鈴木砂羽、“土下座強要”疑惑がこじれないために必要だったこと

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎知らないと損する裏ワザ
 鈴木砂羽土下座強要疑惑。普通はここまでこじれない、いや、こじれたことが外部に出ないと思うのだが。「あっちがひどいことした」と声高に叫び、先に1人でも多く味方につけた方が優勢にというベクトルといい、トラブルの発生からこじれるまでの湿度と密度が、何だかすごーく女子校的。舞台の責任者にひとり男が入っていれば、こんな結末にならなかったような気がするのだが。排水溝にヌメリ防止で入れる十円玉みたいに。

◎変態仮面か
 青菜に塩。斉藤由貴に流出写真。自宅で自分のパンツ被った間男の写真がシュポンッ。飯がまずいどころか、ノドを通らない日々が、未来永劫続くことがここに確定した。南無三。

 不倫発覚当初は「体質だから」「女優だから」的な視線で片付く空気もあったのだが。「一線は越えてない」のデジャブと、相手の医師の横柄さに、世間がイラッとしていたところへ、とどめのキス写真。さらにパンティで追い炊きと。いやー。モルモン教がどうの、家庭がどうのどころじゃない、一生外で顔を上げて歩けないという、レベル5の恥辱であるな。

 キス写真流出のときは、「やっぱりこういうの撮りたいんだ、斉藤由貴」という、彼女の「女」の部分の生々しさに引いたが。パンティ写真はねぇ。バレた時の恥辱はキス写真の比じゃあないが。普通の女は嫌がる、ああいうお下劣な悪ふざけに、面白がって付き合えてしまう斉藤由貴というのは、やっぱり男とよろしくやれる才というか、惹きつける何かがあるというか。

 モルモン教にでも入らないことには、そんなほとばしる何かを抑えられなかったんだろうか。宗教に入るって何だろうな。着地はズレるが、新木優子よ、けっぱれ。

◎コロコロコミックか
 脅迫したっていうのは本当ですか?
「その通りでございます」
 出刃包丁を持ってというのは?
「出刃ではなくて、中華包丁です」
 脅迫状はご自身で?
「はい。タイプで打ってプリントアウトして」
 置かれていた犬の糞というのは……。
「うちの愛犬のトゥルーのうんち君です」
 どういう経緯でこんなことに?
「悲しみと怒りでカーッとなって、うんち君と包丁と脅迫状を持って、ここを出たのは覚えてるんですけど」
 どうしてそんな精神状態に?
「私が勝手に被害妄想というか、この人(被害男性)なら、私の狂気を受け止めてくれるという願いがあった」
 相手が被害届を出さないということに関しては?
「ありがたいなと思いました」

  ……うーむ。今年一番正直な内容だったもんで、何だかほっこりしてしまった泰葉の会見。「不倫」とは違い「脅迫」は立派な犯罪なのだから、ほっこりしちゃいかんのであるが。

 「イラン人が殺しに来るぞ」という脅迫状の一文は、何か人種的な思い込みだったわけではなく、「イラン人男性と婚約しました」という部分に結びつくわけで。あー。YOUは何しに日本へ。

 こうなると、今から心配なのは、別れる時、泰葉が相手に付ける罵倒ネーミングである。イスラム教徒に「豚野郎」はヤバい。マジで。今から忠告しといた方がいいって、誰か。その「誰か」がいないんだよなぁ泰葉には。あー。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

鈴木砂羽、“土下座強要”疑惑がこじれないために必要だったこと

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎知らないと損する裏ワザ
 鈴木砂羽土下座強要疑惑。普通はここまでこじれない、いや、こじれたことが外部に出ないと思うのだが。「あっちがひどいことした」と声高に叫び、先に1人でも多く味方につけた方が優勢にというベクトルといい、トラブルの発生からこじれるまでの湿度と密度が、何だかすごーく女子校的。舞台の責任者にひとり男が入っていれば、こんな結末にならなかったような気がするのだが。排水溝にヌメリ防止で入れる十円玉みたいに。

◎変態仮面か
 青菜に塩。斉藤由貴に流出写真。自宅で自分のパンツ被った間男の写真がシュポンッ。飯がまずいどころか、ノドを通らない日々が、未来永劫続くことがここに確定した。南無三。

 不倫発覚当初は「体質だから」「女優だから」的な視線で片付く空気もあったのだが。「一線は越えてない」のデジャブと、相手の医師の横柄さに、世間がイラッとしていたところへ、とどめのキス写真。さらにパンティで追い炊きと。いやー。モルモン教がどうの、家庭がどうのどころじゃない、一生外で顔を上げて歩けないという、レベル5の恥辱であるな。

 キス写真流出のときは、「やっぱりこういうの撮りたいんだ、斉藤由貴」という、彼女の「女」の部分の生々しさに引いたが。パンティ写真はねぇ。バレた時の恥辱はキス写真の比じゃあないが。普通の女は嫌がる、ああいうお下劣な悪ふざけに、面白がって付き合えてしまう斉藤由貴というのは、やっぱり男とよろしくやれる才というか、惹きつける何かがあるというか。

 モルモン教にでも入らないことには、そんなほとばしる何かを抑えられなかったんだろうか。宗教に入るって何だろうな。着地はズレるが、新木優子よ、けっぱれ。

◎コロコロコミックか
 脅迫したっていうのは本当ですか?
「その通りでございます」
 出刃包丁を持ってというのは?
「出刃ではなくて、中華包丁です」
 脅迫状はご自身で?
「はい。タイプで打ってプリントアウトして」
 置かれていた犬の糞というのは……。
「うちの愛犬のトゥルーのうんち君です」
 どういう経緯でこんなことに?
「悲しみと怒りでカーッとなって、うんち君と包丁と脅迫状を持って、ここを出たのは覚えてるんですけど」
 どうしてそんな精神状態に?
「私が勝手に被害妄想というか、この人(被害男性)なら、私の狂気を受け止めてくれるという願いがあった」
 相手が被害届を出さないということに関しては?
「ありがたいなと思いました」

  ……うーむ。今年一番正直な内容だったもんで、何だかほっこりしてしまった泰葉の会見。「不倫」とは違い「脅迫」は立派な犯罪なのだから、ほっこりしちゃいかんのであるが。

 「イラン人が殺しに来るぞ」という脅迫状の一文は、何か人種的な思い込みだったわけではなく、「イラン人男性と婚約しました」という部分に結びつくわけで。あー。YOUは何しに日本へ。

 こうなると、今から心配なのは、別れる時、泰葉が相手に付ける罵倒ネーミングである。イスラム教徒に「豚野郎」はヤバい。マジで。今から忠告しといた方がいいって、誰か。その「誰か」がいないんだよなぁ泰葉には。あー。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

文春の民進党・前原誠司“ハニートラップ疑惑”はガセだった!?  北朝鮮マニアから「そんなの普通だろ!」の総ツッコミ

文春の民進党・前原誠司ハニートラップ疑惑は空砲だった!?  北朝鮮マニアから「そんなの普通だぞ!」の声の画像1
カラオケで美女の背に手を回し、ニヤリとする観光客の男性
 14日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が民進党の前原誠司新代表について「北朝鮮美女のハニートラップ疑惑」を報じた。1999年に北朝鮮の景勝地・妙香山を訪れ、現地の美女とツーショット写真に収まっている複数の写真を入手。文春は美女との“親密写真”としているが、複数の北朝鮮マニアから「そんなの普通だろ!」と異論が相次いでいる。北朝鮮の美女たちは、そんなにフレンドリーなのか? 真相に迫った。  文春は、前原氏が美女に顔を近づけたショットや、着衣のまま股間を美女の尻につける“立ちバック”のようなスナップ写真を掲載し、ハニートラップ説を展開している。さらに、同行した男性の証言も紹介。それによると、美女たちは妙香山でバーベキューをした際の接待係だという。  接待係が、立ちバックまでしてくれるのか? 毎年のように訪朝している朝鮮籍ビジネスマンの男性は「さすがに立ちバックのポーズまではなかったけど、記念写真をする時、男女はくっつくものだよ」と証言する。 「黙っていても接待員の女性が腕を組んでくる。男性は女性の腰に手を回すよう、周囲の人に促されることもある」(同) 日本だと職場の飲み会はもちろん、キャバクラでもセクハラ認定されて怒られそうだが、北朝鮮では女性が望んで接近してくるというのだ。 「共和国(北朝鮮)の記念写真では習慣みたいなもので、別に男女間の関係がなくても、交際しているみたいな写りになる。言葉は悪いが、儒教文化の男尊女卑が根深く残っていて、『女は男を引き立てるものだ』という意識が強いのでは?」(同)
文春の民進党・前原誠司ハニートラップ疑惑は空砲だった!?  北朝鮮マニアから「そんなの普通だぞ!」の声の画像2
金正恩氏にも密着(北朝鮮のサイト「朝鮮の今日」より)
 また、民間の研究者は「金正恩党委員長が現地指導した際も、女性らが腕を組み、密着した状態で記念撮影をしている」と指摘する。  Twitter上では、北朝鮮を観光旅行した経験のあるマニアらが「前原氏がハニートラップなら、俺もだ」などとツイート。毎回鮮烈な文春砲だが、今回だけは“空砲”と指摘する声が相次いでいる。  首都圏在住の北朝鮮マニアの40代男性は「北朝鮮には、風俗やキャバクラはない。ただ、カラオケだけは接待員を呼べる。ここでデュエットをすれば、手をつないだり、見つめ合ったり、密着して尻に手を回すことができる。一応、日本のカラオケもあるが、接待員の美女軍団が喜ぶのは北朝鮮の歌。ほのかな天花粉のような香りのする美女と密着できるカラオケ……考えるだけで、また訪朝したくなる!」と声高に語り、再訪朝に向けてYouTubeで朝鮮歌謡をヘビロテしまくっているという。  訪朝を促すカラオケ接待員の魅力、これもある意味、ハニートラップと言えなくもない。

文春の民進党・前原誠司“ハニートラップ疑惑”はガセだった!?  北朝鮮マニアから「そんなの普通だろ!」の総ツッコミ

文春の民進党・前原誠司ハニートラップ疑惑は空砲だった!?  北朝鮮マニアから「そんなの普通だぞ!」の声の画像1
カラオケで美女の背に手を回し、ニヤリとする観光客の男性
 14日発売の「週刊文春」(文藝春秋)が民進党の前原誠司新代表について「北朝鮮美女のハニートラップ疑惑」を報じた。1999年に北朝鮮の景勝地・妙香山を訪れ、現地の美女とツーショット写真に収まっている複数の写真を入手。文春は美女との“親密写真”としているが、複数の北朝鮮マニアから「そんなの普通だろ!」と異論が相次いでいる。北朝鮮の美女たちは、そんなにフレンドリーなのか? 真相に迫った。  文春は、前原氏が美女に顔を近づけたショットや、着衣のまま股間を美女の尻につける“立ちバック”のようなスナップ写真を掲載し、ハニートラップ説を展開している。さらに、同行した男性の証言も紹介。それによると、美女たちは妙香山でバーベキューをした際の接待係だという。  接待係が、立ちバックまでしてくれるのか? 毎年のように訪朝している朝鮮籍ビジネスマンの男性は「さすがに立ちバックのポーズまではなかったけど、記念写真をする時、男女はくっつくものだよ」と証言する。 「黙っていても接待員の女性が腕を組んでくる。男性は女性の腰に手を回すよう、周囲の人に促されることもある」(同) 日本だと職場の飲み会はもちろん、キャバクラでもセクハラ認定されて怒られそうだが、北朝鮮では女性が望んで接近してくるというのだ。 「共和国(北朝鮮)の記念写真では習慣みたいなもので、別に男女間の関係がなくても、交際しているみたいな写りになる。言葉は悪いが、儒教文化の男尊女卑が根深く残っていて、『女は男を引き立てるものだ』という意識が強いのでは?」(同)
文春の民進党・前原誠司ハニートラップ疑惑は空砲だった!?  北朝鮮マニアから「そんなの普通だぞ!」の声の画像2
金正恩氏にも密着(北朝鮮のサイト「朝鮮の今日」より)
 また、民間の研究者は「金正恩党委員長が現地指導した際も、女性らが腕を組み、密着した状態で記念撮影をしている」と指摘する。  Twitter上では、北朝鮮を観光旅行した経験のあるマニアらが「前原氏がハニートラップなら、俺もだ」などとツイート。毎回鮮烈な文春砲だが、今回だけは“空砲”と指摘する声が相次いでいる。  首都圏在住の北朝鮮マニアの40代男性は「北朝鮮には、風俗やキャバクラはない。ただ、カラオケだけは接待員を呼べる。ここでデュエットをすれば、手をつないだり、見つめ合ったり、密着して尻に手を回すことができる。一応、日本のカラオケもあるが、接待員の美女軍団が喜ぶのは北朝鮮の歌。ほのかな天花粉のような香りのする美女と密着できるカラオケ……考えるだけで、また訪朝したくなる!」と声高に語り、再訪朝に向けてYouTubeで朝鮮歌謡をヘビロテしまくっているという。  訪朝を促すカラオケ接待員の魅力、これもある意味、ハニートラップと言えなくもない。

Sexy Zone菊池風磨が『メレンゲの気持ち』に登場! 9月16日(土)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
※有料放送の視聴方法等については公式サイトをご確認ください。

●TOKIO

6:00~ 8:00 『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日ほか) 城島茂
24:50~25:15 『二軒目どうする?』(テレビ東京) 松岡昌宏

●V6

21:00~21:54 『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系) 井ノ原快彦

【ゲスト】
18:00~19:54 『有吉、やってみよう!』(テレビ東京) 長野博

 

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Sexy Zone菊池風磨が『メレンゲの気持ち』に登場! 9月16日(土)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
※有料放送の視聴方法等については公式サイトをご確認ください。

●TOKIO

6:00~ 8:00 『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日ほか) 城島茂
24:50~25:15 『二軒目どうする?』(テレビ東京) 松岡昌宏

●V6

21:00~21:54 『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系) 井ノ原快彦

【ゲスト】
18:00~19:54 『有吉、やってみよう!』(テレビ東京) 長野博

 

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リア充感あふれる「舐め犬」と会う。挿入ナシでただ舐めたい若者の真意って?

子宮は誰のためにある? 赤ん坊のためか? 男のためか? 両親のためか? 世間のためか? NO!! 答えはそのどれでもない。 子宮は、子宮の宿主である女性のためにある! 子宮を使うか、使わないか? 選択するのは、お前(女性)自身だ!

*   *   *

 よう、また会ったな、子宮だ。

 前回は、お願いした性感マッサージにて、夢子がこのプロジェクト始まって以来、初の快楽を得られたかと思いきや、帰宅してから肉体と精神、両方の具合が悪くなったところまで話したよな。

 中年男性と性的なことをすると、過去に父親に虐待されてきた夢子のPTSDが炸裂することが実証された。

 あれから3日経つが夢子は過去のトラウマがよみがえったせいで、吐き気と戦いつつ、布団に寝たきりだ。食事は1日1回カロリーメイトをひと箱むさぼるだけ。お腹が空いてないわけじゃない。食べないほうが精神的にラクなんだとさ。あいつ、自分にはメシを食う資格がないと思ってやがる。腹が減っても食わないことで自分に罰を与えなくてはいけない、という間違った認識をもっている。

「夢子! お前はなにも悪いことはしていない! なぜ自分に罰を与えるんだ! 布団に寝ていても何も解決しない。俺とPDCA回すんだ」

 呼びかけたが、夢子は「ううう~」とうめくばかりで返事はなかった。

 精神的な問題だけじゃないようだ。下腹部の痛みと出血はまだつづいている。これまでピルを1日でも飲み忘れると不調になってきた我々のボディ、いまや休薬から数週間経過している。体調が悪いのだ。

 子宮内膜症はとにかく、痛い。全細胞が、全身全霊が、痛い。自分は痛みを感じるだけに生まれ、存在しているのではないかと錯覚するほど、「痛い」以外の感慨はいまの夢子にはなかった。

◎性感マッサージは気持ちよかった、けど。

 この苦痛に苛まれると、夢子がいつも思い浮かべるイメージがある。美術史で習った絵画に、生きたままの人間の小腸をウィンチで巻き取りつつ体から引っ張り出す中世ヨーロッパの拷問の様子を描いたものがあった。持病の痛みに苦しめられるとき、いつも夢子はこう思う。

(子宮内膜症の痛みは、「小腸ウィンチ巻き取りの刑」の痛みに匹敵するんじゃないかしら……)

 夢子自身、「寝ていても何も解決しない」のは承知しているから痛み止めを使っていた。飲み薬タイプのものでは効かないのでアナルにぶっ刺すタイプのやつだ。本当は6時間の間隔をあけて使用するものだが、辛抱ならないので2時間から4時間置きにぶっ刺していた。袋いっぱいの痛み止め座薬があっという間になくなってゆく。

 体が冷えてたまらん。パジャマの下には常に股引を履き、腹や尻にホッカイロを4枚くらい貼っている。小型ホットカーペットを布団に持ち込んで常に臀部がそこに載っているようにしなければならない。それを怠るだけで夢子のけつっぺたは冷え、耐えがたい痛みに悩まされる。

 布団にくるまって寝ようとしても、目をつぶると性感マッサージの様子を思い出してしまって胃液がせり上がる。夢子は悟った。相手がとても親切で、気持ちよいマッサージを施してもらったとしても、PTSDは発症することを。

 なんとか気を紛らわせたいとネットを眺めていたら、「きょう舐め犬の空きあります。興味ある方は連絡ください」という書き込みを発見した。以前連絡を取った「モデルばりの美女を舐めたい」と語った舐め犬さんとは別人によるものだった。

 いま発症しているPTSD症状から逃れるために、新たな性経験で記憶を上書きしたい。舐め犬をお願いしてみるのもいいかもしれない。

 その募集をかけていた舐め犬さんに年齢制限や体重制限、費用のことなどをメッセージしてみると、またたく間に返信が来た。女性の年齢・体重制限はなし、ホテルの費用は舐め犬もちだとのこと。

「ではお願いします!」ーー夢子は「鉄は熱いうちに打て」とばかりに返事をし、部屋から出る支度を始めた。夢子は痛み止めの座薬をアナルにぶち込んだ。多少痛みはあっても、これで数時間は動けるだろう。

 おいおい夢子、舐め犬さんの年齢も名前も顔もわからないぞ? ネットで「犬になりたい」と言っている男性なんだから、都会の闇に紛れて生きるちょっと妖しげなヤツなんじゃないか? 大丈夫なのか?

「子宮とちんぽをジャストミート計画」全体をとおしていえることだが、夢子は詳細を確かめないままにいつもアクションしてしまう。アプリでの出会いがどういうものなのか、ハプバーがどういうところなのか、性感マッサージでどういったことが行われるのか事前に知ることのないまま、現場第一主義で走り抜けてきた。これぞOJTというかんじである。

 舐め犬さんと会ったらどうなるのか。ホテルではどういうことが行われるのか。今回だって、漠然としかわからない。

 それでもこれまでは俺と一緒にPDCAを回して可能なかぎりベストな選択をしてきたつもりだ。論理的に、冷静に。だが今回はちょっと無鉄砲がすぎないか?

 しかし夢子には俺の声はとどかなかった。shit! だからトラウマ持ちはやっかいなんだ。逸脱した性行為に走らなければいいが……。

◎川原でBBQしてそうなタイプ

 だが思いのほか夢子は運の強い女だった。

 待ち合わせ場所に着いたころには夜もふけ、卵管がもげそうなほどの寒さである。それでも夢子は緊張のあまり汗びっしょりで、保温機能のついた肌着がべちょべちょして気持ち悪い。

 ダウンジャケットを開けたり閉めたりして換気していると、舐め犬さんが現れた。

 彼は、偶然にも夢子の苦手なおじさんタイプではなく、おしゃれな若者だった。こういう若者、裏原宿で見たことあるぞ。相手がごく普通の、むしろイケメンといっていいような若者だったので、体のこわばりは少し解けた。だが、想像していたような影のあるタイプではなかったため「YOU はどうして舐め犬に?」という疑問で頭のなかがいっぱいになってしまった。

 ホテルまで歩くあいだ、舐め犬さんは明るく話しかけてくれる。

「お仕事帰りなんですかー?」
「あっ、ハイそうです……」

 生霊になりそうな痛みでのたうちまわってました、ともいえずに夢子は嘘をついた。

「なんてお呼びすればいいですかー?」
「アンジェリカでお願いします……」

 不安気に答える夢子に、よいタイミングでにっこり笑顔を向けてくれる。舐め犬さんは接客慣れしていた。

 コミュ障でも、人見知りでもない。笑顔も服装もさわやかだし、趣味が「川原で男女入り混じった大勢の友だちとのワイワイBBQ」でも違和感ない。いくらでもモテそうなのに、なぜ知らない女とホテルに行く必要があるのかますます謎だった。

だが、おかげでホテルの部屋に入ってからも、男性嫌悪を感じるときの、鳥肌、悪心、震えなどの身体的症状は出なかった。なにより、先ほどまであんなに悩まされていた吐き気がないことに驚いた。

「密室に男といて胃液がこみ上げないのってこんなに楽なのね! まだ若くてオトコオトコしていない男性なら、私はPTSD特有の症状で具合が悪くなることはないのかも!」

 これは夢子にとっては天啓である。

 ホテルの薄暗い部屋で、新発見に感激していると、舐め犬さんが口火を切った。

「いつもはどういうふうにしてるんですか?」
「私、10年くらいセックスレスなんですよ」

 夢子が言うと、「えっ、でもひとりではしてたんでしょ?」と舐め犬さんが驚く。「ひとりでは年に一回くらいでしょうかね」と答えると、「えええええっ!」舐め犬さんは驚愕するのだった。

 以前もどこかでこんな会話をした気がする。と思いながら夢子は本題に入った。

「あのう、どういう内容で進むかあまりわかってないんですけど、まずシャワー浴びたほうがいいですよね?」
「んーん、このまま……」

 最後のほうは聞き取れなかった。舐め犬さんがさっと膝立ちになり夢子の股間に顔を埋めたからである。気がつくと、夢子は全裸でベッドにいた。舐め犬さんはフル着衣のままである。

 名前のとおり、舐め犬は性器を舐めるのに徹するらしい。外側を刺激されても俺に快楽は届かないがな。まあ夢子が気持ちよかったならいいんじゃないか。俺が危惧したような性的逸脱行為もなかったしな。

「本番とかしなくていいの?」

と夢子が聞くと首を横にふりながら彼は答えるのだった。

「舐め犬ですから」
「舐めるだけだとフラストレーション溜まらないの?」
「挿入嫌いなんですよ。僕、変態ですから」

と、いう。

◎クンニは世界一エロい

 「別に変態じゃないよ。こういう活動する男性がいることで救われる、すごーく切羽詰まった女性もたくさんいるだろうし」

と夢子が言うと「?」という顔をされた。おそらく舐め犬さんは、夢子が性欲発散のために彼と会っていると思っている。「どうして舐め犬になろうと思ったの?」とつづけて尋ねた。舐め犬さんはこう言った。

「舐めるってすごくエロいじゃないですか。フェラよりも、女性が男性に舐められる『クンニ』のほうが美しいし、世界でいちばんエロいと思うから。」

 この世には挿入が嫌いな男性や「クンニ」に対して美学を持つ人がいると初めて知って夢子は驚いた。

 舐め犬さんがクンニを専門にしているのは理解した。しかし自分で応募しておいてなんだが、「インターネットで募集をかけ、街に出、不特定多数の知らない女性の性器を舐める」原動力がなんなのか想像もつかなかった。この舐め犬さんはイケメンなんだし、彼女やセフレをつくって舐めたいだけ舐めればよいのではないか……? など疑問は多々残ったが、次々質問するのもなんなので黙った。

 舐め犬さんは、一心に夢子の外性器や太ももと対話しているようだった。2時間ほど経っただろうか。突如、舐め犬さんは夢子(のおまんこ)からぱっと離れた。先ほどの愛想のよい姿は消え、無言でたばこを吸い、下をむいてスマホをいじりつづける。夢子が話しかけてもこちらを見もしない

(絵に描いたような賢者timeだ!)

 夢子が少し面食らっていると、舐め犬さんはチベット砂狐のような目で告げた。

「もう出なきゃいけないんで、いいっすか」
 訳:「さっさと起きて服着て帰れ」
「ああっはいすみません!」

 放心していて気づかなかったが、もうそんなに時間が経っていたのか。時間が足りなくなりそうだったので、髪やメイクは直さないまま、あたふたとホテルを出た。

 舐め犬さんはこちらの職業も最寄り駅もLINEも聞いてくることはなく、「じゃーねー」と軽いノリで消えていった。夢子は強く思った。

「そう、こういう後腐れのなさが好きなのよ!」

 整体師さんも舐め犬さんもこちらのプライバシーを詮索してこないし、快楽のツボも心得ている。なのに腰が低い。「自分は変態ですから」と謙虚でもある。ハプニングバーでも感じたが、性に関して先進的な人ほど、他人に思いやりがあるのかもしれない。他人との境界線を尊重して乱暴に踏み込んでこない人に、夢子は心地よさを感じるのだった。

 さらにこのMTGで、夢子は重大な気づきを得た。いままで自分は全男性に対して嫌悪感を抱くのだと思い込んでいた。だがどうやらまだ中性的な雰囲気が残る、見た目の若い男なら生理的に大丈夫らしい。証拠に、舐め犬さんと時間を過ごしたあと、ウディさんの後のように体からの暴力的な拒否反応はでなかった。

 実技で気持ちよくなろうと、相手がとても親切だろうと関係なく、自分は男性の見た目で生理的拒否反応が出る。人を見た目で区別しなければならないのは悲しいことだが、夢子が健康に生活していくうえでは向き合っていかねばならない事実である。今後はそのことを頭に入れて活動していこう、夢子は思った。

◎今回の反省ポイントとは?

 反省しなければいけないこともいくつかあった。

「シャワーしないままに性器を舐められただと? ばい菌が尿道に入って膀胱炎になるぞ! あとオーラルセックスの前は、自分もパートナーもマウスウォッシュでうがいするのが鉄則だ! お前は洞窟に住む原始人か? リスクの高いことをしやがって!」

 衛生管理を怠ったことを、後に友人のキャリーにこっぴどく叱られた。

 そうだった!! 夢子は震えあがった。膀胱炎になんかなりたくない。しかも性器エリアを手術する直前に不注意でなるなんてもっての外。今回のように相手のペースでなしくずしに行為を始めるのではなく、今後は自分で主導権を握らなくてはいけない。

 さらにPDCAをまわさずに家を飛び出してしまい、肝心のちんぽが入らない可能性について考えずに行動してしまった。手術まで約2週間しかなく、今回はちんぽにかすりもしていない。

 またひとり、挿入をしてもらえなかった。

 計画なしに、成功はつかめない。こんなことが続くようではミッションをいつまでも果たせないままである。PDCAはもう、忘れないにしよう。

 手術までの限られた時間までに必ずちんぽを迎え入れなくてはならない。そうじゃないと摘出の価値は半減だ。夢子は病気のために俺を卒業させざるを得なかった、とは絶対に思いたくなかった。俺の処置は自分の積極的な意思をもって選び取ったものなのだ、と今後の人生で胸を張れるようにしたい。子宮のあり・なしでの性感覚の違いを知り、伝えられる人になりたいのだ。入院までにまんことちんぽをジャストミートさせるよう、全力を尽くす!! 夢子は心にそんな決意が固まっていくのを感じた。

 舐め犬さんがよいタイミングで笑顔になってくれたおかげで落ち着いたことを思い出し、今後、自分もスマイルを忘れないようにしようと考えつつ夢子はひとり、反省会をするのだった。

リア充感あふれる「舐め犬」と会う。挿入ナシでただ舐めたい若者の真意って?

子宮は誰のためにある? 赤ん坊のためか? 男のためか? 両親のためか? 世間のためか? NO!! 答えはそのどれでもない。 子宮は、子宮の宿主である女性のためにある! 子宮を使うか、使わないか? 選択するのは、お前(女性)自身だ!

*   *   *

 よう、また会ったな、子宮だ。

 前回は、お願いした性感マッサージにて、夢子がこのプロジェクト始まって以来、初の快楽を得られたかと思いきや、帰宅してから肉体と精神、両方の具合が悪くなったところまで話したよな。

 中年男性と性的なことをすると、過去に父親に虐待されてきた夢子のPTSDが炸裂することが実証された。

 あれから3日経つが夢子は過去のトラウマがよみがえったせいで、吐き気と戦いつつ、布団に寝たきりだ。食事は1日1回カロリーメイトをひと箱むさぼるだけ。お腹が空いてないわけじゃない。食べないほうが精神的にラクなんだとさ。あいつ、自分にはメシを食う資格がないと思ってやがる。腹が減っても食わないことで自分に罰を与えなくてはいけない、という間違った認識をもっている。

「夢子! お前はなにも悪いことはしていない! なぜ自分に罰を与えるんだ! 布団に寝ていても何も解決しない。俺とPDCA回すんだ」

 呼びかけたが、夢子は「ううう~」とうめくばかりで返事はなかった。

 精神的な問題だけじゃないようだ。下腹部の痛みと出血はまだつづいている。これまでピルを1日でも飲み忘れると不調になってきた我々のボディ、いまや休薬から数週間経過している。体調が悪いのだ。

 子宮内膜症はとにかく、痛い。全細胞が、全身全霊が、痛い。自分は痛みを感じるだけに生まれ、存在しているのではないかと錯覚するほど、「痛い」以外の感慨はいまの夢子にはなかった。

◎性感マッサージは気持ちよかった、けど。

 この苦痛に苛まれると、夢子がいつも思い浮かべるイメージがある。美術史で習った絵画に、生きたままの人間の小腸をウィンチで巻き取りつつ体から引っ張り出す中世ヨーロッパの拷問の様子を描いたものがあった。持病の痛みに苦しめられるとき、いつも夢子はこう思う。

(子宮内膜症の痛みは、「小腸ウィンチ巻き取りの刑」の痛みに匹敵するんじゃないかしら……)

 夢子自身、「寝ていても何も解決しない」のは承知しているから痛み止めを使っていた。飲み薬タイプのものでは効かないのでアナルにぶっ刺すタイプのやつだ。本当は6時間の間隔をあけて使用するものだが、辛抱ならないので2時間から4時間置きにぶっ刺していた。袋いっぱいの痛み止め座薬があっという間になくなってゆく。

 体が冷えてたまらん。パジャマの下には常に股引を履き、腹や尻にホッカイロを4枚くらい貼っている。小型ホットカーペットを布団に持ち込んで常に臀部がそこに載っているようにしなければならない。それを怠るだけで夢子のけつっぺたは冷え、耐えがたい痛みに悩まされる。

 布団にくるまって寝ようとしても、目をつぶると性感マッサージの様子を思い出してしまって胃液がせり上がる。夢子は悟った。相手がとても親切で、気持ちよいマッサージを施してもらったとしても、PTSDは発症することを。

 なんとか気を紛らわせたいとネットを眺めていたら、「きょう舐め犬の空きあります。興味ある方は連絡ください」という書き込みを発見した。以前連絡を取った「モデルばりの美女を舐めたい」と語った舐め犬さんとは別人によるものだった。

 いま発症しているPTSD症状から逃れるために、新たな性経験で記憶を上書きしたい。舐め犬をお願いしてみるのもいいかもしれない。

 その募集をかけていた舐め犬さんに年齢制限や体重制限、費用のことなどをメッセージしてみると、またたく間に返信が来た。女性の年齢・体重制限はなし、ホテルの費用は舐め犬もちだとのこと。

「ではお願いします!」ーー夢子は「鉄は熱いうちに打て」とばかりに返事をし、部屋から出る支度を始めた。夢子は痛み止めの座薬をアナルにぶち込んだ。多少痛みはあっても、これで数時間は動けるだろう。

 おいおい夢子、舐め犬さんの年齢も名前も顔もわからないぞ? ネットで「犬になりたい」と言っている男性なんだから、都会の闇に紛れて生きるちょっと妖しげなヤツなんじゃないか? 大丈夫なのか?

「子宮とちんぽをジャストミート計画」全体をとおしていえることだが、夢子は詳細を確かめないままにいつもアクションしてしまう。アプリでの出会いがどういうものなのか、ハプバーがどういうところなのか、性感マッサージでどういったことが行われるのか事前に知ることのないまま、現場第一主義で走り抜けてきた。これぞOJTというかんじである。

 舐め犬さんと会ったらどうなるのか。ホテルではどういうことが行われるのか。今回だって、漠然としかわからない。

 それでもこれまでは俺と一緒にPDCAを回して可能なかぎりベストな選択をしてきたつもりだ。論理的に、冷静に。だが今回はちょっと無鉄砲がすぎないか?

 しかし夢子には俺の声はとどかなかった。shit! だからトラウマ持ちはやっかいなんだ。逸脱した性行為に走らなければいいが……。

◎川原でBBQしてそうなタイプ

 だが思いのほか夢子は運の強い女だった。

 待ち合わせ場所に着いたころには夜もふけ、卵管がもげそうなほどの寒さである。それでも夢子は緊張のあまり汗びっしょりで、保温機能のついた肌着がべちょべちょして気持ち悪い。

 ダウンジャケットを開けたり閉めたりして換気していると、舐め犬さんが現れた。

 彼は、偶然にも夢子の苦手なおじさんタイプではなく、おしゃれな若者だった。こういう若者、裏原宿で見たことあるぞ。相手がごく普通の、むしろイケメンといっていいような若者だったので、体のこわばりは少し解けた。だが、想像していたような影のあるタイプではなかったため「YOU はどうして舐め犬に?」という疑問で頭のなかがいっぱいになってしまった。

 ホテルまで歩くあいだ、舐め犬さんは明るく話しかけてくれる。

「お仕事帰りなんですかー?」
「あっ、ハイそうです……」

 生霊になりそうな痛みでのたうちまわってました、ともいえずに夢子は嘘をついた。

「なんてお呼びすればいいですかー?」
「アンジェリカでお願いします……」

 不安気に答える夢子に、よいタイミングでにっこり笑顔を向けてくれる。舐め犬さんは接客慣れしていた。

 コミュ障でも、人見知りでもない。笑顔も服装もさわやかだし、趣味が「川原で男女入り混じった大勢の友だちとのワイワイBBQ」でも違和感ない。いくらでもモテそうなのに、なぜ知らない女とホテルに行く必要があるのかますます謎だった。

だが、おかげでホテルの部屋に入ってからも、男性嫌悪を感じるときの、鳥肌、悪心、震えなどの身体的症状は出なかった。なにより、先ほどまであんなに悩まされていた吐き気がないことに驚いた。

「密室に男といて胃液がこみ上げないのってこんなに楽なのね! まだ若くてオトコオトコしていない男性なら、私はPTSD特有の症状で具合が悪くなることはないのかも!」

 これは夢子にとっては天啓である。

 ホテルの薄暗い部屋で、新発見に感激していると、舐め犬さんが口火を切った。

「いつもはどういうふうにしてるんですか?」
「私、10年くらいセックスレスなんですよ」

 夢子が言うと、「えっ、でもひとりではしてたんでしょ?」と舐め犬さんが驚く。「ひとりでは年に一回くらいでしょうかね」と答えると、「えええええっ!」舐め犬さんは驚愕するのだった。

 以前もどこかでこんな会話をした気がする。と思いながら夢子は本題に入った。

「あのう、どういう内容で進むかあまりわかってないんですけど、まずシャワー浴びたほうがいいですよね?」
「んーん、このまま……」

 最後のほうは聞き取れなかった。舐め犬さんがさっと膝立ちになり夢子の股間に顔を埋めたからである。気がつくと、夢子は全裸でベッドにいた。舐め犬さんはフル着衣のままである。

 名前のとおり、舐め犬は性器を舐めるのに徹するらしい。外側を刺激されても俺に快楽は届かないがな。まあ夢子が気持ちよかったならいいんじゃないか。俺が危惧したような性的逸脱行為もなかったしな。

「本番とかしなくていいの?」

と夢子が聞くと首を横にふりながら彼は答えるのだった。

「舐め犬ですから」
「舐めるだけだとフラストレーション溜まらないの?」
「挿入嫌いなんですよ。僕、変態ですから」

と、いう。

◎クンニは世界一エロい

 「別に変態じゃないよ。こういう活動する男性がいることで救われる、すごーく切羽詰まった女性もたくさんいるだろうし」

と夢子が言うと「?」という顔をされた。おそらく舐め犬さんは、夢子が性欲発散のために彼と会っていると思っている。「どうして舐め犬になろうと思ったの?」とつづけて尋ねた。舐め犬さんはこう言った。

「舐めるってすごくエロいじゃないですか。フェラよりも、女性が男性に舐められる『クンニ』のほうが美しいし、世界でいちばんエロいと思うから。」

 この世には挿入が嫌いな男性や「クンニ」に対して美学を持つ人がいると初めて知って夢子は驚いた。

 舐め犬さんがクンニを専門にしているのは理解した。しかし自分で応募しておいてなんだが、「インターネットで募集をかけ、街に出、不特定多数の知らない女性の性器を舐める」原動力がなんなのか想像もつかなかった。この舐め犬さんはイケメンなんだし、彼女やセフレをつくって舐めたいだけ舐めればよいのではないか……? など疑問は多々残ったが、次々質問するのもなんなので黙った。

 舐め犬さんは、一心に夢子の外性器や太ももと対話しているようだった。2時間ほど経っただろうか。突如、舐め犬さんは夢子(のおまんこ)からぱっと離れた。先ほどの愛想のよい姿は消え、無言でたばこを吸い、下をむいてスマホをいじりつづける。夢子が話しかけてもこちらを見もしない

(絵に描いたような賢者timeだ!)

 夢子が少し面食らっていると、舐め犬さんはチベット砂狐のような目で告げた。

「もう出なきゃいけないんで、いいっすか」
 訳:「さっさと起きて服着て帰れ」
「ああっはいすみません!」

 放心していて気づかなかったが、もうそんなに時間が経っていたのか。時間が足りなくなりそうだったので、髪やメイクは直さないまま、あたふたとホテルを出た。

 舐め犬さんはこちらの職業も最寄り駅もLINEも聞いてくることはなく、「じゃーねー」と軽いノリで消えていった。夢子は強く思った。

「そう、こういう後腐れのなさが好きなのよ!」

 整体師さんも舐め犬さんもこちらのプライバシーを詮索してこないし、快楽のツボも心得ている。なのに腰が低い。「自分は変態ですから」と謙虚でもある。ハプニングバーでも感じたが、性に関して先進的な人ほど、他人に思いやりがあるのかもしれない。他人との境界線を尊重して乱暴に踏み込んでこない人に、夢子は心地よさを感じるのだった。

 さらにこのMTGで、夢子は重大な気づきを得た。いままで自分は全男性に対して嫌悪感を抱くのだと思い込んでいた。だがどうやらまだ中性的な雰囲気が残る、見た目の若い男なら生理的に大丈夫らしい。証拠に、舐め犬さんと時間を過ごしたあと、ウディさんの後のように体からの暴力的な拒否反応はでなかった。

 実技で気持ちよくなろうと、相手がとても親切だろうと関係なく、自分は男性の見た目で生理的拒否反応が出る。人を見た目で区別しなければならないのは悲しいことだが、夢子が健康に生活していくうえでは向き合っていかねばならない事実である。今後はそのことを頭に入れて活動していこう、夢子は思った。

◎今回の反省ポイントとは?

 反省しなければいけないこともいくつかあった。

「シャワーしないままに性器を舐められただと? ばい菌が尿道に入って膀胱炎になるぞ! あとオーラルセックスの前は、自分もパートナーもマウスウォッシュでうがいするのが鉄則だ! お前は洞窟に住む原始人か? リスクの高いことをしやがって!」

 衛生管理を怠ったことを、後に友人のキャリーにこっぴどく叱られた。

 そうだった!! 夢子は震えあがった。膀胱炎になんかなりたくない。しかも性器エリアを手術する直前に不注意でなるなんてもっての外。今回のように相手のペースでなしくずしに行為を始めるのではなく、今後は自分で主導権を握らなくてはいけない。

 さらにPDCAをまわさずに家を飛び出してしまい、肝心のちんぽが入らない可能性について考えずに行動してしまった。手術まで約2週間しかなく、今回はちんぽにかすりもしていない。

 またひとり、挿入をしてもらえなかった。

 計画なしに、成功はつかめない。こんなことが続くようではミッションをいつまでも果たせないままである。PDCAはもう、忘れないにしよう。

 手術までの限られた時間までに必ずちんぽを迎え入れなくてはならない。そうじゃないと摘出の価値は半減だ。夢子は病気のために俺を卒業させざるを得なかった、とは絶対に思いたくなかった。俺の処置は自分の積極的な意思をもって選び取ったものなのだ、と今後の人生で胸を張れるようにしたい。子宮のあり・なしでの性感覚の違いを知り、伝えられる人になりたいのだ。入院までにまんことちんぽをジャストミートさせるよう、全力を尽くす!! 夢子は心にそんな決意が固まっていくのを感じた。

 舐め犬さんがよいタイミングで笑顔になってくれたおかげで落ち着いたことを思い出し、今後、自分もスマイルを忘れないようにしようと考えつつ夢子はひとり、反省会をするのだった。

吉高由里子が売春&快楽連続殺人鬼に豹変した!! 人間の暗黒面に迫る犯罪ミステリー『ユリゴコロ』

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吉高由里子主演の犯罪ミステリー『ユリゴコロ』。吉高の映画主演は『僕等がいた』二部作(12)以来5年ぶりとなる。
 ユリの花は純潔のシンボルとされており、ユリの根は不眠や精神不安に効果がある漢方薬ともなる。だが、同じユリ科でもスズランや彼岸花には猛毒があることが知られている。沼田まほかるのミステリー小説『ユリゴコロ』(双葉社)は、人間の中に潜む崇高さと邪悪さの両面を描いた作品だ。『紀子の食卓』(06)や『蛇にピアス』(08)といった先鋭的な作品で存在感を放ってきた女優・吉高由里子は、最新主演映画『ユリゴコロ』では売春婦&連続殺人鬼でありながら、自分の中に根づいたユリゴコロに従って一途に生きるヒロイン・美紗子を演じている。  沼田まほかるの原作小説が圧倒的に面白い。10月28日(土)には蒼井優、阿部サダヲ主演作『彼女がその名を知らない鳥たち』も公開されるが、沼田まほかるの作品は人間のダークサイドを徹底的に掘り下げることで、逆に人間の持つ善良な部分が浮かび上がってくるという独特のレトリックが駆使されている。普通の主婦、出産、離婚、お寺の住職、建設コンサルタント会社の設立、倒産……、そして56歳にして作家デビューという山あり谷ありの末の遅咲きの花。だが、そんな彼女が生み出す小説は、伝説の植物マンドレイクのように、奇妙で妖しく、一度でも本を開いてしまった者を虜にしてしまう悪の魅力に溢れている。  カフェのオーナーである亮介(松坂桃李)は、婚約者の千絵(清野菜名)が謎の失踪を遂げ、さらに男手ひとつで亮介を育て上げた父親が末期癌であることが分かり、人生のドン底であえいでいた。ある日、亮介は父親がひとりで暮らす実家の押し入れから、「ユリゴコロ」と題名のついた手書きのノートの束を見つける。その内容は、ひとりの女性が次々と殺人を犯す過程が書かれた生々しい手記だった。亮介は、その手記の執筆者が誰なのか分からないまま、夢中になって貪り読み始める。
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共に生きづらさを抱える美紗子(吉高由里子)とみつ子(佐津川愛美)。2人の関係性は、原作とは微妙に異なる。
「私のように平気で人を殺す人間は、脳の仕組みがどこか普通とは違うのでしょうか」。そんな一文で始まる手記は、美紗子(吉高由里子)の生い立ちから始まる身の毛のよだつ物語だった。子どもの頃、他の子のように笑ったり、泣いたりする感情をうまく持つことができなかった美紗子は、深い井戸の中にカタツムリやミミズといった生き物を放り込むことに安らぎを覚えるようになる。美紗子に強い感情が芽生えたのは、小学校の同級生が庭の池で溺れ死んだ事故を目の前で目撃した瞬間だった。その日以来、美紗子は人間の死に立ち会うことで、自分の中にある“ユリゴコロ”がざわめくことを知る。やがて成長した美紗子は、自分の中のユリゴコロを確かめるかのように、次々と人を殺めるようになっていく。動機なき殺人ゆえに、なかなか警察の手が美紗子に及ぶことはなかった。  原作とは異なる映画版として、本作の脚本&演出を手掛けたのは熊澤尚人監督。『君に届け』(10)や『近キョリ恋愛』(14)などコミック原作の青春ラブストーリーものをヒットさせてきたが、「これまでとは違うテイストのものにトライしたい」と沼田まほかる原作小説の映画化に取り組んだ。熊澤監督が意欲的に撮り上げた過去パートが実に素晴しい。美紗子の小学校時代、同級生の女の子が池で溺れるシーンは“映像の魔術師”と呼ばれるニコラス・ローグ監督のサイコサスペンス『赤い影』(73)の冒頭シーンを思わせる。また、木々が生い茂った暗い庭の中に、ひとりで佇む美紗子の顔にだけ反射光が当たり、その表情が浮かび上がる。黒澤明監督の『羅生門』(50)の薮の中のシーンのようでもある。美紗子の中にユリゴコロが芽生えたことを示す印象的な映像となっている。若手カメラマン・今村圭佑の才気がほとばしった名シーンだ。  また、佐津川愛美が演じる、美紗子の親友・みつ子もインパクトのあるキャラクターとなっている。高校を卒業した美紗子は専門学校に通うようになり、他人とうまく交流ができずにいるみつ子にシンパシーを覚える。一般社会で生きることに苦痛を感じているみつ子は、リストカットすることでしか生きている実感を味わうことができない。みつ子がひとりで自殺しないよう、美紗子は「わたしも切って」と自分の手首を差し出す。お互いの手首に刃物を当て、血を流し合う美紗子とみつ子。誰も知らない深い谷間で、2つのユリの花が寄り添うようにひっそりと咲く。みつ子役の佐津川愛美は、ストーカー被害に遭う『ヒメアノ~ル』(16)や呪いのビデオの犠牲となる『貞子VS伽椰子』(16)など不幸を引き寄せてしまう女の子を演じると俄然輝きを発する希有な女優だ。生きづらさに悩み続けるみつ子は、やはり美紗子の手によって優しくあの世へと送られることになる。
吉高由里子が売春&快楽連続殺人鬼に豹変した!! 人間の暗黒面に迫る犯罪ミステリー『ユリゴコロ』の画像3
娼婦となった美紗子は、街で声を掛けた洋介(松山ケンイチ)と一緒に夜を過ごすようになっていく。
 再び、ひとりぼっちになった美紗子は就職もうまくいかず、夜の街に立つ娼婦となる。肉欲をユリゴコロにしているだろう男たちに自分の身体を投げ出し、いくらかのお金を受け取る美紗子。また、美紗子が街娼となったことで、不審死を遂げる男の数も増えていく。己の性欲を解放することしか頭にない男たちの、何とも無防備なことか。吉高由里子演じる美紗子は、シャーリーズ・セロン主演作『モンスター』(03)のモデルとなった実在の女殺人鬼アイリーン・ウォーノスのようだ。吉高の冷ややかな一重まぶたが不気味に感じられる。だが、美紗子は死刑執行されたアイリーン・ウォーノスと違って、洋介(松山ケンイチ)という罪の意識を抱えた孤独な若者と出会ったことで、殺人とは異なる新しいユリゴコロを見出すことになる。  原作にほぼ忠実な過去パートがとても素晴しい反面、原作を脚色した現代パートには正直なところ物足りなさを感じてしまう。映画版『ユリゴコロ』は美紗子と洋介とのラブストーリーとして収斂していくわけだが、サイコキラーを身内に持ってしまった一家の頭が割れんばかりの葛藤やそんな彼らが考え出した禍々しい解決策が、原作に比べてかなり希釈されてしまったように思う。クライマックスとなる千絵との再会シーンも釈然としない。熊澤監督は松山ケンイチが出演したホラー映画『親指さがし』(06)では、“呪いとは人間の心の中にある罪悪感が生み出したもの”という興味深いテーマを扱っていただけに、キラキラと輝くことができない人間の隠された心情を熊澤監督には今後も追い続けてほしい。  沼田まほかるが生み出したユリゴコロは、生きる気力を持てずにいる人間に活力を与えるが、適量を誤ると人間を死に至らせる劇薬にもなってしまう。ユリゴコロに触れてしまった熊澤監督、今村カメラマンらスタッフ、そしてキャストの面々が、これからどんな変貌を遂げていくのかに注目したい。 (文=長野辰次)
吉高由里子が売春&快楽連続殺人鬼に豹変した!! 人間の暗黒面に迫る犯罪ミステリー『ユリゴコロ』の画像4
『ユリゴコロ』 原作/沼田まほかる 監督・脚本/熊澤尚人 出演/吉高由里子、松坂桃李、松山ケンイチ、佐津川愛美、清野菜名、清原果耶、木村多江 配給/東映、日活 PG12 9月23日(土)より全国公開 (c)沼田まほかる/双葉社 (c)2017「ユリゴコロ」製作委員会 http://yurigokoro-movie.jp
吉高由里子が売春&快楽連続殺人鬼に豹変した!! 人間の暗黒面に迫る犯罪ミステリー『ユリゴコロ』の画像5
『パンドラ映画館』電子書籍発売中! 日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』が電子書籍になりました。 詳細はこちらから!

炎上ママタレ・辻希美の長男がイジメに!? 「体操着が学校でなくなり……」ブログでの報告が波紋!

炎上ママタレ・辻希美の長男がイジメに!?「体操着が学校でなくなり……」ブログでの報告が波紋!の画像1
“炎上ブロガー”の代表格ともいえる元モーニング娘。の辻希美(30)が、またしてもやらかしてしまったようだ。  7日から、まつ毛エクステの専門家に与えられるマツエクエデュケーターの資格を取得するため、講習を受けているという辻。12日のブログでは、マツエクの練習に必要な物や、子どもたちの文房具などを買いに行ったことを報告している。  その中で、どうしても引っかかる一文が。新品の体操服や赤白帽の写真と共に、「先週からseiaの体操着が学校で無くなり 未だに見つからないので体操着を買いに行ったり~」と軽いトーンで綴っているのだ。なお、seiaとは、今年7歳を迎える長男のこと。現在、小学校に通っており、辻のブログにも頻繁に登場する。  案の定、ネット上では、イジメや嫌がらせを疑う声が殺到。同時に、「クラスの子がヘンな目で見られるんじゃ?」「ブログに書くことじゃねーだろ」「また保護者と揉めそう」といった声が相次いでいる。  辻といえば、2015年6月のブログで、この長男が幼稚園から保育園へ転園したことを報告。6月という中途半端な時期の転園に疑問の声が相次ぐ中、「週刊ポスト」(小学館)が内情を詳細に報道。記事によれば、辻が幼稚園の「母の日参観日」に参加した際の写真をブログに掲載したため、保護者間のトラブルに発展したのだという。 「当時、辻が投稿した写真には、ほかに4人の園児の姿が映っていた。また、体操着や教室の内装から園の特定も可能で、辻の子ども見たさに野次馬が集まる可能性もあった。辻はブログ収入につながるからいいものの、ほかの親からしたらたまったもんじゃないでしょうね」(芸能記者)  また、15年6月発売の「女性セブン」(小学館)は、長女の小学校の運動会で孤立する辻の姿を掲載。記事では「授業参観日の教室内で、派手なサングラスをかけっぱなし」「外で会っても、挨拶をしてこない」など、日頃の非常識ぶりが伝えられた。  夫の杉浦太陽と合わせて、年間7,000万円をブログだけで稼いでいると報じられたこともある辻。ブログ収入と引き換えに、子どもたちが犠牲にならなければいいが。