“ヤクザ雑誌はダメ”のご時世で、なぜ……「月刊実話ドキュメント」スピード復刊の裏事情

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「月刊実話ドキュメント」(ジェイズ・恵文社)
 今年3月に休刊したヤクザ雑誌「月刊実話ドキュメント」が10月号から復刊した。休刊は珍しくないご時世だが、約半年でスピード復刊したのは異例の話。今回の復刊は、休刊前に発行元だったジェイズ・恵文社が新たな発売元となり、編集部の態勢はそのままで再スタートとなったようだ。  同誌が休刊となった理由にはいろいろな臆測が飛び、警察による圧力説なども浮上していた。しかし、事情を知る出版関係者は「編集者は周囲への影響を考えてハッキリ理由を言っていませんが、警察からの圧力だったら復刊はできません。ただ、ヤクザへの風当たりの強さが影響したことはあった様子」だという。 「4年前、出版社が竹書房からマイウェイ出版に変わったときも、その理由は竹書房が銀行から融資を受ける際、『ヤクザ雑誌はやらない』という条件が出されたという話でした。今回も別の出版社との交渉もあったようですが、やはり交渉先から『ヤクザ雑誌はダメ』で白紙になったりもしたそうです」(同) 「実話ドキュメント」は、かつて竹書房やマイウェイ出版から発行されていた創刊34年のヤクザ雑誌で、暴力団や右翼団体の動向を専門的な視点で追うのがメイン。創刊時の1984年は、山口組と一和会による暴力団抗争「山一抗争」があって大ヒットを飛ばした。二代目の編集長はいまや芸能レポーターとして活躍する井上公造氏。竹書房が同誌を手放したのは、「銀行の融資が必要なくらい、出版社の経営が厳しかったということでは」と関係者。 「当時の竹書房には『ドキュメント』のほか、もう一誌『実話時報』という社内制作のヤクザ誌もありましたが、そちらはアダルト系雑誌にリニューアルさせられていましたからね」(同)  ヤクザ雑誌はあくまでヤクザの動きを伝えるもので、ヤクザと交遊があるメディアではないのだが、休刊は暴力団追放のご時世の悪影響を受けたということなのだろうか。 「ただ、復刊できたことに関しては、取次の力添えもあったと思います」と関係者。  出版社、書店がバタバタと倒産している出版界では、新規参入することはかなり難しく、よほどしっかりした経済的背景があるか、確実に売れるというプランを示さない限り、本を流通させる卸売業者、いわゆる「取次」が首を縦に振らないという。 「そんな中で復刊できたということは、取次が『実話ドキュメント』をそれだけ評価したということでしょうね。実際、復刊部数は休刊前のものを維持しているともいわれていますし。今、雑誌の売り上げは書店よりコンビニの方が大きいですが、本だけを売る専門店である書店と、売れるものだけ置くコンビニとでは、本に対する扱い方が根本的に違います。コンビニは本が売れなければ、その売り場に弁当やジュースを置いた方が良い、とすら考えるもの。そうなれば取次には大打撃なので、コンビニで少しでも売れそうな商品は残そうとしてくれます。『実話ドキュメント』は書店よりもコンビニでの売り上げが大きい雑誌と聞きますから、そこが復刊の決め手になったのでは」(同)  ヤクザ雑誌は暴力団と警察、ともに取材しにくい対象を相手にしながら、出版社や銀行にまで冷たくされる風当たりの厳しい雑誌だが、それでも復刊に漕ぎ着けられたということは、世間のヤクザへの関心はまだ需要があるということでもある。 「でも、それも編集部が細々やっているから続けられているだけで、大儲けできているわけではないでしょう」と前出関係者。 「この業界、昔は実売率が7割を切ったら社長に怒鳴られてました。それが今では、4割売れただけでも御の字。本は委託販売のみですから、出荷した商品の半分以上が平気で返ってきちゃう。それでもなんとか利益を出すには、自分たちの給与や取材経費などを抑えながらやっていくしかないでしょう。お金以外のモチベーションがないとやれないですよね」  この復刊の直後、任侠山口組の織田絆誠代表が銃撃されるという事件が発生した。その犯人として、神戸山口組の直系組員が指名手配され、神戸山口組本部が兵庫県警によって家宅捜査されている。こうした動きがあるとヤクザ雑誌の取材力に期待する向きもある。  復刊した同誌の中身はほぼ休刊前そのままで、新たに片岡亮氏による格闘技連載、三垣篤稔氏による競馬連載などが加わった。公式ブログやツイッターなどもないアナログな「実話ドキュメント」、その古きスタイルには昭和ヤクザに共通するような香りも漂う。 (文=高山登/NEWSIDER)

小顔、セレブ、巨乳アピール!? ネットをイラつかせる「タレントの自慢画像集」

 どこに行った、何を食べた、誰々と遊んだ、恋人とラブラブ、子どもが可愛い……いまやSNSを開けば、他人のありとあらゆる“リア充アピール”や“自慢投稿”が目に飛び込んでくる。素直に「いいね!」できればいいものの、イラッとさせるような内容も多いのが実情だ。特に他人に見られることを生業とする芸能人ともなれば、自己顕示欲や承認欲求が一般人よりも大きいのか、時に過剰とも思える自慢に走りがち。そんなSNSの自慢投稿で物議を醸したタレントたちを集めた。

 

つんく♂プロデュースの元メンバーが、またAVデビュー! AV業界は“元アイドル”が飽和状態へ!?

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MUTEKI公式サイトより
 つんく♂がプロデュースする人気アイドルグループで中心メンバーとして活動していた桜もこが、11月に『FUCK STAGE』(MUTEKI)でAVデビューするという。  メーカーのホームページによれば、桜は「外神田の超大型アイドルグループの一期生! 人気NO.1だった清純美少女」だといい、デビュー作では、在籍中に禁止されていたSEXを解禁。3Pなどのガチ本番に挑んでいるという。  デビューに先駆け、29日発売の「フライデー」(講談社)は、桜のヘアヌードを掲載。清楚なルックスに、小ぶりのおっぱい、スレンダーボディが印象的だ。 「バクステ外神田一丁目を昨年8月に卒業した伊東裕に似ていますね。伊東はメンバー同士の競争が激しいバクステで、おっとりとしたキャラで人気を集め、シングルのメインメンバーにも選ばれていました」(アイドルファン)  バクステ外神田一丁目は、つんくがプロデュースする秋葉原系アイドルユニット。2012年から活動しており、メンバーには大食い女王として知られるもえのあずきも。 「バクステといえば、昨年も元メンバーが整形後にAVデビューしている。この子は、特に“元アイドル”をウリ文句にはしていませんでしたが、桜はつんく♂の名前を前面に出していることや、デビュー作の意味深なタイトルからも、経歴を利用した売り方をしていきそうですね」(同)  今年7月には、大阪・難波を拠点とした国民的アイドルグループの研究生だったという松田美子がAVデビュー。アイドル時代はパッとしなかった松田だが、現在は国民的アイドルグループの元メンバーでAV女優の三上悠亜と共にグラビアを飾るなど、活躍が見られる。 「アイドルブームも下火となって久しいため、常に需要があるAV業界に転身を考えるメンバーはさらに増えていくのでは? ただ、それに伴い“元アイドル”という肩書の価値は下がっていくでしょう。転身するなら、早めがいいのでは?」(芸能記者)  また1人、大物プロデューサーの元で活動していたアイドルが、AV女優へ……。元アイドルがAV業界で飽和状態となる日も、そう遠くはなさそうだ。

ジェーン・フォンダ79歳、ベッドシーンが短くて欲求不満!? 「このために生きてるのに」!

 12月に80歳の誕生日を迎えるジェーン・フォンダが、ロバート・レッドフォード(81)と4度目の共演を果たした新作Netflixオリジナル映画『Our Souls at Night』で、ロバートとのラブシーンが「ものすごく短かった」と不満をぶちまけている。ジェーンは今月初めに出席した映画祭でも「私はロバートとのセックスシーンのために生きている」と爆弾発言をし、世間をドギマギさせたばかり。後期高齢者の「性」を赤裸々に描いたNetflixドラマシリーズ『グレイス&フランキー』も大ヒット中で、“アラ傘寿”にして女優として大忙しのジェーンのことを、世間は「ハリウッドで最も輝いているセクシー女優」だと称賛している。

 第二次世界大戦が始まる2年前の1937年12月21日に、俳優ヘンリー・フォンダの娘として誕生したジェーンは、大手ファッション誌「ヴォーグ」の表紙を飾るなど売れっ子モデルとして活躍した後、女優に転身した。美しい外見と父親譲りの抜群の演技力で、ハリウッドで引っ張りだことなり、アカデミー賞主演女優賞を2度も受賞。実力派女優として人気者となった。

 70年代前半はベトナム戦争の反戦運動に参加。80年代になるとエアロビクスに目覚め、自身がインストラクターを務めるビデオシリーズ『Jane Fonda’s Workout』を制作する。40代半ばとは思えないナイスバディを維持しているジェーンのオススメとあり、世の女性たちは「絶対に効果がある!」と熱狂。『Jane Fonda’s Workout』シリーズは飛ぶように売れ、世界的な大ヒットとなった。

 54歳になった91年には、CNNの創設者で米テレビ/映画界において強い力を持つテッド・ターナーと再々婚をし女優を引退した。しかし2001年にテッドと離婚し、莫大な慰謝料を手に入れたことで気力が湧いてきたのか05年に復帰を果たす。この時、すでに68歳で「おばあちゃん」世代だったが、復帰作『ウエディング宣言』では息子の婚約者に敵意を燃やす「上流階級のマダム&性悪姑」役を見事に演じ、大きな話題に。13年に『大統領の執事の涙』で演じたナンシー・レーガン役も高い評価を得た。

 15年からは米Netflixにて配信されているドラマシリーズ『グレイス&フランキー』で『9時から5時まで』(80)で共演したリリー・トムリン(78)とW主演している。同作は、夫にゲイだとカミングアウトされ、70代にしてシングルに戻った2人の女性が、おばあちゃん世代だからとふさぎ込むことなく、「キャリア」も「女性」としての幸せもアグレッシブにつかみにいくという痛快コメディだ。作中で2人が「高齢女性が性交渉時に安心して使える潤滑ゼリー」「高齢女性を満足させられるバイブレーター」を開発したり、「ボーイフレンドを作り、セックスを楽しむ」という度肝を抜く生々しい展開で、全米をくぎ付けにした。

 ジェーンもリリーも高齢ゆえ、シーズン1限りのドラマになるかもしれないと見られていたのだが、無事継続し、今年4月にはシーズン4の制作が決定した。ロングランになる可能性大だと、ファンを大喜びさせている。

 ジェーンは、12年に「74歳にして、これまでで最高に充実したセックスライフを送っている」「若い頃と違って、自分が何を欲しているのか明確にわかるから」と、4歳年下の音楽プロデューサーの恋人との関係をのろけ、世間を仰天させた。老いてますます盛んになってきた、そんな“肉食系高齢女子”の彼女が、ここ最近、4度目の共演を果たした大御所俳優ロバート・レッドフォードとの新作映画で「ベッドシーンが本当に短かった」と、いたるところで不満をぶちまけているのだ。

『Our Soulds at Night』のプロモーションのため、26日に放送された人気トーク番組『エレンの部屋』に出演したジェーンは、まず今月17日に開催されたエミー賞授賞式でいかに彼女が美しかったをたたえられ、上機嫌になる。ロングエクステンションをつけたサラサラヘアーに、ゴージャスな濃いピンクのロングドレスをシックに身にまとった同授賞式での姿は全米で大絶賛されたわけだが、これについてジェーンは、「馴染みのヘアアーティストとメイクアップアーティスト、2人がかりで1日かけて仕上げたのよ」と踏ん反り返りながら説明。トークは、終始ジェーンのペースで進んでいった。

 エレンから「もうすぐビッグ・バースディですよね」と振られると、ジェーンはおどけながら首を左右に振り「20歳の時って、30歳まで生きられるわけがないって感じるじゃない。それを思うと、80歳になるなんて奇跡よ。ここまで生き残れたのが信じられないわ」「でもね、なんだか、ここからが始まりのような気がするの。本当に変な話なんだけど」と素直な気持ちを告白。「この年になってこんなに働くなんて、思っても見なかったし」と肩をすくめた。

 その後、番組ではメインの話題であるロバートとの共演作『Our Souls at Night』の件について話し始めた。

 ジェーンは、「小さな素晴らしい街に住む老人2人が主人公の物語なの。ケント・ハーアフの小説が原作の、美しい物語なのよ」「それまで接点はなかったんだけど、年を取って、スキャンダルに苦しめられてきた男やもめの彼に、未亡人の私が『お互い寂しく過ごしてきたんだし、これから夜は一緒に寝ない?』と誘うの」「ベッドではね、いろいろな会話をするの」と説明する。

「それって、結構いい話ですよね?」というエレンに、ジェーンは「そうね。でもね。それ(会話)以上のことだって起こり得るわけなのよ」と、はにかみながら付け加える。

 エレンは待ってましたとばかりに、「本作品のラブシーンに関して不満があるとのことですが?」と質問。「そう、最終的にラブシーンがあるのよ。それがあることについては満足しているわ。私が不満なのは、そのラブシーンが、とても短かったことなのよ!」とキッパリと言い放った。

「なるほど」とうなずいたエレンは、「ロバートさんとは、これまで何度も一緒のベッドに入ってきたわけですしね。今回も、もっと長いラブシーンがあるだろうって期待されたんでしょうねぇ」とフォローしながら、ジェーンとロバートの過去の共演作での「懐かしい」写真をバックスクリーンで紹介する。

 若かりし頃の白黒写真を見つめながら、ジェーンは「あらぁ」「もう、彼ったら、なんて素敵なのかしら」と、うっとりした声を出し、「これは『逃亡地帯』(66)ね。これが彼との初共演だったのよ。次に『裸足で散歩』(67)で共演して。この作品では、たくさんのベッドシーンがあったのよ」と回想。バックスクリーンで紹介されるキスシーンのショットを眺め「オ~、もう……」と再びうっとりした顔でため息をつき、ベッドシーンのショットになると指をさし、うれしそうな表情を浮かべた。

 ジェーンとロバートは、これまでに3度共演している。ジェーンは『逃亡地帯』では29歳、『裸足で散歩』では30歳、『出逢い』(79)では42歳だった。今回の『Our Souls at Night』は実に38年ぶりの共演となったわけだが、彼女にとってロバートは、いつまでも若くて硬派なハンサム男性なのだろう。

 ジェーンは3月にも『エレンの部屋』に出演しており、そのときもロバートについて、「本当にハンサムよね。今も、とてもハンサムだわ」「彼の瞳を見ると、もうメロメロになっちゃうの」「共演するたびに恋に落ちるわ」と告白している。「彼ってキスうまいの?」「えぇ」「『Our Souls at Night』でもキスした?」「えぇ」とうっとり答え、「昔は撮影中に話してくれないと、私なんか気に触ることしたかな?って落ち込んでたけど、今はね。(腕をつつきながら)『なんなのよ』ってやっちゃう」と茶目っ気たっぷりに明かした。

 今月初めに開催された第74回ベネチア国際映画祭にロバートと一緒に出席し、2人そろって栄誉金獅子賞を受賞した時の会見では、「私たちは結婚したばかりの若夫婦役を演じたことがあるけど、今回は恋愛する年配カップルを演じたわ……年配者のセックスもね」と赤裸々に説明。

「でも、監督は、セックスシーンをすぐにカットしちゃったのよ。だから、本当にちょっとだけしかできなかった」「私は、彼とのセックスシーンのために生きてるのに」と真顔で不満をぶちまけた。

 続けて『グレイス&フランキー』で彼女が演じる役について「もう3人の男性とお付き合いしたのよ」とうれしそう語り、「年配女性だって恋愛を楽しむんだということを世間に知らしめることができて光栄だ」と発言。

 セックスについても「私もしわしわだけど、彼だってしわしわでしょ?女性のほうが度胸があるから、何も失うものはないって思えるのよ」とぶっちゃけ、年齢を重ねるにつれ、女性はセックスがとても楽しめるようになれるのだと持論を説いていた。

 ロバートは、『Our Souls at Night』のプロデューサーも務めている。彼は「死ぬ前にもう1作、ジェーンと共演したかったんだ」と言葉を選ぶように語ったが、共演するたびロバートと恋に落ちていたというジェーンは「彼と恋に落ちる感覚を、また味わいたかった」から出演を引き受けたと説明。「20代、そして80歳近くなってまたロバートとキスをした。もう最高ね」と打ち明け、会見会場を沸かせた。

 ジェーンは、ロバートとのラブシーンをうれしそうに語った『エレンの部屋』の後、米NBC局の朝の情報ニュース番組『Today』にロバートと一緒に出演した。そこでは女性司会者から「美容整形されていることは認めてらっしゃいますよね。でも、美容整形を受けて後悔しているという記事も読んだことがありますが。こんなに美しく仕上がっているのに、どうしてですか?」と質問され、静かに激怒。「それ、今本当に話題にすべきことかしら?」と、きつい口調で突き返している。ネット上は「ロバートの前で恥をかかされたと思ったのだろう」「セックスについてはオープンだけど、美容整形についてまではオープンにしたくない。高齢女子の微妙な女心なんだろう」と盛り上がっていた。

 前述のエミー賞授賞式では、『グレイス&フランキー』で共演中のジェーンとリリー、そしてもうひとり『9時から5時まで』の主演だったドリー・パートン(71)の3人がそろってプレゼンターとしてステージに登場した。全員70歳以上なのに、姿勢は良いし、足取りも軽やか、しゃべりも滑らか、そして何よりも美しいことに、全米が驚愕。「70代も全然イケるじゃないか!」と彼女たちをたたえる声が膨らんだ。アメリカでも高齢化社会は問題になっているが、3人を見て「若々しく、楽しそうな高齢者もいる!」と励まされた人は多かったようだ。

 ジェーンのように、年相応の仕事や恋愛も大いに楽しむ人が増えれば、老いを悲観せずに済むかもしれない。エアロビクスやヨガを続けて体の柔軟性を維持すれば、彼女と同様にいつまでもセックスライフを楽しめる可能性も大。高齢ワンダフルライフのリーダー的存在であるジェーンから、今後ますます目が離せそうにない。

ジェーン・フォンダ79歳、ベッドシーンが短くて欲求不満!? 「このために生きてるのに」!

 12月に80歳の誕生日を迎えるジェーン・フォンダが、ロバート・レッドフォード(81)と4度目の共演を果たした新作Netflixオリジナル映画『Our Souls at Night』で、ロバートとのラブシーンが「ものすごく短かった」と不満をぶちまけている。ジェーンは今月初めに出席した映画祭でも「私はロバートとのセックスシーンのために生きている」と爆弾発言をし、世間をドギマギさせたばかり。後期高齢者の「性」を赤裸々に描いたNetflixドラマシリーズ『グレイス&フランキー』も大ヒット中で、“アラ傘寿”にして女優として大忙しのジェーンのことを、世間は「ハリウッドで最も輝いているセクシー女優」だと称賛している。

 第二次世界大戦が始まる2年前の1937年12月21日に、俳優ヘンリー・フォンダの娘として誕生したジェーンは、大手ファッション誌「ヴォーグ」の表紙を飾るなど売れっ子モデルとして活躍した後、女優に転身した。美しい外見と父親譲りの抜群の演技力で、ハリウッドで引っ張りだことなり、アカデミー賞主演女優賞を2度も受賞。実力派女優として人気者となった。

 70年代前半はベトナム戦争の反戦運動に参加。80年代になるとエアロビクスに目覚め、自身がインストラクターを務めるビデオシリーズ『Jane Fonda’s Workout』を制作する。40代半ばとは思えないナイスバディを維持しているジェーンのオススメとあり、世の女性たちは「絶対に効果がある!」と熱狂。『Jane Fonda’s Workout』シリーズは飛ぶように売れ、世界的な大ヒットとなった。

 54歳になった91年には、CNNの創設者で米テレビ/映画界において強い力を持つテッド・ターナーと再々婚をし女優を引退した。しかし2001年にテッドと離婚し、莫大な慰謝料を手に入れたことで気力が湧いてきたのか05年に復帰を果たす。この時、すでに68歳で「おばあちゃん」世代だったが、復帰作『ウエディング宣言』では息子の婚約者に敵意を燃やす「上流階級のマダム&性悪姑」役を見事に演じ、大きな話題に。13年に『大統領の執事の涙』で演じたナンシー・レーガン役も高い評価を得た。

 15年からは米Netflixにて配信されているドラマシリーズ『グレイス&フランキー』で『9時から5時まで』(80)で共演したリリー・トムリン(78)とW主演している。同作は、夫にゲイだとカミングアウトされ、70代にしてシングルに戻った2人の女性が、おばあちゃん世代だからとふさぎ込むことなく、「キャリア」も「女性」としての幸せもアグレッシブにつかみにいくという痛快コメディだ。作中で2人が「高齢女性が性交渉時に安心して使える潤滑ゼリー」「高齢女性を満足させられるバイブレーター」を開発したり、「ボーイフレンドを作り、セックスを楽しむ」という度肝を抜く生々しい展開で、全米をくぎ付けにした。

 ジェーンもリリーも高齢ゆえ、シーズン1限りのドラマになるかもしれないと見られていたのだが、無事継続し、今年4月にはシーズン4の制作が決定した。ロングランになる可能性大だと、ファンを大喜びさせている。

 ジェーンは、12年に「74歳にして、これまでで最高に充実したセックスライフを送っている」「若い頃と違って、自分が何を欲しているのか明確にわかるから」と、4歳年下の音楽プロデューサーの恋人との関係をのろけ、世間を仰天させた。老いてますます盛んになってきた、そんな“肉食系高齢女子”の彼女が、ここ最近、4度目の共演を果たした大御所俳優ロバート・レッドフォードとの新作映画で「ベッドシーンが本当に短かった」と、いたるところで不満をぶちまけているのだ。

『Our Soulds at Night』のプロモーションのため、26日に放送された人気トーク番組『エレンの部屋』に出演したジェーンは、まず今月17日に開催されたエミー賞授賞式でいかに彼女が美しかったをたたえられ、上機嫌になる。ロングエクステンションをつけたサラサラヘアーに、ゴージャスな濃いピンクのロングドレスをシックに身にまとった同授賞式での姿は全米で大絶賛されたわけだが、これについてジェーンは、「馴染みのヘアアーティストとメイクアップアーティスト、2人がかりで1日かけて仕上げたのよ」と踏ん反り返りながら説明。トークは、終始ジェーンのペースで進んでいった。

 エレンから「もうすぐビッグ・バースディですよね」と振られると、ジェーンはおどけながら首を左右に振り「20歳の時って、30歳まで生きられるわけがないって感じるじゃない。それを思うと、80歳になるなんて奇跡よ。ここまで生き残れたのが信じられないわ」「でもね、なんだか、ここからが始まりのような気がするの。本当に変な話なんだけど」と素直な気持ちを告白。「この年になってこんなに働くなんて、思っても見なかったし」と肩をすくめた。

 その後、番組ではメインの話題であるロバートとの共演作『Our Souls at Night』の件について話し始めた。

 ジェーンは、「小さな素晴らしい街に住む老人2人が主人公の物語なの。ケント・ハーアフの小説が原作の、美しい物語なのよ」「それまで接点はなかったんだけど、年を取って、スキャンダルに苦しめられてきた男やもめの彼に、未亡人の私が『お互い寂しく過ごしてきたんだし、これから夜は一緒に寝ない?』と誘うの」「ベッドではね、いろいろな会話をするの」と説明する。

「それって、結構いい話ですよね?」というエレンに、ジェーンは「そうね。でもね。それ(会話)以上のことだって起こり得るわけなのよ」と、はにかみながら付け加える。

 エレンは待ってましたとばかりに、「本作品のラブシーンに関して不満があるとのことですが?」と質問。「そう、最終的にラブシーンがあるのよ。それがあることについては満足しているわ。私が不満なのは、そのラブシーンが、とても短かったことなのよ!」とキッパリと言い放った。

「なるほど」とうなずいたエレンは、「ロバートさんとは、これまで何度も一緒のベッドに入ってきたわけですしね。今回も、もっと長いラブシーンがあるだろうって期待されたんでしょうねぇ」とフォローしながら、ジェーンとロバートの過去の共演作での「懐かしい」写真をバックスクリーンで紹介する。

 若かりし頃の白黒写真を見つめながら、ジェーンは「あらぁ」「もう、彼ったら、なんて素敵なのかしら」と、うっとりした声を出し、「これは『逃亡地帯』(66)ね。これが彼との初共演だったのよ。次に『裸足で散歩』(67)で共演して。この作品では、たくさんのベッドシーンがあったのよ」と回想。バックスクリーンで紹介されるキスシーンのショットを眺め「オ~、もう……」と再びうっとりした顔でため息をつき、ベッドシーンのショットになると指をさし、うれしそうな表情を浮かべた。

 ジェーンとロバートは、これまでに3度共演している。ジェーンは『逃亡地帯』では29歳、『裸足で散歩』では30歳、『出逢い』(79)では42歳だった。今回の『Our Souls at Night』は実に38年ぶりの共演となったわけだが、彼女にとってロバートは、いつまでも若くて硬派なハンサム男性なのだろう。

 ジェーンは3月にも『エレンの部屋』に出演しており、そのときもロバートについて、「本当にハンサムよね。今も、とてもハンサムだわ」「彼の瞳を見ると、もうメロメロになっちゃうの」「共演するたびに恋に落ちるわ」と告白している。「彼ってキスうまいの?」「えぇ」「『Our Souls at Night』でもキスした?」「えぇ」とうっとり答え、「昔は撮影中に話してくれないと、私なんか気に触ることしたかな?って落ち込んでたけど、今はね。(腕をつつきながら)『なんなのよ』ってやっちゃう」と茶目っ気たっぷりに明かした。

 今月初めに開催された第74回ベネチア国際映画祭にロバートと一緒に出席し、2人そろって栄誉金獅子賞を受賞した時の会見では、「私たちは結婚したばかりの若夫婦役を演じたことがあるけど、今回は恋愛する年配カップルを演じたわ……年配者のセックスもね」と赤裸々に説明。

「でも、監督は、セックスシーンをすぐにカットしちゃったのよ。だから、本当にちょっとだけしかできなかった」「私は、彼とのセックスシーンのために生きてるのに」と真顔で不満をぶちまけた。

 続けて『グレイス&フランキー』で彼女が演じる役について「もう3人の男性とお付き合いしたのよ」とうれしそう語り、「年配女性だって恋愛を楽しむんだということを世間に知らしめることができて光栄だ」と発言。

 セックスについても「私もしわしわだけど、彼だってしわしわでしょ?女性のほうが度胸があるから、何も失うものはないって思えるのよ」とぶっちゃけ、年齢を重ねるにつれ、女性はセックスがとても楽しめるようになれるのだと持論を説いていた。

 ロバートは、『Our Souls at Night』のプロデューサーも務めている。彼は「死ぬ前にもう1作、ジェーンと共演したかったんだ」と言葉を選ぶように語ったが、共演するたびロバートと恋に落ちていたというジェーンは「彼と恋に落ちる感覚を、また味わいたかった」から出演を引き受けたと説明。「20代、そして80歳近くなってまたロバートとキスをした。もう最高ね」と打ち明け、会見会場を沸かせた。

 ジェーンは、ロバートとのラブシーンをうれしそうに語った『エレンの部屋』の後、米NBC局の朝の情報ニュース番組『Today』にロバートと一緒に出演した。そこでは女性司会者から「美容整形されていることは認めてらっしゃいますよね。でも、美容整形を受けて後悔しているという記事も読んだことがありますが。こんなに美しく仕上がっているのに、どうしてですか?」と質問され、静かに激怒。「それ、今本当に話題にすべきことかしら?」と、きつい口調で突き返している。ネット上は「ロバートの前で恥をかかされたと思ったのだろう」「セックスについてはオープンだけど、美容整形についてまではオープンにしたくない。高齢女子の微妙な女心なんだろう」と盛り上がっていた。

 前述のエミー賞授賞式では、『グレイス&フランキー』で共演中のジェーンとリリー、そしてもうひとり『9時から5時まで』の主演だったドリー・パートン(71)の3人がそろってプレゼンターとしてステージに登場した。全員70歳以上なのに、姿勢は良いし、足取りも軽やか、しゃべりも滑らか、そして何よりも美しいことに、全米が驚愕。「70代も全然イケるじゃないか!」と彼女たちをたたえる声が膨らんだ。アメリカでも高齢化社会は問題になっているが、3人を見て「若々しく、楽しそうな高齢者もいる!」と励まされた人は多かったようだ。

 ジェーンのように、年相応の仕事や恋愛も大いに楽しむ人が増えれば、老いを悲観せずに済むかもしれない。エアロビクスやヨガを続けて体の柔軟性を維持すれば、彼女と同様にいつまでもセックスライフを楽しめる可能性も大。高齢ワンダフルライフのリーダー的存在であるジェーンから、今後ますます目が離せそうにない。

森三中・黒沢をネタに壮大な前フリ! テッパン企画に甘んじない『ゴッドタン』の攻めの姿勢

森三中・黒沢をネタに壮大な前フリ! テッパン企画に甘んじない『ゴッドタン』の攻めの姿勢の画像1
『ゴッドタン』テレビ東京
 最近、『ゴッドタン』(テレビ東京系)が、以前にも増して飛ばしている。遠慮なく、コアな部分に迫っている印象だ。  こうなると、喜ぶのは視聴者だけではない。心に闇を、そして腹に一物を持つ報われない芸人たちが、がぜんイキイキしてきた。 ■「お笑い風」に憤る、報われない芸人たちが続々登場  始まりは、ハライチ・岩井勇気の開き直りだった。8月26日に放送された『ゴッドタン ゴールデン3時間半スペシャル!』の「芸人マジ歌ラブソングSP」に出場した岩井は「OWA LIAR(オワライアー)」なる曲を披露。この曲の歌詞は、彼の心の叫びだ。 「小さい頃から夢見てた 憧れの世界ゴールデン それが今、好きになれない」 「芸能人が笑ってる ゲラゲラ奇妙に笑ってる 全く面白くないことで」 「番宣役者を持ち上げて 芸人たちがそれっぽく 笑いに変えて見せている そんなものお笑いじゃない お笑い風……俺はそう呼ぶ」  この日を契機に、『ゴッドタン』はホップ・ステップ・ジャンプ! 9月16日の放送では、岩井と共にインパルス・板倉俊之、平成ノブシコブシ・徳井健太が出演し、現在のテレビ界への憤りを隠さなかった。 「結局、自分より藤田ニコルのほうが稼いでいる。飯食って『うまい』、犬を見て『かわいい』、それを言うために芸人になったわけじゃないので、そんな芸人を見ると『あぁコイツ、ヤッてんなぁ』と思って笑ってしまう」 「(ノブコブ吉村に向かって)偉いなって思うよ。スタッフさんと飲みに行って仕事増やしてたりするじゃん。俺、できないもん」(どちらも板倉の発言) ■割り切って「お笑い風」の仕事をこなす劇団ひとりに訴える、森三中・黒沢の激情  今のテレビに憤りを持つ人材が、とうとう女芸人からも現れた。9月24日放送分にて行われたのは、LINE未読スルーをきっかけに仲たがいした森三中・黒沢かずことアイドルの小池美由を対峙させる特別企画「黒沢と小池に友達になってほしい」であった。  ここで、満を持して黒沢がブチまける。標的になったのは、劇団ひとりだ。黒沢は、ひとりのことを「奇才」と捉え、最大限に評価している。なのに、以下のような辛辣な言葉を彼に向けたのだ。 「岩井君が言っていた“お笑い風”という言葉に共感しましたが、今は(ひとりが)それで食べてるんで微妙な感じです。あんな天才な劇団さんが心をどうコントロールして“おい風”をやってるのか知りたいです」 「本当にすごいと思って。だって奇才な方なのに、なんでゴールデンタイムであんなことできるのか、私は不思議でしょうがないです!」  そういえば、『ゴッドタンSP』でも、ひとりは同じ理由で攻撃されている。おぎやはぎから放たれた「ゴールデンに出てる劇団ひとりは全然面白くない」「『ボンビーガール』で、すげぇ手抜いてる」という指摘は、多くの芸人が抱く歯がゆさなのかもしれない。 ■なぜか、黒沢の“良いところ”を挙げられる人が現れない  話を24日放送分に戻そう。この日は黒沢と小池を仲直りさせることが、企画上の最大の目的。「お互いを理解することが友達になることの近道」と考えた番組側は、2人が事前に回答したアンケートにどんなことが書かれているのか当てるクイズを行う。  この中で、「黒沢が『最近吐いている弱音』は?」というクエスチョンが小池に出題される。果たして、本人による回答は「こんなババアで力がない大喜利もネタも出来ない人間の人気なんてあるわけねーし、この仕事いつまでやってんだろー」であった。  多くの視聴者にとって、黒沢の自己評価に対し異論があるはずだ。彼女のセンスと舞台度胸に関しては、多くのウォッチャーが“一級品”だと認めている。  おぎやはぎと劇団ひとりも、黒沢のことを高く評価する。「大喜利ができない」と自虐する黒沢に対し、「芸人には得意、不得意がある。黒沢は歌ネタが面白い」と言葉をかけるひとり。「歌ネタに代表的なものはない」とまだ抗い続ける黒沢であったが、「毎回、(ネタを)変えるから。志が高いから」と理詰めでフォローするひとりの言葉に、とうとう半泣きになってしまう。  仲直りするとしたら、こんな絶好の流れはない。「そんなに卑屈になる必要は絶対にない!」と涙ながらに黒沢を慰める小池であったが、「どんなところが(黒沢は)芸人として魅力的だと思う?」と問われるや、何も思い浮かばずに無言になってしまう。ついには、「それは自分で考えてよ!」と逆ギレする始末だ。  また、黒沢と小池の“友達候補”として登場したタレント・エヴァンス未希に、ひとりが「(黒沢に)良いところ言ってあげて」と促すと、彼女も黒沢を見つめたまま無言に……。  誰もが実力を認める黒沢であるが、具体的な長所を挙げるまでには至らない不思議な状況が続いてしまう。  この不穏な空気のスタジオに現れたのは、昨今、話題を呼んでいる「いかちゃん」であった。コップと手拍子を駆使し、リズムに乗せて人を褒めるネタを得意とする若手女芸人だ。  彼女は即座に「黒沢さん、人見知りだけどダンス上手♪」と、難なく黒沢のことを絶賛。この芸を見た黒沢のほんわかした表情は、あまりにも印象的だ。 ■25分番組に詰め込まれた、恐ろしい情報量  ここで、ふと気づく。黒沢に対し“良いところ”がまったく言えなかった小池とエヴァンスのくだりが、いかちゃん登場へのフリとして完全に機能しているではないか。  おぎやはぎと劇団ひとりのリアクションも含め、一丸の演技力ゆえに、こちらはみじんも気づくことができなかった。  正攻法で行くのなら、「お笑い風」を主軸に引っ張るだけで、この日は十分イケる。この日どころか、数週にわたり大丈夫なはずだ。しかし、フタを開ければ、1本分を丸々費やしてのロングコントのテイを成していたという。私は、完全に兜を脱いだ。 『ゴッドタン』は25分番組である。CMを外せば、正味20分にも達しない。その中で、この情報量。脱帽だ。  定番企画を発明すれば、それはバラエティ番組にとって強力な武器となる。『ゴッドタン』でいえば、「キス我慢選手権」や「マジ歌選手権」がそれに当たるだろう。今回の「お笑い風」いじりも、定番になり得る金脈だ。  しかし、金脈を手にしつつ、そこだけに定住しない『ゴッドタン』のドライな姿勢が恐ろしい。グラフィックデザイナーからなんの気負いもなく画家へ転身した横尾忠則の思い切りのよさを思い出した。 (文=寺西ジャジューカ)

役所広司主演『陸王』の“隠し玉”とは? 山田洋次が演技力認めるお笑い芸人

「10月クールの連続ドラマは、米倉涼子主演の『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)のひとり勝ちと思われてるかもしれませんが、それに対抗できそうなのが、役所広司主演の『陸王』(TBS系)じゃないですかね。TBSはすでに初回と最終回の延長を決めているようで、制作チームは、大ヒットドラマ『半沢直樹』(同)の視聴率を抜くつもりでやってるみたいですよ」(テレビ局関係者)

 なぜ業界内で、『陸王』が期待されているのだろうか。

「『陸王』は、『半沢直樹』や『下町ロケット』(同)の原作でおなじみの池井戸潤氏の作品ですし、役所がTBSで主演を張るのは、20年振りとなります。今や日本を代表する俳優になった役所が、どんな演技をするのか、みんな楽しみにしていますよ。ほかにも豪華出演者がたくさんいるのですが、その中でも“隠し玉”的存在なのが、お笑い芸人の小籔千豊です」(TBS関係者)

 吉本新喜劇の座長を務めているだけに、お笑いの要素が強いと思われている小籔だが、意外にもその演技力は高く評価されているという。

「何よりあの山田洋次監督が、彼の演技を評価しているくらいですからね。本人も『半沢直樹』や『下町ロケット』が好きなので、『下町~』に先輩の今田耕司が出演したときは、相当羨ましかったみたいですよ。『下町~』のときの今田も標準語だったように、今回の小藪さんも標準語で臨むんだとか。ギャラも1話30~40万円くらいと格安なので、ここでまた結果を残せば“芸人俳優”として露出が増えそうですね」(芸能事務所関係者)

 あの存在感がドラマでどう表れるのか、今から楽しみだ。

役所広司主演『陸王』の“隠し玉”とは? 山田洋次が演技力認めるお笑い芸人

「10月クールの連続ドラマは、米倉涼子主演の『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)のひとり勝ちと思われてるかもしれませんが、それに対抗できそうなのが、役所広司主演の『陸王』(TBS系)じゃないですかね。TBSはすでに初回と最終回の延長を決めているようで、制作チームは、大ヒットドラマ『半沢直樹』(同)の視聴率を抜くつもりでやってるみたいですよ」(テレビ局関係者)

 なぜ業界内で、『陸王』が期待されているのだろうか。

「『陸王』は、『半沢直樹』や『下町ロケット』(同)の原作でおなじみの池井戸潤氏の作品ですし、役所がTBSで主演を張るのは、20年振りとなります。今や日本を代表する俳優になった役所が、どんな演技をするのか、みんな楽しみにしていますよ。ほかにも豪華出演者がたくさんいるのですが、その中でも“隠し玉”的存在なのが、お笑い芸人の小籔千豊です」(TBS関係者)

 吉本新喜劇の座長を務めているだけに、お笑いの要素が強いと思われている小籔だが、意外にもその演技力は高く評価されているという。

「何よりあの山田洋次監督が、彼の演技を評価しているくらいですからね。本人も『半沢直樹』や『下町ロケット』が好きなので、『下町~』に先輩の今田耕司が出演したときは、相当羨ましかったみたいですよ。『下町~』のときの今田も標準語だったように、今回の小藪さんも標準語で臨むんだとか。ギャラも1話30~40万円くらいと格安なので、ここでまた結果を残せば“芸人俳優”として露出が増えそうですね」(芸能事務所関係者)

 あの存在感がドラマでどう表れるのか、今から楽しみだ。

ホロコースト犠牲者と加害者の孫同士が禁断の愛!? タブーを破る『ブルーム・オブ・イエスタディ』

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ナチの戦争犯罪を現代的視点から見つめ直したドイツ映画『ブルーム・オブ・イエスタディ』。主人公たちの禁断の恋の行方は?
 ナチスによる戦争犯罪やホロコーストを題材にした映画は、これまでにもスティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』(93)やロマン・ポランスキー監督の『戦場のピアニスト』(02)など、多くの実録作品が作られてきた。ナチスの非道さと過酷な状況を懸命にサバイバルするユダヤ系の人々の生き様を描いたものがほとんどだ。ところが、ドイツ人のクリス・クラウス監督が現代的視点から撮った『ブルーム・オブ・イエスタディ』は、ナチスの戦争犯罪とホロコーストを扱いながらも、これまでの戦争悲話とはまったく異なるアプローチを試みている。なんと、ナチ戦犯の孫息子とホロコースト被害者の孫娘が出逢い、禁断の恋に墜ちていくラブコメディなのだ。  ホロコーストものは悲劇にしかなりえず、ナチ関係者は徹底的に断罪されなくてはならない。そんな我々の思い込みを、本作は大きく覆してみせる。主人公はドイツのホロコースト研究所に勤める中年オヤジのトト(ラース・アイディンガー)。ナチス親衛隊(SS)だった祖父を告発した著書を発表したことで世間からは評価されていたが、家族には勘当された身だった。妻とのSEXライフにも問題を抱えている。情緒不安定なトトは2年間にわたって準備を進めてきたアウシュヴィッツ会議のリーダーから外されてしまい、代わりに選ばれた同僚のバルタザール(ヤン・ヨーゼフ・リーファース)と職場で殴り合いの大喧嘩をやらかしてしまう。雑用係に回されたトトは、フランスからやってきた研修生のザジ(アデル・エネル)の面倒を看ることになる。  ザジは明るく、ユーモア好きな女性だが、ユダヤ人の祖母をホロコーストで失っていた。ナチ戦犯の祖父を持ち、すべての物事を悲観的に考えてしまう頭の固いトトとは真逆の存在だった。開催が危ぶまれるアウシュヴィッツ会議を成功させるため、トトはザジを連れてスポンサー回りへ。ちぐはぐな2人は常に口論が絶えないが、ネオナチにトトが襲われたことをきっかけに2人の心の距離はぐっと縮まる。ホロコースト問題を異なる立場から見つめてきた2人は、ナチスが大虐殺を行なったラトビアの首都リガを訪ねた際、宿泊先のホテルで男女の関係を結ぶことに──。
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頭の固いトト(ラース・アイディンガー)と楽天家のザジ(アデル・エネル)は、喧嘩を繰り返しながら仲を深めていく。
 ユダヤ人大量殺戮をリアルに再現した『シンドラーのリスト』のスピルバーグ監督はユダヤ系米国人であり、『戦場のピアニスト』のポランスキー監督は母親を強制収容所で亡くし、自身も収容所送りになる寸前のゲットーから逃げ出した体験を持っている。どちらも当事者だから描くことができた、シリアスなドラマだった。その点に関しては、『ブルーム・オブ・イエスタディ』も面白半分で作られた企画ではない。クリス監督自身がドイツ史について調べていく中で、ラトビアのユダヤ人虐殺にクリス監督の祖父が関わっていたことを知り、大きな衝撃を受けたことが本作の企画の発端となっている。以下はドイツにいるクリス監督からのスカイプでのコメントだ。 「祖父が戦時中にSSだったことは知っていました。でも、まさか虐殺に直接的に関わっていたとは、僕も僕の家族も思いもしなかった。祖父は生前、SSだった頃の話をすることはありませんでした。あるとき、僕の友人が渡してくれた歴史書を開いていたら、祖父と同じ名前が出ていたので、気になって調べてみると、それは僕の祖父で、虐殺に関わっていたことが分かったんです。そのときは、すでに祖父は亡くなっていたので、祖父の口からそのことを聞くことはできませんでした。映画の中のトトは祖父が虐殺に加担していたことを知り、贖罪の意識からホロコーストの研究を始めています。主人公のトトは僕自身がモデルであり、この映画は僕の家族の物語でもあるんです。もちろん、映画では誇張されたキャラクターになっているので、僕はトトほどエキセントリックじゃないし、トト夫婦のようなSEXについての深刻な問題も抱えてはいません(笑)」  ナチスの戦争犯罪と主人公たちのSEXに関わる問題が、ひとつの作品の中で同時に語られる点も非常にユニーク。クリス監督いわく「死と生にまつわる映画」とのことだ。また、フランスからドイツにやってきたザジは、ベンツ車で空港まで迎えにきたトトに向かって「祖母はベンツのガス・トラックに乗せられて死んだのよ」とベンツ車に乗ることを拒むなど、ドイツの自動車メーカーをネタにするなどのブラックジョークも散りばめられている(※実際のガス・トラックはベンツではなく、ザジの思い込み)。テレビ放映されることを前提に作られている日本の製作委員会方式の映画では、まずありえないギャグだろう。 「ベンツのギャグは欧州では大ウケでした。シナリオ段階で弁護士に確認してもらって、法的に問題にならないギリギリのところを狙ったんです(笑)。もちろん、この映画は製作準備段階では、多くの人たちから『クレイジーな企画だ』と言われ、資金集めはすごく難航しました。でも、この映画は僕にしか撮れない作品であり、僕が歴史について充分な知識があることを理解してくれた人たちの協力を得て、完成させることができたんです。映画を観た人の中には抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、でも賛否両論あったほうが『よし、これからもっと頑張ろう』という気に監督はなるもの。うれしかったのは、ロシアで上映された際にユダヤ系の団体から『ドイツ人がこれまでにない新しいスタイルでホロコーストに向き合った作品だ』と評価してくれたことですね」
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物語の後半、ザジたちはラトビアの首都リガへ。この街の外れにあるルンブラの森で2万5,000人以上のユダヤ人が殺された。
 ナチスをめぐる問題といえば、日本では人気アイドルグループの「欅坂46」が昨年行われたハロウィンライブのステージで着ていた衣装がナチス風だったことが問題視され、米国のユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」から抗議されたことが記憶に新しい。これは「欅坂46」をプロデュースする側の歴史認識のなさが招いたトラブルだが、一方のドイツでは同じ歴史の過ちを繰り返してはならないと、ナチスドイツがどのようにして生まれ、何をしたのかを学ぶ歴史授業に多くの時間が割かれていることが知られている。だが、その反動から、「歴史の授業には飽きた」「ホロコーストのことなら、もう充分知っている」という倦怠感も流れているそうだ。  ホロコーストを題材にした映画は数多く作られてきたが、クリス監督によれば、どんな展開が待っているのか先が読まれてしまうような作品は、テーマとしてすでに死んでしまっているとのこと。また、ナチ戦犯の子孫とホロコースト被害者の子孫とが交流を持つことは決して絵空事ではないとも語る。 「ホロコースト関係者たちの子孫は、被害者側も加害者側も先祖が戦争をどのように過ごしたのかに興味を持って、欧州各地にある資料館や史跡を訪ねて回ることが多いんです。行く先々で同じ顔に出逢うことで、言葉を掛けるようになり、ジョークを言い合うような関係になっているのを僕自身が見てきましたし、交際に発展するケースもあると聞いています。でも、若い世代たちが古い歴史には興味が持てなくなってきているのも事実。若い世代が関心を示す、新しい方法で歴史を伝える必要がある。そんな時代の転換期に直面しているように僕は感じるんです」  終戦からすでに70年以上の歳月が経つ。過去を変えることはできないが、現代を生きる当事者たちが新しい関係を築くことができれば、未来は大きく変わっていく。不幸な出来事があった土地にも、種を蒔き、水を与えれば、いつか花が咲くこともあるかもしれない。クリス監督の新しいアプローチと、トトとザジとの禁断の恋の行方に注目したい。 (文=長野辰次)
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『ブルーム・オブ・イエスタディ』 監督・脚本・プロデューサー/クリス・クラウス 出演/ラース・アイディンガー、アデル・エネル、ヤン・ヨーゼフ・リーファース、ハンナー・ヘルツシュプルング 配給/キノフィルムズ・木下グループ R15+ 9月30日(土)より渋谷Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー (c) 2016 Dor Film-West Produktionsgesellschaft mbH / FOUR MINUTES Filmproduktion GmbH / Dor Filmproduktion GmbH http://bloom-of-yesterday.com
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『パンドラ映画館』電子書籍発売中! 日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』が電子書籍になりました。 詳細はこちらから!

ホロコースト犠牲者と加害者の孫同士が禁断の愛!? タブーを破る『ブルーム・オブ・イエスタディ』

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ナチの戦争犯罪を現代的視点から見つめ直したドイツ映画『ブルーム・オブ・イエスタディ』。主人公たちの禁断の恋の行方は?
 ナチスによる戦争犯罪やホロコーストを題材にした映画は、これまでにもスティーヴン・スピルバーグ監督の『シンドラーのリスト』(93)やロマン・ポランスキー監督の『戦場のピアニスト』(02)など、多くの実録作品が作られてきた。ナチスの非道さと過酷な状況を懸命にサバイバルするユダヤ系の人々の生き様を描いたものがほとんどだ。ところが、ドイツ人のクリス・クラウス監督が現代的視点から撮った『ブルーム・オブ・イエスタディ』は、ナチスの戦争犯罪とホロコーストを扱いながらも、これまでの戦争悲話とはまったく異なるアプローチを試みている。なんと、ナチ戦犯の孫息子とホロコースト被害者の孫娘が出逢い、禁断の恋に墜ちていくラブコメディなのだ。  ホロコーストものは悲劇にしかなりえず、ナチ関係者は徹底的に断罪されなくてはならない。そんな我々の思い込みを、本作は大きく覆してみせる。主人公はドイツのホロコースト研究所に勤める中年オヤジのトト(ラース・アイディンガー)。ナチス親衛隊(SS)だった祖父を告発した著書を発表したことで世間からは評価されていたが、家族には勘当された身だった。妻とのSEXライフにも問題を抱えている。情緒不安定なトトは2年間にわたって準備を進めてきたアウシュヴィッツ会議のリーダーから外されてしまい、代わりに選ばれた同僚のバルタザール(ヤン・ヨーゼフ・リーファース)と職場で殴り合いの大喧嘩をやらかしてしまう。雑用係に回されたトトは、フランスからやってきた研修生のザジ(アデル・エネル)の面倒を看ることになる。  ザジは明るく、ユーモア好きな女性だが、ユダヤ人の祖母をホロコーストで失っていた。ナチ戦犯の祖父を持ち、すべての物事を悲観的に考えてしまう頭の固いトトとは真逆の存在だった。開催が危ぶまれるアウシュヴィッツ会議を成功させるため、トトはザジを連れてスポンサー回りへ。ちぐはぐな2人は常に口論が絶えないが、ネオナチにトトが襲われたことをきっかけに2人の心の距離はぐっと縮まる。ホロコースト問題を異なる立場から見つめてきた2人は、ナチスが大虐殺を行なったラトビアの首都リガを訪ねた際、宿泊先のホテルで男女の関係を結ぶことに──。
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頭の固いトト(ラース・アイディンガー)と楽天家のザジ(アデル・エネル)は、喧嘩を繰り返しながら仲を深めていく。
 ユダヤ人大量殺戮をリアルに再現した『シンドラーのリスト』のスピルバーグ監督はユダヤ系米国人であり、『戦場のピアニスト』のポランスキー監督は母親を強制収容所で亡くし、自身も収容所送りになる寸前のゲットーから逃げ出した体験を持っている。どちらも当事者だから描くことができた、シリアスなドラマだった。その点に関しては、『ブルーム・オブ・イエスタディ』も面白半分で作られた企画ではない。クリス監督自身がドイツ史について調べていく中で、ラトビアのユダヤ人虐殺にクリス監督の祖父が関わっていたことを知り、大きな衝撃を受けたことが本作の企画の発端となっている。以下はドイツにいるクリス監督からのスカイプでのコメントだ。 「祖父が戦時中にSSだったことは知っていました。でも、まさか虐殺に直接的に関わっていたとは、僕も僕の家族も思いもしなかった。祖父は生前、SSだった頃の話をすることはありませんでした。あるとき、僕の友人が渡してくれた歴史書を開いていたら、祖父と同じ名前が出ていたので、気になって調べてみると、それは僕の祖父で、虐殺に関わっていたことが分かったんです。そのときは、すでに祖父は亡くなっていたので、祖父の口からそのことを聞くことはできませんでした。映画の中のトトは祖父が虐殺に加担していたことを知り、贖罪の意識からホロコーストの研究を始めています。主人公のトトは僕自身がモデルであり、この映画は僕の家族の物語でもあるんです。もちろん、映画では誇張されたキャラクターになっているので、僕はトトほどエキセントリックじゃないし、トト夫婦のようなSEXについての深刻な問題も抱えてはいません(笑)」  ナチスの戦争犯罪と主人公たちのSEXに関わる問題が、ひとつの作品の中で同時に語られる点も非常にユニーク。クリス監督いわく「死と生にまつわる映画」とのことだ。また、フランスからドイツにやってきたザジは、ベンツ車で空港まで迎えにきたトトに向かって「祖母はベンツのガス・トラックに乗せられて死んだのよ」とベンツ車に乗ることを拒むなど、ドイツの自動車メーカーをネタにするなどのブラックジョークも散りばめられている(※実際のガス・トラックはベンツではなく、ザジの思い込み)。テレビ放映されることを前提に作られている日本の製作委員会方式の映画では、まずありえないギャグだろう。 「ベンツのギャグは欧州では大ウケでした。シナリオ段階で弁護士に確認してもらって、法的に問題にならないギリギリのところを狙ったんです(笑)。もちろん、この映画は製作準備段階では、多くの人たちから『クレイジーな企画だ』と言われ、資金集めはすごく難航しました。でも、この映画は僕にしか撮れない作品であり、僕が歴史について充分な知識があることを理解してくれた人たちの協力を得て、完成させることができたんです。映画を観た人の中には抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、でも賛否両論あったほうが『よし、これからもっと頑張ろう』という気に監督はなるもの。うれしかったのは、ロシアで上映された際にユダヤ系の団体から『ドイツ人がこれまでにない新しいスタイルでホロコーストに向き合った作品だ』と評価してくれたことですね」
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物語の後半、ザジたちはラトビアの首都リガへ。この街の外れにあるルンブラの森で2万5,000人以上のユダヤ人が殺された。
 ナチスをめぐる問題といえば、日本では人気アイドルグループの「欅坂46」が昨年行われたハロウィンライブのステージで着ていた衣装がナチス風だったことが問題視され、米国のユダヤ系人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」から抗議されたことが記憶に新しい。これは「欅坂46」をプロデュースする側の歴史認識のなさが招いたトラブルだが、一方のドイツでは同じ歴史の過ちを繰り返してはならないと、ナチスドイツがどのようにして生まれ、何をしたのかを学ぶ歴史授業に多くの時間が割かれていることが知られている。だが、その反動から、「歴史の授業には飽きた」「ホロコーストのことなら、もう充分知っている」という倦怠感も流れているそうだ。  ホロコーストを題材にした映画は数多く作られてきたが、クリス監督によれば、どんな展開が待っているのか先が読まれてしまうような作品は、テーマとしてすでに死んでしまっているとのこと。また、ナチ戦犯の子孫とホロコースト被害者の子孫とが交流を持つことは決して絵空事ではないとも語る。 「ホロコースト関係者たちの子孫は、被害者側も加害者側も先祖が戦争をどのように過ごしたのかに興味を持って、欧州各地にある資料館や史跡を訪ねて回ることが多いんです。行く先々で同じ顔に出逢うことで、言葉を掛けるようになり、ジョークを言い合うような関係になっているのを僕自身が見てきましたし、交際に発展するケースもあると聞いています。でも、若い世代たちが古い歴史には興味が持てなくなってきているのも事実。若い世代が関心を示す、新しい方法で歴史を伝える必要がある。そんな時代の転換期に直面しているように僕は感じるんです」  終戦からすでに70年以上の歳月が経つ。過去を変えることはできないが、現代を生きる当事者たちが新しい関係を築くことができれば、未来は大きく変わっていく。不幸な出来事があった土地にも、種を蒔き、水を与えれば、いつか花が咲くこともあるかもしれない。クリス監督の新しいアプローチと、トトとザジとの禁断の恋の行方に注目したい。 (文=長野辰次)
ホロコースト犠牲者と加害者の孫同士が禁断の愛!? タブーを破る『ブルーム・オブ・イエスタディ』の画像4
『ブルーム・オブ・イエスタディ』 監督・脚本・プロデューサー/クリス・クラウス 出演/ラース・アイディンガー、アデル・エネル、ヤン・ヨーゼフ・リーファース、ハンナー・ヘルツシュプルング 配給/キノフィルムズ・木下グループ R15+ 9月30日(土)より渋谷Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー (c) 2016 Dor Film-West Produktionsgesellschaft mbH / FOUR MINUTES Filmproduktion GmbH / Dor Filmproduktion GmbH http://bloom-of-yesterday.com
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