移動しようと、都営大江戸線の駅を改札へと向かっていたら、出くわしたのが奇妙なポスター。 そこには、なんだかシュールな人形(?)と共に、こんな言葉が。 「第20回かかしコンクール」 かかしコンクール!! しかも第20回!! 実は、秋になると全国各地で、かかしコンクールというものが開かれていることは、聞いたことがあった。でも、それは地方での話。まさか、都心で、そんな催しが開かれているとは!! かくて、すぐに足は、かかしが展示されている深川資料館通り商店街の最寄り駅である清澄白河駅へと向かったのである。 最近は、サードウェーブなんたらとかいうコーヒーのスポットとなって、スカした人々も多い清澄白河。とはいっても、このあたりから、門前仲町にかけては東京でも随一の下町の繁華街。23区の中でも独特の雰囲気が流れている。 そんな町の目抜き通り。そこに展示されている、かかしはシュールそのもの。 後から知った情報によれば、毎年展示されるかかしには、世相を反映したものが数多く並ぶという。すなわち、その年の有名人は、かかしにされる宿命を背負っておるのである。 そんな中でも、イメージを掴みやすいということか。歩いていると出くわしたのは、平野ノラやブルゾンちえみをモデルにした、かかしである。確かに似てるような……どうも、実在人物をモデルにする、かかしは特徴を上手く表現するのが、デキのよさを左右する様子。途中で出会った「おんな城主」というタイトルのかかし。これなんて、ひと目みるだけで納得系である。試行錯誤の結果だと思うのだけれども手袋が取って付けたような感じになってガン見する
かかしに近づけようとすると、最大の問題は磔にされているように見えることだと思った。平野ノラである。
有名になるということは、かかしにされるとイコールなのだと学ばざるを得ないと感じる。35億!
あんま似ていなくても雰囲気だけで誰なのかわかってしまう。それが、かかしのスゴさか
かと思えば、力技で納得させようとしている、かかしも。「29連勝の新星」と題されたかかしがソレ。一瞬混乱するけど、タイトルによって納得させされる感が半端ない。あと数年は尼さんの格好をしていたらみんな「おんな城主」ってことになるんだろうなあ
一方で、かかしを通してリビドーを炸裂させている作者も。それが、水トアナをモデルにした、かかし。まったく似せようとする気を感じないけれど勢いだけは確実にある。将棋の新星・藤井聡太四段。
どのかかしも、タイトル+制作者名・グループが記されているのだけれど、これだけは異質。 「俺の水トちゃん やっぱりちょいポチャ好きなんだな」 と、書かれているのである。また、ハイレベルな性癖の持ち主に出会ってしまったような気がする。どれだけ水トアナが好きなのか。その愛情を表現する手段として、かかしを選ぶ熱意に涙
そんなシュールなかかしが、わんさかとある一方で、激烈に造形を追求したものも。阿修羅像をモチーフにした、かかしはその代表格である。こんなのを田んぼに設置すれば、雀はおろか畑泥棒にも効果がありそうだ。そんなにポッチャリ感がないような気もするけれども……。これが作者の興奮する身体か?
とにかく、なんだからよくわからないシュール系から、リアル系まで、かかしの数は100体以上。どうも、地域ではみんなで盛り上がるイベントになっているようである。 ちなみに、かかしの骨組みは貸し出ししてもらえるとのことなので、来年は参加してみるのもいいかなと思った。 このコンクールを通してわかったこと……有名人になると、かかしにされるってことだな。 (文=昼間たかし) ※次ページより、圧巻のかかしオンパレードをお届けします。超絶気合の入った阿修羅像。夜中になったら動き出しそうな迫力がたまらない逸品である
まさか誰もが知っている名画をかかしにっ? アイデアは無限大に広まるものだと納得だね
こちらも名画をモチーフにしているわけだが、なぜネコを使って賑やかにしようと思った?
なるほど! 青いタヌキとは珍しいアイデアだ。いや、タヌキですよ! ネコじゃあありません
きっとコレはネズミがモチーフだな。いや、単なるネズミですよ。キャラクターじゃない
どう考えても磔にされているようになんだがムーミン谷でどんな事件が起こったのだろう
なんだか凶悪そうな顔で表現されてしまったトトロ。これ子どもの味方なんかじゃないよね
『ひよっこ』みね子ちゃん。なんだかんだいってテレビでよく見る人物がモデルになるあたりテレビの影響力は健在か
パッと見ただけで誰かわかるかどうかが制作する時のポイントの様子。この渡辺直美なんか似すぎてる
これ、畑のそばにあったら絶対に畑泥棒とかビビって逃げると思う。そんな迫力が満点だ
こういうのを見ると、もはや「かかしとは?」という概念そのものを考えてしまわないか?
もはやコレはかかしなのだろうか。深夜とか偶然目撃したら悲鳴を上げてしまう雰囲気だ
妙においしそうな造形になった作品。残念なことに周囲におでん屋は見当たらなかったよ

























