲキサカ」だ。「家本主審は、深津康太が『僕がファウルした』と言ったのに聞き入れず、平戸を退場させた」などと報じ、「Goal.com」に寄稿した青山知雄氏は「現場で起こっていたことを複数の証言から構成しました」と記事の信ぴょう性が高いことをツイートしている。  しかし、事実は違う。前出のサッカーライターによると、まず、家本主審は深津にレッドカードを提示した際に、副審とのやりとりがうまくいかず、自分が誰にレッドカードを示したのかわからなくなってしまった。そこで、選手たちに「誰がファウルをしたか教えてくれないか?」と聞いたところ、平戸の名前が出てきたため、副審に確認し、平戸が退場になったという流れのようだ。  また、深津が「僕がファウルした」と名乗り出たのは、レッドカードを出した時ではなく、試合が終わった後だったという。  つまり、審判委員会の報告が事実ならば、「本人が認めても審判団は認めず」というのは大誤報と言われても仕方がない。なぜ、このようなことが起きたのか? 「今のサッカーメディアは、自分の目で見て考えるよりも、選手のコメントを優先する傾向にあります。今回もその最たる例で、『選手がそう言っているのだから』で報道してしまったのでしょう。実際に現場を見ていれば、家本主審と選手の間で、ファウルについてのやりとりがあったのは明らかで、ああいった報道にはならなかったと思います」(同) 「史上2度目の“人違い退場”」と大々的に報じられた件に続報がなかったのは、JFAが情報統制したのではなく、サッカーメディアが誤報を隠すためだったようだ。 (文=TV Journal編集部)

まる子ファン拒絶!! さくらももこセルフパロディ『ちびしかくちゃん』は、なぜ胸クソ悪いのか?

 1986年から、約10年間にわたって「りぼん」(集英社)で連載され、90年からはテレビアニメ化、現在もなお放送中という国民的少女マンガ『ちびまる子ちゃん』。同作は、おっちょこちょいでグータラだけど好奇心旺盛、そしてしたたかで鋭い面も持つ小学3年生のまる子(本名はさくらももこ)と、強烈すぎる個性を放つ家族や友人たちの愉快な日常が描かれたギャグマンガで、現在までになんと3000万部以上の売り上げ冊数を誇り、今もなお老若男女に根強く支持されている。『ちびまる子ちゃん』を知らない日本人はいないとしても、言いすぎではないだろう。

 そんな『ちびまる子ちゃん』を、作者であるさくらももこがセルフパロディした作品『ちびしかくちゃん』が、9月25日に発売された。同作は、青年マンガ誌「グランドジャンプ」(同)に連載中で、公式サイトの紹介文を見ると、「『子供の世界にも人間関係がある』のは『まる子』と同じ、だけど本家よりも“何かと角が立つ”のが『しかくちゃん』」とのこと。ちょっとアレンジが加えられた『ちびまる子ちゃん』のキャラクターが登場し、大人が楽しめるようなシュールで皮肉の利いた内容になっているのかな? と思いながら、『ちびしかくちゃん』のページを開いたものの、その期待はあっさり裏切られることに……!?

■しか子以外のキャラがクズ

 『ちびしかくちゃん』の第1話「【お父さんのパンツ】の巻」のストーリーは、だいたいこんな感じだった。

 ある日学校に、体操着と間違えて、父“ピロシ”のパンツを持ってきてしまった“しか子”。友達の“だまちゃん”に相談するも、「アッハッハ笑っちゃうね みんなに言っちゃおう」とバカにされ、しか子は「ああん やめてよ だまちゃんはいじわるだねぇ」とオロオロするばかり。家に帰っても、ピロシから「なんでオレのパンツと体操着をまちがえるんだ」「夕飯ナシだっ」と激怒され、ガタガタ震えながら「ごめんなさい」と繰り返し謝ることしかできない。祖父の“友象”は、そんなしか子を不憫に思い、ピロシに「お前が悪いんじゃ」と食って掛かり、お母さんにまで牙を向けるが、逆に怒鳴られる始末。結局、しか子が「悪いのは私だよ~」「私のドジで家族がケンカしちゃやだよぉ みんな仲良くしてよぉ」と涙を流すことで丸く収まり、一家で夕飯を食べるのだけど、喉に魚の骨が刺さってしまったせいで、しか子は夕飯が食べられなかった……というオチがつく。

 あらすじを読んだだけでも、それぞれのキャラクターが、まったく別人格になっていることがわかる。本家『ちびまる子ちゃん』だったら、たまちゃんは、ヒロシのパンツを持ってきてしまったまる子に対し、「どうしたらいいのか?」を一緒に悩んでくれるはず。ヒロシだって、酔っ払いながら「まる子はバカだなぁ~」とヘラヘラするだけだろうし、友蔵もお母さんを責めるような真似はしない。そして、何と言っても、まる子のキャラ変が激しい。私たちの知ってるまる子だったら、パンツを発見した瞬間、「ガーン」と顔にタテ線を入れてショックを受けることはあっても、“孫バカ”友蔵をうまく使って、体操着を持って来させるなどの行動に出るような気がする。

 そう、同作は、しか子が、まる子と違って“気弱すぎる”、そしてほかのキャラクターがとにかく“クズ”に描かれているせいで、“胸クソの悪さ”ばかりを募らせる内容になっているのである。

 給食で余ったプリンを勝手に食べたと濡れ衣を着せられるも、反論できないしか子、だまちゃんに「ノリが悪い」といわれ、ほしくもないジュースを買うしか子、お姉ちゃんに「なんであたしばっかり しか子をかわいがんなきゃならないのさ」と激怒され、泣きながら謝るしか子……などなど、しか子に感情移入して読んだが最後、イライラするだけでなく、その救いのなさに物悲しい気持ちに……。しか子を応援する気にもなれない。

 ネット上を見ても、「あまりにも居たたまれない」「自分の作品をオモチャにしてるようにしか思えない」「しか子が不憫で泣けてくる」「なぜ、さくらももこはこの作品を描いたのか?」などの酷評が飛び交っており、戸惑いを見せる読者が続出している。

 しかし、『ちびしかくちゃん』を読んだ後、あらためて『ちびまる子ちゃん』のページをめくると、ギャグに隠された“残酷さ”が目につくようになった。例えば、掃除委員の前田さんは、クラスのみんなが掃除をサボることに怒ってヒスを起こすも、「泣き顔がブスすぎる」という理由で笑われ、みぎわさんは花輪くんから拒絶されているのに、自分は好かれていると勘違いをする“道化”として、まる子やたまちゃんらに哀れまれている。

 それに、火事で家が全焼した永沢くんを「はげます会」が描かれた回もあったが、冷静になって考えてみると、絶対に笑ってはいけない内容である。『ちびしかくちゃん』とは比べ物にならないほどの残酷展開のオンパレード。日曜の夕方に国民的アニメとして堂々と放送されるような内容ではなかった……そう思ってしまった。

 まる子は、『ちびまる子ちゃん』の世界において、ある意味“強者”だったのかもしれない。どちらかと言うと、奇妙奇天烈な周囲の人たちを哀れんだり、笑ったり、時にドン引きする側の立場にあり、一方『ちびしかくちゃん』でのしか子は、徹底して“弱者”として描かれている。人間関係の残酷さが描かれているのは両作品とも同じ、ただ主人公のポジションが真逆になったから、胸クソ悪く映る。ネット上には、「さくらももこは変わっちゃった」という意見も散見されたけれど、実は30年以上ずーっと同じことを描いているようにも思えるのだ。

 ただ、やっぱり、なぜこの作品を出さなければいけなかったのかは疑問が残る。「前田さんのヒス泣き顔で、笑いづらくなること」を恐れない人は、ぜひ読んでみるといいかもしれないけれど……。
(カコヨシコ)

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 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

■たまにいる「医師免許のある彫師」は微妙な存在

 うーん、ひどい判決が出ましたね。9月27日、大阪地裁(長瀬敬昭裁判長)は医師免許がないのに客にタトゥーを入れたとして、彫師さんに罰金刑を言い渡しました。彫師さんは略式起訴されていましたが、「法廷できちんと決着してほしい」と、ご自身で略式ではなく正式の裁判を求めたそうです。

 もし本当に医師免許がなければダメだと言うなら、皮膚に傷をつけてインクまで入れてるんですから「傷害罪」だと思うんですが、「医師法違反」だけですからね。腰が引けてますよ。そもそも最初は略式だったんですから、いずれにしろダメダメ裁判です。

 だって、刺青はアートで、医療行為じゃないです。医師免許なんかいりませんよ。弁護側は「憲法が保障する職業選択や表現の自由にも反する」として無罪を主張していました。

 主任弁護人さん(美人!)は、記者会見で「この国から彫師という職業も文化もなくなってしまう」と批判されたそうですが、おっしゃる通りです。日本の刺青は、国際的にも評価が高いのです。それに、この判決で日本の彫師さんたちが全員失職したら、それも大問題ですよ。

 ググったら、長瀬敬昭裁判長は「警察がコッソリGPS端末をつける捜査は、プライバシーの侵害だからダメ」といういい判決も出されていました。それなのに今回は残念ですよね。

 今回の件で、ご近所のドクターに「医師免許のある彫師さんなんて、聞いたことない!」と愚痴を言ったら、「実はたまにいる」のだそうです。「要するに整形とかでやらかして、本業で食えなくなった医者が『アートメイク』とか『ワンポイントタトゥー』とかをやってることがある」そうです。むしろ怖いですよね。美容外科のトラブルはたまに報道されますが、こんな人に刺青を入れてほしくないですよね。

 彫師さんは、厳しい徒弟制度の下で修業されている方が多く、技術はだいたいちゃんとしてると思いますよ。

 この判決の背景には、警察や裁判所的に「刺青=暴力団員」という先入観があると思います。

 でも、そうでしょうか? スターの中でタトゥーを入れていらっしゃる方は、本当に多いですよね。思いつくだけでも木村拓哉・工藤静香さん夫妻からTOKIOの長瀬智也さん、浜崎あゆみさんのほか、最近はモデルの水原希子さんや道端ジェシカさん、森泉さん、あびる優さんといったきれいどころも話題です。

 あとミュージシャンも多いですよね。EXILEのTAKAHIROさんとATSUSHIさん、黒夢の清春さん、GLAYのTERUさん、THE YELLOW MONKEYの吉井和哉さん、Dragon Ashの降谷建志さん、B’zの稲葉浩志さんとか。女性でも中島美嘉さん、夏川りみさん、安室奈美恵さんなどなど。

 意外なところでは鈴木おさむ・大島美幸さんご夫妻とか、なでしこジャパンの澤穂希さんも、入れていらっしゃいますよね。

 ヤクザの世界では、刺青は別名「ガマン」といいます。痛いし、お金も時間もかかるし、背中に入れたら自分では見えないし、そんなにいいことはありません。でも、ガマンして刺青を完成させるのがカッコイイのです。なので、著名人の方があまりプラス評価の対象にはならないタトゥーをなぜ入れたいのかはよくわかりませんが、それこそ憲法で保障されている「愚行権」(憲法第13条の幸福追求権)ですよね。タバコを吸ったり、お酒を飲んだりするのと同じで、いいことじゃないけど、本人がいいならまあいいじゃないですか、ということです。

 ちなみにオットと私は入れていません。痛いし、お金もかかりますしね。それに何十年もたつと色があせてくるので、メンテナンスも必要です。実はヤクザでも入れていない人は多いです。有名なのは、三代目山口組の田岡一雄組長と四代目就任後すぐに射殺された竹中正久組長ですね。あとは元「安藤組」組長で、作家・俳優の安藤昇さんもなかったと聞いています。

 きちんとした刺青は、本当に美しいです。全国に、立派な彫師さんはたくさんいらっしゃるのです。今後は衛生面など一定の規制が必要になるかもしれませんが、消すのは容易でないこともちゃんと説明した上で、ヤクザもカタギさんも、入れたい方は自己責任でお願いしたいです。それを「医師免許がないからダメ」と一律に規制する動きには、どうにも納得がいきません。

『聲の形』はいじめっ子を美化する作品? 公開めぐり、中国政府と観客に温度差が生じたワケ

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『聲の形Blu-ray 通常版』(ポニーキャニオン)
 こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。  9月8日、京都アニメーション製作のアニメ映画『聲の形』が中国で公開されました。  本作は大今良時氏の同名漫画が原作で、聴覚障害を持つヒロインの少女・西宮硝子と、彼女をいじめたことがきっかけで孤立してゆく主人公の少年・石田将也の触れ合いを描いたもの。日本では昨年9月に公開され、全国120館規模ながら興行収入23億円を記録する大ヒットとなりました。 ■作中には、現実問題が的確に描かれている  僕は『聲の形』には、日本社会が抱える現実的な問題が内包されていると思います。作品序盤で聴覚障害者の硝子がいじめられた際、担任教師とクラスメイト全員が、まるで傍観者のように彼女を嘲笑します。その後、硝子の母親が壊された補聴器の請求のために学校に抗議したことにより事態は一転し、硝子を率先していじめていた将也は、自身がいじめられるハメになります。障害者を露骨に差別するクラスメイトの植野直花は「硝子がろう学校や特別支援学級ではなく、一般学級に通学するがゆえにクラスメイト全員に迷惑がかかる」と説くのですが、確かにハンデを背負った人物が原因で多くの人に負担がかかるという例は珍しくありません。  その一方、障害者を助けることにより「意識の高い自分」を演じて周囲からの評価を上げようとする八方美人的な川井みき、真剣に硝子を助けたいという思いから手話を学んだ挙げ句、植野に第二のいじめの標的にされるという哀れな境遇の佐原みよこなど、さまざまなキャラの心理描写や心境の変化が作中で描かれています。  物語のクライマックス、クラスメイトたちは殴り合った末に、互いを理解しようとします。結局、誰の意見が正しいのか、明確な答えは描かれません。僕は『聲の形』を見た後、いろいろと複雑な心境になりました。  中国版の『聲の形』は、「教育上不適切な表現」という名目で、中共政府が、将也が硝子をいじめる場面、将也の母親が土下座する場面、クラスメイトが暴力を振るう場面など、数十カ所、計20分程度がカットされました。当然、ストーリーの重要な場面が端折られた状態となり、観客からは「ストーリーが唐突でよくわからない」などと苦情が殺到しました。  さらに、中共政府の機関紙「環球時報」は、「『聲の形』は、いじめっ子を美化する内容だ。作中のいじめ場面は、昔いじめられていた人に不安感を与え、エンディングでいじめを行った者が救済される点が不愉快な印象を与える。このような作品が作られたのは、日本の学校にいじめがはびこっているからだ」と酷評しました。これは、日本を批判するためのプロパガンダ的な報道です。  中国人の観客の大半は、日本人と求める要素が違います。中国では過去に悪いことを行った人を死んでもなお鞭で叩き続けるという、徹底的にやり込める痛快感を求めます。中国のことわざ「悪い犬が川に落ちても叩き続ける」(痛打落水狗)には、その国民性がよく反映されています。 ■日本をいじめ体質だと批判する、いじめ国家・中国  このような世論がまかり通っていますが、チベット民族・香港に対する迫害、富裕層の貧困層に対する搾取、公権力による一般人いじめ、共産党内部の内ゲバ、在中外国企業に対する嫌がらせ、自国周辺の小国に対する攻撃など、実際の中国社会には、いじめ気質がまん延しています。ある中国人アニメファンは環球時報の社説を受けて、「いじめられっ子に『いじめられることを反省しろ』というのが、典型的な中国の教師だ」という反論をネット上に寄せました。この意見には僕も思い当たる節があり、小学校の頃、僕は成績が悪いことが原因でクラスメイトからいじめられていたのですが、担任教師はその様子を見ていじめっ子をしかりつけるのではなく、「お前の成績が悪いから、いじめられるんだ。反省しろ」と僕に言いました。強い者がはびこる一方、弱い者は徹底的に虐げられるのが中国社会です。  僕は、映画公開前から漫画を全巻読破するほどの『聲の形』ファンです。日本での公開時、同時期に同じくアニメ映画の『君の名は。』が空前の大ヒットを記録しましたが、僕自身は『聲の形』のほうに共感します。『聲の形』は障害者やいじめがテーマという理由から、いったん雑誌掲載が見送られたという経緯を持ちます。このような風潮は、リベラル層が、日本の言論、マスコミ界の上層部に多く存在しているためだと思います。彼らの過剰な配慮により、名作が封印される可能性があったのです。 『聲の形』は、障害者、いじめ問題を世間に問いかける内容であり、差別を助長するものではありません。しかも、登場人物は全員架空であるため、個人を中傷する内容ではないのです。行きすぎた表現規制は、漫画家、小説家、映画監督など、多くのクリエイターの可能性を奪う行為だと思います。
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●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)、『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社)、『日本人に帰化したい!!』(青林堂)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>

NEWS増田貴久、『Mステ ウルトラFES』で自身が演出した“フェロモン”要素について明かす!

 10時間越えの生放送大型音楽番組『MUSIC STATION ウルトラFES 2017』(テレビ朝日系)が、9月18日に放送された。

 今年は「ジャニーズ VS LIVE」というコーナーも登場し、ジャニーズグループ同士による対決形式のメドレーが披露された。組み合わせは、Kis-My-Ft2 VS A.B.C-Z、関ジャニ∞ VS ジャニーズWEST、NEWS VS Sexy Zone、TOKIO VS V6。いずれも垂涎ものの組み合わせなのだが、放送中、NEWS VS Sexy Zoneの「フェロモン対決」に違和感を覚えたというファンの声がチラホラと見受けられた。そんな対決の裏側が、26日深夜放送のラジオ『KちゃんNEWS』(文化放送)内で語られた……

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「アンチ増加」花田優一、「アニメ声優」落合福嗣……芸能界“スポーツ選手2世”の生き方

 女優・後藤久美子と元F1レーサーであるジャン・アレジの長女、エレナアレジ後藤が芸能界デビューすることが話題になっている。2世タレントがひしめく昨今の芸能界だが、スポーツ選手2世たちの芸能活動も、明暗がはっきりと分かれているようだ。

「現在最も注目を集めているスポーツ選手2世は、元プロ野球選手・桑田真澄の次男であるMattでしょう。ブライダルモデルだった彼は、ミュージシャンや俳優としても活躍していきたいと発言していますが、話題になるのは1カ月に約20万円を費やすという美容系ネタや整形疑惑のみ。そのため、ネットでは『どこを目指しているのかわからない』との意見が多く見受けられます。今月25日には、インスタグラムで自身の眉毛メイク法を公開したのものの、メイクよりも『髪の毛の生え際どうなってるの?』『テレビで整形疑惑否定してたけど違和感しかない』などと、やはり顔のつくりにばかり注目が集まってしまいました」(芸能ライター)

 良くも悪くも注目されているMattと同時期に現れ、アンチ急増中なスポーツ選手2世が、大相撲・貴乃花親方の長男・花田優一だ。

「イタリアで2年間修業を積んだ靴職人として話題になっていた優一は、今年8月に芸能事務所と契約。この契約は、タレントや文化人になるというわけではなく、あくまでも靴職人の活動をサポートするものだとされていますが、『この子も結局2世タレントみたいなことするのか』『そのうち靴のお仕事なんてそっちのけになって、芸能人になっちゃうんじゃないの?』といった批判的な声が続出しました。その後、目立った芸能活動はなかったものの、10月から初のレギュラーであるラジオ番組『花田優一First Step』(TBSラジオ)がスタートするようです」(同)

 Mattと優一の活動には、父親の名前を出され、“〇〇の息子”と紹介されることがほとんど。しかし、スポーツ選手2世という肩書がなくとも活躍している芸能人もいるようだ。

「福岡ソフトバンクホークス監督・工藤公康の長男である工藤阿須加は、朝ドラ、大河ドラマ、話題の連ドラだけでなく、映画やCMにも出演中。俳優として順調に活躍していて、“工藤の息子”という肩書で紹介されることも少ないです。また、ロッテオリオンズ(現・千葉ロッテマリーンズ)などで活躍した倉持明元投手の娘、元・AKB48メンバーの倉持明日香も同様。AKB在籍時はチームBのキャプテンだったこともあり、スポーツ系番組にレギュラー出演していました。AKB卒業後はドラマの主演を務め上げたほか、ラジオのレギュラー番組を持ち、『ひるおび!』(TBS系)ではお天気キャスターを担当するなど、マルチに活躍中です」(同)

 ほかにも、三冠王を3度獲得した名選手・落合博満の長男である“ふくしくん”こと落合福嗣もスポーツ選手2世。子どもの頃は2世タレントとして、母・信子も含めた「落合ファミリー」でバラエティ番組などに出る機会が多かったが、現在はテレビのナレーターやアニメ声優として活躍している。

 俳優、靴職人、声優、タレントなど、活動の幅が広いスポーツ選手2世たち。エレナはモデルとして2018年から本格的に芸能活動を始めるというが、果たして活躍することはできるのだろうか?